JP2021196378A - 記録材冷却装置、画像形成装置、及び画像形成システム - Google Patents

記録材冷却装置、画像形成装置、及び画像形成システム Download PDF

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Abstract

【課題】ヒートシンクを当接させベルトを冷却する構成で、ヒートシンクとベルトの密着を抑制する場合に、ヒートシンクによるベルト摩耗を抑制する。【解決手段】ヒートシンク30の吸熱部30aは第一面31と第二面32とに分けられ、第一面31から第二面32に向けて第一ベルト21に対し遠ざかるように段差部33が設けられる。段差部33は、第二面32を、第一ベルト21の内周面に当接する当接領域32aと、第一ベルト21の内周面に当接しない非当接領域32bとに分ける。非当接領域32bは、吸熱部30aにおいて幅方向に空気を通過可能な隙間70を形成する。第一ベルト21の回転時、段差部33により形成される隙間70を空気が通過し、第一ベルト21の内周面を外気に接触させることで、第一ベルト21と吸熱部30aとが密着し難い。また、段差部33を設けた場合、吸熱部30aは縁角部を有しないので、第一ベルト21の摩耗を抑制できる。【選択図】図3

Description

本発明は、ベルトを介して記録材を冷却する記録材冷却装置、及びこれを備えた画像形成装置並びに画像形成システムに関する。
画像形成装置では、記録材に形成されたトナー像を定着装置で加熱、加圧することによって記録材にトナー像を定着させている。そのため、定着装置を通過した記録材は定着前に比べて温度が高くなる。その場合に、トナー像定着後の記録材が温度の高いまま排出トレイに排出され積載されると、積載された記録材同士がトナーにより貼り付く虞がある。こうした記録材の貼り付きを抑制するために、トナー像定着後の記録材の温度を下げる記録材冷却装置が提案されている(特許文献1)。特許文献1に記載の記録材冷却装置はベルト冷却方式の装置であって、定着装置を通過した記録材を挟持搬送する一対のベルトの一方をヒートシンクにより冷却し、冷却されたベルトを介して記録材の温度を下げるようにしている。ヒートシンクは無端状のベルトの内側に配置され、ベルトの内周面に当接している。
上記したベルト冷却方式の記録材冷却装置の場合、ベルトはヒートシンクに摺擦されながら回転するので、ヒートシンクがベルトに密着し過ぎると、ヒートシンクのベルトに対する摩擦抵抗が大きくなってしまう。ヒートシンクとベルトとが密着するのは、ベルトの回転時、互いに摺擦するベルトの内周面とヒートシンクの冷却面(吸熱面とも呼ばれる)との間の空気が抜けやすいからである。そこで、特許文献1に記載の記録材冷却装置のように、従来ではベルトの内周面とヒートシンクの冷却面との間においてベルトの内周面を外気に接触させるために、ヒートシンクの冷却面に凹形状の空気流通部が形成されている。
特開2015−132794号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置のように、ヒートシンクの冷却面に凹形状の空気流通部を形成した場合には、ヒートシンクと摺擦しながら回転するベルトが摩耗しやすかった。これは、回転するベルトがヒートシンクの冷却面に形成されている凹形状の空気流通部においてベルト回転方向下流側に形成される縁角部に強く摺擦されるためである。
本発明は上記問題に鑑み、ヒートシンクを当接させてベルトを冷却する構成で、ヒートシンクとベルトとの密着を抑制する場合に、ヒートシンクによるベルトの摩耗を抑制可能な記録材冷却装置、画像形成装置、画像形成システムの提供を目的とする。
本発明に係る記録材冷却装置は、加熱によりトナー像が定着された記録材を冷却する記録材冷却装置において、回転する無端状のベルトと、前記ベルトを張架する複数のローラと、前記ベルトの内周面に当接して前記ベルトを冷却する冷却部材とを有するベルトユニットと、前記ベルトの外周面に当接して前記ベルトとの間でニップ部を形成し、回転して前記ニップ部で記録材を挟持搬送する回転体と、を備え、前記冷却部材の冷却面は、前記ベルトの内周面に当接する第一面と、記録材の搬送方向において前記第一面よりも下流側に設けられ前記ベルトの内周面に当接する第二面と、前記搬送方向において前記第一面と前記第二面との間に設けられた段差部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、冷却部材を当接させて回転する無端状のベルトを冷却する構成で、冷却部材とベルトとの密着を抑制する場合に、冷却部材によるベルトの摩耗を抑制することが簡易な構成で実現できる。
