JP2021531102A - カートリッジアセンブリおよびカートリッジアセンブリを組み立てる方法 - Google Patents

カートリッジアセンブリおよびカートリッジアセンブリを組み立てる方法 Download PDF

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Abstract

薬物送達デバイス(1)用のカートリッジアセンブリ(300)が提供され、このカートリッジアセンブリは、薬物(307)を含むカートリッジ(301)であって、投薬端(306)を含むカートリッジと、内部カートリッジ保持セクション(303)を画成するカートリッジホルダ(302)であって、カートリッジがカートリッジ保持セクション内に配置されているカートリッジホルダと、固定部材(322)とを含み、固定部材は固定面(323)、特に径方向に向いている面を含み、この固定面は、カートリッジのカートリッジ面(313)に、特に径方向に向いている面に当接するように配置され、カートリッジ面は、カートリッジの投薬端から離れる方を向く近位面であり、カートリッジ面は、カートリッジの投薬端と、この投薬端の反対側の端部との間に配置され、固定部材は取付け面(324)を含み、この取付け面は、カートリッジホルダからカートリッジが取り出されることを防止するために、カートリッジホルダのホルダ面(325)に当接するように配置され、それによりカートリッジが恒久的にカートリッジホルダに固定され、ホルダ面は、カートリッジホルダの遠位面である。さらに、薬物送達デバイスと、カートリッジアセンブリを組み立てる方法とが提供される。【選択図】図1A、図1B

Description

本開示はカートリッジアセンブリに関し、詳細には、薬物送達デバイス用の、好ましくは注射デバイスおよび/またはペン型注射器などのペン型デバイス用のカートリッジアセンブリに関する。さらに、本開示は、カートリッジアセンブリを含む薬物送達デバイスと、カートリッジアセンブリを組み立てる方法とに関する。
カートリッジまたはアンプルに含まれる薬物または薬剤をデバイスから投薬するために、薬物送達デバイスのハウジングに収容されている単一の駆動機構がいくつかのカートリッジまたはアンプルと一緒に使用される、普通の薬物送達デバイスでは、通常はデバイスのカートリッジホルダが解放可能にハウジングに連結されており、使用済みカートリッジを取り換えるためにハウジングから取り外される。そうするために、カートリッジホルダはハウジングから分離され、使用済みカートリッジがホルダから取り外され、新しいカートリッジと取り換えられ、そのカートリッジがカートリッジホルダに挿入されると、カートリッジホルダが再びハウジングに取り付けられ、デバイスは、新しいカートリッジから薬物または薬剤を投薬するために再び使用される準備が整う。
しかし、この種のデバイスにはいくつかのリスクがある。たとえば、薬物送達デバイスの機構が専用に設計されている対象ではない薬物、すなわち間違った薬物または薬剤を含むカートリッジがカートリッジホルダに挿入されることがあり、使用者は、自分が間違った薬物カートリッジをカートリッジホルダに入れたことに気付かない。この間違いは使用者にとって致命的であるおそれがあり、また、それぞれ異なる薬物または薬剤が入っているカートリッジが普通は全く同じように見えるので、起きる可能性もある。さらに、カートリッジは、特に別個の品物として販売される場合には、標準的なカートリッジが通常はガラス製カートリッジであるので、いつでも容易に破損する。さらになお、特定のカートリッジホルダには、通常は1つの特定の寸法のカートリッジだけが保持され、駆動機構に連結される。したがって、長さおよび/または直径などが異なる様々な寸法のカートリッジは通常、同一の駆動機構に容易には連結されない。
本開示の目的は、薬物送達デバイス用の改善されたカートリッジアセンブリ、および/またはカートリッジアセンブリに関連するさらなる改善または構成を提供することである。これらの目的、また場合により他の目的が本開示によって、特に、独立請求項の主題によって解決される。有利な実施形態および改良は従属請求項に従う。
本開示の1つの態様はカートリッジアセンブリに関し、特に、ペン型デバイスおよび/または注射デバイスなどの薬物送達デバイス用のものに関する。別の態様は薬物送達デバイスに関する。薬物送達デバイスは好都合には、本明細書に上記および下記のカートリッジアセンブリ、およびハウジングを含む。カートリッジアセンブリは、解放可能にハウジングに固定される。ハウジング内には、好ましくは薬物をカートリッジから投薬するための投薬動作を行うように設計されている駆動機構が、または少なくともその1つまたはそれ以上の、ピストンロッドなどの要素が保持される。別の態様は、カートリッジアセンブリを組み立てる方法に関する。
カートリッジアセンブリは、薬物または薬剤を含むカートリッジを含む。カートリッジは投薬端を含む。投薬端を通して、薬物または薬剤がカートリッジから投薬される。カートリッジの投薬端は、遠位端と呼ばれる。
カートリッジアセンブリはさらに、カートリッジホルダを含む。カートリッジホルダは、内部カートリッジ保持セクションを画成することができる。カートリッジ保持セクションは、カートリッジホルダによって、特にその1つまたはそれ以上の部材によって、その範囲が外周方向に定められる。カートリッジは好都合には、カートリッジ保持セクションの中に配置される。カートリッジアセンブリはさらに、固定部材を含む。固定部材は固定面、特に径方向に向いた面を有する。固定面は好都合には、カートリッジのカートリッジ面、特に径方向に向いた面に、当接するように配置されるか当接する。固定面は、カートリッジがカートリッジホルダから取り出されることを防止するように配置される。すなわち、カートリッジはカートリッジホルダに恒久的に固定される。固定面は、カートリッジがカートリッジホルダからカートリッジホルダの開口部を経由して、好ましくは近位開口部を経由して取り出されることを防止するように配置される。この開口部は、たとえばカートリッジアセンブリを組み立てるときに、カートリッジがカートリッジホルダに挿入されるものであってよい。カートリッジ面は、カートリッジの投薬端とは反対側を向く近位面であり得る。固定面は遠位面とすることができる。カートリッジ面は、カートリッジの投薬端と、この投薬端の反対側の端部との間に配置される。特に、カートリッジ面は、カートリッジの端面とは別の面であり得、2つの端面、たとえば遠位端面および近位端面は、カートリッジの範囲をその主長手方向の長さについて定める。固定部材は、カートリッジホルダに一体化される。固定部材は、たとえば、クリップ部材とすることができる。
固定部材および、特に、固定面は、カートリッジをカートリッジホルダ内に固定するために、カートリッジ、特にカートリッジ面に当接することができ、当接するように配置することができ、またはこれらと機械的に協働することができる。カートリッジは、ガラス製カートリッジとすることができる。カートリッジは、ネック部分によって分離されている、またはネック部分を介して連結されている主ボディ部分およびヘッド部分を含むことができ、ヘッド部分は、主ボディ部分および/またはネック部分と比較して縮小された直径を有し得る。カートリッジ面は、ヘッド部分の範囲を近位に、すなわち近位方向に定める面とすることができる。主ボディ部分は円筒形とすることができる。ヘッド部分には、カートリッジの投薬端または開口部が配置される。投薬端または開口部は、たとえば、穿孔可能なセプタムによって閉じられ、このセプタムは、カートリッジの内部と外部の間に流体連通を設けるために針で穿孔される。カートリッジホルダは、近位方向へのカートリッジホルダの範囲を定める開口部を有し得る。遠位方向において、カートリッジホルダは範囲が遠位端壁によって定められる。カートリッジの遠位端面が、カートリッジホルダの内部近位面に当接するように配置される。近位面は、遠位端壁によって画成された内面であり得る。言い換えると、遠位方向には、カートリッジは、カートリッジホルダに対して動かせない。カートリッジは、固定部材によってカートリッジホルダ内に恒久的に固定される。好ましくは、固定部材がなければ、カートリッジは、たとえば近位開口部を通してカートリッジホルダから取り出される。
固定部材は取付け面を含み得る。取付け面は好都合には、カートリッジホルダからカートリッジが取り出されることを防止するために、カートリッジホルダのホルダ面に当接するように配置される。したがって、カートリッジは、固定部材によって、特に、カートリッジ面に当接する、それゆえに固定部材に対する近位方向のカートリッジの軸方向の動きを防止する、固定面によって、また、カートリッジホルダに対する近位方向の固定部材の軸方向の動きを防止する、ホルダ面に当接する取付け面によって、カートリッジホルダに恒久的に固定される。ホルダ面は、カートリッジホルダの一体化した面とすることができる。ホルダ面は、カートリッジホルダの遠位面とすることができる。
したがって、カートリッジホルダおよびカートリッジと異なる別個の部材である、別個の固定部材によって、カートリッジはカートリッジホルダ内に確実に固定される。カートリッジホルダに一体化されている固定機能とは対照的に、この固定部材はより容易に、要件に適合するように設計することができる。たとえば、カートリッジホルダとは異なる材料をたとえば固定部材に使用することができるので、固定部材はより容易に、大きい力を受けても安定であるように形成することができる。固定部材は、金属またはプラスチックを含むこと、またはこれらで作ることができる。固定部材の材料は、カートリッジホルダとは異なる材料、たとえばプラスチックとすることができる。たとえば、同じサイズおよび形状の本体が固定部材の材料から形成される場合、この本体は、ある力を受けた可撓性または変形可能性が、カートリッジホルダの材料から形成された同じサイズおよび形状の、同じ力を受けた別の本体と比較して、少ないことがある。
近位方向の力などの、軸方向に向けられた力は、カートリッジがカートリッジホルダの近位開口部を通して取り出されないようにホルダ面に当接する固定部材の取付け面から反発される。固定面と取付け面は互いに反対の軸方向に向くことができ、それにより、これらはそれぞれ、同様に互いに反対方向に向き得るホルダ面およびカートリッジ面に当接できるようになる。固定面は、遠位方向に向くことができ、それゆえに遠位面になり得る。取付け面は、近位方向に向くことができ、それゆえに近位面になり得る。ホルダ面は、径方向に向いた面であり得る。ホルダ面は、カートリッジホルダの内部の径方向突起によって形成または画成される。
カートリッジは適宜に、カートリッジホルダ内に恒久的に固定されるので、カートリッジアセンブリは、消耗可能材料の1つのユニットまたは単一のユニットを形成することができる。すなわち、カートリッジアセンブリ全体は使い捨て品とすることができ、カートリッジ内の薬物が投薬された後に廃棄され、新しいカートリッジアセンブリに置き換えられる。
