JP2021197185A - 庁費用支払いシステム、庁費用支払い方法及びプログラム - Google Patents

庁費用支払いシステム、庁費用支払い方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】知的財産庁に対する庁費用支払いにおいて、本人認証に係る手続や書類作成を不要とし、専門家による手続を低減させ、迅速・簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理する費用支払いシステム、庁費用支払い方法及びプログラムを提供する。【解決手段】庁費用支払いシステムは、ユーザー情報と案件情報を取得し、記憶し、ユーザーからの依頼に基づき、必要な書類の作成及び提出を自動的に行うとともに、ユーザーから受領した庁費用を知的財産庁に納付する際は、システム管理者側で申請人となる者を立て、ユーザーに代わって本人認証に係る手続を行う。【効果】ユーザーは煩雑な作業なしに手続が完了し、この結果、迅速・簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理が可能になる。【選択図】図1

Description

本発明は、庁費用支払いシステム、庁費用支払い方法及びプログラムに関するものである。特に、知的財産庁に対して支払いを行うための庁費用支払いシステム、庁費用支払い方法及びプログラムに関するものである。
一般に、知的財産の権利化に係る過程においては、知的財産の審査及び登録を行う各国の機関である知的財産庁に対し、各種手続を行う必要がある。その手続の一つとして、知的財産庁に対して支払わなければならない各種費用(以下、「庁費用」という。)を所定期限内に支払うことが挙げられる。
知的財産庁に対する手続においては、手続の不備により知的財産の権利化の機会喪失や権利の失効につながるため、これら手続を所定期限内に確実に行う必要がある。そこで、知的財産の権利化に係る過程における手続に関する管理システムを用い、期限管理を行うことが知られている。
例えば、特許文献1には、代理人からクライアントに対して、特許や商標の出願手続など、官公庁や行政機関に対する各種手続の期限情報を通知する期限管理システムが記載されている。
特開2009−294919号公報
特許文献1に記載されるように、知的財産庁などの官公庁に対する手続期限に係る情報を管理する管理システムを用い、代理人がクライアント(例えば、知的財産の発明者、考案者、出願人(権利者)など)に手続期限を適宜通知し、通知された期限を基に、クライアントが代理人に必要な手続を依頼するなどして、代理人により所定の手続を進めることは知られている。
しかし、知的財産庁に対する手続の期限管理及び手続の実施について、知的財産の出願や登録、権利維持を望む者がクライアントになり、知的財産を専門的に取り扱う代理人に依頼する場合、代理人とのやり取りによる時間及び手間がかかるとともに、専門家である代理人への手数料支払いが発生する。この代理人への手数料支払いがクライアントにとって大きな負担となることがある。一方、知的財産庁に対し、代理人を介さずにクライアント自身により直接手続を行うことも可能であるが、クライアント自身が知的財産庁に手続を行う際には、本人認証に係る書類や証明書の準備及び提出が必要になるとともに、手続自体に係る書類の準備及び提出といった労力が必要となる。このため、手続作業を専任とする人材を確保することが好ましいが、結果としてクライアントが負担するコストが低減しないという問題がある。
このため、知的財産の登録及び出願に係る庁費用支払いの手続に際し、専門家である代理人の関与を極力減らし、かつクライアント自身の労力も低減させることができる手段が求められている。このような手段としては、例えば、クライアント自身が直接ユーザーとなり、庁費用支払いに係る手続に係る支援が受けられるシステム及び方法が挙げられる。特に、ユーザー自身が知的財産庁に対する手続に詳しくない者であっても、簡便に操作が可能であるシステム及び方法が求められている。
本発明の課題は、知的財産庁に対する庁費用支払いにおいて、知的財産の出願や登録、権利維持を望むユーザー自身による本人認証に係る手続や書類作成を不要とし、かつ専門家による手続を低減させ、迅速な手続を可能にするとともに、簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことができる庁費用支払いシステム、庁費用支払い方法及びプログラムを提供することである。
本発明者は、上記の課題について鋭意検討した結果、知的財産庁に対する庁費用支払いにおいて、ユーザー自身に関する情報とユーザーの案件に関する情報を取得及び記憶し、ユーザーから庁費用支払いの指示を受信した後に、手続書類を自動的に作成し、知的財産庁に対して自動的に手続書類の提出、庁費用支払いを実行するとともに、知的財産庁への各種手続時に必要となる本人認証については、システム管理者の管理下にある本人認証用データを用いることで、ユーザー自身による本人認証に係る手続や書類作成を不要とし、かつ専門家による手続を低減させ、迅速な手続を可能にするとともに、簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことが可能になることを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の庁費用支払いシステム、庁費用支払い方法及びプログラムである。
上記課題を解決するための本発明の庁費用支払いシステムは、知的財産庁に対して庁費用の支払いを行う庁費用支払いシステムであって、ユーザーに関する情報を登録するユーザー情報記憶部と、登録されたユーザーの案件に関する情報を保持する案件情報記憶部と、ユーザーに関する情報及び案件に関する情報を表示する表示部と、ユーザーからの庁費用の支払いを指示する信号を受信する受信部と、信号の受信に従って、知的財産庁に対する手続書類を自動的に作成する書類作成部と、手続書類を知的財産庁に自動的に提出する書類手続実行部と、ユーザーから庁費用を受領する費用受領部と、知的財産庁に庁費用の支払いを実行する支払手続実行部と、知的財産庁への各種手続に際して必要となる本人認証を、システム管理者の管理下にある本人認証用データを使用して実行する本人認証実行部とを備えるという特徴を有する。
本発明の庁費用支払いシステムによれば、ユーザーに関する情報とユーザーの案件に関する情報を記憶し、ユーザーから庁費用支払いの指示(依頼)があった場合、必要な書類の作成及び提出を自動的に行うとともに、ユーザーから受領した庁費用を、ユーザーに代わって知的財産庁に納付することができる。また、知的財産庁への書類提出や庁費用支払いなど、知的財産庁への各種手続に際して必要となる本人認証について、システム管理者が用意した本人認証用データを用い、申請人となる者を立てることで、ユーザーに代わって本人認証に係る手続を行うことができる。
これにより、庁費用支払いに係る手続について、ユーザーは、ユーザー自身と案件に関する情報入力、庁費用支払いの指示(依頼)、入金という作業のみで、代理人などの専門家を介することなく手続を完了することが可能となる。この結果、迅速な手続を可能にするとともに、簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことが可能になる。特に、ユーザー自身が知的財産庁に対する手続に詳しくない場合や、知的財産権に係る維持管理に人的コストや経済的コストをかけることが困難な場合において、本発明の効果がより一層発揮される。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、支払手続実行部は、費用受領部において庁費用を受領した後に、庁費用の支払いを実行するという特徴を有する。
