JP2022535101A - ニードルシールドを取り外すための装置 - Google Patents

ニードルシールドを取り外すための装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、第1の軸(Y)に沿って配置された針(101)を含むニードルユニットと、針(101)を覆うニードルシールド(103)と、主部材(127)と、主部材(127)が第1の軸(Y)に沿って針(101)から遠ざかるように動かされたときにニードルシールド(103)が取り外されるように、ニードルシールド(103)を主部材(127)に、ポジティブ連結または接着接合によって連結するためのコネクタ(113、213、313、315、413、513)とを含む装置に関する。【選択図】図1D

Description

本発明は、装置、特にニードルシールドを取り外すための装置、および該装置を製造するための方法、ならびに薬物送達デバイスに関する。
患者の注射部位に薬剤を投薬するための自動注射器のような注射デバイスは当技術分野で公知である。かかる注射デバイスは典型的には、ハウジングおよびキャップを含み、キャップは普通、ハウジングに解放可能に連結されている。注射デバイスのハウジングの中には時に、普通は針を含むシリンジ(通例、予め薬物が充填されたシリンジ、すなわちいわゆる充填済みシリンジ)が置かれており、シリンジの針は時に、取り外し可能なニードルシールドによって覆われている。たとえばリザーバの内容物の長期滅菌状態を維持するために、このニードルシールドは、シリンジの内部を環境から保護することができる。キャップは、ハウジングに取り付けられたときに、ハウジングの遠位端を覆うことができる。キャップが取り外されると、ハウジングの中の覆われていない開口部を綿密に検査するときに、シリンジが見えることがある。デバイスが送達操作を実行できるようにするために、キャップおよびニードルシールドを取り外さなければならないことがある。
異なるタイプのニードルシールド、たとえばいわゆる硬質ニードルシールド(短縮してRNSと呼ばれる)および軟質ニードルシールド(SNS)が存在する。両タイプのニードルシールドの内部は軟質であることがあり、その一方で、これらのタイプは外面または外殻が異なることがあり、RNSでは外面または外殻が硬質であり、SNSでは軟質である。RNSは、(たとえば硬質部材がその内部に軟質部材を受け入れた)多部材構造体であることがあり、SNSは、単一の部材(たとえばエラストマー材料)からなることがある。
デバイスが用量を送達することができるようにするためには、針から保護用ニードルシールドを取り外さなければならない。この取り外しは、保護用ニードルシールドを握りまたはつかみ、それを針から遠ざかるように引っ張ることによって実行することができる。
ニードルシールドの取り外しに関する改良の必要性が残されている。
本発明の目的は、ニードルシールドを取り外すための改良された機構を提供することにある。この目的は、独立請求項の主題によって達成され、従属請求項およびその他の開示は、有利な実施形態および改良を提供することがある。
本発明によれば、装置であって、
- 第1の軸に沿って配置された針を含むニードルユニットと、
- 針を覆うニードルシールドと、
- 主部材と、
- 主部材が第1の軸に沿って針から遠ざかるように動かされたときにニードルシールドが取り外されるように、ニードルシールドを主部材に、ポジティブ連結または接着接合によって連結するためのコネクタと
を含む装置が提供される。
本発明およびその全ての変形形態の1つの利点は、組立てが単純であり、このコネクタを、異なる幾何形状および/または異なるタイプのニードルシールドに対して適用することができることである。たとえば、このコネクタは、シリンジの針端を上から見たときに異なる外形を有する異なるニードルシールドに対して適していることがある。ポジティブ嵌め合いもしくはフォームフィット用または接着連結用の特定の1つのコネクタを、異なる形状または異なるタイプのさまざまなニードルシールドに対して有利に適用することができる。同じタイプのニードルシールド、たとえばRNSまたはSNSが、さまざまな幾何形状、たとえば異なる規則的な外形および/または不規則な外形を含むさまざまな幾何形状で使用可能であることがある。たとえば、異なるニードルシールド間で、直径は、角度によって、たとえばそれに沿って針が向けられた第1の軸に対する角度によって異なることがあり、かつ/または軸方向に異なることがある。RNSの内部の液体の公称体積が同じであるシリンジであっても、それらのRNSの特定の幾何形状は製造業者によって異なることがある。このコネクタを、異なるニードルシールド間のタイプまたは幾何形状の違いを相殺するように設計することができる。針は、開口部を有することがある。針の開端は針出口を形成することがある。開端から遠い針入口は、液体リザーバに流体連結されるように配置されていることがあり、または液体リザーバに流体連結されていることがある。薬物送達デバイスの動作中に、液体は、この入口を通って針に入ることができ、開端または出口を通って針を出ることができる。リザーバはたとえば充填済みシリンジまたはカートリッジとすることができる。
例示的な一実施形態において、この装置は取付け部材を含み、ここで、この取付け部材は、主部材に機械的に連結されており、または主部材に一体化されている。取付け部材と主部材は、一体ボディ構造体を確立または形成していてもよい。取付け部材は、さらなる部材を主部材に連結するための有利なさらなる選択肢、たとえばコネクタを提供してもよい。これらの部材の実施形態はさらなる実施形態で説明される。取付け部材を、針の開端から遠ざかるように針から軸方向にオフセットすることができる。
さらなる例示的な一実施形態において、この装置はキャップを含む。このキャップは主部材を含んでもよい。この主部材は、キャップの外面を提供してもよく、かつ/またはキャップの内側空間を画成してもよい。
したがって、たとえばキャップが解放可能に取り付けられていたデバイスのハウジングからキャップが取り外されるときに、キャップと一緒にニードルシールドが取り外されるように、ニードルシールドをこの内部空間に配置することができ、キャップをニードルシールドに連結することができる。
一実施形態において、キャップは、針から遠い主部材の開口部を覆う、または針開口部から遠ざかる方向に針から軸方向にオフセットされた閉鎖部材を含む。この閉鎖部材を、たとえばスナップ嵌めによって、主部材に、好ましくは恒久的におよび/または非解放可能に連結することができる。
一緒に組み立てられた別個の部材を含む多部材キャップ、たとえば主部材と閉鎖部材のような他の少なくとも1つの部材とを含む多部材キャップは、閉鎖部材がキャップに連結される前に、主部材が、ニードルシールドが主部材および好ましくはコネクタに連結されるべき意図された位置に、ニードルシールドに対して位置決めされた後に、コネクタが、ニードルシールドおよび/または主部材もしくはキャップの別の部材に連結されることを有効にする。ポジティブ連結用または接着接合用のこのコネクタを、別個の部材として、またはキャップの別の部材に一体化して、のどれかで、主部材内に配置し、かつ/または主部材内に保持することができる。
一実施形態において、コネクタの少なくとも1つのセクションは、またはコネクタのただ1つのセクションだけは、開口部を通してアクセス可能であり、特に、閉鎖部材が主部材に連結されていないとき、または閉鎖部材が連結されていたときに閉鎖部材が主部材から取り外されたときに開口部を通してアクセス可能である。
一実施形態において、コネクタは、閉鎖部材が主部材に連結されているときにアクセス可能でなくてもよい。したがって、閉鎖部材が主部材に嵌められた後、コネクタへのアクセスを妨げる閉鎖部材によって、コネクタを保護することができ、操作のためにもはやアクセス可能でなくてもよい。したがって、コネクタの不正操作が閉鎖部材によって防止される。
さらなる例示的な一実施形態において、コネクタは、少なくとも1本のアーム、好ましくは複数のアームを含む。(それぞれの)アームは可動であってもよい。(それぞれの)アームは、偏向可能であってもよく、たとえば弾性的におよび/もしくは塑性的に偏向可能であってもよく、ならびに/または変形可能であってもよく、たとえば弾性的におよび/もしくは塑性的に変形可能であってもよい。(それぞれの)アームは、ニードルシールドの外面に沿って延びていてもよい。この外面は、針に沿って延びる側面、および/または針の開端を覆うニードルシールドの端面から始まる側面であってもよい。(それぞれの)アームを、第1の軸に沿って向けることができ、たとえば第1の軸に対して平行に向けることができる。複数のアームは、ニードルシールドが配置されたアーム間に保持空間を画成してもよい。(それぞれの)アームは、少なくとも1つのプロングまたはバーブを含んでいてもよい。プロングまたはバーブを、(それぞれの)アームの自由端の近くに配置することができ、またはプロングまたはバーブが、(それぞれの)アームの自由端を形成してもよい。プロングまたはバーブは、好ましくは少なくとも1つのプロングまたはバーブとニードルシールドとの間のポジティブ連結を確立するために、たとえば(それぞれの)アームからおよび/またはニードルシールドの方へ半径方向内側に延びていてもよい。それぞれのアームは、ピボット軸の周りでまたはピボット軸に対して旋回してもよい。このピボット軸は、主部材によって提供することができ、かつ/または主部材内に配置することができる。このピボット軸を、針の開端から、好ましくは針の開端および針から遠ざかるように、好ましくは針入口から遠ざかるように、軸方向にオフセットすることができる。
このアームにより、アーム上の連結機能、たとえばプロングまたはバーブは、ニードルシールドに対する所望の位置に位置することができる。ニードルシールドに沿って見たとき、連結機能を、軸方向に、ニードルシールドの端部と針の開端との間の1つの位置に配置することができる。
