本発明は、がん細胞上のCD33及びナチュラルキラー細胞上のNKG2D受容体及びCD16受容体に結合して、ナチュラルキラー細胞を活性化する多重特異性結合タンパク質、当該多重特異性結合タンパク質を含む医薬組成物、ならびにがんの治療を含む、当該多重特異性タンパク質及び医薬組成物を使用する治療法を提供する。本発明の様々な態様は、以下のセクションに記載されるが、ある特定のセクションに記載される本発明の態様は、いかなる特定のセクションにも限定されるものではない。
一態様において、本発明は、ヒトCD33及び/またはカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を含む、多重特異性結合タンパク質を提供する。一態様において、本発明は、ヒトCD33及び/またはカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープを認識及び結合する、抗原結合部位を提供する。一態様において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープを認識及び結合するが、cyno CD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープは認識及び/または結合しない、抗原結合部位を提供する。一態様において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する、抗原結合部位を提供する。一態様において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、R69GアレルのヒトCD33には結合しない、抗原結合部位を提供する。一態様において、本発明は、R69を含むヒトCD33のエピトープに結合する、抗原結合部位を提供する。一態様において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する、抗原結合部位を提供する。一態様において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない、抗原結合部位を提供する。一態様において、本発明は、S128を含むヒトCD33のエピトープに結合する、抗原結合部位を提供する。一態様において、本発明は、標的CD33のグリコシル化プロファイルに関係なく、ヒトCD33及び/またはcyno CD33の細胞外ドメインに結合する重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、当該技術分野において知られている1つ以上の抗CD33抗体が標的とするエピトープと比較して、エピトープがユニークであるような、ヒトCD33及び/またはcyno CD33の細胞外ドメインに結合する抗原結合部位を含む、多重特異性結合タンパク質を提供する。特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及び/またはcyno CD33の細胞外ドメインに結合し、ヒトまたはカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の交差反応性及び標的CD33への高親和性結合を示す、抗原結合部位を提供する。
本発明の理解を容易にするために、いくつかの用語及び語句について、以下に定義する。
本明細書で使用される「a」及び「an」という用語は、「1つ以上」を意味し、文脈に不適切でない限り、複数形を含む。
本明細書で使用されるとき、「抗原結合部位」という用語は、抗原結合に関与する、免疫グロブリン分子の部分を指す。ヒト抗体において、抗原結合部位は、重鎖(「H」)及び軽鎖(「L」)のN末端可変(「V」)領域のアミノ酸残基によって形成される。重鎖及び軽鎖のV領域内にある高度に異なる3つのストレッチは、「超可変領域」と呼ばれ、「フレームワーク領域」または「FR」として知られる、より保存された隣接するストレッチの間に置かれている。したがって「FR」という用語は、免疫グロブリンの超可変領域の間に隣接している、自然にみられるアミノ酸配列を指す。ヒト抗体分子において、軽鎖の3つの超可変領域及び重鎖の3つの超可変領域は、三次元空間で相関的に配置され、抗原結合表面を形成する。抗原結合表面は、結合抗原の三次元表面に対して相補的であり、重鎖及び軽鎖のそれぞれの3つの超可変領域は、「相補性決定領域」または「CDR」と呼ばれる。ラクダ及び軟骨魚などの特定の動物では、抗原結合部位は、「単一ドメイン抗体」を提供する、単一の抗体鎖によって形成される。抗原結合部位は、インタクト抗体中、抗原結合表面を保持する抗体の抗原結合フラグメント中、またはペプチドリンカーを使用して重鎖可変ドメインと軽鎖可変ドメインを接続して単一のポリペプチドにしたscFvなどの組み換えポリペプチド中に存在し得る。本明細書で開示される重鎖または軽鎖可変領域のアミノ酸位置は全てKabatナンバリングに従ってナンバリングされる。
抗原結合部位のCDRは、Kabat et al.,J.Biol.Chem.252,6609−6616(1977)及びKabat et al.,Sequences of protein of immunological interest.(1991)、Chothia et al.,J.Mol.Biol.196:901−917(1987)、ならびにMacCallum et al.,J.Mol.Biol.262:732−745(1996)に記載されている方法によって決定され得る。これらの定義に従って決定されるCDRは、典型的に、互いに比較したとき、アミノ酸残基の重複またはサブセットを含む。特定の実施形態において、「CDR」という用語は、MacCallum et al.,J.Mol.Biol.262:732−745(1996)及びMartin A.,Protein Sequence and Structure Analysis of Antibody Variable Domains,in Antibody Engineering,Kontermann and Dubel,eds.,Chapter 31,pp.422−439,Springer−Verlag,Berlin(2001)によって定義されるCDRである。特定の実施形態において、「CDR」という用語は、Kabat et al.,J.Biol.Chem.252,6609−6616(1977)及びKabat et al.,Sequences of protein of immunological interest.(1991)によって定義されるCDRである。特定の実施形態において、抗体の重鎖CDR及び軽鎖CDRは、異なる規則を使用して定義される。例えば、特定の実施形態において、重鎖CDRは、MacCallum(上掲)に従って定義され、軽鎖CDRは、Kabat(上掲)に従って定義される。CDRH1、CDRH2及びCDRH3は、重鎖CDRを示し、CDRL1、CDRL2及びCDRL3は、軽鎖CDRを示す。
本明細書で使用されるとき、「対象」及び「患者」という用語は、本明細書に記載される方法及び組成物によって治療される生物を指す。そのような生物には、好ましくは、限定するものではないが、哺乳動物(例えば、ネズミ、サル、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ科動物、ネコ科動物など)が含まれるが、より好ましくは、ヒトが含まれる。
本明細書で使用されるとき、「有効量」という用語は、有益な結果または所望の結果をもたらすのに十分な化合物(例えば、本発明の化合物)の量を指す。有効量は、1回以上の投与、適用または投与量で投与され得、特定の製剤または投与経路に限定されることを意図するものではない。本明細書で使用されるとき、「治療すること」という用語は、状態、疾患、障害などの改善をもたらす任意の効果、例えば、緩和、低減、調節、改善もしくは除去、またはその症状の改善を含む。
本明細書で使用されるとき、「医薬組成物」という用語は、活性薬剤と不活性担体または活性担体との組み合わせを指し、これにより、組成物は、in vivoまたはex vivoにおける診察用途または治療用途に特に好適なものとなる。
本明細書で使用されるとき、「薬学的に許容される担体」という用語は、リン酸緩衝生理食塩水、水、エマルジョン(例えば、油/水または水/油エマルジョンなど)、及び様々な種類の湿潤剤などの標準的な薬学的担体のいずれかを指す。組成物はまた、安定剤及び保存剤を含み得る。担体、安定剤及びアジュバントの例については、例えば、Martin,Remington’s Pharmaceutical Sciences,15th Ed.,Mack Publ.Co.,Easton,PA[1975]を参照されたい。
本明細書で使用されるとき、「薬学的に許容される塩」という用語は、対象に投与すると、本発明の化合物またはその活性代謝産物もしくは残基をもたらすことができる、本発明の化合物の任意の薬学的に許容される塩(例えば、酸または塩基)を指す。当業者に知られているように、本発明の化合物の「塩」は、無機酸または有機酸及び塩基から誘導され得る。例示的な酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、リン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、コハク酸、トルエン−p−スルホン酸、酒石酸、酢酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ベンゼンスルホン酸などが挙げられるが、これらに限定されない。シュウ酸などの他の酸は、それ自体は薬学的に許容されるものではないが、本発明の化合物及びその薬学的に許容される酸付加塩を得る際の中間体として有用な塩の調製に採用され得る。
例示的な塩基としては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム)の水酸化物、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)の水酸化物、アンモニア、及び式NW4 +の化合物(式中、Wは、C1〜4アルキルである)などが挙げられるが、これらに限定されない。
例示的な塩としては、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、硫酸水素塩、酪酸塩、クエン酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、フルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸、トシル酸塩、ウンデカン酸塩などが挙げられるが、これらに限定されない。塩の他の例は、Na+、NH4 +、及びNW4 +(式中、Wは、C1〜4アルキル基である)などの好適なカチオンと配合された本発明の化合物のアニオンが挙げられる。
治療用途の場合、本発明の化合物の塩は、薬学的に許容されるものとして企図される。しかしながら、薬学的に許容されない酸及び塩基の塩も、例えば、薬学的に許容される化合物の調製または精製において、使用が認められ得る。
説明全体を通して、組成物が特定の構成成分を有する、包含する、もしくは含むものとして記載される場合、またはプロセス及び方法が特定の工程を有する、包含する、もしくは含むものとして記載される場合、列挙される構成成分から本質的になるか、またはそれらからなる本発明の組成物が存在し、列挙される処理工程から本質的になるか、またはそれらからなる本発明によるプロセス及び方法が存在することが更に企図される。
一般的事項として、パーセンテージを明記する組成物は、特に指定がない限り、重量による。更に、変数が定義を伴わない場合には、当該変数の以前の定義が優先される。
本発明の様々な特徴及び態様は、以下でより詳細に論じられる。
I.抗原結合部位
特定の実施形態において、本発明は、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号2に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号21のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号22のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号23のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号434のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号22のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号435のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号2のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号24のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号25のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号26のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号4に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号27のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号28のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号29のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号181のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号28のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号436のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号4のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号30のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号31のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号32のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号6に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号33のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号34のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号35のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号183のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号34のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号184のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号6のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号36のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号37のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号38のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号6のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号36のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号185のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号38のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号188に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号188に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号188に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号188のアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号8に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号39のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号40のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号41のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号437のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号40のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号438のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号42のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号43のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号44のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号10に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号45のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号46のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号47のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号181のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号46のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号182のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号10のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号48のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号49のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号50のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号198に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号198に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号198に対して少なくとも99%同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号198のアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号12に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号51のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号52のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号53のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号181のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号52のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号439のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号12のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号54のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号55のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号56のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号14に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号57のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号58のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号59のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号440のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号58のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号441のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号14のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号60のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号61のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号62のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号16に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号63のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号64のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号65のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号442のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号64のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号443のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号66のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号67のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号68のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号18に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号69のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号70のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号71のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号181のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号70のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号444のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号18のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号72のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号73のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号74のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号20に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号75のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号76のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号77のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号445のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号76のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号446のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号20のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号78のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号79のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号80のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号267に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号304のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号305のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号306のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号528のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号305のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号529のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号267のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号307のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号308のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号309のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号269に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号310のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号311のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号312のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号530のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号311のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号531のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号269のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号313のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号314のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号315のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号271に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号316のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号317のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号318のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号532のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号317のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号533のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号319のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号320のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号321のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号273に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号322のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号323のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号324のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号534のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号323のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号535のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号325のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号326のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号327のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号275に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号328のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号329のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号330のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号536のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号329のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号537のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号275のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号331のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号332のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号333のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号277に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号334のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号335のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号336のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号538のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号335のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号539のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号277のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号337のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号338のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号339のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号279に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号340のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号341のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号342のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号540のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号341のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号541のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号343のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号344のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号345のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号281に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号346のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号347のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号348のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号542のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号347のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号543のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号349のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号350のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号351のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号283に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号352のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号353のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号354のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号544のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号353のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号545のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号355のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号356のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号357のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号285に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号358のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号359のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号360のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号546のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号359のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号547のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号361のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号362のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号363のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号287に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号364のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号365のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号366のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号548のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号365のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号549のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号287のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号367のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号368のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号369のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号289に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号370のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号371のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号372のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号550のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号371のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号551のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号373のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号374のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号375のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号291に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号376のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号377のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号378のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号552のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号377のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号553のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号291のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号379のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号380のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号381のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号293に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号382のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号383のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号384のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号554のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号383のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号555のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号293のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号385のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号386のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号387のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号295に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号388のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号389のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号390のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号556のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号389のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号557のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号295のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号391のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号392のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号393のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号297に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号394のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号395のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号396のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号558のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号395のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号559のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号297のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号397のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号398のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号399のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号299に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号400のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号401のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号402のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号560のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号401のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号561のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号299のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号403のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号404のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号405のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号301に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号406のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号407のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号408のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号562のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号407のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号563のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号301のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号409のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号410のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号411のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
