JP2021521845A - 膨張可能なバイオリアクタおよび使用法 - Google Patents

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Abstract

膨張可能なバイオリアク(110、210)は、1枚または複数のシートから形成された頂部シート(118、218)および底部シート(119、219)を含むバッグ(111、211)であって、バッグの揺動運動(R)によってある量の培養液(10)が流動する間、この培養液を保持するのに適した内部体積(117、217)をもたらすように膨張可能であるバッグを形成するように接合された1枚または複数のシートと、底部シートから上方に頂部シートに達しないまでも頂部シートに向かって延び、かつ培養液の波動(W)の方向に対して横方向または斜めに延びる1つまたは複数の摂動突起(116、116'、116''、216)とを含んでもよい。得られる構成は、低初期容量の培養液用の改良された流れをバッグ内にもたらすことがある。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年4月25日に出願され、内容全体が参照により本明細書に組み込まれている米国仮出願第62/662,292号の利益を主張する。
本開示は、概して、たとえば、細胞または他の生体物質を培養するための流体用のバッグまたはバッグ状容器として構成された概ね自立型の、可撓性のシート材料から形成された可撓性のバイオリアクタにおける改良に関し、より詳細には、攪拌、たとえば揺動下でのそのような培養のための膨張可能な可撓性のバッグバイオリアクタに関する。本開示は、改良されたバイオリアクタアセンブリにも関する。
バイオ処理産業では従来、発酵および細胞培養のための製造プロセスにおいてステンレススチールシステムおよび配管を使用している。これらのデバイスは、蒸気滅菌され再使用されるように設計される。しかし、洗浄および滅菌は、コストがかかり、多大な労力を要する作業である。さらに、必要な配管および電気設備を有するこのような従来のシステムの設置コストは、きわめて高額であることが多い。さらに、このようなシステムは一般に、特定のプロセス向けに設計され、新しい用途向けに容易に再構成することができない。このような制限によって近年、新しい手法、すなわち、通常のステンレススチールタンクに代わるプラスチック製の一回使いきりの使い捨てバッグおよびチューブを使用する手法が採用されている。
特に、バイオリアクタは、従来ステンレススチールで作られており、多くの用途において、細胞培養に必要な通気および混合を生じさせるように揺動される使い捨てバッグに取って代わられている。これらの一回使いきりのバッグは一般に、滅菌された状態で提供され、コストおよび時間のかかる洗浄および滅菌ステップを不要にする。バッグは、作業中に滅菌環境を維持し、それによって汚染のリスクを最低限に抑えるように設計される。
一般に使用されているバッグは、「枕型」のバッグであり、その理由は主に、2枚の可撓性のプラスチックシートを一緒に蒸気に当てることによって低コストで製造することができるからである。3次元バッグも記載されており、この場合、壁構造を形成するためにさらなるシートが使用されることがある。
いくつかの使い捨てバイオリアクタシステムは、バイオリアクタバッグが配置される揺動テーブルを使用する。バイオリアクタバッグには、液体栄養培地および所望の細胞が部分的に充填される。テーブルは、バッグを揺動し、バッグ内の細胞に一定の動きを与え、さらに乱流の空気-液体表面からの効率的な気体交換を可能にする。バッグは一般に、空気、二酸化炭素、窒素、または酸素を導入するための少なくとも1本の気体供給チューブと、呼吸された気体を除去するのを可能にするための少なくとも1本の排気気体チューブとを有する。他のチューブを通じて栄養素を付加することができる。
細胞が初期低容量で培養される場合、そのような初期低容量での混合および酸素化を検討する必要がある。混合を改善するためにバッグの縁部に沿ってバッフルを有するバッグが、米国特許出願第2010/0203624号および米国特許第719,394号に記載されているが、これらの設計は、小容積を効果的に混合するのに十分なものではない。したがって、低容量培養用の揺動テーブルバイオリアクタにおける酸素化を改良する必要がある。
国際公開第2012/128703号は、バッグにおいて垂直方向に延びるバッフルによって酸素化を改良する要件に対処しているが、記載された設計は、低初期容量で酸素化を改良する要件に対処していない。
米国特許出願第2010/0203624号 米国特許第719,394号 国際公開第2012/128703号
したがって、細胞または他の生体物質を培養するための改良されたバイオリアクタバッグおよびバイオリアクタシステムが依然として必要であり、これらは上述した現存技術の制限の1つまたは複数に対処し、初期低用量培養物に必須である酸素化を提供するために使用することができる。
本開示は、細胞または他の生体物質の培養において使用される改良されたバイオリアクタおよびバイオリアクタシステムを提供する。一態様によれば、膨張可能なバイオリアクタが提供される。一実施形態では、バイオリアクタは、1枚または複数のシートから形成された頂部シートおよび底部シートを含むバッグであって、バッグの揺動運動によってある量の培養液が流動する間、この培養液を保持するのに適した内部体積をもたらすように膨張可能であるバッグを形成するように接合された1枚または複数のシートを含んでもよい。このバイオリアクタはまた、底部シートから上方に頂部シートに達しないまでも頂部シートに向かって延び、かつ培養液の波動の方向に対して横方向または斜めに延びる1つまたは複数の摂動突起を含んでもよい。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の摂動突起は、底部シートに熱融着されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の摂動突起は、波動の方向に対して横方向または斜め方向に直線的に延びてもよい。いくつかの実施形態では、バッグは、互いに向かい合って位置する第1の端縁部および第2の端縁部と、互いに向かい合って位置する第1の側縁部および第2の側縁部とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の摂動突起は、第1の端縁部と第2の端縁部との間の中央に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の摂動突起は、1つまたは複数の摂動突起よりも上方の点における完全に膨張したバッグの高さの約1/4以下である垂直方向寸法を有してもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の摂動突起は、第1の側縁部と第2の側縁部との間の距離の約1/2以上である水平方向寸法を有してもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の摂動突起は、第1の側縁部から第2の側縁部への方向において互いに間隔をあけて間に隙間を画定するように配置された第1の摂動突起および第2の摂動突起を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の摂動突起は、第1の端縁部から第2の端縁部への方向において互いに間隔をあけて配置された第1の摂動突起および第2の摂動突起を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の摂動突起は逆T字形を有してもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の摂動突起は、内部チャンバと、バッグの内部体積に気体を送り込むための複数の散布穴とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、散布穴は、1つまたは複数の摂動突起の垂直面上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、散布穴は、1つまたは複数の摂動突起の水平面上に配置されてもよい。
