JP2021193073A - 象牙細管封鎖剤及びこれを含有する口腔用組成物 - Google Patents

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三四郎 成松
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Abstract

【課題】歯牙の象牙細管封鎖効果に優れ、また、保存後も外観及び粘度変化が抑えられ、製剤安定性を確保できる象牙細管封鎖剤及びこれを含有する知覚過敏抑制用として好適な口腔用組成物を提供する。【解決手段】(A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩(但し、前記塩はアルミニウム塩を除く)(A−1)と、(B)アルミニウム含有化合物とを含有する口腔用組成物、(A)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(A−2)と、(C)無機酸及び/又は(D)有機酸もしくはその塩とを含有する知覚過敏抑制用口腔用組成物、(A)((A−1))及び(B)成分を含有する象牙細管封鎖剤、並びに(A)((A−2))成分を含有する象牙細管封鎖剤。【選択図】なし

Description

本発明は、歯牙の象牙細管封鎖効果に優れ、知覚過敏抑制用として好適な象牙細管封鎖剤及びこれを含有する口腔用組成物に関する。
知覚過敏症では、歯肉の退行や歯のエナメル質又はセメント質が消失して象牙質が露出し、象牙質に温度等の外来刺激が与えられることで一過性の不快な痛みを生じる。この原因は、象牙細管を通じて神経が刺激されるためと考えられ、予防策として象牙細管封鎖や神経鈍麻が有効であり、これらが一般的に行われている。
知覚過敏の抑制、緩和の有効成分としては、象牙細管封鎖作用を有する乳酸アルミニウム等のアルミニウム含有化合物、神経鈍麻作用を有する硝酸カリウムが知られている。象牙細管封鎖剤は、知覚過敏症状の原因である象牙細管に作用して封鎖効果を発揮するため、有効な手段である。しかし、乳酸アルミニウム等の従来の象牙細管封鎖剤は、一定の効果が得られるもののその効果は十分とはいえず、繰り返し継続的に使用することで効果が上がるため、効果の即効性の点で課題を有し、口腔用組成物の知覚過敏用処方としては、通常、比較的即効性が高い硝酸カリウムとの併用を要することが多かった。
乳酸アルミニウムを用いた知覚過敏抑制に関して、特許文献1(特開昭61−115010号公報)には、乳酸アルミニウム及びアニオン界面活性剤を配合した歯牙象牙質強化剤が提案されている。特許文献2、3(特開平5−155745号公報、特開2010−222325号公報)では、乳酸アルミニウムとフッ化物あるいはアラビトールとを配合し、象牙質知覚過敏抑制効果が格段に優れる口腔用組成物を提案しているが、繰り返し使用を前提とし、即効的な効果に着目したものでもない。
したがって、一層効果的に象牙細管封鎖効果を与え、即効的に知覚過敏を抑制する新たな技術の開発が望まれた。
特開昭61−115010号公報 特開平5−155745号公報 特開2010−222325号公報 特許第2927850号公報 特許第6365235号公報 特許第6515680号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、歯牙の象牙細管封鎖効果に優れ、知覚過敏の抑制に有効な象牙細管封鎖剤及びこれを含有する口腔用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ショ糖オクタ硫酸エステルとアルミニウムイオンとを併用すると、知覚過敏の原因となる歯牙の象牙細管を封鎖する優れた作用効果が認められ、象牙細管封鎖剤として使用できることを知見した。そして、上記両者を併用して口腔用組成物に配合すると、歯牙の象牙細管封鎖効果に優れ、繰り返し継続使用されなくても、比較的即効的に高率で象牙細管を封鎖でき、また、保存後も外観及び粘度の変化が抑えられて製剤安定性も確保できることを知見した。更に、無機酸及び/又は有機酸もしくはその塩を添加することで、上記物質の溶解性が改善し、象牙細管封鎖効果を高めることができ、製剤安定性を向上することもできることを知見した。
即ち、本発明では、(A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩(但し、前記塩はアルミニウム塩を除く)(A−1)と(B)アルミニウム含有化合物との併用系、又は(A)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(A−2)が、象牙細管封鎖剤として有効であり、(A)((A−1))成分と(B)成分とが配合された口腔用組成物、又は(A)((A−2)成分と(C)無機酸及び/又は(D)有機酸もしくはその塩とが配合された口腔用組成物が、歯牙の象牙細管封鎖効果に優れ、また、保存後も製剤安定性を有し、知覚過敏抑制用として好適であることを知見し、本発明をなすに至った。
ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(スクラルファート)は、胃粘膜保護成分として胃腸薬に配合されている成分であり、その一方で、保護効果が高いことから、欧米では肌荒れや抜歯後の粘膜創傷治癒等の目的で医薬品や化粧品にも活用されている。ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム錯体であるスクラルファートを有効成分とする歯又は歯を支持する粘膜組織における歯肉炎、歯周炎等の疾患又は症状の予防や治療用製剤が特許文献4(特許第2927850号公報)に提案され、特許文献5、6(特許第6365235号公報、特許第6515680号公報)では、スクラルファート、有機酸及び水、更には中性電解質を特定混合比で配合することで、粘膜付着性、分散安定性等が改善された液状組成物が提案され、スクラルファートが粘膜組織に対する保護作用等を有することは公知である。これに対して、本発明は、ショ糖オクタ硫酸エステル及びアルミニウムイオンによる歯牙の象牙細管封鎖であり、これらが象牙細管に作用して開口部を封鎖する効果を与え、象牙細管封鎖剤として新たな用途に使用され、格別な作用効果を奏する。
後述の実施例、更には処方例に示すように、本発明の(A)(A−1)及び(B)成分、又は(A)(A−2)及び(C)、(D)成分が配合された口腔用組成物は、象牙細管封鎖効果が優れ、歯牙を3分間浸漬し処理するだけで象牙細管の開口面積が処理前の60%未満、更には30%未満にまで抑えられて封鎖され、また、高温(50℃)で6週間保存後も、外観及び粘度の変化が防止されて製剤安定性(外観、粘度変化)が優れ、透明かつ均一なゲルの状態を維持することもできた。これに対し、比較例に示す(A)成分が配合されていない口腔用組成物(比較例1)、(B)成分が配合されておらずアルミニウムイオンを含まない口腔用組成物(比較例2)は、象牙細管封鎖効果が劣り、製剤安定性(外観、粘度変化)も劣っていた。
なお、本発明では、その作用機序等の詳細は明らかではないが、(A)成分中のショ糖オクタ硫酸エステルと、(B)成分又は(A−2)成分中のアルミニウムイオンとが相互作用し、例えば複合体を形成することで、優れた象牙細管封鎖効果を奏すると推測される。
従って、本発明は、下記の口腔用組成物及び象牙細管封鎖剤を提供する。
〔1〕
(A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩(但し、前記塩はアルミニウム塩を除く)(A−1)と、
(B)アルミニウム含有化合物と
を含有することを特徴とする口腔用組成物。
〔2〕
(B)アルミニウム含有化合物が、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、乳酸アルミニウム、塩化アルミニウム、酸化アルミニウム及び硫酸アルミニウムから選ばれる1種以上である〔1〕に記載の口腔用組成物。
〔3〕
知覚過敏抑制用である〔1〕又は〔2〕に記載の口腔用組成物。
〔4〕
更に、(C)無機酸及び/又は(D)有機酸もしくはその塩を含有する〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔5〕
(A)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(A−2)と、
(C)無機酸及び/又は(D)有機酸もしくはその塩と
を含有することを特徴とする知覚過敏抑制用口腔用組成物。
〔6〕
(C)無機酸が、塩酸、硫酸及び硝酸から選ばれる1種以上であり、(D)有機酸もしくはその塩が、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上である〔4〕又は〔5〕に記載の口腔用組成物。
〔7〕
更に、(B)成分として、(A)成分以外のアルミニウム含有化合物を含有する請求項5又は6記載の口腔用組成物。
〔8〕
((A)成分のエステル換算量)/(組成物中のアルミニウム量)が、質量比として0.5〜150である〔1〕〜〔7〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔9〕
(A)成分の含有量が、エステル換算量で1〜60質量%である〔1〕〜〔8〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔10〕
更に、(E)塩基性化合物を含有する〔1〕〜〔9〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔11〕
