Long Term Evolution(LTE)における無線リンク監視(RLM)ハンドリングでは、重要な問いは、ユーザ機器(UE)が同期中(IS:In Synch)イベントおよび同期外れ(OOS:Out−of−Sync)イベントをどのように生成するかである。UEにおけるRLM機能の1つの目的は、RRC_CONNECTED状態でサービングセルのダウンリンク(DL)無線リンク品質を監視することである。これは、セル固有参照信号(CRS)に基づき、CRSは、所与のLTEセルに関連し、物理セル識別子(PCI)から導出される。RRC_CONNECTED状態にあるとき、これは、UEが、UEがそのサービングセルに関して同期中であるのか同期外れであるのかを決定することを可能にする。
DL無線リンク品質のUEの推定値は、RLMの目的で、OOSしきい値およびISしきい値(それぞれ、QoutおよびQin)と比較される。これらのしきい値は、サービングセルからの仮想的(hypothetical)物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)送信のブロック誤り率(BLER)に関して表現される。具体的には、Qoutは10%BLERに対応し、Qinは2%BLERに対応する。同じしきい値レベルが、間欠受信(DRX)有りでおよび無しで適用可能である。
CRSベースDL品質と仮想的PDCCH BLERとの間のマッピングは、UE実装形態に依存する。しかしながら、様々な環境について規定されたコンフォーマンステストによって、性能が検証される。さらに、UEは、PDCCHがどこにスケジュールされることになるかを必ずしも知っているとは限らないので、DL品質は、全帯域にわたるCRSの参照信号受信電力(RSRP)に基づいて計算される。これは、以下で図1に関して説明されるように、PDDCHが全DL送信帯域幅にわたってどこにでもスケジュールされ得るからである。
図1は、PDCCHが全DL送信帯域幅にわたってどのようにスケジュールされ得るかの一例を示す。より詳細には、図1は、各々が10msの持続時間を有する複数の無線フレーム10を示す。各無線フレーム10は10個のサブフレーム15からなり、各サブフレーム15が1msの持続時間を有する。UEは、RLMのために無線フレーム10ごとに1つのサンプルを実施する。上述のように、UEは、PDCCHがどこにスケジュールされることになるかを必ずしも知っているとは限らないので、DL品質は、全帯域にわたるCRSのRSRPに基づいて計算される。
DRXが設定されないとき、最後の200ms期間にわたって推定されたDL無線リンク品質がしきい値Qoutよりも悪くなったときにOOSが発生する。同様に、DRXがなければ、最後の100ms期間にわたって推定されたDL無線リンク品質がしきい値Qinよりも良好になったときにISが発生する。OOSが検出されると、UEは、ISの評価を始動する。
LTEにおける無線リンク失敗(RLF:Radio Link Failure)モデリングでは、重要な問いは、RRC_CONNECTEDにある間にUEがネットワークによって到達され得ないことをUEが検出したときのUE自律アクションを制御するために、上位レイヤが、RLMからの内部で生成されたIS/OOSイベントをどのように使用するかである。LTEでは、OOSイベントおよびISイベントの発生は、UEの物理レイヤによってUEの上位レイヤに内部で報告され、上位レイヤは、以下で図2に関してより詳細に説明されるように、RLFの評価のために無線リソース制御(RRC)/レイヤ3(すなわち、上位レイヤ)フィルタ処理を適用し得る。
図2は、RLFを評価するための例示的なプロシージャを示す。ステップ201において、UEは、第1のOOSイベントを検出する。ステップ203において、UEは、最高N310個の連続する同期外れイベントを検出し、(その部分が以下で抜粋される、RRC仕様3GPP TS38.331に記載されているように)タイマーT310を開始する。ステップ205において、タイマーT310が満了し、RLFが発生する。次いで、UE送信機が40ms内にオフにされ、RRC再確立プロシージャが開始する。UEはタイマーT311を開始し、UEは最良のセルを探索する。ステップ207において、UEは、ターゲット(すなわち、最良の)セルを選択する。ステップ209において、UEは、ターゲットセルについてのシステム情報(SI)を収集し、ランダムアクセスチャネル(RACH)プリアンブルをターゲットセルに送る。ステップ211において、UEは、ULグラントを収集し、RRC接続再確立要求メッセージを送る。
上述のように、RLFに関係する詳細なUEアクションは、RRC仕様(3GPP TS38.331)において把握される。3GPP TS38.331の一部分が以下で抜粋される。
5.2.2.9 SystemInformationBlockType2の受信時のアクション
SystemInformationBlockType2を受信すると、UEは、以下を行うものとする。
1> radioResourceConfigCommon中に含まれる設定を適用する。
...
1> RRC_CONNECTEDにあり、UEに、rlf−TimersAndConstants内に受信されたRLFタイマーおよび定数値が設定された場合、
2> タイマーT300の値を除いて、ue−TimersAndConstants中のタイマーおよび定数のその値を更新しない。
...
5.3.10 無線リソース設定
5.3.10.0 全般
UEは、以下を行うものとする。
...
1> 受信されたradioResourceConfigDedicatedがrlf−TimersAndConstantsを含む場合、
2> 5.3.10.7において指定されているようなタイマーおよび定数の値を再設定する。
...
5.3.10.7 無線リンク失敗タイマーおよび定数再設定
UEは、以下を行うものとする。
1> 受信されたrlf−TimersAndConstantsが解放にセットされた場合、
2> SystemInformationBlockType2(またはNB−IoTにおけるSystemInformationBlockType2−NB)中で受信されたue−TimersAndConstants中に含まれるような、タイマーT301、T310、T311および定数N310、N311のための値を使用する。
1> 他の場合、
2> 受信されたrlf−TimersAndConstantsに従ってタイマーおよび定数の値を再設定する。
1> 受信されたrlf−TimersAndConstantsSCGが解放にセットされた場合、
2> 稼働している場合、タイマーT313を停止し、
2> タイマーt313ならびに定数n313およびn314の値を解放する。
1> 他の場合、
2> 受信されたrlf−TimersAndConstantsSCGに従ってタイマーおよび定数の値を再設定する。
...
5.3.10.11 SCG専用リソース設定
UEは、以下を行うものとする。
...
1> 受信されたradioResourceConfigDedicatedSCGがrlf−TimersAndConstantsSCGを含む場合、
2> 5.3.10.7において指定されているようなタイマーおよび定数の値を再設定する。
...
5.3.11 無線リンク失敗関係アクション
5.3.11.1 RRC_CONNECTEDでの物理レイヤ問題の検出
UEは、以下を行うものとする。
1> T300も、T301も、T304も、T311も稼働していない間に、下位レイヤからPCellについてのN310個の連続する「同期外れ」指示を受信すると、
2> タイマーT310を開始する。
1> T307が稼働していない間に、下位レイヤからPSCellについてのN313個の連続する「同期外れ」指示を受信すると、
2> T313を開始する。
注: 物理レイヤ監視および関係する自律アクションは、PSCellを除いてSCellに適用されない。
5.3.11.2 物理レイヤ問題の回復
T310が稼働している間に、下位レイヤからPCellについてのN311個の連続する「同期中」指示を受信すると、UEは、以下を行うものとする。
1> タイマーT310を停止する。
1> 稼働している場合、タイマーT312を停止する。
注1: この場合、UEは、明示的シグナリングなしにRRC接続を維持し、すなわち、UEは、無線リソース設定全体を維持する。
注2: 「同期中」も「同期外れ」もレイヤ1によって報告されない時間の期間は、連続する「同期中」または「同期外れ」指示の数の評価に影響を及ぼさない。
T313が稼働している間に、下位レイヤからPSCellについてのN314個の連続する「同期中」指示を受信すると、UEは、以下を行うものとする。
1> タイマーT313を停止する。
5.3.11.3 無線リンク失敗の検出
UEは、以下を行うものとする。
1> T310満了時に、あるいは
1> T312満了時に、あるいは
1> T300も、T301も、T304も、T311も稼働していない間に、MCG MACからランダムアクセス問題が指示されると、あるいは
1> 再送信の最大数が、SRBについて、あるいはMCGまたはスプリットされたDRBについて到達されたことがMCG RLCから指示されると、
2> MCGについて無線リンク失敗が検出される、すなわちRLFと見なす。
2> NB−IoTを除いて、以下の無線リンク失敗情報を、以下のようにそのフィールドをセットすることによって、VarRLF−Reportに記憶する。
3> もしあれば、VarRLF−Report中に含まれる情報をクリアする。
...
3> connectionFailureTypeをrlfにセットする。
3> c−RNTIを、PCell中で使用されるC−RNTIにセットする。
3> rlf−Causeを、無線リンク失敗を検出するためのトリガにセットする。
2> ASセキュリティがアクティブ化されなかった場合、
3> UEがNB−IoT UEである場合、
4> 解放原因「RRC接続失敗」を伴って、5.3.12において指定されているような、RRC_CONNECTEDを出ると、アクションを実施する。
3> 他の場合、
4> 解放原因「その他」を伴って、5.3.12において指定されているような、RRC_CONNECTEDを出ると、アクションを実施する。
2> 他の場合、
3> 5.3.7において指定されているような接続再確立プロシージャを始動する。
UEは、以下を行うものとする。
1> T313満了時に、あるいは
1> SCG MACからランダムアクセス問題が指示されると、あるいは
1> 再送信の最大数が、SCGまたはスプリットされたDRBについて到達されたことがSCG RLCから指示されると、
2> SCGについて無線リンク失敗が検出される、すなわちSCG−RLFと見なす。
2> SCG無線リンク失敗を報告するために、5.6.13において指定されているようなSCG失敗情報プロシージャを始動する。
UEは、電源切断時にまたはデタッチ時に、無線リンク失敗が検出されてから48時間後に、無線リンク失敗情報を廃棄し、すなわち、UE変数VarRLF−Reportを解放し得る。
5.3.12 RRC_CONNECTEDを出たときのUEアクション
RRC_CONNECTEDを出ると、UEは、以下を行うものとする。
1> MACをリセットする。
1> T320、T322、T325、T330を除いて、稼働しているすべてのタイマーを停止する。
1> RRC_CONNECTEDを出ることが、RRCの中断によってトリガされた場合、
...
1> 他の場合、
2> すべての確立されたRBのためのRLCエンティティ、MAC設定および関連するPDCPエンティティの解放を含めて、すべての無線リソースを解放する。
2> 解放原因とともに上位レイヤにRRC接続の解放を指示する。
...
情報エレメント(IE)RLF−TimersAndConstantsは、RRC_CONNECTEDにあるUEのために適用可能なUE固有タイマーおよび定数を含んでいる。RLF−TimersAndConstants IEのための抽象構文記法1(ASN.1)が、以下で示される。
以下の表1は、RLF−TimersAndConstants IEのためのフィールド説明を与える。
タイマーおよび定数に関する追加情報が、それぞれ、以下の表2および表3において与えられる。
DRXが使用中であるとき、OOS評価期間およびIS評価期間は、十分なUE電力節約を可能にするために延長される。そのようなシナリオでは、OOS評価期間およびIS評価期間の長さは、設定されたDRXサイクル長に依存する。UEは、OOSが発生したときはいつでもIS評価を開始する。したがって、OOSおよびISの評価のために、同じ期間(TEvaluate_Qout_DRX)が使用される。しかしながら、RLFタイマー(T310)を開始すると、その満了まで、IS評価期間は100msに短縮され、これは、DRXがない場合と同じである。タイマーT310がN311個の連続するIS指示により停止された場合、UEは、DRXベース期間(TEvaluate_Qout_DRX)に従ってIS評価を実施する。
LTEにおけるRLMのために使用される(すなわち、PDCCH品質を「推定する」ためにCRSを測定する)全方法論は、UEがLTEセルに接続されるということに依拠し、LTEセルは、PDCCHおよびCRSを送信する単一のコネクティビティエンティティである。
要約すれば、LTEにおけるRLMは、ネットワークが任意のパラメータを設定する必要がない(すなわち、UEが、無線リンク問題の検出を制御するために、下位レイヤから上位レイヤまで内部でIS/OOSイベントを生成する)ように指定された。一方、RLF/2次セルグループ(SCG)失敗プロシージャは、RRCによって制御され、カウンタ(たとえば、(あまりに早期にRLFをトリガすることを回避するためのフィルタとして働く)N310、N311、N313、N314)およびタイマー(たとえば、T310、T311、T313およびT314)を介してネットワークによって設定される。
RLFパラメータは、IE rlf−TimersAndConstantsまたはradioResourceConfigDedicated IE中で設定される。rlf−TimersAndConstants IEは、SystemInformationBlockType2(または狭帯域モノのインターネット(NB−IoT)におけるSystemInformationBlockType2−NB)中で送信され得る。radioResourceConfigDedicated IEは、RRCConnectionReconfiguration、RRCConnectionReestablishmentまたはRRCConnectionResume、およびRRCConnectionSetupなど、RRCメッセージ内にあり得る。
SCG失敗パラメータは、IE rlf−TimersAndConstantsSCG中で設定され、IE rlf−TimersAndConstantsSCGは、RadioResourceConfigDedicatedSCG−r12 IE中で送信され得る。RadioResourceConfigDedicatedSCG−r12は、RRCConnectionReconfiguration内で送信され得る。
新しい無線(NR)では、RLMはまた、LTEの場合と同様の目的で(すなわち、RRC_CONNECTED状態でサービングセルのDL無線リンク品質を監視するために)規定される。しかしながら、LTEとは異なり、NRでは、あるレベルの設定可能性が、参照信号(RS)タイプ/ビーム/RLMリソース設定と、IS/OOS生成のためのBLERしきい値とに関して、RLMのために導入された。
RSタイプ/ビーム/RLMリソース設定に関して、NRでは、2つのRSタイプ、すなわち、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)/同期信号(SS)ブロック(SSBまたはSSブロック)およびチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)が、L3モビリティのために規定される。SSBは、基本的に、LTEにおける1次同期信号(PSS)および2次同期信号(SSS)ならびにBCH/復調用参照信号(DMRS)と等価な同期信号を備える。L3モビリティのためのCSI−RSは、より設定可能であり、専用シグナリングを介して設定される。2つのRSタイプを規定する異なる理由があり、それらのうちの1つは、ワイドビーム中でSSBを送信し、ナロービーム中でCSI−RSを送信する可能性である。
RAN1#NR AdHoc#2において、NRでは、RLMのために使用されるRSタイプも設定可能である(CSI−RSベースRLMとSSBベースRLMの両方がサポートされる)ことが同意された。RLMのためのRSタイプがRRCシグナリングを介して設定されるべきであることは、自然であるように見える。RAN1#90において、UEについての異なるRLM−RSリソースに対して、一度に単一のRLM−RSタイプのみをサポートすることが同意された。
NRが非常に高い周波数(6GHz超、ただし、最高100GHz)において動作することができるとき、RLMのために使用されるこれらのRSタイプは、ビームフォーミングされ得る。言い換えれば、展開または動作周波数に応じて、UEは、どちらのRSタイプがRLMのために選択されたかにかかわらず、ビームフォーミングされた参照信号を監視するように設定され得る。したがって、LTEとは異なり、RLMのためのRSは、複数のビーム中で送信され得る。
CSI−RSの場合、時間/周波数リソースおよびシーケンスが使用され得る。複数のビームがあり得るとき、UEは、RLMについてどのビームを監視すべきかと、IS/OOSイベントをどのように生成すべきかとを知っている必要がある。SSBの場合、各ビームは、(PBCHおよび/またはPBCH/DMRSスクランブリングにおける時間インデックスから導出された)SSBインデックスによって識別され得る。RAN1#90において、これが設定可能であり、NRにおいて、ネットワークが、RRCシグナリングによって、SSブロックに関係するかまたはCSI−RSに関係するかのいずれかである、X個のRLMリソースを設定することができることが同意された。1つのRLM−RSリソースは、1つのPBCH/SSブロックまたは1つのCSI−RSリソース/ポートのいずれかであり得る。RLM−RSリソースは、少なくともCSI−RSベースRLMの場合、UE固有に設定される。UEが1つまたは複数のRLM−RSリソースに対してRLMを実施するように設定されたとき、すべての設定された(1つまたは複数の)X個のRLM−RSリソースのうちの少なくとも(1つまたは複数の)Y個のRLM−RSリソースに基づく仮想的PDCCH BLERに対応する推定されたリンク品質がQ_inしきい値を上回る場合、周期ISが指示され、すべての設定された(1つまたは複数の)X個のRLM−RSリソースに基づく仮想的PDCCH BLERに対応する推定されたリンク品質がQ_outしきい値を下回る場合、周期OOSが指示される。RLMリソースの数の変更もあり得る。
IS/OOSおよびBLERしきい値設定に関して、UEは、どのリソースを監視すべきか、ならびに、上位レイヤに内部で報告されるべきIS/OOSイベントをどのように生成すべきかを知っている必要がある。(1つまたは複数の)IS/OOS指示の生成に関して、RAN1#89およびRAN1#90において、RAN1が少なくとも周期IS/OOS指示を与えることを計画し、仮想的PDCCH BLERが、PBCH/SSブロックベースRLMとCSI−RSベースRLMの両方についてのIS/OOS条件を決定するためのメトリックとして使用されることが同意された。
信号対干渉プラス雑音比(SINR)がOOSイベントの生成では10%BLERにマッピングし、SINRがISイベントの生成では2%のBLERにマッピングする、LTEとは異なり、NRでは、設定可能な値が規定され得る。RAN1#90において、NRが仮想的PDCCHについて2つ以上の同期中BLER値および同期外れBLER値をサポートすることが同意されたが、RAN1#AdHocにおいて、(RAN4によって決定されるべき)値の2つの可能なペアから、UEについて一度に単一のIS BLERおよびOOS BLERペアが設定され得ることが同意された。したがって、LTEとは異なり、NRでは、IS/OOS生成のためのBLERしきい値は設定可能である。
RLM機能性は、NRにおいて有意な変更を有した(すなわち、ネットワークが、RSタイプ、監視されるべき厳密なリソース、さらにはIS指示およびOOS指示のためのBLERを規定することができる、より設定可能なプロシージャが規定された)が、RLFは、LTEと比較してNRにおいて大きな変更を有しなかった。プラハでのRAN2#99−bisにおいて、(1)RLF検出が(LTEの場合のように)RRC仕様においてNRについて指定され、(2)12月17日に、RLFがL1からの周期IS/OOS指示に基づく(すなわち、これがLTEと同じフレームワークである)ことが同意された。その上、接続モードでは、UEが、DL OOS検出、ランダムアクセスプロシージャ失敗検出、およびRLC失敗検出により、タイマー満了時にRLFを宣言することが同意された。最大自動再送要求(ARQ)再送信が無線リンク制御(RLC)失敗についての唯一の基準であるかどうかは、さらなる検討が必要(FFS:for further study)である。また、NR RLMプロシージャでは、物理レイヤがOOS/IS指示を実施し、RRCがRLFを宣言することが同意された。また、RLF目的で、マルチビーム動作とシングルビーム動作の両方のための単一のプロシージャを目指して、RAN2選好が、IS/OOS指示がセルごとの指示であるべきであることであることが同意された。
ベルリンでのRAN2#99において、少なくとも物理レイヤがRRCに周期OOS/IS指示を通知するというRAN1同意のRAN2理解と、ビーム失敗/回復に関係する下位レイヤからの指示がないときのベースライン挙動が、(1)連続するN1個の周期OOS指示が受信された場合にRRCがDL無線リンク問題を検出し、(2)タイマーが稼働する間に連続するN2個の周期IS指示が受信された場合にRRCがタイマーを停止することであることとがさらに同意された。言い換えれば、LTEの場合のように、NRにおけるRLFはまた、以下のパラメータまたは等価なもの、すなわち、カウンタN310、N311、N313、N314、およびタイマーT310、T311、T301、T313、T314によって支配されると仮定することができる。
RLF変数が、NR、およびNRについて最近同意されたようなUE挙動においてどのように設定され得るかは、以下で再現される。
5.3.11 無線リンク失敗関係アクション
5.3.11.1 RRC_CONNECTEDでの物理レイヤ問題の検出
UEは、以下を行うものとする。
1> T311が稼働していない間に、下位レイヤからPCellについてのN310個の連続する「同期外れ」指示を受信すると、
2> タイマーT310を開始する。
1> T307が稼働していない間に、下位レイヤからPSCellについてのN313個の連続する「同期外れ」指示を受信すると、
2> T313を開始する。
FFS:どの条件の下で物理レイヤ問題検出が実施されるか、たとえば、T300も、T301も、T304も、T311も稼働していない。これは、RRC接続確立/再開/再確立およびRRC接続再設定のためのRRCプロシージャの調和を受ける。
FFS:タイマーのネーミング。
5.3.11.2 物理レイヤ問題の回復
T310が稼働している間に、下位レイヤからPCellについてのN311個の連続する「同期中」指示を受信すると、UEは、以下を行うものとする。
1> タイマーT310を停止する。
FFS:NRにおける早期RLF宣言のためにT312をサポートすべきかどうか。
注1: この場合、UEは、明示的シグナリングなしにRRC接続を維持し、すなわち、UEは、無線リソース設定全体を維持する。
注2: 「同期中」も「同期外れ」もレイヤ1によって報告されない時間の期間は、連続する「同期中」または「同期外れ」指示の数の評価に影響を及ぼさない。
T313が稼働している間に、下位レイヤからPSCellについてのN314個の連続する「同期中」指示を受信すると、UEは、以下を行うものとする。
1> タイマーT313を停止する。
5.3.11.3 無線リンク失敗の検出
UEは、以下を行うものとする。
1> T310満了時に、あるいは
1> T311が稼働していない間に、MCG MACからランダムアクセス問題が指示されると、あるいは
FFS:どの条件の下で物理レイヤ問題検出が実施されるか、たとえば、T300も、T301も、T304も、T311も稼働していない。これは、RRC接続確立/再開/再確立およびRRC接続再設定のためのRRCプロシージャの調和を受ける。
1> 再送信の最大数が、SRBについて、あるいはMCGまたはスプリットされたDRBについて到達されたとMCG RLCから指示されると、
FFS:最大ARQ再送信がRLC失敗についての唯一の基準であるかどうか。
2> MCGについて無線リンク失敗が検出される、すなわちRLFと見なす。
FFS:ビーム失敗回復に関係する指示がRLFの宣言に影響を及ぼし得るかどうか。
FFS:MCG DRBおよびSRBについてのCA複製におけるRLC失敗をどのようにハンドリングすべきか。
FFS:RLF関係測定報告、たとえばVarRLF−ReportがNRにおいてサポートされる。
2> ASセキュリティがアクティブ化されなかった場合、
3> 解放原因「その他」を伴って、x.x.xにおいて指定されているような、RRC_CONNECTEDを出ると、アクションを実施する。
2> 他の場合、
3> x.x.xにおいて指定されているような接続再確立プロシージャを始動する。
UEは、以下を行うものとする。
1> T313満了時に、あるいは
1> SCG MACからランダムアクセス問題が指示されると、あるいは
1> 再送信の最大数が、SCG SRB、SCGまたはスプリットされたDRBについて到達されたことがSCG RLCから指示されると、
2> SCGについて無線リンク失敗が検出される、すなわちSCG−RLFと見なす。
FFS:SCG DRBおよびSRBについてのCA複製におけるRLC失敗をどのようにハンドリングすべきか。
2> SCG無線リンク失敗を報告するために、5.6.4において指定されているようなSCG失敗情報プロシージャを始動する。
タイマーおよび定数に関する追加情報が、NRにおいて設定され得それぞれ、以下の表4および表5において与えられる。
上述のように、IE RLF−TimersAndConstantsは、RRC_CONNECTEDにあるUEのために適用可能なUE固有タイマーおよび定数を含んでいる。RLF−TimersAndConstants IEのためのASN.1がNRにおいてどのように現れ得るかの一例が、以下で示される。
