JP2021534977A - 裏側表面の溶接システムおよび方法 - Google Patents

裏側表面の溶接システムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021534977A
JP2021534977A JP2021511537A JP2021511537A JP2021534977A JP 2021534977 A JP2021534977 A JP 2021534977A JP 2021511537 A JP2021511537 A JP 2021511537A JP 2021511537 A JP2021511537 A JP 2021511537A JP 2021534977 A JP2021534977 A JP 2021534977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal substrate
flat surface
laser
delivery system
laser beam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021511537A
Other languages
English (en)
Inventor
ユーリー・マルクショフ
ニコライ・グレゼフ
マクシム・ムルザコフ
Original Assignee
アイピージー フォトニクス コーポレーション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アイピージー フォトニクス コーポレーション filed Critical アイピージー フォトニクス コーポレーション
Publication of JP2021534977A publication Critical patent/JP2021534977A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/21Bonding by welding
    • B23K26/24Seam welding
    • B23K26/244Overlap seam welding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/21Bonding by welding
    • B23K26/24Seam welding
    • B23K26/242Fillet welding, i.e. involving a weld of substantially triangular cross section joining two parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • B23K26/064Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms
    • B23K26/0643Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms comprising mirrors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/08Devices involving relative movement between laser beam and workpiece
    • B23K26/082Scanning systems, i.e. devices involving movement of the laser beam relative to the laser head
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/12Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring in a special atmosphere, e.g. in an enclosure
    • B23K26/123Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring in a special atmosphere, e.g. in an enclosure in an atmosphere of particular gases
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/32Bonding taking account of the properties of the material involved
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/50Working by transmitting the laser beam through or within the workpiece
    • B23K26/57Working by transmitting the laser beam through or within the workpiece the laser beam entering a face of the workpiece from which it is transmitted through the workpiece material to work on a different workpiece face, e.g. for effecting removal, fusion splicing, modifying or reforming
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/08Non-ferrous metals or alloys
    • B23K2103/14Titanium or alloys thereof

Abstract

第1の平坦な表面と、第1の平坦な表面の反対側に配設された第2の平坦な表面とを有する第1の金属基板の第2の金属基板へのレーザ溶接は、第2の金属基板の端面を第1の平坦な表面に近接して配置することによって実行される。ファイバレーザからの入力レーザビームが生成され、そして、入力レーザビームを受け取り、第1の軸および第2の軸に沿って所定のパターンで移動するビームスポットを有する出力レーザビームを生成して第2の平坦な表面上の標的エリアを照射し、標的エリアは、端面が第1の平坦な表面に近接して位置決めされる第1の平坦な表面の交差領域の上に位置決めされるように構成されたビーム送達システムが設けられる。

Description

本技術分野は、一般に、レーザ溶接に関し、より詳細には、2つの金属基板の裏側表面溶接に関する。
金属および金属合金は、海洋、防衛、自動車、鉄道、輸送、採鉱、掘削、航空宇宙、製造および医療業界を含めた様々な産業で使用される。このような産業の全てに共通しているのは、融着ベースのプロセスまたは固体ベースの溶接プロセスで部品を一緒に溶接する要望である。溶接プロセスの例には、いくつか名前を挙げると、ガス−タングステンアーク溶接(GTAW)、被覆金属アーク溶接(SMAW)、ガスメタルアーク溶接(GMAW)、プラズマアーク溶接(PAW)、プラズマ溶接(PW)、電子ビーム溶接(EBW)およびレーザビーム溶接(LBW)が含まれる。
特定の用途は、異なる溶接プロセスに対して異なる難問を提示する。例えば航空宇宙産業で使用されるチタン(Ti)合金は従来、EBWおよびGTAWプロセスを使用して溶接される。深溶け込み溶接および「ブラインド」溶接を達成することは可能であるが、このような基板でのEBWの使用は、いくつかの問題を提示し、それには、処理時間が長くコストが高い、冷却率が遅い(大気および対流タイプの冷却が欠けているため)、ならびにeビームガンでの複雑な継手へのアクセスが制限される、および真空チャンバの必要条件による工作物のサイズが制限されることが含まれる。e−ビームの小さなスポットサイズにより、より小さい継手ギャップで工作物をサイズ変更する必要があるため、継手の準備および必要とされる工具による手作業に関連するコストも高くなる。GTAWは、長い処理時間をもたらす低出力密度プロセスであり、低品質の微細構造を提示し、溶接ひずみを受けやすい溶接部をもたらす極めて高い熱入力を含む。EBWと同様にLBWも、より速い速度で、かつより低いゆがみで深溶け込み溶接を達成することができる高出力密度プロセスであるが、より厚みがあり、より大きな構造体のレーザ溶接は典型的には、小穴がたくさんあり、汚染を呈する溶接部をもたらすことになる。
米国特許出願第15/187,235号 米国仮出願第62/725,028号
態様および実施形態は、金属基板の一方を形成する頂部プレートの裏側表面にレーザエネルギーを加えることによって金属基板を互いにレーザ溶接するための方法およびシステムを対象としている。
一実施形態によると、第1の金属基板を第2の金属基板にレーザ溶接するための方法が提供される。第1の金属基板は、第1の平坦な表面と、第1の平坦な表面の反対側に配設された第2の平坦な表面とを有し、方法は、溶融状態にあるとき、その制御された流れに適した厚さ、表面張力および熱特性を有する第1の金属基板および第2の金属基板を選択するステップと、第2の金属基板の端面を第1の平坦な表面に近接して配置するステップと、ファイバレーザからの入力レーザビームを生成するステップと、入力レーザビームを受け取り、第1の軸および第2の軸に沿って所定のパターンで移動するビームスポットを有する出力レーザビームを生成するように構成されたビーム送達システムを設けるステップと、入力レーザビームをビーム送達システム内に通過させて、ビームスポットで第1の金属基板の第2の平坦な表面上の標的エリアを照射するステップであって、標的エリアは、端面が第1の平坦な表面に近接して位置決めされる第1の平坦な表面の交差領域の上に位置決めされる、ステップとを含む。
第1の実施形態によると、ビーム送達システムは、デフォーカス出力レーザビーム(defocused output laser beam)を生成するように構成されている。
別の実施形態によると、照射ステップは、第1の金属基板と第2の金属基板との間の各々の角エリアに隅肉溶接部が形成されるように二重隅肉溶接部を形成する。別の実施形態において、各々の隅肉溶接部は、なめらかな輪郭を有する溶接面を有する。