液状又はゲル状である〔1〕〜〔10〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔12〕
塗布剤、貼付剤、歯磨剤、洗口剤又はスプレー剤である〔1〕〜〔11〕のいずれかに記載の口腔用組成物。
〔13〕
(A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩(但し、前記塩はアルミニウム塩を除く)(A−1)と、
(B)アルミニウム含有化合物と
を含有する象牙細管封鎖剤。
〔14〕
(A)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(A−2)を含有する象牙細管封鎖剤。
〔15〕
更に、(B)成分として、(A)成分以外のアルミニウム含有化合物を含有する〔14〕に記載の象牙細管封鎖剤。
〔16〕
〔13〕〜〔15〕のいずれかに記載の象牙細管封鎖剤を含有する知覚過敏抑制用口腔用組成物。
本発明によれば、歯牙の象牙細管封鎖効果に優れ、また、保存後も製剤安定性を確保することもできる象牙細管封鎖剤及びこれを含有する口腔用組成物を提供できる。本発明の口腔用組成物は、歯牙の根面が主患部の知覚過敏を比較的即効的にも抑制、緩和することができ、知覚過敏抑制用として好適である。
以下、本発明につき更に詳述する。
本発明は、(A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩を含有することを特徴とする。本発明の口腔用組成物は、(A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩(但し、前記塩はアルミニウム塩を除く)(A−1)と、(B)アルミニウム含有化合物とを含有し、更に好ましくは(C)無機酸及び/又は(D)有機酸もしくはその塩を含有する(第一発明)。また、(A)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(A−2)と、(C)無機酸及び/又は(D)有機酸もしくはその塩とを含有する(第二発明)。
本発明において、(A)((A−1))及び(B)成分、又は(A)((A−2))成分が、歯牙の象牙細管封鎖の有効成分であり、好ましくは(C)及び/又は(D)成分が併用されていると、上記有効成分の組成物における溶解性が改善し、組成物を象牙質に適用した際の象牙細管封鎖効果がより高まり、これによって、知覚過敏症状を効果的に抑制、緩和することができる。本発明では、ショ糖オクタ硫酸エステル、アルミニウムイオン、更には無機酸や有機酸もしくはその塩が相互作用し、象牙細管封鎖効果だけでなく、製剤安定性も向上する。この場合、組成物が増粘して液状又はゲル状となる状態変化も認められ、前記相互作用は、構造等の詳細は明らかではないが複合体の形成によるものと考えられる。
(A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩は、象牙細管封鎖効果を奏する。
ショ糖オクタ硫酸エステルの塩は、1〜3価の金属塩が好ましく、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、アルミニウム塩等が挙げられる。中でも好ましい塩は、1価金属塩のナトリウム塩又はアルミニウム塩である。
(A)成分としては、特に、ショ糖オクタ硫酸エステルナトリウム塩、ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩が好ましい。
なお、(A)成分のうちのショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(スクラルファート)は、アルミニウムイオン供給源としても機能するため、単独使用でも優れた象牙細管封鎖効果を奏する。(A)成分としてショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩を用いる場合は、アルミニウムイオン供給源である(B)アルミニウム含有化合物を併用しなくてもよいが、更に、(B)成分として、(A)成分以外のアルミニウム含有化合物を併用することもできる。
(A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩の配合量は、エステル換算量で組成物全体の1〜60%(質量%、以下同様)が好ましく、より好ましくは8〜30%である。配合量が1%以上であると、十分な象牙細管封鎖効果が得られる。60%以下であると、製剤安定性(外観、粘度変化)が十分に確保できる。
(B)アルミニウム含有化合物は、象牙細管封鎖効果を奏する。
