JP2021500381A - エチレンアミンの製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、以下の工程:1)水素およびアミノ化触媒の存在下でMEGとアンモニアとを反応させる工程、2)段階1からの反応排出物から水素およびアンモニアを分離する工程を含む、エチレンアミンおよび/またはアルカノールアミンを製造する方法において、段階2における水素およびアンモニアの分離が、以下の工程:2−1)段階1からの反応排出物を、アンモニアおよび水素を含有する気相と、エチレンアミンおよび/またはアルカノールアミンを含有する液相とに分離する工程、2−2)段階2−1)からの気相を1個以上の凝縮器に通し、アンモニアが濃縮された1種以上の液相を得て、かつ水素が濃縮された気相を得る工程、2−3)段階2−2)からの気相とMEGとを接触させ、それにより、MEGおよびアンモニアを含有する液相を得て、かつ水素および任意でアンモニアを含有する気相を得る工程を含むことを特徴とする、方法に関する。

Description

本発明は、モノエチレングリコールから出発してエタノールアミンおよび/またはエチレンアミンを製造する方法に関する。
エチレンジアミン(EDA)を大規模工業的に製造するためには、一般的に2つの方法が用いられる。
一方では、1,2−ジクロロエタンとアンモニアとを反応させてHClを解離させることによりEDAを製造することができる(EDC法)。EDAのさらなる大規模工業的な製造方法は、アミノ化触媒の存在下での、モノエタノールアミン(MEA)とアンモニアとの反応である(MEA法)。
また、確立された方法の代わりに、EDAの製造をモノエチレングリコール(MEG)とアンモニアとの反応により行ってもよい。
そのような方法には様々な利点があるだろう。1つの利点は、MEAに比べて、MEGの利用性が良好なことである。
MEAは、大規模工業的には、エチレンオキシド(EO)とアンモニアとの反応により製造される。一般的には、MEAのみならず、高級エタノールアミン、例えばジエタノールアミン(DEOA)およびトリエタノールアミン(TEOA)もさらに含有する反応混合物が生成される。これらの副生成物は、個別の蒸留工程によりMEAから分離される必要がある。エチレンオキシドは、空気とともに爆発性混合物を形成し得る可燃性の高いガスである。それに応じて、EOの取り扱いは、手間がかかる。よって、MEAの製造には、下流に精製蒸留部を備える技術的に複雑なEO設備が必要である。
それとは対照的に、MEGは、石油化学原料をベースとして製造されても、再生可能原料をベースとして製造されてもよい。MEGも同様に、EOから水との反応により石油化学的に製造される。EOとアンモニアとの反応と同様に、EOと水との反応では、すでに生成されたMEGとEOとが反応してジ−およびトリエチレングリコールのような副生成物になることを防止することはできない。ただしMEGの選択率は約90%であるため、一般的に70〜80%であるMEAの選択率よりも著しく高い。それでいて、Schellオメガプロセスにより、MEGの選択率をさらに著しく、すなわち約99%へと上昇させることができた。オメガプロセスでは、EOとCOとを反応させてエチレンカーボネートにして、これを第二の工程で選択的に加水分解してMEGにする。
MEGは、合成ガス経路を介して、例えば、メタノールをシュウ酸ジメチルにする酸化的カルボニル化およびそれに続く水素化によっても製造される。よって、MEGの製造について、さらなる石油化学原料としては、天然ガスまたは石炭も考えられる。
あるいは、MEGは、トウモロコシまたはサトウキビのような再生可能原料から、発酵させてエタノールにして、続いて脱水させてエテンにして、その後に酸素とエチレンオキシドとを反応させることにより製造することも可能である。
製造のバリエーションが多くあるため、一般的にMEGの利用性が高く、このことが、一般的に原料費に有利に働いている。
従来技術には、MEGとアンモニアとを反応させてEDAにすることは、液相でも気相でも行うことが可能であると開示されている。
気相でのMEGのアミノ化は、中国特許出願公開第102190588号明細書および中国特許出願公開第102233272号明細書の双方に開示されている。
例えば、中国特許出願公開第102190588号明細書には、Cu含有触媒の存在下での、MEGとアンモニアとの一段階反応が記載されている。この説明によると、反応圧力は、3〜30barの範囲にある。反応温度は、150〜350℃の範囲にある。中国特許出願公開第102233272号明細書には、触媒を用いた気相でのMEGとアンモニアとの反応が開示されており、この触媒は、CuおよびNiを主要構成要素として、Zr、Zn、Al、Ti、MnおよびCeを副成分として含む。ただし、得られた反応混合物の組成は開示されていない。
気相での反応の代わりに、MEGとアンモニアおよび水素との反応を液相でも行ってもよい。しかしながら、気相および液相における触媒の反応挙動は、一般的に著しく異なるため、気相におけるMEGの反応挙動から液相におけるMEGの反応挙動を導き出すことには一般的に限界がある。
液相におけるMEGの金属触媒アミノ化の概観は、Carsten Wolfgang Ihmelsのディプロマ論文「Reaktionskinetische Untersuchungen zur metallkatalysierten Aminierung von Ethylenglykol in der fluessigen Phase」(「Reaktionskinetische Untersuchungen zur metallkatalysierten Aminierung von Ethylenglykol in der fluessigen Phase」2000年3月17日、Carl von Ossietzky Universitaet Oldenburgのディプロマ論文)に記載されている。Ihmelsは、MEGのアミノ化で起こり得る多数の連続反応および副反応、例えば、ジ−およびトリエタノールアミンの形成、不均化、ニトリル形成、カルボニル縮合およびフラグメンテーション反応について説明している。二価アルコールの場合、縮合および不均化は、最終的に、オリゴマー、例えば、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレンテトラミン(TETA)およびポリマーの形成にもつながることがある。さらなる重要な副反応は、環化である。例えば、ジエタノールアミンまたはDETAは、さらに反応してピペラジン(PIP)になり得る。温度が比較的高いと、環化に続く脱水素化が促進されて、芳香族が生成される。よって、MEGとアンモニアとの反応では、幅広い生成物範囲が得られ、ここで、この生成物範囲内の幾つかの生成物は、その他のものよりも商業的に利点がある。よって、EDA、DETAおよびTETAについて、商業的な需要は、PIPまたはアミノエチルエタノールアミン(AEEA)の需要よりも高い。したがって、MEGとアンモニアとの反応における多くの研究の課題は、有利な生成物範囲をもたらす触媒および反応条件を見つけることであった。
米国特許第4,111,840号明細書には、担持Ni/Re触媒を用いた、500〜5000psig(約34〜340bar)の圧力での、MEGとアンモニアおよび水素との反応が開示されている。ここで、60m/gの表面積を有するシリカ/アルミナ担持触媒は、150m/gの比表面積を有するシリカ/アルミナ担持触媒よりも良好な結果をもたらした。
米国特許第3,137,730号明細書には、Cu/Ni触媒を用いた、200〜300℃の温度および1000psig(約69bar)超の圧力での、液相でのMEGとアンモニアとの反応が開示されている。
西独国特許出願公告第1172268号明細書には、金属Cu、Ag、Mn、Fe、NiおよびCoのうちの少なくとも1種を含有する触媒を用いたエチレングリコールの反応が開示されている。一例では、MEGとアンモニアとを、Co触媒を用いて、水素の存在下で、180℃および300barの圧力で反応させた。
中国特許出願公開第106607060号明細書には、液相でMEGをアミノ化する触媒が開示されている。
国際公開第2007/093514号には、EDAの二段階の製造方法が開示されており、この方法では、第一の方法段階において、ヒドロアミノ化触媒を用いてアミノ化が最大40%のMEA転化率まで実施され、第二の方法段階において、形状の小さな担持Ru/Co触媒成形体が使用され、第二の段階が第一の方法段階よりも少なくとも10℃高い温度で実施される。
記載の方法で生じる生成物流は、個別の生成物、殊に、特に所望の生成物であるEDAおよびDETAを精製するために、蒸留により分離されることが一般的である。
国際公開第2007/093555号には、MEG反応からの反応生成物の蒸留による後処理に問題があると開示されている。というのも、MEGおよびDETAは、圧力にほぼ依存していないために圧力スイング蒸留により分離することができない共沸混合物を形成するからである。国際公開第2007/09355号によると、共沸混合物の組成は、MEG約44重量%およびDETA56重量%であり、150mbarで154℃の沸点を有する一方で、それぞれ先に記載の150mbarの圧力で、純粋なMEGの沸点は144℃であり、また純粋なDETAの沸点は142℃である。よって、国際公開第2007/093555号には、MEG反応からの生成物流を蒸留により分離する方法が開示されており、この方法では、一連の分離の一つの段階が、DETAのための選択性溶媒からのトリエチレングリコール(TEG)を用いた抽出蒸留として実施される。この開示には、以下の工程を含む一連の分離が開示されている:
− MEG反応からの排出物を第一の蒸留ユニットK−Iに導入し、導入された排出物を、成分エチレンジアミンおよびピペラジンを含有する頂部流と、ピペラジンの沸点よりも高い沸点を有する成分を含有する底部流とに分離する工程、
− 底部流を塔K−Iから第二の蒸留塔K−IIに導入し、供給された底部流を、モノエチレングリコール、ジエチレントリアミンおよびモノエタノールアミンを含有する頂部流と、モノエチレングリコールおよびジエチレントリアミンよりも高沸点の成分を含有する底部流とに分離する工程、