別の実施形態において、照射ステップは、第1の金属基板の厚さおよび第2の金属基板の厚さの中を通って延びる溶接領域を形成する。別の実施形態によると、溶接領域の断面は均一な硬さを有する。別の実施形態において、溶接領域は低い粒度を有する。いくつかの実施形態において、溶接領域は低い多孔性を有する。いくつかの実施形態において、溶接領域の断面は、均一な硬さ、低い粒度および低い多孔性のうちの少なくとも1つを有する。
一実施形態によると、第2の金属基板の端面を第1の平坦な表面に近接して配置するステップは、端面と第1の平坦な表面との間にギャップを設け、このギャップは、第1の金属基板の厚さの最大約1/4の距離である。
別の実施形態によると、方法はさらに、第2の平坦な表面に対して垂直に入射する基準線から最大10度の入射角を有するように出力レーザビームを位置決めするステップを含む。
特定の実施形態では、所定のパターンは、円形パターン、線形パターン、八の字パターンおよび無限パターンのうちの1つである。
別の実施形態において、方法は、不活性遮蔽ガスの流れを標的エリアに誘導するステップを含む。
別の実施形態において、方法は、所定のパターンを交差領域と位置合わせするステップを含む。
別の実施形態において、方法は、ビームスポットを第1の金属基板の長さに沿って誘導するステップを含む。
別の実施形態によると、第1の金属基板を第2の金属基板にレーザ溶接するためのシステムが提供される。第1の金属基板は、第1の平坦な表面と、第1の平坦な表面の反対側に配設された第2の平坦な表面とを有し、第2の金属基板は、第1の平坦な表面に近接して位置決めされた端面を有し、システムは、入力レーザビームを生成するように構成されたファイバレーザエネルギー源と、ビーム送達システムとを含み、ビーム送達システムは、入力レーザビームを受け取り、第1の軸および第2の軸に沿って所定のパターンで移動するビームスポットを有する出力レーザビームを生成することと、ビームスポットで第1の金属基板の第2の平坦な表面上の標的エリアを照射することであって、標的エリアは、端面が第1の平坦な表面に近接して位置決めされる第1の平坦な表面の交差領域の上に位置決めされる、照射することとを行うように構成される。
別の実施形態によると、システムは、所定のパターンが交差領域と位置合わせされるようにビーム送達システムを制御するように構成されたコントローラを含む。
別の実施形態によると、ビーム送達システムは、デフォーカス出力レーザビームを生成するように構成されている。
別の実施形態によると、ファイバレーザエネルギー源およびビーム送達システムは、標的エリアの照射が、第1の金属基板と第2の金属基板との間の各々の角エリアに隅肉溶接部を形成するように構成されている。
いくつかの実施形態によると、各々の隅肉溶接部は、なめらかな輪郭を有する溶接面を有する。
いくつかの実施形態において、標的エリアの照射は、第1の金属基板の厚さおよび第2の金属基板の厚さの中を通って延びる溶接領域を形成する。別の実施形態において、溶接領域は、均一な硬さ、低い多孔性および低粒度構造のうちの少なくとも1つを有する。
いくつかの実施形態において、支持構造は、第1の金属基板の厚さの最大約1/4のギャップが端面と第1の平坦な表面との間に存在するように、第2の金属基板の端面を第1の平坦な表面に近接して位置決めするように構成されている。
別の実施形態において、ビーム送達システムは、第2の平坦な表面に対して垂直に入射する基準線から最大10度の入射角で出力レーザビームを誘導するように構成されている。
特定の実施形態によると、ビーム送達システムは、第1の軸および第2の軸に沿って所定のパターンを生成するように構成された可動ミラーを含む。
いくつかの実施形態において、可動ミラーは、所定のパターンとして、円形パターン、線形パターン、八の字パターン、および無限パターンのうちの1つを生成するように構成されている。
特定の実施形態によると、第1の金属基板および第2の金属基板はチタン合金である。
いくつかの実施形態において、方法は、標的エリアに誘導された不活性遮蔽ガスの流れをさらに含む。
少なくとも1つの実施形態によると、第1の金属基板および第2の金属基板は、溶融状態にあるとき、その制御された流れに適した厚さ、表面張力および熱特性を有する。
これらの一例の態様および実施形態のさらに他の態様、実施形態および利点は、以下で詳細に考察される。さらに、上述の情報および以下の詳細な記載は、種々の態様および実施形態の単なる例示的な例であり、請求される態様および実施形態の性質および特徴を理解するための概要または枠組みを提供することが意図されていることを理解されたい。本明細書に開示される実施形態は、他の実施形態と組み合わされてもよく、「一実施形態」、「一例」、「いくつかの実施形態」、「いくつかの例」、「代替の一実施形態」、「種々の実施形態」、「1つの実施形態」、「少なくとも1つの実施形態」、「この、および他の実施形態」、「特定の実施形態」などへの言及は、必ずしも互いに排他的ではなく、記載される特定の機能、構造または特徴が少なくとも1つの実施形態に含まれる可能性があることを示すことが意図されている。そのような用語の出現は必ずしも、同じ実施形態を全て指しているとは限らない。
少なくとも1つの実施形態の種々の態様が、添付の図面を参照して以下で考察され、これらの図面は縮尺通りで描かれることは意図されていない。図面は、例示、および種々の態様および実施形態のさらなる理解を提供するために含まれており、この明細書の一部に組み込まれて、それを構成しているが、任意の特定の実施形態の限定の定義としては企図されていない。図面は明細書の残りの部分と併せて、記載され請求される態様および実施形態の原理および作用を説明するような働きをする。図面中で、種々の図面に例示される各同一の、またはほぼ同一の構成要素は、同様の数字によって表されている。明確にする目的で、全ての構成要素が全ての図面でラベル表示されるわけではない。
従来技術の溶接システムを示す概略ブロック図である。 本発明の1つまたは複数の態様によるレーザ溶接システムの概略ブロック図である。 図2Aのシステムの金属基板の斜視図と組み合わせたレーザおよびビーム送達システムの概略ブロック図である。 一緒に溶接された後の、図2Aのシステムの金属基板の簡素化された側面図である。 図2Aのシステムと同様のレーザ溶接システムを使用して形成された2つの金属基板の断面の顕微鏡写真である。 本発明の1つまたは複数の態様によるレーザ移動のための異なる所定のパターンを例示する概略図である。 本発明の1つまたは複数の態様によるレーザ移動のための異なる所定のパターンを例示する概略図である。 本発明の1つまたは複数の態様によるレーザ移動のための異なる所定のパターンを例示する概略図である。 本発明の1つまたは複数の態様によるレーザ移動のための異なる所定のパターンを例示する概略図である。 本発明の1つまたは複数の態様によるレーザ移動のための異なる所定のパターンを例示する概略図である。 本発明の態様によって使用され得る、レーザ溶接ヘッドを含むシステムの概略ブロック図である。 本発明の1つまたは複数の態様に従ってビーム送達システムによって提供される比較的小さい移動の範囲を有するレーザビームの概略ブロック図である。 本発明の1つまたは複数の態様による、一緒に溶接される前の2つの金属基板の上面図であり、3つの異なる構成で配向されるレーザ移動パターンの一例を示す図である。 本発明の1つまたは複数の態様による、いくつかのプロセスパラメータを組み合わせた、図5Aの2つの金属基板の側面図である。 本発明の1つまたは複数の態様による、集束されたレーザ照射の例と、集束されないレーザ照射の例を組み合わせた2つの金属基板の側面図である。 本発明の1つまたは複数の態様によるレーザ溶接システムの別の例の概略ブロック図である。 本発明の態様によって使用され得るガス遮蔽装置の底部斜視図である。 図7Bに示されるガス遮蔽装置の断面斜視図である。 本発明の1つまたは複数の態様による、レーザ移動パターンなしで形成された2つの金属基板の断面の顕微鏡写真である。 本発明の1つまたは複数の態様による、レーザ移動パターンありで形成された2つの金属基板の断面の顕微鏡写真である。 本発明の態様によって溶接された金属基板から獲得された硬度測定結果である。 本発明の態様によって溶接された金属基板から獲得された硬度測定結果である。 本発明の態様によって溶接された金属基板から獲得された硬度測定結果である。 本発明の態様によって溶接された金属基板から獲得された硬度測定結果である。 本発明の態様によって溶接された2つの金属基板の断面の顕微鏡写真および断面での種々の領域の結晶粒組織を示す種々の顕微鏡写真を含む図である。 本発明の1つまたは複数の態様によって異なるプロセスパラメータで形成された2つの金属基板の写真である。 本発明の1つまたは複数の態様によって異なるプロセスパラメータで形成された2つの金属基板の写真である。 本発明の1つまたは複数の態様によって異なる揺動プロセスパラメータで形成された2つの金属基板の断面の顕微鏡写真である。 本発明の1つまたは複数の態様によって異なる揺動プロセスパラメータで形成された2つの金属基板の断面の顕微鏡写真である。 図13Aから13Dは、本発明の1つまたは複数の態様によって異なるプロセスパラメータで形成された2つの金属基板の断面の顕微鏡写真である。 本発明の態様によって溶接された3つの金属基板の種々の見方の写真である。 本発明の態様によって溶接された3つの金属基板の種々の見方の写真である。 本発明の態様によって溶接された3つの金属基板の種々の見方の写真である。 本発明の態様によって一緒に溶接され得る金属基板の代替の構成の図である。 本発明の態様によって一緒に溶接され得る金属基板の代替の構成の図である。 本発明の態様によって一緒に溶接され得る金属基板の代替の構成の図である。 図16Aから16Cは、本発明の態様によって、熱交換器の構成要素を形成するために一緒に溶接された金属基板の種々の見方の写真である。 図17Aから17Dは、本発明の態様による、別の実施例に従って一緒に溶接された金属基板の種々の見方の写真である。
溶接製造において、「T字」接続またはT字継手は、2つの金属片を一緒に接合するのに使用される溶接接続の1つのタイプであり、そこでは、補強工作物などの第1の金属片は、Tの脚(「ウェブ」または「リブ」とも呼ばれる)を形成し、第2の工作物は、Tの頂部(「フランジ」または「カバー」とも呼ばれる)である。特定の例では、T字接続の両方の角は、隅肉溶接で溶接され、この場合、このような溶接継手は、「二重隅肉」(または「両側隅肉」)溶接と呼ばれる(および、両隅肉の存在に加えて、フランジとウェブとの間の境界面全体が全て使われる点において完全溶け込み両側隅肉溶接とも呼ばれる)。二重隅肉溶接の一般的な例は、ガーダーの製造であり、そこでは、補強材は、2つの長い直線の隅肉溶接でガーダーのウェブに取り付けられる。他の例には、円形製造でのT字接続が含まれ、例えば管またはパイプへの補強材の接続などである。さらに別の例は、T字の頂部としての管と、T字の脚としてのプレートとを使用することを含む。