アルミニウム含有化合物は、例えば水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、乳酸アルミニウム、塩化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸アルミニウム等が挙げられる。中でも、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、乳酸アルミニウム、塩化アルミニウムが好ましく、特に製剤安定性(外観、粘度変化)の点から、より好ましくは水酸化アルミニウム、乳酸アルミニウムである。これらは、1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。
(B)アルミニウム含有化合物の配合量は、アルミニウムイオン換算量で組成物全体の0.1〜15%が好ましく、より好ましくは1〜10%、更に好ましくは3〜8%である。配合量が0.1%以上であると、十分な象牙細管封鎖効果が得られ、また、製剤安定性(外観、粘度変化)が十分に確保できる。多く配合しすぎると象牙細管封鎖効果が低下する場合があり、15%以下であると、十分な象牙細管封鎖効果を維持できる。
本発明では、更に(C)無機酸及び/又は(D)有機酸もしくはその塩を配合することが好ましい。(C)及び/又は(D)成分を配合すると、上記有効成分の組成物における溶解性が改善し、象牙細管封鎖効果及び製剤安定性(外観、粘度変化)がより改善する。この場合、(C)及び(D)成分を配合することがより好ましく、両者を併用すると、特に、患部に塗布等によって適用するために好適である比較的高粘性の液体又はゲルを安定に形成させることができる共に、一層効果的に象牙細管封鎖効果を与えることができる。
(C)無機酸は、(A)、(B)成分のいずれかが難溶性の物質である場合、例えば、(A)成分として水難溶性塩のショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩を用いる場合はその溶解性を改善し、更に、(A)、(B)成分の共存系(これらが複合物になっていると推測される)では、その溶解性及び安定性を改善し、ゲル形成能等を向上すると共に、象牙細管封鎖効果及び製剤安定性を高める作用を奏する。
(C)無機酸は、例えば塩酸、硫酸、硝酸、リン酸等が挙げられ、特に塩酸、硫酸、硝酸が好ましく、塩酸がより好ましい。これらは、1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。
(C)無機酸の配合量は、溶解させる物質種等に応じて調整し、その一部又は全部を溶解させ得る量とすることができるが、組成物全体の0.1〜6%が好ましく、より好ましくは0.5〜5%、更に好ましくは1〜5%である。上記範囲内であると、象牙細管封鎖効果及び製剤安定性を十分に高めることができる。
(D)有機酸もしくはその塩は、ゲル形成能等を向上すると共に、象牙細管封鎖効果及び製剤安定性をより高める作用を奏する。
(D)有機酸は、塩の形態でもよく、有機酸又はその塩を用いることができる。特に好ましい有機酸は、炭素数3〜10のカルボン酸、ヒドロキシカルボン酸又はそれらの重合物である。有機酸は、例えば乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、アルギン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、グルクロン酸、グルコン酸が挙げられ、中でも、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸が好ましく、乳酸、リンゴ酸、クエン酸がより好ましい。とりわけ、安定性が特に良好であり、患部への塗布性の点からも、乳酸が好ましい。
有機酸の塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、アルミニウム等の1〜3価の金属塩が挙げられる。
これらは、1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。
(D)有機酸もしくはその塩の配合量は、組成物全体の1〜40%が好ましく、より好ましくは3〜30%である。配合量が上記範囲内であると、十分に象牙細管封鎖効果及び製剤安定性を高めることができる。なお、多く配合しすぎないほうが、象牙細管封鎖効果の点から好ましい。
本発明では、更に(E)塩基性化合物を配合することが好ましい。(C)及び/又は(D)成分と共に、(E)成分を配合すると、象牙細管封鎖効果が更に向上する。
(E)塩基性化合物は、ゲル形成能等を更に向上させると共に、象牙細管封鎖効果を高める作用を奏する。
塩基性化合物は、例えばアンモニア水、酢酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム、ホウ酸アンモニウム、硫酸カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等が挙げられる。中でも、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムが好ましく、より好ましくは炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム、特に水酸化ナトリウムである。これらは、1種単独でも2種以上を組み合わせてもよい。
