JP2021195290A - ガラス溶融炉 - Google Patents

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【課題】必要な耐火材のみを容易に交換可能として、これによりガラス溶融炉の長寿命化を図ることを、解決すべき技術課題とする。【解決手段】ガラス溶融炉1は、複数の側壁2〜4と、複数の側壁2〜4で区画形成された空間5とを具備し、複数の側壁2〜4のうち一つの側壁2は、ガラス原料Mを空間5に投入するための投入口6を有し、投入口6を通じて空間5に投入されたガラス原料Mを溶融して溶融ガラスを生成可能に構成されている。ここで、投入口6は、第一耐火材12で区画形成されると共に、第一耐火材12とその上方で隣接する第二耐火材13が支持部16により支持されている。【選択図】図3

Description

本発明は、ガラス物品を成形するための材料となる溶融ガラスを生成するためのガラス溶融炉の構造に関する。
例えば板ガラスや管ガラスをはじめとするガラス物品の製造ラインにおいては、最も上流側に溶融ガラスを生成するガラス溶融炉が配設され、この溶融炉で生成された溶融ガラスを所定の形状に成形するのが一般的である。
また、上述したガラス溶融炉の側壁には、粉状をなすガラス原料を溶融炉内に投入するための投入口が設けられ、この投入口からガラス原料を例えば連続的に投入することにより、ガラス溶融炉内でガラス原料を溶融し、溶融ガラスを連続的に生成することが行われている(例えば、特許文献1を参照)。また、ガラス溶融炉内には電極が配設され、この電極により溶融ガラスを通電加熱している(例えば、特許文献2を参照)。
ここで、上述したガラス溶融炉としては、耐火煉瓦などの耐火材を積み上げていくことによって構築されるものが一般的である(例えば、特許文献3を参照)。そのため、通常、投入口を区画形成する部分を含めたガラス溶融炉の側壁は、複数の耐火材で構成される。
特開2010−222217号公報 特開2015−51894号公報 特開2008−1538号公報
ところで、最近では、溶融ガラスを通電加熱するための電極として、従来のスズを材料とする電極からモリブデンを材料とする電極への置き換えが進められている。この置き換えに伴って、加熱用電極の寿命が著しく向上した結果、ガラス溶融炉の寿命を決定付ける要因が、加熱用電極から側壁の投入口及びその周辺部へと変化している。すなわち、投入口及びその周辺部はガラス原料からの浸食を絶えず受ける結果、加熱用電極よりも先に投入口を区画形成する耐火材を交換する必要性が高まっている。
しかしながら、上述したように、ガラス溶融炉の側壁は複数の耐火材を積層して構成されるのが一般的であるから、投入口を区画形成する耐火材は、その上方に位置する耐火材の自重を受ける。よって、側壁を構成する複数の耐火材のうち投入口を区画形成する耐火材のみを取り外して交換しようとすると、その上方に位置する耐火材は支持を失って崩落するおそれがある。そのため、投入口を区画形成する耐火材の交換作業を行う場合には、上方に位置する耐火性部材を先に取り外す必要があり、非常に手間が掛かるといった問題がある。
以上の事情に鑑み、必要な耐火材のみを容易に交換可能として、これによりガラス溶融炉の長寿命化を図ることを、解決すべき技術課題とする。
前記課題の解決は、本発明に係るガラス溶融炉により達成される。すなわち、この溶融炉は、複数の側壁と、複数の側壁で区画形成された空間とを具備し、複数の側壁のうち一つの側壁は、ガラス原料を空間に投入するための投入口を有し、投入口を通じて空間に投入されたガラス原料を溶融して溶融ガラスを生成可能なガラス溶融炉において、投入口は、第一耐火材で区画形成されると共に、第一耐火材とその上方で隣接する第二耐火材が支持部により支持されている点をもって特徴付けられる。