さらなる例示的な一実施形態において、この装置はベース部材を含む。ベース部材は、第1の軸に対して斜角に、たとえば第1の軸に対して垂直に延びていてもよい。この少なくとも1本の可動アームをベース部材に連結することができる。
コネクタとさらなる部材との間、たとえばコネクタと主部材または閉鎖部材などのキャップの部材との間の連結を確立するために、ベース部材を使用することができる。したがって、ベース部材を介して、コネクタを、主部材および/または閉鎖部材に対して高い信頼性で固定することができる。ベース部材を、主部材に対して軸方向に動かないように、かつ/または主部材に対して回転不能に固定することができる。
一実施形態において、(それぞれの)アームは、たとえば支持機能によって、半径方向外側へ変位しないように半径方向に支持されており、かつ/または半径方向外側への動きに関して半径方向に制限されている。この支持機能を主部材内に配置することができる。この支持機能が、特に半径方向外側への動きがニードルシールドから遠ざかる方向の動きであるときに、連結機能とニードルシールドとの係合が解除されることを防いでもよい。この支持機能は、連結機能がニードルシールドとの係合を解除しうる前にアームに当接することができ、または、連結機能がニードルシールドとの係合を解除しうる前にアームに当接するようにこの支持機能を配置することができる。この支持機能を、キャップの部材、たとえば主部材または閉鎖部材に連結することができ、たとえば、この支持機能は、キャップの部材、たとえば主部材または閉鎖部材と一体であってもよい。あるいは、この支持機能は、別個の部材、たとえばキャップが連結されたハウジングに可動に保持された部材あってもよい。この支持機能はニードルカバーの部材であってもよい。針を覆うように、特に、キャップが取り外された後に、および/またはデバイスを用いて投薬もしくは注射操作が実行された後に針を覆うように、ニードルカバーを配置することができる。
さらなる例示的な一実施形態において、少なくとも1本の可動アームは、ベース部材から始まり、たとえばベース部材の半径方向端領域から始まり、第1の軸に沿って延びており、少なくとも1本の可動アームは、ベース部材から遠い端領域に、第1の軸の方へ平行に内側へまたは半径方向内側へ延びるセクションを有する。内側へ延びるセクションは、そのアームの連結機能、たとえばプロングまたはバーブであってもよい。内側へ延びるセクションは、第1の軸に対して斜角にまたは垂直に延びていてもよい。内側へ延びるセクションは、後方に、たとえばベース部材の方へ向けることができ、もしくは後方に、たとえばベース部材の方へ導くことができる。かつ/または可動アームの別のセクション、好ましくは内側へ延びるセクションから半径方向外側へオフセットされた可動アームの別のセクションに沿って延びていてもよい。
このようにして、高い信頼性で動作するコネクタを提供することができる。アームが半径方向端領域から延びる場合、コネクタの製造、たとえばパンチングおよび曲げによるコネクタの製造を容易にすることができる。
さらなる例示的な一実施形態において、少なくとも1本の可動アームは、主部材の取付け部材に貫入し、または主部材の取付け部材を貫通して、好ましくはニードルシールドの方へ導かれている。言い換えると、ベース部材を、取付け部材の一方の側、たとえば針および/またはニードルシールドとは反対を向いた側に配置することができ、アームは、ニードルシールドの方へ、たとえば、取付け部材によって画成され、かつ/または取付け部材に側面から隣接する開口部を通って延びることができる。アームは、取付け部材の、針またはニードルシールドに面する側に延びていてもよい。ベース部材を、取付け部材に固定すること、たとえば、取付け部材にポジティブ連結し、かつ/または取付け部材に回転不能に固定することができる。少なくとも1本の可動アームを、プロングまたはバーブを介してニードルシールドにポジティブ連結することができる。可動アームおよびベース部材をステープルによって形成することができる。
キャップをニードルシールドにポジティブ連結するのにコネクタだけ、たとえばステープルだけが必要であるため、この実施形態の装置の組立てはかなり単純である。キャップが取り外されるとニードルシールドも取り外される。さらに、キャップ、別個のコネクタ、たとえばステープル、およびニードルシールドなどの必要な部材を別々に製造することができる。たとえば、異なるステープルサイズを使用することによって、ニードルシールドを取り外すためのこの装置は、異なるサイズおよび幾何形状のニードルシールドに容易に対処することができる。主部材、取付け部材、および/または閉鎖部材の幾何形状を調整する必要はない。軸方向移動中に、アームが、ニードルシールドと接触することなしにニードルシールドの外面に沿って移動するように、コネクタを軸方向に案内することができる。軸方向端位置、たとえばベース部材が取付け部材に当接する位置に到達すると、アームは内側へ変位することができる。この変位中にアームは塑性変形することができる。アーム上の連結機能は、ニードルシールドに、たとえば硬い外殻を通して貫入してもよく、ポジティブ連結を確立してもよい。したがって、ニードルシールドに作用する軸方向の挿入力なしで、コネクタ、たとえばステープルを正しい位置に置くことができる。プロングまたはバーブを、たとえば組立て工具によって、半径方向内側に押して、ステープルを塑性変形させるだけでよい。これによってニードルシールドとの機械的連結が確立され、この機械的連結は、キャップが取り外されるとニードルシールドも取り外されることを有効にする。この実施形態は、軸方向の挿入力を必要とせず、容器施栓完全性(container closure integrity)(CCI)、すなわちニードルシールドによって施栓されたシリンジなどの容器の施栓の緊密性を害する可能性が低い。
さらなる例示的な一実施形態において、ベース部材は、グラウンドプレートまたはベースプレートとして形成されている。このプレートは、キャップとの連結を確立するための連結機能を有していてもよい。グラウンドプレートは、貫通穴(breakthrough)を有していてもよい。この貫通穴は、取付け部材との連結を確立するための連結機能であってもよい。貫通穴は、第1の軸に配置することができる。貫通穴は、グラウンドプレートをキャップの取付け部材にポジティブ連結するために提供することができ、またはグラウンドプレートをキャップの取付け部材にポジティブ連結することができる。グラウンドプレートに連結された少なくとも1本の可動アーム、たとえばグラウンドプレートと一体に形成された少なくとも1本の可動アームは、第1の軸に沿って、および/またはグラウンドプレートから遠ざかるように、たとえば針の方へ延びていてもよい。少なくとも1本の可動アームを、第1の軸から遠ざかるように向けることができ、少なくとも1本の可動アームは、その端部に、ニードルシールドの方へ曲げられたバーブを含む。バーブをグラウンドプレートの方へ向けることができ、ならびに/または、バーブは、アームの別のセクションに沿って、および/もしくはアームとニードルシールドとの間に延びることができる。複数のアームを円周方向に配することができ、好ましくはグラウンドプレートの周りに均等に配置することができる。アームは、グラウンドプレートに対して弾性的におよび/または塑性的に変位可能であってもよい。
さらに、この実施形態では、少数の部材だけが必要とされ、組立てが比較的単純である。直前の実施形態とは対照的に、塑性変形するステープルを使用することができ、この実施形態では、弾性的におよび/または塑性的に変形可能なアームを使用することができる。アームを、第1の軸から遠ざかるように導くことができる。ニードルシールドがバーブと接触すると、第1の軸に対するバーブの斜角の向きのために、バーブによって画成された開口部が広げられることがあり、その一方でアームが弾性的に変位する。この弾性復元力は、バーブとニードルシールドとの間の接触を維持することができる。あるいは、アームによって画成された開口部を、アームを変形または変位させることなくニードルシールドを受け入れるように構成することもできる。この場合、ニードルシールドを受け入れるようにこの開口部の寸法を決めることができ、たとえば、ニードルシールドとバーブとの間に円周状の隙間ができるようにすることができる。
ニードルシールドの形状およびサイズに適用するために、弾性的におよび/または塑性的に変形可能なアームが単純に、半径方向に、さらに外側または内側に曲げられるため、この実施形態のコネクタは、ニードルシールドの異なる幾何形状またはサイズにも対処することを有効にする。グラウンドプレートが取付け部材に固定され、アームおよび/またはニードルシールドならびにバーブが互いに対して適正に位置決めされた後、バーブを、ニードルシールドの方へ押すことができる。これは、閉鎖部材によって、特に、閉鎖部材を主部材に取り付けるための動きによって達成することができる。たとえば、ニードルシールドとのポジティブ連結を確立または強化するために、支持機能が、アームを内側に押して、ニードルシールドに押し付けてもよい。支持機能はさらに、アームが半径方向外側へ変位しないように、アームを、半径方向外側から支持してもよい。支持機能は、主部材の内側に配置することができる。この支持機能は、第1の軸に沿って配置されたニードルカバーであって、第1の軸に沿って主部材および/または針に対して可動のニードルカバーを含むことができる。この支持機能はさらに、蓋ウェッジ(lid wedge)または蓋クリップを含むことができる。この実施形態は、特に、ニードルシールドに沿ってアームが案内される間にアームを変形させる必要がない場合に、挿入力を必要とせず、CCIを害する可能性が低い。