(E)塩基性化合物の配合量は、組成物全体の1〜15%が好ましく、より好ましくは2〜10%である。配合量が上記範囲内であると、十分に象牙細管封鎖効果を高めることができる。
本発明の口腔用組成物は、象牙細管封鎖効果及び製剤安定性(外観、粘度変化)の点から、(A)成分のエステル換算での含有量と、組成物中のアルミニウムイオンの含有量との比率を示す((A)成分のエステル換算量)/(組成物中のアルミニウム量)が、質量比として0.5〜150、特に0.5〜125が好ましく、より好ましくは1〜15、更に好ましくは1〜8である。上記範囲内であると、象牙細管封鎖効果が顕著に優れ、また、ゲルの安定性が高く、製剤安定性がより優れる。
上記比率の範囲内で、(A)成分、(B)成分を配合することが好ましい。
本発明の口腔用組成物は、特に液体等の液状や、ゲル状に調製し、塗布剤、貼付剤、歯磨剤、洗口剤、スプレー剤等の口腔用製剤として使用することが好ましい。このような形状、形態であることが、本効果発現の点で好ましい。特に患部に適用し易い塗布剤は、本効果発現の点からも好適である。
また、口腔用組成物は、患部への適用性、特に塗布性の点から、粘性液体又はゲルであることが好ましく、特に液体の場合は比較的高粘度であるほうがよい。口腔用組成物の粘度は、好ましくは100〜50,000mPa・s、より好ましくは500〜30,000mPa・s、更に好ましくは1,000〜15,000mPa・sである。前記粘度は、BL型粘度計(20℃、ローターNo.1〜4、回転数12rpm、回転時間1分間)での測定値である(以下同様)。
本発明の口腔用組成物は、一般的な公知の方法で調製することができる。具体的には、(A)成分、更に(B)成分、必要に応じて(C)及び/又は(D)成分を、水等の溶媒に添加し、溶解させた後、必要に応じて(E)成分を添加することで調製できる。
本発明の口腔用組成物は、上記成分に加えて、他の任意成分として、通常、口腔用組成物に使用されている公知成分を、本発明の効果を損なわない範囲で必要に応じて配合できる。配合できる任意成分としては、増粘剤、湿潤剤、界面活性剤、甘味剤、防腐剤、香料、有効成分(薬効成分)等が挙げられる。
増粘剤は、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースナトリウム、トラガントガム、カラヤガム、アラビヤガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、カーボポール、ビーガム、アルギン酸プロピレングリコール等の有機粘結剤、増粘性シリカ等の無機粘結剤が挙げられる。これらは、1種又は2種以上で使用できる。これら増粘剤の配合量は、通常、組成物全体の1.4〜10%、特に1.4〜3%である。
湿潤剤は、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール等が挙げられる。湿潤剤の配合量は、通常、組成物全体の5〜70%、特に20〜60%である。
界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられる。これらは1種又は2種以上で使用できる。
アニオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、水素添加ココナッツ脂肪酸モノグリセリドモノ硫酸塩、ラウリルスルホ酢酸塩、N−メチル−N−アシルタウリン塩等のN−アシルタウレート、アシルサルコシン塩、N−アシル−L−グルタミン酸塩等のアシルアミノ酸塩が挙げられる。中でも、泡立ち、泡質の良さの点で、スルホン酸基を含有するアニオン性界面活性剤が好ましく、より好ましくはアルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩である。前記塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられ、特にナトリウム塩が好ましい。
アルキル硫酸塩は、アルキル基の炭素数が好ましくは12〜14であり、具体的にはラウリル硫酸ナトリウム、ミリストイル硫酸ナトリウムが挙げられる。α−オレフィンスルホン酸塩は、炭素数が14〜16のα−オレフィンスルホン酸のナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩を用いることができ、中でも炭素数14のα−オレフィンスルホン酸塩、特にナトリウム塩(一般名;テトラデセンスルホン酸ナトリウム)が好ましい。
アニオン性界面活性剤の配合量は、組成物全体の0.6〜2.5%、特に1〜2.5%が好ましい。
