JP2021193325A - 熱交換器、熱交換器の組立方法および熱交換器の洗浄方法 - Google Patents

熱交換器、熱交換器の組立方法および熱交換器の洗浄方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置を小型化することができ、内部を清潔に保つことが可能な熱交換器等を提供する。【解決手段】飲食用の液体である製品液と伝熱流体とを熱交換させる熱交換器であって、製品液が流通する配管と、配管の内部に配置され、長手方向が配管の軸線方向と平行に配置された板形状であり、内部に伝熱流体が流通する複数の伝熱プレートが長手方向に直交する方向に隙間を開けつつ積層された伝熱プレートユニットと、を有し、伝熱プレートユニットは、配管から脱着可能に取り付けられる。【選択図】図2

Description

本開示は、食用の製品液と伝熱媒体とを非接触で熱交換する熱交換器、熱交換器の組立方法、および熱交換器の洗浄方法に関する。
清涼飲料、食品に充填される液体等の製品液は、製造時に、殺菌等のため熱交換設備により加熱されたり、温度を低下させるために冷却されたりする。製品液の加熱、冷却は、熱交換器を用いる。
特許文献1には、密閉可能な処理槽にて食品を加熱調理した後、真空吸引することにより処理槽を減圧して食品の温度を素早く低下させる真空冷却装置が記載されている。真空冷却装置には、食品の冷却に熱交換器を用いることが記載されている。
特開2004−202223号公報
製品液は、食料品である。そのため、製品液を加熱または冷却する熱交換器は、衛生面を高く維持することが求められる。また、同じ設備で、別の品種の飲料の製造に対応する場合、製品液が流通する経路を洗浄する。洗浄を行う場合、熱交換器も洗浄することになるが、製品液の残留や、洗浄に用いる液体が残留すると、製造に悪影響を与える。また、洗浄性を高くするために熱交換器が大型化すると装置が大きくなってしまう。
本開示は、このような問題に鑑みてなされたものであり、装置を小型化することができ、内部を清潔に保つことが可能な熱交換器、熱交換器の組立方法および熱交換器の洗浄方法についての技術の提供を目的とする。
上記課題を解決するために本開示の一態様は、飲食用の液体である製品液と伝熱流体とを熱交換させる熱交換器であって、前記製品液が流通する配管と、前記配管の内部に配置され、長手方向が前記配管の軸線方向と平行に配置された板形状であり、内部に前記伝熱流体が流通する複数の伝熱プレートが前記長手方向に直交する方向に隙間を開けつつ積層された伝熱プレートユニットと、を有し、前記伝熱プレートユニットは、前記配管から脱着可能に取り付けられる熱交換器を提供する。
上記課題を解決するために本開示の一態様は、上記に記載の熱交換器の洗浄方法であって、前記配管を、前記製品液を流通させる経路から取り外すステップと、前記伝熱プレートと前記配管との接続を解除するステップと、前記伝熱プレートを前記配管の軸線方向から取り出すステップと、前記配管の内部を洗浄するステップと、を有する熱交換器の洗浄方法を提供する。
上記課題を解決するために本開示の一態様は、上記に記載の熱交換器の組立方法であって、前記配管に前記伝熱プレートを軸線方向から挿入するステップと、前記伝熱プレートを前記配管の内部の所定の位置に配置するステップと、前記伝熱プレートと前記配管とを接続するステップと、前記伝熱プレートが配置された前記配管を、前記製品液を流通させる経路に取り付けるステップと、を有する熱交換器の組立方法を提供する。
本開示によれば、装置を小型化することができ、内部を清潔に保つことができる。
図1は、本実施形態に係る飲料充填装置の概略図である。 図2は、本実施形態に係る熱交換器の正面図である。 図3は、本実施形態に係る熱交換器の概略斜視図である。 図4は、本実施形態に係る伝熱プレートの着脱を示す概略図である。 図5は、本開示に係る熱交換器の洗浄方法を示すフローチャートである。 図6は、本開示に係る熱交換器の組立方法を示すフローチャートである。 図7は、熱交換器の他の例の概略構成を示す概略側断面図である。
以下に、図1から図7を用いて、本実施形態を説明する。図1は、本実施形態に係る飲料充填装置の概略図である。図2は、本実施形態に係る熱交換器の正面図である。図3は、本実施形態に係る熱交換器の概略斜視図である。図4は、本実施形態に係る伝熱プレートの着脱を示す概略図である。図5は、本開示に係る熱交換器の洗浄方法を示すフローチャートである。図6は、本開示に係る熱交換器の組立方法を示すフローチャートである。図7は、熱交換器の他の例の概略構成を示す概略側断面図である。
本実施形態では、製品液が流れ、熱交換器の一部となる配管200の断面形状が円形状の場合について説明する。配管200の断面形状は、円形状に限られず、例えば角形状でもよい。また、以下の説明では、配管200の長手方向を「軸線方向」、配管200の長手方向と直交する方向を「径方向」、配管200の軸線周りの方向を「周方向」とする。また、以下の説明では、製品液Mが配管200を流通する方向を「流通方向」とする。配管200の製品液Mが流入する側を「上流側」、配管200の製品液Mが流出する側を「下流側」と呼ぶ。また、本開示で説明するのは、本発明の一実施形態であり、これにより本発明が限定されるものではない。
<飲料充填装置>
本開示の熱交換器100を備える飲料充填装置10について説明する。なお、本実施形態では、製品液を、飲料用の液体とし、製品液を製造しペットボトルや缶等に充填する飲料充填装置10として説明するが本開示の熱交換器は、飲食の対象となる液体を加工する各種装置の加熱機構、冷却機構として用いることができる。
