本開示の第1側面は、エアロゾル生成装置を制御する方法において、エアロゾル生成物質を加熱するヒータに電力が供給される前にヒータの現在温度を測定する段階と、測定された現在温度、及びエアロゾルが十分に発生するために、エアロゾル生成物質に供給されねばならない必要熱量値に基づいて、予熱完了パラメータを設定する段階と、予熱完了パラメータに基づいて、ヒータによってエアロゾル生成物質に供給される供給熱量値が必要熱量値に到逹するようにヒータに供給される電力を制御する段階と、を含む方法を提供することができる。
本開示の第2側面は、エアロゾル生成物質を加熱するヒータと、ヒータに電力を供給するバッテリと、制御部と、を含むエアロゾル生成装置において、制御部は、ヒータに電力が供給される前にヒータの現在温度を測定して、測定された現在温度、及びエアロゾルが十分に発生するためにエアロゾル生成物質に供給されねばならない必要熱量値に基づいて予熱完了パラメータを設定し、予熱完了パラメータに基づいて、ヒータによってエアロゾル生成物質に供給される供給熱量値が必要熱量値に到逹するようにバッテリからヒータへの電力供給を制御する、エアロゾル生成装置を提供することができる。
本開示の第3側面は、第1側面による方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体を提供することができる。
実施例において使用される用語は、本発明での機能を考慮しながら可能な限り、現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは、当業者の意図または判例、新たな技術の出現などによっても異なる。
また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。
従って、本発明で使用される用語は、単なる用語の名称ではない、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とに基づいて定義されねばならない。
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。
また、明細書に記載の「…部」、「…モジュール」という用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって具現されうる。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施可能なように詳細に説明する。
しかし、本発明は、互いに異なる様々な形態にも具現され、ここで説明する実施例に限定されない。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、エアロゾル生成装置の一例を示す構成図である。
図1を参照すれば、エアロゾル生成装置1(以下、「ホルダー」と称する)は、バッテリ110、制御部120、及びヒータ130を含む。
また、ホルダー1はケース140によって形成された内部空間を含む。
ホルダー1の内部空間には、シガレットが挿入されてもよい。
図1に図示されたホルダー1には、本実施例に係わる構成要素だけが図示されている。
したがって、図1に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がホルダー1にさらに含まれることを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
シガレットがホルダー1に挿入されれば、ホルダー1は、ヒータ130を加熱する。
シガレット内のエアロゾル生成物質は、加熱されたヒータ130によって温度が上昇し、これにより、エアロゾルが生成される。
生成されたエアロゾルは、シガレットのフィルタを介してユーザに伝達される。
但し、シガレットがホルダー1に挿入されていない場合にも、例えば、ヒータ130の掃除のために、ホルダー1は、ヒータ130を加熱することができる。
ケース140は、第1位置と第2位置との間で移動されうる。
例えば、ケース140が第1位置にあるとき、ユーザは、シガレットをホルダー1に挿入してエアロゾルを吸い込む。
一方、ケース140が第2位置にあるとき、ユーザは、ホルダー1からシガレットを除去(分離)することができる。
ユーザがケース140を押すか引くことにより、ケース140は、第1位置と第2位置との間で移動されうる。
また、ユーザの操作によってケース140は、ホルダー1から完全に分離されうる。
また、ケース140の末端141が形成する孔の直径は、ケース140とヒータ130によって形成された空間の直径に比べて、小さく作製され、その場合、ホルダー1に挿入されるシガレットのガイド役割を行うことができる。
バッテリ110は、ホルダー1の動作に用いられる電力を供給する。
例えば、バッテリ110は、ヒータ130が加熱されるように電力を供給し、制御部120の動作に必要な電力を供給することができる。
また、バッテリ110は、ホルダー1に設けられたディスプレイ、センサー、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
バッテリ110は、リン酸鉄リチウム(LiFePO4)バッテリでもあるが、前述した例に限定されない。
例えば、バッテリ110は、酸化リチウムコバルト(LiCoO2)バッテリ、チタン酸リチウムバッテリなどが該当しうる。