カートリッジが固定部材によってカートリッジホルダ内に恒久的に固定される場合には、いくつかの利点が得られる。たとえば、カートリッジは、使用者がカートリッジアセンブリを扱うときに、カートリッジホルダによって常に保護されている。この場合、カートリッジが破損するリスクは、ホルダ内のカートリッジが使用者によって交換される必要があるシステムとは対照的に、大幅に低減する。というより、提案されたシステムでは、カートリッジアセンブリ全体が新しいものと交換される。
さらに、カートリッジアセンブリはカートリッジだけでなく、カートリッジホルダおよび固定部材のような他の要素も含むので、カートリッジを薬物送達デバイス用の特定の駆動機構またはハウジングの専用にすること、またはこれらにコーディングすることが容易であり、特に、カートリッジの設計を変更しなくてもよい。むしろ他の要素は、カートリッジアセンブリを駆動機構の専用にするように、または駆動機構にコーディングするように設計される。
専用化または符合化は、カートリッジホルダの外部に設けられる機能によって達成され、この機能は、ハウジングに収納された駆動機構がカートリッジアセンブリに、またはそれに含まれる薬物に合致する場合に、または間違ったカートリッジアセンブリが使用されていない場合に、カートリッジアセンブリがハウジングに連結されることを可能にするために、ハウジング内に設けられた機能と協働することができる。代替的または追加的に、カートリッジホルダには、カートリッジの内容物についての活性薬剤成分の名称、商品名などの追加の情報が提示される。
カートリッジ面がカートリッジの両側の2つの端部間に設けられるので、開示された構成概念は、長さの異なるカートリッジに容易に使用することができる。したがって、少なくとも2つのカートリッジアセンブリを有するカートリッジアセンブリのセットは、そのアセンブリ中に、長さの異なる2つの異なるカートリッジを有し得る。
さらに、固定部材によって、直径または長さの異なるカートリッジが標準カートリッジホルダに固定され、それぞれの固定部材は、異なる寸法を考慮に入れるように使用される。長さまたは直径の異なるカートリッジは、異なる容積を有し得る。したがって、開示された構成概念は、容積の異なるカートリッジをカートリッジホルダに固定するのに適している。
一実施形態では、固定部材は本体を有する。本体は、リング状の形状を有し得る。軸方向開口部は、本体を貫通して軸方向に延び得る。この開口部は、たとえば遠位端から近位端まで、本体全体を貫通して延び得る。軸方向開口部は、中心開口部とすることができる。本体は、周方向または角度方向に閉じられ、または開口部、たとえば径方向開口部によって中断される。カートリッジの一セクション、たとえばネック部分は、軸方向開口部内に配置される。カートリッジのヘッド部分の径方向幅または直径は好都合には、軸方向開口部の径方向幅または直径よりも大きい。詳細には、ヘッド部分の外径は、軸方向開口部の最小直径よりも大きい。最小直径の領域には、固定部材の固定面が設けられる。固定面は、固定部材または本体の1つの連続面であり得る。あるいは、固定面の各セクションは、1つまたはそれ以上の固定機能によって形成される。固定機能は、本体から軸方向の遠位方向に延び得る。固定機能は、可撓性および/または弾性とすることができる。各固定機能は、その間に画成される開口部の直径を大きくするために、好ましくは弾性的に、径方向に偏向可能とすることができる。これにより、カートリッジのヘッド部分が近位方向から開口部を通過することが可能になり、ヘッド部分が開口部を通過した後に、固定機能は、径方向内向きに再び動き、カートリッジ面であり得るヘッド部分の近位面に当接するように配置される。
一実施形態では、本体は、径方向開口部を有するか画成する。径方向開口部は、径方向に延び得る。径方向開口部は、軸方向開口部から離れるように径方向に延び得る。径方向開口部は、軸方向開口部に連結される。特に、本体は径方向開口部によって中断される。すなわち、径方向開口部は、本体の側壁全体を貫通して径方向に延び得る。径方向開口部は、本体の角度方向面によって、角度方向または方位角方向に範囲が定められる。径方向開口部は、カートリッジと固定部材の間の、互いの方に向かう径方向または横方向の相対的な動きを利用して、カートリッジへの固定部材の取付けを容易にする。
一実施形態では、カートリッジアセンブリの径方向開口部の幅は、ヘッド部分および/またはネック部分の幅よりも小さい。したがって、ネック部分が径方向開口部を通って容易に軸方向開口部の内側領域から外側へ移動できないことが確実になり、かつ/または固定部材をカートリッジから取り外すことがより困難になることが確実になる。
一実施形態では、固定部材は可撓性であり、かつ/または弾性的に変形可能であるような変形可能である。固定部材は、径方向に可撓性であり、かつ/または変形可能であり得る。本体および/または固定機能は、可撓性であり、かつ/または変形可能であり得る。特に、径方向に延びる本体の径方向開口部の幅は、固定部材(その本体など)を変形させる、または曲げることによって変えられる。このようにして、固定部材をカートリッジと組み合わせることが容易になる。しかし、カートリッジアセンブリが組み立てられると、開口部の範囲を定める各角度方向面の間の距離によって画成される、径方向開口部の幅は好都合には、ネック部分の幅または直径よりも小さくなる。この径方向開口部は、好ましくは事前取付け固定部材付きのカートリッジがカートリッジホルダに挿入されて、カートリッジアセンブリが組み立てられる前に、固定部材をカートリッジに径方向に固定することを容易にする。
一実施形態では、固定部材は軸方向に剛性である。固定部材またはその一セクションは、径方向に変形可能であり得る。しかし、近位方向の力などの、軸方向に向けられた力の作用を受ける場合には、固定部材は剛性が好ましく、たとえば長さが低減しない。これにより、カートリッジホルダ内にカートリッジを保持することが、近位開口部を通してカートリッジホルダからカートリッジを取り出す可能性なしに、容易になる。
一実施形態では、ホルダ面は内向き、特に、径方向内向きに、カートリッジホルダの内壁から突出する。
一実施形態では、ホルダ面は、周方向に一様に延びる。ホルダ面は、好ましくは閉じたリング面などの連続面とすることができる。すなわち、ホルダ面は、中断がない面とすることができる。この形状は、一様な支承面を固定部材に提供する。
あるいは、ホルダ面が様々なセクションにわたって分布している、または中断されている場合には、ホルダ面の各セクションは好都合には、任意の隣り合う2つのセクション間の距離が等しくなるように、角度方向または周方向に一様に分布する。ホルダ面の任意の隣り合う2つのセクション間の距離、または連続するホルダ面の隣り合う2つの端部間の距離は好都合には、固定部材の取付け面の、好ましくは任意の、連続するセクションの最小の角度方向の延長よりも小さい。したがって、取付け面が様々なセクションにわたって分布している、または周方向に中断されている場合、固定部材およびホルダ面の相対的な角度方向の向きにかかわらず、固定部材がホルダ面に対して近位方向に変位するおそれが少しもなしに、取付け面が常にホルダ面の一セクションに当接する、または当接するように配置されることが確実になる。
一実施形態では、取付け面は連続面であり、かつ/または複数のセクションにわたって分布している。取付け面の各セクションは好都合には、軸方向に並べられる。すなわち、各セクションは同じ軸方向位置に配置される。各セクションは、角度方向にオフセットされる。
一実施形態では、軸方向に見たとき、固定部材は、カートリッジ面とホルダ面の間に延び、かつ/またはホルダ面とカートリッジ面の間に画成された領域に制限される。
一実施形態では、カートリッジホルダは、内径または内法スパンの異なる少なくとも2つの内部領域である、第1の領域および第2の領域を有する。第1の領域には、カートリッジのヘッド部分が配置される。第2の領域は、第1の領域から近位方向に、またはカートリッジホルダの近位開口部に向けて、軸方向にオフセットされる。第1の領域は、第2の領域よりも小さい内径または内法スパンを有し得る。固定部材の固定面は、第1の領域に配置される。第2の領域には、カートリッジの主ボディ部分が配置される。カートリッジホルダのホルダ面は好都合には、取付け面が配置される内部領域に配置される。第1の領域は、ホルダ面によって近位方向に範囲が定められる。それぞれの内部領域は、一定の直径を有し得る。
一実施形態では、固定部材の取付け面は第2の領域に配置される。したがって、固定部材は、第1の領域から第2の領域まで延び得る。
取付け面が直径のより大きい領域に配置される場合、第1の内部領域内のものよりも大きい、第2の内部領域内の角度方向および/または径方向の延長によってホルダ面がより容易に形成されるので、カートリッジをホルダから近位方向に取り出そうとしたときにカートリッジにかかる軸方向の力は、より大きい領域にわたって分散される。
一実施形態では、固定部材の取付け面は、第1の領域に配置される。ホルダ面は、第1の領域の範囲を近位方向に定めること、および/または移行領域を第1の領域と第2の領域の間に提供することができる。移行領域の内径または内法スパンは、第1の領域および第2の領域のものよりも小さくすることができる。取付け面が第1の領域に配置される場合、取付け面は、カートリッジホルダの近位端から遠くに配置され、これにより、固定部材が近位端から不正操作されにくくなる。
一実施形態では、固定部材の軸方向の延長は、カートリッジのヘッド部分と主ボディ部分の間の距離よりも小さく、かつ/またはネック部分の軸方向の延長よりも小さい。したがって、固定部材全体は、ネック部分に軸方向で制限される。
一実施形態では、固定部材は1つまたは複数の取付け機能を含む。取付け機能は、たとえば固定部材の本体に沿って、周方向または角度方向に配置される。各取付け機能は、本体上の隣り合う2つの取付け機能の間の距離が等しくなるように、均等に配置される。さらに、各取付け機能の角度方向の延長量は等しくすることができる。それぞれの取付け機能は、取付け面の1つのセクションを画成することができる。それぞれの取付け機能は、径方向および/または軸方向に向けられる。取付け機能は、本体に対して径方向外向きに、および/または軸方向の近位方向に延びることができる。その結果、取付け機能は、固定部材の本体から離れて軸方向および径方向に延びることができる。言い換えると、それぞれの取付け機能は、軸方向および径方向に対して斜めに向けられる。取付け面のそれぞれのセクションは、取付け機能の近位面によって形成される。取付け機能が径方向外向きおよび近位に延びる場合、取付け機能がホルダ面に当接すると取付け機能は径方向外向きに動く傾向があり、軸方向の力は近位方向に増大し、それによって、取付け機能を備えた領域の固定部材の直径が増大する傾向がある。これは好都合には、カートリッジホルダの横方向側壁によって防止されるので、カートリッジホルダからカートリッジを取り出すために必要とされる力が大幅に増大する。