特定の実施形態において、本発明は、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインと、配列番号303に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインとを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号412のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号413のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号414のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号564のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号413のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号565のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。特定の実施形態において、配列番号303のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖可変ドメインを含む抗原結合部位は、配列番号415のアミノ酸配列によって表されるCDR1配列と、配列番号416のアミノ酸配列によって表されるCDR2配列と、配列番号417のアミノ酸配列によって表されるCDR3配列とを含む。
前述の実施形態のそれぞれにおいて、CD33に一緒に結合する免疫グロブリン重鎖可変領域配列及び/または軽鎖可変領域配列は、重鎖及び/または軽鎖可変領域のフレームワーク領域に、CD33への結合能力に著しい影響を与えることのないアミノ酸の変更(例えば、少なくとも1、2、3、4、5、または10個のアミノ酸の置換、欠失、または付加)を含有し得ることが本明細書で企図される。
表1は、組み合わせで(Fabフラグメントまたは一本鎖可変フラグメント(scFv)のいずれかとして)CD33に結合することができる、重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインのペプチド配列を列挙するものである。特に指示がない限り、表1に記載されるCDR配列は、Kabatに従って決定される。CD33結合ドメインは、CD33に対する結合親和性が異なり得る。表1はまた、CD33に結合する重鎖及び軽鎖可変ドメインのscFv形態を列挙している。表1に列挙される例示的な核酸配列は、列挙される対応するペプチド配列に由来するものであり、EMBL−EBIのProtein Sequence Back−translationプログラムを使用して生成されたものである。
ヒトCD33及び/またはカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位
一態様において、本発明は、ヒトCD33及び/またはカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及びカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYGMSWVRQAPGKGLEWVANIKQDGSEKYYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCAREGGPYYDSSGYFVYYGMDVWGQGTTVTVSS[配列番号1]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号1に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号1のアミノ酸配列FTFSSYGMS[配列番号21]を第1の相補性決定領域1(「CDR1」)として、NIKQDGSEKYYVDSVKG[配列番号22]を第2のCDR(「CDR2」)として、及びAREGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号23]を第3のCDR(「CDR3」)として、含む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号1のアミノ酸配列SYGMS[配列番号434]を第1の相補性決定領域1(「CDR1」)として、NIKQDGSEKYYVDSVKG[配列番号22]を第2のCDR(「CDR2」)として、及びEGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号435]を第3のCDR(「CDR3」)として、含む。特定の実施形態において、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYDASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQYESFPTFGGGTKVEIK[配列番号2]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号2のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号2のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号24]をCDR1として、DASSLES[配列番号25]をCDR2として、及びQQYESFPT[配列番号26]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及びカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANIKQDGSEKYYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARPLNAGELDVWGQGTMVTVSS[配列番号3]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号3に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号3のアミノ酸配列FTFSSYWMS[配列番号27]をCDR1として、NIKQDGSEKYYVDSVKG[配列番号28]をCDR2として、及びARPLNAGELDV[配列番号29]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号3のアミノ酸配列SYWMS[配列番号181]をCDR1として、NIKQDGSEKYYVDSVKG[配列番号28]をCDR2として、及びPLNAGELDV[配列番号436]をCDR3として、組みこむ。特定の実施形態において、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQLESYPLTFGGGTKVEIK[配列番号4]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号4のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号4のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号30]をCDR1として、EASSLES[配列番号31]をCDR2として、及びQQLESYPLT[配列番号32]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及びカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSKYTMSWVRQAPGKGLEWVSAIVGSGESTYFADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAREGGPYYDSSGYFVYYGMDVWGQGTTVTVSS[配列番号5]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号5に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号5のアミノ酸配列FTFSKYTMS[配列番号33]をCDR1として、AIVGSGESTYFADSVKG[配列番号34]をCDR2として、及びAREGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号35]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号5のアミノ酸配列KYTMS[配列番号183]をCDR1として、AIVGSGESTYFADSVKG[配列番号34]をCDR2として、及びEGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号184]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYKASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQYDDLPTFGGGTKVEIK[配列番号6]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号6アミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号6のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号36]をCDR1として、KASSLES[配列番号37]またはKASSLE[配列番号185]をCDR2として、及びQQYDDLPT[配列番号38]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFSDYYMHWVRQAPGQGLEWMGMINPSWGSTSYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCAREAADGFVGERYFDLWGRGTLVTVSS[配列番号7]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号7に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列YTFSDYYMH[配列番号39]をCDR1として、MINPSWGSTSYAQKFQG[配列番号40]をCDR2として、及びAREAADGFVGERYFDL[配列番号41]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列DYYMH[配列番号437]をCDR1として、AIVGSGESTYFADSVKG[配列番号34]をCDR2として、及びEAADGFVGERYFDL[配列番号438]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLYSNGYNYLDWYLQKPGQSPQLLIYLGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQDVALPITFGGGTKVEIK[配列番号8]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号8のアミノ酸配列RSSQSLLYSNGYNYLD[配列番号42]をCDR1として、LGSNRAS[配列番号43]をCDR2として、及びMQDVALPIT[配列番号44]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及びカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFGSYWMSWVRQAPGKGLEWVATIKQDGSEKSYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARPLNAGELDVWGQGTMVTVSS[配列番号9]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号9に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号9のアミノ酸配列FTFGSYWMS[配列番号45]をCDR1として、TIKQDGSEKSYVDSVKG[配列番号46]をCDR2として、及びARPLNAGELDV[配列番号47]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号9のアミノ酸配列SYWMS[配列番号181]をCDR1として、TIKQDGSEKSYVDSVKG[配列番号46]をCDR2として、及びRPLNAGELDV[配列番号182]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQSQSYPPITFGGGTKVEIK[配列番号10]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号10のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号10のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号48]をCDR1として、EASSLES[配列番号49]をCDR2として、及びQQSQSYPPIT[配列番号50]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及びカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFPSYWMSWVRQAPGKGLEWVATIKRDGSEKGYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARPLNAGELDVWGQGTMVTVSS[配列番号11]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号11に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号11のアミノ酸配列FTFPSYWMS[配列番号51]をCDR1として、TIKRDGSEKGYVDSVKG[配列番号52]をCDR2として、及びARPLNAGELDV[配列番号53]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号11のアミノ酸配列SYWMS[配列番号181]をCDR1として、TIKRDGSEKGYVDSVKG[配列番号52]をCDR2として、及びPLNAGELDV[配列番号439]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQSQSYPPITFGGGTKVEIK[配列番号12]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号12のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号12のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号54]をCDR1として、EASSLES[配列番号55]をCDR2として、及びQQSQSYPPIT[配列番号56]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFGTYYMHWVRQAPGQGLEWMGIINPSRGSTVYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCARGAGYDDEDMDVWGKGTTVTVSS[配列番号13]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号13に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号13のアミノ酸配列YTFGTYYMH[配列番号57]をCDR1として、IINPSRGSTVYAQKFQG[配列番号58]をCDR2として、及びARGAGYDDEDMDV[配列番号59]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号13のアミノ酸配列TYYMH[配列番号440]をCDR1として、TIKRDGSEKGYVDSVKG[配列番号52]をCDR2として、及びGAGYDDEDMDV[配列番号441]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQGIDSWLAWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQAHSYPLTFGGGTKVEIK[配列番号14]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号14のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号14のアミノ酸配列RASQGIDSWLA[配列番号60]をCDR1として、AASSLQS[配列番号61]をCDR2として、及びQQAHSYPLT[配列番号62]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及びカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVKPGGSLRLSCAASGFTFSSYAMSWVRQAPGKGLEWVSSISSSSEGIYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCAREGGPYYDSSGYFVYYGMDVWGQGTTVTVSS[配列番号15]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号15に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列FTFSSYAMS[配列番号63]をCDR1として、SISSSSEGIYYADSVKG[配列番号64]をCDR2として、及びAREGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号65]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列SYAMS[配列番号442]をCDR1として、SISSSSEGIYYADSVKG[配列番号64]をCDR2として、及びEGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号443]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASNSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSTKSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQYDDLPTFGGGTKVEIK[配列番号16]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号16のアミノ酸配列RASNSISSWLA[配列番号66]をCDR1として、EASSTKS[配列番号67]をCDR2として、及びQQYDDLPT[配列番号68]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及びカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINTDGSEVYYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDVGPGIAYQGHFDYWGQGTLVTVSS[配列番号17]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号17に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号17のアミノ酸配列FTFSSYWMS[配列番号69]をCDR1として、NINTDGSEVYYVDSVKG[配列番号70]をCDR2として、及びARDVGPGIAYQGHFDY[配列番号71]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号17のアミノ酸配列SYWMS[配列番号181]をCDR1として、NINTDGSEVYYVDSVKG[配列番号70]をCDR2として、及びDVGPGIAYQGHFDY[配列番号444]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQVIYSYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLKSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQVYDTPLTFGGGTKVEIK[配列番号18]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号18のアミノ酸配列RASQVIYSYLN[配列番号72]をCDR1として、AASSLKS[配列番号73]をCDR2として、及びQQVYDTPLT[配列番号74]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及びカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、QLQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGGSISSTDYYWGWIRQPPGKGLEWIGSIGYSGTYYNPSLKSRVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARETAHDVHGMDVWGQGTTVTVSS[配列番号19]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号19に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号19のアミノ酸配列GSISSTDYYWG[配列番号75]をCDR1として、SIGYSGTYYNPSLKS[配列番号76]をCDR2として、及びARETAHDVHGMDV[配列番号77]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号19のアミノ酸配列STDYYWG[配列番号445]をCDR1として、SIGYSGTYYNPSLKS[配列番号76]をCDR2として、及びETAHDVHGMDV[配列番号446]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列EIVLTQSPATLSLSPGERATLSCRASHSVYSYLAWYQQKPGQAPRLLIYDASNRATGIPARFSGSGSGTDFTLTISSLEPEDFAVYYCQQYDNLPTFGGGTKVEIK[配列番号20]に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号20のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号20のアミノ酸配列RASHSVYSYLA[配列番号78]をCDR1として、DASNRAT[配列番号79]をCDR2として、及びQQYDNLPT[配列番号80]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号266に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号266のアミノ酸配列の配列番号304をCDR1として、配列番号305をCDR2として、及び配列番号306をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号266のアミノ酸配列の配列番号528をCDR1として、配列番号305をCDR2として、及び配列番号529をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号267のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号267のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号267のアミノ酸配列の配列番号307をCDR1として、配列番号308をCDR2として、及び配列番号309をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号268に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号268のアミノ酸配列の配列番号310をCDR1として、配列番号311をCDR2として、及び配列番号312をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号268のアミノ酸配列の配列番号530をCDR1として、配列番号311をCDR2として、及び配列番号531をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号269のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号269のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号269のアミノ酸配列の配列番号313をCDR1として、配列番号314をCDR2として、及び配列番号315をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号270に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号316をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号318をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号532をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号533をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号271のアミノ酸配列の配列番号319をCDR1として、配列番号320をCDR2として、及び配列番号321をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号272に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号322をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号324をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号534をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号535をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号273のアミノ酸配列の配列番号325をCDR1として、配列番号326をCDR2として、及び配列番号327をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号274に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号274のアミノ酸配列の配列番号328をCDR1として、配列番号329をCDR2として、及び配列番号330をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号274のアミノ酸配列の配列番号536をCDR1として、配列番号329をCDR2として、及び配列番号537をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号275のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号275のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号275のアミノ酸配列の配列番号331をCDR1として、配列番号332をCDR2として、及び配列番号333をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号276に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号276のアミノ酸配列の配列番号334をCDR1として、配列番号335をCDR2として、及び配列番号336をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号276のアミノ酸配列の配列番号538をCDR1として、配列番号335をCDR2として、及び配列番号539をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号277のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号277のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号277のアミノ酸配列の配列番号337をCDR1として、配列番号338をCDR2として、及び配列番号339をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号278に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号340をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号342をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号540をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号541をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号279のアミノ酸配列の配列番号343をCDR1として、配列番号344をCDR2として、及び配列番号345をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号280に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号346をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号348をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号542をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号543をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号281のアミノ酸配列の配列番号349をCDR1として、配列番号350をCDR2として、及び配列番号351をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号282に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号352をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号354をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号544をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号545をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号283のアミノ酸配列の配列番号355をCDR1として、配列番号356をCDR2として、及び配列番号357をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号284に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号284のアミノ酸配列の配列番号358をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号547のアミノ酸配列の配列番号546をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号285のアミノ酸配列の配列番号361をCDR1として、配列番号362をCDR2として、及び配列番号363をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号286に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号286のアミノ酸配列の配列番号364をCDR1として、配列番号365をCDR2として、及び配列番号366をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号286のアミノ酸配列の配列番号548をCDR1として、配列番号365をCDR2として、及び配列番号549をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号287のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号287のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号287のアミノ酸配列の配列番号367をCDR1として、配列番号368をCDR2として、及び配列番号369をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号288に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号370をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号372をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号550をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号551をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号289のアミノ酸配列の配列番号373をCDR1として、配列番号374をCDR2として、及び配列番号375をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号290に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号290のアミノ酸配列の配列番号376をCDR1として、配列番号377をCDR2として、及び配列番号378をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号290のアミノ酸配列の配列番号552をCDR1として、配列番号377をCDR2として、及び配列番号553をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号291のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号291のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号291のアミノ酸配列の配列番号379をCDR1として、配列番号380をCDR2として、及び配列番号381をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号292に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号292のアミノ酸配列の配列番号382をCDR1として、配列番号383をCDR2として、及び配列番号384をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号292のアミノ酸配列の配列番号554をCDR1として、配列番号383をCDR2として、及び配列番号555をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号293のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号293のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号293のアミノ酸配列の配列番号385をCDR1として、配列番号386をCDR2として、及び配列番号387をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号294に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号294のアミノ酸配列の配列番号388をCDR1として、配列番号389をCDR2として、及び配列番号390をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号294のアミノ酸配列の配列番号556をCDR1として、配列番号389をCDR2として、及び配列番号557をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号295のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号295のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号295のアミノ酸配列の配列番号391をCDR1として、配列番号392をCDR2として、及び配列番号393をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号296に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号296のアミノ酸配列の配列番号394をCDR1として、配列番号395をCDR2として、及び配列番号396をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号296のアミノ酸配列の配列番号558をCDR1として、配列番号395をCDR2として、及び配列番号559をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号297のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号297のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号297のアミノ酸配列の配列番号397をCDR1として、配列番号398をCDR2として、及び配列番号399をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及びカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号298に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号298のアミノ酸配列の配列番号400をCDR1として、配列番号401をCDR2として、及び配列番号402をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号298のアミノ酸配列の配列番号560をCDR1として、配列番号401をCDR2として、及び配列番号561をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号299のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号299のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号299のアミノ酸配列の配列番号403をCDR1として、配列番号404をCDR2として、及び配列番号405をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号300に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号300のアミノ酸配列の配列番号406をCDR1として、配列番号407をCDR2として、及び配列番号408をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号300のアミノ酸配列の配列番号562をCDR1として、配列番号407をCDR2として、及び配列番号563をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号301のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号301のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号301のアミノ酸配列の配列番号409をCDR1として、配列番号410をCDR2として、及び配列番号411をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上のエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号302に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号302のアミノ酸配列の配列番号412をCDR1として、配列番号413をCDR2として、及び配列番号414をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号302のアミノ酸配列の配列番号564をCDR1として、配列番号413をCDR2として、及び配列番号565をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号303のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号303のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号303のアミノ酸配列の配列番号415をCDR1として、配列番号416をCDR2として、及び配列番号417をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