この特徴によれば、庁費用支払いに際し、ユーザーから庁費用を先に受領し、その後に支払手続を実行することで、システム管理側が庁費用を立て替えることがなく、システムを安定して運用することが可能となる。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、表示部に表示された案件に関する情報から、庁費用を自動的に算出する自動計算部とを備えるという特徴を有する。
一般に、知的財産庁への手続内容や手続のタイミングによって、必要となる庁費用の額は異なるものであり、ユーザーが案件に応じた庁費用の額を算出することは煩雑な作業となる。一方、この特徴によれば、必要となる庁費用を自動的に算出するため、ユーザーは算出された庁費用に相当する額を容易に把握することができ、知的財産庁に対する手続に係るユーザー側の負担を大幅に削減することが可能となる。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、費用受領部は、庁費用とシステム使用料を受領するという特徴を有する。
この特徴によれば、庁費用支払いと併せてシステム使用料をユーザーから受領することで、ユーザーは庁費用とシステムの利用に係る料金を一括で支払うことができ、システム管理者側は庁費用と併せてシステム使用料を受領することにより、システムをより安定して運用することが可能となる。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、表示部から庁費用の支払いを指示するという特徴を有する。
この特徴によれば、案件に関する情報が表示されている表示部から庁費用の支払いを指示することで、ユーザーは庁費用の支払いに係る指示を案件ごとに簡便かつ確実に実行することが可能となる。これにより、ユーザーが知的財産庁への手続に係る手順に詳しくない場合であっても、簡易な操作で庁費用支払いに係る手続を実行することが可能となる。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、案件に関する情報は、庁費用支払いの期限に関する情報を含み、ユーザー端末に対し期限に関する情報を送信する期限案内送信部とを備えるという特徴を有する。
この特徴によれば、システム側から庁費用支払いの期限に関する情報を提供することで、ユーザーは案件の期限管理を自ら行う必要がなくなり、より簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことが可能となる。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、ユーザー端末から庁費用の支払いを指示するという特徴を有する。
この特徴によれば、ユーザーはより簡易な操作で庁費用支払いに係る手続を実行することが可能となる。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、期限案内送信部は、ユーザー端末に対し、期限に関する情報を送信するための送信先を一つのみ設定するという特徴を有する。
一般に、ネットワーク回線を介した情報送信に際し、複数の送信先を設定した場合、迷惑通知などエラー扱いされることがある。一方、この特徴によれば、送信先を一つのみとすることで、案件の期限管理を行うユーザーに対し、期限に関する情報を確実に通知するとともに、ユーザー側で期限に関する情報を案件ごとに把握することが容易となる。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、期限案内送信部は、2種以上の通信連絡手段により期限に関する情報を送信するという特徴を有する。
この特徴によれば、ユーザーに対し、より確実に情報を通知することが可能となる。また、庁費用支払いに係る判断や支払いの実行などに必要な情報を確実にユーザーに提供することで、庁費用支払いの遅延が生じないようにユーザーが行動することができ、案件の適切な維持管理が可能となる。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、複数のユーザーをグループ化し、案件に関する情報を共有するという特徴を有する。
この特徴によれば、ユーザー間で案件に関する情報を共有させることで、案件に関する維持管理をより簡便かつ適切に行うことが可能となる。特に、企業の本社と子会社など、案件に関与する権利者(ユーザー)が複数の属性に分かれて存在する場合において、本発明の効果がより一層発揮される。
また、本発明の庁費用支払いシステムの一実施態様としては、案件に関する情報は、知的財産権の権利発生後に係る情報のみであるという特徴を有する。
知的財産権の権利取得後、この権利を維持するためには定期的に庁費用を支払う必要がある。しかし、権利取得後の知的財産権に係る維持管理を継続的にユーザー側で行うことは人的・経済的コストが大きいという問題がある。この特徴によれば、ユーザーは知的財産権の権利取得後に係る庁費用支払いに関する情報をシステム側から得ることができ、簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を適切に行うことが可能になる。
また、上記課題を解決するための本発明の庁費用支払い方法としては、知的財産庁に対して庁費用の支払いを行う庁費用支払い方法であって、上記庁費用支払いシステムを用いるという特徴を有する。
この特徴によれば、庁費用支払いに必要な書類の作成及び提出が自動的に行われるとともに、知的財産庁への各種手続に際して必要となる本人認証を、ユーザー自身が行う必要がなくなる。これにより、庁費用支払いに係る手続について、ユーザーは、ユーザー自身と案件に関する情報入力、庁費用支払いの指示(依頼)、入金という作業のみで、代理人などの専門家を介することなく手続を完了することが可能となる。この結果、迅速な手続を可能にするとともに、簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことが可能になる。特に、ユーザー自身が知的財産庁に対する手続に詳しくない場合や、知的財産権に係る維持管理に人的コストや経済的コストをかけることが困難な場合において、本発明の効果がより一層発揮される。
また、上記課題を解決するための本発明のプログラムとしては、上記庁費用支払いシステムに係る機能を実行させるという特徴を有する。
この特徴によれば、庁費用支払いに必要な書類の自動作成及び自動提出に係るシステムの機能がスムーズに稼働するとともに、知的財産庁への各種手続に際して必要となる本人認証も、ユーザー自身が行う必要がなくなる。これにより、庁費用支払いに係る手続について、ユーザーは、ユーザー自身と案件に関する情報入力、庁費用支払いの指示(依頼)、入金という作業のみで、代理人などの専門家を介することなく手続を完了することが可能となる。この結果、迅速な手続を可能にするとともに、簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことが可能になる。特に、ユーザー自身が知的財産庁に対する手続に詳しくない場合や、知的財産権に係る維持管理に人的コストや経済的コストをかけることが困難な場合において、本発明の効果がより一層発揮される。
本発明によれば、知的財産庁に対する庁費用支払いにおいて、知的財産の出願や登録、権利維持を望むユーザー自身による本人認証に係る手続や書類作成を不要とし、かつ専門家による手続を低減させ、迅速な手続を可能にするとともに、簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことができる庁費用支払いシステム、庁費用支払い方法及びプログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施態様に係る庁費用支払いシステムの構成を示す概略説明図である。 本発明の第1の実施態様に係る庁費用支払いシステムを用いた庁費用支払いに係る手続を示すフロー図である。 本発明の第2の実施態様に係る庁費用支払いシステムの構成を示す概略説明図である。 本発明の第3の実施態様に係る庁費用支払いシステムの構成を示す概略説明図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る庁費用支払いシステムの実施態様を詳細に説明する。また、本発明の庁費用支払い方法及びプログラムについては、以下の庁費用支払いシステムの構成及び作動の説明に置き換えるものとする。