RAN1は帯域幅部分(BWP)の概念を導入し、BWPの概念は、実際のキャリア帯域幅よりも小さくなり得る動作帯域幅をUEに設定することを意図する。これは、LTE(Cat−M1)における「帯域幅低減(bandwidth reduced)」UEのハンドリングとの類似点を有し、「帯域幅低減」UEは、キャリア帯域幅全体上で動作することが可能でない。この説明は、主に、数100MHzに及ぶキャリアと、たとえば、100MHzのキャリア「のみ」をサポートするUEとに関するものであることに留意されたい。言い換えれば、この概念は、Cat−M1の場合よりも100倍広い動作帯域幅をサポートするUEに対処する。LTE Cat−M1の場合のように、設定されたBWPは、キャリアのSSB(PSS/SSS/PBCH/マスタ情報ブロック(MIB))と一致しないことがあり、そのような場合、UEが、どのようにセル同期を収集し、測定を実施し、システム情報ブロック(SIB)を収集するかが決定されなければならない。BWP機能性のこのコア部分のほかに、RAN1はまた、他の変形形態について議論した(たとえば、同じキャリアにおけるまたは同じBWPにおける追加のSSB、ならびに、ネットワークがL1制御信号(たとえば、ダウンリンク制御情報(DCI))によって切り替えることができるいくつかの、場合によっては重複するBWPをUEに設定する可能性がある。
図3は、帯域幅部分の一例を示す。より詳細には、図3は、いくつかの物理リソースブロック(PRB)1〜Nからなる単一のワイドコンポーネントキャリア300の帯域幅を示す。図3の例では、3つのBWP、BWP305A、305B、および305Cが示されている。BWP305Aは、第1のUE、UE1のための第1の帯域幅部分である。BWP305Bは、第2のUE、UE2のための第1の帯域幅部分である。BWP305Cは、第2のUE、UE2のための第2の帯域幅部分である。UE1のためのBWP305AはUE1の最大帯域幅に対応し、BWP305CはUE2の最大帯域幅に対応する。
DL BWPおよびUL BWPは、UEが、データチャネル(たとえば、物理DL共有チャネル(PDSCH)および物理UL共有チャネル(PUSCH))と、対応する制御チャネル(PDCCHおよび物理UL制御チャネル(PUCCH))とを受信および送信することを必要とされる、周波数範囲を決定する。開始点として、BWPは、設定されたキャリア帯域幅超に及ぶことができない。したがって、BWPは、キャリア帯域幅よりも小さいかまたはキャリア帯域幅に等しい(ただし、キャリア帯域幅よりも大きくない)。
(キャリア帯域幅のみを使用することとは対照的に)BWP概念の重要な側面は、キャリア帯域幅全体をハンドリングすることができないUEをサポートすることである。全キャリア帯域幅をサポートするUEは、キャリア全体をも利用することができる。したがって、ネットワークがUE能力に従って専用シグナリングにおいてDL BWPおよびUL BWPを設定することが想定される。
たとえば、BWPは、接続確立後に(すなわち、ネットワークがUE能力を知っているときに)第1のRRCConnectionReconfiguration中で専用シグナリングによって設定され得る。しかしながら、その時点の前に、UEは、ページングメッセージを受信するために、および(ランダムアクセスプロシージャの)Msg2、Msg4と上記で説明されたRRCConnectionReconfigurationとを受信するために、PDCCHおよびPDSCHを読み取ってSIB1を収集しなければならない。したがって、UEには、「初期BWP」が設定されなければならない。RAN1において、RRC接続中にまたはRRC接続が確立された後に、UEに(1つまたは複数の)BWPが明示的に設定(または再設定)されるまで、そのUEについて有効である初期アクティブDL/UL BWPペアがあることが同意された。初期アクティブDL/UL帯域幅部分が所与の周波数帯域についてUE最小帯域幅内に制限されることがさらに同意された。初期アクティブDL/UL BWPの詳細は、さらなる検討が必要である。
いくつかの場合には、ネットワークは、いくつかのUEがサポートするものよりも広い初期BWPを設定することを決定し得る。これは、たとえば、ネットワークが、より広い帯域幅を使用することによってSIB収集時間または接続確立時間を最適化することを希望する場合、当てはまり得る。しかし、この状況はまた、レガシーネットワークが、より低い複雑さを伴ってUEをまだサポートしていない場合、発生し得る。UEは、MIB中で設定された初期BWPに基づいてこれを発見し、UEは、SIB1を収集することができないので、UEは、セルを、禁止されているものと見なすべきである。
接続確立が成功すると、ネットワークは、UE能力に従ってBWPを設定するべきである。BWP設定は、サービングセルについて固有である(すなわち、ネットワークは、各サービングセルについて少なくともDL BWPを設定しなければならない)。UL BWPは、設定されたULを伴う1次セル(PCell)と2次セル(SCell)について設定される。
図4は、デフォルト帯域幅部分の一例を示す。より詳細には、図4は、いくつかのPRB1〜Nからなる単一のワイドコンポーネントキャリア400の帯域幅を示す。さらに、コンポーネントキャリア400はSSBをも含む。図4の例では、4つのBWP、BWP405A、405B、405C、および405Dが示されている。BWP405Aは第1の帯域幅部分であり、BWP405BはBWP405Aのためのデフォルト帯域幅部分である。同様に、BWP405Cは第2の帯域幅部分であり、BWP405DはBWP405CのためのデフォルトBWPである。
LTEでは、各セルは、その中心周波数(周波数分割複信(FDD)の場合、UL+DL)によって、キャリア帯域幅によって、およびPSS/SSS中で伝達されるPCIによって、特徴づけられた。PSS/SSSは、キャリアの中心周波数にあるのが常であった。しかしながら、NRでは、SSB周波数は必ずしも中心周波数であるとは限らず、これは、(無線リソース管理(RRM)測定のコンテキストにおいてすでに説明されたように)両方の値または一方の値、およびオフセットをシグナリングすることを必要とする。初期アクセス時に、UEは、(1つの)SSBを発見し、同期を収集し、MIBを収集し、次いでSIB1を読み取ることを試みなければならない。この時点で、UEは、セル(すなわち、ある周波数上のSSB)を選択した。
UEがRRC接続を確立したとき、ネットワークは、専用BWPを設定し得る。そのBWPは、SSBの周波数と重複し得る。そのBWPがSSBの周波数と重複し得る場合、UEは、同期を再獲得するために、およびSSベース測定を実施するために、任意の時間にSSBを収集(または再収集)することが可能である。UEのDL BWPがUEのサービングセルのSSB周波数と一致する場合、UEは、SSBを収集(または再収集)するために、およびSSベース測定を実施するために、周波数間測定ギャップを必要としない。
しかしながら、セル(キャリア)の動作帯域幅が広い場合、および多くのUEがキャリア帯域幅よりも著しく狭い動作帯域幅を有する場合、ネットワークは、負荷を分散するために、およびシステム容量を最大にするために、UEを、SSB周波数と一致しないBWPに割り当てる。そのようなシナリオは図4に示されており、ここで、BWP405Aおよび405Cは、コンポーネントキャリア400上のSSBと一致しない。LTE Cat−M1の場合のように、これは、これらのUEが、それらのサービングセルのSSBと再同期するために、およびネイバーセルを検出し、測定するために、(周波数間、キャリア内)測定ギャップを必要とすることを暗示する。言い換えれば、UEのDL BWPがUEのサービングセルのSSB周波数と一致しない場合、UEは、SSBを収集(または再収集)するために、およびSSベース測定を実施するために、周波数間(キャリア内)測定ギャップを必要とする。
これは、ただ単一のSSBとシステム情報の単一の発生とを伴って広い動作帯域幅をもつセルを展開するという決定の自然な帰結である。それにもかかわらず、RAN1は、キャリア内の追加のSSB周波数についてUEに通知し、それにより、各/さらなるUEがそれらの設定されたBWP中でSSBを見つけることを保証する可能性をもたらすことを示唆する。一見、これは、測定ギャップの必要を取り除く。しかしながら、これは、RAN2がRRM測定をどのように規定したかと適合しない。たいていのRRM測定イベントでは、UEは、ネイバーセルをサービングセルと比較する。上記で説明されたように、セルは、ある周波数上のSSBと、関連するSIB1とによって特徴づけられる。UEには、そのようなセルを選択する(初期アクセス)か、または、(たとえば、ハンドオーバ(HO)SCell追加中に)そのサービングセルが設定される。これは、それ自体のSSBを含んでいるBWPが設定されているUEがそのセルに移動されるべきである(すなわち、UEが、その元のサービングセルのSSBからBWPのSSBへの周波数間HOを行わなければならない)ことを示唆するように見える。そのSSBもシステム情報(少なくともSIB1)に関連する場合、UEはそのSSBにキャンプオンすることができ、そのSSBは、実際は別のセルにすぎない。したがって、BWPおよびそのBWP内のSSBをUEに設定することは、そのSSBが少なくともSIB1に関連する場合、周波数間HOと等価である。
これは、すべてのRRM測定規定が不変のままである(すなわち、UEが、単に、その新しいSSBをUEのサービングセルと見なし、(典型的に)同じ周波数上のネイバーセルのSSBを探索する)ことを保証する。
BWPの変更は、典型的に、UEの無線周波数(RF)を再同調させることを必要とする。そのようなRF再同調は、たとえば、LTEにおけるSCellアクティブ化/非アクティブ化時に発生する。RAN4アセスメントに基づいて、これは、少なくとも、サブフレームのオーダーの少なくとも割込み(たとえば、グリッチ)を引き起こした。新しいキャリアをアクティブ化することは、最高約30msを要することがわかった。RAN4は、BWPの間で切り替えるのにどのくらいの時間を要し得るかを調査しなかった。これは、BWPが同期参照として同じSSBを使用するかどうかと、一方のBWPが他方のBWPのサブセットにすぎないか否かとに依存し得る。RAN1は、RRCを介して、いくつかの、場合によっては重複するBWPを設定し、次いでL1制御シグナリングによってより動的にトグルする可能性を議論した。
キャリアごとのBWPおよびマルチSSBの議題がRAN2#99−bisにおいて議論され、CONNECTEDモードでのBWP動作について、以下の同意がなされた。RRCシグナリングは、サービングセル(PCell、PSCell)について1つまたは複数のBWP(DL BWPの場合とUL BWPの場合の両方)を設定するようにサポートする。RRCシグナリングは、サービングセルSCellについて0個、1つ、または複数のBWP(DL BWPの場合とUL BWPの場合の両方)(少なくとも1つはDL BWP)を設定するようにサポートする。UEでは、PCell、PSCellおよび各SCellは、周波数において単一の関連するSSBを有する(RAN1用語は「セル規定(cell defining)SSB」である)。セル規定SSブロックは、PCell/PSCellおよびSCellについてのSCell解放/追加のための同期再設定によって変更され得る。UEによって測定される必要がある各SSブロック周波数は、個々の測定対象として設定されるべきである(すなわち、1つの測定対象が単一のSSブロック周波数に対応する)。セル規定SSブロックは、サービングセルの時間参照と見なされ、(どのBWPがアクティブ化されるかにかかわらず)SSBに基づくRRMサービングセル測定について考慮される。L2関与なしに物理レイヤパラメータのRRC再設定によって変更されることになる周波数におけるSSブロックロケーションの変更(ただし、PCIの変更およびシステムフレーム番号(SFN)の変更なし)のためにさらなる最適化が必要とされるかどうかは、さらなる検討が必要である。
PBCH/SSブロックまたはCSI−RSリソースを設定することによってRLMが実施され得ること、および所与のセルについて1つのPBCH/SSブロックのみがあり、そのPBCH/SSブロックがアクティブBWP内に入らないことがあることを考慮すると、BWPのコンテキストにおけるRLM設定についていくつかの問題がある。主要な問題は、(たとえば、L1シグナリングを使用して、または、タイマーが満了したときにUEがあるBWPから別のBWPに切り替えるべきである、タイマーベースソリューションに依拠して)BWPを変更するとき、RRM測定がPBCH/SSブロックに基づくように設定され、サービングセルのためのPBCH/SSブロックが、UEがそこに切り替えられているアクティブBWP内にない場合、UEが、サービングセルについてでさえこれらのRRM測定を実施するために測定ギャップを使用することを必要とし得ることである。さらに、BWPを変更することは、特にPDCCH設定も変化する場合、UEが監視するRLMリソースの変更につながり得る。さらに、ターゲットアクティブBWPは、UEが前のアクティブBWP中で監視していたRSタイプ/リソースを含まないことがあるので、UEが監視するRSタイプを変更する必要があり得る。RLMリソースの数の変更もあり得る。
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連する技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のうちのいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同じように、実施形態のうちのいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになろう。
上記で説明されたように、NRでは、RLMは、PBCH/SSブロックまたはCSI−RSリソースを設定することによって実施され得、所与のセルについて、(アクティブBWP内に入らないことがある)1つのPBCH/SSブロックのみがあり得る。その結果、BWPのコンテキストにおいて発生し得るRLM設定について、いくつかの問題がある。たとえば、BWPを変更するとき、UEは、RRM測定がPBCH/SSブロックに基づくように設定され、サービングセルのためのPBCH/SSブロックが、UEがそこに切り替えられているアクティブBWP内にない場合、サービングセルについてでさえRRM測定を実施するために測定ギャップを使用する必要があり得る。
サービングセルに対するRRM測定では、測定ギャップは、LTE Cat−M1 UEの場合のように使用され得る。しかしながら、SINRを算出するために(次いで、IS/OOSイベントが生成され得るように、マッピングされたBLERに対するQout/Qinしきい値にマッピングするために)使用されるRLM測定は、RRM測定よりもはるかに高い頻度で(LTEでは、4倍程度の頻度で)実施されるべきである。言い換えれば、RRM測定は、典型的に、40msごとに実施され、RLM測定は、無線フレームごとに(すなわち、10msごとに)実施される。このことは、(たとえば、RLMについて監視されるべきRSタイプおよび/または周波数リソースがアクティブBWP外にある設定において)極端に頻繁な測定ギャップを使用することを意味し、これは、実現性がない。測定ギャップの必要に対してPBCH/SSブロックの配置が有することができる影響が図5Aおよび図5Bに示されており、図5Aおよび図5Bは以下でより詳細に説明される。
図5Aおよび図5Bは、単一のSSB周波数ロケーションと複数のBWPとをもつ広帯域コンポーネントキャリアを示す。図5Aでは、3つのBWP505A、505B、および505Cが示されている。さらに、単一のSSB510Aがある。図5Aからわかるように、SSB510Aは、BWP505A、505B、および505Cの各々内に入る。したがって、(たとえばL1シグナリングを介して)BWP505AとBWP505BとBWP505Cとの間で切り替えるとき、BWPを切り替えるときにRRM測定を再設定する必要がない。したがって、図5Aに示されているシナリオでは、ギャップの必要がない。
一方、図5Bは、3つのBWP505D、505E、および505Fを示す。図5Bは、単一のSSB510Bをも図示する。図5Aに示されているシナリオとは対照的に、図5Bでは、BWPのうちの1つ、すなわち、BW505EのみがSSB510Bを含む。したがって、(たとえばL1シグナリングを介して)BWP間で切り替えるとき、アクティブBWPがBWP505DまたはBWP505Fになるように再設定される場合、UEはギャップを必要とし得る(すなわち、BWP切替え時の再設定が必要とされるか、または、少なくとも、UEは、前に設定されたギャップを使用することを開始するべきである(前に設定されたギャップのアクティブ化))。RLMでは、これは、あまりに頻繁に発生し、特にSSB510BがRLMのために使用される場合、あまり効率的でない。
上記で説明されたようにRRM測定を実施するために測定ギャップを使用する必要があることに加えて、BWPのコンテキストにおいて発生し得るRLM設定について、他の問題がある。追加の例として、BWPを変更することは、(特にPDCCH設定も変化する場合)UEが監視するRLMリソースの変更につながり得る。別の例として、ターゲットアクティブBWPは、UEが前のアクティブBWP中で監視していたRSタイプ/リソースを含まないことがあるので、UEが監視するRSタイプを変更する必要があり得る。また別の例として、RLMリソースの数の変更もあり得る。
可能な代替形態は、UEがソースBWP中にRLM目的で監視していたリソースを、アクティブになるべきターゲットBWPが含まないシナリオの場合、RRCシグナリング(たとえば、RRC接続再設定)に依拠することであり得る。しかしながら、これは、(L1シグナリングを介して行われるのか、RAN1が同意したタイマーに基づいて行われのるかにかかわらず)ソースBWPからターゲットBWPへの変更があるたびに、RRCシグナリングが必要とされることを意味する。これは、BWP切替えのためのシグナリング最適化の目的にそぐわない。
さらに、測定されたチャネル品質(たとえば、SINR)と仮想的制御チャネルBLERとの間の関係(したがって、マッピング)は、BWPに応じて異なり得る。さらに、古いBWPはSSブロックを含んでいることがあり、したがってSSブロックベースRLMが設定され得、新しいBWPはSSブロックを含んでいないことがあり、したがって(CSI−RSが新しいBWP内に含まれている)CSI−RSベースRLMがより有用であり得る。
本開示のいくつかの態様および本明細書で説明される実施形態は、これらまたは他の課題のソリューションを提供し得る。1つの例示的な実施形態によれば、無線デバイス(WD)(たとえば、UE)における方法が開示される。WDは、1つまたは複数のRLM設定を取得し、各RLM設定が少なくとも1つのBWPに関連する。いくつかの実施形態では、WDは、ネットワークノード(たとえば、gNB)からのメッセージ中で1つまたは複数のRLM設定を受信することによって、1つまたは複数のRLM設定を取得し得る。いくつかの実施形態では、WDは、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルールに従って1つまたは複数のRLM設定を決定することによって1つまたは複数のRLM設定を取得し得る。いくつかの実施形態では、各RLM設定は、その関連するBWP内でRLMを実施するための無線リソースのセットと、その関連する帯域幅部分内でRLMを実施するための1つまたは複数の設定パラメータとを備え得る。WDは、WDがソースBWPからターゲットBWPに切り替えるべきであると決定する。WDは、ターゲットBWPに関連する取得されたRLM設定に従って、ターゲットBWPに対してRLMを実施する。
別の例示的な実施形態によれば、ネットワークノード(たとえば、gNB)における方法が開示される。ネットワークノードは、1つまたは複数のRLM設定を決定し、各RLM設定が少なくとも1つのBWPに関連する。ネットワークノードは、ターゲットBWPに関連するRLM設定に従って、ターゲットBWPに対してRLMを実施するようにWDを設定する。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、(たとえば、ターゲットBWPのためのBWP設定内のIE中で、および/またはサービングセル設定内のIE中で)ターゲットBWPに関連するRLM設定の指示をWDに送り得る。いくつかの実施形態では、指示は、RLM設定識別子を備え得る。
添付の図面を参照しながら、次に、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
図6は、いくつかの実施形態による、例示的な無線通信ネットワークを示す。本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図6に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、図6の無線ネットワークは、ネットワーク106、ネットワークノード160および160b、ならびに無線デバイス(WD)110、110b、および110cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノード160およびWD110は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、セルラー、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを含み、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(WiMax)、Bluetooth、Z−Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
ネットワーク106は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
ネットワークノード160およびWD110は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能性を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供する、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散型無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散型無線基地局の部分は、分散型アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチ規格無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E−SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
図6では、ネットワークノード160は、処理回路要素170と、デバイス可読媒体180と、インターフェース190と、補助機器184と、電源186と、電力回路要素187と、アンテナ162とを含む。図6の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノード160は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノード160の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体180は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
同様に、ネットワークノード160は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード160が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが、複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体180)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ162がRATによって共有され得る)。ネットワークノード160は、ネットワークノード160に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々に示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード160内の他の構成要素に統合され得る。
処理回路要素170は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路要素170によって実施されるこれらの動作は、処理回路要素170によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
処理回路要素170は、単体で、またはデバイス可読媒体180などの他のネットワークノード160構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード160機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路要素170は、デバイス可読媒体180に記憶された命令、または処理回路要素170内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能性は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素170は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
いくつかの実施形態では、処理回路要素170は、無線周波数(RF)トランシーバ回路要素172とベースバンド処理回路要素174とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路要素172とベースバンド処理回路要素174とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路要素172とベースバンド処理回路要素174との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能性の一部または全部は、デバイス可読媒体180、または処理回路要素170内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路要素170によって実施され得る。代替実施形態では、機能性の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路要素170によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路要素170は、説明される機能性を実施するように設定され得る。そのような機能性によって提供される利益は、処理回路要素170単独に、またはネットワークノード160の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード160によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
