JP2021535111A - アルギナーゼインヒビタ及びその使用方法 - Google Patents

アルギナーゼインヒビタ及びその使用方法 Download PDF

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Abstract

開示されるのは、形態Dの、及び形態Eの、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド:式(I);(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又はそれらの結晶性の形態1:式(II);及び医薬組成物、並びにこれらを用いる方法を含む。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年8月22日出願の米国仮特許出願第62/721,113号明細書(表題「Arginase Inhibitors and Methods of Use thereof」)の優先権の利益を主張する。この出願の内容は、全ての目的について、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
アルギナーゼは、L−アルギニンの、尿素及びL−オルニチンへの転化を触媒するマンガン金属酵素である。2つのアイソフォームが存在する:アルギナーゼ1は、肝細胞内で主に見出される細胞質ゾル酵素であり、尿素合成を介してアンモニアを除去する重大な役割を果たしている。そしてアルギナーゼ2は、腎臓内で高度に発現されるミトコンドリア酵素であり、細胞増殖及びコラーゲン生成にとってそれぞれ重要なポリアミン及びプロリンの前駆体であるオルニチンの生成に関与している。
L−アルギニンは、健康な成人において、タンパク質代謝回転を介して提供され得るので、必須アミノ酸ではないが、アルギナーゼの発現及び分泌の増大は、種々の生理学的条件及び病理学的条件(例えば、妊娠、自己免疫疾患、癌)において、L−アルギニンレベルを引下げる。特に、免疫細胞は、L−アルギニンレベルの引下げに敏感である。T細胞は、低L−アルギニン微環境に直面すると、増殖速度を引下げ、且つCD3ζ鎖、IFNγ、及び溶解酵素の発現を低下させて、T細胞応答性を損なう。樹状細胞は、抗原提示能力を引下げることによって低L−アルギニン条件に応答し、そしてナチュラルキラー細胞は、溶解酵素の増殖及び発現の双方を引下げる。
腫瘍は、複数の免疫抑制機構を用いて、免疫系を回避する。これらの1つが、循環アルギナーゼのレベルの増大、腫瘍細胞によるアルギナーゼの発現及び分泌の増大、並びにアルギナーゼ発現分泌骨髄由来サプレッサ細胞の動員を介した、L−アルギニンの低下である。併せて、これらは、腫瘍微環境及び免疫抑制性の表現型において、L−アルギニンの低下の原因となる。
アルギナーゼ活性の薬理的阻害は、動物モデルにおいて、低L−アルギニン誘導免疫抑制を逆転することが示されてきた。したがって、強力且つ選択的なアルギナーゼインヒビタが、単一の剤として、又は追加的な免疫抑制機構を逆転する治療と組み合わされて、患者において、免疫抑制を逆転し、且つ抗癌免疫を再活性化する必要がある。
一部の実施形態において、開示されるのは、形態Dの、そして形態Eの、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド(以下に示す化学構造):
Figure 2021535111
である。
一部の実施形態において、開示されるのは、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態E、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物である。
一部の実施形態において、開示されるのは、癌を処置する方法であって、癌の処置が必要な対象に、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eを投与することを含む方法である。
一部の実施形態において、開示されるのは、癌を処置するための、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eを含む医薬組成物である。
一部の実施形態において、開示されるのは、癌を処置する医薬の製造における、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eの使用である。
一部の実施形態において、開示されるのは、癌を処置するための結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eである。
一部の実施形態において、開示されるのは、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン(以下に示す化学構造):
Figure 2021535111
又はその薬学的に許容される塩である。
一部の実施形態において、開示されるのは、形態1の結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンである。
一部の実施形態において、開示されるのは、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物である。
一部の実施形態において、開示されるのは、癌を処置する方法であって、対象に、有効量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1を投与することを含む方法である。
一部の実施形態において、開示されるのは、癌を処置するための、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1を含む医薬組成物である。
一部の実施形態において、開示されるのは、癌を処置するための(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1である。
一部の実施形態において、開示されるのは、癌を処置する医薬の製造における、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1の使用である。
(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dの粉末X線回折ダイアグラムを示す図である。 (S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dの単結晶構造を示す図である。 (S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dの示差走査熱量測定(DSC)及び熱重量分析(TGA)のトレースを示す図である。 (S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dの重力蒸気吸着(GVS)のトレースを示す図である。 (3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1の粉末X線回折ダイアグラムを示す図である。 (3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1の単結晶構造を示す図である。 (3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1の示差走査熱量測定(DSC)及び熱重量分析(TGA)のトレースを示す図である。 (3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1の重力蒸気吸着(GVS)のトレースを示す図である。 (S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eの粉末X線回折ダイアグラムを示す図である。 (S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eの単結晶構造を示す図である。 (S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eの示差走査熱量測定(DSC)及び熱重量分析(TGA)のトレースを示す図である。 (S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eの重力蒸気吸着(GVS)のトレースを示す図である。
一部の実施形態において、開示されるのは、形態Dの、そして形態Eの、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド(以下に示す化学構造):
Figure 2021535111
である。
一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約7.8°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約19.2°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約15.0°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約7.8°にて、又は約19.2°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約7.8°にて、又は約15.0°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約15.0°にて、又は約19.2°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約7.8°、約19.2°、及び約15.0°から選択される、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、表1に記載されるピークから選択される、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、図1とかなりよく似たXRPDパターンを有する。
一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、以下の2θ±0.2°値:7.8、19.2、及び15.0度のピークを含む。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、16.4、13.1、及び13.7度にて、2−シータ±0.2°のピークをさらに含むX線粉末回折パターンを有する。