ヒトCD33及び/またはカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上の立体構造エピトープを認識及び結合する抗原結合部位
一態様において、本発明は、ヒトCD33及び/またはカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープを認識及び結合する重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33細胞外ドメインのVドメインに部分的に位置する立体構造エピトープを認識及び結合する、抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANIKQDGSEKYYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARPLNAGELDVWGQGTMVTVSS[配列番号3]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号3に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号3のアミノ酸配列FTFSSYWMS[配列番号27]をCDR1として、NIKQDGSEKYYVDSVKG[配列番号28]をCDR2として、及びARPLNAGELDV[配列番号29]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQLESYPLTFGGGTKVEIK[配列番号4]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号3のアミノ酸配列に対して90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号4のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号4のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号30]をCDR1として、EASSLES[配列番号31]をCDR2として、及びQQLESYPLT[配列番号32]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33細胞外ドメインのVドメインに部分的に位置する立体構造エピトープを認識及び結合する、抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFPSYWMSWVRQAPGKGLEWVATIKRDGSEKGYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARPLNAGELDVWGQGTMVTVSS[配列番号11]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号11に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号11のアミノ酸配列FTFPSYWMS[配列番号51]をCDR1として、TIKRDGSEKGYVDSVKG[配列番号52]をCDR2として、及びARPLNAGELDV[配列番号53]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQSQSYPPITFGGGTKVEIK[配列番号12]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号12のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号12のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号54]をCDR1として、EASSLES[配列番号55]をCDR2として、及びQQSQSYPPIT[配列番号56]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33細胞外ドメインのVドメインに部分的に位置する立体構造エピトープを認識及び結合する、抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVKPGGSLRLSCAASGFTFSSYAMSWVRQAPGKGLEWVSSISSSSEGIYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCAREGGPYYDSSGYFVYYGMDVWGQGTTVTVSS[配列番号15]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号15に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列FTFSSYAMS[配列番号63]をCDR1として、SISSSSEGIYYADSVKG[配列番号64]をCDR2として、及びAREGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号65]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASNSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSTKSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQYDDLPTFGGGTKVEIK[配列番号16]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号16のアミノ酸配列RASNSISSWLA[配列番号66]をCDR1として、EASSTKS[配列番号67]をCDR2として、及びQQYDDLPT[配列番号68]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33細胞外ドメインのVドメインに部分的に位置する立体構造エピトープを認識及び結合する、抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号270に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号316をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号318をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号532をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号533をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号271のアミノ酸配列の配列番号319をCDR1として、配列番号320をCDR2として、及び配列番号321をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33細胞外ドメインのVドメインに部分的に位置する立体構造エピトープを認識及び結合する、抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号272に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号322をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号324をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号534をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号535をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号273のアミノ酸配列の配列番号325をCDR1として、配列番号326をCDR2として、及び配列番号327をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33細胞外ドメインのVドメインに部分的に位置する立体構造エピトープを認識及び結合する、抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号280に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号346をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号348をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号542をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号543をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号281のアミノ酸配列の配列番号349をCDR1として、配列番号350をCDR2として、及び配列番号351をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
ヒトCD33の細胞外ドメイン上の立体構造エピトープを認識及び結合するが、カニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の細胞外ドメイン上の立体構造エピトープは認識及び結合しない、抗原結合部位
一態様において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープを認識及び結合するが、cyno CD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープは認識及び/または結合しない、抗原結合部位を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープを認識及び結合するが、cyno CD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープは認識及び/または結合しない、抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFSDYYMHWVRQAPGQGLEWMGMINPSWGSTSYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCAREAADGFVGERYFDLWGRGTLVTVSS[配列番号7]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号7に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列YTFSDYYMH[配列番号39]をCDR1として、MINPSWGSTSYAQKFQG[配列番号40]をCDR2として、及びAREAADGFVGERYFDL[配列番号41]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLYSNGYNYLDWYLQKPGQSPQLLIYLGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQDVALPITFGGGTKVEIK[配列番号8]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号8のアミノ酸配列RSSQSLLYSNGYNYLD[配列番号42]をCDR1として、LGSNRAS[配列番号43]をCDR2として、及びMQDVALPIT[配列番号44]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープを認識及び結合するが、cyno CD33の細胞外ドメイン上の1つ以上の立体構造エピトープは認識及び/または結合しない、抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFGTYYMHWVRQAPGQGLEWMGIINPSRGSTVYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCARGAGYDDEDMDVWGKGTTVTVSS[配列番号13]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号13に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号13のアミノ酸配列YTFGTYYMH[配列番号57]をCDR1として、IINPSRGSTVYAQKFQG[配列番号58]をCDR2として、及びARGAGYDDEDMDV[配列番号59]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQGIDSWLAWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQAHSYPLTFGGGTKVEIK[配列番号14]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号14のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号14のアミノ酸配列RASQGIDSWLA[配列番号60]をCDR1として、AASSLQS[配列番号61]をCDR2として、及びQQAHSYPLT[配列番号62]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFGTYYMHWVRQAPGQGLEWMGIINPSRGSTVYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCARGAGYDDEDMDVWGKGTTVTVSS[配列番号13]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含む抗体結合部位は、ヒトCD33の全長細胞外ドメインに結合するが、ヒトCD33のVドメインまたはCドメインに個別には結合せず、ヒトCD33とリンツズマブの結合をクロスブロックしない。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含み、また、アミノ酸配列DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQGIDSWLAWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQAHSYPLTFGGGTKVEIK[配列番号14]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になる、重鎖可変ドメインを含む、抗体結合部位は、ヒトCD33の全長細胞外ドメインに結合するが、ヒトCD33のVドメインまたはCドメインに個別には結合せず、ヒトCD33とリンツズマブの結合をクロスブロックしない。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含み、また、配列番号14のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号14のアミノ酸配列RASQGIDSWLA[配列番号60]をCDR1として、AASSLQS[配列番号61]をCDR2として、及びQQAHSYPLT[配列番号62]をCDR3として含む抗体軽鎖可変ドメインと対になる、重鎖可変ドメインを含む、抗体結合部位は、ヒトCD33の全長細胞外ドメインに結合するが、ヒトCD33のVドメインまたはCドメインに個別には結合せず、ヒトCD33とリンツズマブの結合をクロスブロックしない。
R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位
一態様において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYGMSWVRQAPGKGLEWVANIKQDGSEKYYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCAREGGPYYDSSGYFVYYGMDVWGQGTTVTVSS[配列番号1]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号1に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号1のアミノ酸配列FTFSSYGMS[配列番号21]を第1の相補性決定領域1(「CDR1」)として、NIKQDGSEKYYVDSVKG[配列番号22]を第2のCDR(「CDR2」)として、及びAREGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号23]を第3のCDR(「CDR3」)として、含む。特定の実施形態において、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYDASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQYESFPTFGGGTKVEIK[配列番号2]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号2のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号2のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号24]をCDR1として、DASSLES[配列番号25]をCDR2として、及びQQYESFPT[配列番号26]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANIKQDGSEKYYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARPLNAGELDVWGQGTMVTVSS[配列番号3]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号3に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号3のアミノ酸配列FTFSSYWMS[配列番号27]をCDR1として、NIKQDGSEKYYVDSVKG[配列番号28]をCDR2として、及びARPLNAGELDV[配列番号29]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQLESYPLTFGGGTKVEIK[配列番号4]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号3のアミノ酸配列に対して90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号4のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号4のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号30]をCDR1として、EASSLES[配列番号31]をCDR2として、及びQQLESYPLT[配列番号32]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLLESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSKYTMSWVRQAPGKGLEWVSAIVGSGESTYFADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAREGGPYYDSSGYFVYYGMDVWGQGTTVTVSS[配列番号5]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号5に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号5のアミノ酸配列FTFSKYTMS[配列番号33]をCDR1として、AIVGSGESTYFADSVKG[配列番号34]をCDR2として、及びAREGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号35]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号5のアミノ酸配列KYTMS[配列番号183]をCDR1として、AIVGSGESTYFADSVKG[配列番号34]をCDR2として、及びEGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号184]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYKASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQYDDLPTFGGGTKVEIK[配列番号6]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号6アミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号6のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号36]をCDR1として、KASSLES[配列番号37]またはKASSLE[配列番号185]をCDR2として、及びQQYDDLPT[配列番号38]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFGSYWMSWVRQAPGKGLEWVATIKQDGSEKSYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARPLNAGELDVWGQGTMVTVSS[配列番号9]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号9に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号9のアミノ酸配列FTFGSYWMS[配列番号45]をCDR1として、TIKQDGSEKSYVDSVKG[配列番号46]をCDR2として、及びARPLNAGELDV[配列番号47]をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号9のアミノ酸配列SYWMS[配列番号181]をCDR1として、TIKQDGSEKSYVDSVKG[配列番号46]をCDR2として、及びRPLNAGELDV[配列番号182]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQSQSYPPITFGGGTKVEIK[配列番号10]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号10のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号10のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号48]をCDR1として、EASSLES[配列番号49]をCDR2として、及びQQSQSYPPIT[配列番号50]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFPSYWMSWVRQAPGKGLEWVATIKRDGSEKGYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARPLNAGELDVWGQGTMVTVSS[配列番号11]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号11に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号11のアミノ酸配列FTFPSYWMS[配列番号51]をCDR1として、TIKRDGSEKGYVDSVKG[配列番号52]をCDR2として、及びARPLNAGELDV[配列番号53]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASQSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSLESGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQSQSYPPITFGGGTKVEIK[配列番号12]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号12のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号12のアミノ酸配列RASQSISSWLA[配列番号54]をCDR1として、EASSLES[配列番号55]をCDR2として、及びQQSQSYPPIT[配列番号56]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFGTYYMHWVRQAPGQGLEWMGIINPSRGSTVYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCARGAGYDDEDMDVWGKGTTVTVSS[配列番号13]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号13に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号13のアミノ酸配列YTFGTYYMH[配列番号57]をCDR1として、IINPSRGSTVYAQKFQG[配列番号58]をCDR2として、及びARGAGYDDEDMDV[配列番号59]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQGIDSWLAWYQQKPGKAPKLLIYAASSLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQAHSYPLTFGGGTKVEIK[配列番号14]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号14のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号14のアミノ酸配列RASQGIDSWLA[配列番号60]をCDR1として、AASSLQS[配列番号61]をCDR2として、及びQQAHSYPLT[配列番号62]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVKPGGSLRLSCAASGFTFSSYAMSWVRQAPGKGLEWVSSISSSSEGIYYADSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCAREGGPYYDSSGYFVYYGMDVWGQGTTVTVSS[配列番号15]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号15に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列FTFSSYAMS[配列番号63]をCDR1として、SISSSSEGIYYADSVKG[配列番号64]をCDR2として、及びAREGGPYYDSSGYFVYYGMDV[配列番号65]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSTLSASVGDRVTITCRASNSISSWLAWYQQKPGKAPKLLIYEASSTKSGVPSRFSGSGSGTEFTLTISSLQPDDFATYYCQQYDDLPTFGGGTKVEIK[配列番号16]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号16のアミノ酸配列RASNSISSWLA[配列番号66]をCDR1として、EASSTKS[配列番号67]をCDR2として、及びQQYDDLPT[配列番号68]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、EVQLVESGGGLVQPGGSLRLSCAASGFTFSSYWMSWVRQAPGKGLEWVANINTDGSEVYYVDSVKGRFTISRDNAKNSLYLQMNSLRAEDTAVYYCARDVGPGIAYQGHFDYWGQGTLVTVSS[配列番号17]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号17に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号17のアミノ酸配列FTFSSYWMS[配列番号69]をCDR1として、NINTDGSEVYYVDSVKG[配列番号70]をCDR2として、及びARDVGPGIAYQGHFDY[配列番号71]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIQMTQSPSSLSASVGDRVTITCRASQVIYSYLNWYQQKPGKAPKLLIYAASSLKSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQVYDTPLTFGGGTKVEIK[配列番号18]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号18のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号18のアミノ酸配列RASQVIYSYLN[配列番号72]をCDR1として、AASSLKS[配列番号73]をCDR2として、及びQQVYDTPLT[配列番号74]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、QLQLQESGPGLVKPSETLSLTCTVSGGSISSTDYYWGWIRQPPGKGLEWIGSIGYSGTYYNPSLKSRVTISVDTSKNQFSLKLSSVTAADTAVYYCARETAHDVHGMDVWGQGTTVTVSS[配列番号19]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号19に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号19のアミノ酸配列GSISSTDYYWG[配列番号75]をCDR1として、SIGYSGTYYNPSLKS[配列番号76]をCDR2として、及びARETAHDVHGMDV[配列番号77]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列EIVLTQSPATLSLSPGERATLSCRASHSVYSYLAWYQQKPGQAPRLLIYDASNRATGIPARFSGSGSGTDFTLTISSLEPEDFAVYYCQQYDNLPTFGGGTKVEIK[配列番号20]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号20のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号20のアミノ酸配列RASHSVYSYLA[配列番号78]をCDR1として、DASNRAT[配列番号79]をCDR2として、及びQQYDNLPT[配列番号80]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号266に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号266のアミノ酸配列の配列番号304をCDR1として、配列番号305をCDR2として、及び配列番号306をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号266のアミノ酸配列の配列番号528をCDR1として、配列番号305をCDR2として、及び配列番号529をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号267のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号267のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号267のアミノ酸配列の配列番号307をCDR1として、配列番号308をCDR2として、及び配列番号309をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号268に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号268のアミノ酸配列の配列番号310をCDR1として、配列番号311をCDR2として、及び配列番号312をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号268のアミノ酸配列の配列番号530をCDR1として、配列番号311をCDR2として、及び配列番号531をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号269のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号269のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号269のアミノ酸配列の配列番号313をCDR1として、配列番号314をCDR2として、及び配列番号315をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号270に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号316をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号318をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号532をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号533をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号271のアミノ酸配列の配列番号319をCDR1として、配列番号320をCDR2として、及び配列番号321をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号272に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号322をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号324をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号534をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号535をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号273のアミノ酸配列の配列番号325をCDR1として、配列番号326をCDR2として、及び配列番号327をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号274に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号274のアミノ酸配列の配列番号328をCDR1として、配列番号329をCDR2として、及び配列番号330をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号274のアミノ酸配列の配列番号536をCDR1として、配列番号329をCDR2として、及び配列番号537をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号275のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号275のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号275のアミノ酸配列の配列番号331をCDR1として、配列番号332をCDR2として、及び配列番号333をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号276に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号276のアミノ酸配列の配列番号334をCDR1として、配列番号335をCDR2として、及び配列番号336をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号276のアミノ酸配列の配列番号538をCDR1として、配列番号335をCDR2として、及び配列番号539をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号277のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号277のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号277のアミノ酸配列の配列番号337をCDR1として、配列番号338をCDR2として、及び配列番号339をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号278に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号340をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号342をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号540をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号541をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号279のアミノ酸配列の配列番号343をCDR1として、配列番号344をCDR2として、及び配列番号345をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号280に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号346をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号348をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号542をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号543をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号281のアミノ酸配列の配列番号349をCDR1として、配列番号350をCDR2として、及び配列番号351をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号282に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号352をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号354をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号544をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号545をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号283のアミノ酸配列の配列番号355をCDR1として、配列番号356をCDR2として、及び配列番号357をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号284に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号284のアミノ酸配列の配列番号358をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号547のアミノ酸配列の配列番号546をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号285のアミノ酸配列の配列番号361をCDR1として、配列番号362をCDR2として、及び配列番号363をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号286に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号286のアミノ酸配列の配列番号364をCDR1として、配列番号365をCDR2として、及び配列番号366をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号286のアミノ酸配列の配列番号548をCDR1として、配列番号365をCDR2として、及び配列番号549をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号287のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号287のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号287のアミノ酸配列の配列番号367をCDR1として、配列番号368をCDR2として、及び配列番号369をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号292に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号292のアミノ酸配列の配列番号382をCDR1として、配列番号383をCDR2として、及び配列番号384をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号292のアミノ酸配列の配列番号554をCDR1として、配列番号383をCDR2として、及び配列番号555をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号293のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号293のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号293のアミノ酸配列の配列番号385をCDR1として、配列番号386をCDR2として、及び配列番号387をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号294に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号294のアミノ酸配列の配列番号388をCDR1として、配列番号389をCDR2として、及び配列番号390をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号294のアミノ酸配列の配列番号556をCDR1として、配列番号389をCDR2として、及び配列番号557をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号295のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号295のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号295のアミノ酸配列の配列番号391をCDR1として、配列番号392をCDR2として、及び配列番号393をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号296に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号296のアミノ酸配列の配列番号394をCDR1として、配列番号395をCDR2として、及び配列番号396をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号296のアミノ酸配列の配列番号558をCDR1として、配列番号395をCDR2として、及び配列番号559をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号297のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号297のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号297のアミノ酸配列の配列番号397をCDR1として、配列番号398をCDR2として、及び配列番号399をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号298に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号298のアミノ酸配列の配列番号400をCDR1として、配列番号401をCDR2として、及び配列番号402をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号298のアミノ酸配列の配列番号560をCDR1として、配列番号401をCDR2として、及び配列番号561をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号299のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号299のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号299のアミノ酸配列の配列番号403をCDR1として、配列番号404をCDR2として、及び配列番号405をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号302に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号302のアミノ酸配列の配列番号412をCDR1として、配列番号413をCDR2として、及び配列番号414をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号302のアミノ酸配列の配列番号564をCDR1として、配列番号413をCDR2として、及び配列番号565をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号303のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号303のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号303のアミノ酸配列の配列番号415をCDR1として、配列番号416をCDR2として、及び配列番号417をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
