JP2021535109A - セルロース材料の熱化学的処理 - Google Patents

セルロース材料の熱化学的処理 Download PDF

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Abstract

粒子状セルロース材料からレボグルコセノンを生成する方法。この方法は、粒子状セルロース材料、水、酸、及び極性有機溶媒のプレミックスを形成することを含む。溶媒は、レボグルコセノンよりも高い沸点を有する。プレミックスは、流動床リアクタなどの熱分解リアクタに供給され、その中でプレミックスは流動化ガスによって流動化される。リアクタは、250℃〜450℃の範囲の温度で維持され、ガス状生成物及びチャーは熱分解リアクタから引き出される。レボグルコセノン及び極性有機溶媒は、リアクタによって生成されたガス状生成物から凝縮される。【選択図】図2

Description

本発明は、リグノセルロースなどのセルロース材料を熱化学処理して、揮発性有機化合物、水、及びチャーの分離可能な混合物に変換する方法に関する。
本明細書では、文書、行為、または知識の項目が参照されているかまたは議論されている場合、この参照または議論は、文書、行為、または知識の項目、またはそれらの任意の組み合わせが優先日であったことを認めるものではない。
(i)共通の一般知識の一部;または
(i)本明細書が関係するあらゆる問題を解決する試みに関連することが公知である。
ポリマー、医薬品、除草剤、農薬、染料、顔料、液体輸送燃料などの合成有機化学物質の大部分は、化石源からの原油に由来する。温室効果ガスの排出を減少するための推奨される手段のうちの1つは、石油由来の化学物質及びポリマーを、プランテーション林業、農業、及び水産養殖などの再生可能資源に由来する化学物質及びポリマーに完全にまたは部分的に置き換えることである。こうした置き換えは、制限のある残りの化石石油埋蔵量の使用率を減少させるという追加の利点を有し、再生可能資源から費用効果の高い方法で製造できない比較的控えめな数の合成有機化学物質の生成にそれらの利用を制限することができる。植物油脂の年間供給に制限がある点を除いて、費用効果の高い方法で収穫できる大量の再生可能な有機材料の大部分が、不揮発性固体である。熱化学処理、生化学的処理、及び/または生物学的処理を使用して、非常に大量に収穫できる再生可能な固体有機材料を有機液体に変換する多くの手段が世界中で活発に開発されている。一般に、既存の手段は、再生可能な液体化学物質の生成に重大な欠点を有する。これらの不利な点としては、高価な酵素の使用、高圧での処理の必要性、大規模な収集エリアでのかさばる再生可能有機材料の輸送に関連する高コストを伴う非常に大規模な処理施設の使用の必要性、エネルギーの低い正味収量、化学的複雑性、及び液体生成物の不安定性、及び多くの場合不十分である淡水の資源に対するさらなる需要が挙げられる。
本発明は、再生可能な有機材料、すなわち、セルロース、ヘミセルロース、及びリグニンを含むもの、いわゆる「セルロース材料」を、高圧処理を使用することなく、材料中の多糖類ポリマー中に存在する自然な非対称性の多くを保持している有用な収率のレボグルコセノンに選択的に変換され得る代替的手段を提供しようとする。レボグルコセノンは、化学中間体として直接使用し得るか、またはさらなる処理に供して、他の再生可能な有機化学物質及びポリマーにし得る。
この説明で使用される「セルロース材料」という用語及び「セルロース材料」という用語の形態には、一般にヘミセルロース及びリグノセルロース材料を含み、特に任意の植物性物質、木材、または木材製品、紙、板紙、または紙製品、ヤム、テキスタイル、またはセルロース及びヘミセルロースを組み合わせた含有量が30%を超えるテキスタイル製品を含む。また、これらに限定されないが、木材チップ、おがくず、小枝、樹皮、葉、種子の莢及び他の森林ごみ、穀物及び草わら及び干し草、油糧種子わら(oilseed straw)、サトウキビバガス、バナナ偽茎廃棄物、油ヤシ廃棄物、一般的な庭廃棄物、水産養殖に由来する藻類の「ケーキ」、及び他の植物性物質も挙げられる。
レボグルコセノンは、何十年にもわたってリグノセルロース材料の熱分解によって得ることができる貴重な化学製品として認識されている。しかし、その価値にもかかわらず、出願人の知る限り、実験室熱分解法を大規模な生産施設で実行可能なレベルまでスケールアップすることによってもたらされる実質的な問題により、ごく最近まで大規模な商業的製造はなかった。以前のプロセスで遭遇した問題としては、反応がグラムスケールを超えて増加した場合の反応効率の大幅な低下、熱分解条件でのレボグルコセノンの反応性、反応容器を「ガムアップ」するタールの生成、及びタールに伴うレボグルコセノン生成物を分離することの困難さが挙げられる。
より最近では、国際特許出願PCT/AU2010/000811(Ravertyら)に記載されているプロセスが、スクリュー反応器内で木材パルプを熱分解することによってキログラム量のレボグルコセノンを生成するのに効果的であることが証明された。このプロセスは大きな前進であることが証明されているが、トン単位で測定された量のレボグルコセノンを生成できるようにスクリューリアクタをスケールアップすることに関連する物理的な問題によって依然として制限されている。スクリューリアクタは、熱分解中に遭遇する過酷な条件下で維持することが困難であり、生成できる生成物の量が制限される。スクリューリアクタで遭遇する問題のいくつかには、減圧下での運転の必要性、サイズの増大に伴う非効率的な熱伝達、焼き付きを防ぐための潤滑の問題、ならびにタール及び他の反応生成物による装置の「ガムアップ」が挙げられる。したがって、スクリューリアクタの熱分解と同じ制限を有さない代替プロセスが必要である。
国際特許出願PCT/AU2010/000811
本発明は一態様で提供する。
粒子状セルロース材料からレボグルコセノンを生成する方法は、
粒子状セルロース材料、水、酸、及びレボグルコセノンよりも高い沸点を有する極性有機溶媒を含むプレミックスを形成すること、