画像形成装置の構成を示す概略図。 記録材冷却装置の構成を示す概略図。 ヒートシンクの吸熱部の形状を示す概略図。 吸熱部の一部を拡大して示す拡大図。 第一ユニットを第二ユニット側から見た場合の下面図。 画像形成装置の外部に記録材冷却装置を設けた画像形成システムを示す概略図。
<画像形成装置>
以下、本実施形態の記録材冷却装置について説明する。まず、本実施形態の記録材冷却装置を用いて好適な画像形成装置の概略構成について、図1を用いて説明する。図1に示す画像形成装置100は、電子写真方式のタンデム型のフルカラープリンタである。画像形成装置100は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像を形成する画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを有する。画像形成装置100は、装置本体100Aに接続された原稿読取装置(不図示)又は装置本体100Aに対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器(不図示)からの画像情報に応じてトナー像を記録材Sに形成する。記録材Sとしては、普通紙、厚紙、ラフ紙、凹凸紙、コート紙等の用紙、プラスチックフィルム、布など、といった様々な種類のシート材が挙げられる。本実施形態の場合、画像形成部Pa〜Pd、一次転写ローラ6a〜6d、中間転写ベルト80、二次転写内ローラ14、二次転写外ローラ11、張架ローラ15、16により、記録材Sにトナー像を形成する画像形成ユニット200が構成されている。
画像形成装置100の記録材Sの搬送プロセスについて説明する。記録材Sは給紙カセット10内に積載される形で収納されており、給紙ローラ13により画像形成タイミングに合わせて給紙カセット10から送り出される。給紙ローラ13により送り出された記録材Sは、搬送パス114の途中に配置されたレジストレーションローラ12へと搬送される。そして、レジストレーションローラ12において記録材Sの斜行補正やタイミング補正を行った後、記録材Sは二次転写部T2へと送られる。二次転写部T2は、二次転写内ローラ14と二次転写外ローラ11とにより形成される転写ニップ部であり、二次転写外ローラ11に二次転写電圧が印加されることに応じて記録材上にトナー像が転写される。
以上説明した二次転写部T2までの記録材Sの搬送プロセスに対して、同様のタイミングで二次転写部T2まで送られて来る画像の形成プロセスについて説明する。まず、画像形成部について説明するが、各色の画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、現像装置1a、1b、1c、1dで使用するトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外はほぼ同様に構成される。そこで、以下では、代表としてブラックの画像形成部Pdについて説明し、その他の画像形成部Pa、Pb、Pcについては説明を省略する。
画像形成部Pdは、主に現像装置1d、帯電装置2d、感光ドラム3d、感光ドラムクリーナ4d、及び露光装置5d等から構成される。矢印R1方向に回転される感光ドラム3dの表面は、帯電装置2dにより予め表面を一様に帯電され、その後、画像情報の信号に基づいて駆動される露光装置5dによって静電潜像が形成される。次に、感光ドラム3d上に形成された静電潜像は、現像装置1dにより現像剤を用いてトナー像に現像される。そして、画像形成部Pdと中間転写ベルト80を挟んで配置される一次転写ローラ6dに一次転写電圧が印加されることに応じて、感光ドラム3d上に形成されたトナー像が、中間転写ベルト80上に一次転写される。感光ドラム3d上に僅かに残った一次転写残トナーは、感光ドラムクリーナ4dにより回収される。
中間転写ベルト80は、二次転写内ローラ14、張架ローラ15、16によって張架され、矢印R2方向へと駆動される。本実施形態の場合、張架ローラ16は中間転写ベルト80を駆動する駆動ローラを兼ねている。画像形成部Pa〜Pdにより並列処理される各色の画像形成プロセスは、中間転写ベルト80上に一次転写された上流の色のトナー像上に順次重ね合わせるタイミングで行われる。その結果、最終的にはフルカラーのトナー像が中間転写ベルト80上に形成され、二次転写部T2へと搬送される。なお、二次転写部T2を通過した後の二次転写残トナーは、転写クリーナ22によって中間転写ベルト80から除去される。
