JP2022525659A - 容器保持部材、薬物送達デバイスおよび方法 - Google Patents

容器保持部材、薬物送達デバイスおよび方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、容器保持部材(300)であって:-容器(310)のための保持空間(308)を制限する内面(304)を含む保持部材本体(302)であって、挿入開口部(354)を有し、挿入開口部(354)を通して容器(310)が保持空間(308)に挿入可能である、保持部材本体(302)と、-固定部材(120、320)とを含み、この固定部材(120、320)は:-内面(304)に連結され、保持部材本体(302)の内面(304)から内方向に延びる連結部分(330)と、-連結部分(330)から保持空間(308)内に延び、第1の自由端(334)を含む第1の固定部分(332)と、-連結部分(330)または第1の固定部分(332)から保持空間(308)内に延び、第2の自由端(344)を含む第2の固定部分(342)とを含み、ここで、第1の固定部分(332)および第2の固定部分(342)は、容器(310)を容器保持部材(300)内に固定するために、容器(310)と係合するように配置および構成され、第1の自由端(334)は、第2の自由端(344)よりも挿入開口部(354)の近くに配置される容器保持部材に関する。【選択図】図3B

Description

本開示は、好ましくは薬物送達デバイス用の容器保持部材、ならびにその容器保持部材および/または対応するアセンブリを含む薬物送達デバイスに関する。さらに、容器保持部材を作動するための方法が開示される。
本開示の目的は、改良された容器保持部材、特に不正操作を妨げるもしくは防止する、および/または好ましくは薬物もしくは薬剤を含む容器に関連して適正な容器のみが使用されることを保証する容器保持部材を提供することである。さらに、対応するデバイスおよび方法が開示される。
この目的は、請求項1に記載の容器保持部材、および独立請求項に記載の薬物送達デバイスおよび方法によって実現することができる。さらに有利な実施形態は、従属請求項に記載されている。
一態様では、容器保持部材は、好ましくは、薬物送達デバイス用の容器保持部材である。容器保持部材は:
-容器のための保持空間を制限するまたは取り囲む内面を含む保持部材本体であって、挿入開口部を有し、挿入開口部を通して容器が保持空間に挿入可能である、保持部材本体と、
-固定部材とを含み、固定部材は:
-内面に連結され、保持部材本体の内面から内方向に延びる連結部分と、
-連結部分から保持空間内に延び、第1の自由端を含む第1の固定部分と、
-連結部分および/または第1の固定部分から保持空間内に延び、第2の自由端を含む第2の固定部分とを含み、
ここで、第1の固定部分および第2の固定部分は、容器を容器保持部材内に固定するために、容器と係合するように配置および構成され、
第1の自由端は、第2の自由端よりも挿入開口部の近くに配置される。
連結部分が保持部材本体の内面から内方向に延びる、すなわち固定部材全体が保持部材本体によって囲まれているので、固定部材を不正操作するのが困難である。したがって、適切な量および適切な濃度の薬物を含む容器を製造中に挿入することが可能である。患者は、容器保持部材をペン型デバイスに挿入することができ、薬物を一度にまたは数回注射することができる。容器が空になると、患者は、保持部材本体全体を、正しい薬物、正しい量、および正しい濃度を再び含む新しいものに交換することができる。容器保持部材は、患者が正しい薬物および/または薬物の正しい濃度を確実に得られるようにするために、特別な薬物送達デバイスにのみ適合するようにたとえば機械的にコード化される。
第1の自由端および第2の自由端は、特にすべての固定部材が考慮されるとき、容器との接触を失うのを互いに防止し合うように配置される。したがって、容器は、遠位方向および近位方向で固定される。遠位端は、容器保持部材の注射端に近接することがある。近位端は、挿入開口部により近いことがある。
第2の固定部分が連結部分から保持空間内に延びる場合、分岐部があり、分岐部から、第1の固定部分と第2の固定部分とが異なる方向で保持空間内に延びる。この場合、両方の固定部分は、同じ形状または同様の形状を有することがある。この分岐部を有する固定部材は、より高い圧力および/または引張力に耐えることができる非常に安定した固定部材とすることができる。
第2の固定部分が第1の固定部分から保持空間内に延びる場合、第1の自由端は、第1の固定部分の突起に配置される。連結部分、第1の固定部分、第2の固定部分は、この順序で配置される。この順序により、設置空間を小さくするのに適していることがある比較的平坦な配置が可能になりうる。
第1の固定部分および第2の固定部分は、容器に当接することがある。第1の自由端および/または第2の自由端も容器に当接する可能性がある。
第1の自由端および/または第2の自由端は、たとえば1mm~5mm(ミリメートル)の範囲内のより長い縁部の形状を有することがある。代替として、特に指形の固定部分が使用される場合、自由端はより丸い形状を有することがある。第2の固定部分が第1の固定部分に連結されている場合、特に第2の固定部分が第1の固定部分のみに連結されており、連結部分には直接連結されていない場合、第1の自由端は、第1の固定部分の突起に配置される。
容器および容器保持部材は、それぞれ細長くてよい。容器および/または容器保持部材の長さは、たとえば容器の最大幅の少なくとも3倍、4倍、または5倍、およびたとえば容器の最大幅の最大20倍とすることができる。
容器は、容器本体と容器カバーを含むことがある。容器本体は、たとえばガラスから作成されていることがあり、またはガラスを含むことがある。容器カバーは、たとえば金属から作成されていることがあり、または金属を含むことがある。容器カバーは、たとえば境界圧着(border crimping)によって容器本体に固定することができる。
薬物容器は、たとえば、カートリッジ、シリンジ、リザーバ、アンプル、または1つもしくはそれ以上の薬物の収納(たとえば短期または長期の収納)に好適なチャンバを提供するように構成された他の硬性または可撓性のベッセルとすることができる。シリンジは、注射に使用される針をすでに含むことがある。
容器保持部材に容器が挿入されていないとき、固定部材の非偏向位置、たとえば第1の状態がありうる。さらに、容器が挿入されるとき、固定部材の偏向位置、たとえば第2の状態がありうる。偏向は、容器を保持するための力を生成することがある。固定部分の一方、または両方の固定部分にさらなる偏向が生じることがある。さらなる偏向は、容器を保持するためのさらなる力を加えることがある。
連結部分は、保持部材本体の内面に可動に連結される。場合によりまたは追加として、固定部材は、第1の状態と第2の状態とを切り替えるために、第1の自由端および/または第2の自由端が、挿入開口部に交差してまたは垂直に配置された挿入軸に対して軸方向に移動するように構成される。垂直は、直角、すなわち90度の角度を指すことがある。固定部材が保部材本体の固定位置の周りを旋回するので、軸方向運動が可能でありうる。容器のキャップが通過できるようにするために、この運動によって挿入開口部が拡大または拡張される。その後、挿入開口部は収縮して、容器のキャップよりも小さい直径または幅を有する容器のネック部分になることがある。さらに、内面と容器、特に容器キャップとの間のこの運動によって、第2の自由端を配置することが可能でありうる。第1の自由端および/または第2の自由端は、好ましくは、少なくとも1mm(ミリメートル)、少なくとも2mm、少なくとも4mm、または少なくとも5mm変位可能でありうる。変位は、1.5cm(センチメートル)未満または1cm未満でよい。
代替としてまたは追加として、固定部材は、第1の状態と第2の状態とを切り替えるために、第1の自由端および/または第2の自由端が、容器保持部材に容器が挿入される挿入開口部から離れるように移動するように構成される。固定部材が固定部材本体の固定部分の周りを旋回するので、この遠位運動が可能でありうる。
固定部材は、第2の状態で第2の固定部分が挿入軸に対して軸方向に延びるように、および/または第2の状態で第2の固定部分が挿入軸に対して径方向位置に配置されるように構成され、この径方向位置は、保持部材本体の内面から径方向内側にオフセットされている。保持部材本体内のより遠位および/またはより内側の位置は、不正操作を妨げることがある。
固定部材は、第2の状態で第2の固定部分が容器と保持部材本体の内面との間に配置されるように構成される。したがって、固定部分は、たとえば、容器のキャップ、保持部材本体、および/または容器の主要部分によって、いくつかの側面またはすべての側面で覆われている。
容器が挿入された第2の状態では、第2の固定部分と内面との間に空き空間または隙間がありうる。この空き空間は、容器に対する横方向の圧力または径方向の圧力が許容範囲内にあるようにすることができる。
代替として、第2の固定部分は、内面に隣接し、内面と接触することがあり、たとえば第2の固定部分と内面との間に空間がないことがある。これにより、保持部材本体内に容器を固定するためのより高いクランプ力が可能になりうる。
保持部材本体の内面と連結部分との間に可撓性部分が配置される。可撓性部分は、固定部材の動き、特に旋回を可能にすることがある。可撓性部分の使用は、簡単であり、費用対効果が高い。
可撓性部分はフィルムヒンジを含むことがあり、フィルムヒンジは、それに連結されている部材よりも薄い薄膜によって形成される。フィルムヒンジは、プラスチックまたは別の適切な材料から作成される。フィルムヒンジは、1ミリメートル未満または0.1ミリメートル未満の厚さを有することがある。フィルムヒンジの厚さは、たとえば0.01ミリメートルよりも大きいことがある。第1の状態と第2の状態との間のフィルムヒンジの偏向角または旋回角は、20度~110度の範囲内または30度~60度の範囲内でよい。