R69GアレルのヒトCD33に結合しない抗原結合部位
一態様において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、R69GアレルのヒトCD33には結合しない重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、本発明は、R69GアレルのヒトCD33に結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFSDYYMHWVRQAPGQGLEWMGMINPSWGSTSYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCAREAADGFVGERYFDLWGRGTLVTVSS[配列番号7]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号7に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列YTFSDYYMH[配列番号39]をCDR1として、MINPSWGSTSYAQKFQG[配列番号40]をCDR2として、及びAREAADGFVGERYFDL[配列番号41]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLYSNGYNYLDWYLQKPGQSPQLLIYLGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQDVALPITFGGGTKVEIK[配列番号8]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号8のアミノ酸配列RSSQSLLYSNGYNYLD[配列番号42]をCDR1として、LGSNRAS[配列番号43]をCDR2として、及びMQDVALPIT[配列番号44]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、R69GアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号288に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号370をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号372をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号550をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号551をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号289のアミノ酸配列の配列番号373をCDR1として、配列番号374をCDR2として、及び配列番号375をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、R69GアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号290に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号290のアミノ酸配列の配列番号376をCDR1として、配列番号377をCDR2として、及び配列番号378をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号290のアミノ酸配列の配列番号552をCDR1として、配列番号377をCDR2として、及び配列番号553をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号291のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号291のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号291のアミノ酸配列の配列番号379をCDR1として、配列番号380をCDR2として、及び配列番号381をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、R69GアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号300に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号300のアミノ酸配列の配列番号406をCDR1として、配列番号407をCDR2として、及び配列番号408をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号300のアミノ酸配列の配列番号562をCDR1として、配列番号407をCDR2として、及び配列番号563をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号301のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号301のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号301のアミノ酸配列の配列番号409をCDR1として、配列番号410をCDR2として、及び配列番号411をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
ヒトCD33上にあるR69を含むユニークエピトープに結合する抗原結合部位
一態様において、本発明は、R69を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、本発明は、R69を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFSDYYMHWVRQAPGQGLEWMGMINPSWGSTSYAQKFQGRVTMTRDTSTSTVYMELSSLRSEDTAVYYCAREAADGFVGERYFDLWGRGTLVTVSS[配列番号7]のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。
いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号7に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号7のアミノ酸配列YTFSDYYMH[配列番号39]をCDR1として、MINPSWGSTSYAQKFQG[配列番号40]をCDR2として、及びAREAADGFVGERYFDL[配列番号41]をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、アミノ酸配列DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLYSNGYNYLDWYLQKPGQSPQLLIYLGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGVYYCMQDVALPITFGGGTKVEIK[配列番号8]に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号8のアミノ酸配列RSSQSLLYSNGYNYLD[配列番号42]をCDR1として、LGSNRAS[配列番号43]をCDR2として、及びMQDVALPIT[配列番号44]をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号288に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号370をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号372をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号550をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号551をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号289のアミノ酸配列の配列番号373をCDR1として、配列番号374をCDR2として、及び配列番号375をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号290に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号290のアミノ酸配列の配列番号376をCDR1として、配列番号377をCDR2として、及び配列番号378をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号290のアミノ酸配列の配列番号552をCDR1として、配列番号377をCDR2として、及び配列番号553をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号291のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号291のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号291のアミノ酸配列の配列番号379をCDR1として、配列番号380をCDR2として、及び配列番号381をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、R69を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号300に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号300のアミノ酸配列の配列番号406をCDR1として、配列番号407をCDR2として、及び配列番号408をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号300のアミノ酸配列の配列番号562をCDR1として、配列番号407をCDR2として、及び配列番号563をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号301のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号301のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号301のアミノ酸配列の配列番号409をCDR1として、配列番号410をCDR2として、及び配列番号411をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位
一態様において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する、抗原結合部位を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号268に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号268のアミノ酸配列の配列番号310をCDR1として、配列番号311をCDR2として、及び配列番号312をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号268のアミノ酸配列の配列番号530をCDR1として、配列番号311をCDR2として、及び配列番号531をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号269のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号268のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号269のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号269のアミノ酸配列の配列番号313をCDR1として、配列番号314をCDR2として、及び配列番号315をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号274に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号274のアミノ酸配列の配列番号328をCDR1として、配列番号329をCDR2として、及び配列番号330をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号274のアミノ酸配列の配列番号536をCDR1として、配列番号329をCDR2として、及び配列番号537をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号275のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号274のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号275のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号275のアミノ酸配列の配列番号331をCDR1として、配列番号332をCDR2として、及び配列番号333をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号276に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号276のアミノ酸配列の配列番号334をCDR1として、配列番号335をCDR2として、及び配列番号336をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号276のアミノ酸配列の配列番号538をCDR1として、配列番号335をCDR2として、及び配列番号539をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号277のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号276のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号277のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号277のアミノ酸配列の配列番号337をCDR1として、配列番号338をCDR2として、及び配列番号339をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号292に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号292のアミノ酸配列の配列番号382をCDR1として、配列番号383をCDR2として、及び配列番号384をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号292のアミノ酸配列の配列番号554をCDR1として、配列番号383をCDR2として、及び配列番号555をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号293のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号292のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号293のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号293のアミノ酸配列の配列番号385をCDR1として、配列番号386をCDR2として、及び配列番号387をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号294に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号294のアミノ酸配列の配列番号388をCDR1として、配列番号389をCDR2として、及び配列番号390をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号294のアミノ酸配列の配列番号556をCDR1として、配列番号389をCDR2として、及び配列番号557をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号295のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号294のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号295のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号295のアミノ酸配列の配列番号391をCDR1として、配列番号392をCDR2として、及び配列番号393をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号296に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号296のアミノ酸配列の配列番号394をCDR1として、配列番号395をCDR2として、及び配列番号396をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号296のアミノ酸配列の配列番号558をCDR1として、配列番号395をCDR2として、及び配列番号559をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号297のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号296のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号297のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号297のアミノ酸配列の配列番号397をCDR1として、配列番号398をCDR2として、及び配列番号399をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号298に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号298のアミノ酸配列の配列番号400をCDR1として、配列番号401をCDR2として、及び配列番号402をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号298のアミノ酸配列の配列番号560をCDR1として、配列番号401をCDR2として、及び配列番号561をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号299のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号298のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号299のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号299のアミノ酸配列の配列番号403をCDR1として、配列番号404をCDR2として、及び配列番号405をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号290に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号290のアミノ酸配列の配列番号376をCDR1として、配列番号377をCDR2として、及び配列番号378をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号290のアミノ酸配列の配列番号552をCDR1として、配列番号377をCDR2として、及び配列番号553をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号291のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号290のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号291のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号291のアミノ酸配列の配列番号379をCDR1として、配列番号380をCDR2として、及び配列番号381をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128NアレルのヒトCD33に結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号300に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号300のアミノ酸配列の配列番号406をCDR1として、配列番号407をCDR2として、及び配列番号408をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号300のアミノ酸配列の配列番号562をCDR1として、配列番号407をCDR2として、及び配列番号563をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号301のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号300のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号301のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号301のアミノ酸配列の配列番号409をCDR1として、配列番号410をCDR2として、及び配列番号411をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
S128NアレルのヒトCD33に結合しない抗原結合部位
一態様において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号302に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号302のアミノ酸配列の配列番号412をCDR1として、配列番号413をCDR2として、及び配列番号414をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号302のアミノ酸配列の配列番号564をCDR1として、配列番号413をCDR2として、及び配列番号565をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号303のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号303のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号303のアミノ酸配列の配列番号415をCDR1として、配列番号416をCDR2として、及び配列番号417をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号266に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号266のアミノ酸配列の配列番号304をCDR1として、配列番号305をCDR2として、及び配列番号306をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号266のアミノ酸配列の配列番号528をCDR1として、配列番号305をCDR2として、及び配列番号529をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号267のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号267のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号267のアミノ酸配列の配列番号307をCDR1として、配列番号308をCDR2として、及び配列番号309をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号270に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号316をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号318をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号532をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号533をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号271のアミノ酸配列の配列番号319をCDR1として、配列番号320をCDR2として、及び配列番号321をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号272に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号322をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号324をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号534をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号535をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号273のアミノ酸配列の配列番号325をCDR1として、配列番号326をCDR2として、及び配列番号327をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号278に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号340をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号342をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号540をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号541をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号279のアミノ酸配列の配列番号343をCDR1として、配列番号344をCDR2として、及び配列番号345をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号280に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号346をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号348をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号542をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号543をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号281のアミノ酸配列の配列番号349をCDR1として、配列番号350をCDR2として、及び配列番号351をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号282に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号352をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号354をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号544をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号545をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号283のアミノ酸配列の配列番号355をCDR1として、配列番号356をCDR2として、及び配列番号357をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号284に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号284のアミノ酸配列の配列番号358をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号547のアミノ酸配列の配列番号546をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号285のアミノ酸配列の配列番号361をCDR1として、配列番号362をCDR2として、及び配列番号363をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号286に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号286のアミノ酸配列の配列番号364をCDR1として、配列番号365をCDR2として、及び配列番号366をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号286のアミノ酸配列の配列番号548をCDR1として、配列番号365をCDR2として、及び配列番号549をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号287のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号287のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号287のアミノ酸配列の配列番号367をCDR1として、配列番号368をCDR2として、及び配列番号369をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、野生型ヒトCD33に結合するが、S128NアレルのヒトCD33には結合しない抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号288に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号370をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号372をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号550をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号551をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号289のアミノ酸配列の配列番号373をCDR1として、配列番号374をCDR2として、及び配列番号375をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
ヒトCD33上にあるS128を含むユニークエピトープに結合する抗原結合部位
一態様において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号302に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号302のアミノ酸配列の配列番号412をCDR1として、配列番号413をCDR2として、及び配列番号414をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号302のアミノ酸配列の配列番号564をCDR1として、配列番号413をCDR2として、及び配列番号565をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号303のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号303のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号303のアミノ酸配列の配列番号415をCDR1として、配列番号416をCDR2として、及び配列番号417をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号266に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号266のアミノ酸配列の配列番号304をCDR1として、配列番号305をCDR2として、及び配列番号306をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号266のアミノ酸配列の配列番号528をCDR1として、配列番号305をCDR2として、及び配列番号529をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号267のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号266のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号267のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号267のアミノ酸配列の配列番号307をCDR1として、配列番号308をCDR2として、及び配列番号309をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号270に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号316をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号318をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号270のアミノ酸配列の配列番号532をCDR1として、配列番号317をCDR2として、及び配列番号533をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号270のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号271のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号271のアミノ酸配列の配列番号319をCDR1として、配列番号320をCDR2として、及び配列番号321をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号272に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号322をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号324をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号272のアミノ酸配列の配列番号534をCDR1として、配列番号323をCDR2として、及び配列番号535をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号272のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号273のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号273のアミノ酸配列の配列番号325をCDR1として、配列番号326をCDR2として、及び配列番号327をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号278に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号340をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号342をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号540をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号541をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号279のアミノ酸配列の配列番号343をCDR1として、配列番号344をCDR2として、及び配列番号345をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号280に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号346をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号348をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号280のアミノ酸配列の配列番号542をCDR1として、配列番号347をCDR2として、及び配列番号543をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号280のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号281のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号281のアミノ酸配列の配列番号349をCDR1として、配列番号350をCDR2として、及び配列番号351をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号282に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号352をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号354をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号544をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号545をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号283のアミノ酸配列の配列番号355をCDR1として、配列番号356をCDR2として、及び配列番号357をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号284に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号284のアミノ酸配列の配列番号358をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号547のアミノ酸配列の配列番号546をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号285のアミノ酸配列の配列番号361をCDR1として、配列番号362をCDR2として、及び配列番号363をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号286に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号286のアミノ酸配列の配列番号364をCDR1として、配列番号365をCDR2として、及び配列番号366をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号286のアミノ酸配列の配列番号548をCDR1として、配列番号365をCDR2として、及び配列番号549をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号287のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号286のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号287のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号287のアミノ酸配列の配列番号367をCDR1として、配列番号368をCDR2として、及び配列番号369をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、S128を含むヒトCD33上のユニークエピトープに結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号288に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号370をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号372をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号550をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号551をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号289のアミノ酸配列の配列番号373をCDR1として、配列番号374をCDR2として、及び配列番号375をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
グリコシル化感受性的にヒトCD33のVドメインに結合する抗原結合部位