一実施形態では、取付け機能は、たとえば径方向に可撓性である。取付け機能は、軸方向に力の作用を受けたときに径方向に剛性であり得る、すなわち変形可能ではない。取付け機能は、特に径方向に、弾性的に偏向可能であり得る。
一実施形態では、固定部材は、軸方向に延びる支承面を含む。この支承面は、カートリッジのネック部分を支承するように、および/またはカートリッジのネック部分に対して支承するように配置される。支承面は、カートリッジの方に向くことができる。支承面は軸方向の延長が、ネック部分の軸方向の延長以下であり得る。ネック部分の軸方向の延長は、ヘッド部分の近位端と主ボディ部分の遠位端との間の距離によって画成される。取付け機能は、角度方向または周方向に見たときに連続面であり得る。支承面は、カートリッジの外面と取付け機能の間に径方向に配置される。支承面は、複数の取付け機能に沿って、好ましくはすべての取付け機能に沿って、角度方向に延びることができる。取付け機能の領域では、固定部材はVのような断面を有することができ、この断面は軸に、たとえばカートリッジの軸に沿っている。特に固定部材が近位に向けられた力を受ける場合に、たとえばカートリッジをカートリッジホルダから引き出そうとするときに、支承面によって、固定部材とカートリッジの間の相対位置が安定化される。
一実施形態では、スリットが、隣り合う2つの取付け機能の間に形成される。このスリットは、それぞれの取付け機能が、たとえば本体に対して径方向に、たとえば径方向の内向きに、および/または外向きに偏向されるように、取付け機能に径方向の可撓性をもたらすことができる。固定部材およびカートリッジを含む、固定部材がすでにカートリッジと組み合わされているサブアセンブリをカートリッジホルダに導入するとき、取付け機能は径方向内向きに偏向され、ホルダ面が取付け面を通り過ぎると、ホルダ面に当接するように配置されるべく径方向外向きに偏向する。したがって、カートリッジアセンブリの組み立ては、スリットによって容易になる。
一実施形態では、固定面は連続面である。固定面は、単一の連続面とすることができる。固定面は、たとえば径方向開口部により中断されている、環状の形状を有することができる。
一実施形態では、固定面は、複数のセクションにわたって分布している。これらのセクションは、周方向に配置され、好ましくは角度方向または周方向に一様に分布している。それぞれのセクションは、固定機能の遠位面によって形成される。それぞれの固定機能は、径方向に可撓性とすること、および/または弾性的に偏向可能とすることができる。
一実施形態では、ホルダ面は、カートリッジホルダの側壁の開口部の範囲を、好ましくは近位方向に定める。側壁は、カートリッジホルダの遠位端を、近位開口部が配置される近位端と連結することができる。側壁の開口部は、側壁全体を貫通して径方向に延び得る。したがって、開口部は、カートリッジホルダの外部と内部の間に流体連通を設けることができる。開口部は、角度方向に向いている。すなわち、その角度方向の延長量は、たとえば、その軸方向の延長量よりも大きくすることができる。ホルダ面は、カートリッジホルダの側壁の開口部の範囲を近位方向に定めることができる。したがって、固定面は、開口部の領域内で、ホルダ面と相互に作用することができる。
一実施形態では、側壁の開口部は、固定部材を受けるように設計される。したがって、開口部の寸法、特に角度方向の寸法は、固定部材の寸法に合わせて調整される。開口部は、固定部材の少なくとも一セクションが、開口部を通ってカートリッジホルダの外側からカートリッジホルダ内部まで案内されて固定部材を受けるように設計される。そのセクションは、カートリッジ面に当接するように配置される固定面のセクションを画定するか含むことができる。したがって、固定面は、開口部の外側であるがカートリッジ内の、固定部材の一セクションによって形成される。取付け面は、開口内の固定部材の一セクションによって形成され、かつ/または、開口部から径方向内向きにカートリッジホルダの内部へと平面の形で連続する面に当接するように配置される。
一実施形態では、固定部材はUのような形状を有する。固定部材は、たとえば曲げたワイヤによって形成される。
一実施形態では、固定部材および/またはその本体は、互いに向かい合う2つの角度方向自由端を有し得る。
一実施形態では、固定部材の本体の角度方向自由端の領域に、固定部材とカートリッジの間の連結を安定させ得る突起、たとえば径方向突起が形成される。たとえば、これらの突起は支承面または相互作用面を提供することができ、これらの面は、カートリッジの面に当接すると、かつ径方向の動きが継続されると、外向きに偏向され、ネック部分を通り過ぎた後に再び内向きに偏向される。
薬物送達デバイス用のカートリッジアセンブリを組み立てる方法では、カートリッジは、固定部材およびカートリッジホルダが提供されるときに提供される。その後、カートリッジは、カートリッジホルダの中に固定部材によって固定される。
一実施形態では、固定部材は、カートリッジと組み合わされてサブアセンブリが形成され、その後、サブアセンブリはカートリッジホルダに挿入される。固定部材は、カートリッジホルダとの機械的協働によって、サブアセンブリがカートリッジホルダ内の端部位置に達する前に、好ましくは径方向に弾性的に付勢され、かつ/または好ましくは径方向に変形される。この付勢は、たとえば弾性復元力によって再び低減され、この弾性復元力は、変形が起きた後に、かつサブアセンブリがカートリッジホルダ内の端部位置に達する前または達したときに、固定部材の非変形または非偏向形状を再確立する傾向があり得る。
一実施形態では、カートリッジはカートリッジホルダに挿入され、その後、固定部材がカートリッジホルダの側壁の開口部を通して案内される。したがって、固定部材は、ホルダ内にすでに配置されているカートリッジに、径方向の動きによって連結される。
一実施形態では、カートリッジ面は、投薬端の反対側の端部、すなわち近位端よりも投薬端に近い方に配置される。こうすることにより、長さの異なるカートリッジをカートリッジホルダ内に固定することが容易になり、かつ/または、外側から容易にアクセスできない領域、すなわちカートリッジホルダの遠位端からよりもカートリッジホルダの近位開口部または端部から遠く離れている領域に、固定部材または固定面が設けられる。カートリッジ面は、近位端から(2/3)×L、(3/4)×L、(4/5)×Lよりも遠く離して配置され、ここでLはカートリッジの全長である。カートリッジの長さは、カートリッジの近位端と遠位端または投薬端との間の距離によって画成または決定される。
一実施形態では、カートリッジ面は、ヘッド部分の範囲を軸方向、特に近位方向に定める面である。カートリッジ面は外周方向に、たとえばフランジ状に延び得る。
一実施形態では、投薬端の反対側のカートリッジの端部は、可動の栓またはストッパによって閉鎖される。栓またはストッパがカートリッジ内で投薬端に向かって変位した場合に、たとえばセプタムを貫通する針の穿孔によって流体連通がカートリッジの内部と外側の間に確立されているならば、薬物がカートリッジから投薬される。栓またはストッパは、カートリッジの主ボディ部分内に保持される。したがって、固定面または固定部材と相互に作用すべきカートリッジ面がヘッド部分に位置しているので、カートリッジの主ボディ部分は、長さおよび/または直径などに関して自由に設計することができる。これにより、容積の異なるカートリッジをカートリッジホルダに固定する、または固定することが容易になる。栓またはストッパは好都合には、カートリッジを近位に密封閉鎖する。栓は、主ボディ部分内を移動することが制限される。すなわち、栓は、ネック部分および/またはヘッド部分に入ることができない。
一実施形態では、カートリッジアセンブリは、少なくとも1つの連結機能を含み、この連結機能は、たとえばねじ付き連結またはバヨネット連結のための機能である、駆動機構を保持できるハウジングに連結されるように構成される。
一実施形態では、カートリッジアセンブリは、ハウジング上の対応するインターフェースまたはコーディング機能と協働するように構成されている、少なくとも1つのインターフェースまたはコーディング機能を含む。連結機能、およびインターフェースまたはコーディング機能は、同一の機能によって、または異なる機能によって形成される。インターフェースまたはコーディング機能によって、カートリッジアセンブリが一致コーディング機能付きのハウジングとしか組み合わされないように、コーディングが実現される。これにより、使用者の安全が向上し、また、特定の薬物、または薬物の特定の量を投薬するように設計されている駆動機構と、カートリッジアセンブリ内のカートリッジの内容物とが一致していることが確実になる。カートリッジアセンブリと駆動機構が一致しない場合には、ハウジング上のインターフェースまたはコーディング機能とカートリッジアセンブリとは不適合であり、カートリッジアセンブリは、ハウジングに連結して薬物送達デバイスを形成することができない。
本明細書で用いられる用語の「遠位」および「近位」は、反対側の軸方向または端部を指し得る。「遠位」は、投薬端に向かう方向を、またはカートリッジ、カートリッジアセンブリもしくは薬物送達デバイスの投薬端に最も近く配置されているか配置されるべき薬物送達デバイスの構成要素の端部を指し得る。「近位」は、投薬端から離れる方向を、またはカートリッジ、カートリッジアセンブリもしくは薬物送達デバイスの投薬端より遠く離れて配置されているか配置されるべき端部を指し得る。
本明細書で用いられる用語の「軸方向の」、「径方向の」、「角度の」、または「方位角の」は、デバイス、カートリッジ、またはカートリッジアセンブリの長手方向主軸、たとえばカートリッジアセンブリ、カートリッジまたは薬物送達デバイスの近位端および遠位端を通って延びる軸、に対して用いられる。
カートリッジアセンブリ、薬物送達デバイス、または方法に関連して上に開示された構成は、示された態様または実施形態のみを指すと考えられるべきではない。むしろ、これらの構成は他の実施形態または態様にも適用される。アセンブリに関連して開示された構成はまた、たとえば、方法およびデバイスにも適用され、逆も同様である。もちろん、特定の実施形態で開示された構成はまた、上記であれ、さらには下記であれ、互いに、および/または他の実施形態の他の構成と組み合わせても適用される。
本開示のさらなる機能、利点、および有用性は、例示的な実施形態についての以下の、図面と併せた説明から明らかになる。