バッテリ110の完全充電及び完全放電如何は、バッテリ110に保存された電力がバッテリ110の全体容量対比で、どのくらいのレベルであるかによって判断される。
例えば、バッテリ110に保存された電力が全体容量の95%以上である場合、バッテリ110が完全充電されたと判断される。
また、バッテリ110に保存された電力が全体容量の10%以下である場合、バッテリ110が完全放電したと判断される。
しかし、バッテリ110の完全充電及び完全放電如何に対する判断基準は、前述した例に限定されない。
ヒータ130は、バッテリ110から供給された電力によって加熱される。
シガレットがホルダー1に挿入されれば、ヒータ130は、シガレットの内部に位置する。
したがって、加熱されたヒータ130は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させうる。
ヒータ130は、シガレットの内部に容易に挿入される形状にも作製される。
例えば、ヒータ130は、ブレード(blade)形状、または円柱状と円錐状とが組み合わせられた形状でもあるが、それに限定されない。
また、ヒータ130は、一部部分だけ加熱されてもよい。
例えば、ヒータ130の第1部分だけ加熱され、第2部分は、加熱されない。
ここで、第1部分は、シガレットがホルダー1に挿入されたとき、タバコロッドが位置する部分でもある。
また、ヒータ130は、部分別に互いに異なっている温度によっても加熱される。
例えば、前述した第1部分と前述した第2部分が互いに異なっている温度によっても加熱される。
ヒータ130は、電気抵抗性ヒータでもある。
例えば、ヒータ130は、電気絶縁物質で形成された基板上に導電性トラック(track)が配置されるようにも作製される。
ここで、基板は、セラミック物質によって作製され、導電性トラックは、タングステンによっても作製されるが、それに限定されない。
ホルダー1には、別途の温度感知センサーが備えられる。
または、ホルダー1に温度感知センサーが備えられず、ヒータ130が温度感知センサーの役割を行ってもよい。
または、ホルダー1のヒータ130が温度感知センサーの役割を行うと共に、ホルダー1には、別途の温度感知センサーがさらに備えられてもよい。
ヒータ130が温度感知センサーの役割を行うために、ヒータ130には、発熱及び温度感知のための少なくとも1つの導電性トラックが含まれてもよい。
また、ヒータ130には発熱のための第1導電性トラック以外に温度感知のための第2導電性トラックが別途に含まれてもよい。
例えば、導電性トラックにかかる電圧及び導電性トラックに流れる電流が測定されれば、抵抗Rが決定されうる。
この際、下記数式1によって導電性トラックの温度Tが決定されうる。
数式1において、Rは、導電性トラックの現在抵抗値を意味し、R0は、温度T0(例えば、0℃)での抵抗値を意味し、αは、導電性トラックの抵抗温度係数を意味する。
伝導性物質(例えば、金属)は、固有の抵抗温度係数を有しているところ、導電性トラックを構成する伝導性物質によって、αは、予め決定されてもよい。
したがって、導電性トラックの抵抗Rが決定される場合、数式1によって導電性トラックの温度Tが演算される。
導電性トラックは、電気抵抗性物質を含む。
一例として、導電性トラックは、金属物質によっても作製される。
他の例として、導電性トラックは、導電性セラミック物質、炭素、金属合金またはセラミック物質と金属の合成物質によっても作製される。
また、ホルダー1は、温度感知センサーの役割を行う導電性トラック及び温度感知センサーをいずれも含んでもよい。
制御部120は、ホルダー1の動作を全般的に制御する。
具体的に、制御部120は、バッテリ110及びヒータ130だけではなく、ホルダー1に含まれた他の構成の動作を制御する。
また、制御部120は、ホルダー1の構成それぞれの状態を確認し、ホルダー1が動作可能な状態であるか否かを判断してもよい。
制御部120は、少なくとも1つのプロセッサを含む。
プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組み合わせによっても具現される。
また、他の形態のハードウェアとしても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
例えば、制御部120は、ヒータ130の動作を制御することができる。
制御部120は、ヒータ130が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を保持するようにヒータ130に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御することができる。
また、制御部120は、バッテリ110の状態(例えば、バッテリ110の残量など)を確認し、必要あればで、お知らせ信号を生成することができる。
また、制御部120は、ユーザのパフ(puff)の有無及びパフの強度を確認し、パフの数をカウンティングすることができる。
また、制御部120は、ホルダー1が作動している時間を続けて確認することができる。
また、制御部120は、後述するクレードル2がホルダー1と結合されたか否かを確認し、クレードル2とホルダー1との結合または分離によって、ホルダー1の動作を制御することができる。
一方、ホルダー1は、バッテリ110、制御部120、及びヒータ130以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。
