JP2021521968A - 骨内歯科インプラント用インプラントアバットメント - Google Patents

骨内歯科インプラント用インプラントアバットメント Download PDF

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Abstract

本発明は、アバットメントを顎の骨に挿入可能な、骨内歯科インプラント用アバットメント及び該インプラントアバットメントを有する歯科用インプラントに関する。

Description

本発明は、骨内歯科インプラント用インプラントアバットメント及び、顎の骨内に本発明のアバットメントをベース体と共に挿入可能な歯科インプラントに関する。
今日、歯科インプラントは、通常、チタン又はチタン合金から作られ、自然な歯根に近似した、螺旋、円筒又は段差円筒などの形状である。
殆どのインプラントシステムにおいては、インプラントアバットメントは実際のインプラント、所謂ベース体上に配置され、インプラントの長手方向軸に沿ってインプラント本体内にネジ止めされることで、インプラントに接続される。こうして、インプラントとインプラント上の補綴構造間の接続が確立される。除去可能構造と固定構造との間には違いがある。
こうした構造のインプラントには、アバットメントの所望の長手方向軸がインプラントの長手方向軸と一致しないという問題がしばしば生じる。この問題は、殆どの平行なアバットメントが、平行でない軸方向を持ったいくつかのインプラント上に配置されようとすることで、特に生じる。
しかしながら、ある場合には、アバットメント/固定ヘッドをベース体に対してある角度で位置決めしなければならない必要性がある。ベース体は時として、例えば局部的な骨の萎縮などにより、顎の骨に対してある角度を持って植設される必要があるが、一方で、固定ヘッドは、入れ歯の最適な取り付けや、それによって吸収される噛む力の導入のために異なる角度方向を持つ必要がある。
この目的のために、ベース体の歯冠端部にボールヘッドを設け、該ボールヘッドの表面に作用する止めねじを用いて、対応する部分の回転を確保することがすでに知られている。しかし、該対応する部分が基体に対して強固かつ確実に接続され得るかは、保証が無い。
こうして、これらの問題を解決するための多くの提案が従来、知られている。
US4832601による補綴歯のための調整可能な支持体は、ナット素子と係合しているボルト素子を受け入れる開口を持ったアバットメント素子を有する。停止素子はボルト素子の頭部とナット素子の拡張されたカラー部との間に挟まれている。停止素子は、所望の位置に揺動可能であり、ボルトとナット素子が、該停止素子を所望の位置にロックする形で締結される。該停止素子に対して相補的な形状の開口を持った補綴歯は、該停止素子と係合して該停止素子の角度方向を設定する。
更に、US5194000は、口腔及び歯科手術、特に、下顎手術で使用されるインプラントを開示しており、それはインプラントと実質的に同軸の円錐台の形状の構成要素を有し、その歯冠端部に球状素子を設け、該球状素子は、人工補綴物に形成された対応する空洞内に受け入れられることが出来、インプラントに対して人工補綴物を保持する。
US5195891には、異なる解決策が提案されている。これは、インプラントシステムに関わり、特に、修復装置、特に患者が取り外せる修復装置の場合で、その挿入軌跡に対して所望の方向に一つ以上の補綴歯又は装置を調整可能に保持するためのアンカー装置に関する。
US5302125は、角度回転可能な歯科人工補綴物インプラントが述べられ、インプラントホルダーとアバットメント人工補綴物間の改良された固定方法を開示する。
インプラント基体上に装着されたアバットメントを整列させる他の方法は、例えば、DE-OS-19959366で提案されており、長手方向の軸は互いに45°までの角度を有している。この公報では、インプラントアバットメントは、ネジを用いてインプラントにネジ止めされるように提案され、これによりインプラントアバットメントはアバットメントと該アバットメントの基部でインプラント上に配置することが出来る接続部を有する。これにより、アバットメントを該接続部と接続工程、好ましくは溶接又は接着を介して、その長手方向軸をネジの長手方向軸に対して限界角度までの所望の角度に角度付けされた形で接続することが出来る。しかし、このタイプの実施例は、溶接又は接着で結合した後は、構成要素は構造的に互いに固定され、互いの位置を較正することがもはや出来ない不都合がある。
歯科用インプラントのアバットメントの更なる発展が、EP1547543で述べられている。歯科用インプラントに歯科用人工補綴物をアンカリングするために、ここで述べられたアバットメントは、それに接続される、後配置されるもの及びねじ込み式の構造であり、歯科用インプラントにねじ込まれ、後配置されるものとネジ込み式の構造の間にボールジョイントを持つ。ねじ込み式の構造と後の組立体は、ボールジョイントをインプラントに、後の組立体をボールジョイントに、そしてボールジョイントそれ自身を強固に固定するためのものである。この構造の欠点は、機械的な強さと、多数の部品からなる構成である。
WO2008/019774によると、プライマリクラウンとセカンダリクラウンからなる二つのインプラントからなる歯科用インプラントであり、セカンダリクラウンは、セカンダリクラウンの外側殻に配置することが出来る人工補綴物又はブリッジの支持体である。セカンダリクラウンの外側殻は、少なくとも1カ所は、少なくともほぼ円形又は半円形であり、人工補綴物又は薄板を保持するために設けられ、回動自在に設けられている。
アバットメントを歯科用インプラントに予め決められた角度で接続するための組立角度接続について、WO2010/150188で述べられている。組立角度接続は、歯科用インプラントに接続することが出来る基部素子とアバットメントに接続することの出来る頂部素子を有する。頂部素子は、基部素子に接続されて、予め決められた角度を形成する。二つの素子の複合的な角度継ぎ手による組立は、基部素子と歯科用インプラント間、頂部素子とアバットメント間及び基部素子と頂部素子間の強くて安定的な接続をもたらす。接続角度継ぎ手は、顎の骨構造を最高に利用するために人工補綴物内で使用することができる。
EP2647347は、歯科用インプラント内に固定可能な支持体と人工補綴物に接続し得る固定組立体を持った人工補綴物固定に関するものである。固定組立体は実質的に球状の空洞を持って、ねじ切りされた貫通孔を有するプライマリ素子を有し、該貫通孔には球状のヘッドを持ったネジが挿入されている。こうして、球状のヘッドは支持体の接続部の内部に挿入することが出来、プライマリ素子の実質的に球状の空洞を形成する壁は、支持体の接続部の外周を、部分的かつ外部から囲むように調整することができ、固定組立体は回転可能に接続される。