なお、実施態様に記載する庁費用支払いシステムについては、本発明に係る庁費用支払いシステムを説明するために例示したにすぎず、これに限定されるものではない。
本発明において、「知的財産庁」とは、各国において知的財産(特許、実用新案、商標、意匠)の審査及び登録を行う機関を指すものであり、例えば、日本国における日本国特許庁(JPO)、米国における米国特許商標庁(USPTO)、ヨーロッパにおける欧州特許庁(EPO)や欧州連合知的財産庁(EUIPO)、中国における国家知識産権局(CNIPA)、韓国における韓国特許庁(KIPO)などが挙げられる。
また、本発明において、「庁費用」とは、知的財産庁に対して支払うべき手数料全般を指すものである。例えば、庁費用としては、知的財産の出願、審査請求、登録、及び、登録後の権利の維持に係る手数料が挙げられる。
本発明の庁費用支払いシステムは、知的財産庁に対する庁費用の支払いに利用される。また、本発明の庁費用支払いシステムは、権利発生(登録)後の知的財産権を維持するための手数料(「年金」とも呼ぶ)の支払いに関し、特に好適に利用されるものである。なお、実施態様において、庁費用として主に年金を例示したが、これに限定されるものではない。
本発明の庁費用支払いシステムを利用するユーザーは、知的財産の出願や登録、権利維持を望む者であればよく、個人あるいは団体を問わない。ユーザーとしては、例えば、知的財産の発明者、考案者、出願人(権利者)及びその代理人などが挙げられる。特に、普段、知的財産庁に対する支払い手続を継続的に行っておらず、このような支払い手続に係る手順に不慣れなユーザーを対象とすることで、本発明の庁費用支払いシステムの効果をより一層発揮することができる。
ユーザーの具体例としては、知的財産に係る手続及び維持管理が大きな人的・経済的負荷となる中小企業や個人が挙げられるが、これに限定されるものではない。ユーザーの他の例としては、例えば、大企業のほか、代理人となり得る者(弁理士、弁護士等)及び代理人が所属する事務所(特許事務所、法律事務所等)などが挙げられる。
〔第1の実施態様〕
図1は、本発明の第1の実施態様における庁費用支払いシステム1aの構成を示す概略説明図である。
本実施態様に係る庁費用支払いシステム1aは、ユーザー100からの指示を受け、知的財産庁200への庁費用支払いに係る手続を実行するものであり、図1に示すように、ユーザー情報記憶部2、案件情報記憶部3、表示部4、受信部5、書類作成部6、書類手続実行部7、費用受領部8、支払い手続実行部9、本人認証実行部10を備えるものである。また、ユーザー100及び庁費用支払いシステム1a、並びに、庁費用支払いシステム1a及び知的財産庁200は、相互に情報を伝達することが可能な情報伝達手段により接続されている。なお、図1において、一点鎖線で示された矢印は、制御又は入力可能に接続されていることを示している。
本実施態様における庁費用支払いシステム1aは、図1に示した各部に係る機能を実行するものであればよく、例えば、CPU、ROM、RAMなどを備えた演算装置、いわゆるパーソナルコンピューター(PC)やサーバからなるものが挙げられる。
また、本実施態様における庁費用支払いシステム1aは、システムの運用管理やユーザー100からの問い合わせ等に対応するためのシステム管理者を置くことができる。
本実施態様においては、図1に示すように、単一のユーザー100が庁費用支払いシステム1aを利用するものについて示しているが、庁費用支払いシステム1aを利用するユーザー100の数は特に限定されない。
また、本実施態様においては、知的財産に係る案件一件に対し、単一のユーザー100が関連付けられるものを示しているが、知的財産に係る案件に対して関連付けられるユーザー100の数については特に限定されない。例えば、知的財産に係る案件一件に対し、複数のユーザー100が関連付けられるものであってもよく、複数の知的財産に係る案件に対し、単一のユーザー100が関連付けられるものであってもよい。
知的財産に係る案件とユーザー100の関連付けの例としては、例えば、知的財産に係る案件に対して、単一のユーザー100のみを関連付けるものが挙げられる。これにより、知的財産に係る案件に対して、案件管理を行う担当者を明確にすることが可能となる。
他の例としては、例えば、複数のユーザー100をグループ化し、知的財産に係る案件一件に関する情報を共有させるものが挙げられる。特に、企業の本社と子会社など、案件に関与する権利者(ユーザー)が複数の属性に分かれて存在する場合において、案件に関する維持管理をより簡便かつ適切に行うことが可能となる。このとき、グループ内のユーザー100のうち、案件管理を行う担当者を1名決定し、それ以外のユーザー100は案件に係る庁費用支払い手続に関する進行状況を閲覧可能とすることにとどめることが好ましい。これにより、知的財産に係る案件の庁費用支払いに関する判断、指示系統を明確にした上で、複数のユーザー100による情報共有が可能となる。
本実施態様において、ユーザー100と庁費用支払いシステム1a間の情報伝達手段は特に限定されない。例えば、図1に示すように、ユーザー100がユーザー端末110を用い、ユーザー端末110と庁費用支払いシステム1aとが、ネットワーク回線を介して相互に入出力可能に接続されることが挙げられる。他の例としては、庁費用支払いシステム1a自体に情報を入力する入力部を設け、ユーザー100が庁費用支払いシステム1a自体に直接入力することなどが挙げられる。なお、ユーザー100と庁費用支払いシステム1a間の情報伝達手段としては、ユーザー100の利便性を鑑み、ユーザー100がユーザー端末110を用い、ネットワーク回線を介して庁費用支払いシステム1aと接続されることが好ましい。
本実施態様におけるユーザー端末110は、ユーザー100側で操作されるものであり、庁費用支払いシステム1aとの情報伝達に用いられるものである。ユーザー端末110としては、ネットワーク回線を介した入出力が可能な構成を有するものであればよく、例えば、ネットワーク回線と接続されたPC、スマートフォン、タブレット端末などが挙げられる。
また、本実施態様においては、庁費用支払いシステム1aと知的財産庁200間の情報伝達手段についても特に限定されないが、庁費用支払いシステム1aと知的財産庁200の端末とが、ネットワーク回線を介して相互に入出力可能に接続されることが好ましい。これにより、知的財産庁200への各種手続を迅速に実行することが可能となる。
なお、図1に示すように、本実施態様では、ユーザー100と知的財産庁200間において、庁費用支払いの手続に係る情報を直接伝達することはない。これにより、ユーザー100が知的財産庁200への庁費用支払いに係る手順等に詳しくない場合においても、庁費用支払いに係る迅速な手続を可能にするとともに、簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことが可能になる。
以下、図1に基づき、本実施態様における庁費用支払いシステム1aを構成する各部について説明する。
ユーザー情報記憶部2は、ユーザー100に関する情報を登録するものである。ユーザー情報記憶部2は、ユーザー100に関する情報について、個別認識・分類が可能な状態のデータとして整理し、格納することができるものであればよい。より具体的には、ユーザー情報記憶部2としては、例えば、ROMやRAM等、半導体記憶素子やHDDで構成されるものを用いることが挙げられる。