例えば、ホルダー1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイまたは触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。
一例として、ホルダー1にディスプレイが含まれる場合、制御部120は、ディスプレイを通じて、ユーザにホルダー1の状態に係わる情報(例えば、ホルダーの使用可否など)、ヒータ130に係わる情報(例えば、予熱開始、予熱進行、予熱完了など)、バッテリ110に係わる情報(例えば、バッテリ110の残量、使用可否など)、ホルダー1のリセットに係わる情報(例えば、リセット時期、リセット進行、リセット完了など)、ホルダー1の掃除に係わる情報(例えば、掃除時期、掃除必要、掃除進行、掃除完了など)、ホルダー1の充電に係わる情報(例えば、充電必要、充電進行、充電完了など)、パフに係わる情報(例えば、パフ回数、パフ終了予告など)または安全に係わる情報(例えば、使用時間経過など)などを伝達することができる。
他の例として、ホルダー1にモータが含まれる場合、制御部120は、モータを用いて振動信号を生成することで、ユーザに前述した情報を伝達することができる。
また、ホルダー1は、ユーザがホルダー1の機能を制御することができる少なくとも1つの入力装置(例えば、ボタン)、及び/またはクレードル2と結合される端子を含んでもよい。
例えば、ユーザは、ホルダー1の入力装置を用いて多様な機能を行うことができる。
ユーザが入力装置を押す回数(例えば、1回、2回など)または入力装置を押している時間(例えば、0.1秒、0.2秒など)を調節することで、ホルダー1の複数の機能のうち、所望の機能を行うことができる。
ユーザが入力装置を作動させることにより、ホルダー1は、ヒータ130を予熱する機能、ヒータ130の温度を調節する機能、シガレットが挿入される空間を掃除する機能、ホルダー1が作動可能な状態であるか否かを点検する機能、バッテリ110の残量(可用電力)を表示する機能、ホルダー1のリセット機能などが遂行される。
しかし、ホルダー1の機能は、前述した例に限定されない。
例えば、ホルダー1は、次のようにヒータ130を制御することで、シガレットが挿入される空間を掃除することができる。
例えば、ホルダー1は、ヒータ130を十分に高い温度で加熱することで、シガレットが挿入される空間を掃除することができる。
ここで、十分に高い温度は、シガレットが挿入される空間が掃除されるのに、適切な温度を意味する。
例えば、ホルダー1は、挿入されたシガレットからエアロゾルが発生することができる温度範囲及びヒータ130を予熱する温度範囲のうち、最も高い温度でヒータ130を加熱することができるが、それに限定されない。
また、ホルダー1は、所定の時区間の間にヒータ130の温度を十分に高い温度に保持させうる。
ここで、所定の時区間は、シガレットが挿入される空間が掃除されるのに十分な時区間を意味する。
例えば、ホルダー1は、10秒〜10分の時区間において適切な時間の間に加熱されたヒータ130の温度を保持させうるが、それに限定されない。
望ましくは、ホルダー1は、20秒〜1分の範囲内で選択された適切な時区間の間に加熱されたヒータ130の温度を保持させうる。
また、望ましくは、ホルダー1は、20秒〜1分30秒の範囲内で選択された適切な時区間の間に加熱されたヒータ130の温度を保持させうる。
ホルダー1がヒータ130を十分に高い温度に加熱し、かつ所定の時区間の間、加熱されたヒータ130の温度を保持させることにより、ヒータ130の表面及び/またはシガレットが挿入される空間に蒸着された物質が揮発されることで、掃除の効果が発生しうる。
また、ホルダー1は、パフ感知センサー、温度感知センサー及び/またはシガレット挿入感知センサーを含んでもよい。
例えば、パフ感知センサーは、一般的な圧力センサーによっても具現される。
または、ホルダー1は、別途のパフ感知センサーが備えられず、ヒータ130に含まれた導電性トラックの抵抗変化によってパフを感知してもよい。
ここで、導電性トラックは、発熱のための導電性トラック及び/または温度感知のための導電性トラックを含む。
または、ホルダー1がヒータ130に含まれた導電性トラックを用いてパフを感知することとは、別個にパフ感知センサーをさらに含んでもよい。
シガレット挿入感知センサーは、一般の静電容量型センサーまたは抵抗センサーによっても具現される。
また、ホルダー1は、シガレットが挿入された状態でも外部空気が流入/流出される構造としても作製される。
図2は、ホルダーの一例を示す図面である。
図2に図示されたように、ホルダー1は、円筒状にも作製されるが、それに限定されない。
ホルダー1のケース140は、ユーザの動作によって移動または分離され、ケース140の末端141にシガレットが挿入されうる。
また、ホルダー1には、ユーザがホルダー1を制御することができるボタン150が含まれてもよい。
また、必要に応じて、ホルダー1には、画面(image)が出力されるディスプレイがさらに含まれてもよい。
図3は、クレードルの一例を示す構成図である。
図3を参照すれば、クレードル2は、バッテリ210及び制御部220を含む。
また、クレードル2は、ホルダー1が挿入される内部空間230を含む。
クレードル2の設計によって、クレードル2は、別途の蓋を含んでも、含まなくてもよい。
一例として、クレードル2に別途の蓋が含まれずとも、ホルダー1がクレードル2に挿入されて固定される。