フィルムヒンジの代替としてまたは追加として、少なくとも1つの横方向の可撓性連結部が、第1の連結部分と第2の固定部材の第2の連結部分との間に配置される。可撓性部分、たとえばフィルムヒンジは、特に横方向または周方向で可撓性連結部によって付力される。この付力は、保持部材本体から容器を取り外そうと人が試みた場合に容器保持部材が耐えることができるように、引張力を増加させるために非常に重要でありうる。
可撓性連結部は、第1の固定部材に対して、および/または第2の固定部材に対して外方向にオフセットされる。可撓性連結部は、挿入開口部の周方向に延びることができる。好ましくは、少なくとも1つの可撓性連結部は、少なくとも1つの可撓性連結部の近傍にある固定部材のうちの少なくとも2つと同じ量だけ、またはこれらの固定部材よりも少ない量だけ偏向することがある。
第1の代替形態によれば、保持部材本体は、細長い保持部材本体でよい。固定部材は、細長い保持部材本体と共に単体としてまたは一体として形成される。細長い保持部材本体の長さは、細長い保持部材本体の幅の少なくとも2倍もしくは細長い保持部材本体の最大幅より少なくとも3倍長く、および/または細長い保持部材本体の幅の20倍より短いことがある。「単体として」または「一体として」は、同じ金型、および特に同じキャビティを使用して、同じ成形プロセスで1つの部材のみを製造したことを意味する場合がある。代替としてまたは追加として、「単体として」または「一体として」は、一方の要素を他方から、これらの要素の一方または両方の要素を破壊せずに、分離することが不可能であることを意味することがある。したがって、細長い保持部材本体と固定部材との間の非常に耐久性のある強力な連結に達することができる。さらに、部材の数が減少され、部材のロジスティクスがより単純になり、それに伴うコストがより低減しうる。細長い保持部材本体は、容器の長さの少なくとも50パーセント、少なくとも75パーセント、または少なくとも90パーセントを覆うことがある。細長い保持部材本体は、容器の長さを完全に覆うことがある。したがって、細長い保持部材は、容器の近位端まで延びることがあり、または近位端を超えて延びることがある。
しかし、引き続き第1の代替形態を参照すると、固定部材は、これら2つの部材の製造後に、細長い保持部材本体に連結される別個の部材に形成される。これらの部材の間に、たとえばスナップ嵌めや締まり嵌め/圧力嵌めによる機械的連結、および/または化学接着剤、すなわち接着剤を使用する連結がありうる。これは、コンパクトな保持部材本体を細長い容器ホルダに取り付けることができることを意味する。
第2の代替形態によれば、保持部材本体は、保持部材本体の幅よりも短い、または保持部材本体の最大外径よりも短い長さを有することがある短いまたはコンパクトな本体でよい。この場合にも、固定部材は、保持部材本体と共に単体として形成される。短い保持部材本体は、細長い保持部材本体を含む場合と比較して、たとえばより少ないスライダ、すなわちエジェクタとは異なる摺動部材を使用して金型をより単純にすることができるので、容器保持部材の製造をかなり容易にすることができる。第2の代替形態に関しては、2つの別個の部材を使用して、保持空間内に容器を収容することができる。これらの部材の間に、たとえばスナップ嵌めや締まり嵌め/圧力嵌めによる機械的連結、および/または化学接着剤、すなわち接着剤を使用する連結がありうる。これは、コンパクトな保持部材本体を細長い容器ホルダに取り付けることができることを意味する。
どちらの代替形態でも、容器保持部材および/または保持部材本体は、プラスチックまたは別の適切な材料から作成される。さらに、どちらの代替形態においても、容器の最大外径は、5mm(ミリメートル)~15mmの範囲内、または7mm(ミリメートル)~12mmの範囲内でよい。したがって、保持部材本体の最大内径は、わずかに大きいことがあり、たとえば6mm~16mmの範囲内または8mm~13mmの範囲内でよい。
第1の固定部分は、第2の状態で挿入軸に対して軸方向および/または遠位方向に面する第1の表面を含むことがある。第1の表面は、平面であっても、湾曲形、球形、非球形などであってもよい。面法線は、表面から離れる向きであり、すべての側で表面、特に平坦面と90度の角度を成す方向として定義される。以下では、別段の記載がない限り、面法線と軸との間で成される2つの角度のうち小さい方の角度について述べられる。
第2の状態では、特に第1の平坦面に関して、以下のことが有効となりうる:
a)第1の平坦面の面法線が挿入軸に向いている状態で、第1の平坦面の面法線と挿入軸とが成す角度が10度未満または5度未満である、または
b)第1の平坦面の面法線と挿入軸とが互いに平行である、または
c)固定部材の第1の平坦面の面法線が挿入軸から離れる方向を向いている状態で、固定部材の第1の平坦面の面法線と挿入軸とが成す角度が45度未満である。
第2の固定部分は、第2の状態で挿入軸に対して径方向および/または内方向に面する第2の表面を含むことがある。第2の表面は、平面であっても、湾曲形、球形、非球形などであってもよい。面法線は、表面から離れる向きであり、すべての側で表面と90度の角度を成す方向として定義される。以下では、別段の記載がない限り、面法線と軸との間で成される2つの角度のうち小さい方の角度について述べられる。
第2の状態では、特に第2の平坦面に関して、以下のことが有効となりうる:
a)第2の平坦面の面法線と挿入軸とが互いに直角である、または
b)第2の平坦面の面法線と挿入軸とが成す角度が、80度よりも大きい、または85度よりも大きいが、90度未満である。
第1の表面および第2の表面は鋭角、好ましくは30度~85度の範囲内、または45度~75度の範囲内の角度を含むことがある。この鋭角の技術的効果は、角度が容器によって拡張されること、すなわち、第1の固定部分および/または第2の固定部分、特に第1の端部および/または第2の端部が容器によって互いに離れるように偏向されることでありうる。この偏向は、そのような偏向がない場合よりも、2つの表面の間で容器を強く保持する当接力を生成することができる。
第1の固定部分は、保持空間への容器の挿入中に、容器を案内するように構成された第3の表面を含むことがある。さらに、第2の状態で、第3の表面は、第1の表面が第2の状態で向いている方向とは異なる方向および/または第2の表面が第2の状態で向いている方向とは異なる方向を向くことがある。特に第2の状態で、固定部材の第3の表面は、第1の表面よりも挿入開口部の近くに位置することがある。第3の表面は、平面であっても、湾曲形、球形、非球形などであってもよい。面法線は、表面から離れる向きであり、すべての側で表面と90度の角度を成す方向として定義される。以下では、別段の記載がない限り、面法線と軸との間で成される2つの角度のうち小さい方の角度について述べられる。
第2の状態では、特に第3の平坦面に関して、以下のことが有効となりうる:
a)第3の表面の面法線が挿入軸に向いている状態で、第3の平坦面の面法線と挿入軸とが成す角度が45度~75度の範囲内である。
固定部材の第3の表面、固定部材の第1の表面、および固定部材の第2の表面は、特にこれらの表面を挿入軸に対して位置合わせするために上記の角度が使用される場合、この順序で段差、好ましくはフックを形成することがある。
少なくとも1つの固定部材は、第1の固定部材でよく、容器保持部材は、2つの固定部材、3つの固定部材、または少なくとも4つの固定部材を含むことがある。100個未満の固定部材、または50個未満の固定部材、または20個未満の固定部材が存在することがある。使用される固定部材が少ないほど、金型は単純になりうる。容器と相互作用するクランプ力は、使用される固定部材がより多いほど高くなることがある。
すべての固定部材は、同じクランプ力を有するように、第1の固定部材と同様に形成される。固定部材は、クランプ力を容器の周り、またはより具体的には容器キャップおよび/または容器ネックの周りに均等に分散させるために、周方向で等距離に配設される。
少なくとも1つの固定部材は、プレートまたはフィンガとして形成される。プレートの場合、固定部材の幅は、固定部材の長さよりも大きくてよい。プレート形状は、コンパクトなおよび/または剛性の固定部材をもたらすことがある。フィンガの場合、固定部材の長さは、固定部材の幅よりも大きくてよく、特に幅の2倍よりも大きくてよい。
プレートは、台形フットプリントを有することがある。少なくとも1つの固定部材の第1の表面および/または少なくとも1つの固定部材の第3の表面は、少なくとも1つの固定部材の突起に形成される。突起は、好ましくは、固定部材の縁部から離間して配置され、好ましくは、少なくとも0.5mmまたは少なくとも1mmだけ離間して配置される。突起も、台形フットプリントを有することがある。突起は、固定部材と同じフットプリント形状、および/または好ましくはより小さいフットプリントを有することがある。これは、容器保持部材の製造および/または成形を容易にすることができる。
容器保持部材は、軸方向で容器に関する保持空間を制限する少なくとも1つの遠位停止要素を含むことがある。遠位停止要素は、その中心に貫通穴、好ましくは円形の貫通穴を含むことがある。針またはノズルが、貫通穴を通して容器に挿入される。
第2の状態では、容器の近位運動は、主に少なくとも1つの固定部材によって妨げられる。これは、遠位停止要素を用いる実施形態において、またはたとえば少なくとも1つの固定部材に加えて提供されるさらなる遠位停止要素を用いない実施形態において有効でありうる。少なくとも1つの固定部材の1つの効果は、容器の近位運動の防止である。しかし、少なくとも1つの固定部材はさらに、容器がその最終位置または使用位置に挿入された場合に遠位方向への運動を防止することもできる。
保持空間は、停止要素と固定部材の第1の側との間にある第1の部分と、固定部材の反対側にある第2の部分とを有することがある。第2の部分は、保持空間全体の体積の少なくとも75パーセントまたは体積の少なくとも80パーセントを含むことがある。したがって、容器は、遠位面で停止要素に当接することがあり、固定部材は、保持空間の奥深くに配置されることがある。したがって、特に容器がすでに挿入されているとき、挿入開口部から固定部材へのアクセスはほぼ不可能である。
