患者内部からの組織サンプルの吸い取りは、図1において模式的に表す医療廃棄物収集アセンブリ50によって容易化され得る。吸い取りに適する例示的な医療廃棄物収集アセンブリは、Stryker Corporation(Kalamazoo、Mich.)が製造するNeptune 2(登録商標)およびNeptune 3(登録商標)廃棄物管理システムであって、共同所有の米国特許第7,621,898号、第8,216,199号、第8,740,866号、第8,915,897号、第9,579,428号、および第9,782,524に開示されており、それぞれのすべての内容を本明細書に援用する。医療廃棄物収集アセンブリ50は、最も広い意味において、吸引ライン52の近位端と流体連通して配置されるように構成された真空ポンプを具備する。吸引ライン52の遠位端は、手術部位の近くに位置決めされた器具に結合される。たとえば、スネア技術によって所望の組織サンプルが切除され、この切除された組織サンプルは、吸引ライン52に吸い取られて医療廃棄物収集アセンブリ50に向かう。
組織サンプル等の半固形および固形物の吸い取りでは、捕獲または好適にはフィルタリングによって、医療廃棄物収集アセンブリ50の構成要素の潜在的な目詰まりを回避する必要がある。図2を同時に参照して、医療廃棄物収集アセンブリ50は、マニホールド100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100(以下、100〜1100)に係合する。医療廃棄物収集アセンブリ50は、マニホールド100〜1100と取り外し可能に係合されるように構成されたマニホールド受容体54を具備する。マニホールド受容体54は、マニホールド100〜1100の近位部を受容するようにサイズ規定された空隙56を規定していてもよい。医療廃棄物収集アセンブリ50は、マニホールド100〜1100がマニホールド受容体54と係合された場合にマニホールド100〜1100の出口開口と流体連通するように構成された吸引入口58をさらに具備する。マニホールド受容体54は、穿孔62を規定するボス64に出口開口が係合して回転させる場合に、穿孔62を吸引入口58と位置合わせするように回転可能な弁ディスク60を具備していてもよい。マニホールド100〜1100とマニホールド受容体54との間のインターフェースの仕様は、共同所有の米国特許第7,615,037号、第8,518,002号、第8,915,897号、および第9,579,428に開示されており、それぞれのすべての内容を本明細書に援用する。
図1に示すように、マニホールド100〜1100は、吸引ライン52を受容するように構成されている。マニホールド100〜1100がマニホールド受容体54に係合した状態で、吸引ライン52からマニホールド100〜1100を通って医療廃棄物収集アセンブリ50まで、吸引経路が確立される。マニホールド100〜1100は、後述する機能の中でもとりわけ、手術部位から吸い取られる流れに取り込まれた半固形および固形物を捕獲する。
図3〜図7は、組織サンプルを収集するマニホールド100の一実施態様を示している。マニホールド100は、マニホールド受容体54と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジング102を具備する。ハウジング102は、本体部104およびキャップ部106を具備していてもよい。キャップ部106は、取り外し可能または永久的な連結手段によって本体部104に結合されているが、本体部およびキャップ部104、106を単一の一体構造として形成することも可能と考えられる。図6および図7に最も良く示すように、マニホールド100は、マニホールド容積108および当該マニホールド容積108と流体連通した出口開口110を規定する。本体部104は、近位基部126と、当該近位基部126から遠位方向に延びてマニホールド容積108の一部を含むキャビティ130を規定する少なくとも1つの側部128とを含んでいてもよい。図3は、円筒状かつキャビティ130を規定するものとして本体部104を示しているが、非対称形状等、他の形状も考えられることが了解される。本明細書において、近位(P)は、マニホールド100および当該マニホールド100と係合される場合の医療廃棄物収集アセンブリ50の後側の方向を表し、遠位(D)は、マニホールド100および手術部位の前側の方向を表す(図4参照)。出口開口110は、近位基部126内に配設されていてもよい。あるいは、出口開口110は、ハウジング102の任意好適な場所に位置決めされていてもよく、本体部104の側部128、後述するキャップ部106のキャップ面板140が挙げられるが、これらに限定されない。ハウジング102は、吸引ライン52を受容するように構成された少なくとも1つの入口継手112a、112bを具備する。入口継手112a、112bは、マニホールド容積108と流体連通した各入口穿孔114a、114bを規定する。出口開口110は、吸引経路が入口穿孔114a、114bから吸引入口58まで設けられるように、ハウジング102がマニホールド受容体54と係合された場合に、医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口58と流体連通するように構成されている。
マニホールド100は、出口開口110内に配設され、たとえば外科手術の後にハウジング102がマニホールド受容体54から係合解除された場合に、出口開口110からの流体の流出を防止するドリップ弁132を具備していてもよい。ドリップ弁132は、スリット136を間に規定する一対の可撓性ウィング134を具備していてもよい。上記援用の米国特許第7,615,037号、第8,518,002号、第8,915,897号、および第9,579,428において詳述されるように、マニホールド受容体54(図2参照)のボス64は、ウィング134を撓ませるとともにドリップ弁132のスリット136を通って延びることにより、マニホールド容積108と医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口58との間に流体連通をもたらす。
図5を再び参照して、マニホールド100は、マニホールド容積108からの逆流を防止するように構成された少なくとも1つの弁133を具備していてもよい。図5〜図7をさらに参照して、弁133は、キャップ部106に結合されるとともに、マニホールド容積108の少なくとも一部を規定するキャップ部106のキャビティ内に配設されていてもよい。特に、キャップ部106の内面または近位面が、近位方向に延びた突起等の結合器107(図10参照)を含んでいてもよい。弁133は、キャップ部106の結合器107に対して相補的な結合器137を含む。結合器137は、弁133の中央ハブ138内に配設され、干渉配置により突起に係合するようにサイズ規定されたスロットであってもよい。この追加または代替として、弁133のキャップ部106との結合には、接着、機械的締結等の好適な連結プロセスが用いられるようになっていてもよい。
弁133は、可撓性ウィング139により中央ハブ138に結合された一対のフラッパ135を具備していてもよい。可撓性ウィング139は、キャップ部106の結合器107と(i)補助スリーブ113とマニホールド容積108との間の連通を確立する移行穿孔125(図6および図7参照)および(ii)第2の入口穿孔114bとの間の距離に等しい距離だけ、一対のフラッパ135それぞれを中央ハブ138から離隔させるのに十分な長さを有する。フラッパ135は、図5に示すように円形状で入口穿孔114を覆うようにサイズ規定されている。弁133は、好適な粘弾性を有するゴムまたは他のポリマー等の弾性材料により形成されていてもよい。弁133の寸法および材料は、弁133の長さに直交する軸周りの弾性変形を容易化するように設定されている。言い換えると、弁133の寸法および材料は、フラッパ135が近位−遠位方向に移動し得るように、ウィング139の弾性変形を容易化するように設定されている。図6および図7は、自然または非応力状態にある弁133を示している。ウィング139の屈曲特性は、真空ポンプが与える予想レベルの真空下でのフラッパ135の移動の所望の大きさに基づいて調節されるようになっていてもよい。弁133の特定の特徴は、2009年11月10日に発行された米国特許第7,715,037号に開示のものと同様であってもよく、そのすべての内容を本明細書に援用する。
マニホールド100の組み立て時、弁133は、ハウジング102、より詳細には、キャップ部106に結合されるようになっていてもよい。相補結合器107、137が係合され、キャップ部106の内面または近位面に直接隣接または接触して、弁133が位置決めされる。特に、弁133が自然または非応力状態では、フラッパ135がキャップ部106の内面または近位面に接触するとともに、移行穿孔125および第2の入口穿孔114bを覆っている。マニホールド100がマニホールド受容体54に挿入され、医療廃棄物収集システム50が動作する状態では、吸引入口58と流体連通したマニホールド100の真空またはマニホールド100を通じた真空が引かれる。キャップ151a、151bが周囲との流体連通から各入口穿孔114a、114bを封止していない場合は、フラッパ135のウィング139の弾性変形によってウィング139を近位方向に屈曲可能とするのに、マニホールド100の真空引きまたはマニホールド100を通じた真空引きで十分である。入口穿孔114および移行穿孔125の一方または両方の近位端からフラッパ135を遠ざけることにより、入口穿孔114a、114bからマニホールド容積108ひいては吸引入口58に達する吸引経路が確立される。マニホールド100の真空引きまたはマニホールド100を通じた真空引きの中断に際しては、弁133が自然または非応力状態に戻り、ウィング139がフラッパ135を弾性移動させてキャップ部106の内面または近位面に接触させることにより、入口穿孔114および移行穿孔125の近位端を覆って封止する。入口穿孔114および移行穿孔125の近位端の封止により、マニホールド容積108から補助スリーブ113および入口穿孔114bそれぞれへの逆流ひいては廃棄物の考え得る流出が防止される。
マニホールド100は、ハウジング102内および吸引経路中に配設されたフィルタ要素116を具備していてもよい。フィルタ要素116は、吸引経路に沿って吸い取られる流れに取り込まれた半固形および固形物を捕獲あるいはフィルタリングするように構成された多孔質機構または開口部118を具備する。言い換えると、吸引経路は、マニホールド容積108、フィルタ要素116、および出口開口110のそれぞれを通って、入口穿孔114a、114bから吸引入口58まで設けられる。フィルタ要素116は、基壁120および当該基壁120から遠位方向に延びた少なくとも1つの側壁121を含むことにより、口部を規定するバスケット状構造119を構成していてもよい。多孔質機構は、基壁120、側壁121、および/または後述する鍔部117内に規定されていてもよい。本体部104に対するフィルタ要素116の回転配向を維持するため、フィルタ要素116および本体部104は、本体部104内でフィルタ要素116を半径方向に位置合わせするように構成されたリブ115を含む複数の機構を具備していてもよい。さらに、フィルタ要素116は、マニホールド100の出口開口110と流体連通したマニホールド容積108とは別個の場所に配設されていてもよい。マニホールド100の特定の実施態様に適するフィルタ要素116の形状および構成は、2018年3月15日に出願された共同所有の国際公開第WO2018/170233号に開示されており、そのすべての内容を本明細書に援用する。さらに、フィルタ要素116は任意選択と考えられ、フィルタ要素を含まないマニホールド設計も考えられる。
フィルタ要素116は、バスケット119に結合された鍔部117を具備していてもよい。鍔部117は、バスケット119から遠位方向かつ半径方向外方に延びていてもよい。鍔部117は、バスケット119の外径または外形寸法よりも大きな外径または外形寸法を有ししていてもよい。図6および図7をさらに参照して、バスケット119の長さは、本体部104内に配設されるようなものであってもよく、鍔部117の長さは、本体部104の首部105内に配設されるようなものであってもよい。首部105の内面からは、段差109が半径方向内方に延びている。本体部104の段差109に隣接または接触して、鍔部117の一部を規定するフィルタ要素116の張り出し壁が位置決めされていてもよい。その結果の構成として、本体部104がキャップ部106と結合された場合には、干渉係合によって、バスケット119がマニホールド容積108内に固定される。言い換えると、マニホールド100の組み立て時は、フィルタ要素116の鍔部117がキャップ部106の内面に接触して位置決めされ、本体部104がフィルタ要素116のバスケット119上を前進するようになっていてもよい。本体部104は、後述のようにキャップ部106に結合され、本体部104の段差109は、鍔部117の近位側を規定する張り出し壁に係合して、マニホールド容積108内でフィルタバスケット116を軸方向に固定する。前述の通り、本体部104内でスロット(図示せず)に係合するリブ115は、本体部104内でフィルタ要素116を半径方向に位置合わせする。
フィルタ要素116は、最も広い意味において、医療廃棄物収集システム50が与える真空の影響下でマニホールド100を通じて引っ張られる液体廃棄物に取り込まれた半固形または固形廃棄物を捕獲または収集するように構成された構造を含む。フィルタ要素116の開口部は、特に孔、細孔、および/またはスロットとして成形されていてもよい。孔、細孔、および/またはスロットは、基壁120、側壁121、および鍔部117のうちの任意の1つまたは複数において規定されていてもよい。開口部は、その種類および位置において、フィルタ要素116の目詰まりを最小限に抑えるように配置されている。たとえば、側壁121内に規定されたスロットは、フィルタ要素116の下側側面よりも上側側面に近く位置決めされている。半固形または固形廃棄物は、収集されると、重力の影響下でバスケット119の底部に蓄積し、その後の廃棄物は、蓄積物の上方を通って流れる。十分な量の半固形または固形廃棄物が蓄積したら、廃棄物は、スロットに遭遇するのが望ましいと考えられる。スロットは、より大きな体積流を可能にするための面積を有しつつ、(細孔と同じサイズの半固形または固形廃棄物を捕獲するために)細孔と略等しい最小の寸法を有する。さらに、スロットの垂直配置は、吸引経路に直交するとともに重力に平行である。このため、半固形または固形廃棄物がさらに蓄積しても、実質的にバスケット119全体が廃棄物で使い果たされるまでは、スロットの少なくとも一部が遮られずに残るため、マニホールド100の運用ライフサイクルが最大化される。
フィルタ要素116は、その上側側面に位置決めされた少なくとも1つの過充填開口(図示せず)を含んでいてもよい。過充填開口は、マニホールド100の運用サイクルを最大化するように構成されている。上記説明の通り、半固形または固形廃棄物は、収集されると、重力の影響下でバスケット119の底部に蓄積する。吸引経路の方向(すなわち、近位方向)のため、半固形または固形廃棄物は、バスケット119の基壁120に蓄積することになる。外科手術の間に十分な量の半固形または固形廃棄物が生成された場合は、蓄積した半固形または固形廃棄物でバスケット119全体が使い果たされている可能性がある。言い換えると、フィルタ要素116の孔、細孔、および/またはスロットのほとんどまたはすべてが半固形または固形廃棄物で目詰まりしている可能性がある。過充填開口は、吸引経路が当該過充填開口を通ってバスケット119の外部へとルーティングされ得るようにサイズ規定および位置決めされている。言い換えると、流体が最小抵抗の経路をとる流体力学に関する了解済みの原理により、前述のシナリオの吸引経路は、入口穿孔114a、114bからキャップ部106を通り、バスケット119と本体部104の内面との間の本体部104内の過充填開口を通って、後述する出口開口110まで延びている。
ここで図5を参照して、キャップ部106は、キャップヘッド142および支持フレーム143を具備する。支持フレーム143は、キャップヘッド142と一体的に形成されていてもよい。支持フレーム143は、キャップヘッド142より遠位に位置決めされ、マニホールド100の前部を大略規定する。キャップ部106は、上側障壁103、第1の入口継手112a、および第2の入口継手112bを具備する。より詳細には、支持フレーム143に結合された補助スリーブ113が第1の入口継手112aを含み、キャップヘッド142が第2の入口継手112bを含む。第1の入口継手112aは、第1の入口穿孔114aが遠位障壁103を通って延びた状態で、遠位障壁103から上方に延びている。第2の入口継手112bは、第2の入口穿孔114b(本明細書においては、バイパス穿孔とも称する)がキャップヘッド142を通って延びた状態で、キャップヘッド142から遠位方向に延びている。
マニホールド100のハウジングは、補助スリーブ113に通じる補助開口111をさらに規定する。補助スリーブ113は、上側障壁103、下側障壁122、および上側障壁103と下側障壁122との間に延びた両側障壁123によって少なくとも部分的に規定されていてもよい。補助スリーブ113は、補助開口111の反対の端部障壁124によってさらに規定されていてもよい。補助スリーブ113は、穿孔125(本明細書においては、移行穿孔とも称する)およびキャップ面板140を通って延びた開口部158を通じて、マニホールド容積108と流体連通している。より詳細に、穿孔125は、下側障壁122および両側障壁123のうちの少なくとも1つにおける第1の端部とマニホールド容積に通じる第2の端部(たとえば、開口部158)との間に規定されている。
マニホールド100は、補助スリーブ113内に取り外し可能に位置決めされるように構成されたトレー176を具備する。トレー176は、組織収集キャビティ182および当該組織収集キャビティ182内の多孔質機構186を規定する。トレー176が補助スリーブ113内に位置決めされた状態では、多孔質機構186が吸引経路中に存在して、組織サンプルを収集する。トレー176は、補助スリーブ113内に収まった場合に補助開口111と封止係合するように構成された封止面155をさらに含む。特に、トレー176は、補助開口111の外周に接触するように構成された状態の封止面155を規定するフランジを具備していてもよい。さらに詳細には、上側障壁、下側障壁、および両側障壁103、122、123によって一体的に補助開口111が規定された状態で、上側障壁、下側障壁、および両側障壁103、122、123それぞれの端部に封止面155が接触するように構成されている。トレー176が補助スリーブ113内にあり、封止面155が補助開口111を覆った状態では、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中に、吸引経路を通る吸引が維持される。
収集された組織サンプルの回収が望ましくなったら、組織サンプルが組織収集キャビティ182内に配設された状態で、補助スリーブ113からトレー176を摺動可能に取り出すことができる。ただし、補助開口111との封止係合から封止面155を動かすと、流体力学の原理に従って、第2の吸引経路が生成され得る。吸引ラインから補助スリーブ113およびマニホールド容積を通って出口開口に達する第1の吸引経路は縮小または省略となる可能性があり、補助開口111から補助スリーブ113およびマニホールド容積を通って出口開口まで、第2の吸引経路が生成される。言い換えると、穿孔125は第1および第2の両吸引経路に共通であり、流体自体(たとえば、空気対液体廃棄物)ならびに第1および第2の吸引経路において流体にかかる相対抵抗に応じて、第2の吸引経路は、トレー176が補助スリーブ113から摺動可能に取り出されている場合に、補助開口111および補助スリーブ113を通る流体(通常、空気)の相当な体積流を含んでいてもよい。既知のシステムにおいて、組織試料は、流体の体積流および関連する力を受ける可能性があり、組織サンプルは、流体の流れに沿って一掃され、トレーから排出される可能性があるため望ましくない。他の例では、医療廃棄物収集アセンブリからのマニホールドの取り外しおよび/または医療廃棄物収集アセンブリの動作の中断の必要なく、おそらくは一時的に、第1の吸引経路を通る吸引を「流出」または低減させるのが望ましいと考えられる。既知のシステムは、この要件に適切に対処していない。
マニホールド100は、組織サンプルが不用意に失われる可能性が最小限に抑えられるように、第2の吸引経路を位置付けられるため都合が良い。さらに、マニホールド100は、第1の吸引経路が一時的に制限または省略され得るように、第2の吸引経路に十分な体積流を確保できるため都合が良い。
ここで図6および図7を参照して、マニホールド100のハウジングは、補助スリーブ113内に配設された位置付け機構145を備える。最も広い意味において、位置付け機構145は、トレー176の基部184(本明細書においては、スクリーン面とも称する)と補助スリーブ113を少なくとも部分的に規定する下側障壁122の少なくとも一部との間に隙間(G)が規定されるように、トレー176を適当に位置付けるように構成されている。以下に詳しく説明する通り、隙間(G)は、第2の吸引経路(SSP)が流体力学により、トレー176の組織収集キャビティ182に遭遇することなく隙間(G)を通って案内されることにより、組織サンプルの消失の可能性が最小限に抑えられるようにサイズ規定されている。図示の位置付け機構145は、トラフ127を間に規定するプラトー147である。当然のことながら、トラフ127は、補助スリーブ113の少なくとも一部を規定するとともに、補助開口111まで延びている。
図8および図9は、基部184を具備するトレー176を示している。図示のように、基部184は、わずかにアーチ状であってもよいが、その代替として、平面状であってもよいし、任意好適なプロファイルであってもよい。トレー176は、基部184に結合された側部185(本明細書においては、側面とも称する)をさらに具備する。基部および側部184、185は、封止面155から延び、組織収集キャビティ182を規定するように構成されていてもよい。慣例として、組織収集キャビティ182は、側部185と平行な方向に基部184から遠ざかるように開口していると考えられる。多孔質機構186は、基部184内に規定されている。
トレー176は、ユーザからの入力を受けるように構成された1つまたは複数の制御面188a、188bを備える。図8および図9は、フランジから封止面155の反対方向に延びた2つの制御面188a、188bを示している。制御面188a、188bは、ユーザの指で摘まむ把持部として形成されていてもよい。より具体的に、把持部は、一体的に配置された第1の部分188aおよび第2の部分188bを具備しており、ユーザが摘まむことによって、後述する機能のために第1の部分188aを第2の部分188b側に移動させるようになっていてもよい。
トレー176がハウジングと取り外し可能に結合された状態で、図5に示すように、(i)封止部材155が補助開口111を封止し、(ii)組織収集キャビティ182が補助スリーブ113内に位置決めされるとともに入口穿孔112a側に通じ、(iii)基部184および/または側部185が補助スリーブ113内の位置付け機構145に係合して、トレー176の基部184と下側障壁122との間に前述の隙間(G)を設ける。より具体的には、トレー176の基部184の下面とトラフ127の上面との間に隙間(G)が規定されるように、トレー176の基部184がプラトー147に載置あるいは支持されるように構成されていてもよい。隙間(G)は、トレー176の直下にある(すなわち、前述の慣例において、組織収集キャビティ182の反対側にある)と考えられる。トレー176が補助スリーブ113内に位置決めされた状態では、マニホールド容積108まで延びた穿孔125と隙間(G)が連通する。さらに、トレー176の上側側面は、ほとんど距離を空けずに、上側障壁103に隣り合って位置決めされている