T字継手を溶接するための従来技術の溶接システムの一例が図1に示される。溶接エネルギーが、T字接続の角に加えられて、隅肉を形成する(ここでは、図面に示される右の角のセクションは、溶接エネルギーによって既に加工されている)。二重隅肉溶接を実現するには、少なくとも2つの通路を作成する必要がある、または2つの溶接エネルギー源を使用して同時に溶接を行う必要がある。このタイプの溶接構成は、溶接ヘッドがこのような角領域に容易にアクセスすることができない複雑な継手を溶接するのが難しい。加えて、特定の溶接技術には、上記で考察したような種々の欠点がある。GTAWおよびEBWは共に長い処理時間を必要とし、チタン合金のGTAW溶接は、ゆがみおよび低品質の微細構造を生じさせる。単に並進させたLBWおよび図1に示されるプロセス構成を使用する、より厚みがあり、より長いチタン合金基板もまた、欠陥(例えば細孔)を有する溶接部を形成することが示されてきた。
開示されるレーザ溶接システムおよびプロセスは、上に記載した問題の多くに対処する。本明細書に記載されるレーザ溶接システムは、レーザビームの形態の溶接エネルギーをT字接続の反対側(すなわちカバーパネルまたはフランジの裏側)に加え、レーザビームを制御されたパターンで操作するように構成されたビーム送達システムを含む。本明細書に記載されるシステムおよび方法は、単一の通路を使用して二重隅肉溶接部を形成し、T字継手の角領域へのアクセスが制限される複雑な溶接構成で使用することが可能である。加えて、溶接構造は、均一な硬さ、低い多孔性および低い粒度を有する。
図2Aを参照すると、レーザ溶接システムは、全体的に100で示されており、ファイバレーザ130と、ビーム送達システム135と、第1の金属基板105および第2の金属基板110を所望される構成に位置決めするための支持構造体145とを含む。第1の金属基板105は、第1の平坦な表面102と、第1の表面102の反対側に配設された第2の平坦な表面104とを有する。図2Aに示される所望される構成は、第2の金属基板110が第1の金属基板105に対して垂直に位置決めされるように、第2の金属基板110の端面112を第1の金属基板105の第1の平坦な表面102に近接して位置決めし、それ故、T字継手タイプの溶接接続用に設定されている。第1の金属基板105はしたがって、「フランジ」または「カバープレート」と本明細書で呼ばれる場合があり、第2の金属基板110は、「ウェブ」または「リブ」と呼ばれる場合がある。いくつかの実施形態において、第2の金属基板110の端面112は、第1の金属基板105の幅の寸法に沿って中心に置かれてよい(例えば図2Bを参照されたい)。
支持構造体145は、第1の金属基板105および第2の金属基板110を互いに対して所定の配向で保持するように機能する。いくつかの例では、端面112は、図2Aに示されるように第1の平坦な表面102に当接しないが、代替の構成では、端面112は、図2Bに示されるように第1の平坦な表面102に当接してもよい。
ビーム送達システム135および/または第1の金属基板105および第2の金属基板110は、少なくとも1つの軸に沿って、例えば第1の金属基板105の長さに沿って互いに対して移動されてよい(図2Bを参照されたい)。例えばビーム送達システム135(および任意選択でファイバレーザ130)は、図2Bに指摘されるように、ビーム送達システム135を第1の金属基板105および第2の金属基板110に対して移動させるために移動ステージ155の上に配置されてもよい。これに加えて、または代替として、第1の金属基板105および第2の金属基板110が、金属基板をビーム送達システム135に対して移動させるために移動ステージの上に配置されてもよい。
特定の実施形態によると、第1の金属基板105および第2の金属基板110は、それらが溶融状態または液体状態にあるとき、それらを制御された流れに適するようにし、かつそれにより本明細書に記載される裏側溶接プロセスに対して実現可能にする物理的および幾何学的特徴を有する。金属基板は、両側隅肉の形成を維持するために、重力、流量、キーホール圧力などの種々のプロセスの力に対して、金属材料の溶融した「液体のたまり」の表面張力の均衡を保つことを可能にする物理的特性を有する。第1の金属基板105および第2の金属基板110として使用されるのに適した金属の非制限的な例には、チタンおよびチタン合金が含まれる。いくつかの実施形態において、第1の金属基板105および第2の金属基板110は、いくつかのステンレス鋼の1つであってもよい。対照的に、純粋なアルミニウムは、開示される裏側溶接プロセスに適さない可能性がある金属である。しかしながら1つまたは複数のアルミニウム合金は、開示されるプロセスにとって望ましい特性を有する場合がある。加えて、第1の金属基板105の厚さを含めた金属基板の幾何学形状は、開示される裏側溶接プロセスの機能において特定の役割も有する。例えば、より厚みのある基板に対してはレーザエネルギーを増大させることができるという理解により、金属基板は、高品質の溶接領域を形成するのに十分薄い必要がある。種々の実施形態では、第1の金属基板105および第2の金属基板110は、そのそれぞれの溶融温度で少なくとも1.5N/mの表面張力を有する。種々の実施形態では、第1の金属基板105および第2の金属基板110は、大気条件で50W/m・K未満の熱伝導率を有する。
ファイバレーザ130は、本明細書で考察される溶接作業を実行するために十分な出力でレーザビームを生成するためのレーザエネルギー源を提供する。いくつかの実施形態によると、ファイバレーザ130は、近赤外スペクトル域(例えば1060〜1080nm)でレーザを生成することが可能なイッテルビウムファイバレーザとして構成されてよい。ファイバレーザ130は、シングルモードファイバレーザまたはマルチモードファイバレーザであってよく、持続波(CW)、準続波(QCW)、またはパルスモードで作動するように構成されてよい。いくつかの実施形態によると、ファイバレーザ130は、少なくとも1kWの出力でレーザビームを生成するように構成されている。本明細書に記載されるレーザ溶接プロセスに適したファイバレーザ130の非制限的な例には、YLSシリーズなどのIPG Photonics Corporation(マサチューセッツ州、オックスフォード)から入手可能なファイバレーザが含まれる。
図2Aおよび図2Bを参照すると、ファイバレーザ130は、ビーム送達システム135に結合された送達ファイバ132を有する。ビーム送達システム135は、送達ファイバ132によって伝達された入力レーザビームに関連するレーザエネルギーを受け取り、入力レーザビームのエネルギー分布を、所望される寸法およびエネルギー分布のビームスポット142を生成する出力レーザビーム140に変換するように構成されている。ビーム送達システム135はまた、レーザビームスポット142を、以下でさらに詳細に記載されるように、所定のパターン(「レーザ移動パターン」または「揺動パターン」とも呼ばれる)で第1の金属基板105の第2の平坦な表面104(すなわち裏側表面)上の標的エリアに加えるように構成されている。
少なくとも1つの実施形態によると、ビーム送達システム135は、出力ビーム140、ビームスポット142およびレーザ移動パターンを生成するのに使用される、ミラー、レンズ、プリズム、フィルタ、回折光学装置、ビームスプリッタ、光−機械要素および/または電気−光学要素、偏光子などの種々の光学構成要素を含む自由空間光学部品構成として構成されている。例えば、ビーム送達システム135は、送達ファイバ132からのレーザ光を平行にするコリメータとして機能する1つまたは複数のカーブミラーまたはカーブレンズを含んでよい。ビーム送達システム135はまた、出力ビーム140の焦点を調節するための焦点レンズまたは他の構成要素を含んでもよい。
ビーム送達システム135は、出力ビーム140およびビームスポット142を2つの異なる軸(例えばx軸およびy軸)で第1の金属基板105の第2の平坦な表面104に対して移動させて溶接シームに沿って所定のパターンを形成するために、異なる軸を中心に枢動可能である、1つまたは複数の可動ミラーなどの構成要素を含む。シームの攪拌溶接を実行するのに使用されるx軸およびy軸上でのレーザ移動パターンの非制限的な例が、図3A〜図3Eに示される。図3Aは、矢印が溶接方向を示し、y軸がシームとして機能する円形パターン(時計回りまたは反時計回り)を示す。図3Bは、無限パターンを実施するために90度回転させることができる八の字パターンを示し、図3Cはジグザグパターンを示す。図3Dは、波状運動パターンを示し、図3Eは、線形パターンを示す。例示のパターンは排他的ではなく、他のパターンも本開示の範囲内であることを理解されたい。
レーザ移動パターンまたは揺動パターンは、出力ビーム140によって出力されたレーザエネルギーを「消散させる」ように機能し、レーザ溶接プロセスに対して1つまたは複数の利点を提供してよい。例えば、レーザ移動パターンは、単一の通路を使用する二重隅肉溶接を可能にし、より幅広の処理窓を提供することができ、従来のレーザ溶接方法と比べて品質が優れた溶接部を形成する。揺動パターンでレーザ出力ビーム140を実施するのに適したレーザシステムの例には、IPG Photonics CorporationからのWobble Welding Headシリーズが含まれる。
ビーム送達システム135の少なくとも1つの可動ミラーは、レーザ移動パターンを与えるために使用されてよい。可動ミラーは、ガルボモータによって可動であるガルバノメータミラーであってよく、これは、素早く反対方向になることが可能である。ステップモータを含めた、ミラーを移動させるための他の機構も本開示の範囲内である。一実施形態において、ビーム送達システム135は、異なる垂直軸に対して各々使用される実質的に同一サイズの2つの可動ミラーを含む。他の実施形態において、1つの可動ミラーまたは3つ以上の可動ミラーが使用される場合もある。