さらなる例示的な一実施形態において、閉鎖部材または主部材は、アームがニードルシールドの方へ半径方向内側に曲げられるように、支持機能と相互作用する。このようにすると、ニードルシールドとバーブとの間の機械的なポジティブ連結が、閉鎖部材が主部材を閉じているときにだけ確立される。閉鎖部材が主部材を閉じているときには、支持機能からアームおよびバーブの方へ半径方向内側に力が導かれる。この実施形態については、バーブを押してニードルシールドとポジティブ連結させるための別個の組立て工具が必要ない。さらに、この実施形態では、組立てが単純であり、主部材、コネクタ、およびニードルシールドを別々に製造することができる。この実施形態は、挿入力、すなわち、コネクタ、たとえばアームによって横方向の範囲が決められたコネクタ空間へのニードルシールドの挿入中にニードルシールドに作用する力を必ずしも必要とせず、CCIを害する可能性が低い。
さらなる例示的な一実施形態において、コネクタは、互いに対向して配置された2本の可動アームを含み、ニードルシールドはアーム間に配置されている。
さらなる例示的な一実施形態において、コネクタは環状円板またはリングを含み、環状円板またはリングは、環状円板またはリングとニードルシールドとの間のポジティブ連結を確立するためにニードルシールドを取り囲んでいる。この実施形態では、コネクタを、ニードルシールドに対して軸方向に制限することができる。すなわち、コネクタは、ニードルシールドを越えて軸方向に延びない。コネクタと主部材との間の連結または機械的相互作用は、ニードルシールドに対して横方向に達成され、これによってニードルシールドへの力の伝達が改善されまたは容易になることがあるため、この実施形態は有利であることがある。
さらなる例示的な一実施形態において、環状円板またはリングは、破壊することなしには環状円板またはリングと主部材とを分離することができないように、主部材に埋め込まれている。この埋め込みは、後述するような成形工程を用いて達成することができる。バーブとニードルシールドとの間の機械的連結が確立されるように、環状円板またはリングは、ニードルシールドの方へ導かれたバーブを含む。この実施形態では、バーブとニードルシールドとの間のポジティブ連結を確立するための追加の組立て工具が必要ない。このポジティブ連結は、バーブを有する主部材がニードルシールドを覆ったときに確立される。環状円板またはリングおよびバーブは金属を含むことができ、主部材は、環状円板またはリングの周囲に成形されたプラスチックを含むことができる。その結果、金属バーブの使用は、バーブとニードルシールドとの間の安定した信頼性の高い連結を提供する。主部材に対するプラスチックの使用は、全体として、より軽くより低コストのデバイスにつながる。
さらなる例示的な一実施形態において、リングは、サークリップ(circlip)を含み、このサークリップは、取り囲まれた領域を増大または低減させることができるように、サークリップが弾性変形することを可能にする切れ目を有し、このサークリップは、サークリップとニードルシールドとの間のポジティブ連結を確立するためにサークリップがニードルシールドを取り囲んでいるときにサークリップがニードルシールドに力を加えるように、ニードルシールドよりも小さな内径を有する。このサークリップはさらに、主部材とポジティブ連結している。この実施形態は、その弾性変形可能な形状のために異なるサイズのニードルシールドに適用することができる単純なコネクタを提供する。さらに、この実施形態は、サークリップを正しい位置に調整するための組立て工具を必要とするが、挿入力は必要ない。
さらなる例示的な一実施形態では、UV硬化接着剤によって接着接合が形成される。この実施形態は、よりいっそう少ない機械的部材を必要とし、さらに、異なる幾何形状のニードルシールドに対処することができる。この実施形態は、主部材とニードルシールドとの間の接着連結を確立するのに挿入力を必要としない。この実施形態は挿入力を必要とせず、CCIを害する可能性が低い。
本発明の別の態様では、装置を製造するための方法であって:
- 第1の軸を定める針を含むニードルユニットを提供する工程と、
- ニードルシールドを提供する工程と、
- 主部材を提供する工程と、
- 主部材または主部材を含むキャップが第1の軸に沿って針から遠ざかるように動かされたときにニードルシールドを取り外すことができるように、ニードルシールドを主部材にポジティブ連結するためのコネクタを形成する工程と
を含む方法が提供される。
この方法の例示的な一実施形態において、コネクタは、ポジティブ連結を確立するために、主部材の中に直接共成形されたリングを含む。
この方法のさらなる例示的な一実施形態において、コネクタは、主部材が第1の軸に沿って針から遠ざかるように動かされたときにニードルシールドが取り外されるように、ニードルシールドと主部材との接着接合を確立するための接着剤を含む。
本発明の別の態様では、本発明による装置を含む薬物送達デバイス、たとえば自動注射器が提供される。この薬物送達デバイスはハウジングを含み、ハウジングは、閉鎖部材を含むキャップを含み、ハウジングは、本発明による装置を覆っている。
次に、添付図面を参照して、実施形態を、ただ例示のためだけに説明する。
キャップおよびニードルシールドに連結されたステープルを示す、本発明の第1の実施形態の概略断面図である。 取付け部材およびステープルの抜粋部分を示す、概略3D図である。 ステープルの概略3D図である。 1つの側面から見た、ニードルシールドの概略断面図である。 第1の軸を軸にして90度回転させた、図1Dによるニードルシールドの概略断面図である。 代替形状を有するニードルシールドの概略断面図である。 図1Dによるニードルシールドおよび組立てツールの概略断面図である。 ニードルカバーの位置が異なる、図1Gに示されたようなニードルシールドの概略断面図である。 ステープルが取り付けられた主部材を上から見た概略3D図である。 キャップ、ニードルシールド、およびコネクタの抜粋部分を示す、本発明の第2の実施形態の概略断面図である。 キャップおよびコネクタが針の方へ動かされた、図2Aと類似の概略断面図である。 コネクタの概略3D図である。 キャップの蓋の概略3D図である。 主部材およびコネクタの抜粋部分の概略3D図である。 主部材の取付け部材に連結されたコネクタを示す、側面から見た概略3D図である。 主部材およびキャップクリップに取り付けられたコネクタ、ならびにコネクタに半径方向の力を加えるキャップの蓋の組付けの概略断面図である。 主部材およびキャップクリップに取り付けられたコネクタ、ならびにコネクタに半径方向の力を加えるキャップの蓋の組付けの概略断面図である。 主部材およびキャップクリップに取り付けられたコネクタ、ならびにコネクタに半径方向の力を加えるキャップの蓋の組付けの概略断面図である。 主部材およびキャップクリップに取り付けられたコネクタ、ならびにコネクタに半径方向の力を加えるキャップの蓋の組付けの概略断面図である。 支持機能を含む主部材の概略断面図である。 主部材の断面の概略3D図である。 タブおよびバーブを有する環状円板を示す、本発明の第3の実施形態の概略3D図である。 アームおよびバーブを有する環状円板を示す、変更された第3の実施形態の概略3D図である。 インデントおよびバーブを有するリングを示す、変更された第3の実施形態の概略3D図である。 側面から見た、主部材、バーブを有するリング、およびインサートの概略断面図である。 図3Dの拡大部分と類似の抜粋部分の概略断面図である。ここでは、インデントの代わりに、リングの可撓性アームが主部材の側壁に成形される。 リングを含む主部材の抜粋部分の概略断面図である。 ニードルシールドの抜粋部分の概略断面図である。 バーブとニードルシールドの相互作用を示す、第1の側面から断面を見た、ニードルシールドの抜粋部分の概略断面図である。 バーブとニードルシールドの相互作用を示す、第2の側面から断面を見た、図3Hのニードルシールドの抜粋部分の概略断面図である。 バーブとニードルシールドの相互作用を示す、図3Hおよび図3Iのニードルシールドとは異なるニードルシールドの抜粋部分の断面図である。 サークリップを示す、本発明の第4の実施形態の概略3D図である。 サークリップが主部材に取り付けられるときの組立て工程の概略断面図である。 サークリップが主部材に取り付けられるときの組立て工程の概略断面図である。 サークリップが主部材に取り付けられるときの組立て工程の概略断面図である。 主部材に接着連結されたニードルシールドを示す、本発明の第5の実施形態の概略断面図である。 ニードルシールドのプラズマ処理の概略断面図である。 薬物送達デバイス、ならびにニードルシールドを主部材に連結するために接着剤を塗布する工程を示す概略断面図である。 薬物送達デバイス、ならびにニードルシールドを主部材に連結するために接着剤を塗布する工程を示す概略断面図である。 薬物送達デバイス、ならびにニードルシールドを主部材に連結するために接着剤を塗布する工程を示す概略断面図である。
同じ参照符号は同じ機能に対して使用されている。
図1Aは、本発明の第1の実施形態の概略断面図である。この図は、キャップ121、ニードルシールド103、針101、およびコネクタ113、213、313、315、413、513の抜粋部分を示しており、コネクタ113、213、313、315、413、513はステープル113を構成している。針101は、第1の軸Yに沿って配置されており、第1の軸Yは、ニードルシールド103によって取り囲まれている。キャップ121は、ニードルシールド103を覆う主部材127を含み、さらに、主部材127を横切って配された取付け部材109を含む。主部材127はキャップチューブ127とも呼ばれる。
ステープル113は、第1の軸Yに対して垂直に延びるベース部材107を含む。ステープル113は、第1の軸Yに沿ってベース部材107から遠ざかるように針101の方へ延びるアーム111を含み、ベース部材107はアーム111に連結している。ポジティブ連結を確立するため、アーム111に、ニードルシールドの方へ半径方向内側に延びるプロング105が配されている。
