JP2021190991A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】透明部材に設けられた基準部材に起因するジャムの発生を抑制する。【解決手段】画像形成システム100は、画像形成部101によって画像が形成されたシートPを搬送する搬送手段211と、搬送手段によって搬送されているシートを読取位置において透明部材704を介して読み取る読取センサ702、703を備える読取手段700と、透明部材に対して読取センサとは反対側に設けられた基準部材831、832を読取手段が読み取ることによって得られた画像データに基づいて、シートの読み取り結果に対してシェーディング補正を行う補正手段260と、搬送方向CDに搬送されるシートを案内するシートガイド部材830と、補正手段によって補正された画像に基づいて、画像形成部によってシートの上に形成される画像の幾何特性を制御する制御手段312と、を有し、基準部材は、シートガイド部材によって覆われている。【選択図】図8

Description

本発明は、シートの画像を読み取る画像形成システムに関する。
従来、シートを搬送しながら当該シートの画像を透明部材を介してイメージセンサによって読み取る画像読取装置が知られている(特許文献1)。また、一般に、イメージセンサの光源の主走査方向における光量ムラおよび受光部の主走査方向における感度ムラを補正するために、イメージセンサによって白色基準板を読み取ってシェーディング補正が行われる。
特開2006−109406号公報
シェーディング補正を高精度に行うには、白色基準板をイメージセンサが読み取る際の白色基準板とイメージセンサとの距離は、搬送されるシートの画像をイメージセンサが読み取る際のイメージセンサとシートとの間の距離に設定される必要がある。そこで、透明部材に対してイメージセンサとは反対側、即ち、搬送路に白色基準板を設けることが考えられる。白色基準板が搬送路に設けられる場合、白色基準板によってシートが擦られ、シートに形成された画像の一部が剥がれることがある。剥がれた画像の一部は、白色基準板に付着したり浮遊したりして画像読取装置を汚す。汚れは、スジ画像の原因となる。これによって、シートの画像が正しく読み取られず、読取精度の低下が生じる。また、白色基準板が搬送路に設けられる場合、シートの先端が白色基準板に接触し、シートが折れてジャムが発生してしまう可能性がある。
上記課題に鑑み、本発明は、透明部材に設けられた基準部材に起因してジャムが発生してしまうことを抑制することを目的とする。
本発明の一実施例による画像形成システムは、
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によって前記画像が形成された前記シートを搬送する搬送手段と、
前記搬送手段によって搬送されている前記シートを案内する透明部材と、
前記搬送手段によって搬送されている前記シートの上の前記画像を、前記シートが搬送される搬送方向における読取位置において前記透明部材を介して読み取る読取センサを備える読取手段と、
前記透明部材に対して前記読取センサとは反対側に設けられた基準部材と、
前記基準部材を前記読取手段が読み取ることによって得られた画像データに基づいて、前記シートの読み取り結果に対してシェーディング補正を行う補正手段と、
前記搬送方向に搬送される前記シートを案内するシートガイド部材と、
前記補正手段によって補正された画像に基づいて、前記画像形成部によって前記シートの上に形成される前記画像の幾何特性を制御する制御手段と、
を有し、
前記基準部材は、前記シートガイド部材によって覆われていることを特徴とする。
本発明によれば、透明部材に設けられた基準部材に起因してジャムが発生してしまうことを抑制することができる。
画像形成システムの部分断面図。 画像形成装置及び調整ユニットのブロック図。 調整ユニットの断面図。 表裏見当部700を示す図。 表面読取部の断面図。 表面読取部の断面図。 CISがシェーディング補正位置へ移動された状態の表面読取部の断面図。 読取ガラスの側から見たCISの斜視図。 シェーディング駆動部の斜視図。 シェーディング駆動部の側面図。 読取部の側面図。 読取部の斜視図。 保持部の断面図。 シートライブラリを示す図。 操作部に表示されるシートライブラリ編集画面を示す図。 シートに形成されるパッチ画像を示す図。 シートを搬送する制御動作の流れ図。 変形例によるシートガイド部材の拡大図。
(画像形成システム)
図1は、画像形成システム100の部分断面図である。画像形成システム100は、画像形成装置(画像形成部)101、操作部(ユーザインタフェース)180、調整ユニット(自動調整装置)200及び後処理装置(フィニッシャ)600を有する。画像形成装置101は、記録媒体(以下、シートという)Pに画像を形成する。操作部180は、画像形成装置101における画像形成の条件を設定するためにユーザによって操作され、また、画像形成装置101の状態を表示する。調整ユニット200は、画像形成装置101によってシートPの表面に形成された画像と裏面に形成された画像との位置ずれを測定するための表裏見当を行う。後処理装置600は、画像が形成されたシートPを排出トレイ601へ排出したり、ステイプル処理、穴あけ処理、ソート処理などの後処理をしたりする。
(画像形成装置)
画像形成装置101は、電子写真方式のレーザビームプリンタである。画像形成装置101は、電子写真方式の画像形成プロセスを用いて、シートに画像を形成する。画像形成装置101としては、レーザビームプリンタのほかに、例えば、電子写真複写機(例えば、デジタル複写機)、カラーLEDプリンタ、MFP(複合機)、ファクシミリ装置及び印刷機がある。画像形成装置101は、カラー画像を形成するカラー画像形成装置に限らず、モノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置であってもよい。画像形成装置101は、電子写真画像形成装置に限らず、インクジェットプリンタ、昇華型プリンタ又は熱乾燥方式のサーマルプリンタであってもよい。
図1及び図2を用いて、画像形成装置101を説明する。図2は、画像形成装置101及び調整ユニット200のブロック図である。画像形成装置101は、プリンタコントローラ103、エンジン制御部312及びエンジン部140を有する。プリンタコントローラ103は、シートライブラリ900及び画像形状補正部320を有する。プリンタコントローラ103は、操作部180、エンジン制御部312及び調整ユニット200の通信部250に電気的に接続されている。
