JP2021531043A - アルツハイマー病に対する低分子rna予測因子 - Google Patents

アルツハイマー病に対する低分子rna予測因子 Download PDF

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Abstract

本開示は、アルツハイマー病(AD)活性を評価するための方法及びキットを提供し、動物及び細胞モデルにおけるのと同様に、ADに対する治療またはADに対する候補治療を受ける患者におけるものを含む。具体的には、本開示は、疾患活性のバイナリ予測因子であり、かつAD疾患ステージ、グレード及び進行、予後、及び療法または候補療法への応答を検出及び/または評価するのに有用である、バイオマーカー(sRNA予測因子)を提供する。バイオマーカーは、疾患の治療に有用である候補薬学的介入(または他の療法)を特定するための、創薬及び臨床試験の状況においてさらに有用である。【選択図】図2

Description

優先権
本出願は、2018年7月25日に出願された米国仮出願第62/703,172号の利益及びそれに対する優先権を主張するものであり、その内容物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
アルツハイマー病(AD)は、認知症の全症例の70%近くを占め、かつ80歳超の個人の最大20%に罹患させるため、最も一般的な神経変性疾患である。脳における様々な形態学的及び組織学的変化は、現代のAD神経病理学の特徴として役立つ。具体的には、2つの神経学的現象が観察されており、アミロイド斑及び神経原線維変化である。疾患進行は、Braakステージとして分類され得、疾患伝播の6つのステージが、タングル担持ニューロンの位置及び脳における変化の重症度に関して区別されている:BraakステージI/II:移行嗅内(側頭葉)ステージ、臨床的に無症状である例、BraakステージIII/IV:辺縁系ステージ、初期アルツハイマー病、及びBraakステージV/VI:新皮質ステージ、完全に発生したアルツハイマー病。
アルツハイマー病の患者は、最近の出来事を思い出すこと、また新しい記憶を形成することのような記憶障害などの初期症状を示し始める。視空間及び言語の問題は、多くの場合、記憶を伴う初期症状の発症に続くか、それに伴う。疾患が進行するにつれて、個人はゆっくりと日常生活の活動を行う能力を失い、最終的には、注意、言語能力、問題解決、推論、及びすべての形態の記憶が深刻に損なわれるようになる。実際、ADの進行は、多くの場合、無気力、怒り、依存、攻撃性、妄想症、時には不適切な性行動などの、性格の変化を伴う。ADの後期ステージでは、個人は、コミュニケーションをすることができず、完全な混乱の兆候を示し、寝たきりになる場合がある。
2つの型のアルツハイマー病、早期発症及び後期発症があり、両方の型は、遺伝的要素を有する。早期発症AD患者は、30代〜60代半ばに症状を示し始め、かつ非常にまれである一方で、最も一般的な型である後期発症ADでは、患者は60代半ばに徴候及び症状を示す。後期発症ADは、人のリスクを増加させる遺伝的リスク因子であり、19番染色体上のアポリポタンパク質E(APOE)の形態であるAPOE ε4が関与することが知られている。
現時点では、ADに対する治療法はなく、利用可能な治療は、通常、症状の悪化を一時的に遅らせることしか提供しない。加えて、アルツハイマー病は、死後、脳組織及び剖検での病理学の検査によってのみ絶対的に診断され得る。
したがって、疾患修飾療法の特定は、薬学的介入及び創薬に対する主な目的である。しかし、これらの取り組みは、創薬及び開発を支援する臨床的に意味のあるバイオマーカーがないという事実によって妨げられている。かかるバイオマーカーは、アクセス可能で、予後的で、及び/または疾患特異的である必要がある。薬学的介入を含む治療的介入の発見及び調査は、根底にある疾患プロセスと相関するバイオマーカーの利用可能性から利益を得るであろう。
アルツハイマー病活性を評価するための診断試験は、例えば、罹患した個人において治療及び意思決定を支援するため、同様に、患者登録、層別化、及び疾患モニタリングを含む、創薬及び臨床試験におけるバイオマーカーとしての使用のために必要とされる。
本開示は、アルツハイマー病(AD)活性を評価するための方法及びキットを提供し、動物及び細胞モデルにおけるのと同様に、ADに対する治療またはADに対する候補治療を受ける患者におけるものを含む。具体的には、本開示は、疾患活性のバイナリ予測因子であり、かつAD疾患ステージ、グレード、進行、予後、及び療法または候補療法への応答を検出及び/または評価するのに有用である、バイオマーカー(sRNA予測因子)を提供する。バイオマーカーは、疾患の治療または管理(例えば、治療または進行のモニタリング)に有用である候補薬学的介入(または他の療法)を特定するための、創薬及び臨床試験の状況においてさらに有用である。
様々な態様及び実施形態では、本発明は、細胞中の、または対象または患者からの生体試料中のアルツハイマー病またはアルツハイマー病活性のバイナリ低分子RNA(sRNA)予測因子を検出することを伴う。sRNA配列は、AD実験コホートの試料に存在するものとして特定される一方で、対照薬コホート(「陽性sRNA予測因子」)のいずれの試料にも存在しない。本発明は、それによって、二元予測因子であるsRNAを検出し、アルツハイマー病に対して100%の特異性を呈する。
いくつかの実施形態では、本発明は、対象または患者におけるAD活性を評価するための方法を提供する。方法は、ADの症状及び徴候を示す対象または患者からの生体試料を提供すること、及び試料中の1つ以上のsRNA予測因子の存在、不在、またはレベルを決定することを含む。sRNA予測因子の存在またはレベルは、疾患活性と相関する。
陽性sRNA予測因子は、表2A、表4A、及び表7A(配列番号1〜403)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む。例えば、陽性sRNA予測因子は、AD患者の脳組織試料のsRNA配列データにおいて特定されたが、非疾患対照、及び様々な他の非アルツハイマー病の神経変性疾患対照(例えば、パーキンソン病)に不在であった、表2A(配列番号1〜46)からの1つ以上のsRNA予測因子を含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上の予測因子の相対的または絶対的量は、疾患のステージまたは重症度と相関する。いくつかの実施形態では、陽性sRNA予測因子は、AD患者の脳脊髄液(CSF)試料のsRNA配列データにおいて特定されたが、健常対照、及び様々な他の非アルツハイマー病の神経変性疾患対照(例えば、パーキンソン病)に不在であった、表4A(配列番号47〜254)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む。いくつかの実施形態では、陽性sRNA予測因子は、AD患者の血清試料のsRNA配列データにおいて特定されたが、健常対照及び様々な他の非アルツハイマー病の神経変性疾患対照(例えば、パーキンソン病)に不在であった、表4A(配列番号255〜403)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む。
いくつかの実施形態では、試料に存在する予測因子の数、または1つ以上の予測因子の蓄積は、ADの進行または疾患もしくは活性症状の根底にある重症度と直接相関する。いくつかの実施形態では、陽性sRNA予測因子は、表5(配列番号58、189、78、172、193、97、122、215、248、164、120、93、126、253、112、144、213、244、123、222、150、240、52、220、221、169、165、及び212)からの1つ以上のsRNA予測因子を含み、AD進行のBraakステージと相関する(例えば、CSF試料中で)。いくつかの実施形態では、陽性sRNA予測因子は、表8(配列番号257、270、272、273、279、286、288、314、319、325、332、341、374、391、及び393)からの1つ以上を含み、AD進行のBraakステージと相関する(例えば、血清試料中で)。
いくつかの実施形態では、表2A、表4A、及び/または表7Aのうちの1つ以上からの少なくとも1、2、3、4、もしくは5つのsRNA、または少なくとも10のsRNA、または少なくとも40のsRNAの存在、不在、またはレベルが決定される(配列番号1〜403)。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの陰性sRNA予測因子の存在または不在も決定され、健常対照などの非AD試料において一意に特定される。いくつかの実施形態では、表2A、表4A、及び/または表7Aからの陽性予測因子を含むsRNAのパネルは、試料に対して試験される。いくつかの実施形態では、パネルは、表2A、表4A、及び/または表7Aからの少なくとも2つ、または少なくとも5つ、または少なくとも10、または少なくとも20、または少なくとも25のsRNAを含み得る。いくつかの実施形態では、パネルは、表2A、表4A、及び/または表7AからのすべてのsRNAを含む。例えば、試料は、表2A、表4A、及び/または表7Aの少なくとも約2、3、4、または5つのsRNA予測因子に対して陽性であり得、活性疾患を示し、より重症の、または進行した疾患は約10、15、または約20のsRNA予測因子と相関している。いくつかの実施形態では、表2A、表4A、及び/または表7AにおけるsRNA予測因子の相対的または絶対的量は、疾患グレードまたは重症度(例えば、Braakステージ)と直接相関する。
一般に、少なくとも1、2、3、4、または5つの陽性予測因子の存在は、AD活性を予測する。いくつかの実施形態では、5〜約100、または約5〜約60のsRNA予測因子のパネルが、試料に対して試験される。各実験試料は各陽性予測因子に対して陽性になるわけではない一方で、パネルは、トレーニングコホート(例えば、実験コホート)に対して100%の感度を提供するのに十分な大きさである。つまり、実験コホートにおける各試料は、1つ以上の陽性sRNA予測因子の存在を有する。かかる実施形態では、パネルにおけるsRNA予測因子の存在または不在は、トレーニングセット(すなわち、実験コホート)に対して100%の特異性及び100%の感度を提供する(定義上)。さらに他の実施形態では、sRNA予測因子は、非ブートストラップ及び/またはブートストラップ分類アルゴリズムを含む、計算分類器アルゴリズムにおいて用いられる。例は、パラメトリック/ノンパラメトリック距離測定法、ロジスティック回帰、サポートベクトルマシン、決定木、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、プロビット回帰、Fisherの線形判別、単純ベイズ分類器、パーセプトロン、二次分類器、カーネル推定、k近傍法、学習ベクトル量子化、及び主成分分析などの、教師あり、教師なし、半教師ありの機械学習モデルを含む。これらの分類アルゴリズムは、sRNA予測因子以外の他のsRNAの存在及び不在に依存する場合がある。例えば、分類器は、アイソフォームのパネル(「isomiR」として知られるマイクロRNAアイソフォームを含むが、これらに限定されない)の存在または不在に依存する場合があり、任意選択で1つ以上のsRNA予測因子(すなわち、疾患状態に特有であるとsRNA配列データにおいて特定された)を含み得る。
sRNAは、固体組織及び/または生体液を含む、任意の生体試料中で特定または検出され得る。sRNAは、動物(例えば、脊椎動物及び無脊椎動物)、またはいくつかの実施形態では、培養細胞または培養細胞の培地において特定または検出され得る。例えば、試料は、血液、血清、血漿、尿、唾液、または脳脊髄液などの、ヒトまたは動物の対象(例えば、哺乳動物の対象)からの生体液試料であり得る。いくつかの実施形態では、試料は、脳組織などの固体組織である。