このように、本発明に係るガラス溶融炉では、ガラス溶融炉内の空間を区画形成する一つの側壁に設けられるガラス原料の投入口を第一耐火材で区画形成すると共に、この第一耐火材とその上方で隣接する第二耐火材を支持部により支持するようにした。これにより、従来、第一耐火材で受けていた第二耐火材の自重を、第一耐火材に代えて支持部により受けることができる。そのため、第一耐火材の直上に位置する第二耐火材を取り除かなくても、投入口を区画形成する耐火材(第一耐火材)を取り外して、当該耐火材を容易に交換することが可能となる。また、この際、第二耐火材は常に支持部により支持された状態にあるので、交換作業以外の追加の作業を行うことなく、必要な耐火材を迅速に交換することが可能となる。
また、本発明に係るガラス溶融炉において、第一耐火材と第二耐火材との間にスペーサが設けられてもよい。
このようにスペーサを介在させることで、第一耐火材と第二耐火材とを非接触の状態にすることができるので、第一耐火材の交換作業の際、例えば第一耐火材と第二耐火材との擦れによる不具合の発生を防いで、より確実に投入口を区画形成する耐火材を交換することができる。
また、本発明に係るガラス溶融炉において、第二耐火材は、支持部としてのスペーサにより支持されてもよい。
例えば支持部として、第二耐火材を水平方向に挟持する構造をとることも考えられる。しかしながら、第二耐火材は、多数個を積み上げることで第一耐火材と共に側壁を構成することから、全体として巨大な重量物となる。そのため、挟持力のみで多数の第二耐火材を安定的に支持することは難しい。これに対して、支持部としてのスペーサで第二耐火材を支持するようにすれば、第二耐火材を直接的に下方から支持することができるので、積み上げられた多数個の第二耐火材を安定的に支持することができる。
また、本発明に係るガラス溶融炉は、側壁を構成する耐火材の位置を規制可能な規制部と、規制部が連結される支柱部とをさらに具備するものであってもよい。また、この場合、支持部としてのスペーサは、支柱部に固定されてもよい。
このように支持部としてのスペーサを支柱部に固定する構造をとることによって、スペーサを介して第二耐火材の自重の一部又は全部が支柱部に負荷される。このため、第一耐火材をさらに容易に交換することが可能となる。また、スペーサの位置ずれを防止することもできる。さらに、従来から支柱部は溶融炉に設けられているので、設備コストの増大を抑制することも可能となる。
また、本発明に係るガラス溶融炉において、第一耐火材は、第二耐火材よりもガラス原料に対する耐食性に優れていてもよい。
ガラス溶融炉の稼働時、側壁のうち投入口を区画形成する第一耐火材はガラス原料と常に接するのに対し、第一耐火材よりも上方に位置する第二耐火材とガラス原料とが接触する可能性は低い。よって、第一耐火材が第二耐火材よりもガラス原料に対する耐食性に優れることにより、投入口及びその周辺部でガラス原料による浸食を低減でき、第一耐火材の交換頻度を少なくできる。
また、本発明に係るガラス溶融炉において、第一耐火材は、電鋳煉瓦であってもよい。また、この場合、電鋳煉瓦は、ジルコニア系の電鋳煉瓦であってもよい。
このように、側壁を構成する耐火材のうち特に溶融ガラスとの接触を考慮すべき耐火材である第一耐火材に電鋳煉瓦を適用することで、投入口及びその周辺部に良好な耐食性を付与することが可能となる。また、この際、ジルコニア系の電鋳煉瓦とすることによって、さらに優れた耐食性を付与することが可能となる。
また、本発明に係るガラス溶融炉において、第二耐火材は、焼成煉瓦であってもよい。また、この場合、焼成煉瓦は、アルミナ系の焼成煉瓦又はアルミナ・ジルコン系の焼成煉瓦であってもよい。
第二耐火材は、投入口を区画形成する第一耐火材よりも上方に位置するため、第一耐火材ほど良好な耐熱性及び耐食性を必要としない。そのため、第二耐火材を相対的に廉価な焼成煉瓦とすることによって、必要な物理的及び化学的特性を付与しつつも、製作コストを低く抑えることが可能となる。