以上、それぞれ説明した搬送プロセス及び画像形成プロセスをもって、二次転写部T2において記録材Sとフルカラートナー像のタイミングが一致し、二次転写が行われる。その後、記録材Sは定着装置50へと搬送され、所定の圧力と熱量が加えられて記録材上にトナー像が定着される。定着装置50は、トナー像が形成された記録材Sを挟持搬送することにより、搬送される記録材Sを加熱、加圧してトナー像を記録材Sに定着させる。即ち、加熱、加圧によって記録材Sに形成されたトナー像のトナーが溶融、混合され、フルカラーの画像として記録材Sに定着される。このようにして、一連の画像形成プロセスは終了する。そして、本実施形態の場合、トナー像が定着された記録材Sは定着装置50から記録材冷却装置20へと搬送されて冷却される。例えば、記録材Sの温度は記録材冷却装置20の直前で90℃程度であるが、記録材冷却装置20の通過後で約60℃程度まで低下される。
記録材冷却装置20により冷却された記録材Sは、片面画像形成の場合、一対の排出ローラ105に挟持搬送されて、そのまま排出トレイ120上に排出される。他方、両面画像形成の場合、切り替え部材110(フラッパーなどと呼ばれる)によって、搬送経路が排出トレイ120に続く経路から両面搬送パス111に切り替えられ、排出ローラ105に挟持搬送される記録材Sは両面搬送パス111へと送られる。その後、反転ローラ112によって先後端が入れ替えられ、両面パス113を介して再び搬送パス114へと送られる。その後の搬送ならびに裏面(二面目)の画像形成プロセスに関しては、上述と同様なので説明を省略する。
<記録材冷却装置>
次に、記録材冷却装置20の概要について、図2を用いて説明する。ここに示す記録材冷却装置20は、ベルト冷却方式の記録材冷却装置である。図2に示すように、記録材冷却装置20は、第一ユニット21Uと第二ユニット25Uとを備えている。ベルトユニットとしての第一ユニット21Uは、無端状の第一ベルト21、第一ベルト張架ローラ(22a〜22d)、ヒートシンク30を有している。他方、第二ユニット25Uは、無端状の第二ベルト25、第二ベルト張架ローラ(26a〜26d)、加圧ローラ(26e、26f)を有している。第一ベルト21と第二ベルト25は共に、例えば強度の高いポリイミド樹脂などを用いて形成されたフィルム状のエンドレスベルトである。
第一ユニット21Uにおいて、第一ベルト21は複数の第一ベルト張架ローラ(22a〜22d)に架け渡され、第一ベルト張架ローラ(22a〜22d)のうち少なくともいずれか1つのローラが駆動モータ(不図示)によって回転される。例えばローラ22dが駆動モータによって回転されることで、第一ベルト21が矢印Q方向へ移動する。駆動ローラとしてのローラ22dは、例えば表層に厚み1mmのゴム層を有し、外径φ40mmに形成されている。
ローラ22bは、第一ベルト21の内周面に当接してローラ22cと共に第一ベルト21を張架可能に設けられて、第一ベルト21の幅方向(ローラ22cの回転軸線方向)の寄りを制御するステアリングローラである。ローラ22bは表層に厚み1mmのゴム層を有し、第一ローラとしてのローラ22cに対して舵角を切るステアリング制御が行われることによって、第一ベルト21の蛇行をコントロールし得る。
他方、第二ユニット25Uにおいて、回転体としての第二ベルト25は複数の第二ベルト張架ローラ(26a〜26d)に架け渡されて、第一ベルト21の外周面に当接される。第一ベルト21と第二ベルト25とが当接することで、トナー像の形成された記録材Sを挟持搬送しつつ冷却するための冷却ニップ部T4が形成される。ローラ26dは図示を省略したが、ローラ22dを駆動する駆動モータに駆動ギアを介して接続されており、この駆動ギアにより駆動モータの回転駆動力が伝達されることで、第二ベルト25は矢印R方向へ回転する。こうして、第二ベルト25は第一ベルト21と共に回転する。そして、ローラ26bは、第二ベルト25の幅方向の寄りを制御するステアリングローラであり、幅方向中央部を回動中心としてローラ26cに対し舵角を切るステアリング動作を行い、第二ベルト25の蛇行をコントロールする。
第二ベルト25の内側には、第一ベルト21の内側に配設されているヒートシンク30に向かって第二ベルト25を加圧するために、複数の加圧ローラ(26e、26f)が設けられている。本実施形態では一例として、記録材搬送方向(矢印R方向)に関し、加圧ローラ26eが冷却ニップ部T4の上流側に、加圧ローラ26fが冷却ニップ部T4の下流側に設けられている。これら加圧ローラ(26e、26f)は例えば4.9N(0.5kgf)の加圧力で第二ベルト25を加圧しており、第二ベルト25を介して第一ベルト21をヒートシンク30により確実に当接させている。