250℃〜450℃の範囲内の温度で維持された熱分解リアクタにプレミックスを供給すること、
熱分解リアクタからガス状生成物及びチャーを引き出すこと、及び、
前記ガス状生成物からレボグルコセノン及び前記極性有機溶媒を凝縮すること、を含み、
熱分解リアクタは、プレミックスが流動化ガスによって流動化されるリアクタを備える。
極性有機溶媒を再利用して、さらなるプレミックスを形成し得る。
好適には、プレミックス成分の混合は、セルロース材料を均一に含浸させるのに十分な時間実施される。セルロース材料は、膨潤し、ミックス中の成分を吸収することを可能にするのに十分な時間含浸され得る。プレミックス内で水溶性成分をより均一に分散させるために、水を加え得る。当技術分野において公知であるミキサーを使用して、確実にすべての成分が密接に混合されようにし得る。
出願人は、膨潤及び吸収が少なくとも0.5分、より好ましくは5分間起こることを可能にすることにより、通常、セルロース材料の適切な膨潤がもたらされ得ることを見出した。これにより、プレミックスの液体成分が膨潤したセルロース材料に均一に容易に吸収される。
セルロース材料の熱分解は、容器及びパイプの内壁に堆積し得、熱交換を妨げ、最終的にプロセス流の流れを遮断することによって連続反応プロセスを停止し得るタールを生成する傾向があるため、プレミックスに溶媒材料を組み込むことは有用である。これらは、タールの蓄積に関連する問題の改善を助け得る。この機能には、極性有機溶媒が好ましい。熱分解リアクタにおける熱分解の反応生成物からの溶媒の下流分離を補助するために、選択された1つ以上の溶媒が、所望の反応生成物よりも高い沸点を有することが好ましい。所望の反応生成物はレボグルコセノンであるため、溶媒はレボグルコセノンよりも高い沸点を有することが好ましい。好適には、溶媒は、少なくとも20℃高い沸点を有するであろう。
好適な溶媒の例としては、一般化学式R1−SO2−R2を有するジアルキルスルホンであって、式中、R1及びR2は、1〜10の炭素原子を含むアルキル基であり、式中、R1及びR2は、環状ポリメチレン環の一部を形成する環状スルホンを含む、ジアルキルスルホン、または、図1に示す式のジエステルであって、式中、R3及びR4が、1〜10の炭素原子を含むアルキル基である、ジエステル、または、一般式R5−O−C=O−R6を有するエステルであり、式中、R5は、1〜10の炭素原子を含むアルキル基であり、R6は、10〜20の炭素原子を含むアルキル基であるエステル、を含む。
特定の実施例では、極性有機液体は、テトラメチレンスルホンを含む。
プレミックスは、以下の成分:
−水20%〜150%、より好ましくは20%〜100%、
−酸0.1%〜10%(好ましくはリン酸)、より好ましくは1%〜5%、
−溶媒最大200%、より好ましくは10%〜100%を含み得、それぞれがセルロース材料の乾燥重量の重量パーセントとして表される。
本発明の方法の実施に好適であり得る膨大な範囲のセルロース材料が存在する一方で、出願人は、特に好適であるセルロース材料がおがくずなどの粒子形態の木材であることを見出した。概して、8mm未満の粒子サイズを有し、好ましくは2mm〜4mmの範囲内にあるおがくずは、良好な性能を付与し得る。
本発明の方法は、それが継続的に実施された場合、経済的により実行可能であることが予想される。このことを連続的に実施できるようにするために、プレミックスを熱分解リアクタに連続して供給し得る。プレミックスを熱分解して連続的に除去し得る生成物を形成するのに十分な時間、プレミックスを熱分解リアクタ内に保持することができる。生成物は、2つの別個の流れ、すなわち、ガス状生成物流及び固体チャー流の形態であり得る。このことは、リアクタがプレミックスの連続注入のための入口と、チャー流及びガス流のための別々の出口とを有することを意味し得る。あるいは、チャー及びガス状生成物を単一の出口から除去することもできる。そのような代替では、チャー流及びガス流を分離するための分離器を設け得る。この目的のためにサイクロンが使用され得る。
リアクタへのプレミックスの注入は、振動フィーダ、重力フィーダ、スクリューフィーダ、コンベアフィーダ、及び/またはこれらの組み合わせのうちの任意の1つ以上によって実施され得る。ガス状生成物は、異なる温度で凝縮されて、有機液体化合物、例えば、レボグルコセノン及びフルフラール、ならびに再利用し得る元のプレミックスの水及び溶媒成分などを提供し得る。
チャーは、販売のために収集し得るか、または燃焼するかもしくはガス化して、熱分解反応のための熱、及び熱分解リアクタ内の熱的安定性粒子状固体を加熱し、流動化するための低酸素ガスを提供し得る。好適には、粒子状固体は非反応性であるが、例えば、固体酸性触媒など、触媒効果を有する粒子状固体を使用することが可能であり得る。
熱分解反応のための代替的または追加的熱源は、ガス状または固体の炭素質材料の燃焼、電気加熱、マイクロ波加熱、及び/またはこれらの組み合わせから導出され得る。
迅速な反応をさらに促進するために、熱分解リアクタに注入する前にプレミックスを予熱し得る。予熱は、プレミックスの含水量を減少させるためにも実施し得る。この減少は、最初の膨潤後に生じ得る。含水量は、セルロース材料の乾燥重量の100%未満に減少させ得る。より好ましくは、20%未満に減少させ得るか、またはさらには1%ほどであり得る。
典型的には、プレミックスは、熱分解リアクタに供給する前に、100℃を超える温度まで予熱させ得る。プレミックスは、蒸気、窒素、二酸化炭素、一酸化炭素もしくはそれらの混合物、または他の不活性ガス、または加熱された酸素枯渇空気などの加熱されたガス流を伴いながら供給され得る。
熱分解反応は通常の大気圧で実施できると予想されるが、状況によっては、圧力を低下させて、熱分解反応からのガス状生成物及び固体チャーの引き抜きを容易にすることも適切であり得る。例えば、30kPaほど、さらには10kPaほどの圧力を使用し得る。