エンジン制御部312は、搬送ローラ駆動モータ311及びフラッパ駆動部141に電気的に接続されている。フラッパ駆動部141は、フラッパ131、132、133及び134を駆動する。エンジン制御部312は、更に、第一定着後センサ153、第二定着後センサ163、反転センサ137及びエンジン部140に電気的に接続されている。エンジン制御部312は、エンジン部140を制御して画像形成プロセス(シート給送処理を含む)を実行する。エンジン部140は、イエロー画像形成部120、マゼンタ画像形成部121、シアン画像形成部122及びブラック画像形成部123を有する。エンジン部140は、更に、給送カセット113、中間転写体106、二次転写ローラ114、第一の定着器150及び第二の定着器160を有する。
イエロー画像形成部120は、イエロー(Y)のトナー像を形成する。マゼンタ画像形成部121は、マゼンタ(M)のトナー像を形成する。シアン画像形成部122は、シアン(C)のトナー像を形成する。ブラック画像形成部123は、ブラック(K)のトナー像を形成する。イエロー画像形成部120、マゼンタ画像形成部121、シアン画像形成部122及びブラック画像形成部123は、トナーの色を除きほぼ同様の構造を有するので、以下、イエロー画像形成部120について説明する。
イエロー画像形成部120は、回転する感光ドラム105を有する。感光ドラム105の周りには、帯電器111、レーザスキャナ107、現像器112及び一次転写ローラ118が配置されている。帯電器111は、感光ドラム105の表面を均一に帯電する。レーザスキャナ107は、プリンタコントローラ103から供給される画像データに従って半導体レーザ108から出射されるレーザ光をオン/オフするレーザドライバ(不図示)を有する。半導体レーザ108から出射されたレーザ光は、回転多面鏡(不図示)によって主走査方向に偏向される。主走査方向に偏向されたレーザ光は、反射鏡109によって感光ドラム105の表面へ導かれ、感光ドラム105の均一に帯電された表面上を主走査方向に露光する。これによって、感光ドラム105の表面上に画像データに従って静電潜像が形成される。
現像器112は、感光ドラム105の表面上の静電潜像をイエロー(Y)のトナーで現像し、イエロー(Y)のトナー像を形成する。一次転写ローラ118は、トナー像とは逆極性の電圧が印加され、感光ドラム105の表面上のイエロー(Y)のトナー像を中間転写体106上に転写する。同様に、マゼンタ画像形成部121、シアン画像形成部122及びブラック画像形成部123によって形成されたマゼンタ(M)のトナー像、シアン(C)のトナー像及びブラック(K)のトナー像が中間転写体106上に順次転写される。イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー像は、中間転写体106上に重ね合わせて転写され、フルカラーのトナー像が形成される。
一方、給送カセット113に収納されたシートPは、一枚ずつ二次転写ローラ114へ搬送される。二次転写ローラ114は、シートPを中間転写体106に圧接すると同時に、トナーと逆極性のバイアスが印加される。二次転写ローラ114は、中間転写体106上のトナー像をシートPに転写する。尚、感光ドラム105及び現像器112は着脱可能である。二次転写ローラ114の手前のシートの搬送路には、シートPの給送のタイミングを図るための給送タイミングセンサ116が配置されている。また、中間転写体106の周りには、画像形成を行なう際の印字開始位置を決めるための画像形成開始位置検出センサ115及び濃度制御時にパッチ画像の濃度を測定する濃度センサ117が配置されている。濃度制御を行う際には、濃度センサ117によって、それぞれのパッチ画像の濃度が測定される。
画像形成装置101は、シートPに転写されたトナー像を加熱及び加圧してシートPにトナー像を定着させる第一の定着器150及び第二の定着器160を有する。第一の定着器150は、内部にヒータを有する定着ローラ151と、シートPを定着ローラ151に圧接させる加圧ベルト152と、定着完了を検知する第一定着後センサ153と、を含む。定着ローラ151と加圧ベルト152は、シートPを挟持して加熱及び加圧してトナー像をシートPに定着するとともに、シートPを搬送する。第二の定着器160は、シートPの搬送方向において第一の定着器150の下流に配置されている。第二の定着器160は、第一の定着器150によってシートPに定着された画像のグロスを増加させたり定着性を確保したりするために設けられている。第二の定着器160は、定着ローラ161、加圧ローラ162及び第二定着後センサ163を含む。
シートPの種類によっては、第二の定着器160を使用する必要が無い。この場合、エネルギー消費量低減の目的で、シートPは、第二の定着器160を経由せずに搬送路130へ搬送される。フラッパ131は、シートPの搬送先を第二の定着器160と搬送路130とへ切り替える。フラッパ132は、シートPの搬送先を搬送路135と排出路139とへ切り替える。例えば、フェイスアップ排出モードにおいて、第1面に画像が形成されたシートPを排出路139へ搬送するために、フラッパ132は、シートPの搬送先を排出路139へ切り替える。例えば、フェイスダウン排出モードにおいて、第1面に画像が形成されたシートPを搬送路135へ搬送するために、フラッパ132は、シートPの搬送先を搬送路135へ切り替える。シートPの後端がフラッパ134を通過すると、シートPの搬送方向が反転され、シートPの搬送先は、フラッパ134によって排出路139へ切り替えられる。
例えば、両面印刷モードにおいて、シートPの第1面に調整用チャート(測定用テストパターン)が印刷された後にシートPの第2面に調整用チャートを印刷するために、フラッパ132は、シートPの搬送先を搬送路135へ切り替える。搬送路135へ搬送されたシートPは、反転部136へ搬送される。反転部136へ搬送されたシートPは、反転センサ137によってシートPの後端が検出された後、シートPの搬送方向が反転される。フラッパ133は、シートPの搬送先を搬送路138へ切り替える。これによって、シートPの表裏が反転される。シートPは、搬送路138から中間転写体106と二次転写ローラ114との間の二次転写ニップへ搬送される。二次転写ニップでシートの第2面に調整用チャートが転写される。両面に調整用チャートが印刷されたシートPは、排出路139から調整ユニット200へ搬送される。
(調整ユニット)