EP2684538によれば、歯科用上部構造のネジ溝矯正装置がネジ溝部とインプラントと相互に作用する部分を持つ。ネジ溝部の座部は、所謂カップ形状であり、内部底面は凹面形状であり、外部底面は凸面形状である。ネジ素子の座部のネジ穴は楕円形の穴であり、インプラントと部分的に協働する部分は、歯科用インプラントに接続される下部インプラント協働部と上部インプラント協働部を有する。下部インプラント協働部は、先端凹面座部を有し、上部インプラント協働部は下部インプラント協働部の凹部座面の半径に対応した半径を有する、基部凸面底面を持ち、第1のボールジョイントを形成する。上部インプラント協働部は、ネジ溝部の外部底面の半径に対応する半径を持った先端凹面座部を有し、第2のボールジョイントを形成する。
EP2835110は、角度及び位置を自由に調整でき、ボールジョイントとボールジョイント角度制限カバーを持った人工補綴物装着ブラケットについて述べている。
US9320577は、歯科用インプラントアバットメント接続組立体について述べている。該組立体は、歯科用インプラントに固定するために用いられる座部及び、ソケット内のユーザが選択可能なネジ穴にボールジョイントを装着するための、座部から伸延するネジ柱を持った球状ヘッドを持ったボール部を有し、歯科用人工補綴物を固定するためにボールヘッドに取り付けられた一体的な位置決めアタッチメントキャップを、継ぎ手組立体と適切に整列させることができる。
球状部分を持った歯科用インプラントの更なる固定システムがWO2015/152815で述べられており、それは空洞を形成する座部を持った本体を有している。該固定システムは、共に座部を形成する少なくとも二つの部品を有する。部品は座部が歯科用インプラントの球状部分を取り囲むことが出来るように構成され、これにより座部は、部品が互いに移動可能な第1の位置と部品が互いに移動を拘束される第2の位置との間で移動しうるようになっている。
WO2016/170376はまた、インプラント内に単一の歯科装置を固定するために、連続的に角度調整が可能な構造を述べている。
従来のシステムの欠点は、構造が多数の個々の部品からなることと、機械的な安定性と強度を低下させる位置調整にある。
本発明は、従って、歯科用インプラントのインプラントアバットメントの一体的な構造の更なる開発に基づいており、確実な構造の整列と、構造部品と更なる歯科用部品を互いに固定することを、簡単な方法で行うことである。
本発明によれば、この課題は、人工補綴物のような歯科用部品に関するアバットメントを提供することで解決される。
該アバットメントは、
−顎に対する配列において、冠端に配置されたボールヘッド容器を有する、実質的に円筒形のアバットメントベースを有し、
−歯科用人工補綴物のための実質的に円筒形の固定ヘッドを有し、該固定ヘッドは、該固定ヘッドの長手方向軸と同芯の貫通穴及び、顎における配置に関して、端部に配置されたボールヘッドを有し、
該固定ヘッド及び前記ボールヘッド容器と端部で対向するボールヘッドと、長手方向軸が共通である貫通穴を有し、
−前記ボールヘッドは、ボールヘッド容器に囲まれ、好ましくは該ボールヘッドの少なくとも半分が、前記ボールヘッド容器によって、好ましくはクランプ手段によってクランプ可能に固定されている。
本発明による、上記した「ボールヘッドの半分」定義の意味は、顎に配置する関連で、歯科用人工補綴物、冠端のキャプ等のような歯科用部品を後に固定する際に、固定ヘッドの部分より下の先端側に配置されるボールヘッドが、ボールヘッド容器によって少なくとも半分のボール分囲まれるということである。ボールヘッドがボールヘッド容器に挿入されると、ボールヘッドは、ボールヘッド容器の揺動開口から押圧され、材料の弾性によりボールヘッド容器内に滑り込む。この位置で、ボールヘッドは、揺動開口に比して僅かに大きな直径により、抜け落ちることが、問題なく、確実に防止される。ボールヘッドを容器に挿入するのは、該ボールヘッドを、ドライアイス又は液体窒素で、いわゆる冷却収縮により、熱的に収縮させることで、簡単に行うこともできる。こうしてボールヘッドは、冷却状態でボールヘッド容器に挿入されると、室温に戻されて、該ボールヘッドの少なくとも半分がボールヘッド容器内に抱かれる。
固定ヘッドはボールヘッド容器内に、貫通穴を通る支持手段を導入することで、保持することが出来、支持手段は、固定ヘッドのボールヘッドをボールヘッド容器内に押し付ける。クランプ手段の例としては、割ピン、マンドレル又は好ましくはクランプネジであり、これによりクランプネジは固定ヘッドの貫通穴内に位置する内部ネジにねじ込まれ、ボールヘッド容器に直接押圧接触するか、又はボールヘッドの先端を押圧開放して、ボールヘッド容器に対してボールヘッドを間接的に押し付けることが出来る。
更なる好適な実施例では、ボールヘッドは、該ボールヘッドを貫通穴に向けて切断して、ボールヘッドセグメントを形成する、少なくとも一つのスロット、特に二つのスロットを有し、各スロットは、好ましくは0°から45°の角度で配置され、好ましくは、貫通穴の長手方向軸に対して、スロットの中心軸が(0°)に配置される。
特に、ボールヘッドは、貫通穴の両側からボールヘッドを貫通/切断する、少なくとも3、4、5、6、8又は10,好ましくは2の倍数のスロットを有することができ、例えば、楔形のボールヘッドセグメントを形成してもよい。各スロットは、貫通穴の長手方向軸に対して0°の中心軸の角度で配置され、貫通穴の軸はスロットにより形成/広がった平面と常に同一平面にあり、各平面は、スロットの数で360°を割った角度で互いに配置される。本発明によれば、スロットは、ボールヘッドから外側に貫通穴にむけて伸延している。もし、スロットが偶数の場合、スロットは、好ましくは互いに対向する形で一つの平面上に配置され、ボールヘッドを、スロットの数に対応した数のボールヘッドセグメントに分割することが望ましい。もし、4、6、8又はそれ以上のスロットが有れば、セグメントは、4、6、8又はそれ以上の数の楔形のボールヘッドセグメントの形を取る。
ボールヘッドを切断して貫通穴内へ抜ける少なくとも一つのスロットの軸方向長さは、少なくともボールヘッドの軸方向の直径と等しい。好ましくは、ボールヘッドのスロットは、中空円筒固定ヘッドへの遷移領域まで、クランプネジのネジまで形成され得る。こうして、スロットの軸方向長さは、ボールヘッドの直径とほぼ等しくなりうるのである。
ボールヘッドを切断して貫通穴内へ抜ける少なくとも一つのスロットは、好ましくはボールヘッドの端部に向けて開放され、ボールヘッド容器内でボールヘッドが、全てのボールヘッドセグメントについて容易に押しつけられるようにする。ボールヘッドは、好ましくは、ボールセグメント楔の形でスロットにより、4、6又は8個のボールヘッドセグメントに分割される。ボールヘッドは、好ましくは、球状の空洞であり、従ってボールヘッドセグメントは、それぞれカップのような形状をもつ。