ここで、ユーザー情報記憶部2に登録するユーザー100に関する情報の内容としては、ユーザー100の氏名、所属先など、ユーザー100の名称に係るものや、ユーザー100の住所、電話番号、メールアドレス、その他通信連絡用ソフトにおけるIDなど、ユーザー100の連絡先に係るもの等、ユーザー100自身の個人情報に係る内容のほか、ユーザー100から庁費用支払いシステム1aへの入金に使用するクレジットカード番号、デビットカード番号、銀行口座番号など、入金手段に係る内容が挙げられる。特に、ユーザー情報記憶部2に登録するユーザー100は、ユーザー100の案件に関する担当者として庁費用支払いに係る判断や対応を決定できる者とすることが好ましい。これにより、庁費用支払いシステム1aとの情報伝達及び知的財産庁200への手続をスムーズに行うことができる。
ユーザー100から提供されるユーザー100に関する情報に対し、個別認識・分類のためのユーザー管理番号を付与してユーザー情報記憶部2内に登録する。このとき、ユーザー管理番号は、他のユーザー100と重複しないものであればよく、ユーザー100側が指定するものであってもよく、庁費用支払いシステム1a側で指定するものであってもよい。また、ユーザー100に関する情報を適切に取り扱うため、ユーザー管理番号に加え、パスワードを設定し、ユーザー100に関する情報をユーザー情報記憶部2内に登録することが好ましい。
ユーザー情報記憶部2に対し、ユーザー100からユーザー100に関する情報を提供する手段は特に限定されない。例えば、ユーザー端末110を介して、ユーザー100が庁費用支払いシステム1aに対してユーザー100に関する情報を入力することや、ユーザー端末110を介さずに、ユーザー100が庁費用支払いシステム1a側にユーザー100に関する情報を通知することなどが挙げられる。なお、ユーザー端末110を介さない情報提供手段としては、庁費用支払いシステム1aへの直接入力や庁費用支払いシステム1a側へのネットワーク回線以外の情報提供手段(電話、郵送など)を用いることが挙げられるが、ユーザー100の利便性及び手続の迅速性を鑑み、ユーザー端末110を介してユーザー100に関する情報を入力することが好ましい。
ユーザー端末110を介し、ユーザー100からユーザー100に関する情報を提供する手段の具体例について例示する。まず、ユーザー100に関する情報の形式が、ユーザー情報記憶部2内にデータ登録するために適した形となるように、庁費用支払いシステム1a側で所定の入力フォーマットを設定する。そして、ユーザー端末110を介してユーザー100側に設定した入力フォーマットを提示し、ユーザー100が入力フォーマットに入力した後、庁費用支払いシステム1a側に送信することが挙げられる。これにより、ユーザー100に関する情報について、迅速かつ的確にユーザー情報記憶部2内に登録することが可能となる。
その他の例としては、ユーザー100がユーザー端末110を介して登録に必要な情報を庁費用支払いシステム1a側に適宜送信し、情報を受け取った庁費用支払いシステム1a側でユーザー情報記憶部2内にデータ登録を行うことが挙げられる。これにより、ユーザー100自身がユーザー端末110による入力に不慣れな場合や、ユーザー100から軽微な修正などを庁費用支払いシステム1a側に依頼したい場合などに好適に対応することが可能となる。
ユーザー100に関する情報を提供する手段は、不特定多数のユーザーが利用可能な手段である。不特定多数のユーザーが利用可能な手段とは、システム管理者の知らないユーザーが、ユーザーに関する情報をユーザー情報記憶部2に提供することができるものであり、いわゆる、誰でもユーザー登録ができるものである。なお、不特定多数のユーザーが利用可能な手段には、ユーザー登録時に自動的に提示する利用規約や利用同意書に承諾確認を要求するものであってもよい。
案件情報記憶部3は、登録されたユーザー100の案件に関する情報を保持するものである。案件情報記憶部3は、ユーザー100の案件に関する情報について、個別認識・分類が可能な状態のデータとして整理し、格納することができるものであればよい。より具体的には、案件情報記憶部3は、例えば、ユーザー情報記憶部2と同様に、ROMやRAM等、半導体記憶素子やHDDで構成されるものを用いることが挙げられる。また、ユーザー情報記憶部2と案件情報記憶部3の構成は、一体化して備えるものとしてもよく、別体として備えるものとしてもよい。なお、本実施態様においては、ユーザー情報記憶部2と案件情報記憶部3とを一体化し、ユーザー100に関する情報及びユーザー100の案件に関する情報を整理、格納することが好ましい。これにより、庁費用支払いシステム1aの省スペース化が可能になるとともに、各情報の整理及び連携に係る取り扱いが容易になるという利点がある。
ここで、案件情報記憶部3に保持するユーザー100の案件に関する情報の内容は、ユーザー100が出願、登録あるは権利維持を望む知的財産に係る案件を特定するための所定の情報である。より具体的には、例えば、知的財産に係る案件が特許である場合、発明者や出願人(権利者)の名称及び所在地、発明の名称のほか、出願番号、特許出願公開番号、登録番号など、知的財産庁から付与される番号や、ユーザー100側の管理番号など、案件を特定するための各種番号が挙げられる。また、庁費用支払いに係る額や庁費用支払いに係る期限を算出するために必要な情報として、請求項の数のほか、出願日、公開日、審査請求日、登録日など、案件に係る日付が挙げられる。
また、ユーザー100の案件に関する情報としては、知的財産に係る案件のステータス(出願中、審査請求中、登録済など)に関する情報を含むものとし、庁費用支払いの手続に係る内容やタイミングを判断する判断材料の一つとして用いるものとしてもよい。
ユーザー100から提供されるユーザー100の案件に関する情報に対し、個別認識・分類のための管理番号を付与して案件情報記憶部3内に登録する。このとき、管理番号は、他のユーザー100と重複しないものであればよく、ユーザー100側が指定するものであってもよく、庁費用支払いシステム1a側で指定するものであってもよい。また、ユーザー100に関する情報を適切に取り扱うため、管理番号に加え、パスワードを設定し、ユーザー100に関する情報を案件情報記憶部3内に登録することが好ましい。
なお、ユーザー情報記憶部2で付与する管理番号と、案件情報記憶部3で付与する管理番号は、同一としてもよく、異なるものとしてもよい。ユーザー100側の利便性及び庁費用支払いシステム1a側における管理の容易性を鑑み、ユーザー情報記憶部2と案件情報記憶部3で付与する管理番号を同一にすることが好ましい。
案件情報記憶部3に対し、ユーザー100からユーザー100の案件に関する情報を提供する手段は特に限定されない。例えば、ユーザー情報記憶部2と同様に、ユーザー端末110を介して、ユーザー100が庁費用支払いシステム1aに対してユーザー100の案件に関する情報を入力することや、ユーザー端末110を介さずに、ユーザー100が庁費用支払いシステム1a側にユーザー100の案件に関する情報を通知することなどが挙げられる。なお、ユーザー端末110を介さない情報提供手段としては、庁費用支払いシステム1aへの直接入力や庁費用支払いシステム1a側へのネットワーク回線以外の情報提供手段(電話、郵送など)を用いることが挙げられるが、ユーザー100の利便性及び手続の迅速性を鑑み、ユーザー端末110を介してユーザー100の案件に関する情報を入力することが好ましい。
ユーザー端末110を介し、ユーザー100からユーザー100の案件に関する情報を提供する手段の具体例について例示する。まず、ユーザー100の案件に関する情報の形式が、案件情報記憶部3内にデータ登録するために適した形となるように、庁費用支払いシステム1a側で所定の入力フォーマットを設定する。そして、ユーザー端末110を介してユーザー100側に設定した入力フォーマットを提示し、ユーザー100が入力フォーマットに入力した後、庁費用支払いシステム1a側に送信することが挙げられる。これにより、ユーザー100の案件に関する情報について、迅速かつ的確に案件情報記憶部3内に登録することが可能となる。