図1A〜図1Cは、カートリッジアセンブリの一実施形態を示す図であり、図1Aはカートリッジアセンブリの遠位部分の断面図であり、図1Bは固定部材をカートリッジに固定する工程を示す上面図であり、図1Cは固定部材を示す斜視図である。 図2Aおよび図2Bは、カートリッジアセンブリの別の実施形態を示す図であり、図2Aはカートリッジアセンブリの遠位部分の断面図であり、図2Bは固定部材をカートリッジに固定する工程を示す上面図である。 図3Aおよび図3Bは、カートリッジアセンブリの別の実施形態を示す図であり、図3Aはカートリッジアセンブリの斜視図であり、図3Bはカートリッジアセンブリの遠位部分の断面図である。 図4A〜図4Cは、カートリッジアセンブリのさらに別の実施形態を示す図であり、図4Aは、固定部材がカートリッジ内部のカートリッジに固定される直前のカートリッジホルダの斜視図であり、図4Bはカートリッジアセンブリの遠位部分の断面図であり、図4Cは固定部材の斜視図である。 用量設定操作の前の、キャップがデバイスの遠位端を覆っている薬物送達デバイスの一実施形態を示す図である。 カートリッジアセンブリの遠位端をあらわにするためにキャップが取り外されている、図5のデバイスを示す図である。
全く同じ要素、同じ種類の要素、および全く同様に動作する要素には、図全体を通して同じ参照番号が設けられる。
以下では、アセンブリのカートリッジホルダ内のカートリッジを固定する固定部材付きのカートリッジアセンブリのいくつかの実施形態が図面と一緒に開示される。それぞれの実施形態の詳細が開示される前に、すべての実施形態に適用される構成が開示される。図1A〜図1C、図2Aおよび図2B、図3Aおよび図3B、ならびに図4A〜図4Cはそれぞれ、カートリッジアセンブリ300の1つの実施形態を示す。
カートリッジ300は、カートリッジ301およびカートリッジホルダ302を含む。カートリッジ301は、カートリッジホルダのカートリッジ保持(holding or retaining)セクション303の中に配置される。カートリッジ保持セクションは、カートリッジホルダ302の内壁304によって、好ましくは外周方向に、適宜に範囲が定められている。カートリッジホルダ302は開口部305を有する(図3Aまたは図4A参照)。開口部305は、適宜に近位開口部である。近位開口部は、ホルダの近位端からカートリッジホルダの内部へのアクセスを提供することができる。開口部305を通して、カートリッジ301はカートリッジホルダ302に挿入される。カートリッジの投薬端306は、開口部305からカートリッジに挿入または導入される。カートリッジホルダの反対側の端部は、カートリッジホルダ302の遠位端であり、カートリッジ301の投薬端306の最も近くに配置されている端部であり得る。カートリッジホルダの遠位端は、好ましくは、カートリッジが開口部305だけからカートリッジホルダを出ることができるように、たとえば当接させることによってカートリッジをホルダ内に保持するように設計されている。カートリッジホルダの軸方向の延長は、カートリッジの全長の少なくとも50%、好ましくは、80%超または90%超などの60%超または70%超を覆うように適宜に選ばれる。カートリッジ全体が、カートリッジホルダ302によって覆われる。
投薬端306の反対側のカートリッジの端部、すなわち近位端は、図に明示的に示されていない。この端部は、同様に明示的に示されていない可動の栓またはストッパによって閉鎖される。栓またはストッパは、カートリッジの近位開口部を密封閉鎖することができる。薬物307または薬剤が、投薬端と栓の間に配置されているカートリッジの領域に含まれる。薬物は、カートリッジの内部と外部の間に流体連通が設けられており、かつ栓が投薬端に向けて動くならば、カートリッジから投薬端306を通して投薬される。カートリッジ内の薬物307の量は、好ましくは複数の用量に対して十分であり、この用量のサイズは、使用者によって設定され、またはたとえば、カートリッジを含む薬物送達デバイスから薬物または薬剤を送達するために使用される駆動機構の設計によって固定されている。
「薬物」または「薬剤」という用語は、本明細書では同義的に用いられ、1つもしくはそれ以上の活性医薬成分またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物と、場合により薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬製剤を記述する。活性医薬成分(「API」)とは、最広義には、ヒトまたは動物に対して生物学的効果を有する化学構造体のことである。薬理学では、薬剤または医薬は、疾患の治療、治癒、予防、または診断に使用されるか、さもなければ身体的または精神的なウェルビーイングを向上させるために使用される。薬物または薬剤は、限定された継続期間で、または慢性障害では定期的に使用可能である。
以下に記載されるように、薬物または薬剤は、1つもしくはそれ以上の疾患の治療のために各種タイプの製剤中に少なくとも1つのAPIまたはその組合せを含み得る。APIの例としては、500Da以下の分子量を有する低分子、ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえば、ホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素)、炭水化物および多糖、ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(ネイキッドおよびcDNAを含む)、RNA、アンチセンス核酸たとえばアンチセンスDNAおよびRNA、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドが挙げられ得る。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに取り込み可能である。1つまたはそれ以上の薬物の混合物も企図される。
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスでの使用に適合化された一次パッケージまたは「薬物容器」に包含可能である。薬物容器は、たとえば、1つもしくはそれ以上の薬物の収納(たとえば、短期または長期の収納)に好適なチャンバを提供するように構成されたカートリッジ、シリンジ、リザーバ、または他の硬性もしくは可撓性のベッセルであり得る。たとえば、いくつかの場合には、チャンバは、少なくとも1日間(たとえば、1日間〜少なくとも30日間)にわたり薬物を収納するように設計可能である。いくつかの場合には、チャンバは、約1カ月〜約2年間にわたり薬物を収納するように設計可能である。収納は、室温(たとえば、約20℃)または冷蔵温度(たとえば、約−4℃〜約4℃)で行うことが可能である。いくつかの場合には、薬物容器は、投与される医薬製剤の2つ以上の成分(たとえば、APIと希釈剤、または2つの異なる薬物)を各チャンバに1つずつ個別に収納するように構成されたデュアルチャンバカートリッジであり得るか、またはそれを含み得る。かかる場合には、デュアルチャンバカートリッジの2つのチャンバは、人体もしくは動物体への投薬前および/または投薬中に2つ以上の成分間の混合が可能になるように構成可能である。たとえば、2つのチャンバは、互いに流体連通するように(たとえば、2つのチャンバ間の導管を介して)かつ所望により投薬前にユーザによる2つの成分の混合が可能になるように構成可能である。代替的または追加的に、2つのチャンバは、人体または動物体への成分の投薬時に混合が可能になるように構成可能である。
本明細書に記載の薬物送達デバイスに含まれる薬物または薬剤は、多くの異なるタイプの医学的障害の治療および/または予防のために使用可能である。障害の例としては、たとえば、糖尿病または糖尿病に伴う合併症たとえば糖尿病性網膜症、血栓塞栓障害たとえば深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症が挙げられる。障害のさらなる例は、急性冠症候群(ACS)、アンギナ、心筋梗塞、癌、黄斑変性、炎症、枯草熱、アテローム硬化症および/または関節リウマチである。APIおよび薬物の例は、ローテリステ2014年(Rote Liste 2014)(たとえば、限定されるものではないがメイングループ12(抗糖尿病薬剤)または86(オンコロジー薬剤))やメルク・インデックス第15版(Merck Index,15th edition)などのハンドブックに記載されているものである。
1型もしくは2型糖尿病または1型もしくは2型糖尿病に伴う合併症の治療および/または予防のためのAPIの例としては、インスリン、たとえば、ヒトインスリン、もしくはヒトインスリンアナログもしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、GLP−1アナログもしくはGLP−1レセプターアゴニスト、はそのアナログもしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ−4(DPP4)阻害剤、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、またはそれらのいずれかの混合物が挙げられる。本明細書で用いられる場合、「アナログ」および「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドに存在する少なくとも1つのアミノ酸残基の欠失および/または交換によりおよび/または少なくとも1つのアミノ酸残基の付加により天然に存在するペプチドの構造たとえばヒトインスリンの構造から形式的に誘導可能な分子構造を有するポリペプチドを指す。付加および/または交換アミノ酸残基は、コード可能アミノ酸残基または他の天然に存在する残基または純合成アミノ酸残基のどれかであり得る。インスリンアナログは、「インスリンレセプターリガンド」とも呼ばれる。特に、「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドの構造から形式的に誘導可能な分子構造、たとえば、1つまたはそれ以上の有機置換基(たとえば脂肪酸)がアミノ酸の1つまたはそれ以上に結合したヒトインスリンの分子構造を有するポリペプチドを指す。場合により、天然に存在するペプチドに存在する1つまたはそれ以上のアミノ酸が、欠失し、および/または非コード可能アミノ酸を含めて他のアミノ酸によって置き換えられ、または天然に存在するペプチドに非コード可能なものを含めてアミノ酸が付加される。