図1に示す飲料充填装置10は、飲料製造工場等において、調合された製品液Mを滅菌し、容器に充填し、充填した容器を密封する。飲料充填装置10は、製品液Mを調合する調合部20と、調合された製品液Mを加熱し、製品液Mに対して滅菌処理を行う滅菌処理部30と、加熱された製品液Mを冷却する冷却部40、製品液Mを製品容器52に充填して密封する充填部50を、を含む。製品液Mは、調合部20で生成され、滅菌処理部30で加熱された後、冷却部40で所定範囲の温度に冷却され、充填部50で製品容器52に充填される。飲料充填装置10により処理される製品液Mは、例えば茶、コーヒー、ジュース、炭酸飲料、乳製品などの飲料である。
調合部20は、調合容器26を備える。調合容器26は、供給された液体を攪拌、混合する。調合部20は、複数の所定の分量の原料22、24が調合容器26に供給される。調合部20は、調合容器26で原料22、24を混合することにより製品液Mを作成する。なお、調合容器26に供給する原料は、2種類に限定されず、3種類以上含んでもよい。また、固体や粉末等を供給し、固体を含有する製品液Mとしてもよい。
滅菌処理部30(100A)は、熱交換器であり、配管32(200A)と温度調節器34(302A)とを含む。配管32は、調合部20から供給される製品液Mが流れる。温度調節器34は、一部が配管32の内部に挿入され、伝熱流体が循環される。温度調節器34は、伝熱流体を製品液Mよりも高い温度に調整して循環させる。滅菌処理部30は、調合された製品液Mを配管32に流通させ、温度調節器34により温度が調整された伝熱流体と配管32に流れる製品液Mとを熱交換させ、製品液Mを所定温度以上に加熱することで、製品液Mに対して滅菌処理を行う。熱交換器の構造は後述する。
冷却部40(100B)は、熱交換器であり、配管42(200B)と温度調節器44(302B)とを含む。配管42は、滅菌処理部30から供給される製品液Mが流れる。温度調節器44は、一部が配管32の内部に挿入され、伝熱流体が循環される。温度調節器34は、伝熱流体を製品液Mよりも低い温度に調整して循環させる。冷却部40は、配管42を流通する製品液Mと温度調節器44により温度が調整された伝熱流体とで熱交換することにより、製品液Mを所定の温度に冷却する。充填部50は、製品液Mを製品容器52に充填し、製品容器52を密閉する。つまり、製品容器52に蓋をつける。充填部50は、冷却部40で冷却された製品液Mを製品容器52に充填し、キャップ54により密閉する。
飲料充填装置10は、以上のように調合部20で作成した製品液Mを滅菌処理部30で加熱して滅菌し、冷却部40で充填可能な温度まで冷却した後、充填部50で製品容器52に充填し、キャップ54で密閉する。これにより、製品液Mを製品容器52に充填することができる。
<熱交換器>
次に、滅菌処理部30、冷却部40となる熱交換器100A、100Bについて説明する。滅菌処理部30と冷却部40は、製品液を加熱する処理と冷却する処理で、熱交換の方向は異なるが、基本的な装置構成は同様になる。以下、熱交換器100として説明する。本実施形態に係る熱交換器100は、図2に示すように、配管200と、伝熱プレートユニット300と、温度調節源302と、充填部材(中子)400と、を有する。熱交換器100は、伝熱プレートユニット300と、温度調節源302と、の組み合わせが温度調節器となる。
<配管>
配管200は、図2に示すように、上流側から供給される製品液Mを下流側に流通する。配管200は、飲料充填装置10の製品液Mを流す配管と接続し、飲料充填装置10の一部となる。配管200は、管路の中心軸が直線となる直線状の直管である。配管200は、フランジ部210、配管流入部220および配管流出部230が設置される。本実施形態の配管200は、断面形状が円形状である。また、配管200は、内周面204が研磨仕上げされる。配管200は、例えば、ステンレス材料により構成される。
フランジ部210は、配管200の軸線方向における両端に設けられる。つまり、フランジ部210は、配管200の上流側の端部と、下流側の端部にそれぞれ設けられる。フランジ部210は、例えば、配管200の外周面208に溶接により固定される。フランジ部210は、ボルトにより固定するための配管200の周方向に配列される複数の固定穴212を有する。配管200は、フランジ部210と、製品液Mを流す上流側の配管、下流側の配管とそれぞれのフランジ部とをボルト締めすることで、連結される。
配管流入部220は、配管200の製品液流れ方向下流側の端部近傍の側面に形成される。配管流入部220は、配管200を貫通する管路である。配管流入部220は、温度調節源302と、伝熱プレート310とを連結する。配管流入部220は、温度調節源302と接続するための配管流入継手部222を有している。配管流出部230は、配管200の製品液流れ方向上流側の端部近傍の側面に形成される。配管流出部230は、配管流入部220よりも製品液流れ方向上流側に配置される。配管流出部230は、配管200を貫通する管路である。配管流出部230は、温度調節源302と、伝熱プレート310とを連結する。配管流出部230は、温度調節源302と接続するための配管流出継手部232を有している。
