しかしながら、これらドックは、理想的には、比較的大型で容易にアクセス可能な領域に位置付けられる必要があり、したがって、家の中でこれらドックが位置し得る場所に関してユーザにあまり順応性をもたらさない。
本発明の第1態様は、手持型製品のためのドックを提供し、このドックは、ドッキングユニット及びベースを備え、ドッキングユニット及びベースは、分離可能であり、第1構成において、ドッキングユニットは、ベースユニットに直接接続され、第2構成において、ドッキングユニットは、本体に接続され、本体は、ベースに接続されている。
その結果、ドックは、第1または第2構成で組み立てられ得、第1構成は、第2構成よりも十分に小さく、ドックを位置付け得る場所のより大きな順応性を可能とする。例えば、ドックは、第1構成で組み立てられると、テーブルまたはカウンタートップ上に位置付けられ得、第2構成で組み立てられると、ドックを床上に自立させるためにより便利にすることを可能とする。
本体は、ドッキングした製品のための付属品を保持するための取り外し可能なケースを備え得る。その結果、本体を含有することによって第2構成にあるドックに加えられた追加の空間は、手持型製品のためのツール及び付属品のための格納を提供することによって、ユーザに対して効率的なかつ有利な使用を付与する。
ドッキングユニットは、電力供給をドッキングされた手持型製品に提供するための電気コネクタを備え得る。電力供給は、ドッキングされた手持型製品のバッテリパックを充電し得る。したがって、ドックは、手持型製品が使用されておらずかつドックに格納されている間に手持型製品のバッテリパックを便利に充電する充電ドックとしても機能し得る。
ドッキングユニット及び本体のうちの少なくとも一方は、ドッキングした手持型製品のための付属品を取り付け得るコネクタを備え得る。これにより、ドッキングした製品のための付属品に対してよりアクセス可能であるより便利な格納を提供する。
ドックは、スティック型真空掃除機のためのものであり得、スティック型真空掃除機は、手持型真空掃除機、ワンド及び掃除機ヘッドを備え、ドッキングユニットは、いったん手持型真空掃除機をワンド及び掃除機ヘッドから分離すると、手持型真空掃除機を受け得る。真空掃除機をドッキングし得る前にワンド及び掃除機ヘッドを手持型真空掃除機から取り外す必要があることにより、ドックの全寸法を最小のままとすることを補助する。ドックの高さは、同様に低いままであり得、ドックをより安定にし、誤って転倒させる可能性を低くする。
ドックは、ワンドを固定するためのクリップを備え得る。これにより、手持型部品をドッキングしている間に真空掃除機のワンドのための便利な格納を提供する。
ベース及びドッキングユニットのうちの一方は、キャッチを備え得、ベース及びドッキングユニットのうちの他方は、キャッチ係合形状部を備え得、ドックを第1構成で組み立てると、キャッチは、キャッチ係合形状部と解放可能に係合し得、ベースとドッキングユニットとの分離を防止する。その結果、ユーザは、必要に応じて、迅速にかつ容易に異なる構成にあるドックを解体して再度組み立てることができる。
本体は、一端部にあるキャッチと、他端部にあるキャッチ係合形状部と、を備え得、それにより、ベース及びドッキングユニット双方は、ドックを第2構成で組み立てると、本体の端部それぞれに解放可能に装着され得る。その結果、ドッキングユニットをベースに装着するための同じ機構を使用してドッキングユニットを本体にそして本体をベースに装着し得る。
ベース及びドッキングユニットのうちの一方は、リップを有する突起を備え得、ベース及びドッキングユニットのうちの他方は、肩部を有するスロットを備え得、第1構成においてベースをドッキングユニットに装着することは、フランジ付き突起をスロット内に挿入すること、及び、リップが肩部と係合するまで、ベースをドッキングユニットに対して移動させること、を備え得、ベース及びドッキングユニットの分離を防止する。その結果、別のまたはさらなる機構を設け、必要に応じて、ユーザが迅速にかつ容易に異なる構成にあるドックを解体して再度組み立てることをできるようにする。