概して、300℃〜400℃など、より狭い温度範囲は、反応を実行するために特に効果的であることが証明され得る。熱分解リアクタ内でのプレミックスの滞留時間は、温度によって変動し得る。しかし、典型的には、1分未満、より好ましくは10秒または2秒未満の滞留時間で、レボグルコソン及びフルフラールなどの材料の満足のいく収率を得るのに十分であることが予想される。
熱分解リアクタは、流動床リアクタを含み得る。流動床は、熱安定性非反応性粒子状固体の床を通過する流動化ガスにさらされ得る。それは、石英砂、二酸化ケイ素、珪藻土、カオリナイト粘土、モンモリロナイト−スメクタイト粘土、イライト粘土、クロライト粘土、ヘマタイト、ゼオライト、酸処理チャー、酸処理活性化炭素、金属酸化物、酸処理金属酸化物、金属硫酸塩、金属リン酸塩、金属炭酸塩、金属有機骨格、及びそれらの混合物から選択され得る。流動化ガスは、煙道ガス、酸素枯渇空気、窒素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び/または実質的に非反応性のキャリアガス、及びこれらの混合物のうちの少なくとも1つを含み得る。
好ましくは、プレミックスは、流動床リアクタに注入する前に、予熱、脱水、オーガー内でのタンブリング、及び蒸気注入のうちの少なくとも1つにさらす。
プレミックスへの組み込みに好適であり得る酸は、HPO、NaHPO、KHPO、HSO、NaHSO、KHSO、または熱分解リアクタ内で流動化及び熱交換媒体として作用し得る固体酸性触媒、及びそれらの混合物から選択され得る。
本発明はまた、
セルロース材料の含水量を受け取り、低減し、第1のフィーダによって、プレミックスの成分を組み合わせるためのミキサーに送達するための乾燥機と、
プレミックスをミキサー容器から連続的に移送し、それを熱分解リアクタ内の熱安定性非反応性粒子状固体の流動床に流動化ガスを導入するように構成されたプレミックス入口と、ガス入口から流動床熱分解リアクタの熱分解ゾーンに注入するために配置された第2のフィーダと、
流動床内の温度を250℃〜450℃の範囲内に維持するための加熱器と、
熱分解リアクタから同伴チャー固体を含むガス流を引き出すように配置された出口と、
チャー固体をガス流から分離するように配置された分離器と、及び、
分離器から別のガス流を受け取ってレボグルコセノン及びレボグルコセノンから溶媒を別々に凝縮するように配置された少なくとも1つの分別凝縮器アセンブリと、を備えるレボグルコセノンを生成するための装置を提供し得る。
乾燥機は、プレミックス入口の上流でプレミックスを予乾燥するために提供し得る。
プレミックス入口はまた、ガス入口を含み得る。あるいは、プレミックス入口は、ガス入口から分離され得る。
次に、本発明は、この方法を実行する以下の広範かつ具体的な実施例を参照することによってさらに説明される。
広範な実施例
本明細書に示す広範な実施例は、一般に軟材おがくずの処理に関するが、当業者には明らかなように、本方法のほとんどが、古紙、木材チップ、小枝、樹皮、葉及び他の森林ごみ、ならびに穀物及び草わら及び干し草、油糧種子わら、サトウキビバガス、バナナ偽茎廃棄物、油ヤシ廃棄物、庭廃棄物、水産養殖に由来する藻類の「ケーキ」、またはかなりの含有量のセルロース及び/もしくはヘミセルロースを有する任意の植物材料などの他のセルロース材料にも同様に適用できる。図2は、本発明の方法を実行するために必要とされるステップ及び装置の典型的なフローチャートを示している。
図2を参照すると、おがくず1は、プラスチック及び金属汚染物質などの全体的な汚染物質を除去するために最初に分類され、スクリーン、または超過サイズの粒子を除去して、好ましくはサイズが2〜4mmの範囲のおがくず粒子の残留物を残すいくつかの他の手段を通過させるが、これには、少なくとも一部のより小さいおがくず粒子が含まれ得ることが理解されるであろう。次に、おがくず及び膨潤触媒の混合物を乾燥機2などの手段に通して、過剰な水分を蒸発させ、含水量を乾燥おがくずの1〜25重量%、好ましくは10〜20重量%のレベルまで減少させる。選別された乾燥おがくずは、含浸ステーション3で極性液体及び強酸の混合物を噴霧させる。極性液体は、水、テトラメチレンスルホン(「スルホラン」)、及びリン酸(HPO)などの強酸を乾燥おがくずの0.1〜10重量%、好ましくは2.5〜5%の量で添加して含み得る。硫酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸(「トリフリック酸(triflic acid)」)、ハロゲン化水素酸、硝酸、ギ酸などの他の強酸も使用され得るが、しかし、HPOは、炭素質チャーを農業または園芸用肥料及び炭素隔離剤として使用する場合に好ましい。強酸と混合された極性液体(「膨潤触媒」)は、処理されるおがくずの乾燥重量の50〜500%の速度で、しかし好ましくは、おがくずの乾燥重量の50〜100%の速度でおがくずに噴霧される。他のリグノセルロース材料の場合、酸が材料に迅速に浸透できるように、存在するセルロース及びヘミセルロースの大部分を膨潤させるのに十分な量が添加されるように、使用する膨潤触媒の割合を調整する必要がある。
次に、乾燥され、加熱された含浸おがくずプレミックスは、スクリューフィーダなどの手段によって、制御された速度で流動床リアクタ4に搬送させる。流動床4は、300度〜500度、好ましくは300度〜400度の温度で保持された熱安定性非反応性粒子状固体を含む。リアクタの出口は、減圧下または周囲圧力下で、同伴された固体反応生成物からガス状反応生成物を分離するための分離器5に向けられている。分離器は、一連の加熱されたサイクロンを含み得る。これらは順番に1つ以上の凝縮器熱交換器6に接続され、ガス状生成物を100度未満の温度までに冷却することができる。あるいは、リアクタ4は、異なる出口(図示せず)を通して、高密度流動化熱安定性非反応性粒子状固体から低密度チャー副生成物を連続的に抽出するための別個の手段を備えてもよい。リアクタの出口、サイクロン及び凝縮器熱交換器6は、10〜101(大気圧)kPaであるが、好ましくは30〜101kPaの範囲の減圧を加える手段に接続され得る。