調整ユニット200は、シートPの搬送方向において、画像形成装置101の下流に配置される。図3は、調整ユニット200の断面図である。調整ユニット200は、スルーパス230と、下側へ迂回された測定パス(搬送路)231と、スルーパス230又は測定パス231から調整ユニット200の下流に配置された後処理装置600へシートを排出するための排出パス232と、を有する。測定パス231には、シートPの両面に形成された調整用チャートを読み取る表裏見当を行う測定部としての表裏見当部(画像読取装置)700が設けられている。調整ユニット200は、シートPの搬送先をスルーパス230と測定パス231とへ切り替えるフラッパ221を有する。
表裏見当部700によって表裏見当が行われない場合、フラッパ221は、シートPの搬送先をスルーパス230へ切り替える下向きの状態で待機する。調整ユニット200は、画像形成装置101からシートPを受け取り、第一の搬送ローラ201によってシートPをスルーパス230へ搬送する。シートPは、第二の搬送ローラ202及び第三の搬送ローラ203によってスルーパス230から排出パス232へ搬送される。シートPは、第四の搬送ローラ204によって後処理装置600へ排出される。
一方、表裏見当部700によって表裏見当が行われる場合、フラッパ221は、シートPの搬送先を測定パス231へ切り替える上向きの状態で待機する。調整ユニット200は、画像形成装置101からシートPを受け取り、第一の搬送ローラ201によってシートPを測定パス231へ搬送する。シートPは、搬送ローラ対205、206、207、208、209及び210によって表裏見当部700へ搬送される。表裏見当部700は、搬送ローラ対211、212及び213によってシートPを搬送しながら、シートPの両面に形成された調整用チャートを読み取る。シートPは、搬送ローラ対214によって排出パス232へ搬送され、第四の搬送ローラ204によって後処理装置600へ排出される。
図2に示すように、調整ユニット200は、通信部250、画像処理部260及び制御部(制御手段)251を有する。通信部250は、画像処理部260及び制御部251に電気的に接続されている。通信部250は、画像形成装置101のプリンタコントローラ103に電気的に接続されている。調整ユニット200は、更に、搬送モータ252、搬送路センサ253、フラッパ切替モータ240、バッキングモータ834、シェーディングモータ810、フォトセンサ816、イメージセンサ702及びイメージセンサ703を有する。搬送モータ252、搬送路センサ253、フラッパ切替モータ240、バッキングモータ834、シェーディングモータ810、フォトセンサ816、イメージセンサ702及びイメージセンサ703は、制御部251に電気的に接続されている。画像処理部260は、イメージセンサ702及びイメージセンサ703に電気的に接続されている。エンジン制御部(制御手段)312は、イメージセンサ701及びイメージセンサ702が読み取った画像に基づいて、画像形成装置101によって記録媒体上に形成される画像の幾何特性を制御する 。
(表裏見当部)
図4を用いて、表裏見当部700の構造を説明する。図4は、表裏見当部700を示す図である。表裏見当部700は、シートPの形状とシートPに形成された画像パターンの形状および位置関係を測定する。高精度な測定結果を得るためにはシートP毎の形状ばらつきや印字位置ばらつきを平均化する必要があるので、複数枚のシートPを測定する。複数枚のシートPを測定する調整時間を短縮するために、表裏見当部700は、シートPを搬送しながら測定する。また、表裏見当部700のサイズは、小型であることが望ましいので、表裏見当部700は、コンタクトイメージセンサ(CIS)であるイメージセンサ(読取センサ)702及び703を用いている。
表裏見当部700は、シートPの表面を読み取る表面読取部(読取手段)911と、シートPの裏面を読み取る裏面読取部(読取手段)912と、を備える。表面読取部911は、表面用読取ボックス901と、透明部材(光透過部材)としての読取ガラス(ガラス板)704と、バッキングローラ706及び707と、を備える。裏面読取部912は、裏面用読取ボックス902と、読取ガラス704と、バッキングローラ706及び707と、を備える。読取ガラス704は、測定パス231の一部を形成する。表面用読取ボックス901は、測定パス231の一方の側に配置されている。裏面用読取ボックス902は、測定パス231の他方の側に配置されている。表面用読取ボックス901及び裏面用読取ボックス902は、搬送方向CDに搬送されるシートPの表面と裏面を連続して読み取る。表面用読取ボックス901及び裏面用読取ボックス902のそれぞれは、読取手段としての複数のイメージセンサ(以下、CISという)702及び703が設けられている。表面用読取ボックス901及び裏面用読取ボックス902のそれぞれは、読取ガラス704を介して測定パス231に対向して配置されている。バッキングローラ706及び707は、読取ガラス704に対向して測定パス231の反対の側に配置されている。
搬送ローラ対(搬送手段)211、212及び213は、シートPを搬送方向CDに安定した搬送速度で搬送する。搬送ローラ対211、212及び213は、搬送モータ(駆動手段)252によって駆動される。読取ガラス704は、表面用読取ボックス901のCIS702、703及び裏面用読取ボックス902のCIS702、703の焦点深度方向におけるシートPの位置を安定化させるためにシートPの移動を案内するガイド部材として機能する。バッキングローラ706及び707表面は、シートPの端部とのコントラストを明確化するために黒色である。バッキングローラ706及び707は、バッキングモータ834によって駆動される。
(読取部)
表面読取部911の構成は、裏面読取部912の構成と同様であるため、以下、表面読取部911について説明し、裏面読取部912の説明を省略する。図5及び図6は、表面読取部911の断面図である。図5及び図6を用いて、表面読取部911にシートPが搬送される状態を説明する。CIS702は、読取ガラス704を介してバッキングローラ706に対向して配置されている。CIS703は、読取ガラス704を介してバッキングローラ707に対向して配置されている。CIS702及び703は、キャリッジ(担持体)835によって担持されている。CIS702及び703は、キャリッジ835によって搬送方向CDに沿う副走査方向Yに移動可能である。
シートPは、透明な読取ガラス704の上面へ搬送ローラ対211によって搬送方向CDに搬送される。読取ガラス704の測定パス(搬送路)231の側の面(第一の面)には、複数の白色基準板(複数の基準部材)831及び832が配置されている。白色基準板831及び832は、読取ガラス704に対してCIS702及び703とは反対側に設けられている。白色基準板831及び832の上にシートガイド部材830が配置されている。シートPは、シートガイド部材830上を搬送され、CIS702とバッキングローラ706の間の読取位置及びCIS703とバッキングローラ707の間の読取位置を通過し、図6に示すように下流側の搬送ローラ対212によって搬送される。