一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、7.8、19.2、15.0、16.4、13.1、13.7、26.4、19.8、17.9、及び22.5度の2θ±0.2°から選択される少なくとも3つのピークを含む。一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、7.8、19.2、15.0、16.4、13.1、13.7、26.4、19.8、17.9、及び22.5度の2θ±0.2°から選択される少なくとも5つのピークを含む。一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、7.8、19.2、15.0、16.4、13.1、13.7、26.4、19.8、17.9、及び22.5度の2θ±0.2°から選択される少なくとも7つのピークを含む。一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、7.8、19.2、15.0、16.4、13.1、13.7、26.4、19.8、17.9、及び22.5度の2θ±0.2°から選択される少なくとも9つのピークを含む。
一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約214℃での吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)曲線によって特徴付けられる。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約213℃にて開始する脱水の吸熱及び約214℃でのピークを含むDSCサーモグラムを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、図3とかなりよく似たDSCサーモグラムを有する。
一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約25℃から約150℃への加熱直後に約0.4%の質量ロスを、そして約150℃から約225℃への加熱直後に約3.1%の質量ロスを示すTGAサーモグラムを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、図3とかなりよく似たTGAサーモグラムを有する。
一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、約70%の相対湿度(RH)にて約2%未満の水を吸収し、そして約80%のRHの後に潮解し始める。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、図4とかなりよく似たGVSトレースを有する。
一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約85%が、形態Dである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約90%が、形態Dである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約95%が、形態Dである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約96%が、形態Dである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約97%が、形態Dである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約98%が、形態Dである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約99%が、形態Dである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約99.5%が、形態Dである。
一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約12.3°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約18.8°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約9.3°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約12.3°にて、又は約18.8°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約12.3°にて、又は約9.3°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約18.8°にて、又は約9.3°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約12.3°、約18.8°、及び約9.3°から選択される、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、表1において記載されるピークから選択される、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、図9とかなりよく似たXRPDパターンを有する。
一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、以下の2θ±0.2°値:12.3、18.8、及び9.3度のピークを含む。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、14.2、14.1、及び19.8度にて、2−シータ±0.2°のピークをさらに含むX線粉末回折パターンを有する。
一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、12.3、18.8、9.3、14.2、14.1、19.8、26.2、17.3、7.1、及び25.4度の2θ±0.2°から選択される少なくとも3つのピークを含む。一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、12.3、18.8、9.3、14.2、14.1、19.8、26.2、17.3、7.1、及び25.4度の2θ±0.2°から選択される少なくとも5つのピークを含む。一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、12.3、18.8、9.3、14.2、14.1、19.8、26.2、17.3、7.1、及び25.4度の2θ±0.2°から選択される少なくとも7つのピークを含む。一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、12.3、18.8、9.3、14.2、14.1、19.8、26.2、17.3、7.1、及び25.4度の2θ±0.2°から選択される少なくとも9つのピークを含む。
一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約125℃での吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)曲線によって特徴付けられる。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約105℃にて開始する脱水の吸熱及び約125℃でのピークを含むDSCサーモグラムを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、図11とかなりよく似たDSCサーモグラムを有する。
一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約25℃から約135℃への加熱直後に約6.0%の質量ロスを、そして約125℃から約225℃への加熱直後に約3.0%の質量ロスを示すTGAサーモグラムを有する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、図11とかなりよく似たTGAサーモグラムを有する。
一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eは、約80%の相対湿度(RH)にて約2%未満の水を吸収する。一部の実施形態において、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dは、図12とかなりよく似たGVSトレースを有する。
一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約85%が、形態Eである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約90%が、形態Eである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約95%が、形態Eである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約96%が、形態Eである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約97%が、形態Eである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約98%が、形態Eである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約99%が、形態Eである。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約99.5%が、形態Eである。
一部の実施形態において、開示されるのは、化合物(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン(以下に示す化学構造)又はその薬学的に許容される塩である。化合物は、非晶質であっても、結晶性であっても、それらの混合物であってもよい。
Figure 2021535111
一部の実施形態において、開示されるのは、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1である。