別の態様によれば、バイオリアクタシステムが提供される。一実施形態では、バイオリアクタシステムは、膨張可能なバイオリアクタを揺動運動中に支持するのに適したトレイを含んでもよい。バイオリアクタは、1枚または複数のシートから形成された頂部シートおよび底部シートを含むバッグであって、バッグの揺動運動によってある量の培養液が流動する間、この培養液を保持するのに適した内部体積をもたらすように膨張可能であるバッグを形成するように接合された1枚または複数のシートを含んでもよい。バイオリアクタシステムは、底部シートから上方に頂部シートに達しないまでも頂部シートに向かって延び、かつ培養液の波動の方向に対して横方向または斜めに延びる1つまたは複数の摂動突起を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の突起は、トレイの1つまたは複数の上部伸長部を含んでもよい。
別の態様によれば、膨張可能なバイオリアクタが提供される。膨張可能なバイオリアクタは、1枚または複数のシートから形成された頂部シートおよび底部シートを含むバッグであって、バッグの揺動運動によってある量の培養液が流動する間、この培養液を保持するのに適した内部体積をもたらすように膨張可能であるバッグを形成するように接合された1枚または複数のシートを含んでもよい。バイオリアクタは、バッグ内に少なくとも部分的に配置され底部シートに取り付けられた1つまたは複数の散布ポートをさらに含んでもよい。1つまたは複数の散布ポートは、内部体積と流体連通し、内部体積に気体を送るように構成されてもよい。
いくつかの実施形態では、膨張可能なバイオリアクタはまた、1つまたは複数の散布ポートと流体連通し散布ポートに気体を送るように構成された1つまたは複数の入口ポートを含んでもよい。いくつかの実施形態では、膨張可能なバイオリアクタはまた、1つまたは複数の散布ポートと流体連通し散布ポートに気体を送るように構成された1つまたは複数の散布チャネルを含んでもよい。1つまたは複数の散布チャネルは、底部シートに取り付けられた1枚または複数のシートによって画定されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の散布チャネルはバッグの外側に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の散布チャネルはバッグ内に配置されてもよい。
本開示のこれらの態様および他の態様ならびに実施形態は、当業者には、いくつかの図面および添付の特許請求の範囲に関連して以下の詳細な説明を検討した場合に明らかであろう、または明らかになろう。
本開示は、本明細書において開示される構成要素または特別機構の任意の組合せに、そのような組合せについて本明細書において明示的に説明するかどうかにかかわらず拡張される。さらに、2つ以上の構成要素または特別機構について組み合わせて説明する場合、そのような構成要素または特別機構が、開示の範囲を広げずに別個に請求されてもよいことが企図される。
本開示の実施形態は、多数の方法で実施することができる。本開示の例示的な実施形態について説明するうえで、添付の図面を参照するが、これらの図面は必ずしも一定の縮尺では描かれていない。
バイオリアクタ、トレイ、ピボットブロック、およびアクチュエータを示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタアセンブリの側面図である。 バッグ、支持ロッド、および摂動突起を示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの斜視図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態による摂動突起の斜視図である。 本開示の1つまたは複数の実施形態による摂動突起の斜視図である。 バッグ、支持ロッド、および摂動突起を示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの上面図である。 バッグ、支持ロッド、および摂動突起を示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの上面図である。 バッグ、支持ロッド、および摂動突起を示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの上面図である。 バッグ、支持ロッド、および摂動突起を示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの上面図である。 バイオリアクタバッグのバッグのそれぞれの部分および摂動突起を有するトレイを示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタアセンブリの一部の横断面図である。 バッグ、支持ロッド、および散布穴を有する摂動突起を示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの斜視図である。 バッグのそれぞれの部分および散布穴を有する摂動突起を示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの一部の横断面図である。 バッグのそれぞれの部分および散布穴を有する摂動突起を示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの一部の横断面図である。 バッグ、支持ロッド、および散布ポートを示す、1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの斜視図である。 バッグのそれぞれの部分および散布ポートを示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの一部の横断面図である。 バッグ、支持ロッド、および散布チャネルを示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの上面図である。 バッグのそれぞれの部分および散布チャネルを示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの一部の横断面図である。 バッグのそれぞれの部分および散布チャネルを示す、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタバッグの一部の横断面図である。
