JP2021508494A - 生昆虫輸送装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、大規模な産業用昆虫飼育で使用するための装置に関する。より具体的には、本発明は、生きている昆虫を第1の位置から所定の第2の位置に輸送するための、生昆虫輸送装置に関し、生昆虫輸送装置は、流体案内ユニットと、流体放出部材と、フィーダー装置とを備え、生昆虫輸送装置は、例えばアメリカミズアブの孵化したての新生幼虫などの生きている昆虫を受けるように構成され、生きている昆虫は、流体の層流中に取り込まれるとともに、前記流体中にある間に、生昆虫輸送装置内の所定の位置に輸送される。更に、本発明は、アメリカミズアブの大規模飼育などの産業用昆虫飼育における装置の使用に関し、また、本発明は、生きている昆虫を1回分量に分ける方法に関し、好ましくは、孵化したばかりの新生幼虫など、ほぼ同じ齢の生きている昆虫が1回分量に分けられる。
【選択図】 図1A

Description

本発明は、大規模な産業用昆虫飼育で使用するための装置に関する。より具体的には、本発明は、生きている昆虫を第1の位置から所定の第2の位置に輸送するための、生昆虫輸送装置に関し、生昆虫輸送装置は、流体案内ユニットと、流体放出部材と、フィーダー装置とを備え、生昆虫輸送装置は、例えばアメリカミズアブの孵化したての新生幼虫などの生きている昆虫を受けるように構成され、生きている昆虫は、流体の層流中に取り込まれるとともに、前記流体中にある間に、生昆虫輸送装置内の所定の位置に輸送される。更に、本発明は、アメリカミズアブの大規模飼育などの産業用昆虫飼育における装置の使用に関し、また、本発明は、生きている昆虫を分配する方法に関し、好ましくは、孵化したばかりの新生幼虫など、ほぼ同じ齢の生きている昆虫が分配される。
昆虫は、タンパク質回収及び有機残渣回収のための最も有望な手段のうちの1つと考えられている。示唆された用途において提案される種の代表的な例としては、アメリカミズアブ(Hermetia illucens)、イエバエ(Musca domestica)、及び、ミルワーム(Tenebriomolitor L.)が挙げられる。
ほぼ同じ齢を有する昆虫の飼育コロニーの改善に関連する昆虫飼育の効率を改善する方法は、大規模生産にとって特に価値がある。これは、経済的に実行可能な規模に到達できるようにするために実行されるべき昆虫飼育ステップのバッチごとの性質によるものである。大規模な昆虫飼育を目指すことは、生きた動物にかかわる望ましい産業活動であるため、昆虫ライフサイクルのほぼ同じ段階にあるコロニー内の昆虫の齢の同期化は、飼育施設の効率的な使用に寄与するとともに、予測可能な生産量を達成するのに役立つ。更に、その後の昆虫段階にある昆虫コロニーのバッチの齢の同期化及び舵取りは、飼育施設の効率的な使用に更に寄与する。しかしながら、産業規模の昆虫飼育の利益のためにコロニー内で昆虫がほぼ同じ齢を有するように、コロニーを形成する昆虫のライフサイクルに効果的に且つ有益に介入する方法及び手段は、現在、当技術分野では利用できない。
米国特許出願第3893420号は、作物種子に宿主昆虫の卵を感染させて、それらの卵が蓄積される宿主昆虫の成虫を集めて成虫の卵を標準的な担体に付着させ、卵を気候条件に晒すとともに、農業病害虫を防除するのに効果的な生物学的防除材料で寄生昆虫の卵を用いるのに利用できるように寄生昆虫の卵を調整するために気候、自然条件下で走光性により成虫の卵に寄生昆虫を感染させることによって、寄生昆虫を大量生産する方法を開示する。
本発明の第1の目的は、前述の欠点を取り除くこと、或いは、少なくとも最新技術に対する有用な代替物を提供することである。
本発明の目的は、好ましくは昆虫が孵化した直後に、生きた新生幼虫などの生きている昆虫の自動化された効率的な輸送のための手段を提供することである。
本発明の目的は、生きている新生幼虫などの生きている昆虫の自動化された効率的な輸送のための手段を提供することであり、自動化された輸送手段は、生きている昆虫に害を及ぼさず、また、輸送中又はその後の生きている昆虫の輸送のための前記手段による輸送の結果として、生きている昆虫を傷つけたり殺したりすることもない。
他の又は代わりの目的は、昆虫が孵化する位置から、生きている昆虫を数えられて好ましくは生きている昆虫の自動化された効率的な輸送のための手段を使用することにより輸送される生きている昆虫の齢に関して昆虫を分配することができる及び/又は解析できる位置まで、生きている新生幼虫などの生きている昆虫の自動化された効率的な輸送のための手段を提供することである。
また、更に他の又は代わりの目的は、前記昆虫に害を何ら与えることなく生きている昆虫を輸送するとともに、輸送中の落下による昆虫の損失を最小限に抑えて、生きている昆虫を第1の位置から所定の第2の位置に効率的に輸送することである。
上記の目的のうちの少なくとも1つは、生きている昆虫を第1の位置から所定の第2の位置に輸送するための、生昆虫輸送装置であって、生昆虫輸送装置が、流体案内ユニットと、第1の流体放出部材と、フィーダー装置とを備え、生昆虫輸送装置が、例えばアメリカミズアブの孵化したての新生幼虫などの生きている昆虫を受けるように構成され、生きている昆虫が、流体の層流中に取り込まれるとともに、前記流体中にある間に、生昆虫輸送装置内の所定の位置に輸送される、生昆虫輸送装置によって達成される。
本発明の生昆虫輸送装置による輸送中に又はその後の本発明の前記生昆虫輸送装置による輸送の結果として、輸送された昆虫を生存できる、生きている、及び、無傷の状態に保つという目的は、本発明に係る生昆虫輸送装置を適用することによって達成される。すなわち、他の明確な試験の中で、発明者は、本発明の生昆虫輸送装置によって輸送される生きている昆虫が本発明の生昆虫輸送装置によって輸送されない生きている昆虫と等しく生存できる及びさもなければ等しく扱われることを立証した。本発明の生昆虫輸送装置を使用することによる輸送に晒されない同様の生きている昆虫と比べたときに、本発明の生昆虫輸送装置によって生きている昆虫を輸送に晒すことに起因するいかなる損傷の兆候も昆虫死亡数の増大も示されなかった。試験は、アメリカミズアブの孵化したての新生幼虫を用いて行なわれた。
前述のように、本発明の生昆虫輸送装置は、動作中、生きている昆虫を所定の位置に輸送する。本発明によれば、生昆虫輸送装置におけるそのような所定の位置では、単位時間ごとに、例えば毎秒又は毎分、生昆虫輸送装置から出る生きている昆虫の数に関して、及び/又は、流体の層流中の流体の単位体積当たりに生昆虫輸送装置から出る生きている昆虫の数に関して、生きている昆虫の調整可能な流出がもたらされる。このようにして、本発明によれば、本発明の生昆虫輸送装置は、そのような輸送された生きている昆虫を例えば本発明の装置から出た後に引き続いて数えることができるような態様で、及び/又は、例えば、本発明の生昆虫輸送装置が作動している特定の期間にわたって容器内のある量の生きている昆虫を受けることによって及び/又は動作中に本発明の装置から出る流体の層流中の特定量の流体中の所定量の生きている昆虫を受けることによってそのような輸送された生きている昆虫を分配することができるような態様で、単位時間ごとに及び/又は単位体積ごとに生きている昆虫を送出するための手段をもたらす。
本発明は、特定の実施形態に関して及び特定の図面に関連して説明されるが、本発明は、それに限定されず、特許請求の範囲によってのみ限定される。描かれた図面は、単なる概略図であり、非限定的である。図面において、幾つかの要素のサイズは、例示目的のために誇張されて縮尺通りに描かれない場合がある。寸法及び相対寸法は、本発明の実施に対する実際の縮小に必ずしも対応しない。
更に、明細書本文及び特許請求の範囲における第1、第2、第3などの用語は、類似の要素間を区別するために使用され、必ずしも連続的又は時間的な順序を説明するためではない。これらの用語は、適切な状況下で置き換え可能であり、また、本発明の実施形態は、本明細書中で説明され又は例示される以外の順序で動作し得る。
更に、明細書本文及び特許請求の範囲における上端、下端、上方、下方などの用語は、説明目的で使用されており、必ずしも相対的な位置を説明するためではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で置き換え可能であり、また、本明細書中で説明される本発明の実施形態は、本明細書中で説明され又は例示される以外の向きで動作し得る。
本明細書中に記載される本発明の実施形態は、別段に定められなければ、組み合わせて及び協働して動作できる。
更に、様々な実施形態は、「好ましい」又は「例を挙げると」又は「例えば」又は「特に」と称されるが、本発明の範囲を限定するものとしてではなく、本発明を実施できる典型的な態様として解釈されるべきである。
請求項で使用される「備える」という用語は、その後に列挙される要素又はステップに限定されると解釈されるべきではなく、他の要素又はステップを排除しない。この用語は、言及されたような述べられた特徴、整数、ステップ、又は、構成要素の存在を指定するものとして解釈される必要があるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、又は、構成要素、或いは、これらのグループの存在又は付加を排除しない。したがって、「A及びBを備える装置」という表現の範囲は、構成要素A及びBのみから成る装置に限定されるべきではなく、むしろ本発明に関しては、装置の唯一の列挙された構成要素がA及びBであり、更に、特許請求の範囲は、それらの構成要素の同等物を含むものとして解釈されるべきである。
本発明の第1の態様は、生昆虫輸送装置、特に、生昆虫幼虫輸送装置に関し、該輸送装置は、遠位端及び近位端を備える流体案内ユニットと、遠位端及び近位端を備える少なくとも1つの長手方向の流体案内部材とを備え、流体案内部材の遠位端が流体案内ユニットの遠位端に配置され、流体案内部材の近位端が流体案内ユニットの近位端の方に向けられ、
少なくとも1つの流体案内部材が、流体案内部材の遠位端から近位端まで延びる滑らかな上面を更に備え、上面が、少なくとも1つの流体案内部材の遠位端と近位端との間に生昆虫受け部を備え、流体案内部材が水平面に対して角度αで傾けられ、
流体案内ユニットの遠位端に配置されるとともに、流体の供給源に接続するように構成される第1の流体放出部材を備え、第1の流体放出部材が、輸送装置の動作中に少なくとも1つの流体案内部材の上面にわたって流体案内部材の遠位端から近位端へ流体の第1の層流を供給するように更に構成され、輸送装置が、
流体案内ユニットの上面の生昆虫幼虫受け部の上方に配置されるフィーダー装置を更に備え、フィーダー装置が、生きている昆虫の幼虫を生昆虫幼虫受け部の上方に解放するための少なくとも1つのリザーバを受けるように構成され、
生昆虫幼虫輸送装置が、流体案内ユニットを覆うケーシングを更に備え、フィーダー装置が、ケーシングの内側の温度を制御するための温度制御ユニットを更に備える及び/又はケーシングの内側の相対空気湿度を制御するためのユニットを更に備える。
動作中、本発明の生昆虫輸送装置は、例えば流体の層流の下流側の位置など、生昆虫輸送装置内の所定の位置で、すなわち、流体案内部材の近位端で、流体の層流中に調整可能な所定量の生きている昆虫の供給を提供する。前述したようにして、本発明の装置からの生きている昆虫の放出時に、本発明に係る生昆虫分析装置にその後に供給するのに適している流体の層流中の生きている昆虫のストリームが与えられる。一般に、生昆虫分析装置は、本発明の生昆虫輸送装置から出て撮像ゾーンを通過する生きている昆虫を撮像できるとともに、例えば輸送される生きている昆虫のサイズ及び/又は形状及び/又は色及び/又は重量に関する即時のフィードバックを与えることができる分析ソフトウェアを備える撮像装置である。これは、本発明の輸送装置によって輸送される生きている昆虫を選別する及び/又は分配する方法を提供する。例えば、本発明によれば、輸送された生きている昆虫は、体積、サイズなどのパラメータ値に関して特定の所定のカットオフが決定されるときに容器内に収集され、また、場合によっては、パラメータ値に関する前記特定の所定のカットオフに到達しない又は該カットオフを超過しないときに、輸送された生きている昆虫が例えば更なる飼育のために収集されない。例えば、本発明によれば、所定のサイズ又は特定のサイズ許容差を伴う平均サイズ又はサイズウィンドウに基づいて生きている昆虫を選別すると、そのような所定のサイズ等を有する昆虫から成るコロニー内の昆虫の齢の同期化が改善される。したがって、本発明の生昆虫輸送装置の使用は、現在の(小規模)昆虫飼育法を適用する際に得られるものよりも齢差が少ない昆虫を含む昆虫コロニーの確立に寄与することによって飼育性能の向上に貢献する。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、少なくとも1つの流体案内部材が10cm〜200cm、好ましくは20cm〜140cm、より好ましくは25cm〜120cm、最も好ましくは約25cm〜50cmの長手方向の長さを有する装置である。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、前記輸送装置が最大で1つの長手方向の流体案内部材を備える装置である。