トナー像が定着された記録材Sは、第一ベルト21と第二ベルト25とによって挟持され、これらの回転に従って記録材搬送方向(矢印R方向)へ搬送される。その際に、記録材Sは、第一ベルト21と第二ベルト25とが当接することにより形成されるニップ部としての冷却ニップ部T4を通過する。そして、冷却ニップ部T4を形成するうちの第一ベルト21が、ヒートシンク30によって冷却されている。ヒートシンク30は、記録材Sを効率よく冷却するために、冷却ニップ部T4を形成する箇所において第一ベルト21の内周面に当接している。記録材Sは冷却ニップ部T4を通過する際に、ヒートシンク30によって冷却された第一ベルト21を介して温度が下げられる。
冷却部材としてのヒートシンク30は、例えばアルミなどの金属で形成された放熱板である。ヒートシンク30は、第一ベルト21に接触して第一ベルト21から熱を奪って冷却する冷却面(吸熱面)としての吸熱部30aと、熱を放熱する放熱部30bと、吸熱部30aから放熱部30bに熱を伝導するフィンベース30cとを有する。吸熱部30aについては後述する(図3乃至図5参照)。放熱部30bは、冷却ファン40により外部から取り入れられた空気との接触面積を増やして効率のよい放熱を促すために、多数の放熱フィンにより形成されている。例えば、放熱フィンは厚みが1mm、高さが100mm、ピッチが5mmに設定され、フィンベース30cは厚みが10mmに設定されている。
なお、ここでは第一ベルト21と第二ベルト25の両方を駆動させる例を示したが、これに限らない。例えば、第一ベルト21のみを駆動して第二ベルト25を第一ベルト21に従動させるようにしてもよいし、あるいは第二ベルト25のみを駆動して第一ベルト21を第二ベルト25に従動させるようにしてもよい。また、第二ベルト25の代わりにローラ(回転体)を用い、第一ベルト21に当接させて冷却ニップ部T4を形成させてもよい。
ところで、第一ベルト21とヒートシンク30の吸熱部30aとが互いに摺擦している領域では、第一ベルト21の回転に伴って第一ベルト21と吸熱部30aとの間から外に空気が排出されやすかった。そのため、第一ベルト21は上記領域においてヒートシンク30に密着して回転していた。ただし、第一ベルト21がヒートシンク30に密着している場合、ベルトの冷却に寄与する一方で、ヒートシンク30(詳しくは吸熱部30a)による第一ベルト21への摩擦抵抗が大きくなり、ローラ22dによる第一ベルト21のスムーズな回転を妨げる。そこで、従来では、上記領域において第一ベルト21の内周面を外気に接触させるために、空気を通過させる凹形状の空気流通部がヒートシンク30の吸熱部30aに形成されていた。しかしながら、ヒートシンク30の吸熱部30aに凹形状の空気流通部を形成すると、第一ベルト21の摩耗が早まる傾向にあった。これは、既に述べたように、回転する第一ベルト21がヒートシンク30の吸熱部30aに形成された凹形状の空気流通部においてベルト回転方向下流側に形成された縁角部に強く摺擦されるためである。
上記点に鑑み、本実施形態のヒートシンク30は、第一ベルト21との密着を抑制するために第一ベルト21の内周面を外気に接触させる構成であると共に、摺擦する第一ベルト21の摩耗を抑制可能な構成とした。以下、本実施形態のヒートシンク30について、図3乃至図5を用いて説明する。
図3及び図4に示すように、本実施形態の場合、ヒートシンク30の吸熱部30aは第一面31と第二面32とに大きく分けられる。第一面31は第一ベルト21の内周面に当接し、第二面32は記録材搬送方向(矢印R方向)において下流側で第一面31に隣接して形成され、第一ベルト21の内周面に当接する。なお、吸熱部30aつまりは第一面31と第二面32の記録材搬送方向に交差する幅方向長さは、例えば200mmである。
ただし、本実施形態では、記録材搬送方向において第一面31と第二面32との間に、第一面31から第二面32に向けて第一ベルト21に対し遠ざかるように段差部33が設けられている。つまり、第一面31が第二面32より第一ベルト21側に突出するように、段差部33が設けられている。この段差部33は、高さが例えば0.1mm以上2.0mm以下、好ましくは0.5mm程度となるように形成されている。
また、この段差部33は、記録材搬送方向においてヒートシンク30の搬送方向上流端30dから下流側へ例えば15〜20mmの位置に設けられる。言い換えれば、吸熱部30aの搬送方向上流端30dから15〜20mmの範囲が第一面31であり、吸熱部30aの残りの範囲が第二面32である。即ち、第一面31は、ヒートシンク30の吸熱部30aにおいて記録材搬送方向の中央よりも上流側に形成されている。