一態様において、本発明は、グリコシル化感受性的にヒトCD33のVドメインに結合する、例えば、Vドメインが脱グリコシル化している場合にのみ、CD33のVドメインに結合する、重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33のVドメイン中のエピトープに、当該Vドメインが脱グリコシル化している場合にのみ結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号278に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号340をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号342をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号278のアミノ酸配列の配列番号540をCDR1として、配列番号341をCDR2として、及び配列番号541をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号278のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号279のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号279のアミノ酸配列の配列番号343をCDR1として、配列番号344をCDR2として、及び配列番号345をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33のVドメイン中のエピトープに、当該Vドメインが脱グリコシル化している場合にのみ結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号282に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号352をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号354をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号282のアミノ酸配列の配列番号544をCDR1として、配列番号353をCDR2として、及び配列番号545をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号282のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号283のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号283のアミノ酸配列の配列番号355をCDR1として、配列番号356をCDR2として、及び配列番号357をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33のVドメイン中のエピトープに、当該Vドメインが脱グリコシル化している場合にのみ結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号284に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号284のアミノ酸配列の配列番号358をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号547のアミノ酸配列の配列番号546をCDR1として、配列番号359をCDR2として、及び配列番号360をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号284のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号285のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号285のアミノ酸配列の配列番号361をCDR1として、配列番号362をCDR2として、及び配列番号363をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33のVドメイン中のエピトープに、当該Vドメインが脱グリコシル化している場合にのみ結合する抗原結合部位を提供し、抗原結合部位は、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、重鎖可変ドメインを含む。いくつかの実施形態において、抗体重鎖可変ドメインは、配列番号288に対して少なくとも95%同一である。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号370をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号372をCDR3として、組み込む。いくつかの実施形態において、重鎖可変ドメインは、配列番号288のアミノ酸配列の配列番号550をCDR1として、配列番号371をCDR2として、及び配列番号551をCDR3として、組み込む。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む抗体重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインと一緒になって、CD33に結合することが可能な抗原結合部位を形成する。例えば、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。特定の実施形態において、配列番号288のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である抗体重鎖可変ドメインは、配列番号289のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、少なくとも91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であり、配列番号289のアミノ酸配列の配列番号373をCDR1として、配列番号374をCDR2として、及び配列番号375をCDR3として含む、抗体軽鎖可変ドメインと対になることができる。
標的CD33のグリコシル化プロファイルに関係なく、ヒトCD33及び/またはcyno CD33の細胞外ドメインに結合する抗原結合部位
一態様において、本発明は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、266、268、270、272、274、276、278、280、282、284、286、288、290、292、294、296、298、300、または302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含み、標的CD33のグリコシル化プロファイルに関係なく、ヒトCD33の細胞外ドメインに結合する、重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、当該技術分野において知られている1つ以上の抗CD33抗体が標的とするエピトープと比較して、エピトープがユニークであるような、ヒトCD33及び/またはcyno CD33の細胞外ドメインに結合する重鎖可変ドメインを含む、抗原結合部位を提供する。特定の実施形態において、本発明は、ヒトCD33及び/またはcyno CD33の細胞外ドメインに結合する重鎖可変ドメインを含み、ヒトまたはカニクイザル/アカゲザル(cyno)CD33の交差反応性及び標的CD33への高親和性結合を示す、抗原結合部位を提供する。
ヒトCD33に結合する抗原結合部位と同一または異なる第2の抗原結合部位
特定の実施形態において、本発明は、配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、266、268、270、272、274、276、278、280、282、284、286、288、290、292、294、296、298、300、または302のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含むヒトCD33抗原結合部位を含み、ヒトCD33に結合する抗原結合部位と同一または異なる第2の抗原結合部位を更に含む、タンパク質を提供する。
抗原結合部位を含むタンパク質
配列番号1、3、5、7、9、11、13、15、17、19、266、268、270、272、274、276、278、280、282、284、286、288、290、292、294、296、298、300、及び/または302の抗体重鎖可変ドメインは、任意選択により、CH1ドメインの有無にかかわらず、ヒンジ、CH2及びCH3ドメインを含むIgG定常領域などの抗体定常領域に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列に結合され得る。いくつかの実施形態において、定常領域のアミノ酸配列は、ヒトIgG1定常領域、IgG2定常領域、IgG3定常領域、またはIgG4定常領域などのヒト抗体定常領域に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である。いくつかの他の実施形態において、定常領域のアミノ酸配列は、ウサギ、イヌ、ネコ、マウス、またはウマなどの別の哺乳動物に由来する抗体定常領域に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である。定常領域には、ヒトIgG1定常領域と比較して、例えば、Q347、Y349、L351、S354、E356、E357、K360、Q362、S364、T366、L368、K370、N390、K392、T394、D399、S400、D401、F405、Y407、K409、T411及び/またはK439に、1つ以上の変異が組み込まれてもよい。例示的な置換としては、例えば、Q347E、Q347R、Y349S、Y349K、Y349T、Y349D、Y349E、Y349C、T350V、L351K、L351D、L351Y、S354C、E356K、E357Q、E357L、E357W、K360E、K360W、Q362E、S364K、S364E、S364H、S364D、T366V、T366I、T366L、T366M、T366K、T366W、T366S、L368E、L368A、L368D、K370S、N390D、N390E、K392L、K392M、K392V、K392F、K392D、K392E、T394F、T394W、D399R、D399K、D399V、S400K、S400R、D401K、F405A、F405T、Y407A、Y407I、Y407V、K409F、K409W、K409D、T411D、T411E、K439D、及びK439Eが挙げられる。
特定の実施形態において、ヒトIgG1定常領域のCH1に組み込むことができる変異は、アミノ酸V125、F126、P127、T135、T139、A140、F170、P171、及び/またはV173にあり得る。特定の実施形態において、ヒトIgG1定常領域のCκに組み込むことができる変異は、アミノ酸E123、F116、S176、V163、S174、及び/またはT164にあり得る。
II.多重特異性結合タンパク質
特定の実施形態において、本発明は、がん細胞上のCD33ならびにナチュラルキラー細胞上のNKG2D受容体及びCD16受容体に結合して、ナチュラルキラー細胞を活性化するタンパク質(例えば、多重特異性結合タンパク質)中の抗原結合部位を提供する。本明細書で使用されるとき、「抗体」という用語は、1つ以上の抗原結合部位(例えば、CD33に結合する抗原結合部位)を含むタンパク質(例えば、多重特異性結合タンパク質)を包含し、単一特異的抗体に限定されない。特定の実施形態において、タンパク質(例えば、多重特異性結合タンパク質)または抗体はまた、三重特異性NK細胞結合治療(TriNKET)とも呼ばれる、三重特異性抗体である。タンパク質(例えば、多重特異性結合タンパク質)は、本明細書に記載される医薬組成物及び治療法に有用である。CD33、ならびにナチュラルキラー細胞上のNKG2D受容体及びCD16受容体に結合する抗原結合部位を含むタンパク質の結合は、ナチュラルキラー細胞によるがん細胞の破壊活性を増強する。がん細胞上のCD33に結合する抗原結合部位を含むタンパク質(例えば、多重特異性結合タンパク質)の結合は、がん細胞をナチュラルキラー細胞に近づけ、これにより、ナチュラルキラー細胞によるがん細胞の直接的及び間接的な破壊を促進する。例示的な多重特異性結合タンパク質の更なる説明は、以下に記載される。
本開示の特定の実施形態において、多重特異性結合タンパク質の第1の構成要素は、CD33発現細胞に結合し、当該細胞は、AML、骨髄異形成症候群、慢性骨髄単球性白血病、慢性骨髄性白血病の骨髄急性転化、及びALLを含み得るが、これらに限定されない。
本開示の特定の実施形態において、多重特異性結合タンパク質の第2の構成要素は、NKG2D受容体発現細胞に結合し、当該細胞は、NK細胞、γδ T細胞及びCD8+ αβ T細胞を含み得るが、これらに限定されない。NKG2Dに結合すると、多重特異性結合タンパク質は、ULBP6及びMICAなどの天然リガンドがNKG2Dに結合して、NKG2D受容体を活性化するのを遮断することができる。
本開示の特定の実施形態において、多重特異性結合タンパク質の第3の構成要素は、ナチュラルキラー細胞、マクロファージ、好中球、好酸球、マスト細胞、及び濾胞樹状細胞を含む白血球の表面上のFc受容体であるCD16を発現する細胞に結合する。
本発明の別の態様は、NKG2Dに結合する抗原結合部位を含むタンパク質を提供し、抗原結合部位は、
SYSMN[配列番号192]のアミノ酸配列を含むCDR1、
SISSSSSYIYYADSVKG[配列番号112]のアミノ酸配列を含むCDR2、及び
GAPXGAAAGWFDP[配列番号527]のアミノ酸配列を含むCDR3(配列中、Xは、A、V、L、I、P、F、W、G、S、T、C、N、Q、またはYである)を含む、重鎖可変ドメインと、
RASQGISSWLA[配列番号114]のアミノ酸配列を含むCDR1、
AASSLQS[配列番号115]のアミノ酸配列を含むCDR2、及び
QQGVSFPRT[配列番号116]のアミノ酸配列を含むCDR3を含む、軽鎖可変ドメインとを含む。
特定の実施形態において、Xは、A、V、L、I、P、F、またはWである。特定の実施形態において、Xは、V、L、またはIである。特定の実施形態において、重鎖可変ドメイン中のCDR3のアミノ酸配列は、配列番号123の配列を含む。特定の実施形態において、重鎖可変ドメイン中のCDR3のアミノ酸配列は、配列番号195、配列番号588、配列番号591、配列番号594、または配列番号597の配列を含む。
特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号191のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインと、配列番号81のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインとを含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号191のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインと、配列番号81のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインとを含む。
特定の実施形態において、NKG2Dに結合する抗原結合部位は、Fabフラグメントの形態である。特定の実施形態において、NKG2Dに結合する抗原結合部位は、scFvの形態である。
特定の実施形態において、本発明は、(a)本明細書で開示される、NKG2Dに結合するFabフラグメントを含む第1の抗原結合部位と、(b)腫瘍関連抗原(例えば、CD33)に結合する一本鎖可変フラグメント(scFv)を含む第2の抗原結合部位と、(c)CD16に結合するのに十分な抗体Fcドメインもしくはその一部分、またはCD16に結合する第3の抗原結合部位とを含む、タンパク質を提供する。
本明細書に記載される多重特異性結合タンパク質は、様々なフォーマットを取り得る。例えば、1つのフォーマットは、第1の免疫グロブリン重鎖、第1の免疫グロブリン軽鎖、第2の免疫グロブリン重鎖及び第2の免疫グロブリン軽鎖を含む、ヘテロ二量体多重特異性抗体である。第1の免疫グロブリン重鎖は、第1のFc(ヒンジ−CH2−CH3)ドメインと、第1の重鎖可変ドメインと、任意選択により、第1のCH1重鎖ドメインとを含む。第1の免疫グロブリン軽鎖は、第1の軽鎖可変ドメイン及び第1の軽鎖定常ドメインを含む。第1の免疫グロブリン軽鎖は、第1の免疫グロブリン重鎖と一緒に、CD33に結合する抗原結合部位を形成する。第2の免疫グロブリン重鎖は、第2のFc(ヒンジ−CH2−CH3)ドメインと、第2の重鎖可変ドメインと、任意選択により、第2のCH1重鎖ドメインとを含む。第2の免疫グロブリン軽鎖は、第2の軽鎖可変ドメイン及び第2の軽鎖定常ドメインを含む。第2の免疫グロブリン軽鎖は、第2の免疫グロブリン重鎖と一緒に、NKG2Dに結合する抗原結合部位を形成する。第1のFcドメイン及び第2のFcドメインは、一緒になって、CD16に結合することができる。
別の例示的なフォーマットは、第1の免疫グロブリン重鎖、第2の免疫グロブリン重鎖及び免疫グロブリン軽鎖を含む、ヘテロ二量体多重特異性抗体に関する。第1の免疫グロブリン重鎖は、リンカーまたは抗体ヒンジのいずれかを介して、対になってCD33またはNKG2Dに結合する重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインから構成される一本鎖可変フラグメント(scFv)に融合された第1のFc(ヒンジ−CH2−CH3)ドメインを含む。第2の免疫グロブリン重鎖は、第2のFc(ヒンジ−CH2−CH3)ドメインと、第2の重鎖可変ドメインと、任意選択により、CH1重鎖ドメインとを含む。免疫グロブリン軽鎖は、軽鎖可変ドメイン及び定常軽鎖ドメインを含む。第2の免疫グロブリン重鎖は、免疫グロブリン軽鎖と対になり、NKG2DまたはCD33に結合する。第1のFcドメイン及び第2のFcドメインは、一緒になって、CD16に結合することができる。
1つ以上の追加の結合モチーフが、任意選択によりリンカー配列を介して、定常領域CH3ドメインのC末端に融合されてもよい。特定の実施形態において、抗原結合部位は、一本鎖もしくはジスルフィド安定化可変領域(scFv)であり得るか、または四価もしくは三価の分子を形成し得る。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、Triomabの形態であり、これは、IgG様の形状を維持する三機能性二重特異性抗体である。このキメラは、2つの親抗体に由来する2つの半抗体からなり、それぞれ1つの軽鎖及び1つの重鎖を含む。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、KiH共通軽鎖(LC)の形態であり、これは、ノブ・イントゥー・ホール(KIH)技術を伴う。KIHは、ヘテロ二量体化を促進するために、CH3ドメインを操作して、各重鎖中に「ノブ」または「ホール」のいずれかを作成することを伴う。「ノブ・イントゥー・ホール(KiH)」Fc技術の背景にある概念は、小さな残基を嵩高い残基で置換することによって、一方のCH3ドメイン(CH3A)中に「ノブ」を導入することであった(例えば、EUナンバリングでT366WCH3A)。この「ノブ」を収容するために、他方のCH3ドメイン(CH3B)上に、ノブに最も近い残基をより小さな残基で置き換えることによって、相補的な「ホール」表面が作成された(例えば、T366S/L368A/Y407VCH3B)。「ホール」変異は、構造情報に基づくファージライブラリースクリーニングによって最適化された(Atwell S,Ridgway JB,Wells JA,Carter P.,Stable heterodimers from remodeling the domain interface of a homodimer using a phage display library,J.Mol.Biol.(1997)270(1):26−35)。KiH FcバリアントのX線結晶構造(Elliott JM,Ultsch M,Lee J,Tong R,Takeda K,Spiess C,et al.,Antiparallel conformation of knob and hole aglycosylated half−antibody homodimers is mediated by a CH2−CH3 hydrophobic interaction.J.Mol.Biol.(2014)426(9):1947−57;Mimoto F,Kadono S,Katada H,Igawa T,Kamikawa T,Hattori K.Crystal structure of a novel asymmetrically engineered Fc variant with improved affinity for FcgammaRs.Mol.Immunol.(2014)58(1):132−8)によると、ヘテロ二量体化は、CH3ドメイン間のコア界面における立体相補性から誘導される疎水性相互作用によって熱力学的に有利に働くが、ノブ−ノブ界面及びホール−ホール界面は、それぞれ立体障害及び好ましい相互作用の破壊のために、ホモ二量体化を与えないことが実証された。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、二重可変ドメイン免疫グロブリン(DVD−Ig(商標))の形態であり、これは、柔軟な天然リンカーを介して2つのモノクローナル抗体の標的結合ドメインを組み合わせ、四価のIgG様分子を与えるものである。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、オルトゴナルFab界面(オルト−Fab)の形態である。オルト−Fab IgG手法(Lewis SM,Wu X,Pustilnik A,Sereno A,Huang F,Rick HL,et al.,Generation of bispecific IgG antibodies by structure−based design of an orthogonal Fab interface.Nat.Biotechnol.(2014)32(2):191−8)において、構造に基づく領域設計は、一方のFabにのみLC及びHCVH−CH1界面における相補的変異を導入し、他方のFabにはいかなる変化も与えないものである。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、ツーインワンIgフォーマットである。いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、ESの形態であり、これは、Fcに融合された、標的1及び標的2に結合する2つの異なるFabを含有する、ヘテロ二量体コンストラクトである。ヘテロ二量体化は、Fc中の静電的ステアリング変異によって保証される。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、κλボディの形態である。これは、ヘテロ二量体化変異によって安定化されたFcに融合された2つの異なるFabを含む、ヘテロ二量体コンストラクトであり、抗原1を標的とするFab1はカッパLCを含有し、抗原2を標的とする第2のFabはラムダLCを含有する。Aは、κλボディの一形態の例示的な図であり、Bは、別のκλボディの例示的な図である。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、Fabアーム交換形態である(重鎖及び付属の軽鎖(半分子)を、別の分子の重鎖−軽鎖ペアと入れ替えることによって、Fabアームを交換し、それにより、二重特異性抗体となる抗体)。いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、SEEDボディの形態である。鎖交換操作ドメイン(SEED)プラットフォームは、非対称の二重特異性抗体様分子を作製するように設計されたものであり、天然抗体の治療用途を広げる可能性がある。このタンパク質操作プラットフォームは、保存されたCH3ドメイン内で、免疫グロブリンの構造的に関連する配列を交換することに基づく。SEED設計は、AG及びGA SEED CH3ドメインのホモ二量体を回避すると同時に、AG/GAヘテロ二量体の効率的な生成を可能にする(Muda M.et al.,Protein Eng.Des.Sel.(2011,24(5):447−54))。いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、LuZ−Yの形態であり、これは、ロイシンジッパーを使用して、2つの異なるHCのヘテロ二量体化を誘導するものである(Muda M.et al.,Protein Eng.Des.Sel.(2011,24(5):447−54))。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、Cov−X−ボディの形態である。二重特異性CovX−ボディの場合、2つの異なるペプチドを、分枝状アゼチジノンリンカーを使用してひとつに連結させ、穏やかな条件下でスカフォールド抗体に部位特異的に融合させる。ファーマコフォアは、機能的活性に関係するが、抗体スカフォールドは、長い半減期及びIg様分布をもたらす。ファーマコフォアは、化学的に最適化するか、または他のファーマコフォアと置き換えて、最適化されたまたはユニークな二重特異性抗体を作製することができる(Doppalapudi VR et al.,PNAS(2010),107(52);22611−22616)。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、Oasc−Fabヘテロ二量体の形態であり、これは、Fcに融合された、標的1に結合するFabと、標的2に結合するscFabとを含む。ヘテロ二量体化は、Fc中の変異によって保証される。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、DuetMabの形態であり、これは、抗原1及び2に結合する2つの異なるFabと、ヘテロ二量体化変異によって安定化されたFcとを含有する、ヘテロ二量体コンストラクトである。Fab1及びFab2は、LCとHCの正しい対合を保証する特異なS−S架橋を含有する。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、CrossmAbの形態であり、これは、ヘテロ二量体化によって安定化されたFcに融合された、標的1及び標的2に結合する2つの異なるFabを含むヘテロ二量体コンストラクトである。CL及びCH1ドメインと、VH及びVLドメインとが入れ替わっており、例えば、CH1がVLにインラインで融合され、CLがVHにインラインで融合されている。
いくつかの実施形態において、多重特異性結合タンパク質は、Fit−Igの形態であり、これは、抗原2に結合するFabが、抗原1に結合するFabのHCのN末端に融合されている、ホモ二量体コンストラクトである。コンストラクトは、野生型Fcを含有する。
多重特異性結合タンパク質の追加のフォーマットは、本明細書に記載されるCD33結合フラグメントの様々なフォーマットを組み合わせることによって創出することができる。
本開示の特定の実施形態において、多重特異性結合タンパク質の第3の構成要素は、抗体定常領域である。特定の実施形態において、抗体定常領域の2つの免疫グロブリン重鎖のそれぞれは、ヒトIgG1定常領域に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む定常領域を含む。特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Q347、Y349、L351、S354、E356、E357、K360、Q362、S364、T366、L368、K370、K392、T394、D399、S400、D401、F405、Y407、K409、T411及びK439からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Q347、Y349、L351、S354、E356、E357、S364、T366、L368、K370、N390、K392、T394、D399、D401、F405、Y407、K409、T411及びK439からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、NKG2D抗原結合部位は、
(1)配列番号81に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号82に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−29379]、
(2)配列番号83に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号84に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−29463]、
(3)配列番号85に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号86に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−27744]、
(4)配列番号87に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号88に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−27749]、
(5)配列番号191に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号88に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[A49MI]、または
(6)配列番号89に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号90に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−29378]を含む。
本開示の特定の実施形態において、NKG2D抗原結合部位は、
(1)配列番号124に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号125に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−27705]、
(2)配列番号129に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号130に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−27724]、
(3)配列番号131に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号132に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−27740]、
(4)配列番号133に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号134に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−27741]、
(5)配列番号135に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号136に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−27743]、
(6)配列番号137に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号138に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−28153]、
(7)配列番号139に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号140に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン[ADI−28226(C26)]、
(8)配列番号141に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号142に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(9)配列番号143に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号144に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(10)配列番号145に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号146に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(11)配列番号147に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号148に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(12)配列番号149に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号150に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(13)配列番号151に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号152に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(14)配列番号153に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号154に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(15)配列番号155に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号156に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(16)配列番号157に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号158に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(17)配列番号159に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号160に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(18)配列番号161に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号162に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(19)配列番号163に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号164に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(20)配列番号165に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号166に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(21)配列番号167に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号168に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(22)配列番号175に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号176に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、
(23)配列番号583に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号584に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン、または
(24)配列番号585に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメイン及び配列番号580に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含む。
表2は、組み合わせでNKG2Dに結合することができる、重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインのペプチド配列を列挙するものである。特に指示がない限り、表2に記載されるCDR配列は、Kabatに従って決定される。NKG2D結合ドメインは、NKG2Dに対する結合親和性が異なり得るが、全て、ヒトNKG2D及びNK細胞を活性化する。
抗体分子は、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgM、IgA1、IgA2、IgD、及びIgEの重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域、特に、例えば、IgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4の(例えば、ヒト)重鎖定常領域から選択される重鎖定常領域を有し得る。別の実施形態において、抗体分子は、例えば、カッパまたはラムダの(例えば、ヒト)軽鎖定常領域から選択される軽鎖定常領域を有する。定常領域を変更させて、例えば、変異させて、抗体の特性を改変することができる(例えば、Fc受容体結合、抗体グリコシル化、システイン残基の数、エフェクター細胞機能、及び/または補体機能のうちの1つ以上を増加または減少させることができる)。一実施形態において、抗体は、エフェクター機能を有し、補体を固定することができる。他の実施形態において、抗体は、エフェクター細胞を動員したり、補体を固定したりしない。別の実施形態において、抗体は、Fc受容体に結合する能力が低下しているか、または全くない。例えば、抗体は、Fc受容体への結合をサポートしないアイソタイプまたはサブタイプ、フラグメントまたは他の変異体であり、例えば、変異または欠失のあるFc受容体結合領域を有する。
Fcドメインのうち、CD16結合は、ヒンジ領域及びCH2ドメインによって媒介される。例えば、ヒトIgG1のうち、CD16との相互作用は、主に、アミノ酸残基Asp265〜Glu269、Asn297〜Thr299、Ala327〜Ile332、Leu234〜Ser239、及びCH2ドメイン中の炭水化物残基N−アセチル−D−グルコサミンに焦点が当てられている(Sondermann et al.,Nature,406(6793):267−273参照)。変異は、既知のドメインに基づいて、ファージディスプレイライブラリーもしくは酵母菌表面ディスプレイcDNAライブラリーを使用することなどによって、CD16への結合親和性を増大もしくは低下させるように選択することができ、または相互作用の既知の三次元構造に基づいて、設計することができる。
いくつかの実施形態において、抗体定常ドメインは、IgG抗体、例えば、ヒトIgG1抗体のCH2ドメイン及びCH3ドメインを含む。いくつかの実施形態において、変異は、別の抗体定常ドメインとのヘテロ二量体化が可能になるように、抗体定常ドメイン中に組み込まれる。例えば、抗体定常ドメインがヒトIgG1の定常ドメインに由来する場合、抗体定常ドメインは、ヒトIgG1抗体のアミノ酸234〜332に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含み得、Q347、Y349、L351、S354、E356、E357、K360、Q362、S364、T366、L368、K370、N390、K392、T394、D399、S400、D401、F405、Y407、K409、T411、及びK439からなる群から選択される1つ以上の位置で異なる。本明細書で開示されるFcドメインまたはヒンジ領域の全てのアミノ酸位置は、EUナンバリングに従ってナンバリングされる。
ヘテロ二量体の抗体重鎖のアセンブリは、2つの異なる抗体重鎖配列を同一細胞内で発現させることによって達成することができ、これにより、各抗体重鎖のホモ二量体のアセンブリだけでなく、ヘテロ二量体のアセンブリが生じ得る。ヘテロ二量体の選択的アセンブリの促進は、US13/494870、US16/028850、US11/533709、US12/875015、US13/289934、US14/773418、US12/811207、US13/866756、US14/647480、及びUS14/830336に示されているように、各抗体重鎖定常領域のCH3ドメインに異なる変異を組み込むことによって達成することができる。例えば、変異は、ヒトIgG1をベースにして、CH3ドメイン中に行い、異なるペアのアミノ酸置換を第1のポリペプチド及び第2のポリペプチド内に組み込むことができ、これにより、これらの2つの鎖が互いに選択的にヘテロ二量体化される。以下に例示されるアミノ酸置換の位置は、全て、KabatにおけるEUインデックスに従ってナンバリングされる。
1つのシナリオにおいて、第1のポリペプチド中のアミノ酸置換は、元のアミノ酸を、アルギニン(R)、フェニルアラニン(F)、チロシン(Y)またはトリプトファン(W)から選択されるより大きなアミノ酸で置き換えるものであり、第2のポリペプチド中の少なくとも1つのアミノ酸置換は、元のアミノ酸(複数可)を、アラニン(A)、セリン(S)、トレオニン(T)、またはバリン(V)から選択されるより小さなアミノ酸(複数可)で置き換えるものであり、これにより、より大きなアミノ酸置換(突起)がより小さなアミノ酸置換(空隙)の表面中に収まるようになる。例えば、一方のポリペプチドは、T366W置換を組み込むことができ、他方は、T366S、L368A、及びY407Vを含む3つの置換を組み込むことができる。
本発明の抗体重鎖可変ドメインは、任意選択により、CH1ドメインの有無にかかわらず、ヒンジ、CH2及びCH3ドメインを含むIgG定常領域などの抗体定常領域に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列に結合され得る。いくつかの実施形態において、定常領域のアミノ酸配列は、ヒトIgG1定常領域、IgG2定常領域、IgG3定常領域、またはIgG4定常領域などのヒト抗体定常領域に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である。いくつかの他の実施形態において、定常領域のアミノ酸配列は、ウサギ、イヌ、ネコ、マウス、またはウマなどの別の哺乳動物に由来する抗体定常領域に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一である。定常領域には、ヒトIgG1定常領域と比較して、例えば、Q347、Y349、L351、S354、E356、E357、K360、Q362、S364、T366、L368、K370、N390、K392、T394、D399、S400、D401、F405、Y407、K409、T411及び/またはK439に、1つ以上の変異が組み込まれてもよい。例示的な置換としては、例えば、Q347E、Q347R、Y349S、Y349K、Y349T、Y349D、Y349E、Y349C、T350V、L351K、L351D、L351Y、S354C、E356K、E357Q、E357L、E357W、K360E、K360W、Q362E、S364K、S364E、S364H、S364D、T366V、T366I、T366L、T366M、T366K、T366W、T366S、L368E、L368A、L368D、K370S、N390D、N390E、K392L、K392M、K392V、K392F、K392D、K392E、T394F、T394W、D399R、D399K、D399V、S400K、S400R、D401K、F405A、F405T、Y407A、Y407I、Y407V、K409F、K409W、K409D、T411D、T411E、K439D、及びK439Eが挙げられる。
特定の実施形態において、ヒトIgG1定常領域のCH1に組み込むことができる変異は、アミノ酸V125、F126、P127、T135、T139、A140、F170、P171、及び/またはV173にあり得る。特定の実施形態において、ヒトIgG1定常領域のCκに組み込むことができる変異は、アミノ酸E123、F116、S176、V163、S174、及び/またはT164にあり得る。
あるいは、アミノ酸置換は、表3に示される以下の置換セットから選択することができる。
あるいは、アミノ酸置換は、表4に示される以下の置換セットから選択することができる。
あるいは、アミノ酸置換は、表5に示される以下の置換セットから選択することができる。
あるいは、各ポリペプチド鎖中の少なくとも1つのアミノ酸置換は、表6から選択することができる。
あるいは、少なくとも1つのアミノ酸置換は、表7中の以下の置換セットから選択することができ、第1のポリペプチドの欄に示される位置(複数可)は、任意の既知の負に荷電したアミノ酸で置き換えられ、第2のポリペプチド欄に示される位置(複数可)は、任意の既知の正に荷電したアミノ酸で置き換えられる。
あるいは、少なくとも1つのアミノ酸置換は、表8中の以下のセットから選択することができ、第1のポリペプチドの欄に示される位置(複数可)は、任意の既知の正に荷電したアミノ酸で置き換えられ、第2のポリペプチド欄に示される位置(複数可)は、任意の既知の負に荷電したアミノ酸で置き換えられる。
あるいは、アミノ酸置換は、表9中の以下のセットから選択することができる。