− 頂部流を、塔K−IIから、同じ分離段または高さでトリエチレングリコールがジエチレントリアミンのための選択性溶媒として供給される抽出蒸留塔K−IIIに供給する工程、ここで、抽出蒸留塔K−IIIでは、底部を介して、ジエチレントリアミンが負荷された選択性溶媒トリエチレングリコール含有流が抜き取られ、頂部を介して、モノエチレングリコールを含有するほぼジエチレントリアミン不含の流が抜き取られる、
− DETAが負荷された選択性溶媒を含有する抽出蒸留塔K−IIIからの底部流は、好ましくは脱着塔K−IVに供給されて、そこで、DETAを含有する頂部流と、TEGを含有する底部流とに分離される。塔K−IVからのTEGを含有する底部流は、抽出蒸留塔K−IIIに再循環させられることが好ましい。
本発明の課題は、使用される出発物質、エネルギーおよび消費物、殊にスクラビング液に関して特に資源効率のよい、エチレンアミンおよび/またはエタノールアミンを製造する方法を提供することであった。
本発明の課題は、
以下の工程:
1) 水素およびアミノ化触媒の存在下でMEGとアンモニアとを反応させる工程、
2) 段階1からの反応排出物から水素およびアンモニアを分離する工程
を含む、エチレンアミンおよび/またはアルカノールアミンを製造する方法において、段階2における水素およびアンモニアの分離が、以下の工程:
2−1) 段階1からの反応排出物を、アンモニアおよび水素を含有する気相と、エチレンアミンおよび/またはアルカノールアミンを含有する液相とに分離する工程、
2−2) 段階2−1)からの気相を1個以上の凝縮器に通し、アンモニアが濃縮された1種以上の液相を得て、かつ水素が濃縮された気相を得る工程、
2−3) 段階2−2)からの気相とMEGとを接触させ、それにより、MEGおよびアンモニアを含有する液相を得て、かつ水素および任意でアンモニアを含有する気相を得る工程
を含むことを特徴とする、方法により解決された。
本発明による方法は、アンモニア分離を新たに考案し、それにより特に資源効率のよい方法を達成することができた点で、従来技術とは異なる。
以下で、以下の略語を使用する:
AEEA:アミノエチルエタノールアミン
AEP:アミノエチルピペラジン
DETA:ジエチレントリアミン
EDA:エチレンジアミン
EDC:エチレンジクロリド
HEP:ヒドロキシエチルピペラジン
HPA:重質ポリアミン(Heavy Polyamine)
MEA:モノエタノールアミン
MEG:モノエチレングリコール
NMEDA:N−メチルエチレンジアミン
PEHA:ペンタエチレンヘキサミン
PIP:ピペラジン
TEPA:テトラエチレンペンタミン
TETA:トリエチレンテトラミン。
圧力の値は、特に明記しない限り、絶対圧の値に関連する。
本発明を以下のように実施することができる。
MEG反応−段階1)
本発明によると、段階1)で、MEGを、アンモニア、水素および不均一触媒の存在下で反応させる。
出発物質−MEG
エチレングリコールとしては、少なくとも98%の純度を有する工業用エチレングリコール、極めて特に好ましくは少なくとも99%、極めて特に好ましくは少なくとも99.5%の純度を有するエチレングリコールが使用されることが好ましい。
この方法で使用されるエチレングリコールは、石油化学プロセスから得られるエチレンから製造することが可能である。例えば、一般的に、第一の段階で、エテンを酸化させてエチレンオキシドにして、引き続き、これを水と反応させてエチレングリコールにする。しかしながら、得られたエチレンオキシドを、いわゆるオメガプロセスで二酸化炭素と反応させてエチレンカーボネートにすることもでき、引き続き、これを水で加水分解してエチレングリコールにすることができる。オメガプロセスは、ジ−およびトリエチレングリコールのような副生成物の生成が少ないため、エチレングリコールの選択率がより高い点で優れている。
しかしながら、エテンは、再生可能原料から製造することも可能である。例えば、エテンは、バイオエタノールの脱水により形成することが可能である。
エチレングリコールは、合成ガス経路を介して、例えばメタノールをシュウ酸ジメチルにする酸化的カルボニル化およびそれに続く水素化によっても製造される。よって、MEGの製造について、さらなる石油化学原料としては、天然ガスまたは石炭も考えられる。
本発明による方法に、いわゆる繊維品質を有しないMEGが使用されてもよい。ただし、この場合、MEGを混合物Cと一緒に段階b)(以下に記載)に導入することが好ましい。
MEG中の硫黄含量
使用されるMEGは、100ppm未満の硫黄を含有することが好ましい。使用されるMEGは、20ppm未満の硫黄、極めて特に好ましくは2ppm未満の硫黄を含有することが特に好ましい。理想的には、使用されるMEGは、硫黄を含有しない。よって、新しく使用されるMEGを反応部への導入前に後処理して、存在し得る硫黄を分離することが有利である。そのために、新しいMEGをMEG反応(段階1)に直接導入するのではなく、まず段階b)または段階2または段階a)、好ましくは段階b)に導入し、段階b)での分離後にMEG反応(段階1)に返送してもよい。アミンの存在下での精留により、新しいMEG中に場合によって存在する高沸点物質が分離されるのみならず、塩基性アミンとの反応または同伴作用(Schleppwirkung)により付加物(高沸点物質)を形成する、場合によって含有される硫黄化合物、例えば、硫化物、亜硫酸塩、メルカプタンまたはチオールが分離されることが分かった。よって、先に挙げた好ましい実施形態により、いわゆる繊維品質を有しないMEGの使用も可能になる。
よって、好ましい実施形態では、MEGを、段階1)への導入前に、まず段階2)または好ましくは段階b)に導入し、蒸留されたMEGを含有する、段階b)で分離された混合物Dを段階1)に導入する。よって、この実施形態に記載されている、MEG反応(段階1)と段階b)との組み合わせにより、繊維品質を有しないMEGの使用が可能になる。というのも、驚くべきことに、段階b)における硫黄含量を減少させることができると分かったからである。
出発物質−NH
エチレングリコールの反応は、一般的にアンモニアの存在下で行われる。
アンモニアとしては、従来的に市販で入手可能なアンモニア、例えば、アンモニア98重量%超、好ましくはアンモニア99重量%超、好ましくはアンモニア99.5重量%超、殊にアンモニア99.8重量%超の含量を有するアンモニアが使用されてもよい。
出発物質−H
本発明による方法は、水素の存在下で行われることが好ましい。
水素は、一般的に工業用純度で使用される。水素は、水素含有ガスの形態で、すなわちその他の不活性ガス、例えば、窒素、ヘリウム、ネオン、アルゴンまたは二酸化炭素と混合して使用されてもよい。水素含有ガスとしては、これらのガスが、使用される触媒の触媒毒、例えばCOを含有しない場合および含有しない限り、例えば、改質ガス、精製ガスなどが使用されてもよい。しかしながら、純粋な水素または実質的に純粋な水素、例えば、水素99重量%超、好ましくは水素99.9重量%超、特に好ましくは水素99.99重量%超、殊に水素99.999重量%超の含量を有する水素が方法に使用されることが好ましい。
アミノ化触媒
MEGとアンモニアとの反応は、一般的にアミノ化触媒の存在下で行われる。
アミノ化触媒としては、MEGをEDAおよび/またはMEAにする反応を起こすあらゆる触媒が使用されてもよい。
元素周期表の第7族および/または第8族および/または第9族および/または第10族および/または第11族のうちの1種以上の活性金属を含有するアミノ化触媒が使用されることが好ましい。そのような活性金属の例は、Sn、Cu、Co、Niおよび/またはFe、ならびに貴金属、例えば、Rh、Ir、Ru、Pt、PdおよびReである。
先に挙げた活性金属は、金属網もしくは格子の形態で、またはラネーによるスポンジもしくはスケルトン触媒(Skelettkatalysatoren)の形態で方法に使用されてもよい。
アミノ化触媒は、任意で1種以上の触媒追加元素を含んでいてもよい。一般的に、触媒追加元素とは、元素周期表の第1〜6族、第12〜17族および希土類金属より選択される金属または半金属である。
好ましい活性金属は、Co、Cu、Ni、RuおよびReである。極めて特に好ましい活性金属は、Ru、Co、CuおよびNiである。
好ましい触媒追加元素は、Zr、Al、Sb、Sn、Pb、Bi、In、Si、Ga、V、Nb、S、P、B、Cr、W、La、Ce、YおよびHf、特に好ましくはSn、P、Pb、Sb、La、Zr、SiおよびAlである。
Cu、Co、NiおよびRuから成る群より選択される1種以上の活性金属を含有し、かつ任意で触媒追加元素Snを含有する触媒前駆体が特に好ましい。
いわゆる触媒前駆体を還元することにより製造されるアミノ化触媒が使用されることが特に好ましい。
触媒前駆体において、活性金属および触媒追加元素は、一般的にそれらの酸素含有化合物の形態、例えば、活性金属または触媒追加元素の炭酸塩、酸化物、混合酸化物または水酸化物として存在する。
一般的に、触媒前駆体は、活性金属または触媒追加元素の可溶性化合物と担体材料とを接触(浸漬/含浸)させることにより製造されるか、または沈殿剤により可溶性化合物を沈殿させることにより製造され、ここで、沈殿は、担体材料の存在下(いわゆる沈積)で、または担体材料の不在下(いわゆる混合沈殿)で行われてもよい。浸漬もしくは沈積した担体材料、または活性金属もしくは触媒追加元素の沈降した沈殿物は、一般的に、乾燥後に、焼成により酸素含有化合物に変換され、ここで、この変換は、一般的に脱水および/または分解により行われる。
担体材料としては、触媒追加元素である炭素が、例えば、グラファイト、カーボンブラックおよび/または活性炭の形態で使用されてもよい。
好ましい担体材料は、触媒追加元素Al、Ti、Zn、ZrおよびSiの酸化物またはそれらの混合物、例えば、酸化アルミニウム(ガンマ、デルタ、シータ、アルファ、カッパ、カイまたはそれらの混合物)、二酸化チタン(アナターゼ、ルチル、ブルッカイトまたはそれらの混合物)、酸化亜鉛、二酸化ジルコニウム、二酸化ケイ素(例えば、シリカ、熱分解法二酸化ケイ素、シリカゲルまたはケイ酸塩)、アルミノケイ酸塩、鉱物、例えば、ハイドロタルサイト、クリソタイルおよびセピオライトである。
特に好ましい担体材料は、酸化アルミニウムもしくは酸化ジルコニウムまたはこれらの混合物である。
特に好ましい担体材料は酸化アルミニウムである。
焼成に続いて、一般的には、触媒前駆体の還元が行われ、ここで、触媒前駆体は、その触媒活性形態に変換される。