経済的に実行可能な例えば昆虫由来のタンパク質、アミノ酸、油、脂質、脂肪などの出力をもたらす産業規模を示す大規模な昆虫飼育は、本発明の生昆虫輸送装置の使用によってサポートされ、特定の最小の寸法を有する前記装置は、輸送された生きている昆虫の最小のターンオーバーに関連する。本発明によれば、長手方向の長さが10cm〜200cm、例えば約100cm〜150cm又は例えば約60cm〜80cmである流体案内部材を備える生昆虫輸送装置が少なくとも1つの流体案内部材の遠位端と近位端との間に生昆虫受け部を構成する上面をもたらし、前記生昆虫受け部が、層流の流体中の所定量の生きている昆虫を受けるのに適したサイズを有し、このサイズが、所望の大規模での昆虫の飼育に適した数の生きている昆虫を輸送するのに足る十分なものであることが本発明者らによって確立された。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、前記輸送装置が少なくとも2つの瓦状に重なって結合される長手方向の流体案内部材を備え、流体案内部材が、第1の流体案内部材の近位端及び第2の流体案内部材の遠位端に配置されるカプラーによって瓦状に重なって結合される、装置である。本発明によれば、2〜6個の長手方向の流体案内部材を備える生昆虫輸送装置が好ましく、より好ましくは、生昆虫輸送装置は、3〜4個の長手方向の流体案内部材を備える。本発明によれば、例えば3つの長手方向の流体案内部材を備える生昆虫輸送装置は、約120cm〜200cmなど、約75cm〜800cmの長さにわたる生昆虫受け部を包含する。そのようなサイズの生昆虫受け部を用いると、フィーダー装置における生きている昆虫を前記生昆虫受け部の上方に解放するための最大で約800個のリザーバを例えばそれぞれの列に約400個のリザーバを有する2つの列を成して位置させるための空間を利用できる。例えば、約100個のリザーバ又は約128個のリザーバが、フィーダー装置において、各列50個又は64個の2つのリザーバ列或いは単一のリザーバ列を成して配置される。本発明によれば、約90cm〜160cmの長さにわたる生昆虫受け部が好ましく、これは、フィーダー装置における生きている昆虫を前記生昆虫受け部の上方に解放するための最大で約34個〜68個のリザーバを、例えば、本発明によれば、各列約34個の2つのリザーバ列を成して或いは34個又は68個の単一のリザーバ列を成して位置させるのに十分な空間をもたらす。これらの数のリザーバは、本発明の生昆虫輸送装置の生昆虫受け部に解放するための所定数の生きている昆虫を収容するように構成され、大規模な昆虫飼育をサポートするために、例えば1時間〜4日、好ましくは3時間〜3日、より好ましくは12時間〜60時間、最も好ましくは16時間〜48時間の十分に長い期間にわたって輸送された生きている昆虫のストリームを供給するように十分に高い。例えば、本発明によれば、30〜70個のリザーバが、本発明によれば、輸送装置の動作中に、例えば約48時間にわたって流体の層流中へ生きている昆虫を解放する期間にわたって、本発明の生昆虫輸送装置のフィーダー装置に配置される。一般に、例えば、昆虫の卵を収容するリザーバは、約10.000〜500.000個の卵、すなわち、生きている昆虫、好ましくは約30.000〜100.000個の卵を収容する。本発明の生昆虫輸送装置に適用するのに適したリザーバ内のアメリカミズアブなどの昆虫からの卵収集の効率を改善する方法は、卵の膨大な量、繊細さ、小サイズ、及び、粘着性に起因して、大規模生産に特に価値がある。したがって、特定の位置で昆虫の卵を収集することは有益である。その理由は、これが収集動作を簡略化して効率的なその後の処理、すなわち、本発明の輸送装置の生昆虫受けセクションの上方に位置する間の孵化を可能にするからである。その位置が卵を収集するように設計された装置である場合、それは、以降、この出願の全体にわたって「オビサイト」と称される。本発明の生昆虫輸送装置のフィーダー装置に位置させるのに好ましいリザーバは、約15cm〜60cm(幅)×約10cm〜40cm(高さ)×約0.6cm〜2.4cm(深さ)のオビサイト、例えば約30cm(幅)×約20cm(高さ)×約1.2cm(深さ)のオビサイトである。動作中に本発明の生昆虫輸送装置で用いるのに好ましいオビサイトは、本発明に係るボール紙ハニカムなどの六角形の開口を備えるハニカム構造を有するオビサイトである。そのようなボール紙ハニカムは、多くの生きている昆虫、すなわち、昆虫の卵を支えるに足る十分な空間を備え、この空間は、生昆虫輸送装置内の流体の層流中へ適切な量の生きている昆虫を解放できるほど十分に高い。
本発明によれば、25〜100個の数のリザーバ、例えば34〜68個又は約32〜64個のリザーバであって、ポリマーなどのハニカム又はアメリカミズアブからの昆虫卵などの昆虫の卵を含むボール紙ハニカムであるリザーバを用いると、本発明の生昆虫輸送装置は、生きている昆虫、ここでは、輸送装置から出て昆虫飼育のその後の必要なステップ、すなわち、適切な基質での培養のために利用可能になるアメリカミズアブからのものなどの孵化したての新生幼虫の数に関して、1〜3日間、好ましくは約2日間にわたって動作可能である。例えば、本発明の生昆虫輸送装置に適用されるリザーバは、ハニカムなどのリザーバであり、これらのリザーバは、一般に、12時間〜72時間、例えば約24〜48時間の期間にわたって約1.000〜30.000個の卵を抱えた雌の昆虫、例えばアメリカミズアブなどの約4.000個の卵を抱えた昆虫を含む成虫ケージ内に配置されている約2cm×22cm×33cmのオビサイトであり、それにより、それらの数の卵を抱えた昆虫は、この示された期間にわたって卵を産む。本発明によれば、昆虫の卵で満たされたこれらのオビサイトは、動作中に十分な孵化した新生幼虫を本発明の生昆虫輸送装置の生昆虫受け部内へ及びその後に流体の層流中へ解放するのに十分な数の生きている昆虫を含む。例えば、前記32〜64個のオビサイトは、その後、推定により、例えば2日以内の卵間齢差を有するアメリカミズアブからの卵などの32万個〜320万個の卵、一般には約150万匹の卵を包含する。
本発明の生昆虫輸送装置によって与えられる様々な利点のうちの1つは、幼虫が齢差の狭い窓を有する昆虫の新生幼虫を収集できる可能性である。生きている昆虫のバッチの齢のこの同期化との関連における「狭い」とは、本発明の生昆虫輸送装置によって輸送される生きている昆虫のバッチにおける生きている昆虫間の最大で2時間、一般に例えば5分〜45分などの1時間未満である最大齢差として理解されるべきである。「バッチ」は、ここでは、本発明の生昆虫輸送装置により輸送されており、輸送された生きている昆虫が本発明の輸送装置から出た後に流体の層流から分離される数の生きている昆虫として規定され、バッチ内の輸送された生きている昆虫の数は、輸送された生きている昆虫を収集する期間及び/又は輸送装置から出る特定の量の流体から回収される輸送された生きている昆虫の数によって規定される。一般に、輸送された生きている昆虫のバッチは、本発明の生昆虫輸送装置から出る流体の層流から下流側に配置される容器に収集される。一般に、本発明によれば、本発明の生昆虫輸送装置から出たアメリカミズアブなどの孵化したての新生幼虫などの輸送された生きている昆虫のバッチは、3.000〜30.000匹の生きている昆虫、好ましくは5.000〜100.000匹の生きている昆虫、例えば本発明によれば例えばアメリカミズアブの約40.000匹の新生幼虫を包含する。したがって、本発明により、アメリカミズアブなどの孵化したての新生幼虫などの輸送された十分に多数の生きている昆虫のバッチが供給され、この場合、バッチ内の個々の生きている昆虫は、所定の範囲で調整可能な同期化された齢を有する。例えば、本発明によれば、1時間未満の齢差を有する約50.000匹の生きている昆虫を包含する或いは5分〜30分の齢差を有する約150.000匹の生きている昆虫を包含する輸送された生きている昆虫のバッチが得られる。
本発明の生昆虫輸送装置によって達成される多くの利点の1つは、輸送装置がアメリカミズアブの生きている新生幼虫の輸送に特に適しており、これらの幼虫は、1mm〜4mmの体直径と、5mm〜12mmの範囲の体長とを有する。
本発明の生昆虫輸送装置によって与えられる更なる利点は、例えば2分〜4時間の所定の時間枠内で同期した齢を有する輸送された生きている昆虫のバッチの準備を自動化する可能性であり、それにより、例えば2日の期間にわたって、本発明の輸送装置は、例えば、1時間当たり生きている昆虫の2〜15個のバッチを供給するのに十分な量の輸送された生きている昆虫を送出し、各バッチは、例えば1.000〜600.000匹の生きている昆虫、例えば約40万匹の生きている昆虫又は約8万匹の生きている昆虫、例えば、本発明によれば、例えば3分〜2時間又は6分〜1時間など、3時間未満の最大齢差を有する各バッチ内の輸送される生きている昆虫である新生幼虫を包含する。バッチの数に関するこれらの生産量、バッチごとの生きている昆虫の量、及び、各バッチ内の生きている昆虫の同期された齢は、ビジネスを有利に営むために必要な規模での昆虫飼育に適している。すなわち、本発明の生昆虫輸送装置を適用することにより、比較的小さな齢ウィンドウ内の昆虫の齢で示された数の生きている昆虫を含む出力バッチの数、すなわち、所定の時間枠内の同期された齢を有する選択された数の昆虫を伴う生きている昆虫のバッチの数は、本発明の生昆虫輸送装置を適用せずに到達可能な実行時間よりも長い実行時間を飼育設備が有するように昆虫飼育を実行するのに十分且つ適切である。この時点で、所定数の生きている昆虫における所定のコロニーサイズの及び平均齢の単位時間当たり、例えば1日当たりの生きている昆虫の所定数のコロニーを供給できるようにする輸送装置が利用可能になったのは、本発明者らによるものであり、それにより、本発明によれば、昆虫ライフサイクルの後続の段階の飼育のために使用される昆虫飼育機器及び昆虫繁殖機器が、それらの実行時間に関してより良く使用され、好ましくは、実行時間の長い期間にわたって昆虫飼育にとって最適に使用される。したがって、本発明によれば、本発明の生昆虫輸送装置は、昆虫ライフサイクルにおける適切な段階にある次のコロニーがそのような段階でそのようなコロニーを飼育するための機器がアイドル状態になる瞬間に利用できないことに起因するそれぞれの特定の飼育機器ごとに、より少ない又は最小限のダウンタイムで、すなわち、アイドル時間で、昆虫を飼育するための飼育・繁殖機器を順次に使用する効率を最適化又は改善する機会を与える。
小規模な昆虫飼育の現在の慣行は、孵化した時点で供給がとまる孵化した新生幼虫用の飼料を含むトレイの上方に2〜3日間、例えば2〜3日にわたって齢差を伴う昆虫の卵を含むオビサイトを配置することを包含する。この手法は、依然としてバッチごとに同じ数の幼虫を供給できるが、新生幼虫が、本発明の輸送装置によりここで得られる分〜時間の齢差と比べて、2〜3日もの齢差を有するという欠点を伴うのは明らかであり、この欠点は、ここで先に概説したように、本発明の生昆虫輸送装置を適用することで解決される。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、少なくとも2つの流体案内部材を瓦状に重ねて結合するカプラーに更なる流体放出部材が設けられ、更なる流体放出部材がそれぞれの更なる流体放出部材をガスの供給源に接続するように構成されるコネクタを備え、更なる流体放出部材が、輸送装置の動作中に少なくとも1つの流体案内部材の上面にわたる流体の第1の層流を流体案内ユニットの遠位端から近位端まで下方から増強するように構成される、装置である。このようにすると、本発明の生昆虫輸送装置の性能が更に向上される。これは、調整されて規制された速度及び圧力で流体放出部材から出る流体が瓦状に重なって結合される流体案内部材にわたって通過する流体の層流に加わるように更なる流体放出部材が配置されるからである。更なる流体放出部材によって供給される更なる流体が流体の層流中へ解放される圧力は、第1の流体放出部材から後続の更なる流体放出部材までの間の流体の層流の流路の長さに関して微調整及び調整される。本発明によれば、2つの後続の流体放出部材間の経路が長いほど、更なる流体が更なる流体放出部材を通じて供給される圧力が高くなるのが分かる。生昆虫輸送装置に少なくとも1つの更なる流体放出部材を設ける利点は、本発明によれば、流体の層流が、層流中の流体の体積要素の速度に関してより一定であるとともに、流体案内ユニットの遠位端から流体案内ユニットの近位端への流体の層流の方向に関してより一定であるという点である。本発明の輸送装置における示された位置に更なる流体放出部材を設けることは、例えば、流体の層流によって取り込まれる生きている昆虫が重力に起因して流体案内ユニットの上面にぶつかる或いは更には前記上面に押し付くのを防止することに寄与する。流体の層流の流路に沿って流体の更なる供給源を設けることは、層流中の流体によって取り込まれる生きている昆虫に対する重力の影響を少なくとも部分的に排除する。したがって、流体案内部材の遠位端から前記流体案内部材の近位端への経路に沿う流体の層流から解放される生きている昆虫に起因する損失は、本発明に従って防止されない場合でも、少なくとも低減される。