その他の例としては、ユーザー100がユーザー端末110を介してユーザー100の案件に関する情報の一部を庁費用支払いシステム1a側に適宜送信し、情報を受け取った庁費用支払いシステム1a側で案件情報記憶部3内にデータ登録を行うことが挙げられる。さらに、ユーザー100から送信されたユーザー100の案件に関する情報を基に、その他の情報について庁費用支払いシステム1a側で可能な限り補足するものとしてもよい。例えば、ユーザー100側から特許出願公開番号に係る情報のみが送信された場合、この情報に基づき、出願番号、出願日や公開日などを庁費用支払いシステム1a側で補足することが挙げられる。これにより、ユーザー100自身がユーザー端末110による入力に不慣れな場合や、ユーザー100側が案件に関連する情報として送信すべき内容を判別することが困難な場合などにおいて、庁費用支払いシステム1a側での対応を可能とし、ユーザー100側の負担を軽減することができる。
表示部4は、ユーザー100に関する情報及び案件に関する情報を表示するためのものである。
表示部4としては、ユーザー100に関する情報及び案件に関する情報を表示することができるものであればよく、ディスプレイなど表示画面のほか、表示にかかるアプリケーションソフトウェアなども含まれる。また、表示部4で表示される内容は、ユーザー端末110側にも同様に表示されることが好ましい。これにより、庁費用支払いシステム1a側とユーザー100側で情報が共有され、庁費用支払いに係る手続を適切に処理することが容易となる。
表示部4で情報を表示する際、ユーザー情報記憶部2及び案件情報記憶部3で付与した管理番号に基づき、必要な情報の検索及び表示を可能とすることが好ましい。特に、ユーザー100側でユーザー端末110を用い、表示部4で示される情報を表示する場合、管理番号に加え、パスワードの入力を必須とすることがより好ましい。これにより、ユーザー100側は、ユーザー100自身が入力した情報に係る内容のみを閲覧することができ、これらの情報を適切に管理することが可能となる。
受信部5は、ユーザー100からの庁費用の支払いを指示する信号(以下、「指示信号」とも呼ぶ)を受信するためのものである。
受信部5としては、ユーザー100からユーザー100の案件に係る庁費用支払いの依頼を、指示信号として受けるものであればよく、例えば、パーソナルコンピューターやサーバにおいてCPUに電気信号を伝える電気回路や入力装置のほか、ユーザー100からの依頼を指示信号に変換する変換手段などが含まれるものである。
受信部5で受信するユーザー100からの指示信号を発信する発信手段については、特に限定されない。
発信手段の一例としては、例えば、ユーザー100が庁費用を支払うことを決定した案件に対する庁費用支払いの指示について、ユーザー100自身あるいは庁費用支払いシステム1a側により、受信部5で受信可能な指示信号として直接入力することが挙げられる。このとき、表示部4に表示されたユーザー100の案件に関する情報を基に、表示部4を介して庁費用支払いを指示する案件の選択や解除を可能とすることが好ましい。これにより、指示信号を案件ごとに簡便かつ確実に発信することが可能となる。特に、ユーザー100が知的財産庁200への手続に係る手順に詳しくない場合であっても、簡易な操作で庁費用支払いに係る手続を実行することが可能となる。
また、発信手段の別の例としては、ユーザー100がユーザー端末110を介し、庁費用支払いシステム1a側に庁費用支払いの依頼を通知することが挙げられる。このとき、ユーザー100は、ユーザー端末110と庁費用支払いシステム1a間を接続しているネットワーク回線を利用した通知を行うことが挙げられる。より具体的には、電子メール、ショートメッセージサービス(SMS)、その他通信連絡手段として使用可能なアプリケーションソフトウェアを用い、ユーザー端末110から庁費用支払いシステム1a側へ、ユーザー100の案件について庁費用支払いの依頼を通知することが挙げられる。さらに、ユーザー端末110上に表示部4で表示される情報と同じ内容を表示させ、ユーザー端末110上から庁費用支払いを指示する案件の選択や解除を可能とすることが好ましい。これにより、ユーザー100自身が庁費用支払いシステム1aに直接アクセスする必要がなく、ユーザー100側の利便性を高めるとともに、指示信号を案件ごとに簡便かつ確実に発信することが可能となる。
書類作成部6は、受信部5が受信した指示信号に従い、知的財産庁200に対する手続書類を自動的に作成するためのものである。
一般に、知的財産庁200に庁費用支払いを行う場合、単に庁費用相当額を納めるだけではなく、庁費用支払いに伴う手続書類の提出が必要となる場合がある。この手続書類は、支払う庁費用の種類によって書式様式が異なることもあり、ユーザー100側で用意することは負担となる。
そこで、書類作成部6としては、例えば、指示信号の内容に基づき、知的財産庁200に対して提出する必要がある手続書類について、適切な書式様式を自動的に選択するとともに、手続書類に記載する必要事項について、ユーザー情報記憶部2及び案件情報記憶部3に記憶した情報に基づき自動的に入力し、手続書類を自動作成するものが挙げられる。これにより、ユーザー100側の負担を大幅に軽減することが可能となる。
書類作成部6における手続書類の適切な書式様式の自動選択及び自動入力を実行するための具体的な装置構成に関しては特に限定されない。
例えば、手続書類の書式様式の選択においては、あらかじめ知的財産庁200から取得した手続書類の書式様式の内容と庁費用の内容を関連付けて記憶しておき、受信部5を介して入力されたユーザー100からの依頼内容に基づき、手続書類の書式様式を取り出すことができるものが挙げられる。また、他の例としては、知的財産庁200における手続書類の書式様式が更新されることもあり得るため、受信部5を介して入力されたユーザー100からの依頼内容を確認後、知的財産庁200の端末にアクセスし、必要な手続書類の書式様式を取得するものなどが挙げられる。
また、手続書類の自動入力に関しては、手続書類の書式様式に対し、ユーザー情報記憶部2及び案件情報記憶部3に記憶した情報が必要事項として転記されるように、手続書類と情報のデータをリンクさせるものなどが挙げられる。このとき、必要に応じて手続書類あるいは情報のデータ形式や書式を変換するものとしてもよい。特に、知的財産に係る案件の案件番号や、庁費用支払いシステム1aで使用する管理番号に基づき、手続書類に記載が必要な項目がピックアップされるようにデータの整理を行っておくことが好ましい。これにより、ユーザー100側や庁費用支払いシステム1aのシステム管理者など、人の手を介した入力工程を極力少なくすることで、手続書類の記入ミスなどの記載不備を低減させることが可能となる。
また、書類作成部6で自動的に作成された手続書類について、記載不備など手続書類の内容をチェックするためのチェック手段を設けるものとしてもよい。このチェック手段は、文書校正・校閲を行うアプリケーションソフトウェアを利用するものとしてもよく、ユーザー100や庁費用支払いシステム1a側のシステム管理者によるチェック工程を設けるものなどが挙げられる。これにより、手続書類に不備が生じることをより一層抑制し、知的財産庁200に対する手続をスムーズに進行させることが可能となる。
書類手続実行部7は、書類作成部6で作成した手続書類を、知的財産庁200に自動的に提出するためのものである。
書類手続実行部7としては、例えば、庁費用支払いシステム1aと知的財産庁200の間の情報伝達手段を用いて、知的財産庁200に手続書類を送付することが挙げられる。特に、庁費用支払いシステム1aと知的財産庁200の端末とが、ネットワーク回線を介して相互に入出力可能に接続され、手続書類を電子データとして送信することが好ましい。これにより、知的財産庁200への手続を迅速に実行することが可能となる。