還元後に、触媒は、酸素含有ガス流、例えば空気、または空気と窒素との混合物と接触させられてもよい。
それにより、不動態化された触媒が得られる。不動態化された触媒は、一般的に保護酸化物層を有する。この保護酸化物層により、触媒の取り扱いおよび貯蔵が容易になるため、例えば、不動態化された触媒の反応器への組み込みが容易になる。
不動態化された触媒は、出発物質との接触の前に、不動態化された触媒を水素または水素含有ガスで処理することにより還元されることが好ましい。一般的に、活性化の条件は、還元に適用される還元条件に相応する。一般的に、活性化により保護不動態化層が取り除かれる。
アミノ化触媒を製造するための個別の工程および方法は、当業者に公知であり、以下に挙げる公開特許公報から引用することができる。
以下の触媒がMEG反応に使用されることが好ましい:
米国特許第4,111,840号明細書に開示されているNi/Re触媒
米国特許第3,137,730号明細書に開示されているCu/Ni触媒
西独国特許出願公告第1172268号明細書に開示されている、活性金属Cu、Fe、NiおよびCoのうちの少なくとも1種を含有する触媒
国際公開第2007/093514号に開示されている担持Ru/Co触媒
国際公開第2013072289号に開示されている、Al、Cu、NiおよびCoのみならず元素Snを含む触媒
国際公開第200908051号、国際公開第2009080508号、国際公開第200006749号および国際公開第20008006750号に開示されている、ZrおよびNiのみならず、Cu、Sn、Coおよび/またはFeも含み、かつさらなる構成要素として、V、Nb、S、O、La、B、W、Pb、Sb、BiおよびInなどの元素を含有する触媒
これらの出願において出願番号EP1、EP2およびEP3で開示されている触媒。
小さな物体、例えば、円筒、球体またはタブレットの形態の触媒が使用されることが好ましい。成形体は、10mm以下、特に好ましくは5mm以下、極めて特に好ましくは2mm以下の直径を有することが好ましい。
出発物質のモル比
使用される出発物質混合物は、使用されるMEG量を基準としてモル過剰のアンモニアを含有することが好ましい。ここで、モル比NH/MEGは、1〜100、好ましくは2〜50、特に好ましくは7〜18であってもよい。
反応器
MEGとアンモニアとの反応のための好ましい反応器は、一般的に管型反応器である。管型反応器内には、アミノ化触媒が、好ましくは流動床または固定床として配置されている。
エチレングリコールおよび/またはモノエタノールアミンとNHとの反応は、アミノ化触媒が固定床として配置されている管型反応器内で行われることが特に好ましい。あるいは、反応は、有利には管束型反応器またはモノストランド型設備(Monostranganlage)内で行われる。モノストランド型設備において、反応が行われる管型反応器は、直列接続された複数個(例えば2個または3個)の個別の管型反応器から成っていてもよい。ここで任意に、下流に接続された反応器からの、供給物(出発物質および/またはアンモニアおよび/またはHを含有する)および/または循環ガスおよび/または反応器排出物の中間供給が有利である。
撹拌釜、ループ型反応器または流動床内で液体の移動により生成される懸濁液として触媒を維持することも可能である。
温度および圧力
MEGの反応は、一般的に5〜50MPa(50〜500bar)、好ましくは5〜40MPa、特に好ましくは20〜35MPaの圧力、および一般的に50〜350℃、特に100〜300℃、好ましくは120〜270℃、特に好ましくは150〜220℃、殊に170〜200℃の温度で行われることが好ましい。
反応器を断熱的に操作する場合、一般的に、温度は、転化率と、アンモニアに対するMEGのモル使用比とに応じて上昇する。よって、同じ転化率の場合、断熱的温度上昇は、アンモニア量が多いほど少なくなる。
断熱反応器における温度上昇は、一般的に0〜200℃、好ましくは5〜100℃、特に好ましくは7〜30℃である。
水素分圧は、好ましくは0.25〜20MPa(2.5〜200bar)、特に好ましくは0.5〜15MPa(5〜150bar)、極めて特に好ましくは1〜10MPa(10〜100bar)、殊に好ましくは2〜5MPa(20〜50bar)である。
触媒空間速度
時間単位あたりに使用されるMEG重量を使用される触媒重量で割ったものとして表される触媒空間速度は、0.05〜10kg/kg・h、好ましくは0.1〜5kg/kg・h、特に好ましくは0.2〜1.5kg/kg・hである。
排出物
段階1)からの排出物は、一般的に、アミノ化反応の生成物、未反応の出発物質、例えばMEGおよびアンモニア、ならびに水素および水を含有する。
アミノ化反応の生成物として、アミノ化反応器からの排出物は、MEGをベースとする相応するエタノールアミンおよび/またはエチレンアミンをさらに含有する。
反応排出物は、未反応のMEG、アンモニアおよび水素、ならびに反応生成物MEA、EDA、PIP、AEEA、AEP、DETAおよび高級エチレンアミン(高級エチレンアミンとは、TETA以上の沸点を有するエチレンアミンを表す)、例えばTETAおよびTEPAを含有することが特に好ましい。
さらに、反応排出物はNMEDAを含有していてもよい。NMEDAは不所望な副生成物である。多くの工業的用途において、NMEDAの割合が500重量ppm未満になるようにEDAの純度が指定されている。よって、好ましい実施形態では、2つのさらなる段階である段階5(NMEDA分離)および段階6(EDAスクラビング)において、NMEDAが分離される(以下に記載)。
アンモニア分離−段階2:
MEG反応からの混合物は、一般的にアンモニアおよび水素を含有する。
反応排出物中のアンモニア量は、一般的に50〜90重量%の範囲、特に好ましくは60〜85重量%の範囲、極めて特に好ましくは70〜80重量%の範囲にある。
本発明によると、段階2において、水素およびアンモニアが、段階1)からの反応排出物から分離される。
本発明によると、段階1からの反応排出物からの水および/またはアンモニアの分離は、段階2が、以下の工程:
2−1) 段階1からの反応排出物を、アンモニアおよび/または水素を含有する気相と、エチレンアミンおよび/またはアルカノールアミンを含有する液相とに分離する工程、
2−2) 段階2−1)からの気相を1個以上の凝縮器に通し、アンモニアが濃縮された1種以上の液相を得て、かつ水素が濃縮された気相を得る工程、
2−3) 段階2−2)からの気相とMEGとを接触させ、それにより、MEGおよびアンモニアを含有する液相を得て、かつ水素および任意でアンモニアを含有する気相を得る工程
を含むことにより行われる。
驚くべきことに、水素およびアンモニアを含有する段階2−2)からの気相の接触において、熱が放出されることが分かった。本発明による方法により、段階1)に送られるべきMEGを段階2−3)において予熱し、それによりエネルギーを削減することができる。さらに、スクラビング液およびアンモニアの双方が本発明による方法の出発物質であり、それによりさらなる精製なしで本発明による方法に一緒に使用可能であることが有利であると判明した。
段階1からの反応排出物の分離は、段階1)からの反応排出物を段階2−1)で放圧(フラッシュ)することにより行われることが好ましい。そのために、段階1)からの反応排出物は、放圧容器(フラッシュ容器)または分離容器に送られることが好ましい。
放圧容器は、20〜80bar、好ましくは30〜70bar、殊に好ましくは40〜60barの範囲の圧力で操作されることが好ましい。
より低い圧力への放圧は、放圧弁、および場合によって導入分配器(インレットディフューザー(Inlet Diffuser)またはインレットディストリビューター(Inlet−Distributor))により行われることが好ましい。
放圧で形成される気相は、放圧容器の上部領域で抜き取られることが一般的である。蒸気抜取口の前に、液滴を分離する装置、例えばメッシュグリッドが取り付けられていることが好ましい。放圧において蒸発しない液相は、容器の下部領域に集められ、抜き取られることが一般的である。ここで、制御弁を介して抜取口を制御することにより、放圧容器において一定の液面レベルを調整することができる。
液相は、放圧において液相で残留する反応排出物成分を含有することが一般的である。これは殊に、段階1)で形成されたエチレンアミンおよび/またはアルカノールアミン、ならびに未反応のMEGである。液相は、水をさらに含有していてもよい。
放圧において形成される気相は、水素および/またはアンモニアを含有することが一般的である。気相の温度は、一般的に50〜120℃、好ましくは60〜100℃、特に好ましくは70〜90℃である。
段階2−1)からの気相は、段階2−2)で1個以上の凝縮器を介して送られる。1個以上の凝縮器は、水冷式凝縮器、殊に管束型凝縮器またはプレート式熱交換器であることが好ましい。
1個以上の凝縮器内で、段階1)からの気相の温度が低下させられる。
この温度低下により、水素は、凝縮器に導入された混合物の露点線に沿って、気相中で濃縮されることが一般的である。さらに、凝縮器内で、アンモニアが濃縮された液相が得られる。
それにより、アンモニアおよび水素を含有する気相と、エチレンアミンおよび/またはアルカノールアミンを含有する液相とが得られる。
段階2−2)において1個以上の凝縮器により分離された液相は、別々または一緒に段階1)に返送されることが好ましい。
1個以上の凝縮器のための冷却液としては、水が使用されることが好ましい。冷却水は、20〜90℃、好ましくは20〜50℃、殊に好ましくは20〜30℃の温度を有することが好ましい。
1個以上の凝縮器は、1個以上の凝縮器の出口の気相温度が、25〜75℃、好ましくは30〜70℃、殊に好ましくは40〜60℃の範囲にあるように設計されることが好ましい。
好ましい実施形態において、段階2−2)は1個の凝縮器から成る。
さらなる好ましい実施形態において、段階2−2)は2個の凝縮器から成る。
段階2−3)では、段階2−2)からの気相とMEGとを接触させ、それにより、アンモニアおよびMEGを含有する液相を得て、かつ水素およびアンモニアを含有する気相を得る。
段階2−2)からの気相とMEGとの接触は、物質交換に適した装置内で行われることが一般的である。MEGとの接触は、スクラビング塔およびベンチュリースクラバー内で行われることが好ましい。