レーザ移動パターンを含めた、本発明の1つまたは複数の態様を実施するのに使用され得るレーザ溶接システムの一例が図4Aに示される。レーザ溶接システム100は、レーザビーム140を工作物131に送達するために、ファイバレーザ130の出力または送達ファイバ132に(例えばコネクタ132aで)結合されたレーザ溶接ヘッド134を含む。ファイバレーザ130は、図2Aおよび図2Bを参照して上記に記載したファイバレーザ130と同様である。レーザ溶接ヘッド134は、溶接ビード101を形成するためにシーム103を溶接することによって、本明細書に記載される金属基板などの工作物131上で溶接を実行するのに使用されるビーム送達システム135を形成する1つまたは複数のモジュール12、13、14を含む。レーザ溶接ヘッド134および/または工作物131は、シーム103の方向に沿って互いに対して移動されてよい。レーザ溶接ヘッド134は、溶接ヘッド134を少なくとも1つの軸に沿って、例えばシーム103の長さに沿って工作物131に対して移動させるための移動ステージ141上に配置されてよい。これに加えて、または代替として、工作物131が、工作物131をレーザ溶接ヘッド134に対して移動させるための移動ステージ143上に配置されてもよい。
レーザ溶接ヘッド134は一般に、出力ファイバ132からのレーザビームを平行にするためのコリメータ133と、平行ビーム136を反射し移動させるための少なくとも第1の可動ミラー137および第2の可動ミラー139と、ビームを集光させ、集光させたビーム140を工作物131に送達するための焦点レンズ144とを含む。図4Aに示される例では、第2の可動ミラー139からの平行になったレーザビーム136を焦点レンズ144に誘導するのに固定ミラー138も使用される。コリメータ133、可動ミラー137、139および焦点レンズ144、ならびに固定ミラー138は、別個のモジュール12、13、14に設けられてよく、そのうちの1つまたは複数は、上記に記載したビーム送達システム135を形成することができる。レーザ溶接ヘッド134はまた、例えばミラー137、139は、光が第2のミラー139から焦点レンズ144に向けて反射されるように配置される場合、固定ミラー138なしで構築されてもよい。
可動ミラー137、139は、異なる軸147a、147bを中心に枢動可能であることで、平行ビーム136を移動させ、これにより集光させたビーム140を少なくとも2つの異なる直交する軸2、4で工作物131に対して移動させる。可動ミラー137、139は、ガルボモータによって可動であるガルバノメータミラーであってよい、または他の移動機構、例えばステップモータであってもよい。可動ミラー137、139をレーザ溶接ヘッド134内で使用することで、溶接ヘッド134全体を移動させる必要がなく、かつ回転プリズムを使用せずに、ビームを揺動させる目的でレーザビーム140を正確に、制御可能に、および迅速に移動させることが可能になる。
少なくとも1つの実施形態によると、可動ミラー137、139は、図4Bの概略図でアルファ(α)によって示される、10度未満の走査角度内で、および一部の例では、およそ1〜2度の走査角度でビーム140を枢動させることによって、比較的小さい視野(例えば30x30mm未満)内のみでビーム140を移動させる。このような制限された移動は、「揺動」と呼ばれてよく、レーザ移動パターンを生成することが可能なシステムおよび装置の例は、米国特許出願第15/187,235号(以後「235出願」と呼ばれる)に開示される揺動モジュールおよびレーザ溶接ヘッドを参照して考察され、この特許は参照により本明細書に組み込まれる。235出願に説明されるように、用語「揺動」は、レーザビームの往復運動移動(例えば2軸での)、および10度未満の走査角度によって定義される比較的小さい視野の中での移動を指している。このような制限された移動は、従来のレーザ走査ヘッドとは対照的であり、従来のレーザ走査ヘッドは、はるかに大きな視野(例えば50x50mm以上の)内でのレーザビームの移動を実現し、より大きな視野および走査角度に適応するように設計されている。比較的小さい視野および小さい走査角度を提供する可動ミラー137、139の使用は、より速い速度を提供し、レンズなどのより費用の安い構成要素の使用を可能にし、エアナイフおよび/またはガスアシスト付属品などの付属品の使用を可能にする。
可動ミラー137、139は、比較的小さい視野および走査角度の中でビームを移動させることから、第2のミラー139は、第1のミラー137と実質的に同じサイズであってよい。対照的に、従来のガルボスキャナは一般に、より大きな第2のミラーを使用して、より大きな視野および走査角度を提供し、より大きな第2のミラーは、少なくとも1つの軸での移動の速度を制限する可能性がある。溶接ヘッド134内でより小さいサイズにされた第2のミラー139(例えば第1のミラー137とおよそ同じサイズ)は、したがって、第2のミラー139が、大きな走査角度を提供する従来のガルボスキャナにおけるより大きなミラーと比べてより速い速度で移動することを可能にする。
さらに、可動ミラー137、139によって提供されるより小さい視野はまた、より大きな直径を有する(例えば33mmの直径のビームに対して300mmの直径のレンズ)より大きな複数要素の走査レンズ(例えばF−シータレンズ、フィールドフラットニングレンズまたはテレセントリックレンズ)が必要とされず、使用されないことも意味する。このような従来のレーザ走査ヘッドとは対照的に、焦点レンズ144は、レーザ溶接ヘッド内で使用するのに知られており、例えば100mmから1000mmの範囲の多様な焦点距離を有する焦点レンズを含むことが可能である。一実施形態によると、およそ15x5mmの視野内での移動のためにおよそ40mmの直径を有するビームを集光させるために、50mmの直径の平凸F300焦点レンズが使用されてよい。このより小さい焦点レンズはまた、エアナイフおよび/またはガス付属品などの追加の付属品の使用も可能にする。
ビーム送達システムで任意選択で使用され得る他の光学構成要素には、ビームスプリッタおよび回折光学装置が含まれ、後者は、コリメータ133とミラー137、139との間に位置決めされてよい。
図4Aのレーザ溶接システム100はまた、少なくとも1つのガス分配管149を介してガス源148に結合されたガス遮蔽装置160を含む。ガス遮蔽装置160の一例が、以下で詳細に記載される。遮蔽ガス171は、不活性ガスおよび半不活性ガスなど、溶接またはレーザ処理で使用される任意の遮蔽ガスを含んでよい。
レンズおよび他の光学装置を溶接プロセスによって生成される破片から保護するために保護窓146がレンズ144の前方に設けられてよい。保護窓146はまた、ガス遮蔽装置160に組み込まれる場合、またはガス遮蔽装置160によって置き換えられる場合もある。
一時的に図2Aおよび図2Bに戻って注意を向けると、特定の実施形態によると、ビーム送達システム135はまた、大きな視野が望まれる用途のために従来のレーザ走査ヘッドとして機能するように構成された構成要素も含み得る。従来のレーザ走査ヘッドは、大きな直径を有する(例えば33mmの直径のビームに対して300mmの直径のレンズ)F−シータレンズ、フィールドフラットニングレンズまたはテレセントリックレンズなどの複数要素の走査レンズを使用して、より大きな視野内でビームを集光させる。特定の実施形態では、従来の走査ヘッドに含まれる光学部品は、本明細書で考察される揺動パターンを生成するように構成されてもよい。
本明細書で開示される裏側表面溶接システムおよびプロセスは、高品質の溶接を達成するために幅広の処理窓を提供するいくつかのプロセスパラメータを使用する。複数のこのようなプロセスパラメータの非制限的な例が、図5Aおよび図5Bを参照して以下で考察される。
少なくとも1つの実施形態によると、1つまたは複数の「揺動」パラメータは、レーザエネルギー密度の制御など、プロセスの最適化の目的で調節することができる、またはそれ以外の方法で修正することができるプロセスパラメータとして機能してよい。このようなパラメータには、揺動パターン(または「揺動モード」)、揺動周波数、揺動振幅数、および揺動の向きが含まれる。このようなパラメータの1つまたは複数は、レーザビームが有する、金属基板の材料との「相互作用」時間に影響を与える可能性がある。図5Aは、揺動パターンの3つの異なる向きを例示しており、これらのパターンは、この例では、向きに応じて、無限パターンまたは八の字パターンである。図5Aは、第1の金属基板105の第2の平坦な表面104の上面図を示しており、第2の金属基板110が垂直に位置決めされ、第1の金属基板105の幅寸法に沿って中心に置かれ(すなわち図2Aおよび図2Bでのように)、そして点線によって示されている。各々の向き(すなわち0°、90°および45°)において、パターンの中心点は、第2の平坦な表面104の中心(および第2の金属基板110の端面112の中心)を通って伸びる中心線127と位置合わせされる。ビーム送達システム135は、このような位置合わせおよび配向を実行するように構成され、コントローラ150によって調節することができる、またはそれ以外の方法では制御することができる(以下でより詳細に記載される)光学構成要素を含む。揺動パターンは、ビーム送達システム135を使用して任意の所望される角度(示されるもの以外)で配向されてよい。
図5Bを参照すると、図5Aの第1の金属基板および第2の金属基板の側面図が示されている。少なくとも1つの実施形態によると、ビーム送達システム135は、第2の平坦な表面104(および端面112)に垂直に入射する基準線126から±10°の入射角シータθで第1の金属基板105の第2の平坦な表面104にビームスポット142を供給する出力レーザビーム140を誘導するように構成されてよい。出力レーザビーム140はまた、第2の金属基板110の長さに沿って(およびしたがって図5Bに示される2D構成の平面内に)伸びる基準線(図5Bには示されない)から角度βで±10°で入射してもよい。いくつかの実施形態において、端面112と第1の平坦な表面102との間のギャップ128は、第1の金属基板105の厚さ106の最大約1/4の距離であってよい。
少なくとも1つの実施形態によると、ビーム送達システム135は、デフォーカス出力レーザビーム140を生成するように構成されている。図6は、第1の金属基板105と第2の金属基板110とを示し、そこでは、左側の出力レーザビームは、第2の平坦な表面104と合致する焦点を有し(すなわち集光させた出力レーザビーム)、右の出力レーザビームは、第2の平坦な表面104より上に位置決めされた焦点を有する(すなわちデフォーカス出力レーザビーム)。一部の例では、デフォーカス出力レーザビームは、第2の平坦な表面104より下に位置決めされた焦点を有する。デフォーカス出力ビーム140は、低下したエネルギー密度および増大した直径を有するビームスポット142を生成し、これは特定の例では、より高品質の溶接部を形成する。デフォーカスレーザビームは、より多くのガウスビームプロファイル(すなわちより強烈な中心と、半径が増大するにつれて低下する)を有する。デフォーカスレーザビームによって提供される出力分布によって、溶接領域の一方のエリア内のフランジからリブまでの融着、および溶接領域の別のエリア内のフランジの溶融が可能になる。代替の実施形態において、ビーム送達システム135は、集光させた出力レーザビームを生成するように構成されている。