デバイス可読媒体180は、限定はしないが、永続記憶域、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路要素170によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体180は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路要素170によって実行されることが可能であり、ネットワークノード160によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体180は、処理回路要素170によって行われた計算および/またはインターフェース190を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素170およびデバイス可読媒体180は、統合されていると見なされ得る。
インターフェース190は、ネットワークノード160、ネットワーク106、および/またはWD110の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェース190は、たとえば有線接続上でネットワーク106との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末194を備える。インターフェース190は、アンテナ162に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ162の一部であり得る、無線フロントエンド回路要素192をも含む。無線フロントエンド回路要素192は、フィルタ198と増幅器196とを備える。無線フロントエンド回路要素192は、アンテナ162および処理回路要素170に接続され得る。無線フロントエンド回路要素は、アンテナ162と処理回路要素170との間で通信される信号を調節するように設定され得る。無線フロントエンド回路要素192は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路要素192は、デジタルデータを、フィルタ198および/または増幅器196の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ162を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ162は無線信号を集め得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路要素192によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路要素170に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード160は別個の無線フロントエンド回路要素192を含まないことがあり、代わりに、処理回路要素170は、無線フロントエンド回路要素を備え得、別個の無線フロントエンド回路要素192なしでアンテナ162に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素172の全部または一部が、インターフェース190の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース190は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末194と、無線フロントエンド回路要素192と、RFトランシーバ回路要素172とを含み得、インターフェース190は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路要素174と通信し得る。
アンテナ162は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ162は、無線フロントエンド回路要素192に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、たとえば2GHzと66GHzとの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全方向、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全方向アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ162は、ネットワークノード160とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード160に接続可能であり得る。
アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路要素170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ162、インターフェース190、および/または処理回路要素170は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
電力回路要素187は、電力管理回路要素を備えるか、または電力管理回路要素に結合され得、本明細書で説明される機能性を実施するための電力を、ネットワークノード160の構成要素に供給するように設定される。電力回路要素187は、電源186から電力を受信し得る。電源186および/または電力回路要素187は、それぞれの構成要素に好適な形式で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード160の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源186は、電力回路要素187および/またはネットワークノード160中に含まれるか、あるいは電力回路要素187および/またはネットワークノード160の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード160は、電気ケーブルなどの入力回路要素またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路要素187に電力を供給する。さらなる例として、電源186は、電力回路要素187に接続された、または電力回路要素187中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
ネットワークノード160の代替実施形態は、本明細書で説明される機能性、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能性のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能性のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図6に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード160は、ネットワークノード160への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード160からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード160のための診断、メンテナンス、修復、および他の管理機能を実施することを可能にし得る。
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ内蔵機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE:customer premise equipment)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、車両対車両(V2V)、車両対インフラストラクチャ(V2I)、車両対あらゆるモノ(V2X)のための3GPP規格を実装することによって、デバイス間(D2D)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシン間(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB−IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連付けられた他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合には、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合には、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
示されているように、無線デバイス110は、アンテナ111と、インターフェース114と、処理回路要素120と、デバイス可読媒体130と、ユーザインターフェース機器132と、補助機器134と、電源136と、電力回路要素137とを含む。WD110は、WD110によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD110内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
アンテナ111は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース114に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナ111は、WD110とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD110に接続可能であり得る。アンテナ111、インターフェース114、および/または処理回路要素120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路要素および/またはアンテナ111は、インターフェースと見なされ得る。
示されているように、インターフェース114は、無線フロントエンド回路要素112とアンテナ111とを備える。無線フロントエンド回路要素112は、1つまたは複数のフィルタ118と増幅器116とを備える。無線フロントエンド回路要素112は、アンテナ111および処理回路要素120に接続され、アンテナ111と処理回路要素120との間で通信される信号を調節するように設定される。無線フロントエンド回路要素112は、アンテナ111に結合されるか、またはアンテナ111の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD110は別個の無線フロントエンド回路要素112を含まないことがあり、むしろ、処理回路要素120は、無線フロントエンド回路要素を備え得、アンテナ111に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素122の一部または全部が、インターフェース114の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路要素112は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路要素112は、デジタルデータを、フィルタ118および/または増幅器116の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ111を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ111は無線信号を集め得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路要素112によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路要素120に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
処理回路要素120は、単体で、またはデバイス可読媒体130などの他のWD110構成要素と併せてのいずれかで、WD110機能性を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能性は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路要素120は、本明細書で開示される機能性を提供するために、デバイス可読媒体130に記憶された命令、または処理回路要素120内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
示されているように、処理回路要素120は、RFトランシーバ回路要素122、ベースバンド処理回路要素124、およびアプリケーション処理回路要素126のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路要素は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD110の処理回路要素120は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素122、ベースバンド処理回路要素124、およびアプリケーション処理回路要素126は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路要素124およびアプリケーション処理回路要素126の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路要素122は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路要素122およびベースバンド処理回路要素124の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路要素126は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路要素122、ベースバンド処理回路要素124、およびアプリケーション処理回路要素126の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路要素122は、インターフェース114の一部であり得る。RFトランシーバ回路要素122は、処理回路要素120のためのRF信号を調節し得る。
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能性の一部または全部は、デバイス可読媒体130に記憶された命令を実行する処理回路要素120によって提供され得、デバイス可読媒体130は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能性の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路要素120によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路要素120は、説明される機能性を実施するように設定され得る。そのような機能性によって提供される利益は、処理回路要素120単独に、またはWD110の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD110によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
処理回路要素120は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路要素120によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路要素120によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をWD110によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
デバイス可読媒体130は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路要素120によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体130は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路要素120によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路要素120およびデバイス可読媒体130は、統合されていると見なされ得る。
ユーザインターフェース機器132は、人間のユーザがWD110と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形式のものであり得る。ユーザインターフェース機器132は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD110への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD110にインストールされるユーザインターフェース機器132のタイプに応じて変動し得る。たとえば、WD110がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD110がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器132は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器132は、WD110への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路要素120が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路要素120に接続される。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路要素を含み得る。ユーザインターフェース機器132はまた、WD110からの情報の出力を可能にするように、および処理回路要素120がWD110からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器132は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路要素、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路要素を含み得る。ユーザインターフェース機器132の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD110は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能性から利益を得ることを可能にし得る。
補助機器134は、概してWDによって実施されないことがある、より固有の機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊化されたセンサー、有線通信などのさらなるタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器134の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
電源136は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD110は、電源136から、本明細書で説明または指示される任意の機能性を行うために電源136からの電力を必要とする、WD110の様々な部分に電力を配信するための、電力回路要素137をさらに備え得る。電力回路要素137は、いくつかの実施形態では、電力管理回路要素を備え得る。電力回路要素137は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD110は、電力ケーブルなどの入力回路要素またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路要素137はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源136に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源136の充電のためのものであり得る。電力回路要素137は、電源136からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD110のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
上記で説明されたように、NRでは、WD110は、第1のBWP(すなわち、ソースBWP)から第2のBWP(すなわち、ターゲットBWP)に切り替えることを必要とされ得る。WD110がBWPを切り替える必要は、上記で説明されたものなど、RLMおよびRLFに関する問題を引き起こし得る。以下で詳細に説明されるように、本明細書で説明される様々な実施形態は、BWP切替えに関係するこれらおよび/または他の問題を解決し得る、RLM設定およびBWP切替え時のRLFのコンテキストにおけるWD(たとえば、WD110)およびネットワーク(たとえば、ネットワークノード160)によって実施されるアクションに関する。
いくつかの実施形態では、WD110(たとえば、UE)は、1つまたは複数のRLM設定を取得する。各RLM設定は、少なくとも1つのBWPに関連し得る。たとえば、1つまたは複数のRLM設定は、ターゲットBWPに関連するRLM設定を含み得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160(たとえば、gNB)は、1つまたは複数のRLM設定を決定し得る。
WD110は、任意の好適な様式で1つまたは複数のRLM設定を取得し得る。一例として、WD110は、1つまたは複数のRLM設定をネットワークノード160によって設定され得る。たとえば、WD110は、ネットワークノード160からのメッセージ中で1つまたは複数のRLM設定を受信することによって、1つまたは複数のRLM設定を取得し得る。いくつかの場合には、ネットワークノード160からのメッセージは、ネットワークノード160が、BWP(たとえば、ターゲットBWP)に関連するRLM設定に従ってそのBWPに対してRLMを実施するようにWD110を設定することの一部として送られ得る。いくつかの実施形態では、メッセージは、そのBWPに関連するRLM設定の指示を含み得る。いくつかの場合には、指示は、BWPのためのBWP設定内のIE中に含まれ得る。いくつかの場合には、指示は、サービングセル設定内のIE中に含まれ得る。いくつかの場合には、指示は、RLM設定識別子を備え得る。
別の例として、WD110は、(たとえば、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルールに従って)1つまたは複数のRLM設定を決定することによって1つまたは複数のRLM設定を取得し得る。たとえば、WD110は、1つまたは複数のRLM設定パラメータを決定し得る。いくつかの場合には、決定は、アクティブBWPまたはアクティブBWPのセットに基づき得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルールに従ってBWPに関連するRLM設定を決定するようにWD110を設定し得る。
いくつかの実施形態では、取得されたRLM設定のうちの1つは、アクティブRLM設定であり得る。いくつかの実施形態では、WD110は、RLM設定のうちの1つがアクティブRLM設定であると決定し得る。WD110は、任意の好適な様式でRLM設定のうちの1つがアクティブRLM設定であると決定し得る。一例として、WD110は、アクティブRLM設定をネットワークノード160によって設定され得る。言い換えれば、取得された1つまたは複数のRLM設定のうちの1つは、アクティブRLM設定としてネットワークノード160によって設定され得る。別の例として、WD110は、(たとえば、あらかじめ規定されたルールに基づいて)アクティブRLM設定を決定し得る。
いくつかの実施形態では、取得された1つまたは複数のRLM設定のうちの1つは、デフォルトRLM再設定であり得る。デフォルトRLM設定は、ネットワークによって(たとえば、ネットワークノード160によって)設定され、規格によって指定され、および/または(たとえば、あらかじめ規定されたルールに基づいて)WD110によって決定され得る。いくつかの場合には、デフォルトRLM設定はデフォルトBWPに関連し得る。いくつかの場合には、デフォルトRLM設定はデフォルトBWPに関連しないことがある。
各RLM設定は、RLMに関係する情報を含み得る。概して、各RLM設定は、その関連するBWP内で無線リンク監視を実施するための無線リソースのセット、ならびに、その関連するBWP内でRLMを実施するための1つまたは複数の設定パラメータを含む。無線リソースの例は、CSI−RSリソース、(SS/PBCHブロックまたはSSブロックとしても知られる)SSB、またはRLMに好適な他の無線リソースを含む。RLM設定中に含まれ得る、RLMを実施するための設定パラメータの例は、フィルタ処理パラメータ(たとえば、N310、N311、N313、N314カウンタまたは別の好適なカウンタ)、(1つまたは複数の)RLFタイマー(たとえばT310、T311、T313、T314RLFタイマーまたは別の好適なタイマー)、評価期間、RLFが宣言される前の再送信の数、仮想的チャネル/信号設定、測定されたリンク品質と仮想的チャネルBLERとの間のマッピング関数、または他の好適な設定パラメータである。RLM設定中に含まれ得る情報は、以下でより詳細に説明される。
いくつかの実施形態では、各RLM設定は、以下のタイプの情報のうちの1つ、またはその組合せを含み得る。
各RLM設定は、RLMについて監視されるべきである(1つまたは複数の)RSタイプ(すなわち、PBCH/SSブロック、CSI−RS、またはCSI−RSリソースとSSBリソースとの組合せ)を含み得る。