特に、固定ヘッドを貫通する貫通穴は、ガイド部及びクランプ部及び、ガイド部に面したクランプ部の端部に設けられた内部ネジを有し、そこにクランプネジをねじ込むことができる。クランプネジの長さ及び直径は、該クランプネジがねじ込み位置にある時、ボールヘッドセグメントをボールヘッド容器に確実にクランプするような寸法となっている。
ボールヘッドを貫通し、好ましくはボールヘッド内で拡張して中空のボールを形成する貫通穴は、スロットの領域内のクランプ部、好ましくは最大直径域の下に、通常は、スロットの軸方向長さの中央部又はそれより下で、内部カラー又はテーパーエッジを形成する。クランプネジが、ねじ込まれた際に、それと当接し、ボールヘッドセグメントを押し開き、ねじ込み位置で、ボールヘッド容器内の所定位置に確実にボールヘッドセグメントを固定する。
ボールヘッドをボールヘッド容器内に容易に挿入するために、特に脆い材料の場合、アバットメントベースは、固定ヘッドと対向するスイベル開口に、ネジ、好ましくは1条(単一のネジ山)だけのネジを持っていてもよい。それは、固定ヘッドがボールヘッド容器内に挿入された際に、固定ヘッドのボールヘッド上、好ましくはボールヘッドの最大直径の領域に形成された対応するネジ、好ましくは1条だけ(単一のネジ山)のネジと係合することが出来る。こうして、ボールヘッドは、ネジにより、ボールヘッド容器のスイベル開口のネジにねじ込むことが出来、1回以上の回転で、ボールヘッドは、ボールヘッド容器内に抱かれ、該ボールヘッド容器内で、スイベル開口が許容する範囲で揺動することができる。
他の実施例では、アバットメントベースは、少なくとも一つの溝又は突起を固定ヘッドに対向するスイベル開口に持っていてもよい。それらは固定ヘッドのボールヘッド上の、好ましくはボールヘッドの最大直径の領域での、突起又は溝と係合することができ、固定ヘッドがボールヘッド容器内に挿入された際に、それぞれ実矧ぎ継ぎにより係合する。こうして、溝又は舌を持ったボールヘッドを、ボールヘッド容器のスイベル開口の対応する舌又は溝に挿入することができ、短い挿入の後、ボールヘッドは、ボールヘッド容器内に抱かれ、該ボールヘッド容器内で、スイベル開口が許容する範囲で揺動することができる。
可動性を高めるために、アバットメントベースの前端部は、スイベル開口のために面取りしておくことが出来、それにより揺動角度が増大する。
本発明は、上記したようなアバットメント及びベース体を持った歯科用インプラントに関するものでもあり、特に環状窪み及び該環状窪みと同芯の穴を持った実質的に円筒形のベース体を持った歯科用インプラントである。歯科用インプラントは、顎の骨に形成された穴に挿入することが出来、先端に固定ネジを固定するためのネジを有する。そしてベース体の環状窪みに挿入することが出来るバットメントは、上述したようにアバットメントベースと固定ヘッドを構成する。アバットメントは、環状窪と同芯のアバットメントベースを貫通する穴を有し、先端に外部ネジを持ち、冠端にスクリューヘッドを持った保持ネジを受け入れる。また、アバットメントは、アバットメントベースの先端に外部ネジを持っていてもよい。
アバットメントは、アバットメントベースの穴に挿入することの出来る保持ネジにより、又はアバットメントベースの先端の外部ネジにより、ベース体に固定することが出来る。このために、保持ネジは、スクリューヘッドに配置されたアレンキー内に係合したアレンキーで、ベース体の先端に位置するネジにねじ込むことが出来、アレンキーは、アバットメントベースの穴内に保持ヘッドの軸方向穴を介して挿入し、アレンキースクリューヘッドと係合することが出来る。
アバットメントが先端にネジを有する設計の場合には、アバットメントは、ベース体に、例えばボールヘッド容器の外部に設けられたレンチ平面を使って、スパナのような工具でねじ込むことができる。
ベース体とアバットメントは、対応する部分は、入れ子状(tube-in-tube sections)に設計することが出来、これにより、アバットメントは、ベース体に、割り出素子としても知られる何らのフィッティング素子を用いること無く、ガイドされ、指示され得る。この種の設計では、アバットメントベースと固定ヘッドからなるアバットメントは、アバットメントベースを介してベース体内に挿入される。アバットメントベースは、ベース体に保持ネジ又は先端のネジにより固定され、固定ヘッドは、所望の位置に揺動され、クランプネジを用いてアバットメントベースに固定される。固定ヘッド上には、歯科用部品を、歯科用人工補綴物、歯科用円錐又は歯科用人工補綴物のための保持体などが、該固定ヘッド上の内部ネジ又は外部ネジを介して配置され得る。歯科用人工補綴物又は保持体は、固定ヘッドに、クランプネジのスクリューヘッドを介して又は歯科用セメントを用いて、固定することもできる。
保持ネジを有するアバットメントベース又は先端にネジを有するアバットメントベースの実施例では、ベース体及びアバットメントの対応する部分は、対応する直径を有する入れ子状(tube-in-tube sections)に設計したり、又は、更なる対応する段差円筒部分を持った、対応するフィッティング部として設計したりすることが出来る。
こうして、本発明によれば、更なる実施例において、ベース体及びアバットメントは互いに相補的なフィッティング部を有することが出来、ベース体のフィッティング部とアバットメントのアバットメントベース上のフィッティング部は、好ましくは2〜6個の、互いに形状的に相補的なフィッティング素子対を有し、ベース体の放射方向内側に向いた、ベース体の長手方向軸に軸芯を持った舌及びアバットメント上の対応する溝からなる、実矧ぎ継ぎの方法によるものとすることができる。
本発明によれば、ベース体にはねじ込み素子が設けられており、ねじ込み素子は、内向きの多角形(好ましくは、二重、三重、四角、五角、六角)、カム、ギザギザ及びモールステーパモースルコーンから選択されて、好ましくは2〜6個であり、ベース体を、それぞれ相補的な、外向きの多角形(好ましくは、二重、三重、四角、五角、六角)、カム、ギザギザ及びモールステーパモースルコーンなどの、ねじ込み素子が設けられたねじ込み工具により、顎にねじ込むために、係合される。
これらの実施例において、ベース体上のねじ込み素子と相補的なアバットメントベースには、ねじ込み素子が配置されず、好ましくは割り出し素子としても知られるフィッティング素子が、アバットメントベースに配置される。それらは、ベース体のねじ込み素子とは接触せず、該ねじ込み素子とは離れた形で設計される。この実施例では、ベース体が顎にねじ込み工具によりねじ込まれる際には、力はもっぱらねじ込み素子を介して生じ、追加的に、必要ならば、ねじ込み素子が、ねじ込み又はネジ取り出し方向に割り当たられた横表面及び/又は舌の根元を接触することでベース体はねじ込まれる。