配管流入継手部222は、図2に示すように、温度調節源302から供給される伝熱流体Wを配管流入部220に流入させる。配管流出継手部232は、配管流出部230を流通した伝熱流体Wを流出させる。配管流入継手部222は、配管流入部220と温度調節源302とを接続する。配管流出継手部232は、配管流出部230と温度調節源302を接続する。配管流入継手部222と温度調節源302の接続、および配管流出継手部232と温度調節源302の接続は、例えば、ロックナットを締結することにより行われる。配管流入継手部222および配管流出継手部232の材料は、ステンレス材料により構成される。
<伝熱プレートユニット>
伝熱プレートユニット300は、配管の内部202に配置される。伝熱プレートユニット300は、配管流入部220および配管流出部230を介して、配管の外部206に設けられた温度調節源302と接続する。伝熱プレートユニット300は、配管流入部220および配管流出部230を介して、温度調節源302と閉ループが形成され、伝熱流体Wが循環される。伝熱プレートユニット300は、図4に示すように、配管200から軸線方向に着脱可能である。
伝熱プレートユニット300は、複数の伝熱プレート310と、流入配管314と、流出配管316と、流入接続部320と、流出接続部330とを備える。伝熱プレートユニット300の材料は、ステンレス材料により構成される。伝熱プレートユニット300の表面は、ヘアライン仕上げされていることが好ましい。
伝熱プレートユニット300は、伝熱プレート310がそれぞれ間隙Sを有して複数並列されている。伝熱プレート310と隣接する伝熱プレート310とは、流入配管314と流出配管316で接続されている。伝熱プレートユニット300は、流入接続部320が配管流入部220と接続し、流出接続部330が配管流出部230と接続する。
<伝熱プレート>
伝熱プレート310は、内部に空間が形成された板状部材である。伝熱プレート310の内部の空間は、流入配管314および流出配管316との接続以外は密封される。本実施形態の伝熱プレート310は、図2に示すように、断面が波形状(例えばサインカーブ)に成形された2枚の板部材を所定の間隔で対面させ、板の側面を全周溶接することで形成される。伝熱プレート310は、対面する2枚の板部材の間を全周溶接することで形成されてもよい。伝熱プレート310の2枚の板部材は、波形状(例えばサインカーブ)が同じ周期で形成され、波長の山と谷とが対面する。ここで波長の谷とは、一方の板部材のサインカーブにおける腹であって他方の板部材に向かう方向の最大振幅となる位置であり、波長の山とは、他方の板部材のサインカーブにおける腹であって一方の板部材の方向に向かう最大振幅となる位置である。つまり、伝熱プレート310の2枚の板部材は、サインカーブの位相が180°ずれた状態で対面する。伝熱プレート310の2枚の板部材は、波長の山と谷とが対面する位置、つまり幅が最も狭くなる位置で、接している。また、伝熱プレート310は、隣接する伝熱プレート310とも山と谷の部分で接している。これにより、伝熱プレート310の板部材が隣接する板部材と互いに支持する構造となり、構造強度を高くすることができる。なお、本実施形態の伝熱プレート310の板部材は、断面を波形状としたが、断面が直線となる、表面が平坦な板形状としてもよい。伝熱プレート310は、側面に別の部材を配置し別部材と板状部材を溶接するようにしてもよい。
伝熱プレートは、溶接部312で溶接される。溶接部312は、一方の板部材の谷の部分と、他方の板部材の山の部分である。また、伝熱プレート310は、2枚の板部材の端部が溶接される。一方の板部材のサインカーブにおける谷の部分と、他の板部材の断面のサインカーブにおける山の部分とがそれぞれ接してもよい。
流入配管314と流出配管316とは、図2に示すように、伝熱プレート310と隣接する伝熱プレート310とを接続する。流入配管314は、軸線方向において、配管流入部220の近傍に配置される。流出配管316は、軸線方向において、配管流出部230の近傍に配置される。伝熱プレートユニット300の配管流入部220側の端部の伝熱プレート310(以下、「第1の伝熱プレート310A」と称する。)と、隣接する伝熱プレート310(以下、「第2の伝熱プレート310B」と称する。)との間に配置される流入配管314(以下、「流入配管314A」と称する。)および流出配管316(以下、「流出配管316A」と称する。)について、説明する。流入配管314Aは、一方の端部が第1の伝熱プレート310Aに接続され、他方の端部が第2の伝熱プレート310Bに接続される。流入配管314Aは、第1の伝熱プレート310Aの内部と第2の伝熱プレート310Bの内部とを接続する。流出配管316Aは、一方の端部が第1の伝熱プレート310Aに接続され、他方の端部が第2の伝熱プレート310Bに接続される。流出配管316Aは、第1の伝熱プレート310Aの内部と第2の伝熱プレート310Bの内部とを接続する。
流入接続部320は、図2に示すように、配管流入部220から供給される伝熱流体Wを伝熱プレートユニット300に流入させる。流出接続部330は、同図に示すように、伝熱プレート310を流通した伝熱流体Wを配管流出部230に流出させる。流入接続部320は、第1の伝熱プレート310Aと配管流入部220とを接続する。流出接続部330は、第1の伝熱プレート310Aと配管流出部230とを接続する。流入接続部320と流出接続部330が、配管流入部220と配管流出部230のそれぞれに接続する構造は、特に限定されないが、配管流入部220と配管流出部230とを、対応する流入接続部320と流出接続部330に挿入することで、密閉した状態で接続される機構とすることが好ましい。また、取り外す場合も流入接続部320と流出接続部330を操作することで、配管流入部220と配管流出部230から外れる構造とすることが好ましい。