以上より、本発明によれば、必要な耐火材のみを容易に交換可能として、これによりガラス溶融炉の長寿命化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るガラス溶融炉の要部を示すA−A縦断面図である。 図1に示すガラス溶融炉のB−B横断面図である。 図1に示すガラス溶融炉を矢印Cの向きから見た図である。 図3に示すガラス溶融炉のD−D縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るガラス溶融炉1要部の縦断面図、図2はガラス溶融炉1要部の横断面図をそれぞれ示している。図1及び図2に示すように、このガラス溶融炉1は、複数の側壁2〜4と、これら複数の側壁2〜4で区画形成される空間5と、空間5にガラス原料Mを投入するための投入口6と、複数の側壁2〜4と共に空間5を区画形成する底壁7と、底壁7に設けられ、空間5内の溶融ガラスGmを加熱する電極8とを具備する。また、本実施形態では、ガラス溶融炉1は、側壁2〜4の位置を規制する規制部としての規制部材9と、規制部材9を固定する支柱部10とをさらに具備する。
ここで、空間5に投入されるガラス原料Mとしては、最終的に製造すべきガラス(ガラス物品)に要求される各種特性に応じて配合すべき原料の種類、配合比などが適宜設定される。ここで製造可能なガラスの一例として、無アルカリガラスを挙げることができる。この無アルカリガラスは、実質的にアルカリ金属酸化物を含有しない、言い換えると、ガラス組成中のアルカリ金属酸化物(Li2O、Na2O、K2O)の含有量が1000ppm(質量)以下である。よって、この場合、最終的に製造されるガラス(ガラス物品)が無アルカリガラスとなるように、ガラス原料Mが調合、準備される。また、製造されるガラス物品の一例として、オーバーフローダウンドロー法やフロート法によって形成されたガラス板を挙げることができる。このガラス板は、ディスプレイのガラス基板やカバーガラスに好適である。
また、電極8としては、例えばスズ、モリブデンなど公知の電極用材料で形成したものを採用することができ、その中でも特にモリブデンなどを材料とする電極が耐熱性ひいては長寿命化の観点から好適に採用される。なお、ガラス溶融炉1は、溶融ガラスGmの加熱を補助する目的や、立ち上げ時にガラス溶融炉1を昇温する目的等で、バーナーを備えてもよい。
ここで、支柱部10は、図2に示すように、各側壁2〜4を介して水平方向で対向する位置に配設される。最も上流端側の側壁2(以後、単に側壁2と称する。)について言えば、この側壁2を水平方向で挟むように一対の支柱部10,10が配設される。そして、各支柱部10と側壁2との間に規制部材9が配設され、これら規制部材9により各支柱部10と側壁2とが相互に連結される。同様に、他の側壁3,4についても(さらには、図示しない下流端側の側壁についても)各支柱部10との間に規制部材9が配設され、この規制部材9により各支柱部10と側壁3,4とが相互に連結されている。
投入口6には、ガラス原料Mを空間5内に投入するためのフィーダ11が配設される。フィーダ11としては、スイング式、コンベア式、柄杓式、スクリュー式など種々の原料供給機構が適用可能であり、本実施形態では、スクリュー式のフィーダ11が適用されている。具体的には、図1等に示すように、フィーダ11の先端11aがガラス溶融炉1の空間5にまで到達しない位置に、言い換えると、フィーダ11の先端11aが投入口6内に位置するように、フィーダ11が投入口6内の所定位置に配設されている。これにより、フィーダ11から供給されたガラス原料Mが空間5内に投入されるようになっている。