ノニオン性界面活性剤は、ショ糖脂肪酸エステル等の糖脂肪酸エステル、糖アルコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、脂肪酸アルカノールアミドが挙げられる。
両性界面活性剤は、アルキルベタイン、脂肪酸アミドプロピルベタイン、アルキルイミダゾリニウムベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリウムベタイン等が挙げられる。
界面活性剤の総配合量は、通常、組成物全体の0.5〜10%、特に1〜5%である。
甘味剤は、サッカリンナトリウム、グリセリン、ステビオサイド、ステビアエキス、パラメトキシシンナミックアルデヒド、ネオヘスペリジルジヒドロカルコン、ペルラルチン、グリチルリチン、ソーマチン、アスパラチルフェニルアラニンメチルエステル等が挙げられる。
防腐剤は、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等が挙げられる。
香料は、公知の香料、例えばメントール、アネトール、カルボン、オイゲノール、リモネン、n−デシルアルコール、シトロネロール、α−テルピネオール、シトロネリルアセテート、シネオール、リナロール、エチルリナロール、ワニリン、チモール、スペアミント油、ペパーミント油、レモン油、オレンジ油、セージ油、ローズマリー油、桂皮油、ピメント油、桂葉油、シソ油、冬緑油、丁字油、ユーカリ油等が挙げられる。
任意の薬効成分は、デキストラナーゼ、アミラーゼ、ムタナーゼ等の酵素;トラネキサム酸、イプシロンアミノカプロン酸、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイン、アズレン、グリチルリチン酸塩、グリチルレチン酸塩等の抗炎症剤;塩化ナトリウム、ビタミン類等の細胞賦活剤;イソプロピルメチルフェノール、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、塩化リゾチーム等の殺菌剤;ゼオライト等の歯石予防剤;ビタミンE等の血行促進剤;アラニン、グリシン、プロリン等のアミノ酸類が挙げられる。薬効成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で有効量とすることができる。
更に、溶媒は、親水性溶媒の水、エタノール等を用いることができるが、少なくとも水を含有することが好ましい。水の配合量は、組成物全体の5〜70%がよい。
組成物のpH(25℃)は、配合成分の安定性の点からも、好ましくはpH4〜9、より好ましくはpH5〜8であり、やや酸性寄りであるほうがよい。また、pH調整剤を用いてpH調整してもよい。
また、本発明では、(A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩(但し、前記塩はアルミニウム塩を除く)(A−1)と、(B)アルミニウム含有化合物とを含有する象牙細管封鎖剤、及び(A)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(A−2)を含有する象牙細管封鎖剤を提供する。前記(A−2)成分を含有する場合は、更に、(B)成分として、(A)成分以外のアルミニウム含有化合物を含有することができる。
本発明の象牙細管封鎖剤は、((A)成分のエステル換算量)/(剤中のアルミニウム量)が、質量比として好ましくは0.5〜150、特に0.5〜125であり、より好ましくは1〜15、更に好ましくは1〜8であると、象牙細管封鎖効果が顕著に優れ、また、製剤安定性がより優れる。
前記象牙細管封鎖剤は、有効成分として上記成分を配合することで得ることができ、更に上記の(C)及び/又は(D)成分を配合することができる。また更に、必要に応じて、その他の口腔用として公知の成分を含んでいてもよく、この場合、公知成分は本発明の効果を妨げない範囲で配合し得る。
なお、これらの場合、配合成分やその配合量、比率{((A)成分のエステル換算量)/(剤中のアルミニウム量)の質量比等}、任意の添加成分等の詳細は、いずれも上記した口腔用組成物に関する記載と同様である。
以下、実施例及び比較例、処方例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において%は特に断らない限りいずれも質量%を示す。
[実施例、比較例]
表1〜4に示す組成の口腔用組成物を下記に示す方法で調製し、下記方法で評価した。結果を表に併記した。実施例の各口腔用組成物は、ゲル状であり、pH(25℃)は4〜8、粘度(調製直後の初期粘度、20℃、BL型粘度計(ローターNo.1〜4、回転数12rpm、回転時間1分間)での測定値)は100〜30,000mPa・sであった。
<調製方法>
評価に使用した口腔用組成物は、それぞれ下記の手順にて調製した。