費用受領部8は、ユーザー100から庁費用を受領するためのものである。
費用受領部8としては、ユーザー100からの入金を受領し、庁費用支払いシステム1a側で入金の確認ができるものであればよく、例えば、庁費用支払いシステム1aを運用するシステム管理者あるいはシステム管理者が所属する団体の銀行口座などが挙げられる。特に、入金に係る確認が容易であるという観点からは、インターネット上で出入金履歴を追跡することができるオンライン口座が好ましい。また、費用受領部8は、決済代行業者による費用の決済完了の決済情報を受領するものでもよい。
費用受領部8において受領する庁費用は、ユーザー100が庁費用支払いを依頼する案件のステータスや、案件の請求項数などによって決定される。例えば、庁費用支払いを依頼されたユーザー100の案件のステータスが、権利発生(登録)後の知的財産権(特許)である場合、権利を維持するための費用(年金)が庁費用となり、権利発生からの経過年数や案件の請求項数に基づき、庁費用の額が算出される。なお、庁費用の額については、ユーザー100側が算出するものとしてもよく、庁費用支払いシステム1a側からユーザー100に提示するものとしてもよい。
また、費用受領部8においては、庁費用以外にシステム使用料をユーザー100から受領することが好ましい。これにより、ユーザー100は庁費用と庁費用支払いシステム1aの利用に係る料金を一括で支払うことができ、システム管理者側は庁費用と併せてシステム使用料を受領することにより、庁費用支払いシステム1aを安定して運用することが可能となる。
ここで、システム使用料とは、庁費用支払いシステム1aの運用に係る経費に相当するものであり、代理人手数料のように専門家への報酬といったものとは異なる料金である。したがって、庁費用支払いに係る従来の手続において、ユーザー100が代理人へ依頼することで発生していた金額よりも、本実施態様におけるシステム使用料のほうが低廉な金額となるため、ユーザー100は庁費用支払いに係る手続を低コストで実施することが可能となる。なお、システム使用料の額は、庁費用支払いシステム1a側からユーザー100に提示し、双方の合意を得ることが望ましい。
また、システム使用料としては、月ごとあるいは案件ごとの固定額とすることのほか、庁費用支払いシステム1aの利用開始後の一定期間内や、利用件数、利用回数に応じて減額あるいは増額するものとしてもよい。
ユーザー100側から費用受領部8に対して庁費用を納める納付手段については、特に限定されない。例えば、ユーザー情報記憶部2に入力されたクレジットカードやデビットカードを用いた納付のほか、銀行口座を用いた振込による納付などが挙げられる。特に、納付及び受領の簡便さの観点からは、クレジットカードなどのカード払いとすることが好ましい。
支払手続実行部9は、知的財産庁200に庁費用の支払いを実行するためのものである。
支払手続実行部9としては、例えば、費用受領部8で受領した庁費用を用い、知的財産庁200への納付を行うことができるものであればよく、例えば、知的財産庁200への口座振込のほか、知的財産庁200が指定する納付方法に従い、庁費用を納付することが挙げられる。
また、支払手続実行部9としては、費用受領部8としての口座から直接知的財産庁200へ庁費用を支払うようにしてもよく、知的財産庁200に対する入出金専用口座を別途開設し、費用受領部8としての口座から新たな専用口座に庁費用を振り替えた後、知的財産庁200に対して所定の庁費用を納付するものとしてもよい。
なお、支払手続実行部9は、費用受領部8に対しユーザー100から必要な庁費用が入金され、費用受領部8において受領が確認された後、知的財産庁200への納付手続を実行することが好ましい。これにより、庁費用支払いシステム1a側が庁費用を立て替えることがなく、庁費用支払いシステム1aを安定して運用することが可能となる。
本人認証実行部10は、知的財産庁200への各種手続に際して必要となる本人認証について、ユーザー100に代わり、庁費用支払いシステム1a側で手続を実行するものである。より具体的には、本人認証実行部10は、知的財産庁200への各種手続に際して必要となる本人認証を、庁費用支払いシステム1aのシステム管理者の管理下にある本人認証用データを使用して実行するためのものである。
一般に、知的財産庁200への手続においては、手続を行う者(申請人)の本人確認のため、本人認証が必要となる。この本人認証は書面で行われる場合と、電子証明書を用いて行われる場合がある。いずれの場合であっても、知的財産庁200に対する手続のために、ユーザー100自身で本人認証に係る手続に必要な証明書を準備し、本人認証を行うことは、ユーザー100側にとって煩雑な作業となる。
そこで、本実施態様における本人認証実行部10において、庁費用支払いシステム1aのシステム管理者の管理下にある本人認証用データを用い、庁費用支払いシステム1a側で本人認証に係る手続に必要な証明書を準備する。そして、システム管理者自身あるいはシステム管理者の管理下で依頼された者が申請人となり、ユーザー100の庁費用支払いに係る手続を行う。これにより、ユーザー100側で本人認証に係る手続を行う必要がなく、ユーザー100の負担を軽減させることが可能となる。なお、システム管理者の管理下にある本人認証用データには、システム管理者本人だけでなく、システムと連携する他者でもよい。
ここで、申請人となる者は、知的財産庁200に対する手続全般の代行が可能な者であることが好ましい。より具体的には、代理人資格を有する者(弁理士、弁護士など)であることが好ましい。また、申請人となる者は、知的財産庁200に対する手続全般の代行が可能な者であると同時に、庁費用支払いシステム1aの運用に関与するシステム管理者であることがより好ましい。これにより、庁費用支払いシステム1aの運用に係る経費削減を行い、ユーザー100が支払うシステム利用料の低廉化を行うことが可能となる。
なお、知的財産庁200に対する手続の種類によっては、代理人資格を有しない者であっても、ユーザー100の代わりに知的財産庁200に対する手続を行うことができる。このような手続の例としては、例えば、年金の支払いに係る手続などが挙げられる。したがって、ユーザー100から依頼される庁費用支払いが、年金納付である場合、代理人資格を有さない者の本人認証用データを用いるものとしてもよい。これにより、庁費用支払いシステム1aの運用に係る経費をより一層削減し、ユーザー100が支払うシステム利用料の更なる低廉化を行うことができる。
庁費用支払いシステム1aの各部における機能を実行するための手段は特に限定されない。例えば、システム管理者等、人による操作や判断を行うこと以外に、各部の機能を実行するためのプログラムをあらかじめ設定し、各部における操作を自動化することなどが挙げられる。特に、ユーザー100から、ユーザー100に関する情報及び案件に関する情報が入力された後の一連の操作について必要なプログラムを作成し、CPU等のプロセッサにより実行するものとすることが好ましい。これにより、登録されたユーザー100の数や案件の数が大量になっても、迅速かつ正確なデータ整理や手続執行が可能となる。
図2は、本発明の第1の実施態様における庁費用支払いシステム1aを用いた庁費用支払いに係る手続を示すフロー図である。なお、図2の上から下に向かって、手続が進行することを示している。
図2を参照し、本実施態様における庁費用支払いシステム1aを用いた庁費用支払いについて説明する。
まず、ユーザー100は、庁費用支払いシステム1aに対し、ユーザー100自身に関わる情報D1及び案件に関する情報D2を入力する。そして、入力された情報D1及びD2は、ユーザー情報記憶部2及び案件情報記憶部3に記憶される。
また、ユーザー情報記憶部2及び案件情報記憶部3に記憶された情報D1及びD2は、表示部4に出力され、ユーザー100あるいはシステム管理者に対して表示される。