代替として、遠位停止要素が使用されないことがある。このとき、第2の状態では、容器の遠位運動は、主に少なくとも1つの固定部材によって妨げられる。これは、主に少なくとも1つの固定部材、またはそれのみによって容器が遠位および近位方向で固定されることを意味する。
容器保持アセンブリは、上述したような容器保持部材と、好ましくは互いに恒久的に連結されている容器とを含むことがある。「恒久的」とは、容器または少なくとも1つの固定部材のいずれかを破壊することなく、容器を容器保持部材から取り外すことができないことを意味することがある。容器は薬物を含むことがある。容器は容器保持部材に連結され、固定部材は、第2の状態、すなわち容器が容器保持部材に連結されていない第1の状態とは異なる状態にある。薬物は、インスリン、ホルモン、抗体、本明細書で以下に列挙されている薬物の1つ、または別の薬物を含むことがある。
実施形態a)によれば、容器保持部材は、以下の構成を有することがある:
-第2の固定部分は、第1の固定部分に直接連結されるが、連結部分には直接連結されず、第1の固定部分は、特に容器のキャップによって、容器の挿入中に横方向空間に弾性的に変形されるように構成され、横方向空間は、第1の固定部分によって、および/または好ましくは連結部分によって、ならびに保持部材本体によって境界を画される。
したがって、以下の構成の1つ、任意に選択されたいくつか、またはすべてが、実施形態a)において実現される:
-容器は、容器保持部材の後端または近位端から挿入される、および/または
-固定部材は、容器保持部材に対して弾性および/または弾力性を有することがある、および/または
-第1の固定部分は、容器保持部材の長手方向軸に対して斜めに向けられることがあり、および/または第1の固定部分の第3の表面は、傾斜面とすることができる(たとえば、容器保持部材の長手方向軸に対して傾斜されている)。傾斜面は、第1の状態および/または第2の状態において近位方向に向くことがある、および/または
-第1の固定部分、好ましくはまた第1の固定部分の第3の表面および/または第1の表面は、容器保持部材への容器の挿入中に容器のキャップ(たとえばフェルールまたは金属キャップ、たとえば圧着されたキャップ)が第1の固定部分を通るときに、好ましくは弾性的に変形される、および/または
-固定部材は、前部(遠位部)を有することがあり、前部は、容器のキャップとその最終挿入位置で係合するために、第2の状態での挿入開口部のより近位の部分の内径と比較して大きい、第2の状態での挿入開口部の内径を形成する、および/または
-第1の固定部分、ならびに/または第1の固定部分の第3の表面および/もしくは第1の表面は、容器がその最終挿入位置にあるとき、すなわち固定部材の第2の状態にあるときに、容器のネック部分に係合することができ、たとえば容器の主要部分と比較しておよび/または容器のキャップの外径と比較して小さい外径を有するネック部分に係合することができる。
実施形態b)によれば、容器保持部材は、以下の構成を有することがある:
-第1の固定部分が連結部分に直接連結され、第2の固定部分が連結部分に直接連結され、分岐部が存在し、第1の固定部分および第2の固定部分が、第2の状態で分岐部から保持空間内に延び、第1の自由端および第2の自由端は、第2の状態で容器との接触を失う、特に容器のキャップとの接触を失うのを互いに防止し合うように配置される。
したがって、以下の構成の1つ、任意に選択されたいくつか、またはすべてが、実施形態b)において実現される:
-容器は、容器保持部材の後端または近位端から挿入される、および/または
-固定部材は、容器保持部材に対して弾性または弾力性を有することがある、および/または
-第1の固定部分は、容器保持部材の長手方向軸に対して斜めに向けられることがあり、および/または第1の固定部分の第3の表面は、傾斜面とすることができる(たとえば、容器保持部材の長手方向軸に対して傾斜されている)。傾斜面は、第1の状態および/または第2の状態において近位方向に向くことがある。代替として、固定部材は、特に容器保持部材の長手方向軸に沿った断面で見たときに、先細りしていても、楔形状を有していてもよい。連結部分は、好ましくは遠位方向に先細りが始まる基部でよい、および/または
-場合により、第1の固定部分および/または第1の固定部分の第3の表面は、容器保持部材への容器の挿入中に容器のキャップ(たとえばフェルールまたは金属キャップ、たとえば圧着されたキャップ)が第1の固定部分および/または第1の固定部分の第3の表面を通るときに、好ましくは弾性的に変形される。代替として、容器保持部材への容器の挿入中に容器のキャップ(たとえばフェルールまたは金属キャップ、たとえば圧着されたキャップ)が第1の固定部分および/または第1の固定部分の第3の表面を通るときに、第1の固定部分および/または第1の固定部分の第3の表面の変形または実質的な変形は生じないことがある、および/または
-固定部材は、前部(遠位部)を有することがあり、前部は、容器のキャップとその最終挿入位置で係合するために、第2の状態での固定部材のより近位の部分での挿入開口部の内径と比較して大きい、第2の状態での挿入開口部の内径を形成する、および/または
-第1の固定部分、ならびに/または第1の固定部分の第3の表面および/もしくは第1の表面の一部のみは、容器がその最終挿入位置にあるとき、すなわち固定部材の第2の状態にあるときに、容器のネック部分に係合することができ、たとえば容器の主要部分と比較しておよび/または容器のキャップの外径と比較して小さい外径を有するネック部分に係合することができる。
実施形態a)およびb)の両方において、弾力性は以下によって実現される:
-適切な材料厚さ、ならびに/または
-壁厚の減少、ならびに/または
-材料の適切な選択、たとえばプラスチックおよび/もしくは金属、ならびに/または
-1つもしくはそれ以上の長手方向スロットの提供。
実施形態a)およびb)を、本明細書に記載の任意の1つまたはそれ以上の他の実施形態、すなわち、図面の簡単な説明の前の前半部または発明を実施するための形態に記載されている実施形態と組み合わせることが可能である。
第2の態様は、上述した容器保持アセンブリと、アセンブリに連結された主ハウジング部材とを含む薬物送達デバイスに関する。駆動機構は主ハウジング部材に保持され、駆動機構は、容器から薬物を投薬するように動作可能である。薬物送達デバイスは、ペン形状またはペン型のデバイスでよい。「ペン形状」とは、薬物送達デバイスの長さが8cm(センチメートル)~25cmの範囲内とすることができる、および/または薬物送達デバイスの最大外径が5mm(ミリメートル)~15mmの範囲内とすることができることを意味しうる。
代替として、容器保持部材または容器保持アセンブリは、アンプルを保持するために使用される保持デバイス、すなわち可動ピストンまたは栓を含まない容器を形成することがある。アンプルは、アンプルを閉じるために使用されるアンプルのガラス部分の折損または切断中、容器保持部材を使用して保持することができる。アンプルのこの開放工程またはプロセス中に容器保持部材を使用することによって怪我を防ぐことができる。アンプルとは対照的に、カートリッジは、可動ピストンまたは可動栓を含むことがある。ピストンまたは栓は、カートリッジの、好ましくは剛性のカートリッジ本体に対して、たとえばガラス本体に対して可動でありうる。栓またはピストンは、カートリッジ本体を近位方向で閉止および/または封止することができる。ピストンまたは栓がカートリッジ本体に対して遠位方向に変位されている場合、液体内容物、たとえば薬物は、特にカートリッジの内部と外部との間に流体連通が確立されている場合、カートリッジ本体の内部から投薬される。カートリッジ本体の内部は、外部との流体連通を確立するために針によって穿孔される穿孔可能なセプタムによって遠位方向で封止される。セプタムは、セプタムリテーナ、たとえば金属キャップなどの好ましくは圧着されたキャップによってカートリッジ本体に保持される。アンプルは、たとえばアンプルの内部にアクセスできるようにアンプルの一部を折ることによって一部破壊されなければならないことがある単体の閉じた容器でよい。容器は、一次容器、たとえば薬物と直接物理的に接触している容器でよい。
別の態様は、容器保持部材を使用するための方法に関する。この方法は、容器保持部材の1つを使用して、および/または上記の容器保持アセンブリを用いて実施される。この方法は:
a)容器保持部材を用意する工程であって、容器保持部材は:
-内面および挿入開口部を含む保持部材本体であって、内面は、容器のための保持空間を制限する、保持部材本体と、
-固定部材とを含み、固定部材は:
-内面に連結された連結部分と、
-連結部分に連結され、第1の自由端を含む第1の固定部分と、
-連結部分および/または第1の固定部分に連結され、第2の自由端を含む第2の固定部分とを含む、工程と、
b)容器を挿入開口部を通して保持空間に挿入する工程と、
c)容器の挿入中に容器が固定部材に当接するときに、固定部材の少なくとも一部または固定部材全体を移動または旋回させる工程と、を含むことがあり、
固定部材の少なくとも一部または固定部材全体は、第1の自由端および/または第2の自由端を、挿入開口部から離れるように、挿入開口部に交差してまたは垂直に配置された挿入軸に対して軸方向に動かすことによって、第1の状態から第2の状態に動かされる。さらに、自由端は、挿入軸に対して径方向外側に移動することもできる。
第2の固定部分が第1の固定部分に連結される場合、第1の自由端は、第1の固定部分の突起に配置される。この方法は、上記の容器保持アセンブリを製造するために使用することができる。
したがって、容器保持部材およびその実施形態に有効な構成、利点、および技術的効果は、アセンブリ、薬物送達デバイス、および方法に対しても有効であり、その逆も成り立つ。
現在好ましい実施形態の作製および使用について、以下で詳細に論じる。しかし、本開示は、様々な特定の状況で具現化することができる多くの適用可能な概念を提供することを理解されたい。論じられる特定の実施形態は、開示される概念を作製および使用するための特定の方法の単なる例示であり、特許請求の範囲の範囲を限定するものではない。