封止面155の少なくとも一部が弾性的に可撓性の材料で形成されていてもよい。特に、封止面155の下側側面(すなわち、補助開口111を少なくとも部分的に規定する下側障壁122の端部に接触する封止面155の側面)が弾性的に可撓性の材料で形成されていてもよい。弾性的に可撓性の材料は、たとえばガセット129によって、制御面188に堅く結合されている。図9を同時に参照して、ガセット129は、封止面155を規定するフランジと制御面188を規定する把持部の第2の部分188bとを堅く結合する三角形状の構造である。
運用において、ユーザは、第1の入口穿孔114a、補助スリーブ113、および穿孔125を通る第1の吸引経路を縮小または省略したい場合、入力を制御面188に与える。特に、ユーザは、制御面188を規定する把持部の第1および第2の部分188a、188bを摘まむようにしてもよい。特に図6および図7を参照して、第1の部分188aが第2の部分188b側に移動または枢動(P)することにより、マニホールド100を封止構成から流出構成へと移動させる。封止面155を規定するフランジの弾性的に可撓性の材料およびガセット129からの剛性接続により、下側障壁122に近い補助開口111の部分から、封止面155の少なくとも一部が遠ざかる。補助開口111まで延びたトラフ127が大気に曝されて、第2の吸引経路(SSP)が設けられる。図7に示すように、第2の吸引経路(SSP)は、トレー176の基部184と補助スリーブ113を規定するハウジングの下側障壁122との間の隙間(G)を通って、補助開口111から穿孔125まで位置付けられている。手術部位で十分上流に配設された吸引ラインの端部に対して、第2の吸引経路(SSP)に入る流体(たとえば、空気)の抵抗が小さいこと(および、空気に対する吸引ライン中の廃棄物の密度)により、流体力学によって、第2の吸引経路(SSP)が流出構成における主要吸引経路となり、吸引ライン52において無視可能な吸引が維持され得る。ユーザは、第1の吸引経路(FSP)を主要(かつ、唯一の)吸引経路として迅速に再確立したい場合、制御面188に与えた入力を単に解除する。封止面155および当該封止面155に隣り合う第2の吸引経路(SSP)の弾力性により、封止面155が補助開口111に再び係合するため、マニホールド100が封止構成となる。マニホールド100を封止構成と流出構成との間で移動させることは、過度の困難および医療廃棄物収集アセンブリ50の動作の停止なく、必要に応じて何度でも可能である。
さらに、前述の通り、第2の吸引経路(SSP)は、トレー176の下側(すなわち、前述の慣例において、組織収集キャビティ182の反対側)に位置付けられている。結果として、ユーザは、組織収集キャビティ182に収集された組織サンプルを回収したい場合、トレー176を補助スリーブ113から引き抜きつつ、制御面188への入力を維持する。上側障壁103に隣接して位置決めされたトレー176の上側側面との如何なる距離よりも隙間(G)が相対的に大きいことから、トレー176の取り出しに際しては、第2の吸引経路(SSP)のほぼ全体がトレー176の下側に存在し続ける。当然のことながら、トレー176の上を移動して組織収集キャビティ182に引き込まれる第2の吸引経路(SSP)の流体の如何なる流れも無視し得る。結果として、ユーザは、収集された組織サンプルの不用意な消失によって外科手術の重要な局面を妥協するリスクなく、トレー176を確実に取り出すことができる。
図8および図9を参照して、トレー176は、基部184から延びた足部131、より詳細には、基部184から組織収集キャビティ182の反対方向に延びた足部131を具備していてもよい。足部131は、大略U字状であり、底面視で基部184の多孔質機構186の境界を示していてもよい(図9参照)。あるいは、足部131は、たとえば側部185の近くで基部184から延びた一連の不連続突起であってもよい。また、当然のことながら、大略U字状の足部131は、トレー176全体が補助スリーブ113内に位置決めされた場合に、マニホールド容積108と連通した穿孔125の境界を示していてもよい。言い換えると、足部131の側部がそれぞれ、プラトー147のうちの1つに支持されていてもよく、また、補助開口111の反対の端部障壁124の近くで、足部131の遠位部が下側障壁122に支持されていてもよい。足部131と下側障壁122との間の相対的に最小限の間隙(特に、穿孔125の境界規定を伴う)により、(多孔質機構186を通じる場合を除いて)マニホールド100が流出構成の場合は、第2の吸引経路(SSP)が第1の吸引経路(FSP)から実質的に隔離される。この構成により、マニホールド100が流出構成の場合は、第2の吸引経路(SSP)と第1の吸引経路(FSP)との間の抵抗の差異がさらに大きくなるため、第2の吸引経路(SSP)が流出構成における主要吸引経路となり、吸引ライン52において無視可能な吸引が維持されるようになっていてもよい。
足部131は、さらにトレー176の基部184を補助スリーブ113内に位置付けるようにさらに構成されていてもよい。より詳細に、足部131は、前述の通り、プラトー147に支持されていてもよいし、プラトー147に隣接して位置決めされていてもよく、隙間(G)を規定する基部184と下側障壁122との間に別の間隙が設けられていてもよい。図7は、プラトー147のレベルより上方で隙間(G)がトレー176の基部184まで延びるように、下側障壁122に載置された足部131の遠位部を示している。隙間(G)のサイズ(すなわち、トラフ127を規定する基部184から下側障壁122までの距離)を最大化することによって、流出機能の効果が高くなるとともに、第2の吸引経路(SSP)の流体がトレー176の上方を流れて、収集された組織サンプルを場合により排除または排出してしまう可能性がさらに低くなる。
図8および図9を引き続き参照して、トレー176は、補助スリーブ113の相補配向機構189(図4に示す)に係合して、特に組織収集キャビティ182が上側障壁103に通じた状態で、上側障壁103に対する単一の相対配向にて当該トレー176を補助スリーブ113内に位置決めするように構成された配向機構187を具備していてもよい。補助スリーブ113の配向機構189としては、各両側障壁123内に規定された溝が考えられる。言い換えると、両側障壁123はそれぞれ、上側障壁103の近くで外方に張り出して、溝を規定する。トレー176の配向機構187としては、特にトレー176の上側側面の近くで側部185から延びたレールが考えられる。相補配向機構187、189は、溝内でのレールの摺動によって、移動可能に係合されるように構成されていてもよい。トレー176の配向機構187は、下側障壁122に対する基部184の垂直方向位置を規定することにより、少なくとも部分的に隙間(G)のサイズに影響を及ぼす位置付け機構として、さらに機能するようになっていてもよいことが了解される。
特定の実施態様において、キャップ部106および本体部104は、取り外し可能に相互結合されている。図3〜図5を参照して、キャップ部106は、本体部104の少なくとも1つのキー溝148または胴体結合器と取り外し可能に結合されるように構成された少なくとも1つのキー146またはヘッド結合器を具備する。キー146は、直径方向に相互対向し、キャップ部106から近位方向に延びた2つのキー146であってもよい。キー溝148は、直径方向に相互対向し、本体部104の首部105から半径方向外方に延びた少なくとも1つのリップ149間に規定された2つのキー溝148であってもよい。別の実施態様において、キー146およびキー溝148はそれぞれ、約120°相互に離隔した3つのキー146および3つのキー溝148であってもよい。キー溝148は、挿入部152および当該挿入部152と連通した係止部153を具備していてもよい。図11に最も良く示すように、挿入部152は、係止部153より広くてもよい。言い換えると、係止部153を規定するリップ149の部分が、挿入部152を規定するリップ149の部分より薄くてもよい。キー146は、脚部162および当該脚部162から延びた返し164を具備していてもよい。返し164は、脚部162より厚くてもよい。挿入部152の幅は、返し164の厚さよりも大きく、かつ、脚部162の厚さよりも大きく、係止部153の幅は、返し164の厚さよりも小さく、かつ、脚部162の厚さよりも大きい。さらに、脚部162の長さは、少なくともリップ149の長さに等しくてもよい。より詳細に、脚部162の長さは、挿入部152を規定するリップ149の部分の長さより大きくてもよく、また、脚部162の長さは、係止部153を規定するリップ149の部分の長さに略等しくてもよい。結果として、マニホールド100の組み立て時またはキャップ部106を本体部104と結合するのが望ましい場合、キャップ部106は、返し164が挿入部152と回転方向に位置合わせされるように、本体部104に対して配向する。返し164が挿入部152を通って延び、リップ149を通過するとともに、脚部162が挿入部152内に位置決めされるように、キャップ部106が本体部104側に移動する。キャップ部106は、たとえば図11に向かって時計回りに、本体部104に対して回転することにより、キー溝148内でキー146を移動させる。脚部162は、係止部153を規定するリップ166の部分と返し164が干渉配置にて位置決めされた状態で、挿入部152内から係止部153内へと移動する。干渉は、本体部104に対するキャップ部106の軸方向移動を防止し、キャップ部106は、本体部104に固定されて、マニホールド100のハウジング102を構成するものと考えられる。
キャップ部106と本体部104との間の取り外し可能な結合によって、フィルタ要素116が配設されたマニホールド容積108にアクセス可能である。数ある利点の中でもとりわけ、フィルタ要素116へのアクセスによって、ユーザは、特定の外科手術中に、フィルタ要素116に収集された廃棄物(最も顕著なものとして、ポリープまたは組織サンプル)を回収して、さらに検査および処理することができる。2013年6月20日に公開された共同所有の国際公開第WO2013/090579号は、ポリープまたは組織サンプルを収集する組織トラップを具備するマニホールドを開示しており、そのすべての内容を本明細書に援用する。特定の実施態様において、マニホールド100(キャップ部106を含む)は、組織サンプルの収集を容易化する別の機構を具備していてもよい。
本体部104からキャップ部106を分離するのが望ましい場合は、前述の方法ステップが反転する。キャップ部106は、図11に向かって反時計回りに、本体部104に対して回転することにより、キー溝148内でキー146を移動させる。脚部162は、係止部153を規定するリップ149の部分との干渉配置から返し164が取り外された状態で、係止部153内から挿入部152内へと移動する。キャップ部106は、返し164がリップ149を通過するように本体部104から遠ざかり、キー146がキー溝148から係合解除されたものと考えられる。図5に大略示すように、キャップ部106のキャビティ130へのアクセスおよび/または本体部104のマニホールド容積108へのアクセスが可能である。
特定の実施態様において、キャップ部106および本体部104は、好適な連結プロセス(たとえば、スピン溶接、溶剤結合、接着、機械的締結等)によって堅く接続されている。前述の通り、ハウジング102は、ヘッドおよび胴体が離散しないように、一体または単一構成であってもよい。ハウジング102を構成する好適な製造プロセスとしては、特に射出成型、3次元印刷、コンピュータ数値制御(CNC)機械加工、ポリマー鋳造、真空成形、ブロー成形が挙げられる。ハウジング102を構成する好適な材料としては、ポリマー、複合材、金属、セラミック、およびこれらの組み合わせが挙げられる。これらの材料は、廃棄物に曝された場合の劣化を回避するのに十分な防食特性および医療廃棄物収集システムが与える真空レベルの下で完全性を維持するのに十分な機械的特性を有する。低コストおよび使い捨ての実施態様においては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(PET、PETE)、ポリスチレン、ポリカーボネート、およびポリ(メチルメタクリレート)のポリマーがマニホールド100に特に適すると考えられる。
ここで図12〜図14を参照して、これらの図は、少なくとも一部の点で上述のものに類似する別のマニホールド200を示している(特定の同じ構成要素は、同じ番号に100を足して示している)。マニホールド200は、マニホールド受容体54と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジング202を具備する。ハウジング202は、本体部204および当該本体部204に結合されたキャップ部206を具備する。図14に最も良く示すように、ハウジング202は、マニホールド容積208および当該マニホールド容積208と流体連通した出口開口210を規定する。本体部204は、近位基部226と、当該近位基部226から遠位方向に延びてマニホールド容積208の一部を含むキャビティ230を規定する側部228とを含んでいてもよい。出口開口210は、近位基部226内に位置決めされていてもよい。キャップ部206は、マニホールド容積208と流体連通した入口穿孔214を規定する入口継手212を具備する。ドリップ弁232は、上述のように出口開口210内に配設されていてもよい。
図15〜図17は、キャップ面板240およびキャップヘッド242を含むキャップ部206を示している。キャップヘッド242は、本体部204と結合されていてもよい。キャップヘッド242は、環状プラトー246で終端する環状傾斜面を含んでいてもよい。環状傾斜面244は、本体部およびキャップ部204、206が組み立てられる際の本体部204のフランジ248の弾性撓みを伝えるように成形されている。フランジ248は、返し機構250が環状プラトー246を通過し、外方への弾性撓みによって環状プラトー246と干渉係合するまで、キャップヘッド242内で案内される。このような構成において、本体部およびキャップ部204、206は一般的に、分離が防止される。さらに、キャップヘッド242は、1つまたは複数の配向機構252(たとえば、環状内面から半径方向内方に延びた1つまたは複数対のリブ)を具備する。リブは、フランジ248を間に受容して、本体部204に対するキャップヘッド242の回転を防止する。また、リブは、フィルタ要素216のタブ227を受容して、キャップ部206に対するフィルタ要素216の回転を防止するようにしてもよい。
キャップヘッド242は、遠位方向に延びて遠位面256で終端する少なくとも1つの側壁254を具備する。キャップヘッド242の遠位面256を通って、開口部258が延びる。キャップヘッド242は、遠位面256から遠位方向に延び、キャビティ262および結合機構264を規定するスピンドル260を具備する。結合機構264は、キャップ面板240の相補結合機構266とのバヨネットマウントをもたらすように構成された一対のスロットである。キャップ面板240の相補結合機構266は、スロット内に受容されるように円周方向に配置されたポストである。相補結合機構266は、スピンドル260のキャビティ242内に受容されるように構成された管状部268から半径方向に延びている。キャップ面板240は、近位面270および当該近位面270の反対の遠位面272を含むディスク状であってもよい。管状部268は、近位面270から近位方向に延びている。キャップヘッド242と取り外し可能に結合されたキャップ面板240の分離を容易化するため、キャップ面板240は、ユーザが操作する(たとえば、摘まむ)ように構成された把持部274を具備していてもよい。
キャップ部206のキャップ面板240は、入口継手212を具備する。図15に示すように、入口継手212は、入口穿孔214がキャップ面板240を通って延びた状態で、キャップ面板240の遠位面272から遠位方向に延びている。結果として、マニホールド200が組み立てられた状態では、本体部204に対して入口継手212が回転可能に固定される。
マニホールド200を備えた医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中は、フィルタ要素216の多孔質機構218によって、組織サンプルが収集され得る。ただし、フィルタ要素216からの組織サンプルの回収は、煩雑になる可能性がある。結果として、マニホールドは、当該マニホールド200からの組織サンプルの効率的な回収を可能とし、さらに、複数の組織サンプルの効率的な収集のほか、組織サンプルの収集のない(すなわち、構成要素の交換のない)システムの選択的動作を可能とするため、都合が良い。図12および図13を再び参照して、マニホールド200は、ハウジング202に対して回転可能に結合されたトレー276を具備する。特に、図19を同時に参照して、トレー276は、キャップヘッド242のスピンドル260を受容するようにサイズ規定された中央ルーメン280を規定する。トレー276は、スピンドル260の周りに回転可能に配設された状態で、キャップ面板240とキャップヘッド242との間、特に、キャップ面板240の近位面270とキャップヘッド242の遠位面256との間に位置決めされている。トレー276は、単一構成であってもよいし、複数の構成要素から構成されてトレーアセンブリを形成していてもよい。トレー276は、回転可能以外の方法にてハウジング202内で移動可能に配設されていてもよい。
トレー276は、複数の組織収集キャビティ282を規定する。組織収集キャビティ282はそれぞれ、少なくとも一部がトレー276を通って延びていてもよい。トレー276は、組織収集キャビティ282それぞれにおいて、多孔質機構286をさらに規定する。4つの組織収集キャビティ282を示すが、トレー276は、組織収集キャビティ282を1つ、2つ、3つ、5つ、または6つ以上具備していてもよいと考えられる。組織収集キャビティ282は、トレー276を通って同軸に延びた軸Aの周りで角度的に等間隔であってもよい。トレー276の代替形態では、不等間隔であってもよいし、等間隔と不等間隔との組み合わせであってもよい。組織収集キャビティ282は、トレー276に一体化されたものとして示しているが、トレー276に対するモジュール式インサートとして構成されていてもよい。トレー276は、ユーザからの入力を受けるように構成された制御面288を備える。図19は、中央ルーメン280と反対の環状外面290により実質的に規定され、大略円筒形状をトレー276に与える制御面288を示している。制御面288への入力によって、トレー276が軸Aの周りに回転することにより、組織収集キャビティ282のうちの1つが入口穿孔214と選択的に流体連通するため、多孔質機構286が吸引経路に置かれて、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中に組織サンプルを収集する。
キャップヘッド242の遠位面256は、前述の開口部258を規定していてもよい。キャップ面板240は、入口穿孔214が開口部258と位置合わせされた状態で、キャップヘッド242に対して回転可能に固定されている。トレー276は、入口穿孔214と開口部258との間で軸方向に位置決めされている。ユーザは、組織収集キャビティ282のうちの1つで組織サンプルを収集したい場合、入力を制御面288に与えて、トレー276を軸Aの周りに移動(すなわち、回転)させることにより、組織収集キャビティ282のうちの1つを入口穿孔214(および、開口部258)と位置合わせする。組織収集キャビティ282は吸引経路中に存在し、吸引経路を通じて吸い取られている組織サンプルは、組織収集キャビティ282内の多孔質機構286に遭遇する。別の組織サンプルが望ましい場合、ユーザは単純に、別の入力を制御面288に与えて、トレー276を軸Aの周りに回転させることにより、別の組織収集キャビティ282を入口穿孔214と位置合わせするようにしてもよい。この方法は、組織収集キャビティ282の数だけ繰り返されるようになっていてもよい。
さまざまな理由により、ユーザは、外科手術のある時点まで待った後、マニホールド200を動作させて組織サンプルを収集する一方、他の理由(たとえば、視覚化)のために手術部位の吸い取りの能力を維持したい場合がある。さらに、組織サンプルが収集されたら、ユーザは、まずはマニホールド200から組織サンプルを回収する必要なく、手術部位の吸い取りを継続したい場合がある。さらには、任意の期間にわたって、過去に収集された組織サンプル上で流れを案内することにより、組織サンプル自体が劣化する場合もある。マニホールド200は、前述の検討事項に対処するため都合が良い。図19を再び参照して、トレー276は、組織収集キャビティ282とは別個の少なくとも1つのバイパスチャネル292をさらに規定する。バイパスチャネル292はそれぞれ、トレー276を通って軸方向に延びた穿孔として成形されていてもよい。図示の実施態様は、4つのバイパスチャネル292を示すが、トレー276は、バイパスチャネル292を1つ、2つ、3つ、5つ、または6つ以上規定していてもよいと考えられる。組織収集キャビティ282およびバイパスチャネル292は、交互かつ軸Aの周りで角度的に等間隔に配置されていてもよい。トレー276の代替形態では、組織収集キャビティ282および/またはバイパスチャネル292がグループ分けされていてもよく、また、不等間隔であってもよいし、等間隔と不等間隔との組み合わせであってもよい。さらに、トレー276は、当該トレー276の外面とハウジング202の内面との間にバイパスチャネル292が規定された状態で、組織収集キャビティ282のみを規定するように形成されていてもよいと考えられる。たとえば、トレー276は、三角形状で、組織収集キャビティ282を規定していてもよい。ハウジング202の内面がこの三角形に外接し、三角形状トレー276とハウジング202の内面との間のエリアがバイパスチャネル292を構成する。
医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中、トレー276は、軸Aの周りに回転して、バイパスチャネル292を入口穿孔214および開口部258と選択的に位置合わせすることにより、組織サンプルの収集なく、流体がマニホールド200を流れ得るように構成されている。特に、ユーザは、入力を制御面288に与えて、トレー276を軸Aの周りに回転させることにより、バイパスチャネル292のうちの1つを入口穿孔214および開口部258の両者と位置合わせする。バイパスチャネル292が吸引経路にある状態では、組織収集キャビティが吸引経路になく、流れが多孔質機構286に遭遇しない。言い換えると、バイパスチャネル292が入口穿孔214と流体連通している場合は、組織収集キャビティ282が入口穿孔214と流体連通しないと考えられる。当然のことながら、組織サンプルがトレー276により収集されているか否かに関わらず、マニホールド200のフィルタ要素216によって、流れのフィルタリングが行われる。
マニホールド200のトレー276は、組織収集キャビティ282の角度位置に関する視覚的な印をユーザに与えるように構成された位置合わせ機構294を具備していてもよい。図19および図20は、トレー276の環状外面290から半径方向の延びたタブとして、位置合わせ機構294を示している。位置合わせ機構294は、軸Aを通って延び、組織収集キャビティ282をそれぞれ二等分する平面と同一平面にあるものとして示している。また、位置合わせ機構294は、入力を制御面288に与える場合の制御面288の操作を改善するように機能し得るため都合が良い。ユーザは、位置合わせ機構294のうちの1つが入口穿孔214の半径方向中心と大略位置合わせされるまで、入力を制御面288(および/または、位置合わせ機構294)に与える。組織収集キャビティ282が入口穿孔214と位置合わせされた場合に、一対の対向する位置合わせ機構294が把持部274と同一平面になるように、把持部274は、キャップ面板240の遠位面272を二等分していてもよい。この付加的な位置合わせにより、ユーザには、視覚的確認が別途与えられ得る。マニホールド200の好適な場所には、追加または代替の印が設けられ、トレー276の正確な配向を容易化するようになっていてもよいと考えられる。