他の例として、ホルダー1がクレードル2に挿入された後にクレードル2の蓋が閉まることにより、ホルダー1がクレードル2に固定されてもよい。
図3に図示されたクレードル2には、本実施例に係わる構成要素だけが図示されている。
したがって、図3に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がクレードル2にさらに含まれることを、本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
バッテリ210は、クレードル2の動作に用いられる電力を供給する。
また、バッテリ210は、ホルダー1のバッテリ110を充電する電力を供給することができる。
例えば、ホルダー1がクレードル2に挿入されてホルダー1の端子とクレードル2の端子とが結合される場合、クレードル2のバッテリ210は、ホルダー1のバッテリ110に電力を供給することができる。
また、ホルダー1とクレードル2とが結合された場合、バッテリ210は、ホルダー1の動作に用いられる電力を供給することができる。
例えば、ホルダー1の端子とクレードル2の端子が結合されれば、ホルダー1のバッテリ110が放電されたか否かを問わず、ホルダー1は、クレードル2のバッテリ210が供給する電力を用いて動作することができる。
例えば、バッテリ210は、リチウムイオンバッテリでもあるが、それに限定されない。
また、バッテリ210の容量は、バッテリ110の容量より大きくもなる。
制御部220は、クレードル2の動作を全般的に制御する。
制御部220は、クレードル2の全構成の動作を制御することができる。
また、制御部220は、ホルダー1とクレードル2との結合有無を判断し、クレードル2とホルダー1との結合または分離によってクレードル2の動作を制御することができる。
例えば、ホルダー1とクレードル2とが結合されれば、制御部220は、バッテリ210の電力をホルダー1に供給することで、バッテリ110を充電するか、ヒータ130を加熱させうる。
したがって、バッテリ110の残量が少ない場合にも、ユーザは、ホルダー1とクレードル2とを結合して連続して吸煙することができる。
制御部220は、少なくとも1つのプロセッサを含む。
プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用マイクロプロセッサと、マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリの組み合わせによっても具現される。
また、他の形態のハードウェアとしても具現されるということを、本実施例が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
一方、クレードル2は、バッテリ210及び制御部220以外に汎用的な構成をさらに含んでもよい。
例えば、クレードル2は、視覚情報の出力が可能なディスプレイを含んでもよい。
例えば、クレードル2にディスプレイが含まれる場合、制御部220は、ディスプレイに表示される信号を生成することで、ユーザにバッテリ210(例えば、バッテリ210の残量、使用可否など)に係わる情報、クレードル2のリセット(例えば、リセット時期、リセット進行、リセット完了など)に係わる情報、ホルダー1の掃除(例えば、掃除時期、掃除必要、掃除進行、掃除完了など)に係わる情報、クレードル2の充電(例えば、充電必要、充電進行、充電完了など)に係わる情報などを伝達することができる。
また、クレードル2は、ユーザがクレードル2の機能を制御可能な少なくとも1つの入力装置(例えば、ボタン)、ホルダー1と結合する端子及び/またはバッテリ210の充電のためのインターフェース(例えば、USBポートなど)を含んでもよい。
例えば、ユーザは、クレードル2の入力装置を用いて多様な機能を行うことができる。
ユーザが入力装置を押す回数または入力装置を押している時間を調節することで、クレードル2の複数の機能のうち、所望の機能を行うことができる。
ユーザが入力装置を作動させることにより、クレードル2は、ホルダー1のヒータ130を予熱する機能、ホルダー1のヒータ130の温度を調節する機能、ホルダー1内のシガレットが挿入される空間を掃除する機能、クレードル2が作動可能な状態であるか否かを点検する機能、クレードル2のバッテリ210の残量(可用電力)を表示する機能、クレードル2のリセット機能などが遂行される。
しかし、クレードル2の機能は、前述した例に限定されない。
図4A及び図4Bは、クレードルの例を示す図面である。
図4Aには、蓋が含まれていないクレードル2の一例が図示されている。
例えば、クレードル2の一側面には、ホルダー1が挿入される空間230が存在することができる。
クレードル2が蓋のような別途の固定手段を含んでいなくても、ホルダー1がクレードル2に挿入されて固定されうる。
また、クレードル2には、ユーザがクレードル2を制御することができるボタン240が含まれてもよい。
また、必要に応じて、クレードル2には、画面(image)が出力されるディスプレイがさらに含まれてもよい。
図4Bには、蓋が含まれたクレードル2の一例が図示されている。
例えば、クレードル2の内部空間230にホルダー1が挿入され、蓋250が閉まることにより、ホルダー1がクレードル2に固定される。
図5は、ホルダーがクレードルに挿入される一例を示す図面である。
図5を参照すれば、ホルダー1がクレードル2に挿入された一例が図示されている。