図1は、本開示の1つまたは複数の実施形態による灌流細胞培養バイオリアクタシステム100(本明細書では「バイオリアクタシステム」、「揺動可能なバイオリアクタシステム」、または「バイオリアクタアセンブリ」と呼ばれることもある)ならびにその構成要素および特別機構を示す。バイオリアクタシステム100は、後述のように細胞または他の生体物質の培養に使用されてもよい。たとえば、バイオリアクタシステム100は、細胞培地10(本明細書では「培養液」または「培養流体」とも呼ばれる)を受け取り攪拌して、細胞培養に必要な通気および混合を施す。図示のように、バイオリアクタシステム100は、バイオリアクタ110と、トレイ140と、ピボットブロック150と、アクチュエータ160とを含んでもよい。バイオリアクタシステム100が図1において概略的に示されており、バイオリアクタシステム100が様々な実施形態による追加の構成要素および/または特別機構を含んでもよいことが理解されよう。
バイオリアクタシステム100の動作時には、バイオリアクタ110は、図1に示すようにトレイ140によって支持されてもよい。バイオリアクタ110は、後述のように、その嵌め合い特別機構を介してトレイ140に取外し可能に取り付けられてもよい。バイオリアクタ110がトレイ140に取り付けられるとき、嵌め合い特別機構は、トレイ140に対するバイオリアクタ110の位置および向きを維持してもよい。ピボットブロック150は、トレイ140を枢動可能に支持するように構成されてもよく、アクチュエータ160は、トレイ140およびバイオリアクタ110の前後の揺動運動R(矢印によって示されている)を生じさせるように構成されてもよい。バイオリアクタシステム100の動作時には、トレイ140をアクチュエータ160の影響下でピボットブロック150を中心として前後に揺動させてもよい。そのような揺動運動Rは、バイオリアクタ110内の細胞培地10を、波状運動Wさせながら流動させ、重力の影響下でバイオリアクタ110の最下部に誘導してもよい。細胞培地10のそのような波動Wは、細胞を培地液として混合し、細胞分割に必要な酸素および栄養素の一定の補充を行うことができる。いくつかの実施形態では、バイオリアクタシステム100は、細胞培地10を冷却するように構成された冷却システムを含んでもよく、これによって、システム100はより高い細胞密度に対処し得る。たとえば、回路内に配置されたペルティエプレートまたは複数の冷却流体管を含む冷却システムが、バイオリアクタ110内の細胞培地10を冷却するためにトレイ140内に配置されるかまたは組み込まれてもよい。そのようなシステムはまた、細胞密度を低くするために細胞培地10を加熱するために使用されてもよい。
バイオリアクタ110(本明細書では「バイオリアクタバッグ」、「膨張可能なバイオリアクタ」、または「揺動可能なバイオリアクタ」と呼ばれることもある)は、バイオリアクタシステム100の動作時には、細胞培地10を受け取り格納しておくように構成されてもよい。図1に示すように、バイオリアクタ110は、バッグ111と、入口ポート112と、出口ポート113と、フィルタ114と、一対の支持ロッド115と、摂動突起116とを含んでもよい。
バッグ111は、可撓性のシート材料で形成されてもよく、バイオリアクタ110の使用時に膨張させられてもよい。バッグ111は、膨張すると、培地10および細胞を無菌で培養することができる内部体積117(本明細書では「培養体積」と呼ばれることもある)を有してもよい。バッグ111は、可撓性のプラスチック材料などの可撓性の材料の1枚または複数のシートによって形成されてもよい。たとえば、バッグ111は、図1および図2に示すように、バッグ111を形成するように接合された可撓性の材料の頂部シート118および底部シート119を含んでもよい。いくつかの実施形態では、頂部シート118と底部シート119は、熱によって導入される融着または溶着によってシート118、119のそれぞれの縁部に沿って接合されてもよいが、ただし、シート118、119を接合する他の適切な手段が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、図示のように、頂部シート118、底部シート119、およびバッグ全体111は、バッグ111の頂部または底部から見た場合に概ね矩形を有してもよい。いくつかの実施形態では、バッグ111は、互いに向かい合うように配置された第1の端縁部121および第2の端縁部122と、互いに向かい合うように配置された第1の側縁部123および第2の側縁部124とを有してもよい。いくつかの実施形態では、頂部シート118と底部シート119は別々に形成され、縁部121、122、123、124の各々に沿って、たとえば熱融着によって接合されてもよい。いくつかの実施形態では、頂部シート118と底部シート119は、可撓性の単一の材料から、この材料を折り畳んで縁部121、122、123、124のうちの1つを形成し、シート118、119を残りの縁部121、122、123、124の各々に沿って、たとえば熱融着によって接合することによって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、バッグ111は、頂部シート118および底部シート119に加えて、可撓性の材料からなる1枚または複数の追加のシートを含んでもよい。
図1に示すように、入口ポート112および出口ポート113は、バッグ111の内部体積117と流体連通してもよい。バイオリアクタ110を使用する間、細胞培地10は、入口ポート112および出口ポート113を介して連続的に交換されてもよく、一方、細胞はバッグ111内の細胞培地10中に懸濁したままである。図示のように、入口ポート112は、バッグ111内に配置された内部部分とバッグ111の外側に配置された外部部分とを含む管状の部材として形成されてもよいが、ただし、入口ポート112の他の構成が使用されてもよい。バイオリアクタ110を使用する間、栄養素および溶存酸素が入口ポート112を介して連続的に添加されてもよい。図示のように、出口ポート113も、バッグ111内に配置された内部部分とバッグ111の外側に配置された外部部分とを含む管状の部材として形成されてもよいが、ただし、出口ポート113の他の構成が使用されてもよい。図示のように、フィルタ114は、バッグ111内に配置され、出口ポート113の内部端部に取り付けられてもよい。このようにして、バッグ111から出た細胞培地10の流れは、フィルタ114を通過してもよく、それによって、阻害的または有毒な低分子廃棄物が除去され、一方、細胞はバッグ111内に維持される。いくつかの実施形態では、フィルタ114は、細胞によって発現された任意の培養されたタンパク質を公知の技法によって透過水中に回収できるように構成されたマイクロフィルタであってもよい。いくつかの実施形態では、フィルタ114は、発現されたタンパク質がバッチハーベスト動作で回収できるようにセル懸濁液中に残存するのを可能にするように構成された限外濾過装置であってもよい。