マニホールド200は、組織収集キャビティ282のうちの1つまたは複数において拡大をもたらすように位置決めされた1つまたは複数のレンズ296を具備していてもよい。図18を参照して、レンズ296は、キャップ部206のキャップ面板240に配設されている。レンズ296は、入口継手212に隣接して位置決めされ、入口穿孔214と流体連通した組織収集キャビティ282内を視覚化する。別の実施態様(図20参照)において、レンズ296は、トレー276に配設されている。組織サンプルのサイズが数ミリメートルのオーダであることが多く、レンズ296が組織収集キャビティ282のうちの1つまたは複数において拡大を行っている状態で、ユーザは、組織収集キャビティ282のうちの1つに十分な組織サンプルが収集されたかをより効率的かつ効果的に判定することができる。組織収集キャビティ282のうちの1つまたは複数を照らす照明が設けられていてもよいと考えられる。マニホールド受容体54および/またはマニホールド200に光源(図示せず)が好適に位置決めされ、組織収集キャビティ282内に光を案内するようになっていてもよい。
前述の通り、バイパスチャネル292によれば、ユーザは、まずはマニホールド200から組織サンプルを回収する必要なく、また、最初に収集される組織サンプルの品質を妥協することなく、手術部位の吸い取りを継続可能である。結果として、マニホールド200は、外科手術の終了まで、医療廃棄物収集アセンブリ50との係合を維持可能である。その後、マニホールド200は、組織サンプルの効率的な回収を容易化する。キャップ部206がトレー276に対して取り外し可能に結合されることにより、組織収集キャビティ282にアクセス可能となる。ユーザは、把持部274を一方の手で持ちつつ、マニホールド200を他方の手で支えるようにしてもよい。ユーザは、キャップ面板240とキャップヘッド242との間の相補結合機構266、267(たとえば、バヨネットマウント)を係合解除するように把持部274を操作する。キャップ面板240がキャップヘッド242から分離されることにより、組織収集キャビティ282が露になる。さらに、キャップヘッド242のスピンドル260からトレー276が摺動可能に取り外されることにより、ユーザは、組織サンプルの回収中にトレー276を管理しさえすればよい。さらに、トレー276は、マニホールド200のその他の部分から分離可能であるため、回収(たとえば、ホルマリン容器の中への組織サンプルを含むトレー276の配置)に先立って組織サンプルをさらに処理可能と考えられる。
図20〜図22は、マニホールド200と併用する代替形態のトレー277、278、279を示している。多くの点において、トレー277、278、279は、上述のトレー276と同じであり、同じ番号が同じ構成要素を示す。図20は、レンズ296が制御面288に配設され、制御面288の周りで円周方向に配置された様子を示している。レンズ296はそれぞれ、組織収集キャビティ282のうちの1つと角度的に位置合わせされている。なお、図21においては、組織収集キャビティ282とは対照的に、位置合わせ機構294がバイパスチャネル292と角度的に位置合わせされ、レンズ296のための好適な空間を環状外面290に設けている。図21は、制御面288に対するユーザの操作を改善するように異なる輪郭を含む環状外面290を示している。特に、環状外面290は、組織収集キャビティ282およびバイパスチャネル292の角度位置に対応する複数のピークを分離する複数の谷部を含む。位置合わせ機構294は、ピークの1つおきに配設され、組織収集キャビティ282の角度位置に対応する。なお、位置合わせ機構294は、上述のものよりも目立たない。図22のトレー278は、特に、組織収集キャビティ282およびバイパスチャネル292の代替形状を示している。図22の組織収集キャビティ282およびバイパスチャネル292は、大略パイ状の扇形により規定されている。さらに、トレー278は、中央ルーメン280から環状外面290まで半径方向に延びたチャネル295を含む。チャネル295は、対向面間に規定され、キャップ部206のスピンドル260の直径に略等しいか、またはそれ以上の幅を有する。チャネル295の幅は、トレー278と中央ルーメン280の一部との間に克服可能な締まり嵌めを与えるように、スピンドル260の直径よりわずかに小さくてもよい。チャネル295によれば、キャップ面板240をキャップヘッド242から分離する必要なく、マニホールド200のその他の部分からトレー278を分離可能である。
ここで図23〜図25を参照して、これらの図は、少なくとも一部の点で上述のものに類似する別のマニホールド300を示している(特定の同じ構成要素は、同じ番号に100を足して示している)。マニホールド300は、マニホールド受容体54と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジング302を具備する。ハウジング302は、本体部304および当該本体部304に結合されたキャップ部306を具備する。図25に最も良く示すように、ハウジング302は、マニホールド容積308および当該マニホールド容積308と流体連通した出口開口310を規定する。本体部304は、近位基部326と、当該近位基部326から遠位方向に延びてマニホールド容積308の一部を含むキャビティ230を規定する側部328とを含んでいてもよい。出口開口310は、近位基部326内に位置決めされていてもよい。キャップ部306は、マニホールド容積308と流体連通した入口穿孔314を規定する入口継手312を具備する。ドリップ弁(図示せず)は、上述のように出口開口310内に配設されていてもよい。
キャップ部306は、本体部304に対して取り外し可能に結合されていてもよい。図23および図24を参照して、キャップ部306は、キャップ面板340のリムの近くで円周方向に位置決めされたフランジ307を具備する。フランジ307はそれぞれ、その近位端に傾斜面309を含む。フランジ307の傾斜面309は、本体部およびキャップ部304、306が組み立てられる際のフランジ307の弾性撓みを伝えるように成形されている。フランジ307は、返し機構350が本体部304の環状プラトー346を通過し、内方への弾性撓みによって環状プラトー346と干渉係合するまで、本体部304の側壁328上で案内される。さらに、本体部304は、1つまたは複数の配向機構352(たとえば、側壁328から半径方向に延びてフランジ307に係合し、本体部304に対するキャップ部306の回転を防止する1つまたは複数の表面)を具備する。言い換えると、キャップ部306は、本体部304に対して回転可能に固定されている。
マニホールド300は、ハウジング302内および吸引経路中に配設されたフィルタ要素316を具備していてもよい。フィルタ要素316は、吸引経路に沿って吸い取られる流れに取り込まれた半固形および固形物を捕獲するように構成された多孔質機構318を規定する。フィルタ要素316は、ルーメン321を規定する内側環状リム319と反対の外側環状リム317を備えたディスク状として示している。図24および図25に示すように、トレー376は、その近位側から近位方向に延びた軸心377を具備する。フィルタ要素316のルーメン321は、トレー376の軸心377を受容するようにサイズ規定されている。さらに、トレー376およびフィルタ要素316はそれぞれ、トレー376に対するフィルタ要素316の回転を防止するように構成された相補配向機構379を具備する。言い換えると、後述のようにトレー376が軸Aの周りを回転すると、これに対応してフィルタ要素316も回転する。配向機構379は、軸心377に配設されたキーと、フィルタ要素316に好適に配設された対応するキー孔(図示せず)とを具備していてもよい。
マニホールド300は、ハウジング302に対して回転可能に結合されたトレー376を具備する。トレー376は、キャップ部306のキャップ面板340に近接して位置決めされている。図26を同時に参照して、トレー376は、組織収集キャビティ382を規定する。組織収集キャビティ382はそれぞれ、扇形として形成されるとともに、内部に多孔質機構386を規定していてもよい。扇形は、大略パイ状であってもよい。また、図26は、5つの組織収集キャビティ382を示すが、トレー376は、組織収集キャビティ382を1つ、2つ、3つ、4つ、または6つ以上具備していてもよいと考えられる。さらに、組織収集キャビティ382は、サイズが等しくてもよいが、代替形態では、不等サイズであってもよいし、等サイズと不等サイズとの組み合わせであってもよい。
マニホールド300は、ユーザからの入力を受けるように構成された制御面388を備える。図23〜図25は、キャップ部306より遠位に位置決めされたノブ389に規定された制御面388を示している。特に、キャップ部306のキャップ面板340は、開口305を含み、それを通じて、制御面388が操作されるように構成されている。トレー376の場所に応じて、本体部304が代替的にこのような開口を含んでいてもよい。ノブ389は、相補配向機構381によってトレー376に結合されている。図24は、中央ルーメン380の近くでトレー376内に規定されたキー溝を含む相補配向機構381を示しており、図25は、ノブ389の近位領域から延びたキーを含む相補配向機構を示している。相補配向機構381は、ノブ389が軸Aの周りに回転された場合に、これに対応してトレー376が回転するように、制御面388とトレー376との間の相対回転を保つように構成されている。
運用において、ユーザは、組織収集キャビティ382のうちの1つで組織サンプルを収集したい場合、入力を制御面388に与えて、ノブ389およびトレー376を軸Aの周りに回転させることにより、組織収集キャビティ282のうちの1つを入口穿孔314と位置合わせする。位置合わせされた組織収集キャビティ382は吸引経路中に存在し、吸引経路を通じて吸い取られている組織サンプルは、組織収集キャビティ382内の多孔質機構386に遭遇する。別の組織サンプルが望ましい場合、ユーザは単純に、別の入力を制御面388に与えて、ノブ389およびトレー376を軸Aの周りに回転させることにより、別の組織収集キャビティ382を入口穿孔314と位置合わせするようにしてもよい。この方法は、組織収集キャビティ382の数だけ繰り返されるようになっていてもよい。
上述の理由から、トレー376は、組織収集キャビティ382とは別個のバイパスチャネル392を規定する。図26に示すバイパスチャネル392によれば、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中、組織サンプルの収集なく、流体がマニホールド300を流れ得る。トレー376は、軸Aの周りの回転によって、バイパスチャネル392を入口穿孔314と選択的に位置合わせするように構成されている。特に、ユーザは、入力を制御面388に与えて、ノブ389およびトレー376を軸Aの周りに回転させることにより、バイパスチャネル392を入口穿孔314と位置合わせする。前述の通り、バイパスチャネル392が入口穿孔314と流体連通している場合は、組織収集キャビティ382が入口穿孔314と流体連通しないと考えられる。マニホールド300は、組織収集キャビティ382のうちの1つまたは複数における拡大の提供および視覚化の改善のため、上述のレンズ(図示せず)および/または照明を具備していてもよい。
マニホールド300は、組織サンプルの効率的な回収を容易化する。マニホールド300は、医療廃棄物収集アセンブリ50から分離されるが、それは、外科手術の関連する局面が完了した後が最も多い。ユーザは、一方の手で本体部304を支え、キャップ部306のフランジ307の近位端における返し機構350と本体部304の環状プラトー346との間の干渉係合を克服する。キャップ部306が本体部304から分離されることにより、トレー376の組織収集キャビティ382に収集された組織サンプルが露になる。
ここで図27および図28を参照して、これらの図は、少なくとも一部の点で上述のものに類似する別のマニホールド400を示している(特定の同じ構成要素は、同じ番号に100を足して示している)が、簡略化のため、特定の特徴のみを明示的に説明する。マニホールド400は、本体部404に対して回転可能に結合されたキャップ部406を具備しており、トレー476は、本体部404に対して回転可能に固定されている。図28は、トレー476から近位方向に延びて、本体部404の相補配向機構(図示せず)に係合するように構成された配向機構479を規定する軸心477を示している。相補配向機構479の係合により、本体部404に対するトレー476の回転が防止される。
キャップ部406は、キャップ面板440のリムの近くで円周方向に位置決めされたフランジ407を具備する。フランジ407はそれぞれ、本体部およびキャップ部404、406が組み立てられる際のフランジ407の弾性撓みを伝えるように成形された傾斜面409を備える。フラン407は、返し機構450が本体部404の環状プラトー446を通過し、内方への弾性撓みによって環状プラトー446と干渉係合するまで、本体部404の側壁428上で案内される。本体部404は、本体部およびキャップ部404、406が上記のように結合された場合に、キャップ部406が本体部404に対して回転可能となるように、配向機構を具備していなくてもよい。特に、返し機構450は、本体部404に対するキャップ部406の軸方向位置を維持しつつ、環状プラトー446に沿って移動するようになっていてもよい。
キャップ部406が入口継手412を具備するため、キャップ部404の回転に対応して、特に本体部404に対して回転可能に固定されたトレー476に対して入口継手412の入口穿孔414が回転する。トレー476は、組織収集キャビティ482および当該組織収集キャビティ482内の多孔質機構486を規定し、バイパスチャネル492は、組織収集キャビティ482とは別個であってもよい。運用において、ユーザは、組織収集キャビティ482のうちの1つで組織サンプルを収集したい場合、入力を制御面488に与えて、キャップ部406および入口継手412を軸Aの周りに回転させることにより、入口穿孔414を組織収集キャビティ428のうちの1つと位置合わせする。位置合わせされた組織収集キャビティ482は吸引経路中に存在し、吸引経路を通じて吸い取られている組織サンプルは、多孔質機構486に遭遇する。別の組織サンプルが望ましい場合、ユーザは単純に、別の入力を制御面488に与えて、キャップ部406および入口継手412を軸Aの周りに回転させることにより、入口穿孔414を別の組織収集キャビティ482と位置合わせするようにしてもよい。この方法は、組織収集キャビティ482の数だけ繰り返されるようになっていてもよい。同様に、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中、キャップ部406は、軸Aの周りに回転して、入口穿孔414をバイパスチャネル492と選択的に位置合わせすることにより、組織サンプルの収集なく、流体がマニホールド400を流れ得るようにしてもよい。マニホールド400は、組織収集キャビティ482のうちの1つまたは複数における拡大の提供および視覚化のため、上述のレンズ(図示せず)および/または照明を具備していてもよい。
ここで図29〜図31を参照して、これらの図は、少なくとも一部の点で上述のものに類似する別のマニホールド500を示している(特定の同じ構成要素は、同じ番号に100を足して示している)。マニホールド500は、マニホールド受容体54と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジング502を具備する。ハウジング502は、本体部504およびキャップ部506を具備する。上述の通り、キャップ部506が取り外し可能または永久的な連結手段によって本体部504に結合されていてもよいし、本体部およびキャップ部504、506が単一の一体構造として形成されていてもよい。一例において、本体部およびキャップ部504、506は、界面でのスピン溶接により、再利用を防止する。図31に最も良く示すように、ハウジング502は、マニホールド容積508および当該マニホールド容積508と流体連通した出口開口510を規定する。本体部504は、近位基部526と、当該近位基部526から遠位方向に延びてマニホールド容積508の一部を含むキャビティ530を規定する側部528とを含んでいてもよい。ハウジング502は、マニホールド容積508と流体連通した入口穿孔514を規定する入口継手512を具備する。前述の通り、出口開口510は、吸引経路が入口穿孔514から吸引入口58まで設けられるように、ハウジング502がマニホールド受容体54と係合された場合に、医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口58と流体連通するように構成されている。
マニホールド500は、出口開口510内に位置決めされ、ハウジング502がマニホールド受容体54から係合解除された場合に、出口開口510からの物質の流出を防止するドリップ弁532を具備していてもよい。ドリップ弁532は、スリット536を規定する一対の可撓性ウィング534を具備していてもよく、マニホールド受容体54(図2参照)のボス64がウィング534を撓ませるとともに、ドリップ弁532のスリット536を通って延びるように構成されている。この構成により、マニホールド容積508と医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口58との間の流体連通がもたらされる。
マニホールド500は、ハウジング502内および吸引経路中に配設されたフィルタ要素516を具備していてもよい。フィルタ要素516は、吸引経路に沿って吸い取られる流れに取り込まれた半固形および固形物を捕獲するように構成された多孔質機構518を規定する。吸引経路は、マニホールド容積508、フィルタ要素516、および出口開口510のそれぞれを通って、入口穿孔514から吸引入口58まで設けられる。フィルタ要素516は、基壁520および当該基壁520から延びた側壁522を含むことにより、口部524を規定するバスケットを構成していてもよい。フィルタ要素516は、以下に詳述する特定の特徴(たとえば、ウィンドウ715)を含んでいてもよい。当然のことながら、上述の実施態様のフィルタ要素216、316が用いられるようになっていてもよい。
図32を同時に参照して、キャップ部506は、キャップヘッド542および支持フレーム543を具備する。キャップヘッド542は、1つまたは複数の配向機構552(たとえば、環状内面から半径方向内方に延びた1つまたは複数対のレール)を具備していてもよい。レールは、フィルタ要素516の口部524近くに配設されたタブ552を受容して、キャップ部506に対するフィルタ要素516の回転を防止する。キャップヘッド542は、遠位方向に延びて遠位面556で終端する少なくとも1つの側壁を具備する。遠位面556を通って、開口部558が延びる。
支持フレーム543は、キャップヘッド542と一体的に形成されていてもよい。支持フレーム543は、キャップヘッド542より遠位に位置決めされ、マニホールド500の前部を規定する。図29および図30に示すように、ハウジング502のキャップ部506は、マニホールド500の前部近くに遠位障壁503を規定する。ハウジング502が入口継手512を具備するが、より詳細には、キャップ部506の支持フレーム543が入口継手512を具備する。入口継手512は、入口穿孔514が遠位障壁503を通って延びた状態で、遠位障壁503から遠位方向に延びている。
ハウジング502は、補助スリーブ513に通じる補助開口511をさらに規定する。補助スリーブ513は、遠位面556を通って延びた開口部558を通じて、マニホールド容積508と流体連通している。補助スリーブ513は、キャップ部506の支持フレーム543内に配設されている。図29は、補助スリーブ513が支持フレーム543内で下方に開口した状態で支持フレーム543の上面に位置決めされた補助開口511を示している。補助スリーブ513は、ハウジング502の長手方向軸から離れる方向に角度が付いた軸As、より具体的には、ハウジングの前部から近位方向に離れる方向に角度が付いた軸As上で配向していてもよい。トレー576が後述のように補助スリーブ513内で取り外し可能に位置決めされた状態で、補助スリーブ513の配向により、トレー576を吸引経路から取り外した後の補助スリーブ513内からの医療廃棄物の不用意な「はね返り」が制限または防止される。一例において、ハウジング502の長手方向軸に対する補助スリーブ513の軸Asは、約45〜75°の範囲内、より詳細には、55〜65°の範囲内である。
入口継手512の入口穿孔514は、水平に対して傾斜していてもよい。特に、入口穿孔514は、ハウジング502の長手方向軸に対して遠位方向上方に角度が付いた軸Ab上で配向している。入口穿孔514の傾斜により、吸引ライン52を取り外した後の入口穿孔514からの医療廃棄物の不用意な「滴り」が制限または防止される。入口穿孔514内のその他任意の流体は、重力の影響下で補助スリーブ513に向かって流れる。図30に最も良く示すように、弁541がハウジング502に結合され、補助スリーブ513内に位置決めされていてもよい。弁541は、入口穿孔514の近位端の上方に固定されて、補助スリーブ513から入口穿孔514への流体の逆流を防止するように構成されたフラッパ弁であってもよい。たとえばダックビル弁等、他の好適な弁も考えられる。
前述の通り、マニホールド500は、補助スリーブ513内に取り外し可能に位置決めされるように構成されたトレー576を具備する。トレー576は、組織収集キャビティ582および当該組織収集キャビティ582内の多孔質機構586を規定する。トレー576が補助スリーブ513内に位置決めされた状態では、多孔質機構582が吸引経路中に存在して、組織サンプルを収集する。収集された組織サンプルの回収が望ましくなったら、組織サンプルが組織収集キャビティ582内に配設された状態で、補助スリーブ513からトレー576を摺動可能に取り出すことができる。トレー576は任意選択であることが了解され、マニホールド500は、補助スリーブ513内のトレー576なく動作可能である。マニホールド500は、補助開口511と封止係合にて配設されるようにサイズ規定されたキャップ545を具備していてもよい。キャップ545は、テザー547によりハウジング502に結合されていてもよい。図29は、入口継手512と封止係合にて結合されて入口穿孔514を覆うように構成された別のキャップ549を示している。また、キャップ549は、テザー551によりハウジング502に結合されていてもよい。
図33を同時に参照して、トレー576は、単一または複数の構成要素により形成されていてもよい。トレー576は、ユーザからの入力を受けるように構成された制御面588を備える。制御面588は、ユーザの指で摘まむハンドルとして形成されていてもよい。図33は、ハンドルが正方形状であり、当該正方形状ハンドルの面のうちの1つまたは複数に把持機構553が配設された様子を示している。トレー576は、補助スリーブ513内に収まった場合にハウジング502と封止係合するように構成された封止面555をさらに含む。特に、トレー576は、補助開口511の外周に接触するように構成された状態の封止面555を規定するフランジを具備していてもよい。トレー576が補助スリーブ513内にあり、封止面555が補助開口511を覆った状態では、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中に、吸引経路を通る吸引が維持される。同様に、キャップ545は、補助開口511を覆って、吸引経路を通る吸引を維持するようにサイズ規定されている。