少なくとも1つの実施形態によると、レーザ溶接システム100の1つまたは複数の構成要素、例えばファイバレーザ130エネルギー源、ビーム送達システム135および移動ステージ155は、最適な溶接プロセスを実行するために一セットの作動パラメータを使用して制御されてよい。例えばビーム送達システム135は、所望される寸法を有するビームスポット142を生成するように構成されてよい。所望される寸法は、レーザ移動パターンならびに第1の金属基板および第2の金属基板の寸法(例えば第2の金属基板110の高さまたは厚さ)に依存してよい。ビーム送達システム135はまた、ビームスポット142に異なる形状を与えるように構成されてもよい。例えば球形の他に、ビームスポット142は、ドーナツ形、矩形または楕円形であってもよい。レーザ出力はまた、別の作動パラメータ、ならびに第2の平坦な表面104を横切るように移動するパターンの中心点を基準とするビームスポットの速度(進行速度または溶接速度とも呼ばれる)としても機能する。
図7A〜図7Cを次に参照すると、いくつかの実施形態によると、レーザ溶接システム100はまた、標的エリアで不活性遮蔽ガスの流れを誘導するように構成され、図4Aのレーザ溶接システム100を参照して上記に挙げた遮蔽装置160と同様の遮蔽装置160を含んでもよい。図7Aの例の遮蔽装置160は、部分的に透明に示されており、出力レーザビーム140の少なくとも一部を収容するように構成されている。例えば遮蔽装置160は、出力レーザビーム140を含めるように構成された中心孔を有してよい。遮蔽装置160はまた、図7Aに示される例に指摘されるようにビーム送達システム135に結合されてもよい。
複数の開口を有する遮蔽ディスクが、第2の平坦な表面104に実質的に垂直の方向で不活性遮蔽ガスの流れを誘導するように構成された中心孔に結合されてよい。1つまたは複数の分配管が、遮蔽ディスクの複数の開口に作動可能に結合されてよい。本明細書に開示される方法およびシステムと共に使用するのに好適であり得るそのような遮蔽装置の非制限的な1つの例は、図7Bおよび図7Cに示され、2018年8月30日に提出された米国仮出願第62/725,028号(以後「028出願」と呼ばれる)に記載されており、この特許は、参照により本明細書に組み込まれる。図7Bおよび図7Cは、028出願に記載され、全体的に160で示されるガス遮蔽装置の底部斜視図および断面斜視図を示す。遮蔽装置160は、レーザビーム(例えば上記に記載したような)を工作物まで通すためのネック161と、遮蔽ガスを拡散させ溶接領域内で工作物に分配するための、ネック161に結合されたガス遮蔽プレート166とを含む。ネック161は、第1の端部163から第2の端部165まで延び、レーザビームが遮蔽プレート166を通して、遮蔽プレート166の反対側にある工作物まで誘導されることを可能にするように構成される中心孔164を画定する。遮蔽プレート166は、レーザビームを受け取る中心孔164と遮蔽プレート166が同軸であるように、第2の端部165に近接してネック161に結合され、中心孔164の周りに円周方向に延びる。一部の例では、中心孔164は、およそ10〜60mmの範囲の直径を有してよい。
遮蔽プレート166は、第1の表面167上の1つまたは複数のガス入り口162と、第1の表面167と反対側であり、使用中工作物に面することになる第2の表面169上の複数のガス出口168とを含む。遮蔽プレート166は、ガス入り口162を複数のガス出口168に流体結合するガス拡散領域170を画定する。一部の例では、遮蔽ガスは、ガス入り口を通過してガス拡散領域170に入り、その後、工作物に対して実質的に垂直なガス出口168から出て行く。したがって、遮蔽プレート166およびガス出口168は、遮蔽ガスを拡散させ、処理エリアまたは溶接エリア内で遮蔽ガスの層流を提供するように設計され構成されている。多数のガス入り口162が、遮蔽プレート166の第1の表面167の周りに均一に分散されてよい。一部の例では、ガス拡散領域170は、Scotch−Brite(商標)General Purpose Scour Padsの名の下に3Mから入手可能な不織パッドなどの多孔性材料、またはガス出口168からの層流の分配を行うことが可能な任意の他の拡散器材料を含んでもよい。
ガス出口168が遮蔽プレート166の第2の側169のかなりの部分にわたって離間されることで、遮蔽ガスを所定のパターンで、および処理エリアまたは溶接エリア内を移動するレーザビームによって包囲される領域を少なくとも含む比較的幅の広いエリアにわたって分散させてよい。遮蔽プレート166の例は、およそ100mmから150mmの範囲内の直径を有してよく、円形形状であってよいが、多角形および長円を含めた他の形状も同様に本開示の範囲内である。ガス出口168は、およそ0.2〜5.0mmの範囲内の直径を各々が有する比較的小さい穴または開口であってよい。ガス出口168は、遮蔽プレート166の第2の側169の上に特定のパターンで分散されることで、遮蔽ガスの層流を形成するのに適切な拡散を実現する。図7Bに例示されるパターンは、遮蔽プレート166の中心部分から遮蔽プレート166の外側部分まで延びる線で配置されたガス出口168を示す。他のパターンもまた企図され、その非制限的な例には、同心円および半径方向の線が含まれる。ガス出口168はまた、ガス遮蔽プレート166の第2の表面169にわって実質的に均一に分散されてもよい。ガス入り口162およびガス出口168のサイズ、数および場所、ならびにガス圧は、所望される層流を提供するために変更されてもよい。ガス遮蔽装置160はまた、ネック161を取り囲むのに使用することができる水ジャケットなどの冷却機構を含んでもよい。
図2Aおよび図2Bに戻って参照すると、作動パラメータ(例えば揺動パラメータ、レーザ出力、ビーム形状および寸法、速度など)は、レーザ溶接システム100の構成要素を制御するように構成されたコントローラ150によって実施されてよい。例えば、コントローラ150は、所望されるパターンで移動する、および/または特定のピーク出力、パルス幅、フルエンスなどでレーザエネルギーを出力する特定のサイズおよび寸法のビームスポット142を生成するために、ファイバレーザ130およびビーム送達システム135を制御してよい。ビームスポット142は、端面112が第1の平坦な表面102に近接して位置決めされる第1の平坦な表面102の交差領域122(図2Aを参照)の上に位置決めされる第2の平坦な表面104上の標的エリアを照射する。コントローラ150はまた、移動ステージ155に動作可能に結合され、これは図2Bに示される例では、矢印によって指摘されるように、ファイバレーザ130およびビーム送達システム135のうちの少なくとも一方を少なくとも1つの軸内に移動させるように構成されている。この移動は、ビームスポット142を、図2Bに示される例では第1の金属基板105の長さに沿って誘導させる。
一部の例では、コントローラ150は、事前設定された、または所定の動作制御スキームに従って動作するように構成されてよく、他の例では、コントローラ150は、1つまたは複数のセンサまたは他の入力源(例えばオペレータ)から取得した情報を用いてフィードフォワード制御スキームまたはフィードバック制御スキームで動作するように構成されてもよく、したがってこのような入力源に動作可能に結合されてよい。コントローラ150は、システムの構成要素を制御するのに使用され得るハードウェア(例えば汎用コンピュータ)およびソフトウェアを含む。
図4Aのレーザ溶接システム100を参照して、制御システム150は、例えば溶接ヘッド134内で感知された状態、シーム103の検出場所、ならびに/またはレーザビーム140の移動および/もしくは位置に応答して、ファイバレーザ130を制御し、可動ミラー137、139および/または移動ステージ141、143を位置決めするのに使用される。レーザ溶接ヘッド134は、熱状態を感知するために、それぞれ第1の可動ミラー137および第2の可動ミラー139に近接した第1の熱センサ152aおよび第2の熱センサ152bなどのセンサを含んでよい。制御システム150は、可動ミラー137、139に近接する熱状態を監視するためにデータを受け取るために、センサ152a、152bに電気接続される。制御システム150は、例えば、レーザを中断する、レーザパラメータ(例えばレーザ出力)を変更する、または任意の他の調節可能なレーザパラメータを調節することによってファイバレーザ130を制御してよい。例えば制御システム150は、センサ152a、152bの一方またはその両方によって感知された熱状態、および高出力レーザによって生じた高温または他の状態をもたらすミラーの動作不良を示すものに応答して、ファイバレーザ130を中断させてよい。一部の例では、コントローラは、出力ファイバ140がコリメータ133から切り離されたとき、安全インターロック状態がトリガされレーザが中断されるように、出力ファイバ140とコリメータ133との間に構成された安全インターロックをトリガすることによってファイバレーザ130を中断させてもよい。インターロック経路154はしたがって、出力ファイバ140と制御システム150との間に延びて制御システム150が安全インターロック状態をトリガすることを可能にする。制御システム150はまた、例えばシーム103の検出場所を表すデータをカメラ/検出器(図示せず)から受け取ることによって溶接作業を監視してもよい。
制御システム150はまた、カメラ/検出器からのシーム103の検出場所に応答して可動ミラー137、139の位置決めを制御することで、例えば集光させたビーム140の位置を修正して、シーム103を見つける、追跡する、および/またはたどる場合もある。