図1および図2に示すように、支持ロッド115は、バッグ111に取り付けられ、バッグ111のそれぞれの端部にまたはその近くに配置される。たとえば、支持ロッド115のうちの1つは、第1の端縁部121にまたはその近くに配置されてもよく、他方の支持ロッド115は、第2の端縁部122にまたはその近くに配置されてもよい。支持ロッド115は、バイオリアクタ110のトレイ140への取外し可能な取付けおよびバイオリアクタシステム100の動作時のトレイ140に対するバイオリアクタ110の位置および向きの維持を容易にすることがある。たとえば、支持ロッド115は、バイオリアクタ110がトレイ140に取り付けられるときに、図1に示すように、それぞれのチャネルまたはトレイの他の嵌め合い特別機構内に受け取られ保持されてもよい。いくつかの実施形態では、支持ロッド115は、剛性または実質的な剛性を有する材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持ロッドは、バッグ111の材料よりも剛性の高い材料で形成されてもよい。いくつかの実施形態では、支持ロッド115は、バッグ111の頂部シート118と底部シート119との間に配置され固定されてもよい。たとえば、支持ロッド115は、バッグ111の第1の端縁部121および第2の端縁部122に沿って形成されたヒートシールを介してバッグ111に取り付けられてもよいが、ただし、支持ロッド115をバッグ111に取り付ける他の手段が使用されてもよい。
図1および図2に示すように、摂動突起116(本明細書では、「乱流突起」または「乱流リブ」と呼ばれることもある)は、バッグ111内においてバッグ111の底部にまたは底部に隣接する位置に配置されてもよい。摂動突起116は、初期低容量培養に必要な酸素化を提供するように構成されてもよい。詳細には、バイオリアクタシステム100の動作時には、摂動突起116は、細胞培養物の容量が小さい場合に「堰」状効果を生じさせることによって小さい初期容量の細胞培地10を攪拌してもよいが、培養液の容量が大きくなると効果が弱くなる。この効果は図2に示されており、バッグ111は、可撓性のプラスチック製シート材料の頂部シート118および底部シート119を含むように示されている。図示のように、摂動突起116は、上述の波動Wの方向に対して横方向に延び、それによって、浜辺で波が崩れるように細胞培地10の波が崩れ、したがって、トレイ130の揺動運動Rが生じるたびに非層状の乱流が生成される。そのような乱流Fが摂動突起116の上方を一方向に移動するように図2に概略的に示されているが、ただし、乱流Fは、トレイ140が前後に揺動運動Rすることに起因して摂動突起116の上方で両方向に連続的に生じることが理解されよう。
図3は、本開示の1つまたは複数の実施形態による摂動突起116'およびその特別機構を示す。摂動突起116'は、上述の摂動突起116と同様にバイオリアクタ110において使用されてもよい。図示のように、摂動突起116'は、逆T字形プラスチック製押出し体、たとえば、エチレン酢酸ビニル(EVA)または低密度ポリエチレン(LDPE)から形成されてもよい。摂動突起116と同様に、摂動突起116'は、バッグ111内に配置され、バッグ111の底部シート119に熱融着されてもよい。図示のように、摂動突起116'は、垂直方向寸法D1(「高さ」と呼ぶこともある)と水平方向寸法D2(「長さ」と呼ぶこともある)とを有してもよい。いくつかの実施形態では、垂直方向寸法D1は、摂動突起116'よりも上方の点において完全に膨張したバッグ111の高さの約1/4以下であってもよい。いくつかの実施形態では、垂直方向寸法D1は、摂動突起116'よりも上方の点において完全に膨張したバッグ111の高さの約1/10であってもよい。いくつかの実施形態では、水平方向寸法D2は、完全に膨張したバッグ111の第1の側縁部123と第2の側縁部124との間の距離の約1/2以上であってもよい。いくつかの実施形態では、水平方向寸法D2は、完全に膨張したバッグ111の第1の側縁部123と第2の側縁部124との間の距離の約3/4以上であってもよい。いくつかの実施形態では、摂動突起116'の端部形状を、一点鎖線125によって示されているように修正し、それによって鋭い縁部を減らし、非常に少ない量の培地および細胞10が最初にバッグ111に導入されたときに何らかの流体が摂動突起116'の周りを流れるのを可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、摂動突起116'は、同様の効果を実現し、何らかの流体が摂動突起116'のそれぞれの部分を通過するかまたはそれぞれの部分間を流れるのを可能にするように1つもしくは複数の穴126および/または1つもしくは複数の切欠き127を含んでもよい。
図4は、本開示の1つまたは複数の実施形態による摂動突起116''およびその特別機構を示す。摂動突起116''は、上述の摂動突起116と同様にバイオリアクタ110において使用されてもよい。図示のように、摂動突起116'は、弾力を有する材料のプラスチックシートから形成され、逆T字形に折り畳まれ、逆T字形を維持するように第1のヒートシール131に熱融着されてもよい。摂動突起116''は次いで、第2のヒートシール132および第3のヒートシール133にさらに熱融着することによってバッグ111の底部シート119に固定されてもよい。摂動突起116と同様に、摂動突起116''は、バッグ111内に配置され、底部シート119に固定されてもよい。
図5A〜図5Dは、摂動突起116、摂動突起116'、または摂動突起116''(まとめて、摂動突起116)のうちの1つもしくは複数が本開示の1つまたは複数の実施形態に従ってバイオリアクタ110のバッグ111に対して配置され向きを定められてもよい例を示す。図5Aでは、単一の摂動突起116が、図2に示すようにバッグ111に対して同じ位置および向きに配置される。詳細には、摂動突起116は、バッグ111の概ね中央、すなわち、第1の端縁部121と第2の端縁部122の間の中央に配置されてもよい。図示のように、摂動突起116は、バッグ111内を所望の波動Wの方向に対して横方向に、かつ第1の側縁部123と第2の側縁部124との間の距離の大部分にわたって延びてもよい。
いくつかの実施形態では、図5Bに示すように、バイオリアクタ110は、バッグ111の概ね中央、すなわち、第1の端縁部121と第2の端縁部122との間の中央に配置された一対の摂動突起116を含んでもよい。摂動突起116は、第1の側縁部123と第2の側縁部124との間の方向に互いにずらされるかまたは間隔をあけて配置されて、摂動突起116の間に隙間134を画定してもよい。隙間134は、バッグ111内の非常に少ない量の液体が摂動突起116間をバッグ111内の所望の波動Wの方向に流れるのを可能にしてもよい。図示のように、摂動突起116は、所望の波動Wの方向に対して横方向に延びてもよい。