トレー576は、ハウジング502の相補保持機構に対して克服可能に係合するように構成された保持機構559を具備していてもよい。保持機構559は、補助開口511の外周に隣接して位置決めされている封止面555と同時に係合されるように構成されている。図31は、組織収集キャビティ582の下面に位置決めされた戻り止めを含む保持機構559を示している。保持機構559は、ハウジング502内の凹部すなわちキャップヘッド542の開口部558の上面に係合する。保持機構559が相補保持機構に係合すると、トレー576が補助スリーブ513内に完全に配設または固定されたことをユーザが確信できるように、触覚および/または可聴フィードバックがユーザに与えられるようになっていてもよい。さらに、保持機構559が係合された状態では、医療廃棄物収集アセンブリ50の作動に際して吸引経路の確立に成功するように、封止面555が補助開口511の外周に隣り合う。組織サンプルが組織収集キャビティ582に収集され、ユーザがトレー576を取り出したい場合は、十分な力の入力がトレー576の制御面588に与えられ、保持機構559および相補保持機構が係合解除される(たとえば、戻り止めとハウジング502との間の干渉係合が克服される)。
トレー576は、ハウジング502の第2の相補保持機構(図示せず)に係合する第2の保持機構(図示せず)を具備していてもよい。第2の相補保持機構は、トレー576の一部のみが補助スリーブ513内に配設または固定され得るように、トレー576およびハウジング502上の好適な位置にある。トレー576の一部のみが補助スリーブ513内に配設された状態で吸引を維持するために補助開口511を覆う別の封止面が設けられていてもよい。このため、トレー576は、バイパス位置において「段階的」であり、遠位側の側部585と補助スリーブ513の底部との間のバイパスチャネル592を規定していてもよい。医療廃棄物収集アセンブリ50は、トレー576が組織サンプルを収集することなく、流体が吸引経路を流通し得るように、トレー576がバイパス位置にある状態で動作するようになっていてもよい。ユーザは、組織サンプルを収集したい場合、別の入力を制御面588に与えて(すなわち、トレー576を下方に付勢して)、第2の相補保持機構を係合解除するとともに、トレー576をバイパス位置から、多孔質機構586が吸引経路に置かれて組織サンプルを収集するように組織収集キャビティ582が補助スリーブ513内に完全に配設される組織収集位置まで移動させる。
前述の通り、組織サンプルの収集時には、組織収集キャビティ582を視覚化するのが望ましい。ユーザは、組織サンプルが組織収集キャビティ582内となった際に迅速な視覚的確認を行えると、外科手術のその他任意の局面に移ることができる。トレー576の組織収集キャビティ582は、トレー576が補助スリーブ513内となった場合に、マニホールド500の前部に向かって開口し、遠位障壁503は、トレーが補助スリーブ513内となった場合に、組織収集キャビティ内で拡大をもたらすレンズ596を具備する。
図33を参照して、トレー576は、多孔質機構586を規定するスクリーン面584から延びた複数対の対向側部585を具備していてもよい。側部585およびスクリーン面584は、トレー576の組織収集キャビティ582を一体的に規定する。慣例として、図33の組織収集キャビティ582は、側部585と平行な方向にスクリーン面584から遠ざかるように開口していると考えられる。トレー576は、補助スリーブ513の相補配向機構589に係合して、特に組織収集キャビティ582が遠位障壁503側に開口した状態で、遠位障壁503に対する所定の配向にて当該トレー576を補助スリーブ513内に位置決めするように構成された配向機構587をさらに具備する。図33は、トレー576の側部585のテーパ部を含む配向機構587を示している。配向機構587は結果として、トレー576の側部585が設計厚さのテーパ状となる。相補配向機構589は、遠位障壁503に対する唯一の配向にてトレー576が補助スリーブ513内に完全に固定されるように、補助スリーブ513内に位置決めされた突起を具備する。図31に最も良く示すように、突起のうちの1つは、トレー576の側部585の設計厚さよりもわずかに大きな距離だけ、補助スリーブ513の近位面から離隔している。結果として、トレー576が所定の配向にて補助スリーブ513内で下方にわずかに移動すると、突起と補助スリーブ513を規定する近位面との間の補助スリーブ513の部分おいて、トレー576の遠位部が載置されることになる。図31は、補助スリーブ513の遠位部を遮ることにより、上記所定の配向以外の如何なる配向においても、トレー576が補助スリーブ513内に配設されないようにする別の突起を示している。トレー576が上記所定の配向にて補助スリーブ513内に配設された状態で、組織収集キャビティ582は、マニホールド500の前部側(たとえば、補助スリーブ513の遠位面を規定する遠位障壁503側に)に開口する。
図29〜図31は、レンズ596を含む遠位障壁503を示している。レンズ596は、長円形状として示すが、他の好適な形状も考えられる。レンズ596は、組織収集キャビティ582の視覚化を最大化するとともに、その拡大を与えるように成形されている。補助スリーブ513に角度が付いたこと、トレー576の前方開口組織収集キャビティ582、および遠位障壁503のレンズ596の組み合わせ効果により、ユーザは、マニホールド500の過度な操作なく、妥当な距離からマニホールド500を見て、好適な組織サンプルが捕獲されたかを迅速に確認することができる。また、入口穿孔514とは異なるマニホールド500の面でトレー576がマニホールド500に挿入されることにより、視覚化がさらに容易となる。組織収集キャビティ582を照らす照明が設けられていてもよいと考えられる。
ここで図34〜図36を参照して、これらの図は、少なくとも一部の点で上述のものに類似する別のマニホールド600を示している(特定の同じ構成要素は、同じ番号に100を足して示している)。マニホールド600は、マニホールド受容体54と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジング602を具備する。ハウジング602は、本体部604およびキャップ部606を具備する。上述の通り、キャップ部606が取り外し可能または永久的な連結手段によって本体部604に結合されていてもよいし、本体部およびキャップ部604、606が単一の一体構造として形成されていてもよい。一例において、本体部およびキャップ部604、606は、界面でのスピン溶接により、再利用を防止する。図36に最も良く示すように、ハウジング602は、マニホールド容積608および当該マニホールド容積608と流体連通した出口開口610を規定する。本体部604は、近位基部626と、当該近位基部626から遠位方向に延びてマニホールド容積608の一部を含むキャビティ630を規定する側部628とを含んでいてもよい。ドリップ弁632は、出口開口610内に位置決めされて、上述のように、ハウジング602がマニホールド受容体54から係合解除された場合の出口開口610からの流体の流出を防止するとともに、ハウジング602がマニホールド受容体54と係合された場合に、マニホールド容積608と医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口52との間に流体連通をもたらすようにしてもよい。
マニホールド600は、ハウジング602内および吸引経路中に配設されたフィルタ要素616を具備していてもよい。フィルタ要素616は、吸引経路に沿って吸い取られる流れに取り込まれた半固形および固形物を捕獲するように構成された多孔質機構618を規定する。図37および図38を同時に参照して、キャップ部606は、キャップヘッド642および支持フレーム643を具備する。キャップヘッド642は、1つまたは複数の配向機構652(たとえば、環状内面から半径方向内方に延びた1つまたは複数対のレール)を具備していてもよい。レールは、フィルタ要素616のタブ627を受容して、キャップ部606に対するフィルタ要素616の回転を防止する。キャップヘッド642は、遠位方向に延びて遠位面656で終端する少なくとも1つの側壁654を具備する。後述する機能により、第1の開口部658および第2の開口部657が遠位面656を通って延びる。第1および第2の開口部657、658の上方に固定されたキャップヘッド642内に弁641が配設され、キャップヘッド642からの流体の逆流を防止するようにしてもよい。
支持フレーム643は、キャップヘッド642と一体的に形成されていてもよいし、キャップヘッド642に対して取り外し可能に結合されていてもよい。支持フレーム643は、対向側面661および上下面により分離された前面663を含む。ハウジング602は、補助スリーブ613に通じる補助開口611をさらに規定する。補助スリーブ613は、遠位面656を通って延びた第1および第2の開口部657、658を通じて、マニホールド容積608と流体連通している。補助スリーブ613は、キャップ部606の支持フレーム643内に配設されている。より詳細に、補助開口611は、補助スリーブ613が当該補助開口611から内方に延びた状態で、支持フレーム643の対向側部661の一方に存在する。補助スリーブ613は、後述する様態でトレー676を取り外し可能に受容するように、トレー676の側方プロファイルを補完するように成形されている。支持フレーム643の前面663は、第1の開口665および当該第1の開口665とは別個のバイパス開口667をさらに規定する。図37に示すように、第1の開口665は、第1の開口部658と同軸かつ流体連通し、補助スリーブ613により分離されていてもよく、また、バイパス開口667は、第2の開口部657と同軸かつ流体連通して、バイパスチャネル692を規定していてもよい。
マニホールド600は、支持フレーム643に対して摺動可能に結合された摺動部材669を具備する。摺動部材669は、支持フレーム643の上下面間に規定された支持フレーム643の厚さに合わせて略サイズ規定された隙間により分離された上下面671、673を含む。上下面671、673間の隙間は、支持フレーム643を摺動可能に受容する。支持フレーム643および摺動部材669はそれぞれ、支持フレーム643に対する摺動部材669の移動を1自由度で制限する相補追跡機構675を具備する。特に、支持フレーム643の追跡機構675は、前面663と平行に配向した細長スロットを含み、摺動部材669の追跡機構675は、スロットに係合するように配向した細長レールである。支持フレーム643に対する摺動部材669の移動は、マニホールド600の前面視で側方移動と考えられる。
摺動部材669は、入口穿孔614を規定する入口継手612を具備する。図39は、上下面671、673を分離する摺動部材669の前面672から遠位方向に延びた入口継手612を示している。入口継手612は、吸引ライン52を受容するように構成されている。摺動部材669は、結果としての後述する機能のため、ユーザからの入力を受けるように構成された制御面688をさらに備える。制御面688は、ユーザの指で掴むか、または摘まむことにより、支持フレーム643に対する摺動部材669の摺動を伝えるように構成された上下面671、673を含んでいてもよい。
前述の通り、支持フレーム643の補助スリーブ613は、トレー676を取り外し可能に受容するように構成されている。図40を参照して、トレー676は、大略ボックス形状であってもよいが、他の好適な形状も考えられる。トレー676は、スクリーン面684と、当該スクリーン面684から延びて組織収集キャビティ682を規定する一対の対向側部685とを含む。複数対の対向側部685のうちの1つが後壁と反対の前壁を規定していてもよい。トレー676のスクリーン面684は、多孔質機構686を規定する。スクリーン面684は、第1のスクリーン面684aおよび当該第1のスクリーン面684aに対して傾斜した第2のスクリーン面684bを含んでいてもよい。第2のスクリーン面684bは、後壁に向かって上方に傾斜している。吸引経路においてより効果的に位置決めされることに加えて、傾斜した第2のスクリーン面684bは、トレー676の側方プロファイルに対して台形状を与えることにより、補助スリーブ613に対するトレー676の挿入および取り外しを行う配向機構として機能する。言い換えると、トレー676および補助開口611の側方プロファイルの対応する形状では、トレー676が補助スリーブ613内に配設または固定されるように所定の配向とする必要がある。また、図40は、前壁内の切り欠き699および側部685のうちの1つから延びた把持部674を含むトレー676を示している。切り欠き699は、トレー676が補助スリーブ613内に配設された場合に、入口継手612の入口穿孔614(および、第1の開口部688)と位置合わせされている。把持部674は、トレー676の確実な操作を容易化する把持機構653を具備していてもよい。
運用において、ユーザは、組織収集キャビティ682に組織サンプルを収集したい場合、入力を制御面688に与えて、摺動部材669を組織収集位置に移動させる。摺動部材669は、トレー676が補助スリーブ613内に配設された場合に、入口継手612の入口穿孔614が組織収集キャビティ682と流体連通して位置決めされるように移動する。吸引経路は、第1の開口665、組織収集キャビティ682、第1の開口部658、マニホールド容積608、フィルタ要素616、および出口開口610のそれぞれを通って、入口穿孔614から吸引入口52まで確立される。トレー676の多孔質機構686は、吸引経路にあって、組織サンプルを収集する。一例において、組織収集キャビティ682と連通した入口穿孔614の移動には、第1の開口665との入口穿孔614の軸方向位置合わせを含む。組織収集キャビティ682が吸引経路にある場合は、バイパスチャネル692が吸引経路内に存在しないことが了解される。
所望の組織サンプルが収集された場合および/またはユーザが組織サンプルの収集なくマニホールド600を動作させたい場合は、別の入力を制御面688に与えて、摺動部材669をバイパス位置まで移動させる。摺動部材669は、入口継手612の入口穿孔614がバイパスチャネル692と流体連通して位置決めされるように移動する。吸引経路は、バイパス開口667、バイパスチャネル692、第2の開口部657、マニホールド容積608、フィルタ要素616、および出口開口610のそれぞれを通って、入口穿孔614から吸引入口52まで確立される。一例において、バイパスチャネル692と連通した入口穿孔614の移動には、バイパス開口667との入口穿孔614の軸方向位置合わせを含む。バイパスチャネル692が吸引経路にある場合は、組織収集キャビティ682が吸引経路内に存在しないことが了解される。
組織収集キャビティ682が吸引経路内に存在しないように摺動部材669がバイパス位置にある状態では、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作の中断なく、トレー676が補助スリーブ613から取り外されるようになっていてもよい。たとえば、ユーザがトレー676を取り外して、収集された組織サンプルを回収する一方、別のユーザは、医療廃棄物収集アセンブリ50による吸引を要する外科手術の他の局面を継続するようにしてもよい。回収された組織サンプルが不十分な場合および/または別の組織サンプルが必要な場合は、吸引の喪失等の過度な中断なく、別のトレー676が迅速に、補助スリーブ613内に配設されるようになっていてもよい。
マニホールド600は、視覚化によって、ユーザの組織収集体験を改善する。図34および図39を参照して、摺動部材669は、トレー676が補助スリーブ613内に存在し、当該摺動部材669が組織収集位置にある場合に、組織収集キャビティ682内で拡大をもたらすレンズ696を具備する。組織収集キャビティ682を照らす照明が設けられていてもよいと考えられる。
また、マニホールド600によって組織サンプルを収集する例示的な方法も考えられる。マニホールド600は、出口開口610が医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口58と流体連通するように、医療廃棄物収集アセンブリ50に結合される。吸引ライン52は、マニホールド600の入口継手612に結合される。医療廃棄物収集アセンブリ50は、摺動部材669がバイパス位置にある状態で動作する。入口継手612の入口穿孔614は、トレー676が組織サンプルを収集することなく、流体が吸引経路を流通し得るように、バイパスチャネル692と流体連通する。ユーザは、入力を制御面688に適用して、摺動部材669をバイパス位置から組織収集位置まで移動させる。組織収集位置において、入口継手612の入口穿孔614は、多孔質機構686が吸引経路中となるように、組織収集キャビティ682と流体連通する。医療廃棄物収集アセンブリ50は、摺動部材669が組織収集位置にある状態で動作して、組織サンプルを収集する。たとえば、組織収集キャビティ682内で組織サンプルを収集した後は、別の入力を制御面688に適用して、摺動部材669をバイパス位置に戻すようにしてもよい。前者の入力としては、第1の直線方向における制御面688への横力の印加が挙げられ、後者の入力としては、摺動部材669をバイパス位置に戻すため、第1の直線方向と反対の第2の直線方向における制御面688への別の横力の印加が挙げられる。組織収集キャビティは、摺動部材669が組織収集位置にある場合に、レンズ696を通じて観察可能である。トレー676は、摺動部材669がバイパス位置にある状態で、補助スリーブ613から取り外し可能である。摺動部材669がバイパス位置にある状態で、別のトレー(図示せず)が摺動部材669の補助スリーブ613内に設けられ、位置決めされていてもよい。
ここで図41〜図46を参照して、これらの図は、少なくとも一部の点で上述のものに類似する別のマニホールド700を示している(特定の同じ構成要素は、同じ番号に100を足して示している)。マニホールド700は、マニホールド受容体54と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジング702を具備する。ハウジング702は、本体部704およびキャップ部706を具備する。上述の通り、キャップ部706が取り外し可能または永久的な連結手段によって本体部704に結合されていてもよいし、本体部およびキャップ部704、706が単一の一体構造として形成されていてもよい。一例において、本体部およびキャップ部704、706は、界面でのスピン溶接により、再利用を防止する。図43に最も良く示すように、ハウジング702は、マニホールド容積708および当該マニホールド容積708と流体連通した出口開口710を規定する。本体部704は、近位基部726と、当該近位基部726から遠位方向に延びてマニホールド容積708の一部を含むキャビティ730を規定する側部728とを含んでいてもよい。ドリップ弁(図示せず)は、出口開口710内に位置決めされて、上述のように、ハウジング702がマニホールド受容体54から係合解除された場合の出口開口710からの流体の流出を防止するとともに、ハウジング702がマニホールド受容体54と係合された場合に、マニホールド容積708と医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口58との間に流体連通をもたらすようにしてもよい。
マニホールド700は、ハウジング702内および後述する吸引経路中に配設されたフィルタ要素716を具備していてもよい。フィルタ要素716は、吸引経路に沿って吸い取られる流れに取り込まれた半固形および固形物を捕獲するように構成された多孔質機構718を規定する。図41を同時に参照して、キャップ部706は、キャップヘッド742および支持フレーム743を具備する。マニホールド700の支持フレーム743は、ステータであり、以下ではそのように称する。キャップヘッド742は、本体部704と結合されている。キャップヘッド742は、遠位方向に延びて遠位面756で終端する少なくとも1つの側壁754を具備する。遠位面756を通って、開口部758が延びる。
ステータ743は、キャップヘッド742と一体的に形成されていてもよいし、好適な連結プロセスによってキャップヘッド742に結合されていてもよい。図47は、喉状部材729によってキャップヘッド742に結合されたステータ743を示している。喉状部材729は、キャップヘッド742の遠位面756から遠位方向かつステータ743の一側面から近位方向に延びている。ステータ743は、喉状部材729により規定されたルーメンを通じて開口部758と連通した空隙731を規定する。図42および図47を参照して、ステータ734の空隙731は、基部733および当該基部733から延びた少なくとも1つの側壁735により規定されていてもよい。空隙731は、円筒として示すが、他の好適な形状も考えられる。ハウジング702のステータ743は、吸引ライン52を受容するように構成された入口継手712を具備する。入口継手712は、空隙731と流体連通した入口穿孔714を規定する。
マニホールド700は、ステータ743内に回転可能に配設されたロータ737を具備する。ロータ737は、空隙731内に配設された場合、ステータ743の基部733に支持される。図48および図49を参照して、ロータ737は、その環状内壁の内径に大略近似するが、それよりもわずかに小さい外径の環状外壁739を含む。ロータ737は、一対の第1の開口765a、765bおよび一対のバイパス開口767a、767bを規定する。一対の第1の開口765a、765bはそれぞれ、外壁739により規定され、相互に流体連通することにより、組織チャネル791を規定する。一対のバイパス開口767a、767bはそれぞれ、外壁739により規定され、相互に流体連通することにより、バイパスチャネル792を規定する(図45および図46参照)。第1の開口の一方765aが組織チャネル791の入口と考えられ、第1の開口のもう一方765bが組織チャネル791の出口と考えられる。同様に、バイパス開口の一方767aがバイパスチャネル792の入口と考えられ、バイパス開口のもう一方767bがバイパスチャネル792の出口と考えられる。バイパスチャネル792は、組織チャネル791および組織収集キャビティ782とは別個である。
ロータ737は、組織収集キャビティ782および当該組織収集キャビティ782内の多孔質機構786を規定する。多孔質機構786は、ロータ737に対して取り外し可能に結合されたスクリーン面784により規定されていてもよい。ロータ737の別の形態において、スクリーン面784は、ロータ737と一体的に形成されている。組織収集キャビティ782は、組織チャネル791の入口開口765aが組織収集キャビティ782に通じるように、入口開口765aと関連付けられている。
また、ロータ737は、ユーザからの入力を受けるように構成された制御面788を備えていてもよい。制御面788は、ロータ737の上面から延びたハンドル789と関連付けられている。制御面788は、入力を受けて、組織収集位置と後述するバイパス位置との間でマニホールド700を切り替える。制御面は、結果としての信号がコントローラに送られてロータ737を作動させる電子的入力(たとえば、ボタン)であってもよいと考えられる。