更に、流体の層流の経路に沿って、前記流体の層流を増強するために、更なる流体放出部材を適用することにより、より低い流れ、すなわち、より低い圧力及び/又はより低い流体速度での流れは、流体案内部材の遠位端に単一の流体放出部材を適用することと比べて、生昆虫輸送装置内の流路の全長に沿って十分である。複数の流体放出部材を適用することによってそのようなより低い流れを適用すると、流体の層流を取り囲む空気の乱流の発生が少なくともある程度回避される。乱流は、流体速度の増加及び/又は空気圧の増加に伴って増大し、したがって、より低い速度及び/又はより低い空気圧を適用することは、流体の層流で新生幼虫などの生きている昆虫を輸送する効率にとって有益であり、それにより、昆虫が乱流に起因して望ましくない方向に移送されることが防止される。したがって、瓦状に重なった隣接する流体案内部材の位置に付加的な流体放出部材を適用すると、流体の層流を増強する方法がもたらされ、それにより、空気圧及び/又は空気速度が減少され、その結果、流体、例えば空気の層流中での新生幼虫のより良好な制御可能な輸送がもたらされる。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、流体案内ユニット及びフィーダー装置を覆うケーシングを更に備える装置である。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、ケーシングの内側の温度を制御するための温度制御ユニットを更に備える、及び/又は、ケーシングの内側の相対空気湿度を制御するためのユニットを更に備える装置である。
本発明によれば、ケーシングが設けられる本発明の生昆虫輸送装置は、特定の時間枠内に多数の生きている昆虫を供給するとともに齢において特定の最小差を有するという効率に関して幾つかの更なる利点をもたらす。本発明によれば、ケーシングは、例えば、第1の流体放出部材及び随意的に更なる流体放出部材を受けるための開口と、輸送された生きている昆虫のための出口を与える流体案内部材の近位端にある開口とを有する閉じられた内部空間が効果的に設けられるようにフィーダー装置及び流体案内部材を収容する。そのような閉じられた内部空間では、選択された温度又は選択された温度範囲で自動的に制御できるなど、温度を制御できる。このようにして、例えばアメリカミズアブの卵などの生きている昆虫を含むリザーバは、最適な孵化を刺激するために制御された所定の温度で維持可能である。本発明によれば、同じことが、ケース付き生昆虫輸送装置内の相対空気湿度の制御可能性に関しても当てはまる。本発明によれば、一般に、本発明の輸送装置のリザーバから生昆虫受け部への生きている昆虫の最適な解放のために、本発明のケース付き生昆虫輸送装置の内部の温度は、例えばアメリカミズアブの卵を含むオビサイトがフィーダー装置内に適用される際、輸送装置が動作しているときに、例えば21℃〜27℃、好ましくは約26℃である。本発明によれば、一般に、本発明の輸送装置のリザーバから生昆虫受け部への生きている昆虫の最適な解放のために、本発明のケース付き生昆虫輸送装置の内部の相対空気湿度は、例えばアメリカミズアブの卵を含むオビサイトがフィーダー装置内に適用される際、輸送装置が動作しているときに、例えば45%〜95%、好ましくは約60%〜85%である。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、流体がガスである装置である。流体は、空気、周囲空気、温度及び/又は相対湿度に関して調整された空気及び/又は自然発生比率に関する1つ以上のガスの濃縮及び/又は自然発生比率及び含有量に関するアンモニア、メタン、一酸化窒素などの1つ以上のガスの部分枯渇などの枯渇及び/又は空気、酸素と窒素との混合物の自然発生ガス以外のガスの付加などのガスから選択されるガスであり、随意的に、ガスが加湿及び/又は温度制御された空気であることが好ましい。昆虫は一般に周囲空気でよく繁殖するため、本発明によれば、第1の層流中で使用される周囲空気又は単に空気の適用が好ましい。勿論、本発明の生昆虫輸送装置における流体の層流にとっては、水などの液体、例えば、水道水又は栄養素を含む水の適用も適しているが、本発明によればガスが好ましい。生きている昆虫は、流体が例えば水である場合と比較したときに、周囲空気などの気体中での生存時間が長い。更に、周囲空気などのガスである流体の温度制御は、流体の層流中の水などの同じ体積の液体の温度制御よりもエネルギー消費量が少ない。水などの液体を適用することに優る、本発明の生昆虫輸送装置内の流体の層流に関して空気などのガスを適用することの更なる利点は、液体を適用して生きている昆虫を輸送することが、例えばアメリカミズアブの新生幼虫などの生きている昆虫が輸送装置から出た時点でフィルタを使用する必要性を意味するという点である。本発明に従って流体の層流中で空気などのガスを使用する場合には明らかではない、液体の適用に関連する欠点を数例挙げると、フィルタを使用する要件により、生きている昆虫を処理するステップが増え、時間、労力、及び、資金の需要が高まり、また、フィルタの目詰まりなどによるシステム障害のリスクが高まる。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、ガスが空気である装置である。本発明によれば、更に、コストの観点から、流体の層流において流体として空気を使用すると、特に産業規模での昆虫飼育に関して有益である。好ましくは、本発明によれば、生昆虫輸送装置が動作しているときの層流中の流体は、温度制御された空気である。相対湿度制御された空気も好ましい。本発明の生昆虫輸送装置の生昆虫受けゾーンの上方のリザーバから解放される生きている昆虫を流体の層流中に取り込み、この場合、流体は空気であり、好ましくは温度制御された空気及び/又は相対空気湿度制御された空気は、本発明によれば、輸送された生きている昆虫を良好な健康で損傷を与えない状態に維持することに更に寄与するための指標を与える。これは、流体の層流中で輸送される時点での生きている昆虫を取り囲むガスの温度及び相対湿度が、昆虫の健康を保護するのに最も適したパラメータ値に最適化可能だからである。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、流体の供給源が圧縮流体を提供する圧縮機を備える装置である。好ましくは、圧縮流体は、本発明によれば、圧縮ガス、好ましくは圧縮空気である。一実施形態では、本発明に係る生昆虫輸送装置において、流体の供給源は、流体放出部材を通じて流体を推し進めるためのポンプを備える。好ましくは、流体の供給源は、本発明の生昆虫輸送装置の流体放出部材を通じて流体を推し進めるためのブロワなどのポンプを備え、この場合、流体は、本発明によれば、好ましくは空気である。
圧縮機及び/又はポンプは、層流の流体に取り込まれた時点で生きている昆虫の健康に寄与する流体の圧力及び量で毎分流体を制御可能な状態で本発明の昆虫輸送装置に供給することができるという利点を与える。つまり、本発明によれば、最適な圧力を選択して、第1の流体放出部材及び随意的に更なる流体放出部材から放出される流体の最適な流量を選択することにより、例えば、流体の層流に取り込まれた時点で昆虫を取り囲む流体と同じ又は同様の速度(メートル/秒)を生きている昆虫が得るように流体の層流がもたらされる。その後、流体は層流の流体中の生きている昆虫に沿って通過しないため、昆虫に沿って流れる流体の望ましくない影響が少なくとも減少されて良くても排除される。例えば、生きている昆虫が周囲の流体と同じ又は同様の速度で生昆虫輸送装置を通じて移動する際、流体の層流中の生きている昆虫の乾燥が低減又は防止される。例えば、昆虫を通過する流体によって輸送される生きている昆虫の冷却は、例えばポンプを用いて又は空気圧縮機などの圧縮機を用いて圧力及び流体速度を最適化することによっても低減又は防止される。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、流体が温度制御された流体である及び/又は流体が相対湿度制御されたガスである装置である。一般に、圧縮機又はポンプは、本発明によれば、流体が同じ又は同様の速度で流れる流体の層流が本発明の生昆虫輸送装置内に提供されるように、1m/秒〜100m/秒、例えば5m/秒〜40m/秒、好ましくは約10〜30m/秒、例えば約25m/秒の速度で第1の流体放出部材及び随意的に更なる流体放出部材によって放出される空気などの流体を供給する。一般に、本発明によれば、圧縮機又はポンプは、1m/時〜30m/時、好ましくは約5m/時〜15m/時の同じ又は同様の流量を有する流体の層流が供給されるように第1の流体放出部材及び更なる流体放出部材を通じて推し進められる、10m/時〜320m/時、好ましくは約20m/時〜60m/時の量で空気などの所定量の流体を供給する。一実施形態において、本発明によれば、本発明の生昆虫輸送装置は、0.2m/時〜70m/時間、好ましくは約0.5m/時〜50m/時、より好ましくは1m/時〜30m/時、最も好ましくは約5m/時〜15m/時の同じ又は同様の流量を有する流体の層流が供給されるように第1の流体放出部材及び更なる流体放出部材を通じて推し進められる、2.5m/時〜1000m/時、好ましくは約5m/時〜500m/時、より好ましくは10m/時〜320m/時、最も好ましくは約20m/時〜60m/時の量で空気などの所定量の流体を供給するように構成される圧縮機又はポンプを備える。本発明によれば、これらの流速及びこれらの流量は、それらが本発明の生昆虫輸送装置において輸送された生きている昆虫を良好な状態に最適に保つのに寄与するため、好ましい。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、フィーダー装置が、少なくとも1つの流体案内部材の上面の前記生昆虫受け部の上方の所定の距離で生きている昆虫のための少なくとも1つのリザーバを受けるように構成される、装置である。好ましくは、本発明によれば、少なくとも1つのリザーバと生昆虫受け部との間の前記所定の距離は、3cm〜35cm、例えば5cm〜20cm、好ましくは約4cm又は約6〜9cmである。
リザーバと昆虫受け部との間の距離の最適化は、本発明の生昆虫輸送装置における流体の層流中に昆虫を取り込むプロセスの効率に寄与する。この点での最適化は、例えば乱流の空気ストリームなどに起因する生きている昆虫の損失が最小限又は全くない状態でリザーバから解放された生きている昆虫の全てではないにしても殆どが流体の層流によって取り込まれるように流体の層流より上の高さにリザーバを設けることである。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、少なくとも1つの流体案内部材の少なくとも滑らかな上面が、ステンレス鋼、アルミニウム、ポリプロピレン及びポリエチレンなどのポリマー、ポリマーブレンド、又は、これらの組み合わせのいずれかから形成される、装置である。本発明との関連での滑らかな上面とは、隆起部、突起、凹部などがない流体案内部材の上面を指し、該上面には、例えば、本発明の生昆虫輸送装置を通じた流体の層流の妨げを最小限にする表面をもたらすために好ましくは研磨などが施される。本発明者らは、滑らかな表面が、アメリカミズアブからの幼虫などの新生幼虫がそのような表面に付着するのを妨げないことを見出した。つまり、本発明者らによって実施された試験によれば、滑らかな表面上に例えば新生幼虫を伴って、例えばアルミニウムやステンレス鋼などの金属の研磨された前記滑らかな表面に沿って空気のストリームを吹き付けることは、前記幼虫を表面に沿って輸送する際に効率的且つ効果的ではなかった。したがって、本発明者らは、本発明の生昆虫輸送装置内の流体の層流において生きている昆虫を空中に保持することが有益であることを見出した。したがって、流体案内ユニットの研磨された滑らかな上面は、例えば空気の妨げられない層流を助け、本発明の輸送装置の洗浄の容易さに更に寄与する。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、傾斜角αが0°〜45°の装置である。好ましくは、傾斜角αは10°〜30°である。本発明の生昆虫輸送装置を傾けることは、本発明の輸送装置から出る輸送された生きている昆虫の数を制御することをサポートする。例えば出ていく輸送された生きている昆虫の数を数えるために流体案内ユニットの近位端で高速カメラを動作させることは、15°〜25°又は約20°などの示された角度で傾けられる本発明の輸送装置を提供することによって支援される。本発明によれば、本発明の輸送装置をこのように傾けることは、出ていく生きている昆虫の上方にカメラを位置させることができる一方で、生きている昆虫が本発明の輸送装置から出る位置の下方にカメラの適切な動作に必要なランプを、出ていく輸送された生きている昆虫がランプ表面を汚染するリスクを低減させ又は更にはそのようなリスクを伴うことなく位置させることもできる可能性をもたらす。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、第1の端部及び第2の端部を伴う平坦な表面を備える生昆虫放出部材を更に備え、放出部材がその第1の端部で流体案内ユニットの近位端に結合される、装置である。本発明の生昆虫輸送装置にそのような生昆虫放出部材を設けることは、輸送された生きている昆虫を輸送装置から出る間に方向付けることを改善できる可能性を与えるという利点を有する。例えば、本発明によれば、そのような生昆虫放出部材は、流体案内部材の近位端の位置での本発明の生昆虫輸送装置の開口の断面よりも小さい断面を伴う近位端で終端する漏斗である。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、前記生昆虫輸送装置が生昆虫放出ユニットの近位端で生昆虫輸送装置から出る第1の層流中の生きている昆虫を数えるための生昆虫計数装置を更に備える、装置である。好ましくは、計数装置は、生昆虫放出ユニットの近位端で生昆虫輸送装置から出る第1の層流中の生きている昆虫を計数するためのカメラなどの電子装置である。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、計数装置が高速カメラである生昆虫輸送装置である。9kHzカメラなどの高速カメラが好ましいが、2kHz〜25kHzの撮像速度を有する他の様々な高速カメラも同様に適用可能である。