いくつかの実施形態では、図5Cに示すように、バイオリアクタ110は、バッグ111内の所望の波動Wの方向に互いにずらされるかまたは間隔をあけて配置され、この場合も少量の液体が流れるのを可能にする一対の摂動突起116を含んでもよい。このように、摂動突起116の一方は、第1の端縁部121のより近くに配置されてもよく、他方の摂動突起116は、第2の端縁部のより近くに配置されてもよい。いくつかの実施形態では、摂動突起116はまた、第1の側縁部123と第2の側縁部124との間の方向に互いにずらされるかまたは間隔をあけて配置されてもよい。図示のように、摂動突起116は、バッグ111内の所望の波動Wの方向に対して横方向に延びてもよい。
いくつかの実施形態では、図5Dに示すように、バイオリアクタ110は、バッグ111内の所望の波動Wの方向に対して斜めに延び、それによって、バッグ111内の液体に増強された混合作用を導入する1つまたは複数の摂動突起116を含んでもよい。たとえば、バイオリアクタ110は、所望の波動Wの方向に対して斜めに延び、図示のように互いにずらされるかまたは間隔をあけて配置された4つの摂動突起116を含んでもよい。図5A〜図5Dに示す摂動突起116は平面視において直線的に延びるように示されているが、いくつかの実施形態では、摂動突起116は湾曲するかまたは不規則な形状を有し、かつ同じ効果を有してもよい。
図6は、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタシステム100'の一部およびその構成要素および特別機構を示す。バイオリアクタシステム100'は、図6に示し本明細書で説明する違いは別として、同様の構成要素および特別機構を含む上述のバイオリアクタシステム100と同様に構成されてもよい。図示のように、バイオリアクタシステム100'は、通常バッグ111によって構成される内部体積117内に進入する摂動突起116'''を有するトレイ140'を含んでもよい。詳細には、摂動突起116'''は、バイオリアクタシステム100'の動作時にバッグ111がトレイ140'によって支持されるときにバッグ111の底部に接触してもよい。図示のように、摂動突起116'''は、バッグ111の底部シート119を内側に変形させ、通常、膨張したバッグ111によって構成される内部体積117に進入させてもよい。いくつかの実施形態では、摂動突起116'''は、トレイ140'の残りの部分と一体的に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、摂動突起116'''は、別個に形成され、トレイ140'の頂面に固定されてもよい。このようにして、摂動突起116'''は、トレイ140'の一部として形成されるかまたはトレイ140'上に配置されてもよく、バッグ111と協働して上述の摂動突起116と同じ効果を有してもよい。
図7は、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタ210(本明細書では「バイオリアクタバッグ」、「膨張可能なバイオリアクタ」、または「揺動可能なバイオリアクタ」と呼ばれることもある)ならびにその構成要素および特別機構を示す。バイオリアクタ210は、上述のバイオリアクタシステム100とともに使用されてもよい。バイオリアクタ210は、図7に示す違いは別として、同様の構成要素および特別機構を含む上述のバイオリアクタ110と同様に構成されてもよい。図7に示すように、バイオリアクタ210は、バッグ211と、一対の支持ロッド215と、摂動突起216と、入口ポート231とを含んでもよい。
バッグ211は、可撓性のシート材料で形成されてもよく、バイオリアクタ210の使用時に膨張させてもよく、それによって、バッグ211は、培地10および細胞を無菌で培養することができる内部体積217を有する。バッグ211は、可撓性のプラスチック材料などの可撓性の材料の1枚または複数のシートによって形成されてもよい。図7に示すように、バッグ211は、バッグ211を形成するように、たとえば熱融着によって互いに接合された可撓性の材料の頂部シート218および底部シート219を含んでもよい。いくつかの実施形態では、バッグ211は、互いに向かい合うように配置された第1の端縁部221および第2の端縁部222と、互いに向かい合うように配置された第1の側縁部223および第2の側縁部224とを有してもよい。図示のように、支持ロッド215は、バッグ211に取り付けられ、バッグ211のそれぞれの端部にまたはその近くに配置されてもよい。支持ロッド215は、バイオリアクタ210をトレイ140に取外し可能に取り付けて、バイオリアクタシステム100の動作時にバイオリアクタ210の位置および向きをトレイ140に対して維持するのを容易にしてもよい。
図7に示すように、摂動突起216(本明細書では「乱流突起」、「散布突起」、または「乱流リブ」とも呼ばれる)は、バッグ211内においてバッグ211の底部にまたは底部に隣接する位置に配置されてもよい。摂動突起216はバッグ211に固定されてもよい。たとえば、摂動突起216は、図8Aおよび図8Bに示すように、1つまたは複数のヒートシール232によってバッグ211の底部シート219に取り付けられてもよい。摂動突起216は、上述の摂動突起116と同様に少ない初期容量の細胞培地10を攪拌することによって初期低容量培養物に必要な酸素化を提供するように構成されてもよい。摂動突起216はまた、バッグ211内の細胞培地10の散布を容易にするように構成されてもよい。図示のように、摂動突起216は、内部チャンバ233と、内部チャンバ233に画定された複数の散布穴234とを含んでもよい。内部チャンバ233は、入口ポート231から酸素などの気体を受け取るために入口ポート231と流体連通してもよい。バイオリアクタ210の使用時には、気体は、内部チャンバ233を通過し、散布穴234から出てバッグ211内の細胞培地10内に流入してもよい。このようにして、摂動突起216は、より高い酸素移動容量を提供し、それによって、より高い酸素移動速度を必要とする用途向けにバイオリアクタ210の動作範囲を拡張してもよい。いくつかの実施形態では、散布穴234は、図8Aに示すように摂動突起216の垂直面上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、散布穴234は、図8Bに示すように摂動突起216の垂直面および水平面上に配置されてもよい。摂動突起216上の散布穴234の様々な配置が、様々な用途および性能面の利益のために使用されてもよい。
図7は、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタ210(本明細書では「バイオリアクタバッグ」、「膨張可能なバイオリアクタ」、「揺動可能なバイオリアクタ」、または「散布バイオリアクタ」とも呼ばれる)ならびにその構成要素および特別機構を示す。バイオリアクタ210は、上述のバイオリアクタシステム100とともに使用されてもよい。バイオリアクタ210は、図7〜図8Bに示し本明細書で説明する違いは別として、同様の構成要素および特別機構を含む上述のバイオリアクタ110と同様に構成されてもよい。図7に示すように、バイオリアクタ210は、バッグ211と、一対の支持ロッド215と、摂動突起216と、入口ポート231とを含んでもよい。