インスリンアナログの例は、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン(インスリングルリジン);Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン(インスリンリスプロ);Asp(B28)ヒトインスリン(インスリンアスパルト);位置B28のプロリンがAsp、Lys、Leu、ValまたはAlaに置き換えられたうえに位置B29のLysがProに置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28〜B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体の例は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン、Lys(B29)(N−テトラデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン(インスリンデテミル、レベミル(Levemir)(登録商標));B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−ガンマ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン、B29−N−オメガ−カルボキシペンタデカノイル−ガンマ−L−グルタミル−des(B30)ヒトインスリン(インスリンデグルデク、トレシーバ(Tresiba)(登録商標));B29−N−(N−リトコリル−ガンマ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリンおよびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
GLP−1、GLP−1アナログおよびGLP−1レセプターアゴニストの例は、たとえば、リキシセナチド(リキスミア(Lyxumia)(登録商標))、エキセナチド(エキセンジン−4、バイエッタ(Byetta)(登録商標)、ビデュリオン(Bydureon)(登録商標)、ヒラモンスターの唾液腺により産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(ビクトーザ(Victoza)(登録商標))、セマグルチド、タスポグルチド、アルビグルチド(シンクリア(Syncria)(登録商標))、デュラグルチド(トルリシティ(Trulicity)(登録商標))、rエキセンジン−4、CJC−1134−PC、PB−1023、TTP−054、ラングレナチド/HM−11260C、CM−3、GLP−1エリゲン、ORMD−0901、NN−9924、NN−9926、NN−9927、ノデキセン、ビアドール−GLP−1、CVX−096、ZYOG−1、ZYD−1、GSK−2374697、DA−3091、MAR−701、MAR709、ZP−2929、ZP−3022、TT−401、BHM−034、MOD−6030、CAM−2036、DA−15864、ARI−2651、ARI−2255、エキセナチド−XTENおよびグルカゴン−Xtenである。
オリゴヌクレオチドの例は、たとえば、家族性高コレステロール血症の治療のためのコレステロール低下アンチセンス治療剤ミポメルセンナトリウム(キナムロ(Kynamro)(登録商標))である。
DPP4阻害剤の例は、ビダグリプチン、シタグリプチン、デナグリプチン、サキサグリプチン、ベルベリンである。
ホルモンの例としては、脳下垂体ホルモンもしくは視床下部ホルモンまたはレギュラトリー活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニスト、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(Somatropine)(ソマトロピン(Somatropin))、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、リュープロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンが挙げられる。
多糖の例としては、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリンもしくは超低分子量ヘパリンもしくはそれらの誘導体、もしくは硫酸化多糖たとえばポリ硫酸化形の上述した多糖、および/またはそれらの薬学的に許容可能な塩が挙げられる。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例は、エノキサパリンナトリウムである。ヒアルロン酸誘導体の例は、ハイランG−F20(シンビスク(Synvisc)(登録商標))、ヒアルロン酸ナトリウムである。
本明細書で用いられる「抗体」という用語は、イムノグロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。イムノグロブリン分子の抗原結合部分の例としては、抗原への結合能を保持するF(ab)およびF(ab’)2フラグメントが挙げられる。抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、組換え抗体、キメラ抗体、脱免疫化もしくはヒト化抗体、完全ヒト抗体、非ヒト(たとえばネズミ)抗体、または一本鎖抗体であり得る。いくつかの実施形態では、抗体は、エフェクター機能を有するとともに補体を固定可能である。いくつかの実施形態では、抗体は、Fcレセプターへの結合能が低減されているか、または結合能がない。たとえば、抗体は、Fcレセプターへの結合を支援しない、たとえば、Fcレセプター結合領域の突然変異もしくは欠失を有するアイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは突然変異体であり得る。抗体という用語は、4価二重特異的タンデムイムノグロブリン(TBTI)および/またはクロスオーバー結合領域配向を有する二重可変領域抗体様結合タンパク質(CODV)に基づく抗原結合分子も含む。
「フラグメント」または「抗体フラグメント」という用語は、完全長抗体ポリペプチドを含まないが依然として抗原に結合可能な完全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を含む抗体ポリペプチド分子由来のポリペプチド(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)を指す。抗体フラグメントは、完全長抗体ポリペプチドの切断部分を含み得るが、この用語は、かかる切断フラグメントに限定されるものではない。本発明に有用な抗体フラグメントとしては、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、線状抗体、単一特異的または多重特異的な抗体フラグメント、たとえば、二重特異的、三重特異的、四重特異的および多重特異的抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)、1価または多価抗体フラグメント、たとえば、2価、3価、4価および多価の抗体、ミニボディ、キレート化組換え抗体、トリボディまたはビボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュール免疫医薬(SMIP)、結合ドメインイムノグロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体が挙げられる。抗原結合抗体フラグメントの追加の例は当技術分野で公知である。
「相補性決定領域」または「CDR」という用語は、特異的抗原認識を媒介する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。「フレームワーク領域」という用語は、CDR配列でないかつ抗原結合が可能になるようにCDR配列の適正配置を維持する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、典型的には抗原結合に直接関与しないが、当技術分野で公知のように、ある特定の抗体のフレームワーク領域内のある特定の残基は、抗原結合に直接関与し得るか、またはCDR内の1つもしくはそれ以上のアミノ酸と抗原との相互作用能に影響を及ぼし得る。
抗体の例は、抗PCSK−9 mAb(たとえば、アリロクマブ)、抗IL−6 mAb(たとえば、サリルマブ)、および抗IL−4 mAb(たとえば、デュピルマブ)である。
本明細書に記載のいずれのAPIの薬学的に許容可能な塩も、薬物送達デバイスで薬物または薬剤に使用することが企図される。薬学的に許容可能な塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。
当業者には、本明細書に記載のAPI、公式、装置、方法、システムおよび諸実施形態の様々な構成要素の修正(追加および/または除去)が、このような修正、およびありとあらゆるその等価物を包含する本発明の全範囲および趣旨から逸脱せずに加えられることが理解されよう。
投薬端306の側で、薬物または薬剤307を保持するカートリッジの内部は、セプタム308によって密封閉鎖される。セプタム308は、セプタムリテーナ309によって、カートリッジのカートリッジ本体340で保持され、またはカートリッジ本体に対して固定される。セプタム308は、カートリッジの内部と外部の間に流体連通を提供できるたとえば針によって、適宜に穿孔可能である。セプタムリテーナ309は、たとえばアルミニウムキャップなどの金属製キャップである、キャップによって形成される。金属製キャップは、クランピングまたはクリンピングによってカートリッジ本体340に連結される。カートリッジの本体は、ガラスで形成される。本体は、カートリッジの外側輪郭を画成することができる。針がセプタムを貫通すべき投薬端306の領域では、針がセプタムリテーナの領域を通過できるようにするために、開口部がセプタムリテーナ308に設けられる。カートリッジ301は、ヘッド部分310および主ボディ部分311を含む。ヘッド部分310は、投薬端306の側に配置される。主ボディ部分311は、ヘッド部分310よりもカートリッジの近位端に近い方に配置されている。ヘッド部分310と主ボディ部分311の間にネック部分312が配置される。主ボディ部分311は、栓またはストッパが移動できる領域であり得る。主ボディ部分は管状の外形を有する。ネック部分312は、主ボディ部分311と比較して縮小された直径(外径および/または内径)を有し得る。ヘッド部分310は、主ボディ部分311と比較して縮小された直径(外径および/または内径)を有し得る。ネック部分312は、主ボディ部分と比較して、またヘッド部分310に対しても縮小された直径を有し得る。直径は、近位端と遠位端の間に延びるカートリッジまたはカートリッジアセンブリの長手方向主軸に直角の方向の、カートリッジの拡張量であり得る。ネック部分は、外周方向に拡張することができる。カートリッジ全体は、長手方向主軸に対して回転対称とすることができる。ヘッド部分310とネック部分312の間の移行部は、比較的急勾配の面によって形成され、この面は、好ましくは、径方向に対する傾斜がネック部分312と主ボディ部分311の間に設けられている面よりも小さい。したがって、ネック部分312と主ボディ部分311の間の移行部は、ヘッド部分310とネック部分312の間よりも勾配を小さくすることができる。具体的には、ヘッド部分310の範囲を近位で定めるカートリッジ面313の、径方向に対する傾斜は、主ボディ部分の範囲を遠位で定める肩面314の傾斜よりも小さい。カートリッジ面はセプタムリテーナ309によって、または別法として、カートリッジ本体によって形成される。セプタムリテーナ309は、セプタムをカートリッジ本体にクランプすることができる。すなわち、セプタムリテーナは、遠位端からカートリッジに沿って、カートリッジの遠位端とは反対側を向き径方向に延びるカートリッジ本体のネック部分の面まで延びて、セプタム308をカートリッジ本体にクランプすることができる。カートリッジは、カートリッジ本体340、セプタム308、セプタムリテーナ309、薬物307、および/または栓(明示されていない)を含むことも、これらから構成することもできる。