反応器4は、プレミックスが300〜500度、しかし好ましくは300〜350度の範囲の温度まで急速に加熱されるように、制御された方法で流動床に熱を加える手段を備えている。流動床に熱及び流動化ガスを供給するために、チャーガス化装置7を使用して、再利用された副産物チャーの一部分を空気13で燃焼させ得る。得られた合成ガスはリアクタ4に供給される。ガス化装置によって加熱される蒸気発生器/熱交換器12は、おがくず乾燥機に蒸気を供給し、流動化ガスの温度を、リアクタ内の温度を300〜350度に維持するのに好適である範囲まで低下させる。天然ガス(図示せず)などの追加の燃焼ガスをガス化装置に添加して、燃焼を開始し、温度を制御させ得る。リアクタ内での滞留時間は、0.01〜10秒の範囲であり得るが、好ましくは、0.5〜1.0秒の範囲であり得る。流動化固体の流動化に使用されるガスは、望ましくは、体積を基準として0.5%未満の酸素含有量を有する。
リアクタ内でのその期間中の膨潤したセルロース材料に対する熱及び酸の作用は、存在するセルロース及びヘミエルロースを構成するアンヒドロヘキソース及びアンヒドロペントース生体高分子の脱水を引き起こす。反応条件に応じて、これにより、主要な揮発性生成物としてモル収率10〜40%のレボグルコセノン、少量の水、フルフラール、5−メチルフルフラール、酢酸、及びギ酸が生成され得る。かなりの量の不揮発性炭素質チャーは、存在するリグニンの脱水によって、及び存在するポリアンヒドロヘキソース及びポリアンヒドロペントースの非選択的脱水によって、またおそらく、いくつかの揮発性生成物のさらなる反応及び熱分解によっても形成される。
最後に述べたメカニズムによる揮発性生成物の望ましくない損失を最小限に抑えるために、滞留時間及び温度を注意深く制御する必要がある。流動床熱分解リアクタ内の高温では、水、スルホラン、レボグルコセノン、フルフラール及び他の揮発性生成物が急速に沸騰し、得られた蒸気の圧力により、未反応のおがくずが混合されること、レボグルコセノン及び他の揮発性生成物を反応性炭素質チャーとの接触から遠ざけて運ぶこと、及び流動床リアクタの出口から出すことが支援される。沸騰水、スルホラン、及び揮発性脱水生成物によって生じる圧力差により、蒸気は出口を通ってサイクロン5に急速に搬送される。サイクロンの壁が加熱器Hによって200〜300度の温度で保持されている場合には、揮発性生成物の大部分は気相のままであり、固体の炭素質チャー及び流動化固体からの分離が効率的であり得る。HPOを含み得る炭素質チャーは、好ましくは、膨潤触媒をプレミックススプレーに運ぶ熱交換器(図示せず)の表面に落下させて、これにより、おがくずに熱膨潤触媒液を噴霧できるようになる。冷却後、炭素質チャーを貯蔵容器(図示せず)に搬送することができ、その一部をガス化装置7に供給して、流動床の温度を維持するための熱を提供することができ、かつ/または主に窒素、一酸化炭素、及び二酸化炭素、及び少量の水素、メタン、蒸気(合成ガス)を含む不活性高温流動化ガスを提供することができる。炭素質チャーの未使用部分は、再生可能燃料として使用され得、または農業もしくは園芸用肥料として使用され得、炭素質チャーの未使用部分を使用するなかで、土壌中の炭素を隔離する手段としても作用し得る。
出願人は、スルホラン、レボグルコセノン、フルフラール、5−メチルフルフラール、酢酸、ギ酸、蒸気及び他の揮発性熱分解副生成物を含む蒸気を、異なる温度で保持された凝縮器6a及び6bの一連の2つ以上の熱交換器を介して通過させるのに有用であり、これにより、スルホラン、レボグルコセノン、ならびにフルフラール及び5−メチルフルフラールの大部分が、第1の熱交換器で凝縮され(部分凝縮)、貯蔵部8に向けられるようになることを見出した。酢酸、ギ酸、及び蒸気の大部分は、第2の熱交換器6b及びそれ以降の熱交換器6bで凝縮される(全凝縮)。6bからの二次凝縮物の一部分は、調製ステーション14に再利用され得、ここで、おがくずを含浸するための混合物が、含浸ステーション3に向けられる前に調製される。二次凝縮物の残りの割合は、二次凝縮物貯蔵容器19に送られ、ここで二次凝縮物と組み合わされ、混合物は、有機化合物が二酸化炭素及び水に変換される好気性生物学的廃水処理システム(図示せず)に送られる。調製ステーション14は、酸源15からの追加の投入物、新鮮な溶媒源16、及び6bからの凝縮物を有し、かつ淡水の投入物を有し得る(図示せず)。出願人は、第1の熱交換器からの液体凝縮物を第1の凝縮物貯蔵容器8に入れ、第2及びその後の熱交換器からの液体を第2の(全体の)凝縮物貯蔵容器(図示せず)に入れることが有益であることを見出した。窒素、二酸化炭素、一酸化炭素、及び微量の水素及びメタンを含む6bからの非凝縮性ガスは、酸化フレア18にパイプで送られ、そこで空気と混合されて燃焼され、一酸化炭素、水素、メタンが二酸化炭素及び水に変換される。ほぼ独占的に二酸化炭素及び水を含むフレアからの燃焼ガスは、大気に放出される。
次に、第1の凝縮物貯蔵容器8内の液体凝縮物は、0.1〜10kPaの範囲、しかし好ましくは1〜4kPaの範囲の減圧下に保持された効率的な分別蒸留設備9、10、11に送られ、ここで、レボグルコセノン、フルフラール、水、及び他の少量の揮発性副産物は、スルホラン及び少量の低揮発性の副生成物から蒸留して取り除くことができる。次に、低揮発性副生成物と混合された液体溶媒(例えば、スルホラン)は、貯蔵容器(図示せず)に送られ、その後、調製ステーション14に送られ、そこでさらなる量のおがくずの膨潤触媒として使用するための調製においてHPOと混合させる。蒸留する水、ギ酸、酢酸、フルフラール、5−メチルフルフラール及びレボグルコセノンの混合物を収集し、0.5〜10kPaの範囲、しかし好ましくは0.5〜4kPaの範囲の減圧下に保持された第2の分別蒸留塔に送り、ここで、フルフラール、水、及び他の少量の揮発性副生成物をレボグルコセノンから蒸留して取り除くことができる。次に、レボグルコセノンは、貯蔵タンク(図示せず)に送られ、そこから、0.5〜10kPaの範囲、好ましくは1〜4kPaの範囲の減圧下に保持された第3の分別蒸留塔11に送られ、ここで、レボグルコセノンは、貯蔵施設21内に保持されるレボグルコセノンの部分的な熱分解によって形成された少量の低揮発性汚染物質から、98%を超える純度で蒸留することができる。