流入接続部320は、図3に示すように、伝熱プレートユニット300の長手方向における、伝熱プレートユニット300が配管の内部202に配置された場合の製品液Mが流通する方向における下流側に設けられる。流出接続部330は、伝熱プレートユニット300の長手方向における、伝熱プレートユニット300が配管の内部202に配置された場合における製品液Mの流通する方向における上流側に設けられる。
伝熱プレートユニット300は、図2に示すように、伝熱プレート310が面方向に所定の間隙Sをそれぞれ有して並列して構成され、それぞれの間隙Sには、流入配管314および流出配管316をそれぞれ有する。また、伝熱プレートユニット300は、並列するうち最も配管流入部220側の伝熱プレート310Aの配管流入部220側の面に、温度調節源302からの伝熱流体Wを流入するための流入接続部320と、伝熱流体Wを温度調節源302へ流出するための流出接続部330とを有する。複数並列された伝熱プレート310の、流入配管314および流出配管316、並びに流入配管314および流出配管316が接続する部分には、連通するための穴を有する。伝熱プレートユニット300は、流入接続部320から流入した伝熱流体Wを、複数並列された伝熱プレート310、流入配管314および流出配管316、並びに流入接続部320および流出接続部330は連通する。
<温度調節源>
図2に示す温度調節源302は、伝熱流体Wの温度を所定の温度に調整して供給する。温度調節源302は、伝熱流体Wが熱交換で製品液を加熱する場合、温度が低下した伝熱流体Wを加熱する。温度調節源302は、伝熱流体Wが熱交換で製品液を冷却する場合、温度が上昇した伝熱流体Wを冷却する。温度調節源302は、伝熱流体Wの温度を調整する機構として、種々の機構を用いることができる。例えば、加熱源としては、電気ヒータ、ペルチェ素子、熱サイクルを利用した伝熱流体Wの圧縮機構等を用いることができる。冷却源としては、放熱ファン、ペルチェ素子、熱サイクルを利用した伝熱流体Wの膨張機構等を用いることができる。温度調節源302は、伝熱流体Wを供給するための流出口304および伝熱流体Wが供給される流入口306を有する。流出口304と配管200の配管流入継手部222と、および配管流出継手部232と配管200の配管流出継手部232とは、それぞれ接続される。温度調節源302は、配管の内部202に配置される伝熱プレートユニット300との間で伝熱流体Wを循環させる。
図2から図4に示す充填部材400は、配管200の内周面204と伝熱プレートユニット300との間に空間を有する場合に、製品液Mが空間を流通するのを阻止するため、空間を充填する。充填部材400は、配管200内の空間に配置されて固定される。充填部材400は、配管200の長手方向における長さに対応する長さを有する。充填部材400は、板状部材を全周溶接により中空構造に形成して構成される。充填部材400は、ステンレス材料により構成される。充填部材400は、複数により構成されても良く、また、配管200と一体に構成されてもよい。
熱交換器100は、配管200の内部を製品液が流通し、温度調節器により所定の温度に調整した伝熱流体が伝熱プレートユニット300の内部に供給され、伝熱プレート310を介して伝熱流体と製品液とが熱交換を行う。これにより、熱交換器100は、配管200の内部を流れる製品液を所定の温度にする。
熱交換器100は、温度調節源302で伝熱流体Wを所定の温度に調整する。温度調節源302は、熱交換器100が製品液Mを加熱する場合、流入する伝熱流体Wの温度が、製品液Mの目標温度より高い温度となるよう調整する。また、熱交換器100が製品液Mを冷却する場合、流入する伝熱流体Wの温度が、製品液Mの目標温度より低い温度となるよう調整する。
熱交換器100は、配管の内部202に、長手方向が配管200の軸線方向と並行に配置されて取り付けられた伝熱プレート310に、所定の温度に調整された伝熱流体Wを流入させる。ここで、伝熱流体Wは、配管200の製品液Mが流通する方向における下流側に有する配管流入部220から、流入接続部320を経由して配管の内部202に配置される伝熱プレート310に流入する。
熱交換器100は、伝熱プレート310を流通する伝熱流体Wと、配管200を流通する製品液Mとが、伝熱プレート310を介して熱交換する。伝熱流体Wは、図3に示すように、伝熱プレート310の内部を、配管200の軸線方向における上流側に向かって流通し、配管200を上流から下流へと流通する製品液Mと伝熱プレートを介して熱交換を行う。
以下に、伝熱プレートユニット300における伝熱流体Wの流れについて、図2を参照して、具体的に説明する。図2の左上がりの斜線で示した部分は、温度調節源302から供給された伝熱流体Wを表しており、奥から手前に向かって流通している。図2の右上がりの斜線で示した部分は、製品液Mを表しており、手前から奥に向かって流通している。流入接続部320から伝熱プレートユニット300に流入した伝熱流体Wは、図2の矢印で示すように、伝熱プレートユニット300の最も配管流入部220側の第1の伝熱プレート310Aの内部に流通するとともに、第1の伝熱プレート310Aに接続する流入配管314Aに流通して、第1の伝熱プレート310Aの隣に並列される第2の伝熱プレート310Bに流通する。以下同様に伝熱流体Wは、伝熱プレートユニット300を構成する他の伝熱プレート310に流入配管314を介して流通する。