本発明の生昆虫輸送装置の多くの利点のうちの1つは、漏斗状の生昆虫放出部材を介して輸送装置から出る新生幼虫などの輸送された生きている昆虫を含む流体の比較的狭いストリームを与えることであり、それにより、例えば、生きている昆虫は、単位体積又は単位面積当たり比較的多数の生きている昆虫を含む比較的小さい表面積で撮像及び監視され得る。例えば、現在、比較的狭い幅のカメラは、比較的広い幅の非漏斗状の層流流体の状態で本発明の生昆虫輸送装置から出てカメラを通過する生きている昆虫を撮像するために必要な広い幅のカメラと比較して、依然として撮像目的で適用可能である。その場合、コストの節約は、本発明の利点の1つである。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は生きている昆虫のためのリザーバが昆虫卵収集インタフェース又は昆虫卵ホルダ、すなわち、オビサイトである、装置である。本発明によれば、生昆虫輸送装置は、生きている昆虫のリザーバとして、ハニカムなどのオビサイトを備える。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、フィーダー装置が、生きている昆虫を生昆虫受け部の上方に解放するための2〜250個のリザーバ、好ましくは10〜100個、より好ましくは約32個又は約64個のリザーバを受けるように構成される、装置である。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、昆虫の幼虫、昆虫の卵、昆虫の前蛹、及び、昆虫の蛹のいずれか1つ以上を輸送するようになっている。好ましくは、本発明に係る生昆虫輸送装置は、昆虫の幼虫、昆虫の卵、昆虫の前蛹、及び、昆虫の蛹のいずれか1つ以上を輸送するようになっており、この場合、昆虫の幼虫、昆虫の卵、昆虫の前蛹、及び、昆虫の蛹は、生きている昆虫の幼虫、生きている昆虫の卵、生きている昆虫の前蛹、及び、生きている昆虫の蛹である。好ましくは、本発明の生昆虫輸送装置によって輸送される生きている昆虫は、本発明によれば、アメリカミズアブの生きている昆虫の幼虫、より好ましくはアメリカミズアブの生きている新生幼虫である。
一実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、生きている昆虫を輸送するようになっている。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、生きている新生昆虫の幼虫を輸送するようになっている。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、生きているアメリカミズアブを輸送するようになっている。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、フィーダー装置が、流体の第1の層流の経路の方向に対して所定の向きで少なくとも1つのリザーバを受けるように構成され、それにより、リザーバの主面が流体の第1の層流の方向に対して垂直に向けられる、装置である。このように主面を有するリザーバを位置決めすることは、リザーバの位置で、生昆虫受け部の位置で、その間で、及び、流体の層流付近で、乱流のどのような発生をも回避することに寄与する。流体の層流によって取り込まれて輸送される間にリザーバから生昆虫受け部への途中で生きている昆虫の周囲の乱流空気の阻害的影響を制限することは、動作中に本発明の生昆虫輸送装置によって首尾よく輸送された生きている昆虫の数に関して輸送の効率を高めることに寄与することが分かる。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置は、生昆虫受け部が、少なくとも1つの長手方向の流体案内部材の長手方向側面に沿って配置される側壁を更に備え、側壁が、少なくとも1つの流体案内部材の上面に対して鈍角で傾けられ、
各側壁が上面及び下面を有し、下面が、少なくとも1つの長手方向の流体案内部材の長手方向の側面に接続され、各側壁が、下面と上面との間に配置される滑らかな表面を有し、
各側壁の上面には少なくとも第2の流体放出部材が設けられ、輸送装置の動作中に側壁の上面から流体の第1の層流の経路まで側壁の表面にわたって流体の第2の層流を供給するために、第2の流体放出部材のそれぞれが、各側壁の上面に配置されるとともに、第2の流体放出部材を流体の供給源に接続するように構成されるコネクタを備え、流体の第2の層流が流体の第1の層流に対して垂直に向けられる、
装置である。
本発明の生昆虫輸送装置に示された側壁を更に備える生昆虫受け部を設けることは、輸送装置から出る輸送された生きている昆虫の特定の数の一定の供給での動作の持続時間が考慮に入れられる際及び/又は時間単位ごとに輸送装置から出る生きている昆虫の数が考慮に入れられる際、本発明の輸送装置の能力の向上に寄与する。本発明によれば、そのような側壁が少なくとも1つの流体案内部材の上面に対して鈍角で傾けられた状態では、流体の層流が同じサイズ、体積、及び、流量に維持されつつ、フィーダー装置の能力が拡張される。本発明によれば、流体の第2の層流、好ましくは空気は、流体の第1の層流の方向に対して垂直に向けられ、また、流体の第2の層流を構築するために流体が第2の流体放出部材から出る流量及び/又は圧力は、流体案内部材の遠位端からその近位端に流れる流体の第1の層流の場合よりも低い。流量及び/又は流体圧力におけるこれらの差は、本発明のケース付き生昆虫輸送装置の内部などの生きている昆虫の近くの任意の位置での望ましくない乱流の低減又は更には回避に寄与する。
本発明の第2の態様は、生きている新生昆虫の幼虫を輸送するための方法であって、
昆虫の卵を含むオビサイトを用意するステップと、
請求項1〜26のいずれか一項に記載の生昆虫輸送装置を用意するステップと、
輸送装置内に空気の層流を供給するステップと、
前記オビサイトを前記輸送装置のフィーダー装置に配置するステップと、
生きている新生昆虫の幼虫を、オビサイト内の前記幼虫の孵化時に、新生昆虫の幼虫を空気の第1の層流中に取り込むことによって輸送するステップと、
を含む方法に関する。
本発明の第3の態様は、生きている新生昆虫の幼虫を分配するための本発明の生昆虫輸送装置の使用であって、前記輸送装置によって輸送される生きている新生昆虫の幼虫が、所定の数の生きている新生昆虫の幼虫が流体案内ユニットの近位端又は昆虫放出部材の第2の端部を通過するまでの期間にわたって、輸送装置に備えられた流体案内ユニットの前記近位端で又は輸送装置に備えられた昆虫放出部材の前記第2の端部で第1の容器内に収集されることで、適量の生きている新生昆虫の幼虫が供給される、使用に関する。
1つの実施形態において、本発明に係る生昆虫輸送装置の使用は、所定の数の生きている新生昆虫の幼虫が、生昆虫輸送装置から出る第1の層流中の生きている昆虫を数えるための計数装置によって確認される、装置の使用である。
1つの実施形態において、本発明に係る方法又は本発明に係る使用は、アメリカミズアブと共に適用される。
1つの実施形態において、本発明に係る方法又は本発明に係る使用は、22℃〜30℃の温度で温度制御された空気である第1の層流の空気と共に適用される。約25℃〜28℃の温度が好ましい。
1つの実施形態において、本発明に係る方法又は本発明に係る使用は、第1の層流中の空気が40%〜90%の相対湿度、例えば約60%〜75%の相対湿度を伴う相対湿度制御された空気である状態で適用される。
1つの実施形態において、本発明に係る方法又は本発明に係る使用は、第1の層流中の空気が10m/秒〜70m/秒の速度を有する状態で適用される。
1つの実施形態において、本発明に係る方法又は本発明に係る使用は、第1の層流中の空気が流体放出部材の位置で10バール〜0.8バールの圧力を有する状態で適用される。
更に第4の態様において、本発明は、サイクロン分離システムとサイクロン分離システムに接続される1つ以上の生昆虫幼虫輸送装置との組み合わせであって、サイクロン分離システムが、上チャンバ部分と円錐形状の下チャンバ部分とを有する主サイクロンチャンバを備え、上チャンバ部分が1つ以上の吸気チャネルに接続され、各吸気チャネルが、1つ以上の生昆虫幼虫輸送装置のうちの1つの生昆虫幼虫輸送装置に接続するように配置され、
下チャンバ部分が、サイクロン分離システムから生きている昆虫を放出するための主放出導管を有する放出端部を備える放出ノズルに接続され、
放出端部が二次空気源に接続するための空気導入部材を備え、空気導入部材が空気を放出ノズルへと逆方向に導入するように構成される、組み合わせに関する。
定義
「生きている」という用語は、その通常の科学的意味を有し、ここでは、健康な状態にあって通常の平均寿命が期待される生物を指す。
「輸送」という用語は、その通常の科学的な意味を有し、ここでは、物品、ここでは本発明の文脈では生きている新生昆虫の幼虫などの昆虫を、輸送手段、ここではガスなどの流体を用いて、第1の位置から第2の位置に持っていくことを指す。
「空気」という用語は、その通常の科学的意味を有し、ここでは、地上レベルで地球を取り巻く空気を指す。
「周囲の」という用語は、その通常の科学的意味を有し、ここでは、何かを取り巻くものを指す。したがって、周囲空気は、本発明に係る生昆虫輸送装置を取り囲む空気を指す。
「昆虫」という用語は、その通常の科学的意味を有し、ここでは、昆虫の全ての段階、例えば、蛹、成虫、新生幼虫、幼虫、前蛹を指す。
「高速」という用語は、その通常の科学的意味を有し、ここでは、少なくとも毎秒30〜20.000個、例えば毎秒約15.000個の画像を取得する速度を指す。例えば、高速撮像は、本発明の文脈において、1/1.000秒未満の露出又は250フレーム/秒を超えるフレームレートでの撮像である。
「長手方向」という用語は、その通常の科学的意味を有し、ここでは、本発明の生昆虫輸送装置の流体案内ユニットの遠位端及び遠位流体案内部材から流体案内ユニットの近位端及び近位流体案内部材の方向で延びる方向を指す。
「瓦状に重なって」又は「瓦状に重なった」という用語は、その通常の科学的意味を有し、ここでは、略平坦な本体のそれらが一貫した態様で積み重なるような配置を指す。
「ケーシング」という用語は、その通常の科学的意味を有し、ここでは、本発明の生昆虫輸送装置のここでは部品及び構成要素(の大部分)を収容する筐体を指す。
「リザーバ」という用語は、その通常の科学的意味を有し、ここでは、生きている昆虫がリザーバから出てその後に本発明の生昆虫輸送装置の少なくとも1つの流体案内部材の遠位端と近位端との間の生昆虫受け部の方向に移動できるようにする少なくとも開放した側面を伴う容器、例えば、オビサイトなど、コンテナ、トレイ、漏斗、ふるい、カップなどを指す。
生昆虫輸送装置1を示す本発明の一実施形態の概要を示す。生昆虫輸送装置は、水平に対して角度αにわたって傾けられる。更に、カメラ8及びランプ9が設けられる昆虫放出部材11が示される。 ケーシング5と、流体の層流のための滑らかな長手方向経路を備える流体案内ユニット12とを備える本発明の生昆虫輸送装置1の概要を示すとともに、ケーシング5の開口17を通じて流体放出部材20、20’を受ける流体案内ユニットの遠位端15を更に示す。 流体案内ユニット12’の近位端が終端するとともに昆虫放出部材(図2の11も参照)が配置されて前記近位端に結合される本発明の生昆虫輸送装置1の詳細な側面図を示す。 本発明の生昆虫輸送装置の内部図を示す。示されているのは、位置21、22及び21’、22’で瓦状に重なって接続される長手方向の流体輸送部材12’,12’’である。2つの隣接する流体輸送部材が瓦状に重なって結合される場合、流体放出部材(図2の20,20’及び図5の114’,114’’,114’’’参照)は、前記流体輸送部材が重なり合う位置に配置され、前記流体放出部材には流体を放出するための開口23,23’が設けられる。 流体案内部材の上面に対して鈍角で傾斜される側壁113を備える流体案内ユニット112により構築される生昆虫受け部を備える生昆虫輸送装置100を示している、本発明の他の実施形態の概要を示す。実施形態の生昆虫輸送装置はケーシング105を備え、前記ケーシングは、少なくとも部分的にガラスで作られたプレートなどの透明材料125から形成される上面102を有する。 本発明の生昆虫輸送装置100の生昆虫受け部の一部を示し、生昆虫受け部は、流体案内部材の上面に対して鈍角で傾斜される側壁113’,113’’を備える流体案内ユニット112’によって構築されている。更に示されているのは、生昆虫案内ユニット112’の近位端121’’及び側壁の上面に配置される更なる流体放出部材131,131’、並びに、流体案内ユニットの上面の生昆虫受け部の上方に配置されるフィーダー装置127である。 開口117に配置される第1の流体放出部材に向かう方向で長手方向流体案内ユニットに沿った本発明の生昆虫輸送装置100の図を示す。隣接する流体案内ユニットは瓦状に重なって接続され、また、流体案内ユニットが瓦状に重なり合う位置で、流体の第1の層流を増強するために、更なる流体放出部材が配置される。生昆虫受け部が示され、また、生昆虫受け部は、流体案内部材の上面に対して鈍角で傾斜される側壁113’,113’’を備える流体案内ユニット112’によって構築される。更に示されているのは、生昆虫案内ユニットの遠位端、及び、側壁113’’,131’の上面にそれぞれ配置される更なる流体放出部材131’,131である。 本発明の一実施形態に係る、流体案内ユニット112とそこに沿って配置される弓形の凸状側壁113’,113’’とを備える生昆虫幼虫輸送装置100を描く。 本発明の一実施形態に係る、流体案内ユニット112にわたって流体案内ユニット112に沿って配置されるカバー部材132を備える生昆虫幼虫輸送装置100を描く。 本発明の一実施形態に係る生昆虫幼虫輸送装置100のケーシング5を示す。 本発明の一実施形態に係る生昆虫放出部材11の三次元図を示す。 本発明の一実施形態に係る生昆虫放出部材11の断面図を示す。 本発明の一実施形態に係るサイクロン分離システム148と1つ以上の生昆虫幼虫輸送装置100との組み合わせの概略図を示す。