代替的または付加的に、多重特異性結合タンパク質内のヘテロ二量体重鎖の構造安定性は、第1または第2のポリペプチド鎖のいずれかにS354Cを導入し、対するポリペプチド鎖にY349Cを導入して、2つのポリペプチド界面内に人工的なジスルフィド架橋を形成させることによって、増大させることができる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、位置T366でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T366、L368及びY407からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T366、L368及びY407からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、位置T366でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、E357、K360、Q362、S364、L368、K370、T394、D401、F405、及びT411からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Y349、E357、S364、L368、K370、T394、D401、F405及びT411からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Y349、E357、S364、L368、K370、T394、D401、F405及びT411からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、E357、K360、Q362、S364、L368、K370、T394、D401、F405、及びT411からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、L351、D399、S400及びY407からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T366、N390、K392、K409及びT411からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T366、N390、K392、K409及びT411からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、L351、D399、S400及びY407からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Q347、Y349、K360、及びK409からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Q347、E357、D399及びF405からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Q347、E357、D399及びF405からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Y349、K360、Q347及びK409からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、K370、K392、K409及びK439からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、D356、E357及びD399からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、D356、E357及びD399からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、K370、K392、K409及びK439からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、L351、E356、T366及びD399からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Y349、L351、L368、K392及びK409からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Y349、L351、L368、K392及びK409からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、L351、E356、T366及びD399からなる群から選択される1つ以上の位置でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、S354C置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Y349C置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Y349C置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、S354C置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、K360E及びK409W置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、Q347R、D399V及びF405T置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、O347R、D399V及びF405T置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、K360E及びK409W置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T366W置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T366S、T368A、及びY407V置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T366S、T368A、及びY407V置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T366W置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T350V、L351Y、F405A、及びY407V置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T350V、T366L、K392L、及びT394W置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
本開示の特定の実施形態において、抗体定常領域の一方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T350V、T366L、K392L、及びT394W置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なり、抗体定常領域の他方のポリペプチド鎖のアミノ酸配列は、T350V、L351Y、F405A、及びY407V置換の点でIgG1定常領域のアミノ酸配列と異なる。
以下に列挙するのは、Ala−Serを含むヒンジを介してFcドメインに連結されたCD33結合一本鎖可変フラグメント(scFv)と、重鎖可変ドメイン(配列番号87または配列番号191)及びCH1ドメインを含む重鎖部分、ならびに軽鎖可変ドメイン(配列番号88)及び軽鎖定常ドメインを含む軽鎖部分を含み、重鎖可変ドメインが、CH1ドメインに接続され、CH1ドメインが、Fcドメインに接続された、NKG2D結合Fabフラグメント(「A49」、「A49MI」、「A49MQ」、「A49ML」、「A49MF」、または「A49MV」)とを含む、CD33結合F3’−TriNKETの例である。CDR配列を下線で示す。
それぞれの例において、CD33結合scFvに連結されるFcドメインは、K360E及びK409Wの置換を含むFabに連結されるFcドメインとヘテロ二量体を形成するために、Q347R、D399V、及びF405Tの置換を含む。下記の配列中、Fcドメイン中のこれらの置換を太字下線付きで示す。あるいは、例示的な実施形態において、NKG2D結合Fabフラグメントに連結されるFcドメインは、Q347R、D399V、及びF405Tの変異を含み、CD33結合scFvに連結されるFcドメインは、ヘテロ二量体の形成に一致するK360E及びK409Wの変異を含む。
更に、CD33結合scFvに連結されるFcドメインがS354C置換を含み、Fabに連結されるFcドメインがY349C置換を含むことにより、2つのFcドメインの間の相互作用がS−S架橋によって安定化される。以下の配列中、Fcドメイン中のこれらの置換を太字斜体下線付きで示す。
あるいは、例示的な実施形態において、NKG2D結合Fabフラグメントに連結されるFcドメインは、CH3ドメイン中にS354C置換を含み、CD33結合scFvに連結されるFc上のY349C置換とともにジスルフィド結合を形成する。
本開示のCD33結合scFvは、(G4S)4リンカーにより軽鎖可変ドメインに接続された重鎖可変ドメインを含み得る。scFvは、Ala−Ser(太字下線付き)を含むヒンジを介して、Fcドメインに連結される。配列番号188、198、及び206〜223は、そのようなCD33結合scFvポリペプチドの例示的な配列である。scFv(例えば、配列番号188、198または206〜223)内に含まれるVL及びVHは、100VL−44VH S−S架橋(それぞれG100C及びG44C置換から生じる)を含有する(以下の配列中、システイン残基を太字斜体下線付きで示す)。(G4S)4は、配列番号188、198、及び206〜243中、太字下線付きで示す配列GGGGSGGGGSGGGGSGGGGS[配列番号186]である。
Ala−Serを含むヒンジを介してFcドメインに連結されるCD33結合scFvの例示的な配列を以下に記載する。
Ab1 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab1 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab2 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab2 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
H76 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
H76 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
H76 scFc(LC−HC)−Fc(K360E、K409W、及びY349Cの置換)
Ab4 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab4 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
I07 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
I07 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
I07 scFc(LC−HC)−Fc(K360E、K409W、及びY349Cの置換)
Ab6 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab6 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab7 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab7 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab8 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab8 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab9 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab9 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab10 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
Ab10 scFv(HC−LC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
本開示のTriNKETは、A49−F3’−TriNKET−I07であり、Ala−Serリンカーを介してFcドメインに連結されたCD33結合scFvを含む「I07 scFv−Fc」と呼ばれる第1のポリペプチド鎖と、NKG2D標的化重鎖を含む「A49 VH−CH1−Fc」と呼ばれる第2のポリペプチド鎖と、NKG2D標的化軽鎖を含む「A49 VL−CL」と呼ばれる第3のポリペプチド鎖とを含む。I07 scFv−Fcのアミノ酸配列は、以下を含む。
I07 scFv(LC−HC)−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
[配列番号187]
I07 scFv−FcのscFv部分のアミノ酸配列は、以下を含む。
I07 scFv
[配列番号188]
A49 VH−CH1−Fcは、CH1ドメイン及びFcドメイン(ヒンジ、CH2、及びCH3ドメインを含む)に連結されたA49 VH[配列番号87]を含む。A49 VH−CH1−Fcのアミノ酸配列は、以下を含む。
A49 VH−CH1−Fc(K360E、K409W、及びY349Cの置換)
[配列番号189]
A49 VH−CH1−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
A49 VL−CLは、軽鎖定常ドメイン(CL)に連結されたA49 VL[配列番号88]を含む。A49 VL−CLのアミノ酸配列は、以下を含む。
A49 VL−CL
[配列番号190]
本開示の別のTriNKETは、A49MI−F3’−TriNKET−I07であり、上記[配列番号187]の「I07 scFv−Fc」と呼ばれる第1のポリペプチド鎖と、FcドメインとともにNKG2D標的化重鎖を含む「A49MI VH−CH1−Fc」と呼ばれる第2のポリペプチド鎖と、上記[配列番号190]の「A49 VL−CL」と呼ばれる第3のポリペプチド鎖とを含む。A49MI−F3’−TriNKET−I07は、NKG2D標的化VHのCDR3中にMのIへの置換があることを除き、A49−F3’−TriNKET−I07と同一である。以下の配列中、この置換を太字斜体で示す(CDRの一部であるため下線も引かれている)。A49MI VH−CH1−Fcは、CH1ドメイン及びFcドメイン(ヒンジ、CH2、及びCH3ドメインを含む)に連結されたA49MI VH[配列番号191]を含む。A49 MIVH−CH1−Fcのアミノ酸配列は、以下を含む。
A49MI VH−CH1−Fc(K360E、K409W、及びY349Cの置換)
[配列番号196]
A49MI VH−CH1−Fc(Q347R、D399V、F405T、及びS354Cの置換)
本開示の別のTriNKETは、A49−F3’−TriNKET−I07(si)であり、Ala−Serリンカーを介してサイレントFcドメインに連結されたCD33結合scFvを含む「I07 scFv−Fc(si)」と呼ばれる第1のポリペプチド鎖と、サイレントFcドメインとともにNKG2D標的化重鎖を含む「A49 VH−CH1−Fc(si)」と呼ばれる第2のポリペプチド鎖と、上記[配列番号190]の「A49 VL−CL」と呼ばれる第3のポリペプチド鎖とを含む。A49−F3’−TriNKET−I07(si)は、両Fcドメイン中にL234A、L235A、及びP329Aの置換があることを除き、A49−F3’−TriNKET−I07と同一である。以下の2つの配列中、これらの置換を太字斜体で示す。I07 scFv−Fc(si)のアミノ酸配列は、以下を含む。
I07 scFv−Fc(si)
[配列番号204]
I07 scFv−Fc(si)のscFv部分のアミノ酸配列は、上記[配列番号188]のI07 scFv−FcのscFv部分のアミノ酸配列と同一である。
A49 VH−CH1−Fc(si)のアミノ酸配列は、以下を含む。
A49 VH−CH1−Fc(si)
[配列番号205]
本開示の別のTriNKETは、A49−F3’−TriNKET−H76であり、Ala−Serリンカーを介してFcドメインに連結されたCD33結合scFvを含む「H76 scFv−Fc」と呼ばれる第1のポリペプチド鎖と、上記[配列番号189]の「A49 VH−CH1−Fc」と呼ばれる第2のポリペプチド鎖と、上記[配列番号190]の「A49 VL−CL」と呼ばれる第3のポリペプチド鎖とを含む。H76 scFv−Fcのアミノ酸配列は、以下を含む。
H76 scFv−Fc
[配列番号197]
H76 scFv−FcのscFv部分のアミノ酸配列は、以下を含む。
H76 scFv
[配列番号198]
本開示の他の実施形態において、多重特異性結合タンパク質(例えば、TriNKET)のCD33結合scFvは、表1に記載される抗体のいずれか1つの重鎖可変ドメインCDR1、CDR2、及びCDR3と、軽鎖可変ドメインCDR1、CDR2、及びCDR3とを含む。特定の実施形態において、重鎖可変ドメインのアミノ酸配列は、位置44にCysの置換があることを除き、表1中の抗体のVH配列と同一であり、軽鎖可変ドメインのアミノ酸配列は、位置100にCysの置換があることを除き、同抗体のVL配列と同一である。特定の実施形態において、重鎖可変ドメインは、(G4S)4リンカーにより軽鎖可変ドメインに接続される。重鎖可変ドメインは、軽鎖可変ドメインのN末端または軽鎖可変ドメインのC末端であり得る。scFvは、Ala−Serを含むヒンジを介して、Fcドメインに連結される。
上記の多重特異性結合タンパク質は、当業者によく知られている組み換えDNA技術を使用して作製することができる。例えば、第1の免疫グロブリン重鎖をコードする第1の核酸配列は、第1の発現ベクター中にクローニングされ得、第2の免疫グロブリン重鎖をコードする第2の核酸配列は、第2の発現ベクター中にクローニングされ得、第1の免疫グロブリン軽鎖をコードする第3の核酸配列は、第3の発現ベクター中にクローニングされ得、第2の免疫グロブリン軽鎖をコードする第4の核酸配列は、第4の発現ベクター中にクローニングされ得、第1、第2、第3及び第4の発現ベクターは、宿主細胞中に一緒に安定的にトランスフェクトされ、多重結合タンパク質を生産することができる。
多重特異性結合タンパク質の最高収量を達成するために、異なる比率の第1、第2、第3及び第4の発現ベクターを探索して、宿主細胞へのトランスフェクションに最適な比率を決定することができる。トランスフェクション後、限界希釈、ELISA、FACS、顕微鏡法、またはClonepixなどの当該技術分野において知られている方法を使用して、単一クローンを細胞バンク生成のために単離することができる。
クローンは、バイオリアクターでのスケールアップに好適な条件下で培養し、多重特異性タンパク質の発現を維持することができる。多重特異性結合タンパク質は、遠心分離、デプス濾過、細胞溶解、ホモジナイゼーション、凍結融解、アフィニティー精製、ゲル濾過、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性相互作用交換クロマトグラフィー、及び混合モードクロマトグラフィーを含む、当該技術分野において知られている方法を使用して、単離及び精製することができる。
特定の実施形態において、抗体は、標準的な結合アッセイ、例えば、表面プラズモン共鳴またはバイオレイヤー干渉法を使用して測定したとき、20nM、15nM、10nM、9nM、8nM、7nM、6nM、5nM、4nM、3nM、2nM、1nM以下のKDで、CD33に結合する。特定の実施形態において、抗体は、対象の体液、組織及び/または細胞に由来するEBI3に結合する。
ある抗体が、開示の抗体、例えば、Ab1抗体、Ab2抗体、Ab3抗体、Ab4抗体、もしくはAb5抗体と同じエピトープに結合するかどうか、またはこれらの抗体と結合が競合するかどうかについて決定するための競合アッセイは、当該技術分野において知られている。例示的な競合アッセイとしては、イムノアッセイ(例えば、ELISAアッセイ、RIAアッセイ)、表面プラズモン共鳴(例えば、BIAcore分析)、バイオレイヤー干渉法、及びフローサイトメトリーが挙げられる。
典型的に、競合アッセイは、固体表面に結合させた抗原または細胞表面上に発現させた抗原(例えば、ヒトCD33タンパク質またはその断片)、試験CD33結合抗体及び参照抗体の使用を伴う。参照抗体が標識され、試験抗体は標識されない。競合阻害は、試験抗体の存在下で固体表面または細胞に結合した標識参照抗体の量を決定することによって、測定される。通常、試験抗体は、過剰に存在する(例えば、1x、5x、10x、20xまたは100x)。競合アッセイによって特定される抗体(例えば、競合抗体)には、参照抗体と同じエピトープまたは類似の(例えば、重複する)エピトープに結合する抗体、及び立体障害が生じることにより、参照抗体が結合するエピトープに十分近い隣接エピトープに結合する抗体が含まれる。
競合アッセイは、標識の存在が結合を干渉しないこと、または別様に結合を阻害しないことを保証するために、両方向で実施され得る。例えば、第1の方向では、参照抗体が標識され、試験抗体は標識されず、第2の方向では、試験抗体が標識され、参照抗体は標識されない。
試験抗体は、競合結合アッセイで測定したとき、過剰な一方の抗体(例えば、1x、5x、10x、20xまたは100x)が、他の抗体の結合を、例えば、少なくとも50%、75%、90%、95%または99%阻害する場合、その抗原に対する特異的結合について、参照抗体と競合する。
2つの抗体は、一方の抗体の結合を減少または排除する抗原中の本質的に全てのアミノ酸変異が他方の結合を減少または排除する場合、同じエピトープに結合すると判断され得る。2つの抗体は、一方の抗体の結合を減少または排除するアミノ酸変異のサブセットのみが他方の結合を減少または排除する場合、重複するエピトープに結合すると判断され得る。
本明細書で開示される抗体は、親和性及び/または特異性を含む生化学的特徴を改善し、凝集、安定性、沈殿及び/または非特異的相互作用を含む生物物理学的特性を改善し、及び/または免疫原性を低下させるために、更に最適化(例えば、親和性成熟)され得る。親和性成熟の手順は、当該技術分野の通常技術の範囲内である。例えば、多様性は、DNAシャフリング、鎖シャフリング、CDRシャフリング、ランダム変異導入及び/または部位特異的変異導入によって、免疫グロブリン重鎖及び/または免疫グロブリン軽鎖中に導入することができる。
特定の実施形態において、単離されたヒト抗体は、1つ以上の体細胞突然変異を含有する。これらの場合において、抗体は、ヒト生殖細胞系列配列に改変して、抗体を最適化することができる(例えば、生殖細胞系列化と呼ばれるプロセスによる)。
一般に、最適化された抗体は、抗原に対して、その元となる最適化していない(または親)抗体と少なくとも同じ親和性または実質的に同じ親和性を有する。好ましくは、最適化された抗体は、親抗体と比較したとき、抗原に対する親和性がより高い。
抗体が治療薬として使用される場合、標準的なin vitro結合化学反応を使用して、小分子毒素または放射性核種などのエフェクター物質に結合され得る。エフェクター物質がポリペプチドである場合、抗体は、エフェクターに化学的に結合されてもよいし、融合タンパク質としてエフェクターに連結されてもよい。融合タンパク質の構築は、当該技術分野の通常技術の範囲内である。
抗体は、標準的なin vitro結合化学反応を使用して、小分子毒素または放射性核種などのエフェクター部分に結合され得る。エフェクター部分がポリペプチドである場合、抗体は、エフェクターに化学的に結合されてもよいし、融合タンパク質としてエフェクターに連結されてもよい。融合タンパク質の構築は、当該技術分野の通常技術の範囲内である。
特定の実施形態において、本開示のタンパク質(例えば、多重特異性結合タンパク質)は、CD33発現細胞によって実質的に内在化されない。内在化レベルが低いと、タンパク質の薬物動態が改善され、それにより、CD33発現標的細胞とエフェクター細胞(例えば、NK細胞)を結合させるのに必要な用量を減らすことができる。内在化は、当該技術分野において知られている任意の方法、例えば、本開示の実施例5及び10に記載される方法によって測定され得る。例えば、特定の実施形態において、EOL−1細胞によるタンパク質(例えば、多重特異性結合タンパク質)の内在化は、本明細書で開示される方法によって評価したとき、2時間のインキュベーション後で25%、30%、35%、40%、45%、または50%未満である。特定の実施形態において、EOL−1細胞によるタンパク質(例えば、多重特異性結合タンパク質)の内在化は、本明細書で開示される方法によって評価したとき、24時間のインキュベーション後で25%、30%、35%、40%、45%、または50%未満である。特定の実施形態において、Molm−13細胞によるタンパク質(例えば、多重特異性結合タンパク質)の内在化は、本明細書で開示される方法によって評価したとき、2時間のインキュベーション後で25%、30%、35%、40%、45%、または50%未満である。
KHYG−1細胞は、表面NKG2Dを発現するが、CD16は発現しない。特定の実施形態において、TriNKETを介したMolm−13細胞及びTHP−1細胞の殺傷は、NKG2Dを介したKHYG−1エフェクター細胞の活性化に依存する。特定の実施形態において、本開示のTriNKETは、ヒトAML標的細胞株Molm−13(図15A)、EOL−1(図16)、及びTHP−1(図17A)のKHYG−1エフェクター細胞による殺傷を媒介する。
特定の実施形態において、本開示のTriNKETは、ヒトAML細胞Molm−13またはTHP−1に対する休止期ヒトNK細胞の細胞傷害性を媒介する。図15B及び図38Aは、本開示のTriNKETが、ヒトAML細胞Molm−13の休止期ヒトNK細胞による殺傷を媒介することを示す。休止期ヒトNKエフェクター細胞(E)と標的がん細胞(T)の比(E:T)は、図15Bで10:1、図38Aで5:1であった。E:T比は、最大溶解率(%)の差を反映し得る。
特定の実施形態において、本開示のTriNKETは、ヒトAML細胞EOL−1の休止期ヒトNK細胞による殺傷を媒介する。図38Bは、TriNKETが、5:1のE:Tで、EOL−1細胞の休止期ヒトNK細胞による殺傷を媒介することを示す。特定の実施形態において、本開示のTriNKETは、高親和性FcγRIを発現するTHP−1標的細胞の休止期ヒトNK細胞による殺傷を媒介する。図17B、図38C、及び図38Dは、TriNKETが、5:1のE:Tを用いて、ヒトAML細胞THP−1の休止期ヒトNK細胞による殺傷を媒介することを示す。
特定の実施形態において、本開示のTriNKETは、Molm−13標的細胞のヒトCD8+T細胞による殺傷を媒介する。図40A〜40Bは、TriNKETが、50:1のE:Tで、Molm−13細胞のヒトCD8+T細胞による殺傷を媒介することを示す。
本明細書に記載されるCD33結合部位と競合する抗原結合部位を含むタンパク質
一態様において、本発明は、CD33への結合に対して、本明細書に記載されるCD33結合部位と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号1のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号2のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号3のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号4のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号5のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号6のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号7のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号8のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号9のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号10のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号11のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号12のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号13のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号14のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号15のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号16のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号17のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号18のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、配列番号19のアミノ酸配列を有する抗体重鎖及び配列番号20のアミノ酸配列を有する抗体軽鎖を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号2のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号4のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。
いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号6のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。
いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。
いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号10のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。
いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号12のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。
いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号14のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。
いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。
いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号18のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。
いくつかの実施形態において、CD33結合部位と競合するタンパク質の抗原結合部位は、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号20のアミノ酸配列に対して少なくとも少なくとも50%(例えば、50%、60%、70%、80%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、腫瘍関連抗原に結合する抗原結合部位を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
特定の実施形態において、本発明は、ヒト及びカニクイザルCD33への結合について、CD16に結合することが可能な抗体定常領域またはその一部分を含む抗体と競合する抗原結合部位を含む、タンパク質を提供する。
CAR T細胞、CD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャー、免疫サイトカイン、抗体−薬物コンジュゲート、及びイムノトキシン
本開示の別の態様は、本明細書で開示されるCD33に結合する抗原結合部位を含む、分子または複合体を提供する。例示的な分子または複合体としては、キメラ抗原受容体(CAR)、T細胞エンゲージャー(例えば、CD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャー)、免疫サイトカイン、抗体−薬物コンジュゲート、及びイムノトキシンが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で開示されるCD33に結合する任意の抗原結合部位を使用することができ、これには、セクションI.抗原結合部位で開示されるCD33に結合する抗原結合部位が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、CD33に結合する抗原結合部位のアミノ酸配列(複数可)は、表1に記載される。特定の実施形態において、CD33に結合する抗原結合部位は、scFvである。特定の実施形態において、scFvは、配列番号188、配列番号198、配列番号206、配列番号207、配列番号208、配列番号209、配列番号210、配列番号211、配列番号212、配列番号213、配列番号214、配列番号215、配列番号216、配列番号217、配列番号218、配列番号219、配列番号220、配列番号221、配列番号222、配列番号223、配列番号447、配列番号448、配列番号449、配列番号450、配列番号451、配列番号452、配列番号453、配列番号454、配列番号455、配列番号456、配列番号457、配列番号458、配列番号459、配列番号460、配列番号461、配列番号462、配列番号463、配列番号464、配列番号465、配列番号466、配列番号467、配列番号468、配列番号469、配列番号470、配列番号471、配列番号472、配列番号473、配列番号474、配列番号475、配列番号476、配列番号477、配列番号478、配列番号479、配列番号480、配列番号481、配列番号482、配列番号483、及び配列番号484から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、scFvは、配列番号188、配列番号198、配列番号206、配列番号207、配列番号208、配列番号209、配列番号210、配列番号211、配列番号212、配列番号213、配列番号214、配列番号215、配列番号216、配列番号217、配列番号218、配列番号219、配列番号220、配列番号221、配列番号222、配列番号223、配列番号447、配列番号448、配列番号449、配列番号450、配列番号451、配列番号452、配列番号453、配列番号454、配列番号455、配列番号456、配列番号457、配列番号458、配列番号459、配列番号460、配列番号461、配列番号462、配列番号463、配列番号464、配列番号465、配列番号466、配列番号467、配列番号468、配列番号469、配列番号470、配列番号471、配列番号472、配列番号473、配列番号474、配列番号475、配列番号476、配列番号477、配列番号478、配列番号479、配列番号480、配列番号481、配列番号482、配列番号483、及び配列番号484から選択されるアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態において、CD33に結合する抗原結合部位は、配列番号181、46、及び182のアミノ酸配列によってそれぞれ表されるCDR1、CDR2、及びCDR3配列を含む重鎖可変ドメインと、配列番号48、49、及び50のアミノ酸配列によってそれぞれ表されるCDR1、CDR2、及びCDR3配列を含む軽鎖可変ドメインとを含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインと、配列番号10のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインとを含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号188に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、scFvを含む。
このサブセクションにおける前述の態様のいずれか1つの他の実施形態において、CD33に結合する抗原結合部位は、配列番号183、34、及び184のアミノ酸配列によってそれぞれ表されるCDR1、CDR2、及びCDR3配列を含む重鎖可変ドメインと、配列番号36、185、及び38のアミノ酸配列によってそれぞれ表されるCDR1、CDR2、及びCDR3配列を含む軽鎖可変ドメインとを含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインと、配列番号6のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインとを含む。特定の実施形態において、抗原結合部位は、配列番号198に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む、scFvを含む。
キメラ抗原受容体(CAR)
特定の実施形態において、本開示は、本明細書で開示されるCD33に結合する抗原結合部位(例えば、表1参照)を含むCD33標的化CARを提供する。CD33標的化CARは、FabフラグメントまたはscFvを含み得る。
「キメラ抗原受容体」または代替的に「CAR」という用語は、少なくとも、細胞外抗原結合ドメインと、膜貫通ドメインと、刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメイン(本明細書中、「一次シグナル伝達ドメイン」とも呼ばれる)を含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、組み換えポリペプチドコンストラクトを指す。
したがって、特定の実施形態において、CARは、本明細書で開示されるCD33に結合する細胞外抗原結合部位と、膜貫通ドメインと、一次シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含む。特定の実施形態において、CARは、少なくとも1つの共刺激分子に由来する1つ以上の機能性シグナル伝達ドメイン(「共刺激シグナル伝達ドメイン」とも呼ばれる)を更に含む。
一実施形態において、CARは、細胞外抗原結合ドメインとして表1に列挙される重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインを含むCD33結合ドメイン(例えば、CD33結合scFvドメイン)と、膜貫通ドメインと、一次シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、キメラ融合タンパク質を含む。一実施形態において、CARは、細胞外抗原結合ドメインとして表1に列挙される重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインを含むCD33結合ドメイン(例えば、CD33結合scFvドメイン)と、膜貫通ドメインと、共刺激シグナル伝達ドメイン及び一次シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、キメラ融合タンパク質を含む。一態様において、CARは、細胞外抗原結合ドメインとして表1に列挙される重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインを含むCD33結合ドメイン(例えば、CD33結合scFvドメイン)と、膜貫通ドメインと、2つの共刺激シグナル伝達ドメイン及び一次シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、キメラ融合タンパク質を含む。一実施形態において、CARは、細胞外抗原結合ドメインとして表1に列挙される重鎖可変ドメイン及び軽鎖可変ドメインを含むCD33結合ドメインと、膜貫通ドメインと、少なくとも2つの共刺激シグナル伝達ドメイン及び一次シグナル伝達ドメインを含む細胞内シグナル伝達ドメインとを含む、キメラ融合タンパク質を含む。
膜貫通ドメインに関して、種々の実施形態において、CARは、CARの細胞外ドメインに融合される膜貫通ドメインを含むように設計される。一実施形態において、膜貫通ドメインは、CAR中のドメインのうちの1つと自然に会合するものである。いくつかの場合において、膜貫通ドメインは、受容体複合体の他のメンバーとの相互作用を最小限に抑えるために、かかるドメインが同一または異なる表面膜タンパク質の膜貫通ドメインに結合しないように、選択されるか、またはアミノ酸置換によって修飾され得る。別の実施形態において、膜貫通ドメインは、CAR T細胞表面上の別のCARとホモ二量体化することが可能である。別の実施形態において、膜貫通ドメインのアミノ酸配列は、同じCAR T細胞に存在する天然結合パートナーの結合ドメインとの相互作用を最小限に抑えるように、修飾または置換され得る。
膜貫通ドメインは、任意の天然の膜結合タンパク質または膜貫通タンパク質に由来し得る。一実施形態において、膜貫通領域は、CARが標的に結合しているときは常に、細胞内ドメイン(複数可)へのシグナル伝達が可能である。いくつかの実施形態において、膜貫通ドメインは、TCR α鎖、TCR β鎖、TCR ζ鎖、CD28、CD3ε、CD45、CD4、CD5、CD8、CD9、CD16、CD22、CD33、CD37、CD64、CD80、CD86、CD134、CD137、及びCD154からなる群から選択される1つ以上のタンパク質の膜貫通領域(複数可)を含む。いくつかの実施形態において、膜貫通ドメインは、KIRDS2、OX40、CD2、CD27、LFA−1(CD11a、CD18)、ICOS(CD278)、4−1BB(CD137)、GITR、CD40、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、NKp44、NKp30、NKp46、CD160、CD19、IL2Rβ、IL2Rγ、IL7Rα、ITGA1、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA−6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA−1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA−1、ITGB7、TNFR2、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、SLAMF6(NTB−A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO−3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、PAG/Cbp、NKG2D、及びNKG2Cからなる群から選択される1つ以上のタンパク質の膜貫通領域(複数可)を含む。
細胞外CD33結合ドメイン(例えば、CD33結合scFvドメイン)ドメインは、ヒンジ領域によって、膜貫通ドメインに接続され得る。様々なヒンジを採用することができ、これらには、ヒトIg(免疫グロブリン)ヒンジ(例えば、IgG4ヒンジ、IgDヒンジ)、Gly−Serリンカー、(G4S)4リンカー、KIR2DS2ヒンジ、及びCD8αヒンジが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で開示されるCARの細胞内シグナル伝達ドメインは、CARが配置された免疫細胞の特殊な機能(例えば、T細胞の細胞溶解活性またはヘルパー活性、サイトカインの分泌を含む)のうちの少なくとも1つの活性化に関与する。したがって、本明細書で使用されるとき、「細胞内シグナル伝達ドメイン」という用語は、エフェクター機能シグナルを伝達し、細胞に特殊な機能を行うように指示するタンパク質の部分を指す。通常、細胞内シグナル伝達ドメイン全体が採用され得るが、多くの場合、全鎖を使用する必要はない。細胞内シグナル伝達ドメインが短縮された部分で使用される限りにおいて、そのような短縮された部分は、エフェクター機能シグナルを伝達するのであれば、インタクトな鎖の代わりに使用することができる。したがって、細胞内シグナル伝達ドメインという用語は、エフェクター機能シグナルを伝達するのに十分な細胞内シグナル伝達ドメインの任意の短縮された部分を含むことを意味する。
CARの細胞内シグナル伝達ドメインは、一次シグナル伝達ドメイン(すなわち、刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメイン)及び1つ以上の共刺激シグナル伝達ドメイン(すなわち、少なくとも1つの共刺激分子に由来する機能性シグナル伝達ドメイン)を含む。
本明細書で使用されるとき、「刺激分子」という用語は、免疫細胞、例えば、T細胞、NK細胞、またはB細胞によって発現される分子を指し、免疫細胞シグナル伝達経路の少なくともいくつかの側面に対して刺激を与えるように、免疫細胞の活性化を制御する細胞質シグナル伝達配列(複数可)を提供する。一実施形態において、シグナルは、例えば、ペプチドを担持したMHC分子とTCR/CD3複合体との結合によって開始され、限定するものではないが、増殖、活性化、分化などを含むT細胞応答の媒介につながる、一次シグナルである。
刺激を与えるように作用する一次シグナル伝達ドメインは、免疫受容体チロシン活性化モチーフまたはITAMとして知られるシグナル伝達モチーフを含有し得る。本開示において特に有用な細胞質シグナル伝達配列を含有するITAMの例としては、CD3ゼータ、共通FcRガンマ(FCER1G)、FcガンマRIIa、FcRベータ(FcイプシロンR1b)、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、CD79a、CD79b、DAP10、及びDAP12に由来するものが挙げられる。一実施形態において、本明細書で開示される任意の1つ以上のCAR中の一次シグナル伝達ドメインは、CD3−ゼータに由来する細胞質シグナル伝達配列を含む。
いくつかの実施形態において、一次シグナル伝達ドメインは、TCRゼータ、FcRガンマ、FcRベータ、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、CD5、CD22、CD79a、CD79b、CD66d、4−1BB、及び/またはCD3−ゼータの機能性シグナル伝達ドメインである。一実施形態において、細胞内シグナル伝達ドメインは、CD3ゼータ、共通FcRガンマ(FCER1G)、FcガンマRIIa、FcRベータ(FcイプシロンR1b)、CD3ガンマ、CD3デルタ、CD3イプシロン、CD79a、CD79b、DAP10、及び/またはDAP12の機能性シグナル伝達ドメインを含む。具体的な実施形態において、一次シグナル伝達ドメインは、T細胞受容体複合体と会合するゼータ鎖の機能性シグナル伝達ドメインである。
本明細書で使用されるとき、「共刺激分子」という用語は、共刺激リガンドと特異的に結合し、これにより、限定するものではないが、増殖などのT細胞による共刺激応答を媒介する、T細胞上の同族結合パートナーを指す。共刺激分子は、抗原受容体またはそのリガンド以外の細胞表面分子であり、抗原に対するリンパ球の効率的な応答に必要である。そのような分子の例には、CD27、CD28、4−1BB(CD137)、OX40、CD30、CD40、PD−1、ICOS、リンパ球機能関連抗原−1(LFA−1、CD11a/CD18)、CD2、CD7、CD258(LIGHT)、NKG2C、B7−H3、及びCD83と特異的に結合するリガンドなどが挙げられる。そのような共刺激分子の更なる例としては、CD5、ICAM−1、GITR、BAFFR、HVEM(LIGHTR)、SLAMF7、NKp80(KLRF1)、NKp44、NKp30、NKp46、CD160、CD19、CD4、CD8アルファ、CD8ベータ、IL2Rベータ、IL2Rガンマ、IL7Rアルファ、ITGA4、VLA1、CD49a、ITGA4、IA4、CD49D、ITGA6、VLA−6、CD49f、ITGAD、CD11d、ITGAE、CD103、ITGAL、CD11a、LFA−1、ITGAM、CD11b、ITGAX、CD11c、ITGB1、CD29、ITGB2、CD18、LFA−1、ITGB7、NKG2D、NKG2C、TNFR2、TRANCE/RANKL、DNAM1(CD226)、SLAMF4(CD244、2B4)、CD84、CD96(Tactile)、CEACAM1、CRTAM、Ly9(CD229)、CD160(BY55)、PSGL1、CD100(SEMA4D)、CD69、SLAMF6(NTB−A、Ly108)、SLAM(SLAMF1、CD150、IPO−3)、BLAME(SLAMF8)、SELPLG(CD162)、LTBR、LAT、GADS、SLP−76、PAG/Cbp、及びCD83と特異的に結合するリガンドが挙げられる。いくつかの実施形態において、CARの共刺激シグナル伝達ドメインは、本明細書に記載される共刺激分子、例えば、OX40、CD27、CD28、CD30、CD40、PD−1、CD2、CD7、CD258、NKG2C、B7−H3、CD83に結合するリガンド、ICAM−1、LFA−1(CD11a/CD18)、ICOS及び4−1BB(CD137)、またはこれらの任意の組み合わせの機能性シグナル伝達ドメインである。