伝熱プレートユニット300を構成するそれぞれの伝熱プレート310に流入した伝熱流体Wは、それぞれの伝熱プレート310の内部を、図3に示すように、配管200の製品液Mの流通する方向における上流側に向かって流通する。ここで、伝熱流体Wが伝熱プレート310を流通する方向と、製品液Mが配管200を流通する方向とは対向する。すなわち、伝熱流体Wと製品液Mとを対向流で流通させて熱交換される。なお、本実施形態は、対向流としたが並行流でもよい。
伝熱流体Wは、それぞれの伝熱プレート310の配管200の製品液Mが流通する方向における上流側に流通した後、図2の矢印で示すように、それぞれの伝熱プレート310および流出配管316を経由し、第1の伝熱プレート310Aに到達し、流出接続部330に流出する。熱交換器100は、配管200を製品液Mが流通する方向における上流側から、伝熱流体Wを配管の外部206へ流出させる。伝熱流体Wは、配管200の製品液Mが流通する方向における上流側に設けられた流出接続部330を経由して、配管200の配管流出部230から流出される。流出された伝熱流体Wは、再び温度調節源302にて所定の温度に調整される。温度調節源302により所定の温度に調整された伝熱流体Wは、流出口304から、配管200の配管流入部220を通り、伝熱プレートユニット300に供給される。
<熱交換器の洗浄方法>
次に、図5を用いて、熱交換器の洗浄方法の一例を説明する。熱交換器の洗浄方法は、伝熱流体Wを流通させるための伝熱プレートが内部に配置された製品液Mを流通させるための配管を、飲料充填装置から外すステップ(S110)と、伝熱プレートと配管との固定を外すステップ(S120)と、伝熱プレートを配管の軸線方向から取り出すステップ(S130)と、配管内を洗浄するステップ(S140)とを有する。
まず、伝熱プレート310を含んで構成される伝熱プレートユニット300が配管の内部202に配置された配管200を飲料充填装置10の接続している配管から取り外す(S110)。具体的には、配管200と飲料充填装置10とを接続しているフランジ部210のボルトを取り外し、配管200を飲料充填装置10から取り外す。ここで、伝熱プレートユニット300を配管200から取り外す場合、配管200の内部の液体、製品液または洗浄用の液体を除去した状態、つまり水抜きした状態とすることが好ましい。
次に、伝熱プレートユニット300と配管200との固定を外す(S120)。具体的には、伝熱プレートユニット300の流入接続部320と、配管200の配管流入部220との接続、および伝熱プレートユニット300の流出接続部330と配管200の配管流出部230との接続を、それぞれ解除することにより固定を外す。
次に、伝熱プレートユニット300を配管200の軸線方向から配管の外部206へ取り出す(S130)。具体的には、配管200との固定が外された伝熱プレートユニット300を、配管200の軸線方向に移動し、配管200の端部の開口から配管の外部206へ取り出す。
次に、伝熱プレートユニット300が取り出された配管の内部202を洗浄する(S140)。洗浄は、配管200に対し高圧水を噴射して洗浄した後、水切りして乾燥させることにより行う。また、配管200から取り出した伝熱プレートユニット300についても同様に洗浄を行う。
<熱交換器の組立方法>
次に、図6を用いて、熱交換器100の組立方法の一例を説明する。熱交換器の組立方法は、製品液を流通させるための配管内に、伝熱流体を流通させるための伝熱プレートを軸線方向から挿入するステップ(S210)と、伝熱プレートを配管内の所定の位置に配置するステップ(S220)と、伝熱プレートを配管に接続するステップ(S230)と、伝熱プレートが配置された配管を、飲料充填装置の対応する配管に取り付けるステップ(S240)とを有する。
熱交換器の組立方法は、飲料充填装置10から取り外され、両端が開口した状態である配管の内部202に、伝熱流体Wを流通させるための伝熱プレート310を含んで構成される伝熱プレートユニット300を軸方向から挿入する(S210)。伝熱プレートユニット300は、流入接続部320および流出接続部330が設けられる面が、配管200の配管流入部220および配管流出部230の向きと対応する向きで挿入される。ここで、伝熱プレートユニット300は、伝熱プレート310の面方向が、配管200の径方向となるよう配管の内部202に挿入する。
次に、伝熱プレートユニット300を配管の内部202の所定の位置に配置する(S220)。配管に対して、伝熱プレートユニット300を流入接続部320が配管200の配管流入部220に対応し、流出接続部330が配管200の配管流出部230に対応する位置に配置する。ここで、伝熱プレートユニット300は、配管200の製品液Mの流通する方向に対して、流入接続部320が流出接続部330より下流となっている。
次に、伝熱プレートユニット300を配管200に接続する(S230)。伝熱プレートユニット300の流入接続部320と配管200の配管流入部220とロックナットで締結する。また、伝熱プレートユニット300の流出接続部330と配管200の配管流出部230とをロックナットで締結する。
伝熱プレートユニット300が接続された配管200を、飲料充填装置10に取り付ける(S240)。配管200は、飲料充填装置10の所定の位置に配置された後、配管200のフランジ部210の固定穴212と、飲料充填装置10のフランジ部の固定穴とを、ボルトにて締結することにより接続されて取り付ける。