図2Cおよび図2Dを次に参照すると、第2の平坦な表面104の標的エリアがレーザエネルギーで照射されると、変化した結晶構造を含み、2つの基板からの金属材料が合体する融着ゾーン(FZ)と、融着ゾーンに隣接する熱影響ゾーン(HAZ)とを含む溶接領域120が、第1の金属基板105および第2の金属基板110内に形成される。少なくとも1つの実施形態によると、実施例で以下にさらに記載されるように、溶接領域の断面は均一な硬さを有する。溶接領域120は、二重隅肉溶接部を含み、ここでは、隅肉溶接部115aおよび115bは、第1の金属基板105と第2の金属基板110との間に各々の角エリア124aおよび125b内にそれぞれ形成される。隅肉溶接部115aおよび115bは、図2Dの顕微鏡写真に指摘されるようになめらかな輪郭を有する溶接面116aおよび116bをそれぞれ有する。溶接面におけるなめらかな輪郭は、溶接面に平らでない、もしくは「ぎざぎざになった」もしくは「きめの粗い」外観および/またはへこみを有する溶接面を有する溶接部と比べて、より大きな構造的完全性を有する溶接部を示している。図2Dに指摘されるように、溶接領域120は、第1の金属基板105の厚みおよび第2の金属基板110の厚みの中を通って延びてよい。一部の例では、溶接領域の融着ゾーンは、第1の金属基板105および第2の金属基板110の厚みの中を通って延びてよい。フランジとリブとの間の境界面はそれ故、完全に使われる。溶接領域120はまた、低い多孔性および低粒度構造を有してよい。照射はまた、第1の金属基板105の第2の平坦な表面104内にアンダーカット118を形成する。少なくとも1つの実施形態によると、溶接領域の多孔性は、SAE航空宇宙材料仕様AMS−STD−2219およびAMS−STD−1595を含む、1つまたは複数の航空宇宙基準に記載されるA、B、またはCクラス必要条件に従う。
開示される溶接プロセスはまた、上記で明白には考察されない他のステップおよび行為も含んでよい。例えば金属基板は、照射前および/または照射後に清掃されてもよく、溶接の後、金属基板は、当分野で知られる熱処理プロセスを受ける場合もある。
(実施例)
本明細書に開示されるシステムおよび技術の実施形態の機能および利点は、以下に記載される実施例を基にしてより完全に理解され得る。以下の実施例は、開示されるレーザ溶接システムおよびプロセスの種々の態様を例示することが意図されているが、その完全な範囲を完全に例証することは意図されていない。
以下の実施例は、(300mmx25mmx1.6mm)の寸法(LxWxH)を有するチタン合金(グレード5)である金属基板を使用して、図2Aおよび図2Bに描かれるものと同様の構成を使用して実行された。使用されたファイバレーザは、15,000ワットの出力パワーを有するIPG Fiber laser YLS 15000 (IPG Photonics Inc.、マサチューセッツ州、オックスフォード)であった。ビーム送達システムは、IPG FLW−D50−W揺動ヘッド(これもまたIPG Photonicsから入手可能である)を使用して実装された。
(実施例1)−揺動(レーザ移動パターン)の実施
制御は、レーザ出力が4500Wであり、溶接速度が150mm/sであるプロセスパラメータを使用して、揺動パターンを使用せずに実行された。溶接を達成するのに、第1の金属基板の第2の平坦な表面を横切る3つの経路が必要とされ、金属基板の断面の顕微鏡写真が図8Aに示される。結果は、FZ領域に隣接する大きな別個のHAZ領域、およびFZ領域における不均質な外観を示す。溶接面もまた、対称ではなく、不揃いな形状である。
揺動パターンを使用する比較テストが以下のプロセスで実行された。
レーザ出力:2100W
速度:20mm/s
デフォーカシング:+10mm(第2の平坦な表面より上)
揺動パターン:八の字
揺動周波数:60Hz
揺動振幅数:20mm
図8Bの顕微鏡写真に示される断面を獲得するには単一の通路しか必要とされず、第1の金属基板および第2の金属基板の厚みの中を通って延びるFZ、および図8Aと比べてFZに隣接する小さいHAZエリアを示す。FZはまた、均質に見え、溶接面は、図8Aで形成される隅肉よりもより対称的であり、よりなめらかである。アンダーカットは、0.410mmの最大深さであった。
(実施例2)−硬さの結果
図8Bを参照して上記で考察した設定を使用して獲得されたサンプルは硬さについてテストされた。溶接領域とベース材料の両方の断面に及ぶ3つの異なるライン(各データポイントの間の距離は、100〜200ミクロンであった)に沿った微細硬度プロファイルが、DuraScan 70微細硬度テスト装置(Emco−Test Prufmaschinen GmbHより入手可能)を使用して獲得された。図9Aは、サンプルの断面および3つのラインの配置の顕微鏡写真を示し、図9B〜図9Dは、各ラインに関して、ビッカース硬さ(HV)のユニット内での各ラインに関する硬さプロファイルを示す。例えば、硬さの値の範囲は50HVを超えず、絶対値は、400HVを超えなかった。結果は、溶接領域のみにわたるのでなく、ベース金属(BM)と溶接領域の両方のエリアにわたる均一な硬さを示している。例えば汚染の形跡は、このようなグラフにスパイクを生じさせ、これは、酸化を示すものである。
(実施例3)−微細構造テスト
ベース金属および溶接領域の微細構造が、図8Bを参照して上記で考察した設定を使用して獲得されたサンプルに対して検査された。結果は図10に示され、検査された領域の異なる拡大図が、図面でラベル表示されている。結果は、FZが、およそ0.4mmの小さな一次結晶粒度と、数ミクロンのこれより大きな二次粒度を有して均質であることを確認した。HAZもまた小さく、融着ゾーンに浸透することはなかった。
(実施例4)−揺動最適化テスト1
特定のプロセスパラメータを調節することで、溶接部形成のルート領域上の「スパッター」の形跡を減少させるかどうかを見るためにテストが行われた。図11Aおよび図11Bは、以下のTable 1(表1)に列挙されたプロセスパラメータを使用して獲得された。
Figure 2021534977
結果は、低下した揺動振幅数と組み合わせてレーザ出力および速度を低下させると、スパッターが少なくなることを示した。
(実施例5)−揺動最適化テスト2
特定のプロセスパラメータを調節することで、溶接面を含む隅肉の形状が改善するかどうかを見るためにテストが行われた。図12Aおよび図12Bは、以下のTable 2(表2)に列挙されたプロセスパラメータを使用して獲得された。
Figure 2021534977
結果は、揺動周波数を低下させ、揺動振幅数を上げることで隅肉の形状が改善されることを示した。例えば、図12Aの隅肉面は図12Bの隅肉面よりもなめらかではない。
(実施例6)−揺動最適化テスト3
図5Bを参照すると、揺動パターンに関する異なるオフセット(揺動パターンの中心点と中心線127との間)が溶接の品質にどのように影響を与えるかを見るためにテストされた。4つの異なるオフセット(0mm、0.3mm、0.5mmおよび0.7mm)が調べられた。結果の顕微鏡写真が図13A〜図13Dに示される。最も「対称的な」結果は、オフセットが0mm(すなわちパターンの中心点が中心線127と一致する)である場合に獲得され、0.3mm(およびそれを超える)オフセットは、隅肉の形状およびサイズの両方において非対称を示す。例えば0.7mmのオフセットで形成された溶接部は、片側に隅肉を形成せず、0.3mmのオフセットは、溶接部に不規則な輪郭を与えた。
(実施例7)−Iビーム製作
Iビームが、3つの金属基板がT字継手の各フランジに関して2つの別個の単一の通過ステップを使用する、本明細書に記載される裏側表面溶接プロセスを使用して製作された。レーザ出力は、1200Wであり、溶接速度は7mm/sであり、結果の写真は図14A〜図14Cに示され、図14Aは、上部斜視図であり、図14Bは、側部斜視図であり、図14Cは、断面図である。
他の幾何学構成
図15A〜図15Cは、本明細書に記載されるシステムおよびプロセスを使用して一緒に溶接され得る金属基板に関する3つの他の構成(重ね継手、角継手およびフレアベベル継手)を示しており、矢印は、レーザビームエネルギーのための標的エリアとして機能する裏側表面を示している。加えて、図2Bおよび図14Aに示されるものなど直線または線形溶接以外に、溶接部の円形または他のタイプの形状も、開示されるシステムおよび方法と共に可能である。例えば、図16A〜図16Cは、熱交換器の一部として金属のバッフル構造に溶接された金属管構造の写真である。図16Aは、3つの管状構造の各端部に溶接された2つのバッフルを含む構造全体の上部斜視図である。図16Bは、図の中の溶接部のアンダーカット領域と共に構造の上部の拡大図を示し、図16Cは、図の中の溶接面と共に構造体の底部の拡大図を示す。写真から見ることができるように、溶接面は、なめらかな輪郭を有する。
図17A〜図17Dは、円形溶接部の別の例を示す溶接された金属基板の写真である。この例では、金属プレートは、0.06インチの厚さを有する金属の管状構造に溶接され(後者はリブを形成する)、プレートの3つの異なる厚さ、0.06インチ、0.09インチおよび0.125インチがテストされた。図17Bおよび図17Cは、基板の一方からの円形溶接部のアンダーカット領域の図を示しており、図17Dは、溶接面の図を示しており、この面はなめらかな輪郭を有する。各プレートの厚さに関する溶接部は、なめらかな輪郭を有する溶接面を備えた同様の高品質であった。
加えて、システムは、特定の角度にある、および/または傾けられる(すなわち第1の金属基板および第2の金属基板が特定の角度で構成される)溶接を実行するように構成されてよい。例えば第1の金属基板および第2の金属基板は、≦20度もしくは≦30度の下向きの角度で、および/または≦20度で傾けられて構成されてよい。
本発明に従って本明細書に開示される態様は、その用途が、以下の記載または例示される添付の図面に記載される構成要素の構造および配置の詳細に制限されるものではない。このような態様は、他の実施形態を想定することが可能であり、様々な方法で実施される、または実行されることが可能である。特有の実装形態の例は、単なる例示の目的で本明細書に提供されており、制限することは意図されていない。特に、任意の1つまたは複数の実施形態と関連して考察された行為、構成要素、要素および機構は、任意の他の実施形態における同様の役割から除外されることは意図されていない。