図3に示すように、吸熱部30aの第一面31と第二面32とはそれぞれ、第一ベルト21側に向けて湾曲するように形成されたR形状の曲面である。例えば、第一面31と第二面32とは略同心円であって、第一面31は曲率半径が「R15000」の曲面に形成され、第二面32は曲率半径が「R15000.5」の曲面に形成されている。即ち、第二面32は、曲率が第一面31の第一曲率よりも大きい第二曲率の曲面に形成されている。このように、吸熱部30aが緩やかなR形状の曲面に形成された第一面31と第二面32とを有することから、第一ベルト21と吸熱部30aとの接触面積を確保でき、もって第一ベルト21を効率的に冷却できるようにしている。
上記の段差部33は、図4に示すように、第二面32を、第一ベルト21の内周面に当接する当接領域32aと、第一ベルト21の内周面に当接しない非当接領域32bとに分けている。即ち、本実施形態の場合、第一ベルト21は第一面31と第二面32とにまたがって接触して回転するが、段差部33を設けることで、第二面32の第一面31側(記録材搬送方向上流側)に、第一ベルト21と接触しない非当接領域32bが形成される。そして、図5に示すように、段差部33は吸熱部30aの幅方向全域に亘って形成されている。これにより、非当接領域32bは第一ベルト21と共に、第一ベルト21の回転時に、ヒートシンク30の吸熱部30aにおいて幅方向に空気を通過可能な連通した隙間70を形成する。
以上のようにして、本実施形態では第一ベルト21の回転時に、段差部33により形成される隙間70を空気が通過し得るようにしている。つまりは、第一ベルト21の内周面とヒートシンク30の吸熱部30aとの間において、第一ベルト21の内周面を外気に接触させている。こうして第一ベルト21の内周面を外気に接触させているので、第一ベルト21とヒートシンク30の吸熱部30aとが密着し難くなり、もってヒートシンク30の第一ベルト21に対する摩擦抵抗が大きくなるのを抑制できる。
また、本実施形態では、回転する第一ベルト21に記録材搬送方向の上流側で第二面32よりも先に第一ベルト21に接触する第一面31が、第二面32よりも第一ベルト21側に突出するように段差部33が設けられる。これにより、吸熱部30aは従来のように凹形状の空気流通部が形成された場合における凹形状のうちのベルト回転方向下流側の端部の縁角部を有しない。それ故、本実施形態では、従来のようにヒートシンク30の吸熱部30aに凹形状の空気流通部を設ける構成よりも、第一ベルト21の摩耗を抑制することができる。
なお、本実施形態の場合、第一ベルト21の回転に伴い、隙間70から流入した空気の一部が第二面32の非当接領域32bに沿って記録材搬送方向下流側にも流れるため、新たなエアフローを形成するファンなどのアクチュエータは不要である。
[他の実施形態]
なお、上述した実施形態では、画像形成装置100内に記録材冷却装置20を設けた場合を例に示したが(図1参照)、これに限らない。例えば、記録材冷却装置20は画像形成装置100の外部に設けられてもよい。図6に、記録材冷却装置20が画像形成装置100の外部に設けられている画像形成システム1Xを示す。
図6に示す画像形成システム1Xは、画像形成装置100と、画像形成装置100に連結された外部冷却ユニット101とを有する。外部冷却ユニット101は画像形成装置100の機能を拡張するために後付け可能な周辺機(オプションユニットなどと呼ばれる)の1つとして、画像形成装置100の装置本体100Aに連結可能に構成されている。外部冷却ユニット101は、画像形成装置100から排出される記録材Sを冷却して、定着前に比べて高い記録材Sの温度を所定温度以下に下げるために配設される。外部冷却ユニット101は、定着装置50によりトナー像が定着された記録材Sを冷却するために上述した記録材冷却装置20を有している。
外部冷却ユニット101により冷却された記録材Sは、排出ローラ85により外部冷却ユニット101から排出されて排出トレイ120に積載される。排出トレイ120は、外部冷却ユニット101や画像形成装置100に対し着脱自在に設けられている。即ち、排出トレイ120は、画像形成装置100に外部冷却ユニット101が連結されていない場合、画像形成装置100に装着されている(図1参照)。そして、画像形成装置100に外部冷却ユニット101が連結される際に、作業者によって画像形成装置100から取り外されて外部冷却ユニット101に付け替えられる。なお、周辺機として、複数の外部冷却ユニット101が連結されてもよい。作業者は連結する外部冷却ユニット101の台数を増やすことによって、既存の画像形成装置100に対し記録材Sの冷却能力を向上させることが容易にできる。