CIS702及び703は、それぞれ光源を有する発光部805からシートPへ光を照射し、ロッドレンズアレイ等によってシートPからの反射光をライン状の受光部(受光センサ面)806に集光する。CIS702及び703によって受光された反射光は、光電変換され、出力信号として画像処理部260へ出力される。画像処理部260は、CIS702及び703の出力信号に基づいて画像データを生成する。読取位置RPに位置されたCIS702及び703は、読取ガラス704上を一定の速度で搬送されるシートPの画像をシート流し読み方式で読み取る。画像処理部260は、CIS702及び703の出力信号に基づいて、後述するシートPの表面測定パターン画像822を生成する。
バッキングローラ706及び707は、シートPの搬送速度(読み取り速度)とほぼ同じ周速で図5及び図6の矢印方向に回転するように、バッキングモータ834によって駆動される。バッキングローラ706及び707は、CIS702及び703の読取位置RPに搬送されるシートPの暴れ(ふらつき)を軽減させるように、バッキングローラ706及び707と読取ガラス704との間の隙間(ギャップ)が設定されている。バッキングローラ706及び707のそれぞれの軸方向の両端部には、読取ガラス704に当接してバッキングローラ706及び707と読取ガラス704との間の隙間を保証するための突当ローラ(隙間保証部材)708及び709が配置されている。バッキングローラ706及び707と読取ガラス704との間の隙間は、搬送されるシートPの厚みにマージン(余裕隙間)を加えて得られる。シートPが暴れてもシートPの表面(読取面)がCIS702及び703の読取可能範囲内に収まるように、隙間が設定される。
(シェーディング補正)
図7及び図8を用いて、シェーディング補正を説明する。図7は、CIS702及び703がシェーディング補正位置SHへ移動された状態の表面読取部911の断面図である。図8は、読取ガラス704の側から見たCIS702及び703の斜視図である。シェーディング補正を実行するために、CIS702及び703は、キャリッジ835によって、シートPの搬送方向CDにおいて下流側の読取位置RP(図6)から上流側のシェーディング補正位置SH(図7)へ副走査方向Yに移動される。
CIS702及び703は、発光部805の光量ムラ及び受光部806の感度ムラによって、一様な画像読取を行うことができない。そこで、一様な画像読取を可能にするために、シェーディング補正が実行される。シェーディング補正において、CIS702及び703は、読取ガラス704を介して白色基準板831及び832を読み取る。白色基準板831及び832の読取面は、全面的に色味が管理されている。CIS702及び703は、読み取り結果としての出力信号(画像データ)を画像処理部260へ出力する。画像処理部(補正手段)260は、白色基準板831及び832を読み取ったときのCIS702及び703の出力信号に基づいて、シートPを読み取ったときの画像データを補正するための補正値を生成する。制御部251は、シートPを照射する発光部805の発光量を補正値に基づいて補正したり、シートPを読み取ったときの受光部806の出力信号を増幅する増幅率(ゲイン)を補正値に基づいて補正したりする。このように、白色基準板831及び832の読取結果に基づいて、発光部805の発光量及び/又は受光部806の増幅率(ゲイン)を調整することによって、CIS702及び703がシートPを一様に読み取ることができる。
本実施例において、シェーディング補正位置SH(図7)は、シートPの搬送方向CDにおいて読取位置RP(図6)の上流側に配置されている。したがって、白色基準板831及び832は、シートPの搬送方向CDにおいて読取位置RPの上流側に配置されている。白色基準板831及び832は、CIS702及び703の焦点深度方向において測定パス231を搬送されるシートPとできるだけ同じ高さであるほうが、シェーディング補正の精度が向上する。そこで、本実施例においては、白色基準板831及び832は、読取ガラス704の測定パス231の側の面(上面)に配置されている。
仮に、白色基準板831及び832が、シートPの搬送方向CDにおいて読取位置RP(図6)の下流側で読取ガラス704の上面に配置されたとする。その場合、バッキングローラ706、707によって焦点深度方向において規制され且つ読取位置RPを通過したシートPの先端が白色基準板831及び832に引っ掛かりジャムを生じることがある。ジャムの発生を防止するために、読取ガラス704の下面(裏側)に白色基準板831及び832を配置すると、シェーディング補正の精度が低下する。そこで、本実施例においては、上述したように、白色基準板831及び832は、シートPの搬送方向CDにおいて読取位置RP(図6)の上流側で読取ガラス704の測定パス231の側の面(上面)に配置されている。
白色基準板831及び832は、印刷又は塗装によって読取ガラス704の測定パス231の側の面(上面)に形成されてもよい。または、白色基準板831及び832は、接着剤又は両面テープによって読取ガラス704の測定パス231の側の面(上面)に貼り付けられてもよい。白色基準板831及び832は、全面的に色味が管理された白色基準の面が読取ガラス704の表面側にくるように設けられている。白色基準板831及び832は、高価であり、傷やゴミ等が付着しないように取り扱われる。
図8に示すように、CIS702とCIS703は、主走査方向X(幅方向)と副走査方向Y(搬送方向CD)とにずれて配置(千鳥配置)されている。二つのCIS702及び703を一部重複するように主走査方向Xにずらして配置することによって、一つのCIS702によって読み取ることができる読取領域より広い読取領域を読み取ることができる。本実施例においては、二つのCIS702及び703を一部重複するように主走査方向Xにずらして配置することによって、主走査方向XにおけるシートPの幅より広い読取領域を読み取ることができる。CIS702及び703は、シートPの画像とともに、背景であるバッキングローラ706及び707の黒色の領域を読み取ることによって、シートPの主走査方向における端部と黒色の領域とのコントラストがアップしてシートPの端部を検出することができる。これによって、表裏見当の精度が向上する。