ホルダー1が挿入される空間230がクレードル2の一側面に存在するので、挿入されたホルダー1は、クレードル2の他の側面によって外部に露出されない。
したがって、クレードル2は、ホルダー1を外部に露出させないための他の構成(例えば、蓋)を含まなくてもよい。
クレードル2には、ホルダー1との結着強度を高めるために、少なくとも1つの結着部材271、272が含まれてもよい。
また、ホルダー1にも、少なくとも1つの結着部材181が含まれてもよい。
ここで、結着部材181、271、272は、磁石にもなるが、それに限定されない。
図5には、説明の便宜上、ホルダー1が1つの結着部材181を含み、クレードル2が2つの結着部材271、272を含むと示しているが、結着部材181、271、272の数は、その限りではない。
ホルダー1は、第1位置に結着部材181を含み、クレードル2は、第2位置及び第3位置にそれぞれ結着部材271、272を含んでもよい。
この際、第1位置と第3位置は、ホルダー1がクレードル2に挿入される場合に互いに対向する位置でもある。
ホルダー1及びクレードル2に結着部材181、271、272が含まれることにより、ホルダー1がクレードル2の一側面に挿入されても、ホルダー1とクレードル2がさらに強く結着される。
すなわち、ホルダー1及びクレードル2に端子以外に結着部材181、271、272がさらに含まれることにより、ホルダー1とクレードル2がさらに強く結着される。
したがって、クレードル2に別途の構成(例えば、蓋)がなくても、挿入されたホルダー1がクレードル2から容易には分離されない。
また、端子及び/または結着部材181、271、272によってホルダー1がクレードル2に完全に挿入されたと判断されれば、制御部220は、バッテリ210の電力を用いてホルダー1のバッテリ110を充電することができる。
図6は、ホルダーがクレードルに挿入された状態でチルトされる一例を示す図面である。
図6を参照すれば、ホルダー1がクレードル2の内部でチルトされている。
ここで、チルトは、ホルダー1がクレードル2に挿入された状態で一定の角度で傾斜することを意味する。
図5に図示されたように、ホルダー1がクレードル2に完全に挿入される場合、ユーザは、喫煙することができない。
すなわち、ホルダー1がクレードル2に完全に挿入されれば、ホルダー1にシガレットを挿入することができない。
したがって、ホルダー1がクレードル2に完全に挿入された状態では、ユーザが喫煙をすることができない。
図6に図示されたように、ホルダー1がチルトされれば、ホルダー1の末端141が外部に露出される。
したがって、ユーザは、末端141にシガレットを挿入し、生成されたエアロゾルを吸入(喫煙)することができる。
チルト角θは、シガレットがホルダー1の末端141に挿入されるとき、シガレットが折れたり、毀損されたりしないように、十分な角度が確保されうる。
例えば、ホルダー1は、末端141に含まれたシガレット挿入孔全体が外部に露出される最小角度またはそれより大きい角度でチルトされうる。
例えば、チルト角θの範囲は、0゜超過180゜以下にもなり、望ましくは、5゜以上90゜以下にもなる。
さらに望ましくは、チルト角θの範囲は、5゜以上20゜以下、5゜以上30゜以下、5゜以上40゜以下、5゜以上50゜以下、または5゜以上60゜以下にもなる。
さらに望ましくは、チルト角θは、10゜にもなる。
また、ホルダー1がチルトされても、ホルダー1の端子とクレードル2の端子は、互いに結合されている。
したがって、ホルダー1のヒータ130は、クレードル2のバッテリ210が供給する電力によっても加熱される。
したがって、ホルダー1のバッテリ110の残量が少ないか、ない場合にも、ホルダー1は、クレードル2のバッテリ210を用いてエアロゾルを生成することができる。
図6には、ホルダー1が1つの結着部材182を含み、クレードル2が2つの結着部材273、274を含む例が図示されている。
例えば、結着部材182、273、274それぞれの位置は、図5を参照して前述した通りである。
もし、結着部材182、273、274が磁石であると仮定すれば、結着部材274の磁石強度が結着部材273の磁石強度よりも大きくなる。
したがって、ホルダー1がチルトされても、結着部材182及び結着部材274によって、ホルダー1は、クレードル2と完全には分離されない。
また、端子及び/または結着部材182、273、274によってホルダー1がチルトされたと判断されれば、制御部220は、バッテリ210の電力を用いて、ホルダー1のヒータ130を加熱するか、バッテリ110を充電することができる。
図7は、一実施例によるエアロゾル生成装置を制御する方法を説明するためのフローチャートである。
図7を参照すれば、段階710において、エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱するヒータに電力が供給される前に、ヒータの現在温度を測定することができる。
エアロゾル生成装置は、温度感知センサーを用いてバッテリからヒータに電力が供給される前にヒータの現在温度を測定することができる。一実施例において、エアロゾル生成装置には、別途の温度感知センサーが備えられる。または、エアロゾル生成装置に温度感知センサーが備えられず、ヒータが温度感知センサーの役割を行ってもよい。または、ヒータが温度感知センサーの役割を行うと共に、エアロゾル生成装置には、別途の温度感知センサーがさらに備えられてもよい。例えば、ヒータが温度感知センサーの役割を行うために、ヒータには発熱及び温度感知のための少なくとも1つの導電性トラックが含まれてもよい。また、ヒータには、発熱のための第1導電性トラック以外に温度感知のための第2導電性トラックが別途に含まれてもよい。