各RLM設定は、RLMについて監視されるべき設定されたRSタイプのための特定のリソースを含み得る。CSI−RSリソースが使用される場合の一例として、各RLM設定は、時間/周波数および厳密なシーケンスにおける特定のRLM CSI−RSリソースを含み得る。SS/PBCHブロックリソースが使用される場合の別の例として、各RLM設定は、特定のSS/PBCHブロックインデックスを含み得る。いくつかの実施形態では、特定のSS/PBCHブロックインデックスは、WD110によって導出され得る。いくつかの実施形態では、特定のSS/PBCHブロックインデックスは、明示的に指示され得る。SSBリソースとCSI−RSリソースとの組合せが使用される場合の別の例として、各RLM設定は、SSBリソースとCSI−RSリソースとの組合せ(たとえば、時間/周波数および厳密なシーケンスにおける特定のRLM CSI−RSリソースならびに特定のSS/PBCHブロックインデックス)を含み得る。
各RLM設定は、リンクおよび/またはチャネル品質関係しきい値(たとえば、SINRしきい値ならびに/またはISおよびOOSイベント生成のためのBLERしきい値のペア)を含み得る。これらのパラメータは、BWPが変更されるときに変化し得る。
各RLM設定は、1つまたは複数のRLM/RLF関係タイマーまたはカウンタ(たとえば、T310タイマーおよびN310カウンタ)を含み得る。本明細書で説明される他のタイプのタイマーおよびカウンタなど、他のタイマーおよびカウンタが追加として(または代替として)含まれ得る。
各RLM設定は、SINRとBLERとの間のマッピングを決定する1つまたは複数のパラメータ、あるいはマッピング関数、マッピングルール、またはマッピングテーブルを含み得る。WD110によって使用されるべきマッピングは、ネットワークによって(たとえば、ネットワークノード160によって)明示的に設定または制御され得ることに留意されたい。
各RLM設定は、チャネル品質(たとえば、仮想的制御チャネルBLER)へのマッピングより前にSINRに適用されるべき補償係数を含み得る。いくつかの実施形態では、補償係数は、たとえば、BWP、RLMリソースのタイプ、BLER、RLMのための測定帯域幅、(サブキャリア間隔、シンボル長、またはサイクリックプレフィックス(CP)長などの)ヌメロロジー、周波数、および他の好適な基準のうちの1つまたは複数に依存し得る。
各RLM設定は、RLMのためのリンク評価期間および/またはリンク評価のために使用されるべきサンプルの数を含み得る。
各RLM設定は、帯域幅、アグリゲーションレベル、DCIサイズ、シンボルの数、制御チャネルエネルギーとSSSリソースエレメント(RE)エネルギーとの比、または他の好適な設定パラメータのうちの1つまたは複数など、仮想的チャネル(たとえば、仮想的PDCCH)の1つまたは複数の設定パラメータを含み得る。
いくつかの実施形態では、WD110は、RLF/SCG失敗設定を取得し得る。いくつかの場合には、RLF/SCG失敗設定は、RLM設定中に含まれ得る。いくつかの場合には、RLF/SCG失敗設定は、RLM設定とは別個であり得る。そのようなシナリオでは、WD110は、WD110が1つまたは複数のRLM設定を取得することに関して上記で説明されたものと同様の様式で、RLF/SCG失敗設定を取得し得る。いくつかの実施形態では、各RLF/SCG失敗設定は、タイマー(たとえば、タイマーT310、T311、T313、T314のうちの1つまたは複数)およびカウンタ(たとえば、カウンタN310、N311、N313、N314のうちの1つまたは複数)のうちの1つまたは複数を含み得る。
いくつかの実施形態では、WD110は、WD110がソースBWPからターゲットBWPに切り替えるべきであると決定する。たとえば、WD110は、(たとえば、DCIを介して)ソースBWPからターゲットBWPに切り替えるようにとの命令を受信し得る。WD110は、ターゲットBWPに関連する取得されたRLM設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対してRLMを実施する。いくつかの実施形態では、新しいBWPをアクティブ化すると、WD110は、様々なルールおよび/または基準に基づいて、前に設定されたRLM設定をアクティブ化し得る。
例示的な一実施形態では、ターゲットBWPおよびソースBWPのうちの1つまたは複数は、(たとえば、対スペクトルまたはFDDのための)DL BWPであり得る。別の例示的な実施形態では、ターゲットBWPおよびソースBWPのうちの1つまたは複数は、(たとえば、不対スペクトルまたはTDDのための)DL/UL BWPであり得、ここで、DL BWPおよびUL BWPは、同じまたは異なる帯域幅を有し得るが、同じ周波数中心を有し、同時にアクティブ化される。また別の例示的な実施形態では、ターゲットBWPおよびソースBWPのうちの1つまたは複数は、UL BWPであり得、これはまた、RLM/RLFがどのように設定されるかに潜在的に影響を与え得る。
上記のことを示すために、次に、特定の例示的な実施形態が説明される。WD110は、K2 BWP設定に関連するK1 RLM設定を取得し得る(たとえば、RLM設定k1*はBWP設定k2*に関連する)。上記で説明されたように、WD110は、ネットワークノード160から受信されたメッセージに基づいてK1 RLM設定を取得し、および/または、(たとえば、あらかじめ規定されたルールに基づいて)K1 RLM設定を決定し得る。WD110は、K1 RLM設定のうちの少なくとも1つのRLM設定のための少なくとも1つのRLM設定パラメータを決定し(たとえば、あらかじめ規定されたルールまたは規格に基づいて導出するか、あるいは、あらかじめ規定された値のセットから選択し)得る。所与のBWP(たとえば、k2*)のアクティブ化をトリガすると、WD110は、関連するRLM設定、k1*をアクティブ化する。
RLM設定とBWP設定とは、様々なやり方で関連し得る。第1の例として、各RLM設定が各BWP設定内のIEとして与えられ得る。第2の例として、各RLM設定が、サービングセル設定内のIEとして与えられ、RLM設定識別子に関連し得、ここで、RLM設定識別子のみが各BWP設定IEの一部である。これは、有利には、RLM設定がRRCシグナリング中で効率的に伝達されることを可能にする。第3の例として、各RLM設定がサービングセル設定内のIEとして与えられ得、各RLM設定IE内にBWP IDのリストがあり得る。BWPごとのRLM設定は、上述の場合のいずれでも、BWP設定におけるOPTIONALフィールドであり得る。言い換えれば、セルベースデフォルトRLM設定があり得、セルベースデフォルトRLM設定は、WD110がRLM設定なしにBWPに切り替えられる場合に仮定される。
ソース(すなわち、古い)BWPの設定とターゲット(すなわち、新しいアクティブ)BWPの設定とは、RSタイプに関して同じであるかまたは異なり得る。以下でより詳細に説明されるように、異なる組合せが存在し得る。第1の例として、ソースBWP設定に関連するRLM設定は、RSタイプ=SSブロックを規定し得、ターゲットBWP設定に関連するRLM設定も、RSタイプ=SSブロックを規定し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しい(すなわち、ターゲット)SSBは、古い(すなわち、ソース)SSBと同じ周波数位置にあり得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいSSBは、古いSSBとは異なる周波数位置にあり得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいSSBは、古いSSBと同じ時間領域パターンを有し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいSSBは、古いSSBとは異なる時間領域パターンを有し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいSSBは、古いSSBと同じ物理セル識別子(PCID)を有し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいSSBは、古いSSBとは異なるPCIDを有し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいSSBは、古いSSBと同じRLMリソース(すなわち、SSBインデックス)を規定し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいSSBは、古いSSBとは異なるRLMリソース(すなわち、SSBインデックス)を規定し得る。これらは、追加のリソースまたはより少数のリソースのいずれかであり得る。
第2の例として、ソースBWP設定に関連するRLM設定は、RSタイプ=CSI−RSを規定し得、ターゲットBWP設定に関連するRLM設定は、RSタイプ=CSI−RSを規定し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいCSI−RSリソースは、古いCSI−RSリソースと同じ周波数位置にあり得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいCSI−RSリソースは、古いCSI−RSリソースとは異なる周波数位置にあり得る。いくつかの場合には、古いCSI−RS設定と新しいCSI−RS設定とは、同じCSI−RS測定帯域幅を規定し得る。いくつかの場合には、古いCSI−RS設定と新しいCSI−RS設定とは、異なるCSI−RS測定帯域幅を規定し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための(1つまたは複数の)新しいCSI−RSリソースは、RLMのための(1つまたは複数の)古いCSI−RSリソースと同じ時間領域パターンを有し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための(1つまたは複数の)新しいCSI−RSリソースは、RLMのための(1つまたは複数の)古いCSI−RSリソースとは異なる時間領域パターンを有し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための(1つまたは複数の)新しいCSI−RSリソースは、(1つまたは複数の)古いCSI−RSリソースと同じシーケンスを有し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための(1つまたは複数の)新しいCSI−RSリソースは、(1つまたは複数の)古いCSI−RSリソースとは異なるシーケンスを有し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいCSI−RSリソースは、古いCSI−RSと同じRLMリソース(すなわち、CSI−RS時間/周波数/シーケンス)を規定し得る。いくつかの場合には、RLM測定のための新しいCSI−RSリソースは、古いCSI−RSとは異なるRLMリソース(すなわち、CSI−RS時間/周波数/シーケンス)を規定し得る。
RLM RSがCSI−RSである場合、WD110は、場合によっては全セル帯域幅の異なる部分において割り当てられた(すなわち、複数のBWPを備える)、(1つまたは複数の)CSI−RSリソースの1つまたは複数のセットに基づいて、1つまたは複数のRLM設定をネットワーク(たとえば、ネットワークノード160)によって設定され得る。したがって、新しいアクティブBWPに切り替えると、WD110は、RLMのためにソースBWP内の(1つまたは複数の)前に使用されたCSI−RSリソースを使用することを停止し(すなわち、WD110は、(1つまたは複数の)前に使用されたCSI−RSリソースに対して(1つまたは複数の)測定を実施することを停止し、これらを、IS/OOSイベントを生成するためにBLERしきい値にマッピングすることを停止し)、RLMのために新しいBWP内の(1つまたは複数の)設定されたCSI−RSリソースを使用することを開始する(すなわち、WD110は、設定されたBLER値にマッピングされることになるSINR測定を実施する)。
いくつかの実施形態では、複数の設定されたCSI−RSリソースは、新しいBWP内にあり得る。そのようなシナリオでは、ネットワークノード160は、(たとえば、あらかじめ規定されたルールに基づいて)ターゲットBWPに対してRLMを実施するために使用すべき無線リソースの1つまたは複数のセットを選択するようにWD110を設定し得る。WD110は、(たとえば、あらかじめ規定されたルールに基づいて)ターゲットBWPに対してRLMを実施するために使用すべき無線リソースのセットのうちの1つまたは複数を選択し得る。WD110は、任意の好適な様式で、RLM監視のためにどのCSI−RSリソースを使用すべきかを決定し得る。いくつかの実施形態では、この決定は、あらかじめ規定されたルール(たとえば、WD110がRLM監視のためにどのCSI−RSリソースを使用するべきであるかを支配するルール)に基づき得る。一例として、ルールは、WD110が、RLM監視のために使用するために、最も高い周波数成分をもつCSI−RSリソースを選択することであり得る。別の例として、ルールは、WD110が、BWP内で設定されたすべてのCSI−RSにわたってRLM測定を実施することであり得る。代替的に、いくつかの実施形態では、WD110は、RLM監視のための複数の設定されたCSI−RSリソースのうちの1つを任意に選定するように設定され得る。
同様に、SSBの複数の設定および対応するWD110挙動は、RLM RSタイプがSSBにセットされるとき、実現可能である。言い換えれば、ネットワークノード160は、ターゲット帯域幅部分に対してRLMを実施するために使用すべき無線リソース(この事例では、SSBリソース)の1つまたは複数のセットを選択するようにWD110を設定し得、WD110は、(たとえば、CSI−RSリソースの複数のセットが設定されるシナリオについて上記で説明されたものなど、あらかじめ規定されたルールに基づいて)ターゲットBWPに対してRLMを実施するために使用すべき無線リソースの複数のセットのうちの1つまたは複数を選択し得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、同じBWPに関連する複数のRLM RS設定(たとえば、設定されたBWPの各々についての1つまたは複数のRS設定)を与え得る。たとえば、ネットワークノード160は、その両方が同じBWPに関連する、SSBを使用する1つのRLM設定とCSI−RSを使用する1つのRLM設定とをWD110に与え得る。別の例として、ネットワークノード160は、同じRSタイプの複数のRS設定(たとえば、両方ともCSI−RS設定を使用するか、または両方ともSSBを使用する2つのRLM設定)をWD110に与え得る。いずれの例示的なシナリオでも、ネットワークノード160は、ターゲットBWPに関連するRS設定のうちのどれがRLMのために使用されるべきであるかを(たとえば、BWPスイッチを順序付けるDCI中で)指示し得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160はまた、(たとえば、対応するRSが、同じBWPを使用する別のWDのためにすでにアクティブ化されたのでない限り)その対応するRSをアクティブ化し得る。
いくつかの実施形態では、異なるBLERしきい値設定の使用は、同様のやり方でハンドリングされ得る。言い換えれば、同じBWPに関連する複数のBLERしきい値設定があり得、ネットワークノード160は、複数のBLERしきい値設定のうちのどれがRLMのためにBWPとともに使用されるべきであるかの指示をWD110に与え得る。
代替的に、いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、BWPとの関連付けなしにRLM RS設定のリストを与え得る。そのようなシナリオでは、ネットワークノード160は、リストされたRS設定のうちのどれが新しいBWP中でのRLMのために使用されるべきであるかを、BWPスイッチを順序付けるDCI中で指示し得る。異なるBLERしきい値設定も、同様のやり方でハンドリングされ得る。
上記で説明された例に加えて、以下で説明される例示的なルールを含む、RLM/RLF設定がBWPに関連し得る様々な他のやり方がある。これらのルールは、RLM/RLFとBWPと(またはBWPとRLM/RLF設定との間の関連付け)を設定するネットワーク(たとえば、ネットワークノード160)によって、または、アクティブBWPのセットを変更すると適切なRLM/RLF設定を選択するWD110によって使用され得る。いくつかの実施形態におけるRLM/RLF設定をBWPに関連付けるために使用され得るルールの例が、以下でより詳細に説明される。
第1の例示的なルールとして、いくつかの実施形態では、第1のBWP(BWP1)がアクティブであるときは、RLMは、第1の帯域幅(BW1)(たとえば、SSBベースRLMのためのSSBまたはCSI−RSベースRLMのためのCSI−RS)に基づき、第2のBWP(BWP2)がアクティブであるときは、RLMは、第2の帯域幅(BW2)(たとえば、SSBベースRLMのためのSSBまたはCSI−RSベースRLMのためのCSI−RS)に基づく。そのようなシナリオでは、第1の帯域幅は第2の帯域幅よりも小さいかまたはそれに等しく(すなわち、BW1≦BW2)、BWP1の帯域幅はBWP2の帯域幅よりも大きくない。
第2の例示的なルールとして、いくつかの実施形態では、SSブロックがBWP内に備えられるときは、第1のタイプのRLM RS(たとえば、SSブロック中に備えられる信号)が使用され、他の場合は、第2のタイプのRLM RS(たとえば、CSI−RS)が使用される。
第3の例示的なルールとして、いくつかの実施形態では、RLMが第1のRLM RSタイプ(たとえば、SSブロックベース)に基づくときは、第1のタイプのしきい値、タイマー、および/またはカウンタが使用され、RLMが第2のRLM RSタイプ(たとえば、CSI−RS)に基づくときは、第2のタイプのしきい値、タイマー、および/またはカウンタが使用される。
第4の例示的なルールとして、いくつかの実施形態では、第1のBWPがアクティブであるときは、第1の補償係数が適用され、第2のBWPがアクティブであるときは、第2の補償係数が適用される。そのようなシナリオでは、第1の補償係数および第2の補償係数のうちの少なくとも1つが、RLM測定(たとえば、SINR)を異なる値に変更する(たとえば、それがSINRに加算される場合、非0補償係数、または、それがSINRをスケーリングする場合、1に等しくない補償係数)。
第5の例示的なルールとして、いくつかの実施形態では、第1のBWPがアクティブであるときは、仮想的チャネル(たとえば、仮想的制御チャネル)の設定パラメータ(たとえば、帯域幅、アグリゲーションレベル、DCIサイズ、シンボルの数、制御チャネルエネルギーとSSS REエネルギーとの比など)の第1のセットが使用され、第2のBWPがアクティであるときは、仮想的チャネルの設定パラメータの第2のセットが使用される。
第6の例示的なルールとして、いくつかの実施形態では、(たとえば、時間および/または周波数においてより疎なRE構造をもつ)第1のRLM RSのためのより長いRLM評価期間と、(たとえば、時間および/または周波数においてより密なRE構造をもつ)第2のRLM RSのためのより短いRLM評価期間とが、同じBLERのために使用される。さらに、いくつかの実施形態では、評価期間は、BWP変更によりRLM RSを変更すると、再開し得るが、RLM/RLF関係タイマーおよびカウンタは継続し得る。
第7の例示的なルールとして、いくつかの実施形態では、仮想的チャネルおよび/またはBWPの帯域幅が低減される場合は、評価期間は延長され、仮想的チャネルおよび/またはBWPの帯域幅が増加する場合は、評価期間は低減される。いくつかの実施形態では、評価期間は、遷移時間中に(すなわち、評価期間がBWP変更時に再開しないときに)新しいBWPに対応する評価期間と古いBWPに対応する評価期間との間で最も長くなり得る。
上記で説明されたように、RLMを実施することは、OOSイベントおよびISイベントを生成するために測定を使用することを伴う。いくつかの実施形態では、WD110は、WD110がBWPを変更する必要があるとき、測定に関係する特定のアクションを実施し得る。これらのアクションは、たとえば、前のBWP中で実施された測定が、新たにアクティブ化されたBWP中で使用され得るかどうか(およびどのように使用され得るか)、前のBWP中で生成されたOOSイベントおよびISイベントがどのように使用され得るか、ならびに、WD110およびネットワークノード160がこれらのイベントのためのカウンタ(たとえば、N310、N311、N313、N314カウンタ)およびタイマー(たとえば、T310、T311、T313およびT314タイマー)をどのように管理するかに関係し得る。WD110がBWPを変更するときにWD110がその測定をどのようにハンドリングするかに関係する様々な例示的な実施形態が、以下で詳細に説明される。
たとえば、いくつかの場合には、RLMのために使用される仮想的チャネル設定は、新しいBWPについて異なり得る。そのようなシナリオでは、WD110は、RLMのために使用される仮想的チャネル設定を更新し得る。同様に、RLM測定帯域幅、RLMのために使用されるBLERまたはBLERペア、補償係数、およびRLM測定(たとえば、SINR)とBLERとの間のマッピングなど、他の変数が、新しいBWPについて異なり得る。RLM測定帯域幅が新しいBWPについて異なる場合、WD110は、そのRLM測定帯域幅を変更し得る。RLMのために使用されるBLERまたはBLERペアが新しいBWPについて異なる場合、WD110は、RLMのために使用されるBLERまたはBLERペアを更新し得る。新しいBWPについての補償係数が異なる場合、WD110は、異なる補償係数を適用し得る。RLM測定とBLERとの間のマッピングが新しいBWPについて異なる場合、WD110は、RLM測定とBLERとの間の新しいマッピングを使用し得る。
別の例として、いくつかの場合には、新たにアクティブなBWPについての評価期間が異なり得る。そのようなシナリオでは、WD110は、RLM評価期間を変更し得る。たとえば、評価期間は、RLM/RLF設定をBWPに関連付けるための第6および第7の例示的なルールに関して上記で説明されたように変更され得る。
いくつかの場合には、新たにアクティブなBWP(すなわち、ターゲットBWP)中で同じRSタイプおよびリソースが使用され得る。そのようなシナリオでは、WD110は、OOSイベントおよびISイベントを生成するために、前に実施された測定または測定サンプルを使用することを継続し得る(すなわち、WD110は、カウントし続ける)。いくつかの実施形態では、WD110は、カウンタ変数(たとえば、N310、N311、N313、N314)を維持する。したがって、カウンタ変数は、生成されたOOSイベントおよび/またはISイベントに基づいて増加/減少し続ける。言い換えれば、上位レイヤの観点から、IS/OOSイベントがどのように生成されるかは、透過的なままである。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、新たにアクティブなBWP中で同じRSタイプおよびリソースが使用されるとき、OOSイベントおよびISイベントを生成するために、前に実施された測定および前に実施された測定サンプルのうちの1つまたは複数を使用するようにWD110を設定し得る。
しかしながら、いくつかの場合には、RLM測定は、新しいBWPがアクティブ化されるときに再使用されることが可能でないことがある。新しいBWPがアクティブ化されるときにRLM測定が再使用され得ない場合、WD110は、1つまたは複数のタイマーまたはカウンタを再開し得る。他の場合(すなわち、RLM測定が再使用され得る場合)、WD110は、(たとえば、上記で説明されたように)タイマーまたはカウンタのうちの少なくとも1つを使用することを継続し得る。
新たにアクティブなBWP中で異なるリソースが使用されるとき、WD110が、IS/OOSイベントを生成するために使用されるカウンタおよびタイマーをハンドリングすることができる様々なやり方がある。新たにアクティブなBWP中で異なるリソースが使用されるときにWD110が挙動するやり方を詳述する異なる例示的な実施形態が、以下でより詳細に説明される。
例示的な一実施形態では、異なるBWPについて異なるRLM RSが使用される場合、WD110は、RLM評価が継続することを可能にし、タイマーおよびカウンタを継続することを可能にするために、測定に相関関数を適用する。一例では、相関関数は、第2のRLM RSに基づくSINRと比較して第1のRLM RSに基づくSINRに適用されるオフセットであり得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、新たにアクティブなBWP中で異なるRLM RSが使用されるとき、RLFタイマーまたはRLFカウンタをリセットすることなしにOOSイベントおよびISイベントを生成するために、1つまたは複数の前に実施された測定および前に実施された測定サンプルに相関関数を適用するようにWD110を設定し得る。
別の例示的な実施形態では、WD110は、RLM RSがBWPの変更時に異なるとき、タイマーまたはカウンタのうちの少なくとも1つをリセットする。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、新たにアクティブなBWP中で異なるリソースが使用されるとき、RLFタイマーおよびRLFカウンタのうちの少なくとも1つをリセットするようにWD110を設定し得る。
別の例示的な実施形態では、WD110は、(たとえば、RLM OOSのための)タイマーおよびカウンタのあるセットをリセットし、(たとえば、RLM ISのための)タイマーおよびカウンタの別のセットが継続することを可能にする。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、新たにアクティブなBWP中で異なるRLM RSが使用されるとき、(たとえば、OOSイベントのための)RLFタイマーおよびRLFカウンタのセットをリセットするようにWD110を設定し、(たとえば、ISイベントのための)RLFタイマーおよびRLFカウンタのセットが継続することを可能にするようにWD110を設定し得る。
別の例示的な実施形態では、WD110は、タイマーが継続することを可能にするが、カウンタが継続することを可能にしない。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、新たにアクティブなBWP中で異なるRLM RSが使用されるとき、RLFカウンタをリセットすることなしに1つまたは複数のRLFタイマーをリセットするようにWD110を設定し得る。