図1を参照すると、生昆虫輸送装置1を示す本発明の一実施形態の概要が与えられる。生昆虫輸送装置は、水平に対して角度αにわたって傾けられる。更に、昆虫放出部材11が示され、この昆虫放出部材11には、該生昆虫放出部材11の近位端10にカメラ8及びランプ9が設けられ、生昆虫放出部材11は、その遠位端10’が、生昆虫輸送装置1の近位端26で、ケーシング5の側壁7の開口に結合される。カメラ8は、近位端10に配置される生昆虫放出部材の開口を通じて生昆虫輸送装置から出る幼虫を数えて分配するのに必要な速度で画像を検出、撮像、及び、記憶できる高速撮像装置である。例えば、近赤外分光法の適用による脂質含有量の決定のような他の測定を実行することもできる。生昆虫輸送装置は、とりわけ、前記角度αにわたって輸送装置を傾けるために、フレーム16に結合される。輸送装置1を前記角度にわたって位置決めすることにより、幼虫が生昆虫放出部材11の開口付近に配置されるランプ9を汚染するのを防ぐ。生昆虫輸送装置は、直立側壁13を備える流体案内ユニット12を備える。輸送装置は、流体案内ユニット及びフィーダー装置(図示せず)を覆うケーシング5を更に備え、ケーシングは上壁2、側壁3、4、7を備える。生昆虫輸送装置1の遠位端6には、流体案内ユニット12の遠位端15が配置される。ここには、流体の供給源200に接続するように構成される第1の流体放出部材(図示せず)が配置される流体源はポンプ又は圧縮機14’を備え、また、流体は、流体源を流体放出部材に接続する配管又はパイプ14を介して生昆虫輸送装置に供給される。
ここで図2を参照すると、ケーシング5と、流体の層流のための滑らかな長手方向経路を備える流体案内ユニット12とを備える本発明の生昆虫輸送装置1の概要を与えるとともに、ケーシング5の開口17を通じて流体放出部材20、20’を受ける流体案内ユニットの遠位端15を更に示す、図面が示される。流体放出部材20,20’は配管19,19’により流体源(図示せず)に結合され、前記配管は、カプラー18,18’により流体放出部材に結合される。生昆虫輸送装置には生昆虫放出部材11が更に設けられる。
ここで図3を参照すると、流体案内ユニット12’の近位端26が終端するとともに昆虫放出部材(図2の11も参照)が配置されて生昆虫放出部材の遠位端部10’により前記近位端に結合される本発明の生昆虫輸送装置1の詳細な側面図を与える図面が示される。生昆虫放出部材は、生昆虫輸送装置から出る流体流中で生きている昆虫を流す狭められたストリームをもたらすように構成される本発明に係る漏斗状の形状を有する。生きている昆虫の流れを狭めることにより、昆虫を数え、選別し、及び/又は、分配することを支援して、生きている昆虫を含む流体の流れの断面がより小さくなるという利点が与えられる。流体案内部材は直立側壁13’を備える。生昆虫受けゾーンは、流体案内部材12’の滑らかな上面によって与えられる。
ここで図4を参照すると、本発明の生昆虫輸送装置の内面図を与える図面が示される。示されているのは、位置21、22及び21’、22’で瓦状に重なって接続される長手方向の流体輸送部材12’,12’’である。2つの隣接する流体輸送部材が瓦状に重なって結合される場合、流体放出部材(図示せず;図2の20,20’及び図5の114’,114’’,114’’’参照)は、前記流体輸送部材が重なり合う位置に配置され、前記流体放出部材には流体を放出するための開口23,23’が設けられる。この実施形態において、生昆虫受け部は、4つの瓦状に重なって結合される流体案内ユニットの滑らかな上面によってもたらされ、そのうちの2つが12’,12’によって示される。輸送装置は真っ直ぐな直立壁13’を有する。流体の層流は、近位流体案内部材12’の近位端21’’に向けて流れる矢印の方向にある。フィーダー装置(図6の127を参照)は、ここでは、生きている昆虫を流体案内ユニットの滑らかな上面によってもたらされる生昆虫受け部の上方に解放するためのリザーバ128を取り囲むフレーム30、30’を受けた。
ここで図5を参照すると、流体案内部材の上面に対して鈍角で傾斜される側壁113を備える流体案内ユニット112により構築される生昆虫受け部を備える生昆虫輸送装置100を示している、他の実施形態の概要を与える図面が示される。実施形態の生昆虫輸送装置はケーシング105を備え、前記ケーシングは側壁103,104及び上面102を備え、上面は、ガラス、透明ポリマー、又は、ポリマーブレンドなどから形成されるプレートなどの透明材料125から少なくとも部分的に形成される。生昆虫輸送装置100には、輸送装置の近位端126に配置される開口107でその遠位端110’が輸送装置に結合される生昆虫放出部材111が設けられ、生昆虫放出部材は、生きている昆虫を含む流体の層流が放出部材から出る近位端を更に備える。生昆虫輸送装置はフレーム106、116上に設けられる。流体放出部材114’,114’’,114’’’は配管114を介して流体源に結合され、流体源は圧力制御ユニット140を備える圧縮機ユニット124を備える。流体放出部材114’,114’’,114’’’は、流体案内ユニットの遠位端で生昆虫輸送部材内へ放出される流体の層流を増強するための流体の流れを与えるように構成される。
ここで図6を参照すると、本発明の生昆虫輸送装置100の生昆虫受け部の一部の図を与える図面が示され、生昆虫受け部は、流体案内部材の上面に対して鈍角(β)で傾斜される側壁113’,113’’を備える流体案内ユニット112’によって構築されている。更に示されているのは、生昆虫案内ユニット112’の近位端121’’及び側壁の上面に配置される更なる流体放出部材131,131’、並びに、流体案内ユニットの上面の生昆虫受け部の上方に配置されるフィーダー装置127である。空気の層流などの流体の第1の層流は、生昆虫案内ユニット112’の近位端121’’の位置の方向に向かって矢印cの方向で与えられる。層流であるが、第1の層流における流体の圧力及び/又は速度よりも低い圧力及び/又は低い速度(m/秒)の流体の更なる層流が、流体放出部材131’,131によってそれぞれ与えられる矢印a,bの方向で供給され、この場合、流体は、開口129’,129を通じてそれぞれ放出される。フィーダー装置127は、生きている昆虫を流体案内ユニットの滑らかな上面によってもたらされる生昆虫受け部の上方に解放するためのリザーバ128,128’を取り囲むフレームを受けた。
ここで図7を参照すると、輸送装置100の側壁106の開口117に配置される第1の流体放出部材に向かう方向で長手方向流体案内ユニットに沿った本発明の生昆虫輸送装置100の図を与える図面が示される。隣接する流体案内ユニットは瓦状に重なって接続され、また、流体案内ユニットが瓦状に重なり合う位置で、流体の第1の層流を増強するために、更なる流体放出部材が配置される。生昆虫受け部が示され、また、生昆虫受け部は、流体案内部材の上面に対して鈍角で傾斜される側壁113’,113’’、例えば平坦な側壁113’,113’’を備える流体案内ユニット112によって構築される。更に示されているのは、生昆虫案内ユニットの遠位端、及び、側壁113’’,131’の上面にそれぞれ配置される更なる流体放出部材131’,131である。隣接する流体案内部材が瓦状に重なり合う位置、すなわち、位置121’,122’(すなわち、第1の流体案内部材の近位端121’と隣接する流体案内部材の遠位端122’との間の重なり)及び位置121,122(すなわち、第2の流体案内部材の近位端121と隣接する第3の流体案内部材の遠位端122との間の重なり)に配置される流体放出部材には、流体の第1の層流を矢印cの方向で供給するための開口123’,123が設けられる。更なる流体放出部材131’,131には、傾斜した側壁113’’,113’の表面にわたる流体の層流が流体の第1の層流の方向に対して垂直な矢印の方向で供給されるように流体を解放するための開口129’,129が設けられる。流体放出部材は、配管又はパイプ114を介して、圧縮空気などの流体の供給源或いはポンプ又はファンなどの流体放出部材を通じて空気を推し進めるためのドライバに結合され、流体の供給源は、随意的に、例えば生昆虫輸送装置の入口での流体圧力を制御するため及び/又は流体の第1及び更なる層流の増進のために供給される流体の速度を制御するための制御ユニット124を備える。
図8は、生昆虫幼虫輸送装置100の図7に示される実施形態の別の実施形態を示し、この場合、生昆虫受け部は、少なくとも1つの長手方向の流体案内部材12’,12’’,12’’’、例えば3つの長手方向流体案内部材12’,12’’,12’’’の長手方向側面に沿って配置される凸状側壁113’,113’’、すなわち,2つの対向する凸状側壁113’,113’’を更に備え、この場合、各凸状側壁113’,113’’は、上面及び下面と、上面と下面との間に配置されてこれらの間で延びる滑らかな凸面115とを有し、下面は、少なくとも1つの長手方向流体案内部材12’,12’’,12’’’の長手方向側面に接続される。更に描かれるように、各凸状側壁113’,113’’の上面には第2の流体放出部材131,131’が設けられ、これらの第2の流体放出部材131,131’は、凸状側壁の上面から凸状側壁113’,113’’の表面115にわたって生昆虫幼虫輸送装置の動作中に少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’へガスの第2の層流を供給するためのガス源に第2の流体放出部材131,131’を接続するように構成されるコネクタを備える。
図7に示される実施形態とは対照的に、図8の実施形態において、各側壁113’,113’’は、ガス、例えば空気を放出するための開口129,129’を備える第2の流体放出部材131,131’が設けられる上面を有する凸状側壁113,113’’であり、それにより、ガスの第2の層流は、少なくとも1つの長手方向流体案内部材12’,12’’,12’’’に向かって凸面115をたどる。
凸状側壁113’,113’’は、空気などのガスが少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’の上面に向けて凸状側壁113’,113’’にわたって流れるときに図7の実施形態に示されるようにガスの速度が平坦な側壁113’,113’’にわたって流れるガスと比べてより高い程度に維持されるという点で好適な効果を示す。
例えば、図7に描かれるように、空気などのガスが第2の流体放出部材131,131’から4m/秒の速度で平坦な側壁113’,113’’にわたって放出されると、空気は、約2m/sの速度で少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’の上面に近づき得る。一方、図8に示されるように凸状側壁113’,113’’の場合、少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’の上面で2m/sの空気速度に到達するためには、空気が例えばより低い3m/sの速度で第2の流体放出部材131,131’から放出されてもよい。
更なる例では、第2の流体放出部材131,131’から約1.2m/秒の速度で空気が放出される場合、空気は、少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’の上面にわたるガス、例えば空気の第1の層流中での生きている昆虫の浮遊を維持するのに十分な約0.4m/秒の速度で流体案内部材の上面に近づき得る。
したがって、凸状側壁113’,113’’にわたって流れるガスは、その速度をはるかに高い度合に維持し、また、生きている昆虫の輸送のために少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’の上面にわたって層流を促進させるべく、第2の流体放出部材131,131’によってそのような少ないガスを放出する必要がある。
凸状側壁113’,113’’は、勢いの損失を最小限に抑えてより低い速度の空気を第2の流体放出部材131,131’から放出できるようにするため、放出された空気は、例えば、生きている昆虫を含むリザーバを取り巻く環境条件(例えば、温度、湿度)に殆ど影響を及ぼさない。例えば、前述のように流体案内ユニット112及びフィーダー装置を覆うケーシング5が設けられる場合、凸状側壁113’,113’’は、ケーシング5の内側で環境条件に対する影響を低減しつつ少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’の上面に向けて空気を放出できるようにする。
更に、空気などのガスが凸状側壁113’,113’’にわたって流れる際には、乱流が最小限に保たれるようにガスが略層状の態様で凸状側壁113’,113’を密接にたどって凸状側壁に「貼り付く」傾向があることに留意されたい。結果として、凸状側壁113’,113’’にわたる層流は、調整された空気が少なくとも1つのリザーバ128,128’(図6参照)から乱され又は引き離される量を減らし、また、凸状側壁113’,113’’にわたるそのような層流は、調整された空気が少なくとも1つのリザーバ128,128’内に収容される昆虫の卵から乱される又は引き離される量を低減する。