一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約11.6°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約8.2°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約13.3°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約11.6°にて、又は約8.2°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約11.6°にて、又は約13.3°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約8.2°にて、又は約13.3°にて、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約11.6°、約8.2°、及び約13.3°から選択される、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、表1に記載されるピークから選択される、2θ±0.2°と表される少なくとも1つのピークを含むXRPDパターンを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、図5とかなりよく似たXRPDパターンを有する。
一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、11.6、8.2、13.3、16.4、12.9、17.4、19.5、16.6、22.6、及び15.9度の2θ±0.2°から選択される少なくとも3つのピークを含む。一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、11.6、8.2、13.3、16.4、12.9、17.4、19.5、16.6、22.6、及び15.9度の2θ±0.2°から選択される少なくとも5つのピークを含む。一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、11.6、8.2、13.3、16.4、12.9、17.4、19.5、16.6、22.6、及び15.9度の2θ±0.2°から選択される少なくとも7つのピークを含む。一部の実施形態において、X線粉末回折パターンによって特徴付けられる結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、11.6、8.2、13.3、16.4、12.9、17.4、19.5、16.6、22.6、及び15.9度の2θ±0.2°から選択される少なくとも9つのピークを含む。
一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約82℃にて開始する脱水の吸熱及び約122℃でのピークを含むDSCサーモグラムを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、図7とかなりよく似たDSCサーモグラムを有する。
一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約25℃から約150℃への加熱直後に約5.5%の質量ロスを、そして約150℃から約225℃への加熱直後に約3.2%の質量ロスを示すTGAサーモグラムを有する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンは、図7とかなりよく似たTGAサーモグラムを有する。
一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、約80%の相対湿度(RH)にて約2%未満の水を吸収する。一部の実施形態において、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1は、図8とかなりよく似たGVSトレースを有する。
一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンの少なくとも約85%が、形態1である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンの少なくとも約90%が、形態1である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンの少なくとも約95%が、形態1である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンの少なくとも約96%が、形態1である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンの少なくとも約97%が、形態1である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−の少なくとも約98%が、形態1である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンの少なくとも約99%が、形態1である。一部の実施形態において、開示されるのは、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物であり、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンの少なくとも約99.5%が、形態1である。
文言「薬学的に許容されるキャリア」は、健全な医学的判断の範囲内で、ヒト及び動物の組織と接触がある使用に適した、当業者によって確認される過剰な毒性も、炎症も、アレルギー反応も、他の問題も合併症もない化合物、材料、組成物、及び/又は剤型を含む。
開示される組成物は、経口用途(例えば、タブレット、ロゼンジ、硬カプセル又は軟カプセル、水性又は油性の懸濁液、エマルジョン、分散性の粉末又は顆粒、シロップ又はエリキシルとして)に、局所的用途(例えば、クリーム、軟膏、ゲル、又は水性若しくは油性の溶液若しくは懸濁液として)に、吸入による投与(例えば、微細に分割された粉末又は液体エーロゾルとして)に、通気による投与(例えば、微細に分割された粉末として)に、又は非経口投与(例えば、静脈内、皮下、若しくは筋肉内投薬用の滅菌した水性若しくは油性の溶液として、又は直腸投薬用の坐薬として)に適した形態であってもよい。
単一の剤型を生成するために1つ以上の薬学的に許容されるキャリアと組み合わされる活性成分の量は、必然的に、処置される宿主、及び特定の投与経路に応じて変わることとなる。投与経路及び投与レジメンに関する更なる情報について、読者には、Comprehensive Medicinal Chemistry(Corwin Hansch;Chairman of Editorial Board),Pergamon Press 1990のVolume 5内のChapter 25.3を参照されたい。
一態様において、開示されるのは、癌の処置が必要な対象において癌を処置する方法であって、対象に、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eを投与することを含む方法である。
一態様において、開示されるのは、癌を処置するのに用いられる(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eである。
一態様において、開示されるのは、癌を処置する医薬の製造における、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eの使用である。
一態様において、開示されるのは、癌を処置するのに用いられる、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eを含む医薬組成物である。
一態様において、開示されるのは、癌の処置が必要な対象において癌を処置する方法であって、対象に、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1を投与することを含む方法である。
一態様において、開示されるのは、癌を処置するのに用いられる(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1である。
一態様において、開示されるのは、癌を処置する医薬の製造における、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1の使用である。
一態様において、開示されるのは、癌を処置するのに用いられる、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1を含む医薬組成物である。
用語「癌」は、例えば、腎細胞癌、頭頸部扁平上皮癌、肺癌(例えば、肺小細胞癌(SCLC)、肺非小細胞癌(NSCLC)、中皮腫)、膵癌、結腸直腸癌、乳癌、急性骨髄性白血病(AML)、前立腺癌、胃癌、膀胱癌、黒色腫、腎癌、及び卵巣癌を含む。一部の実施形態において、癌は、転移している。一部の実施形態において、癌は、アルギナーゼ1及び/又はアルギナーゼ2の調節と関連する。
一部の実施形態において、癌は、血漿アルギナーゼ1レベルの増大と関連する。一部の実施形態において、癌は、血漿アルギニンレベルの減少と関連する。一部の実施形態において、癌は、血漿アルギナーゼ1レベルの増大及び血漿アルギニンレベルの減少の双方と関連する。一部の実施形態において、血漿アルギナーゼ1レベルの増大及び/又は血漿アルギニンレベルの減少と関連する癌として、腎細胞癌、頭頸部扁平上皮癌、肺癌(例えば、肺小細胞癌(SCLC)、肺非小細胞癌(NSCLC)、中皮腫)、膵癌、結腸直腸癌、及び乳癌が挙げられる。
一部の実施形態において、癌、例えば、急性骨髄性白血病及び前立腺癌は、アルギナーゼ2を分泌する。
一部の実施形態において、癌、例えば、肺癌(肺小細胞癌(SCLC)、肺非小細胞癌(NSCLC))、胃癌、膀胱癌、結腸直腸癌、黒色腫、頭頸部扁平上皮癌、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、膵癌、及び腎癌は、アルギナーゼ1陽性腫瘍浸潤免疫細胞と関連する。
一態様において、開示されるのは、アルギナーゼの阻害を必要とする対象に対してアルギナーゼを阻害する方法であって、対象に、有効な量の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eを投与することを含む方法である。
一態様において、開示されるのは、アルギナーゼを阻害するのに用いられる(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eである。
一態様において、開示されるのは、アルギナーゼを阻害する医薬の製造における、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eの使用である。
一態様において、開示されるのは、アルギナーゼを阻害するのに用いられる、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eを含む医薬組成物である。