また、本実施形態では、投入口6が側壁2の三箇所に設けられている(図2を参照)。そして、各々の投入口6内にフィーダ11が配設されており、これにより複数箇所(ここでは三箇所)からの空間5へのガラス原料Mの同時投入を可能としている。
次に、側壁2の詳細な構造を、投入口6周辺を中心に説明する。
図3は、側壁2を正面から見た図(図1でいえば側壁2を矢印Cの向きから見た図)である。図3に示すように、側壁2は、複数の耐火材12〜15で構成されている。一方、この側壁2には投入口6が設けられている。そのため、この投入口6は、側壁2を構成する耐火材12〜15のうち投入口6の周辺に配置される第一耐火材12で区画形成されている。本実施形態では、第一耐火材12は貫通孔12aを有しており、この第一耐火材12を他の耐火材13〜15と共に積み上げて側壁2を構成した状態で、第一耐火材12の貫通孔12aが投入口6を区画形成するようになっている。すなわち、一個の第一耐火材12で投入口6が区画形成されている。そのため、図2に示すように、三つの投入口6が水平方向に並んで設けられる場合、貫通孔12aを有する三個の第一耐火材12が水平方向に隣接して配設される。図3では、三個の第一耐火材12が水平方向で互いに接触した状態で側壁2の同一高さ位置に配設されている。なお、図3では、第一耐火材12は全体として箱状をなしているが、他の耐火材13〜15と共に積み上げることにより側壁2を構成可能な限りにおいて、箱状以外の形状をなしてもよい。また、貫通孔12aの形状は、フィーダ11を投入口6に導入して空間5にガラス原料Mを供給可能な限りにおいて任意である。
第一耐火材12の上方には、多数の耐火材が積み上げられた状態で第一耐火材12と共に側壁2を構成している。このうち、第一耐火材12とその上方で隣接する第二耐火材13は支持部16により支持された状態にある。本実施形態では、第一耐火材12と第二耐火材13との間にスペーサ17が配設されている。このスペーサ17は、投入口6を区画形成する三つの第一耐火材12の水平方向両端12bを越えて延びている。そして、このスペーサ17の水平方向両端には、図4に示すように、ガラス溶融炉1の外側に位置するフランジ部17aが設けられており、このフランジ部17aが、側壁3,4を水平方向で挟むように配設される支柱部10に固定(例えば溶接やボルト締結)されている。このようにフランジ部17aを介してスペーサ17を支柱部10に固定することで、スペーサ17が第二耐火材13の支持部16としてより効果的に機能する。なお、スペーサ17は、側壁2を水平方向で挟むように配設される支柱部10に固定されてもよい。これにより、スペーサ17をさらに強固に固定することができる。また、本実施形態のフランジ部17aは、スペーサ17の長手方向のうちで支柱部10に対応する部分に設けられているが、スペーサ17の長手方向の全域にわたって設けてもよい。これにより、スペーサ17の強度が向上するので、スペーサ17の撓み変形を低減できる。
なお、第一耐火材12は、溶融ガラスGmとの接触(ひいては漏れ出し)を考慮して、モルタル等の接合剤により隣接する耐火材、例えば水平方向で隣接する第一耐火材12や第三耐火材14、あるいは下方で隣接する第四耐火材15と互いに接合されていることが好ましい。互いに隣接する第四耐火材15同士についても、同様の考えに基づいた場合、互いに接合されていることが好ましい。一方、第二耐火材13は投入口6よりも上方に位置するため、溶融ガラスGmの漏れ出し防止の観点からは、必ずしも第二耐火材13同士が互いに接合されていなくてもよい。一方で、膨張時に隣接する第二耐火材13間にすき間が生じる事態を考慮した場合、第二耐火材13同士は互いに接合されていることが好ましい。