一実施形態において、凸状側壁113’,113’’は、少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’の上面と45〜60°の角度(β)で係合し、それにより、凸状側壁113’,113’’にわたって流れる(層流)空気は、少なくとも1つのリザーバ128,128’内に収容される昆虫の卵の周囲の調整された空気の乱れを最小限にする。
例えば、昆虫の卵の周囲の1バールの空気の相対湿度は、28°C〜35°C+/−0.5°Cの温度で80〜85%となり得る。このとき、第2の流体放出部材131,131’は、40%〜55%、例えば45%の相対湿度で20°C〜30°Cの温度の1バールのガス、例えば空気を放出し得る。放出された空気は、温度制御された態様で凸状側壁113’,113’’にわたって略層流形態で流れるため、凝縮が防止される。
図9は、本発明の一実施形態に係る、流体案内ユニット112にわたって流体案内ユニット112に沿って配置される長尺なカバー部材132を備える生昆虫幼虫輸送装置100を描く。
図示の実施形態において、生昆虫幼虫輸送装置100は、図8に示されるものと同じであると見なされてもよいが、この場合、流体案内ユニット112の上方で流体案内ユニット112に沿ってクリアランス距離「C」を隔てて延びるカバー部材132が設けられ、したがって、この場合、カバー部材132は、少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’に沿ってそれらの上方でそれらに対してクリアランス距離「C」を隔てて延びる。クリアランス距離「C」は、生きている昆虫、例えば、幼虫を伴う空気の第1の層流がカバー部材132の下方で延びる少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’のそれぞれの上面にわたって自由に流れることができるようにするのに十分に大きい。
カバー部材132は、流体案内ユニット112、すなわち、少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’にわたる第1の層流が過剰な量の調整された空気を生昆虫幼虫輸送装置100のその近位端にある出口に向けて引き込むことを防止する。過剰な量の空気が第1の層流と共に引き込まれる場合、これは、生昆虫幼虫輸送装置100の近位端で空気が上方に持ち上げられるようにすることによってそこを流れる流量を制限するため、出口で過大な乱流をもたらす。
したがって、カバー部材132は、少なくとも1つのリザーバ128,128’内の昆虫の卵の周囲の調整された空気の均一な分布を、調整された空気が流体案内ユニット112にわたる第1の層流と共にリザーバから引き離される及び/又は下方に引き込まれる量を最小限に抑えることによって維持する。
一実施形態において、カバー部材132は、それが少なくとも1つのリザーバ128,128’の下方で延在して留まるような高さを有し、それにより、昆虫の卵の周囲の調整された空気は、流体案内ユニット112にわたる第1の層流と共に引き込まれることが防止される。
他の実施形態において、カバー部材132は、生きている昆虫が少なくとも1つのリザーバ128,128’からカバー部材132上に落下する際にカバー部材132上に集まるのを防ぐことによって生きている昆虫が流体案内ユニット112にわたるガスの第1の層流に到達するようにするべく、傾斜したルーフ133を更に備えてもよい。
更なる実施形態において、カバー部材132は、複数のカバー側壁134、例えば、対向して配置されるカバー側壁134を備え、この場合、各カバー側壁134は、凸状側壁113’,113’’のうちの一方に沿って上方向及び長手方向/長さ方向に延びて、流体案内ユニット112にわたって流れる第1の層流空気による調整された空気のいかなる吸引又は引き込みも更に低減する。各カバー側壁134の最も低い縁部が前述のクリアランス距離Cを隔てて流体案内部材112の上方に配置されることに留意されたい。更なる実施形態では、カバー部材132が開放する又は閉じられた下面であってもよい下面(図9では見えない)を備える。下面が閉じられる場合、下面は、流体案内ユニット112に沿ってその上方で前述のクリアランス距離Cを隔てて延びる。
典型的な実施形態において、カバー部材132は、流体案内ユニット112の幅Wと実質的に同じであってもよい幅wを有する。カバー部材132は流体案内ユニット112の上方にクリアランス距離Cを隔てて配置されるため、スリット「S」がカバー部材132と凸状側壁113’,113’’のそれぞれとの間に設けられる。これらのスリットSは、依然として、第2の流体放出部材131,131’から放出された空気が凸状側壁113’、113’’にわたって層流状に流れてこれらのスリットSを通過して少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’のそれぞれに向かうことができるようにする。
典型的な実施形態において、カバー部材132は、10〜10cm、例えば20cmの高さ、及び、3〜7cm、例えば5cmの幅Wを有してもよい。
前述のように、生きている昆虫、例えば、昆虫の卵を含む少なくとも1つのリザーバ128,128’は、少なくとも1つのリザーバ128,128’リザーバから生昆虫受け部内への生きている昆虫の最適な解放が達成されるように最適な孵化を刺激して促進させるべく制御された所定の温度及び相対空気湿度に維持されるようになっている。
最適な温度及び相対湿度条件を与えるために、図10は、本発明の一実施形態に係る生昆虫幼虫輸送装置100のケーシング5を示す。図示の実施形態において、生昆虫幼虫輸送装置100は、ケーシング5の内側の流体案内ユニット112を覆うケーシング5、平坦又は凸状側壁113’,113’’、及び、少なくとも1つのリザーバ128,128’が受けられるフィーダー装置127を備える。ケーシング5は、最適な孵化を刺激して促進させるための環境を少なくとも1つのリザーバ128,128’に与えるべく、内側、特に温度及び相対湿度が制御可能である閉じられた内部空間又は内容積部「V」を画定する上壁2及び側壁3,4,7を備える。特定の温度及び/又は相対湿度の空気を供給するために、生昆虫幼虫輸送装置100は、所望の温度及び/又は相対湿度の空気をケーシング5の内側、特に内容積部Vに供給するためにケーシング5の上壁2に接続される空気供給チャネル5aを更に備える。
一実施形態において、ケーシング5には、上壁2の下方にこの上壁から壁距離Dを隔てて配置される二次的上壁2aが設けられてもよく、それにより、上壁2と二次的上壁2aとの間に空洞空間135が画定される。二次的上壁2aは、空洞/緩衝空間135に入る空気供給導管5aからの空気が内容積部Vに向かって流れることができるように1つ以上のスリット136を更に備える。すなわち、1つ以上のスリット136は、空洞/緩衝空間135とケーシング5の内容積部Vとを流体接続する。二次的上壁2aに設けられる1つ以上のスリット136は、内容積部内の乱流を最小限に抑えるべく空気、例えば温度及び/又は湿度制御された空気を内容積部Vに分散態様で供給できるようにする。したがって、空洞空間135は、1つ以上のスリット136と共に、空気供給導管5aからの空気が最大の均一性で内容積部Vに入ることができるようにする。
一実施形態において、1つ以上のスリット136は、図示のように長手方向の態様で、すなわち、縦方向「L」に配置され、それにより、調整された空気を流体案内ユニット112に沿って均一の態様で供給する。典型的な実施形態において、1つ以上のスリット136のそれぞれは、少なくとも1つの流体案内部材12’,12’’,12’’’の上面にわたるガス、例えば空気の第1の層流の長さの70%〜90%、例えば80%に沿って延びる。典型的な実施形態において、1つ以上のスリット136のそれぞれは、50〜100cm、例えば60、65、70cmの長さを有する。更なる典型的な実施形態において、1つ以上のスリット136のそれぞれは、ケーシング5の内容積部Vに入る調整された空気の均一な分配を更に促進させるために約3cm〜6cm、例えば4cm又は5cmの幅を有する。
好適な実施形態において、1つ以上のスリット136は、最適化された孵化のために調整された空気が提供されるようになっている、生きている昆虫、例えば昆虫の卵を収容する少なくとも1つのリザーバ128,128’の上方で延びる。
他の実施形態において、1つ以上のスリット136のそれぞれは、スリット136の表面積の40%〜60%、例えば50%をカバーする複数の穿孔を備える。更なる実施形態において、各穿孔は、例えば約4、5又は6mmの直径を有する略円形の穿孔である。
一実施形態において、1つ以上のスリット136を伴う二次的上壁2aは、少なくとも1つのリザーバ128,128’に調整された空気を供給するために少なくとも1つのリザーバ128,128’の上方に5〜15cm、例えば10cmの高さで配置される。
先に述べたように、本発明に係る生昆虫幼虫輸送装置100は、図1A、図1B、及び、図2に示されるような生昆虫放出部材11の近位端で生昆虫幼虫輸送装置100から出る第1の層流中の生きている昆虫を数えるための生昆虫計数装置8、例えばカメラを備えてもよい。一実施形態において、生昆虫放出部材11は、生昆虫幼虫輸送装置100から出る生きている昆虫の正確な計数のための流体の狭いストリームを供給するように構成される、例えば長方形の断面を有する漏斗形状の放出部材11であってもよい。
生昆虫幼虫輸送装置100から出る生きている昆虫の計数の精度及び信頼性を更に向上させるために、前述の生昆虫放出部材11の更なる実施形態が考えられる。例えば、図11は、生昆虫放出部材11の三次元図を示し、図12は、本発明の一実施形態に係る生昆虫放出部材11の断面図を示す。
図示の実施形態において、生昆虫放出部材11は、生昆虫放出部材11の遠位端10’、すなわち、第1の端部と、近位端10’’、すなわち、第2の端部との間に配置される喉部137を備えてもよい。すなわち、生昆虫放出部材11の放出チャネル139が、生昆虫放出部材の遠位端10’と近位端10’’との間で延在して、狭窄した又は細いチャネル部140を喉部137に備える。ここで、遠位端/第1の端部10’は、生昆虫幼虫輸送装置100に接続するように構成され、それにより、輸送装置100から出る生きている昆虫は、遠位端/第1の端部10’に入って近位端/第2の端部10’’から出ることによって放出チャネル139を通過して移動できる。
図示のように、喉部137には、例えば喉部137を貫通して側方に/横向きに延びる(長尺な)スリット138として形成される貫通穴138が設けられる。貫通穴/スリット138は、生きている昆虫が生昆虫幼虫輸送装置100から出る際に生昆虫放出部材11を通過する生きている昆虫の数を数えるために、計数装置3、例えば、カメラをスリット形状の貫通穴138に隣接して配置できるようにするとともに、計数装置が放出チャネル139、特に狭窄チャネル部140内への視野を有することができるようにする。
狭窄チャネル部140にスリット形状の貫通穴138を有することの利点は、ベンチュリ効果又はベンチュリ原理に従って狭窄チャネル部140内の圧力降下を来たすことである。すなわち、狭窄チャネル部140は、生きている昆虫を運ぶ空気ストリームが放出チャネル139を通じて流れる際にスリット形状の貫通穴138を介して外気「A」を狭窄チャネル部140に引き込む/吸い込むことができるようにするベンチュリ効果をもたらす。結果として、スリット形状の貫通穴138での吸引は、生きている昆虫がスリット形状の貫通穴138を介して生昆虫放出部材11から逃げるのを防止しつつ生きている昆虫を計数装置3によって数えることができるようにする。
計数装置8、例えばカメラの動作を改善するために、図1A、図1Bを参照して前述したようにランプ9などの光源が設けられてもよい。計数装置8の動作を改善するために、図12は、計数装置8に対して生昆虫放出部材11とは反対側にあるスリット形状の貫通穴138に隣接して貫通穴138に沿って配置される長尺なランプなどの光源9の実施形態を示す。特に、計数装置8は第1の側Sに配置され、一方、光源9は、生昆虫放出部材11の反対側の第2の側Sに配置される。光源9からの光は、スリット形状の貫通穴138を通過して、計数装置8に到達することができる。その後、狭窄チャネル部140は、生きている昆虫を運ぶ空気ストリームが放出チャネル139を通過するときに前述した吸引効果によって生きている昆虫がスリット形状の貫通穴138を通じて逃げるのを防ぐ。
スリット形状の貫通穴138での吸引は、計数装置3を両側S1,に、例えば生昆虫放出チャネル11の上方又は下方に配置できるようにし、このとき、光源9が生昆虫放出チャネル11の下方又は上方にそれぞれ配置されてもよいことに留意されたい。いずれの場合でも、狭窄チャネル部140は、生昆虫放出部材11の両側S1,のスリット形状の貫通穴138を介して生きている昆虫が逃げるのを防ぐ。生きている昆虫はスリット形状の貫通穴138を通って逃げることができないため、計数装置8及び/又は光源9の汚染が排除され、それにより、生昆虫幼虫輸送装置100から出る生きている昆虫の数の正確な計数を依然として可能にしつつ計数装置8及び光源9を生昆虫放出部材11の両側S1,に配置できる。
図11及び図12に示されるように、一実施形態では、狭窄チャネル部140が長方形断面を備え、それにより、生きている昆虫の比較的狭くて長尺な空気ストリームは、計数装置8の視野内で他の生きている昆虫によって遮られてしまう可能性がある数えられない生きている昆虫の数を最小限に抑えつつ計数装置8が生きている昆虫の数を非常に正確に数えることができるように狭窄チャネル部140を通過できる。