次いで、ユーザー100は、表示部4あるいはユーザー端末110を介し、庁費用支払い対象となる案件を指定し、庁費用支払いの指示を庁費用支払いシステム1a側に通知する。そして、庁費用支払いの指示信号を受信部5で受信した後、この指示信号に基づき、必要な手続書類(書類P)を書類作成部6で作成し、書類手続実行部7によって知的財産庁200に対し書類Pが提出される。
一方、ユーザー100は、庁費用相当額C1とシステム利用料相当額C2を庁費用支払いシステム1a側に入金する。そして、費用受領部8で受領が確認された後、支払手続実行部9によって知的財産庁200に対し庁費用C1の納付が行われる。
なお、書類手続実行部7及び支払手続実行部9における手続書類Pの提出及び庁費用C1の納付の際、本人認証実行部10による本人認証を行い、知的財産庁200への手続を実行する。
本実施態様における庁費用支払いシステム1aを用い、上記手順を経ることにより、庁費用支払いに係る手続について、ユーザー100は、ユーザー100自身と案件に関する情報の入力、庁費用支払いの指示(依頼)、入金という作業のみで、代理人などの専門家を介することなく、手続を完了することが可能となる。
なお、書類手続実行部7と支払手続実行部9について、知的財産庁200への手続を実行するタイミングについては特に限定されない。同時に手続を実行するものであってもよく、知的財産庁200が定める期間範囲内で各々手続を実行するものとしてもよい。
本発明の庁費用支払いシステム1aによれば、ユーザーに関する情報とユーザーの案件に関する情報を記憶し、ユーザーから庁費用支払いの指示(依頼)があった場合、必要な書類の作成及び提出を自動的に行うとともに、ユーザーから受領した庁費用を、ユーザーに代わって知的財産庁に納付することができる。また、知的財産庁への書類提出や庁費用支払いなど、知的財産庁への各種手続に際して必要となる本人認証について、庁費用支払いシステム1a側で用意した本人認証用データを用い、申請人となる者を立てることで、ユーザーに代わって本人認証に係る手続を行うことができる。
これにより、庁費用支払いに係る手続におけるユーザー自身の負担を減らし、手続を迅速に行うことが可能になるとともに、簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことが可能になる。特に、ユーザー自身が知的財産庁に対する手続に詳しくない場合や、知的財産権に係る維持管理に人的コストや経済的コストをかけることが困難な場合において、本発明の効果がより一層発揮される。
〔第2の実施態様〕
図3は、本発明の第2の実施態様における庁費用支払いシステム1bの構成を示す概略説明図である。
第2の実施態様に係る庁費用支払いシステム1bは、図3に示すように、第1の実施態様に係る庁費用支払いシステム1aにおいて、さらに自動計算部11を設けるものである。なお、第1の実施態様の構成と同じものについては、説明を省略する。
自動計算部11は、表示部4に表示された案件に関する情報から、庁費用を算出するためのものである。より具体的には、自動計算部11は、知的財産庁200が示す計算式などに対し、表示部4に表示された案件に関する情報のうち、必要な事項を抽出・入力し、庁費用を算出するものである。例えば、案件のステータスが登録済の特許であり、手続先の知的財産庁200がJPOである場合、登録査定の送達の日からの経過年数と請求項の数に基づく計算式が存在している。つまり、自動計算部11において、知的財産庁200(JPO)が示す計算式に対し、表示部4に表示された案件に関する情報のうち、登録日や請求項の数に係る情報を抽出・入力することで、支払うべき庁費用の算出を行うことが可能である。
自動計算部11としては、案件に関する情報のうち、演算に必要な条件を抽出・入力し、演算を実行することができるものであればよく、表示部4と相互に入出力可能に接続された演算装置などが挙げられる。
自動計算部11により算出された庁費用は、表示部4やユーザー端末110を介し、案件ごとにユーザー100側に通知することが好ましい。これにより、ユーザー100は、必要となる庁費用の額を容易に把握することが可能となる。なお、自動計算部11で算出された庁費用は、ユーザー100側に通知するだけではなく、費用受領部8における受領額の確認にも用いるものとしてもよい。
また、自動計算部11により算出された庁費用をユーザー100側に通知するタイミングについては、特に限定されない。例えば、ユーザー100が庁費用支払いの指示を行う前に、ユーザー100に関する情報及びユーザー100の案件に関する情報とともに、表示部4に表示するものとしてもよく、ユーザー100が庁費用支払いの指示を行った後に、ユーザー100が入金すべき額としてユーザー100側に通知するものとしてもよい。
一般に、知的財産庁200への手続内容や手続のタイミングによって、必要となる庁費用の額は異なるものであり、ユーザー100自身で案件に応じた庁費用の額を算出することは煩雑な作業となる。
一方、本実施態様における庁費用支払いシステム1bにおいて、自動計算部11によって必要となる庁費用を自動的に算出することで、ユーザー100は案件ごとに必要となる庁費用相当額を容易に把握することができ、知的財産庁200に対する手続に係るユーザー100側の負担を大幅に削減することが可能となる。
〔第3の実施態様〕
図4は、本発明の第3の実施態様における庁費用支払いシステム1cの構成を示す概略説明図である。
第3の実施態様に係る庁費用支払いシステム1cは、図4に示すように、第1の実施態様に係る庁費用支払いシステム1aにおいて、期限案内送信部12を備えるものである。なお、第1の実施態様の構成と同じものについては、説明を省略する。
期限案内送信部12は、ユーザー端末110に対し、庁費用支払いの期限に関する情報を送信するためのものである。期限案内送信部12としては、庁費用支払いの期限に関する情報をユーザー端末110に送信することができるものであればよく、例えば、電子メール、SMS、その他通信連絡手段として使用可能なアプリケーションソフトウェアを用いることが挙げられる。
ここで、庁費用支払いの期限に関する情報としては、例えば、出願時や審査請求時など、案件が出願・審査される過程における庁費用の支払期日のように、ユーザー100への通知が1回のみとなるもののほか、案件が登録された後の年金納付に係る支払期日のように、権利の有効期間を越えるまで毎年決まったタイミングでユーザー100へ通知する必要があるものなどが挙げられる。
また、庁費用支払いの期限に関する情報は、案件情報記憶部3に記憶されるユーザー100の案件に関する情報として含まれるもの、あるいはユーザー100の案件に関する情報から推計したものを用いることが挙げられる。
したがって、本実施態様における期限案内送信部12は、図4に示すように、案件情報記憶部3と相互に入出力可能に接続し、案件情報記憶部3内に記憶された庁費用支払いの期限に関する情報を抽出し、ユーザー端末110に送信可能な書式に自動変換することができるものとすることが好ましい。これにより、期限案内送信部12に係る機能をプログラムなどにより実行させることが容易となるため、ユーザー100側に確実に庁費用支払いの期限に関する情報を通知することが可能となり、庁費用支払いシステム1cの運用としても容易になるという利点がある。
期限案内送信部12により、庁費用支払いシステム1c側から庁費用支払いの期限に関する情報をユーザー100側に提供することで、ユーザー100は案件の期限管理を自ら行う必要がなくなり、より簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことが可能となる。