一態様において、開示されるのは、アルギナーゼの阻害を必要とする対象に対してアルギナーゼを阻害する方法であって、対象に、有効な量の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン又は結晶性の形態1を投与することを含む方法である。
一態様において、開示されるのは、アルギナーゼを阻害するのに用いられる(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1である。
一態様において、開示されるのは、アルギナーゼを阻害する医薬の製造における、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1の使用である。
一態様において、開示されるのは、アルギナーゼを阻害するのに用いられる、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1を含む医薬組成物である。
用語「アルギナーゼ」は、L−アルギニンをL−オルニチン及び尿素に転化する尿素サイクルにおける第5の工程及び最終工程を触媒する尿素ヒドラーゼファミリに属するマンガン含有酵素を含む。用語「アルギナーゼ」は、酵素の2つのイソ酵素、例えば、尿素サイクルにおいて機能し、且つ肝臓の細胞質内に主に存在するアルギナーゼ1、及び体中のいくつかの組織のミトコンドリア内に存在し、且つ細胞内でのアルギニン/オルニチン濃度の調節に関係するアルギナーゼ2を含む。一部の実施形態において、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eは、アルギナーゼ1に対して選択性がある。一部の実施形態において、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eは、アルギナーゼ2に対して選択性がある。一部の実施形態において、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態Eは、アルギナーゼ1及びアルギナーゼ2の双方を阻害する。一部の実施形態において、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1は、アルギナーゼ1に対して選択性がある。一部の実施形態において、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1は、アルギナーゼ2に対して選択性がある。一部の実施形態において、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1は、アルギナーゼ1及びアルギナーゼ2の双方を阻害する。
文言「有効な量」は、対象において生物学的応答又は医学的応答、例えば、アルギナーゼ若しくは癌に関係する酵素活性若しくはタンパク質活性の引下げ若しくは阻害、癌の病徴の改善、又は癌の進行の減速若しくは遅延を誘発することとなる、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態E、或いは(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1の量を含む。一部の実施形態において、文言「有効な量」は、対象に投与された場合に、対象において、癌を少なくとも部分的に緩和、阻害、且つ/若しくは改善するのに、又はアルギナーゼを阻害するのに、且つ/又は腫瘍の成長若しくは癌細胞の増殖を引下げ、若しくは阻害するのに効果的である、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D又は形態E、或いは(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン若しくはその薬学的に許容される塩、又は結晶性の形態1の量を含む。
用語「対象」は、温血哺乳動物、例えば、霊長類、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、及びマウスを含む。一部の実施形態において、対象は、霊長類、例えばヒトである。一部の実施形態において、対象は、癌を患っている。一部の実施形態において、対象は、処置が必要である(例えば、対象は、処置から生物学的に、又は医学的に利益を得ることとなる)。一部の実施形態において、患者は、癌を患っている。一部の実施形態において、対象は、血漿アルギナーゼ1レベルが増大している。一部の実施形態において、対象は、アルギニンレベルが減少している。一部の実施形態において、患者は、血漿アルギナーゼ1レベルが増大しており、且つアルギニンレベルが減少している。一部の実施形態において、対象は、アルギナーゼ2を分泌する癌(例えば、急性骨髄性白血病又は前立腺癌)を有する。一部の実施形態において、対象は、アルギナーゼ1陽性腫瘍浸潤免疫細胞を有する。
文言「阻害する」又は「阻害」は、生物活性又は生物学的プロセスのベースライン活性の低下を含む。
文言「処置する」及び「処置」は、アルギナーゼに関係する酵素活性若しくはタンパク質活性の引下げ若しくは阻害、又は対象における、癌の1つ以上の病徴の改善、又は対象における癌の進行の減速若しくは遅延を含む。また、文言「処置する」及び「処置」は、対象における腫瘍の成長又は癌細胞の増殖の引下げ又は阻害を含む。
一部の実施形態において、本化合物、例えば、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンは、以下のスキーム1において示されるように、遊離ボロン酸とボロン酸エステルとの間で構造の相互転化を示す。
スキーム1:形態Dの遊離ボロン酸及びボロン酸エステルの相互転化。
Figure 2021535111
一部の実施形態において、本化合物、例えば、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンは、供与結合がピロリジン部分の窒素原子とホウ素原子との間で形成される形態であってもよい。従来の共有結合の形成において、各原子は、1つの電子を結合に供給する一方、供与結合(別名配位結合)において、双方の電子が同じ原子に由来する。例えば、本化合物における窒素原子とホウ素原子間の供与結合は、窒素原子由来の電子の対を共有することによって形成される。(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド及び(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンにおける供与結合は、それぞれ、以下の構造式において、矢付き線によって表すことができる。
Figure 2021535111
本開示の特定の化合物及び中間体の調製、並びに本開示の化合物を用いる方法を詳細に記載する、以下の非限定的な例の参照によって、本開示の態様をさらに定義することができる。材料及び方法の双方に対する多くの修正が、本開示の要旨を逸脱しない範囲で実践されてよいことが、当業者に明らかであろう。
特に明記しない限り:
(i)全ての合成を、特に明記しない限り、周囲温度にて、すなわち17〜25℃の範囲内で、そして不活性ガス、例えば窒素の雰囲気下で実行した;
(ii)蒸発を、ロータリーエバポレーションによって、又はGenevac装置若しくはBiotage v10エバポレータを真空内で利用して実行し、そしてワーク−アップ手順を、濾過による残留固体の除去後に実行した;
(iii)フラッシュクロマトグラフィ精製を、パック済みのRediSep Rf Gold(商標)Silica Columns(20〜40μm、球形粒子)、GraceResolv(商標)Cartridges(Davisil(登録商標)シリカ)、又はSilicycleカートリッジ(40〜63μm)を用いた自動化Teledyne Isco CombiFlash(登録商標)Rf又はTeledyne Isco CombiFlash(登録商標)Companion(登録商標)で実行した;
(iv)分取クロマトグラフィを、UVコレクションを備えるGilson分取HPLC機器で実行した;代わりに、分取クロマトグラフィを、MS−及びUV−トリガーコレクションを備えたWaters AutoPurification HPLC−MS機器で実行した;
(v)キラル分取クロマトグラフィを、UVコレクションを備えたGilson機器(233インジェクタ/画分コレクタ、333&334ポンプ、155UV検出器)、又はVarian Prep Star機器(2×SD1ポンプ、325UV検出器、701画分コレクタ)ポンプ(Gilson305インジェクションでランさせる);代わりに、キラル分取クロマトグラフィを、MS−及びUV−トリガーコレクションを備えたWaters Prep 100 SFC−MS機器、又はUVコレクションを備えたThar MultiGram III SFC機器で実行した;
(vi)収率は、存在する場合、必ずしも達成可能な最大値ではない;
(vii)一般に、式Iの最終−生成物の構造を、核磁気共鳴(NMR)分光法によって確認した;NMR化学シフト値を、デルタスケールで測定した[プロトン磁気共鳴スペクトルを、Bruker Avance 500(500MHz)、Bruker Avance 400(400MHz)、Bruker Avance 300(300MHz)、又はBruker DRX(300MHz)機器を用いて求めた];測定値を、特に明記しない限り、周囲温度にてとった;以下の略語を用いた:s、シングレット;d、ダブレット;t、トリプレット;q、カルテット;m、マルチプレット;dd、ダブレットのダブレット;ddd、ダブレットのダブレットのダブレット;dt、トリプレットのダブレット;bs、ブロードシグナル。