ステープル113は、アーム111が、第1の軸Yに沿ってニードルシールド103の方向にキャップ121の取付け部材109を貫通するように配置されている。取付け部材109は、第1の軸Y上においてベース部材107とプロング105との間に配置されており、それによってステープル113をキャップ121およびニードルシールド103に連結している。
図1Aはさらに、ニードルシールド103に対してステープル113を調整するための組立て工具115を示している。組立て工具115は、半径方向内側に導かれたステープル113のアーム111の末端に力を加えて、プロング105がニードルシールド103の中へ押し込まれるようにするために使用されるレバーアーム117を含む。
さらに、第1の軸Yおよび第2の軸Xを含む概略座標系が示されており、したがって第2の軸Xは第1の軸Yに対して直角に配置されており、第1および第2の軸YおよびXはともに図の平面に配置されている。
図1Bは、キャップ121の取付け部材109およびステープル113の抜粋部分を示す概略3D図である。ステープル113のベース部材107は取付け部材109を横切って配置されており、ステープル113のアーム111は第1の軸に沿って延びており、アーム111の末端のプロング105は、ニードルシールド103(この図には示されていない)まで半径方向内側に導かれている。ベース部材107と取付け部材109は、ベース部材107、続いてステープル113が半径方向に動かないように固定されるようなポジティブ連結を確立している。
図1Cは、ベース部材107、4本のアーム111、およびプロング105を含むステープル113の概略3D図であり、プロング105はそれぞれのアーム111のそれぞれの末端にある。アーム111はベース部材107によって連結されており、U字形の形状を形成している。プロング105は、ニードルシールド103および第1の軸Yの方へ半径方向内側に導かれている。アーム111は、対で、第1の軸Yの両側に互いに向い合わせに配置されている。第1の軸Yまでのアーム111の距離が常に同じである、第1の軸Yの周りの半径方向の互いの間の別の距離で、たとえば等距離で、アーム111が配置されることも可能である。ステープル113が、2本もしくは3本のアーム111、または5本以上のアーム111を含むことも可能である。プロング103の代わりに、アーム111は、バーブ203、またはニードルシールド103を捕らえることができる他の鋭い末端もしくは尖った末端を含むこともできる。プロング103とは対照的に、バーブ203は、より大きな角度の広がりを有する末端、たとえば複数の点を有する末端を有する。
図1Dは、第2の軸Xを軸にして図1Aに対して180度回転させた、本発明による装置の概略断面図である。この図は、主部材127およびニードルカバー119を示している。ステープル113は、第1の軸Yを横切る断面平面を有するニードルシールド103に連結されており、ニードルシールド103の幅はニードルシールド103の奥行きよりも大きい。ニードルシールドの奥行きは、図の平面に対して垂直の方向に延びている。ニードルシールド103のこの断面は、第1の側面から見たものが示されており、ニードルシールド103の幅は、第1の軸Yに対して垂直に、第2の軸Xに対して平行に延びている。ステープル113のベース部材107は、アーム111がニードルシールド103の幅をぴったりとカバーするような部材である。
図1Eは、第1の軸Yを軸にして図1Eの図に対して90度回転させた、第2の側面から断面を見た、図1Dの主部材127の抜粋部分の概略断面図である。ニードルシールド103のこの断面は第2の側面から見たものが示されており、この図ではニードルシールド103の奥行きが、やはり第2の軸Xに対して平行に延びている。ステープル113のベース部材107は、アーム111とニードルシールド103との間にいくらかの空間ができるような部材である。ステープル113は、ニードルシールド103の奥行きを横切ってニードルシールド103に連結されており、これはグリップフラットとも呼ばれる。ステープル113のアーム111は、ニードルシールド103の幅をカバーしており、ニードルシールド103とステープル113のアーム111との間の残存空間はニードルシールド103の両側で同様である。かかるニードルシールド103は、たとえば、Becton Dickinsonから販売されている充填済みシリンジで使用されている。
図1Fは、図1Dおよび図1Eと比べてニードルシールド103が代替形状を有する、断面を見た、主部材127の抜粋部分の概略断面図である。この図には、ニードルシールド103を横切る最大直径が示されている。ニードルシールド103は平坦なエッジを有する。この実施形態によるこのニードルシールド103の断面は円形とすることができる。かかるニードルシールド103は、Ompiから販売されている充填済みシリンジで使用されている。
図1Gは、図1Dと比べて同様の断面の概略断面図である。加えて、図1Gには、ニードルシールド103にてステープル113を調整するための組立て工具115のレバーアーム117が示されている。レバーアーム117は、半径方向内側に導かれたステープル113のアーム111の末端に力を加えて、プロング105がニードルシールド103の中に押し込まれるようにする。組立て工具115は第1の軸Yの方向に動くことができ、そのため、主部材127内の半径方向の障害物のない空間が小さくてすむ。
図1Hは、図1Gと比べて同様の断面の概略断面図である。図1Hでは、ニードルカバー119が、第1の軸Yに関してより低い位置にある。潜在的に、ステープル113の調整をプライミング工程と同じ工程で実行することができ、ニードルカバー119はさらに押し下げられて(たとえば3mm超、たとえば3.13mm)、組立て工具に対して使用可能な半径方向の空間が増大する。プライミング工程は、自動注射器501などの薬物送達デバイス501がユーザによって使用されることを有効にする。プライミング工程中に、ニードルカバー119は針101の方向に動かされる。
図1Iは、主部材127の取付け部材109およびステープル113の抜粋部分を示す、上から見た概略3D図である。さらに、ニードルカバー119が示されている。
この実施形態およびその変形形態の利点は、組立てが非常に単純であり、部材、すなわちニードルシールド103、主部材127、およびステープル113を別々に製造することができることである。図1Dおよび図1Eから、異なる幾何形状のニードルシールド103にステープル113を適用することができることが分かる。最後に、この実施形態は軸方向の挿入力を必要とせず、容器施栓完全性(CCI)を害する可能性が低い。位置決めボス(location boss)など、ステープルを置くための複雑な構造を回避することができる。
図2Aは、本発明の第2の実施形態の概略断面図である。この図は、取付け部材109および主部材127を含むキャップ121、ニードルシールド103、針101、ならびにグラウンドプレート201およびグラウンドプレート201に取り付けられたアーム205を含むコネクタ213の抜粋部分を示している。アーム205は、第1の軸Yに沿って、グラウンドプレート201から遠ざかるように、針101の方へ延びている。アーム205は、第2の軸Xの方向に第1の軸Yから遠ざかるように導かれており、続いて、アーム205と第1の軸Yとの間に1つの角度を形成している。アーム205は、その末端に、ニードルシールド103の方へ曲げられたバーブ203を含む。アーム205は、第1の軸Yから遠ざかるように導かれているため、アーム205は、バーブ203とともに、コネクタ213のグラウンドプレート201の直径よりも大きな断面を有するニードルシールド103をカバーし、かかるニードルシールド103と連結することができる。バーブ203とニードルシールド103との間の連結を強くするため、特に、キャップ121がコネクタ213とともに針101から遠ざかるように動かされたときのバーブ203とニードルシールド103との間の連結を強くするため、曲げられたバーブ203とアーム205との間の角度は90度または90度未満である。コネクタ213およびバーブ203を有するアーム205はプラスチックまたは金属を含むことができる。
図2Bは、キャップ121の蓋123を構成する閉鎖部材123を含む、図2Aと類似の概略断面図であり、蓋123は、第1の軸Yの方向にニードルシールド103の方へ動かされて、アーム205とともにコネクタ213のバーブ203と係合し、その結果、バーブ203はニードルシールド103に連結されている。
図2Cは、コネクタ213の概略3D図である。コネクタ213は、貫通穴207を有するグラウンドプレート201を含み、貫通穴207は、グラウンドプレート201の中心に置くことができる。貫通穴207は、長方形、正方形、円形、または主部材127の取付け部材109にグラウンドプレート201を機械的に固定するための他の任意の形状など、さまざまな形状を有することができる。
図2Dは、キャップ121の蓋123とすることができる閉鎖部材123の概略3D図である。蓋123の蓋ブロック125は、蓋123が主部材127に取り付けられたときに、コネクタ213のバーブ203をニードルシールド103の方へ押す。
図2Eは、取付け部材109を含む主部材127および取付け部材109の下のコネクタ213の抜粋部分の概略3D図である。この図はさらにニードルカバー119を示している。
図2Fは、側面から見た、主部材127の取付け部材109の部分であるキャップクリップ129に連結されたコネクタ213の概略3D図である。コネクタ213は、グラウンドプレート201の貫通穴207を介してキャップクリップ129に機械的に連結されている。
図2G~図2Jは、主部材127およびコネクタ213の概略断面図であり、コネクタ213は、キャップクリップ129およびニードルシールド103に取り付けられている。この実施形態では、コネクタ213が金属を含むことが好ましい。