様々な実施形態では、sRNAの検出は、逆転写、増幅、及び/またはプローブのハイブリダイゼーションを用いることができ、定量的もしくは定性的PCR、またはリアルタイムPCRを含む、様々な検出プラットフォームのうちの1つを伴う。PCR検出フォーマットは、いくつかの実施形態では、かつ任意選択で、蛍光標識されたプローブと関連して、RT−PCRのためのステムループプライマーを用いることができる。いくつかの実施形態では、sRNAは、ハイブリダイゼーションアッセイまたはRNA配列決定(例えば、NextGen配列決定)によって検出される。いくつかの実施形態では、RNA配列決定は、パネルにおけるsRNA予測因子または他のsRNAを増幅する特異的プライマーに関連して使用される。
本発明は、ADの症状及び徴候を示す細胞または動物(またはそれらに由来する試料)におけるsRNA(isomiRなどの)の検出を伴う。いくつかの実施形態では、本発明は、アポリポプロテインE(APOE)の形態であるAPOE ε4を含有する細胞または動物(またはそれらに由来する試料)における、sRNA予測因子の検出を伴う。様々な実施形態では、sRNA予測因子の数及び/または同一性、またはそれらの相対量は、APOE ε4対立遺伝子を有する患者、対象、または細胞に対する疾患活性と相関する。いくつかの実施形態では、sRNA予測因子は、他の点では無症候性と見なされる患者または対象におけるAD生物学的プロセスを示す。
いくつかの実施形態では、本発明は、2〜約100のsRNA予測アッセイ、または約5〜約75のsRNA予測アッセイ、または5〜約20のsRNA予測アッセイからのパネルを含むキットを提供する。これらの実施形態では、キットは、表2A、表4A、及び/または表7AからのsRNA予測因子の存在または不在を決定するためのsRNA予測因子アッセイ(例えば、かかるアッセイのための試薬)を含み得る。かかるアッセイは、他の非予測配列よりもsRNA予測因子に対して特異的な逆転写(RT)プライマー、増幅プライマー、及びプローブ(蛍光プローブまたは二重標識プローブなどの)を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、ハイブリダイゼーションによるsRNA予測因子の検出のためのプローブを含有するアレイまたは他の基質の形態にある。
いくつかの態様では、本発明は、アルツハイマー病活性について試料を評価するためのキットを提供する。様々な実施形態では、キットは、表2A、表4A、及び/または表7A(配列番号1〜403)に列挙された複数のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む。いくつかの実施形態では、キットは、表2A、表4A、及び/または表7A(配列番号1〜403)に列挙された少なくとも5つ、または少なくとも10、または少なくとも20、または少なくとも40のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む。
さらに他の実施形態では、本発明は、特定のsRNA分子(例えば、isomiRまたは他の型のsRNA)の存在または不在に基づいて疾患分類器を構築することを伴う。これらの疾患分類器は、同様の症状を示す疾患状態を鑑別すること、同様に、疾患の経過を予測すること、治療への応答を予測すること、及び疾患モニタリングを含む、疾患サブタイプを決定することのための強力なツールである。一般に、sRNAパネル(例えば、別個のsRNAバリアントのパネル)は、目的の1つ以上の疾患状態を表す1つ以上のトレーニングセットにおける配列データから決定されるであろう。sRNAパネル及び分類器アルゴリズムは、例えば、パラメトリック/ノンパラメトリック距離測定法、ロジスティック回帰、サポートベクトルマシン、決定木、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、プロビット回帰、Fisherの線形判別、単純ベイズ分類器、パーセプトロン、二次分類器、カーネル推定、k近傍法、学習ベクトル量子化、及び主成分分析などの、教師あり、教師なし、半教師ありの機械学習モデルを使用して構築され得る。分類器がトレーニングされると、独立した対象は、対象からの生体試料中でパネルにおけるsRNAマーカーの存在または不在を検出すること、及び分類アルゴリズムを適用することによって、疾患状態について評価され得る。分類器は、バイナリ分類器(すなわち、2つの状態の間で分類する)であり得るか、または3、4、5、もしくはそれ以上の疾患状態の間で分類できる。分類器は、sRNAの正常レベルと異常レベルとを鑑別するよりもむしろ、パネルにおけるsRNAの存在及び不在に依存する。
例えば、いくつかの実施形態では、本発明は、1つ以上の疾患状態について対象を評価するための方法を提供する。方法は、対象の生体試料を提供すること、及びsRNAパネルにおける複数のsRNAの存在または不在を決定することを含む。この「存在及び不在」sRNA(バイナリマーカー)のプロファイルは、疾患分類器を使用して、2つ以上の疾患状態の間で対象の状態を分類するために使用される。疾患分類器は、トレーニング試料のセット中のsRNAパネルにおけるsRNAの存在及び不在に基づいてトレーニングされているであろう。例えば、トレーニング試料は、パネルにおけるsRNAの存在または不在(及びいくつかの実施形態では、レベル)と同様に、1つ以上の疾患状態に対して陽性または陰性として注釈付けされる(かつ疾患のサブタイプ、グレード、または治療レジメンについて注釈付けされ得る)。
パネルにおけるsRNAの存在または不在は、sRNA配列データからのトレーニングセットにおいて決定される。つまり、個々のsRNA配列は、3’配列決定アダプタをトリミングすることによって、sRNA配列バリアントを参照配列または遺伝子座に統合することなく、sRNA配列データにおいて特定される。例えば、トリミング後、各疾患状態または対照薬状態内の特有配列読み取り値は、コンパイルされる(すなわち、各特有配列についての読み取り計数が準備される)。したがって、isomiRなどの特定のsRNA配列の存在または不在は、各疾患状態において決定され、これらのバリアントは、参照配列に統合されない。これらの配列は、「バイナリ」マーカーとして使用され得、つまり、正常レベルと異常レベルとを鑑別することとは反対に、試料中のそれらの存在または不在に基づいて評価され得る。
配列データにおいて特定され、計算分類器に含めるために選択されると、パネルにおけるsRNAに対する分子検出試薬が、調製され得る。かかる検出プラットフォームは、ステムループプライマー及び蛍光プローブを用いるものを含む、定量的RT−PCRアッセイを含む。
本発明の他の態様及び実施形態は、以下の詳細な説明から明白となるであろう。
Aは、様々なIBDクラス及び対照:対照についてのROC/AUC曲線を示す。Bは、様々なIBDクラス及び対照:クローン病についてのROC/AUC曲線を示す。Cは、様々なIBDクラス及び対照:潰瘍性大腸炎についてのROC/AUC曲線を示す。Dは、様々なIBDクラス及び対照:憩室症についてのROC/AUC曲線を示す。 正確な多クラス疾患予測のそれらの真の参照同一性に対する割合を示しているヒートマップを示す。
表の簡単な説明
表1A〜1Bは、アルツハイマー病(AD)コホート(表1A)と、健常対照及び他の様々な非アルツハイマー神経障害対照(表1B)を含む対照コホートと、を含む、脳組織試料コホートを特徴付ける。
表2Aは、ADに対する脳組織試料中のsRNA陽性予測因子(配列番号1〜46)を、読み取り計数、特異性、及び感度(例えば、頻度)とともに示す。表2Bは、脳組織試料全体のADに対する陽性予測因子を、試料あたりのバイオマーカーの数及びカバレッジパーセントとともに示す。
表3A〜3Bは、アルツハイマー病(AD)コホート(表3A)と、健常対照及び他の様々な非アルツハイマー神経障害対照(表3B)を含む対照コホートと、を含む、脳脊髄液(CSF)試料コホートを特徴付ける。
表4Aは、ADに対するCSF中のsRNA陽性予測因子(配列番号47〜254)を、読み取り計数、特異性、及び感度(例えば、頻度)とともに示す。表4Bは、CSF試料全体のADに対する陽性予測因子を、試料あたりのバイオマーカーの数及びカバレッジパーセントとともに示す。
表5は、ADのモニタリングに使用され得るBraakステージとの相関を示すCSFからの28の特定されたsRNAバイオマーカーのパネルを示す。
表6A〜6Bは、アルツハイマー病(AD)コホート(表6A)と、健常対照及び他の様々な非アルツハイマー神経障害対照(表6B)を含む対照コホートと、を含む、血清試料コホートを特徴付ける。
表7Aは、ADに対する血清中のsRNA陽性予測因子(配列番号255〜403)を、読み取り計数、特異性、及び感度(例えば、頻度)とともに示す。表7Bは、血清試料全体のADに対する陽性予測因子を、試料あたりのバイオマーカーの数及びカバレッジパーセントとともに示す。
表8は、ADのモニタリングに使用され得るBraakステージとの相関を示す血清からの15の特定されたsRNAバイオマーカーのパネルを示す。
表9は、炎症性腸疾患の対照(「正常な」個人)に対する結腸上皮組織からのsRNAバイオマーカーのパネルを示す。
表10は、クローン病に対する結腸上皮組織からのsRNAバイオマーカーのパネルを示す。
表11は、潰瘍性大腸炎に対する結腸上皮組織からのsRNAバイオマーカーのパネルを示す。
表12は、憩室症に対する結腸上皮組織からのsRNAバイオマーカーのパネルを示す。
本発明の詳細な説明
本開示は、アルツハイマー病(AD)活性を評価するための方法及びキットを提供し、動物及び細胞モデルにおけるのと同様に、ADに対する治療またはADに対する候補治療を受ける患者におけるものを含む。具体的には、本開示は、疾患活性のバイナリ予測因子であり、かつ根底にある疾患プロセス、疾患グレード、進行、及び療法または候補療法への応答を検出及び/または評価するのに有用である、バイオマーカー(sRNA予測因子)を提供する。バイオマーカーは、ADまたはAD症状の治療に有用である候補療法を特定し、同様に、患者を選択または層別化し、疾患進行または治療をモニタリングするための、創薬及び臨床試験の状況においてさらに有用である。
様々な態様及び実施形態では、本発明は、細胞または生体試料中の、アルツハイマー病またはアルツハイマー病活性のバイナリ低分子RNA(sRNA)予測因子を検出することを伴う。sRNA配列は、AD実験コホートの試料に存在するものとして特定される一方で、対照薬コホートにおけるどの試料にも存在しない。これらのsRNAマーカーは「陽性sRNA予測因子」と呼ばれ、定義上、100%の特異性を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、さらに、対照薬コホートの1つ以上の試料に存在し、かつ実験コホートの試料のうちのいずれにも存在しない、1つ以上のsRNA配列を検出することを含む。これらの予測因子は、「陰性sRNA予測因子」と呼ばれ、予測に追加的なレベルの信頼性を提供する。調節不全sRNA(上方または下方調節されるmiRNAなどの)を検出することとは対照的に、本発明は、アルツハイマー病活性に対するバイナリ予測因子であるsRNAを提供する。