好ましくは、実矧ぎ継ぎのフィッティング素子は、ベース体の二つの近接したねじ込み素子間に配置される。こうして、放射方向に内側方向に向いた舌の形の、ベース体の長手方向軸の軸を持った、2〜6個の相補的なフィッティング素子で、ねじ込み素子は二つの近接したフィッティング素子間のベース体上に配置することが出来る。
他の実施例において、仮にベース体が顎に、アバットメント/固定ヘッド上のねじ込み工具係合キー平面によりアバットメントを介して力が作用して、ねじ込まれた場合、本発明による、歯科用インプラントの、ベース体のフィッティング部及びアバットメントベースのフィッティング部は、アバットメントベースがベース体に挿入された際に、相補的なねじ込み素子が互いに係合することで、顎にねじ込まれ得る。ここで、ベース体とアバットメントベースは、互いに相補的なねじ込み素子が係合位置にあり、互いに相対回転することなく固定され、そこでベース体及びアバットメントベースの互いに相補的なねじ込み素子は、好ましくは相補的な形状のねじ込み素子のそれぞれの対として、(好ましくは)内部端−外部端の対、カム状のキザギザの対及びモールステーパ−モールステーパの対から選択されたもので設計される。
特に、本発明の歯科用インプラントにおいて、ベース体の環状窪みは、先端のガイド部、該先端のガイド部に対して同芯で配置されたフィッティング部及びフィッティング部に対して冠端側に配置された冠端部を有する。アバットメントベースは、ベース体の各部分に対応して、先端側ガイド部、フィッティング部及び冠端部を対応的に有してもよい。
本発明の実施例では、保持ネジを使用する際には、保持ネジのスクリューヘッドは使用位置において、好ましくはアバットメントベース内で、アバットメントベースのスイベル開口内の固定ヘッドの揺動が機能するように、窪んでいる。
本発明によるアバットメントを、ボールヘッド容器を持ったアバットメントベース及び先端にボールヘッドを持った固定ヘッドと共に使用する際には、固定ヘッドを整列させるために、ベース体とアバットメント間で割り出しを行う必要は全くない。患者の口腔内で固定ヘッドを、所望される、ほぼ垂直に整列させことは、アバットメントベースを固定させた後に、スイベル開口内で固定ヘッドをどのような角度も取らせることで達成すること出来るからである。
インプラント及びアバットメントの他の態様は、本発明の更なる実施例として、図7〜10に特に示される。こうして、本発明は、アバットメントベースが、ベース体の環状窪みに回転可能に、入れ子状に装着された形の、歯科用インプラントに係わる。また、それらは、ベース体の対応する部分に対して同様に放射状に形成された少なくとも二つの部分で、係合していてもよい。そうした歯科用インプラントでは、ベース体及びアバットメントベースは、一つの部品で形成されていてもよい。
本発明によるアバットメント又はベース体の部品は、CNC加工又はレーザ加工を用いて、素材から機械加工することで製造することが出来る。これらの加工には、構造構築加工ばかりか構造除去加工を含み、素材又は粉体に高エネルギー放射を適用して行うことなどである。
構造除去加工としては、レーザ切断を使用することが出来、レーザ切断は、下の層又は基材に損傷を与えること無く素材/基材から個々の層を選択的に除去することが出来る。切断される構造は、点状、線状又は平坦なものが可能である。
本発明によれば、インプラントなどの三次元オブジェクトを加工するため構造又は層構築工程は、Rapid Prototyping(ラピッド プロトタイピング), Rapid Tooling(ラピッド ツーリング), Rapid Manufacturing(ラピッド マニファクチャリング), Laser Sintering(レーザ シンタリング)及び EBM等がある。
更に、レーザ laser microsintering (マイクロシンタリング)又は an ablative process (アブラティブ プロセス)を、インプラント表面上のマイクロストラクチャーを製造するために使用することが出来る。高品質のセラミック粉の処理もまた可能である。
これらの加工に必要なものは、通常、三次元の幾何学データであり、それらは階層データとして処理することが出来る。部品のCADデータから、例えばSTLフォーマットのデータフォーマットに変換され、前述の工程を用いて素材を構築し、又は粉から素材を構築するために、使用される。
ラピッド プロトタイピング用も含め、既知の装置はそれぞれこうしたデータインターフェースを有し、三次元データモジュールから幾何学データを供給するために用いられる。
発明者によって、規則的/周期的に繰り返されるマイクロストラクチャーを有する構造を、素材の表面を一つ以上の、STLデータセットに変換された周期的機能で表されるパターンを持った高エネルギー放射に晒すことで製造することが出来ることが提案され、これにより、構造除去工程が使用される。また、規則的/周期的に繰り返されるマイクロストラクチャーを持った素材は、構造構築工程を用いて製造することができる。こうした構造構築工程では、キャリアとして素材上に置かれた多量の粉を、一つ以上の通常はいくつかのステップで、STLデータセットに変換された周期的機能で表される一つ以上、いくつかのパターンを持った高エネルギー放射に晒すことができ、そしてパターンを持った構造が素材上に形成される。
より簡単な別の方法は、所望の構造を、表面材料を除去することで生成する、表面除去工程である。
構築工程又は除去工程による規則的にマイクロストラクチャー化された表面を有する、得られた素材は、STLデータセットに変換された周期的機能から引き出された周期的機能及び/又は湿式化学処理を用いて第2の規則的マイクロストラクチャーの生成の対象となることがあり、ナノストラクチャーを構築する。
アバットメント又はインプラントの材料は、金属、合金、セラミック材料(例えば、酸化ジルコニウム)、ガラス、ポリマー(例えば、PEEK、ポリエーテルケトン)及びそれらの組み合わせから選択することが出来る。
アバットメント及び/又はインプラントは、好ましくは金属、合金及びそれとセラミック材料との組み合わせのグループから選択される材料から製造される。好ましくは、使用されるインプラント材料は、純チタン又は金属チタン合金、クロム/ニッケル/アルミニウム/バナジウム/コバルト合金(例えば、TiAlV4, TiAlFe2.5)、ステンレススチール(例えば、V2A, V4A,クロム−ニッケル316L)又は、ヒドロキシアパタイト、酸化ジルコニウム、酸化アルミンミウム等のセラミック材料とこれらの組み合わせからなる。ここで、金属材料はセラミック材料との複合材料として示される。PEEK等のポリマーを含んだ、非金属材料は、他の材料と組み合わせること無く単独でも使用することが出来る。