別の例示的な実施形態では、WD110は、少なくとも1つのカウンタまたはタイマーに(たとえば、時間を延長するか、または、アクションをトリガする前の可能にされるRLM物理レイヤ報告の数を増加させるための)オフセットを適用する。いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、新たにアクティブなBWP中で異なるRLM RSが使用されるとき、少なくとも1つのカウンタまたはタイマーにオフセットを適用するようにWD110を設定し得る。
上記で説明されたように、WD110は、RLF/SCG失敗設定を取得し得、各RLF/SCG失敗設定は、以下のパラメータ、すなわち、タイマー(たとえば、タイマーT310、T311、T313、T314のうちの1つまたは複数)およびカウンタ(たとえば、カウンタN310、N311、N313、N314のうちの1つまたは複数)のうちの1つ、またはこれらのパラメータの組合せを含み得る。RLF/SCG失敗パラメータの設定に関係する様々な実施形態が、以下でより詳細に説明される。
いくつかの場合には、RLFまたはSCG失敗をトリガするタイマー(たとえば、タイマーT310またはT313)のうちの少なくとも1つが、BWP切替えがトリガされるときに稼働していることがある。RLFまたはSCG失敗をトリガするタイマーのうちのいずれかが、BWP切替えがトリガされるときに稼働している場合にWD110によって実施され得る様々な例示的なアクションが、以下でより詳細に説明される。以下の例の目的で、RLFまたはSCG失敗をトリガするタイマーのうちの1つが、BWP切替えがトリガされるときに稼働していると仮定されるべきである。
第1の例として、いくつかの場合には、RLM RSタイプは古い(すなわち、ソース)BWPと新しい(すなわち、ターゲット)BWPの両方におけるSSBであり得、新しいBWPは、新たにアクティブなBWP内に、新しいBWPに関連する新しいSSBを有しないことがある。言い換えれば、WD110は、RRM測定とRLMとのために同じSSBを使用することを継続するように設定され得る。そのようなシナリオでは、いくつかの実施形態において、WD110は以下のアクションを実施し、すなわち、WD110は(1つまたは複数の)タイマーをリセットせず、WD110は前に実施された測定を廃棄せず、WD110は前に生成されたIS/OOSイベントを廃棄せず、WD110は(1つまたは複数の)カウンタを増分することを継続する。
第2の例として、いくつかの場合には、古いBWP中のRLM RSタイプは、SSBまたはCSI−RSのいずれかであり得、RLM RSタイプは、新しいBWP中のSSBであり得る。さらに、新しいBWPは、RRM測定および/またはRLMのために使用されるべき新たにアクティブなBWP内に、新しいBWPに関連する新しいSSBを有し得る。そのようなシナリオでは、いくつかの実施形態において、WD110は以下のアクションを実施し、すなわち、WD110は(1つまたは複数の)タイマーをリセットし、WD110は(1つまたは複数の)前に実施された測定を廃棄し、WD110は(1つまたは複数の)前に生成されたIS/OOSイベントを廃棄し、WD110は(1つまたは複数の)カウンタをリセットする。
第3の例として、いくつかの場合には、RLM RSタイプは古いBWPと新しいBWPの両方におけるCSI−RSであり得、新しいBWPは、新たにアクティブなBWP内に、新しいBWPに関連する新しいCSI−RS設定を有しないことがある。言い換えれば、WD110は、RRM測定とRLMとのために同じCSI−RS設定を使用することを継続するように設定され得る。そのようなシナリオでは、いくつかの実施形態において、WD110は以下のアクションを実施し、すなわち、WD110は(1つまたは複数の)タイマーをリセットせず、WD110は(1つまたは複数の)前に実施された測定を廃棄せず、WD110は(1つまたは複数の)前に生成されたIS/OOSイベントを廃棄せず、WD110は(1つまたは複数の)カウンタを増分し続ける。
第4の例として、いくつかの場合には、古いBWP中のRLM RSタイプは、SSBまたはCSI−RSのいずれかであり得、RLM RSタイプは、新しいBWP中のCSI−RSであり得る。さらに、新しいBWPは、新たにアクティブなBWP内に、新しいBWPに関連する新しいCSI−RS設定を有し得る。そのようなシナリオでは、いくつかの実施形態において、WD110は以下のアクションを実施し、すなわち、WD110は(1つまたは複数の)タイマーをリセットせず、WD110は(1つまたは複数の)前に実施された測定を廃棄せず、WD110は(1つまたは複数の)前に生成されたIS/OOSイベントを廃棄せず、WD110はカウンタを増分し続ける。
第5の例として、いくつかの場合には、古いBWP中のRLM RSタイプは、SSBまたはCSI−RSのいずれかであり得、RLM RSタイプは、新しいBWP中のCSI−RSであり得る。さらに、新しいBWPは、新たにアクティブなBWP内に、新しいBWPに関連する新しいCSI−RS設定を有し得る。そのようなシナリオでは、いくつかの実施形態において、WD110は以下のアクションを実施し、すなわち、WD110は(1つまたは複数の)タイマーをリセットし、WD110は(1つまたは複数の)前に実施された測定を廃棄し、WD110は(1つまたは複数の)前に生成されたIS/OOSイベントを廃棄し、WD110は(1つまたは複数の)カウンタをリセットする。
RLFまたはSCG失敗をトリガするタイマーのうちの少なくとも1つが、BWP切替えがトリガされるときに稼働しているときにWD110によって実施されるアクションに関係する上記で説明された様々な例示的な実施形態に関して、WD110によって実施されるものとして説明されるアクションは、任意の順序で実施され得、本開示は、上記で説明された順序でアクションを実施することに限定されないことに留意されたい。
その上、いくつかのシナリオにおけるWD110によって実施され得る上記で説明されたアクションは、限定するものでも、消耗するものでもない。いくつかの場合には、WD110による他のアクションが、異なるRLM RSタイプの場合について、BWP切替えと併せて適切であり得る。したがって、いくつかの実施形態では、反対の挙動(または上記で説明された例示的な実施形態の変形形態)が、いくつかの切替えの場合において使用され得る。したがって、他の実施形態では、WD110があるBWPから別のBWPに切り替え、ここで、新しいBWPが、新しいRSタイプ、または同じRSタイプについての新しい設定を有するとき、WD110は、(1つまたは複数の)タイマーおよび(1つまたは複数の)カウンタを稼働させ続け、(1つまたは複数の)前に実施された測定および(1つまたは複数の)前に生成されたIS/OOSイベントを続け得る。いくつかの実施形態では、これは、より粒度の細かい実施形態において、細分化され得る。たとえば、WD110は、RSタイプが新しいBWP中で同じである場合、(1つまたは複数の)タイマー、(1つまたは複数の)カウンタ、(1つまたは複数の)測定および(1つまたは複数の)イベントを続け得るが、他の場合、それらを続けない。
いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)タイマーおよび/または(1つまたは複数の)カウンタをリセットすること、またはRLMリソース設定の更新に基づいて(1つまたは複数の)タイマーおよび/または(1つまたは複数の)カウンタを維持することに関してWD110によってとられるアクションは、ネットワークによって設定され得る。RLM状態変数を変更しないことの背後の論理は、WD110が依然として同じセル上にとどまるということである。したがって、WD110が同期することが困難であり、古いBWP中で十分に良好なチャネル品質を有していた場合、BWPを変更することにより、それが変わる可能性はあまり高くない。一方、BWP変更がPDCCH設定更新(たとえば、CORESET設定更新)につながり(または少なくともつながり得)、これがPDCCHのビームフォーミング特性をも変更し得るので、ネットワークは、RLMおよびRLFに関係する状態変数をリセットすることを希望し得る。
いくつかの実施形態では、ネットワーク(たとえば、ネットワークノード160)は、様々なやり方で、(上記で説明されたWD110による様々なアクションなどの)(1つまたは複数の)タイマーおよび/または(1つまたは複数の)カウンタをリセットするかまたは維持することに関してWD110によってとられるべきアクションを設定し得る。いくつかの実施形態では、WD110によって実施されるアクションの設定は、BWPが設定されるときに与えられ得る。たとえば、すべてのBWPスイッチに適用され得る単一の一般的なアクションルール設定の形態で。いくつかの実施形態では、一般的なアクションルール設定は、スイッチに関与するBWPにかかわらず同じアクションが実施されるべきであることを指定し得る。いくつかの実施形態では、一般的なアクションルール設定は、(たとえば、上記の異なるシナリオ、すなわち、RSタイプの変更の有無、RSリソース設定の変更の有無に関して)BWPスイッチのタイプに応じて異なるアクションが実施されるべきであることを指定し得る。代替的に、いくつかの実施形態では、ネットワークは、各設定されたBWPに関連する別個のアクションを設定し得る。たとえば、WD110が特定のBWPに切り替えるとき、その特定のBWPに関連するアクションが実施され得る。別の例として、UEが特定のBWPから別のBWPに切り替えるとき、その特定のBWPに関連するアクションが実施され得る。さらに別の例として、ネットワークノード160(たとえば、gNB)は、アクション設定のリストをWD110に与え得る。アクション設定のリストは、BWP関連付けを含まないことがある。ネットワークノード160は、リストされたアクション設定のうちのどれを、WD110が、関係するBWPスイッチと併せて適用するべきであるかを(たとえば、BWPスイッチを順序付けるDCI中で)指示し得る。
いくつかの実施形態では、WD110は、少なくとも部分的に重複する時間期間(たとえば、評価期間)にわたって少なくとも2つの異なるBWP中で、(たとえば、OOSおよびIS評価のために)RLMの目的で(たとえば、CSI−RSまたはSSB信号に基づいて)DLリンク品質を監視するために、無線リンク品質を推定し得る。いくつかの場合には、これは、本明細書では、RLMのための異なるBWP中でのDLリンク品質の「並列監視」または「部分並列監視」と呼ばれることがある。
いくつかの場合には、あらゆるサンプルにおける最良のビームの品質は、OOS/ISイベントを生成することに関連していることがある。CSI−RSベースRLMのためのOOS評価期間およびIS評価期間の例は、(たとえば、OOS/IS評価が、CSI−RSに対して測定されたDLリンク品質に基づくとき)それぞれ100msおよび200msである。SSBベースRLMのためのOOS評価期間およびIS評価期間の例は、(たとえば、OOS/IS評価が、SSB信号に対して測定されたDLリンク品質に基づくとき、およびTSSBが、RLMのためにWD110において設定されたSSバースト周期性である場合)それぞれ3*TSSBおよび6*TSSBである。
以下でより詳細に説明されるように、例示的な一実施形態によれば、WD110は、2つまたはそれ以上のBWPがアクティブ化されるレートにかかわらず、これらのBWP中でDLリンク品質の並列監視を実施し得る。別の例示的な実施形態では、WD110は、2つまたはそれ以上のBWPがアクティブ化されるレートに応じて、これらのBWP中でDLリンク品質の並列監視を実施し得る。たとえば、WD110は、UEがT1時間単位(たとえば、T1=10ms)ごとに少なくとも1回、ある時間期間の間各BWPをアクティブ化するように設定されるとすれば、任意の2つのBWP中でDLリンク品質の並列監視を実施し得る。たとえば、このルールは、2つまたはそれ以上のBWPが(たとえば、DL無線リンク品質の評価期間よりも短い)より短い持続時間の間継続的にアクティブのままである場合のみ、WD110に、これらのBWP中で並列にDLリンク品質を監視するように求める。
いくつかの実施形態では、WD110は、選択的に、および/または1つまたは複数の基準に基づいて、2つまたはそれ以上のBWP中で並列にDLリンク品質の並列評価を(すなわち、少なくとも部分的に重複する時間期間中に)実施するように設定され得る。基準は、任意の好適な基準であり得る。基準の例は、限定はしないが、UEが1つまたは複数の設定されたBWP中でアクティブのままである持続時間、および、WD110が異なるアクティブBWP間で切り替えられるレートを含む。より具体的には、WD110は、UEについての、BWPのうちの1つまたは複数がアクティブのままである持続時間に基づいて、少なくとも部分的に重複する時間期間にわたって2つまたはそれ以上のBWP中で並列にDLリンク品質の並列評価を実施するようにさらに設定され得る。
例示のために、以下の例示的な実施形態を考慮する。この例では、WD110に2つのBWP、すなわち、第1のBWP(BWP1)および第2のBWP(BWP2)が(たとえば、RRCを介して)設定されると仮定する。1つの時間インスタンスにおいて、WD110に1つのアクティブBWPのみが(たとえば、DCIを介して)設定され得る(すなわち、WD110のアクティブ化されたまたはアクティブなBWPが、本例ではBWP1またはBWP2のいずれかである)とさらに仮定する。WD110に、ある時間しきい値(Ta)よりも短い持続時間にわたってアクティブBWP1またはアクティブBWP2が設定される場合、WD110がそれぞれのBWP中でアクティブになるときはいつでも、WD110は、BWP1とBWP2の両方においてDL信号のDL無線リンク監視を実施し得る。しかし、WD110に、時間しきい値Taに等しいかまたはそれよりも大きい持続時間にわたってアクティブBWP1またはアクティブBWP2が設定される場合、WD110は、Taの後にアクティブのままであるBWP中でのみDL信号のDL RLMを実施する。Taの例は、10ms、100msなどを含む。
前者の場合(BWP1またはBWP2が時間しきい値Ta未満の間アクティブであるとき)、いくつかの実施形態では、WD110は、BW1およびBW2にわたって測定されたDL無線リンク品質の組合せに基づいて、OOSまたはIS検出をさらに評価し得る。別の例として、いくつかの実施形態では、WD110は、BW1およびBW2にわたって測定された無線リンク品質に基づいて、OOSおよびIS検出を独立して評価し得る。いくつかの実施形態では、WD110が、OOSおよびIS検出のために組み合わせられたメトリックを使用するべきであるのか、OOSおよびIS検出のためにDL無線リンク品質を独立して適用するべきであるのかは、規格におけるルールとしてあらかじめ規定され得る。いくつかの実施形態では、WD110が、OOSおよびIS検出のために組み合わせられたメトリックを使用するべきであるのか、OOSおよびIS検出のためにDL無線リンク品質を独立して適用するべきであるのかは、(たとえば、RRC、MAC、および/またはPDCCH上のDCI、あるいは何らかの他の好適な様式を介して)ネットワークノード160によってUEにおいて設定され得る。DL無線リンク品質の組合せを取得するためのメトリックの例は、限定はしないが、平均値、最大値、最小値、または何らかの他の好適なメトリックを含む。この機構は、WD110が常時複数のBWP中でOOSおよびIS検出のための並列評価を実施する必要があるとは限らない(代わりに、WD110は選択的にその並列評価を行い得る)ので、RLM性能を向上させ、WD110における電力節約につながる。
いくつかの実施形態では、WD110には、N個のBWPが設定され得る。設定されたN個のBWPのうちの1つは、デフォルトBWPとして設定され得る。そのようなシナリオでは、いくつかの実施形態において、WD110は、デフォルトBWP中で(たとえば、CSI−RSまたはSSB信号に基づいて)DLリンク品質を監視するために常に無線リンク品質を推定し得る。さらに、いくつかの実施形態では、WD110は、現在のアクティブBWPがデフォルトBWPでないとき、現在のアクティブBWPの無線リンク品質を監視し得る。いくつかの場合には、タイマーが使用され得る(たとえば、WD110がある時間Tの間アクティブBWP中でDCIを受信することができない場合、WD110はデフォルトBWPに戻り得る)。WD110が2つの異なるBWPから無線リンク品質を監視している場合、OOS指示およびIS指示は、どのBWPが指示を引き起こしたかを指示する指示(たとえば、タグ)に関連し得る。
いくつかの実施形態では、WD110は、再確立時に(たとえば、RLFが発生した後に)ネットワークに送信され得るRLF報告に(たとえば、RLM設定およびRLFに関係する)BWP設定情報を記憶するように設定され得る。いくつかの実施形態では、情報は、所与のBWP中でRLFが発生したときに記憶され得る。WD110は、RLFが発生したときのBWP設定をRLF報告中に含め得る。いくつかの実施形態では、WD110は、RLFがBWPスイッチと併せて発生したかどうか、およびRLFがBWPスイッチと併せて発生した場合、切替えがDCIシグナリングによって引き起こされたのかタイマーによって引き起こされたのかなど、他の情報をも含め得る。いくつかの実施形態では、RLF報告は、RLFが古いBWPから新しいBWPへのスイッチと併せて発生した場合、古いBWPに関する情報をも含み得る。いくつかの実施形態では、この情報の一部または全部が、RRC接続再確立要求中に(追加または代替として)含まれ得る。
いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、上記で説明された様々なやり方のうちの1つまたは複数でWD110を設定し得る。上記で説明されたようにWD110を設定することに加えて、いくつかの実施形態では、ネットワークノード160は、(1つまたは複数の)特定のリソース中で異なる参照信号を送信し得る。たとえば、ネットワークノード160は、設定されたBWPごとに(1つまたは複数の)特定のリソース中で異なる参照信号を送信し得る。別の例として、ネットワークノード160は、所与のBWPのアクティブ化時にいくつかの参照信号をアクティブ化し得る。たとえば、いくつかの実施形態では、RLM RSの送信は、少なくとも1つのWDのためのBWPのアクティブ化によって(たとえば、ネットワークノードがそのWDのためのその新たにアクティブ化されたBWP中でPDCCHを送信することを開始するということによって)トリガされ得る。
以下のセクションは、上記で説明された実施形態のうちの1つまたは複数がどのように規格に実装され得るかへの例示的な手法を示す。以下の説明は1つの可能な手法を反映し、本開示は、以下で説明される例に限定されない。本開示の範囲から逸脱することなく、以下で説明される例示的な手法に対して修正、追加、または省略が行われ得る。
UEのために設定された複数のBWPがあるとき、RLMをどのように行うべきかについての2つのオプションがある。第1のオプションは、現在のアクティブBWPを常時監視することである。第2のオプションは、RLM専用BWPを監視することである。RAN1において同意されたように、SSBとCSI−RSの両方がRLM RSとして設定され得る。しかしながら、各BWPにはSSBが設定され得ないので、各BWPにはCSI−RSが設定され得、RLMをどのように行うべきかはRSごとに異なり得る。RAN2において同意されたように、キャリア中に1つのセル規定SSB(cell−defining SSB)のみがある。セル規定SSBは、サービングセルの時間参照と見なされ、SSBに基づくRRMサービングセル測定について考慮される。SSBがRLM RSとして設定される場合、サービングセルRRM測定に関して同様の原理に従うことは、有益であり得る。すなわち、セル規定SSBはRLMのために使用される。これは、セル規定SSBが現在のアクティブBWP内にないとき、UEが、RLM目的で、セル規定SSBをもつBWPに切り替えなければならないことを意味する。これは、RRM測定についても当てはまる。すなわち、UEがサービングセルRRM測定を行う必要があり、SSBがアクティブBWP内にないとき、UEは、RRM測定のために、セル規定SSBをもつBWPに切り替える必要がある。RAN1によれば、UEアクティブBWP内にないRSに対して測定することは、ギャップが必要とされることを意味する。したがって、SSBベースRLMでは、RLMは、セル規定SSBをもつBWP中にある。RLMは、アクティブBWPがセル規定SSBを有しないとき、測定ギャップ中で搬送される。
CSI−RSベースRLMでは、各アクティブBWPには、CSI−RSが設定されなければならない。したがって、RLMが常時アクティブBWP中にあることは、非常に自然である。言い換えれば、CSI−RSベースRLMでは、RLMは、常にアクティブBWP中にあり得る。
SSBベースRLMとCSI−RSベースRLMの両方がサポートされる必要があるので、アクティブBWP中のRLMと指定されたBWP中のRLMの両方がサポートされるべきであり、どちらを選定すべきかが、どのRSがRLM RSとして設定されるかに依存することが提案される。SSBベースRLMはBWP依存でないので、RLM関係パラメータの設定はセルレベルであり得る。CSI−RSベースRLMはBWP依存であるので、UEは、アクティブBWP中で監視すべきCSI−RSリソースを知る必要があり、したがって、いくつかの共通パラメータ(たとえば、異なるBWPによって共有されるタイマーおよび定数)のほかに、何らかのBWP固有RLM設定(たとえば、監視すべきCSI−RSリソースがどこにあるか)があるべきである。したがって、CSI−RSベースRLMがセルグループとBWP固有設定の両方を含むことが提案される。
ビーム失敗/回復およびRLFトリガリングに関して、以下のRAN1同意を考慮して、ビーム失敗関係イベントが明示的にその一部であり得るかどうかが考慮されるべきである。NRは、ビーム失敗回復プロシージャとRLMプロシージャとのために同じRSが使用される場合、無線リンク失敗(RLF)プロシージャを支援するためにビーム失敗回復プロシージャに基づいて(1つまたは複数の)非周期指示を与えるように努力するべきである。第1の例として、ビーム失敗回復プロシージャに基づく(1つまたは複数の)非周期指示は、T310をリセット/停止することができる。第2の例として、ビーム回復プロシージャの失敗に基づく(1つまたは複数の)非周期指示。異なるRSが使用される場合の、RLFプロシージャを支援するための、ビーム失敗回復プロシージャに基づく(1つまたは複数の)非周期指示の使用は、さらなる検討が必要である。
すなわち、ビーム失敗回復プロシージャの成功または失敗のいずれかを指示する、L1からの非周期指示があり得る。RLM/RLFプロシージャにおいてそのような非周期指示をどのように使用すべきかが、決められる必要がある。ビーム失敗および回復プロシージャは、以下のように要約され得る。UEは(1つまたは複数の)設定されたDLビーム/ビームペアを監視し、その監視に基づいて、UEはビーム失敗を検出することができ、失敗を検出すると、UEは、(設定された場合、同じセルからまたは異なるセルからのいずれかであり得る)(1つまたは複数の)新しいDLビーム/ペアを選択することができ、(1つまたは複数の)新しいビームを選択すると、UEは、ネットワークに通知すること(ULメッセージ)によってビーム回復試みをトリガし、UEは、成功した回復を最終的に宣言するためにネットワーク応答を監視する。
したがって、ビーム失敗回復プロシージャとRLMプロシージャとのために同じRSが使用される場合、無線リンク失敗(RLF)プロシージャを支援するためにビーム失敗回復プロシージャに基づいて(1つまたは複数の)非周期指示を与えることは、有用であり得る。そのような非周期指示がRLM/RLFに影響を及ぼすことがあるか否か、および影響を及ぼすことがある場合、どのように影響を及ぼすことがあるかが、判定される必要がある。(場合によっては、選択されたビーム上でのネットワークメッセージの受信によって指示される)成功したビーム回復がISイベントの生成につながると仮定される場合、および、UEが、成功した回復の後にRLMのために使用されるRSを測定することを開始すると、ISイベントの数が増加する可能性があり、ある時点において、それによりRLFタイマーは停止されるべきである。しかしながら、ビーム回復が成功したときにT310が満了する寸前である場合、リンクの回復を検出することは時間の問題であるということにもかかわらず、UEはRLFを宣言し得る。その理由で、成功した回復を検出すると、RLFタイマーが直ちに停止されるべきであることが論じられ得る。しかしながら、成功したビーム回復は、リンクが回復される可能性が極めて高いことを指示するが、周期ISイベントは、おそらく、そのリンクが回復されるだけでなく、経時的に安定していることをも上位レイヤが確認することができる、より安全な機構である。したがって、成功したビーム回復の発生時にRLFタイマーを停止するだけでなく、ビーム回復により生成された非周期IS指示+(LTEにおけるN311と等価なカウンタよりも小さい値であり得る)設定可能な周期ISイベントの数に基づくようにもUEを設定する可能性が、考慮されるべきである。ある極端な場合においては、ビーム失敗回復が成功しても、RLFタイマーを停止するために十分な周期ISイベントがないことがある。したがって、RLFタイマーを停止するために、成功したビーム回復が周期ISとともに使用され得ることが提案される。
ビーム失敗回復の失敗に関して、これが下位レイヤの観点から意味があるにすぎないと仮定すると、さらなるビーム失敗回復プロシージャは継続しない。したがって、UEがビーム失敗回復の失敗の指示を送った後にそのリンクを回復することができるかどうかは、明確でない。これがビーム失敗回復プロシージャ試みの数またはこのビーム失敗回復プロシージャの持続時間に依存すると仮定される場合。試みの数が小さいか、またはこのビーム失敗回復プロシージャの持続時間が短い場合、十中八九、UEは、それがビーム失敗回復プロシージャを継続しなくても、UEのリンクを依然として回復することができる。たとえば、UEは障害によって阻止され、後で、この障害は除去される。したがって、ある場合にビーム回復が失敗したという指示を受信したときに直ちにRLFを宣言することは、妥当でない。一方、何らかの他の場合にそのような指示を考慮しないことは、同じく妥当でないことがある。UEがビーム失敗回復の失敗の指示を受信した後にそのリンクを回復することができるかどうかは、シナリオ依存である。(T310が開始されていなかった場合に)T310を開始すること、またはRLFを宣言することのいずれかを行うために、ビーム回復の失敗が周期OOSとともに使用され得ることが提案される。