低分子RNA種(「sRNA」)は、200ヌクレオチド未満の長さの非コードRNAであり、マイクロRNA(miRNA)(iso−miRを含む)、Piwi相互作用RNA(piRNA)、低分子干渉RNA(siRNA)、ヴォールトRNA(vtRNA)、低分子核小体RNA(snoRNA)、転移RNA由来低分子RNA(tsRNA)、リボソームRNA由来低分子RNA断片(rsRNA)、低分子rRNA由来RNA(srRNA)、及び低分子核RNA(U−RNA)、同様に、新規の特徴のないRNA種を含む。一般に、「iso−miR」は、参照miRNA配列(例えば、miRBaseによって使用される)に関して変種を有するそれらの配列を指す。miRBaseでは、各miRNAは、miRNA前駆体、及び1つまたは2つの成熟miRNA(−5p及び−3p)に関連する。ディープ配列決定は、miRNA生合成における大きなばらつきを検出しており、同じmiRNA前駆体から多くの異なる配列が生成され得ることを意味する。iso−miRの4つの主な変種がある:(1)5’切断部位が参照miRNA配列から上流または下流にある、5’トリミング、(2)3’切断部位が参照miRNA配列から上流または下流にある、3’トリミング、(3)ヌクレオチドが参照miRNAの3’末端に付加される、3’ヌクレオチド付加、(4)ヌクレオチドがmiRNA前駆体から変更される、ヌクレオチド置換。
2018年1月23日に出願されたU.S.2018/0258486、及び2018年1月23日に出願されたPCT/US2018/014856(その全内容は参照により本明細書に組み込まれる)は、sRNA予測因子を特定するためのプロセスを開示する。プロセスは、RNA配列決定データからの3’アダプタの計算的トリミング、及び特有配列読み取り値に従ってデータをソートすることを含む。
いくつかの実施形態では、本発明は、アルツハイマー病(AD)活性を評価するための方法を提供する。方法は、ADの症状及び徴候を示す対象もしくは患者からの細胞もしくは生体試料を提供すること、またはそこから抽出されたRNAを提供すること、ならびに細胞もしくは試料中の1つ以上のsRNA予測因子の存在もしくは不在を決定することを含む。1つ以上のsRNA予測因子の存在は、アルツハイマー病活性を示す。
「アルツハイマー病活性」という用語は、AD症状と、認知、行動、及び/または運動能力ならびに協調性の全体的な低下と、をもたらす(直接的または間接的に)活性疾患プロセスを指す。アルツハイマー病活性という用語は、罹患した細胞の相対的な健康をさらに指すことができる。いくつかの実施形態では、AD活性は、ニューロン生存能力を示す。
陽性sRNA予測因子は、表2A、4A、または7A(配列番号1〜403)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む。本明細書に開示される配列は、逆転写されたDNA配列として示される。例えば、陽性sRNA予測因子は、脳組織試料の配列データにおいて特定された、AD及び/またはADステージを示す表2A(配列番号1〜46)からの1つ以上のsRNA予測因子を含み得る。いくつかの実施形態では、陽性sRNA予測因子は、CSF試料の配列データにおいて特定された、AD及び/またはADステージを示す表4A(配列番号47〜154)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む。いくつかの実施形態では、陽性sRNA予測因子は、血清試料の配列データにおいて特定された、AD及び/またはADステージを示す表7A(配列番号155〜403)からの1つ以上を含む。
具体的には、表2A及び2Bは、脳組織試料中で特定された、ADに対するsRNA陽性予測因子を示す。これらのsRNA予測因子は、AD脳組織試料のコホート(実験群として)に存在したが、非疾患試料、同様に他の様々な非アルツハイマー神経疾患試料で構成された対照薬群試料のうちのいずれにも存在しなかった。表2Aは、Braakステージに関係なく、ADに対する陽性予測因子を示す。陽性予測因子は、各々、コホートにおけるADの存在に対して100%の特異性を提供する。表2A及び2Bは、陽性予測因子に対するAD脳組織試料全体の平均読み取り計数を示す。いくつかの実施形態では、試料に存在する予測因子の数は、ADのBraakステージと直接相関する。
表4A及び4Bは、脳脊髄液(CSF)試料中で特定された、ADに対するsRNA陽性予測因子を示す。これらのsRNA予測因子は、AD CSF試料のコホート(実験群として)に存在したが、健常者試料、同様に他の様々な非アルツハイマー神経疾患試料で構成された対照薬群試料のうちのいずれにも存在しなかった。表4Aは、Braakステージに関係なく、ADに対する陽性予測因子を示す。陽性予測因子は、各々、コホートにおけるADの存在に対して100%の特異性を提供する。表4A及び4Bは、陽性予測因子のAD CSF試料全体の平均読み取り計数を示す。いくつかの実施形態では、試料に存在する予測因子の数は、ADのBraakステージと直接相関する。
表7A及び7Bは、血清試料中で特定された、ADに対するsRNA陽性予測因子を示す。これらのsRNA予測因子は、AD血清試料のコホート(実験群として)に存在したが、健常試料、同様に他の様々な非アルツハイマー神経疾患試料で構成された対照薬群試料のうちのいずれにも存在しなかった。表7Aは、Braakステージに関係なく、ADに対する陽性予測因子を示す。陽性予測因子は、各々、コホートにおけるADの存在に対して100%の特異性を提供する。表7A及び7Bは、陽性予測因子のAD血清試料全体の平均読み取り計数を示す。いくつかの実施形態では、試料に存在する予測因子の数は、ADのBraakステージと直接相関する。
様々な実施形態では、少なくとも5つのsRNAの存在、不在、またはレベルは、陽性及び陰性の予測因子ならびに他の可能な対照を含めて、決定される。いくつかの実施形態では、少なくとも8つのsRNA、または少なくとも10のsRNA、または少なくとも約50のsRNAの存在または不在が、決定される。いくつかの実施形態では、決定されたsRNAの総数は、約1000未満、または約500未満、または約200未満、または約100未満、または約50未満である。したがって、sRNAの存在、不在、またはレベルは、任意の数の特定の分子検出アッセイを使用して決定され得る。
いくつかの実施形態では、表2A、表4A、及び/または表7Aからの少なくとも2つ、または少なくとも5つ、または少なくとも10のsRNAの存在、不在、またはレベルが、決定される(配列番号1〜403)。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの陰性sRNA予測因子の存在、不在、またはレベルも決定される。いくつかの実施形態では、表2Aからの陽性予測因子を含むsRNAのパネルが決定され、パネルは、表2Aからの少なくとも2つ、少なくとも5つ、少なくとも10、または少なくとも20のsRNAを含み得る。いくつかの実施形態では、パネルは、表2AからのすべてのsRNAを含む。いくつかの実施形態では、表4Aからの陽性予測因子を含むsRNAのパネルが決定され、パネルは、表4Aからの少なくとも2つ、少なくとも5つ、少なくとも10、または少なくとも20のsRNAを含み得る。いくつかの実施形態では、パネルは、表4AからのすべてのsRNAを含む。いくつかの実施形態では、表7Aからの陽性予測因子を含むsRNAのパネルが決定され、パネルは、表7Aからの少なくとも2つ、少なくとも5つ、少なくとも10、または少なくとも20のsRNAを含み得る。いくつかの実施形態では、パネルは、表7AからのすべてのsRNAを含む。
いくつかの実施形態では、1つ以上(またはすべて)の陽性sRNA予測因子は、各々、実験コホートにおけるAD試料の少なくとも約10%、または実験コホートにおけるAD試料の少なくとも約20%、または実験コホートにおけるAD試料の少なくとも約30%、または実験コホートにおけるAD試料の少なくとも約40%に存在する。いくつかの実施形態では、特定された予測因子の同一性及び/または数は、活性疾患プロセス(例えば、Braakステージ)と相関する。例えば、試料は、表2A、4A、及び/または7Aにおける少なくとも1、2、3、4、または5つのsRNA予測因子に対して陽性であり得、脳組織、CSF、及び/または血清試料からの疾患を示し、より重症または進行性の疾患プロセスは、表4Aまたは7Aの約10、少なくとも約15、または少なくとも約20のsRNA予測因子と相関する。いくつかの実施形態では、絶対レベル(例えば、配列決定読み取り計数)または相対レベル(例えば、リアルタイムPCRなどの定性的アッセイを使用する)は、Braakステージと相関し得る表4Aまたは表7AにおけるsRNA予測因子について決定される。
いくつかの実施形態では、陽性sRNA予測因子の存在について陰性であると試験される試料は、少なくとも1つ、または少なくとも約5つ、または少なくとも約10、または少なくとも約20、または少なくとも約30、または少なくとも約40、または少なくとも約50、または少なくとも約100の陰性sRNA予測因子について陽性であると試験される。陰性予測因子は、健常個人または他の病状(PDまたは認知症などの)に対して特異的であり得る。ADについて陽性であると試験された個人は、典型的には、いずれの陰性予測因子の存在についても陽性であると試験されない。
一般に、少なくとも1、2、3、4、または5つの陽性予測因子の存在、及びすべての陰性予測因子の不在は、AD活性を予測する。いくつかの実施形態では、5〜約100、または約5〜約60のsRNA予測因子のパネルは、試料中で検出される。各実験試料が各陽性予測因子に対して陽性であるとは限らない一方で、パネルは、ADコホートにおける状態に対して、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または約100%のカバレッジを提供するのに十分に大きい。複数のsRNA予測因子が実験コホートの各試料に存在するパネルを選択することによって、パネルは、トレーニング試料(実験コホート及び対照薬コホート)に対する100の感度及び100の特異性を提供するように調整されるであろう。
様々な実施形態では、sRNA予測因子の検出は、逆転写、増幅、及び/またはプローブのハイブリダイゼーションを用いることができ、定量的もしくは定性的PCR、またはリアルタイムPCRを含む、様々な検出プラットフォームのうちの1つを含む。PCR検出フォーマットは、いくつかの実施形態では、かつ任意選択で、蛍光標識されたプローブと関連して、RT−PCRのためのステムループプライマーを用いることができる。いくつかの実施形態では、sRNAは、3’配列決定アダプタの計算的トリミングを伴うRNA配列決定によって検出される。配列決定は、バイナリ予測因子に対して最大1つの特異的プライマーを使用する逆転写及び/または増幅を用いることができる。
一般に、リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)は、PCR中、つまり、リアルタイムで、標的DNA分子の増幅をモニタリングする。リアルタイムPCRは、定量的かつ半定量的に使用され得る。リアルタイムPCRにおけるPCR産物の検出のための2つの一般的な方法は、(1)任意の二本鎖DNAに介在する非特異的蛍光色素(例えば、SYBR Green(IまたはII)、または臭化エチジウム)、及び(2)プローブのその相補的配列(例えばTAQMAN)とのハイブリダイゼーション後にのみ検出を可能にする蛍光レポーターで標識されたオリゴヌクレオチドからなる配列特異的DNAプローブである。
いくつかの実施形態では、アッセイフォーマットは、TAQMANリアルタイムPCRである。TAQMANプローブは、定量的PCRの特異性を増加させるように設計された加水分解プローブである。TAQMANプローブの原理は、相補的標的配列へのハイブリダイゼーション中に、フルオロフォアベースの検出で二重標識プローブを切断するための、Taqポリメラーゼの5’から3’のエキソヌクレアーゼ活性に依存する。TAQMANプローブは、フルオロフォア及びクエンチャで二重標識されており、フルオロフォアがTaqエキソヌクレアーゼ活性によってオリゴヌクレオチドプローブから切断される際に、フルオロフォアシグナルが、検出される(例えば、もはやシグナルはラベルの近接によってクエンチされない)。他の定量的PCR法におけるように、得られた蛍光シグナルは、PCRの指数関数的ステージ中に産物の蓄積の定量的測定を可能にする。TAQMANプローブフォーマットは、検出の高い感度及び特異性を提供する。