アバットメントベースは、金属、金属合金及びセラミック材料とそれらの組み合わせからなるグループから選択された材料から製造することが得に望ましく、固定ヘッドは、少なくとも一部をPEEK等のポリマー材料から作ることが特に望ましい。この設計では、材料、特に固定ヘッドのポリマー材料の柔軟性が、固定ヘッドをアバットメントベースに挿入する際、及び固定ヘッドをアバットメントベースのボールヘッド容器内に締結/固定する際に共に有効である。一方で、ボールヘッドをアバットメントベースのボールヘッド容器に挿入することがより簡単になり、他方では、ボールヘッドを、クランプネジを用いて定位置に固定することがより簡単になる。インプラントが顎内に挿入された後、インプラントに挿入されるアバットメントは、通常、垂直に整列される。固定ヘッド上に配置される歯科用部品は、例えば、歯科用セメントを用いて、アバットメントベースに接続し、ベース体に対してアバットメントを介して高負荷で強固な接続を作ることが出来る。
以下に、本発明による単一歯インプラントばかりかアバットメントとその構成要素の設計例を、模式図を使用して詳細に説明する。
図1は本発明によるアバットメントを持った単一歯インプラントの一例を示す長手方向断面図であり、また該単一歯インプラントの上面視図も示す。 図2は、図1に示した本発明による歯科用インプラントに使用されるインプラントベース体の設計例であり、断面図の右に示したベース体をA-A線に沿って切った長手方向断面図であり、ベース体を上(上の図面)及び下から(下の図面)見た図も示す。 図3は、図1に示した本発明による歯科用インプラントに使用されるアバットメントベースの設計例であり、左側に示したA−A線に沿った平面での長手方向断面図を、右側に、アバットメントベースを上から見た図を上に、アバットメントベースを下から見た図を下に示す。 図4は、図1に示した本発明の歯科用インプラントに使用される固定ヘッドの設計例であり、左側に示したA−A線に沿った平面での長手方向断面図、及び固定ヘッドを下から見た図を上に示す。 図5は、図1に示した歯科用インプラントに使用されるテンションネジの設計例であり、左側に示したA−A線に沿った平面での長手方向断面図、及びテンションネジを上から見た図を下に示す。 図6は、図1に示した本発明の歯科用インプラントに使用される保持ネジの設計例であり、右側に示したA−A線に沿った平面での長手方向断面図、及び保持ネジを上から見た図を下に示す。 図7は、図1に示した本発明の歯科用インプラントに使用されるアバットメントベースの別の実施例であり、左側に示したA−A線に沿った平面での長手方向断面図、及びアバットメントベースを上から見た図を上に示す。 図8は、図1に示した歯科用インプラントに使用されるアバットメントベースの更に別の実施例であり、左側に示したA−A線に沿った平面での長手方向断面図、及びアバットメントベースを上から見た図を上に示す。 図9は、図1に示した歯科用インプラントに使用されるアバットメントベースの更に別の実施例であり、左側に示したA−A線に沿った平面での長手方向断面図、及びアバットメントベースを上から見た図を上に示す。 図10は、インプラントベース体及びアバットメントベースを一体化した設計例であり、左側に示したA−A線に沿った平面での長手方向断面図を右に、及びベース体を上及び下から見た図を示す。
図1は、インプラントベース体10及び該ベース体10の環状の窪みに挿入されるアバットメント40を示す。アバットメント40は、保持ネジ120により、アバットメントベース50及び固定ヘッド80共に位置決め固定され、それらはクランプネジ100によって互いに位置決め固定されている。
図2に示すように、ベース体10は、図1の下に示す先端が閉じており、図1の上端の冠端に向けて開いた、めくら穴12を有している。めくら穴12の下端には内ネジ14が形成されている。アバットメントベース50の保持スクリュー120、図2には示されないが、が内ネジに螺合しうる。穴12よりも大きな直径の中空円筒環状窪み16が、冠端方向にベース体10の内ネジ14に接続している。環状窪み16は、図示されるように三つの領域18,20,22を有している。図2によれば、環状窪み16は、内ネジ14に冠端方向に接続されるガイド部18を有している。環状の窪み16のガイド部18は、フィッティング部20と冠端方向に隣接しており、フィッティング部20は、ガイド部18よりも内径が大きく、図2に示すように、三つの放射状に内側に突出した舌26を持った、少なくとも部分的に円錐形の内壁32を持つことが出来る。舌26は、図3に示したアバットメントベース50の溝74と、舌−溝結合(実矧ぎ(さねはぎ)継ぎ)の形で対応しており、それらはフィッティング部20の軸方向の全長に亘って伸延する形で形成されていることが望ましい。舌26は、ベース体から機械又は電気化学的加工により形成することができる。
図2によれば、内端面30は、二つの舌26の間のフィッティング部20にねじ込み素子として形成することができ、ねじ込み工具(図示せず)の対応する外端面又は、所望により、図3に示すように、アバットメント40の対応する外端面が、ベース体10を顎にねじ込む工程中、ねじ込み素子として存在することができる。こうして、外端面72として設計された一つ以上のねじ込み素子を、アバットメントベース上に設計することが出来、放射方向に突出する形で設計することも可能な、外端面の平面が、舌の先端では無く、舌の一つの表面と当接し、ねじ込む際にバーの先端に損傷を与えること無く、ベース体へ回転力を伝達する助けとすることができる。ねじ込み素子の二つの対の間に放射状の舌/溝がアレンジされると、このような舌の根と溝の端部間の相互作用/支持又は停止は、本発明の歯科用インプラント内で使用されるねじ込み素子の各対に存在することが出来、回転方向の回転力の伝達を助けることができる。
機械的及び幾何学的な理由から、ベース体10の内端面のような三つのねじ込み素子を使用することは有効であるが、内端面のような2から6個のねじ込み素子もまた、適用可能である。内端面には、対応する図示しないねじ込み工具の外端面又はアバットメントベース50の外端面72が、ベース体10及びアバットメントベース50のフィッティング素子が、アバットメントベース50を挿入した際に容易に係合することができる限りにおいて、ねじ込み素子として係合することが出来る。内端面間の、舌26などの突起は、本発明によれは、設計的に適切な数を設けることが出来、これにより舌及び内端面はフィッティング部の軸方向全長に亘って伸延することが出来、力の伝達を改善し、また、ねじ込み工具又は形状的に相補的なアバットメントベースの外端面を介したねじ回転力の割り出し及び伝達を改善することが出来る。