この接触は、スクラビング塔内で行われることが好ましい。
スクラビング塔は、液体と気体との間の物質交換を改善する内部構造物、殊に規則充填物(Packungen)、殊に構造化規則充填物、トレイ、殊にバブルキャップトレイ、遠心トレイ(Zentrifugalboeden)もしくはシーブトレイ(Siebboeden)、または不規則充填物(Fuellkoerper)、殊にラシヒリングもしくはポールリングを含むことが好ましい。
理論分離段数は、好ましくは5〜40、特に好ましくは10〜30、殊に好ましくは15〜25である。
物質交換装置内で段階2−2)からの気相と接触させられるMEGの温度は、20〜80℃、特に好ましくは30〜70℃、殊に好ましくは40〜60℃の範囲の温度を示すことが好ましい。好ましい温度範囲において、MEGにおけるアンモニアの溶解度は、十分に高い。物質交換装置内で、段階2−3)からの気相の気体状成分の一部は、MEG液相に移行する。アンモニアは、MEG液相に移行することが好ましい。
100ppm未満の硫黄含量を含むMEGが使用されることが好ましい。使用されるMEGは、20ppm未満の硫黄、極めて特に好ましくは2ppm未満の硫黄を含有することが特に好ましい。理想的には、使用されるMEGは、硫黄を含有しない。よって、新しく使用されるMEGを反応部への導入前に後処理して、存在し得る硫黄を分離することが有利である。そのために、新しいMEGを段階2−3)に直接導入するのではなく、まず段階b)または段階2または段階a)、好ましくは段階b)に導入し、段階b)での分離後に段階2−3)に導入してもよい。段階b)におけるアミンの存在下での精留により、新しいMEG中に場合によって存在する高沸点物質が分離されるのみならず、塩基性アミンとの反応または同伴作用(Schleppwirkung)により付加物(高沸点物質)を形成する、場合によって含有される硫黄化合物、例えば、硫化物、亜硫酸塩、メルカプタンまたはチオールが分離されることが分かった。よって、先に挙げた好ましい実施形態により、スクラビング液としての、いわゆる繊維品質を有しないMEGの使用も可能になる。よって、好ましい実施形態では、MEGを、段階2−3)への導入前に、好ましくは段階b)に導入し、蒸留されたMEGを含有する、段階b)で分離された混合物Dを段階2−3)に導入する。
液相に移行しなかった段階2−3)からの気相(排ガス)は、水素と、場合によってMEG相に移行しなかったアンモニアとを含有することが好ましい。
段階2−3)からの気相は、段階1)に返送されることが好ましい。
そのために、一般的には、段階2−3)からの気相を、段階1)の反応器内に存在する圧力に圧縮することが必要である。
この圧縮は、圧縮機内で行われることが一般的である。
段階2−3)からの気相の一部は、圧縮前に本方法から排出されることがさらに好ましい。好ましくは10〜50重量%、特に好ましくは15〜40重量%、殊に好ましくは20〜30重量%の段階2−3)からの気相が、本方法から排出される。
一部の気相の排出には、副生成物、例えばメタンおよびCOの蓄積を回避することができるという利点がある。COの排出により、段階1)におけるアミノ化触媒の寿命を向上させることができる。
段階2−3)からの液相は、MEGおよびアンモニアを含有する。
驚くべきことに、MEGの温度は、アンモニアとの接触により上昇することが分かった。通常、物質交換装置におけるMEGの温度上昇は、10〜100℃、好ましくは20〜80℃、特に好ましくは30〜70℃、殊に好ましくは40〜60℃である。
よって、段階1)に導入されるべきMEGを、段階1)への導入前に、段階2−3)に導入することが極めて特に好ましい。それによりMEGが予熱され、MEGを段階1)に存在する反応温度にするために消費されるエネルギーが少なくて済む。
アンモニア分離からの排出物の組成
アンモニア、および場合によって水素の分離の後に、好ましくは、未反応のMEG、反応生成物MEA、EDA、PIP、AEEA、AEP、DETAおよび高級エチレンアミン(高級エチレンアミンとは、TETA以上の沸点を有するエチレンアミンを表す)、例えばTETAおよびTEPAを含有する混合物が得られる。
アンモニア分離の後に得られる混合物は、好ましくは20〜75重量%のEDA、特に好ましくは30〜65重量%のEDA、極めて特に好ましくは35〜60重量%のEDAを含有する。
アンモニアの割合は、好ましくはアンモニア5重量%未満、特に好ましくはアンモニア2重量%未満、特に好ましくはアンモニア1重量%未満、殊に好ましくは0.5重量%未満である。
EDA、例えば、アミンMEA、DETA、AEP、AEEA、TETA、TEPAおよび高級エチレンアミン、ならびにMEGの沸点を上回る沸点を有する高沸点化合物の割合は、好ましくは5〜90重量%の範囲、特に好ましくは30〜85重量%の範囲、極めて特に好ましくは40〜70重量%の範囲にある。
Me−EDAに対するEDAの重量比は、好ましくは1:0.0005(500重量ppmのNMEDA)〜1:0.2(200000重量ppmのNMEDA)、特に好ましくは1:0.001(1000重量ppm)〜1:0.05(50000重量ppmのNMEDA)、極めて特に好ましくは1:0.005(5000重量ppmのNMEDA)〜1:0.01(10000重量ppmのNMEDA)である。
MEA分離−段階a):
MEG、MEA、EDAおよびDETAと、PIP以下の沸点を有する低沸点物質と、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する混合物を分離段階に送り、ここで、導入された混合物を以下の混合物に分離することが好ましい:
(i) EDAと、PIP以下の沸点を有する低沸点物質とを含有する混合物A、および
(ii) MEAを含有する混合物B、および
(iii) MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する混合物C。
段階a)での分離は、2個の直列接続された精留塔内で実施されても、または1個の精留塔内で実施されてもよい。
2個の精留塔内での二段階MEA分離
段階a)における分離が、2個の直列接続された精留塔a−1およびa−2内で実施される場合、第一の精留塔a−1内では、
(i) 頂部、または導入箇所と頂部との間の側部抜取口を介して、EDAと、PIP以下の沸点を有する低沸点物質とを含有する混合物Aが分離され、かつ
(ii) 底部、または導入箇所と底部との間の側部抜取口で、MEAと、MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する混合物BCが抜き取られる。
第二の精留塔a−2では、
(i) 頂部、または導入箇所と頂部との間の側部抜取口を介して、MEAを含有する混合物Bが分離され、かつ
(ii) 底部、または導入箇所と底部との間の側部抜取口で、MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する混合物Cが抜き取られる。
第一の精留塔a−1のプロセスパラメーター
精留塔a−1における圧力は、適切な底部および頂部温度が生じるように選択される。圧力が低いと、当業者に公知のように、相対的な揮発性が向上することにより分離が容易になる。さらに、圧力が低いことにより、蒸発器において低温の熱を伝達することが可能になり、それにより廃熱を使用することが可能になる。
底部温度は、一般的に100〜250℃、好ましくは120〜200℃、特に好ましくは130〜180℃である。
頂部温度は、一般的に20〜200℃、好ましくは40〜150℃、特に好ましくは50〜90℃である。
理論分離段数は、一般的に20〜100、好ましくは30〜80、特に好ましくは35〜50である。
分離は、1個の精留塔内で実施されることが好ましく、ここで、低沸点留分は、頂部を介して、または上側側部抜取口で排出され、中沸点留分は、頂部と底部との間の側部抜取口で排出され、高沸点留分は、底部または下側側部抜取口で排出される。
内部構造物としては、当業者に公知の一般的な内部構造物、例えば、シーブトレイまたはバブルキャップトレイが使用されてもよい。特に低い圧力損失での、かつ高さ1メートルあたり多数の段数での操作を可能にする構造化規則充填物を用いることが特に好ましい。
第二の精留塔a−2のプロセスパラメーター
精留塔a−2における圧力は、適切な底部および頂部温度が生じるように選択される。圧力が低いと、当業者に公知のように、相対的な揮発性が向上することにより分離が容易になる。さらに、圧力が低いことにより、蒸発器において低温の熱を伝達することが可能になり、それにより廃熱を使用することが可能になる。
底部温度は、一般的に100〜250℃、好ましくは120〜200℃、特に好ましくは130〜180℃である。
頂部温度は、一般的に20〜200℃、好ましくは40〜150℃、特に好ましくは50〜90℃である。
理論分離段数は、一般的に20〜100、好ましくは30〜80、特に好ましくは35〜50である。
精留塔内での一段階MEA分離
しかしながら、段階a)における分離は、1個の精留塔内だけで実施されることが好ましく、ここで
(i) 頂部または上側側部抜取口を介して、EDAと、PIP以下の沸点を有する低沸点物質とを含有する混合物Aが分離され、かつ
(ii) 頂部と底部との間の側部抜取口で、MEAを含有する混合物Bが分離され、かつ
(iii) 底部または下側側部抜取口で、MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する混合物Cが抜き取られる。
精留塔aにおける圧力は、適切な底部および頂部温度が生じるように選択される。圧力が低いと、当業者に公知のように、相対的な揮発性が向上することにより分離が容易になる。さらに、圧力が低いことにより、蒸発器において低温の熱を伝達することが可能になり、それにより廃熱を使用することが可能になる。
底部温度は、一般的に100〜250℃、好ましくは120〜200℃、特に好ましくは130〜180℃である。
頂部温度は、一般的に20〜200℃、好ましくは40〜150℃、特に好ましくは50〜90℃である。
理論分離段数は、一般的に20〜100、好ましくは30〜80、特に好ましくは35〜50である。
隔壁塔内での一段階MEA分離
特に好ましい実施形態において、隔壁を有する精留塔a−Tが使用される。