一方で、スペーサ17が、支持部16として第二耐火材13を下方から支持する場合、スペーサ17には、耐熱性だけでなく高い強度並びに剛性が要求される。このため、スペーサ17は、金属材で形成することが好ましく、鋼材で形成することがより好ましく、ステンレス鋼材で形成することがさらに好ましい。この場合、スペーサ17と各耐火材12〜14との線膨張係数の違いを考慮して、スペーサ17と各耐火材12〜14とは互いに接合されていないことが好ましい。
また、各耐火材12〜15はともに同一の材料組成をなすものであってもよく、少なくとも一部の耐火材同士、例えば第一耐火材12と第二耐火材13とが、互いに異なる材料組成をなしてもよい。第一耐火材12と第二耐火材13には、例えばジルコン系やアルミナ・ジルコン系、シリカ系、ムライト系、粘土質系の煉瓦を用いることができる。これらの煉瓦は、電鋳煉瓦であってもよく、焼成煉瓦であってもよい。
第一耐火材12は、第二耐火材13よりもガラス原料Mに対する耐食性に優れることが好ましい。特に、本実施形態のように、フィーダ11の先端11aが投入口6内に位置する場合には、フィーダ11の先端11aから吐出されたガラス原料Mが投入口6を区画形成する第一耐火材12の内面(ここでは貫通孔12aの内面)に絶えず接触した状態で、ガラス原料Mの空間5への投入が行われる。以上の理由より、第一耐火材12は、ジルコニア系の電鋳煉瓦を用いることが好ましい。交換後に第一耐火材12がサーマルショックで破損することを防止する観点では、第一耐火材12は耐熱衝撃性を有することが好ましく、例えばアルミナ・ジルコン系の焼成煉瓦を用いることが好ましい。一方、第二耐火材13は、アルミナ・ジルコン系の焼成煉瓦やアルミナ系の電鋳煉瓦を用いることが好ましい。
以上述べたように、本実施形態に係るガラス溶融炉1では、ガラス溶融炉1内の空間5を区画形成する一つの側壁2に設けられるガラス原料Mの投入口6を第一耐火材12で区画形成すると共に、この第一耐火材12とその上方で隣接する第二耐火材13を支持部16により支持するようにした。これにより、従来、第一耐火材12で受けていた第二耐火材13の自重を、第一耐火材12に代えて支持部16により受けることができる。そのため、第一耐火材12の直上に位置する第二耐火材13を取り除かなくても、投入口6を区画形成する第一耐火材12を取り外して、第一耐火材12を容易に交換することが可能となる。また、この際、第二耐火材13は常に支持部16により支持された状態にあるので、交換作業以外の追加の作業を行うことなく、必要な耐火材(第一耐火材12)を迅速に交換することが可能となる。
また、本実施形態では、第一耐火材12と第二耐火材13との間に支持部16としてのスペーサ17を設けるようにした。これにより、1個の第一耐火材12を取り外した場合、その上方に配置される第二耐火材13等の自重が、支持部16としてのスペーサ17を介して水平方向に隣接する第一耐火材12や第三耐火材14に分散する。このため、取り外した第一耐火材12の上方に積み上げられた多数個の第二耐火材13を安定的に支持することができる。
また、本実施形態では、支持部16としてのスペーサ17を支柱部10に固定する構造にした。これにより、スペーサ17を介して第二耐火材13の自重の一部又は全部が支柱部10に負荷される。このため、第一耐火材12をさらに容易に交換することが可能となる。また、スペーサ17の位置ずれを防止することもできる。さらに、従来から支柱部10は溶融炉1に設けられているので、設備コストの増大を抑制できる。第一耐火材12をさらに容易に交換する観点では、第二耐火材13の自重の全部が、スペーサ17を介して支柱部10や第三耐火材14等に負荷されることが好ましい。言い換えると、第一耐火材12とスペーサ17の間に隙間を設けることが好ましい。なお、操業時は、当該隙間をブランケット等で封止すればよい。