図3は、ガイド部54を有する貫通穴52及びクランプネジ100の受け入れ部56を持った基本的に円筒形のアバットメントベース50を示すが、クランプネジ100はねじ込まれるとコーンカラー58と当接する。上部領域には、冠端に向けて、ボールへッド容器60の最大直径に比して小さなスイベル開口62を持ったボールヘッド容器60が配置されている。冠端面には環状の当接面64が設けられ、当接面64はボールヘッド容器60及びスイベル開口62のための環状の面取り63を有している。面取り63はボールヘッド容器60内の固定ヘッド80の揺動を容易にする。
保持ネジ120がベース体の先端に設けられたネジ14にねじ込まれると、スクリューヘッド126がコーンカラー58と当接と当接する。スクリューヘッドはボールヘッド容器60内に位置したボールヘッド82の自由な揺動を許容することが出来る寸法に形成されている。
図示しない歯科用部品が歯冠又は人工補綴物のホルダーの形で当接面64上に配置されうる。図3に示すように、アバットメントベース50をベース体10に確実にフィットさせるために、ガイド部66,フィッティング部68及び終端部70が、アバットメントベース50の外側に形成されている。ガイド部は、アバットメントベース50をベース体10に挿入する際にガイドとして使用される。フィッティング部は、溝のようなフィッティング素子が形成され、ベース体の対応する舌と係合するように構成され、割り出しのためには、もし必要ならば、好ましくは外径が多角形の表面を持ったスクリュー素子も設けられ、好ましくはフィッティング素子との間で交互に用いることも出来る。加えて、例えば、アバットメントベースの先端の溝又は舌の位置を示すために、割り出し素子をボールヘッド容器の外側の上に設けることができる。
アバットメントベース50は、ベース体を顎にねじ込んだ後、ベース体に挿入することが出来、フィッティング溝及び、もしあればベース体とアバットメント内の多角形の表面ペアによって、回転を確実に防止する。
図4に示した固定ヘッド80は、貫通穴84,歯科用人工補綴物のための固定部98及び固定部98から先端方向に配置されたボールヘッド82を有しており、該ボールヘッド82はアバットメントベース50のボールヘッド容器60内に挿入することが出来る。貫通穴は、冠端側にガイド部94及び先端側にクランプ部86を有し、これにより、図5に示すクランプネジ100は、固定ヘッド80がアバットメントベース50のボールヘッド容器60内に挿入された後、ガイド部内に挿入され、クランプ部のネジ90内にねじ込まれる。ネジ先端106が内部カラー88と接触すると、内部カラー88はボールヘッド82内で中空ボール部として設計されてもいるので、図4の左上の、下から見た図面に示すように、四つのボールヘッドセグメント96は、クランプネジ(テンションネジ)100がより深くねじ込まれると、押し広げられ、ボールヘッド82を、アバットメントベース50のボールヘッド容器60内の所望の位置にクランプすることができる。本発明によれば、より多くの又は少ない数のボールヘッドセグメント96も可能であるが、製造上の理由から、2の倍数である、2,4,6又は8個のボールヘッドセグメント96が望ましい。
図5に示すように、テンションネジ100の長さ及び直径は、テンションネジ100が、図4の固定ヘッド80内のねじ込み位置にあると、そのネジ先端106が、貫通穴94内に、好ましくはボールヘッド82の軸芯からボールヘッド82の先端部に向けて、環状に形成された内部カラー88と当接し、スロット92によって分離形成されたボールヘッドセグメント96を押し広げ、ボールヘッド容器60の壁に対して押しつけ、圧縮する。
スロット92は、貫通孔84の長手方向軸に対して軸方向に形成されているが、ボールヘッド又は固定ヘッドの先端部、及び先端方向に接続されている桟(棒状のもの)が、セグメント96間に存在する限り、溝が形成されていなくてもよく、スロットがクランプ部86の先端まで伸延し、ボールヘッドセグメント96の弾性的な半径方向の動きを許容することが望ましい。これにより、クランプネジ100を緩めた後の、固定ヘッドの取り外しが容易になる。ボールヘッド82は内部カラー88の上では、貫通孔84の軸の周りの壁厚が薄くなるようにすることが出来、必要ならば、内部カラー88の下方についても同様である。「中空」構造で、ボールヘッドセグメント96は、ねじ込まれた際、ネジ先端106が内部カラー88と当接した際に広がることが出来、またテンションネジ100を取り外すと、ボールヘッドセグメント96はスプリングバックすることができる。
最も単純な実施例では、一つの直径方向(diametral)スロットでも、例えば、貫通孔の長手方向軸に沿って伸延する、二つのスロット(部分的なスロット)でも、クランプには十分であるが、好ましくは少なくとも三つ、より好ましくは四つ又は五つ、特に好ましくは、二つのスロットの倍数がよい。その場合、固定ヘッドの長手方向軸に沿ってそれらを、それぞれ好ましく整列させることが出来る。ボールヘッドの先端側から見た図では、楔形のボールヘッドセグメント96は、スロットにより互いに分かれた形で形成され、ボールヘッドベースにより冠端で、個々のほぼ楔形のボールヘッドセグメント96は接続されている。ボールヘッドセグメントの領域では、例えば、貫通孔のボールヘッドの最大可能直径の領域に環状の内部カラーも設けることが出来、テンションネジ100のネジ先端106を、該ネジが固定ヘッドの内部ネジ90にねじ込まれると、一定圧力の下に配置され、ボールヘッドセグメントを押して、ねじ込み位置で広げることが出来る。
図5に、外ネジ104に近接してスクリューヘッド102を、固定ヘッド80の内部カラー88と当接するネジ先端106を有するテンションスネジ100を示す。六角形ソケット又はヘクサロビュラーソケット108を、テンションスネジ100をねじ込むために使用することができる。
図6に、ベース体10にアバットメントベースを固定する保持ネジを示すが、保持ネジはスクリューヘッド126及び円錐カラー124を、該保持ネジ120の先端に配置された外ネジ122と共に有する。図5のクランプネジと同様に、保持ネジ120は、スクリューヘッドに設けられた六角形ソケット(128)又はヘクサロビュラーソケットを介してねじ込むことが出来る。
図7に、図3に示したアバットメントベース50の設計を変形したアバットメントベス50の実施例を示す。図3に示したアバットメントベース50のフィッティング部68に設けられたフィッティング素子72の無い例である。この場合、アバットメントベースの部分を補完する、図7から9に示した設計のアバットメントベース50に対応する、ベース体10の環状窪み16の部分は、何らのフィッティング素子26及びねじ込み素子30を持たないが、端部22の外側上に、ねじ込み素子30の代わりに、図7に示すように、アバットメントベース50上のレンチ平面132と同様のレンチ平面が形成される。