本明細書で使用されるとき、「シグナル伝達ドメイン」という用語は、第2のメッセンジャーを生成するか、またはかかるメッセンジャーに応答することによってエフェクターとして機能することによって、定義されたシグナル伝達経路を介して細胞活性を制御するように、細胞内で情報を伝達することによって作用する、タンパク質の機能性部分を指す。
本明細書で開示されるCARの細胞質シグナル伝達部分内の細胞質シグナル伝達配列は、ランダムな順序または特定の順序で互いに連結され得る。任意選択により、例えば、2〜10アミノ酸長の短いオリゴペプチドまたはポリペプチドリンカーが連結を形成し得る。
本開示の別の態様は、本明細書で開示されるCD33標的化CARをコードする核酸を提供する。核酸は、当該核酸を細胞に導入することによって、エフェクター細胞(例えば、T細胞)でCARを発現させるのに有用である。
CARの細胞外部分をコードする例示的な核酸配列は、例えば、配列番号246〜265として本明細書で開示される。核酸配列の等価物または改善されたバリアントを作製するために、例えば、コドンの1つ以上をコドン縮重表に従って変更することによって、配列に変更を加えてもよい。DNAコドン縮重表を表10に記載する。
特定の実施形態において、核酸は、DNA分子(例えば、cDNA分子)である。特定の実施形態において、核酸は、CARコード配列に作動可能に連結される発現制御配列(例えば、プロモーター及び/またはエンハンサー)を更に含む。特定の実施形態において、本開示は、核酸を含むベクターを提供する。ベクターは、ウイルスベクター(例えば、AAVベクター、レンチウイルスベクター、またはアデノウイルスベクター)または非ウイルスベクター(例えば、プラスミド)であり得る。
特定の実施形態において、核酸は、RNA分子(例えば、mRNA分子)である。トランスフェクションに使用されるmRNAを生成するための方法は、特別に設計されたプライマーを用いた鋳型のin vitro転写と、それに続く、ポリA付加により、3’及び5’非翻訳配列、5’キャップ及び/または配列内リボソーム進入部位(IRES)、発現される核酸、ならびに典型的に50〜2000塩基長のポリAテールを含有するRNAコンストラクトをもたらすことを伴い得る。RNA分子は、例えば、米国特許第8,278,036号;同第8,883,506号、及び同第8,716,465号に開示されているように、翻訳効率及び/または安定性を高めるために更に改変され得る。このようにして生産されたRNA分子は、異なる種類の細胞に効率的にトランスフェクトすることができる。
一実施形態において、核酸は、CARのアミノ末端にシグナルペプチドを含むアミノ酸配列をコードする。そのようなシグナルペプチドは、エフェクター細胞で発現されると、CARの細胞表面局在化を促進し得、細胞プロセシング中にCARから切断される。一実施形態において、核酸は、細胞外CD33結合ドメイン(例えば、CD33結合scFvドメイン)のN末端にシグナルペプチドを含むアミノ酸配列をコードする。
RNAまたはDNAは、多数の異なる方法のいずれかを使用して、例えば、エレクトロポレーション、リポフェクションを使用したカチオン性リポソーム媒介トランスフェクション、ポリマーカプセル化、ペプチド媒介トランスフェクション、または「遺伝子銃」などのバイオリスティック微粒子銃デリバリーシステム(例えば、Nishikawa,et al.Hum Gene Ther.,12(8):861−70(2001)参照)を含むが、これらに限定されない、商業的に利用可能な方法を使用して、標的細胞に導入することができる。
本開示の別の態様は、CD33標的化CARを発現する免疫エフェクター細胞を提供する。CD33標的化CARをコードする核酸を含む免疫エフェクター細胞もまた提供される。免疫エフェクター細胞には、T細胞及びNK細胞が含まれるが、これらに限定されない。特定の実施形態において、T細胞は、CD8+T細胞、CD4+T細胞、及びNKT細胞から選択される。T細胞またはNK細胞は、初代細胞または細胞株であり得る。
免疫エフェクター細胞は、末梢血単核細胞、骨髄、リンパ節組織、臍帯血、胸腺組織、感染部位からの組織、腹水、胸水、脾臓組織、及び腫瘍を含む、多数の供給源から、当該技術分野において知られている方法によって、得ることができる。免疫エフェクター細胞はまた、多能性細胞(pluripotent/multipotent)(例えば、造血幹細胞)からin vitroで分化させることができる。いくつかの実施形態において、本開示は、CD33標的化CARを発現するか、または本明細書で開示される核酸を含む、多能性細胞(例えば、造血幹細胞)を提供する。
特定の実施形態において、免疫エフェクター細胞は、単離及び/または精製される。例えば、制御性T細胞は、CD25結合リガンドを使用して、T細胞集団から取り出すことができる。チェックポイントタンパク質(例えば、PD−1、LAG−3、またはTIM−3)を発現するエフェクター細胞は、類似の方法によって取り出すことができる。特定の実施形態において、エフェクター細胞は、ポジティブ選択ステップによって単離される。例えば、T細胞の集団は、抗CD3/抗CD28結合ビーズを用いたインキュベーションによって単離することができる。IFN−7、TNF−α、IL−17A、IL−2、IL−3、IL−4、GM−CSF、IL−10、IL−13、グランザイムB、及びパーフォリンなどの他の細胞表面マーカーもポジティブ選択に使用することができる。
免疫エフェクター細胞は、例えば、米国特許第6,352,694号、同第6,534,055号、同第6,905,680号、同第6,692,964号、同第5,858,358号、同第6,887,466号、同第6,905,681号、同第7,144,575号、同第7,067,318号、同第7,172,869号、同第7,232,566号、同第7,175,843号、同第5,883,223号、同第6,905,874号、同第6,797,514号、同第6,867,041号ならびに米国特許出願公開第2006/0121005号及び同第2016/0340406号に記載されるような当該技術分野において知られている方法を概ね使用して、活性化及び拡大することができる。例えば、特定の実施形態において、T細胞は、T細胞の増殖を刺激するのに適切な条件下で、抗CD3抗体及び抗CD28抗体を接触させることによって、拡大及び/または活性化することができる。細胞は、数時間(例えば、約2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、18、21時間)〜約14日(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13または14日)の間、培養中で拡大され得る。一実施形態において、細胞は、4〜9日間かけて拡大される。長期間の細胞培養(例えば、60日間以上の培養)には、複数の刺激サイクルが望ましい場合がある。特定の実施形態において、細胞培養物は、血清(例えば、ウシ胎児血清またはヒト血清)、インターロイキン−2(IL−2)、インスリン、IFN−γ、IL−4、IL−7、GM−CSF、IL−10、IL−12、IL−15、TGFβ、TNF−α、またはこれらの組み合わせを含む。当業者に知られている細胞成長のための他の添加物、例えば、界面活性剤、プラスマネート、ならびにN−アセチル−システイン及び2−メルカプトエタノールなどの還元剤もまた細胞培養中に含めることができる。特定の実施形態において、本開示の免疫エフェクター細胞は、in vitro拡大から得られる細胞である。
CD33標的化CAR(例えば、制御性CAR)、CARをコードする核酸、及びCARを発現するエフェクター細胞または核酸を含むエフェクター細胞の更なる実施形態は、米国特許第7,446,190号及び同第9,181,527号、米国特許出願公開第2016/0340406号及び同第2017/0049819号、ならびに国際特許出願公開第WO2018/140725号に記載されている。
CD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャー
特定の実施形態において、本開示は、本明細書で開示されるCD33に結合する抗原結合部位を含む、CD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャーを提供する。特定の実施形態において、CD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャーは、配列番号187に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、CD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャーは、配列番号197に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。
特定の実施形態において、CD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャーは、CD3に結合する抗原結合部位を更に含む。CD3に結合する例示的な抗原結合部位は、国際特許出願公開第WO2014/051433号及び同第WO2017/097723号に開示されている。
本開示の別の態様は、CD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャーの少なくとも1つのポリペプチドをコードする核酸を提供し、ポリペプチドは、CD33に結合する抗原結合部位を含む。特定の実施形態において、核酸は、シグナルペプチドをコードするヌクレオチド配列を更に含み、このシグナルペプチドは、発現された場合、CD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャーのポリペプチドのうちの1つ以上のN末端にある。また、核酸を含むベクター(例えば、ウイルスベクター)、核酸またはベクターを含む生産細胞、及びCD33/CD3指向性二重特異性T細胞エンゲージャーを発現する生産細胞も提供される。
免疫サイトカイン
特定の実施形態において、本開示は、本明細書で開示されるCD33に結合する抗原結合部位と、サイトカインとを含む、免疫サイトカインを提供する。当該技術分野において知られている任意のサイトカイン(例えば、炎症促進性サイトカイン)を使用することができ、これらには、限定するものではないが、IL−2、IL−4、IL−10、IL−12、IL−15、TNF、IFNα、IFNγ、及びGM−CSFが含まれる。より例示的なサイトカインは、米国特許第9,567,399号に開示されている。特定の実施形態において、抗原結合部位は、化学結合(例えば、共有結合的または非共有結合的化学結合)によって、サイトカインに接続される。特定の実施形態において、抗原結合部位は、ポリペプチドの融合によって、サイトカインに接続される。免疫サイトカインは、CD33に結合する抗原結合部位に接続されたFcドメインを更に含み得る。特定の実施形態において、免疫サイトカインは、配列番号187に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、免疫サイトカインは、配列番号197に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、サイトカインは、直接的にまたはリンカーを介して、Fcドメインに接続される。
本開示の別の態様は、免疫サイトカインの少なくとも1つのポリペプチドをコードする核酸を提供し、ポリペプチドは、CD33に結合する抗原結合部位を含む。特定の実施形態において、核酸は、シグナルペプチドをコードするヌクレオチド配列を更に含み、このシグナルペプチドは、発現された場合、免疫サイトカインのポリペプチドのうちの1つ以上のN末端にある。また、核酸を含むベクター(例えば、ウイルスベクター)、核酸またはベクターを含む生産細胞、及び免疫サイトカインを発現する生産細胞も提供される。
抗体−薬物コンジュゲート
特定の実施形態において、本開示は、本明細書で開示されるCD33に結合する抗原結合部位と、細胞傷害性薬物部分とを含む、抗体−薬物コンジュゲートを提供する。例示的な細胞傷害性薬物部分は、国際特許出願公開第WO2014/160160号及び同第WO2015/143382号に開示されている。特定の実施形態において、細胞傷害性薬物部分は、アウリスタチン、N−アセチル−カリケアミシンγ、メイタンシノイド、ピロロベンゾジアゼピン、及びSN−38から選択される。抗原結合部位は、化学結合(例えば、共有結合的または非共有結合的化学結合)によって、細胞傷害性薬物部分に接続され得る。特定の実施形態において、抗体−薬物コンジュゲートは、CD33に結合する抗原結合部位に接続されたFcドメインを更に含む。特定の実施形態において、抗体−薬物コンジュゲートは、配列番号187に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、抗体−薬物コンジュゲートは、配列番号197に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、細胞傷害性薬物部分は、直接的にまたはリンカーを介して、Fcドメインに接続される。
イムノトキシン
特定の実施形態において、本開示は、本明細書で開示されるCD33に結合する抗原結合部位と、細胞傷害性ペプチド部分とを含む、イムノトキシンを提供する。当該技術分野において知られている任意の細胞傷害性ペプチド部分を使用することができ、これらには、限定するものではないが、リシン、ジフテリア毒素、及びシュードモナス外毒素Aが含まれる。より例示的な細胞傷害性ペプチドは、国際特許出願公開第WO2012/154530号及び同第WO2014/164680号に開示されている。特定の実施形態において、細胞傷害性ペプチド部分は、化学結合(例えば、共有結合的または非共有結合的化学結合)によって、タンパク質に接続される。特定の実施形態において、細胞傷害性ペプチド部分は、ポリペプチドの融合によって、タンパク質に接続される。イムノトキシンは、CD33に結合する抗原結合部位に接続されたFcドメインを更に含み得る。特定の実施形態において、イムノトキシンは、配列番号187に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、イムノトキシンは、配列番号197に対して少なくとも90%(例えば、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を含む。特定の実施形態において、細胞傷害性ペプチド部分は、直接的にまたはリンカーを介して、Fcドメインに接続される。
本開示の別の態様は、イムノトキシンの少なくとも1つのポリペプチドをコードする核酸を提供し、ポリペプチドは、CD33に結合する抗原結合部位を含む。特定の実施形態において、核酸は、シグナルペプチドをコードするヌクレオチド配列を更に含み、このシグナルペプチドは、発現された場合、イムノトキシンのポリペプチドのうちの1つ以上のN末端にある。また、核酸を含むベクター(例えば、ウイルスベクター)、核酸またはベクターを含む生産細胞、及びイムノトキシンを発現する生産細胞も提供される。
III.治療用組成物及びその使用
本発明は、本明細書に記載される多重特異性結合タンパク質及び/または本明細書に記載される医薬組成物を使用して、がんを治療するための方法を提供する。方法は、それを必要とする患者に、本明細書に記載される多重特異性結合タンパク質の治療上有効な量を投与することによって、CD33を発現する種々のがんを治療するために使用され得る。
治療法は、治療されるがんに応じて、特徴づけることができる。例えば、特定の実施形態において、がんは、AML、骨髄異形成症候群、慢性骨髄単球性白血病、慢性骨髄性白血病の骨髄急性転化、及びALLである。
例えば、特定の実施形態において、がんは、固形腫瘍である。特定の他の実施形態において、がんは、脳癌、膀胱癌、乳癌、子宮頸癌、結腸癌、大腸癌、子宮内膜癌、食道癌、白血病、肺癌、肝臓癌、黒色腫、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、直腸癌、腎臓癌、胃癌、精巣癌、または子宮癌である。更に他の実施形態において、がんは、血管化腫瘍、扁平上皮癌、腺癌、小細胞癌、黒色腫、神経膠腫、神経芽細胞腫、肉腫(例えば、血管肉腫または軟骨肉腫)、喉頭癌、耳下腺癌、胆管癌、甲状腺癌、末端黒子型悪性黒色腫、光線角化症、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、腺様嚢胞癌、腺腫、腺肉腫、腺扁平上皮癌、肛門管癌、肛門癌、肛門直腸癌、星細胞腫、バルトリン腺癌、基底細胞癌、胆道癌、骨癌、骨髄癌、気管支癌、気管支腺癌、カルチノイド、胆管癌、軟骨肉腫、脈絡叢乳頭腫/脈絡叢癌、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、明細胞癌、結合組織癌、嚢腺腫、消化器系癌、十二指腸癌、内分泌系癌、内胚葉洞腫瘍、子宮内膜増殖症、子宮内膜間質肉腫、子宮内膜様腺癌、内皮細胞癌、上衣癌、上皮細胞癌、ユーイング肉腫、眼及び眼窩癌、女性生殖器癌、限局性結節性過形成、胆嚢癌、幽門洞癌、胃底癌、ガストリノーマ、膠芽腫、グルカゴノーマ、心臓癌、血管芽細胞腫、血管内皮腫、血管腫、肝細胞腺腫、肝細胞腺腫症、肝胆道癌、肝細胞癌、ホジキン病、回腸癌、インスリノーマ、子宮頸部上皮内腫瘍、子宮頸部扁平上皮細胞腫瘍、肝内胆管癌、侵襲性扁平上皮癌、空腸癌、関節癌、カポジ肉腫、骨盤癌、大細胞癌、大腸癌、平滑筋肉腫、悪性黒子型黒色腫、リンパ腫、男性生殖器癌、悪性黒色腫、悪性中皮腫、髄芽腫、髄上皮腫、髄膜癌、中皮癌、転移性癌、口腔癌、粘膜表皮癌、多発性骨髄腫、筋肉癌、鼻腔癌、神経系癌、神経上皮腺癌 結節型黒色腫、非上皮性皮膚癌、非ホジキンリンパ腫、燕麦細胞癌、乏突起膠細胞癌、口腔癌、骨肉腫、漿液性乳頭状癌、陰茎癌、咽頭癌、下垂体腫瘍、形質細胞腫、偽肉腫、肺芽腫、直腸癌、腎細胞癌、呼吸器系癌、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、肉腫、漿液性癌、副鼻腔癌、皮膚癌、小細胞癌、小腸癌、平滑筋癌、軟組織癌、ソマトスタチン産生腫瘍、脊椎癌、扁平上皮癌、横紋筋癌、中皮下細胞癌、表在性拡大型黒色腫、T細胞白血病、舌癌、未分化癌、尿管癌、尿道癌、膀胱癌、泌尿器系癌、子宮頸癌、子宮体癌、ブドウ膜黒色腫、膣癌、疣状癌、VIPoma、外陰癌、高分化癌、またはウィルムス腫瘍である。
特定の他の実施形態において、がんは、B細胞リンパ腫またはT細胞リンパ腫などの非ホジキンリンパ腫である。特定の実施形態において、非ホジキンリンパ腫は、びまん性大細胞B細胞リンパ腫、縦隔原発B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、小リンパ球性リンパ腫、マントル細胞、辺縁帯B細胞リンパ腫、節外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、脾辺縁帯B細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、毛様細胞性白血病、または中枢神経系(CNS)原発リンパ腫などのB細胞リンパ腫である。特定の他の実施形態において、非ホジキンリンパ腫は、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫、末梢性T細胞リンパ腫、皮膚T細胞リンパ腫、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫、節外性ナチュラルキラー/T細胞リンパ腫、腸管症型T細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫、未分化大細胞性リンパ腫、または末梢性T細胞リンパ腫などのT細胞リンパ腫である。
治療されるがんは、がん細胞の表面上に発現される特定の抗原の存在に応じて、特徴づけることができる。特定の実施形態において、がん細胞は、CD33に加えて、次のうちの1つ以上を発現し得る:CD2、CD19、CD20、CD30、CD38、CD40、CD52、CD70、EGFR/ERBB1、IGF1R、HER3/ERBB3、HER4/ERBB4、MUC1、TROP2、cMET、SLAMF7、PSCA、MICA、MICB、TRAILR1、TRAILR2、MAGE−A3、B7.1、B7.2、CTLA4、及びPD1。
本発明の実施形態において、治療されるがんは、急性骨髄性白血病(AML)、骨髄異形成症候群(MDS)、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、骨髄増殖性腫瘍(MPN)、リンパ腫、非ホジキンリンパ腫、及び古典的ホジキンリンパ腫から選択される。
本発明のいくつかの実施形態において、治療されるがんは、AMLである。本発明のいくつかの実施形態において、AMLは、未分化型急性骨髄芽球性白血病、最小分化型急性骨髄芽球性白血病、分化型急性骨髄芽球性白血病、急性前骨髄球性白血病(APL)、急性骨髄単球性白血病、好酸球増加症を伴う急性骨髄単球性白血病、急性単球性白血病、急性赤白血病、急性巨核芽球性白血病(AMKL)、急性好塩基球性白血病、線維症を伴う急性汎骨髄症、及び芽球形質細胞様樹状細胞腫瘍(BPDCN)から選択される。本発明のいくつかの実施形態において、AMLは、AML白血病幹細胞(LSC)上のCLL−1の発現を特徴とする。本発明のいくつかの実施形態において、AML対象のLSCは、CD34、CD38、CD123、TIM3、CD25、CD32、及びCD96から選択される細胞膜マーカーを更に発現する。本発明のいくつかの実施形態において、AMLは、微小残存病変(MRD)により特徴づけられる。本発明のいくつかの実施形態において、AMLのMRDは、FLT3−ITD((Fms様チロシンキナーゼ3)−遺伝子内縦列重複(ITD))、NPM1(ヌクレオフォスミン1)、DNMT3A(DNAメチルトランスフェラーゼ遺伝子DNMT3A)、及びIDH(イソクエン酸デヒドロゲナーゼ1及び2(IDH1及びIDH2))から選択される変異の有無によって特徴づけられる。
本発明のいくつかの実施形態において、がんは、多血球系異形成を伴うMDS(MDS−MLD)、単一血球系統の異形成を伴うMDS(MDS−SLD)、環状鉄芽球を伴うMDS(MDS−RS)、芽球増加を伴うMDS(MDS−EB)、単独染色体異常del(5q)を伴うMDS、及び未分類型MDS(MDS−U)から選択されるMDSである。
本開示の多重特異性結合タンパク質及び/または医薬組成物は、がん細胞がCD33を発現するがんに限定されず、様々な癌を治療するために使用され得ることが企図される。例えば、特定の実施形態において、本明細書で開示される多重特異性結合タンパク質及び/または医薬組成物は、CD33を発現する免疫細胞に関連するがんを治療するために使用することができる。CD33は、多くの骨髄系細胞上に発現しており、腫瘍浸潤性骨髄系細胞(例えば、腫瘍関連マクロファージ)は、がんの進行及び転移に関与し得る。したがって、本明細書で開示される方法は、がん細胞上であろうと免疫細胞上であろうとCD33を発現する様々な癌を治療するために使用され得る。
特定の実施形態において、本開示の多重特異性結合タンパク質及び/または医薬組成物は、CD16よりもFc(例えば、IgG1 Fc)に対して高い結合親和性を持つFc受容体を発現するがんを治療するために使用され得る。特定の実施形態において、Fc受容体は、FcγRIである。特定の実施形態において、Fc受容体は、がん細胞及び/または腫瘍微小環境の他の細胞上に発現する。
特定の実施形態において、患者は、V158F置換を有するCD16バリアントを発現するエフェクター細胞(例えば、NK細胞)を有する。特定の実施形態において、患者は、CD16遺伝子にV158F置換を生じる一塩基多型(SNP)を有する。特定の実施形態において、患者は、かかるSNPを一方のアレルにのみ有する。特定の実施形態において、患者は、かかるSNPまたは複数のSNPを両方のアレルに有する。
IV.併用治療
本発明の別の態様は、併用治療を提供する。本明細書に記載される多重特異性結合タンパク質は、がんを治療するための追加の治療薬と組み合わせて使用される。
がん治療における併用治療の一部として使用され得る例示的な治療薬としては、例えば、放射線、マイトマイシン、トレチノイン、リボムスチン、ゲムシタビン、ビンクリスチン、エトポシド、クラドリビン、ミトブロニトール、メトトレキサート、ドキソルビシン、カルボコン、ペントスタチン、ニトラクリン、ジノスタチン、セトロレリクス、レトロゾール、ラルチトレキセド、ダウノルビシン、ファドロゾール、フォテムスチン、サイマルファシン、ソブゾキサン、ネダプラチン、シタラビン、ビカルタミド、ビノレルビン、ベスナリノン、アミノグルテチミド、アムサクリン、プログルミド、エリプチニウム酢酸塩、ケタンセリン、ドキシフルリジン、エトレチナート、イソトレチノイン、ストレプトゾシン、ニムスチン、ビンデシン、フルタミド、ドロゲニル、ブトシン、カルモフール、ラゾキサン、シゾフィラン、カルボプラチン、ミトラクトール、テガフール、イホスファミド、プレドニムスチン、ピシバニール、レバミゾール、テニポシド、インプロスルファン、エノシタビン、リスリド、オキシメトロン、タモキシフェン、プロゲステロン、メピチオスタン、エピチオスタノール、ホルメスタン、インターフェロン−アルファ、インターフェロン−2アルファ、インターフェロン−ベータ、インターフェロン−ガンマ、コロニー刺激因子−1、コロニー刺激因子−2、デニロイキンジフチトクス、インターロイキン−2、黄体形成ホルモン放出因子及びその同族受容体に対して示差的な結合を示し、血清半減期の増加または減少を示し得る上記薬剤のバリエーションが挙げられる。
がん治療における併用治療の一部として使用され得る薬剤の更なる種類は、免疫チェックポイント阻害剤である。例示的な免疫チェックポイント阻害剤としては、(i)細胞傷害性Tリンパ球関連抗原4(CTLA4)、(ii)プログラム細胞死タンパク質1(PD1)、(iii)PDL1、(iv)LAG3、(v)B7−H3、(vi)B7−H4、及び(vii)TIM3のうちの1つ以上を阻害する薬剤が挙げられる。CTLA4阻害剤のイピリムマブは、黒色腫の治療に関して、米国食品医薬品局から承認されている。
がん治療における併用治療の一部として使用され得る更なる他の薬剤は、非チェックポイント標的(例えば、ハーセプチン)を標的とするモノクローナル抗体薬剤及び非細胞傷害性薬剤(例えば、チロシン−キナーゼ阻害剤)である。
抗がん剤の更なる他の分類には、例えば、(i)ALK阻害剤、ATR阻害剤、A2Aアンタゴニスト、塩基除去修復阻害剤、Bcr−Ablチロシンキナーゼ阻害剤、ブルトン型チロシンキナーゼ阻害剤、CDC7阻害剤、CHK1阻害剤、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、DNA−PK阻害剤、DNA−PKとmTORの両方の阻害剤、DNMT1阻害剤、DNMT1阻害剤と2−クロロ−デオキシアデノシン、HDAC阻害剤、ヘッジホッグシグナル伝達経路阻害剤、IDO阻害剤、JAK阻害剤、mTOR阻害剤、MEK阻害剤、MELK阻害剤、MTH1阻害剤、PARP阻害剤、ホスホイノシタイド3−キナーゼ阻害剤、PARP1とDHODHの両方の阻害剤、プロテアソーム阻害剤、トポイソメラーゼ−II阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、VEGFR阻害剤、及びWEE1阻害剤から選択される阻害剤、(ii)OX40、CD137、CD40、GITR、CD27、HVEM、TNFRSF25、またはICOSのアゴニスト、ならびに(iii)IL−12、IL−15、GM−CSF、及びG−CSFから選択されるサイトカインが含まれる。
本発明のタンパク質はまた、原発病巣の外科的除去の補助剤としても使用することができる。
多重特異性結合タンパク質及び追加の治療薬の量ならびに投与の相対的タイミングは、所望の併用治療効果を達成するために選択され得る。例えば、そのような投与を必要とする患者に併用治療を行う場合、組み合わせの治療薬、または当該治療薬を含む医薬組成物もしくは組成物は、例えば、順次投与、併用投与、一緒の投与、同時投与など、任意の順序で投与することができる。更に、例えば、多重特異性結合タンパク質は、追加の治療薬(複数可)がその予防効果または治療効果を発揮する間に投与され得、その逆も同様である。
V.医薬組成物
本開示はまた、本明細書に記載されるタンパク質の治療上有効な量を含有する医薬組成物を特徴とする。組成物は、様々な薬物送達システムでの使用のために製剤化され得る。1つ以上の生理学的に許容される賦形剤または担体もまた、適切な製剤のために組成物に含まれ得る。本開示での使用に好適な製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Philadelphia,Pa.,17th ed.,1985に見出される。薬物送達法に関する簡潔な総論については、例えば、Langer(Science 249:1527−1533,1990)を参照されたい。
一態様において、本開示は、本明細書に記載されるCD33結合部位と、薬学的に許容される担体とを含有する、タンパク質製剤を提供する。
特定の実施形態において、医薬組成物は、配列番号1のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号2のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。特定の実施形態において、製剤は、配列番号3のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号4のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。特定の実施形態において、製剤は、配列番号5のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号6のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。特定の実施形態において、製剤は、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。特定の実施形態において、製剤は、配列番号9のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号10のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。特定の実施形態において、製剤は、配列番号11のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号12のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。特定の実施形態において、製剤は、配列番号13のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号14のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。特定の実施形態において、製剤は、配列番号15のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号16のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。特定の実施形態において、製剤は、配列番号17のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号18のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。特定の実施形態において、製剤は、配列番号19のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する重鎖可変ドメインと、配列番号20のアミノ酸配列に対して少なくとも90%(例えば、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%)同一であるアミノ酸配列を有する軽鎖可変ドメインとを含む抗原結合部位を含む、タンパク質を含む。
組成物は、様々な薬物送達システムでの使用のために製剤化され得る。1つ以上の生理学的に許容される賦形剤または担体は、適切な製剤を得るために、組成物に含まれ得る。本開示での使用に好適な製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,Mack Publishing Company,Philadelphia,Pa.,17th ed.,1985に見出される。薬物送達法に関する簡潔な総論については、例えば、Langer(Science 249:1527−1533,1990)を参照されたい。
例えば、本開示は、製剤を形成する緩衝液中に治療上有効な量のタンパク質を含む、水性医薬製剤中に存在し得る。水性担体は、注射用蒸留水(SWFI)、静菌化注射用蒸留水(BWFI)、pH緩衝液(例えば、リン酸緩衝生理食塩水)、滅菌食塩水、リンゲル溶液またはブドウ糖液を含み得る。特定の実施形態において、本明細書で開示されるタンパク質を含む水性製剤は、pH緩衝液中で調製される。調製物のpHは、典型的に、3〜11、より好ましくは、5〜9または6〜8、最も好ましくは、7〜8、例えば、7〜7.5である。上記のpHの中間にある範囲もまた、本開示の一部であることが意図される。例えば、上限値及び/または下限値として上記される値のいずれかの組み合わせを使用した値の範囲も含まれることが意図される。pHをこの範囲内に調整する緩衝液の例としては、酢酸(例えば、酢酸ナトリウム)、コハク酸(コハク酸ナトリウムなど)、グルコン酸、ヒスチジン、クエン酸及び他の有機酸の緩衝液が挙げられる。特定の実施形態において、緩衝系は、クエン酸一水和物、クエン酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム二水和物、及び/またはリン酸二水素ナトリウム二水和物を含む。特定の実施形態において、緩衝系は、約1.3mg/mLのクエン酸(例えば、1.305mg/mL)、約0.3mg/mLのクエン酸ナトリウム(例えば、0.305mg/mL)、約1.5mg/mLのリン酸二ナトリウム二水和物(例えば、1.53mg/mL)、約0.9mg/mLのリン酸二水素ナトリウム二水和物(例えば、0.86)、及び約6.2mg/mLの塩化ナトリウム(例えば、6.165mg/mL)を含む。特定の実施形態において、緩衝系は、1〜1.5mg/mLのクエン酸、0.25〜0.5mg/mLのクエン酸ナトリウム、1.25〜1.75mg/mlのリン酸二ナトリウム二水和物、0.7〜1.1mg/mLのリン酸二水素ナトリウム二水和物、及び6.0〜6.4mg/mLの塩化ナトリウムを含む。液体製剤のpHは、薬学的に許容される酸及び/または塩基の添加によって設定することができる。特定の実施形態において、薬学的に許容される酸は、塩酸であり得る。特定の実施形態において、塩基は、水酸化ナトリウムであり得る。
いくつかの実施形態において、製剤は、薬学的に許容され(ヒトへの投与に安全かつ非毒性である)、液体製剤の調製に有用である、水性担体を含む。例示的な担体としては、注射用蒸留水(SWFI)、静菌化注射用蒸留水(BWFI)、pH緩衝液(例えば、リン酸緩衝生理食塩水)、滅菌食塩水、リンゲル溶液またはブドウ糖液が挙げられる。
ポリオールもまた、等張化剤として作用し、抗体を安定化させ得ることから、製剤中に含まれ得る。ポリオールは、製剤の所望の等張性に関して変化し得る量で製剤に添加される。特定の実施形態において、水性製剤は、等張性であり得る。添加されるポリオールの量は、ポリオールの分子量を基準にして変更され得る。例えば、二糖(トレハロースなど)と比較して、より少ない量の単糖(例えば、マンニトール)が添加され得る。特定の実施形態において、製剤中に等張化剤として使用され得るポリオールは、マンニトールである。特定の実施形態において、マンニトール濃度は、約5〜約20mg/mLであり得る。特定の実施形態において、マンニトールの濃度は、約7.5〜15mg/mLであり得る。特定の実施形態において、マンニトールの濃度は、約10〜14mg/mLであり得る。特定の実施形態において、マンニトールの濃度は、約12mg/mLであり得る。特定の実施形態において、ポリオールのソルビトールが製剤中に含まれてもよい。
表面活性剤または界面活性剤もまた、製剤に添加され得る。例示的な表面活性剤としては、ポリソルベート(例えば、ポリソルベート20、80など)またはポロキサマー(例えば、ポロキサマー188)などの非イオン性表面活性剤が挙げられる。添加される表面活性剤の量は、製剤化される抗体の凝集を低減し、及び/または製剤中の微粒子の形成を最小限にし、及び/または吸着を低減するような量である。特定の実施形態において、製剤は、ポリソルベートである界面活性剤を含み得る。特定の実施形態において、製剤は、表面活性剤のポリソルベート80またはTween80を含有し得る。Tween80は、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタンを記述するために使用される用語である(Fiedler,Lexikon der Hifsstoffe,Editio Cantor Verlag Aulendorf,4th edi.,1996参照)。特定の実施形態において、製剤は、ポリソルベート80を約0.1mg/mL〜約10mg/mL、または約0.5mg/mL〜約5mg/mL含有し得る。特定の実施形態において、約0.1%ポリソルベート80が製剤中に添加され得る。
特定の実施形態において、本開示の液体製剤は、安定化するレベルの糖と組み合わせて、10mg/mLの濃度の溶液として調製され得る。特定の実施形態において、液体製剤は、水性担体中で調製することができる。特定の実施形態において、安定剤は、静脈内投与に望ましくないまたは適切でない粘性をもたらし得る量を超えない量で添加され得る。特定の実施形態において、糖は、二糖、例えば、スクロースであり得る。特定の実施形態において、液体製剤はまた、緩衝剤、界面活性剤、及び保存剤のうちの1つ以上を含み得、これは、細菌作用を低減するために、本明細書の製剤に添加される。保存剤の添加は、例えば、マルチユース(複数回投与)製剤の製造を容易にし得る。
いくつかの実施形態において、本開示は、本開示のタンパク質を、マンニトール、クエン酸一水和物、クエン酸ナトリウム、リン酸二ナトリウム二水和物、リン酸二水素ナトリウム二水和物、塩化ナトリウム、ポリソルベート80、水、及び水酸化ナトリウムと組み合わせて含む、貯蔵寿命の長い製剤を提供する。
脱アミドは、発酵、回収/細胞清澄化、精製、薬剤物質/薬品の貯蔵中、及び試料分析中に生じ得る、ペプチド及びタンパク質の一般的な生成バリアントである。脱アミドは、タンパク質からNH3が失われ、スクシンイミド中間体が生じ、これが加水分解を受け得るものである。スクシンイミド中間体は、親ペプチドの17uの質量減少をもたらす。続く加水分解により、18uの質量増加が生じる。スクシンイミド中間体の単離は、水性条件下では不安定であるため、困難である。したがって、脱アミドは、典型的に1uの質量増加として検出される。アスパラギンの脱アミドは、アスパラギン酸またはイソアスパラギン酸のいずれかを生じる。脱アミド化率に影響を与えるパラメーターには、pH、温度、溶媒の誘電率、イオン強度、一次配列、局所的なポリペプチドの立体構造及び三次構造が含まれる。ペプチド鎖中のAsnに隣接するアミノ酸残基が脱アミド化率に影響を与える。タンパク質配列中のAsnに続くGly及びSerは、脱アミドへの感受性がより高くなる。特定の実施形態において、本開示の液体製剤は、タンパク質生成物の脱アミノ化を防ぐために、pH及び湿度の条件下で保存され得る。
いくつかの実施形態において、製剤は、凍結乾燥製剤である。特定の実施形態において、製剤は、フリーズドライ処理(凍結乾燥)され、約12〜60本のバイアルに封入される。特定の実施形態において、製剤は、フリーズドライ処理され、フリーズドライ処理された製剤45mgが1本のバイアルに封入され得る。特定の実施形態において、約40mg〜約100mgのフリーズドライ処理された製剤が1本のバイアルに封入される。特定の実施形態において、12、27、または45本のバイアルのフリーズドライ処理された製剤を合わせて、静脈内薬物製剤の治療用量のタンパク質を得る。製剤は、液体製剤であってもよい。いくつかの実施形態において、液体製剤は、約250mg/バイアル〜約1000mg/バイアルとして保存される。特定の実施形態において、液体製剤は、約600mg/バイアルとして保存される。特定の実施形態において、液体製剤は、約250mg/バイアルとして保存される。
いくつかの実施形態において、凍結乾燥製剤は、本明細書に記載されるタンパク質及び凍結乾燥保護剤を含む。凍結乾燥保護剤は、糖、例えば、二糖であり得る。特定の実施形態において、凍結乾燥保護剤は、スクロースまたはマルトースであり得る。凍結乾燥製剤はまた、緩衝剤、界面活性剤、増量剤、及び/または保存剤のうちの1つ以上を含み得る。凍結乾燥薬品の安定化に有用なスクロースまたはマルトースの量は、タンパク質とスクロースまたはマルトースの重量比が少なくとも1:2であり得る。特定の実施形態において、タンパク質とスクロースまたはマルトースの重量比は、1:2〜1:5であり得る。
特定の実施形態において、凍結乾燥前の製剤のpHは、薬学的に許容される酸及び/または塩基の添加によって設定することができる。特定の実施形態において、薬学的に許容される酸は、塩酸であり得る。特定の実施形態において、薬学的に許容される塩基は、水酸化ナトリウムであり得る。凍結乾燥の前、本開示のタンパク質を含有する溶液のpHは、6〜8に調整され得る。特定の実施形態において、凍結乾燥薬品のpH範囲は、7〜8であり得る。
特定の実施形態において、「増量剤」が加えられてもよい。「増量剤」は、凍結乾燥混合物に嵩を与え、凍結乾燥ケーキの物理的構造に寄与する(例えば、開孔構造を維持する本質的に均一な凍結乾燥ケーキの生成を促進する)化合物である。例示的な増量剤としては、マンニトール、グリシン、ポリエチレングリコール及びソルビトールが挙げられる。本発明の凍結乾燥製剤は、そのような増量剤を含有し得る。
特定の実施形態において、凍結乾燥されたタンパク質生成物は、水性担体を用いて構築される。本明細書で関心のある水性担体は、薬学的に許容され(例えば、ヒトへの投与に安全かつ非毒性である)、凍結乾燥後の液体製剤の調製に有用なものである。例示的な希釈剤としては、注射用蒸留水(SWFI)、静菌化注射用蒸留水(BWFI)、pH緩衝液(例えば、リン酸緩衝生理食塩水)、滅菌食塩水、リンゲル溶液またはブドウ糖液が挙げられる。特定の実施形態において、本開示の凍結乾燥薬品は、USPの注射用蒸留水(SWFI)またはUSPの0.9%塩化ナトリウム注射液のいずれかを用いて再構築される。再構築の際には、凍結乾燥粉末を溶液中に溶解する。特定の実施形態において、本開示の凍結乾燥されたタンパク質生成物は、約4.5mLの注射用水に再構築し、0.9%食塩水(塩化ナトリウム溶液)で希釈される。
タンパク質組成物は、従来の滅菌技術によって滅菌され得るか、または滅菌濾過され得る。得られた水溶液は、そのまま使用するために包装され得るか、または凍結乾燥され得、凍結乾燥された調製物は、投与前に、滅菌水性担体と合わせられる。固体形態で得られた組成物は、複数の単回投与単位で包装され得、そのそれぞれは、一定量の1つ以上の上記薬剤を含有する。固体形態の組成物はまた、分量を自由に変えられる容器に包装され得る。
本発明の医薬組成物中の有効成分の実際の投与量は、患者に毒性を与えることなく、特定の患者、組成物、及び投与方法に関して所望の治療応答を達成するのに有効である有効成分の量が得られるように変化させてもよい。
具体的な用量は、各患者に対して一定の用量、例えば、50〜5000mgのタンパク質であり得る。あるいは、患者の用量は、患者のおおよその体重または表面積に合わせて調整してもよい。適切な投与量を決定するための他の要因としては、治療または予防される疾患または状態、疾患の重症度、投与経路、ならびに患者の年齢、性別及び病状を挙げることができる。治療に適切な投与量を決定するのに必要な計算の更なる改良は、当業者により、特に、本明細書で開示される投与量の情報及びアッセイを考慮して常法により行われる。投与量はまた、適切な用量反応データと組み合わせて使用される、投与量を決定するための既知のアッセイを使用して、決定され得る。個々の患者の投与量は、疾患の進行をモニタリングしながら調整することができる。有効濃度を達成または維持するために投与量を調整する必要があるかどうかを検討するために、標的化可能なコンストラクトまたは複合体の血中濃度を患者において測定することができる。どのような標的化可能なコンストラクト及び/または複合体、ならびにその投与量が特定の個体に最も有効である可能性が高いかを決定するために、薬理ゲノミクスを使用してもよい(Schmitz et al.,Clinica.Chimica.Acta.308:43−53,2001;Steimer et al.,Clinica.Chimica.Acta.308:33−41,2001)。
一般に、体重を基準とした投与量は、約0.01μg〜約100mg/kg体重であり、例えば、約0.01μg〜約100mg/kg体重、約0.01μg〜約50mg/kg体重、約0.01μg〜約10mg/kg体重、約0.01μg〜約1mg/kg体重、約0.01μg〜約100μg/kg体重、約0.01μg〜約50μg/kg体重、約0.01μg〜約10μg/kg体重、約0.01μg〜約1μg/kg体重、約0.01μg〜約0.1μg/kg体重、約0.1μg〜約100mg/kg体重、約0.1μg〜約50mg/kg体重、約0.1μg〜約10mg/kg体重、約0.1μg〜約1mg/kg体重、約0.1μg〜約100μg/kg体重、約0.1μg〜約10μg/kg体重、約0.1μg〜約1μg/kg体重、約1μg〜約100mg/kg体重、約1μg〜約50mg/kg体重、約1μg〜約10mg/kg体重、約1μg〜約1mg/kg体重、約1μg〜約100μg/kg体重、約1μg〜約50μg/kg体重、約1μg〜約10μg/kg体重、約10μg〜約100mg/kg体重、約10μg〜約50mg/kg体重、約10μg〜約10mg/kg体重、約10μg〜約1mg/kg体重、約10μg〜約100μg/kg体重、約10μg〜約50μg/kg体重、約50μg〜約100mg/kg体重、約50μg〜約50mg/kg体重、約50μg〜約10mg/kg体重、約50μg〜約1mg/kg体重、約50μg〜約100μg/kg体重、約100μg〜約100mg/kg体重、約100μg〜約50mg/kg体重、約100μg〜約10mg/kg体重、約100μg〜約1mg/kg体重、約1mg〜約100mg/kg体重、約1mg〜約50mg/kg体重、約1mg〜約10mg/kg体重、約10mg〜約100mg/kg体重、約10mg〜約50mg/kg体重、約50mg〜約100mg/kg体重である。用量は、1日1回以上、週1回以上、月1回以上もしくは年1回以上、またはさらに2〜20年ごとに1回投与され得る。当業者であれば、体液または組織中で測定された標的可能なコンストラクトまたは複合体の滞留時間及び濃度に基づいて、反復投与頻度を容易に推測することができる。本発明の投与は、静脈内、動脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、胸膜内、髄腔内、腔内、カテーテルを介した灌流または直接病巣内注射によるものであり得る。これは、1日1回以上、週1回以上、月1回以上、及び年1回以上投与され得る。