実施例1〜11、13〜19:
先ずビーカー内でスターラー撹拌(常温、100〜1,000rpm)にて(C)、(D)成分を水に溶解させた。続けて(B)成分を投入し、ホットスターラー撹拌(60〜120℃、100〜1,000rpm)にて溶解させた。続けて(A)成分を投入し、スターラー撹拌(常温、100〜1,000rpm)して口腔用組成物を得た。
実施例12:
ビーカー内でスターラー撹拌(常温、100〜1,000rpm)にて(A)、(B)成分を水に溶解させて口腔用組成物を得た。
実施例20〜22:
先ずビーカー内でスターラー撹拌(常温、100〜1,000rpm)にて(C)成分を一部の水に溶解させた。続けて(B)成分を投入し、ホットスターラー撹拌(60〜120℃、100〜1,000rpm)にて溶解させた。続けて(A)成分を投入し、スターラー撹拌(常温、100〜1,000rpm)した。前記に(D)成分を直接又は水溶液として投入し、水分調整し、スリーワンモーター撹拌(常温、100〜3,000rpm)して口腔用組成物を得た。
実施例23〜26:
実施例20〜22と同様に行い、(D)成分を投入後に、更に(E)成分の水溶液を添加し、水分調整して同様に撹拌して口腔用組成物を得た。
比較例1、2の口腔用組成物は、配合成分に応じて上記実施例1と同様に調製した。
<象牙細管封鎖効果の評価方法>
1〜2mmにカットしたヒト臼歯の象牙質部分をやすりで片面のみ研磨し、歯の切片を37%リン酸溶液で45秒間浸漬してエッチングした後、水で洗浄後、超音波洗浄を行い、試験片とし、処理前の象牙細管の状態をレーザーマイクロスコープにて画像撮影した。前記試験片を、人工唾液で3倍希釈した口腔用組成物に3分浸漬後、水で軽く流し、人工唾液(37℃)に10分浸漬した。処理後、レーザーマイクロスコープにて試験片の象牙細管の状態を画像撮影した。処置前後に得られた画像を2色調化し、封鎖されていない象牙細管開口面積の割合(%)を求めた。
象牙細管開口面積の割合(%)=
{(処置後の象牙細管開口面積)/(処置前の象牙細管開口面積)}×100
得られた象牙細管開口面積の割合(%)から、下記の評価基準で象牙細管封鎖効果を評価した。☆、◎、○のものを合格とした。
評価基準
☆:象牙細管開口面積の割合が30%未満
◎:象牙細管開口面積の割合が30%以上50%未満
〇:象牙細管開口面積の割合が50%以上60%未満
×:象牙細管開口面積の割合が60%以上
<製剤安定性(外観、粘度変化)の評価方法>
口腔用組成物を15mLディスポーサブル試験管に封入し、50℃、75%RH(相対湿度)で6週間保存後の外観を観察した。調製直後の初期状態(均一なゲル、透明外観)からの外観の変化、粘度の変化(粘度の変化率(%))をそれぞれ下記の評価基準で判定し、製剤安定性(外観、粘度変化)を評価した。
製剤安定性(外観)の評価基準
A:変化なし
B:変化がほとんど認められず、薄く青白い半透明である
C:変化が若干認められ、やや白濁するが均一である
D:変化が認められ、沈殿が生成(相分離)し不均一になる
製剤安定性(粘度変化、対初期粘度)の評価基準
A:20%以下
B:20%を超え30%以下
C:30%を超え40%以下
D:40%を超え50%以下
E:50%を超える
なお、表中、(A)成分のエステル換算量は、ショ糖オクタ硫酸エステル換算量であり、また、(A)/(B)の質量比は、((A)成分のエステル換算量)/((B)成分のアルミニウム換算量)であり、((A)成分のエステル換算量)/(組成物中のアルミニウム換算量)の質量比も同値である。これらは後述の処方例についても同様である。
Figure 2021193073
Figure 2021193073
Figure 2021193073
Figure 2021193073
次に、処方例を示す。処方例のゲル状塗布剤(pH、粘度は上記実施例と同様の範囲)は、上記と同様に評価したところ、象牙細管封鎖効果に優れ、製剤安定性(外観、粘度変化)も良好であった。
[処方例1]ゲル状塗布剤
(A)(A−1)ショ糖オクタ硫酸エステルナトリウム塩 20
(エステル換算量 17%)
(B)水酸化アルミニウム 15
(アルミニウム換算量 5.3%)
(C)塩酸 5
(D)乳酸 20
(E)水酸化ナトリウム 5
グリセリン 5
プロピレングリコール 2
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.1
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
ソルビトール 5
サッカリン 0.01
ペパ−ミント油 0.1
水 バランス
合計 100.0%
(A)/(B)の質量比:3.2
[処方例2]ゲル状塗布剤
(A)(A−2)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩 20