(viii)また、一般に、式Iの最終−生成物を、液体クロマトグラフィ(LCMS又はUPLC)後の質量分光法によって特徴付けた;Waters SQ質量分析計を取り付けたWaters UPLCを用いて(カラム温度40C、UV=220〜300nm又は190〜400nm、Mass Spec=正/負スイッチングによるESI)、97%A+3%B〜3%A+97%Bの溶媒系を用いて、1mL/分の流量にて、1.50分にわたって(平衡が出発条件その他に戻る総ランタイム、1.70分)、UPLCを実行した。ここで、A=水中0.1%ギ酸若しくは0.05%トリフルオロ酢酸(酸性研究について)、又は水中0.1%水酸化アンモニウム(塩基性研究について)、及びB=アセトニトリルである。酸性分析に用いたカラムは、Waters Acquity HSS T3(1.8μm、2.1×50mm)であり、塩基性分析に用いたカラムは、Waters Acquity BEH C18(1.7μm、2.1×50mm)であった。これ以外にも、Waters SQ質量分析計を取り付けたWaters UPLCを用いて(カラム温度30℃、UV=210〜400nm、Mass Spec=正/負スイッチングによるESI)、2〜98%Bの溶媒勾配を用いて1mL/分の流量にて、1.5分にわたって(平衡が出発条件に戻る総ランタイム、2分)、UPLCを実行した。ここで、A=水中0.1%ギ酸、及びB=アセトニトリル中0.1%ギ酸(酸性研究について)、又はA=水中0.1%水酸化アンモニウム及びB=アセトニトリル(塩基性研究について)である。酸性分析に用いたカラムは、Waters Acquity HSS T3(1.8μm、2.1×30mm)であり、塩基性分析に用いたカラムは、Waters Acquity BEH C18(1.7μm、2.1×30mm)であった;Waters ZQ ESCi質量分析計を取り付けたWaters Alliance HT(2795)及びPhenomenex Gemini−NX C18(5μm、110A、2.1×50mmカラム)を用いて、4分にわたる、0.5分の保持の、1.1mL/分の95%A〜95%Bの流量にて、LCMSを実行した。ここで、A=アセトニトリル中0.1%ギ酸及びB=0.1%ギ酸(酸性研究について)、又はA=水中0.1%水酸化アンモニウム及びB=アセトニトリル(塩基性研究について)である。加えて、Shimadzu LCMS−2020質量分析計を取り付けたShimadzu UFLC、及びWaters HSS C18(1.8μm、2.1×50mm)、Shim−pack XR−ODS(2.2μm、3.0×50mm)、又はPhenomenex Gemini−NX C18(3μm、3.0×50mm)カラムを用いて、0.7mL/分(Waters HSS C18カラムについて)、1.0mL/分(Shim−pack XR−ODSカラムについて)、又は1.2mL/分(Phenomenex Gemini−NX C18について)の流量にて、2.2分にわたる、0.6分の保持の、95%A〜95%Bにて、LCMSを実行した。ここで、A=水中0.1%ギ酸若しくは0.05%トリフルオロ酢酸(酸性研究について)、又は水中0.1%水酸化アンモニウム若しくは6.5mM炭酸アンモニウム(塩基性研究について)、及びB=アセトニトリルである。報告した分子イオンは、特に明記しない限り、[M+H]+に相当する;複数の同位体パターンがある分子(Br、Clその他)について、報告した値は、特に明記しない限り、最も低い同位体質量について得られたものである。
(ix)イオン交換精製を、一般に、SCX−2(Biotage)カートリッジを用いて実行した。
(x)中間体の純度を、薄層クロマトグラフィ、質量分光法、LCMS、UPLC/MS、HPLC(高速液体クロマトグラフィ)、及び/又はNMR分析によって評価した;
(xi)以下の略語を用いた:
EtOAc:酢酸エチル
DMSO:ジメチルスルホキシド
KHMDS:カリウムヘキサメチルジシラザン
MeOH:メタノール
MeCN:アセトニトリル
LCMS:液体クロマトグラフィ−質量分析
rt又はRT:室温
aq:水性
THF:テトラヒドロフラン
DCM:ジクロロメタン
DMF:ジメチルホルムアミド
HATU:(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスファート)
HEPES:(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸)
XRPD X線粉末回折
DSC 示差走査熱量測定
TGA 熱重量分析
GVS 重力蒸気吸収(gravity vapor sorption)
実施例1:(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dの合成
中間体1:(2S,4R)−1−tert−ブチル2−メチル4−アジドピロリジン−1,2−ジカルボキシラート
Figure 2021535111
メタンスルホニルクロリド(2.86mL、36.7mmol)を、(2S,4S)−1−tert−ブチル2−メチル4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(7.50g、30.6mmol)及びトリエチルアミン(5.11mL、36.7mmol)のDCM溶液(38mL)に0℃にて滴加した。反応混合液を0℃にて1時間撹拌してから、さらに1時間撹拌しながら室温に温めた。反応混合液をジクロロメタンで希釈して、水で洗浄した。有機層を、NaSO上で乾燥させて、濾過して、濃縮して乾燥させて、1−(tert−ブチル)2−メチル(2S,4S)−4−((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(9.9g、100%の収率)を得た。これを、更なる精製なしに用いた。m/z(ES)[M+NH=341.
アジ化ナトリウム(5.96g、91.7mmol)を、1−(tert−ブチル)2−メチル(2S,4S)−4−((メチルスルホニル)オキシ)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(9.89g、30.6mmol)のDMF溶液(30mL)に加えた。反応混合液を50℃に加熱して、一晩撹拌した。反応混合液を室温に冷却して、濃縮した。生じた残留物を、EtOAcで希釈して、水で洗浄した。有機層を、NaSO上で乾燥させて、濾過して、濃縮して乾燥させた。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、生成物(中間体1、5.95g、72%の収率)を回転異性体の混合物として得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 1.33及び1.40(9H,s x2)回転異性体,2.08−2.22(1H,m),2.26−2.41(1H,m),3.41(1H,dt),3.48−3.61(1H,m),3.65及び3.68(3H,s x2)回転異性体,4.22(1H,dd),4.30−4.43(1H,m);m/z(ES)[M+H]=271.
中間体2:(2S,4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジドピロリジン−1,2−ジカルボキシラート
Figure 2021535111
水酸化ナトリウム(5.28g、132mmol)の水溶液(22mL)を、(2S,4R)−1−tert−ブチル2−メチル4−アジドピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(中間体1、5.95g、22.0mmol)のTHF(44mL)及びMeOH(22mL)溶液に0℃にて滴加した。反応混合液を、室温にゆっくり温めながら、一晩撹拌した。揮発性物質を真空内で除去して、水性層を5M HClで約3のpHに酸性化して、DCMで抽出した。組み合わせた有機質を、NaSO上で乾燥させて、濾過して、濃縮して乾燥させて、(2S,4R)−4−アジド−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(5.64g、100%の収率)を回転異性体の混合物として得た。これを、更なる精製なしに用いた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 1.35及び1.40(9H,s x2)回転異性体,2.07−2.18(1H,m),2.26−2.38(1H,m),3.34−3.44(1H,m),3.48−3.63(1H,m),4.09−4.17(1H,m),4.30−4.37(1H,m);m/z(ES)[M+HCOO]=301.
臭化ベンジル(2.83mL、23.8mmol)を、(2S,4R)−4−アジド−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸(5.19g、19.9mmol)及びトリエチルアミン(3.46mL、24.8mmol)のDMF溶液(60mL)に滴加して、反応混合液を室温にて一晩撹拌した。揮発性物質を真空内で除去して、生じた残留物をEtOAc中に溶解させて、水で洗浄した。有機層を、NaSO上で乾燥させて、濾過して、濃縮して乾燥させた。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、生成物(中間体2、5.09g、74%の収率)を得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 1.26及び1.39(9H,s x2)回転異性体,2.11−2.23(1H,m),2.31−2.43(1H,m),3.43(1H,ddd),3.50−3.59(1H,m),4.25−4.40(2H,m),5.07−5.22(2H,m),7.31−7.40(5H,m);m/z(ES)[M+H]=347.
中間体3:(4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジド−2−(ブタ−2−エニル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート
Figure 2021535111
(2S,4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジドピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(中間体2、5.09g、14.7mmol)及び臭化クロチル(2.27mL、22.0mmol)を、THF(100mL)中に溶解させて、溶液を、N雰囲気下で−78℃に冷却した。溶液を、KHMDSの溶液(トルエン中0.5M、44.1mL、22.0mmol)の滴加により処理した。反応混合液を、室温にゆっくり温めて、3時間撹拌した。粗反応混合液を水でクエンチして、揮発性物質を真空内で除去した。粗混合液を、DCM中に希釈して、層を分離させた。有機層を水で洗浄して、NaSO上で乾燥させて、濾過して、濃縮して乾燥させた。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、生成物(中間体3、4.6g、78%の収率)を、回転異性体及びE/Zオレフィンの混合物として得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 1.26−1.43(9H,m),1.59−1.66(3H,m),2.07−2.17(1H,m),2.32−2.48(2H,m),2.57−3.12(2H,m),3.35−3.82(1H,m),4.20−4.38(1H,m),5.02−5.22(2H,m),5.24−5.41(1H,m),5.46−5.68(1H,m),7.28−7.42(5H,m);m/z(ES)[M+H]=401.