また、CIS702及び703と同様に、白色基準板831及び832も、図8に示すように、主走査方向Xと副走査方向Yとにずらして配置(千鳥配置)されている。これによって、白色基準板831及び832の面積を小さくして、コストを低減することができる。さらに、白色基準板831及び832を覆うように、シートガイド部材(ガイドシート)830が配置されている。シートガイド部材830は、搬送されるシートPの先端が白色基準板831及び832に引っ掛からないように白色基準板831及び832の全面を覆って白色基準板831及び832に接着されている。この結果、ジャムが生じることを抑制することができる。千鳥状に配置された白色基準板831及び832は、搬送方向CDの上流側の読取ガラス704の上面に配置され、シートガイド部材830によって覆われているので、シートPの先端が白色基準板831及び832に接触してしまうことを抑制することができる。即ち、測定パス(搬送路)231に設けられた白色基準板831及び832に起因してジャムが発生してしまうことを抑制できる。また、白色基準板831及び832が汚れることなく、読取精度の低下が抑制される。
シートガイド部材830は、読取ガラス704の上流に配置された搬送ローラ対211と読取ガラス704との間で測定パス231の一部を形成する搬送ガイド部材833に滑らかに連なるように読取ガラス704に貼り付けられていてもよい。また、シートガイド部材830の搬送方向CDにおける上流端部は、搬送ガイド部材833の上面に設けられてもよい。図18は、変形例によるシートガイド部材836の拡大図である。シートガイド部材836は、読取ガラス704の測定パス231の側の面に設けられた白色基準板831及び832を覆うように設けられている。これによって、シートPの先端が白色基準板831及び832に接触してしまうことを抑制でき、ジャムが発生することを抑制できる。また、シートガイド部材836の搬送方向CDの上流端部836aは、搬送ガイド部材833の上面を覆うように設けられている。シートガイド部材836の上流端部836aは、搬送ローラ対211のニップ線(2つのローラの共通接線)NLより下方に設けられているとよい。これによって、シートPの先端縁は、シートガイド部材836の上流端部836aの上面によって測定パス231へ適切に案内される。また、シートガイド部材836の上流端部836aの上流縁836bは、搬送方向CDにおいて、搬送ガイド部材833の上流縁833aより上流に位置しているとよい。これによって、シートPがシートガイド部材836の上流端部836aの上流縁836b又は搬送ガイド部材833の上流縁833aに接触してしまうことを抑制でき、ジャムが発生することを抑制できる。
(シェーディング駆動部)
図9及び図10を用いて、シェーディング駆動部840を説明する。図9は、シェーディング駆動部840の斜視図である。図10は、シェーディング駆動部840の側面図である。シェーディング駆動部840は、シェーディングモータ810、モータギヤ811、ギヤプーリ812、タイミングベルト813、アイドラプーリ814及びスライドガイド軸815を有する。シェーディング駆動部840は、更に、フォトセンサ816、センサフラグ817、ベルト保持部818及びキャリッジ835を有する。
キャリッジ835は、CIS702及び703を保持する。スライドガイド軸815は、シートPの搬送方向CDに平行な副走査方向Yに延在している。スライドガイド軸815は、キャリッジ835を副走査方向Yにスライド移動可能に支持する。キャリッジ835には、ベルト保持部818が設けられている。ベルト保持部818は、タイミングベルト813の一部を保持し、タイミングベルト813に固定されている。タイミングベルト813は、ギヤプーリ812のプーリ及びアイドラプーリ814に巻き掛けられている。アイドラプーリ814は、タイミングベルト813を張る。ギヤプーリ812のギヤは、駆動源であるシェーディングモータ810のモータギヤ811に噛合する。シェーディングモータ810の駆動力は、モータギヤ811及びギヤプーリ812を介してタイミングベルト813へ伝達される。
シェーディングモータ810が回転することによって、タイミングベルト813を介してキャリッジ835が副走査方向Yに移動される。キャリッジ835には、センサフラグ817が設けられている。フォトセンサ816は、キャリッジ835の移動に伴うセンサフラグ817による光の透過及び遮光を検出する。フォトセンサ816によるセンサフラグ817の検出タイミングに基づいて、キャリッジ835のホームポジション及び停止位置が制御される。フォトセンサ816の検出結果に基づいてシェーディングモータ810を制御することによって、CIS702及び703を読取位置RPとシェーディング補正位置SHとの間で往復移動させることができる。
表面読取部911は、画像形成装置101から排出されるシートPを連続的に読み込むことができる。電子写真方式の画像形成装置101において、シートPは、給送カセット113から排出路139まで多数のローラによって搬送されるので、シートPに静電気が帯電することがある。
本実施例によるシートガイド部材830は、搬送されるシートPとの擦れによって発生する摩擦静電気を抑えるために、導電部材、例えば、ステンレスシートで形成され、アース(グラウンド)をとっている。シートガイド部材830は、以下に説明する保持部740によって読取ガラス704とともに表面用読取ボックス901に保持され、アースされる。
(読取ガラス保持部)
図11、図12及び図13を用いて、透明な読取ガラス704を保持する保持部740、741、742及び743を説明する。図11は、表面読取部911の側面図である。図12は、表面読取部911の斜視図である。図13は、保持部740及び741の断面図である。導電性の筐体である表面用読取ボックス901は、導通可能な金属板(導電部材)で形成された箱形状の構造体であり、内部に、CIS702及び703を備える。保持部740、741、742及び743は、ガラス座面760、761、762及び763と、押さえ部材750,751、752及び753と、からなる。
ガラス座面760、761、762及び763は、表面用読取ボックス901の読み取り面(上面)側の4隅に配置されている。ガラス座面760、761、762及び763は、表面用読取ボックス901の内部へ突出した部分である。読取ガラス704は、ガラス座面760、761、762及び763によって支持される。ガラス座面760、761、762及び763は、ほぼ同一平面上に精度良く配置されているので、ガラス座面760、761、762及び763に載せられている読取ガラス704も平面状態に維持される。
