JP2021195807A - 引戸装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、従来の引戸では、引戸本体を上枠と下枠の間に嵌め合わせるには、先ず引戸本体を上枠の凹溝内へ差し込んで持ち上げ、引戸本体の下端側の戸車を下枠上のレールに嵌め合わせる。引戸本体を外す際には、引戸本体を持ち上げて下端側の戸車をレールから外した後に、引戸本体の上端側を上枠の凹溝から外す。
このため、従来の引戸では、引戸本体の上端と、上枠の凹溝内の上底部との間に、引戸本体を持ち上げ可能にする隙間が確保されている。
そこで、図7に示すように、引戸本体100の上端部における戸幅方向の中央寄りに、上方へ突出して上枠110の凹溝内の上底部111に近接する外止め部材101を設けるとともに、上枠110の上底部111には、横幅方向の中央寄りに逃がし凹部111aを設け、引戸本体100を上枠110と下枠120の間に着脱する際には、引戸本体100を上枠110の中央寄りに寄せ、外止め部材101を逃がし凹部111aに嵌め合わせて引戸本体100を持ち上げるようにすることが考えられる。
しかしながら、このような構成においても、引戸本体100が開閉途中で複雑に振動した場合には、外止め部材101が逃がし凹部111aに嵌り合って引戸本体100が持ち上がり、戸車102がレールから外れてしまう可能性がある。
横幅方向へスライドして開閉する引戸本体と、前記引戸本体の上端側に嵌り合って該上端側を開閉方向へ導く上枠と、前記引戸本体の下端側に嵌り合って該下端側を開閉方向へ導くガイド部とを備え、前記引戸本体の上端部には、上方へ突出して前記上枠に対し下方側から近接する外止め部材が設けられ、前記上枠は、横幅方向の一部分に設けられて上方へ移動した場合の前記外止め部材を挿入可能な逃がし凹部と、前記逃がし凹部を開閉可能に閉鎖する閉鎖部材とを具備していることを特徴とする引戸装置。
第1の特徴は、横幅方向へスライドして開閉する引戸本体と、前記引戸本体の上端側に嵌り合って該上端側を開閉方向へ導く上枠と、前記引戸本体の下端側に嵌り合って該下端側を開閉方向へ導くガイド部とを備え、前記引戸本体の上端部には、上方へ突出して前記上枠に対し下方側から近接する外止め部材が設けられ、前記上枠は、横幅方向の一部分に設けられて上方へ移動した場合の前記外止め部材を挿入可能な逃がし凹部と、前記逃がし凹部を開閉可能に閉鎖する閉鎖部材とを具備している(図1〜図6参照)。
ここで、前記「開口部」には、人や物等が通り抜け可能な開口部を含むのは勿論のこと、片面戸袋のように、戸厚方向の一方側が壁であってその他方側が開口している開口部も含む。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。
本明細書中、「戸幅方向」とは、引戸本体の横幅方向を意味し、左右方向、横幅方向等と称する場合もある。また、「戸厚方向」とは、引戸本体の厚みの方向を意味する。
各外止め部材11は、引戸本体10の上端に固定されて上方へ突出する突起であればよく、図3に示す一例では、引戸本体10の上端に止着された止着具(例えば、ボルトやネジ、リベット等)の頭部としている。
この外止め部材11の高さ寸法は、引戸本体10を上方へ持ち上げたときに、当該外止め部材11の上端部が、上枠30のガイド溝30b1(図4参照)の上底部に当接して、戸車12がガイド部41から外れることのないように、適宜に設定される。
なお、他例としては、上枠本体部材30aとガイド部材30bを一体の部材とすることも可能である。
この上枠本体部材30aの下端部には、戸幅方向へわたって連続する凹溝状の嵌合凹部30a1が形成される。
各逃がし凹部31は、内部上端を上底部とした有底穴状に形成され、外止め部材11,21を遊挿可能である。なお、他例としては、この逃がし凹部31を貫通孔状に形成することも可能である
このガイド部材30bの下端部には、引戸本体10,20をそれぞれ開閉方向へ導くように、二列のガイド溝30b1,30b1が形成される(図4参照)。
各ガイド溝30b1の上底部には、逃がし凹部31に連通する貫通部34と、この貫通部34の内縁で閉鎖部材32を支持するスライド溝35とが設けられる。
この貫通部34は、逃がし凹部31を含むようにして戸幅方向へ連続する長尺状に形成される。
各スライド溝35は、閉鎖部材32の縁部に嵌り合う縦断面略凹状(図示例によれば、縦断面略横向きV字状)に形成され、戸幅方向へ連続している。
各スライド溝35の戸幅方向の長さは、閉鎖部材32をスライドさせて逃がし凹部31を開閉できるように適宜に設定される。
この閉鎖部材32は、逃がし凹部31の開口を覆うことが可能な平板状の部材であり、硬質金属材料や硬質合成樹脂材料等の硬質材料から形成される。図示例の閉鎖部材32は、スライド溝35,35間に嵌り合う矩形平板状に形成される。
この閉鎖部材32は、逃がし凹部31を閉鎖した状態において、戸幅方向へ安易に移動しないように、着脱可能な止着具33(例えば、ネジやボルト等)によって上枠本体部材30aに止着される(図3参照)。