いくつかの実施形態では、試料に存在するsRNA予測因子は、特異的プライマー、例えば、sRNAの一端または両端を調べるステムループプライマーを使用して、cDNAに変換される。次いで、cDNAの増幅は、例えば、蛍光レポーティング分子からのシグナルを検出することによってリアルタイムで定量化され得、シグナル強度は、各増幅サイクルでのDNAのレベルと相関する。
代替的には、パネルにおけるsRNA予測因子、またはそれらのアンプリコンは、ハイブリダイゼーションによって検出される。例示的なプラットフォームは、表面プラズモン共鳴(SPR)及びマイクロアレイ技術を含む。検出プラットフォームは、簡便な試料処理及びsRNA検出のために、いくつかの実施形態では、マイクロフルイディクスを使用できる。
一般に、試料中のsRNAの存在を決定するための任意の方法が、用いられ得る。かかる方法は、さらに、核酸配列ベースの増幅(NASBA)、フラップエンドヌクレアーゼベースのアッセイ、同様に、分岐DNAによる直接RNAキャプチャ(QuantiGene(商標))、Hybrid Capture(商標)(Digene)、またはnCounter(商標)miRNA検出(NanoString)を含む。アッセイフォーマットは、miRNA及び他のsRNAの存在を決定することに加えて、とりわけ、固有のシグナル強度変動の制御も提供できる。かかる制御は、例えば、バックグラウンドシグナル強度及び/または試料処理、及び/またはハイブリダイゼーション効率のための制御、同様に、患者試料中のsRNAを検出するための他の望ましい制御(例えば、集合的に「正規化制御」と呼ばれる)を含み得る。
いくつかの実施形態では、アッセイフォーマットは、Invader(商標)アッセイ(Third Wave Technologies)などのフラップエンドヌクレアーゼベースのフォーマットである。インベーダー法を使用する場合、標的部位の3’領域に特異的な配列を含むインベーダープローブと、テンプレートの標的部位の5’領域に特異的な配列及び無関係のフラップ配列を含む一次プローブと、が調製される。次いで、クリベースは、これらのプローブ、標的分子の存在下で、ならびに、フラップ配列に相補的な配列と、蛍光色素及びクエンチャの両方で標識された自己相補的配列と、を含むFRETプローブの存在下で、作用することが可能である。一次プローブがテンプレートとハイブリダイズする際に、インベーダープローブの3’末端は標的部位を貫通し、この構造はクリベースによって切断され、フラップの解離をもたらす。フラップはFRETプローブに結合し、蛍光色素部分は、クリベースによって切断され、蛍光の発光をもたらす。
いくつかの実施形態では、RNAは、検出のためのsRNA処理の前に試料から抽出される。RNAは、例えば、RNA Methodologies,A laboratory guide for isolation and characterization,2nd edition,1998,Robert E.Farrell,Jr.,Ed.,Academic Pressに記載されるような様々な標準手順を使用して精製され得る。加えて、mirVANA(商標)Paris miRNA単離キット(Ambion)、miRNeasy(商標)キット(Qiagen)、MagMAX(商標)キット(Life Technologies)、Pure Link (商標)キット(Life Technologies)を含む、低分子量RNAの単離のための市販の製品と同様に、様々なプロセスがある。例えば、低分子量のRNAは、グラスファイバーフィルタ上での精製が後に続く有機抽出によって単離され得る。miRNAを単離するための代替方法は、磁気ビーズへのハイブリダイゼーションを含む。代替的には、検出のためのmiRNA処理(例えば、cDNA合成)は、生体液試料において、すなわち、RNA抽出ステップを伴わずに実施され得る。
いくつかの実施形態では、sRNAの存在または不在は、核酸配列決定によって対象試料において決定され、個々のsRNAは、個々のsRNA配列からの3’配列決定アダプタの計算的トリミングを含むプロセスによって特定される。参照により全体が本明細書に組み込まれる、2018年1月23日に出願されたU.S.2018/0258486、及び2018年1月23日に出願されたPCT/US2018/014856を参照されたい。いくつかの実施形態では、配列決定プロセスは、バイオマーカーに対して特異的なプライマーを使用して、sRNA予測因子を逆転写及び/または増幅できる。
一般に、アッセイは、各アッセイが、注釈付き配列及び/または他の非予測iso−miR及びsRNAよりもsRNA(例えば、iso−miR)に対して少なくとも80%、または少なくとも85%、または少なくとも90%、または少なくとも95%、または少なくとも98%特異的であるように構築され得る。注釈付き配列は、miRBaseを参照して決定され得る。例えば、sRNA予測因子特異的リアルタイムPCRアッセイを調製する際、PCRプライマー及び蛍光プローブは、調製され得、それらの特異性のレベルについて試験され得る。二環式ヌクレオチドまたは2’位置に関与する他の修飾(例えば、LNA、cET、及びMOE)、または他のヌクレオチド修飾(塩基修飾を含む)は、検出の感度または特異性を増加させるためにプローブに用いられ得る。isomiR及びsRNAの特異的検出は、参照により全体が本明細書に組み込まれるUS2018/0258486に開示される。
sRNA予測因子は、固体組織及び/または生体液を含む任意の生体試料中で特定できる。sRNA予測因子は、動物(例えば、脊椎動物及び無脊椎動物の対象)、またはいくつかの実施形態では、培養細胞または培養細胞からの培地において特定され得る。例えば、試料は、血液、血清、血漿、尿、唾液、または脳脊髄液などの、ヒトまたは動物の対象(例えば、哺乳動物対象)からの生体液試料である。miRNAは、細胞間シグナル伝達において重要な役割を果たす場合がある分泌メカニズムの結果として、生体液中に見いだされることができる。Kosaka N,et al.,Circulating microRNA in body fluid: a new potential biomarker for cancer diagnosis and prognosis,Cancer Sci.2010;101:2087−2092を参照されたい。脳脊髄液及び血清からのmiRは、病状及び病理学的特徴について患者を層別化する目的とともに、従来の方法に従ってプロファイリングされている。Burgos K, et al.,Profiles of Extracellular miRNA in Cerebrospinal Fluid and Serum from Patients with Alzheimer’s and Parkinson’s Diseases Correlate with Disease Status and Features of Pathology,PLOS ONE Vol.9,Issue 5(2014)。いくつかの実施形態では、試料は、固体組織試料であり、ニューロンを含み得る。いくつかの実施形態では、組織試料は、前頭皮質領域からなどの脳組織試料である。いくつかの実施形態では、sRNA予測因子は、脳組織及び血液などの生体液を含む、少なくとも2つの異なる型の試料中で特定される。いくつかの実施形態では、sRNA予測因子は、脳組織、脳脊髄液(CSF)、及び血液を含む、少なくとも3つの異なる型の試料中で特定される。
本発明は、アルツハイマー病の遺伝子型または表現型を呈する細胞または動物におけるsRNA予測因子の検出に関与する。いくつかの実施形態では、sRNA予測因子は、他の点では非アルツハイマー病の患者または対象と見なされる患者または対象におけるAD生物学的プロセスを示す。いくつかの実施形態では、sRNA予測因子は、ADの特定のBraakステージを示す。
いくつかの実施形態では、sRNA予測因子は、アルツハイマー病プロセスのBraakステージI及び/またはIIを示す。BraakステージI/IIは、AD進行の経過で嗜銀神経原線維変化及びニューロピルスレッドを発達させる脳の移行嗅内(側頭葉)分野を指す。BraakステージI/IIは、ADプロセスにおけるこの点では臨床的に無症状であることが知られている。
いくつかの実施形態では、sRNA予測因子は、アルツハイマー病プロセスのBraakステージIII及び/またはIVを示す。BraakステージIII/IVは、ADの進行の経過で嗜銀神経原線維変化及びニューロピルスレッドを発達させる脳の辺縁系分野を指す。BraakステージIII/IVは、ADプロセスにおけるこの点では初期アルツハイマー病であることが知られている。
いくつかの実施形態では、sRNA予測因子は、アルツハイマー病プロセスのBraakステージV及び/またはVIを示す。BraakステージV/VIは、ADの進行の経過で嗜銀神経原線維変化及びニューロピルスレッドを発達させる脳の新皮質分野を指す。BraakステージV/VIは、ADプロセスにおけるこの点では完全に発生したアルツハイマー病であることが知られている。
いくつかの実施形態では、方法は、繰り返して、経時的にsRNA予測因子プロファイルを決定する。例えば、治療レジメンまたは候補治療レジメンの影響を決定するために、繰り返される。例えば、対象または患者は、少なくとも年に1回、または少なくとも6か月に1回、または少なくとも月に1回、または少なくとも週に1回の頻度で評価され得る。いくつかの実施形態では、経時的に存在する予測因子の数の低下、または経時的に検出された予測因子の数のより遅い増加は、より遅い疾患進行またはより軽度の疾患症状を示す。本発明の実施形態は、AD治療のための動物モデルを構築するために有用であり、同様に、ヒト臨床試験におけるバイオマーカーとしても有用である。
いくつかの態様では、本発明は、アルツハイマー病活性について試料を評価するためのキットを提供する。様々な実施形態では、キットは、表2A、4A、及びまたは7A(配列番号1〜403)に列挙された複数のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む。いくつかの実施形態では、キットは、表2A、4A、及びまたは表7A(配列番号1〜403)に列挙された少なくとも2、少なくとも5、または少なくとも10、または少なくとも20、または少なくとも40のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む。いくつかの実施形態では、キットは、表2A(配列番号1〜46)に列挙された少なくとも2、3、4、5つ、または少なくとも10、または少なくとも20のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む。いくつかの実施形態では、キットは、表4A(配列番号47〜254)に列挙された少なくとも2、3、4、5つ、または少なくとも10、または少なくとも20、または少なくとも40のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む。いくつかの実施形態では、キットは、表7A(配列番号255〜403)に列挙された少なくとも2、3、4、5つ、または少なくとも10、または少なくとも20のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む。