また、特に明記されていない限り、同じ参照符号は同じ技術的な構成を指す。本出願で「ことがある(may)」が使用されている限り、それは実際の技術的実装と同様にそうすることができる可能性を意味する。本開示の本概念を、より具体的な文脈で、すなわち薬物送達デバイスについて、以下の好ましい実施形態に関して述べる。しかし、開示される概念は、他の状況および/または配置にも同様に適用されることがある。
以上、本開示の実施形態の構成および技術的利点をかなり広範に概説した。本明細書では以後、本開示の実施形態、たとえば従属請求項の主題の追加の構成および利点を述べる。開示される概念および具体的な実施形態は、本明細書で具体的に論じられる概念と同一または同様の目的を有する概念を実現するための他の構造またはプロセスを修正または設計するための基礎として容易に利用できることを当業者は理解すべきである。同等の構造が、添付の特許請求の範囲で定義される本開示の精神および範囲から逸脱しないことも当業者には理解されたい。
ここで、本明細書で開示される概念とその利点をより完全に理解するために、添付図面と併せて以下の記載を参照する。図面は縮尺通りには描かれていない。
第1の状態での容器保持部材の第1の実施形態を示す図である。 第2の状態での図1の容器保持部材を示す図である。 第2の実施形態の断面図である。 第2の実施形態の断面図である。 第3の実施形態の断面図である。 第3の実施形態の断面図である。 第3の実施形態の断面図である。 薬物送達デバイスを示す図である。
図1は、容器が挿入されていない第1の状態での容器保持部材100の第1の実施形態を示す。容器保持部材100は、閉じたリングの形状を有することがある。代替として、以下に述べるように他の形状も可能である。
図1に、2つの固定部材120、121が示されている。しかし、容器保持部材100の保持部材本体150に配置された2つよりも多い固定部材120、121が存在する。第1の固定部材120は、以下のものを含む:
-保持部材本体150に連結された連結部分130、
-連結部分130に連結された第1の固定部分132、ならびに
-第1の固定部分132および/または連結部分130に連結された第2の固定部分142。
代替として、固定部分132および142はどちらも、連結部分130にのみ直接連結される。
第1の固定部分132は、第1の自由端を含むことがある。第2の固定部分142は、第2の自由端を含むことがある。容器は、第1の固定部分132と第2の固定部分142との間、または好ましくは第1の自由端と第2の自由端との間に保持される。固定部分の詳細設計に関する例が、図3A~4Cに示されている。他の設計も可能である。
第2の固定部材121は、第1の固定部材と同じ形状を有することがある。図1に示される状態では、両方の固定部材120および121が軸方向内側に延びていることがある。これは、第1の状態、たとえば容器保持部材100が射出成形用の金型から取り出された後の状態でありうる。
場合により、固定部材120、121などの間に可撓性連結部180、182、184がありうる。可撓性連結部180、182、184は、容器保持部材100の一体部分とすることができる。可撓性連結部180、182、184は、固定部材120および121よりも径方向外側に設定されている。したがって、可撓性連結部180、182、184は、薄いベルトを形成することがある。固定部材120、121の間に空き空間または隙間が残される。固定部材120、121は、台形の形状を有することがあり、これは、固定部材120、121間の距離が減少されたとしても、固定部材120、121間の空間を減少させずに固定部材120、121の曲げを可能にする。
固定部材120、121および/または可撓性連結部180、182、184の曲げを容易にすることができる任意選択の折り線186を使用することができる。連結部分130は、曲げ線186において、連続線に沿って、または周囲領域の厚さは維持される間に離隔領域を有する短い線に沿ってより薄くされることがある。代替として、穿孔が適用され、すなわち、貫通穴、たとえば細長いまたは円形の貫通穴が曲げ線186に沿って使用される。
比較的短くコンパクトな保持部材本体150、すなわち容器保持部材100全体は、容器のための保持空間を画成するまたは容器を取り囲む細長い容器ホルダに挿入および/または固定される。代替として、容器保持部材100は、細長い形状を有する保持部材本体150を含むことがある(たとえば、図3A~4C参照)。
図2は、第2の状態での図1の容器保持部材100を示す。第2の状態は、容器が容器保持部材100に挿入されている状態でありうる。しかし、関連する構成を曖昧にしないために、図2には容器が示されていない。代替として、図2に示される状態は、特別なツール、たとえば円錐形を有するマンドレルを使用して、たとえば折り線186に沿って、固定部材120、121および/または連結部180~182を折り曲げることによって到達される。この中間工程により、容器の挿入が容易になることがある。
第2の状態では、第1の固定部分132および第2の固定部分142は、どちらも互いに同軸に配置された容器保持部材100または保持部材本体150の中心軸に対して突出することがある。したがって、固定部分132および142は、保持部材本体150の挿入開口部に挿入される容器を保持および固定することができる。これは、図3A~4Cに示されている以下の他の実施形態に関してより詳細に説明する。
図2は、第1の固定部材120と保持部材本体150とを連結するフィルムヒンジ190も示す。フィルムヒンジ190は、本明細書の前半部に記載した範囲内の厚さを有することがある。
図3Aおよび3Bは、細長い保持部材本体302を有する容器保持部材300の第2の実施形態の挿入軸Aに沿った断面を示す。容器保持部材300は、容器が挿入されていない第1の状態でよい。代替として、容器保持部材300は、容器310が容器保持部材300内に保持された第2の状態でもよい。容器保持部材300および容器310は、第2の状態で容器保持アセンブリ301を形成する。
容器保持部材300は、以下のものを含む:
-円筒形、すなわちより正確には中空円筒形状を有することがある保持部材本体302、
-保持部材本体302の内面304、
-保持部材本体302の外面306。
内面304は、容器310を収容することができる保持空間308を取り囲む、または制限することができる。保持空間308は、容器310と同じ体積、より大きい体積、たとえば最大で10パーセント大きい体積、またはより小さい体積、たとえば最大で10パーセント小さい体積を有することができる。
容器310は、以下のものを含む:
-たとえばガラスから作成された、またはガラスを含む容器本体312、
-容器本体312の一端(近位P)にあるピストン314、および
-容器本体312の他端(遠位D)にある容器キャップ318。
容器キャップ318は、たとえば金属を含むことがあり、または金属から作成することができる。容器キャップ318は、針が容器310の内部に挿入される貫通穴を有することがある(図5参照)。
容器310は、薬物316で充填される。薬物は、インスリン、ホルモン、抗体、以下のページに列挙されている薬物の1つ、または別の薬物を含むことがある。
「薬物」または「薬剤」という用語は、本明細書では同義的に用いられ、1つもしくはそれ以上の活性医薬成分またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物と、場合により薬学的に許容可能な担体と、を含む医薬製剤を記述する。活性医薬成分(「API」)とは、最広義には、ヒトまたは動物に対して生物学的効果を有する化学構造体のことである。薬理学では、薬剤または医薬は、疾患の治療、治癒、予防、または診断に使用されるか、さもなければ身体的または精神的なウェルビーイングを向上させるために使用される。薬物または薬剤は、限定された継続期間で使用可能であり、または慢性障害では定期的に使用可能である。
以下に記載されるように、薬物または薬剤は、1つもしくはそれ以上の疾患の治療のために各種タイプの製剤中に少なくとも1つのAPIまたはその組合せを含みうる。APIの例としては、500Da以下の分子量を有する低分子、ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえば、ホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素)、炭水化物および多糖、ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(ネイキッドおよびcDNAを含む)、RNA、アンチセンス核酸たとえばアンチセンスDNAおよびRNA、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドが挙げられうる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに取り込み可能である。1つまたはそれ以上の薬物の混合物も企図される。
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスでの使用に適合化された一次パッケージまたは「薬物容器」に包含可能である。薬物容器は、たとえば、1つもしくはそれ以上の薬物の収納(たとえば、短期または長期の収納)に好適なチャンバを提供するように構成されたカートリッジ、シリンジ、リザーバ、または他の硬性もしくは可撓性のベッセルでありうる。たとえば、いくつかの場合には、チャンバは、少なくとも1日間(たとえば、1日間~少なくとも30日間)にわたり薬物を収納するように設計可能である。いくつかの場合には、チャンバは、約1カ月~約2年間にわたり薬物を収納するように設計可能である。収納は、室温(たとえば、約20℃)または冷蔵温度(たとえば、約-4℃~約4℃)で行うことが可能である。いくつかの場合には、薬物容器は、投与される医薬製剤の2つ以上の成分(たとえば、APIと希釈剤、または2つの異なる薬物)を各チャンバに1つずつ個別に収納するように構成されたデュアルチャンバ容器でありうるか、またはそれを含みうる。かかる場合には、デュアルチャンバ容器の2つのチャンバは、人体もしくは動物体への投薬前および/または投薬中に2つ以上の成分間の混合が可能になるように構成可能である。たとえば、2つのチャンバは、互いに流体連通するように(たとえば、2つのチャンバ間の導管を介して)かつ所望により投薬前にユーザによる2つの成分の混合が可能になるように構成可能である。代替的または追加的に、2つのチャンバは、人体または動物体への成分の投薬時に混合が可能になるように構成可能である。