本体は、一端部にあるリップを有する突起と、他端部にある肩部を有するスロットと、を備え得、それにより、ベース及びドッキングユニット双方は、ドックを第2構成に組み立てると、本体の端部それぞれに解放可能に装着され得る。その結果、ドッキングユニットをベースに装着するための同じ機構を使用して、ドッキングユニットを本体にそして本体をベースに装着し得る。
ドッキングユニットは、手持型製品をスライド可能に受け得るスロットを備え得る。その結果、手持型製品は、ドッキングユニット内に迅速かつ容易にドッキングされ得る。
ドッキングユニットは、製品クランプを備え得、製品クランプは、ドッキングした手持型製品をドック内で保持するラッチ位置と、ドッキングした手持型製品をドックから取り外し得るラッチ解除位置と、の間でスライド可能である。その結果、手持型製品は、手持型製品がドッキングされている間、ドック内でしっかりと保持され得る、正確なドック位置は、保証され得る。
製品クランプは、ラッチ解除位置内へ付勢され得る。その結果、製品クランプは、ドッキングした製品からより容易に解放され得、より容易なドッキング解除手順を可能とする。さらに、製品クランプは、手持型製品をクランプすることを可能とするために、正確な位置へより容易に移動され得、これは、片手のみを必要とする。
製品クランプは、製品クランプの頂面を押下して解放することによって、ラッチ位置から解放され得、製品クランプの頂面を押下して製品クランプをラッチ位置へスライドさせることによって、ラッチ位置へ移動され得る。その結果、プッシュプッシュクランプ機構は、容易なドッキング及びドッキング解除手順を可能とする。
本発明をより迅速に理解し得るために、以下の添付の図面を参照しながら、例として、本発明の実施形態を説明する。
図1は、分離可能な部品でドック1を示す。ドック1は、ドッキングユニット2と、本体3と、ベース4と、を備える。ドッキングユニット2は、符号Aでラベル付けされた実線矢印で示すように、ベース4に直接取り付けられ得、ドック1を第1構成1Aで組み立てる。第1構成1Aで組み立てられたドック1は、図2に示されており、ドック1が例えばテーブルトップまたはカウンタートップ上に位置する場合に、適し得る。一点鎖線矢印B及びCで示すように、ドッキングユニット2は、同様に、本体3に取り付けられ得、本体3は、ベース4に取り付けられ得、ドック1を第2構成1Bで組み立てる。第2構成1Bで組み立てられたドック1は、図3に示されており、ドック1が床上に自立している場合に、適し得る。第2構成1Bにおいて、ドッキングユニットは、より高く位置付けられており、そのため、ドック1を床レベルに位置付けると、製品をドッキングする及びドッキング解除するのにより快適にアクセス可能である。
ドッキングユニット2は、支持体21、柱体23及び製品クランプ25を備える。支持体21は、製品をドッキングユニット2にドッキングしたときに製品を支持し得る表面を形成する。柱体23は、ドッキングした製品を所定位置で保持するように機能する製品クランプ25を支持する。製品をドック1にドッキングするための手順を後述する。複数の取付コネクタ27は、柱体23の側部に取り付けて設けられている。これら取付コネクタ27は、ドッキングされた意図した製品のための付属品をドック1自体に便利に格納することを可能とする。電気コネクタ29は、製品クランプ25に設けられている。したがって、電気コネクタ29は、ドッキングした製品に対する電源を形成する。よって、手持型真空掃除機のようなバッテリ駆動式製品の場合において、ドックは、充電ドックとして機能し、バッテリパックは、製品をドック1にドッキングしている間に充電され得る。