また、本実施形態では、第一耐火材12に貫通孔12aを設けて、この貫通孔12aでガラス原料Mの投入口6を区画形成するようにした。このように投入口6を形成することによって、交換すべき耐火材(第一耐火材12)の数をさらに削減することができるので、交換作業の更なる容易化、迅速化が可能となる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明に係るガラス溶融炉は、上記実施形態には限定されることなく、本発明の範囲内で種々の形態を採ることが可能である。
例えば、上記実施形態では、第一耐火材12と第二耐火材13との間にスペーサ17を配設し、スペーサ17を第二耐火材13の支持部16として用いた場合を例示したが、もちろんこれ以外の形態をとることも可能である。例えば図示は省略するが、第二耐火材13を水平方向で挟み込むように一対の挟持部材を設けて、この挟持部材により常に第二耐火材13を挟持することにより、第二耐火材13の自重を受け得るだけの支持力を第二耐火材13に付与してもよい。あるいは、図2に示す一対の規制部材9を利用して第二耐火材13を挟持することによって第二耐火材13を支持してもよい。なお、この場合、スペーサ17の有無は問わない。
また、上記実施形態では、スペーサ17を支柱部10に固定する場合を例示したが、もちろんこれ以外の形態をとることも可能である。例えば図示は省略するが、スペーサ17を支柱部10以外の構造体に固定することによって、支持部16としてのスペーサ17の位置ずれを防止してもよい。あるいは、スペーサ17を支持部16等に固定することなく、第一耐火材12と第二耐火材13との間にスペーサ17を配設してもよい。
また、上記実施形態では、第一耐火材12に貫通孔12aを設けて、この貫通孔12aで投入口6を区画形成する場合を例示したが、もちろんこれ以外の態様により投入口6を区画形成してもよい。例えば図示は省略するが、第一耐火材12を、分割された複数の耐火材で構成してもよく、より具体的には、矩形状をなす投入口6の内側面を四つの平坦面に分割し、各分割された平坦面を対応する四つの耐火材で区画形成してもよい。
1 ガラス溶融炉
2 側壁
3,4 側壁
5 空間
6 投入口
7 底壁
8 電極
9 規制部材
10 支柱部
11 フィーダ
11a 先端
12 第一耐火材
12a 貫通孔
13 第二耐火材
14 第三耐火材
15 第四耐火材
16 支持部
17 スペーサ
17a フランジ部
Gm 溶融ガラス
M ガラス原料

Claims (7)

  1. 複数の側壁と、前記複数の側壁で区画形成された空間とを具備し、前記複数の側壁のうち一つの側壁は、ガラス原料を前記空間に投入するための投入口を有し、前記投入口を通じて前記空間に投入されたガラス原料を溶融して溶融ガラスを生成可能なガラス溶融炉において、
    前記投入口は、第一耐火材で区画形成されると共に、前記第一耐火材とその上方で隣接する第二耐火材が支持部により支持されていることを特徴とするガラス溶融炉。
  2. 前記第一耐火材と前記第二耐火材との間にスペーサが設けられている請求項1に記載のガラス溶融炉。
  3. 前記第二耐火材は、前記支持部としての前記スペーサにより支持されている請求項2に記載のガラス溶融炉。
  4. 前記側壁を構成する耐火材の位置を規制可能な規制部と、前記規制部が連結される支柱部とをさらに具備し、
    前記支持部としての前記スペーサは、前記支柱部に固定される請求項3に記載のガラス溶融炉。
  5. 前記第一耐火材は、前記第二耐火材よりもガラス原料に対する耐食性に優れる請求項1〜4の何れか一項に記載のガラス溶融炉。
  6. 前記第一耐火材は、ジルコニア系の電鋳煉瓦である請求項1〜5の何れか一項に記載のガラス溶融炉。
  7. 前記第二耐火材は、アルミナ系の焼成煉瓦又はアルミナ・ジルコン系の焼成煉瓦である請求項1〜6の何れか一項に記載のガラス溶融炉。
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