本明細書に記載の薬物送達デバイスに含まれる薬物または薬剤は、多くの異なるタイプの医学的障害の治療および/または予防のために使用可能である。障害の例としては、たとえば、糖尿病または糖尿病に伴う合併症たとえば糖尿病性網膜症、血栓塞栓障害たとえば深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症が挙げられる。障害のさらなる例は、急性冠症候群(ACS)、アンギナ、心筋梗塞、癌、黄斑変性、炎症、枯草熱、アテローム硬化症および/または関節リウマチである。APIおよび薬物の例は、ローテリステ2014年(Rote Liste 2014)(たとえば、限定されるものではないがメイングループ12(抗糖尿病薬剤)または86(オンコロジー薬剤))やメルク・インデックス第15版(Merck Index,15th edition)などのハンドブックに記載されているものである。
1型もしくは2型糖尿病または1型もしくは2型糖尿病に伴う合併症の治療および/または予防のためのAPIの例としては、インスリン、たとえば、ヒトインスリン、もしくはヒトインスリンアナログもしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP-1)、GLP-1アナログもしくはGLP-1レセプターアゴニスト、はそのアナログもしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP4)阻害剤、またはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、またはそれらのいずれかの混合物が挙げられる。本明細書で用いられる場合、「アナログ」および「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドに存在する少なくとも1つのアミノ酸残基の欠失および/または交換によりおよび/または少なくとも1つのアミノ酸残基の付加により天然に存在するペプチドの構造たとえばヒトインスリンの構造から形式的に誘導可能な分子構造を有するポリペプチドを指す。付加および/または交換アミノ酸残基は、コード可能アミノ酸残基または他の天然に存在する残基または純合成アミノ酸残基のどれかでありうる。インスリンアナログは、「インスリンレセプターリガンド」とも呼ばれる。特に、「誘導体」という用語は、天然に存在するペプチドの構造から形式的に誘導可能な分子構造、たとえば、1つまたはそれ以上の有機置換基(たとえば脂肪酸)がアミノ酸の1つまたはそれ以上に結合したヒトインスリンの分子構造を有するポリペプチドを指す。場合により、天然に存在するペプチドに存在する1つまたはそれ以上のアミノ酸が、欠失し、および/または非コード可能アミノ酸を含めて他のアミノ酸によって置き換えられ、または天然に存在するペプチドに非コード可能なものを含めてアミノ酸が付加される。
インスリンアナログの例は、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン(インスリングルリジン);Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン(インスリンリスプロ);Asp(B28)ヒトインスリン(インスリンアスパルト);位置B28のプロリンがAsp、Lys、Leu、ValまたはAlaに置き換えられたうえに位置B29のLysがProに置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28~B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
インスリン誘導体の例は、たとえば、B29-N-ミリストイル-des(B30)ヒトインスリン、Lys(B29)(N-テトラデカノイル)-des(B30)ヒトインスリン(インスリンデテミル、レベミル(Levemir)(登録商標));B29-N-パルミトイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-ミリストイルヒトインスリン;B29-N-パルミトイルヒトインスリン;B28-N-ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28-N-パルミトイル-LysB28ProB29ヒトインスリン;B30-N-ミリストイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30-N-パルミトイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29-N-(N-パルミトイル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン、B29-N-オメガ-カルボキシペンタデカノイル-ガンマ-L-グルタミル-des(B30)ヒトインスリン(インスリンデグルデク、トレシーバ(Tresiba)(登録商標));B29-N-(N-リトコリル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)ヒトインスリンおよびB29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。
GLP-1、GLP-1アナログおよびGLP-1レセプターアゴニストの例は、たとえば、リキシセナチド(リキスミア(Lyxumia)(登録商標)、エキセナチド(エキセンジン-4、バイエッタ(Byetta)(登録商標)、ビデュリオン(Bydureon)(登録商標)、ヒラモンスターの唾液腺により産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(ビクトーザ(Victoza)(登録商標))、セマグルチド、タスポグルチド、アルビグルチド(シンクリア(Syncria)(登録商標))、デュラグルチド(トルリシティ(Trulicity)(登録商標))、rエキセンジン-4、CJC-1134-PC、PB-1023、TTP-054、ラングレナチド/HM-11260C、CM-3、GLP-1エリゲン、ORMD-0901、NN-9924、NN-9926、NN-9927、ノデキセン、ビアドール-GLP-1、CVX-096、ZYOG-1、ZYD-1、GSK-2374697、DA-3091、MAR-701、MAR709、ZP-2929、ZP-3022、TT-401、BHM-034、MOD-6030、CAM-2036、DA-15864、ARI-2651、ARI-2255、エキセナチド-XTENおよびグルカゴン-Xtenである。
オリゴヌクレオチドの例は、たとえば、家族性高コレステロール血症の治療のためのコレステロール低下アンチセンス治療剤ミポメルセンナトリウム(キナムロ(Kynamro)(登録商標))である。
DPP4阻害剤の例は、ビダグリプチン、シタグリプチン、デナグリプチン、サキサグリプチン、およびベルベリンである。
ホルモンの例としては、脳下垂体ホルモンもしくは視床下部ホルモンまたはレギュラトリー活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニスト、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(Somatropine)(ソマトロピン(Somatropin))、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、リュープロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンが挙げられる。
多糖の例としては、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリンもしくは超低分子量ヘパリンもしくはそれらの誘導体、もしくは硫酸化多糖たとえばポリ硫酸化形の上述した多糖、および/またはそれらの薬学的に許容可能な塩が挙げられる。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例は、エノキサパリンナトリウムである。ヒアルロン酸誘導体の例は、ハイランG-F20(シンビスク(Synvisc)(登録商標))、ヒアルロン酸ナトリウムである。
本明細書で用いられる「抗体」という用語は、イムノグロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。イムノグロブリン分子の抗原結合部分の例としては、抗原への結合能を保持するF(ab)およびF(ab’)フラグメントが挙げられる。抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、組換え抗体、キメラ抗体、脱免疫化もしくはヒト化抗体、完全ヒト抗体、非ヒト(たとえばネズミ)抗体、または一本鎖抗体でありうる。いくつかの実施形態では、抗体は、エフェクター機能を有すると共に補体を固定可能である。いくつかの実施形態では、抗体は、Fcレセプターへの結合能が低減されているか、または結合能がない。たとえば、抗体は、Fcレセプターへの結合を支援しない、たとえば、Fcレセプター結合領域の突然変異もしくは欠失を有するアイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは突然変異体でありうる。抗体という用語は、4価二重特異的タンデムイムノグロブリン(TBTI)および/またはクロスオーバー結合領域配向を有する二重可変領域抗体様結合タンパク質(CODV)に基づく抗原結合分子も含む。