また本明細書で使用される表現法および専門用語は、説明の目的であり、限定とみなすべきではない。単数で言及される本明細書のシステムおよび方法の実施例、実施形態、構成要素、要素または行為に対する任意の言及は、複数を含む実施形態を包含してよく、本明細書の実施形態、構成要素、要素または行為に対する複数での任意の言及もまた、1つのみを含む実施形態を包含してよい。単数形または複数形での言及は、目下開示されるシステムまたは方法を、その構成要素、行為または要素に限定することは意図されていない。「含む」、「備える」、「有する」、「収容する」、「包含する」およびその変形形態の本明細書での使用は、その後に列挙される項目およびその等価物ならびに追加の項目を網羅することを意味する。「または」に対する言及は、「または」を使用して記載される任意の用語が、記載される用語のうちの1つ、2つ以上、およびその全てのうちのいずれかを指す場合があるように包括的であるように解釈されてよい。加えて、この文書と、参照により本明細書に組み込まれる引例との間で用語の使用が一致しない場合には、組み込まれた参考文献での用語の使用は、両立しない矛盾に関しては本文書のものに対する補足であり、本文書における用語の使用が管理している。
少なくとも1つの実施例のこのように記載されるいくつかの態様を有することは、種々の変更、修正および改良を当業者が容易に思いつくことになることを理解されたい。例えば本明細書に開示される実施例はまた、他の文脈で使用される場合もある。そのような変更、修正および改良は、この開示の一部であることが意図されており、本明細書で考察される実施例の範囲内にあることが意図されている。したがって上述の記載および図面は、単なる一例である。
2、4 直交する軸
12、13、14 モジュール
100 レーザ溶接システム
101 溶接ビード
102 第1の平坦な表面
103 シーム
104 第2の平坦な表面
105 第1の金属基板
106 第1の金属基板の厚さ
110 第2の金属基板
112 端面
115a、b 隅肉溶接部
116a、b 溶接面
118 アンダーカット
120 溶接領域
122 交差領域
124a、b 角エリア
126 基準線
127 中心線
128 ギャップ
130 ファイバレーザ
131 工作物
132 送達ファイバ
132a コネクタ
133 コリメータ
134 溶接ヘッド
135 ビーム送達システム
136 平行ビーム
137、139 可動ミラー
138 固定ミラー
140 出力レーザビーム
141 移動ステージ
142 ビームスポット
143 移動ステージ
144 焦点レンズ
145 支持構造体
146 保護窓
147a、b 可動ミラーの軸
148 ガス源
149 ガス分配管
150 コントローラ、制御システム
152a、b 熱センサ
154 インターロック経路
155 移動ステージ
160 ガス遮蔽装置
161 ネック
162 ガス入り口
163 第1の端部
164 中心孔
165 第2の端部
166 ガス遮蔽プレート
167 第1の表面
168 ガス出口
169 第2の表面
170 ガス拡散領域
171 遮蔽ガス
α 走査角度
θ 入射角

Claims (20)

  1. 第1の平坦な表面と、前記第1の平坦な表面の反対側に配設された第2の平坦な表面とを有する第1の金属基板を、第2の金属基板にレーザ溶接するための方法であって、
    溶融状態にあるとき、その制御された流れに適した厚さ、表面張力および熱特性を有する前記第1の金属基板および前記第2の金属基板を選択するステップと、
    前記第2の金属基板の端面を前記第1の平坦な表面に近接して配置するステップと、
    ファイバレーザからの入力レーザビームを生成するステップと、
    前記入力レーザビームを受け取り、第1の軸および第2の軸に沿って所定のパターンで移動するビームスポットを有する出力レーザビームを生成するように構成されたビーム送達システムを設けるステップと、
    前記入力レーザビームを前記ビーム送達システム内に通過させて、前記ビームスポットで前記第1の金属基板の前記第2の平坦な表面上の標的エリアを照射するステップであって、前記標的エリアは、前記端面が前記第1の平坦な表面に近接して位置決めされる前記第1の平坦な表面の交差領域の上に位置決めされる、ステップとを含む方法。
  2. 照射ステップは、前記第1の金属基板と前記第2の金属基板との間の各々の角エリアに隅肉溶接部が形成されるように二重隅肉溶接部を形成する、請求項1に記載の方法。
  3. 各々の隅肉溶接部は、なめらかな輪郭を有する溶接面を有する、請求項2に記載の方法。
  4. 照射ステップは、前記第1の金属基板の厚さおよび前記第2の金属基板の厚さの中を通って延びる溶接領域を形成する、請求項2に記載の方法。
  5. 前記溶接領域の断面は、均一な硬さ、低い粒度および低い多孔性のうちの少なくとも1つを有する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第2の金属基板の前記端面を前記第1の金属基板に近接して配置するステップは、前記端面と前記第1の平坦な表面との間にギャップを設け、前記ギャップは、前記第1の金属基板の前記厚さの最大約1/4の距離である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第2の平坦な表面に対して垂直に入射する基準線から最大10度の入射角を有するように前記出力レーザビームを位置決めするステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 第1の平坦な表面と、前記第1の平坦な表面の反対側に配設された第2の平坦な表面とを有する第1の金属基板を、前記第1の平坦な表面に近接して位置決めされた端面を有する第2の金属基板にレーザ溶接するためのシステムであって、
    入力レーザビームを生成するように構成されたファイバレーザエネルギー源と、
    ビーム送達システムとを備え、前記ビーム送達システムが、
    前記入力レーザビームを受け取り、第1の軸および第2の軸に沿って所定のパターンで移動するビームスポットを有する出力レーザビームを生成することと、
    前記ビームスポットで前記第1の金属基板の前記第2の平坦な表面上の標的エリアを照射することであって、前記標的エリアは、前記端面が前記第1の平坦な表面に近接して位置決めされる前記第1の平坦な表面の交差領域の上に位置決めされる、照射することと
    を行うように構成される、システム。
  9. 前記所定のパターンが前記交差領域と位置合わせされるように前記ビーム送達システムを制御するように構成されたコントローラをさらに備える、請求項8に記載のシステム。
  10. 前記ビーム送達システムは、デフォーカス出力レーザビームを生成するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
  11. 前記ファイバレーザエネルギー源および前記ビーム送達システムは、前記標的エリアの前記照射が、前記第1の金属基板と前記第2の金属基板との間の各々の角エリアに隅肉溶接部を形成するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
  12. 各々の隅肉溶接部は、なめらかな輪郭を有する溶接面を有する、請求項11に記載のシステム。
  13. 前記標的エリアの前記照射は、前記第1の金属基板の厚さおよび前記第2の金属基板の厚さの中を通って延びる溶接領域を形成する、請求項8に記載のシステム。
  14. 前記溶接領域は、均一な硬さ、低い多孔性および低粒度構造のうちの少なくとも1つを有する、請求項13に記載のシステム。
  15. 前記ビーム送達システムは、前記第2の平坦な表面に対して垂直に入射する基準線から最大10度の入射角で前記出力レーザビームを誘導するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
  16. 前記ビーム送達システムは、前記第1の軸および前記第2の軸に沿って前記所定のパターンを生成するように構成された可動ミラーを含む、請求項8に記載のシステム。
  17. 前記可動ミラーは、前記所定のパターンとして、円形パターン、線形パターン、八の字パターン、および無限パターンのうちの1つを生成するように構成されている、請求項16に記載のシステム。
  18. 前記第1の金属基板および前記第2の金属基板はチタン合金である、請求項17に記載のシステム。
  19. 前記標的エリアに誘導された不活性遮蔽ガスの流れをさらに含む、請求項8に記載のシステム。
  20. 前記第1の金属基板および前記第2の金属基板は、溶融状態にあるとき、その制御された流れに適した厚さ、表面張力および熱特性を有する、請求項8に記載のシステム。
JP2021511537A 2018-08-30 2019-08-30 裏側表面の溶接システムおよび方法 Pending JP2021534977A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201862724934P 2018-08-30 2018-08-30
US62/724,934 2018-08-30
PCT/US2019/049068 WO2020047412A1 (en) 2018-08-30 2019-08-30 Backside surface welding system and method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021534977A true JP2021534977A (ja) 2021-12-16

Family

ID=69644769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021511537A Pending JP2021534977A (ja) 2018-08-30 2019-08-30 裏側表面の溶接システムおよび方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US11331752B2 (ja)
EP (1) EP3826800A4 (ja)
JP (1) JP2021534977A (ja)
KR (1) KR102535216B1 (ja)
CN (1) CN112638570B (ja)
CA (1) CA3110516A1 (ja)
SG (1) SG11202101845TA (ja)
WO (1) WO2020047412A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112475602B (zh) * 2020-11-13 2022-06-28 哈尔滨工业大学 一种消除铝锂合金t型接头激光焊接气孔的方法
EP4032652A1 (de) * 2021-01-26 2022-07-27 Precitec GmbH & Co. KG Materialbearbeitung mittels laserstrahl mit wobbel-bewegung