本体3は、取り外し可能なケース33を収容する外側筐体31を備える。取り外し可能なケース33は、ドッキングされた製品のためのさらなるツール及び付属品をドック1自体に便利に格納し得る。例えば、真空掃除機に関して、取り外し可能なケース33は、アダプタ、隙間ノズル、マットレス清掃ツール及びホースコネクタのようなツールを入れ得る。本体には、同様に、取付コネクタ35が設けられている。取付コネクタ35は、ドッキングユニット2にある取付コネクタ27と同様であり得るが、図示した実施形態において、取付コネクタ35は、若干異なり、掃除機ヘッドのような大型の付属品をドック1に格納することを可能とする。本体3には、同様に、真空掃除機のワンドを固定するためのクリップ37が設けられている。
ダイソンV8(登録商標)コードレス真空掃除機のようなスティック型真空掃除機は、しばしば、手持型真空掃除機に取り付けられた掃除機ヘッド及びワンドで形成されている。したがって、このタイプの真空掃除機をドック1にドッキングする際、手持型部品は、ワンド及び掃除機ヘッドから分離され得、ドッキングユニット2にドッキングされ得る。そして、ワンド及び掃除機ヘッドは、ワンドをクリップ37に固定することによってドックに格納され得る。
ベース4は、これら本体及びドッキングユニットをベース4に装着すると、本体3及び/またはドッキングユニット2に安定性を提供する。
ドック1の別個の部品を一緒に取り付け得る手段を図1に示す。ベース4の上面及び本体3の外側筐体31の上端部双方は、肩部54をそれぞれ有する複数のスロット52を備える。ドッキングユニット2の下面及び本体3の底端部において、それぞれがリップ56を備える対応する突起である。ドック1を組み立てている間、ドッキングユニット2及びベース4を一緒にする際、または、ドッキングユニット2及び本体3をくっ付けそして本体3及びベース4をくっ付ける際、突起は、対応するスロット52内に挿入される。そして、別個の部品は、互いに対してスライドされ、リップ56が対応する肩部54と係合するまで、突起がスロット52内をスライドすることを可能とする。これにより、リップ56がもはや肩部54に係合しないまで2つの部品が逆方向で再びスライドされるまで、2つの部品の分離を防止する。
ベース4の上面及び本体3の外側筐体31の上端部双方は、同様に、キャッチ50を備える。このキャッチ50は、部品を一緒に係合させると、ドッキングユニット2の下面及び本体3の底端部にある形成部(図示略)と係合し、リップ56が肩部54から係合解除する相対移動を防止する。キャッチ50を形成部から係合解除すると、キャッチ50を解放し、部品が互いに対して再び移動することを可能とする。キャッチ50を係合解除することは、キャッチ50の下面にあるキャッチボタンを押すことによって、なされる。本体3にあるボタンは、図面に示されていないが、取り外し可能なケース33を取り外すと、外側筐体31の内側にみられ得る。図4は、ベース4の下面を示しており、ベース4のためのキャッチボタンが見える。
図5は、第2構成1Bにあるドック1を示しており、取り外し可能なケースを取り外している。取り外し可能なケース33は、矢印Dで示すように、ケースを外側筐体31の内側に形成されたキャビティ39内にスライドさせることによって、挿入される。取り外し可能なケース33は、ケース本体331と、ケース本体331にヒンジ取付されたケース蓋体333と、を備える。取り外し可能なケース33の内側にある挿入体は、複数の形状付穴部335を備えており、真空掃除機のためのツール及び付属品は、これら形状付穴部内に嵌る。形状付穴部335は、本体3内にあるキャビティ39の内側に挿入されかつ格納されると、取り外し可能なケース33が転倒してもツールが整頓されたままとすることを補助する。ケース蓋体333は、透明であり、どのツール及び付属品がケース内に格納されているかユーザがより容易に特定することを補助し得る。