中間体4:(4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジド−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート
Figure 2021535111
ビス(1,5−シクロオクタジエン)ジイリジウム(I)ジクロリド(772mg、1.15mmol)及びビス(ジフェニルホスフィノ)メタン(883mg、2.30mmol)を、オーブン乾燥させた丸底フラスコに加えた。フラスコをシールして、Nでパージした。固体をDCM(66mL)中に溶解させて、4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(3.67mL、25.3mmol)を溶液にゆっくり加えた。反応液を、室温にて10分間撹拌した。(4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジド−2−(ブタ−2−エニル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(中間体3、4.60g、11.5mmol)を、DCM溶液(44mL)としての反応液に加えて、反応混合液を一晩撹拌した。反応混合液をDCMで希釈して、水でクエンチした。層を分離させて、水性層をDCMで抽出した。組み合わせた有機質を、NaSO上で乾燥させて、濾過して、濃縮して乾燥させた。粗物質を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン/EtOAc)によって精製して、(4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジド−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(中間体4、2.7g、44%の収率)を得た。
中間体5:(2S,4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジド−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート及び中間体6:(2R,4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジド−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート
Figure 2021535111
中間体4の合成から得られた精製物質を、キラルSFC(Chiralpak IGカラム、21.2×250mm、5μm、温度=23℃、移動相=0〜7%MeOH(w/0.2%NHOH):CO、220nmでのUV検出、ローディング=16.8mg/inj、濃度=MeOH中112.5ng/mL、流量=70mL/分、出口圧力=100bar]にかけて、2つのジアステレオ異性体を得た。立体化学は、メジャーなジアステレオ異性体中間体6について、アンチ付加生成物として割り当て、そしてマイナーなジアステレオ異性体中間体5について、シン付加生成物として割り当てた。
中間体5(436mg):(2S,4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジド−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 0.58−0.70(2H,m),1.17(12H,s),1.25−1.40(13H,m),1.74−1.83(1H,s),2.00 − 2.11(2H,m),2.38−2.47(1H,m),3.07−3.16(1H,m),3.81(1H,m),4.29−4.34(1H,m),5.04−5.17(2H,m),7.34−7.39(m,5H);m/z(ES)[M+H]=529.
中間体6(1.60g):(2R,4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジド−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート。H NMR(400MHz,DMSO−d)δ 0.56−0.73(2H,m),0.98−1.13(1H,m),1.17(12H,s),1.26−1.37(13H,m),1.66−1.79(1H,m),2.01−2.22(2H,m),2.34−2.47(1H,m),3.60(1H,br dd),4.29−4.35(1H,m),5.04−5.18(2H,m),7.31−7.40(5H,m);m/z(ES)[M+H]=529.
中間体7:(2R,4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アミノ−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート
Figure 2021535111
(2R,4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−アジド−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート(中間体6、688mg、1.30mmol)を、酢酸エチル(13mL)及びメタノール(4mL)中に溶解させて、Pd/C(10%wt、346mg、0.325mmol)で処理した。フラスコは、Hのバルーンを備えた。懸濁液を、室温にて一晩撹拌した。反応混合液を、珪藻土で濾過して、メタノールでリンスした。濾液を減圧下で濃縮して、生成物(中間体7、500mg、93%の収率)を得た。これを、更なる精製なしに用いた。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 0.67(2H,t),0.94−1.00(1H,m),1.17(12H,s),1.22−1.38(11H,m),1.43−1.53(1H,m),1.85(1H,d),2.00−2.15(2H,m),3.23(2H,dd),3.58−3.61(1H,m),3.80−3.88(1H,m),8.96(2H,m);m/z(ES)[M+H]=413.
中間体8:(2R,4R)−2−ベンジル1−tert−ブチル4−((R)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタンアミド)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシラート
Figure 2021535111
トリエチルアミン(0.21mL、1.5mmol)及びHATU(254mg、0.668mmol)を、順次、Boc−Val−OH(145mg、0.668mmol)のDMF溶液(2.9mL)に加えて、反応液を室温にて30分間撹拌した。(2R,4R)−4−アミノ−1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−2−カルボン酸(中間体7、250mg、0.606mmol)を、DMF溶液(2.9mL)としての反応混合液に加えた。反応液を、室温にて一晩撹拌した。粗反応混合液を濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン/EtOAc)によって直接精製して、生成物(中間体8、250mg、67%の収率)を回転異性体の混合物として得た。H NMR(300MHz,DMSO−d)δ 0.64−0.73(2H,m),0.73−0.85(6H,m),1.13−1.14(1H,m),1.17(12H,s),1.22−1.42(22H,m),1.56−1.75(1H,m),1.79−1.97(1H,m),2.00−2.26(2H,m),3.08−3.24(1H,m),3.54−3.77(2H,m),4.12−4.36(1H,m),6.58(1H,t),7.96−8.03(2H,m);m/z(ES)[M+H]=584.
中間体9:(2R,4R)−4−((S)−2−アミノ−3−メチルブタンアミド)−2−(4−ボロノブチル)ピロリジン−2−カルボン酸
Figure 2021535111
トリフルオロ酢酸(0.63mL、8.2mmol)を、(2R,4R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−((S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルブタンアミド)−2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブチル)ピロリジン−2−カルボン酸(中間体8、250mg、0.409mmol)のDCM溶液(4mL)に加えた。生じた溶液を、室温にて1時間撹拌してから、真空下で濃縮した。粗アミノ酸を、EtO(2mL)及び1M aq HCl(2mL)中に溶解させた。フェニルボロン酸(99mg、0.81mmol)を加えて、澄明な二相溶液を室温にて1時間撹拌した。反応混合液を水で希釈して、EtOで洗浄した。水性層を凍結乾燥させて、イオン交換クロマトグラフィ(PoraPak Rxn CX 60ccカラム)によって精製した。所望の生成物を、カラムから、2Mアンモニア/メタノールを用いて溶出した。得られた物質をさらに、逆相クロマトグラフィ(RediSep Rf Gold(登録商標)C18Aq、水中0〜10%アセトニトリル)によって精製して、(2R,4R)−4((S)−2−アミノ−3−メチルブタンアミド)−2−(4−ボロノブチル)ピロリジン−2−カルボン酸(中間体9、28mg、20%の収率)を、白色の固体、及び回転異性体の混合物として得た。H NMR(300MHz,DO)δ 0.66−0.76(2H,m),0.85(6H,dd),1.07−1.43(4H,m),1.55−1.68(1H,m),1.77−1.97(2H,m),2.13−2.33(2H,m),3.07(1H,d),3.08−3.16(1H,m),3.37−3.48(1H,m),4.27−4.40(1H,m);m/z(ES)[M+H]=330.