押さえ部材750、751、752及び753は、バネ性を有する金属板、例えば、板バネによって形成されている。読取ガラス704は、押さえ部材750、751、752及び753の付勢力によって表面用読取ボックス901に対して保持される。図11、図12及び図13からわかるように、押さえ部材750、751、752及び753は、ほぼL字型の断面形状を有する。図13に示すように、押さえ部材750の一端部は、導電性のシートガイド部材830を読取ガラス704との間に挟み、シートガイド部材830に当接して矢印770で示す方向に付勢力を付与する。押さえ部材750の他端部は、表面用読取ボックス901に固定される。押さえ部材(保持手段)750は、読取ガラス704を保持する保持機能に加えて、金属製で導電性を備えた性質によって、静電気を通電するための通電経路(除電経路)771(図12)の一部を構成する。シートPの静電気は、図12の通電経路771によって示すように、導電性のシートガイド部材830から、金属性の押さえ部材750を通り、金属製の筐体である表面用読取ボックス901へ伝わる。静電気は、さらに、表面用読取ボックスから突出する金属製の位置決めピン755を通じて調整ユニット200の本体200a(図3)へ伝わる。
押さえ部材750は、押さえ部材750がシートガイド部材830に確実に接触するように、所定力以上の付勢力をシートガイド部材830に対して付与する。押さえ部材751、752及び753は、所定力以上の付勢力を読取ガラス704に対して付与して読取ガラス704を表面用読取ボックス901に対して保持する。押さえ部材750、751、752及び753は、ネジ745によって表面用読取ボックス901に固定される。押さえ部材750は、金属製のネジ745によって確実に表面用読取ボックス901に電気的に接続される。表面用読取ボックス901から突出する金属製の位置決めピン755は、調整ユニット200の本体200aの穴(不図示)に挿入され、固定される。本体200aに設けられた穴(不図示)は金属製フレームに形成されているので、表面用読取ボックス901は、位置決めピン755を介して調整ユニット200の本体200aに確実に電気的に接続される。このように、静電気の通電経路771が形成されているので、シートPの静電気が表面読取部911に溜まることがないように、シートPの静電気が通電経路771を通して調整ユニット200の本体200aへ伝えられる。
搬送されるシートPは、シートガイド部材830に沿って接触しながら搬送され、シートPに帯電した静電気をシートガイド部材830へ効率的に落とす。シートガイド部材830は、読取位置RPの上流部へ延在しているので、画像読み取りの直前までシートPの静電気をシートガイド部材830に落とすことができる。また、シートPの全幅において除電が可能である。シートガイド部材830へ落とされた静電気は、押さえ部材750を通じて本体200aへ流れる。
シートPは、読取ガラス704とバッキングローラ706との間の隙間δ(図11)に向けて搬送される。表面読取部911は、隙間δを搬送されるシートPの画像を読み取る。シートPは、バッキングローラ706の両端部に設けられた突当ローラ709の間に設けられた通紙幅W0のシート搬送領域内を搬送される。シートガイド部材830の幅W1は、通紙幅W0より大きい(W1>W0)。シートガイド部材830は、通紙幅W0のシート搬送領域の外側へ延在している。押さえ部材750は、通紙幅W0のシート搬送領域の外側に配置されシートガイド部材830を保持する。
読取ガラス704に荷重を加える突当ローラ709及び押さえ部材750を、通紙幅W0のシート搬送領域の外側で互いに近接して配置することによって、読取ガラス704の変形を抑え、平面性を確保している。押さえ部材750は、突当ローラ709より外側でシートガイド部材830に当接しているとよい。突当ローラ709は、所定の加圧力で読取ガラス704に当接している。押さえ部材750は、所定力以上の付勢力で読取ガラス704を付勢する。付勢力を付与する押さえ部材750、751、752及び753の一端部に対向する位置またはその近傍には、読取ガラス704が載置されるガラス座面760、761、762及び763がそれぞれ配置されている。ガラス座面760、761、762及び763が突当ローラ709の加圧力および押さえ部材750、751、752及び753の付勢力を受けることによって、読取ガラス704の平面性が確保される。
仮に、通紙幅W0のシート搬送領域内に押さえ部材750が配置されると、読取ガラス704が押さえ部材750の付勢力によって変形し、読取ガラス704とバッキングローラ706との間の隙間δが部分的に広がる。隙間δが広がると、シートPとCIS702及び703との間の距離が離れ、シートPがCIS702及び703の焦点位置から外れることがある。シートPがCIS702及び703の焦点位置から外れると、CIS702及び703によって読み取られる画像の質が低下する。そこで、本実施例において、押さえ部材750は、通紙幅W0のシート搬送領域の外側に配置されている。
読取ガラス704の平面性を確保するために、ガラス座面760、761、762及び763は、同一平面上に高精度で形成されている。読取ガラス704の平面性を確保するために、押さえ部材750、751、752及び753並びに突当ローラ708及び709は、シート搬送領域の外側で互いに近接して配置されている。押さえ部材750が静電気の通電経路を形成するので、確実にシートPの除電が行われる。したがって、静電気を帯びたシートPが表面読取部911に吸着される。その結果、シートが帯電することに起因して搬送抵抗が生じ、当該搬送抵抗に起因して、ジャムや搬送ムラが発生することを防止できる。
シート搬送領域の通紙幅W0より大きい幅W1を有する導電性のシートガイド部材830が、シートPの搬送方向CDにおいて表面読取部911の上流側部分上に配置される。導電性の押さえ部材750がシート搬送領域の外側に配置される。押さえ部材750は、シートガイド部材830を介して読取ガラス704を保持する。本実施例によれば、読取ガラス704の平面性を低下させることなく、簡単な構造で確実にシートガイド部材830をアースすることができる。
(表裏見当のフィードバック構成)
表裏見当部700による測定と、測定結果のフィードバック先について説明する。図14は、シートライブラリ900を示す図である。図14に示すように、シートの種類910に対応して表面用の第一の幾何調整値921及び裏面用の第二の幾何調整値922が設定される。図15は、操作部180に表示されるシートライブラリ編集画面1001を示す図である。ユーザは、シートライブラリ編集画面1001からシートの種類910を選択し、設定することができる。画像形成装置101は、ユーザによる操作部180の操作により、図15に示すシートライブラリ編集画面1001内の印字位置調整1002からリクエストを受けると、シートPに調整用チャートとしてのパッチ画像820(図16)を形成する。