図6A及び図6Bは、手持型真空掃除機60をドック1にドッキングする手順を示す。第1に、ユーザは、矢印Eで示すように、製品クランプ25の頂部を押下しなければならない。これにより、柱体23の内側にあるキャッチ機構を解放する。そして、製品クランプ25は、柱体に対してスライド自在であり、支持体21から離間する方向で付勢されている。したがって、製品クランプ25は、矢印Fの方向で上方に移動する。そして、これにより、矢印Gで示すように、手持型真空掃除機60のための支持体21に位置付けられる十分な空間を形成する。いったん真空掃除機60を支持体21に位置付けると、その後、ユーザは、製品クランプの頂部をもう一度押下し、柱体の内側にあるキャッチ機構がもう一度係合するまで矢印Hの方向で下方に頂部を押して付勢力に抗して押し、製品クランプ25を所定位置で保持する。そして、真空掃除機60は、製品クランプ25と支持体21との間でクランプされる。電気コネクタ29は、真空掃除機のハンドルにあるソケットと係合し、真空掃除機のバッテリパックを充電することを可能とする。ドックが第1構成、すなわちテーブルトップ構成にある場合にも、全く同じ手順を実行する。
図6Cは、手持型真空掃除機が第2構成1Bにあるときにドック1にドッキングされた手持型真空掃除機60を示す。図6Dは、真空掃除機が第1構成、テーブルトップ構成にあるときにドック1にドッキングされた真空掃除機60を示す。
別の実施形態にかかるドック70を図7A、7B及び7Cに示す。ドックは、上述と同じモジュール式コンセプトを有し、本体3及びベース4は、上記実施形態で上述したものと同じである。また、ドック70の分離可能な部品は、上述と同じ方法で組み立てられる。しかしながら、ドッキングユニット72は、上述したドッキングユニット2とは異なる。製品クランプがないが、その替わりに、ドッキングユニット72は、柱体73の上端部に形成されたドッキングスロット74を有する。複数の取付コネクタ77は、柱体73の側部に取り付けて設けられている。これら取付コネクタ77は、ドック70自体にドッキングされた目的の製品のための付属品を便利に格納することを可能とする。したがって、電気コネクタ79は、ドッキングされた製品への電力供給を提供する。手持型真空掃除機のようなバッテリ駆動式製品の場合において、ドックは、充電ドックとして機能し得、製品のバッテリパックは、製品がドック70内にドッキングされている間に充電され得る。
図7Aは、手持型真空掃除機80をドック70にドッキングするための手順を示す。真空掃除機80は、矢印Jの方向でドック70上に位置付けられてドック上に降下され、それにより、バッテリパック82は、ドッキングスロット74内にスライド可能に係合する。真空掃除機80の端部は、支持体71で支持され得る、あるいは、ドッキングスロット74の壁部が真空掃除機80の重量を支えるのに十分強い場合に、真空掃除機は、支持体の上方に吊下げ保持され得る。バッテリパック82がドッキングスロット74内に完全に係合されると、電気コネクタ79は、バッテリパック82の端部にあるソケットと係合し、真空掃除機のバッテリパックを充電することを可能とする。
図7Bは、手持型真空掃除機が第1構成70A、「テーブルトップ構成」にあるときにドック70にドッキングした手持型真空掃除機80を示す。図7Cは、手持型真空掃除機が第2構成70B、「床上自立構成」にあるときにドック70にドッキングした手持型真空掃除機80を示す。
このため、特有の実施形態をさらに説明した一方で、理解することは、特許請求の範囲によって規定されるように、発明の範囲から逸脱することなく、様々な改変をなし得ること、である。
例えば、本明細書で説明した実施形態は、真空掃除機のためのドックを示す。しかしながら、想定されることは、ドックが、異なる手持型製品のためのものであり得ること、である。さらに、ベース及び本体の外側筐体の上端部は、肩部を有するスロットを備えるものとして説明されている一方で、ドッキングユニットの下面及び本体の底端部は、リップを有する対応する突起を備えるものとして説明された。しかしながら、想定されることは、これら機構部が、ベース及び本体の外側筐体の上端部がリップを有する突起を有しかつドッキングユニットの下面及び本体の底端部が肩部を有するスロットを有するように、入れ替えられ得ること、である。または、必要に応じて、分離可能な部品の分離を防止するための別の機構を使用し得る。