バッグ211は、可撓性のシート材料で形成されてもよく、バイオリアクタ210の使用時に膨張させてもよく、それによって、バッグ211は、培地10および細胞を無菌で培養することができる内部体積217を有する。バッグ211は、可撓性のプラスチック材料などの可撓性の材料の1枚または複数のシートによって形成されてもよい。図7に示すように、バッグ211は、バッグ211を形成するように、たとえば熱融着によって互いに接合された可撓性の材料の頂部シート218および底部シート219を含んでもよい。いくつかの実施形態では、バッグ211は、互いに向かい合うように配置された第1の端縁部221および第2の端縁部222と、互いに向かい合うように配置された第1の側縁部223および第2の側縁部224とを有してもよい。図示のように、支持ロッド215は、バッグ211に取り付けられ、バッグ211のそれぞれの端部にまたはその近くに配置されてもよい。支持ロッド215は、バイオリアクタ210をトレイ140に取外し可能に取り付けて、バイオリアクタシステム100の動作時にバイオリアクタ210の位置および向きをトレイ140に対して維持するのを容易にしてもよい。
図7に示すように、摂動突起216(本明細書では「乱流突起」、「散布突起」、または「乱流リブ」とも呼ばれる)は、バッグ211内においてバッグ211の底部にまたは底部に隣接する位置に配置されてもよい。摂動突起216はバッグ211に固定されてもよい。たとえば、摂動突起216は、図8Aおよび図8Bに示すように、1つまたは複数のヒートシール232によってバッグ211の底部シート219に取り付けられてもよい。摂動突起216は、上述の摂動突起116と同様に少ない初期容量の細胞培地10を攪拌することによって初期低容量培養物に必要な酸素化を提供するように構成されてもよい。摂動突起216はまた、バッグ211内の細胞培地10の散布を容易にするように構成されてもよい。図示のように、摂動突起216は、内部チャンバ233と、内部チャンバ233に画定された複数の散布穴234とを含んでもよい。内部チャンバ233は、入口ポート231から酸素などの気体を受け取るために入口ポート231と流体連通してもよい。バイオリアクタ210の使用時には、気体は、内部チャンバ233を通過し、散布穴234から出てバッグ211内の細胞培地10内に流入してもよい。このようにして、摂動突起216は、より高い酸素移動容量を提供し、それによって、より高い酸素移動速度を必要とする用途向けにバイオリアクタ210の動作範囲を拡張してもよい。いくつかの実施形態では、散布穴234は、図8Aに示すように摂動突起216の垂直面上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、散布穴234は、図8Bに示すように摂動突起216の垂直面および水平面上に配置されてもよい。摂動突起216上の散布穴234の様々な配置が、様々な用途および性能面の利益のために使用されてもよい。
図9は、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタ310(本明細書では「バイオリアクタバッグ」、「膨張可能なバイオリアクタ」、「揺動可能なバイオリアクタ」、または「散布バイオリアクタ」とも呼ばれる)ならびにその構成要素および特別機構を示す。バイオリアクタ310は、上述のバイオリアクタシステム100とともに使用されてもよい。バイオリアクタ310は、図9および図10に示し本明細書で説明する違いは別として、同様の構成要素および特別機構を含む上述のバイオリアクタ110と同様に構成されてもよい。図9に示すように、バイオリアクタ310は、バッグ311と、一対の支持ロッド315と、一対の散布ポート316と、入口ポート331とを含んでもよい。
バッグ311は、可撓性のシート材料で形成されてもよく、バイオリアクタ310の使用時に膨張させてもよく、それによって、バッグ311は、培地10および細胞を無菌で培養することができる内部体積317を有する。バッグ311は、可撓性のプラスチック材料などの可撓性の材料の1枚または複数のシートによって形成されてもよい。図9に示すように、バッグ311は、バッグ311を形成するように、たとえば熱融着によって互いに接合された可撓性の材料の頂部シート318および底部シート319を含んでもよい。いくつかの実施形態では、バッグ311は、互いに向かい合うように配置された第1の端縁部321および第2の端縁部322と、互いに向かい合うように配置された第1の側縁部323および第2の側縁部324とを有してもよい。図示のように、支持ロッド315は、バッグ311に取り付けられ、バッグ311のそれぞれの端部にまたはその近くに配置されてもよい。支持ロッド315は、バイオリアクタ310をトレイ140に取外し可能に取り付けて、バイオリアクタシステム100の動作時にバイオリアクタ310の位置および向きをトレイ140に対して維持するのを容易にしてもよい。
図9および図10に示すように、散布ポート316は、バッグ311の底部に沿って、バッグ311の内部体積317と流体連通するように配置されてもよい。いくつかの実施形態では、図示のように、各散布ポート316は、バッグ311内に配置された内部部分とバッグの外側に配置された外部部分とを含んでもよいが、ただし、散布ポート316の他の構成が使用されてもよい。散布ポート316はバッグ311に固定されてもよい。たとえば、散布ポート316は、1つもしくは複数のヒートシールまたは他の取付け手段によってバッグ311の底部シート319に取り付けられてもよい。散布ポート316は、バッグ311内の細胞培地10の散布を容易にするように構成されてもよい。図示のように、散布ポート316は、内部チャンバ333と内部チャンバ333内に画定された複数の散布穴334とを含んでもよい。内部チャンバ333は、入口ポート331から酸素などの気体を受け取るために入口ポート331と流体連通してもよい。バイオリアクタ310の使用時には、気体は、内部チャンバ333を通過し、散布穴334から出てバッグ311内の細胞培地10内に流入してもよい。このようにして、摂動突起316は、より高い酸素移動容量を提供し、それによって、より高い酸素移動速度を必要とする用途向けにバイオリアクタ310の動作範囲を拡張してもよい。いくつかの実施形態では、図示のように、散布ポート316の内部部分は、実質的に平面状の水平頂面を有する円板状の部材として形成されてもよく、散布穴334は、散布ポート316の頂面上に配置されてもよい。散布ポート316および散布ポート316の散布穴334の様々な配置が、様々な用途および性能面の利益のために使用されてもよい。バイオリアクタ310は、図9および図10では所望の波動Wの方向において互いに分離された2つの散布ポート316を有するように示されているが、バイオリアクタ310は、バッグ311に対して様々な構成に配置された任意の数の散布ポート316を含んでもよい。