「フラグメント」または「抗体フラグメント」という用語は、完全長抗体ポリペプチドを含まないが依然として抗原に結合可能な完全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を含む抗体ポリペプチド分子由来のポリペプチド(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)を指す。抗体フラグメントは、完全長抗体ポリペプチドの切断部分を含みうるが、この用語は、かかる切断フラグメントに限定されるものではない。本発明に有用な抗体フラグメントとしては、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、線状抗体、単一特異的または多重特異的な抗体フラグメント、たとえば、二重特異的、三重特異的、四重特異的および多重特異的抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)、1価または多価抗体フラグメント、たとえば、2価、3価、4価および多価の抗体、ミニボディ、キレート化組換え抗体、トリボディまたはビボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュール免疫医薬(SMIP)、結合ドメインイムノグロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体が挙げられる。抗原結合抗体フラグメントの追加の例は当技術分野で公知である。
「相補性決定領域」または「CDR」という用語は、特異的抗原認識を媒介する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。「フレームワーク領域」という用語は、CDR配列でないかつ抗原結合が可能になるようにCDR配列の適正配置を維持する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、典型的には抗原結合に直接関与しないが、当技術分野で公知のように、ある特定の抗体のフレームワーク領域内のある特定の残基は、抗原結合に直接関与しうるか、またはCDR内の1つもしくはそれ以上のアミノ酸と抗原との相互作用能に影響を及ぼしうる。
抗体の例は、抗PCSK-9 mAb(たとえば、アリロクマブ)、抗IL-6 mAb(たとえば、サリルマブ)、および抗IL-4 mAb(たとえば、デュピルマブ)である。
本明細書に記載のいずれのAPIの薬学的に許容可能な塩も、薬物送達デバイスで薬物または薬剤に使用することが企図される。薬学的に許容可能な塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。
本明細書で述べるAPI、製剤、装置、方法、システム、および実施形態の様々な構成要素の修正(追加および/または除去)を、本発明の全範囲および精神から逸脱することなく行うことができ、本発明が、そのような修正およびそのあらゆるすべての同等物を包含することを当業者は理解されよう。
さらに、図3Aに関して、容器保持部材300は、第2の状態で容器キャップ318の遠位面と物理的に接触することがある任意選択の遠位停止要素319を含むことがある。容器保持部材300の遠位端Dは、容器キャップ318に近い端部である。さらに、容器保持部材300の長手方向軸に沿って、また保持部材本体302の長手方向軸に沿って延びる挿入軸Aが示されている。径方向Rは、挿入軸Aから径方向外側に向けられている。容器310は、挿入軸Aに沿って保持空間308に挿入される。
容器保持部材300の遠位部には、固定部材320、321などが配置されている。固定部材320の周りの領域322は、より詳細に、すなわち拡大して図3Bに示されている。
引き続き図3Aを参照すると、保持空間308の第1の部分370がある。第1の部分370は、任意選択の遠位停止要素319と固定部材320、321との間に位置する。保持空間308の第2の部分372は、固定部材320、321と容器保持部材300の近位端Pとの間に位置する。第1の部分370は、第2の部分372よりもはるかに小さい。本明細書の前半部において、保持空間308の全体の体積と比較した場合の第2の部分372の体積に関する例が指定されている。固定部材320、321は、保持部材本体302と一体的に形成される。
しかし、固定部材320、321を保持部材本体302の中央部または保持部材本体302の近位端に配置することも可能である。どちらの場合でも、容器310は変更されることがあり、たとえば、容器は、固定部材の位置に対応するそれぞれの位置に切欠きまたは凹部を有することがある。
図3Bは、図3Aに示される領域322の拡大図を示す。第1の固定部材320は、以下のものをこの順序で含むことがある:
-連結部分330、
-第1の固定部分332、および
-第2の固定部分342。
連結部分330は、保持部材本体302に連結される。第1の固定部分332は、連結部分330に連結され、第1の自由端334をさらに含むことがある。第2の固定部分342は、第1の固定部分332にのみ連結され、第2の自由端344を含むことがある。
第1の平坦面SF1aは、第1の固定部分332に形成され、第2の状態で遠位方向に向くことがある。第2の状態では、表面SF1aは、挿入軸Aに対して垂直でありうる。表面SF1aは、本明細書の前半部で述べたように、挿入軸Aに対して別の傾斜を有することもある。代替として、表面SF1aは、凹面または凸面でもよい。
第2の平坦面SF2aは、第2の固定部分342に形成することができ、第2の状態で径方向Rと反対の方向を向くことがある。第2の状態では、表面SF2aは、挿入軸Aに対して平行でありうる。表面SF2aは、本明細書の前半部で述べたように、挿入軸Aに対して別の傾斜を有することもある。代替として、表面SF2aは、凹面または凸面でもよい。第2の固定部分342は、一定の厚さを有することがある。代替として、他の形状も可能である。
この例では、表面SF1aとSF2aとが成す角度は90度である。しかし、他の角度も有用でありうる。本明細書の前半部で、この角度の範囲、特に鋭角に関する範囲も指定している。
第3の平坦面SF3aは、第1の固定部分332に形成され、第2の状態で近位方向に向くことがある。第2の状態では、表面SF3aは、挿入軸Aに対して傾斜していることがある。表面SF3aは、挿入軸Aに対して、図3Bに示される傾斜とは別の傾斜を有することもある。これについては、本明細書の前半部でもより詳細に述べている。代替として、表面SF3aは、凹面または凸面でもよい。第3の平坦面SF3aを使用して、容器310のキャップまたはヘッドを、固定部材320、321などによって形成される挿入開口部354に案内することができる。
第1の固定部分332と保持部材本体302との間に任意選択の空き空間352または隙間がありうる。代替として、第1の固定部分332は、保持部材本体302に接触していてもよく、すなわち空き空間352(隙間)を形成しない。
代替実施形態では、保持部材本体302の代わりに保持部材本体350を使用することができる。この代替実施形態では、保持部材本体302は、円筒形の容器ホルダで置き換えられる。第1の実施形態、すなわち保持部材本体150を含む容器保持部材100を使用することができる。
容器キャップ318および容器310の軸方向運動はもはや不可能であり、すなわち遠位方向Dにも近位方向Pにも動くことができない。容器310および/または固定部材320、321などの一部もしくは全部を破壊することなく、容器310、特に容器キャップ318を容器保持部材300から、または保持部材本体302から取り外すことは不可能である。固定部材320、321などへの機械的なアクセスは、固定部材320、321が容器保持部材300および/または容器310のそれぞれの部分によってすべての側面から囲まれているので妨げられており、または不可能である。
図4A、4B、および4Cは、容器保持部材400の第3の実施形態の挿入軸Aに沿った断面、およびより具体的には、容器保持部材400への容器の挿入の工程を示す。図4Aは、容器410が保持空間408に配置されていない第1の状態を示す。図4Bは、容器410の挿入を示す。図4Cは、容器410が容器保持部材400内に配置されて固定された第2の状態を示す。
容器保持部材400は、細長い、好ましくは円筒形の保持部材本体402を含むことがある。保持部材本体402は、以下のものを含むことがある:
-内面404、および
-外面406。
内面404は、容器410および/または針510を保持することができる保持空間408を取り囲む、または制限することがある(図5参照)。容器410は、たとえばガラスから作成された円筒形の容器本体412と、たとえば境界圧着された金属を含むことがある容器キャップ418とを含むことがある。容器410は、容器310と同じ種類の薬物で満たされることがある(上述した薬物リストを参照)。
容器保持部材400内および保持部材本体402上には、複数の固定部材が存在する。たとえば、固定部材420および図4Cにのみ示されている固定部材421を参照されたい。第1の固定部材420は、以下のものを含むことがある:
-連結部分430、
-第1の固定部分432、および
-第2の固定部分442。
他の固定部材、たとえば421は、固定部材420と同じように形成することができ、すなわち、すべての固定部材420、421などが同じ形状を有することができる。連結部分430は、保持部材本体402に連結される。第1の固定部分432は、連結部分430に連結され、第1の自由端434をさらに含むことがある。また、第2の固定部分442は、連結部分430および/または第1の固定部分432に連結され、第2の自由端444を含むことがある。第2の固定部分442は、第1の状態および第2の状態において、第1の固定部分432と比較して、より遠位に配置される。