図2Gおよび図2Hは、最初に主部材127にコネクタ213が組み付けられた概略断面図である。組み付けられたとき、コネクタ213は、ニードルカバー119とニードルシールド103の両方から離れている。図2Gは、第1の軸Yを軸にして図2Hの図に対して90度回転させた図を示している。
図2Iおよび図2Jは、主部材127にキャップ121の蓋123が組み付けられた概略断面図である。蓋123は金属バーブ203を押しやって、金属バーブ203が、ニードルシールド103の方へ内側に曲がり、ニードルシールド103と接触するようにする。バーブ203は、図2Jに示されたように直径がより小さいセクションにおいてニードルシールド103と十分に接触するように設計されており、バーブ203は、図2Iに示されたニードルシールド103のより大きな直径を横切って撓み、ニードルシールド103とより強く接触する。
この実施形態およびその変形形態の利点は、組立てが非常に単純であり、少数の部材だけが必要であり、この実施形態が挿入力を必要とせず、またはわずかな挿入力だけを必要とし、CCIを害する可能性が低いことである。
図2Kは、本発明の主部材127の概略断面図である。この図は、針101、ニードルシールド103、およびニードルカバー119を示している。第1の軸Yの方向にニードルシールド103に沿って蓋ウェッジ221が置かれており、針101から半径方向外側の方向の蓋ウェッジ221の隣に傾斜ガイドが位置する。さらに、このアセンブリは、蓋ウェッジ221を所定の位置にロックするクリップ225を含む。傾斜223は、ニードルシールド103を、第1の軸Yに対する中心位置に案内する。場合により、このアセンブリはさらに蓋クリップ227を含む。キャップ121の蓋123が第1の軸Yに沿って下方へ動かされた場合、蓋ウェッジ221は、プレス嵌め連結が出現するように、ニードルシールド103の方へ半径方向内側に動かされる。このアセンブリは本質的に、35N程度であるキャップを取り外す力よりもはるかに大きい蓋123の挿入力に依存する。
図2Lは、主部材127の概略断面図である。主部材127に、プロング105またはバーブ203を含むことができる弾性変形可能なビーム229が半径方向に配置されている。それらのビーム229は、さまざまな幾何形状のニードルシールド103に対処することができる。ビーム229は典型的には、プラスチックを含み、図3D~図3Gでも説明されているように、キャップ121または主部材127とともに1工程で成形される。ニードルシールド103の幾何形状の変動は、0.5mmの直径を有する、低直径セクションと高直径セクションとの間のニードルシールド103間の半径方向の差をカバーすることができる。異なる幾何形状および異なるサイズのニードルシールド103に適応するために、さまざまな幾何形状のビーム229を使用することも可能である。ビーム229の弾性変形性を増大させるとビームの剛性が低下し、したがってニードルシールド103に加えることできる力が小さくなるため、弾性変形性と加えることができる力とが釣り合う条件を見つける必要がある。一例として、取り外す力に対して35Nが必要であり、摩擦係数が0.2である場合には、1クリップ当たり29Nの力でRNSと接触する6つのクリップが必要となる。ビーム229の長さが6mm、幅が4mm、および奥行きが2mmのとき、ビーム229は、Becton Dickinsonのニードルシールド103の直径に対するこの接触力に対して0.3mmの偏向を要し、追加の0.5mmの偏向が存在する場合、ビーム229は塑性変形するであろう。ウェッジングプラスチック部材によるRNSの変動性が考慮される場合には特に、プラスチック部材だけを含む弾性解決策を検討することができる。
図3Aは、穴305を有する環状円板313を示す、本発明の第3の実施形態の概略3D図である。環状円板313は内半径および外半径を含む。穴305は、この内半径と外半径との間の環状領域に配置されている。環状円板313はさらに、環状円板313の内半径に配されたバーブ303およびタブ317を含む。タブ317は、図3Dおよび図3Eで説明するように環状円板313と主部材127の共成形工程に対して使用されるインサート321を置くためのものである。バーブ303は、ニードルシールド103を捕らえるためのものである。環状円板313は、環状円板313の内側に沿って等間隔に配された6つのバーブ303を含む。バーブ303の数は6よりも少なくすることもでき、または6よりも多くすることもできる。
図3Bは、穴305は含まないが可撓性アーム307を有する環状円板313を示す、変更された第3の実施形態の概略3D図であり、可撓性アーム307は折り目を含み、環状円板313の外半径に取り付けられている。可撓性アーム307は、図3Dで説明する成形工程に対して使用される。環状円板313はさらに、図3Aで説明したように、環状円板313の内半径に配されたバーブ303を含む。
図3Cは、インデント309およびバーブ303を有するリング315を示す、変更された第3の実施形態の概略3D図である。リング315は浅い本体を含み、ここで、バーブ303は、リング315の内側に円形に配置されている。バーブ303とリング315の内壁とがなす角度は90度よりも小さい。リング315は、リング315の内面に沿って等間隔に配された6つのバーブ303を含む。バーブ303の数は6よりも少なくすることもでき、または6よりも多くすることもできる。
図3Dは、環状円板313またはリング315と主部材127とを共成形するための構成の概略断面図である。金属を含むことができる環状円板313またはリング315と主部材127とを共成形するためには、最初に、環状円板313またはリング315を射出成形工具に取り付ける必要がある。成形工具のインナーコアは2部材インサート321を含む。この共成形工程のために、型(図示せず)の中に環状円板313またはリング315が置かれ、環状円板313またはリング315の周りに、形成材料としてたとえばプラスチックを使用する一般的に公知の射出手順を用いて主部材127が形成される。2部材インサート321は、主部材127に対するその定められた位置に環状円板313またはリング315を保持し、さらに主部材127の空間を埋め、その結果、射出された流体プラスチックが、インサート321の周囲に流れて主部材127を形成し、環状円板313またはリング315を封入するようにする。プラスチックが再び硬化すると、破壊することなしには環状円板313またはリング315と主部材127とを分離することができないように、環状円板313またはリング315と主部材127とが共成形される。インデント309の使用によって、リング315と主部材127との間の接合をさらに強くすることができる。環状円板313またはリング315を成形工具上に保持するための他の代替法は、タブ303または可撓性アーム307である。図3A~Cを参照されたい。
さらに、この概略図の小部分が拡大され、破線の正方形で印付けられている。この拡大部分には、リング315のインデント309が示されており、インデント309によって主部材127の側壁にリング315が成形される。それによって、リング315およびインデント309の中および周囲に液状プラスチックが流れることができる。
リング315ではなく環状円板313がキャップ121と共成形される場合にも同じことが言える。この場合、液状プラスチックは、環状円板313の周囲に、および穴305または可撓性アーム307を通り抜けて流れる。
図3Eは、図3Dの拡大部分と類似の抜粋部分の概略断面図である。ここでは、インデント309の代わりに、リング315の可撓性アーム307が主部材217に成形される。それによって、リング315が固定される主部材127の部分が液状プラスチックを含み、その結果、リング315およびインデント309の内部および周囲に液状プラスチックが流れることができ、最終的に、リング315と主部材127とが、図3Dで説明したように共成形される。
図3Fは、断面を見た、主部材127の抜粋部分の概略断面図である。この図は、第1の軸Yに関して上方へ針101から遠ざかるように導かれたいくつかのバーブ303を有する、リング315のセクションを示している。型の中にインサート321を置くために、リング315が位置するのと同じ横方向位置にさらにタブ317が位置する。
図3Gは、リング315とRNSとの半径方向の約0.5mmのクリアランスを示す、ニードルシールド103の抜粋部分の概略断面図である。これらの位置決め機能が離れていることが保証されることもある。
図3Hは、第1の側面から断面を見た、主部材127およびニードルシールド103の抜粋部分の概略断面図である。ニードルシールド103は第1の軸Yを横切る断面平面を有し、ニードルシールド103の幅はニードルシールド103の奥行きよりも大きい。ニードルシールド103のこの断面は第1の側面から見たものが示されており、ニードルシールド103の幅は第2の軸Xに対して平行に延びている。この図はさらに、針101、ニードルシールド103、およびニードルシールド103と相互作用する環状円板313またはリング315のバーブ303を示している。
図3Iは、第1の軸Yを軸にして図3Hに対して90度回転させた、第2の側面から断面を見た、主部材127およびニードルシールド103の抜粋部分の概略断面図である。この図はさらに、ニードルシールド103と相互作用する、環状円板313またはリング315のバーブ303を示している。この図には、ニードルシールド103の奥行きの断面が示されている。かかるニードルシールドは、Becton Dickinsonから販売されている充填済みシリンジで使用されている。
図3Jは、断面を見た、図3Hおよび図3Iに示されたニードルシールド103とは異なるニードルシールド103の抜粋部分の概略断面図である。この図には、ニードルシールド103を横切る最大直径が示されている。この図はさらに、ニードルシールド103と相互作用する、環状円板313またはリング315のバーブ303を示している。かかるニードルシールドは、Ompiから販売されている充填済みシリンジで使用されている。