図11は、本開示の1つまたは複数の実施形態によるバイオリアクタ410(本明細書では「バイオリアクタバッグ」、「膨張可能なバイオリアクタ」、「揺動可能なバイオリアクタ」、または「散布バイオリアクタ」とも呼ばれる)ならびにその構成要素および特別機構を示す。バイオリアクタ410は、上述のバイオリアクタシステム100とともに使用されてもよい。バイオリアクタ410は、図11〜図12Bに示し本明細書で説明する違いは別として、同様の構成要素および特別機構を含む上述のバイオリアクタ110と同様に構成されてもよい。図11に示すように、バイオリアクタ410は、バッグ411と、一対の揺動安定化支持ロッド415と、複数の散布ポート416と、一対の散布チャネル414と、一対の入口ポート431とを含んでもよい。
バッグ411は、可撓性のシート材料で形成されてもよく、バイオリアクタ410の使用時に膨張させてもよく、それによって、バッグ411は、培地10および細胞を無菌で培養することができる内部体積417を有する。バッグ411は、可撓性のプラスチック材料などの可撓性の材料の1枚または複数のシートによって形成されてもよい。図9〜図12Aに示すように、バッグ411は、バッグ411を形成するように、たとえば熱融着によって互いに接合された可撓性の材料の頂部シート418および底部シート419を含んでもよい。いくつかの実施形態では、バッグ411は、互いに向かい合うように配置された第1の端縁部421および第2の端縁部422と、互いに向かい合うように配置された第1の側縁部423および第2の側縁部424とを有してもよい。図示のように、支持ロッド415は、バッグ411に取り付けられ、バッグ411のそれぞれの端部にまたはその近くに配置されてもよい。支持ロッド415は、バイオリアクタ410をトレイ140に取外し可能に取り付けて、バイオリアクタシステム100の動作時にバイオリアクタ410の位置および向きをトレイ140に対して維持するのを容易にしてもよい。
図11に示すように、散布ポート416は、バッグ411の底部に沿って、バッグ411の内部体積417と流体連通するように配置されてもよい。いくつかの実施形態では、各散布ポート416は、バッグ411内に配置された内部部分とバッグ411の外側に配置された外部部分とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、各散布ポート416は、全体がバッグ411内に配置されてもよくまたは全体がバッグ411の外側に配置されてもよい。散布ポート416はバッグ411に固定されてもよい。たとえば、散布ポート416は、1つもしくは複数のヒートシールまたは他の取付け手段によってバッグ411の底部シート419に取り付けられてもよい。散布ポート416は、バッグ411内の細胞培地10の散布を容易にするように構成されてもよい。上述の散布ポート316と同様に、各散布ポート416は、内部チャンバと内部チャンバに画定された複数の散布穴とを含んでもよい。
図11〜図12Bに示すように、散布チャネル414は、バッグ411の底部に沿って、散布ポート416を介してバッグ411の内部体積417と流体連通するように配置されてもよい。いくつかの実施形態では、図示のように、各散布チャネル414は、バッグ411の底部シート419に固定された、可撓性のプラスチック材料などの可撓性の材料のシート435によって形成されてもよい。たとえば、シート435は、1つもしくは複数のヒートシール436または他の取付け手段によってバッグ411の底部シート419に取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、図12Aに示すように、シート435は、底部シート419の外面に取り付けられてもよく、それによって、散布チャネル414はバッグ411の外側に配置される。いくつかの実施形態では、図12Bに示すように、シート435は底部シート419の内面に取り付けられてもよく、それによって、散布チャネル414はバッグ411内に配置される。図11に示すように、1つまたは複数の散布ポート416が各散布チャネル414内に配置されてもよい。言い換えれば、各シート435は、散布ポート416のうちの1つまたは複数を囲んでもよい。散布チャネル414は、図示のように、それぞれの入口ポート431と流体連通してもよい。このように、散布ポート416は、入口ポート431から酸素などのそれぞれの気体を受け取るために、散布チャネル414を介して入口ポート431と流体連通してもよい。バイオリアクタ410の使用時には、気体が散布チャネル414を通過し、散布ポート416を通過し、散布ポート416の散布穴から出てバッグ411内の細胞培地10内に流入してもよい。このようにして、散布チャネル414および散布ポート416は、より高い酸素移動容量を提供し、それによって、より高い酸素移動速度を必要とする用途向けにバイオリアクタ410の動作範囲を拡張してもよい。上述のバイオリアクタ310と比較して、バイオリアクタ410の散布チャネル414の構成はバイオリアクタ410の底部に沿った配管(すなわち、入口ポート331または中間配管セグメントの一部)を不要にする。散布チャネル414、散布ポート416、および散布ポート416の散布穴の様々な配置が、異なる用途および性能面の利益のために使用されてもよい。バイオリアクタ410は、図11では、所望の波動Wの方向において互いに間隔をあけて配置された2つの散布チャネル414および4つの散布ポート416を有するように示されているが、バイオリアクタ410は、バッグ411に対して様々な構成に配置された任意の数の散布チャネル414および散布ポート416を含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態では、散布ポート416が省略されてもよく、散布チャネル414を画定する穴または穿孔が(散布チャネル414がバッグ411の外側に配置されるかそれとも内側に配置されるかに応じて)バッグ411の底部シート419またはシート435に形成され、気体が直接散布チャネル414からバッグ411の内部体積417に入るのを可能にしてもよい。
上記の説明および関連する図面によって本明細書で提示される教示の利益がもたらされるにあたり、本開示の実施形態の多数の修正が本開示が関連する技術分野の当業者には構想されよう。したがって、本発明が開示された特定の実施形態に限定されず、修正および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることを意図するものであることを理解されたい。本明細書では特定の用語が使用されるが、これらの用語は一般的で説明的な意味でのみ使用されており、制限を目的としたものではない。
10 細胞培地
100、100' バイオリアクタシステム
110、210、310、410 バイオリアクタ
111、211、311、411 バッグ
112、231、331 入口ポート
113 出口ポート
114 フィルタ
115、215、315、415 支持ロッド
116、116'、116''、116'''、216、316 摂動突起
117、217、317、417 内部体積
118、218、318、418 頂部シート
119、219、319、419 底部シート
121、221、321、421 第1の端縁部
122、222、322、422 第2の端縁部
123、223、323、423 第1の側縁部
124、224、324、424 第2の側縁部
125 一点鎖線
126 穴
127 切欠き
130、140、140' トレイ