第1の固定部分432と第2の固定部分442との間には隙間があり、隙間内に、容器410の容器キャップ418の一部が保持され(図4C参照)、すなわち、両方の固定部分432および442が、第2の状態で容器410に当接する。容器キャップ418は、第1の自由端434と第2の自由端444との間に配置される。自由端434および444の一方、または両方の自由端434および444は、第2の状態で容器キャップ418に当接することがある、すなわち物理的に接触することがある。
第1の状態では、旋回可能な固定部材420と内面404との間に空き空間452(隙間)がありうる。代替として、固定部材420は、内面404に対して、第1の状態で図4Aに示されるものとは異なる傾斜を有することがある。
図4Aおよび4Cは、固定部材420、421などによって形成される挿入開口部454を示す。容器410は、挿入軸Aに沿って挿入開口部454に挿入される(図4C参照)。
図4Bは、第1の状態と第2の状態との中間状態を示す。固定部材420には、以下の表面がある:
-第1の固定部分432の第1の表面SF1b、
-第2の固定部分442の第2の表面SF2b、および
-第1の固定部分432の第3の表面SF3b。
容器410は、挿入開口部454を通して挿入され、それにより第3の表面SF3に沿って案内される。挿入時に力F1が容器410に加えられる。挿入は、手動または自動で行われる。力F1の一部は、固定部材420を内面404に旋回させるために、すなわち第1の固定部分432および第2の固定部分442を軸方向および外方向に移動させるために使用される。それにより、力F2が固定部材420に加えられる。挿入開口部454を形成する他の固定部材421などにも同じ旋回が起こる。空き空間452を使用して、挿入開口部454への容器キャップ418の挿入中に固定部材420を保持することができる。これは、固定部材420、特に第2の固定部分442、および/または内面404に面する固定部材420の側面が内面404に接触することがあることを意味する。代替として、容器410の挿入中に、固定部材420と内面404との接触は成されない。
図4Cに示されるように、容器キャップ418が挿入軸Aに沿ってさらに遠位に挿入されるとき、第1の固定部分432がキャップ418の後ろをカチッと留める。同時に、第2の固定部分442も、容器キャップ418に当接する。したがって、両方の固定部分432および442が、容器キャップ418の一部を保持し、容器キャップ418をその位置に固定する。両方の固定部分432および442は、容器410、より具体的には容器キャップ418との接触を失うのを互いに防止し合うことができる。容器キャップ418および容器410の軸方向運動はもはや不可能であり、すなわち遠位方向Dにも近位方向Pにも動くことができない。容器410および/または固定部材420、421などの一部もしくは全部を破壊することなく、容器410、特に容器キャップ418を容器保持部材400から、または保持部材本体402から取り外すことは不可能である。固定部材420、421などへの機械的なアクセスは、それらが容器保持部材400および/または容器410のそれぞれの部分によって横方向および近位方向で囲まれているので妨げられており、または不可能である。
第1の表面SF1bは、第2の状態で遠位方向に向くことができる平坦面SF1bでよい。第2の状態では、表面SF1bは、挿入軸Aに対して垂直でよい。表面SF1bは、図4Cに示されているように、また本明細書の前半部で述べたように、挿入軸Aに対して別の傾斜を有することもある。代替として、表面SF1bは、凹面または凸面でもよい。
第2の表面SF2bは、平坦面SF2bでよく、第2の状態で径方向Rと反対の方向を向くことがある。第2の状態では、表面SF2bは、挿入軸Aに対して平行でありうる。表面SF2bは、図4Cに示されているように、また本明細書の前半部で述べたように、挿入軸Aに対して別の傾斜を有することもある。代替として、表面SF2bは、凹面または凸面でもよい。第2の固定部分442は、第2の自由端444までの距離に応じて変化する厚さを有することがある。代替として、他の形状も可能である。
表面SF1bとSF2bとが成す角度は90度でよい。しかし、他の角度、特に図4Cに示されるような鋭角も有用でありうる。本明細書の前半部で、この角度の範囲も指定している。
第3の表面SF3bは、平坦面SF3bでよく、第2の状態で近位方向に向くことがある。第2の状態では、表面SF3bは、図4Cに示されるように、挿入軸Aに対して傾斜していることがある。表面SF3bは、挿入軸Aに対して、図4Cに示される傾斜とは別の傾斜を有することもある。これについては、本明細書の前半部でもより詳細に述べている。代替として、表面SF3bは、凹面または凸面でもよい。
固定部材420と保持部材本体402との間の任意選択の空き空間452または隙間は、ここでも、図4Bに示される中間状態と比較してより大きな体積を有することがある。代替として、固定部材420は、第2の状態で、保持部材本体402の内面404に接触することがあり、すなわち空き空間452(隙間)を形成しない。固定部材420および/または保持部材本体402の材料は、この場合、空き空間452がなくても、適切な柔軟性および/または弾力性を有することがある。
図5は、図1~図4Cに示される実施形態のうちの1つによる容器保持部材501を含む薬物送達デバイス500を示す。薬物送達デバイス500は、容器保持部材501を完全にまたは部分的に収容し、薬物送達デバイス500のさらなる部分を含む主ハウジング部材502を含むことがある。代替として、主ハウジング部材502は、容器保持部材501に連結されることがあるが、容器保持部材501を取り囲まないことがあり、さらには容器保持部材501の一部を取り囲まないことがある(図5の破線を参照)。
主ハウジング部材502内に、以下のものが配置される:
-容器保持部材501内にある容器のピストンを動かすように適用されたピストンロッド504、
-ピストンロッド504のための駆動機構506。駆動機構506は、たとえば薬物送達デバイス500の組立て中に、手動または自動で装填されるエネルギー貯蔵要素、たとえばばねを含むことがある、
-たとえば近位端Pにおいて、容器保持部材501へのピストンロッド504の動きの開始のために使用される作動要素508であり、それにより駆動機構506が使用される。
薬物送達デバイス500は、単回使用または複数回使用デバイスでよい。作動要素508は、たとえば、薬物送達デバイス500が自動注射デバイスである場合、遠位端からトリガされるトリガ機構の一部でよい。
薬物は、薬物送達デバイス500の遠位端Dに連結可能なおよび/または連結された針510またはノズルを通して容器から投薬される。薬物送達デバイス500は、単回使用デバイスまたは複数回使用デバイスでよい。針510は、各使用の前に交換することができる。
言い換えると、一次充填手段、たとえば容器またはアンプルを固定するための機構が述べられている。
一次形状設定/成形中、可撓性ラッチ(固定部材)が容器ホルダ(容器保持部材)に埋め込まれる。可撓性ラッチアセンブリは、たとえばニードルインターフェースがある前側セクションでの容器ホルダの中心の周りに円形に、容器ホルダの内側に配置された複数のラッチからなることがある。これらのラッチは特定の形状を有していることがあり、したがって、制御された組立てプロセスを実現できるように、容器の組立て中に反力を提供する。自然状態(第1の状態)では、これらのラッチは、容器ホルダの内面に対して特定の隙間を有することがあり、したがって、容器が通過できるように内面に向かって曲がって撓むことができ、それにより、組立て中に容器を容器ホルダ内の正しい位置に配置することができる(たとえば、図4A~4C参照)。ラッチは、容器ホルダ内の容器の最終位置に到達すると、すなわち容器の圧着キャップ/上部セクションがラッチアセンブリを通過すると、材料固有の復元力によりラッチが「ロック」位置に反転することができるように設計される(たとえば、図3B参照)。図4A~4Cに示される例では、材料固有の復元力は任意選択である。「材料固有の復元力」の別の用語は、「弾力性」または「弾性」である。この「ロック」位置では、ラッチの変形/破壊のいずれかをもたらす過度の力によってのみ容器を取り外すことができることがあり、容器のラッチ分解の詳細設計に依存する可能性が高い。設計の詳細は、厚さ、ラッチ/ホルダの材料特性などとすることができる。この固定機構は、ラッチまたは容器のいずれも破壊することなく容器を取り外すことができないので、「不正使用防止」とみなすことができる。これらの可撓性ラッチは、別個のアセンブリとして製造されることもあり、容器ホルダ内または容器上に組み立てられることがある。この場合、容器ホルダは、たとえば容器ホルダ内の幾何学的機能によって、可撓性ラッチアセンブリを所要の位置に拘束することを可能にするように設計される。代替として、化学的固定、たとえば接着剤を使用して、容器ホルダと可撓性ラッチアセンブリとを組み合わせることができる。
用途によっては、通常の手段では容器を容器ホルダから取り外すことができないように、容器を容器ホルダに固定する必要がありうる。容器固定に関する他の概念は、圧着キャップの寸法および形状に依拠することがあり、いくつかの欠点を示すことがある。すなわち、取外力レベルの変化と、組立て中の機械的変形後の不明確な容器キャップの状態である。圧着キャップの寸法および形状は、制御が難しいことがある。
提案される容器保持部材は、可撓性があるが強力な連結技法(可撓性ラッチまたは可撓性固定部材)を使用することによって、上述した問題を解決することができる。容器ホルダ内の可撓性部材を使用して、圧着キャップの下のネックセクションに容器を保持することができる。したがって、圧着キャップの寸法、たとえば直径および/または同心性からはかなり独立している。