図16は、シートPに形成されるパッチ画像820を示す図である。表裏見当部700は、シートPを搬送ローラ対211、212及び213によって搬送しながら、調整用チャートとしてのパッチ画像820が形成されたシートPの表面を表面用読取ボックス901のCIS702及び703によって読み取る。CIS702及び703によって連続的にシートPの表面を読み取り、読み取られたライン画像をつなぎ合わせることで画像データを合成し、合成された画像から測定を行なう。同様に、裏面用読取ボックス902のCIS702及び703は、搬送ローラ対211、212及び213によって搬送されるシートPの裏面を読み取る。
図16(a)は、パッチ画像820が形成されたシートPの表面を表面用読取ボックス901のCIS702及び703によって読み取った表面測定パターン画像822を示す図である。4つのパッチ画像820は、表面測定パターン画像822の四隅の領域に形成されている。表面測定パターン画像822は、シートPの搬送方向CDにおける先端縁822a及び後端縁822bと、搬送方向CDに沿う左側縁822c及び右側縁822dと、を含む。シートPの搬送方向CDを副走査方向Yとし、副走査方向Yに直交する方向を主走査方向Xとする。
画像処理部260は、表面測定パターン画像822からシートPの検出座標(X01,Y01)、(X11,Y11)、(X21,Y21)及び(X31,Y31)を算出する。画像処理部260は、表面測定パターン画像822からパッチ画像820の検出座標(X41,Y41)、(X51,Y51)、(X61,Y61)及び(X71,Y71)を算出する。画像処理部260は、検出座標(X01,Y01)〜(X71,Y71)に基づいて、表面の画像の歪み量およびシートPと画像との位置ずれ量を測定する。画像処理部260は、表面の画像の歪み量および位置ずれ量に基づいて、画像形状補正部320での形状修正指示が可能な第一の幾何調整値921(図14)を算出する。第一の幾何調整値921は、リード位置、サイド位置、主走査倍率、副走査倍率、直角性及び回転量を含む。
図16(b)は、パッチ画像820が形成されたシートPの裏面を裏面用読取ボックス902のCIS702及び703によって読み取った裏面測定パターン画像823を示す図である。4つのパッチ画像820は、裏面測定パターン画像823の四隅の領域に形成されている。裏面測定パターン画像823は、シートPの搬送方向CDにおける先端縁823a及び後端縁823bと、搬送方向CDに沿う左側縁823c及び右側縁823dと、を含む。
画像処理部260は、裏面測定パターン画像823からシートPの検出座標(X02,Y02)、(X12,Y12)、(X22,Y22)及び(X32,Y32)を算出する。画像処理部260は、裏面測定パターン画像823からパッチ画像820の検出座標(X42,Y42)、(X52,Y52)、(X62,Y62)及び(X72,Y72)を算出する。画像処理部260は、検出座標(X02,Y02)〜(X72,Y72)に基づいて、裏面の画像の歪み量およびシートPと画像との位置ずれ量を測定する。画像処理部260は、裏面の画像の歪み量および位置ずれ量に基づいて、画像形状補正部320での形状修正指示が可能な第二の幾何調整値922(図14)を算出する。第二の幾何調整値922は、リード位置、サイド位置、主走査倍率、副走査倍率、直角性及び回転量を含む。
画像処理部260によって算出された第一の幾何調整値921及び第二の幾何調整値922は、通信部250を通じて画像形成装置101内のシートライブラリ900へ送信される。第一の幾何調整値921及び第二の幾何調整値922は、表面用パラメータ及び裏面用パラメータとしてシートライブラリ900に保存される。このようにして、シートの種類910毎にシートライブラリ900に設定値が保存される。プリントジョブが実行されるシートの種類910に従ってシートライブラリ900から設定値を読みだして画像位置及び画像歪みを修正することによって、高精度に表裏印字位置が修正されたプリント画像を出力することが可能となる。ここで、本説明で例示した表面測定パターン画像822及び裏面測定パターン画像823は、プリントジョブの実行前に測定されてもよいし、プリントジョブの実行中にキャリブレーションとして所定のタイミングで自動的に測定されてもよい。
(制御動作)
以下、図17を用いて、画像形成装置101及び調整ユニット200においてシートPを搬送する制御動作を説明する。図17は、シートPを搬送する制御動作の流れ図である。制御部251は、内部メモリ(不図示)に保存されたプログラムに従って制御動作を実行する。ユーザによって操作部180からジョブが投入されると、制御部251は、制御動作を開始する。制御部251は、ジョブが通常のプリントジョブであるか否かを判断する(S1101)。ジョブが通常のプリントジョブである場合(S1101でYES)、制御部251は、画像形成装置101及び調整ユニット200の各部材をホームポジション(HP)で待機させる(S1102)。この時、調整ユニット200内でシートPをスルーパス230へ案内するために、制御部251は、フラッパ221を下向き(スルーパス用位置)で待機させる(S1102)。
画像形成装置101は、シートPに画像を形成する(S1103)。調整ユニット200は、画像が形成されたシートPを画像形成装置101から受け取る(S1104)。制御部251は、搬送モータ252を制御し、シートPを第一の搬送ローラ201、第二の搬送ローラ202、第三の搬送ローラ203及び第四の搬送ローラ204によってスルーパス230を通して後処理装置600へ排出する(S1105)。制御部251は、シートPが最終シートであるか否かを判断する(S1106)。シートPが最終シートでない場合(S1106でNO)、制御部251は、処理をS1101へ戻す。シートPが最終シートである場合(S1106でYES)、制御部251は、制御動作を終了する。
一方、ユーザが操作部180によってシートライブラリ900からシートの種類910を選択し、印字位置調整1002を選択すると、表裏見当ジョブが投入される。ジョブが表裏見当ジョブである場合(S1101でNO)、制御部251は、画像形成装置101及び調整ユニット200の各部材をホームポジション(HP)で待機させる(S1107)。この時、調整ユニット200内でシートPを測定パス231へ案内するために、制御部251は、フラッパ221を上向き(測定パス用位置)で待機させる(S1107)。