運用において、ユーザは、トレー776の組織収集キャビティ782に組織サンプルを収集したい場合、入力を制御面788に与えて、ステータ743内のロータ737を組織収集位置へと回転させる。ロータ737は、組織収集キャビティ782が入口穿孔714と流体連通するように回転する。多孔質機構786は、吸引経路にあって、組織サンプルを収集する。図43および図44は、ロータ737が組織収集位置にあるマニホールド700を示している。以下に特定される理由から、入口穿孔714と組織収集キャビティとの間の吸引経路が多少蛇行していることが見て取れる。図示の吸引経路を容易化するため、ロータ737は、外壁739内に凹部793を含む。図48に最も良く示すように、凹部793は、設計距離にわたって、入口開口765aから半径方向に延びる。設計距離は、ロータ737が組織収集位置まで回転した場合に、開口765aと反対の凹部793の端部が入口穿孔714と実質的に位置合わせされるようにする。ロータ737が組織収集位置にある状態で、吸引経路は、入口開口765a、凹部793、組織収集キャビティ782、組織チャネル791、出口開口765b、開口部758、マニホールド容積708、フィルタ要素716、および出口開口710のそれぞれを通って、入口穿孔714から吸引入口52まで確立される。組織収集キャビティ782が吸引経路にある場合は、バイパスチャネル792が吸引経路内に存在しないことが了解される。
所望の組織サンプルが収集された場合および/またはユーザが組織サンプルの収集なくマニホールド700を動作させたい場合は、別の入力を制御面788に与えて、ステータ743内のロータ737をバイパス位置まで回転させる。図44および図46は、ロータ737がバイパス位置にあるマニホールド700を示している。ロータ737は、バイパスチャネル792が入口穿孔714と流体連通するように回転し、組織収集キャビティ782は吸引経路中に存在しない。吸引経路は、入口開口767a、バイパスチャネル792、出口開口767b、開口部758、マニホールド容積708、フィルタ要素716、および出口開口710のそれぞれを通って、入口穿孔714から吸引入口52まで確立される。
組織収集キャビティ682が吸引経路内に存在しないようにロータ737がバイパス位置にある状態では、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作の中断なく、マニホールド700が収集された組織サンプルの回収を可能にするため都合が良い。図41を参照して、ステータ743は、側壁735を通って延びるウィンドウ715を規定する。ウィンドウ715は、ステータ743の周りで円周方向に位置決めされて、ロータ737がバイパス位置にある場合に組織収集キャビティ782と位置合わせされるようになっていてもよい。さらに、ウィンドウ715は、組織収集キャビティ782を露出させて組織サンプルの回収を可能にする高さおよび幅を有する。たとえば、ユーザは、露出した組織収集キャビティ782の直下に容器(たとえば、ホルマリン瓶)を位置決めし、器具(たとえば、へら)を用いて、組織サンプルを多孔質機構786から容器へとこすり落とすようにしてもよい。組織収集キャビティ782の直下のロータ737内の切り欠き799によって、組織収集キャビティ782から容器へと真っ直ぐに落下する。組織サンプルが回収されている際に、別のユーザは、医療廃棄物収集アセンブリ50による吸引を要する外科手術の他の局面を継続するようにしてもよい。回収された組織サンプルが不十分な場合および/または別の組織サンプルが必要な場合は、ロータ737が回転によって、組織収集位置へと迅速に戻されるようになっていてもよい。
マニホールド700は、視覚化によって、ユーザの組織収集体験を改善する。ステータ743は、ロータ737が組織収集位置にある場合に、組織収集キャビティ782と位置合わせされるとともに組織収集キャビティ782内で拡大をもたらすように位置決めされたレンズ796を具備していてもよい。これは、前述の通り、入口穿孔714と組織収集キャビティとの間の多少蛇行する吸引経路によって一部実現される。入口継手712がオフセットされ、凹部793がロータ737内にある状態で、レンズ796は、ロータ737が組織収集位置にある場合に、組織収集キャビティ782と同軸に位置合わせされる。さらに、レンズ796がマニホールド700の前部にある状態で、ユーザは、マニホールド700の過度な操作なく、妥当な距離からマニホールド700を見て、好適な組織サンプルが捕獲されたかを迅速に確認することができる。組織収集キャビティ782を照らす照明が設けられていてもよいと考えられる。
また、マニホールド700によって組織サンプルを収集する例示的な方法も考えられる。マニホールド700のハウジング702は、出口開口710が医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口58と流体連通するように、医療廃棄物収集アセンブリ50に結合される。吸引ライン52が入口継手712に結合されて、入口継手712の入口穿孔714から吸引入口58まで吸引経路を提供する。医療廃棄物収集アセンブリ50は、マニホールド700がバイパス位置にある状態で動作する。バイパスチャネル792が吸引経路にあり、組織収集キャビティ782が吸引経路内に存在しない。制御面788の作動によって、ステータ743内のロータ737がバイパス位置から組織収集位置まで回転する。たとえば、制御面788は、第1の回転方向に回転する。組織収集キャビティ782が吸引経路にあり、バイパスチャネル792が吸引経路から取り外される。医療廃棄物収集アセンブリ50は、マニホールド700が組織収集位置にある状態で動作して、組織収集キャビティ782の多孔質機構786により組織サンプルを収集する。組織収集キャビティ782は、ロータ797が組織収集位置にある場合に、レンズ796を通じて観察可能である。組織サンプルの収集後、制御面788の作動によって、ロータ737をバイパス位置まで戻すようにしてもよい。たとえば、制御面788は、第1の回転方向と反対の第2の回転方向に回転する。組織サンプルは、ロータ737がバイパス位置にある間に組織収集キャビティ782から回収されるようになっていてもよい。たとえば、組織サンプルは、多孔質機構786をこすって組織サンプルを排除する器具等により、ステータ743のウィンドウ715を通じて、露出した組織収集キャビティ782から回収されるようになっていてもよい。
マニホールド700の前述の実施態様において、ロータ737は、ステータ743が本体部704に対して固定された状態で、回転可能に配設されている。逆の構成も実施可能であり、「ロータ」が本体部704に対して固定され、「ステータ」が「ロータ」の周りで回転または枢動することも考えられる。さらに、マニホールド700の前述の実施態様では、ロータ737が垂直軸の周りに回転する。ロータ737およびステータ743がそれぞれ、水平軸の周りに配向していてもよいと考えられる。
ここで図50および図51を参照して、これらの図は、少なくとも一部の点で上述のものに類似する別のマニホールド800を示している(特定の同じ構成要素は、同じ番号に100を足して示している)。マニホールド800は、マニホールド受容体54と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジング802を具備する。ハウジング802は、キャップ部806および本体部(図示せず)を具備しており、本開示に記載したもののいずれかが挙げられる。上述の通り、キャップ部806が取り外し可能または永久的な連結手段によって本体部に結合されていてもよいし、本体部およびキャップ部806が単一の一体構造として形成されていてもよい(たとえば、界面でのスピン溶接により、再利用を防止する)。図52に最も良く示すように、マニホールド容積808が規定され、出口開口(図示せず)がマニホールド容積808と流体連通している。ハウジング802は、マニホールド容積808と流体連通した第1の入口穿孔814aを規定する第1の入口継手812aを具備する。ハウジング802は、後述のようにマニホールド容積808と流体連通した第2の入口穿孔814bを規定する第2の入口継手812bを具備する。前述の通り、出口開口は、吸引経路が入口穿孔514から吸引入口58まで設けられるように、ハウジング802がマニホールド受容体54と係合された場合に、医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口52と流体連通するように構成されている。ドリップ弁(図示せず)は、出口開口内に位置決めされて、上述のように、ハウジング802がマニホールド受容体54から係合解除された場合の出口開口からの流体の流出を防止するとともに、ハウジング802がマニホールド受容体54と係合された場合に、マニホールド容積808と医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口58との間に流体連通をもたらすようにしてもよい。マニホールド800は、ハウジング802内および後述する吸引経路中に配設されたフィルタ要素(図示せず)を具備していてもよい。フィルタ要素は、吸引経路に沿って吸い取られる流れに取り込まれた半固形および固形物を捕獲するように構成された多孔質機構を規定する。
図51は、キャップ面板840およびキャップヘッド842を含むキャップ部806を示している。キャップヘッド842は、遠位方向に延びて遠位面856で終端する少なくとも1つの側壁854を具備する。開口部858a、858bは、キャップヘッド852の遠位面856を通って延び、それぞれ、キャップヘッド842を通って延びた組織収集チャネル891に通じる。図54を同時に参照して、キャップ面板840は、近位面870および当該近位面870と反対の遠位面872を含むディスク状であってもよい。図51および図54に示すように、結合機構864は、キャップ面板840の相補結合機構866とのバヨネットマウントをもたらすように構成された一対のスロットであってもよい。キャップ面板840の相補結合機構866は、スロット内に受容されるように円周方向に配置されたポストである。当然のことながら、他の結合機構も考えられる。管状部868が近位面870から近位方向に延びている。後述のようにマニホールド800の操作を容易化するため、キャップ面板840は、ユーザが操作する(たとえば、摘まむ)ように構成された制御面874を備えていてもよい。
キャップ部806のキャップ面板840は、第1の入口継手812aを具備する。図50および図51に示すように、第1の入口継手812aは、入口穿孔814aがキャップ面板840を通って延びた状態で、キャップ面板840の遠位面872から遠位方向に延びている。結果として、マニホールド800が組み立てられた状態では、本体部に対して第1の入口継手812aが回転可能である。すなわち、ハウジングの長手方向軸の周りを回る。第1の入口継手は、他の方法でも移動可能と考えられる。第2の入口継手812bは、キャップヘッド852の遠位面856から遠位方向に延びていてもよい。第2の入口継手812bは、キャップ面板840に直接は接続されていない。第1の入口継手812aが本体部に対して回転可能である一方、第2の入口継手812bは、キャップヘッド852および本体部に対して固定されている。第2の入口継手812bにより規定された第2の入口穿孔814bは、後述する第2の開口部857bと連通して、バイパスチャネル892のうちの1つを規定する。また、第2の入口継手は代替として、ハウジングの一部であってもよい。
ハウジング802は、それぞれが補助スリーブ813に通じる補助開口811のうちの少なくとも1つをさらに規定する。補助スリーブ813は、マニホールド容積808と流体連通している。補助スリーブ813は、キャップ部806内に配設されている。図40は、補助スリーブ813がマニホールド容積808へと半径方向内方に通じた状態でキャップヘッド842の側面に位置決めされた補助開口811のうちの1つを示している。キャップ部806に対して他方のアクセス開口811と直径方向反対に、別の補助開口811が位置決めされていてもよい。
マニホールド800は、補助スリーブ813内に取り外し可能に位置決めされるように構成された少なくとも1つのトレー876a、876bを具備する。図51を参照して、トレー876a、876bは、組織収集キャビティ882および当該組織収集キャビティ882内の多孔質機構886を規定する。トレー876a、876bが補助スリーブ813内に位置決めされた状態では、多孔質機構582が吸引経路中に存在して、組織サンプルを収集するようにしてもよく、これは、後述のように第1の入口穿孔814aの回転可能位置にさらに基づく。収集された組織サンプルの回収が望ましくなったら、組織サンプルが組織収集キャビティ882内に配設された状態で、補助スリーブ813からトレー876a、876bを摺動可能に取り出すことができる。トレー876a、876bは任意選択であることが了解され、マニホールド800は、補助スリーブ813内のトレー876なく動作可能である。
トレー876a、876bは、単一または複数の構成要素により形成されていてもよい。図51を引き続き参照して、トレー876a、886bは、多孔質機構886を規定するスクリーン面884から延びた複数対の対向側部885を具備する。側部885およびスクリーン面884は、トレー876a、876bの組織収集キャビティ882を一体的に規定する。トレー876a、876bは、補助スリーブ813の相補配向機構(図示せず)に係合して、遠位障壁803に対する所定の配向にて当該トレー876a、876bを補助スリーブ813内に位置決めするように構成された配向機構(図示せず)をさらに具備していてもよい。トレー876は、ユーザからの入力を受けるように構成された制御面888を備える。制御面888は、ユーザの指で摘まむハンドルとして形成されていてもよい。トレー876a、876bは、補助スリーブ813内に収まった場合にハウジング802と封止係合するように構成された封止面855をさらに含む。特に、トレー876は、補助開口811の外周に接触するように構成された状態の封止面855を規定するフランジを具備していてもよい。トレー876a、876bが補助スリーブ813内にあり、封止面855が補助開口811を覆った状態では、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中に、吸引経路を通る吸引が維持される。同様に、キャップ(図示せず)が設けられていてもよく、補助開口811を覆って、トレー876a、876bがない場合に吸引経路を通る吸引を維持するようにサイズ規定されている。さらに、トレー876a、876bは、当該トレー876a、876bが補助スリーブ813内に完全に配設または固定されたことをユーザが確信できるように、ハウジング802の相補保持機構に対して克服可能に係合するように構成された保持機構(図示せず)(たとえば、触覚および/または可聴フィードバックを与える戻り止め)を具備していてもよい。組織サンプルが組織収集キャビティ882に収集され、ユーザがトレー876a、876bを取り出したい場合は、十分な力の入力がトレー876a、876bの制御面888に与えられ、保持機構および相補保持機構が係合解除される(たとえば、戻り止めとハウジング802との間の干渉係合が克服される)。
図51を同時に参照して、ハウジング802のキャップヘッド842は、開口部858a、858bおよび第2の開口部857のうちの少なくとも1つを規定する。開口部858a、858bはそれぞれ、各組織収集チャネル891に通じていてもよい。組織収集チャネル891は、補助スリーブ813と同軸かつ流体連通していてもよい。バイパス開口857がバイパスチャネル892に通じていてもよい(図51に示す)。第2の入口穿孔814bは、別のバイパスチャネル892と流体連通している。
運用において、ユーザは、トレー876の組織収集キャビティ882の一方または両方に組織サンプルを収集したい場合、入力を制御面874に与えて、第1の入口継手812aを回転させることにより、第1の入口穿孔814aを開口部858a、858bの一方と位置合わせする。さらに、ユーザは、補助スリーブ813のうちの1つにおいて、トレー876a、876bの一方を位置決めする。第1の入口穿孔814aが開口部858a、858bの一方と位置合わせされ、トレー876a、876bが補助スリーブ813内に位置決めされた状態で、組織収集キャビティ382はそれぞれ、吸引経路中に存在し、吸引経路を通じて吸い取られている組織サンプルは、組織収集キャビティ882内の多孔質機構886に遭遇する。マニホールド800は、組織収集位置にあると考えられる。別の組織サンプルが望ましい場合、ユーザは単純に、別の入力を制御面844に与えて、第1の入口継手812aを回転させることにより、第1の入口穿孔814aを開口部858a、858bの一方と位置合わせするようにしてもよい。ユーザは、補助スリーブ813のうちの1つにおいて、トレー876a、876bのもう一方を位置決めする。第1の入口穿孔814aが開口部858a、858bの他方と位置合わせされ、トレー876a、876bが他方の補助スリーブ813内に位置決めされた状態で、他方の組織収集キャビティ382は吸引経路中に存在し、吸引経路を通じて吸い取られている組織サンプルは、組織収集キャビティ882内の多孔質機構886に遭遇する。
ユーザがマニホールド800で組織サンプルを収集しない一方で吸引を維持したい場合、バイパスチャネル892は、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中、組織サンプルの収集なく、流体がマニホールド800を流れ得るようにする。2つのバイパスチャネル892を図示する。第1の入口穿孔812aは、回転により、バイパス開口857と選択的に位置合わせされるように構成されている。特に、ユーザは、入力を制御面844に与えて、バイパス開口857と位置合わせされた第1の入口穿孔814aを回転させる。マニホールド800は、バイパス位置にあると考えられる。バイパスチャネル892が第1の入口穿孔814aと流体連通している状態では、組織収集キャビティ882が入口穿孔814と流体連通しないと考えられる。この追加または代替として、第2の入口穿孔814bを規定する第2の入口継手812bに第2の吸引ラインが結合されていてもよい。このような例示的運用において、第2の入口穿孔814bに入った廃棄物は、他方のバイパスチャネル892を通って案内される。当然のことながら、別の入口継手も考えられ、3つまたは4つの入口継手等、上述の特定の特徴が複製される。
組織収集キャビティ882が吸引経路内に存在しないようにマニホールド800がバイパス位置にある状態では、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作の中断なく、マニホールド800が収集された組織サンプルの回収を可能にするため都合が良い。バイパスチャネル892によれば、ユーザは、まずはマニホールド800から組織サンプルを回収する必要なく、また、最初に収集される組織サンプルの品質を妥協することなく、手術部位の吸い取りを継続可能である。結果として、マニホールド800は、外科手術の終了まで、医療廃棄物収集アセンブリ50との係合を維持可能である。マニホールド800がバイパス位置にある状態(または、マニホールド800が他方のトレー876a、876bを利用する組織収集位置にある状態)で、ユーザは、入力をトレー876a、876bの制御面888に与えて、トレー876a、876bをそれぞれの補助スリーブ813から取り出す。医療廃棄物収集アセンブリ50の動作の中断なく、交換するトレー876a、876bが補助スリーブ813内に位置決めされるようになっていてもよい。
上述の通り、マニホールド800は、視覚化によって、ユーザの組織収集体験を改善する。図51および図53を参照して、トレー876の組織収集キャビティ882は、マニホールド800の上部に通じ、マニホールド800は、トレーが補助スリーブ813内に収まった場合に、組織収集キャビティ内で拡大をもたらすレンズ896を具備する。さらに、マニホールド800の上部にあるレンズ896が医療廃棄物収集アセンブリ50内で水平に位置決めされた状態で、ユーザは、マニホールド800の過度な操作なく、妥当な距離からマニホールド800を見て、好適な組織サンプルが捕獲されたかを迅速に確認することができる。組織収集キャビティ882を照らす照明が設けられていてもよいと考えられる。
ここで図55〜図61を参照して、これらの図は、少なくとも一部の点で上述のものに類似する別のマニホールド900を示している(特定の同じ構成要素は、同じ番号に100を足して示している)。マニホールド900は、マニホールド受容体54と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジング902を具備する。ハウジング902は、キャップ部906および本体部904を具備する。上述の通り、キャップ部906が取り外し可能または永久的な連結手段によって本体部に結合されていてもよいし、本体部およびキャップ部904が単一の一体構造として形成されていてもよい(たとえば、界面でのスピン溶接により、再利用を防止する)。ハウジング902は、マニホールド容積(識別せず)を規定する。出口開口(図示せず)は、マニホールド容積と流体連通している。ハウジング902は、マニホールド容積と流体連通した第1の入口穿孔914aを規定する第1の入口継手912aと、マニホールド容積と流体連通した第2の入口穿孔914bを規定する第2の入口継手912bとを具備する。前述の通り、出口開口は、吸引経路が入口穿孔914a、914bから吸引入口52まで設けられるように、ハウジング902がマニホールド受容体54と係合された場合に、医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口52と流体連通するように構成されている。ドリップ弁(図示せず)は、出口開口内に位置決めされて、上述のように、ハウジング902がマニホールド受容体54から係合解除された場合の出口開口からの流体の流出を防止するとともに、ハウジング902がマニホールド受容体54と係合された場合に、マニホールド容積と医療廃棄物収集アセンブリ50の吸引入口52との間に流体連通をもたらすようにしてもよい。マニホールド900は、ハウジング902内および後述する吸引経路中に配設されたフィルタ要素(図示せず)を具備していてもよい。フィルタ要素は、吸引経路に沿って吸い取られる流れに取り込まれた半固形および固形物を捕獲するように構成された多孔質機構を規定する。
図55は、キャップ面板940およびキャップヘッド942を含むキャップ部906を示している。図56を同時に参照して、キャップヘッド942は、遠位方向に延びて遠位面956で終端する少なくとも1つの側壁954を具備する。図57を同時に参照して、キャップ面板940は、近位面970および当該近位面970と反対の遠位面972を含むディスク状であってもよい。結合機構964は、キャップ面板940の相補結合機構966とのバヨネットマウントをもたらすように構成されていてもよい。管状部968は、近位面970から近位方向に延びている。当然のことながら、他の結合機構が用いられるようになっていてもよい。後述のようにマニホールド900の操作を容易化するため、キャップ面板940は、ユーザが操作するように構成された制御面974を備えていてもよい。
キャップ部906のキャップ面板940は、第1の入口継手912aを具備する。図56に示すように、第1の入口継手912aおよび第2の入口継手912bはそれぞれ、入口穿孔914a、914bがキャップ面板940を通って延びた状態で、キャップ面板940の遠位面972から遠位方向に延びている。結果として、マニホールド900が組み立てられた状態では、本体部904に対して第1および第2の入口継手912a、912bが回転可能である。すなわち、本体部の長手方向軸の周りを回るとともに、組織収集位置とバイパス位置との間で回転するように構成されている。また、第1および第2の入口継手は、ハウジングに対して異なる様態で移動可能と考えられる。第1の入口継手912aが組織収集のポートとして機能する場合には、第1の入口継手912aを示す印994が設けられていてもよい。図55および図56に示す印994は、第1の入口継手912aを取り囲んで、過度な手間なく、視覚的指示のほか触覚的指示を与えるリングを含む。タブまたは突起等、他種の印も考えられる。