図7に、ベース体10の頂部に配置され、ベース体10の対応するネジ部14にねじ込むことの出来る、ネジ部を持ったアバットメントベース50を示す。上に示したように、図7から9に示す実施例に使用しうるベース体10は、図示しないが、図7から9に示したアバットメントベース50の部分は、対応する各フィッティング部68以外は、ベース体10内に対応する部分を有する。図7に示したアバットメントベース50は、ベース体10の対応する部分と、ネジ部130、ガイド部66及び終端部70を有する。ガイド部66及び終端部70は、円筒形の部分であり、アバットメントベース50はベース体10にレンチ平面132と係合する工具を用いてねじ込まれ、リングカラー76は、ベース体10の正面端28と当接係合する。ネジ部130、ガイド部66及び終端部70の軸方向長さは、レンチ平面132又は内部のボールヘッド容器60下のアレンキー(図示せず)を介してアバットメントベース50をベース体10にねじ込んだ際に、正面端28とリングカラー76が水密に当接接触する寸法となっている。ボールヘッド容器60の下に配置されたアレンキー(図示せず)を介して、アバットメントベース50にネジを形成する利点は、アバットメントベース50と固定ヘッド80を、ねじ込む前に組み立てておくことが出来、アバットメントベース50は、固定ヘッドを通して挿入されたアレンキーにより、ベース体にねじ込むことが出来ることである。この明細書は、図3で示したバーションで保持ネジ120を用いたアバットメントベース50の仕様に対応している。もし、図7に示したアバットメントベース50がレンチ平面を使用してベース体10にねじ込まれ、固定ヘッド80が、アバットメントベース50がベース体10にねじ込まれた後に、ベース体10に挿入されると、固定ヘッドは、ボールヘッド容器60に挿入される固定ヘッド80として、lime shrinkage等の熱処理されていない材料から作り、または寸法取りすることが出来る。
図8に、本発明のよるアバットメントベース50の更に別の実施例を示す。これは、図3のガイド部66、フィッティング部68及び終端部70を持った、図3のアバットメントベース50の代わりに、中空円筒部140だけを持つものである。これは、図示しないベース体10の対応する管状部に挿入され、保持ネジ120により所定位置に保持される。保持ネジ120は、中空円筒ガイド部140にガイドさる形で、ベース体10内の先端に配置されたネジにねじ込まれており、スクリューヘッドを受け部142に収容している。図7に示した設計と同様に、図9の設計は、レンチ平面132に作用する工具又はボールヘッド容器60の先端に作用するアレンキー(図示せず)を用いて、ねじ込むことが出来る。図7及び8に示す設計により、固定ヘッド80は図7,8で述べたように、図9に示すアバットメントベース50内に挿入することが出来る。
図9に、図7の実施例に対応した、円筒部152を有する本発明の実施例であるアバットメントベース50を示すが、図8で140と示されたように、冠状に形成されたネジ部150を有する。
図10に示す実施例では、アバットメントベース50がベース体10と一体で形成され、ベース体10は、アバットメントベースのボールヘッド容器の外側に配置されたレンチ平面132を使用して顎にねじ込むことが出来る。ボールヘッド容器60を持ったインプラントを顎にねじ込んだ後で、固定ヘッド80を、クランプネジ100により整列及び固定する形で、ボールヘッド容器60に挿入することが出来る。この設計は、歯科用部品を保持する固定ヘッド80の、挿入、整列及び固定を、割り出し素子などを用いること無く、とても簡単に行うことが出来る。固定ヘッド80の好ましい設計は、熱収縮(cold shrinking)などの熱処理を用いることなく、ボールヘッド容器60内に挿入することが出来ることである。従って、好ましい可撓性を有する材料としては、例えばPEEK等のポリマー材料であり、PEEKで作られたボールヘッド82は、ボールヘッド容器60に簡単に挿入することができる。固定ヘッドに装着される歯科用部品が所望の位置となるように、ボールヘッド容器60内で固定ヘッドを整列させた後、ボールヘッド82はクランプネジ100を締めることで、所定位置に固定することが出来る。次のステップでは、歯科用部品が固定ヘッド80に配置され、アバットメントベース50の当接面64及び円錐リング65に、例えば歯科用セメントで接着される。歯科用部品の配列は、アバットメントベース50及び固定ヘッド80を有するアバットメント40の全ての発明実施例に適用することが出来る。
10‥‥ベース体10
12‥‥穴
14‥‥内ネジ
16‥‥環状窪み
18‥‥ガイド部
20‥‥フィッティング部
22‥‥端部
26‥‥舌
28‥‥正面端
30‥‥単一ネジ込み素子/内部多角形表面
32‥‥内壁
34‥‥クランプ溝
36‥‥舌根
38‥‥舌側表面
40‥‥アバットメント
50‥‥アバットメントベース
52‥‥貫通穴
54‥‥ガイド部
56‥‥受け部
58‥‥コーンカラー
60‥‥ボールヘッド容器
62‥‥スイベル開口
63‥‥チャンバ
64‥‥当接面
65‥‥円錐リング
66‥‥ガイド部
68‥‥フィッティング部
70‥‥終端部
72‥‥外部多角形表面
74‥‥溝
76‥‥リングカラー
80‥‥固定ヘッド
82‥‥ボールヘッド
84‥‥貫通穴
86‥‥クランプ部
88‥‥内部カラー
90‥‥内ネジ
92‥‥スロット
94‥‥クランプネジ用ガイド部
96‥‥ボールヘッドセグメント
98‥‥固定部
100‥‥クランプネジ
102‥‥スクリューヘッド
104‥‥外部ネジ
106‥‥ネジ先端
108‥‥ヘクサロビュラーソケット
120‥‥保持ネジ
122‥‥外部ネジ
124‥‥円錐カラー
126‥‥スクリューヘッド
128‥‥ヘクサロビュラーソケット
130‥‥ネジ部
132‥‥レンチ平面
140‥‥管部
142‥‥受け部
150‥‥ネジ部
152‥‥円筒部
160‥‥ボールヘッド容器を持ったインプラント

Claims (16)

  1. 歯科用インプラントに使用するアバットメント(40)であって、
    該アバットメントは、
    −顎に対する配列において、冠端に配置されたボールヘッド容器(60)を有する、実質的に円筒形のアバットメントベース(50)を有し、
    −歯科用人工補綴物のための実質的に円筒形の固定ヘッド(80)を有し、該固定ヘッド(80)は、該固定ヘッドの長手方向軸と同軸である貫通穴(84)及び前記ボールヘッド容器(60)と端部で対向するボールヘッド(82)を有し、
    −前記ボールヘッド(82)は、前記ボールヘッド容器(60)内に、好ましくは該ボールヘッドの少なくとも半分が囲まれ、前記ボールヘッド容器(60)によって、好ましくはクランプ手段(100)によってクランプ可能に固定されている。