131 第1のヒートシール
132 第2のヒートシール
133 第3のヒートシール
134 隙間
150 ピボットブロック
160 アクチュエータ
232、436 ヒートシール
233、333 内部チャンバ
234、334 散布穴
316、416 散布ポート
414 散布チャネル
435 シート
D1 垂直方向寸法
D2 水平方向寸法
R 揺動運動
W 波動

Claims (20)

1枚または複数のシートから形成された頂部シート(118、218)および底部シート(119、219)を含むバッグ(111、211)であって、前記バッグの揺動運動(R)によってある量の培養液(10)が流動する間前記培養液を保持するのに適した内部体積(117、217)をもたらすように膨張可能であるバッグを形成するように接合された1枚または複数のシートを備える膨張可能なバイオリアクタ(110、210)であって、前記底部シートから上方に前記頂部シートに達しないまでも前記頂部シートに向かって延び、かつ前記培養液の波動(W)の方向に対して横方向または斜めに延びる1つまたは複数の摂動突起(116、116'、116''、216)をさらに含む、膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の摂動突起は、前記底部シートに熱融着される、請求項1に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の摂動突起は、前記波動の方向に対して横方向または斜め方向に直線的に延びる、請求項1に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記バッグは、互いに向かい合って位置する第1の端縁部(121、221)および第2の端縁部(122、222)と、互いに向かい合って位置する第1の側縁部(123、223)および第2の側縁部(124、224)とを備える、請求項1に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の摂動突起は、前記第1の端縁部と前記第2の端縁部との間の中央に配置される、請求項4に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の摂動突起は、前記1つまたは複数の摂動突起よりも上方の点における完全に膨張したバッグの高さの約1/4以下である垂直方向寸法(D1)を有する、請求項5に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の摂動突起は、前記第1の側縁部と前記第2の側縁部との間の距離の約1/2以上である水平方向寸法(D2)を有する、請求項5に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の摂動突起は、前記第1の側縁部から前記第2の側縁部への方向において互いに間隔をあけて間に隙間(134)を画定するように配置された第1の摂動突起および第2の摂動突起を含む、請求項4に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の摂動突起は、前記第1の端縁部から前記第2の端縁部への方向において互いに間隔をあけて配置された第1の摂動突起および第2の摂動突起を含む、請求項4に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の摂動突起は逆T字形を有する、請求項1に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の摂動突起は、内部チャンバ(233)と、前記バッグの前記内部体積に気体を送り込むための複数の散布穴(234)とを含む、請求項1に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記散布穴は、前記1つまたは複数の摂動突起の垂直面上に配置される、請求項11に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記散布穴は、前記1つまたは複数の摂動突起の水平面上に配置される、請求項11に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
膨張可能なバイオリアクタ(110)を揺動運動(R)中に支持するのに適したトレイ(140')を備えるバイオリアクタシステム(100)であって、前記バイオリアクタは、1枚または複数のシートから形成された頂部シート(118)および底部シート(119)を含むバッグ(111)であって、前記バッグの揺動運動によってある量の培養液(10)が流動する間前記培養液を保持するのに適した内部体積(117)をもたらすように膨張可能であるバッグを形成するように接合された1枚または複数のシートを備え、前記システムは、前記底部シートから上方に前記頂部シートに達しないまでも前記頂部シートに向かって延び、かつ前記培養液の波動(W)の方向に対して横方向または斜めに延びる1つまたは複数の摂動突起(116''')をさらに含む、バイオリアクタシステム。
前記1つまたは複数の突起は、前記トレイの1つまたは複数の上部伸長部を含む、請求項14に記載のバイオリアクタシステム。
1枚または複数のシートから形成された頂部シート(318、418)および底部シート(319、419)を含むバッグ(311、411)であって、前記バッグの揺動運動(R)によってある量の培養液が流動する間前記培養液を保持するのに適した内部体積(317、417)をもたらすように膨張可能であるバッグを形成するように接合された1枚または複数のシートを備える膨張可能なバイオリアクタ(310、410)であって、前記バッグ内に少なくとも部分的に配置され前記底部シートに取り付けられた1つまたは複数の散布ポート(316、416)をさらに含み、前記1つまたは複数の散布ポートは、前記内部体積と流体連通し、前記内部体積に気体を送るように構成される、膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の散布ポートと流体連通し前記散布ポートに前記気体を送るように構成された1つまたは複数の入口ポート(331、431)をさらに備える、請求項16に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の散布ポートと流体連通し前記散布ポートに前記気体を送るように構成された1つまたは複数の散布チャネル(414)をさらに備え、前記1つまたは複数の散布チャネルは、前記底部シートに取り付けられた1枚または複数のシート(435)によって画定される、請求項16に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の散布チャネルは前記バッグの外側に配置される、請求項18に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
前記1つまたは複数の散布チャネルは前記バッグ内に配置される、請求項18に記載の膨張可能なバイオリアクタ。
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