次に、上記構成の引戸装置1について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
図1に示すように、引戸本体10,20を閉鎖した状態では、外止め部材11,21の上端部が、ガイド溝30b1の上底部に近接して位置する。
このため、開閉動作時等の振動により引戸本体10,20が持ち上がった場合、外止め部材11,21の上端部が、ガイド溝30b1の上底部、又は閉鎖部材32に当接する。よって、戸車12,22がガイド部41から外れるのを防ぐことができる。
先ず、図2(a)に示すように、両方の引戸本体10,20を開閉方向の一方側に寄せることで、その他方側に作業空間となる開口部Aを確保する。
作業者等は、工具等を用いて、開口部Aから前記他方側に位置する閉鎖部材32の止着具33を外し、この閉鎖部材32をスライドさせて開放する。
したがって、引戸本体10又は20を戸厚方向へずらすようにして外すことが可能である。
この後、両引戸本体10,20を開閉方向の一方側に寄せて、その他方側の閉鎖部材32を閉鎖し、両引戸本体10,20を開閉方向の他方側へ寄せて、その他方側の閉鎖部材32を閉鎖する。
その上、各閉鎖部材32を容易に開閉できるので、引戸本体10,20の着脱する際の作業性が良好である。
次に、本発明に係る他の実施態様について説明する。以下に説明する実施態様は、上記引戸装置1の一部を変更したものであるため、主にその変更部分について詳述し、重複する説明を省略する。
このガイド部材30b’には、逃がし凹部31に連通する貫通部34’が設けられる。
この閉鎖部材60は、ネジ部61を逃がし凹部31内の上底部に螺合するとともに、その下端側部分である頭部62によって逃がし凹部31の開口を塞いでいる。
その上、引戸本体10,20を戸幅方向の一方側に寄せれば、その他方側の開口部Aから容易に閉鎖部材60を着脱することができる。したがって、引戸本体10,20を上枠30と下枠40の間に着脱する作業も容易である。
なお、逃がし凹部31を開閉可能に閉鎖する手段は、他例としては、逃がし凹部31の凹状部分に嵌脱可能な閉鎖部材(図示せず)を嵌め合わせた態様や、閉鎖部材(図示せず)を戸厚方向へスライドさせて凹部31を開閉する態様、閉鎖部材(図示せず)を上下方向の軸を支点にし水平方向へ回動させて凹部31を開閉する態様等とすることが可能である。
11,21:外止め部材
30:上枠
31:逃がし凹部
32,60:閉鎖部材
40:下枠
41:ガイド部
A:開口部
Claims (7)
- 横幅方向へスライドして開閉する引戸本体と、前記引戸本体の上端側に嵌り合って該上端側を開閉方向へ導く上枠と、前記引戸本体の下端側に嵌り合って該下端側を開閉方向へ導くガイド部とを備え、
前記引戸本体の上端部には、上方へ突出して前記上枠に対し下方側から近接する外止め部材が設けられ、
前記上枠は、横幅方向の一部分に設けられて上方へ移動した場合の前記外止め部材を挿入可能な逃がし凹部と、前記逃がし凹部を開閉可能に閉鎖する閉鎖部材とを具備していることを特徴とする引戸装置。 - 前記逃がし凹部及び前記閉鎖部材は、前記引戸本体を開閉方向の一方側に寄せた場合にその他方側に確保された開口部の上方に位置することを特徴とする請求項1記載の引戸装置。
- 前記外止め部材は、前記引戸本体に対し戸幅方向に間隔を置いて複数設けられ、前記逃がし凹部及び前記閉鎖部材は、前記複数の外止め部材に対応して複数設けられ、
複数の前記逃がし凹部及び前記閉鎖部材のうち、その一部は、前記引戸本体を開閉方向の一方側に寄せた場合にその他方側に確保された開口部の上方に位置し、他の一部は、前記引戸本体を開閉方向の前記他方側に寄せた場合に前記一方側に確保された開口部の上方に位置することを特徴とする請求項1記載の引戸装置。 - 前記閉鎖部材は、スライドすることで前記逃がし凹部を開閉する部材であることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の引戸装置。
- 前記閉鎖部材は、着脱されることで前記逃がし凹部を開閉する部材であることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の引戸装置。
- 前記閉鎖部材は、前記逃がし凹部内に着脱可能に挿入されていることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の引戸装置。
- 前記逃がし凹部は、内部上端を上底部とした有底穴状に形成され、
前記閉鎖部材は、ネジ部を前記逃がし凹部内に螺合するとともに、下端側部分によって前記逃がし凹部の開口を塞ぐことを特徴とする請求項6記載の引戸装置。
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- 2020-06-16 JP JP2020103689A patent/JP7511391B2/ja active Active
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