ヒータに電力が供給される前にヒータの現在温度は、時によって異なる。一定時間、常温に置かれたエアロゾル生成装置内のヒータの温度は、常温を保持することができる。一方、夏に車両内にエアロゾル生成装置を一定時間以上放置するか、エアロゾル生成装置を用いて連続喫煙を行う場合など多様な状況でヒータの現在温度が常温よりも高い温度に保持されうる。
一般に、シガレットを予熱するための予熱完了温度などは、ヒータの初期温度が特定温度(例えば、常温)の場合を予想して設定されうる。しかし、ヒータの現在温度を考慮せず、ヒータの予熱完了温度を設定する場合、ヒータの現在温度が高い温度に保持される状況では、ヒータの温度が予熱完了温度までの到逹にかかる時間が短縮される。すなわち、エアロゾル生成物質がヒータによって加熱されてエアロゾルが十分に発生するためには、エアロゾル生成物質に供給されねばならない熱量が一定量以上でなければならないにもかかわらず、ヒータの現在温度が高い温度に保持されることにより、ヒータの温度が予熱完了温度までの到逹にかかる時間が短縮される。その結果、エアロゾル生成物質に必要な量の熱量が供給されず、予熱完了時点にもエアロゾルが十分に発生しない。
段階720において、エアロゾル生成装置は、測定された現在温度、及びエアロゾルが十分に発生するために、エアロゾル生成物質に供給されねばならない必要熱量値に基づいて、予熱完了パラメータを設定することができる。
エアロゾル生成装置は、ヒータの現在温度に基づいて予熱完了パラメータを設定し、エアロゾルが十分に発生するように設定された予熱完了パラメータに基づいてエアロゾル生成物質に必要熱量を供給することができる。
一実施例において、エアロゾル生成装置は、ヒータに対する既設定の初期温度を獲得することができる。既設定の初期温度は、エアロゾル生成装置のメモリに保存され、エアロゾル生成装置の制御部は、メモリから既設定の初期温度を獲得することができる。例えば、ヒータの既設定の初期温度は、常温(すなわち、25℃)でもあるが、それに制限されない。
エアロゾル生成装置は、ヒータの測定された現在温度と既設定の初期温度を比較することで、予熱完了パラメータを設定することができる。予熱完了パラメータは、予熱完了温度及び予熱完了時間のうち、少なくともいずれか1つを含んでもよい。
一実施例において、エアロゾル生成装置は、ヒータの測定された現在温度と既設定の初期温度を比較し、測定された現在温度が既設定の初期温度より高い場合、予熱完了温度を高めることができる。また、測定された現在温度が既設定の初期温度より高い場合、エアロゾル生成装置は、予熱完了時間を延長することができる。また、測定された現在温度が既設定の初期温度より高い場合、エアロゾル生成装置は、予熱完了温度を高め、予熱保持時間を延長することができる。
すなわち、エアロゾル生成装置は、予熱完了温度を高めるか、予熱保持時間を延長することで、ヒータの現在温度が高い温度に保持される場合にも、エアロゾル生成物質に必要熱量が供給されるようにバッテリからヒータへの電力供給を制御することができる。
一実施例において、エアロゾル生成装置は、メモリに保存されたルックアップテーブルを用いて予熱完了パラメータを設定することができる。メモリには、ヒータの初期温度別に予熱完了パラメータ(例えば、予熱完了温度及び/または予熱完了時間)がマッチングされたルックアップテーブルが保存される。エアロゾル生成装置は、温度センサーを用いてヒータの現在温度を測定して、ヒータの現在温度にマッチングされる予熱完了パラメータをメモリから獲得することができる。エアロゾル生成装置は、ルックアップテーブルから獲得した予熱完了パラメータに基づいてバッテリからヒータへの電力供給を制御することができる。
段階730において、エアロゾル生成装置は、予熱完了パラメータに基づいて、ヒータによってエアロゾル生成物質に供給される供給熱量値が必要熱量値に到逹するようにヒータに供給される電力を制御することができる。
一実施例において、図8から図10で後述するように、ヒータによってエアロゾル生成物質が加熱されるとき、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値は、ヒータの現在温度、予熱完了温度、及びヒータの温度が予熱完了温度まで到逹するのにかかる時間に基づいて算出される。
また、エアロゾル生成装置は、バッテリの容量を測定することで、ヒータによってエアロゾル生成物質に供給される供給熱量値を算出することができる。エアロゾル生成装置は、バッテリ容量測定IC(Integrated Circuit)をさらに含んでもよく、バッテリ容量測定ICの電力量データに基づいてヒータに供給される供給熱量値を算出することができる。
エアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値が必要熱量値に到逹した場合、インターフェースを通じて予熱完了信号を出力することができる。
例えば、エアロゾル生成装置は、視覚情報を出力するディスプレイまたはランプ、触覚情報を出力するモータ、音情報を出力するスピーカを用いて、予熱完了信号を出力することができる。
ユーザは、エアロゾル生成装置から出力された予熱完了信号を確認した後、喫煙を開始することができる。