  2. 請求項1の記載のアバットメント(40)であって、前記ボールヘッド(82)は該ボールヘッド(82)を前記貫通孔(84)まで貫通切断してボールヘッドセグメント(96)を形成する、少なくとも二つのスロット(92)を有し、少なくとも一つのスロット(92)は、前記貫通孔(84)の長手方向軸に対して0°から45°、好ましくは0°の角度で形成されている。
  3. 請求項2の記載のアバットメント(40)であって、前記ボールヘッド(82)は、少なくとも、3、4、5、6、8又は10、好ましくは2の倍数の、前記ボールヘッド(82)を前記貫通孔(84)まで貫通切断するスロット(92)を有している。
  4. 請求項2又は3記載のアバットメント(40)であって、前記ボールヘッド(82)を前記貫通孔(84)まで貫通切断する、少なくとも一つのスロット(92)の前記軸方向長さは、少なくとも前記ボールヘッド(82)の直径の半分である。
  5. 請求項2又は3又は4記載のアバットメント(40)であって、前記ボールヘッド(82)を前記貫通孔(84)まで貫通切断する、少なくとも一つのスロット(92)は、少なくとも一部が前記ボールヘッド(82)の先端部に開口している。
  6. 請求項1乃至5の内いずれか1項記載のアバットメント(40)であって、前記ボールヘッド(82)を貫通する貫通孔(84)は、ガイド部(94)及びクランプ部(86)及び、前記ガイド部(94)に向いた前記クランプ部(86)の端部に配置された内ネジ(90)を有し、クランプネジ(100)を支持手段として前記内ネジ(90)にねじ込むことが出来、前記クランプネジ(100)は、該クランプネジが所定位置にねじ込まれた際に、ボールヘッド(82)をボールヘッド容器(60)内に、前記ボールヘッドセグメント(96)によって支持される形で、固定されるように、その長さ及び直径が決定されている。
  7. 請求項6の記載のアバットメント(40)であって、前記ボールヘッド(82)を貫通する貫通穴(84)は、前記スロット(92)の領域内の前記クランプ部(86)内に内部カラー(88)を有し、該内部カラーにより、前記クランプネジ(100)は、前記ネジ内の所定位置にねじ込み保持され、これにより前記ボールヘッドセグメントをボールヘッド容器内に、該ねじ込み位置で位置決め固定する。
  8. 請求項1乃至7の内いずれか1項記載のアバットメント(40)であって、前記アバットメントベース(50)は、ネジ、好ましくは単一ネジ山のネジを、前記固定ヘッド(80)に向いたスイベル開口(62)に有し、該ネジは、固定ヘッド(80)が前記ボールヘッド容器(60)内に挿入された際に、対応する固定ヘッド(80)のボールヘッド(82)上のネジ、好ましくは単一ネジ山のネジと、好ましくは前記ボールヘッド(82)の最大直径領域で、係合することが出来る。
  9. 請求項1乃至7の内いずれか1項記載のアバットメント(40)であって、前記アバットメントベース(50)は、前記固定ヘッド(80)に向いたスイベル開口(62)に少なくとも一つの溝又は突起を有し、前記固定ヘッド(80)が前記ボールヘッド容器(60)に挿入された際には、該少なくとも一つの溝又は突起は、好ましくはボールヘッド(82)の最大直径領域内で、前記固定ヘッド(80)のボールヘッド(82)の対応する突起又は溝と実矧ぎ継ぎにより係合することができる。
  10. 請求項1乃至9の内いずれか1項記載のアバットメントとベース体(10)を有する歯科用インプラント。
  11. 請求項1乃至9の内いずれか1項記載のアバットメントとベース体(10)を有する歯科用インプラントであって、前記ベース体(10)及びアバットメントベース(50)は、一体で形成されている。
  12. 請求項10記載の歯科用インプラントであって、
    −顎の骨に設けられる穴に挿入可能な実質的に円筒形のベース体(10)を有し、該ベース体(10)は、環状窪み(16)及び前記環状窪み(16)と同芯に設けられ、保持ネジ(120)を固定するための先端に設けられたネジ(14)を有する穴(12)を有し、
    −ベース体(10)の前記環状窪み(16)に挿入可能な、請求項1乃至9のいずれか1項記載のアバットメント(40)を有し、該アバットメント(40)は、前記アバットメントベース(50)を貫通し、保持ネジ(120)を受け入れるための前記環状窪み(16)と同芯の穴(52)を有し、
    −先端の外部ネジ(122)及び冠端のスクリューヘッド(126)を有する保持ネジ(120)を有し、該保持ネジ(120)は、前記アバットメントベース(50)の穴(52)に挿入可能で有り、前記ベース体(10)のネジ(14)にねじ込むことが出来る。
  13. 請求項12記載の歯科用インプラントであって、前記ベース体(10)及びアバットメントベース(50)は相補的なフィッティング部(20、68)を有し、
    前記ベース体(10)のフィッティング部(20)とアバットメントベース(50)のフィッティング部(68)は、形状的に互いに相補的な、2から6対のフィッティング素子(26,74)を有し、それらはベース体(10)に放射方向内側に方向付けられ、ベース体(10)の軸芯に平行な、舌(26)形状のものと、実矧ぎ継ぎの形で前記アバットメントベース(50)に設けられた対応する溝(74)である。
  14. 請求項12又は13記載の歯科用インプラントであって、ねじ込み素子(30)がベース体(10)の環状窪み(16)、好ましくはフィッティング部(20)に設けられており、ねじ込み素子(30)は、ベース体(10)を顎にねじ込むための、形状的に相補的なねじ込み工具と係合可能に形成されている。
  15. 請求項10、12乃至14の内、いずれか1項記載の歯科用インプラントであって、前記ベース体(10)の環状窪み(16)は、先端のガイド部(18)、該先端のガイド部(18)に対して歯冠側に配置されたフィッティング部(20)、該フィッティング部(20)の歯冠側に配置された歯冠端部(22)を有し、また前記アバットメントベース(50)は、本体の対応する部分に対応して、先端のガイド部(66)、フィッティング部(68)及び冠終端部(70)を有している。
  16. 請求項12記載の歯科用インプラントであって、前記アバットメントベース(50)は、ベース体(10)の環状窪み(16)内に、入れ子式支持(a tube-in-tube bearing)態様で回転可能に装着されており、任意的にベース体(10)の部分に対応した殆ど等しい半径(almost equiradially corresponding)の少なくとも二つの部分を有する。
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