カートリッジホルダ302は、開口部305の反対側の端部に、および/またはカートリッジの投薬端306に、すなわちその遠位端に遠位端壁315を含む。遠位端壁は、外周方向にリング状に延びることができる。遠位端壁315の近位面は、カートリッジ301の遠位端面に当接するように配置される。このようにして、カートリッジ301は、カートリッジホルダ302に対して遠位に動くことなくカートリッジホルダの中に保持される。遠位端面315は、カートリッジホルダに開口部316を画成することができる。端壁は、その開口部が端壁の中心開口部になるように開口部周りに延びることができる。開口部は、端壁315を軸方向に貫通して延びることができる。開口部316は、針が開口部を通り抜けてカートリッジに向けて、特にセプタム308に向けて案内されるように設けられる。
カートリッジホルダ302は、遠位領域317および本体領域318を含み得る。遠位領域317は、カートリッジの投薬端に、および/またはカートリッジホルダの遠位端壁315に最も近く配置される。本体領域318は、遠位端または遠位端壁315から遠くに、かつ/または遠位領域よりも開口部305に近い方に配置される。本体領域と比較して遠位領域は、低減された外径を有し得る。この低減量は、カートリッジの主ボディ部分の直径と比較して縮小されたヘッド部分の直径によって決定される。本体領域318と遠位領域317は、内向きの肩領域331によって連結される。遠位領域には針コネクタ319が、たとえばねじ山が配置される。針コネクタを介して針ユニットが、たとえば針ユニットのハブがカートリッジホルダ302に固定される。ニードルハブに保持された針が開口部316を通り抜けて案内され、セプタム308を穿孔し、カートリッジ301から薬物307を投薬するための、カートリッジ内部への流体連通を提供する。遠位領域317は、その内部にカートリッジ301のヘッド部分310を受けるように設計される。本体領域318は、カートリッジの主ボディ部分311を受けるように設計される。近位端側にカートリッジホルダは、コネクタまたはインターフェース領域320を有し得る。この領域には、連結またはインターフェース機能が設けられ、これらの機能は、カートリッジアセンブリ300をハウジングに連結して薬物送達デバイス1を形成するために、対応するハウジング10上の機能と協働するように構成されている(図5および図6参照)。連結機能は、カートリッジホルダとハウジングの間のねじ山またはバヨネット連結用に設計されている。好ましくは、連結またはインターフェース機能は、カートリッジアセンブリのカートリッジに含まれる薬物用に設計された駆動機構を収容するハウジングにコーディングされている。このコーディングは、正しいカートリッジアセンブリだけがハウジングと組み合わされて薬物送達デバイスが形成されることを確実にする。このようにして、カートリッジアセンブリの薬物が、カートリッジの内容物を投薬するように特に設計されている駆動機構を使用して投薬されることが保証される。駆動機構はピストンロッドを含むことができ、このピストンロッドは、薬物がカートリッジから投薬されるならば、栓またはストッパをカートリッジに対して遠位に駆動するように配置される。
カートリッジホルダ302の近位端と遠位端の間の、好ましくは遠位端よりも近位端に近い方に、径方向外向きに突出する段321またはフランジが設けられる。段またはフランジ321は、カートリッジホルダ302の外周全体にわたって延びることができる。段321の近位面は、カートリッジアセンブリがハウジングに連結されたときにハウジングの遠位面に接触するように配置される。連結領域320は、アセンブリがハウジングに連結されたときに、ハウジングによって覆われる。しかし、本体領域318および遠位領域317は、ハウジングから突出し得る。
さらに、カートリッジアセンブリ300は固定部材322を含む。固定部材322は好都合には、特に好ましくは、外側からアクセスできないカートリッジアセンブリまたはカートリッジホルダの中に恒久的に保持される。固定部材322はカートリッジアセンブリ内で、カートリッジホルダ302の近位開口部305から離れている位置に保持される。固定部材322は、プラスチック構成要素または金属構成要素とすることができる。この実施形態のカートリッジホルダ302は、単体部材とすることができる。カートリッジホルダ302は、射出成形部材とすることができる。
固定部材322は固定面323を含む。固定面323は、遠位方向すなわち遠位面に向けられ、特に、セプタムリテーナ309またはカートリッジ本体のネック部分それぞれによって形成されるカートリッジ面313に向いている。固定面323は、カートリッジ面に当接するように配置されているか、すでに当接している。カートリッジをカートリッジホルダ302に対して近位に動かそうとすれば、カートリッジ面313と固定面323の間で当接することが確立されていることが好都合である。固定部材322はさらに、取付け面324を含む。取付け面324は、カートリッジの投薬端306から離れる方を向く面とすることができる。取付け面324は、好ましくは近位面である。取付け面324は、カートリッジホルダ302のホルダ面325に当接するように配置される。ホルダ面325は、遠位面である。したがって、固定部材が固定面および取付け面によってホルダ面およびカートリッジ面に当接すれば、カートリッジ301がカートリッジホルダ302から開口部305を通して近位方向に取り出されないことが確実になる。すなわち、カートリッジにかかる力は、固定面に当接するカートリッジ面を介して固定部材に伝達され、取付け面とホルダ面が当接することによってカートリッジホルダから反発される。固定部材322は、カートリッジおよびカートリッジホルダに加えて設けられる別個の構成要素として形成される。固定部材によって、別々のカートリッジ間の違いが明らかになるが、これらのカートリッジがそれでもやはり同一の固定部材によってカートリッジホルダ内に固定される。固定部材322は好都合には、軸方向に剛性である。すなわち、固定部材は容易には、または全く、軸方向に変形しない。固定部材の軸方向の延長は一定であり得る。すなわち、固定部材322は、たとえばカートリッジをカートリッジアセンブリのカートリッジホルダから取り出そうとした場合に、固定部材にかかる軸方向の力に耐えることができる。固定部材は、好ましくは弾性的に、径方向に可撓性および/または変形可能にすることができる。
図1A〜図1Cと一緒に示された実施形態では、固定部材は本体326を有する。本体326は、特に上面図で見たときに、全体的にリング状の形状を有する。これはたとえば、固定部材322がどのようにカートリッジ301と組み合わされるかの組み立て工程を示す、図1Bに示された上面図から明らかである。軸方向開口部327が固定部材の近位端から遠位端まで、本体全体または固定部材全体を貫通して延びる。全体的にリング状の本体326は、径方向開口部328によって中断されている。この径方向開口部は本体を貫通して径方向に延び、また径方向開口部は、本体によって形成された角度方向側面によって、角度方向に範囲が定められる。軸方向開口部327は好都合には、固定部材322がカートリッジと組み合わされたときに、カートリッジ301のネック部分312を受けるように設計される。図1Bに描かれているように、固定部材は、横方向または径方向の動きによってカートリッジと組み合わされる。そのようにするために、固定部材はカートリッジのネック部分に向けて案内され、ネック部分は径方向開口部を通過することができる。径方向は、矢印329で示されている。それによって、固定部材は、ネック部分の外側周辺部に接触すると径方向開口部328の幅を増大させるために、径方向に変形する。非変形状態では、径方向開口部は幅が、ネック部分の幅よりも小さい。ネック部分が径方向開口部を通過すると、ネック部分は軸方向開口部で受けられる。径方向開口部328の領域から軸方向開口部327の中へのネック部分312の移行の間、固定部材は緩むことができ、それからその元の形状を、たとえば径方向開口部の幅を再び縮小する固定部材の動きを生じさせる弾性復元力により、再び取ることができる。図1Bで、径方向開口部の幅は「W」で示されている。
固定部材322はさらに、複数の取付け機能330を含む。取付け機能は、本体326に沿って周方向に配置される。取付け機能は、フィンガ状またはタブ状に形成される。4つより多い取付け機能330が設けられる。取付け機能は、軸方向および径方向に対して斜めに向いている。図1Aに描かれているように、取付け機能330は、軸方向および/または径方向に対して約30度を超える角度に向けられている。径方向および軸方向に対する傾斜角度は、たとえば45°とすることができる。隣り合う取付け機能はスリット332によって分離され、このスリットは2つの取付け機能の間に延び、本体の方に向いている。スリットの角度方向の延長量は、取付け機能の角度方向の延長量よりも少なくすることができる。取付け機能のそれぞれは、取付け面の一セクションを含む。取付け機能は自由端を有する。取付け面のセクションは、取付け機能の自由端において画成される。取付け機能は、径方向に弾性的に変形可能とすることができる。したがって、内向きに偏向されると、取付け機能はその弾性の故に外向きに動く傾向があり得る。固定部材322がカートリッジと組み合わされた後に、たとえば図1Bに描かれた径方向の動きによって、カートリッジおよび固定部材を含むサブアセンブリは、近位開口部305を通してカートリッジホルダ302に挿入される。