隔壁塔では、一般的に、塔高の一部に垂直な隔壁が通り、この隔壁により、断面が2つの部分に分割されている。隔壁の上方で液相が集められ、選択可能な比で双方の塔断面に分配される。この使用は、分離における投資コストおよびエネルギー必要量の低減につながり得る。
供給箇所は隔壁の片側に存在し、真ん中の側部抜取口の箇所は隔壁の別側に存在することが好ましい。
隔壁塔の頂部で、EDAと、PIP以下の沸点を有する低沸点物質とを含有する混合物Aが分離されることが好ましい。
頂部と底部との間の隔壁塔の側部抜取口で、MEAを含有する混合物Bが分離されることが好ましい。
隔壁塔の底部で、MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する混合物Cが抜き取られることが好ましい。
隔壁塔a−Tにおける圧力は、適切な底部および頂部温度が生じるように選択される。圧力が低いと、当業者に公知のように、相対的な揮発性が向上することにより分離が容易になる。さらに、圧力が低いことにより、蒸発器において低温の熱を伝達することが可能になり、それにより廃熱を使用することが可能になる。
底部温度は、一般的に100〜250℃、好ましくは120〜200℃、特に好ましくは130〜180℃である。
頂部温度は、一般的に20〜200℃、好ましくは40〜150℃、特に好ましくは50〜90℃である。
理論分離段数は、一般的に20〜100、好ましくは30〜80、特に好ましくは35〜50である。
段階a)からの混合物のさらなる処理
EDAと、PIP以下の沸点を有する低沸点物質とを含有する混合物Aは、一般的に2つのさらなる処理段階で後処理される。いわゆるNMEDA分離(段階5)において、まず不所望な副生成物NMEDAおよび水が分離される。また、段階5は、2回の工程で実施されてもよく、ここで、第一の工程では、EDAおよび水が高沸点共沸混合物を形成する条件で分離が実施され、そのため、NMEDAを頂部を介して分離することが可能である。第二の工程は、好ましくは水およびEDAが共沸混合物を形成しない条件で実施され、そのため、水をEDAから分離することが可能である。
NMEDA分離からの混合物は、さらなる処理段階、いわゆるEDAスクラビング(段階6)において、その価値ある生成物EDAおよびPIPに分離することが可能である。
NMEDA分離(段階5)およびEDAスクラビング(段階6)については、以下でより詳細に記載する。
主にMEAを含有する混合物Bは、MEG反応(段階1)に返送されてもよい。
主にMEAを含有する混合物Bを、個別の段階3(MEA反応)に送り、そこで、水素およびアミノ化触媒の存在下で、MEAとアンモニアとを反応させることが好ましい。この実施形態には、MEG反応においてMEAとEDAとを反応させてAEEAにすることができるため、本方法で形成されるAEEAの総量を低減させることができるという利点がある。
MEA反応の反応条件およびプロセスパラメーターは、先に記載のMEG反応(段階1)に相応することが一般的である。
しかしながら、MEA反応では、MEG反応よりも低い温度および少ないアンモニア余剰が必要とされることが一般的である。
MEA反応が個別の段階3で実施される場合、MEA反応(段階3)からの排出物は、MEG反応(段階1)からの排出物とともに送られ、一緒にアンモニア分離(段階2)に供給されることが好ましい。
MEG分離−段階b):
MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する混合物Cは、さらなる分離段階b)に供給されることが好ましい。
好ましい実施形態では、段階1における反応に必要な量で、段階b)にMEGがさらに導入される。そのために、MEGは、段階b)への導入前に混合物Cと混合されても、またはMEGおよび混合物Cは、別々に段階b)に導入されて、段階b)で混合されてもよい。この実施形態には、段階1で必要なMEGを段階b)でさらに精製することができるという利点がある。よって、段階1で、硫黄含量が低いMEGを使用して、それにより、先に記載の利点をもたらすことができる。
段階b)では、段階a)からの混合物Cが以下のものに分離される:
(i) MEGを含有する混合物D、および
(ii) MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する混合物E。
分離は、精留塔b内で行われることが好ましく、ここで、混合物Dは、頂部生成物として、または上側側部抜取口から抜き取られることが好ましく、混合物Eは、底部生成物として、または下側側部抜取口から抜き取られることが好ましい。
塔bの頂部の圧力は、一般的に0.1〜3bar、好ましくは0.2〜2bar、特に好ましくは0.25〜0.7barである。塔bの頂部の圧力は、総エネルギーコストを低減させるために、凝縮器で生じる凝縮熱を使用して、本方法の別の部分の蒸発器を操作するように選択することが有利である(熱統合)。
精留塔bの頂部温度は、一般的に30〜220℃、好ましくは100〜200℃、特に好ましくは140〜190℃である。
精留塔bは、一般的に1〜20個の理論分離段、好ましくは2〜10個の理論分離段、特に好ましくは3〜7個の理論分離段を含む。
精留塔bにおける分離は、当業者に公知の装置、例えば、バブルキャップトレイ塔、シーブトレイ塔、または不規則充填物もしくは構造化規則充填物を有する塔内で行われる。圧力損失の少ない内部構造物、例えば構造化規則充填物が使用されることが好ましい。
段階b)からの混合物のさらなる処理
段階b)からの混合物Dは、主にMEGを含有する。そのようにして得られるMEGは、低い硫黄含量を有することが好ましい。主にMEGを含有する混合物Dは、100ppm未満の硫黄を、硫化物、亜硫酸塩または有機硫黄化合物、例えばメルカプタンもしくはチオールの形態で含有することが好ましい。混合物Dは、20ppm未満の硫黄、極めて特に好ましくは2ppm未満の硫黄を含有することが特に好ましい。そのような硫黄の少ないMEGをMEG反応(段階1)に導入することには、先に述べた利点がある。
段階b)からの混合物Eは、MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する。ここで、混合物E中のDETAおよびMEGの含量は、およそ高沸点共沸混合物DETA/MEGの組成に相応する。
段階b)の特別な利点は、段階d)に供給される流が、一般的に共沸混合物DETA/MEGの組成に相応するMEG量しか含有しないため、段階d)における高沸点共沸混合物DETA/MEGの引き続く分離が容易になることである。よって、段階d)に導入される流は、一般的に、余剰MEGを含有しないか、少ししか含有しない。段階d)に導入される流量がより少ないことにより、エネルギー必要量および装置のサイズが小さくなる。さらに、工程d)における生成物の熱応力を低減させることができ、それにより、生成物の品質がより高くなる。
AEEA/残分分離−段階c):
MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する段階b)からの混合物Eは、段階c)で以下のものに分離されることが好ましい:
(i) MEGとDETAとを含有する混合物F、および
(ii) AEEA以上の沸点を有する高沸点物質を含有する混合物G。
あるいは、段階bからの混合物Eは、以下のように分離されてもよい:
(i) MEGとDETAとを含有する混合物F、および
(ii) AEEAを含有する混合物G1、および
(iii) AEEA以上の沸点を有する高沸点物質を含有する混合物G2。
段階c)における分離は、精留塔c内で行われることが好ましい。
精留塔c内において、混合物Fは、頂部または上側側部抜取口を介して抜き取られることが好ましく、混合物Gは、底部または下側側部抜取口を介して抜き取られることが好ましい。
混合物Fが頂部を介して抜き取られ、混合物G1が真ん中の側部抜取口を介して抜き取られ、混合物G2が底部または下側側部抜取口を介して抜き取られることも可能である。
段階cにおける精留は、一般的に、当業者に公知の精留装置、例えば、バブルキャップトレイ塔、シーブトレイ塔、または不規則充填物もしくは構造化規則充填物を有する塔内で実施される。
圧力損失が少ない構造化規則充填物が使用されることが好ましい。
混合物Eが3種の留分F、G1およびG2に分離される場合、精留塔cとしては、隔壁塔が使用されることが好ましい。
理論分離段数は、5〜50、好ましくは10〜30、特に好ましくは15〜20である。
塔頂部の圧力は、0.01〜3.0bar、好ましくは0.05〜1bar、特に好ましくは0.1〜0.5barである。
精留塔cの頂部温度は、一般的に30〜220℃、好ましくは100〜200℃、特に好ましくは120〜180℃である。
段階c)からの混合物のさらなる処理
AEEA以上の沸点を有する高沸点物質を含有する混合物Gは、一般的に、さらなる分離段階、例えば、精留、蒸留または単純な蒸発において、循環蒸発器、流下膜蒸発器または薄膜蒸発器により後処理され、AEEAが、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質から分離される。
主にAEEAを含有する混合物G1は、さらなる使用に直接供給されてもよい。例えば、AEEAは、別の化学化合物、例えば、燃料添加剤および油添加剤、キレート配位子、界面活性剤、コーティング、柔軟剤、ウレタンなどを製造するための合成化学物質として使用されてもよい。特に高い品質が必要とされる場合、AEEAをさらに精製することも可能である。
AEEA以上の沸点を有する高沸点物質を含有する混合物G2も同様に、例えば、アスファルト添加剤、腐食防止剤、燃料添加剤および油添加剤、界面活性剤またはエポキシ系用硬化剤としての使用に供給されてもよい。
DETA分離−段階d):
段階c)からの混合物Fは、トリエチレングリコール(TEG)を用いた抽出蒸留により以下のものに分離されることが好ましい:
(i) MEGを含有する混合物H、および
(ii) DETAおよびTEGを含有する混合物I。
混合物Fを段階d)に導入する前に、混合物FにTEGが供給される。
DETAのための選択性溶媒としてのTEGを用いた抽出蒸留は、TEGの供給後の混合物FにおけるDETAに対するTEGのモル比が、1:1〜10:1、特に好ましくは2:1〜8:1、極めて特に好ましくは3:1〜5:1の範囲にあるように操作されることが好ましい。