実施例1:(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D
Figure 2021535111
中間体9の20.5mgの量を、0.50mLのMeCN中に懸濁させた。懸濁液を75℃に加熱して、75℃にて1時間撹拌した。続いて、懸濁液を周囲温度に冷却して、固体を濾過して、空気中で乾燥させた。針/棒状結晶の結晶性の物質が得られた。これを、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dと表した。
実施例1をXRPDによって分析した。結果を以下で表にし(表1)、そして図1に示す。
Figure 2021535111
実施例1は、CuKα放射線を用いて測定した以下の2θ±0.2°値の少なくとも1つを与えることを特徴とした:7.8、19.2、及び15.0°。
実施例1の単結晶を、アセトニトリル溶液のゆっくりとした蒸発から得た。単結晶構造分析により、実施例1が無水形態であることが確認された。実施例1の分子構造を図2に示す。結晶学的データ:空間群直方晶系P2、単位格子定数:a=10.9250(6)Å、b=12.9532(8)Å、c=23.8051(14)Å、V=3368.7(3)Å
実施例1を、熱技術によって分析した。DSC分析は、形態Dが、約213℃にて開始する無水物の吸熱事象、及び約214℃でのピークを有することを示した。TGAは、実施例1が、約25℃から約150℃への加熱直後に約0.4%の質量ロスを、そして約150℃から約225℃への加熱直後に約3.1%の質量ロスを示すことを示した。実施例1の代表的なDSC/TGAサーモグラムを図3に示す。
実施例1を、重力蒸気吸収によって分析した。GVS分析により、実施例1が、70%の相対湿度(RH)にて2%未満の水を吸収し、そして80%のRHの後に潮解し始めることが示された。実施例1の代表的なGVSサーモグラムを図4に示す。
実施例2:(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1(アセトン付加物)形態1
Figure 2021535111
中間体9の20.3mgの量を、2.0mlのアセトン中に懸濁させた。固体を、200μlのHOを加えた後に溶解させた。溶媒を、周囲条件での蒸発によって除去した。生じた固体を、1.0mlのアセトン中に懸濁させて、周囲温度にて3日間撹拌した。溶媒を空気中で乾燥させた後、アセトン付加物の結晶性の物質(棒状結晶)が得られた。これを、(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンと表した。
実施例2をXRPDによって分析した。結果を以下で表にし(表2)、そして図5に示す。
Figure 2021535111
実施例2は、CuKα放射線を用いて測定した以下の2θ±0.2°値の少なくとも1つを与えることを特徴とした:11.6、8.2、及び13.3°。
実施例2の単結晶を、アセトン/H2O溶液のゆっくりとした蒸発から得た。単結晶構造分析により、アセトンが一水和物であることが確認された。アセトン付加物の分子構造を図6に示す。結晶学的データ:空間群直方晶系P2、単位格子定数:a=8.4752(8)Å、b=13.7561(14)Å、c=17.6681(16)Å、V=2059.8(3)Å
実施例2を、熱技術によって分析した。DSC分析は、アセトン付加物が、約82℃にて開始する無水物の吸熱事象、及び約122℃でのピークを有することを示した。また、無水物の別の吸熱事象が同定され、177℃での開始及び182℃でのピークであった。TGAは、アセトン付加物が、約25℃から約150℃への加熱直後に約5.5%の質量ロスを、そして約150℃から約225℃への加熱直後に約3.2%の質量ロスを示すことを示した。アセトンの代表的なDSC/TGAサーモグラムを図7に示す。
実施例2を、重力蒸気吸収によって分析した。GVS分析により、アセトン付加物が、80%の相対湿度(RH)にて2%未満の水を吸収することが示された。アセトン付加物の代表的なGVSサーモグラムを図8に示す。
実施例3:(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E
中間体9の30mgの量を、前もって水で飽和した0.50mLの酢酸エチル中に懸濁させた。懸濁液を75℃に加熱して、75℃にて1時間撹拌した。続いて、懸濁液を周囲温度に冷却して、固体を濾過して、空気中で乾燥させた。針/棒状結晶の結晶性の物質が得られた。これを、(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eと表した。
実施例3をXRPDによって分析した。結果を以下で表にし(表3)、そして図9に示す。
Figure 2021535111
実施例3は、CuKα放射線を用いて測定した以下の2θ±0.2°値の少なくとも1つを与えることを特徴とした:12.3、18.8、及び9.3°。
実施例3の単結晶を、アセトニトリル/水(比率20:1)の混合溶媒との澄明な溶液のゆっくりとした蒸発から得た。単結晶構造分析により、実施例3が一水和物形態であることが確認された。実施例3の分子構造を図10に示す。結晶学的データ:空間群直方晶系P6、単位格子定数:a=14.4509(4)Å、b=14.4509(4)Å、c=14.6815(10)Å、V=2655.2(2)Å
実施例3を、熱技術によって分析した。DSC分析は、形態Eが、約105℃にて開始する無水物の吸熱事象、及び約125℃でのピークを有することを示した。また、無水物の別の吸熱事象が、約125℃〜約225℃の広い範囲で同定された。TGAは、実施例3が、約25℃から約135℃への加熱直後に約6.0%の質量ロスを、そして約125℃から約225℃への加熱直後に約3.0%の質量ロスを示すことを示した。アセトンの代表的なDSC/TGAサーモグラムを図11に示す。
実施例3を、重力蒸気吸収によって分析した。GVS分析により、実施例3が、80%の相対湿度(RH)にて2%未満の水を吸収することが示された。実施例3の代表的なGVSサーモグラムを図12に示す。
実施例4:生物活性
水性媒体中に、例えば生理学的状態で溶解すると、結晶性の物質である形態D(実施例1)、形態1(実施例2)、及び形態E(実施例3)は、同じ活性化学部分に転化する。大腸菌(E.coli)から生成した組換えアルギナーゼ1又はアルギナーゼ2を用いて、チオアルギニン(thioarginine)からのチオール基の形成を測定することによって、ヒトアルギナーゼ1の活性及びアルギナーゼ2活性に及ぼす実施例1の阻害効果を定量化した。チオール基を、エルマン試薬、5,5’−ジチオビス(2−ニトロ安息香酸)(DTNB)で検出した。DTNBは、チオールと反応して混合ジスルフィド及び2−ニトロ−5−チオ安息香酸(TNB)を与え、これを、アニオン(TNB2−)の412nmでの吸光度によって定量化する。
アッセイを、透明な384ウェルプレート(Greiner cat no:781101)内でランさせた。Echoアコースティックディスペンサを用いて300nL DMSO中の種々の濃度の実施例1を分配した直ぐ後に、プレートをシールして遠心分離して、プレートをアッセイした。
2つのプレミックスを、解凍した試薬から調製して直ぐに、アッセイプレートに加えた。プレミックス1は、ヒトアルギナーゼ1又はヒトアルギナーゼ2(アッセイバッファ中5nM及び0.5mM DTNBの最終濃度にて)、45mM HEPES pH7.5、brij 35、0.045%(w/v)、及び100μM MnClを含んだ。プレミックス2は、アッセイバッファ中、新しく解凍した0.5mMチオアルギニンを含んだ。15マイクロリットルのプレミックス1を分配して、遠心分離して、室温にて30分間インキュベートしてから、15マイクロリットルのプレミックス2を加えた、実施例1を含有するプレートをアッセイした。
アッセイプレートを遠心分離してから、412nmでの吸光度をPherastarマルチモードプレートリーダで読んで、時点0(T0)でのデータを収集した。プレートを室温にて60分間インキュベートしてから再度読んで、時点1(T1)でのデータを収集した。T0(時点0)にて測定したA412シグナルを、T1(時点1)にて測定したA412シグナルから減算することによって、データを導き出す。データを、以下の式を用いて、効果%に変換した:
化合物の効果%=100×[(X−最小)/(最大−最小)]
式中、Xは、最小(ビヒクル)及び最大(基準化合物)阻害対照に基づいて、化合物について標準化した値を表す。
実施例1の、活性を50%阻害する濃度(すなわちIC50)は、効果%対試験化合物濃度をプロットして、データを、Genedata Screener Smartフィットアルゴリズムを用いてフィットさせることによって算出した。実施例1のIC50は、アルギナーゼ1について0.222μMであり、アルギナーゼ2について0.282であった。

Claims (40)

  1. X線粉末回折パターンによって特徴付けられ、以下の2θ±0.2°値:7.8、19.2、及び15.0度のピークを含む、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D。
  2. 前記X線粉末回折パターンはさらに、16.4、13.1、及び13.7度にて、2−シータ±0.2°のピークを含む、請求項1に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D。
  3. 前記X線粉末回折パターンは、実質的に図1に示す通りである、請求項2に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D。
  4. 7.8、19.2、15.0、16.4、13.1、13.7、26.4、19.8、17.9、及び22.5度の2θ±0.2°から選択される少なくとも3つのピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D。