上記の説明は、本発明の複数の態様及び実施形態を記載する。特許出願は、態様及び実施形態の全ての組み合わせ及び変形を具体的に企図する。
説明全体を通して、組成物が特定の構成成分を有する、包含する、もしくは含むものとして記載される場合、またはプロセス及び方法が特定の工程を有する、包含する、もしくは含むものとして記載される場合、本発明の組成物は、列挙される構成成分から本質的になるか、またはそれらからなり、本発明によるプロセス及び方法は、列挙される処理工程から本質的になるか、またはそれらからなることが更に企図される。
本出願において、ある要素または構成成分が、列挙された要素もしくは構成成分の一覧中に含まれ、及び/または当該一覧から選択されることが述べられている場合、その要素もしくは構成成分は、列挙された要素もしくは構成成分のいずれか1つであり得るか、または、その要素もしくは構成成分は、列挙された要素もしくは構成成分のうちの2つ以上からなる群から選択され得るものと理解される。
更に、本明細書に記載される組成物または方法の要素及び/または特徴は、本明細書で明示的または暗黙的に記載されているかどうかにかかわらず、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な方法で組み合わせることができることを理解されたい。例えば、特定の化合物に言及がなされる場合、その化合物は、文脈から別様に理解されない限り、本発明の組成物の種々の実施形態及び/または本発明の方法で使用することができる。言い換えれば、本出願内において、明確で簡潔な出願の記述及び作成が可能となるように、実施形態が記載及び記述されているが、実施形態は、本教示及び本発明(複数可)から逸脱することなく、様々に組み合わせたり、分けたりすることができることが意図され、認識される。例えば、本明細書に記載及び記述される全ての特徴は、本明細書に記載及び記述される本発明(複数可)の全ての態様に適用可能であることが認識される。
「〜のうちの少なくとも1つ」という表現は、文脈及び使用から別様に理解されない限り、その表現の前に列挙された対象物のそれぞれを個別に含み、また、列挙された対象物のうちの2つ以上の様々な組み合わせを含むことを理解されたい。3つ以上の列挙された対象物に関する「及び/または」という表現は、文脈から別様に理解されない限り、同じ意味を有するものと理解される。
「含む(include、includes、including)」、「有する(have、has、having)」、または「含有する(contain、contains、containing)」という用語の使用は、その文法上の同等物を含め、特に明記しない限り、または文脈から別様に理解されない限り、制限のない非限定的なもの、例えば、列挙されていない追加の要素または工程を除外しないものとして理解される。
「約」という用語が定量値の前に使用される場合、本発明はまた、特に明記しない限り、その具体的な定量値自体も含む。本明細書で使用されるとき、「約」という用語は、特に指定のない限り、または推定がない限り、公称値から±10%の変動を指す。
工程の順序または特定の動作を実行する順序は、本発明が実施可能である限り、重要でないことが理解される。更に、2つ以上の工程または動作が同時に実施されてもよい。
本明細書におけるあらゆる例、または例を示す文言、例えば、「など(such as)」または「含む(including)」の使用は、単に本発明をよりよく例示することを意図したものであり、特許請求されない限り、本発明の範囲に制限を与えるものではない。本明細書のいかなる文言も、特許請求されていない任意の要素が本発明の実施に不可欠であることを示すものと解釈されるべきではない。
以下の実施例は、単なる例示であり、いかなる形でも本発明の範囲または内容を限定する意図はない。
実施例1.CD33の異なるバリアントに対する結合のカイネティクス及び親和性
異なるCD33バリアント(ヒトCD33 ECD、cyno CD33 ECD、ヒトCD33のVドメイン、CドメインまたはヒトCD33及び選択したCD33 SNP)を用いた、抗CD33抗体の一連のFabフラグメントのカイネティクス及び親和性を、Biacore 8K機器(GE Healthcare)を使用した表面プラズモン共鳴によって評価した。抗Fab抗体を、標準的なアミンカップリング化学反応を使用して、CM5チップ上に固定した。CD33 FABを抗Fabチップ上に約100RUの密度で捕捉した。異なる濃度の可溶性単量体CD33またはそのドメインを含有する溶液を、捕捉させたFAB表面及びコントロール表面に、30μl/分、37℃で注入した。各表面は、サイクル間で、10mMグリシン(pH1.8)を素早く注入することによって再生した。反応速度定数を得るために、Biacore 8K Evaluationソフトウェア(GE Healthcare)を使用して、ダブルリファレンスを行ったデータを1:1相互作用モデルにフィッティングした。平衡結合定数KDを結合速度定数の比kd/kaによって決定した。
Octetプラットフォームに基づくカイネティクス及び親和性解析
ForteBio親和性測定を、Estep et al.,High throughput solution−based measurement of antibody−antigen affinity and epitope binning.Mabs 5(2),270−278(2013)に概ね記載されているようにOctet HTXで実施した。簡潔に述べると、ForteBio親和性測定は、IgGをAHCセンサー上にオンラインでローディングすることによって実施した。センサーをアッセイバッファーで30分間オフラインで平衡化し、次いで、ベースライン確立のためにオンラインで60秒間モニタリングした。IgGをロードしたセンサーを100nM抗原に3分間曝露し、その後、解離速度測定のために、アッセイバッファーに3分間移した。1:1結合モデルを使用して、全てのカイネティクスを解析した。結果を表11に示す。
表11.BLIによって測定した、IgG抗体へのヒトCD33結合のカイネティクスパラメーター。
実施例2.CD33抗体は、高親和性でヒトCD33に結合し、cyno CD33と交差反応する。
ヒトCD33とcyno CD33の間の相同性は非常に高いにもかかわらず(ECDでは87%)、市販の抗CD33抗体、例えば、リンツズマブ、マイロターグなどのほとんどは、cyno CD33との交差反応性がない。図2は、全長ヒトCD33及びcyno CD33のアラインメントを示し、ECDドメイン中の一次配列の差が強調されている。
ヒト及びcyno CD33 ECDに結合する29のFabフラグメントの親和性をBiacore解析によってアッセイした。29の抗体のうち8つがcyno CD33との交差反応性を示す。結合のカイネティクスパラメーターを表12に示す。データをリンツズマブと比較する。いくつかの抗体は、リンツズマブよりも100倍を超える高い親和性を示す。
CD33モノクローナル抗体に由来するFabフラグメントのヒトCD33細胞外ドメイン(ECD)への結合をBiacoreにより37℃で測定した。ADI−10159のBiacoreプロファイルを図3Aに示し、ADI−10177のBiacoreプロファイルを図3Bに示し、ADI−11776のBiacoreプロファイルを図3Cに示し、ADI−11801のBiacoreプロファイルを図3Dに示し、ADI−11807のBiacoreプロファイルを図3Eに示し、ADI−11809のBiacoreプロファイルを図3Fに示し、ADI−11815のBiacoreプロファイルを図3Gに示し、ADI−11819のBiacoreプロファイルを図3Hに示し、ADI−11830のBiacoreプロファイルを図3Iに示し、ADI−11835のBiacoreプロファイルを図3Jに示し、リンツズマブ由来のFabフラグメントのBiacoreプロファイルを図図3Kに示す。
CD33モノクローナル抗体に由来するFabフラグメントのcyno CD33 ECDへの結合をBiacoreにより37℃で測定した。ADI−10159のBiacoreプロファイルを図4Aに示し、ADI−10177のBiacoreプロファイルを図4Bに示し、ADI−11776のBiacoreプロファイルを図4Cに示し、ADI11807のBiacoreプロファイルを図4Dに示し、ADI−11809のBiacoreプロファイルを図4Eに示し、ADI−11819のBiacoreプロファイルを図4Fに示し、ADI−11830のBiacoreプロファイルを図4Gに示し、ADI−11835のBiacoreプロファイルを図4Hに示す。
CD33モノクローナル抗体に由来するFabフラグメントのヒトCD33のVドメイン及びCドメインへの結合をBiacoreにより37℃で測定した。A〜Jは、Vドメインへの結合を表し、パネルK〜Tは、Cドメインへの結合を表す。図5A及び5Kはいずれも、ADI−10159のBiacoreプロファイルであり、図5B及び5Lはいずれも、ADI−10177のBiacoreプロファイルであり、図5C及び5Mはいずれも、ADI−11776のBiacoreプロファイルであり、図5D及び5Nはいずれも、ADI−11801のBiacoreプロファイルであり、図5E及び5Oはいずれも、ADI−11807のBiacoreプロファイルであり、図5F及び5Pはいずれも、ADI−11809のBiacoreプロファイルであり、図5G及び5Qはいずれも、ADI−11815のBiacoreプロファイルであり、図5H及び5Rはいずれも、ADI−11819のBiacoreプロファイルであり、図5I及び5Sはいずれも、ADI−11830のBiacoreプロファイルであり、図5J及び5Tはいずれも、ADI−11835のBiacoreプロファイルである。
表12.SPRにより37℃で測定した、Fabに対するヒトCD33 ECD及びcyno CD33 ECD結合のカイネティクスパラメーター。結合なしとは、最高濃度100nMでシグナルがないことと定義される。
CD33の個々のドメインに対する結合界面のマッピング
各CD33抗体のFabフラグメントとCD33との間の結合界面をマッピングした。図5A〜5Tは、ヒトCD33の個々のドメイン(Vドメイン及びCドメイン)に対する種々のCD33抗体のFabフラグメントの結合を示す。試験したいずれの抗体でも、Cドメインへの結合は観察されなかった。ADI−11815は、VドメインまたはCドメインのいずれにも結合しなかったことから、ユニークな立体構造エピトープを必要とすることが示唆された。
表13は、ヒトCD33の完全ECDへの結合とVドメインへの結合に関するカイネティクスの比較を示す。ADI−10159、ADI−11176、ADI−11807、ADI−11830、ADI−11835、ADI−11801、ADI−10155、ADI−11802、ADI−11825、ADI−11826、ADI−11828、及びADI−11839は、同様のカイネティクスを示しており、これは、これらの抗体のエピトープがVドメインに完全に位置することを示唆している。ADI−10177、ADI−11809ADI−11819、ADI−10157、ADI−10158、及びADI−10164については、Vドメインへの結合の減少が観察され、これは、これらの抗体がVドメインに部分的に位置する立体構造エピトープに結合することを示唆している。
ヒトCD33のCドメインへの結合のカイネティクスもまた、ADI−10152、ADI−10154、ADI−10155、ADI−10157、ADI−10158、ADI−10160、ADI−10161、ADI−10163、ADI−10164、ADI−10165、ADI−10167、ADI−10168、ADI−10173、ADI−11802、ADI−11812、ADI−11825、ADI−11826、ADI−11828、及びADI−11839を用いて測定した。これらの抗体はいずれもヒトCD33のCドメインに結合しなかった。
表13.37℃で実施した、ヒトCD33の組み換え全長ECD及びVドメインに対するFAB結合のBiacore解析。アスタリスクは、Vドメインに部分的に位置する立体構造エピトープに結合する抗体を示す。
抗体は、そのグリコシル化状態にかかわらず、CD33を認識する。
抗CD33抗体がグリコシル化CD33を認識する能力をアッセイした。表14は、抗体が、そのグリコシル化状態にかかわらず、Vドメインを認識することを示す。ヒトCD33は、高度にグリコシル化されており、2つのグリコシル化部位がVドメインに位置する。種々の細胞におけるCD33のグリコシル化レベルの違いは、文献に報告されている。グリコシル化は、標的への抗体結合を潜在的に阻害し得る。いくつかの試料において、試験前にVドメインをPNGaseによって脱グリコシル化した。脱グリコシル化状態は、SDS−PAGE及びMSでのシフトによって確認した。表14で試験した全ての抗体は、ADI−10163、ADI−10165、ADI−10167、及びADI−10173を除き、完全にグリコシル化したバージョンと同様に、脱グリコシル化したV CD33に結合した。
表14.37℃で実施した、完全にグリコシル化したVドメイン及び脱グリコシル化したVドメインへのFAB結合のBiacore解析。
R69G SNPのCD33に結合するCD33抗体。
抗CD33抗体がCD33中のR69G変異を認識する能力をアッセイした。CD33に関しては、いくつかのSNPが記載されているが、R69Gが特に顕著であり、集団の39〜42%で生じる。表15は、R69G変異を含有するヒトCD33に結合する抗体を示す。
表15.CD33 R69GへのFAB結合のBiacore解析。
S128N SNPのCD33に結合するCD33抗体
抗CD33抗体がCD33中のS128N変異を認識する能力をアッセイした。表16は、S128N変異を含有するヒトCD33への抗体結合を示す。ヒトCD33へのADI−10152、ADI−10154、ADI−10157、ADI−10158、ADI−10163、ADI−10164、ADI−10165、ADI−10167、ADI−10168、及びADI−10173の結合親和性は、S128N SNPによって低下した。
表16.CD33 S128NへのFAB結合のBiacore解析。
ADI−11815は、ユニークな立体構造エピトープを認識する。
ADI−11815のCD33結合ドメインの結合エピトープをアッセイした。図6及び表17は、ADI−11815がユニークな立体構造エピトープを有することを示す。この抗体は、ヒトCD33の全長ECDに結合するが、個々のドメインには結合せず、リンツズマブとクロスブロックしない。
表17.ヒトCD33の種々のドメイン及びSNP R69GへのADI−11815 Fab結合のカイネティクスパラメーター。
ADI−11801は、R69を含むユニークエピトープに結合する。
ADI−11815を含む、CD33結合ドメインの結合エピトープをアッセイした。図7及び表18は、ADI−11801が認識するCD33上のエピトープを示す。ヒトCD33 ECDへのその結合は、R69G変異によって阻害された。
表18.CD33の種々のドメイン及びSNP R69GへのADI−11801 Fab結合のカイネティクス。
実施例3:ヒトNKG2D発現細胞へのTriNKET結合の評価
NKG2D結合ドメイン及びCD33結合ドメインを含むTriNKETがNKG2Dに結合する能力をアッセイした。ヒトNKG2D細胞及びヒトKHYG−1細胞を形質導入したEL4細胞を使用して、細胞に発現したヒトNKG2Dへの結合を試験した。TriNKETを最高濃度まで希釈し、次いで、系列希釈した。mAbまたはTriNKET希釈液を使用して細胞を染色し、TriNKETまたはmAbの結合を、フルオロフォア結合抗ヒトIgG二次抗体を使用して検出した。細胞をフローサイトメトリーによって解析し、結合MFIを二次抗体コントロールに対して正規化して、バックグラウンド値に対する倍数を得た。
図10A〜10Bは、EL4(上)細胞またはKHYG−1(下)細胞上に発現されたヒトNKG2DへのCD33標的化TriNKETの結合を示す。FOB結合シグナルは、EL4−hNKG2D細胞とKHYG−1細胞の両方で類似しており、クローン間の結合順位も2つの細胞株で維持された。図10Aは、EL4細胞上に発現されたヒトNKG2DへのCD33標的化TriNKETの結合を示す。図10Bは、KHYG−1細胞上に発現されたヒトNKG2DへのCD33標的化TriNKETの結合を示す。FOB結合シグナルは、EL4−hNKG2D細胞とKHYG−1細胞の両方で類似しており、クローン間の結合順位も2つの細胞株で維持された。
実施例4:ヒトがん抗原発現細胞へのTriNKETまたはmAb結合の評価
NKG2D結合ドメイン及びCD33結合ドメインを含むTriNKETがCD33に結合する能力をアッセイした。ヒトAML細胞株Molm−13を使用して、細胞表面上に発現されたCD33に対するモノクローナル抗体の結合を評価した。mAbを2μg/mLに希釈し、mAb希釈液を使用して細胞を染色した。結合した抗体を、フルオロフォア結合抗ヒトIgG二次抗体を使用して検出した。細胞をフローサイトメトリーによって解析し、細胞に発現したCD33への結合を、アイソタイプ染色及び未染色の細胞集団と比較した。
CD33を発現するヒトがん細胞株を使用して、種々のNKG2D標的化クローンに由来するTriNKETの腫瘍抗原結合を評価した。ヒトAML細胞株Molm−13を使用して、細胞に発現したCD33へのTriNKETの結合を評価した。TriNKETを希釈し、それぞれの細胞とともにインキュベートした。TriNKETの結合は、フルオロフォア結合抗ヒトIgG二次抗体を使用して検出した。細胞をフローサイトメトリーによって解析し、細胞に発現したCD33への結合MFIを二次抗体コントロールに対して正規化して、バックグラウンド値に対する倍数を得た。
CD33 TriNKETがMolm−13細胞上に発現されたCD33に結合する能力を試験した。図8は、CD33を標的とするTriNKETのMolm−への結合を示し、Molm−13細胞上に発現されたCD33への6つの抗CD33抗体の結合MFIを示す。6つ全ての抗体が、細胞に発現したCD33に結合した。6つの抗体のうち5つが、リンツズマブと比較して、より高いMFI結合シグナルを示している。
CD33 TriNKETが休止期NK細胞を介したAML細胞Molm−13の殺傷を誘導する能力を試験した。4つの異なるCD33標的化ドメインと5つのNKG2D標的化ドメインを使用して、合計で20の異なるTriNKETを作製した。TriNKETに使用されたNKG2D標的化ドメインに関係なく、CD33への結合は、単一のCD33標的化ドメインに対して保存された。
実施例5:TriNKETまたはmAb内在化の評価
細胞表面上のCD33に結合した後のTriNKETの内在化をアッセイした。ヒトAML細胞株Molm−13を使用して、細胞表面上に発現されたCD33に結合したモノクローナル抗体の内在化を評価した。モノクローナル抗体を2μg/mLに希釈し、mAb希釈液を使用して細胞を染色した。CD33の表面染色後、試料を分割し、試料の半分を37℃で一晩置いて内在化を促進し、抗体に結合した試料の残り半分を、フルオロフォア結合抗ヒトIgG二次抗体を使用して検出した。二次抗体で染色した後、細胞を固定し、翌日の解析のために4℃で一晩保存した。37℃で24時間後、試料をインキュベーターから取り出し、細胞の表面上の結合した抗体を、フルオロフォア結合抗ヒトIgG二次抗体を使用して検出した。試料を固定し、全ての試料を同じ日に解析した。抗体の内在化は、次に従って算出した:内在化率(%)=(1−(24時間後の試料のMFI/ベースラインのMFI))*100%。
図9は、24時間後における、Molm−13細胞の表面に結合した抗CD33抗体の内在化を示す。全ての抗CD33抗体が、24時間後、同様の内在化を示した。リンツズマブは、他の抗CD33抗体と比較して、わずかに高い内在化を示した。
実施例6:TriNKETによる初代NK細胞の活性化
NKG2D結合ドメイン及びCD33結合ドメインを含むTriNKETが初代NK細胞を活性化する能力をアッセイした。PBMCを、密度勾配遠心分離を使用して、ヒト末梢血バッフィーコートから単離した。単離したPBMCを洗浄し、NK細胞単離用に調製した。NK細胞を、磁気ビーズによるネガティブセレクション法を使用して、単離した。単離したNK細胞の純度は、典型的に、>90% CD3−CD56+であった。単離したNK細胞を、活性化のために100ng/mLのIL−2を含有する培地中で培養するか、またはサイトカインなしで一晩静置した。IL−2で活性化したNK細胞は、24〜48時間後のいずれかに使用し、休止期NK細胞は、常に、精製の翌日に使用した。
目的のがん標的を発現するヒトがん細胞株を培養物から回収し、細胞を2×106/mLに調整した。目的のがん標的を標的とするモノクローナル抗体またはTriNKETを培地で希釈した。休止期及び/または活性化NK細胞を培養物から回収し、細胞を洗浄し、2×106/mLで培地中に再懸濁した。活性化培養のために、IL−2及びフルオロフォア結合抗CD107aをNK細胞に加えた。細胞内のサイトカインを染色するために、ブレフェルジンA及びモネンシンを培地に希釈して、細胞外へのタンパク質輸送を遮断した。96ウェルプレート中に、50μlの腫瘍標的、mAb/TriNKET、BFA/モネンシン、及びNK細胞を加え、総培養液量を200μlにした。プレートを4時間培養した後、試料をFACS解析用に調製した。
4時間の活性化培養後、細胞を、CD3、CD56及びIFNγに対するフルオロフォア結合抗体を使用するフローサイトメトリーでの解析用に調製した。CD107a及びIFNγ染色をCD3−CD56+集団で解析して、NK細胞活性化を評価した。
図12は、CD33発現THP−1 AML細胞との共培養における、休止期ヒトNK細胞のTriNKET媒介活性化を示す。ヒトNK細胞の活性化は、活性化のマーカーであるIFNγ産生及びCD107a脱顆粒を使用して評価した。全てのTriNKET及びモノクローナル抗体が、アイソタイプコントロールよりもヒトNK細胞を活性化させた。同様の活性が4つの異なる抗CD33抗体で観察された。TriNKET活性は、NKG2D標的化クローンに依存し、いくつかのクローンは、他のクローンよりも、TriNKET媒介活性化が良好であった。NKG2Dクローンは、抗CD33標的化ドメインのそれぞれで同様の活性を与えた。
実施例7:初代ヒトNK細胞細胞傷害性アッセイ
NKG2D結合ドメイン及びCD33結合ドメインを含むTriNKETがCD33発現細胞に対するNK細胞の細胞傷害性を誘導する能力をアッセイした。PBMCを、密度勾配遠心分離を使用して、ヒト末梢血バッフィーコートから単離した。単離したPBMCを洗浄し、NK細胞単離用に調製した。NK細胞を、磁気ビーズによるネガティブセレクション法を使用して、単離した。単離したNK細胞の純度は、典型的に、>90% CD3−CD56+であった。単離したNK細胞を、100ng/mLのIL−2を含有する培地中で培養するか、またはサイトカインなしで一晩静置した。IL−2活性化または休止期NK細胞を翌日に細胞傷害性アッセイに使用した。
KHYG−1細胞を、10ng/mLのIL−2を含む10%HI−FBS−RPMI−1640中に維持した。殺傷アッセイでエフェクター細胞として使用する前日に、KHYG−1細胞を培養物から回収し、細胞からIL−2含有培地を洗い流した。洗浄後、KHYG−1細胞を10%HI−FBS−RPMI−1640中に再懸濁し、サイトカインなしで一晩静置した。
DELFIA細胞障害性アッセイ:
目的の標的を発現するヒトがん細胞株を培養物から回収し、細胞をHBSで洗浄し、BATDA試薬(Perkin Elmer AD0116)で標識するために、成長培地中に106/mLで再懸濁した。標的細胞の標識については、製造元の説明に従った。標識後、細胞をHBSで3回洗浄し、0.5〜1.0×105/mLで培地中に再懸濁した。バックグラウンドウェルを調製するために、標識した細胞のアリコートを脇に置き、細胞を培地から遠心分離した。ペレット化された細胞を乱さないように、100μlの培地を慎重にトリプリケートでウェルに加えた。100μlのBATDA標識細胞を96ウェルプレートの各ウェルに加えた。標的細胞からの自然遊離のためのウェルを取っておき、標的細胞の最大溶解のためのウェルを、1%Triton−Xを添加することによって調製した。目的の腫瘍標的に対するモノクローナル抗体またはTriNKETを培地に希釈し、50μlの希釈したmAbまたはTriNKETを各ウェルに加えた。休止期及び/または活性化NK細胞を培養物から回収し、細胞を洗浄し、所望のE:T比に応じて105〜2.0×106/mLで培地中に再懸濁した。50μlのNK細胞をプレートの各ウェルに加えて、合計200μlの培養液量にした。アッセイを展開する前に、プレートを37℃、5%CO2で、2〜3時間インキュベートした。
2〜3時間培養した後、プレートをインキュベーターから取り出し、細胞を200gで5分間遠心分離することによって、ペレット化した。20μlの培養上清を、製造元から提供された清浄なマイクロプレートに移し、200μlの室温のユウロピウム溶液を各ウェルに加えた。プレートを遮光し、プレートシェーカー上で250rpmで15分間インキュベートした。プレートを、Victor 3またはSpectraMax i3X機器のいずれかを使用して読み取った。特異的溶解率(%)は、次に従って算出した:特異的溶解(%)=((実験遊離値−自然遊離値)/(最大遊離値−自然遊離値))*100%。
図13及び図14は、CD33標的化TriNKETによって媒介されたAML標的細胞Molm−13(図13)及びTHP−1(図14)のヒトNK細胞による殺傷を示す。CD33標的化TriNKETによって媒介されるAML標的細胞Molm−13のヒトNK細胞による殺傷をアッセイした(図13)。休止期NKエフェクター細胞をMolm−13標的細胞とともに使用した。活性化ヒトNKエフェクター細胞は、休止期ヒトNKエフェクター細胞と比較して、より高いバックグラウンド殺傷を与えた。NKエフェクター細胞に関して、TriNKETは、AML標的細胞Molm−13に対する溶解を増加させることができた。各TriNKETの同様の活性が、休止期及び活性化ヒトNK細胞、ならびに標的細胞Molm−13で観察された。
CD33標的化TriNKETによって媒介されるAML標的細胞THP−1のヒトNK細胞による殺傷をアッセイした。活性化ヒトNKエフェクター細胞をTHP−1細胞とともに使用すると(図14)、休止期ヒトNKエフェクター細胞と比較して、より高いバックグラウンド殺傷が生じた。NKエフェクター細胞に関して、TriNKETは、AML標的細胞THP−1に対する溶解を増加させることができた。各TriNKETの同様の活性が、休止期及び活性化ヒトNK細胞、ならびに標的細胞THP−1で観察された。
したがって、NKエフェクター細胞に関して、TriNKETは、AML標的細胞Molm−13(図13)及びTHP−1(図14)に対する溶解を増加させることができた。各TriNKETの同様の活性が、休止期及び活性化ヒトNK細胞、ならびに標的細胞Molm−13(図13)及びTHP−1(図14)で観察された。
図15A、図16、及び図17Aは、ヒトAML標的細胞Molm−13(図15A)、EOL−1(図16)、及びTHP−1(図17A)のKHYG−1エフェクター細胞による殺傷をそれぞれ示す。KHYG−1細胞は、表面NKG2Dを発現するが、CD16は発現しないことが示された。したがって、ここでのTriNKETを介した殺傷は、NKG2Dを介したKHYG−1エフェクター細胞の活性化に依存する。TriNKETは、ヒトAML標的細胞株3つ全てのKHYG−1エフェクター細胞による殺傷を媒介することができた。同様に、TriNKET活性は、3つ全ての標的細胞株で実証された。
TriNKETを介した休止期ヒトNK細胞の細胞傷害性を試験した。図15B及び図17Bは、TriNKETが、ヒトAML細胞Molm−13(図15B)及びTHP−1(図17B)に対する、休止期ヒトNK細胞の細胞傷害性も同じく媒介したことを示す。図15Bは、TriNKETが、ヒトAML細胞Molm−13の休止期ヒトNK細胞による殺傷を媒介したことを示す。図15Bにおいて、休止期ヒトNKエフェクター細胞(E)と標的がん細胞(T)の比(E:T)は、10:1であった。E:T比は、最大溶解率(%)の差を反映し得る。
TriNKETはまた、高親和性FcγRIを発現するTHP−1標的細胞の休止期ヒトNK細胞による殺傷も媒介した。図17Bは、TriNKETが、ヒトAML細胞THP−1の休止期ヒトNK細胞による殺傷を媒介したことを示し、E:Tは、5:1であった。
実施例8:ヒトNKG2D発現細胞へのTriNKET結合の評価
I07 mAbは、CD33に対して高結合親和性のモノクローナル抗体として特定された。I07のFcバリアントであるI07−F405Lの重鎖及び軽鎖アミノ酸配列を以下に記載する。I07−F405L mAbは、Fc CH3ドメイン中の位置405(EUナンバリングによる)にPheのLeuへの置換を含んだ。Lysは、任意選択により、重鎖のC末端に含まれ得る。
I07−F405L mAb重鎖
[配列番号199]
I07−F405L mAb軽鎖
[配列番号200]
I07 mAbのTriNKET誘導体であるA49−F3’−TriNKET−I07は、セクションII多重特異性結合タンパク質に記載されている。このTriNKETのアミノ酸配列は、配列番号187、189、及び190に記載されている。
A49−F3’−TriNKET−I07のNKG2Dへの結合能力について、ヒトNKG2Dを形質導入したEL4細胞(EL4−hNKG2D)を使用して評価した。簡潔に述べると、A49−F3’−TriNKET−I07及びI07−F405L mAbを系列希釈した。EL4−hNKG2D細胞を、希釈したTriNKET溶液またはmAb溶液とともにインキュベートした。EL4細胞に対するTriNKETまたはmAbの結合は、フルオロフォア結合抗ヒトIgG二次抗体を使用して検出した。細胞をフローサイトメトリーによって解析し、結合MFIを、細胞を二次抗体のみとインキュベートしたコントロール群のMFIに対して正規化することによって、バックグラウンド値に対する倍数を算出した。
図35に示されるように、I07−F405L mAbは、EL4−hNKG2D細胞への結合を示さなかった。A49−F3’−TriNKET−I07は、100μg/mLの高濃度であっても飽和に達することなく、EL4−hNKG2D細胞に対して弱い結合を示した。
実施例9:ヒトCD33発現細胞へのTriNKET結合の評価
A49−F3’−TriNKET−I07のCD33への結合能力について、CD33を発現するヒトがん細胞株を使用して評価した。簡潔に述べると、CD33を発現するヒトAML細胞株Mv4−11及びMolm−13を、系列希釈したA49−F3’−TriNKET−I07溶液及びI07−F405L mAb溶液とともにインキュベートした。AML細胞に対するA49−F3’−TriNKET−I07またはI07−F405L mAbの結合は、フルオロフォア結合抗ヒトIgG二次抗体を使用して検出した。細胞をフローサイトメトリーによって解析し、結合MFIを、細胞を二次抗体のみとインキュベートしたコントロール群のMFIに対して正規化することによって、バックグラウンド値に対する倍数を算出した。
図36A及び36Bに示されるように、A49−F3’−TriNKET−I07は、Molm−13細胞及びMv4−11細胞の両方において、I07−F405L mAbと比較して、3〜4倍の結合能力の低下を示した。A49−F3’−TriNKET−I07はまた、I07−F405L mAbと比較して、より高い最大バックグラウンド倍数で細胞に結合することがわかった。
実施例10:TriNKET内在化の評価
CD33に結合した際のA49−F3’−TriNKET−I07及びI07−F405L mAbの内在化を、細胞表面上にCD33を発現するヒトAML細胞株EOL−1及びMolm−13を使用して評価した。簡潔に述べると、細胞を、2μg/mLのA49−F3’−TriNKET−I07またはI07−F405L mAbとともに20分間、室温でインキュベートした。次いで、細胞試料を3分割した。第1及び第2の部分を37℃でそれぞれ2時間及び24時間静置して、抗体を内在化させた。次いで、細胞をフルオロフォア結合抗ヒトIgG二次抗体とともにインキュベートし、フローサイトメトリー解析のために固定化した。ベースラインレベルを設定するために使用する細胞試料の第3の部分は、37℃でのインキュベーションをすることなく、フルオロフォア結合抗ヒトIgG二次抗体とともにインキュベートした。二次抗体で染色した後、細胞を固定し、翌日(試料の最初の半分の準備ができたとき)の解析のために4℃で保存した。細胞表面に結合したA49−F3’−TriNKET−I07及びI07−F405L mAbの量を同日にフローサイトメトリーによって解析した。抗体の内在化は、次に従って算出した:内在化率(%)=(1−(24時間後の試料のMFI/ベースライン試料のMFI))×100%。
図37A及び37Bに示されるように、CD33の結合後のA49−F3’−TriNKET−I07及びI07−F405L mAbの内在化は、EOL−1及びMolm−13細胞で経時的に増加した。いずれの細胞においても、I07−F405L mAbは、A49−F3’−TriNKET−I07よりも迅速かつ多量に内在化した。
実施例11:TriNKETによる初代NK細胞の活性化
A49−F3’−TriNKET−I07がヒトAML細胞に対する初代NK細胞の細胞傷害性を誘導する能力を、DELFIA細胞傷害性アッセイを使用して評価した。簡潔に述べると、PBMCを、密度勾配遠心分離を使用して、ヒト末梢血バッフィーコートから単離した。単離したPBMCを洗浄し、NK細胞を、磁気ビーズによるネガティブセレクション法を使用して、単離した。単離したNK細胞の純度は、典型的に、>90%CD3−CD56+であった。単離したNK細胞をサイトカインなしで一晩静置した。
翌日に、ヒトAML細胞株Molm−13、THP−1、及びEOL−1を培養物から回収した。AML細胞をHBSで洗浄し、BATDA試薬(Perkin Elmer AD0116)で標識するために、製造元の説明書に従って、成長培地中に106細胞/mLで再懸濁した。標識後、AML細胞をHBSで3回洗浄し、0.5〜1.0×105細胞/mLで培地中に再懸濁した。100μlのBATDA標識細胞を96ウェルプレートの各ウェルに加えた。
試験したTriNKETまたはmAbを培地に希釈し、50μlの希釈したTriNKETまたはmAbを各ウェルに加えた。休止期NK細胞を培養物から回収し、洗浄し、5:1の所望のE:T比になるように、105〜2.0×106細胞/mLで培地中に再懸濁した。50μlのNK細胞をプレートの各ウェルに加えて、各ウェルで合計200μlの培養液量にした。プレートを37C、5%CO2で、2〜3時間インキュベートした。
培養した後、プレートをインキュベーターから取り出し、細胞を200×gで5分間遠心分離することによって、ペレット化した。20μlの培養上清を、製造元から提供された清浄なマイクロプレートに移した。単独でインキュベートした標識細胞の上清を使用して、TDAの自然遊離を測定した。1%Triton−Xとともにインキュベートした標識細胞の上清を使用して、標的細胞の最大溶解を測定した。2〜3時間のインキュベーションを行う前の標識細胞から得た上清をバックグラウンドの測定及び品質管理の目的で使用した。
200μlの室温のユウロピウム溶液を、培養上清を含有する各ウェルに加えた。プレートを遮光し、プレートシェーカー上で250rpmで15分間インキュベートした。蛍光をVictor 3またはSpectraMax i3X機器を使用して測定した。
蛍光レベルは、標的細胞の溶解を表した。特異的溶解率(%)の値は、次に従って算出した:特異的溶解(%)=((実験遊離値−自然遊離値)/(最大遊離値−自然遊離値))×100%。
A49−F3’−TriNKET−I07及びいくつかのモノクローナル抗体をこのアッセイで試験した。モノクローナル抗体には、I07−F405L mAb、I07−DE mAb、リンツズマブ−GA、及び280−31−01(mut)−DEが含まれる。I07−DE mAbは、ADCC活性を高めるために、Fc中にS239D及びI332Eの置換がある(以下の配列中、太字下線付きで示す)、I07mAbのバリアントである。任意選択により、C末端にLysを含む、I07−DE重鎖のアミノ酸配列を以下に示す。
I07−DE mAb重鎖
[配列番号201]
I07−DE mAbの軽鎖は、I07−F405L mAb[配列番号200]の軽鎖と同一である。
280−31−01(mut)−DEは、ADCC活性を高めるために、Fc中にS239D及びI332Eの置換がある(以下の配列中、太字下線付きで示す)、WO2012045752に開示されている抗体クローン280−31−01(mut)のバリアントである。任意選択により、重鎖のC末端にLysを含む、280−31−01(mut)−DE重鎖及び軽鎖のアミノ酸配列を以下に示す。
280−31−01(mut)−DE重鎖
(配列番号202)
280−31−01(mut)−DE軽鎖
(配列番号203)
CD16遺伝子のSNPは、ヒトCD16タンパク質のV158またはF158バリアントをもたらし得る。F158を含むCD16は、V158を含むCD16よりも、FcへのCD16の結合親和性を低下させ、それにより、抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)が低下することが知られている。したがって、CD16−F158を有するNK細胞は、CD16−V158を発現するNK細胞よりもCD16刺激に対する応答性が低くなる。実際、図38Aに示されるように、I07−F405L mAbは、低親和性CD16バリアント(CD16F/F)のみを発現するNK細胞では、低レベルのMolm−13細胞殺傷しかもたらさなかった。対照的に、A49−F3’−TriNKET−I07は、Molm−13細胞の特異的溶解がより高く、より強力なNK細胞の殺傷を媒介した。これは、おそらく、NKG2D結合によってNK細胞を固定するという、その付加的能力に起因すると思われる。同様に、A49−F3’−TriNKET−I07は、このSNPを1つのアレル(CD16V/F)に有するNK細胞とともにインキュベートした場合、I07−F405L mAbよりも強いEOL−1細胞殺傷活性を示した(図38B)。
THP−1細胞は、IgG1 Fcに高親和性で結合することができるFcγRIを発現する。標的細胞によるFc結合の競合は、NK細胞による殺傷を更に低下させ得る。したがって、図38C及び38Dに示されるように、THP−1細胞をCD16F/F NK細胞とともにI07−F405Lまたはリンツズマブ−GA mAbの存在下でインキュベートした場合、THP−1細胞の特異的溶解は、観察されなかった。I07のADCC増強バリアントであるI07−DEであっても、NK細胞細胞傷害性を誘導できなかった。試験したモノクローナル抗体のうち、WO2012045752に開示されている抗体クローン280−31−01(mut)のADCC増強バリアントである280−31−01(mut)−DEのみが、高濃度で細胞殺傷活性を示した。驚くべきことに、A49−F3’−TriNKET−I07は、THP−1細胞の特異的溶解がより高く、より強力なNK細胞の殺傷を媒介した。これは、おそらく、NKG2D結合によってNK細胞を固定するという、その付加的能力に起因すると思われる。
実施例12:TriNKETによる初代CD8+T細胞の活性化
NKG2Dは、NK細胞上、及びCD8+T細胞を含む多くのT細胞上に発現している。A49−F3’−TriNKET−I07がヒトAML細胞に対する初代CD8+T細胞の細胞傷害性を誘導する能力を、DELFIA細胞傷害性アッセイを使用して評価した。
簡潔に述べると、ヒト末梢血単核細胞(PBMC)を、密度勾配遠心分離を使用して、ヒト末梢血バッフィーコートから単離した。単離したPBMCを、1μg/mLのコンカナバリンA(ConA)により、37℃で、18時間刺激した。次いで、ConAを除去し、PBMCを25単位/mLのIL−2とともに37℃で4日間培養した。CD8+T細胞を、磁気ビーズによるネガティブセレクション法を使用して精製し、次いで、10ng/mLのIL−15を含有する培地中37℃で7〜13日間培養した。
上記で生成した初代ヒトエフェクターCD8+T細胞は、細胞マーカーで特徴づけした。細胞を、CD3、CD8、NKG2D、及びCD16に対するフルオロフォア結合抗体により染色し、フローサイトメトリーによって解析した。図39に示されるように、単離したCD8+T細胞は、高純度であり、その99%超がCD3、CD8、及びNKG2D発現について陽性であり、CD16発現について陰性であった。
A49−F3’−TriNKET−I07が初代CD8+T細胞の細胞傷害性を誘導する能力を評価するために、Molm−13細胞を培養物から回収し、洗浄し、成長培地中に106細胞/mLで再懸濁した。細胞を、製造元の説明書に従って、BATDA試薬(Perkin Elmer AD0116)で標識した。標識後、細胞をHBSで3回洗浄し、0.5×105細胞/mLで培地中に再懸濁した。100μlのBATDA標識細胞を96ウェルプレートの各ウェルに加えた。50μlの系列希釈したモノクローナル抗体またはTriNKETを各ウェルに加えた。
CD8+エフェクターT細胞を培養物から回収し、洗浄し、5×106細胞/mLで培地中に再懸濁した。50μlのCD8+T細胞をプレートの各ウェルに加えて、50:1のE:T比及び合計200μlの培養液量にした。プレートを37℃、5%CO2で、3.5時間インキュベートした。インキュベーション後、細胞を500×gで5分間遠心分離することによって、ペレット化した。20μlの培養上清を、製造元から提供された清浄なマイクロプレートに移した。単独でインキュベートした標識細胞の上清を使用して、TDAの自然遊離を測定した。1%Triton−Xとともにインキュベートした標識細胞の上清を使用して、標的細胞の最大溶解を測定した。
200μlの室温のユウロピウム溶液を各ウェルに加えた。プレートを遮光し、プレートシェーカー上で250rpmで15分間インキュベートした。蛍光をSpectraMax i3X機器を使用して測定した。
蛍光レベルは、標的細胞の溶解を表した。特異的溶解率(%)の値は、次に従って算出した:特異的溶解(%)=((実験遊離値−自然遊離値)/(最大遊離値−自然遊離値))×100%。
図40A及び40Bに示されるように、A49−F3’−TriNKET−I07は、ヒト初代CD8+T細胞の細胞傷害性活性を用量依存的に向上させた。セクションII多重特異性結合タンパク質に記載のタンパク質A49−F3’−TriNKET−H76(配列番号197、189、及び190の配列を含むポリペプチドを有する)もこの条件下で活性があったが、A49−F3’−TriNKET−I07よりも低い効力を示した。モノクローナル抗体I07−F405L及び非標的TriNKETは、この活性を示さなかった。
実施例13:TriNKETの単球への結合
血液細胞上のCD33の発現は、実施例9に記載の方法を使用して、フローサイトメトリーによって評価した。簡潔に述べると、ヒト全血をA49−F3’−TriNKET−I07またはフルオロフォア結合ヒトIgG1アイソタイプコントロール抗体とともにインキュベートした。A49−F3’−TriNKET−I07またはアイソタイプコントロール抗体の結合をフローサイトメトリーによって検出した。特定の種類の細胞に対する結合レベルを評価するために、NK細胞、CD8+T細胞、CD4+T細胞、B細胞、及び単球の表面マーカーに結合するフルオロフォア結合抗体をインキュベーションに加え、これらの抗体の結合の有無を、フローサイトメトリーデータを解析する際のゲーティングに使用した。
図41A〜41Eに示されるように、A49−F3’−TriNKET−I07のNK細胞への結合は、非標的ヒトIgG1アイソタイプ抗体コントロールと比較して弱かったのに対し、TriNKETのCD33+単球への強い結合が観察された。
実施例14:TriNKETによって媒介される長期的なNK細胞細胞傷害性
NK細胞は、形質転換した細胞またはストレスを受けた細胞を感知し、それらを殺傷する自然な能力を有するが、健康な細胞は殺傷しない。A49−F3’−TriNKET−I07が天然の選択的NK細胞細胞傷害性を保持する能力を、AML細胞Molm−13及びヒト初代単球を標的細胞として使用して試験した。Molm−13細胞をDSMZ細胞バンクから得た。ヒト初代単球をヒト末梢血から単離した。簡潔に述べると、PBMCを、密度勾配遠心分離を使用して、ヒト末梢血バッフィーコートから単離した。単球をネガティブセレクションによって単離した。ヒト初代単球及びAML細胞Molm−13上のCD33発現をフローサイトメトリー解析によって確認した(図42A〜42B)。
ヒト初代NK細胞をヒト末梢血から単離した。簡潔に述べると、PBMCを、密度勾配遠心分離を使用して、ヒト末梢血バッフィーコートから単離した。NK細胞をネガティブセレクションによって単離した。共培養において標的細胞とNK細胞を区別するために、標的細胞を蛍光標識した。具体的には、単離した単球を、製造元の推奨に従って、IncuCyte CytoLight Rapid生細胞標識試薬で標識した。Molm−13細胞を、核内GFPをコードするレンチウイルスに感染させ、発現の安定した細胞をピューロマイシンで選択した。
単離したNK細胞及び標的細胞を、20nMのA49−F3’−TriNKET−I07の存在下、10:1のE:T比で混合した。AML細胞殺傷のポジティブコントロール群として、共培養でのNK細胞の非特異的活性化を並行して実施した。混合物をIbidi社のマイクロスライドに加えた。IncuCyte S3機器を使用して、位相及び緑色チャネルの経時画像を1時間ごとに試料あたり3枚で収集した。画像をIncuCyte S3ソフトウェアを使用して解析した。生きている標的細胞を緑色蛍光によって検出し、各時間点での緑色の細胞の数を、時点0における同じ試料の緑色の細胞の数に対して正規化した。
図43A及び43Bに示されるように、AML細胞Molm−13は、NK細胞単独の存在下で増殖することができたが、標的細胞の成長は、A49−F3’−TriNKET−I07によって実質的に阻害された。対照的に、A49−F3’−TriNKET−I07は、長期共培養において、正常単球のヒトNK細胞による殺傷を媒介しなかった。A49−F3’−TriNKET−I07の活性は、PMA+イオノマイシンの活性と同様であり、NK細胞の天然の選択性も保持している。これらの結果は、A49−F3’−TriNKET−I07が、がん細胞を選択的に傷害し、潜在的に広い治療領域を持つことを示唆している。
参照による援用
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等価物
本発明は、その趣旨または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具現化され得る。したがって、前述の実施形態は、あらゆる点において、本明細書に記載される本発明を限定するものではなく、例示であるとみなされる。ゆえに、本発明の範囲は、前述の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の均等性の意味及び範囲内にある変更は全て本発明内に包含されることが意図される。