また、期限案内送信部12において、ユーザー端末110に対し、庁費用支払いの期限に関する情報を送信する際、送信先を一つのみ設定することが好ましい。一般に、ネットワーク回線を介した情報送信に際し、複数の送信先を設定した場合、迷惑通知などエラー扱いされることがある。一方、送信先を一つのみとすることで、案件の期限管理を行うユーザー100に対し、期限に関する情報を確実に通知するとともに、ユーザー100側で期限に関する情報を案件ごとに把握することが容易となる。
さらに、期限案内送信部12において、ユーザー端末110に対し、庁費用支払いの期限に関する情報を送信する際、2種以上の通信連絡手段により期限に関する情報を送信することが好ましい。これにより、ユーザー100に対し、より確実に情報を通知することが可能となる。また、庁費用支払いに係る判断や支払いの実行などに必要な情報である庁費用支払いの期限に関する情報を確実にユーザー100に提供することで、庁費用支払いの遅延が生じないようにユーザー100が行動することができ、案件の適切な維持管理が可能となる。
期限案内送信部12において、2種以上の通信連絡手段を用いる場合、それぞれの通信連絡手段に優先順位を付与し、優先度が最も高い通信連絡手段によりユーザー100側に通知が完了しなかった場合に、2番目に優先度の高い通信連絡手段によりユーザー100側に通知することが好ましい。これにより、ユーザー100側が過剰に通知を受け取ることなく、必要な情報を確実に受け取ることが可能となる。
なお、ユーザー100側に対する通知が完了したか否かの判断基準及び判断手段については、特に限定されない。例えば、電子メールの送信エラーに係るメールサーバからの通知など、通信連絡手段自体によるエラー通知を庁費用支払いシステム1c側が受け取った場合、ユーザー100側への通知が完了していないと判断することや、通信連絡手段上の設定として、ユーザー100側が受信したことを自動的に庁費用支払いシステム1c側に通知するよう設定し、ユーザー100側の受信を示す通知が庁費用支払いシステム1c側に一定期間届かない場合、ユーザー100側への通知が完了していないと判断することなどが挙げられる。
以上のように、本実施態様におけるシステム1cは、システム側から庁費用支払いの期限に関する情報を提供することで、ユーザーは案件の期限管理を自ら行う必要がなくなり、より簡便かつ低コストで知的財産権の維持管理を行うことが可能となる。
なお、上述した実施態様は庁費用支払いシステムの一例を示すものである。本発明に係る庁費用支払いシステムは、上述した実施態様に限られるものではなく、請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、上述した実施態様に係る庁費用支払いシステムを変形してもよい。
例えば、本実施態様の庁費用支払いシステムにおいて、ユーザー側と庁費用支払いシステム側との間で情報を取り扱う際、公知あるいは汎用されている技術を用いること以外に、専用のアプリケーションソフトウェアを用いるものとしてもよい。例えば、通信連絡手段として、電子メールやSMSのように公知あるいは汎用されている通信連絡手段以外に、庁費用支払いシステム側で通信連絡専用のアプリケーションソフトウェアを準備し、ユーザー側から庁費用支払いシステム側への情報入力及び庁費用支払いシステム側からユーザー側への通知を、全て専用のアプリケーションソフトウェアを介して行うことなどが挙げられる。これにより、庁費用支払いシステム側において情報の整理及び活用が容易になるとともに、高い機密性を維持することが可能となる。
本発明の庁費用支払いシステム、庁費用支払い方法及びプログラムは、知的財産庁に対する庁費用の支払いにおいて利用されるものである。特に、知的財産庁に対する手続に詳しくない者や、知的財産権に係る維持管理に人的コストや経済的コストをかけることが困難な者が、知的財産庁に対する庁費用の支払いを行う際に、好適に利用できるものである。
1a,1b,1c 庁費用支払いシステム、2 ユーザー情報記憶部、3 案件情報記憶部、4 表示部、5 受信部、6 書類作成部、7 書類手続実行部、8 費用受領部、9 支払手続実行部、10 本人認証実行部、11 自動計算部、12 期限案内送信部、100 ユーザー、110 ユーザー端末、200 知的財産庁、C1 庁費用、C2 システム使用料、D1 ユーザー情報、D2 案件情報、P 書類

Claims (13)

  1. 知的財産庁に対して庁費用の支払いを行う庁費用支払いシステムであって、
    ユーザーに関する情報を登録するユーザー情報記憶部と、
    登録されたユーザーの案件に関する情報を保持する案件情報記憶部と、
    前記ユーザーに関する情報及び前記案件に関する情報を表示する表示部と、
    前記ユーザーからの庁費用の支払いを指示する信号を受信する受信部と、
    前記信号の受信に従って、知的財産庁に対する手続書類を自動的に作成する書類作成部と、
    前記手続書類を知的財産庁に自動的に提出する書類手続実行部と、
    ユーザーから前記庁費用を受領する費用受領部と、
    前記知的財産庁に庁費用の支払いを実行する支払手続実行部と、
    知的財産庁への各種手続に際して必要となる本人認証を、システム管理者の管理下にある本人認証用データを使用して実行する本人認証実行部と、を備えることを特徴とする、庁費用支払いシステム。
  2. 前記支払手続実行部は、前記費用受領部において前記庁費用を受領した後に、庁費用の支払いを実行することを特徴とする、請求項1に記載の庁費用支払いシステム。
  3. 前記表示部に表示された案件に関する情報から、前記庁費用を自動的に算出する自動計算部と、を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の庁費用支払いシステム。
  4. 前記費用受領部は、前記庁費用とシステム使用料を受領することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の庁費用支払いシステム。
  5. 前記表示部から庁費用の支払いを指示することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の庁費用支払いシステム。
  6. 前記案件に関する情報は、庁費用支払いの期限に関する情報を含み、
    ユーザー端末に対し前記期限に関する情報を送信する期限案内送信部と、を備えることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の庁費用支払いシステム。
  7. 前記ユーザー端末から庁費用の支払いを指示することを特徴とする、請求項6に記載の庁費用支払いシステム。
  8. 前記期限案内送信部は、前記ユーザー端末に対し、前記期限に関する情報を送信するための送信先を一つのみ設定することを特徴とする、請求項6又は7に記載の庁費用支払いシステム。
  9. 前記期限案内送信部は、2種以上の通信連絡手段により前記期限に関する情報を送信することを特徴とする、請求項6〜8のいずれか一項に記載の庁費用支払いシステム。
  10. 複数のユーザーをグループ化し、前記案件に関する情報を共有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の庁費用支払いシステム。
  11. 前記案件に関する情報は、知的財産権の権利発生後に係る情報のみであることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の庁費用支払いシステム。
  12. 知的財産庁に対して庁費用の支払いを行う庁費用支払い方法であって、
    請求項1〜11のいずれか一項に記載の庁費用支払いシステムを用いることを特徴とする、庁費用支払い方法。
  13. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の庁費用支払いシステムに係る機能を実行させることを特徴とする、プログラム。




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