フルフラール、5−メチルフルフラール、酢酸、ギ酸及び水などの少量の揮発性生成物は、第2の凝縮物貯蔵容器19に送られ、そこから好気性生物学的廃水処理システム(図示せず)に送られ、有機化合物が二酸化炭素、水、及び細菌バイオマスに変換される。ヒューミン及びタール状物質20を含む第2及び第3の蒸留塔からの蒸留残留物は、ガス化装置に供給されるチャーの割合と組み合わされ得る。
ガス化装置7からの灰は、貯蔵部22に向けられ得、この灰は、農業使用のために調製され得る。
Tasmanian Pinus radiata(TPR)おがくずを使用して、様々なプレミックスで複数の実験室試験を実施し、その結果を次の例にまとめる。
具体例
実施例A:主に2mm〜4mmの範囲の粒子サイズを有するTasmanian Pinus radiata(TPR)おがくずを、乾燥重量のおがくず1.23g及び水0.27gを含む水分含有量になるまでオーブン乾燥した。そのおがくずを絶対真空下35kPaで温度350℃まで(電気的に)予熱した砂の床に加え、窒素で流動化させた。これにより、少量の酢酸、1−ヒドロキシ−2−プロパノン、ヒドロキシアセトアルデヒド、フルフラール、1,2−シクロペンタンジオン、グアイアコール、4−メチルグアイアコール;4−ビニルグアイアコール、イソオイゲノール、及びレボグルコサンの複雑で商業的に魅力のない混合物を生成し、生成物のガスクロマトグラフィー(gc)分析の内部標準として1−テトラデカンを使用した。
実施例B:主に2mm〜4mmの範囲の粒子サイズを有するTPRおがくずを、乾燥重量のおがくず1.23g及び水0.27gを含む基準までオーブン乾燥した。このおがくずを500℃まで予熱した砂床に添加し、実施例Aの手順を繰り返して、同じ化合物の非常に類似した混合物がさらに少量でgcで同定された。揮発性生成物の収率が非常に低く、得られた混合物が複雑であるため、実施例A及びBでは揮発性生成物の定量分析は行わなかった。
実施例C:水0.60gを含むオーブン乾燥ベースのTPRおがくず4.40gを水5.639gに溶解した85%HPO 0.25gを含む溶液と混合し、事前に含浸させた。TPRに希釈HPOを事前に含浸させてプレミックスを形成した後、実施例Aで説明したものと同じ手順にさらして、ガス状排出物を凝縮して以下を生成した:
収率6.51%のレボグルコセノン(LGO)(w/w、オーブン乾燥木材ベース)、
収率0.98%のフルフラール(w/w、オーブン乾燥木材ベース)、
収率0.28%の2−ブタノン(w/w、オーブン乾燥木材ベース)及び
収率0.28%の酢酸(w/w、オーブン乾燥木材ベース)。
上記の3つの少量の生成物は、真空分別蒸留を使用してLGOから比較的容易に除去できる。
実施例D:(TPRおがくず=0.408g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0735g;スルホラン=0.530g;85wt%HPO=0.0204g;圧力=35kPa;砂温度=350℃)。139%スルホラン(w/w、オーブン乾燥木材ベース)に溶解した5%の85wt%H3PO4(w/w、オーブン乾燥木材ベース)の混合物で水分含有量18%まで乾燥させたTPRおがくずを予備含浸し、次に、実施例Cを繰り返し、同様に単純な生成物の混合物が得られた。混合物をgcで分析し、以下が含まれていることが判明した。
収率5.61%のLGO(w/w、オーブン乾燥木材ベース)、
収率0.47%のフルフラール(w/w、オーブン乾燥木材ベース)
2−ブタノンまたは酢酸は、検出可能な量ではなかった。
実施例E:収率の再現性を確認するために2回実施した。実施例E1:TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g:85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)。実施例Dで使用した18%の水分を含むTPRおがくずのサンプルはすべて消費され、11.2%の水分含有量を含む第2のサンプルに5%リン酸及び130%スルホランの混合物を含浸させ、1.5gの含浸おがくずを、予熱させ、320℃の低温で維持された窒素で流動化された砂床に落下させた。
実施例E2:TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g:85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)。実施例E1の複製とした。
実施例E1及びE2から得られた生成物のgc分析により、以下のLGO及びフルフラール収率データが生成された。



Figure 2021535109
上記の表のデータは、LGO収率の再現性が、得られた値のプラス/マイナス1%のオーダーであったのに対し、フルフラール収率の再現性は、得られた値のプラス/マイナス8%であることを示している。
実施例F:(TPRおがくず=0.607g水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=400℃)。実施例E1及びE2と同様の方法で行った。ただし、含浸されたおがくずを流動化された砂に注入する前に、砂床の温度を電気により400℃まで加熱したことを除く。このより高い反応温度において:LGOの収率(上記のとおり決定)は2.42%まで減少し(w/w、オーブン乾燥木材ベース)、0.66%のフルフラール(w/w、オーブン乾燥木材ベース)が、0.36%の2−ブタノン(w/w、オーブン乾燥木材ベース)と共に得られた。リアクタ温度400℃でのフルフラール対LGOの比率が高いことは、フルフラールがLGOの熱分解生成物のうちの1つであると報告している公開された先行技術と一致している。