この実施形態およびその変形形態の利点は、コネクタの部材が非常に単純であり、装置の組立ても単純であり、この実施形態が、コネクタ213の位置の許容差を処理することができることである。
図4Aは、サークリップ413を示す、本発明の第4の実施形態の概略3D図であり、サークリップ413は、サークリップが閉じないような切れ目407を有する。切れ目407は、切れ目407が広がり、サークリップ413によって取り囲まれた領域が大きくなるようにサークリップが曲がることを可能にする。同様に、切れ目407が狭まり、続いてサークリップ413によって取り囲まれた領域が狭められるように、サークリップ413を曲げることもできる。この曲りは、力を加えて曲りを維持しなければ、サークリップがその元の形態および元の切れ目サイズに戻るような弾性変形である。サークリップ413は、内半径および外半径ならびにある程度の厚さを有する。外半径から内半径に向かって、サークリップ413は、内半径に向かう円錐形を示す傾斜を含む。
図4Bは、リップ405上に取り付けられるサークリップ413のための、テーパ工具409とも呼ばれる組立て工具409を含む、断面を見た、主部材127の抜粋部分の概略断面図である。この図はさらに、針101、ニードルシールド103、およびニードルカバー119を示している。この組立て工程では、サークリップ407よりも大きな直径を有する組立て工具409の上にサークリップ407が半径方向に広げられる。次いで、次の工程で、組立て工具409が、サークリップ407とともに、針101の方向に、第1の軸Yに沿って押し下げられる。
図4Cは、組立て工具409がリップ405で止められたときの組立て工具409の最終位置の概略断面図である。この位置で、サークリップ413は、プランジャ工具411によって押されて、組立て工具409の端部から外される。
図4Dは、ニードルシールド103の周囲の取り付けられた最終位置にあるサークリップ413がその上に載ったリップ405を含む、断面を見た、主部材127の抜粋部分の概略断面図である。主部材127またはキャップ101が取り外されたときにサークリップ413およびニードルシールド103が取り外されるように、リップ405は、サークリップ413を主部材127またはキャップ101に連結する役目も果たす。この図はさらに、ニードルカバー119および針101を示している。
この実施形態およびその変形形態の利点は、組立てが非常に単純であり、部材、すなわちニードルシールド103、主部材127、およびサークリップ413を別々に製造することができることである。サークリップ413を異なる幾何形状のニードルシールド103に適用することができる。最後に、この実施形態は挿入力を必要とせず、CCIを害する可能性が低い。
図5Aは、接着剤513によって主部材127に接着連結されたニードルシールド103を示す、本発明の第5の実施形態の概略断面図である。この図はさらに針101を示している。
冷凍されるデバイスが組立て直後であるときに有利なため、UV硬化性接着剤が使用されることが好ましい。接着剤513は、冷凍前に完全に硬化する必要がある。主部材127は、接着剤を分配するためのアクセスが可能であるように設計されている必要がある。
このUV硬化は、たとえばかなり粘度が高いLictite 3926のようなアクリル樹脂に適用することができる。正しい波長および光強度が設定されると、UV硬化は非常に高速であり、数秒で完了させることができる。接着剤がブラックライトにさらされたときには蛍光を発するため、接着剤の存在に関するインライン検査も可能である。
図5B~図5Eは、ニードルシールド103を主部材127に連結するために接着剤を塗布する工程を示している。
図5Bは、プラズマ処理されているニードルシールド103の概略断面図である。表面エネルギーを増大させるため、このプラズマ処理は、数ミリ秒の高熱の適用を含む。ニードルシールド103(ポリプロピレン)のこのプラズマ処理により、接合強度は大幅に増大する。
図5Cは、主部材127の蓋123の穴を通して主部材127の周囲に接着剤513がリング状に分配された、薬物送達デバイス501の抜粋部分の概略断面図である。
図5Dは、主部材127の中に充填済みシリンジが組み付けられた、薬物送達デバイス501の概略抜粋部分の概略断面図である。
図5Eは、接着剤513を完全に硬化させるために数秒以内にわたってUV光が照射された、薬物送達デバイス501の概略抜粋部分の概略断面図である。UV光照射の持続時間は深さによって異なるが、一般に30秒よりも短い。
この実施形態およびその変形形態の利点は、組立てが非常に単純であり、別個の連結部材が必要ないことである。塗布する接着剤の量は、異なる幾何形状のニードルシールド103に合うように適用することができる。最後に、この実施形態は挿入力を必要とせず、CCIを害する可能性が低い。
本発明によるポジティブ接合または接着接合を確立するためのコネクタおよび記載された全ての実施形態は、RNSおよびSNSに適用することができる。RNSは、硬い外面を含むが、ニードルシールドの内側にそれほど硬くない材料(軟い材料)を含む。SNSは、シールドの全体を通じてそれほど硬くない材料(軟い材料)を含む。ニードルシールドを取り外すための力は、20Nもしくはそれ以上、たとえば25Nもしくはそれ以上、または30Nもしくはそれ以上となりうる。
「薬物」または「薬剤」という用語は、本明細書では同義的に用いられ、1つもしくはそれ以上の活性医薬成分またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物と、場合により薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬製剤を記述する。活性医薬成分(「API」)とは、最広義には、ヒトまたは動物に対して生物学的効果を有する化学構造体のことである。薬理学では、薬剤または医薬は、疾患の治療、治癒、予防、または診断に使用されるか、さもなければ身体的または精神的なウェルビーイングを向上させるために使用される。薬物または薬剤は、限定された継続期間で、または慢性障害では定期的に使用可能である。
以下に記載されるように、薬物または薬剤は、1つもしくはそれ以上の疾患の治療のために各種タイプの製剤中に少なくとも1つのAPIまたはその組合せを含みうる。APIの例としては、500Da以下の分子量を有する低分子、ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえば、ホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素)、炭水化物および多糖、ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(ネイキッドおよびcDNAを含む)、RNA、アンチセンス核酸たとえばアンチセンスDNAおよびRNA、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドが挙げられうる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに取り込み可能である。1つまたはそれ以上の薬物の混合物も企図される。
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスでの使用に適合化された一次パッケージまたは「薬物容器」に包含可能である。薬物容器は、たとえば、1つもしくはそれ以上の薬物の収納(たとえば、短期または長期の収納)に好適なチャンバを提供するように構成されたカートリッジ、シリンジ、リザーバ、または他の硬性もしくは可撓性のベッセルでありうる。たとえば、いくつかの場合には、チャンバは、少なくとも1日間(たとえば、1日間~少なくとも30日間)にわたり薬物を収納するように設計可能である。いくつかの場合には、チャンバは、約1カ月~約2年間にわたり薬物を収納するように設計可能である。収納は、室温(たとえば、約20℃)または冷蔵温度(たとえば、約-4℃~約4℃)で行うことが可能である。いくつかの場合には、薬物容器は、投与される医薬製剤の2つ以上の成分(たとえば、APIと希釈剤、または2つの異なる薬物)を各チャンバに1つずつ個別に収納するように構成されたデュアルチャンバカートリッジでありうるか、またはそれを含みうる。かかる場合には、デュアルチャンバカートリッジの2つのチャンバは、人体もしくは動物体への投薬前および/または投薬中に2つ以上の成分間の混合が可能になるように構成可能である。たとえば、2つのチャンバは、互いに流体連通するように(たとえば、2つのチャンバ間の導管を介して)かつ所望により投薬前にユーザによる2つの成分の混合が可能になるように構成可能である。代替的または追加的に、2つのチャンバは、人体または動物体への成分の投薬時に混合が可能になるように構成可能である。
本明細書に記載の薬物送達デバイスに含まれる薬物または薬剤は、多くの異なるタイプの医学的障害の治療および/または予防のために使用可能である。障害の例としては、たとえば、糖尿病または糖尿病に伴う合併症たとえば糖尿病性網膜症、血栓塞栓障害たとえば深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症が挙げられる。障害のさらなる例は、急性冠症候群(ACS)、アンギナ、心筋梗塞、癌、黄斑変性、炎症、枯草熱、アテローム硬化症および/または関節リウマチである。APIおよび薬物の例は、ローテリステ2014年(Rote Liste 2014)(たとえば、限定されるものではないがメイングループ12(抗糖尿病薬剤)または86(オンコロジー薬剤))やメルク・インデックス第15版(Merck Index,15th edition)などのハンドブックに記載されているものである。