キットは、定量的または定性的PCRアッセイ、つまり特異的sRNA予測因子に好適なプローブ及び/またはプライマーを含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、蛍光色素または蛍光標識プローブを含み、このプローブは、任意選択で、クエンチャ部分を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、ステムループRTプライマーを含み、いくつかの実施形態では、sRNA末端の各々を調べるためのステムループプライマーを含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、sRNA特異的ハイブリダイゼーションプローブのアレイを含み得る。
いくつかの実施形態では、本発明は、5〜約100のsRNA予測因子、または約5〜約50のsRNA予測因子、または5〜約20のsRNA予測因子のパネルを検出するための試薬を含むキットを提供する。これらの実施形態では、キットは、少なくとも5つ、少なくとも10、少なくとも20のsRNA予測因子アッセイ(例えば、かかるアッセイのための試薬)を含み得る。様々な実施形態では、キットは、少なくとも10の陽性予測因子及び少なくとも5つの陰性予測因子を含む。いくつかの実施形態では、キットは、少なくとも5つ、または少なくとも10、または少なくとも20、または少なくとも40のsRNA予測因子アッセイのパネルを含み、sRNA予測因子は、表2A、表4A、及び/または表7Aから選択される。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのsRNA予測因子は、表4Bまたは表7Bから選択される。かかるアッセイは、注釈付き配列ならびに他の(非予測)変種よりもsRNA予測因子に対して特異的な、逆転写(RT)プライマー、増幅プライマー及びプローブ(蛍光プローブまたは二重標識プローブなどの)を含み得る。いくつかの実施形態では、キットは、ハイブリダイゼーションによるsRNA予測因子の検出のためのプローブを含有するアレイまたは他の基質の形態にある。
さらに他の実施形態では、本発明は、特定のsRNA分子の存在または不在に基づいて試料を分類する疾患分類器を構築することを伴う。これらの疾患分類器は、同様の症状を示す疾患状態を鑑別すること、同様に、疾患の経過を予測すること、治療への応答を予測すること、及び疾患モニタリングを含む、疾患サブタイプを決定することのための強力なツールである。一般に、sRNAパネル(例えば、別個のsRNAバリアントのパネル)は、目的の1つ以上の疾患状態を表す1つ以上のトレーニングセットにおける配列データから決定されるであろう。sRNAパネル及び分類器アルゴリズムは、例えば、パラメトリック/ノンパラメトリック距離測定法、ロジスティック回帰、サポートベクトルマシン、決定木、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、プロビット回帰、Fisherの線形判別、単純ベイズ分類器、パーセプトロン、二次分類器、カーネル推定、k近傍法、学習ベクトル量子化、及び主成分分析などの、教師あり、教師なし、半教師ありの機械学習モデルのうちの1つ以上を使用して構築され得る。分類器がトレーニングされると、独立した対象は、対象からの生体試料中でパネルにおけるsRNAマーカーの存在または不在を検出すること、及び分類アルゴリズムを適用することによって、疾患状態について評価され得る。分類器は、バイナリ分類器(すなわち、2つの状態の間で分類する)であり得るか、または3、4、5、もしくはそれ以上の疾患状態の間で分類できる。いくつかの実施形態では、分類器は、少なくとも10の疾患状態の間で分類できる。
例えば、いくつかの実施形態では、本発明は、1つ以上の疾患状態について対象を評価するための方法を提供する。方法は、対象の生体試料を提供すること、及びsRNAパネルにおける複数のsRNAの存在または不在を決定することを含む。この「存在及び不在」sRNA(バイナリマーカー)のプロファイルは、疾患分類器を使用して、2つ以上の疾患状態の間で対象の状態を分類するために使用される。疾患分類器は、トレーニング試料のセット中のsRNAパネルにおけるsRNAの存在及び不在に基づいてトレーニングされているであろう。例えば、トレーニング試料は、パネルにおけるsRNAの存在または不在(またはレベル)と同様に、1つ以上の疾患状態に対して陽性または陰性として注釈付けされる。いくつかの実施形態では、試料は、疾患グレードまたはステージ、疾患サブタイプ、治療レジメン、及び薬物の感受性または抵抗性のうちの1つ以上について注釈付けされる。
パネルにおけるsRNAの存在または不在は、sRNA配列データからのトレーニングセットにおいて決定される。つまり、個々のsRNA配列は、5’及び/または3’配列決定アダプタをトリミングすることによって、sRNA配列バリアントを参照配列または遺伝子座に統合することなく、sRNA配列データにおいて特定される。例えば、トリミング後、各試料内の特有配列読み取り値と、疾患状態または対照薬状態は、各々コンパイルされる。したがって、アイソフォームなどの特異的sRNA配列の存在または不在は、各試料中で、かつ各疾患状態について決定され、これらのバリアントは、参照配列に統合されない。これらの配列は、「バイナリ」マーカーとして使用され得、つまり、正常レベルと異常レベルとを鑑別することとは反対に、試料中のそれらの存在または不在に基づいて評価され得る。
いくつかの実施形態では、分類器の構築中に、sRNAは、トレーニングのために事前選択される。例えば、変動が、疾患状態において増加する、及び/または疾患状態の重症度とともに増加する、及び/または変動が治療レジメンに応答して正常化するか、または改善され得るsRNAファミリーが、特定され得る。例えば、sRNA事前選択は、下限及び上限閾値の外側にある生物学的に関連する配列高次特徴(例えば、sRNAアイソフォームの5’末端からの「シード配列」ヌクレオチド2〜8、及び/または一塩基多型)に基づいて、sRNAアイソフォーム(isomiRなどの)を「ファミリー」に群化させることを伴うことができ、下限閾値は、100万読み取り値あたり0〜100のトリミングされた読み取り値であり、上限閾値は、100万読み取り値あたり0〜100のトリミングされた読み取り値である。これらのファミリーは、疾患活性と相関する変種について評価され、これらのファミリー全体、または閾値超か、または閾値未満の読み取り計数を有する変種は、分類器に含めるための候補として選択される。いくつかの実施形態では、これらのファミリーは、疾患状態のうちの少なくとも1つに特有である少なくとも1つのsRNA予測因子を含む。
配列データにおいて特定され、計算分類器に含めるために選択されると、パネルにおけるsRNAに対する分子検出試薬が、調製され得る。かかる検出プラットフォームは、本明細書に記載されるように、ステムループプライマー及び蛍光プローブを用いるものを含む、定量的RT−PCRアッセイを含む。いくつかの実施形態では、独立した試料は、分子検出プラットフォームに移行するよりもむしろ、sRNA配列決定によって評価される。
sRNAパネル(例えば、分類のために使用されるバイナリsRNAマーカー)は、約4〜約200のsRNA、またはいくつかの実施形態では、約4〜約100のsRNAを含有できる。いくつかの実施形態では、sRNAパネルは、約10〜約100のsRNA、または約10〜約50のsRNAを含有する。
分類器は、いくつかの実施形態では、固体組織試料、生体液試料、または培養細胞を含む、様々な型の試料に対してトレーニングされ得る。対象を評価する際に、sRNAが評価される生体試料は、血液、血清、血漿、尿、唾液、または脳脊髄液などの体液を含み得る。代替的には、対象の生体試料は、固体組織生検である。
様々な実施形態では、トレーニングセットは、少なくとも50の試料、または少なくとも100の試料、または少なくとも200の試料を有する。いくつかの実施形態では、トレーニングセットは、各疾患状態について少なくとも10の試料、または各疾患状態について少なくとも20もしくは少なくとも50の試料を含む。試料の数がより多いことは、より良い統計学的力を提供できる。
本開示に従う疾患分類器は、様々な型の疾患状態に対して構築され得る。例えば、いくつかの実施形態では、疾患状態は、中枢神経系の疾患である。かかる疾患は、認知症の症状を伴う少なくとも2つの神経変性疾患を含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも2つの疾患状態は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、軽度認知障害、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、及び血管性認知症から選択される。代替的には、少なくとも2つの疾患状態は、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、多発性硬化症、及び脊髄性筋萎縮症などの運動制御の喪失の症状を伴う神経変性疾患である。さらに他の実施形態では、少なくとも2つの疾患状態は、脱髄疾患であり、任意選択で、多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎、及び視神経脊髄炎を含む。
したがって、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの疾患状態は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、及び脊髄性筋萎縮症から選択され、トレーニング試料は、疾患ステージ、疾患重症度、薬物応答性、または疾患進行の過程について注釈付けされる。
さらに他の実施形態では、疾患状態は、異なる組織または細胞起源のがんである。いくつかの実施形態では、疾患状態は、薬物感受性対薬物抵抗性のがんであるか、または2つ以上の治療剤にわたる感受性である。かかる実施形態では、対象からの生体試料は、腫瘍またはがん細胞の生検であり得る。
いくつかの実施形態では、疾患は、炎症性または免疫の疾患であり、任意選択で、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、自己免疫性血管炎、糖尿病(1型または2型)、グレーブス病、Addison病、Sjogren症候群、甲状腺炎、関節リウマチ、重症筋無力症、多発性硬化症、線維筋痛症、乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎、憩室症、及びセリアック病のうちの1つ以上を含む。例えば、分類器は、限定されないが、クローン病、潰瘍性大腸炎、及び憩室症などの胃腸の炎症状態を区別できる。かかる実施形態では、試験される対象からの生体試料は、血液、血清、もしくは血漿などの生体液試料であり得るか、または結腸上皮組織などの生検組織であり得る。
いくつかの実施形態では、疾患状態は、心血管疾患であり、任意選択で、急性事象のリスクに対する層別化を含む。いくつかの実施形態では、心血管疾患は、冠動脈疾患(CAD)、心筋梗塞、脳卒中、うっ血性心不全、高血圧性心疾患、心筋症、心臓不整脈、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、及び静脈血栓症のうちの1つ以上を含む。
様々な実施形態では、パネルにおける少なくとも1つ、または少なくとも2つ、または少なくとも5つ、または少なくとも10のsRNAは、陽性sRNA予測因子である。つまり、陽性sRNA予測因子は、トレーニングセットにおける疾患状態に対して陽性として注釈付けされた複数の試料に存在し、トレーニングセットにおいて疾患状態に対して陰性として注釈付けされたすべての試料に不在であると特定された。いくつかの実施形態では、疾患状態としてのアルツハイマー病を含む疾患分類器に関して、sRNAパネルは、表2A、表4A、及び/または表7A(配列番号1〜403)からの1つ以上、または2つ以上、または5つ以上、または10以上のsRNAを含み得る。