ハウジング902は、補助スリーブ913に通じる補助開口911をさらに規定する。補助スリーブ913は、マニホールド容積908と流体連通している。補助スリーブ913は、キャップ部906内に配設されている。図56は、補助スリーブ913が後述のように上方傾斜した状態でキャップヘッド942の側面に位置決めされた補助開口911を示している。キャップ部806に対して直径方向反対に、別の補助スリーブ(図示せず)が位置決めされていてもよいと考えられる。
マニホールド900は、補助スリーブ913内に取り外し可能に位置決めされるように構成されたトレー976を具備する。図56を参照して、トレー976は、組織収集キャビティ982および当該組織収集キャビティ982内の多孔質機構986を規定する。トレー976が補助スリーブ913内に位置決めされた状態では、多孔質機構986が吸引経路中に存在して、組織サンプルを収集するようにしてもよく、これは、後述のように第1の入口穿孔914aの回転可能位置にさらに基づく。収集された組織サンプルの回収が望ましくなったら、組織サンプルが組織収集キャビティ982内に配設された状態で、補助スリーブ913からトレー976を摺動可能に取り出すことができる。トレー976は任意選択であることが了解され、マニホールド900は、補助スリーブ913内のトレー976なく動作可能である。
図56に最も良く示すように、トレー976は、単一または複数の構成要素により形成されていてもよい。図56を引き続き参照して、トレー976は、多孔質機構986を規定するスクリーン面984から延びた複数対の対向側部985を具備する。側部985およびスクリーン面984は、トレー976の組織収集キャビティ982を一体的に規定する。トレー976は、補助スリーブ913の相補配向機構(図示せず)に係合して、遠位障壁903に対する所定の配向にて当該トレー976を補助スリーブ913内に位置決めするように構成された配向機構(図示せず)をさらに具備していてもよい。トレー976は、ユーザからの入力を受けるように構成された制御面988を備える。制御面988は、ユーザの指で摘まむハンドルとして形成されていてもよい。トレー976は、補助スリーブ913内に収まった場合にハウジング902と封止係合するように構成された封止面955をさらに含む。特に、トレー976は、補助開口911の外周に接触するように構成された状態の封止面955を規定するフランジを具備していてもよい。トレー976が補助スリーブ913内にあり、封止面955が補助開口911を覆った状態では、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中に、吸引経路を通る吸引が維持される。同様に、キャップ(たとえば、図29参照)が設けられていてもよく、補助開口911を覆って、トレー976がない場合に吸引経路を通る吸引を維持するようにサイズ規定されている。さらに、トレー976は、当該トレー976が補助スリーブ913内に完全に配設または固定されたことをユーザが確信できるように、ハウジング902の相補保持機構に対して克服可能に係合するように構成された保持機構(図示せず)(たとえば、触覚および/または可聴フィードバックを与える戻り止め)を具備していてもよい。組織サンプルが組織収集キャビティ982に収集され、ユーザがトレー976を取り出したい場合は、十分な力の入力がトレー976の制御面988に与えられ、保持機構および相補保持機構が係合解除される(たとえば、戻り止めとハウジング902との間の干渉係合が克服される)。
図58および図60を同時に参照して、ハウジング902のキャップヘッド942は、開口部958およびバイパス開口957のうちの少なくとも1つを規定していてもよい。開口部958は、組織収集チャネル991に通じる。組織収集チャネル991は、補助スリーブ913と流体連通している。図58は、後述する様態で各バイパスチャネル992に通じる3つのバイパス開口957a、957b、957cを示している。後述する一変形においては、マニホールド900がバイパス位置にある場合に、吸引ライン52への吸引を取り除くため、バイパス開口のうちの1つ957aが除去されていてもよい。
運用において、ユーザは、トレー976の組織収集キャビティ982に組織サンプルを収集したい場合、入力を制御面974に与えて、第1の入口継手912a(および、結果として第2の入口継手912b)を図59に示す組織収集位置へと回転させる。入力としては、第1の回転方向D1のトルクをキャップ面板940の制御面974に与えることが挙げられる。図59に示す組織収集位置において、第1の入口穿孔914aは、トレー976が補助スリーブ913内に位置決めされた場合に、組織収集キャビティ982が近接して位置合わせされた開口部958と連通している(たとえば、同軸に位置合わせされている)。同時に、第2の入口穿孔914bは、マニホールド容積908に通じるバイパス開口のうちの1つ957bと連通している(たとえば、同軸に位置合わせされている)。
ユーザは、補助スリーブ913においてトレー976を位置決めする。第1の入口穿孔914aが開口部958と位置合わせされ、トレー976が補助スリーブ913内に位置決めされた状態では、図49に示すように吸引経路が確立される。特に、組織収集キャビティ982は吸引経路中に存在し、吸引経路を通じて吸い取られている組織サンプルは、組織収集キャビティ982内の多孔質機構986に遭遇する。マニホールド900は、組織収集位置にあると考えられ、同時に、バイパス開口のうちの1つ957bと連通した第2の入口継手912bを通じて廃棄物を別個に吸い取れるようにする。
ユーザは、トレー976に収集された組織サンプルを回収したい場合および/または吸引経路からトレー976を取り出したい場合、別の入力を制御面974に与えて、第1の入口継手912a(および、結果として第2の入口継手912b)を図60に示すバイパス位置へと回転させる。入力としては、第1の回転方向と反対の第2の回転方向D2の別のトルクを制御面974に与えることが挙げられる。図60に示すバイパス位置において、第1の入口穿孔914aは、バイパス開口のうちの1つ957aと連通しており(たとえば、同軸に位置合わせされており)、第2の入口穿孔914bは、別のバイパス開口957cと連通している(たとえば、同軸に位置合わせされている)。
前述の変形において、バイパス開口957aは、バイパス位置において第1の入口穿孔914aがキャップヘッド942の遠位面856の一部と位置合わせされるように除去される。第1の入口穿孔914aを通る吸引が取り除かれることにより、別の組織サンプルまたは廃棄物が吸引ライン52および第1の入口穿孔914aを通じて引っ張られるリスクが取り除かれる。
トレー976は、マニホールド900が組織収集位置および/またはバイパス位置にある状態で、補助スリーブ913から取り外し可能である。その際、補助開口911がトレー976の封止面955と封止係合ではなくなるため、吸引の低下が発生し得る。マニホールド900が組織収集位置および/またはバイパス位置にある状態で、ユーザは、入力をトレー976の制御面988に与えて、トレー976を補助スリーブ913から取り出す。別の組織サンプルが望ましい場合は、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作の中断なく、交換するトレー976が補助スリーブ913内に位置決めされるようになっていてもよい。
マニホールド900は、視覚化によって、ユーザの組織収集体験を改善する。トレー976の組織収集キャビティ982は、遠位障壁903に通じ、マニホールド900は、トレーが補助スリーブ913内に収まった場合に、組織収集キャビティ内で拡大をもたらすレンズ996を具備する。補助スリーブ913の外部を規定する遠位障壁903等の障壁は、レンズ996を具備する遠位障壁903がマニホールド900の長手方向軸に対して遠位方向かつ上方に配向するように、長手方向軸に対して「クロッキング」されている。医療廃棄物収集アセンブリ50内のマニホールド900の配向に基づいて、レンズ996は、マニホールド900の上部に位置決めされる。ユーザは、マニホールド900の過度な操作なく、妥当な距離からマニホールド900を見て、好適な組織サンプルが捕獲されたかを迅速に確認することができる。組織収集キャビティ982を照らす照明が設けられていてもよいと考えられる。
図62〜図64は、後述する特定の代替または追加特徴、特に、補助スリーブ913内のトレー976の配向および/または位置付けを対象とした特徴を有する、図55〜図61のマニホールド900の一変形を示している。図55〜図61のマニホールド900に対して説明を繰り返さないのは簡略化のためであり、援用されるものと考えるべきである。マニホールド900は、ハウジング902を一体的に構成するキャップ部906および本体部904を具備する。ハウジング902は、マニホールド容積と流体連通した第1の入口穿孔914aを規定する第1の入口継手912aと、マニホールド容積と流体連通した第2の入口穿孔914bを規定する第2の入口継手912bとを具備する。マニホールド900は、ハウジング902内および吸引経路中に配設されたフィルタ要素(図示せず)を具備していてもよい。
図62は、キャップ面板940およびキャップヘッド942’を含むキャップ部906を示している。キャップ部906のキャップ面板940は、本体部904に対して回転可能、すなわち、本体部の長手方向軸の周りを回るとともに、組織収集位置とバイパス位置との間で回転するように構成された第1の入口継手912aおよび第2の入口継手912bを具備する。
図63を同時に参照して、キャップヘッド942’は、遠位方向に延びて遠位面(図示せず)で終端する少なくとも1つの側壁954を具備する。ハウジング902は、補助スリーブ913に通じる補助開口911をさらに規定する。補助スリーブ913は、マニホールド容積908と流体連通している。補助スリーブ913は、キャップ部906内に配設されている。図63は、補助スリーブ913が後述のように上方傾斜した状態でキャップヘッド942’の側面に位置決めされた補助開口911を示している。
マニホールド900は、補助スリーブ913内に取り外し可能に位置決めされるように構成されたトレー976を具備する。図64を参照して、トレー976は、組織収集キャビティ982および当該組織収集キャビティ982内の多孔質機構986を規定する。トレー976が補助スリーブ913内に位置決めされた状態では、多孔質機構986が吸引経路中に存在して、組織サンプルを収集するようにしてもよく、これは、上述のように第1の入口穿孔914aの回転可能位置にさらに基づく。収集された組織サンプルの回収が望ましくなったら、組織サンプルが組織収集キャビティ982内に配設された状態で、補助スリーブ913からトレー976を摺動可能に取り出すことができる。
図64を引き続き参照して、トレー976は、多孔質機構986を規定するスクリーン面984から延びた複数対の対向側部985を具備していてもよい。側部985およびスクリーン面984は、トレー976の組織収集キャビティ982を一体的に規定する。トレー976は、ユーザからの入力を受けるように構成された制御面988を備える。制御面988は、ユーザの指で摘まむハンドルとして形成されていてもよい。トレー976は、補助スリーブ913内に収まった場合にハウジング902と封止係合するように構成された封止面955をさらに含む。特に、トレー976は、補助開口911の外周に接触するように構成された状態の封止面955を規定するフランジを具備していてもよい。トレー976が補助スリーブ913内にあり、封止面955が補助開口911を覆った状態では、医療廃棄物収集アセンブリ50の動作中に、吸引経路を通る吸引が維持される。組織サンプルが組織収集キャビティ982に収集され、ユーザがトレー976を取り出したい場合は、十分な力の入力がトレー976の制御面988に与えられ、トレー976が補助スリーブ913から取り出される。
図64を参照して、トレー976は、(図63に示す)補助スリーブ913の相補配向機構989に係合して、単一の相対配向、特に、上側障壁903に対する所定の配向にて当該トレー976を補助スリーブ913内に位置決めするように構成された配向機構987をさらに具備していてもよい。トレーの補助スリーブ913の配向機構989は、タブであってもよい。タブは、補助スリーブ913を少なくとも部分的に規定する対向障壁から内方に延び、補助スリーブ913の方向と大略平行(たとえば、上側障壁903と平行)に配向している。図63は、補助開口911と、補助開口911と反対のキャップヘッド942’の側壁954内のインターフェース開口との間で一部だけが延びたタブを示している。配向機構989は、細長レールに近づくように、実質的に補助スリーブ913の全体に沿って延びていてもよいと考えられる。配向機構989は、上側障壁903と反対の補助スリーブ913を少なくとも部分的に規定する障壁よりも遠位障壁903に近く離隔するため、単一の配向においては、トレー976のハウジング902との結合が必要となる。
トレー976の相補配向機構987は、補助スリーブ913のタブに移動可能に係合するように構成されたレールであってもよい。図64は、封止面955から、封止面955と反対のトレー976の端部近くの位置まで外方に延びたレールを示している。より詳細に、配向機構987は、組織収集キャビティ982を少なくとも部分的に規定する対向側部985から横方向外方に延びている。配向機構987は、側部985の上側縁部、言い換えると、スクリーン面984と反対の側部985の縁部に位置決めされている。スクリーン面984に対する配向機構987の位置および上側障壁903に対する配向機構987の位置により、単一の配向にて、トレー976を補助スリーブ913に挿入する必要がある。組織収集キャビティ982が第1の入口穿孔914aに通じるように、レールがタブに移動可能に係合する。
また、配向機構987、989は、トレー976の直下に(すなわち、組織収集キャビティ982と反対のスクリーン面984に隣接して)第2の吸引経路を設ける位置付け機構としても機能し得る。補助開口911がトレー976の封止面955と封止係合ではなくなるため、第2の吸引経路の利用により、入口穿孔912a、912bと出口開口との間の吸引(「流出」)を少なくとも部分的に低減または遮断するようにしてもよい。位置付け機構および第2の吸引経路については、以下により詳しく説明する。要するに、補助スリーブ913からのトレー976の取り出しを開始すると、流体力学に基づいて、対応する流体の流れが最小抵抗の経路において補助スリーブ913中に発生する。補助スリーブ913からトレー976が取り出されている際に第2の吸引経路がトレー976の直下にある状態では、補助スリーブ913を通る流体の流れが組織収集キャビティ982に収集された組織サンプルを不用意かつ不必要に排出してしまう可能性が低下する。配向機構987、989は、補助スリーブ913を少なくとも部分的に規定する下側障壁の上方にスクリーン面984を浮かせて、隙間を規定するようにしてもよい。補助スリーブ913を少なくとも部分的に規定する上側障壁903に隣接して配向機構987(たとえば、レール)の上面が位置決めされた状態では、流体の大部分がトレー976の直下に案内され、組織収集キャビティ982に収集された組織サンプルに接触しないように、上記隙間が最小抵抗の経路であってもよい。無視できる流体の流れが組織収集キャビティ982に入る状態では、関連する力が最小であり、収集された組織サンプルが組織収集キャビティ982から抜き取られてマニホールド容積に移される可能性が低下または消滅する。
マニホールド900は、視覚化によって、ユーザの組織収集体験を改善する。図63および図64を参照して、トレー976の組織収集キャビティ982は、上側障壁903に通じ、マニホールド900は、トレーが補助スリーブ913内に収まった場合に、組織収集キャビティ内で拡大をもたらすレンズ996を具備する。補助スリーブ913の外部を規定する上側障壁903等の障壁は、レンズ996を具備する上側障壁903がマニホールド900の長手方向軸に対して遠位方向かつ上方に配向するように、長手方向軸に対して「クロッキング」されている。特に、図63は、マニホールド900の長手方向軸を含む平面に対して、レンズ996が配設された上側障壁903が角度γで位置決めされた様子を示している。角度γは、約10〜45°、より詳細には約20〜35°、さらに詳細には約25°であってもよい。医療廃棄物収集アセンブリ50内のマニホールド900の配向に基づいて、レンズ996は、地面に対して大略水平に配向したマニホールド900の上部に位置決めされる。ユーザは、マニホールド900の過度な操作なく、妥当な距離からマニホールド900を見て、好適な組織サンプルが捕獲されたかを迅速に確認することができる。組織収集キャビティ982を照らす照明が設けられていてもよいと考えられる。
ここで図65〜図68を参照して、マニホールド1100、1200のキャップ部1106、1206は、キャップヘッド1142、1242および支持フレーム1143、1243を具備する。キャップ部1106、1206は、上側障壁1103、1203を規定する。ハウジングは、第1の入口継手1112a、1212aおよび第2の入口継手1112b、1212bを具備する。より詳細には、キャップ部1106、1206の支持フレーム1143、1243が第1の入口継手1112a、1212aを含み、キャップヘッド1142、1242が第2の入口継手1112b、1212bを含む。第1の入口継手1112a、1212aは、第1の入口穿孔1114a、1214aが第1の入口継手1112a、1212aおよび上側障壁1103、1203を通って延びた状態で、上側障壁1103、1203から遠ざかるように上方に延びている。第2の入口継手1112b、1212bは、第2の入口穿孔1114b、1214bがキャップヘッド1142、1242を通って延びた状態で、キャップヘッド1142、1242から遠位方向に延びている。マニホールド1100、1200のハウジングは、補助スリーブ1113、1213に通じる補助開口1111、1211をさらに規定する。補助スリーブ1113、1213は、上側障壁1103、1203、下側障壁1122、1222、および上側障壁1103、1203と下側障壁1122、1222との間に延びた両側障壁1123、1223によって少なくとも部分的に規定されていてもよい。補助スリーブ1113、2113は、穿孔1125、1225を通じてマニホールド容積と流体連通している。
マニホールド1100、1200は、補助スリーブ1113、1213内に取り外し可能に位置決めされるように構成されたトレー1176、1276を具備する。トレー1176、1276は、上述のものと同じであってもよい。封止構成と流出構成との間のマニホールド1100、1200の移動を含むマニホールド1100、1200の動作は、上述のものと同じである。
図65および図66から至極当然のことながら、キャップ部1106が「側方載荷」と考えられる一方、キャップ部1206は、「前方載荷」と考えられる。すなわち、トレー1176、1276はそれぞれ、マニホールド1100、1200の前方および側方から載荷される。図67および図68は、前方載荷キャップ部1206の側面図である。キャップ部1106、1206は、キャップ面板1140、1240および当該キャップ面板1140、1240に結合されたキャップヘッド1142、1242を具備する。図66および図67に示すように、キャップ面板1140、1240は、第1の軸(A1)上で配向する。キャップヘッド1142、1242は、上述の通り、補助スリーブ1113、1213を少なくとも部分的に規定する上側障壁1103、1203を備える。上側障壁1103、1203は、第1の軸(A1)に対して角度が付いた第2の軸(A2)上で配向する。図62および図63に示すように、第1の軸(A1)に垂直な線が第2の軸(A2)に対して角度α、βである。角度α、βは、約10〜45°、より詳細には約20〜35°、さらに詳細には約25°であってもよい。その結果、マニホールド受容体54の空隙56がある角度、特に、角度α、βで配向した医療廃棄物収集アセンブリ50の構成においては、(空隙56に挿入された本体部1104、1204に結合された)キャップ面板1140、1240に対する上側障壁1103、1203の配向により、上側障壁1103、1203は大略水平となる。さらに、補助スリーブ1113、1213も同様に水平であって、補助スリーブ1113、1213それぞれに対するトレー1176、1276の挿入および取り出しの使い勝手を促進する。さらに、補助スリーブ1113、1213とマニホールド容積との間に延びた穿孔(図示せず)が水平に対して角度α、βで配向することにより、マニホールド容積から補助スリーブ1113、1213への廃棄物の逆流の防止が容易化される。言い換えると、廃棄物が重力に打ち勝ち、マニホールド容積から傾斜穿孔1125、1225を通って補助スリーブ1113、1213まで移動する可能性は低い。
図65の側方載荷キャップ部1106は、近位−遠位方向に継手軸(AF)上で配向した第1の入口継手1112aを示している。より具体的に、第1の入口継手1112aは、補助スリーブ1113を少なくとも部分的に規定する遠位の側部1125の近くで上側障壁1103から遠位方向に延びている。第1の入口継手1112aは、マニホールド1100の遠位端を規定していてもよい。補助スリーブ1113は、スリーブ軸(AS)上に規定されていてもよい(図67に出入りする方向と考えられる)。スリーブ軸(AS)は、補助スリーブ1113が側方に配向するように、継手軸(AF)に直交していてもよい(すなわち、「側方載荷」キャップ部1106である)。キャップ部1106の前方視(図65参照)において、補助開口1111は、右側に位置決めされていてもよく、マニホールド1100の側端を規定する。このような構成は、マニホールド1100の前方から近づく右利きのユーザにとって、より都合が良いと考えられる。当然のことながら、補助開口1111が左側に位置決めされた代替構成も考えられることが了解される。キャップ部1106は、キャップ面板1140に結合され、補助スリーブ1113を通過せずにマニホールド容積までバイパス吸引経路を与える第2の入口穿孔1114bを規定する第2の入口継手1112bをさらに具備していてもよい。
図67および図68の前方載荷キャップ部1206は、垂直方向に継手軸(AF)上で配向した第1の入口継手1212aを示している。より具体的に、第1の入口継手1212aは、補助スリーブ1113を少なくとも部分的に規定する上側障壁1203から上方に延びている。補助スリーブ1213は、補助開口1211がマニホールド1200の遠位端を規定した状態で、スリーブ軸(As)上に規定されていてもよい。スリーブ軸(AS)は、補助スリーブ1213が近位−遠位方向に配向するように、継手軸(AF)に垂直であってもよい(すなわち、「前方載荷」キャップ部1206である)。キャップ部1206は、キャップ面板1240に結合され、補助スリーブ1213を通過せずにマニホールド容積までバイパス吸引経路を与える第2の入口穿孔1214bを規定する第2の入口継手1212bをさらに具備していてもよい。
キャップ面板1140、1240に対する配向によって上側障壁1103、1203が動作中に大略水平となることの補完として、レンズ1196、1296が存在する。前述の通り、組織サンプルの収集時には、組織収集キャビティ1182、1282を視覚化するのが望ましい。ユーザは、組織サンプルが組織収集キャビティ1182、1282内となった際に迅速な視覚的確認を行えると、外科手術のその他任意の局面に移ることができる。マニホールド1100、1200は、視覚化によって、ユーザの組織収集体験を改善する。トレー1176、1276の組織収集キャビティ1182、1282は、トレー1176、1276が補助スリーブ1113、1213内にある場合に、上側障壁1103、1203に通じる。図53〜図63に示すように、レンズ1196、1296は、上側障壁1103、1203に配設されて、組織収集キャビティ1182、1282内で拡大をもたらす。レンズ1196、1296は、長円形状であるが、他の好適な形状も考えられる。レンズ1196、1296は、組織収集キャビティ1182、1282の視覚化を最大化するとともに、その拡大を与えるように成形されていてもよい。結果として、ユーザは、マニホールド1100、1200の過度な操作なく、妥当な距離からマニホールド1100、1200を見て、好適な組織サンプルが捕獲されたかを迅速に確認することができる。組織収集キャビティ1182、1282を照らす照明が設けられていてもよいと考えられる。