段階d)における抽出蒸留は、精留塔d内で実施されることが好ましい。
頂部または上側側部抜取口で混合物Hが抜き取られる一方で、混合物Iは、底部生成物として抜き取られるか、または下側側部抜取口から抜き取られることが好ましい。
段階d)における精留は、当業者に公知の精留装置、例えば、バブルキャップトレイ塔、シーブトレイ塔、または不規則充填物もしくは構造化規則充填物を有する塔内で実施されることが好ましい。圧力損失が少ない構造化規則充填物が使用されることが好ましい。
理論分離段数は、一般的に10〜100、好ましくは20〜60、特に好ましくは30〜50である。
塔頂部の圧力は、一般的に0.005〜1.0bar、好ましくは0.01〜0.2bar、特に好ましくは0.02〜0.1barである。
精留塔dの頂部温度は、一般的に50〜220℃、好ましくは70〜160℃、特に好ましくは80〜130℃である。
段階d)からの混合物のさらなる処理
主にMEGを含有する混合物Hは、MEG反応に返送されることが好ましい。
任意で、先に記載の方法をさらなる段階と組み合わせて、特に有利な全体プロセスにしてもよい。
よって、DETAおよびTEGを含有する段階d)で得られる混合物Iは、さらなる段階4(TEG分離)に導入され、そこで以下のものに分離されることが好ましい:
(i) DETAを含有する混合物J、および
(ii) TEGを含有する混合物K。
段階a)からの混合物Aは、段階5(EDA脱水)に導入され、そこで以下のものに分離されることが好ましい:
(i) NMEDAおよび水を含有する混合物L、および
(ii) 水を含有する混合物M、および
(iii) EDAおよびPIPを含有する混合物N。
段階5からの混合物Nは、さらなる段階6(EDAスクラビング)で、以下の混合物に分離されることが好ましい:
(i) EDAを含有する混合物O、および
(ii) PIPを含有する混合物P、および
(iii) 残分を含有する混合物Q。
任意の段階:
TEG分離−段階4
DETAおよびTEGを含有する段階d)で得られる混合物Iは、さらなる段階4に導入され、そこで以下のものに分離されることが好ましい:
(i) DETAを含有する混合物J、および
(ii) TEGを含有する混合物K。
段階4は、精留塔内で実施されることが好ましく、ここで、頂部または上側側部抜取口から混合物Jが抜き取られ、混合物Kは、底部生成物として、または下側側部抜取口から抜き取られる。
段階4における精留は、当業者に公知の精留装置、例えば、バブルキャップトレイ塔、シーブトレイ塔、または不規則充填物もしくは構造化規則充填物を有する塔内で実施されることが好ましい。圧力損失が少ない構造化規則充填物が使用されることが好ましい。
塔eにおける理論分離段数は、一般的に5〜60、好ましくは10〜50、特に好ましくは20〜40である。
塔eの頂部の圧力は、一般的に0.005〜1.0bar、好ましくは0.01〜0.2bar、特に好ましくは0.02〜0.1barである。
精留塔eの頂部温度は、一般的に50〜220℃、好ましくは70〜160℃、特に好ましくは80〜130℃である。
段階4からの混合物のさらなる処理
主にDETAを含有する混合物Jは、例えば、キレート配位子として、エポキシド系用硬化剤として、植物保護剤および医薬品を製造するための中間生成物として、さらなる使用に供給されてもよい。
主にTEGを含有する混合物Kは、先に記載のように、段階d)への導入の前に、段階c)からの混合物Fと混合されることが好ましい。
EDA脱水−段階5
段階a)からの混合物Aは、段階5(EDA脱水)に導入され、そこで以下のものに分離されることが好ましい:
(iv) NMEDAおよび水を含有する混合物L、および
(v) 水を含有する混合物M、および
(vi) EDAおよびPIPを含有する混合物N。
分離は、一連の2個の精留塔5−1および5−2内で実施されることが好ましい。
NMEDA分離塔5−1
精留塔5−1内では、混合物Lが、頂部を介して分離され、また、主な割合のEDAを水およびピペラジンとの高沸点共沸混合物として含有する混合物MNが、底部を介して分離されることが好ましい。
5−1における底部温度は、好ましくは170℃未満、特に好ましくは160℃未満、極めて特に好ましくは155℃未満である。
精留温度は、一般的に、精留において適切な圧力を調整することにより達成される。
蒸留は、水およびEDAが高沸点共沸混合物を形成する条件下で実施されることが好ましい。そのために、場合によって、高沸点共沸混合物の形成に必要なさらなる水が混合物に供給される。高沸点共沸混合物を水と形成する別の物質が存在する場合、高沸点共沸混合物を水と形成する各成分の各濃度に相応する水量が少なくともさらに存在する必要がある。
共沸混合物の組成の特定は、当業者によく知られている。さらなる詳細については、欧州特許出願公開第2507202号明細書を参照されたい。
好ましくは、精留のためにできるだけ低い圧力を選択し、特に好ましくは、頂部に生じる蒸気混合物が、工業的に一般的な条件で、すなわち、なおも冷却水または周囲空気冷却により凝縮可能な温度で凝縮される圧力を選択する。これは、一般的に20℃以上、好ましくは30℃以上、特に好ましくは35℃以上の頂部温度である。凝縮は、20〜60℃、好ましくは30〜55℃、特に好ましくは40〜50℃の温度範囲で行われることが好ましい。
塔頂部で、圧力は、2.5bar以下、好ましくは1.6bar以下、極めて特に好ましくは1bar以下に調整されることが好ましい。
精留塔への投入物が、より高沸点のアミンを含有する場合、一般的に、塔底部における好ましい温度を達成するためには、頂部圧力を下げる必要がある。
精留は、当業者に公知の装置、例えば、バブルキャップトレイ塔、シーブトレイ塔、または不規則充填物もしくは構造化規則充填物を有する塔内で行われてもよい。圧力損失の少ない内部構造物、例えば構造化規則充填物が、例えばMellapak250YまたはMontz Pak(タイプB1−250)のような板金規則充填物として使用されることが好ましい。また、比表面積がより小さいまたはより大きい規則充填物が存在していても、または織物規則充填物(Gewebepackung)、もしくはMellapak 252Yのような別の形状を有する規則充填物が使用されてもよい。これらの蒸留内部構造物の使用において有利なことは、例えばバルブトレイに比べて、圧力損失が少なく、比液ホールドアップ(spezifische Fluessig−Hold−up)が低いことである。内部構造物は、1個以上の床内に存在していてもよい。
精留塔は、好ましくは35〜140個の理論分離段、特に好ましくは50〜120個の理論分離段、極めて特に好ましくは60〜100個の理論分離段を含む。
精留塔への投入物は、(下から数えて)精留塔の理論棚の25%〜95%の空間領域に、特に好ましくは精留塔の理論棚の60%〜90%の空間領域に供給されることが好ましい。例えば、この供給は、理論棚の中部より上方で行われてもよい。
NMEDAの分離を改善するためには、凝縮器で生じる凝縮物が、30%超、好ましくは50%超、精留塔の頂部に返送されることが好ましい。残分は、本方法から排出され、通常は収集容器に供給され、それから、一般的には廃棄部、好ましくは浄化設備に供給される。
主に水と、NMEDAと、場合によって痕跡量のEDAとを含有する混合物Lは、塔の上側領域において、特に好ましくは塔頂部で取り出され、凝縮器に供給されることが好ましい。凝縮器としては、例えば、冷却コイルまたは螺旋管を有する凝縮器、二重管冷却器、および管束型熱交換器が使用可能である。
NMEDAの分離を改善するためには、凝縮器で生じる凝縮物が、30%超、好ましくは50%超、精留塔の頂部に返送されることが好ましい。残分は、本方法から排出され、通常は収集容器に供給され、それから、一般的には廃棄部、好ましくは浄化設備に供給される。
塔の下部領域において、好ましくは底部または下側側部抜取口から、主な割合のEDAを水およびピペラジンとの高沸点共沸混合物として含有する混合物MNが抜き取られる。
EDA脱水塔5−2
混合物MNは、さらなる精留塔5−2に送られることが好ましく、そこで、好ましくは頂部または上側側部抜取口を介して混合物Mが抜き取られ、底部または下側側部抜取口で混合物Nが抜き取られる。
EDA脱水塔5−2は、EDAおよび水が共沸混合物を形成する条件下で操作されることが好ましい。
塔5−2における圧力は、底部温度が、180℃超、好ましくは190℃超、特に好ましくは200℃超になるように調整されることが一般的である。
よって、好ましい実施形態において、精留塔頂部の絶対圧は、好ましくは4〜30bar、特に好ましくは6〜10bar、殊に好ましくは7〜9barの領域にある。
供給は、精留塔の理論棚の50%〜100%の空間領域で行われることが特に好ましい。例えば、塔の頂部への供給を行うことができる。最適な供給箇所は、当業者であれば、一般的な計算ツールを用いて求めることができる。
理論分離段数は、一般的に10〜80、好ましくは30〜60の範囲にある。
好ましい実施形態において、EDA脱水塔は、大部分の水が相応する頂部圧力で凝縮される温度で操作されることが一般的な凝縮器を有する。
凝縮器の操作温度は、150〜230℃、好ましくは160〜195℃の範囲にあることが一般的である。
凝縮器内では、主に水を含有する凝縮物が生じることが一般的である。
凝縮器で生じる凝縮物は、50%超、好ましくは65%超が、精留塔の頂部に返送されることが好ましい。
返送されない凝縮物は、一般的に、例えば排水処理設備に導入することにより、廃棄部に直接供給されてもよい。
さらなる好ましい実施形態において、EDA脱水に返送されなかった凝縮物は、NMEDA分離塔5−1の底部に導入される。これには、NMEDA分離塔内の水量が増加し、それにより、NMEDA分離塔が、EDAおよび水の高沸点共沸混合物の形成に必要な程度の水を含むという利点がある。
好ましい実施形態において、主に水を含有する、EDA脱水塔5−2の頂部で抜き取られる混合物Mは、凝縮されず、蒸気(ここで「蒸気」とは、凝縮器に供給される前の、塔頂部で生じる一般的に蒸気の状態の流であると理解される)の形態でNMEDA分離塔5−1に導入される。
蒸気は、塔5−1の回収部、好ましくは底部に直接導入されてもよい。その際、5−2から5−1への蒸気流を制御弁または制御フラップでより低い圧力に絞るか、または流れを生成するモータを駆動するタービンで絞りを行うことが有利である。