いくつかの実施形態では、sRNAパネルは、表2A(配列番号1〜46)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む。いくつかの実施形態では、sRNAパネルは、表4A(配列番号47〜254)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む。いくつかの実施形態では、sRNAパネルは、表4A(配列番号255〜403)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む。いくつかの実施形態では、sRNAパネルは、表5(配列番号58、189、78、172、193、97、122、215、248、164、120、93、126、253、112、144、213、244、123、222、150、240、52、220、221、169、165、及び212)からの1つ以上のsRNA予測因子を含み、CSFにおけるAD進行のBraakステージと相関する。いくつかの実施形態では、sRNAパネルは、表8(配列番号257、270、272、273、279、286、288、314、319、325、332、341、374、391、及び393)からの1つ以上のsRNAを含み、血清におけるAD進行のBraakステージと相関する。
本発明の他の態様及び実施形態は、以下の実施例によって明白となるであろう。
実施例1:アルツハイマー病に対するバイナリ分類器を、脳組織、脳脊髄液、または血清の実験群または対照薬群のいずれかにおいて特定した。
アルツハイマー病に対するバイナリ低分子RNA予測因子を特定するために、低分子RNA配列データを、GEO及びdbGaPデータベースからダウンロードし、ディスカバリーセットとして使用した(表1A〜1B:脳試料、表3A〜3B CSF試料、及び表6A〜6B SER試料)。すべての試料は、材料に関係なく、死後検証されたアルツハイマー病または非アルツハイマー病の試料(健常対照、またはパーキンソン病、認知症を伴うパーキンソン病、ハンチントン病などの他の非アルツハイマー病関連の神経疾患)に由来した。
全体的なプロセスは、以下に記載される。
Figure 2021531043

CSF=脳脊髄液、SER=血清。
ファイルを、Centos用のSRAツールキットv2.8.0を使用して.sraから.fastq形式に変換し、.fastq形式のファイルを、2018年1月23日に出願された(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)U.S.2018/0258486及び国際出願第PCT/US2018/014856号に記載されるように処理した。具体的には、すべての.fastqデータファイルを、(Regex)正規表現ベースの検索及びトリムアルゴリズムを使用してアダプタ配列をトリミングすることによって処理し、5’ TGGAATTCTCGGGTGCCAAGGAA 3’(配列番号404)(最大15ヌクレオチドの3’末端トランケーションを含有する)を、3’アダプタ配列を特定するために入力し、Regex検索のための2のレーベンシュタイン距離または5.のハミング距離のパラメータは、ユーザ指定の検索語の1番目のヌクレオチドが、ヌクレオチド挿入、欠失、及び/または交換に関して未改変であるように要求する。
試料は、実験群または対照薬群のいずれか2つの群のうちの1つにコンパイルされる。sRNA−Splitは、実験群または対照薬群のいずれかに特有である低分子RNA、ならびに実験群及び対照薬群の両方に存在する低分子RNAを特定する。実験群または対照薬群のいずれかに特有である低分子RNAは、100%の特異性を有する(定義上)。特有の(バイナリ)低分子RNAは、それらが特定された群に対する分類器として役立つ。バイナリ低分子RNA分類器は、非ブートストラップ及び/またはブートストラップ計算分類アルゴリズム(例えば、パラメトリック/ノンパラメトリック距離測定法、ロジスティック回帰、サポートベクトルマシン、決定木、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、プロビット回帰、Fisherの線形判別、単純ベイズ分類器、パーセプトロン、二次分類器、カーネル推定、k近傍法、学習ベクトル量子化、及び主成分分析などの、教師あり、教師なし、半教師ありの機械学習モデルなど)において使用され得、それらは、定量的逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−qPCR)に対する標的としても使用され得る。
バイナリの低分子RNA分類器を、トリミングされた低分子RNA読み取り値をsRNA−Splitで分析することによって特定した。トリミングされた読み取り値を、100万読み取り値あたりのトリミングされた読み取り値に変換した。バイオマーカーを、各試料が、カバレッジを提供する最低1つのマーカーを有することを必要とするように、フィルタリングした。Braakステージと相関するバイオマーカーを特定するために、低分子RNAは、最低3つの連続するBraakステージに存在し、0.75以上のピアソン相関係数を有しなければならなかった。
バイナリ低分子RNA予測因子を含有する特異的バイオマーカーパネル(実験群の試料には存在するが、対照薬群のいずれの試料にも存在しない)を、以下のように特定した。
(1)AD対非AD
(A)脳組織(表2)
(B)CSF(表4)
(C)血清(表7)
(2)アルツハイマー病モニタリング
(A)CSF(表5)
(B)血清(表8)
確率スコア(p値)を、カイ二乗2×2分割表及び片側Fisherの直接確率検定を使用して、各々個々のバイナリ低分子RNA予測因子について計算した。
確率スコア(p値)を、カイ二乗2×2分割表及び片側Fisherの直接確率検定(すべて100%の特異性及び100%の感度を与える)を使用して、各実験群に対するバイナリ低分子RNA予測因子のパネルについて計算した。
実施例2:炎症性腸疾患(IBD)のマルチクラス疾患分類器の構築。
特定のsRNA分子の存在または不在に基づいてIBD試料を分類する疾患分類器を構築するために、sRNAパネルを、クローン病、潰瘍性大腸炎、及び憩室症などの、目的の異なる疾患状態を表す様々なトレーニングセットにおける配列データから決定した。
試料
すべての試料は、それらのそれぞれの施設内審査委員会(IRB)の承認に従って収集され、無制限の使用について患者の同意を有する。データを、電子診療記録及びカルテ審査から収集した。臨床データは、年齢、性別、人種、民族、体重、ボディマス指数、喫煙歴、アルコール使用歴、疾患の家族歴などの情報を含む。疾患関連データは、診断、炎症性腸疾患(IBD)診断時の年齢、現在及び以前の薬物療法、併存症、大腸全摘及び回腸嚢肛門管吻合術(IPAA)時の年齢、同様に、パウチ年齢、イレオストミーの閉鎖からの、またはパウチ手術からの時間(これらの処置を受けている患者から該当する場合)などの情報を含む。
生検を、結腸上皮から採取した。手術不能の潰瘍性大腸炎(IUC)、手術可能な潰瘍性大腸炎(OUC)、クローン病(CD)、憩室症(DD)、ポリープ/ポリポーシス(PP)、鋸歯状ポリープ/ポリポーシス(SPP)、結腸癌(CC)、直腸癌(RC)を、臨床的、内視鏡的、組織学的、及び画像研究に従って定義した。さらなる組み入れ基準は、CD患者についての回腸炎の存在と、内視鏡検査によって見られ、IUC患者についての組織学によって確認された正常な回腸末端を有することであった。定期的なスクリーニングのために結腸内視鏡検査を必要とし、内視鏡検査及び/または組織学によって非罹患腸組織を有するとして検証された個人を、正常対照として標識した。
すべての生検を、最低2名の施設内のIBD訓練された病理医によって評価し、コンセンサススコア及び診断を、臨床及び業界標準の診断プロトコルに従って提供した。簡単に説明すると、活性炎症特性を、好中球浸潤(0〜3)及び潰瘍形成の面積(0〜3)に従ってスコアリングし、各試料を、非活性、陰窩炎、陰窩膿瘍、多数の陰窩膿瘍(3超/高倍率視野)、及び潰瘍形成に分類した。元のGeboesスコア(OGS)または簡略化Geboesスコア(SGS)を、UCを分類するために使用した。クローン病活性指数(CDAI)及びクローン病内視鏡的重症度指数(CDEIS)を、CDを分類するために使用した。ヒンチェイ分類を、DDを特徴付けるために使用した。大腸癌、ポリープ及び鋸歯状ポリープを、Multi−Society Task Force on Colorectal Cancer(CRC)の最新の勧告に従って分類した。
使用したIBD試料の概要を、以下に示す。
Figure 2021531043
IBDに関連する疾患クラスに対する低分子RNA予測因子を特定するために、低分子RNA配列決定データを、GEOデータベースからダウンロードし、ディスカバリーセットとして使用した。低分子RNA配列決定データを、クローン病(GSE66208)、潰瘍性大腸炎(GSE114591)、憩室症(GSE89667)、及び正常/対照(GSE118504)についてのジオデータベース研究からダウンロードした。
ファイルを、Centos用のSRAツールキットv2.8.0を使用して.sraから.fastq形式に変換し、.fastq形式のファイルを、2018年1月23日に出願された(参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)U.S.2018/0258486及び国際出願第PCT/U.S.2018/014856号に記載されるように処理した。具体的には、すべての.fastqデータファイルを、(Regex)正規表現ベースの検索及びトリムアルゴリズムを使用してアダプタ配列をトリミングすることによって処理し、5’ TGGAATTCTCGGGTGCCAAGGAA 3’(配列番号404)(最大15ヌクレオチドの3’末端トランケーションを含有する)を、3’アダプタ配列を特定するために入力し、Regex検索のための2のレーベンシュタイン距離または5.のハミング距離のパラメータは、ユーザ指定の検索語の1番目のヌクレオチドが、ヌクレオチド挿入、欠失、及び/または交換に関して未改変であるように要求する。
試料は、実験群または対照薬群のいずれか2つの群のうちの1つにコンパイルされる。sRNA−Splitは、実験群または対照薬群のいずれかに特有である低分子RNA、ならびに実験群及び対照薬群の両方に存在する低分子RNAを特定する。実験群または対照薬群のいずれかに特有である低分子RNAは、100%の特異性を有する(定義上)。特有の(バイナリ)低分子RNAは、それらが特定された群に対する分類器として役立つ。バイナリ低分子RNA分類器は、非ブートストラップ及び/またはブートストラップ計算分類アルゴリズム(例えば、パラメトリック/ノンパラメトリック距離測定法、ロジスティック回帰、サポートベクトルマシン、決定木、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、プロビット回帰、Fisherの線形判別、単純ベイズ分類器、パーセプトロン、二次分類器、カーネル推定、k近傍法、学習ベクトル量子化、及び主成分分析などの、教師あり、教師なし、半教師ありの機械学習モデルなど)において使用され得、それらは、定量的逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−qPCR)に対する標的としても使用され得る。