その上、ビーム回復の成功または失敗の指示、ビーム失敗を回復する試みも、RLM/RLFプロシージャについて考慮され得る。可能なシナリオは、UEが、ビーム失敗を検出し、たとえば、関連するUL回復要求を送る前に新しいビームを選択することによって、ビーム回復のための準備を開始することである。そのプロセス中に、RLFタイマーは稼働していることがあり、その結果、UEが依然として回復することを試みている間に、たとえばUEが十分に強く安定している新しいビームを選択した場合、プロシージャが成功する高い潜在性にもかかわらず、RLFが潜在的に宣言され得る。成功の場合について提案されたように、UEがまた、回復試み時にさえRLFタイマーを停止し、その試みが成功しなかった場合、RLFタイマーが再び(すなわちOOSイベントに基づいて)開始するまでより長い時間を要し、UEは、はるかに長い間不必要に到達不可能になる。したがって、RLFタイマーの早期停止を回避するために、回復試み中にRLFタイマーを保留にする可能性があり得る。ビーム失敗回復が成功した場合、提案1が適用され得、成功しなかった場合、提案2が適用され得る。RLFタイマーを保留にするためにビーム回復試みが使用され得ることが提案される。
LTEでは、RLFモデリングは2つの段階を有する。RLFタイマーがLTEにおいてトリガされる前に第1の段階が発生し、後で第2の段階が開始する。未解決の問題の中には、RLFタイマーが満了した後の第2の段階の存在がある。LTEでは、再確立がトリガされる前に、第2のタイマーがトリガされ、UEベースモビリティ/セル再選択が可能にされる。
RLFタイマーが満了したとき、「第2の段階」タイマーが開始し、UEがUEベースモビリティ(すなわちセル再選択)を実施することを可能にされることが提案される。
LTEでは、RLFタイマーが満了したとき、RRC接続再確立プロシージャがトリガされ、ここで、UEは最初にセル再選択を実施する。新しい選択されたセルが依然としてLTEセルである場合、UEは、そのセル上でランダムアクセスプロシージャを始動し、次いで、ネットワークのほうへRRCConnectionReestablishmentRequestメッセージを送る。新しい選択されたセルがRAT間セルである場合、UEは、RRC_CONNECTEDを出ると、アクションを実施するべきである。
NRでは、さらに説明されるべきである、第2の段階に関係する追加の態様は、UEがビーム回復を実施するように前に設定されていたセルに、UEが再選択する場合に関係する。言い換えれば、ネットワークは、ビーム失敗時に、PCellからビームを選択すること、または別のセルからビームを選択することのいずれかを行うように、UEを設定することができる。RLFが宣言され、これらの設定されたセルのうちの1つに再選択した後に、通常のRRC接続再設定の代わりにこれらのセルのうちの1つにビーム回復を実施しない理由はない。
NRにおいて考慮すべき追加の態様は、RLF時にUEがLTEセルに再選択するという可能性である。新しい選択されたセルが、次世代コアに接続するLTEセルである場合、UEが、RRC_CONNECTED状態を出て、最初からセル選択を行うことは必要でないと考える。この新しい選択されたセルがRAT間セルであっても、UEは、RRC_CONNECTEDを出る代わりに、同様にRRC再確立プロシージャを継続するべきである。これは、LTEセルと古いNRセルとが同じコアネットワークを使用しているとき、UEが古いNRセルからLTEセルにおけるそのコンテキストを構築することができるので、妥当である。新しい選択されたセルが、レガシーEPCに接続するLTEセルまたは他のRAT間セルである場合、UEは、RRC_CONNECTEDを出ると、アクションを実施するべきである。UEがNRにおいてRLFに遭遇し、5GCに接続するNRセルまたはLTEセルに再選択したとき、RRC接続再確立プロシージャが適用されることが提案される。他の場合、UEは、RRC_CONNECTEDを出ると、アクションを実施する。
図7は、いくつかの実施形態による、UEにおける方法700のフローチャートである。方法700は、ステップ701において始まり、UEは、1つまたは複数の無線リンク監視設定を取得し、各無線リンク監視設定は少なくとも1つの帯域幅部分に関連する。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の無線リンク監視設定を取得することは、ネットワークノードからのメッセージ中で1つまたは複数の無線リンク監視設定を受信することを含み得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の無線リンク監視設定を取得することは、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルールに従って1つまたは複数の無線リンク監視設定を決定することを含み得る。
いくつかの実施形態では、各無線リンク監視設定は、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための無線リソースのセットと、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための1つまたは複数の設定パラメータとを備え得る。
いくつかの実施形態では、無線リソースのセットは、CSI−RSリソースを備え得る。いくつかの実施形態では、無線リソースのセットは、SSBを備え得る。
いくつかの実施形態では、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数のフィルタ処理パラメータと、1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーと、評価期間と、無線リンク失敗が宣言される前の再送信の数と、仮想的チャネル設定と、仮想的信号設定と、測定されたリンク品質および仮想的チャネルブロック誤り率についての、マッピング関数とのうちの1つまたは複数を備え得る。いくつかの実施形態では、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数のフィルタ処理パラメータを備え得、1つまたは複数のフィルタ処理パラメータは、N310、N311、N313、およびN314カウンタのうちの1つまたは複数を備え得る。いくつかの実施形態では、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーを備え得、1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーは、T310、T311、T313、およびT314タイマーのうちの1つまたは複数を備え得る。
いくつかの実施形態では、取得された1つまたは複数の無線リンク監視設定のうちの少なくとも1つが、デフォルト無線リンク監視設定を備え得る。いくつかの実施形態では、デフォルト無線リンク監視設定はデフォルト帯域幅部分に関連し得る。
ステップ702において、UEは、UEがソース帯域幅部分からターゲット帯域幅部分に切り替えるべきであると決定する。
ステップ703において、UEは、ターゲット帯域幅部分に関連する取得された無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施する。
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の帯域幅部分および第2の帯域幅部分のダウンリンクチャネル品質の監視を実施することを含み得る。いくつかの実施形態では、監視を実施することは、第1の時間期間中に、第1の帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って第1の帯域幅部分の無線リンク品質を推定することと、第2の時間期間中に、第2の帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って第2の帯域幅部分の無線リンク品質を推定することであって、第2の時間期間が第1の時間期間と少なくとも部分的に重複する、第2の帯域幅部分の無線リンク品質を推定することとを含み得る。いくつかの実施形態では、第1の帯域幅部分はソース帯域幅部分を備え得、第2の帯域幅部分はターゲット帯域幅部分を備え得る。いくつかの実施形態では、監視は、第1の帯域幅部分および第2の帯域幅部分のうちの1つまたは複数のアクティブ化レートに基づいてトリガされ得る。
いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定は、無線リソースの複数のセットを備え得、本方法は、あらかじめ規定されたルールに基づいて、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するために使用すべき無線リソースの複数のセットのうちの1つまたは複数を選択することをさらに含み得る。
いくつかの実施形態では、複数の無線リンク監視設定がターゲット帯域幅部分に関連し得、本方法は、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するために複数の無線リンク監視設定のうちの1つを使用するようにとの命令をダウンリンク制御情報を介して受信することをさらに含み得る。
いくつかの実施形態では、ソース帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定と、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とは、同じ無線リソースを使用し得、ターゲット帯域幅部分に関連する取得された無線リンク監視設定に従ってターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施することは、同期外れイベントおよび同期中イベントを生成するために、前に実施された測定および前に実施された測定サンプルのうちの1つまたは複数を使用することを含み得る。
いくつかの実施形態では、ソース帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とは、異なる無線リソースを使用し得る。いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する取得された無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施することは、無線リンク失敗タイマーまたは無線リンク失敗カウンタをリセットすることなしに同期外れイベントおよび同期中イベントを生成するために、前に実施された測定および前に実施された測定サンプルのうちの1つまたは複数に相関関数を適用することを含み得る。いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する取得された無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施することは、無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのうちの少なくとも1つをリセットすることを含み得る。いくつかの実施形態では、無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのうちの少なくとも1つをリセットすることは、同期外れイベントのための無線リンク監視に関連する無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのセットをリセットすることと、同期中イベントのための無線リンク監視に関連する無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのセットが継続することを可能にすることとを含み得る。いくつかの実施形態では、無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのうちの少なくとも1つをリセットすることは、無線リンク失敗カウンタをリセットすることなしに1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーをリセットすることを含み得る。
図8は、いくつかの実施形態による、仮想化装置の概略ブロック図である。より詳細には、図8は、無線ネットワーク(たとえば、図6に示されている無線ネットワーク)における装置800の概略ブロック図を示す。本装置は、無線デバイス(たとえば、図6に示されている無線デバイス110)において実装され得る。装置800は、図7に関して説明された例示的な方法、および、場合によっては、本明細書で開示される任意の他のプロセスまたは方法を行うように動作可能である。また、図7の方法は、必ずしも装置800のみによって行われるとは限らないことを理解されたい。その方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施され得る。
仮想装置800は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路要素、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを備え得る。処理回路要素は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路要素は、受信ユニット802、決定ユニット804、通信ユニット806、および装置800の任意の他の好適なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
いくつかの実施形態では、装置800はUEであり得る。図8に示されているように、装置800は、受信ユニット802と、決定ユニット804と、通信ユニット806とを含む。受信ユニット802は、装置800の受信機能を実施するように設定され得る。たとえば、受信ユニット802は、1つまたは複数の無線リンク監視設定を取得するように設定され得、各無線リンク監視設定は少なくとも1つの帯域幅部分に関連する。いくつかの実施形態では、受信ユニット802は、ネットワークノードからのメッセージ中で1つまたは複数の無線リンク監視設定を受信するように設定され得る。
別の例として、いくつかの実施形態では、複数の無線リンク監視設定がターゲット帯域幅部分に関連し得、受信ユニット802は、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するために複数の無線リンク監視設定のうちの1つを使用するようにとの命令を、ダウンリンク制御情報を介して受信するように設定され得る。
受信ユニット802は、(たとえば、無線デバイスまたは別のネットワークノードから)任意の好適な情報を受信し得る。受信ユニット802は、図6に関して上記で説明されたRFトランシーバ回路要素122など、受信機および/またはトランシーバを含み得る。受信ユニット802は、メッセージおよび/または信号を受信する(無線または有線)ように設定された回路要素を含み得る。特定の実施形態では、受信ユニット802は、受信されたメッセージおよび/または信号を決定ユニット804および/または装置800の任意の他の好適なユニットに通信し得る。受信ユニット802の機能は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の異なったユニットにおいて実施され得る。
決定ユニット804は、装置800の処理機能を実施し得る。たとえば、決定ユニット804は、1つまたは複数の無線リンク監視設定を取得するように設定され得、各無線リンク監視設定は少なくとも1つの帯域幅部分に関連する。いくつかの実施形態では、決定ユニット804は、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルールに従って1つまたは複数の無線リンク監視設定を決定するように設定され得る。別の例として、決定ユニット804は、UEがソース帯域幅部分からターゲット帯域幅部分に切り替えるべきであると決定するように設定され得る。
さらに別の例として、決定ユニット804は、ターゲット帯域幅部分に関連する取得された無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するように設定され得る。いくつかの実施形態では、決定ユニット804は、第1の帯域幅部分および第2の帯域幅部分のダウンリンクチャネル品質の監視を実施するように設定され得る。いくつかの実施形態では、決定ユニット804は、第1の時間期間中に、第1の帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って第1の帯域幅部分の無線リンク品質を推定することと、第2の時間期間中に、第2の帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って第2の帯域幅部分の無線リンク品質を推定することであって、第2の時間期間が第1の時間期間と少なくとも部分的に重複する、第2の帯域幅部分の無線リンク品質を推定することとを行うように設定され得る。
また別の例として、いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定は、無線リソースの複数のセットを備え得、決定ユニット804は、あらかじめ規定されたルールに基づいて、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するために使用すべき無線リソースの複数のセットのうちの1つまたは複数を選択するように設定され得る。
別の例として、いくつかの実施形態では、ソース帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定と、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とは、同じ無線リソースを使用し得、決定ユニット804は、同期外れイベントおよび同期中イベントを生成するために、前に実施された測定および前に実施された測定サンプルのうちの1つまたは複数を使用するように設定され得る。
別の例として、いくつかの実施形態では、ソース帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定と、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とは、異なる無線リソースを使用し得、ターゲット帯域幅部分に関連する取得された無線リンク監視設定に従ってターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するために、決定ユニット804は、無線リンク失敗タイマーまたは無線リンク失敗カウンタをリセットすることなしに同期外れイベントおよび同期中イベントを生成するために、前に実施された測定および前に実施された測定サンプルのうちの1つまたは複数に相関関数を適用するように設定され得る。いくつかの実施形態では、決定ユニット804は、無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのうちの少なくとも1つをリセットするように設定され得る。いくつかの実施形態では、決定ユニット804は、同期外れイベントのための無線リンク監視に関連する無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのセットをリセットすることと、同期中イベントのための無線リンク監視に関連する無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのセットが継続することを可能にすることとを行うように設定され得る。いくつかの実施形態では、決定ユニット804は、無線リンク失敗カウンタをリセットすることなしに1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーをリセットするように設定され得る。
決定ユニット804は、図6に関して上記で説明された処理回路要素120など、1つまたは複数のプロセッサを含むか、またはそれらのプロセッサ中に含まれ得る。決定ユニット804は、決定ユニット804および/または上記で説明された処理回路要素120の機能のうちのいずれかを実施するように設定されたアナログおよび/またはデジタル回路要素を含み得る。決定ユニット804の機能は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の異なったユニットにおいて実施され得る。
通信ユニット806は、装置800の送信機能を実施するように設定され得る。通信ユニット806は、(たとえば、無線デバイスおよび/または別のネットワークノードに)メッセージを送信し得る。通信ユニット806は、図6に関して上記で説明されたRFトランシーバ回路要素122など、送信機および/またはトランシーバを含み得る。通信ユニット806は、(たとえば、無線または有線手段を通して)メッセージおよび/または信号を送信するように設定された回路要素を含み得る。特定の実施形態では、通信ユニット806は、決定ユニット804または装置800の任意の他のユニットから送信のためのメッセージおよび/または信号を受信し得る。通信ユニット806の機能は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の異なったユニットにおいて実施され得る。
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能などを行うための、電気および/または電子回路要素、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令を含み得る。
図9は、いくつかの実施形態による、ネットワークノードにおける方法900のフローチャートである。方法900は、ステップ901において始まり、ネットワークノードは、1つまたは複数の無線リンク監視設定を決定し、各無線リンク監視設定は少なくとも1つの帯域幅部分に関連する。
いくつかの実施形態では、各無線リンク監視設定は、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための無線リソースのセットと、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための1つまたは複数の設定パラメータとを備え得る。いくつかの実施形態では、無線リソースのセットは、CSI−RSリソースを備え得る。いくつかの実施形態では、無線リソースのセットは、SSBを備え得る。
いくつかの実施形態では、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数のフィルタ処理パラメータと、1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーと、評価期間と、無線リンク失敗が宣言される前の再送信の数と、仮想的チャネル設定と、仮想的信号設定と、測定されたリンク品質および仮想的チャネルブロック誤り率についての、マッピング関数とのうちの1つまたは複数を備える。いくつかの実施形態では、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数のフィルタ処理パラメータを備え得、1つまたは複数のフィルタ処理パラメータは、N310、N311、N313、およびN314カウンタのうちの1つまたは複数を備え得る。いくつかの実施形態では、その関連する帯域幅部分内で無線リンク監視を実施するための1つまたは複数の設定パラメータは、1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーを備え得、1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーは、T310、T311、T313、およびT314タイマーのうちの1つまたは複数を備え得る。
いくつかの実施形態では、決定された1つまたは複数の無線リンク監視設定のうちの少なくとも1つが、デフォルト無線リンク監視設定を備え得る。いくつかの実施形態では、デフォルト無線リンク監視設定はデフォルト帯域幅部分に関連し得る。
ステップ902において、ネットワークノードは、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するようにUEを設定する。
いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するようにUEを設定することは、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定の指示をUEに送ることを含み得る。いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定の指示をUEに送ることは、ターゲット帯域幅部分のための帯域幅部分設定内の情報エレメント中で、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定の指示を送ることを含み得る。いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定の指示をUEに送ることは、サービングセル設定内の情報エレメント中で、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定の指示を送ることを含み得る。いくつかの実施形態では、指示は、無線リンク監視設定識別子を備え得る。
いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するようにUEを設定することは、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルールに従って、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定を決定するようにUEを設定することを含み得る。
いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定は、無線リソースの複数のセットを備え得、本方法は、あらかじめ規定されたルールに基づいて、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するために使用すべき無線リソースの複数のセットのうちの1つまたは複数を選択するようにUEを設定することをさらに含み得る。
いくつかの実施形態では、複数の無線リンク監視設定がターゲット帯域幅部分に関連し得、本方法は、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するために複数の無線リンク監視設定のうちの1つを使用するようにとの命令をUEに送ることをさらに含み得る。