蒸気は、加熱蒸気の形態で塔5−1の蒸発器に送られてもよい。
どちらの場合でも、塔5−1の蒸発器におけるエネルギー必要量が、著しく減少する。
EDAスクラビング−段階6
EDAおよびPIPを含有する段階5からの混合物Nは、さらなる段階5で以下のように分離されることが好ましい:
(iii) EDAを含有する混合物O、および
(iv) PIPを含有する混合物P、および
(v) 残分を含有する混合物Q。
段階6における分離は、精留塔6−1内で実施されることが好ましい。
ここで、好ましくは頂部を介して、または供給部の上方の上側側部抜取口を介して、主にEDAを含有する混合物Oが抜き取られる。
側部抜取口で、または底部を介して、主にPIPを含有する混合物Pが抜き取られることが好ましい。
任意で、底部から、PIPよりも高い沸点を有する高沸点物質を一般的に含有する混合物Qを、残分として抜き取ることができる。
分離は、当業者に公知の塔、例えば、バブルキャップトレイ塔、シーブトレイ塔、または不規則充填物もしくは構造化規則充填物を有する塔内で行われる。
精留塔は、10〜70個の理論分離段、好ましくは20〜60個の理論分離段、特に好ましくは30〜50個の理論分離段を含む。
塔頂部の圧力は、0.1〜10bar、好ましくは0.5〜5bar、特に好ましくは1.0〜3barである。
塔の圧力、よって凝縮器の頂部温度は、生じる凝縮熱が、エネルギーコストを削減すべく本方法におけるさらなる蒸発器を加熱するために使用可能であるように、選択することが可能である。
利点
本発明による方法により、資源、例えば、エネルギーおよび使用物質、殊に消費物、例えばスクラビング液を削減することができる。
驚くべきことに、水素およびアンモニアを含有する段階2−2)からの気相からアンモニアを分離するためにMEGをスクラビング溶液として使用すると、熱が放出されることが分かった。本発明による方法により、段階1)に送られるべきMEGを段階2−3)において予熱し、それによりエネルギーを削減することができる。さらに、スクラビング液およびアンモニアの双方が本発明による方法の出発物質であり、それによりさらなる精製なしで本発明による方法に一緒に使用可能であることが有利であると判明している。
本発明による方法を実施するための構成を示す図。 本発明による方法を実施するための構成を示す図。 本発明による方法を実施するための構成を示す図。 本発明による方法を実施するための構成を示す図。
本発明による方法について、以下の実施例を用いて説明する。
例1:
例1を、図1および図2に示される構成にしたがって実施した。
図1に示すように、MEG、MEA、EDAおよびDETAを含有する混合物の製造を、2つの並行する段階(段階1:MEG反応および段階3;MEA反応)で行った。
段階1において、190barで液体状態の53.5kg/hのアンモニアを有する流(1)を、190barで13.9kg/hのMEGから成る流(2)と、350g/hの水素から成るさらなる流(1−1)と混合し、175℃に加熱し、20kgのNi、Co、Cu、RuおよびSn含有触媒を含む管型反応器(R1)に通す。
ここで、触媒製造を以下のように行った:触媒前駆体を、国際公開第2013/072289号の例B3にしたがって製造した。そのようにして得られたタブレット(33mm)を粉砕して、1〜2mmの破片にした。この破片の最大吸水容量は、0.30mL/gであった。金属塩溶液を調製した。そのために、20.25gの硝酸コバルト六水和物(20.25重量%のCo)を熱水に溶解させ、37.91gのニトロシル硝酸ルテニウム溶液を添加した。そのようにして得られた溶液に脱塩水を加えて71mlにして、噴霧容器に移した。この破片に、浸漬装置内で、破片の最大吸水量の95%に相応する量を噴霧した。浸漬溶液の均質な吸収を確実にするために、破片をさらに30分にわたり事後的に回転させた。続いて、触媒片を、16時間にわたり120℃で空気循環式乾燥キャビネット内にて乾燥させた。乾燥に続いて、触媒前駆体を、最大200℃で、窒素および水素からの流において還元的に焼成した。
段階3において、190barで液体状態の4.7kg/hのアンモニアを有する流(3)を、190barで、1.88kg/hのMEOAから成る流(4)および65g/hの水素から成るさらなる流(3−1)と混合し、150℃に加熱し、5kgの触媒(製造:上記参照)を含む反応器(R2)に通した。
段階1および段階3からの反応排出物をまとめて送り、アンモニア分離(段階2)に通した。
段階2を、2個の精留塔(K21およびK22)内で2回の工程において実施した。第一の工程では、段階1および3からの合した混合物を、2個の理論分離段を有する回収部を1個のみ備える精留塔(K21)に通した。K21を、20barの頂部圧力および165℃の底部温度で操作した。K21の頂部で温度を測定したところ、49℃であった。K21の頂部を介して、含有されているアンモニアを分離し、流(1)および(3)として段階1および3に返送し、ここで、損失を補うために、新しいアンモニア流を少し追加した。さらに、K21の凝縮器で、アンモニア供給物である流(1)および(3)に含有されている水素量から主に成る少量の排ガスが生じた。塔K21の底部排出物である流(5)を、5個の理論分離段を有する回収部を1個のみ備えるさらなる塔(K22)に導入した。K21を、4barの頂部圧力および173℃の底部温度で操作した。K21の頂部で、55℃のアンモニアおよび水からの混合物を、流(6)として抜き取り、塔K21に返送した。塔K22のアンモニア不含底部排出物を、流(7)として本発明による方法に導入した。
段階a)
図2に示されるように、段階2からの排出物(流(7))を段階a)に送った。段階a)は、150mbarの頂部圧力で操作された隔壁塔として構成されている。塔K31は、仕切板金の下方の回収部としての16個の理論分離段、供給箇所の下方の仕切板金の供給側の5個の理論分離段、供給箇所の上方の仕切板金の供給側の10個の理論分離段、側部抜取口箇所の下方の仕切板金の抜取口側の12個の理論分離段、側部抜取口箇所の上方の仕切板金の抜取口側の8個の理論分離段、および仕切板金の上方の濃縮部としての3個の理論分離段に相応する規則的に並べられた規則充填物を含んでいた。K31の頂部温度は73℃であり、底部温度は146℃であり、還流量は10.6kg/hであった。K31の側部抜取口で、1.88kg/hのMEAを含有する流を抜き取り(混合物B)、これを流(4)として段階3に送った。
段階5)NMEDA分離
図2に示されるように、塔K31の頂部で、EDAと、PIP以下の沸点を有する低沸点物質とを含有する流(8)(混合物A)を抜き取り、これをNMEDA分離(段階5)に送った。
段階5を、2個の精留塔内で2回の工程において実施した。
第一の精留塔K41を、150mbarの頂部圧力で操作した。塔K41は、濃縮部における13個の理論分離段および回収部における67個の理論分離段に相応する規則的に並べられた規則充填物を含んでいた。頂部温度は55℃であり、底部温度は79℃であり、還流量は5kg/hであった。頂部を介して、3.3kg/hの水を、100ppmのEDAおよび1217ppmのNMEDAを含有する流(9)(混合物L)として抜き取った。K41の底部を介して、1ppmのNMEDAを含有する12kg/hの流(10)を抜き取った。流(10)を、60個の理論分離段に相応する規則的に並べられた規則充填物を有する回収部から成る第二の精留塔K42に通した。頂部圧力は8.5barであり、頂部温度は189℃であり、底部温度は204℃であった。K42は凝縮器を含まず、塔の蒸気をすべて、流(11)としてK41の底部に導入した。K42の頂部を介して、水を含有する流(6)(混合物M)を抜き取った。K42の底部を介して、4.6kg/hを、EDAと、PIPと、0.35%の水とを含有する流(12)として抜き取り、EDA分離(段階6)に送った。
段階6)EDA分離
図2に示されるように、段階6を精留塔内で1回の工程において実施した。
段階5からの混合物を、1050mbarの頂部圧力で操作され、かつ下側の蒸気形態での側部抜取口は含むが仕切板金は含まない精留塔K43に導入した。塔K43は、濃縮部における25個の分離段、供給部と側部抜取口との間の回収部における15個の理論分離段、および側部抜取口と底部との間の5個の理論分離段に相応する規則的に並べられた規則充填物を含んでいた。頂部温度は118℃であり、底部温度は149℃であり、還流量は8.6kg/hであった。頂部を介して、流(13)として、水0.4%およびピペラジン100ppmの含量を有する4.1kg/hのEDAを純粋な生成物として抜き取った(混合物O)。側部抜取口で、流(14)として、EDA98ppmの含量を有する0.48kg/hのピペラジンを抜き取った(混合物P)。底部を介して、流(15)として、50g/hの残分を抜き取った(混合物Q)。
段階b)
塔K31の底部で、流(16)として、MEGと、DETAと、AEEA以上の沸点を有する高沸点物質とを含有する8.7kg/hを抜き取った(混合物C)。図2に示されるように、この流を、段階b)で精留塔K51に通した。塔K51を、300mbarの頂部圧力で操作した。塔K51は、6個の理論分離段に相応する規則的に並べられた規則充填物を有する回収部を1個のみ含んでいた。頂部温度は161℃であり、底部温度は179℃であった。頂部を介して、流(17)として、0.4%のDETAと、0.5%のAEEAと、0.6%の別の高沸点物質とを含有する7.8kg/hのMEGを抜き取った(混合物D)。K51の底部を介して、流(18)として、34%のMEGと、34%のDETAと、16%のAEEAと、別の高沸点物質の残分(16%)とを含有する0.91kg/hを取り出した(混合物E)。
段階c)
図2に示されるように、段階b)からの底部生成物を、段階c)で精留塔K61に通した。塔K61を、125mbarの頂部圧力で操作した。塔K61は、濃縮部における15個の理論分離段および回収部における12個の理論分離段に相応する規則的に並べられた規則充填物を含んでいた。頂部温度は150℃であり、底部温度は180℃であり、還流量は0.8kg/hであった。底部を介して、流(19)として、AEEAを有する0.29kg/hの残分を抜き取った(混合物G)。頂部を介して、流(20)として、110ppmの別の高沸点物質と一緒に約50%のMEGおよび50%のDETAを含有する0.62kg/hを抜き取った(混合物F)。