1型もしくは2型糖尿病または1型もしくは2型糖尿病に伴う合併症の治療および/または予防のためのAPIの例としては、インスリン、たとえば、ヒトインスリン、もしくはヒトインスリンアナログもしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP-1)、GLP-1アナログもしくはGLP-1レセプターアゴニスト、はそのアナログもしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP4)阻害剤、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、またはそれらのいずれかの混合物が挙げられる。本明細書で用いられる場合、「アナログ」および「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドに存在する少なくとも1つのアミノ酸残基の欠失および/または交換によりおよび/または少なくとも1つのアミノ酸残基の付加により天然に存在するペプチドの構造たとえばヒトインスリンの構造から形式的に誘導可能な分子構造を有するポリペプチドを指す。付加および/または交換アミノ酸残基は、コード可能アミノ酸残基または他の天然に存在する残基または純合成アミノ酸残基のどれかでありうる。インスリンアナログは、「インスリンレセプターリガンド」とも呼ばれる。特に、「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドの構造から形式的に誘導可能な分子構造、たとえば、1つまたはそれ以上の有機置換基(たとえば脂肪酸)がアミノ酸の1つまたはそれ以上に結合したヒトインスリンの分子構造を有するポリペプチドを指す。場合により、天然に存在するペプチドに存在する1つまたはそれ以上のアミノ酸が、欠失し、および/または非コード可能アミノ酸を含めて他のアミノ酸によって置き換えられ、または天然に存在するペプチドに非コード可能なものを含めてアミノ酸が付加される。
インスリンアナログの例は、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン(インスリングルリジン);Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン(インスリンリスプロ);Asp(B28)ヒトインスリン(インスリンアスパルト);位置B28のプロリンがAsp、Lys、Leu、ValまたはAlaに置き換えられたうえに位置B29のLysがProに置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28~B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体の例は、たとえば、B29-N-ミリストイル-des(B30)ヒトインスリン、Lys(B29)(N-テトラデカノイル)-des(B30)ヒトインスリン(インスリンデテミル、レベミル(Levemir)(登録商標));B29-N-パルミトイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-ミリストイルヒトインスリン;B29-N-パルミトイルヒトインスリン;B28-N-ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28-N-パルミトイル-LysB28ProB29ヒトインスリン;B30-N-ミリストイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30-N-パルミトイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29-N-(N-パルミトイル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン、B29-N-オメガ-カルボキシペンタデカノイル-ガンマ-L-グルタミル-des(B30)ヒトインスリン(インスリンデグルデク、トレシーバ(Tresiba)(登録商標));B29-N-(N-リトコリル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)ヒトインスリンおよびB29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
GLP-1、GLP-1アナログおよびGLP-1レセプターアゴニストの例は、たとえば、リキシセナチド(リキスミア(Lyxumia)(登録商標))、エキセナチド(エキセンジン-4、バイエッタ(Byetta)(登録商標)、ビデュリオン(Bydureon)(登録商標)、ヒラモンスターの唾液腺により産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(ビクトーザ(Victoza)(登録商標))、セマグルチド、タスポグルチド、アルビグルチド(シンクリア(Syncria)(登録商標))、デュラグルチド(トルリシティ(Trulicity)(登録商標))、rエキセンジン-4、CJC-1134-PC、PB-1023、TTP-054、ラングレナチド/HM-11260C、CM-3、GLP-1エリゲン、ORMD-0901、NN-9924、NN-9926、NN-9927、ノデキセン、ビアドール-GLP-1、CVX-096、ZYOG-1、ZYD-1、GSK-2374697、DA-3091、MAR-701、MAR709、ZP-2929、ZP-3022、TT-401、BHM-034、MOD-6030、CAM-2036、DA-15864、ARI-2651、ARI-2255、エキセナチド-XTENおよびグルカゴン-Xtenである。
オリゴヌクレオチドの例は、たとえば、家族性高コレステロール血症の治療のためのコレステロール低下アンチセンス治療剤ミポメルセンナトリウム(キナムロ(Kynamro)(登録商標))である。
DPP4阻害剤の例は、ビダグリプチン、シタグリプチン、デナグリプチン、サキサグリプチン、ベルベリンである。
ホルモンの例としては、脳下垂体ホルモンもしくは視床下部ホルモンまたはレギュラトリー活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニスト、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(Somatropine)(ソマトロピン(Somatropin))、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、リュープロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンが挙げられる。
多糖の例としては、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリンもしくは超低分子量ヘパリンもしくはそれらの誘導体、もしくは硫酸化多糖たとえばポリ硫酸化形の上述した多糖、および/またはそれらの薬学的に許容可能な塩が挙げられる。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例は、エノキサパリンナトリウムである。ヒアルロン酸誘導体の例は、ハイランG-F20(シンビスク(Synvisc)(登録商標))、ヒアルロン酸ナトリウムである。
本明細書で用いられる「抗体」という用語は、イムノグロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。イムノグロブリン分子の抗原結合部分の例としては、抗原への結合能を保持するF(ab)およびF(ab’)2フラグメントが挙げられる。抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、組換え抗体、キメラ抗体、脱免疫化もしくはヒト化抗体、完全ヒト抗体、非ヒト(たとえばネズミ)抗体、または一本鎖抗体でありうる。いくつかの実施形態では、抗体は、エフェクター機能を有するとともに補体を固定可能である。いくつかの実施形態では、抗体は、Fcレセプターへの結合能が低減されているか、または結合能がない。たとえば、抗体は、Fcレセプターへの結合を支援しない、たとえば、Fcレセプター結合領域の突然変異もしくは欠失を有するアイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは突然変異体でありうる。抗体という用語は、4価二重特異的タンデムイムノグロブリン(TBTI)および/またはクロスオーバー結合領域配向を有する二重可変領域抗体様結合タンパク質(CODV)に基づく抗原結合分子も含む。
「フラグメント」または「抗体フラグメント」という用語は、完全長抗体ポリペプチドを含まないが依然として抗原に結合可能な完全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を含む抗体ポリペプチド分子由来のポリペプチド(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)を指す。抗体フラグメントは、完全長抗体ポリペプチドの切断部分を含みうるが、この用語は、かかる切断フラグメントに限定されるものではない。本発明に有用な抗体フラグメントとしては、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、線状抗体、単一特異的または多重特異的な抗体フラグメント、たとえば、二重特異的、三重特異的、四重特異的および多重特異的抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)、1価または多価抗体フラグメント、たとえば、2価、3価、4価および多価の抗体、ミニボディ、キレート化組換え抗体、トリボディまたはビボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュール免疫医薬(SMIP)、結合ドメインイムノグロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体が挙げられる。抗原結合抗体フラグメントの追加の例は当技術分野で公知である。