前述にて説明した通り、たとえばトレー176〜676、876、976、1176、1276により組織サンプルが収集されているか否かに関わらず、マニホールド100〜900、1100、1200のフィルタ要素216〜716によって、流れのフィルタリングが行われる。さまざまな理由により、フィルタ要素216〜716にアクセスするのが望ましいと考えられる。一例において、マニホールド100〜900、1100、1200は、所望の組織サンプルが患者から吸い取られる場合に、「バイパスモード」にて不用意に動作していた。ここで図69〜図71を参照して、図69は、上述のマニホールド500の一実施態様を示している。図70および図71は、マニホールド500のキャップ部506を示している。図69〜図71のマニホールドはそれぞれ、本体部1004内のフィルタ要素1016へのアクセスを可能とするアクセス機構1040を具備する。後述する通り、アクセス機構1040は、ユーザの入力を受けて、マニホールドを永久に切断することにより、フィルタ要素1016へのアクセスを提供するように構成されている。アクセス機構1040は、マニホールド100〜900、1100、1200のいずれかの実施態様のほか、本明細書に記載のない互換性のあるマニホールドに備わっていてもよいことが了解されるものとする。
図72を参照して、本体部1004は、近位基部1026と、当該近位基部1026から延びた少なくとも1つの側部1028とを含む。出口開口1010は、近位基部1026内に規定される。アクセス機構1040は、脆弱境界942を含んでいてもよい。図67に示すアクセス機構1040の形態の脆弱境界942は、側部1028の横部と上部間の界面に配設されて、側部1026の少なくとも部分的に取り外し可能な部分1046を規定する薄型材料を含む。アクセス機構1040は、把持部1044をさらに具備する。図72は、ユーザの少なくとも1本の指を受容するようにサイズ規定された隙間を規定するタブ状構造を含む把持部1044を示している。ユーザは、たとえば把持部1044を摘まみ、側部1026の部分1046を剥がして、脆弱境界942が裂けるようにする。部分1046の剥離により、本体部1004内でフィルタ要素1016を露出させる。
図73は、上述のアクセス機構1040との併用に特に適したフィルタ要素1016を示している。フィルタ要素1016は、基壁1020から延びた少なくとも1つの側壁1022を含むことにより、キャビティ1025を規定するバスケットを構成する。図73は、上壁1023および底壁1025により分離された対向側壁1022を示している。側壁1022が多孔質機構1018を規定していてもよく、他の形態においては、基壁1020が同様に多孔質機構1018を規定していてもよい。フィルタ要素1016は、側壁1022の少なくとも一方を通って延びたウィンドウ1050を規定する。図73は、上壁1023のほぼ全体を使い果たすウィンドウ1050を示している。ウィンドウ1050は、フィルタ要素1016が本体部1004内に配設された場合に、アクセス機構1040、より詳細には、取り外し可能な部分1046と位置合わせされている。その結果、アクセス機構1040を永久に切断した後(たとえば、部分1046を剥がしてフィルタ要素1016を露出させた後)、ウィンドウ1050は、フィルタ要素1016内からの組織サンプルの回収を可能にするようにサイズ規定される。一例においては、ウィンドウ1050を通じてフィルタ要素1016のキャビティ1025内で鉗子が案内されることにより、フィルタ要素1016を本体部1004から取り外す必要なく、組織サンプルを回収可能である。
ここで図70を参照して、この図は、アクセス機構1040の別の形態を示している。アクセス機構1040は、把持部1044に結合された(リングとして示す)少なくとも部分的に取り外し可能な部分1046である脆弱境界1042を含む。ユーザは、たとえば把持部1044を摘まみ、本体部1004の円周上の取り外し可能なリング1044を剥がすことによって、キャップ部1006と本体部1004との間の界面を裂く。キャップ部506が本体部1004から分離することにより、キャビティ1025と連通したフィルタ要素1016の口部1024が露になる。一例においては、口部1024を通じてフィルタ要素1016のキャビティ1025内で鉗子が案内されることにより、フィルタ要素1016を本体部1004から取り外す必要なく、組織サンプルを回収可能である。
図71は、アクセス機構1040のさらに別の形態を示している。図71のアクセス機構1040は、取り外し可能な部分1046を規定する脆弱境界1024の閉じた外周を含む。閉じた外周は、本体部1004の側壁1028のうちの1つに全体が存在していてもよい。アクセス機構1040は、取り外し可能な部分1026(たとえば、リング)に結合された把持部1044を具備する。ユーザは、把持部1044を操作し、側部1026の部分1046を剥がして、脆弱境界942が裂けるようにする。脆弱境界1024の閉じた外周は、取り外し可能な部分1026の完全な除去を可能にし得る。側壁1028内に配設された閉じた外周とウィンドウ1050が位置合わせされた状態で、図73に類似するフィルタ要素が設けられていてもよい。当然のことながら、アクセス機構は、上述のものであろうとなかろうと、図69〜図71に示すような本体部1004上とキャップ部1006上との少なくとも一方であってもよい。
例示的な条項
条項1 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、吸引ラインを受容するように構成され、入口穿孔を規定する入口継手と、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジングであり、マニホールド容積と、当該ハウジングがマニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口とを規定することによって、入口穿孔からマニホールド容積を通って吸引入口に達する吸引経路を提供する、ハウジングと、吸引経路においてハウジング内に配設されたフィルタ要素と、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質機構ならびに組織収集キャビティとは別個のバイパスチャネルを規定する導流器であり、ユーザからの入力を受けて、多孔質機構が吸引経路内、バイパスチャネルが吸引経路外となるように組織収集キャビティが入口穿孔と流体連通する組織収集位置と、バイパスチャネルが吸引経路中の入口穿孔と流体連通し、組織収集キャビティが吸引経路外となるバイパス位置との間で当該導流器を移動させるように構成された制御面を備えた、導流器と、を備えた、マニホールド。
条項2 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成されるとともにマニホールド容積を規定するハウジングで、入口穿孔を規定するとともに吸引ラインを受容するように構成された入口継手を具備する、ハウジングであり、当該ハウジングがマニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口を規定することによって、入口穿孔からマニホールド容積を通って吸引入口に達する吸引経路を提供する、ハウジングと、吸引経路においてハウジング内に配設されたフィルタ要素と、ハウジングに対して回転可能に結合され、複数の組織収集キャビティおよび当該各組織収集キャビティ内の多孔質機構を規定するトレーであり、ユーザからの入力を受けて、当該トレーを軸周りに回転させることにより、多孔質機構が吸引経路内となって組織サンプルを収集するように、組織収集キャビティのうちの1つを入口穿孔と選択的に位置合わせするように構成された制御面を備えた、トレーと、を備えた、マニホールド。
条項3 トレーが、組織収集キャビティとは別個のバイパスチャネルをさらに規定し、軸周りに回転して、組織サンプルを収集することなく吸引経路を流体が流れ得るように、バイパスチャネルを入口穿孔と選択的に位置合わせするようにさらに構成された、条項2に記載のマニホールド。
条項4 バイパスチャネルが、複数のバイパスチャネルを含み、組織収集キャビティおよびバイパスチャネルが軸周りで角度的に交互に配置された、条項3に記載のマニホールド。
条項5 組織収集キャビティおよびバイパスチャネルが、軸周りで角度的に等しく離隔した、条項4に記載のマニホールド。
条項6 トレーが、制御面周りで円周方向に配置された複数のレンズをさらに備え、レンズがそれぞれ、組織収集キャビティのうちの1つと位置合わせされるとともに、組織収集キャビティのうちの1つにおいて拡大をもたらすように成形された、条項2に記載のマニホールド。
条項7 ハウジングが、組織収集キャビティのうちの1つにおいて拡大をもたらすように位置決めされたレンズをさらに備えた、条項2に記載のマニホールド。
条項8 ハウジングが、キャップ部および当該キャップ部に結合された本体部をさらに備え、トレーが、キャップ部の面板に近接して位置決めされた、条項2に記載のマニホールド。
条項9 キャップ部および本体部の一方が、本体部に対してキャップ部を回転可能に固定するように構成された配向機構を備えた、条項8に記載のマニホールド。
条項10 キャップ部が、開口を含み、当該開口を通じて、制御面が操作されるように構成された、条項8に記載のマニホールド。
条項11 トレーを取り外し可能に受容するようにサイズ規定された空隙を規定する担体であり、ハウジングに対して取り外し可能に結合された、担体をさらに備えた、条項2に記載のマニホールド。
条項12 ハウジングが、吸引ラインを取り外し可能に受容するように構成されたバイパス入口継手であり、組織収集キャビティとの流体連通なく、トレーを迂回する流体チャネルを規定する、バイパス入口継手をさらに備えた、条項2に記載のマニホールド。
条項13 ハウジングが、入口継手を具備するキャップ部および当該キャップ部に結合された本体部をさらに備えた、条項1に記載のマニホールド。
条項14 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、キャップ面板を含むキャップ部および吸引ラインを受容するように構成され、入口穿孔を規定する入口継手と、キャップ部に結合され、キャップ部に対して回転可能に固定されてマニホールド容積を一体的に規定する本体部であり、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成され、マニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口を規定することによって、入口穿孔からマニホールド容積を通って吸引入口に達する吸引経路を提供する、本体部と、吸引経路において本体部内に少なくとも一部が配設されたフィルタ要素と、キャップ部のキャップ面板に近接して配設され、複数の組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティそれぞれの多孔質機構を規定するトレーならびに組織収集キャビティとは別個のバイパスチャネルと、を備え、多孔質機構が吸引経路内となって組織サンプルを収集するように、組織収集キャビティのうちの1つが入口穿孔と流体連通する組織収集位置と、トレーが組織サンプルを収集することなく吸引経路を流体が流れ得るように、吸引経路においてバイパスチャネルが入口穿孔と流体連通するバイパス位置とにおいて動作するように構成された、マニホールド。
条項15 トレーが、ハウジングに対して回転可能に結合され、ユーザからの入力を受けて、キャップ部および本体部に対して軸周りに回転することにより、組織収集位置とバイパス位置との間で当該マニホールドを選択的に切り替えるように構成された、条項14に記載のマニホールド。
条項16 キャップ部が、トレーに対して取り外し可能に結合されることにより、組織収集キャビティへのアクセスを可能とする、条項14に記載のマニホールド。
条項17 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであり、前部および後部を具備する、マニホールドであって、マニホールド容積を規定し、当該ハウジングの前部に入口継手を含むとともに、入口継手が吸引ラインを取り外し可能に受容するように構成された状態でマニホールド容積と流体連通した入口穿孔を規定し、当該ハウジングの後部に出口開口をさらに規定するとともに、当該ハウジングがマニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通して、入口穿孔からマニホールド容積を通って吸引入口に達する吸引経路を提供するように構成されたハウジングと、吸引経路においてハウジング内に配設されたフィルタ要素であり、ハウジングが、マニホールド容積と流体連通するとともに、当該ハウジングの長手方向軸から離れる方向に角度が付いた軸上で配向した補助スリーブをさらに規定する、フィルタ要素と、補助スリーブ内で取り外し可能に位置決めされるように構成され、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質機構を規定するトレーであり、多孔質機構が吸引経路内となって組織サンプルを収集するように当該トレーが補助スリーブ内に収まった場合に、組織収集キャビティが当該マニホールドの前部に通じる、トレーと、を備えた、マニホールド。
条項18 ハウジングが、補助スリーブを少なくとも部分的に規定する遠位障壁であり、トレーが補助スリーブ内に収まった場合に、組織収集キャビティ内で拡大をもたらすように構成されたレンズを具備する、遠位障壁をさらに備えた、条項17に記載にマニホールド。
条項19 トレーが、ユーザからの入力を受けるように構成された制御面と、トレーが補助スリーブ内に収まった場合に、ハウジングと封止係合するように構成された封止面とをさらに備えた、条項17に記載のマニホールド。
条項20 補助スリーブが、ハウジングの前部から近位方向に離れる方向に角度が付いた軸上で配向した、条項17に記載のマニホールド。
条項21 入口穿孔が、ハウジングの長手方向軸に対して遠位方向上方に角度が付いた軸上で配向した、条項17に記載のマニホールド。
条項22 ハウジングに結合され、補助スリーブ内で位置決めされた弁をさらに備えた、条項17に記載のマニホールド。
条項23 トレーが、ハウジングの相補保持機構に対して克服可能に係合することにより、補助スリーブ内での当該トレーの保持を容易化するように構成された保持機構をさらに備えた、条項17に記載のマニホールド。
条項24 ハウジングが、内部にフィルタ要素が少なくとも部分的に配設された本体部と、当該本体部に結合され、入口継手を具備するキャップ部と、ユーザの入力を受けて、マニホールドを永久に切断することにより、本体部内のフィルタ要素にアクセスするように構成されたアクセス機構とをさらに備えた、条項17に記載のマニホールド。
条項25 アクセス機構が、脆弱境界と、当該脆弱境界に結合され、ユーザの入力を受けて、脆弱境界を裂くことにより、本体部内のフィルタ要素にアクセスするように構成された把持部と、をさらに備えた、条項24に記載のマニホールド。
条項26 フィルタ要素が、基壁から延びた少なくとも1つの側壁と、側壁を通って延びた多孔質機構と、側壁を通って延び、アクセス機構と位置合わせされ、マニホールドを永久に切断して当該フィルタ要素にアクセスした後、当該フィルタ要素内からの組織サンプルの回収を可能にするようにサイズ規定されたウィンドウと、を備えた、条項25に記載のマニホールド。
条項27 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであり、前部および後部を具備する、マニホールドであって、マニホールド容積を規定し、当該ハウジングの前部に入口継手を含むとともに、入口継手が吸引ラインを取り外し可能に受容するように構成された状態でマニホールド容積と流体連通した入口穿孔を規定し、当該ハウジングの後部に出口開口をさらに規定するとともに、当該ハウジングがマニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通して、入口穿孔からマニホールド容積を通って吸引入口に達する吸引経路を提供するように構成されたハウジングと、吸引経路においてハウジング内に配設されたフィルタ要素であり、ハウジングが、マニホールド容積と流体連通した補助スリーブを規定する遠位障壁をさらに備えた、フィルタ要素と、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質機構を規定し、補助スリーブ内に取り出し可能に配設されるように構成されたトレーであり、遠位障壁が、多孔質機構が吸引経路内となって組織サンプルを収集するように当該トレーが補助スリーブ内に配設された場合に組織収集キャビティ内で拡大をもたらすように成形されたレンズを具備する、トレーと、を備えた、マニホールド。
条項28 補助スリーブが、トレーの相補配向機構に係合して、遠位障壁に対する所定の配向にてトレーを補助スリーブ内に位置決めするように構成された配向機構をさらに備えた、条項27に記載のマニホールド。
条項29 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、吸引ラインを受容するように構成された入口継手を具備するキャップ部と、キャップ部に結合されてマニホールド容積を一体的に規定する本体部であり、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成され、マニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口を規定することによって、入口継手からマニホールド容積を通って吸引入口に達する吸引経路を提供する、本体部と、吸引経路において本体部内に少なくとも一部が配設されたフィルタ要素と、を備え、本体部およびキャップ部の少なくとも一方が、ユーザの入力を受けて、マニホールドを永久に切断することにより、フィルタ要素へのアクセスを可能にするように構成されたアクセス機構を備えた、マニホールド。
条項30 アクセス機構が、脆弱境界と、当該脆弱境界に結合され、ユーザの入力を受けて、脆弱境界を裂くように構成された把持部と、をさらに備えた、条項29に記載のマニホールド。
条項31 脆弱境界が、本体部およびキャップ部の一方に結合され、キャップ部と本体部との間の界面を裂くように構成された取り外し可能なリングである、条項30に記載のマニホールド。
条項32 脆弱境界が、本体部内に閉じた外周をさらに含み、閉じた外周に沿って裂けるように薄型材料で形成された、条項30に記載のマニホールド。
条項33 フィルタ要素が、基壁から延びた少なくとも1つの側壁と、少なくとも1つの側壁を通って延びた多孔質機構と、側壁を通って延び、アクセス機構と位置合わせされ、マニホールドを永久に切断して当該フィルタ要素にアクセスした後、当該フィルタ要素内からの組織サンプルの回収を可能にするようにサイズ規定されたウィンドウと、備えた、条項29に記載のマニホールド。
条項34 当該マニホールドに対して取り外し可能に結合されるように構成され、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質機構を規定し、吸引経路内に位置決めされた場合に組織サンプルを収集するように構成されたトレーをさらに備えた、条項29に記載のマニホールド。
条項35 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジングであり、マニホールド受容体と、当該ハウジングがマニホールド受容体内に係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口と、バイパスチャネルとを規定し、バイパスチャネルと別個の補助スリーブを規定する支持フレームを具備する、ハウジングと、ハウジング内に配設されたフィルタ要素と、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質機構を規定するトレーであり、支持フレームの補助スリーブ内に取り出し可能に配設されるようにサイズ規定されたトレーと、支持フレームに対して摺動可能に結合され、入口穿孔を規定するとともに吸引ラインを取り外し可能に受容するように構成された入口継手を具備する摺動部材であり、ユーザからの入力を受けて、多孔質機構が吸引経路内となって組織サンプルを収集するようにトレーが補助スリーブ内に配設された場合に、入口継手の入口穿孔が組織収集キャビティと流体連通する組織収集位置と、トレーが組織サンプルを収集することなく吸引経路を流体が流れ得るように入口継手の入口穿孔が流体連通するバイパス位置との間で当該摺動部材を移動させるように構成された制御面を備えた、摺動部材と、を備えた、マニホールド。
条項36 摺動部材が、トレーが補助スリーブ内に配設され、当該摺動部材が組織収集位置にある場合に、トレーの組織収集キャビティ内で拡大をもたらすように成形されたレンズをさらに備えた、条項35に記載のマニホールド。
条項37 支持フレームが、前面により分離された対向側部をさらに備え、補助スリーブが対向側部の一方から内方の延び、バイパスチャネルが前面から内方に延びた、条項35に記載のマニホールド。
条項38 摺動部材が、支持フレームの相補追跡機構に係合して、支持フレームに対する当該摺動部材の移動を1自由度で制限するように構成された追跡機構をさらに備えた、条項35に記載のマニホールド。
条項39 トレーが、後壁と反対で対向側壁により分離された前壁と、多孔質機構を具備する基部とをさらに備え、前壁が、摺動部材が組織収集位置にある場合に入口継手の入口穿孔と位置合わせされるように構成された切り欠きを含む、条項35に記載のマニホールド。
条項40 トレーの基部が、後壁に向かって上方に傾斜した傾斜面をさらに備えた、条項39に記載のマニホールド。
条項41 医療廃棄物収集アセンブリ用マニホールドにより組織サンプルを収集する方法であり、マニホールドが、マニホールド容積を規定するハウジングと、出口開口と、補助スリーブおよび当該補助スリーブとは別個のバイパスチャネルを規定する支持フレームと、を備え、マニホールドが、ハウジング内に配設されたフィルタ要素と、支持フレームに対して摺動可能に結合され、入口穿孔を規定する入口継手を具備する摺動部材と、組織収集キャビティ内に位置決め可能で、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質機構を規定するトレーと、をさらに備えた、方法であって、出口開口が医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するようにマニホールドを医療廃棄物収集アセンブリに結合するステップと、吸引ラインを入口継手に結合するステップと、摺動部材が、トレーが組織サンプルを収集することなく吸引経路を流体が流れ得るように入口継手の入口穿孔がバイパスチャネルと流体連通するバイパス位置にある状態で医療廃棄物収集アセンブリを動作させるステップと、入力を制御面に適用して、バイパス位置から、多孔質機構が吸引経路内となるように入口継手の入口穿孔が組織収集キャビティと流体連通する組織収集位置まで摺動部材を移動させるステップと、摺動部材が組織収集位置にある状態で医療廃棄物収集アセンブリを動作させて、組織サンプルを収集するステップと、を含む、方法。