本開示の実施形態およびそれらの利点を詳細に述べてきたが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更、置換、および変形を行うことができることを理解されたい。たとえば、本明細書に記載の構成、機能、プロセス、および方法の多くは、本開示の範囲内に留めながら変更することができることが当業者には容易に理解されよう。さらに、本出願の範囲は、本開示で述べるシステム、プロセス、製造物、方法、または工程の特定の実施形態に限定されることを意図されてはいない。本開示の開示内容から、本明細書で述べる対応する実施形態と実質的に同じ機能を行うまたは実質的に同じ結果を達成する、現在既存のまたは今後開発されるシステム、プロセス、製造物、方法、または工程を本開示に従って利用することができることを当業者は容易に理解されよう。したがって、添付の特許請求の範囲は、その範囲内に、そのようなシステム、プロセス、方法、または工程を含むことを意図されている。さらに、本明細書の前半部で述べた実施形態を、図1~5に関する本明細書の後半部の例と組み合わせることが可能である。
A 挿入軸
D 遠位端
P 近位端
R 径方向
100 容器保持部材
120、121 固定部材
130 第1の連結部分
132 第1の固定部分
142 第2の固定部分
150 保持部材本体
180、182、184 可撓性連結部
186 折り線
190 フィルムヒンジ
SF1a、SF1b 第1の表面
SF2a、SF2b 第2の表面
SF3a、SF3b 第3の表面
300 容器保持部材
301 アセンブリ
302 保持部材本体
304 内面
306 外面
308 保持空間
310 容器
312 容器本体
314 ピストン
316 薬物
318 容器キャップ
319 遠位停止要素
320、321 固定部材
322 領域
330 連結部分
332 第1の固定部分
334 第1の自由端
342 第2の固定部分
344 第2の自由端
350 保持部材本体
352 空き空間
354 挿入開口部
370 第1の部分
372 第2の部分
400 容器保持部材
402 保持部材本体
404 内面
406 外面
408 保持空間
410 容器
412 容器本体
418 容器キャップ
420、421 固定部材
430 連結部分
432 第1の固定部分
434 第1の自由端
442 第2の固定部分
444 第2の自由端
452 空き空間
454 挿入開口部
F1、F2 力
500 薬物送達デバイス
501 容器保持部材
502 主ハウジング部材
504 ピストンロッド
506 駆動機構
508 作動要素
510 針

Claims (15)

  1. 容器保持部材(300)であって:
    容器(310)のための保持空間(308)を制限する内面(304)を含む保持部材本体(302)であって、挿入開口部(354)を有し、該挿入開口部(354)を通して容器(310)が保持空間(308)に挿入可能である、保持部材本体(302)と、
    固定部材(120、320)とを含み、該固定部材は:
    内面(304)に連結され、保持部材本体(302)の内面(304)から内方向に延びる連結部分(330)と、
    連結部分(330)から保持空間(308)内に延び、第1の自由端(334)を含む第1の固定部分(332)と、
    連結部分(330)および/または第1の固定部分(332)から保持空間(308)内に延び、第2の自由端(344)を含む第2の固定部分(342)とを含み、
    ここで、第1の固定部分(332)および第2の固定部分(342)は、容器(310)を容器保持部材(300)内に固定するために、容器(310)と係合するように配置および構成され、
    第1の自由端(334)は、第2の自由端(344)よりも挿入開口部(354)の近くに配置される
    前記容器保持部材。
  2. 連結部分(330)は、保持部材本体(302)の内面(304)に可動に連結され、
    固定部材(320)は、第1の状態と第2の状態とを切り替えるために、第1の自由端(334)および/または第2の自由端(344)が、挿入開口部(354)に交差してまたは垂直に配置された挿入軸(A)に対して軸方向に移動するように、および/または第1の状態と第2の状態とを切り替えるために、第1の自由端(334)および/または第2の自由端(344)が、挿入開口部(354)から離れるように移動するように構成される
    請求項1に記載の容器保持部材(300)。
  3. 固定部材(320)は、第2の状態で第2の固定部分(342)が挿入軸(A)に対して軸方向に延びるように、および/または第2の状態で第2の固定部分(342)が挿入軸(A)に対して径方向位置に配置されるように構成され、径方向位置は、保持部材本体(302)の内面(304)から径方向内側にオフセットされている、請求項2に記載の容器保持部材(300)。
  4. 固定部材(320)は、第2の状態で第2の固定部分(342)が容器(310)と保持部材本体(302)の内面(304)との間に配置されるように構成される、請求項2または3に記載の容器保持部材(300)。
  5. 保持部材本体(302)の内面(304)と連結部分(330)との間に可撓性部分が配置される、請求項1~4のいずれか1項に記載の容器保持部材(300)。
  6. 可撓性部分はフィルムヒンジ(190)を含み、
    および/または少なくとも1つの横方向の可撓性連結部(182)は、第1の固定部材(120)の第1の連結部分と第2の固定部材(121)の第2の連結部分との間に配置される
    請求項5に記載の容器保持部材(300)。
  7. 保持部材本体(302)は細長い保持部材本体(302)であり、
    固定部材(320)は、細長い保持部材本体(302)と共に単体として形成され、または固定部材(120)は、細長い保持部材本体(302)に連結された別個の部分に形成される
    請求項1~6のいずれか1項に記載の容器保持部材(300)。
  8. 保持部材本体(150)は、該保持部材本体(150)の幅よりも短い、または該保持部材本体(150)の最大外径よりも短い長さを有し、固定部材(120、121)は、保持部材本体(150)と共に単体として形成される、請求項1~6のいずれか1項に記載の容器保持部材(100)。
  9. 第1の固定部分(332)は、第2の状態で挿入軸(A)に対して軸方向および/または遠位方向に面する第1の表面(SF1a)を含む
    請求項2に従属する限り前記請求項のいずれか1項に記載の容器保持部材(300)。
  10. 第2の固定部分(342)は、第2の状態で挿入軸(A)に対して径方向および/または内方向に面する第2の表面(SF2a)を含む
    請求項2に従属する限り前記請求項のいずれか1項に記載の容器保持部材(300)。
  11. 第1の表面(SF1a)および第2の表面(SF2a)は鋭角、好ましくは30度~85度の範囲内、または45度~75度の範囲内の角度を含む、請求項9または10に記載の容器保持部材(300)。
  12. 第1の固定部分(332)は、保持空間(308)への容器(310)の挿入中に、容器(310)を案内するように構成された第3の表面(SF3a)を含み、
    および/または第2の状態で、第3の表面(SF3a)は、第1の表面(SF1a)が向いている方向とは異なる方向および/または第2の表面(SF2a)が向いている方向とは異なる方向を向き、
    および/または第2の状態で、固定部材(320)の第3の表面(SF3a)は、第1の表面(SF1a)よりも挿入開口部(354)の近くに位置する、
    請求項2に従属する限り前記請求項のいずれか1項に記載の容器保持部材(300)。
  13. 容器保持部材(300)は3つの固定部材または少なくとも4つの固定部材を含む、請求項1~12のいずれか1項に記載の容器保持部材(300)。
  14. 請求項1~13のいずれか1項に記載の容器保持部材(300)と、薬物(316)を含む容器(310)とを含む薬物送達デバイス(500)であって、容器(310)は、容器保持部材(300)に連結され、
    固定部材(320)は、容器(310)が容器保持部材(300)に連結されていない第1の状態とは異なる第2の状態にあり、
    該薬物送達デバイス(500)は、アセンブリ(301)に連結された主ハウジング部材(502)と、
    主ハウジング部材(502)に保持された駆動機構(506)とをさらに含み、該駆動機構(506)は、容器(310)から薬物(316)を投薬するように動作可能である、
    前記薬物送達デバイス。
  15. 容器保持部材(300)、好ましくは請求項1~13のいずれか1項に記載の容器保持部材(300)を使用するための方法であって:
    a)容器保持部材(300)を用意する工程であって、該容器保持部材は:
    内面(304)および挿入開口部(354)を含む保持部材本体(302)であって、内面(304)は、容器(310)のための保持空間(308)を制限する、保持部材本体(302)と、
    固定部材(120、320)とを含み、該固定部材は:
    内面(304)に連結された連結部分(330)と、
    連結部分(330)に連結され、第1の自由端(334)を含む第1の固定部分(332)と、
    連結部分(330)および/または第1の固定部分(332)に連結され、第2の自由端(344)を含む第2の固定部分(342)とを含む、工程と、
    b)容器(310)を挿入開口部(354)を通して保持空間(308)に挿入する工程と、
    c)容器(310)の挿入中に容器(310)が固定部材(320)に当接するときに、固定部材(320)の少なくとも一部または固定部材(320)全体を移動または旋回させる工程と、を含み、
    固定部材(320)の少なくとも一部は、第1の自由端(334)および/または第2の自由端(344)を、挿入開口部(354)から離れるように、挿入開口部(354)に交差してまたは垂直に配置された挿入軸(A)に対して軸方向に動かすことによって、第1の状態から第2の状態に動かされる
    前記方法。
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