「相補性決定領域」または「CDR」という用語は、特異的抗原認識を媒介する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。「フレームワーク領域」という用語は、CDR配列でないかつ抗原結合が可能になるようにCDR配列の適正配置を維持する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、典型的には抗原結合に直接関与しないが、当技術分野で公知のように、ある特定の抗体のフレームワーク領域内のある特定の残基は、抗原結合に直接関与しうるか、またはCDR内の1つもしくはそれ以上のアミノ酸と抗原との相互作用能に影響を及ぼしうる。
抗体の例は、抗PCSK-9 mAb(たとえば、アリロクマブ)、抗IL-6 mAb(たとえば、サリルマブ)、および抗IL-4 mAb(たとえば、デュピルマブ)である。
本明細書に記載のいずれのAPIの薬学的に許容可能な塩も、薬物送達デバイスで薬物または薬剤に使用することが企図される。薬学的に許容可能な塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。
本発明の全範囲および趣旨を逸脱しない範囲で、本明細書に記載されたAPI、製剤、装置、方法、システム、および実施形態のさまざまな構成要素の変更(追加および/または除去)を実行することができることを当業者は理解するであろう。本発明の全範囲および趣旨は、かかる変更およびそれらの全ての均等物を包含する。
101 針
103 ニードルシールド
105 プロング
107 ベース部材
109 取付け部材
111 アーム
113 ステープル
115 組立て工具
117 レバーアーム
119 ニードルカバー
121 キャップ
123 閉鎖部材
125 蓋ブロック
127 主部材
129 キャップクリップ
201 グラウンドプレート
203 バーブ
205 アーム
207 貫通穴
213 コネクタ
221 蓋ウェッジ
223 傾斜
225 クリップ
227 蓋クリップ
229 ビーム
303 バーブ
305 穴
307 可撓性アーム
309 インデント
313 環状円板
315 リング
317 タブ
405 リップ
407 切れ目
409 組立て工具
411 プランジャ工具
413 サークリップ
501 薬物送達デバイス
513 接着剤

Claims (14)

  1. 装置であって、
    第1の軸(Y)に沿って配置された針(101)を含むニードルユニットと、
    針(101)を覆うニードルシールド(103)と、
    主部材(127)と、
    該主部材(127)が第1の軸(Y)に沿って針(101)から遠ざかるように動かされたときにニードルシールド(103)が取り外されるように、該ニードルシールド(103)を主部材(127)に、ポジティブ連結または接着接合によって連結するためのコネクタ(113、213、313、315、413、513)と
    を含む前記装置。
  2. 装置であって、
    第1の軸(Y)に沿って配置された針(101)を含むニードルユニットと、
    針(101)を覆うニードルシールド(103)と、
    主部材(127)と、
    該主部材(127)が第1の軸(Y)に沿って針(101)から遠ざかるように動かされたときにニードルシールド(103)が取り外されるように、該ニードルシールド(103)を主部材(127)に、ポジティブ連結または接着接合によって連結するためのコネクタ(113、213、313、315、413、513)と
    を含み、ここで、
    該コネクタ(113、213、313、315、413、513)は、ニードルシールド(103)の外面に沿って延びる少なくとも1本の可動アーム(111、205)を含み、
    該少なくとも1本の可動アーム(111、205)は、主部材(127)の取付け部材(109)を貫通してニードルシールド(103)の方へ導かれている、
    前記装置。
  3. 取付け部材(109)
    を含み、ここで、
    該取付け部材(109)は、主部材と取付け部材とが一体ボディ構造体を形成するように、主部材(127)に機械的に連結されており、または該主部材(127)に一体化されている、
    請求項1または2に記載の装置。
  4. 主部材(127)を含むキャップ(121)
    を含み、ここで、
    主部材(127)は、キャップ(121)の外面を提供し、該キャップ(121)の内側空間を画成し、
    装置はさらに、
    針(101)から遠い主部材(127)の開口部を覆う閉鎖部材(123)
    を含み、
    コネクタ(113、213、313、315、413、513)の少なくとも1つのセクションは、
    閉鎖部材(123)が主部材(127)に連結されていないときに開口部を通してアクセス可能であり、コネクタ(113、213、313、315、413、513)は、
    閉鎖部材(123)が主部材(127)に連結されているときにアクセス可能でない、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の装置。
  5. 少なくとも1本の可動アーム(111、205)は、少なくとも1つのプロング(105)またはバーブ(203)とニードルシールド(103)との間のポジティブ連結を確立するためにニードルシールド(103)の方へ半径方向内側に延びている少なくとも1つのプロング(105)またはバーブ(203)を含む、
    請求項2~4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 第1の軸(Y)に対して垂直に延びるベース部材(107、201)
    を含み、
    少なくとも1本の可動アーム(111、205)はベース部材(107、201)に連結されている、
    請求項2~5のいずれか1項に記載の装置。
  7. 少なくとも1本の可動アーム(111、205)は、ベース部材(107、201)の半径方向端領域から始まり、第1の軸(Y)に沿って延びており、少なくとも1本の可動アーム(111、205)は、ベース部材(107、201)から遠い端領域に、第1の軸(Y)の方へ平行に内側へまたは半径方向内側へ延びるセクションを有する、
    請求項6に記載の装置。
  8. ベース部材(107)は、取付け部材(109)にポジティブ連結されており、かつ/または取付け部材(109)に回転不能に固定されており、少なくとも1本の可動アーム(111、205)は、プロング(105)またはバーブ(203)を介してニードルシールド(103)にポジティブ連結されている、
    請求項6または7に記載の装置。
  9. ベース部材(107、201)は、グラウンドプレート(201)を主部材(127)の取付け部材(109)にポジティブ連結するために第1の軸(Y)に配置された貫通穴(207)を有するグラウンドプレート(201)として形成されており、
    該グラウンドプレート(201)に連結された少なくとも1本の可動アーム(205)は、第1の軸(Y)に沿って、グラウンドプレート(201)から遠ざかるように、針(101)の方へ延びており、
    少なくとも1本の可動アーム(205)は、第1の軸(Y)から遠ざかるように導かれており、
    少なくとも1本の可動アーム(205)は、その端部に、ニードルシールド(103)の方へ曲げられたバーブ(203)を含む、
    請求項6~8のいずれか1項に記載の装置。
  10. 少なくとも1本の可動アーム(111、205)は、主部材(127)の内側に配置された支持機能(119、221、225)によって、半径方向外側へ変位しないように支持されている、
    請求項2~9のいずれか1項に記載の装置。
  11. コネクタ(113、213、313、315、413、513)は、互いに対向して配置された2本の可動アーム(111、205)を含み、ニードルシールド(103)はアーム間に配置されている、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の装置。
  12. コネクタ(113、213、313、315、413、513)は、環状円板(313)またはリング(315)とニードルシールド(103)との間のポジティブ連結を確立するためにニードルシールド(103)を取り囲んでいる環状円板(313)またはリング(315)を含む、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の装置。
  13. 請求項1~12のいずれか1項に記載の装置を製造するための方法であって:
    第1の軸(Y)を定める針(101)を含むニードルユニットを提供する工程と、
    ニードルシールド(103)を提供する工程と、
    主部材(127)を提供する工程と、
    主部材(127)または主部材(121)を含むキャップ(121)が第1の軸(Y)に沿って針(101)から遠ざかるように動かされたときにニードルシールド(103)を取り外すことができるように、ニードルシールド(103)を主部材(127)にポジティブ連結するためのコネクタ(113、213、313、315、413、513)を形成する工程と
    を含む前記方法。
  14. 請求項1~12のいずれか1項に記載の装置と
    ハウジングと
    を含む自動注射器(501)であって、
    主部材はハウジングに連結されており、針はハウジング内に保持されている、
    前記自動注射器。
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