狭窄チャネル部140内への最も最適な視野を得るために、スリット形状の貫通穴138が狭窄チャネル部140の幅の少なくとも90%の長さをスリット形状の貫通穴138の横方向で有する実施形態が提供される。この実施形態は、計数装置8の視野を潜在的に迂回し得る生きている昆虫の数を最小限に抑える。
一実施形態において、スリット形状の貫通穴138は、面取りされた又は丸みを帯びた下流側内縁部141、すなわち、スリット形状の貫通穴138の下流側で該貫通穴の長手方向に延在する下流側内縁部141を備え、それにより、空気が第1の端部10’から第2の端部10’’に流れる方向で空気Aが狭窄チャネル部140に引き込まれているときに狭窄チャネル部140内で乱流が低減されて層流が維持される。
狭窄チャネル部140内への視野を可能にするスリット形状の貫通穴138を伴う生昆虫放出部材11は、生昆虫幼虫輸送装置100から出る生きている昆虫の数を正確に数えることができる極めて有用な計数装置8を可能にする。特に、ここでは生昆虫放出部材11を用いて生きている昆虫の正確な計数が可能であるため、生昆虫幼虫輸送装置100における生きている昆虫の孵化特性及び発育特性に関する情報を推定することができる。例えば、生昆虫放出部材11を通過する生きている昆虫の数を数えることにより、生きている昆虫(例えば、昆虫の卵)に対する温度及び/又は相対湿度の影響が何であるか及び少なくとも1つのリザーバ128における昆虫の孵化時間を推測することができる。したがって、生昆虫放出部材11及び計数装置8は、生きている昆虫の孵化特性に関する更なる情報を得ることができるようにする。
狭窄チャネル部140は、生きている昆虫がスリット形状の貫通孔138を通じて逃げるのを防止するが、生きている昆虫が生昆虫放出部材11からその近位端/第2の端部10’’で出る外向きの空気ストリームAは、一般に、遠位端/第1の端部10’に入る内向きの空気ストリームAよりも遅い。速度のこの損失を補償するために、生昆虫放出部材11の第2の端部10’’内に更なる空気Aを導入するように構成される空気増幅ユニット142が生昆虫放出部材11の近位端/第2の端部10’’に設けられる実施形態が提供される。これは、生きている昆虫を伴う外向きの空気ストリームAが生昆虫放出部材11の第2の端部10’に接続されるサイクロン分離システムなどのシステムの他の部分に流れるのに十分な速度及び勢いを有するようにする。
典型的な実施形態において、空気増幅ユニット142は、生昆虫放出部材11の近位側の第2の端部10’’に更なる空気Aを導入できるようにする空気供給源に接続するための空気供給接続部144に流体結合される周方向チャンバ143を備え、この場合、1つ以上の空気増幅出口145が、生昆虫放出部材11の第2の端部10’’の内壁147に周方向で配置され、また、1つ以上の空気増幅出口145は周方向チャンバ143に流体接続される。この実施形態において、1つ以上の空気増幅出口145は、乱流が最小限に抑えられるように第2の端部10’内への更なる空気Aの均一な導入を可能にする。典型的な実施形態において、単一の空気増幅出口145は、周方向チャンバ143に流体結合される内壁147に周方向スリットの形態で設けられて、更なる空気Aの均一な導入を可能にしてもよい。
前述のように、空気増幅ユニット142は、生昆虫放出部材11の第2の端部10’に接続されるサイクロン分離器などのシステムの他の部分に流れるのに十分な速度及び勢いを有する生きている昆虫を伴う外向きの空気ストリームAを可能にする。
図13は、本発明の一実施形態に係る1つ以上の生昆虫幼虫輸送装置100に接続されるそのようなサイクロン分離システム148の断面図を示す。図示の実施形態において、輸送装置100は前述の生昆虫放出部材11を備え、該生昆虫放出部材11は、例えば、ベンチュリ効果によって生きている昆虫が生昆虫放出部材を通じて逃げるのを防ぐために、スリット形状の貫通穴138と狭窄チャネル部140とを伴う喉部137を備える。計数装置8が場合により喉部137の反対側にランプなどの光源9を伴ってスリット形状の貫通穴138に隣接して設けられてもよい。スリット形状の貫通穴138により、計数装置8は、生昆虫放出部材11を通過する生きている昆虫を数えるための狭窄チャネル部140内への視野を有することができる。光源9は、スリット形状の貫通穴138を通じて付加的な照明を与えることができる。
図示のように、生きている昆虫を各生昆虫放出部材11の外向きの空気ストリームAから分離するためにサイクロン分離システム148が1つ以上の生昆虫幼虫輸送装置100に接続される。サイクロン分離システム148は、上チャンバ部分150と円錐形状の下チャンバ部分151とを有する主サイクロンチャンバ149を備え、この場合、上チャンバ部分150は1つ以上の吸気チャネル152に接続され、吸気チャネルのそれぞれは生きている昆虫を含む空気ストリームを供給する一次空気源に接続するように配置される。ここで、一次空気源によって供給される空気ストリームは、前述のように生昆虫放出部材11の外向きの空気ストリームAである。したがって、1つ以上の吸気チャネル152のそれぞれは、1つ以上の生昆虫幼虫輸送装置100のうちの1つの生昆虫幼虫輸送装置100に接続するように配置される。
明確にするために生昆虫幼虫輸送装置100が1つしか描かれないが、当業者であれば分かるように、生昆虫放出部材11の図示の第1の端部10’のそれぞれが生昆虫幼虫輸送装置100に接続されることに留意されたい。
下チャンバ部分151は、サイクロン分離システム148から生きている昆虫を放出するための主放出導管(図示せず)を有する放出端部153’を備える放出ノズル153に接続される。放出端部153’は、二次空気源155に接続するための空気導入部材154を備え、空気導入部材154は、空気を放出ノズル153へと逆方向に導入するように構成される。放出ノズル153への逆方向の空気の導入は、生きている昆虫の放出を停止させる。
好適な実施形態において、空気導入部材154は、空気を放出ノズル153へと逆方向に断続的に導入するように構成される。
1つ以上の生昆虫幼虫輸送装置100のそれぞれは、サイクロン分離システム148に向けて生昆虫放出部材11を通過する生きている昆虫を伴う外向きの空気ストリームAを供給し、サイクロン分離システム148は、その後、空気導入部材154の断続的な動作によって分離された生きている昆虫をバッチ式態様で放出する。
当業者であれば分かるように、動作中、外向きの空気ストリームAを運ぶ1つ以上の吸気チャネル152は、上チャンバ部分150内の複合した外向きの空気ストリームAから生きている昆虫を遠心分離できるようにする主渦を上チャンバ部分150内にもたらす。分離された生きている昆虫は、放出ノズル153へ向けて下チャンバ部分151の円錐状の内壁をたどる。円錐形状の下チャンバ部分151に起因して、上チャンバ部分150から該チャンバ部分に配置される空気出口Eを通じて出る「清浄な」空気の上昇する内部渦が生成される。
放出された生きている昆虫は、放出ノズル153の下方に配置されるコンテナ156内に収集されてもよく、コンテナ156はコンベヤシステム157によって移動可能である。例えば、コンテナ156が所望の数の生きている昆虫を収容する場合には、放出ノズル153へと逆方向に空気を導入するために空気導入部材154が作動されてもよく、その結果として、生きている昆虫の放出が一時的に停止される。生きている昆虫の放出が停止すると、コンテナ156が他のコンテナと交換されてもよく、他のコンテナが正しく位置決めされた時点で、サイクロン分離システム148から分離された生きている昆虫の放出を再開するために空気導入部材154の作動が停止されてもよい。
一実施形態において、サイクロン分離システム148は、該システムから放出されている生きている昆虫の数を数えるために放出ノズル153に隣接して配置される更なる計数装置158、例えば更なるカメラを備えてもよい。空気導入部材154の作動及び作動停止は、放出されている生きている昆虫の数えられた数に基づいて制御されてもよい。随意的に、更なる計数装置158のための照明条件を改善するために、更なる光源159が設けられてもよい。
更に示されるように、各生昆虫放出部材11の第2の端部10’’には、外向きの空気ストリームAをそれが十分な速度及び勢いに達するように増強するための空気増幅ユニット142が設けられてもよい。
好適には、サイクロン分離システム148がサイクロン分離システム148に入る生きている昆虫の流れを中断させることなく連続的に動作できるように、複数の生昆虫幼虫輸送装置100が対応する数の吸気チャネル152に接続される。このようにすると、サイクロン分離システム148をスケールアップさせて、任意の所望の数の生きている昆虫のバッチ式放出を達成することができる。上チャンバ部分150が、主サイクロン本体149に入る生きている昆虫の遠心分離を更に最適化するために、上チャンバ部分150内へ「パイロット」空気ストリームを供給するように構成される補助吸気チャネル160に接続されてもよいことに留意されたい。
本発明の生昆虫輸送装置のこれらの実施形態は全てアメリカミズアブの生きている新生幼虫の輸送に適しており、これらの幼虫は、1mm〜4mmの体直径と、5mm〜12mmの範囲の体長とを有する。
本発明を幾つかの実施形態に関して説明してきたが、本明細書を読んで図面を検討すると、本発明の代替、修正、置換、及び、均等物が当業者に明らかになると考えられる。本発明は、図示の実施形態に決して限定されない。添付の特許請求の範囲によって規定される範囲から逸脱することなく、変更を行なうことができる。

Claims (41)

  1. 生昆虫幼虫輸送装置(1,100)であって、
    遠位端(15)及び近位端(121’’)を有する流体案内ユニット(12,112,112’)と、遠位端及び近位端を有する少なくとも1つの長手方向の流体案内部材(12’,12’’)とを備え、前記流体案内部材の前記遠位端が前記流体案内ユニットの前記遠位端に配置されており、前記流体案内部材の前記近位端が前記流体案内ユニットの前記近位端の方に向けられており、
    前記少なくとも1つの流体案内部材が、前記流体案内部材の前記遠位端から前記近位端まで延びる滑らかな上面を更に有し、前記上面が、前記少なくとも1つの流体案内部材の前記遠位端と前記近位端との間に生昆虫幼虫受け部を備え、前記流体案内部材が水平面に対して角度(α)で傾けられており、
    前記輸送装置が、前記流体案内ユニットの前記遠位端に配置されるとともに、流体の供給源(200)に接続するように構成される、第1の流体放出部材を備え、前記第1の流体放出部材が、前記輸送装置の動作中に前記少なくとも1つの流体案内部材の前記上面にわたって前記流体案内部材の前記遠位端から前記近位端へ流体の第1の層流を供給するように更に構成されており、
    前記輸送装置が、前記流体案内ユニットの前記上面の前記生昆虫幼虫受け部の上方に配置されるフィーダー装置(127)を更に備え、前記フィーダー装置が、生きている昆虫の幼虫を前記生昆虫幼虫受け部の上方に解放するための少なくとも1つのリザーバ(128)を受けるように構成されており、
    前記生昆虫幼虫輸送装置(1,100)が、前記流体案内ユニット(12,112,112’)を覆うケーシング(5,105)を更に備え、前記フィーダー装置(127)が、前記ケーシング(5,105)の内側の温度を制御するための温度制御ユニットを更に備える及び/又は前記ケーシング(5,105)の内側の相対空気湿度を制御するためのユニットを更に備える、
    生昆虫幼虫輸送装置(1,100)。
  2. 前記少なくとも1つの流体案内部材(12’,12’’)が、10cm〜200cm、好ましくは20cm〜140cm、より好ましくは25cm〜120cm、最も好ましくは約25cm〜50cmの長手方向の長さを有する、請求項1に記載の生昆虫幼虫輸送装置(1,100)。
  3. 前記輸送装置が最大で1つの長手方向の流体案内部材(12’,12’’)を備える、請求項1又は2に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  4. 前記輸送装置が、少なくとも2つの瓦状に重なって結合される長手方向の流体案内部材(12’,12’’)を備え、前記流体案内部材が、第1の流体案内部材の前記近位端(121’)及び第2の流体案内部材の前記遠位端(122’)に配置されるカプラー(18,18)によって瓦状に重なって結合されている、請求項1又は2に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  5. 前記少なくとも2つの流体案内部材を瓦状に重ねて結合する前記カプラーには、更なる流体放出部材(20,114’)が設けられており、前記更なる流体放出部材が、それぞれの更なる流体放出部材をガスの供給源に接続するように構成されるコネクタを備え、前記更なる流体放出部材が、前記輸送装置の動作中に前記少なくとも1つの流体案内部材の前記上面にわたる前記ガスの第1の層流を前記流体案内ユニットの前記遠位端から前記近位端まで下方から増強するように構成されている、請求項4に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  6. 前記ガスが空気である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  7. 前記ガスの供給源が、圧縮ガスを供給する圧縮機(14’)を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  8. 前記ガスの供給源が、前記流体放出部材を通じてガスを推し進めるためのポンプを備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  9. 前記ガスが温度制御されたガスである、及び/又は、前記ガスが相対湿度制御されたガスである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  10. 前記フィーダー装置が、前記少なくとも1つの流体案内部材の前記上面の前記生昆虫受け部の上方の所定の距離で、生きている昆虫の幼虫のための少なくとも1つのリザーバ(128)を受けるように構成されている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  11. 前記少なくとも1つの流体案内部材の少なくとも前記滑らかな上面が、ステンレス鋼、アルミニウム、ポリプロピレン及びポリエチレンなどのポリマー、ポリマーブレンド、又は、これらの組み合わせのいずれかから形成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  12. 前記傾斜角(α)が、0°〜45°、好ましくは0°〜20°、より好ましくは0°〜10°、最も好ましくは0°〜5°である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  13. 第1の端部及び第2の端部を伴う平坦な表面を有する生昆虫放出部材(11)を更に備え、前記放出部材がその第1の端部で前記流体案内ユニット(12)の前記近位端に結合されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の生昆虫輸送装置。