1X…画像形成システム、20…記録材冷却装置、21…ベルト(第一ベルト)、21U…ベルトユニット(第一ユニット)、22a(22b、22c、22d)…ローラ(第一張架ローラ)、25…回転体(第二ベルト)、30…冷却部材(放熱板、ヒートシンク)、30a…冷却面(吸熱部)、31…第一面、32…第二面、32a…当接領域、32b…非当接領域、33…段差部、50…定着装置、70…隙間、100…画像形成装置、200…画像形成ユニット、S…記録材、T4…ニップ部(冷却ニップ部)

Claims (10)

  1. 加熱によりトナー像が定着された記録材を冷却する記録材冷却装置において、
    回転する無端状のベルトと、前記ベルトを張架する複数のローラと、前記ベルトの内周面に当接して前記ベルトを冷却する冷却部材とを有するベルトユニットと、
    前記ベルトの外周面に当接して前記ベルトとの間でニップ部を形成し、回転して前記ニップ部で記録材を挟持搬送する回転体と、を備え、
    前記冷却部材の冷却面は、前記ベルトの内周面に当接する第一面と、記録材の搬送方向において前記第一面よりも下流側に設けられ前記ベルトの内周面に当接する第二面と、前記搬送方向において前記第一面と前記第二面との間に設けられた段差部と、を有する、
    ことを特徴とする記録材冷却装置。
  2. 前記段差部は、前記第一面から前記第二面に向けて前記ベルトに対し遠ざかるように形成され、前記第二面を、前記ベルトの内周面に当接する当接領域と、前記ベルトの内周面に当接せずに前記ベルトの内周面を外気に接触させる隙間を形成する非当接領域とに分ける、
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録材冷却装置。
  3. 前記第一面は、曲率が第一曲率の曲面に形成され、
    前記第二面は、曲率が前記第一曲率よりも大きい第二曲率の曲面に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の記録材冷却装置。
  4. 前記段差部は、前記冷却部材の冷却面において前記搬送方向の中央よりも上流側に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録材冷却装置。
  5. 前記段差部は、前記冷却部材の冷却面において前記搬送方向に交差する幅方向に空気が連通されるように、前記幅方向の全域に亘って形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録材冷却装置。
  6. 前記段差部は、高さが0.1mm以上2.0mm以下に形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録材冷却装置。
  7. 前記冷却部材は、前記ベルトに接触して放熱する放熱板である、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録材冷却装置。
  8. 前記回転体は、無端状のベルトである、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録材冷却装置。
  9. 記録材にトナー像を形成する画像形成ユニットと、
    前記画像形成ユニットにより形成されたトナー像を加熱して記録材に定着させる定着装置と、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載の記録材冷却装置と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  10. 記録材にトナー像を形成する画像形成ユニットと、トナー像が形成された記録材に加熱によりトナー像を定着させる定着装置とを有する画像形成装置と、
    前記画像形成装置に連結され、前記画像形成装置から排出される記録材を冷却する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の記録材冷却装置と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成システム。
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