バイナリの低分子RNA分類器を、トリミングされた低分子RNA読み取り値をsRNA−Splitで分析することによって特定した。トリミングされた読み取り値を、100万読み取り値あたりのトリミングされた読み取り値に変換した。バイオマーカーを、各試料が、カバレッジを提供する最低1つのマーカーを有することを必要とするように、フィルタリングした。
クラスあたりの評価指標
クラスあたりの評価指標を、疾患クラスを特定するために最も重要であるマーカーを特定するために、各クラスに対して決定した。sRNAパネルを、目的の異なる疾患状態を表す様々なトレーニングセットにおける配列データから決定した。疾患クラスの低分子RNA予測因子を含有する特異的バイオマーカーパネルを、以下のように特定した:
・対照(健常個人/「正常な」個人):表9、
・クローン病:表10、
・潰瘍性大腸炎:表11、及び
・憩室症:表12。
教師あり、ノンパラメトリック、ロジスティック回帰機械学習モデルを使用することによって、最終的な選択マーカー計数を、128から100に低減した。分類モデルの性能を評価するために、ROC/AUC曲線を、クラスあたりに特定されたマーカーの各セットについて取得したが、ここでROCは確率曲線であり、AUCは分離可能性の程度または尺度を表す。ROC曲線は、偽陽性率に対して真陽性率でプロットされる。ROC/AUC曲線を、上記のように、様々なIBDクラス及び対照について確立し、これらは図1に示される。
マルチクラス疾患分類
疾患分類器を、sRNAパネルの陽性または陰性マーカー、同様に、対照、クローン病、潰瘍性大腸炎、及び憩室症について上で特定されたパネルにおけるsRNAの存在または不在に基づいてトレーニングした。クラスメトリックがすべて組み合わされた際の計算モデルの精度を評価するために、試験を、各クラスの参照試料に対するモデルの特定予測力を評価するために実行した。モデルは98%の正解率を有することが見いだされた。図2は、真の参照同一性に対する疾患クラスの正確な予測の割合を示すヒートマップを示す。これらの結果は、以下のマトリックスにも示される。
Figure 2021531043
参照文献
1.Santa−Maria I,Alaniz ME,Renwick N,Cela C et al.Dysregulation of microRNA−219 promotes neurodegeneration through post−transcriptional regulation of tau.J Clin Invest 2015 Feb;125(2):681−6.PMID:25574843
2.Lau P,Bossers K,Janky R,Salta E et al.Alteration of the microRNA network during the progression of Alzheimer’s disease.EMBO Mol Med 2013 Oct;5(10):1613−34.PMID:24014289
3.Hebert SS,Wang WX,Zhu Q,Nelson PT.A study of small RNAs from cerebral neocortex of pathology−verified Alzheimer’s disease,dementia with lewy bodies,hippocampal sclerosis,frontotemporal lobar dementia,and non−demented human controls.J Alzheimers Dis 2013;35(2):335−48.PMID:23403535
4.Hoss AG,Labadorf A,Beach TG,Latourelle JC et al.microRNA Profiles in Parkinson’s Disease Prefrontal Cortex.Front Aging Neurosci 2016;8:36.PMID:26973511
5.Hoss AG,Labadorf A,Latourelle JC,Kartha VK et al.miR−10b−5p expression in Huntington’s disease brain relates to age of onset and the extent of striatal involvement.BMC Med Genomics 2015 Mar 1;8:10.PMID:25889241
6.Burgos K,Malenica I,Metpally R,Courtright A,et al.Profiles of extracellular miRNA in cerebrospinal fluid and serum from patients with Alzheimer’s and Parkinson’s diseases correlate with disease status and features of pathology.PLoS One.2014;9(5):e94839.PMID:24797360
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Claims (90)

  1. 対象におけるアルツハイマー病を評価するための方法であって、
    アルツハイマー病の1つ以上の症状を呈する対象からの生体試料を提供すること、または前記試料から抽出されたRNAを提供すること、
    前記試料中の1つ以上の陽性sRNA予測因子の存在または不在を決定することを含み、前記1つ以上の陽性sRNA予測因子の前記存在が、アルツハイマー病活性を示す、前記方法。
  2. 前記sRNA予測因子が、表2A、表4A、及び/または表7A(配列番号1〜403)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記陽性sRNA予測因子が、表2A(配列番号1〜46)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記陽性sRNA予測因子が、表4A(配列番号47〜254)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記陽性sRNA予測因子が、表7A(配列番号255〜403)からの1つ以上の予測因子を含む、請求項2に記載の方法。
  6. 前記陽性sRNA予測因子が、表5(配列番号58、189、78、172、193、97、122、215、248、164、120、93、126、253、112、144、213、244、123、222、150、240、52、220、221、169、165、及び212)からの1つ以上の予測因子を含む、請求項2に記載の方法。
  7. 前記陽性sRNA予測因子が、表8(配列番号257、270、272、273、279、286、288、314、319、325、332、341、374、391、及び393)からの1つ以上の予測因子を含む、請求項2に記載の方法。
  8. 少なくとも10のsRNA予測因子の存在または不在が決定される、請求項1に記載の方法。
  9. 表2A、表4A、及び/または表7Aからの少なくとも2つのsRNAの存在または不在が決定される(配列番号1〜403)、請求項8に記載の方法。
  10. 表2A、表4A、及び/または表7Aからの少なくとも5つのsRNAの存在または不在が決定される、請求項9に記載の方法。
  11. 表2A、表4A、及び/または表7Aからの少なくとも10のsRNAの存在または不在が決定される、請求項9に記載の方法。
  12. 少なくとも1つの陰性sRNA予測因子の存在または不在が決定される、請求項1に記載の方法。
  13. 前記試料が生体液である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記生体液が、血液、血清、血漿、尿、唾液、または脳脊髄液から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記試料が、固体組織であり、任意選択で脳組織である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記sRNAの前記存在または不在が、定量的または定性的PCRアッセイによって決定される、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  17. sRNAの前記存在または不在が、蛍光色素または蛍光標識プローブを使用して決定される、請求項16に記載の方法。
  18. sRNAの前記存在または不在が、蛍光標識プローブを使用して決定され、前記プローブが、さらにクエンチャ部分を含む、請求項17に記載の方法。
  19. sRNAが、ステムループRTプライマーを使用して増幅される、請求項1〜18のいずれか1項に記載の方法。
  20. sRNAの前記存在または不在が、ハイブリダイゼーションアッセイを使用して決定される、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記ハイブリダイゼーションアッセイが、sRNA特異的プローブを含むハイブリダイゼーションアレイを用いる、請求項20に記載の方法。
  22. 前記sRNAの前記存在または不在が、核酸配列決定によって決定され、かつsRNAが、個々のsRNA配列からの3’配列決定アダプタをトリミングすることを含むプロセスによって前記試料中で特定される、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
  23. 前記対象が、ADを有すると診断されていない、請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
  24. 前記対象がBraakステージI/IIを有する、請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
  25. 前記対象がBraakステージIII/IVを有する、請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
  26. 前記対象がBraakステージV/VIを有する、請求項1〜22のいずれか1項に記載の方法。
  27. 前記方法が繰り返される、請求項22〜26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 対象が、少なくとも年に約1回、または少なくとも6か月に約1回、または少なくとも月に1回、または週に1回の頻度で評価される、請求項27に記載の方法。
  29. 前記対象が、ADまたはAD症状に対する療法または候補療法を受けている、請求項1〜28のいずれか1項に記載の方法。
  30. 対象におけるアルツハイマー病を評価するための方法であって、
    アルツハイマー病への進行と相関する1つ以上の変異を有する対象からの生体試料を提供すること、または前記試料から抽出されたRNAを提供すること、
    アルツハイマー病の活性及び/または進行の指標として、1つ以上の陽性sRNA予測因子の存在、不在、またはレベルを決定することを含む、前記方法。
  31. 少なくとも1つのsRNA予測因子が、表2A、表4A、または表7A(配列番号1〜403)からのものである、請求項30に記載の方法。
  32. 前記sRNA予測因子の前記存在または不在が、sRNA特異的プライマー及び/またはプローブでの定量的または定性的PCR、ハイブリダイゼーションアッセイsRNA特異的プローブ、あるいは3’配列決定アダプタの計算的トリミングでの核酸配列決定から選択されたプロセスを使用して決定される、請求項31に記載の方法。
  33. 前記sRNA予測因子の前記存在または不在が、リアルタイムPCRを使用して決定される、請求項32に記載の方法。
  34. sRNAの前記存在または不在が、蛍光色素または蛍光標識sRNA特異的プローブを使用して決定される、請求項30〜33のいずれか1項に記載の方法。