図8は、一実施例によるエアロゾル生成物質に供給される供給熱量値を算出する例示を説明するための図面である。
ヒータによってエアロゾル生成物質が加熱されるとき、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値は、ヒータの現在温度、予熱完了温度及びヒータの温度が予熱完了温度まで到逹するのにかかる時間に基づいて算出される。
図8を参照すれば、エアロゾル生成装置のヒータに電力が供給される前に、ヒータの現在温度は、T0である。
ヒータの現在温度T0は、常温(例えば、25℃)でもある。
予熱完了温度T1は、300℃〜600℃の間の所定の温度でもある。
ヒータの予熱は、t0から始まり、ヒータの予熱完了時間は、t1である。
例えば、ヒータの現在温度が予熱完了温度まで到逹するのにかかる時間(t1−t0)は、20秒〜40秒の間の時間でもある。
図8において、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値は、面積値810である。
具体的に、面積値810は、予熱完了温度T1から現在温度T0を差し引いた値に、予熱所要時間(t1−t0)を乗算した値を2で除算した値である。
すなわち、予熱完了時間t1及び予熱完了温度T1によって決定される面積値810は、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値を示す。
供給熱量値が、エアロゾルが十分に発生するためにエアロゾル生成物質に供給されねばならない必要熱量値に到逹すれば、エアロゾル生成装置は、予熱完了信号を出力することができる。
ユーザは、予熱完了時間t1以後にエアロゾル生成装置から出力された予熱完了信号を確認した後、喫煙を開始することができる。
一方、図8では、t0〜t1間でヒータ温度が一定に増加すると図示され、t1以後、ヒータ温度がT1に保持されると図示されているが、ヒータの温度変化は、ヒータの温度プロファイルに基づいて多様に変わりうる。
図9は、一実施例による予熱完了時間を延長することで、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値を算出する例示を説明するための図面である。
図9を参照すれば、T0は、常温(例えば、25℃)であり、エアロゾル生成装置がヒータに電力を供給する前、ヒータの現在温度T2は、t0よりも高い温度である。
例えば、現在温度T2は、80℃でもある。
予熱完了温度T1は、300℃〜600℃の間の所定の温度でもある。
ヒータの予熱は、t0から始まる。
ヒータに電力が供給される前に、ヒータの温度がT0である場合、ヒータの温度が予熱完了温度T1に到逹するまでエアロゾル生成物質に供給される供給熱量値は、第1面積値910である。
第1面積値910は、エアロゾルが十分に発生するために、エアロゾル生成物質に供給されねばならない必要熱量値である。
一方、ヒータに電力が供給される前に、ヒータの現在温度がT2である場合、予熱完了温度T1に到逹するまでかかる時間が短くなる。
その場合、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値は、第2面積値920である。
第2面積値920は、第1面積値910よりも小さい値を有するので、ヒータの温度がT2である場合には、ヒータに電力が供給されてヒータの温度が予熱完了温度T1に到逹しても、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値が必要熱量値に到逹しない。
その場合、エアロゾルに対する加熱量不足によって霧化量が足りないか、適切なタバコ味が発揮されない。
ヒータに電力が供給される前に、測定されたヒータの現在温度が既設定の初期温度よりも高い場合、すなわち、測定された現在温度がT2であり、既設定の初期温度がT0である場合、エアロゾル生成装置は、ヒータの予熱中にエアロゾルに供給される供給熱量値が必要熱量値に到逹するように予熱完了時間をt1からt2に延長することができる。
その場合、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値は、第2面積値920及び第3面積値930の総和となる。
すなわち、第2面積値920及び第3面積値930の総和は、第1面積値910と同一なので、ヒータに電力が供給される前に、ヒータの現在温度が既設定の初期温度より高くても、予熱所要時間(t0−t2)の間、エアロゾルに供給された供給熱量値が必要熱量値に到逹することができる。
一方、エアロゾル生成装置は、バッテリ容量測定ICの電力量データに基づいてヒータに供給される供給熱量値を算出することで、算出された供給熱量値が必要熱量値に到逹するか否かを決定することができる。
供給熱量値が必要熱量値に到逹した場合、エアロゾル生成装置は、インターフェースを通じて予熱完了信号を出力することができる。
一実施例において、エアロゾル生成装置は、メモリに保存されたルックアップテーブルを用いて予熱完了時間を設定することができる。
ルックアップテーブルには、ヒータの初期温度による予熱完了時間がマッチングされて保存される。
エアロゾル生成装置は、温度センサーを用いてヒータの初期温度を測定し、ルックアップテーブルから測定された初期温度とマッチングされる予熱完了時間を獲得することで、獲得された予熱完了時間までヒータに電力を供給することができる。