DE102021105559A1 (de) * 2021-03-08 2022-09-08 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung eingetragener Verein Spiegelvorrichtung für ein Fertigungssystem zur laserstrahlbasierten Fertigung, Fertigungssystem und Verfahren
CN115365596B (zh) * 2021-05-18 2023-11-07 大族激光科技产业集团股份有限公司 一种基于蓝光激光的焊接方法和焊接系统

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63203286A (ja) * 1987-02-18 1988-08-23 Hitachi Ltd T字継手の貫通溶接方法
SU1655698A1 (ru) * 1989-06-05 1991-06-15 Предприятие П/Я В-2190 Способ сварки плавлением угловых и нахлесточных соединений с присадочной проволокой
FR2705603B1 (fr) * 1993-05-25 1995-06-30 Snecma Procédé de soudage laser d'un assemblage de deux pièces métalliques.
SE512942C2 (sv) * 1998-10-02 2000-06-12 Volvo Aero Corp Förfarande för tillverkning av utloppsmunstycken för raketmotorer
AU2003242170A1 (en) * 2002-08-14 2004-03-03 Volvo Aero Corporation Method for manufacturing a stator or rotor component
JP2004148334A (ja) * 2002-10-29 2004-05-27 Nippon Steel Corp 重ね継手の疲労強度向上方法
WO2006116722A2 (en) 2005-04-28 2006-11-02 The Pennsylvania State Research Foundation Apparatus and method for conducting laser stir welding
US20100116792A1 (en) * 2006-12-18 2010-05-13 Volvo Aero Corporation Method of joining pieces of metal material and a welding device
DE102007038502B4 (de) * 2007-08-14 2013-01-03 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren zum Fügen von mindestens zwei Werkstücken mittels eines Laserstrahls
WO2015104762A1 (ja) * 2014-01-08 2015-07-16 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ溶接方法
WO2016194322A1 (ja) * 2015-06-01 2016-12-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ溶接方法、レーザ溶接条件決定方法、およびレーザ溶接システム
US10751835B2 (en) * 2015-06-19 2020-08-25 Ipg Photonics Corporation Laser welding head with dual movable mirrors providing beam movement and laser welding systems and methods using same
JP6596655B2 (ja) * 2015-08-20 2019-10-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 レーザ溶接制御方法及びレーザ溶接システム
US10195689B2 (en) * 2016-07-11 2019-02-05 GM Global Technology Operations LLC Laser welding of overlapping metal workpieces assisted by varying laser beam parameters

Also Published As

Publication number Publication date
US11331752B2 (en) 2022-05-17
SG11202101845TA (en) 2021-03-30
CN112638570B (zh) 2023-07-07
KR102535216B1 (ko) 2023-05-26
CN112638570A (zh) 2021-04-09
KR20210042399A (ko) 2021-04-19
WO2020047412A1 (en) 2020-03-05
CA3110516A1 (en) 2020-03-05
US20210060701A1 (en) 2021-03-04
EP3826800A4 (en) 2022-05-04
EP3826800A1 (en) 2021-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11331752B2 (en) Backside surface welding system and method
US8946586B2 (en) Device and method for laser processing
RU2750313C2 (ru) Способ лазерной обработки металлического материала с высоким уровнем динамического управления осями движения лазерного луча по заранее выбранной траектории обработки, а также станок и компьютерная программа для осуществления указанного способа
JP2021530360A (ja) インラインコヒーレントイメージング(ici)を用いた、ウォブル加工を監視及び/または制御するためのシステム及び方法
Zaeh et al. Material processing with remote technology revolution or evolution?
Schultz et al. Gap bridging ability in laser beam welding of thin aluminum sheets
JP6205064B2 (ja) レーザ溶接装置及びレーザ溶接方法
Ayoola et al. Effect of beam shape and spatial energy distribution on weld bead geometry in conduction welding
JP5334866B2 (ja) レーザ溶接する方法及び装置
KR101416411B1 (ko) 레이저 용접기
JP2007253179A (ja) レーザ溶接方法
Kah et al. Remote laser welding with high power fiber lasers
JP7444854B2 (ja) レーザー加工ヘッドで使用するためのガスシールド装置
RU2792531C2 (ru) Система и способ сварки на задней поверхности
Berend et al. High-frequency beam oscillating to increase the process stability during laser welding with high melt pool dynamics
WO2014203489A1 (ja) 外装缶封口方法及び外装缶封口装置
JP2017209700A (ja) 金属板の接合方法
Oefele et al. Influence of remote-laser-welding parameters for an 8 kW fibre laser on the seam quality of steels
Kelly et al. Minimizing buckling distortion in welding by hybrid laser-arc welding
US20220395925A1 (en) Method for laser machining a workpiece and associated laser machining system
JP7301939B2 (ja) 高周波レーザ光学装置、及び高周波レーザ光学装置の動作方法
Suder et al. Effect of beam shape and spatial energy distribution on weld bead geometry in conduction welding
Kügler et al. Gap tolerant joining of 22MnB5 steel by laser hybrid welding with beam oscillation and laser brazing with two laser beams
Coste et al. Laser and hybrid welding of high strength steel. Application to pressure vessel manufacturing
WELDING Milton Pereira, Adriano de SP Pereira 2, Jhonattan Gutjahr 3, Régis HG e Silva 4, Cláudio A. da Silveira 5, Walter L. Weingaertner 6

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240205