  35. sRNAの前記存在または不在が、蛍光標識sRNA特異的プローブを使用して決定され、前記プローブが、さらにクエンチャ部分を含む、請求項34に記載の方法。
  36. sRNAが、ステムループRTプライマーを使用して増幅される、請求項30〜35のいずれか1項に記載の方法。
  37. sRNAの前記存在または不在が、sRNA特異的プローブでのハイブリダイゼーションアッセイを使用して決定される、請求項36に記載の方法。
  38. 前記ハイブリダイゼーションアッセイが、sRNA特異的プローブを含むハイブリダイゼーションアレイを用いる、請求項37に記載の方法。
  39. sRNAの前記存在または不在が、核酸配列決定によって決定され、かつsRNAが、3’配列決定アダプタをトリミングすることを含むプロセスによって前記試料中で特定される、請求項30〜32のいずれか1項に記載の方法。
  40. 前記陽性sRNA予測因子が、表2A(配列番号1〜46)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む、請求項30〜39のいずれか1項に記載の方法。
  41. 前記陽性sRNA予測因子が、表4A(配列番号47〜245)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む、請求項30〜39のいずれか1項に記載の方法。
  42. 前記陽性sRNA予測因子が、表7A(配列番号255〜403)からの1つ以上のsRNA予測因子を含む、請求項30〜39のいずれか1項に記載の方法。
  43. 前記陽性sRNA予測因子が、表5(配列番号58、189、78、172、193、97、122、215、248、164、120、93、126、253、112、144、213、244、123、222、150、240、52、220、221、169、165、及び212)からの1つ以上の予測因子を含む、請求項30〜39のいずれか1項に記載の方法。
  44. 前記陽性sRNA予測因子が、表8(配列番号257、270、272、273、279、286、288、314、319、325、332、341、374、391、及び393)からの1つ以上の予測因子を含む、請求項30〜39のいずれか1項に記載の方法。
  45. 少なくとも5つのsRNA予測因子の存在または不在が決定される、請求項30〜44のいずれか1項に記載の方法。
  46. 表2A、表4A、または表7Aからの少なくとも2つのsRNAの存在または不在が決定される、請求項45に記載の方法。
  47. 表2A、表4A、または表7Aからの少なくとも5つのsRNAの存在または不在が決定される、請求項46に記載の方法。
  48. 表2A、表4A、または表7Aからの少なくとも10のsRNAの存在または不在が決定される、請求項46に記載の方法。
  49. 少なくとも1つの陰性sRNA予測因子の存在または不在が決定される、請求項30〜48のいずれか1項に記載の方法。
  50. 試料が、ADの動物モデルであるか、または剖検試料である対象からのものである、請求項30〜49のいずれか1項に記載の方法。
  51. 前記試料が脳組織試料である、請求項50に記載の方法。
  52. 前記試料が生体液である、請求項30〜50のいずれか1項に記載の方法。
  53. 前記生体液が、血液、血清、血漿、尿、唾液、または脳脊髄液から選択される、請求項52に記載の方法。
  54. 前記対象がADに対する候補療法を受けている、請求項53に記載の方法。
  55. アルツハイマー病についての試料を評価するためのキットであって、
    表2A、表4A、または表7A(配列番号1〜403)に列挙された複数のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む、前記キット。
  56. 表2A、表4A、または表7A 5(配列番号1〜403)に列挙された少なくとも5つのsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む、請求項55に記載のキット。
  57. 表2A、表4A、または表7A(配列番号1〜403)に列挙された少なくとも10のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む、請求項55に記載のキット。
  58. 表2A、表4A、または表7A(配列番号1〜403)に列挙された少なくとも18のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む、請求項55に記載のキット。
  59. 表2A、表4A、または表7A(配列番号1〜403)に列挙された少なくとも40のsRNAを検出するために構成されたsRNA特異的プローブ及び/またはプライマーを含む、請求項55に記載のキット。
  60. 定量的または定性的PCRアッセイに好適なプローブ及び/またはプライマーを含む、請求項55〜59のいずれか1項に記載のキット。
  61. 蛍光色素または蛍光標識プローブを含む、請求項55〜60のいずれか1項に記載のキット。
  62. 蛍光標識プローブを含み、前記プローブがさらにクエンチャ部分を含む、請求項61に記載のキット。
  63. ステムループRTプライマーを含む、請求項55〜62のいずれか1項に記載のキット。
  64. sRNA特異的ハイブリダイゼーションプローブのアレイを含む、請求項55に記載のキット。
  65. 1つ以上の疾患状態について対象を評価するための方法であって、
    前記対象の生体試料を提供すること、及びsRNAパネルにおいて複数のsRNAの存在または不在を決定すること、
    疾患分類器を使用して、1つ以上の疾患状態の間で前記対象の前記状態を分類することを含み、
    前記疾患分類器が、トレーニング試料のセット中の前記sRNAパネルにおいて前記sRNAの前記存在及び不在に基づいてトレーニングされ、前記トレーニング試料が、前記1つ以上の疾患状態に対して陽性または陰性として注釈付けされる、前記方法。
  66. 前記パネルにおける前記sRNAの前記存在または不在が、sRNA配列データからの前記トレーニングセットにおいて決定され、かつsRNA配列が、5’及び3’配列決定アダプタをトリミングすることによって、sRNA配列バリアントを参照配列または遺伝子座に統合することなく前記sRNA配列データにおいて特定される、請求項65に記載の方法。
  67. 前記試料中のsRNAの前記存在または不在が、定量的RT−PCRアッセイによって決定される、請求項66に記載の方法。
  68. 前記疾患分類器が、少なくとも3つの疾患状態、または少なくとも5つの疾患状態間で試料を分類する、請求項65に記載の方法。
  69. 前記疾患分類器が、少なくとも10の疾患状態の間で試料を分類する、請求項68に記載の方法。
  70. 前記パネルが、約4〜約200のsRNA、または約4〜約100のsRNA、または約4〜約50のsRNAを含有する、請求項65〜69のいずれか1項に記載の方法。
  71. 前記トレーニング試料が、固体組織試料、生体液試料、または培養細胞のうちの1つ以上を含む、請求項65に記載の方法。
  72. 前記対象前記の生体試料が、血液、血清、血漿、尿、唾液、または脳脊髄液である、請求項65に記載の方法。
  73. 前記対象の生体試料が固体組織生検である、請求項65に記載の方法。
  74. 前記トレーニングセットが、各疾患状態について少なくとも10の試料を含む、少なくとも100の試料を有する、請求項65〜73のいずれか1項に記載の方法。
  75. 前記疾患分類器が、パラメトリック/ノンパラメトリック距離測定法、ロジスティック回帰、サポートベクトルマシン、決定木、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、プロビット回帰、Fisherの線形判別、単純ベイズ分類器、パーセプトロン、二次分類器、カーネル推定、k近傍法、学習ベクトル量子化、及び主成分分析などの、教師あり、教師なし、半教師ありの機械学習モデルのうちの1つ以上を使用してトレーニングされる、請求項65〜74のいずれか1項に記載の方法。
  76. 前記疾患状態が中枢神経系の疾患である、請求項65〜75のいずれか1項に記載の方法。
  77. 少なくとも2つの疾患状態が、認知症の症状を伴う神経変性疾患である、請求項76に記載の方法。
  78. 少なくとも2つの疾患状態が、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、軽度認知障害、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、及び血管性認知症から選択される、請求項77に記載の方法。
  79. 少なくとも2つの疾患状態が、運動制御の喪失の症状を伴う神経変性疾患である、請求項76に記載の方法。
  80. 少なくとも2つの疾患状態が、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、ハンチントン病、多発性硬化症、及び脊髄性筋萎縮症である、請求項79に記載の方法。
  81. 少なくとも2つの疾患状態が、脱髄疾患であり、任意選択で、多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎、及び視神経脊髄炎を含む、請求項79または80に記載の方法。
  82. 少なくとも1つの疾患状態が、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、及び脊髄性筋萎縮症から選択され、トレーニング試料が、疾患ステージ、疾患重症度、薬物応答性、または疾患進行の経過について注釈付けされる、請求項65〜81のいずれか1項に記載の方法。
  83. 前記疾患状態が、異なる組織または細胞起源のがんである、請求項65〜75のいずれか1項に記載の方法。
  84. 前記疾患状態が、薬物感受性及び薬物抵抗性のがんである、請求項65〜75のいずれか1項に記載の方法。
  85. 前記対象からの前記生体試料が、腫瘍またはがん細胞の生検である、請求項83または84に記載の方法。
  86. 前記疾患状態が、炎症性または免疫の疾患であり、任意選択で、全身性エリテマトーデス(SLE)、強皮症、自己免疫性血管炎、糖尿病(1型または2型)、グレーブス病、Addison病、Sjogren症候群、甲状腺炎、関節リウマチ、重症筋無力症、多発性硬化症、線維筋痛症、乾癬、クローン病、潰瘍性大腸炎、及びセリアック病のうちの1つ以上を含む、請求項65〜75のいずれか1項に記載の方法。
  87. 前記生体試料が、血液、血清、または血漿である、請求項86に記載の方法。
  88. 前記疾患状態が、心血管疾患であり、任意選択で、急性事象のリスクに対する層別化を含む、請求項65〜75のいずれか1項に記載の方法。
  89. 前記心血管疾患が、冠動脈疾患(CAD)、心筋梗塞、脳卒中、うっ血性心不全、高血圧性心疾患、心筋症、心臓不整脈、先天性心疾患、心臓弁膜症、心臓炎、大動脈瘤、末梢動脈疾患、及び静脈血栓症のうちの1つ以上を含む、請求項88に記載の方法。
  90. 前記パネルにおける少なくとも1つ、または少なくとも2つ、または少なくとも5つ、または少なくとも10のsRNAが、陽性sRNA予測因子であり、前記トレーニングセットにおいて疾患状態に対して陽性として注釈付けされた複数の試料に存在し、前記トレーニングセットにおいて前記疾患状態に対して陰性として注釈付けされたすべての試料に不在であると特徴付けられる、請求項65〜89のいずれか1項に記載の方法。
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