<発明の効果>
熱交換器100は、製品液Mが流通する配管200と、配管の内部202に配管200から脱着可能に取り付けられ、配管の外部206に設けられる温度調節源302からの伝熱流体Wを流通するための伝熱プレート310とを有する。また、伝熱プレート310は、配管200の軸線方向と平行に配置される。熱交換器100は、伝熱プレート310が製品液Mの流通する配管の内部202に着脱可能に取り付ける構造とすることで、簡単に分解することができる。これにより、洗浄時に全体を好適に洗浄することができ、製品液が流通する経路を清潔に維持することができる。また、プレート型の熱交換器を用いることで、簡単な構造で体積当たりの伝熱面積を大きくすることができ、清掃しやすい状態を維持しつつ、装置構成を小さくすることができる。また、伝熱プレート310は、長手方向が配管200の軸線方向と平行に配置されるので、製品液Mの流通する速度を損なうことがなく、熱交換の効率を向上させることができる。
配管200は、外部との間で伝熱流体Wを流通させるための配管流入部220および配管流出部230を有し、伝熱プレートユニット300は、伝熱流体Wを流入させるための流入接続部320および伝熱流体Wを流出させるための流出接続部330を有し、配管流入部220と配管流出部230とを、対応する流入接続部320と流出接続部330に挿入することで、密閉した状態で接続され、流入接続部320と流出接続部330を操作することで、配管流入部220と配管流出部230から外れる構造を有することが好ましい。これにより、伝熱プレート310を配管200に対して簡便に脱着することができる。
熱交換器100の配管200は、軸線方向における両端に、フランジ部210A、210Bを備える。配管200は軸線方向における両端に、フランジ部210A、210Bを備えるので、飲料充填装置10の備えるフランジ部とフランジ接続することができる。これにより、熱交換器100は、飲料充填装置10の配管からの取り外しおよび取り付けを簡単かつ迅速に行うことができる。
熱交換器100は、配管200は、直線状に構成される。熱交換器100は、配管200が直線状に構成されるので、配管200と伝熱プレート310との取り付けおよび取り外しを簡単に行うことができる。また、配管200の洗浄を簡単に行うことができる。
熱交換器100は、配管200は、温度調節源302からの伝熱流体Wが流入する配管流入部220および温度調節源302へ伝熱流体Wを流出させる配管流出部230を備える。伝熱プレート310は、配管流入部220と再接続可能に接続する流入接続部320および配管流入部220と再接続可能に接続する流出接続部330を備える。配管200と伝熱プレート310とは、配管の内部202において、配管流入部220が流入接続部320に、および配管流出部230が流出接続部330に、それぞれ再接続可能に接続することにより取り付けられる。熱交換器100は、配管200と、配管の内部202に配置される伝熱プレート310とは、配管の内部202において、配管200の配管流入部220が伝熱プレート310の流入接続部320に、配管200の配管流出部230が伝熱プレート310の流出接続部330に、それぞれ接続することにより配管200に取り付けることができ、また、それぞれの接続を解除することにより、伝熱プレート310を配管200から取り外すことができる。
熱交換器100は、配管200は、製品液Mの流通する方向における下流側に流入接続部320を備え、配管200の製品液Mの流通する方向における上流側に流出接続部330を備える。配管200は、製品液Mの流通する方向における下流側に配管流入部220を備え、配管200の製品液Mの流通する方向における上流側に配管流出部230を備えるので、配管流入部220から流入した伝熱流体Wは、流入接続部320を経由して伝熱プレートユニット300の内部を、製品液Mの流通する方向と対向して流通し、流出接続部330に流通し、配管流出部230から流出する。すなわち、配管200を流通する製品液Mと、伝熱プレート310を流通する伝熱流体Wとを対向流で熱交換させる。これにより、製品液Mと伝熱流体Wとが並流である場合と比べて、製品液Mおよび伝熱流体Wの比熱および流通する速度の影響を受けにくいため、熱交換器100は、製品液Mおよび伝熱流体Wの種類によらず、効率よく熱交換させることができる。
熱交換器100は、伝熱プレート310を流通する伝熱流体Wが流通する方向は、配管の内部202を流れる製品液Mが流通する方向と、対向する方向であることが好ましい。伝熱プレート310の内部を伝熱流体Wが流通する方向と、配管200を流通する製品液Mが流通する方向とが対向する方向、すなわち製品液Mと伝熱流体Wとが向流である。このため、熱交換器100は、製品液Mおよび伝熱流体Wの種類によらず、効率よく熱交換させることができる。
熱交換器100は、伝熱プレート310は、全周溶接で形成することが好ましい。熱交換器100は、伝熱プレート310が全周溶接より構成されており、伝熱プレート310の内部と外部とを隔離するためのゴム材料製のガスケット等を用いていないので、伝熱プレート310が製品液Mの臭いを吸着することがない。これにより、配管200に、他の種類の製品液Mを流通させても着香することがない。