実施例G:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=100kPa;砂温度=320℃)。実施例Dを繰り返すことによって実施したが、流動化させた砂を保持するチャンバ内の内圧を窒素35kPa(絶対)から窒素100kPa(絶対)に上昇させた。実施例Gの場合、凝縮した揮発性生成物のgc分析では、以下の存在が示された:
収率7.94%のLGO(w/w、オーブン乾燥木材ベース)、
収率0.98%のフルフラール(w/w、オーブン乾燥木材ベース)。
2−ブタノンまたは酢酸は、検出可能な量ではなかった。
実施例H:(TPRおがくず=1.23g水を含むオーブン乾燥ベース=0.00g;スルホラン=0.00g、85wt%HPO=0.00g;圧力=35kPa;ゼオライト温度=350℃)。砂をゼオライトに置き換え、使用したTPRおがくずが無水であることを除いて、実施例Aと同じ方法で実施した。ゼオライトは十分に流動しなかった。この実験からの凝縮揮発性生成物のgc分析では、砂が流動媒体として使用されたときに得られたものとは完全に異なる生成物混合物が明らかになった。この場合、得られた揮発性生成物の混合物は、微量のベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、1,4−ジメチルベンゼン、4−エチルトルエン、トリメチルベンゼン、インダン及び他のアルキル化芳香族化合物を含んでいた。これらの生成物は、針葉樹のサンプルがゼオライトの存在下で熱分解される場合、先行技術において高い頻度で報告されている。以下の実施例I、J、K、L、M、N、O及びPでは、流動床リアクタ内の蒸気の滞留時間を正確に計算できるように、流動化ガスの流れを注意深く制御した。
実施例I:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃、リアクタ内の蒸気滞留時間=0.85秒)。
実施例J:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃、リアクタ内の蒸気滞留時間=0.85秒)。実施例Iの複製とした。
実施例K:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g;85wt%HP04=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃、リアクタ内の蒸気滞留時間=0.85秒)。3つの実施例Iとした。
実施例L:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃、リアクタ内の蒸気滞留時間=1.50秒)は、実施例Iの複製であった。ただし、より長い蒸気滞留時間の効果を調査するために、流動床リアクタ内の蒸気の滞留時間を1.5秒まで増長するように流動化ガスの流量を減少させたことを除く。
実施例M:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃、リアクタ内の蒸気滞留時間=1.50秒)は、実施例Iの複製であった。ただし、より短い蒸気滞留時間の効果を調査するために、流動床リアクタ内の蒸気の滞留時間を0.43秒まで短縮するように流動化ガスの流量を増加させたことを除く。
実施例N:(TPRおがくず=0.607g水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)は、実施例Iの複製である。ただし窒素流動化ガスを10v/v%CO、10v/v%CO、及び80v/v%Nの混合物に置き換えて、制限量の空気が900度の温度で保持されたチャー床内を通過することによって生じる煙道ガスの混合物をシミュレートした。リアクタ床を流動化するために精製された不活性ガスを購入することにより、本発明の運用コストが増加し、経済的に実行可能性を低下させる。したがって、空気を高温チャー内に通過させることによって低酸素流動化ガスを生成する代替的手段を、従来技術に記載されているように、ならびに実施例N及び実施例Oに示すようにシミュレートした。
実施例O:(TPRおがくず=0.607g水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.790g:85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)は、実施例Nの複製とした。
実施例I、J、K、L、M、N、及びOから得られた生成物のgc分析により、以下のLGO及びフルフラール収率データが生成された:
Figure 2021535109
上記の表のデータは、LGO収率の再現性が、ここでも得られた値のプラス/マイナス1%のオーダーであったことを示した。データはまた、リアクタ内の蒸気の滞留時間を1秒を超えて増長させることにより、LGOの収率が大幅に減少し、フルフラールの収率の大幅が増加することを実証している。フルフラールは、先行技術において、LGOの熱分解の生成物のうちの1つであると記載されている。流動化ガスの組成を100%窒素から、制限量の空気を900度でチャーの床内を通過させることによって形成される先行技術に記載されているガスの組成に典型的である窒素及び二酸化炭素及び一酸化炭素との混合物に変更しても、LGOまたはフルフラールの収率に任意の有意な変化とはならない。
実施例J1:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.3800g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)。スルホランの使用量を50%減少させた効果を調査することを目的とした。
実施例J2:(TPRおがくず=0.607g水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.3800g:85wt%HP0=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)は、実施例J1の複製とした。