いくつかの実施形態では、ソース帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定と、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とは、同じ無線リソースを使用し得、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するようにUEを設定することは、同期外れイベントおよび同期中イベントを生成するために、前に実施された測定および前に実施された測定サンプルのうちの1つまたは複数を使用するようにUEを設定することを含み得る。
いくつかの実施形態では、ソース帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とは、異なる無線リソースを使用し得る。いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するようにUEを設定することは、無線リンク失敗タイマーまたは無線リンク失敗カウンタをリセットすることなしに同期外れイベントおよび同期中イベントを生成するために、1つまたは複数の前に実施された測定および前に実施された測定サンプルに相関関数を適用するようにUEを設定することを含み得る。いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するようにUEを設定することは、無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのうちの少なくとも1つをリセットするようにUEを設定することを含み得る。いくつかの実施形態では、無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのうちの少なくとも1つをリセットするようにUEを設定することは、同期外れイベントのための無線リンク監視に関連する無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのセットをリセットするようにUEを設定することと、同期中測定のための無線リンク監視に関連する無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのセットが継続することを可能にするようにUEを設定することとを含み得る。いくつかの実施形態では、無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのうちの少なくとも1つをリセットするようにUEを設定することは、無線リンク失敗カウンタをリセットすることなしに1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーをリセットするようにUEを設定することを含み得る。
図10は、いくつかの実施形態による、仮想化装置の概略ブロック図である。より詳細には、図10は、無線ネットワーク(たとえば、図6に示されている無線ネットワーク)における装置1000の概略ブロック図を示す。本装置は、ネットワークノード(たとえば、図6に示されているネットワークノード160)において実装され得る。装置1000は、図9に関して説明された例示的な方法、および、場合によっては、本明細書で開示される任意の他のプロセスまたは方法を行うように動作可能である。また、図9の方法は、必ずしも装置1000のみによって行われるとは限らないことを理解されたい。その方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施され得る。
仮想装置1000は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路要素、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを備え得る。処理回路要素は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路要素は、受信ユニット1002、決定ユニット1004、通信ユニット1006、および装置1000の任意の他の好適なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
いくつかの実施形態では、装置1000はeNBまたはgNBであり得る。図10に示されているように、装置1000は、受信ユニット1002と、決定ユニット1004と、通信ユニット1006とを含む。受信ユニット1002は、装置1000の受信機能を実施するように設定され得る。受信ユニット1002は、(たとえば、無線デバイスまたは別のネットワークノードから)任意の好適な情報を受信し得る。受信ユニット1002は、図6に関して上記で説明されたRFトランシーバ回路要素172など、受信機および/またはトランシーバを含み得る。受信ユニット1002は、メッセージおよび/または信号を受信する(無線または有線)ように設定された回路要素を含み得る。特定の実施形態では、受信ユニット1002は、受信されたメッセージおよび/または信号を決定ユニット1004および/または装置1000の任意の他の好適なユニットに通信し得る。受信ユニット1002の機能は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の異なったユニットにおいて実施され得る。
決定ユニット1004は、装置1000の処理機能を実施し得る。たとえば、決定ユニット1004は、1つまたは複数の無線リンク監視設定を決定するように設定され得、各無線リンク監視設定は少なくとも1つの帯域幅部分に関連する。別の例として、決定ユニット1004は、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定に従って、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するようにUEを設定するように設定され得る。いくつかの実施形態では、決定ユニット1004は、1つまたは複数のあらかじめ規定されたルールに従って、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定を決定するようにUEを設定するように設定され得る。いくつかの実施形態では、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定は、無線リソースの複数のセットを備え得、決定ユニット1004は、あらかじめ規定されたルールに基づいて、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するために使用すべき無線リソースの複数のセットのうちの1つまたは複数を選択するようにUEを設定するように設定され得る。いくつかの実施形態では、ソース帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定と、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とは、同じ無線リソースを使用し得、決定ユニット1004は、同期外れイベントおよび同期中イベントを生成するために、前に実施された測定および前に実施された測定サンプルのうちの1つまたは複数を使用するようにUEを設定するように設定され得る。いくつかの実施形態では、ソース帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定と、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定とは、異なる無線リソースを使用し得、決定ユニット1004は、無線リンク失敗タイマーまたは無線リンク失敗カウンタをリセットすることなしに同期外れイベントおよび同期中イベントを生成するために、1つまたは複数の前に実施された測定および前に実施された測定サンプルに相関関数を適用するようにUEを設定するように設定され得る。いくつかの実施形態では、決定ユニット1004は、無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのうちの少なくとも1つをリセットするようにUEを設定するように設定され得る。いくつかの実施形態では、決定ユニット1004は、同期外れイベントのための無線リンク監視に関連する無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのセットをリセットするようにUEを設定することと、同期中測定のための無線リンク監視に関連する無線リンク失敗タイマーおよび無線リンク失敗カウンタのセットが継続することを可能にするようにUEを設定することとを行うように設定され得る。いくつかの実施形態では、決定ユニット1004は、無線リンク失敗カウンタをリセットすることなしに1つまたは複数の無線リンク失敗タイマーをリセットするようにUEを設定するように設定され得る。
決定ユニット1004は、図6に関して上記で説明された処理回路要素170など、1つまたは複数のプロセッサを含むか、またはそれらのプロセッサ中に含まれ得る。決定ユニット1004は、決定ユニット1004および/または上記で説明された処理回路要素170の機能のうちのいずれかを実施するように設定されたアナログおよび/またはデジタル回路要素を含み得る。決定ユニット1004の機能は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の異なったユニットにおいて実施され得る。
通信ユニット1006は、装置1000の送信機能を実施するように設定され得る。たとえば、いくつかの実施形態では、複数の無線リンク監視設定がターゲット帯域幅部分に関連し得、通信ユニット1006は、ターゲット帯域幅部分に対して無線リンク監視を実施するために複数の無線リンク監視設定のうちの1つを使用するようにとの命令をUEに送るように設定され得る。別の例として、通信ユニット1006は、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定の指示をUEに送るように設定され得る。いくつかの実施形態では、通信ユニット1006は、ターゲット帯域幅部分のための帯域幅部分設定内の情報エレメント中で、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定の指示を送るように設定され得る。いくつかの実施形態では、通信ユニット1006は、サービングセル設定内の情報エレメント中で、ターゲット帯域幅部分に関連する無線リンク監視設定の指示を送るように設定され得る。
通信ユニット1006は、(たとえば、無線デバイスおよび/または別のネットワークノードに)メッセージを送信し得る。通信ユニット1006は、図6に関して上記で説明されたRFトランシーバ回路要素172など、送信機および/またはトランシーバを含み得る。通信ユニット1006は、(たとえば、無線または有線手段を通して)メッセージおよび/または信号を送信するように設定された回路要素を含み得る。特定の実施形態では、通信ユニット1006は、決定ユニット1004または装置1000の任意の他のユニットから送信のためのメッセージおよび/または信号を受信し得る。通信ユニット1006の機能は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数の異なったユニットにおいて実施され得る。
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能などを行うための、電気および/または電子回路要素、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令を含み得る。
図11は、いくつかの実施形態による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連のあるデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連付けられないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連付けられないことがある、デバイスを表し得る。UEはまた、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されないNB−IoT UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEを備え得る。図11に示されているUE1100は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、図11はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
図11では、UE1100は、入出力インターフェース1105、無線周波数(RF)インターフェース1109、ネットワーク接続インターフェース1111、ランダムアクセスメモリ(RAM)1117と読取り専用メモリ(ROM)1119と記憶媒体1121などとを含むメモリ1115、通信サブシステム1131、電源1113、および/または他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路要素1101を含む。記憶媒体1121は、オペレーティングシステム1123と、アプリケーションプログラム1125と、データ1127とを含む。他の実施形態では、記憶媒体1121は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、図11に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
図11では、処理回路要素1101は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路要素1101は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態機械など、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態機械、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路要素1101は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形式での情報であり得る。
図示された実施形態では、入出力インターフェース1105は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE1100は、入出力インターフェース1105を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE1100への入力およびUE1100からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE1100は、ユーザがUE1100に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェース1105を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
図11では、RFインターフェース1109は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1111は、ネットワーク1143aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク1143aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1143aは、Wi−Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース1111は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1111は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能性を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
RAM1117は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス1102を介して処理回路要素1101にインターフェースするように設定され得る。ROM1119は、処理回路要素1101にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM1119は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体1121は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取外し可能カートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体1121は、オペレーティングシステム1123と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム1125と、データファイル1127とを含むように設定され得る。記憶媒体1121は、UE1100による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
記憶媒体1121は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD−DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu−Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体1121は、UE1100が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体1121中に有形に具現され得、記憶媒体1121はデバイス可読媒体を備え得る。
図11では、処理回路要素1101は、通信サブシステム1131を使用してネットワーク1143bと通信するように設定され得る。ネットワーク1143aとネットワーク1143bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム1131は、ネットワーク1143bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム1131は、IEEE802.QQ2、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMAXなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能性または受信機機能性をそれぞれ実装するための、送信機1133および/または受信機1135を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機1133および受信機1135は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
示されている実施形態では、通信サブシステム1131の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム1131は、セルラー通信と、Wi−Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク1143bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1143bは、セルラーネットワーク、Wi−Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源1113は、UE1100の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE1100の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE1100の複数の構成要素にわたって分割され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム1131は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路要素1101は、バス1102上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路要素1101によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能性は、処理回路要素1101と通信サブシステム1131との間で分割され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
図12は、いくつかの実施形態による、仮想化環境を示す概略ブロック図である。より詳細には、図12は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境1200を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能性の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード1230のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境1200において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、1つまたは複数のアプリケーション1220によって実装され得る。アプリケーション1220は、処理回路要素1260とメモリ1290−1とを備えるハードウェア1230を提供する、仮想化環境1200において稼働される。メモリ1290−1は、処理回路要素1260によって実行可能な命令1295を含んでおり、それにより、アプリケーション1220は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
仮想化環境1200は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路要素1260を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス1230を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路要素1260は、商用オフザシェルフ(COTS:commercial off−the−shelf)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路要素であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリ1290−1を備え得、メモリ1290−1は、処理回路要素1260によって実行される命令1295またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1270を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1270は物理ネットワークインターフェース1280を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路要素1260によって実行可能なソフトウェア1295および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、機械可読記憶媒体1290−2をも含み得る。ソフトウェア1295は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ1250をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン1240を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
仮想マシン1240は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶域を備え、対応する仮想化レイヤ1250またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス1220の事例の異なる実施形態が、仮想マシン1240のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
動作中に、処理回路要素1260は、ソフトウェア1295を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1250をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1250は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ1250は、仮想マシン1240に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
図12に示されているように、ハードウェア1230は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア1230は、アンテナ12225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア1230は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション1220のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)12100を介して管理される、(たとえば、データセンターまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンターおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理記憶域上にコンソリデートするために使用され得る。
NFVのコンテキストでは、仮想マシン1240は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン1240の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシン1240のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェア1230のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ1230の上の1つまたは複数の仮想マシン1240において稼働する固有のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図12中のアプリケーション1220に対応する。