熱交換器100は、伝熱プレート310は面方向に間隙Sを有して複数並列されており、伝熱プレート310は、間隙Sに、全周溶接により設けられる隣接する伝熱プレート同士を接続する流入配管314および流出配管316をそれぞれ備えることが好ましい。熱交換器100は、配管流入部220からの伝熱流体Wをそれぞれの伝熱プレート310に流入させる流入配管314、および伝熱プレート310を流通した伝熱流体Wを配管流出部230に流出させる流出配管316を備えるので、複数配列される伝熱プレート310に伝熱流体Wを流通させ、配管200を流通する製品液Mと熱交換を行うことができる。また、流入配管314および流出配管316は、伝熱プレート310に全周溶接より構成されており、ゴム材料製のガスケット等を用いていないので、製品液Mの臭いが着香することがない。
熱交換器100は、伝熱プレート310は、伝熱流体Wを流通させるための中空構造を有することが好ましい。これにより、熱交換器100の伝熱プレート310は、伝熱流体Wを流通させるための中空構造を有するので、伝熱流体Wを流通させることができる。
熱交換器100は、配管の内部202に、製品液Mの流れを規制するためのバッフル板500を備えることが好ましい。熱交換器150は、配管の内部252に製品液Mの流れを規制するバッフル板500を備えるので、バッフル板500が配管の内部252における製品液Mの流れを規制することにより、製品液Mが流れる距離を長くとることができる。これにより、熱交換器150は、製品液Mの流れを遅くすることなく、製品液Mと伝熱流体Wとが伝熱する時間を長くすることができ、熱交換の効率を向上させることができる。
伝熱プレート310を波状とすることが好ましい。これにより、配管の内部202を流通する製品液Mおよび伝熱プレート310の内部を流通する伝熱流体Wの流れは、波状に形成された伝熱プレート310と衝突することにより、それぞれ乱れのある流れとなる。これにより、製品液Mおよび伝熱流体Wが境界層を形成するのを抑制できるため、熱交換の効率を向上させることができる。
伝熱プレート310は、断面が波状を有する一方の板部材と他方の板部材とを対面させて形成され、一方の板部材の山と、他方の板部材の谷とが接することが好ましい。これにより、伝熱プレート310の構造の強度を向上させることができる。
熱交換器の洗浄方法は、内部に伝熱流体を流通させるための伝熱プレートが配置された配管を、飲料充填装置から取り外し(ステップS110)と、伝熱プレートと配管との接続を解除し(ステップS120)、伝熱プレートを配管の軸線方向から取り出し(ステップS130)、配管の内部を洗浄する(ステップS140)。熱交換器100を簡単かつ迅速に分解洗浄することができる。これにより、飲料の品種の切り替えに係る時間を短くすることができ、多品種少量生産に対応することができる。
熱交換器の組立方法は、製品液を流通させるための配管の内部に、伝熱流体を流通させるための伝熱プレートを軸線方向から挿入し(ステップS210)、伝熱プレートを配管の内部の所定の位置に配置し(ステップS220)、伝熱プレートと配管とを接続し(ステップS230)、伝熱プレートが配置された配管を、飲料充填装置に取り付ける(ステップS240)。これにより、熱交換器100を簡単にかつ迅速に組立することができる。これにより、飲料の品種の切り替えに係る時間を短くすることができ、多品種少量生産に対応することができる。
<他の実施形態>
次に、図7を用いて、他の実施形態に係る熱交換器150について説明する。熱交換器150は、熱交換器100と比べて、配管の内部252にバッフル板500を有し、バッフル板500に対応した伝熱プレートユニット350、充填部材450を有する点で異なる。配管の内部252に配置される伝熱プレート360は、配管の外部256に設けられた温度調節器と接続する。なお、第2実施形態に係る熱交換器150についての説明は、第1実施形態に係る熱交換器100と異なる部分について行う。
配管250は、供給部370と、排出部380と、蓋390、392と、を含む。供給部370は、配管250の軸線方向の一方の端部の側面に配置される。飲料充填装置10の熱交換器150よりも製品液の流れ方向上流側の配管と接続される。供給部370は、製品液が配管250内に供給される。排出部380は、配管250の軸線方向の他方の端部の側面に配置される。飲料充填装置10の熱交換器150よりも製品液の流れ方向下流側の配管と接続される。排出部380は、配管250内の製品液を排出する。蓋390は、配管250の一方の端面を閉塞する。蓋392は、配管250の他方の端面を閉塞する。蓋390、392は、フランジ部260の固定穴262を用いてボルト締結される。これにより、配管250は、軸線方向の端面が、蓋390、392で閉塞され、製品液Mが供給部370から供給され、排出部380から排出される。
配管250は、製品液Mが流通する領域、つまり、伝熱プレートの間に配置された複数のバッフル板500を有する。バッフル板500の材料は、ステンレス材料により構成される。なお、本実施形態の伝熱プレートは、平坦な板形状とすることが好ましい。バッフル板500は、配管の内部252に製品液Mの流れを規制する。バッフル板500は、充填部材(中子)450に固定され、軸線方向に直交する方向に延びる棒状の部材である。また、バッフル板500は、伝熱プレートユニット350に取り付けられても良い。バッフル板500は、例えば、長さhの部材であり、隣接する2つの伝熱プレートと接する。また、バッフル板500は、配管250の軸線方向に交互、配管250との接しない空間が交互となるように配置される。