一方、図9では、t0〜t1の間でヒータ温度が一定に増加すると図示され、t1以後、ヒータ温度がT1に保持されると図示されているが、ヒータの温度変化は、ヒータの温度プロファイルに基づいて多様に変わりうる。
図10は、一実施例による予熱完了温度を高めることで、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値を算出する例示を説明するための図面である。
図10を参照すれば、T0は、常温(例えば、25℃)であり、エアロゾル生成装置がヒータに電力を供給する前に、ヒータの現在温度T2は、t0より高い温度である。
例えば、現在温度T2は、80℃でもある。
予熱完了温度T1は、300℃〜600℃の間の所定の温度でもある。
ヒータの予熱は、t0から始まる。
ヒータに電力が供給される前に、ヒータの温度がT0である場合、ヒータの温度が予熱完了温度T1に到逹するまでエアロゾル生成物質に供給される供給熱量値は、第1面積値1010である。
第1面積値1010は、エアロゾルが十分に発生するために、エアロゾル生成物質に供給されねばならない必要熱量値である。
一方、ヒータに電力が供給される前に、ヒータの現在温度がT2である場合、予熱完了温度T1に到逹するまでエアロゾル生成物質に供給される供給熱量値は、第1面積値1010よりも小さい。
ヒータの温度がT2である場合には、ヒータに電力が供給されてヒータの温度が予熱完了温度T1に到逹しても、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値が必要熱量値に到逹しない。
その場合、エアロゾルに対する加熱量不足によって霧化量が足りないか、適切なタバコ味が発揮されない。
ヒータに電力が供給される前に、測定されたヒータの現在温度が既設定の初期温度よりも高い場合、すなわち、測定された現在温度がT2であり、既設定の初期温度がT0でる場合、エアロゾル生成装置は、ヒータの予熱中にエアロゾルに供給される供給熱量値が必要熱量値に到逹するように予熱完了温度をT1からT3に高めることができる。
その場合、エアロゾル生成物質に供給される供給熱量値は、第2面積値1020になる。
すなわち、第2面積値1020は、第1面積値1010と同一なので、ヒータに電力が供給される前に、ヒータの現在温度が既設定の初期温度よりも高くても、予熱完了温度を高めることで、エアロゾルに供給された供給熱量値が必要熱量値に到逹することができる。
一方、エアロゾル生成装置は、バッテリ容量測定ICの電力量データに基づいてヒータに供給される供給熱量値を算出することで、算出された供給熱量値が必要熱量値に到逹するか否かを決定することができる。
供給熱量値が必要熱量値に到逹した場合、エアロゾル生成装置は、インターフェースを通じて予熱完了信号を出力することができる。
一実施例において、エアロゾル生成装置は、メモリに保存されたルックアップテーブルを用いて予熱完了温度を設定することができる。
ルックアップテーブルには、ヒータの初期温度による予熱完了温度がマッチングされて保存される。
エアロゾル生成装置は、温度センサーを用いてヒータの初期温度を測定し、ルックアップテーブルから測定された初期温度とマッチングされる予熱完了温度とを獲得することで、ヒータの温度が獲得された予熱完了温度に到逹するようにヒータに電力を供給することができる。
一実施例において、ヒータに電力が供給される前に、測定されたヒータの現在温度が既設定の初期温度よりも高い場合、エアロゾル生成装置は、予熱完了時間を延長させ、予熱完了温度を高めることができる。
その場合、ルックアップテーブルには、ヒータの初期温度による予熱完了時間及び予熱完了温度がマッチングされて保存される。
エアロゾル生成装置は、温度センサーを用いてヒータの初期温度を測定し、ルックアップテーブルから測定された初期温度とマッチングされる予熱完了時間及び予熱完了温度を獲得することができる。
エアロゾル生成装置は、獲得された予熱完了時間及び予熱完了温度に基づいてヒータに電力を供給することができる。
一方、図10では、t0〜t1の間でヒータ温度が一定に増加するものと図示され、t1以後、ヒータ温度がT1に保持されると図示されているが、ヒータの温度変化は、ヒータの温度プロファイルに基づいて多様に変わりうる。
前述した方法は、コンピュータで実行されるプログラムで作成可能であり、コンピュータで読取り可能な記録媒体を用いてプログラムを動作させる汎用デジタルコンピュータで具現される。
また、前述した方法で使用されたデータの構造は、コンピュータで読取り可能な記録媒体に多くの手段を通じて記録される。
コンピュータで読取り可能な記録媒体は、マグネチック記録媒体(例えば、ROM、RAM、USB、フロッピーディスク、ハードディスクなど)、光学的記録媒体(例えば、CD−ROM、DVDなど)のような記録媒体を含む。
本実施例に係わる技術分野で通常の知識を有する者は、記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態にも具現可能であるということを理解できるであろう。
したがって、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されねばならない。
本発明の範囲は、前述した説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての相違点は、本発明に含まれていると解釈されねばならない。