実施例J3:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.3800g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃、リアクタ内の蒸気滞留時間=0.85秒)。3つの実施例J1とした。
実施例J4:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.3800g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)は、実施例J1の複製とした。ただし、おがくずへの水及びHPOの添加を変更し、液体おがくず懸濁液を800kPaの圧力に5分間さらし、次にスルホランと混合する前に周囲圧力に戻したことを除く。これにより、おがくずへのHPOの高圧含浸の効果を調査した。
実施例J5:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)。すべてスルホランをプレミックスから排除したことを除いて、実施例J1の複製であった。
実施例J6:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)。実施例J5の複製であった。ただし、上記の実施例N及びOを反映するための流動化ガスの組成を変更したことを除く。
実施例J1、J2、J3、J4、J5及びJ6から得られた生成物のgc分析により、以下のLGO及びフルフラール収率データが生成された:
Figure 2021535109
上記の表のデータは、おがくずに添加されるスルホランの重量パーセントを50%減少させることにより、LGOの収率が大幅に減少することはない、またはフルフラールの収率が変化することはないことを示している。あるいは、プレミックスからスルホランを完全に除去することにより、LGOの収率が望ましくない40%の低下となり、フルフラールの収率に大きな変化がないことから、プレミックスに液体有機溶媒を添加することによる保護効果が実証されている。
実施例K1:(TPRおがくず=0.607g水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.7900g:85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)は、実施例I2の複製とした。
実施例K2:(TPRおがくず=0.607g、水を含むオーブン乾燥ベース=0.0765g;スルホラン=0.7900g;85wt%HPO=0.0304g;圧力=35kPa;砂温度=320℃)は、実施例K1の複製であった。ただし、リアクタ内の流動化ガスの圧力を35kPaから101kPaに上昇させたことを除く。これにより、真空下でプロセスを実行することにおいて任意の利点の有無を確認した。
実施例K1及びK2から得られた生成物のgc分析により、以下のLGO及びフルフラール収率データが生成された:
Figure 2021535109
上記の表のデータは、流動床リアクタ内の流動化ガス及び蒸気の圧力を上げても、LGOの収量またはフルフラールの収量に大幅な変化が生じないことを示している。
この説明で使用される「セルロース材料」という用語及び「セルロース材料」という用語の形態には、一般にヘミセルロース及びリグノセルロース材料を含み、特に任意の植物性物質、木材、または木材製品、紙、板紙、または紙製品、ヤム、テキスタイル、またはセルロース及びヘミセルロースを組み合わせた含有量が30%を超えるテキスタイル製品を含む。また、これらに限定されないが、木材チップ、おがくず、小枝、樹皮、葉、種子の莢及び他の森林ごみ、穀物及び草わら及び干し草、油糧種子わら、サトウキビバガス、バナナ偽茎廃棄物、油ヤシ廃棄物、一般的な庭廃棄物、水産養殖に由来する藻類の「ケーキ」、及び他の植物性物質も挙げられる。
上記の説明は本発明の好ましい実施形態を含むが、本発明の本質的な特徴または趣旨または範囲から逸脱することなく、多くの変形、変更、修正、及び/または追加が、前述の部分の構造及び配置に導入され得ることを理解されたい。
また、「含む(comprise)」という単語、ならびに「含む(comprises)」及び「含んでいる(comprising)」などの変形が本明細書で使用される場合、文脈上別段の必要がない限り、そのような使用は、記載された1つ以上の特徴を包含することを意味することを意図するが、他の特徴が存在することを除外するものと見なされるべきではない。
本明細書における先行技術への言及は、そのような先行技術が豪国の一般的な知識の一部を形成するという承認またはいかなる形式の提案でもなく、かつそのように解釈されるべきではない。

Claims (18)

  1. 粒子状セルロース材料からレボグルコセノンを生成する方法であって、前記方法が、
    粒子状セルロース材料、水、酸、及びレボグルコセノンよりも高い沸点を有する極性有機溶媒を含むプレミックスを形成すること、
    250℃〜450℃の範囲内の温度で維持された熱分解リアクタに前記プレミックスを供給すること、
    前記熱分解リアクタからガス状生成物及びチャーを引き出すこと、及び、
    前記ガス状生成物からレボグルコセノン及び前記極性有機溶媒を凝縮すること、を含み、
    前記熱分解リアクタは、前記プレミックスが流動化ガスによって流動化されるリアクタを備えることを特徴とする方法。
  2. 前記セルロース材料が粒子形態の木材であり、前記プレミックスを形成する前に前記木材を乾燥させて、その含水量を前記木材の乾燥重量に基づいて、100%未満まで低下させる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記粒子状木材が、前記粒子状木材の乾燥重量で1%〜25%の含水量まで乾燥され、前記粒子状木材が8mm未満の粒子サイズを有する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記溶媒が、