本実施形態の熱交換器150は、製品液の流通経路にバッフル板500を交互に設けることで、製品液の流路を折り返し構造とすることができ、配管250の外形を大きくせずに、配管250内で製品液が流れる流路を長くすることができる。また、バッフル板500を伝熱プレートの間に配置することで、伝熱プレートユニットの着脱性を維持することができる。また、バッフル板は、伝熱プレートに対して着脱可能にすることが好ましい。これにより、洗浄しやすい構造とすることができる。
また、本実施形態では、製品液の流路にバッフルを設けて、屈曲する流路としたが、伝熱流体の流路も屈曲構造となるようにバッフル板を設けてもよい。
10 飲料充填装置
20 調合部
22、24 原料
26 調合容器
30 滅菌処理部
32、42、200、200A、200B、250 配管
34、44 温度調節器
302、302A、302B 温度調節源
40 冷却部
50 充填部
52 製品容器
54 キャップ
100、100A、100B、150 熱交換器
202、252 配管の内部
206、256 配管の外部
208 外周面
210A、210B、260A、260B フランジ部
212、262 固定穴
220 配管流入部
222 配管流入継手部
230 配管流出部
232 配管流出継手部
300、350 伝熱プレートユニット
304 流出口
306 流入口
310、310A、310B、360 伝熱プレート
312 溶接部
314、314A 流入配管
316、316A 流出配管
320 流入接続部
330 流出接続部
370 供給部
380 排出部
400、450 充填部材
500 バッフル板
d 間隔
h 長さ
S 間隙
M 製品液
W 伝熱流体

Claims (12)

  1. 飲食用の液体である製品液と伝熱流体とを熱交換させる熱交換器であって、
    前記製品液が流通する配管と、
    前記配管の内部に配置され、長手方向が前記配管の軸線方向と平行に配置された板形状であり、内部に前記伝熱流体が流通する複数の伝熱プレートが前記長手方向に直交する方向に隙間を開けつつ積層された伝熱プレートユニットと、を有し、
    前記伝熱プレートユニットは、前記配管から脱着可能に取り付けられる熱交換器。
  2. 前記配管は、外部との間で前記伝熱流体を流通させる配管流入部および配管流出部を有し、
    前記伝熱プレートユニットは、前記伝熱流体を流通させるための流入接続部および流出接続部を有し、
    前記配管流入部と前記配管流出部を、対応する前記流入接続部と前記流出接続部に挿入することで、密閉した状態で接続され、
    前記流入接続部と前記流出接続部を操作することで、前記配管流入部と前記配管流出部とから外れる構造を有する請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記配管は、軸線方向における両端にフランジ部を有し、
    一方の前記フランジ部が前記製品液の供給部と着脱可能に連結し、
    他方の前記フランジ部が前記製品液の回収部と着脱可能に連結する請求項1または請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記配管は、直管である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱交換器。
  5. 前記伝熱プレートは、2枚の板の間の全周を溶接部が接合される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の熱交換器。
  6. 前記伝熱プレートは、隣接する前記伝熱プレートと流入配管および流出配管で接続される請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の熱交換器。
  7. 前記流入配管は、前記流出配管より前記配管の前記製品液の流れ方向下流側に配置される請求項6に記載の熱交換器。
  8. 前記伝熱プレートは、板形状が波状である請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の熱交換器。
  9. 前記伝熱プレートは、前記一方の板部材の山と、前記他方の板部材の谷とが接する請求項8に記載の熱交換器。
  10. 前記伝熱プレートの間に配置され、前記配管の軸方向に交差する方向に延びたバッフル板を備える請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の熱交換器。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の熱交換器の洗浄方法であって、
    前記配管を、前記製品液を流通させる経路から取り外すステップと、
    前記伝熱プレートと前記配管との接続を解除するステップと、
    前記伝熱プレートを前記配管の軸線方向から取り出すステップと、
    前記配管の内部を洗浄するステップと、を有する熱交換器の洗浄方法。
  12. 請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の熱交換器の組立方法であって、
    前記配管に前記伝熱プレートを軸線方向から挿入するステップと、
    前記伝熱プレートを前記配管の内部の所定の位置に配置するステップと、
    前記伝熱プレートと前記配管とを接続するステップと、
    前記伝熱プレートが配置された前記配管を、前記製品液を流通させる経路に取り付けるステップと、を有する熱交換器の組立方法。
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