条項42 別の入力を制御面に適用して、摺動部材をバイパス位置に戻すステップをさらに含む、条項41に記載の方法。
条項43 摺動部材が、拡大をもたらすように成形されたレンズをさらに備え、摺動部材が組織収集位置にある場合にレンズを通じて組織収集キャビティを観察するステップをさらに含む、条項41に記載の方法。
条項44 摺動部材がバイパス位置にある状態で補助スリーブからトレーを取り出すステップをさらに含む、条項41に記載の方法。
条項45 摺動部材がバイパス位置にある状態で摺動部材の補助スリーブ内で別のトレーに交換するステップをさらに含む、条項44に記載の方法。
条項46 入力を制御面に適用して摺動部材を組織収集位置まで移動させるステップが、第1の直線方向において横力を制御面に適用することをさらに含む、条項41に記載の方法。
条項47 第1の直線方向と反対の第2の直線方向において別の横力を制御面に適用して、摺動部材をバイパス位置に戻すステップをさらに含む、条項45に記載の方法。
条項48 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成されるとともにマニホールド容積を規定するハウジングで、吸引ラインを受容するように構成された入口継手を具備するとともに入口穿孔を規定するステータを具備する、ハウジングであり、当該ハウジングがマニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口を規定することによって、入口穿孔からマニホールド容積を通って吸引入口に達する吸引経路を提供する、ハウジングと、吸引経路においてハウジング内に配設されたフィルタ要素と、ステータ内に回転可能に配設されるとともに組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質を規定するロータであり、ユーザからの入力を受けて、ステータ内で回転することにより、多孔質機構が吸引経路内となって組織サンプルを収集するように入口穿孔と組織収集キャビティとの間の流体連通を選択的に確立するように構成された制御面を備えた、ロータと、を備えた、マニホールド。
条項49 ロータが、組織収集キャビティとは別個のバイパスチャネルをさらに規定し、制御面が、ユーザからの入力を受けて、ロータをステータ内で回転させることにより、組織サンプルの収集なく吸引経路を流体が流れ得るように入口穿孔とバイパスチャネルとの間の流体連通を選択的に確立するようにさらに構成された、条項48に記載のマニホールド。
条項50 ステータが、ロータのバイパスチャネルが吸引経路にある場合に、組織収集キャビティが位置合わせされるように位置決めされたウィンドウを規定する側壁をさらに備えた、条項48に記載のマニホールド。
条項51 ステータの側壁が、拡大をもたらすように成形されたレンズをさらに備え、組織収集キャビティが吸引経路にある場合に、レンズと位置合わせされるように位置決めされた、条項50に記載のマニホールド。
条項52 ロータが、円筒状外壁をさらに備え、組織収集キャビティおよびバイパスチャネルがそれぞれ、外壁内の2つの開口間に規定された、条項48に記載のマニホールド。
条項53 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成されるとともにマニホールド容積を規定するハウジングで、吸引ラインを受容するように構成された入口継手を具備するとともに内部を通って延びた入口穿孔を規定するステータを具備する、ハウジングであり、当該ハウジングがマニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口を規定する、ハウジングと、ステータ内に回転可能に配設されるとともに組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質を規定して組織サンプルを収集するように構成され、組織収集キャビティとは別個のバイパスチャネルを規定するロータと、を備え、多孔質機構が吸引経路内となって組織サンプルを収集するように組織収集キャビティが入口穿孔と流体連通する組織収集位置と、組織サンプルの収集なく吸引経路を流体が流れ得るようにバイパスチャネルが入口穿孔と流体連通するバイパス位置との一方において動作するように構成された、マニホールド。
条項54 ロータが、外壁を備え、組織収集キャビティおよびバイパスチャネルがそれぞれ、側壁内の2つの開口間に規定された、条項53に記載のマニホールド。
条項55 ロータが、ユーザからの入力を受けて、組織収集位置とバイパス位置との間で動作するように当該マニホールドを切り替えるように構成された制御面とをさらに備えた、条項53に記載のマニホールド。
条項56 ステータが、当該マニホールドがバイパス位置で動作して組織サンプルの回収を可能にする場合に、組織収集キャビティと位置合わせされるとともに組織収集キャビティを露出させるように位置決めされたウィンドウを規定する側壁をさらに備えた、条項53に記載のマニホールド。
条項57 ステータが、拡大をもたらすように成形されたレンズをさらに備え、当該マニホールドが組織収集位置で動作する場合に、組織収集キャビティと位置合わせされるように位置決めされた、条項53に記載のマニホールド。
条項58 医療廃棄物収集アセンブリ用マニホールドにより組織サンプルを収集する方法であり、マニホールドが、マニホールド容積、出口開口、およびステータを規定するハウジングならびに入口継手を備え、マニホールドが、ハウジング内に配設されたフィルタ要素と、ステータ内に回転可能に配設されるとともに制御面を備えたロータと、をさらに備えた、方法であって、出口開口が医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するようにハウジングを医療廃棄物収集アセンブリに結合するステップと、吸引ラインを入口継手に結合して、入口継手の入口穿孔から吸引入口に達する吸引経路を提供するステップと、マニホールドが、ロータ内に規定されたバイパスチャネルが吸引経路にあり、ロータ内に規定された組織収集キャビティが吸引経路にないバイパス位置にある状態で医療廃棄物収集アセンブリを動作させるステップと、制御面を作動させて、バイパス位置から、組織収集キャビティが吸引経路にあり、バイパスチャネルが吸引経路から除去された組織収集位置まで、ステータ内のロータを回転させるステップと、マニホールドが組織収集位置にある状態で医療廃棄物収集アセンブリを動作させて、組織収集キャビティの多孔質機構により組織サンプルを収集するステップと、を含む、方法。
条項59 組織サンプルの収集後、制御面を作動させて、ロータをバイパス位置まで戻すステップをさらに含む、条項58に記載の方法。
条項60 ロータがバイパス位置にある間に、組織収集キャビティから組織サンプルを回収するステップをさらに含む、条項59に記載の方法。
条項61 ステータが、ウィンドウを規定する側壁を備え、制御面を作動させてロータをバイパス位置に戻すステップが、組織収集キャビティをステータのウィンドウと位置合わせすることにより、組織収集キャビティを露出させることと、ステータのウィンドウを通じて、露出した組織収集キャビティから組織サンプルを回収することと、をさらに含む、条項59に記載の方法。
条項62 ステータが、拡大をもたらすように成形されたレンズをさらに備え、ロータが組織収集位置にある場合にレンズを通じて組織収集キャビティを観察するステップをさらに含む、条項58に記載の方法。
条項63 組織収集キャビティから組織サンプルを回収するステップが、器具により多孔質機構をこすって組織サンプルを排除することをさらに含む、条項60に記載の方法。
条項64 制御面を作動させてロータをバイパス位置から組織収集位置まで移動させるステップが、第1の回転方向に制御面を回転させることをさらに含む、条項59に記載の方法。
条項65 制御面を作動させてロータをバイパス位置に戻すステップが、第1の回転方向と反対の第2の回転方向に制御面を回転させることをさらに含む、条項64に記載の方法。
条項66 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジングであり、マニホールド容積と、マニホールド容積と流体連通した補助スリーブと、組織収集チャネルと、組織収集チャネルとは別個のバイパスチャネルと、当該ハウジングがマニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口とを規定する、ハウジングと、ハウジング内に配設されたフィルタ要素と、ハウジングに対して回転可能であり、吸引ラインを受容するように構成され、入口穿孔を規定する入口継手と、補助スリーブ内に取り外し可能に位置決めされるように構成されたトレーであり、当該トレーが補助スリーブ内に位置決めされた場合に組織収集通路と連通する組織収集キャビティおよび多孔質機構を規定する、トレーと、ユーザからの入力を受けて、トレーが補助スリーブ内に位置決めされた場合に入口穿孔が組織収集チャネルおよび多孔質機構と連通する組織収集構成と、入口穿孔がバイパスチャネルと連通するバイパス構成との間で入口継手を回転させるように構成された制御面と、を備えた、マニホールド。
条項67 ハウジングが、組織収集キャビティ内で拡大をもたらすように位置決めされたレンズをさらに備えた、条項66に記載のマニホールド。
条項68 ハウジングが、マニホールド容積と流体連通した第2の補助スリーブをさらに規定し、当該マニホールドが、第2の補助スリーブ内に取り外し可能に位置決めされ、第2の組織収集キャビティおよび第2の多孔質機構を規定する第2のトレーをさらに備えた、条項66に記載のマニホールド。
条項69 第1の補助スリーブおよび第2の補助スリーブが、ハウジングの直径方向反対に位置決めされた、条項68に記載のマニホールド。
条項70 ハウジングが、別の吸引ラインを取り外し可能に受容するように構成されたバイパス入口継手であり、組織収集キャビティとの流体連通なく、トレーを迂回する流体チャネルを規定する、バイパス入口継手をさらに備えた、条項66に記載のマニホールド。
条項71 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジングであり、マニホールド容積と、当該ハウジングがマニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口とを規定する、ハウジングと、ハウジング内に配設されたフィルタ要素と、ハウジングに対して移動可能であり、第1の吸引ラインを受容するように構成され、第1の入口穿孔を規定する第1の入口継手と、ハウジングに対して固定され、第1の吸引ラインを受容するように構成され、第1の入口穿孔を規定する第2の入口継手であり、第1および入口穿孔がそれぞれマニホールド容積と流体連通した、第2の入口継手と、ハウジングに対して取り外し可能に結合されるように構成されたトレーであり、当該トレーが補助スリーブ内に位置決めされた場合に組織収集通路と連通する組織収集キャビティおよび多孔質機構を規定する、トレーと、ユーザからの入力を受けて、トレーが補助スリーブ内に位置決めされた場合に第1の入口穿孔が多孔質機構と連通する組織収集構成と、第1の入口穿孔が多孔質機構と連通しないバイパス構成との間で第1の入口継手を移動させるように構成された制御面と、を備えた、マニホールド。
条項72 第2の入口穿孔が、組織収集構成において、組織収集キャビティと流体連通しない、条項71に記載のマニホールド。
条項73 ハウジングが、マニホールド容積と流体連通した補助スリーブをさらに規定し、トレーが、補助スリーブ内に取り外し可能に位置決めされるように構成された、条項71に記載のマニホールド。
条項74 マニホールド受容体および吸引入口を具備する医療廃棄物収集アセンブリにより組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド受容体と取り外し可能に係合されるように構成されたハウジングであり、マニホールド容積と、開口部と、開口部とは別個のバイパス開口と、当該ハウジングがマニホールド受容体と係合された場合に医療廃棄物収集アセンブリの吸引入口と流体連通するように構成された出口開口とを規定する、ハウジングと、ハウジング内に配設されたフィルタ要素と、ハウジングに対して回転可能であり、第1の吸引ラインを受容するように構成され、第1の入口穿孔を規定する第1の入口継手と、ハウジングに対して回転可能であり、第2の吸引ラインを受容するように構成され、第2の入口穿孔を規定する第2の入口継手と、ユーザからの入力を受けて、第1の入口穿孔が開口部と連通し、第2の入口穿孔がバイパス開口のうちの1つと連通する組織収集構成と、第1の入口穿孔および第2の入口穿孔がそれぞれ別個のバイパス開口と連通するバイパス構成との間で第1の入口継手および第2の入口継手を回転させるように構成された制御面と、を備えた、マニホールド。
条項75 ハウジングが、マニホールド容積と連通した補助スリーブをさらに規定し、トレーが、補助スリーブ内に取り外し可能に位置決めされるように構成された、条項74に記載のマニホールド。
条項76 トレーの組織収集キャビティが、開口部と連通した、条項75に記載のマニホールド。
条項77 ハウジングが、補助スリーブ内の配向機構をさらに備え、トレーが、配向機構と取り外し可能に係合して、単一の配向にて当該トレーのハウジングとの結合を可能にするように構成された相補配向機構をさらに備えた、条項66に記載のマニホールド。
条項78 ハウジングの配向機構が、タブであり、トレーの相補配向機構が、側部から延びてタブと移動可能に係合するように構成されたレールである、条項77に記載のマニホールド。
条項79 吸引ラインを通じて組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド容積と、当該マニホールド容積と流体連通し、吸引ラインと流体連通するように構成された入口穿孔と、マニホールド容積と流体連通した補助スリーブと、吸引源と流体連通して、吸引ラインから補助スリーブおよびマニホールド容積を通って達する吸引経路を設けるように構成された出口開口と、を規定するハウジングと、吸引経路においてハウジング内に配設されたフィルタ要素と、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質機構を規定するトレーであり、多孔質機構が吸引経路にあって組織サンプルを収集する状態で補助スリーブ内に取り外し可能に位置決めされるように構成された、トレーと、当該トレーとフィルタ要素との間の吸引経路内の逆流防止弁と、を備えた、マニホールド。
条項80 ハウジングが、補助スリーブに通じる第1の端部およびマニホールド容積に通じる第2の端部を有する移行穿孔をさらに規定し、逆流防止弁が、移行穿孔の第2の端部を選択的に覆って、補助開口からマニホールド容積まで廃棄物が流れ得るようにする、条項79に記載のマニホールド。
条項81 ハウジングが、補助スリーブを迂回する出口開口と流体連通したバイパス穿孔をさらに規定することによって、バイパス穿孔からマニホールド容積を通って出口開口に達するバイパス吸引経路を提供し、逆流防止弁が、移行穿孔の第2の端部およびバイパス穿孔の端部を選択的に覆う、条項80に記載のマニホールド。
条項82 逆流防止弁が、フラッパ弁ユニットである、条項81に記載のマニホールド。
条項83 フラッパ弁ユニットが、移行穿孔の第2の端部を選択的に覆う第1のフラッパおよびバイパス穿孔の端部を選択的に覆う第2のフラッパを備えた、条項82に記載のマニホールド。
条項84 ハウジングが、キャップ部および当該キャップ部に結合された本体部をさらに備え、キャップ部が、本体部とともにマニホールド容積を少なくとも部分的に規定するキャップ面板を含み、移行穿孔が、キャップ面板を通って延び、逆流防止弁が、キャップ面板に結合された、条項81に記載のマニホールド。
条項85 ハウジングが、バイパス穿孔を規定するとともに別の吸引ラインを受容するように構成されたバイパス継手であり、キャップ面板に結合された、バイパス継手をさらに備えた、条項84に記載のマニホールド。
条項86 吸引ラインを通じて組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド容積と、当該マニホールド容積と流体連通し、吸引ラインと流体連通するように構成された入口穿孔と、マニホールド容積と流体連通した補助スリーブと、吸引源と流体連通して、吸引ラインから補助スリーブおよびマニホールド容積を通って達する吸引経路を設けるように構成された出口開口と、を規定するハウジングであり、本体部と、当該本体部に結合され、マニホールド容積を少なくとも部分的に規定するキャップ部であり、第1の軸上で配向したキャップ面板を含む、キャップ部と、キャップ面板に結合され、補助スリーブを少なくとも部分的に規定する上側障壁であり、第1の軸に対して角度が付いた第2の軸上で配向した、上側障壁とを備えた、ハウジングと、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質機構を規定するトレーであり、多孔質機構が吸引経路にあって組織サンプルを収集する状態で補助スリーブ内に取り外し可能に位置決めされるように構成された、トレーと、を備えた、マニホールド。
条項87 上側障壁に結合され、補助スリーブ内で拡大をもたらすように成形されたレンズをさらに備えた、条項86に記載のマニホールド。
条項88 マニホールド容積内および吸引経路中に配設されたフィルタ要素をさらに備えた、条項86に記載のマニホールド。
条項89 ハウジングが、補助スリーブに通じる補助開口であり、補助スリーブが近位−遠位方向に配向するように当該マニホールドの遠位端を規定する、補助開口をさらに規定する、条項86に記載のマニホールド。
条項90 ハウジングが、入口穿孔を規定する入口継手であり、吸引ラインを受容するようにサイズ規定された、入口継手をさらに備え、入口継手が、上側障壁に結合されるとともに上側障壁から上方に延びた、条項89に記載のマニホールド。
条項91 ハウジングが、補助スリーブに通じる補助開口であり、補助スリーブが側方に配向するように当該マニホールドの側端を規定する、補助開口をさらに規定する、条項86に記載のマニホールド。
条項92 ハウジングが、入口穿孔を規定する入口継手であり、吸引ラインを受容するようにサイズ規定された、入口継手をさらに備え、入口継手が、上側障壁に結合されるとともに上側障壁から遠位方向に延びて、当該マニホールドの遠位端を規定する、条項91に記載のマニホールド。
条項93 ハウジングが、キャップ面板に結合され、補助スリーブを迂回する出口開口と流体連通したバイパス穿孔を規定するバイパス継手をさらに規定することによって、バイパス穿孔からマニホールド容積を通って出口開口に達するバイパス吸引経路を提供する、条項86に記載のマニホールド。
条項94 吸引ラインを通じて組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド容積と、当該マニホールド容積と流体連通し、吸引ラインと流体連通するように構成された入口穿孔と、マニホールド容積と流体連通した補助スリーブと、吸引源と流体連通して、吸引ラインから補助スリーブおよびマニホールド容積を通って達する吸引経路を設けるように構成された出口開口と、を規定するハウジングであり、入口穿孔を規定する入口継手であり、近位−遠位方向に第1の軸上で配向した、入口継手を備え、補助スリーブが、側方に配向するように第1の軸と直交する第2の軸周りに配設された、ハウジングと、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティ内の多孔質機構を規定するトレーであり、多孔質機構が吸引経路にあって組織サンプルを収集する状態で補助スリーブ内に取り外し可能に位置決めされるように構成された、トレーと、を備えた、マニホールド。
条項95 吸引経路においてハウジング内に配設されたフィルタ要素をさらに備えた、条項94に記載のマニホールド。
条項96 吸引ラインを通じて組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド容積と、当該マニホールド容積と流体連通し、吸引ラインと流体連通するように構成された入口穿孔と、吸引源と流体連通して、吸引ラインからマニホールド容積を通って達する吸引経路を設けるように構成された出口開口と、を規定するハウジングと、組織収集キャビティおよび当該組織収集キャビティと連通した多孔質機構を規定するトレーであり、ハウジングと取り外し可能に結合されるように構成された、トレーと、吸引経路においてハウジング内に配設されたフィルタ要素と、を備え、ハウジングが、フィルタ要素にアクセスして組織サンプルを回収できるように相互に取り外し可能に結合されたキャップ部および本体部を備えた、マニホールド。
条項97 キャップ部および本体部がそれぞれ、キャップ部および本体部を取り外し可能に結合する相補結合機構を備えた、条項96に記載のマニホールド。
条項98 相補結合機構が、干渉係合によって相互に取り外し可能に係合するように構成された少なくとも1つのキーおよび少なくとも1つのキー溝を備えた、条項97に記載のマニホールド。
条項99 少なくとも1つのキーおよび少なくとも1つのキー溝が、3つのキーおよび3つのキー溝を含む、条項98に記載のマニホールド。
条項100 少なくとも1つのキー溝が、挿入部および当該挿入部と連通した係止部を備え、挿入部が、係止部よりも広い、条項98に記載のマニホールド。
条項101 吸引ラインを通じて組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド容積と、当該マニホールド容積と流体連通し、吸引ラインと流体連通するように構成された入口穿孔と、マニホールド容積と流体連通した補助スリーブに通じる補助開口と、吸引源と流体連通して、吸引ラインから補助スリーブおよびマニホールド容積を通って達する第1の吸引経路を設けるように構成された出口開口と、を規定するハウジングであり、補助スリーブ内に配設された位置付け機構を備えた、ハウジングと、制御面、当該制御面に結合された封止面、基部、および当該基部に結合された側部を備えたトレーであり、基部および側部が、封止面から延びるとともに、組織収集キャビティおよび基部内の多孔質機構を規定する、トレーと、を備え、トレーの制御面が、ユーザからの入力を受けて、下側障壁に近い補助開口の部分から封止面を遠ざけることにより、トレーの基部と補助スリーブを規定するハウジングの下側障壁との間の隙間を通って補助開口から出口開口に達する第2の吸引経路を設けて位置付けるように構成された、マニホールド。
条項102 吸引ラインを通じて組織サンプルを収集するマニホールドであって、マニホールド容積と、当該マニホールド容積と流体連通し、吸引ラインと流体連通するように構成された入口穿孔と、マニホールド容積と流体連通した補助スリーブに通じる補助開口と、吸引源と流体連通して、吸引ラインから補助スリーブおよびマニホールド容積を通って達する第1の吸引経路を設けるように構成された出口開口と、を規定するハウジングであり、補助スリーブ内に配設された位置付け機構を備えた、ハウジングと、封止面、基部、および当該基部に結合された側部を備えたトレーであり、基部および側部が、封止面から延びるとともに、組織収集キャビティおよび基部内の多孔質機構を規定する、トレーと、を備え、トレーが、(i)封止面が補助開口を封止し、(ii)組織収集キャビティが補助スリーブ内に位置決めされるとともに入口穿孔側に通じ、(iii)基部および/または側部が補助スリーブ内の位置付け機構に係合して、当該トレーの基部と補助スリーブを規定するハウジングの下側障壁との間に隙間を設けるように、ハウジングと取り外し可能に結合されるように構成された、マニホールド。
上記説明は、何ら網羅的でもなければ、本発明を如何なる特定の形態に限定する意図もない。使用した専門用語は、本質的に、限定ではなく説明の用語の範疇に入るものである。上記教示内容に照らして、多くの改良および変形が可能であり、本発明は、具体的な説明と異なる実施がなされ得る。