ホルダ面325は遠位面とすることができる。ホルダ面は、カートリッジホルダの内壁から始まり、その壁から離れて径方向に延びることができる。ホルダ面325は、カートリッジホルダの内壁304から径方向内向きに突出する突起333によって画成される。ホルダ面325および/または付随する突起は、カートリッジホルダ302の内部の周縁全体に沿って周方向に延びることができる。ホルダ面は、完全リングを形成し得る。突起の領域に画成される開口部の直径は、ネック部分の外径より大きく、固定部材の最大外径より小さく、および/または取付け機能330がある領域内の固定部材の外径より小さくすることができる。したがって、取付け機能が近位側から突起333に接触すると、取付け機能は、取付け面324が突起を通り過ぎるまで径方向に内向きに偏向する。次に取付け機能は、それが再び緩むにつれて、径方向外向きに再び偏向する。外向きに偏向すると、カートリッジは、カートリッジホルダ内のその最終位置に達したことになり得る。そうなると、取付け面は、カートリッジホルダからカートリッジが取り出されることを防止する。代替的または追加的に、径方向開口部はその幅を、固定部材が突起333に沿って移動する間に縮小し得る。最終位置で、径方向開口部はその元の幅を取り戻すことができる。
ネック部分312に隣接する領域で固定部材は、ネック部分312を支承する、軸方向に延びる支承面を含み得る。支承面は、たとえば図1Aおよび図1Cに参照数字338で示されている。支承面は周方向に延びることができ、1つより多い固定機能、好ましくは全部の取付け機能を角度方向に覆うことができる。支承面338は、カートリッジ301の外面と取付け機能324の間に径方向に配置される。
固定部材322は、上面図または平面図に見えるように、おおよそUのような形状を持つクリップ構成要素である。取付け機能は、固定部材322の遠位面、たとえば固定面から、近位方向に延び得る。固定部材322は、金属プレス加工で形成することができる。固定部材322は、比較的小さい組合せ力で径方向からカートリッジ301に固定される。この力では、たとえばガラス製のカートリッジ本体、セプタムまたはセプタムリテーナを損傷するおそれがない。最終位置になると、カートリッジは、カートリッジホルダから軸方向にカートリッジが取り出されることに対して非常に安定に保持される。
この実施形態では、ホルダ面325および/または付随する突起333は、ヘッド部分310を受けることが意図されているカートリッジホルダの内部領域と、主ボディ部分311を受けることが意図されている内部領域との間に位置する。特に、ヘッド部分の外径に合わせて内径が調整されている内部の領域は、ホルダ面325によって、近位方向に範囲が定められる。
ホルダ面325は、成形工程においてコアピンからカートリッジホルダを「バンピング」することによって形成され、このコアピンはカートリッジホルダの内部を画成する。この形成は、成形工程の間に適切な排出機能を成形ツールに使用して行われる。
図2Aおよび図2Bに描かれた実施形態は、図1A〜図1Cと関連して上で論じたものと類似している。したがって説明は、その全体では繰り返さずに相違点に焦点を当てる。これまでの実施形態とは対照的に、固定部材322は、取付けフィンガまたは取付け機能330を含まない。もっと正確に言えば、固定部材322は、径方向開口部328および軸方向開口部327と共にリング状に形成される。固定部材は、Uのような形状を有し得る。固定部材322は、曲げたワイヤによって形成される。それは別として、固定部材322は、これまでに説明したように機能する。したがって、固定部材322は、簡単なワイヤ形成工程によって形成することができる。
カートリッジおよび固定部材を含むサブアセンブリがカートリッジホルダの中へ近位開口部を通して案内されると、固定部材は突起の近位面に当接し、径方向開口部の幅が縮小するように径方向に変形する。取付け面がホルダ面を通り過ぎると、固定部材322は、その元の、たとえばUのような形状を再び取り、取付け面324は、図2Aに描かれたように、ホルダ面325に当接するように配置される。
図1A〜図1Cのように、固定部材322の軸方向の延長は、ネック部分の軸方向の延長によって、ネック部分の軸方向の延長に等しく、さらにはそれ以下に画成される。
図3Aおよび図3Bに描かれた実施形態もまた、図1A〜図2Bと一緒にこれまで論じたものと大部分は一致する。したがって、説明は、その全体では繰り返さずに相違点に焦点を当てる。固定部材322は、本体に対して斜めに向き近位方向に延びる、複数の取付け機能330を含む。取付け面324の1つのセクションは、各固定機能または固定フィンガに結合しているか、これらによって形成されている。これは、図1の実施形態に対応する。しかし、突起333および/またはホルダ面325は、カートリッジホルダ302の本体領域318の内部に画成され、図1のように遠位領域317の内部には画成されない。さらに、本体326は、完全なリングを形成することができ、すなわち、その外周全体にわたって径方向に閉じている。
したがって、径方向開口部が存在しないので、固定部材322をカートリッジと組み合わせるには、固定部材をカートリッジに固定するための相対的な軸方向運動が行われる必要がある。カートリッジと固定部材を互いに安定に固定するために、固定部材は、1つまたはそれ以上の固定機能339を含む。固定機能339はフィンガとして形成され、本体326から径方向に、好ましくは内向きに、および/または遠位に延び得る。固定機能339は、弾性的に偏向可能とすることができる。固定機能によって画成された開口部は、カートリッジ301のヘッド部分よりも小さい直径を有し得る。したがって、カートリッジがこの開口部に導入されると、ヘッド部分は固定機能339と相互に作用し、機能339が径方向外向きに偏向される。次に、ヘッド部分が固定機能を通り過ぎた後、固定機能339は、その弾性の故に再び内向きに偏向し、カートリッジ面313に当接するように配置される。複数の固定機能339は、回転方向または角度方向に一様に分布する。
ホルダ面325は再び、周辺の突起333の遠位面によって画成され、この突起は、成形工程の間に、たとえばこれまでに開示したようにコアピンをバンピングすることによって、カートリッジホルダ内に形成される。固定部材およびカートリッジを含むサブアセンブリをカートリッジホルダに挿入することは、これまでに説明したように行うことができる。固定部材322は、プラスチック成形品または金属プレス加工品とすることができる。固定部材322は、組み立てられていない状態では比較的可撓性であり、これにより、セプタムリテーナまたは(ガラス製)カートリッジ本体を損傷するおそれがない非常に小さい力で、固定部材がカートリッジと組み合わされることが可能になる。カートリッジおよび固定部材を含むサブアセンブリがカートリッジホルダに導入されると、取付け機能がホルダ面325に係合する。
取付け機能330の幾何形状は、カートリッジホルダ302からカートリッジ301を取り出そうとした場合に、固定部材にかかる力により取付け機能が、たとえばホルダ面325およびカートリッジホルダの内壁に当たったり当接したりするまで、径方向外向きに偏向するように、または偏向する傾向になるように選ばれる。それによって、ホルダ面との確実な係合がさらに強化される。したがって、固定部材は比較的薄い、可撓性の構成要素であり得るが、それにもかかわらず高い保持力をもたらす。
図4A〜図4Cは、カートリッジアセンブリ300の別の実施形態を示す。これまでに説明した実施形態では、固定部材は、サブアセンブリがカートリッジホルダに導入される前にカートリッジとあらかじめ組み合わされていた。しかし、この実施形態では、カートリッジは、固定部材322がカートリッジと組み合わされる前にホルダの中に案内される。
カートリッジホルダ302は、カートリッジホルダの外部からその内部までカートリッジホルダ全体を貫通して径方向に延びる、開口部334を含む。ホルダ面325は、この開口部の範囲を近位方向に定める。固定部材322は、全体的にUのような形状を有する。Uの脚の自由端の領域に、(経方向の)突起335がそれぞれ設けられる。突起は、固定部材の径方向開口部の幅を、カートリッジのネック部分312の外径未満の値にまで縮小することができる。開口部334は、好ましくは、カートリッジホルダの遠位領域317に配置される。開口部は、針連結機能を中断することができ、かつ/または針コネクタ319の領域に設けることができる。針連結機能を中断することの別法として、開口部は、針コネクタ319から近位にオフセットされる。カートリッジホルダ301が近位開口部305を通してカートリッジホルダ302に挿入され、カートリッジの遠位端面が遠位端壁317の近位面に当接すると、固定部材322は、矢印329で示されるように、開口部を通してカートリッジホルダの内部に径方向に案内される。そうしている間に、Uの脚は、脚の自由端の領域の幅が縮小されているので、径方向外向きに曲がることができる。脚がネック部分を通過すると、脚は再び径方向内向きに曲がることができ、これにより、固定部材322が径方向に取り出されることが防止される。固定面324を含む固定部材のセクションは、開口部324の中にとどまっており、特に、ホルダ面325に当接するように配置されている。該当する場合には、ホルダ面325は、カートリッジホルダの内部に径方向に突出し得るが、好ましくは平面の形である。開口部334は、カートリッジのネック部分が配置されることになる領域に配置される。開口部の軸方向の延長は固定部材の厚さに一致し、かつ/またはその角度方向の延長量は固定部材324の幅に一致する。突起335はまた、本明細書に開示された他の実施形態にも適用される。
固定部材322は、たとえばプラスチック成形部材の成形部材として、または金属プレス加工品として形成される。固定部材は、径方向からカートリッジに固定され、セプタムリテーナ、またはガラスで作られるカートリッジ本体を損傷するおそれがない。軸方向の負荷経路に可撓性のスナップ機能がないので(図1および図3の実施形態とは対照的に)、固定部材322は、カートリッジホルダからカートリッジを軸方向に取り出すことに対する非常に確実な保持をもたらす。
上で論じた各実施形態では、固定面323がヘッド部分310のカートリッジ面と相互に作用するので、形が異なっている本体部分を備えるカートリッジ、たとえば長さ、直径が異なる、および/または1.5mLおよび3mLなどの、容量の異なるカートリッジが、カートリッジホルダ内に容易に固定される。これらのカートリッジの各ヘッド部分は同様に形成される。
容積の異なるカートリッジは、異なる長さ、および/または異なる内径、および/または外径を有し得る。カートリッジアセンブリは、たとえば薬局で販売される使い捨て品であり得る。容積が同じまたは異なる別々のカートリッジが、異なる薬物または薬物製剤を含み得る。容積の小さいカートリッジが高濃度の薬物を有し得る。たとえば、薬物がインスリンまたはインスリン誘導体である場合、容積の小さいカートリッジは濃度が、容積の大きいカートリッジ中の薬物の濃度の2倍を超える、たとえば3倍であり得る。大きい容積のカートリッジ中の薬物または薬剤は、同じ活性薬剤成分によって形成される。カートリッジ間の内容物の差異は、単に好ましくは、液体中の薬物の濃度の差異、すなわち特定の薬物の配合の差異であり得る。たとえば、3mLカートリッジが、たとえば300IU(IU:国際単位)のインスリンを含むことがあるのに対し、1.5mLカートリッジが450IUを含むことがあり、この単位は、容積が少ないことを考慮に入れると、3mLカートリッジ中の薬物の濃度の3倍に相当する。