    一般化学式R1−SO2−R2を有するジアルキルスルホンであって、式中、R1及びR2は、1〜10の炭素原子を含むアルキル基であり、式中、R1及びR2は、環状ポリメチレン環の一部を形成する環状スルホンを含む、ジアルキルスルホン、
    図1に示す一般式を有するジエステルであって、式中、R3及びR4が、1〜10の炭素原子を含むアルキル基である、ジエステル、
    一般式R5−O−C=O−R6を有するエステルであり、式中、R5は、1〜10の炭素原子を含むアルキル基であり、R6は、10〜20の炭素原子を含むアルキル基であるエステル、及び、
    前述のいずれか1つの混合物のいずれかを含み、
    前記溶媒が再利用され、さらにプレミックスが形成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記溶媒がテトラメチレンスルホンを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記プレミックスが、以下の成分
    水5%〜150%、
    酸0.05%〜10%、
    溶媒10%〜150%を含み、
    それぞれが前記セルロース材料の乾燥重量の重量パーセントとして表される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記プレミックスが、
    水20%〜25%、
    酸0.05%〜5%、
    溶媒95%〜150%を含み、
    前記セルロース材料が、8mm未満の粒子サイズを有するおがくずを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記リアクタは流動床リアクタであり、前記プレミックスは、前記プレミックスを熱分解してガス状生成物及びチャーを形成するのに十分な時間、前記リアクタに、連続的に注入され、そして、保持され、前記ガス状生成物及び前記チャーが両方とも前記熱分解リアクタから連続的に除去され、ガス流及びチャー流に分離する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記熱分解リアクタは、300℃〜400℃の温度で維持され、同伴チャーを含むガス状生成物のための出口を備え、その後、前記チャーは前記ガス状生成物から分離されてガス状生成物流及びチャー流を提供し、前記ガス状生成物流の分別を行い、レボグルコセノン及び前記溶媒を分離し、前記溶媒を再利用して追加のプレミックスの調製に使用する、請求項8に記載の方法。
  10. 前記酸が、HPO、NaHPO、KHPO、HSO、NaHSO、KHSO、及びそれらの混合物から選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記酸が、HPOまたはHSOである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記熱分解リアクタは、石英砂、二酸化ケイ素、珪藻土、カオリナイト粘土、モンモリロナイト−スメクタイト粘土、イライト粘土、クロライト粘土、ヘマタイト、ゼオライト、酸処理チャー、酸処理活性化炭素、金属酸化物、酸処理金属酸化物、金属硫酸塩、金属リン酸塩、金属炭酸塩、金属有機骨格、及びそれらの混合物から選択される熱安定性非反応性粒子状固体熱交換媒体を含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記熱分解リアクタが、前記流動床を通過する流動化ガスによって加熱される流動床リアクタを含み、前記流動化ガスは、酸素枯渇空気、窒素、蒸気、二酸化炭素、一酸化炭素、合成ガス、及び実質的に非反応性のキャリアガスのうちの少なくとも1つを含み、前記プレミックスは、前記流動床リアクタに注入する前に、予熱、脱水、オーガー内でのタンブリング、及び蒸気注入のうちの少なくとも1つにさらされる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記熱分解ゾーンが10kPaを超える圧力で維持される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記熱分解リアクタに供給される前に、前記水及び酸を吸収することによって前記プレミックスが膨潤するのに十分な時間が与えられる、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 請求項1〜15のいずれか一項に定義された方法に従ってレボグルコセノンを生成するための装置であって、
    前記セルロース材料の前記含水量を受け取り、低減し、第1のフィーダによって、前記プレミックスの成分を組み合わせるためのミキサー容器に送達するための乾燥機と、
    前記ミキサー容器から前記プレミックスを連続的に移送し、プレミックス入口を介して流動床熱分解リアクタの熱分解ゾーンに注入するように配置された第2のフィーダと、
    前記熱分解リアクタ内の熱安定性非反応性粒子状固体の流動床に流動化ガスを導入するように構成されたガス入口と、
    前記流動床内の前記温度を250℃〜450℃の範囲内に維持するための加熱器と、
    前記熱分解リアクタから同伴チャー固体を含むガス流を引き出すように配置された出口と、
    チャー固体を前記ガス流から分離するように配置された分離器と、及び、
    前記分離器から前記別のガス流を受け取ってレボグルコセノン及びレボグルコセノンから前記溶媒を別々に凝縮するように配置された少なくとも1つの分別凝縮器アセンブリと、を備える、装置。
  17. 前記加熱手段が、電気加熱要素のうちの少なくとも1つ、前記分離されたチャー固体を燃焼させるための燃焼手段、及びこれらの組み合わせを含む、請求項16に記載の装置。
  18. 前記チャーを、前記流動化ガスとして前記流動床熱分解リアクタに供給される窒素、二酸化炭素及び一酸化炭素を含むガス状混合物に変換するガス化装置を備える、請求項17に記載の装置。
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