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機12220と1つまたは複数の受信機12210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット12200は、1つまたは複数のアンテナ12225に結合され得る。無線ユニット12200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード1230と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード1230と無線ユニット12200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム12230を使用して、実現され得る。
図13は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された例示的な電気通信ネットワークを示す。図13を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1311とコアネットワーク1314とを備える、3GPPタイプセルラーネットワークなどの電気通信ネットワーク1310を含む。アクセスネットワーク1311は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局1312a、1312b、1312cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア1313a、1313b、1313cを規定する。各基地局1312a、1312b、1312cは、有線接続または無線接続1315上でコアネットワーク1314に接続可能である。カバレッジエリア1313c中に位置する第1のUE1391が、対応する基地局1312cに無線で接続するか、または対応する基地局1312cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア1313a中の第2のUE1392が、対応する基地局1312aに無線で接続可能である。この例では複数のUE1391、1392が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが対応する基地局1312に接続している状況に等しく適用可能である。
電気通信ネットワーク1310は、それ自体、ホストコンピュータ1330に接続され、ホストコンピュータ1330は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散型サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ1330は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。電気通信ネットワーク1310とホストコンピュータ1330との間の接続1321および1322は、コアネットワーク1314からホストコンピュータ1330に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク1320を介して進み得る。中間ネットワーク1320は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク1320は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク1320は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
図13の通信システムは全体として、接続されたUE1391、1392とホストコンピュータ1330との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続1350として説明され得る。ホストコンピュータ1330および接続されたUE1391、1392は、アクセスネットワーク1311、コアネットワーク1314、任意の中間ネットワーク1320、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1350を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1350は、OTT接続1350が通過する、参加する通信デバイスが、ULおよびDL通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局1312は、接続されたUE1391にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ1330から発信したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、通知されないことがあるかまたは通知される必要がない。同様に、基地局1312は、UE1391から発信してホストコンピュータ1330に向かう発信UL通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
図14は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してUEと通信するホストコンピュータの一例を示す。次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図14を参照しながら説明される。通信システム1400では、ホストコンピュータ1410が、通信システム1400の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1416を含む、ハードウェア1415を備える。ホストコンピュータ1410は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路要素1418をさらに備える。特に、処理回路要素1418は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1410は、ホストコンピュータ1410に記憶されるかまたはホストコンピュータ1410によってアクセス可能であり、処理回路要素1418によって実行可能である、ソフトウェア1411をさらに備える。ソフトウェア1411は、ホストアプリケーション1412を含む。ホストアプリケーション1412は、UE1430およびホストコンピュータ1410において終端するOTT接続1450を介して接続するUE1430など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1412は、OTT接続1450を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システム1400は、電気通信システム中に提供される基地局1420をさらに含み、基地局1420は、基地局1420がホストコンピュータ1410およびUE1430と通信することを可能にするハードウェア1425を備える。ハードウェア1425は、通信システム1400の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1426、ならびに基地局1420によってサーブされるカバレッジエリア(図14に図示せず)中に位置するUE1430との少なくとも無線接続1470をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1427を含み得る。通信インターフェース1426は、ホストコンピュータ1410への接続1460を容易にするように設定され得る。接続1460は直接であり得るか、あるいは、接続1460は、電気通信システムのコアネットワーク(図14に明示的に図示せず)を、および/または電気通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局1420のハードウェア1425は、処理回路要素1428をさらに含み、処理回路要素1428は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1420は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1421をさらに有する。
通信システム1400は、すでに言及されたUE1430をさらに含む。UE1430のハードウェア1435は、UE1430が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続1470をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース1437を含み得る。UE1430のハードウェア1435は、処理回路要素1438をさらに含み、処理回路要素1438は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または、命令を実行するように適応されたこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1430は、UE1430に記憶されるかまたはUE1430によってアクセス可能であり、処理回路要素1438によって実行可能である、ソフトウェア1431をさらに備える。ソフトウェア1431は、クライアントアプリケーション1432を含む。クライアントアプリケーション1432は、ホストコンピュータ1410のサポートのもとに、UE1430を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1410では、実行しているホストアプリケーション1412は、UE1430およびホストコンピュータ1410において終端するOTT接続1450を介して、実行しているクライアントアプリケーション1432と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1432は、ホストアプリケーション1412から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続1450は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1432は、クライアントアプリケーション1432が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
図14に示されているホストコンピュータ1410、基地局1420およびUE1430は、それぞれ、図13のホストコンピュータ1330、基地局1312a、1312b、1312cのうちの1つ、およびUE1391、1392のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図14に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図13のものであり得る。
図14では、OTT接続1450は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局1420を介したホストコンピュータ1410とUE1430との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE1430からまたはホストコンピュータ1410を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続1450がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する決定を行い得る。
UE1430と基地局1420との間の無線接続1470は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1470が最後のセグメントを形成するOTT接続1450を使用して、UE1430に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、電力消費を改善し、それにより、延長されたバッテリー寿命および低減されたユーザ待ち時間など、利益を提供し得る。
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1410とUE1430との間のOTT接続1450を再設定するための随意のネットワーク機能性がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続1450を再設定するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ1410のソフトウェア1411およびハードウェア1415でまたはUE1430のソフトウェア1431およびハードウェア1435で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続1450が通過する通信デバイスにおいてまたはそれに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア1411、1431が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続1450の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1420に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局1420に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能性は、当技術分野において知られ、実施され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1410の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア1411および1431が、ソフトウェア1411および1431が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続1450を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
図15は、いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法のフローチャートである。通信システムは、図13および図14を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図15への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1510において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1510の(随意であり得る)サブステップ1511において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1520において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1530において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ1540において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
図16は、いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法のフローチャートである。通信システムは、図13および図14を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図16への図面参照のみがこのセクションに含まれる。本方法のステップ1610において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1620において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ1630において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
図17は、いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法のフローチャートである。通信システムは、図13および図14を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図17への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1710において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1720において、UEはユーザデータを提供する。ステップ1720の(随意であり得る)サブステップ1721において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1710の(随意であり得る)サブステップ1711において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ1730において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。本方法のステップ1740において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図18は、いくつかの実施形態による、通信システムにおいて実装される方法のフローチャートである。通信システムは、図13および図14を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図18への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1810において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ1820において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1830において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路要素、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路要素は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得るメモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路要素は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明されるシステムおよび装置に対して修正、追加、または省略が行われ得る。システムおよび装置の構成要素は、統合または分離され得る。その上、システムおよび装置の動作は、より多数の、より少数の、または他の構成要素によって実施され得る。さらに、システムおよび装置の動作は、ソフトウェア、ハードウェア、および/または他の論理を含む任意の好適な論理を使用して実施され得る。本明細書で使用される「各々」は、セットの各メンバーまたはセットのサブセットの各メンバーを指す。
本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明される方法に対して修正、追加、または省略が行われ得る。本方法は、より多数の、より少数の、または他のステップを含み得る。さらに、ステップは、任意の好適な順序で実施され得る。
本開示はいくつかの実施形態に関して説明されたが、実施形態の改変および置換は当業者に明らかである。したがって、実施形態の上記の説明は、本開示を制約しない。他の変更、置換、および改変が、以下の特許請求の範囲によって規定される、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく可能である。
以下の略語のうちの少なくともいくつかが本開示で使用され得る。略語間で不一致がある場合、その略語が上記でどのように使用されたかが優先されるべきである。以下で複数回リストされる場合、第1のリスティングが(1つまたは複数の)後続のリスティングよりも優先されるべきである。
1x RTT CDMA2000 1x無線送信技術
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
ABS オールモストブランクサブフレーム
ARQ 自動再送要求
ASN.1 抽象構文記法1
AWGN 加法性白色ガウス雑音
BCCH ブロードキャスト制御チャネル
BCH ブロードキャストチャネル
BLER ブロック誤り率
BWP 帯域幅部分
CA キャリアアグリゲーション
CC キャリアコンポーネント
CCCH SDU 共通制御チャネルSDU
CDMA 符号分割多重化アクセス
CGI セルグローバル識別子
CIR チャネルインパルス応答
CORESET 制御リソースセット
CP サイクリックプレフィックス
CPICH 共通パイロットチャネル
CPICH Ec/No 帯域中の電力密度で除算されたチップごとのCPICH受信エネルギー
CQI チャネル品質情報
C−RNTI セルRNTI
CRS セル固有参照信号
CSI チャネル状態情報
CSI−RS チャネル状態情報参照信号
DCCH 専用制御チャネル
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク
DM 復調
DMRS 復調用参照信号
DRB データ無線ベアラ
DRX 間欠受信
DTX 間欠送信
DTCH 専用トラフィックチャネル
DUT 被試験デバイス
E−CID 拡張セルID(測位方法)
E−SMLC エボルブドサービングモバイルロケーションセンター
E−UTRAN 拡張ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
ECGI エボルブドCGI
eNB E−UTRANノードB
ePDCCH 拡張物理ダウンリンク制御チャネル
E−SMLC エボルブドサービングモバイルロケーションセンター
E−UTRA エボルブドUTRA
E−UTRAN エボルブドUTRAN
FDD 周波数分割複信
FFS さらなる検討が必要
GERAN GSM EDGE無線アクセスネットワーク
gNB NRにおける基地局
GNSS グローバルナビゲーション衛星システム
GSM モバイル通信用グローバルシステム
HARQ ハイブリッド自動再送要求
HO ハンドオーバ
HSPA 高速パケットアクセス
HRPD 高速パケットデータ
IE 情報エレメント
IoT モノのインターネット
IS 同期中
L1 レイヤ1
L2 レイヤ2
LOS 見通し線
LPP LTE測位プロトコル
LTE Long−Term Evolution
MAC 媒体アクセス制御
MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
MBSFN マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス単一周波数ネットワーク
MBSFN ABS MBSFNオールモストブランクサブフレーム
MCG マスタセルグループ
MDT ドライブテスト最小化
MIB マスタ情報ブロック
MME モビリティ管理エンティティ
MSC モバイルスイッチングセンター
NB 狭帯域
NB−IoT 狭帯域モノのインターネット
NPDCCH 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
NR 新しい無線
NW ネットワーク
OCNG OFDMAチャネル雑音生成器
OFDM 直交周波数分割多重化
OFDMA 直交周波数分割多元接続
OOS 同期外れ
OSS 運用サポートシステム
OTDOA 観測到達時間差
O&M 運用および保守
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
P−CCPCH 1次共通制御物理チャネル
PCell 1次セル
PCFICH 物理制御フォーマットインジケータチャネル
PCI 物理セル識別情報
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDP プロファイル遅延プロファイル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PGW パケットゲートウェイ
PHICH 物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル
PHY 物理レイヤ
PLMN パブリックランドモバイルネットワーク
PMI プリコーダ行列インジケータ
PRACH 物理ランダムアクセスチャネル
PRB 物理リソースブロック
PRS 測位参照信号
PSCell 1次2次セル
PSS 1次同期信号
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
QAM 直交振幅変調
RACH ランダムアクセスチャネル
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RE リソースエレメント
RLC 無線リンク制御
RLF 無線リンク失敗
RLM 無線リンク監視
RNC 無線ネットワークコントローラ
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
RRC 無線リソース制御
RRH リモート無線ヘッド
RRM 無線リソース管理
RRU リモートラジオユニット
RS 参照信号
RSCP 受信信号コード電力
RSRP 参照シンボル受信電力または
参照信号受信電力
RSRQ 参照信号受信品質または
参照シンボル受信品質
RSSI 受信信号強度インジケータ
RSTD 参照信号時間差
SCH 同期チャネル
SCell 2次セル
SCG 2次セルグループ
SDU サービスデータユニット
SFN システムフレーム番号
SGW サービングゲートウェイ
SI システム情報
SIB システム情報ブロック
SINR 信号対干渉プラス雑音比
SNR 信号対雑音比
SON 自己最適化ネットワーク
SRB 信号無線ベアラ
SS 同期信号
SSB SSブロック
SSS 2次同期信号
TDD 時分割複信
TDOA 到達時間差
TOA 到達時間
TSS 3次同期信号
TTI 送信時間間隔
UE ユーザ機器
UL アップリンク
UMTS Universal Mobile Telecommunication System
UP ユーザプレーン
USIM 汎用加入者識別モジュール
UTDOA アップリンク到達時間差
UTRA ユニバーサル地上無線アクセス
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA ワイドCDMA
WD 無線デバイス
WLAN ワイドローカルエリアネットワーク