  14. 前記生昆虫放出ユニットの前記近位端で前記生昆虫輸送装置から出る前記第1の層流中の生きている昆虫を数えるための生昆虫計数装置(8)を更に備える、請求項13に記載の生昆虫輸送装置。
  15. 前記計数装置が高速カメラ(8)である、請求項14に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  16. 生きている昆虫のための前記リザーバ(128)が、昆虫卵収集インタフェース又は昆虫卵ホルダである、請求項1〜15のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  17. 前記フィーダー装置が、生きている昆虫の幼虫を前記生昆虫受け部の上方に解放するための2〜250個のリザーバ、好ましくは10〜100個、より好ましくは約32個又は約64個のリザーバを受けるように構成されている、請求項1〜16のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  18. 前記生昆虫輸送装置が、生きているアメリカミズアブの新生幼虫を輸送するようになっている、請求項1〜17のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  19. 前記フィーダー装置が、ガスの前記第1の層流の経路の方向に対して所定の向きで前記少なくとも1つのリザーバを受けるように構成されており、それにより、前記リザーバの主面がガスの前記第1の層流の方向に対して垂直に向けられている、請求項1〜18のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  20. 前記生昆虫受け部が、前記少なくとも1つの長手方向の流体案内部材(112,112’)の長手方向の側面に沿って配置される側壁(113’,113’’)を更に備え、前記側壁が、前記少なくとも1つの流体案内部材の前記上面に対して鈍角(β)で傾けられており、
    各側壁が上面及び下面を有し、前記下面が、前記少なくとも1つの長手方向の流体案内部材の長手方向側面に接続されており、各側壁が、前記下面と前記上面との間に配置される滑らかな表面を有し、
    各側壁の前記上面には、少なくとも第2の流体放出部材(131,131’)が設けられており、前記輸送装置の動作中に前記側壁の前記上面からガスの前記第1の層流の経路まで前記側壁の前記表面にわたってガスの第2の層流を供給するために、第2の流体放出部材のそれぞれが、各側壁(113’,113’’)の前記上面に配置されるとともに、前記第2の流体放出部材をガスの供給源に接続するように構成されるコネクタを備え、ガスの前記第2の層流がガスの前記第1の層流に対して垂直に向けられている、
    請求項1〜19のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  21. 前記生昆虫受け部が、前記少なくとも1つの長手方向の流体案内部材(12’,12’’,12’’’)の長手方向側面に沿って配置される凸状側壁(113’,113’’)を更に備え、各凸状側壁(113’,113’’)が、上面及び下面と、前記上面と前記下面との間に配置される滑らかな凸面(115)とを有し、前記下面が、前記少なくとも1つの流体案内部材(12’,12’’,12’’’)の長手方向の側面に接続されており、
    前記生昆虫幼虫輸送装置(100)の動作中に前記凸状側壁(113’,113’’)の前記表面(115)にわたって前記凸状側壁の前記上面から前記少なくとも1つの流体案内部材(12’,12’’,12’’’)までガスの第2の層流を供給するために、各凸状側壁(113’,113’’)の前記上面には、第2の流体放出部材(131,131’)をガスの供給源に接続するように構成されるコネクタを備える前記第2の流体放出部材(131,131’)が設けられている、
    請求項1〜19のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  22. 前記少なくとも1つの流体案内部材(12’,12’’,12’’’)に沿ってその上方に、前記流体案内部材に対してクリアランス距離(C)を隔てて延びるカバー部材(132)を更に備える、請求項20又は21に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  23. 前記カバー部材(132)が複数のカバー側壁(134)を備え、各カバー側壁(134)が、前記凸状側壁(113’,113’’)のうちの一方に沿って上向きに及び長手方向/長さ方向に延びている、請求項22に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  24. 前記カバー部材(132)が、傾斜したルーフ(133)を更に備える、請求項22又は23に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  25. 前記流体案内ユニット(112)及び前記フィーダー装置(127)を覆う前記ケーシング(5)が、閉じられた内容積部(V)を画定する上壁(2)及び側壁(3,4,7)を備え、前記内容積部(V)内に前記少なくとも1つのリザーバ(128,128’)が配置されており、前記生昆虫幼虫輸送装置(100)が、前記ケーシング(5)の前記内容積部(V)に所望の温度及び/又は相対湿度の空気を供給するように構成される、前記上壁(2)に接続される空気供給チャネル(5a)を備える、請求項6又は7に従属する場合の請求項1〜24のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  26. 前記ケーシング(5)が、前記上壁(2)の下方に前記上壁(2)から壁距離(Dw)を隔てて配置される二次的上壁(2a)を更に備え、前記二次的上壁(2a)が、前記上壁(2)と前記二次的上壁(2a)との間に空洞空間(135)を画定しており、前記二次的上壁(2a)が、前記空洞空間(135)と前記ケーシング(5)の前記内容積部(V)とを流体接続する1つ以上のスリット(136)を更に備える、請求項25に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  27. 前記生昆虫放出部材(11)が、前記生昆虫放出部材(11)の前記第1の端部(10’)と前記第2の端部(10’’)との間に配置される喉部(137)を備え、放出チャネル(139)が、前記第1の端部(10’)と前記第2の端部(10’’)との間で延びるとともに、前記喉部(137)に狭窄チャネル部(140)を備え、前記喉部(137)には、前記喉部(137)を貫通して横方向に延びるスリット形状の貫通穴(138)が設けられている、請求項1〜26のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  28. 前記狭窄チャネル部(140)が長方形の断面を備える、請求項27に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  29. 前記スリット形状の貫通穴(138)が、前記スリット形状の貫通穴(138)の方向で前記狭窄チャネル部(140)の幅の少なくとも90%の長さを有する、請求項27又は28に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  30. 前記スリット形状の貫通穴(138)が、面取りされた又は丸みを帯びた下流側内縁部(141)を備える、請求項27〜29のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  31. 前記生昆虫放出部材(11)の前記第2の端部(10’’)には、更なる空気(A)を前記第2の端部(10’’)に導入するように構成される空気増幅ユニット(142)が設けられている、請求項27〜30のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置。
  32. サイクロン分離システムと請求項1〜31のいずれか一項に記載の1つ以上の生昆虫幼虫輸送装置との組み合わせであって、前記サイクロン分離システム(148)が、上チャンバ部分(150)と円錐形状の下チャンバ部分(151)とを有する主サイクロンチャンバ(149)を備え、前記上チャンバ部分(150)が1つ以上の吸気チャネル(152)に接続されており、前記吸気チャネルがそれぞれ、前記1つ以上の生昆虫幼虫輸送装置(100)のうちの1つの生昆虫幼虫輸送装置(100)に接続するように配置されており、
    前記下チャンバ部分(151)が、前記サイクロン分離システム(148)から生きている昆虫を放出するための主放出導管を有する放出端部(153’)を備える放出ノズル(153)に接続されており、
    前記放出端部(153’)が、二次空気源(155)に接続するための空気導入部材(154)を備え、前記空気導入部材(154)が、空気を前記放出ノズル(153)へと逆方向に導入するように構成されている、組み合わせ。
  33. 前記サイクロン分離システム(148)が、前記放出ノズルから放出される生きている昆虫の数を数えるために前記放出ノズル(153)に隣接して配置される更なる計数装置(158)を備える、請求項32に記載の組み合わせ。
  34. 生きている新生昆虫の幼虫を輸送するための方法であって、
    昆虫の卵を含むオビサイトを用意するステップと、
    請求項1〜31のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置を用意するステップと、
    前記輸送装置内に空気の層流を供給するステップと、
    前記オビサイトを前記輸送装置のフィーダー装置に配置するステップと、
    生きている新生昆虫の幼虫を、前記オビサイト内の前記幼虫の孵化時に、前記新生昆虫の幼虫を空気の前記第1の層流中に取り込むことによって輸送するステップと、
    を含む方法。
  35. 生きている新生昆虫の幼虫を分配するための請求項1〜31のいずれか一項に記載の生昆虫幼虫輸送装置の使用であって、前記輸送装置によって輸送される生きている新生昆虫の幼虫が、所定の数の生きている新生昆虫の幼虫が前記流体案内ユニットの前記近位端又は前記昆虫放出部材の前記第2の端部を通過するまでの期間にわたって、前記輸送装置に備えられた前記流体案内ユニットの前記近位端で又は前記輸送装置に備えられた前記昆虫放出部材の前記第2の端部で第1の容器内に収集されることで、適量の生きている新生昆虫の幼虫が供給される、使用。
  36. 前記所定の数の生きている新生昆虫の幼虫が、前記生昆虫幼虫輸送装置から出る前記第1の層流中の生きている昆虫を数えるための計数装置によって確認される、請求項35に記載の使用。
  37. 前記昆虫がアメリカミズアブである、請求項34に記載の方法又は請求項35もしくは36に記載の使用。
  38. 前記第1の層流中の空気が、22℃〜30℃の温度の温度制御された空気である、請求項34もしくは37に記載の方法又は請求項35もしくは36に記載の使用。
  39. 前記第1の層流中の空気が、40%〜90%の相対湿度を有する相対湿度制御された空気である、請求項34、37もしくは38のいずれか一項に記載の方法又は請求項35もしくは36に記載の使用。
  40. 前記第1の層流中の空気が、10m/秒〜70m/秒の速度を有する、請求項34もしくは37〜39のいずれか一項に記載の方法又は請求項35もしくは36に記載の使用。
  41. 前記第1の層流中の空気が、前記流体放出部材の位置で10バール〜0.8バールの圧力を有する、請求項34もしくは37〜40のいずれか一項に記載の方法又は請求項35もしくは36に記載の使用。
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