段階d)
図2に示されるように、流(20)を、段階d)で精留塔K71に通した。塔K71を、30mbarの頂部圧力で操作した。さらに、流(21)として、主にTEGを含有する4kg/hをK71に通した。K71は、流(21)の供給部の上方の濃縮部としての6個の理論分離段、流(21)(上側)および流(20)(下側)の供給部の間の14個の理論分離段、ならびに流(20)の供給箇所の下方の回収部としての23個の理論分離段に相応する規則的に並べられた規則充填物を含んでいた。頂部温度は109℃であり、底部温度は188℃であり、還流量は0.93kg/hであった。K71の頂部を介して、流(22)として、950ppmのDETAを含有する0.31kg/hのMEGを抜き取った(混合物H)。K71の頂部からの流(22)、K51の頂部からの流(17)、および新しいMEGを、消費された量の補足分として合し、流(2)として段階1に返送した。
K71の底部を介して、流(23)として、DETAおよびTEGを含有する4.3kg/hを抜き取った(混合物I)。
段階4)TEG分離
図2に示されるように、K71の底部を、段階4で精留塔K72に導入した。塔K72を、25mbarの頂部圧力で操作した。塔K72は、濃縮部における6個の理論分離段および回収部における24個の理論分離段に相応する規則的に並べられた規則充填物を含んでいた。頂部温度は105℃であり、底部温度は190℃であり、還流量は1.4kg/hであった。K72で、流(23)として、101ppmのMEGおよび2500ppmの別の高沸点物質を含有する0.31kg/hのDETAを生成物として抜き取った(混合物J)。K72の底部で、TEGを含有する4kg/hを抜き取り(混合物K)、これを、流(21)として段階d)で塔K71に返送した。さらに、K72の底部から10g/hを排出して、TEG循環における不活性高沸点物質の蓄積を回避した。
例2:
図3に示されるように、例2では、アンモニア分離(段階2)を複数個の塔内で実施する。
段階1)からの排出物(流(1))および段階3からの排出物(流(2))を、20barで操作される塔C210にまとめて通した。
理論分離段数は2である。約50℃の頂部温度の場合、水素およびアンモニアを含有する気体状の流(流(4))を第一の凝縮器に供給し、そこで、気体状の混合物を50℃から45℃に冷却する。第一の凝縮器(E213−1)からの気体状の混合物を、第二の凝縮器(E213−2)に送り(流(5))、そこで、気体状の混合物を35℃に冷却する。主にアンモニアから成る液相をまとめて送り、流(6)として段階1)に返送する。
塔C210からの底部生成物を、2個の理論分離段を有し、かつ20barの圧力で操作されるさらなる塔C220に通す。塔C220の頂部にて、約49℃の頂部温度で、主にアンモニアを含有する流を抜き取り、これを、好ましくは段階1および/または段階3に返送する。塔C220からの底部生成物を、4barで操作され、かつ5個の理論分離段を有するさらなる塔C230に導入する。塔C230の頂部にて、約55℃の頂部温度で、主にアンモニアおよびメチルアミンを含有する混合物を抜き取る。底部生成物を段階a)に送る。
凝縮器E213−2からの気相(流(7))をスクラビング塔C240に通し、そこで、気相と水(流(9))とを向流で接触させる。スクラビング水は35℃の温度を有する。スクラビング水(流(9))は、本方法の別の部分で、例えばEDA分離(段階6)で凝縮器を冷却するために冷却水として使用された水であることが好ましい。塔C240の頂部で、主に水素から成る気相を抜き取る(流(8))。アンモニアが濃縮されたスクラビング水(流(10))を、塔C240の底部から熱交換器E245を介して送り、そこで約140℃に加熱し、さらに塔C250に通す(流(9))。塔C250を、20barの圧力および217℃の底部温度で操作する。塔C250の頂部で、凝縮されて塔C210に返送されるアンモニアを抜き取る(流(11))。アンモニアが大幅に除去されたスクラビング水を、熱交換器E245およびE255を介して塔C240に返送する(流(11))。熱交換器で、流(12)の熱エネルギーの一部を、塔C240からの流(10)の加熱に利用する。
例3:
図4に示されるように、例3では、アンモニア分離を複数個の塔内で実施する。
段階1)からの排出物(流(1))および段階3からの排出物(流(2))をまとめて送り、放圧弁を介してフラッシュ容器(V130)に送る。フラッシュ容器は、50barの圧力を有する。水素およびアンモニアを含有する、放圧において形成される気相(流(4))を、第一の凝縮器(E105)を介して送り、ここで、気相の温度を81℃から72℃に低下させる。主にアンモニアから成る、冷却において形成される凝縮物(流(5))を抜き取り、好ましくは段階1または3に返送する。凝縮器E105からの気相を、第二の凝縮器E133を介して送り(流(6))、そこで、ガス流の温度を72℃から50℃に低下させる。先に記載のように、形成される凝縮物(流(5))を、凝縮器E105からの液状の凝縮物と合し、好ましくは段階1および/または段階3に返送する。凝縮器E133からの気相(流(7))を、スクラビング塔C240内でMEGと接触させる。スクラビング塔C240内で、MEGにアンモニアが負荷される。アンモニアが負荷されたMEG(流(10))を段階1および/または段階3に返送する。スクラビング塔内で、MEGを約46℃から91℃に加熱する。スクラビング液としてMEGを使用することが好ましく、これは、段階1への導入前にスクラビング塔C240に導入され(流(11))、それにより、MEGが段階1への導入前に予熱される(流(10))。主に水素を含有する、スクラビング塔C240からの吸収されなかった気相(流(8))を、圧縮機C141内で、段階1に存在する反応圧力に圧縮し、段階1に返送する。僅かな流(9)を取り出して、返送される水素におけるCOおよびメタンの蓄積を回避することが好ましい。
フラッシュ容器V130からの液相を複数段階の蒸留に移し、そこで、50barにて、まずアンモニアを頂部を介して分離し、底部生成物を第二の塔に通し、そこで、4barにて頂部を介してさらなるアンモニアおよびメチルアミンを分離する。第二の蒸留塔からの底部生成物を段階a)(MEA分離)に送る。
例3に記載の方法変法には、例2による方法変法に比べて、スクラビング液として、さらなる精製なしにMEG反応(段階1)に使用することが可能な出発物質が使用されるという利点がある。それに対して、例2によるスクラビング水は、さらなる方法工程で後処理される必要がある。さらに、驚くべきことに、MEGスクラビング液が、塔C240におけるアンモニアとの接触において加熱されることが分かった。よって、MEGをMEG反応(段階1)への導入前にすでに加熱することができ、それにより、段階1で生成物を加熱するのに必要なエネルギーがより少なくなる。

Claims (12)

  1. 以下の工程:
    1) 水素およびアミノ化触媒の存在下でMEGとアンモニアとを反応させる工程、
    2) 前記段階1からの反応排出物から水素およびアンモニアを分離する工程
    を含む、エチレンアミンおよび/またはアルカノールアミンを製造する方法において、前記段階2における水素およびアンモニアの分離が、以下の工程:
    2−1) 前記段階1からの反応排出物を、アンモニアおよび水素を含有する気相と、エチレンアミンおよび/またはアルカノールアミンを含有する液相とに分離する工程、
    2−2) 前記段階2−1)からの前記気相を1個以上の凝縮器に通し、アンモニアが濃縮された1種以上の液相を得て、かつ水素が濃縮された気相を得る工程、
    2−3) 前記段階2−2)からの前記気相とMEGとを接触させ、それにより、MEGおよびアンモニアを含有する液相を得て、かつ水素および任意でアンモニアを含有する気相を得る工程
    を含むことを特徴とする、方法。
  2. MEGが、前記段階2−2)からの前記気相との接触前に、20〜80℃の範囲の温度を有することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 前記段階2−3で使用されるMEGが、100ppm未満の硫黄含量を含むことを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 前記液相を、前記段階2−3から前記段階1)に送ることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 前記段階2−1を、20〜80barの範囲の圧力で行うことを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 前記段階2−2)が1個の凝縮器から成ることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 前記段階2−2)が2個の凝縮器から成ることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  8. 前記段階2−2)における1個以上の凝縮器が、前記段階2−3)に導入される前記段階2−2)からの気相の温度が、25〜75℃の範囲にあるように構成されていることを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 前記段階2−2)からの液相を、別々または一緒に前記段階1)に返送することを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 前記段階2−3)からの気相を、圧縮し、前記段階1)に返送することを特徴とする、請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 前記段階1)を、50〜500barの範囲の圧力で実施することを特徴とする、請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 前記段階1)を、50〜350℃の範囲の温度で実施することを特徴とする、請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
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