  5. 7.8、19.2、15.0、16.4、13.1、13.7、26.4、19.8、17.9、及び22.5度の2θ±0.2°から選択される少なくとも5つのピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D。
  6. 約214℃での吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)曲線によってさらに特徴付けられる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D。
  7. 前記DSC曲線は、実質的に図3に示す通りである、請求項6に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物。
  9. (S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は少なくとも約99.5%が形態Dである、有効量の、請求項1〜7のいずれか一項に記載の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物。
  10. 癌を処置する方法であって、対象に、有効量の、請求項1〜7のいずれか一項に記載の結晶性の((S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dを投与することを含む方法。
  11. 癌を処置するための、有効量の、請求項1〜7のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Dを含む医薬組成物。
  12. 癌を処置するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D。
  13. 癌を処置する医薬の製造における、請求項1〜7のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態D。
  14. X線粉末回折パターンによって特徴付けられ、以下の2θ±0.2°値:12.3、18.8、及び9.3度のピークを含む、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E。
  15. 前記X線粉末回折パターンはさらに、14.2、14.1、及び19.8度にて、2−シータ±0.2°のピークを含む、請求項13に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E。
  16. 前記X線粉末回折パターンは、実質的に図9に示す通りである、請求項15に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E。
  17. 12.3、18.8、9.3、14.2、14.1、19.8、26.2、17.3、7.1、及び25.4度の2θ±0.2°から選択される少なくとも3つのピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E。
  18. 12.3、18.8、9.3、14.2、14.1、19.8、26.2、17.3、7.1、及び25.4度の2θ±0.2°から選択される少なくとも5つのピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E。
  19. 約125℃での吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)曲線によってさらに特徴付けられる、請求項14〜18のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E。
  20. 前記DSC曲線は、実質的に図11に示す通りである、請求項19に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E。
  21. 請求項14〜20のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物。
  22. (S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミドの少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は少なくとも約99.5%が形態Eである、有効量の、請求項14〜20のいずれか一項に記載の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物。
  23. 癌を処置する方法であって、対象に、有効量の、請求項14〜20のいずれか一項に記載の結晶性の((S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eを投与することを含む方法。
  24. 癌を処置するための、有効量の、請求項14〜20のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態Eを含む医薬組成物。
  25. 癌を処置するための、請求項14〜20のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E。
  26. 癌を処置する医薬の製造における、請求項14〜20のいずれか一項に記載の結晶性の(S)−2−アミノ−N−((3R,5R)−8−ヒドロキシ−6−オキソ−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−3−イル)−3−メチルブタンアミド形態E。
  27. 化合物:(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン、又はその薬学的に許容される塩。
  28. X線粉末回折パターンによって特徴付けられ、以下の2θ±0.2°値:11.6、8.2、及び13.3度のピークを含む、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1。
  29. 前記X線粉末回折パターンはさらに、16.4、12.9、及び17.4度にて、2−シータ±0.2°のピークを含む、請求項28に記載の結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1。
  30. 前記X線粉末回折パターンは、実質的に図5に示す通りである、請求項28に記載の結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1。
  31. 11.6、8.2、13.3、16.4、12.9、17.4、19.5、16.6、22.6、及び15.9度の2θ±0.2°から選択される少なくとも3つのピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1。
  32. 11.6、8.2、13.3、16.4、12.9、17.4、19.5、16.6、22.6、及び15.9度の2θ±0.2°から選択される少なくとも5つのピークを含むX線粉末回折パターンによって特徴付けられる、結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1。
  33. 約122℃での吸熱を含む示差走査熱量測定(DSC)曲線によってさらに特徴付けられる、請求項28〜32のいずれか一項に記載の結晶性の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1。
  34. 前記DSC曲線は、実質的に図7に示す通りである、請求項33に記載の結晶性の((3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン形態1。
  35. 請求項27〜34のいずれか一項に記載の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物。
  36. (3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オンの少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は少なくとも約99.5%が形態1である、有効量の、請求項27〜34のいずれか一項に記載の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン又はその薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容されるキャリアを含む医薬組成物。
  37. 癌を処置する方法であって、対象に、有効量の、請求項27〜34のいずれか一項に記載の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン又はその薬学的に許容される塩を投与することを含む方法。
  38. 癌を処置するための、有効量の、請求項27〜34のいずれか一項に記載の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン又はその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
  39. 癌を処置するための、請求項27〜34のいずれか一項に記載の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン又はその薬学的に許容される塩。
  40. 癌を処置する医薬の製造における、請求項27〜34のいずれか一項に記載の(3R,5R)−8−ヒドロキシ−3−((S)−4−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−オキソイミダゾリジン−1−イル)−7−オキサ−1−アザ−8−ボラスピロ[4.7]ドデカン−6−オン又はその薬学的に許容される塩。
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