(エステル換算量 16%、アルミニウム換算量 4%)
(B)水酸化アルミニウム 10
(アルミニウム換算量 3.5%)
(C)塩酸 5
(D)乳酸 20
(E)水酸化ナトリウム 5
グリセリン 5
プロピレングリコール 2
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 0.1
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
キシリトール 1
サッカリン 0.01
和種ハッカ油 0.1
水 バランス
合計 100.0%
(A−2)及び(B)のアルミニウム換算量:7.5%
((A)成分のエステル換算量)/(組成物中のアルミニウム換算量)の質量比:2.1
[処方例3]ゲル状塗布剤
(A)(A−2)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩 20
(エステル換算量 16%、アルミニウム換算量 4%)
(C)塩酸 5
(D)乳酸 20
(E)水酸化ナトリウム 5
グリセリン 10
プロピレングリコール 2
ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油 0.1
キサンタンガム 0.1
エリスリトール 1
サッカリン 0.01
スペアミント油 0.1
水 バランス
合計 100.0%
((A)成分のエステル換算量)/(組成物中のアルミニウム換算量)の質量比:4

Claims (16)

  1. (A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩(但し、前記塩はアルミニウム塩を除く)(A−1)と、
    (B)アルミニウム含有化合物と
    を含有することを特徴とする口腔用組成物。
  2. (B)アルミニウム含有化合物が、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ケイ酸アルミン酸マグネシウム、乳酸アルミニウム、塩化アルミニウム、酸化アルミニウム及び硫酸アルミニウムから選ばれる1種以上である請求項1記載の口腔用組成物。
  3. 知覚過敏抑制用である請求項1又は2記載の口腔用組成物。
  4. 更に、(C)無機酸及び/又は(D)有機酸もしくはその塩を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  5. (A)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(A−2)と、
    (C)無機酸及び/又は(D)有機酸もしくはその塩と
    を含有することを特徴とする知覚過敏抑制用口腔用組成物。
  6. (C)無機酸が、塩酸、硫酸及び硝酸から選ばれる1種以上であり、(D)有機酸もしくはその塩が、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸及びこれらの塩から選ばれる1種以上である請求項4又は5記載の口腔用組成物。
  7. 更に、(B)成分として、(A)成分以外のアルミニウム含有化合物を含有する請求項5又は6記載の口腔用組成物。
  8. ((A)成分のエステル換算量)/(組成物中のアルミニウム量)が、質量比として0.5〜150である請求項1〜7のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  9. (A)成分の含有量が、エステル換算量で1〜60質量%である請求項1〜8のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  10. 更に、(E)塩基性化合物を含有する請求項1〜9のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  11. 液状又はゲル状である請求項1〜10のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  12. 塗布剤、貼付剤、歯磨剤、洗口剤又はスプレー剤である請求項1〜11のいずれか1項記載の口腔用組成物。
  13. (A)ショ糖オクタ硫酸エステル又はその塩(但し、前記塩はアルミニウム塩を除く)(A−1)と、
    (B)アルミニウム含有化合物と
    を含有する象牙細管封鎖剤。
  14. (A)ショ糖オクタ硫酸エステルアルミニウム塩(A−2)を含有する象牙細管封鎖剤。
  15. 更に、(B)成分として、(A)成分以外のアルミニウム含有化合物を含有する請求項14記載の象牙細管封鎖剤。
  16. 請求項13〜15のいずれか1項記載の象牙細管封鎖剤を含有する知覚過敏抑制用口腔用組成物。
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