図5および図6は、開示されたカートリッジアセンブリと一緒に使用されるのに適している薬物送達デバイスの実施形態を概略的に示す。図5は、キャップ120がカートリッジアセンブリ300に取り付けられ、カートリッジアセンブリを覆っている状態のデバイス1を示す。図6では、キャップが取り外されている。カートリッジアセンブリ300は、図6に示されるように、好都合には解放可能に薬物送達デバイス1の本体またはハウジング10に連結される。ハウジングは、デバイスの外側輪郭を画成し、スリーブ状に形成されることが好都合である。デバイス1から薬物または薬剤を投薬するために、針ユニットが針コネクタ319に連結される。用量設定部材70が動かせるようにハウジング10に保持され、使用者によって操作されて用量が設定される。たとえば、用量設定部材は、ハウジングに対して回転させて用量を設定する。デバイスは可変用量デバイスとすることができ、用量のサイズは、ハウジング内に保持された駆動機構の設計によってあらかじめ決定されるのではなく、使用者によって変更される。図6には、薬物送達デバイスの用量設定状態が示されており、窓230に表された数字は、図5と比較して、それが現在設定されている用量のサイズを示すように変更されている。デバイスは、用量設定中に用量設定部材70がハウジング10に対して近位に変位するように設計される。あるいは、用量設定部材は、設定用量とは関係なく同じ軸方向位置のままであることもある。図6に描かれた位置から投薬動作が、好都合には用量設定部材70、または薬物送達デバイス1の近位端部に設けられた用量投薬部材を動かすことによって、またはこれらに遠位方向に力をかけることによって、開始される。用量を投薬するために、栓が、たとえばデバイスのピストンロッド(明示的に図示されていない)によって、カートリッジに対して遠位に変位する。
保護の範囲は、本明細書で上記に示された例に限定されない。本明細書に開示されたいずれの本発明も、それぞれの新規の特徴、および特徴のそれぞれの組合せとして具現化され、特に、特許請求の範囲に記載されているいずれかの構成のすべての組合せを、この構成またはこの機能の組合せが特許請求の範囲または例にたとえ明解に記載されていなくても含む。
300 カートリッジアセンブリ
301 カートリッジ
302 カートリッジホルダ
303 カートリッジ保持セクション
304 内壁
305 開口部
306 投薬端
307 薬物/薬剤
308 セプタム
309 セプタムリテーナ
310 ヘッド部分
311 主ボディ部分
312 ネック部分
313 カートリッジ面
314 肩面
315 遠位端壁
316 開口部
317 遠位領域
318 本体領域
319 針コネクタ
320 連結領域
321 段
322 固定部材
323 固定面
324 取付け面
325 ホルダ面
326 本体
327 軸方向開口部
328 径方向開口部
329 矢印
330 取付け機能
331 肩領域
332 スリット
333 突起
334 開口部
335 突起
338 支承面
339 固定機能
340 カートリッジ本体
1 薬物送達デバイス
120 キャップ
70 用量設定部材
10 ハウジング
230 窓

Claims (18)

  1. 薬物送達デバイス(1)用のカートリッジアセンブリ(300)であって:
    薬物(307)を含むカートリッジ(301)であって、投薬端(306)を含むカートリッジと;
    内部カートリッジ保持セクション(303)を画成するカートリッジホルダ(302)であって、カートリッジがカートリッジ保持セクション内に配置されているカートリッジホルダと、
    固定部材(322)とを含み、
    ここで、該固定部材は固定面(323)、特に径方向に向いている面を含み、該固定面は、カートリッジのカートリッジ面(313)に、特に径方向に向いている面に当接するように配置され、カートリッジ面は、カートリッジの投薬端から離れる方を向く近位面であり、カートリッジ面は、カートリッジの投薬端と、該投薬端の反対側の端部との間に配置され、
    固定部材は取付け面(324)を含み、該取付け面は、カートリッジホルダからカートリッジが取り出されることを防止するためにカートリッジホルダのホルダ面(325)に当接するように配置され、それによりカートリッジが恒久的にカートリッジホルダに固定され、ホルダ面は、カートリッジホルダの遠位面である、前記カートリッジアセンブリ。
  2. カートリッジ(301)は、ヘッド部分(310)、主ボディ部分(311)、およびネック部分(312)を有し、ネック部分は、ヘッド部分と主ボディ部分の間に配置され、またネック部分は、ヘッド部分と比較して縮小された直径を有し、カートリッジ面(313)はヘッド部分の範囲を近位に定める、請求項1に記載のカートリッジアセンブリ。
  3. 固定部材(322)は、本体(326)と、本体を貫通して軸方向に延びる軸方向開口部(327)とを有し、ヘッド部分(310)の径方向幅は、軸方向開口部(327)の径方向幅よりも大きい、請求項2に記載のカートリッジアセンブリ。
  4. 固定部材(322)は、軸方向開口部(327)から径方向に延び本体(326)を中断する径方向開口部(328)を有し、径方向開口部の幅は、ネック部分(312)の径方向幅よりも小さい、請求項3に記載のカートリッジアセンブリ。
  5. 本体(326)は角度方向に閉じられている、請求項2または3のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ。
  6. カートリッジアセンブリ(300)全体は、消耗可能材料の1つのユニットを形成する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ。
  7. ホルダ面(325)は、カートリッジホルダ(302)の内壁から内向きに突出する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ。
  8. カートリッジホルダ(302)は、内径または内法スパンの異なる少なくとも2つの内部領域である、カートリッジ(301)のヘッド部分(310)が配置される第1の領域と、第1の領域から軸方向にオフセットされている第2の領域とを有し、第1の領域は、第2の領域よりも小さい直径または内法スパンを有し、固定部材(322)の固定面(324)は第1の領域に配置され、カートリッジの主ボディ部分(311)は第2の領域に配置される、請求項1〜7のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ。
  9. 固定部材(322)の取付け面(324)は第2の領域に配置される、請求項8に記載のカートリッジアセンブリ。
  10. 固定部材(322)の取付け面(324)は第1の領域に配置される、請求項8に記載のカートリッジアセンブリ。
  11. 固定部材(322)には複数の取付け機能(330)が周辺に配置されており、各取付け機能は取付け面の1つのセクションを画成し、取付け機能は、固定部材の本体(326)から離れて軸方向および径方向に延びる、請求項1〜10のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ。
  12. それぞれの取付け機能が径方向に偏向されるようにスリット(332)が、隣り合う2つの取付け機能機能(330)の間に形成される、請求項1〜11のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ。
  13. 固定部材(322)は、カートリッジ(301)のネック部分(312)を支承する軸方向に延びる支承面(338)を含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ。
  14. 当接面(338)は、カートリッジ(301)の外面と取付け機能(330)の間に径方向に配置される、請求項11または12および請求項13に記載のカートリッジアセンブリ。
  15. ホルダ面(325)は、カートリッジホルダの側壁の、側壁全体を貫通して延びる、開口部(334)の範囲を定め、開口部は、固定部材の少なくとも一セクションがカートリッジホルダの外側から開口部を通ってカートリッジホルダの内部まで案内されて固定部材(322)を受けるように設計され、固定面(323)は、開口部の外側の固定部材(322)の一セクションによって形成される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ。
  16. 固定部材(322)はUのような形状を持つ、請求項1〜15のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリ(300)と、ハウジング(10)とを含む薬物送達デバイスであって、カートリッジアセンブリ(300)はハウジングに解放可能に固定され、カートリッジアセンブリのカートリッジ(301)に含まれる薬物は薬剤である、前記薬物送達デバイス。
  18. 薬物送達デバイス(1)用のカートリッジアセンブリ(300)、特に請求項1〜17のいずれか1項に記載のカートリッジアセンブリを組み立てる方法であって、以下の:
    カートリッジ(301)を提供する工程と、
    固定部材(322)を提供する工程と、
    カートリッジホルダ(302)を提供する工程と、
    カートリッジをカートリッジホルダ内に固定部材によって固定する工程であって、
    a)固定部材はカートリッジと組み合わされてサブアセンブリを形成し、その後、該サブアセンブリがカートリッジホルダに挿入され、固定部材は、カートリッジホルダとの機械的協働によって、サブアセンブリがカートリッジホルダ内の端部位置に達する前に、径方向に弾性的に付勢および変形され、付勢は、たとえば弾性復元力によって再び低減され、弾性復元力は、変形が起きた後に、かつサブアセンブリがカートリッジホルダ内の端部位置に達する前または達したときに、固定部材の非変形形状を再確立する傾向がある;あるいは
    b)カートリッジはカートリッジホルダに挿入され、その後、固定部材がカートリッジホルダの側壁の開口部を通して案内される
    のどちらかである工程とを含む、前記方法。
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