画像形成装置101は、シートPの両面に調整用チャートとしてのパッチ画像820を形成する(S1108)。制御部251は、シートPの両面の読み取り前に、CIS702及び703をシェーディング補正位置SHへ移動し、シェーディング補正を実行する(S1109)。制御部251は、CIS702及び703を読取位置RPへ移動する(S1110)。調整ユニット200は、パッチ画像820が形成されたシートPを受け取る(S1111)。調整ユニット200へ搬送されたシートPは、フラッパ221によって測定パス231へ搬送される(S1112)。シートPは、搬送ローラ対205、206、207、208、209及び210によって表裏見当部700へ搬送される。
制御部251は、表面用読取ボックス901及び裏面用読取ボックス902のそれぞれのCIS702及び703によってシートPの両面に形成されたパッチ画像820及びシートPを読み取る(S1113)。画像処理部260は、CIS702及び703の読取結果から表面測定パターン画像822及び裏面測定パターン画像823を得る。表裏見当部700において高精細なライン画像合成が行なわれ、シートP上のパッチ画像820の印字位置ずれやシートPの形状の測定が行なわれる。画像処理部260は、表面測定パターン画像822及び裏面測定パターン画像823から第一の幾何調整値921及び第二の幾何調整値922を算出する。画像処理部260は、通信部250を通じて画像形成装置101のシートライブラリ900に第一の幾何調整値921及び第二の幾何調整値922を保存する(S1114)。これによって、表裏見当合わせのための印字位置調整を終了する。
表裏見当部700を通過したシートPは、搬送ローラ対214によってスルーパス230へ搬送される(S1115)。その後、シートPは、第三の搬送ローラ203によって排出パス232へ搬送され、第四の搬送ローラ204によって後処理装置600へ排出される(S1105)。制御部251は、シートPが最終シートであるか否かを判断し(S1106)、シートPが最終シートである場合(S1106でYES)、制御部251は、制御動作を終了する。
本実施例によれば、読取ガラス704の測定パス(搬送路)231の側の表面に設けられた白色基準板831及び832に起因してジャムが発生してしまうことを抑制することができる。
100・・・画像形成システム
101・・・画像形成装置
211・・・搬送ローラ対
260・・・画像処理部
312・・・エンジン制御部
700・・・表裏見当部
702、703・・・CIS
704・・・読取ガラス
830・・・シートガイド部材
831、832・・・白色基準板
P・・・シート
CD・・・搬送方向

Claims (16)

  1. シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって前記画像が形成された前記シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されている前記シートを案内する透明部材と、
    前記搬送手段によって搬送されている前記シートの上の前記画像を、前記シートが搬送される搬送方向における読取位置において前記透明部材を介して読み取る読取センサを備える読取手段と、
    前記透明部材に対して前記読取センサとは反対側に設けられた基準部材と、
    前記基準部材を前記読取手段が読み取ることによって得られた画像データに基づいて、前記シートの読み取り結果に対してシェーディング補正を行う補正手段と、
    前記搬送方向に搬送される前記シートを案内するシートガイド部材と、
    前記補正手段によって補正された画像に基づいて、前記画像形成部によって前記シートの上に形成される前記画像の幾何特性を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記基準部材は、前記シートガイド部材によって覆われていることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記シートガイド部材は、導電部材で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記読取手段は、千鳥状に配置された複数の読取センサを備え、
    前記基準部材は、前記複数の読取センサによって読み取ることができるように前記複数の読取センサと同様に前記千鳥状に配置された複数の基準部材を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記基準部材は、前記搬送方向において、前記読取位置の上流に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  5. 前記透明部材は、ガラス板であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  6. 前記基準部材は、白色基準板であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  7. 前記読取センサは、コンタクトイメージセンサであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  8. シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によって前記画像が形成された前記シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送されている前記シートを案内する透明部材と、
    前記搬送手段によって搬送されている前記シートの上の前記画像を、前記シートが搬送される搬送方向における読取位置において前記透明部材を介して読み取る読取センサを備える読取手段と、
    前記透明部材に対して前記読取センサとは反対側に設けられた基準部材と、
    前記基準部材を前記読取手段が読み取ることによって得られた画像データに基づいて、前記シートの読み取り結果に対してシェーディング補正を行う補正手段と、
    前記透明部材の一部を覆い、前記搬送方向に搬送される前記シートを案内する導電性のシートガイド部材と、
    前記読取手段が設けられた導電性の筐体と、
    前記透明部材を前記筐体に保持する導電性の保持手段と、
    を有し、
    前記保持手段は、前記シートガイド部材を前記透明部材に対して付勢するように前記シートガイド部材に当接することを特徴とする画像形成システム。
  9. 前記保持手段は、金属製の板バネによって形成されていることを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記搬送方向に直交する幅方向において、前記シートガイド部材の幅は、前記シートが搬送されるシート搬送領域の幅よりも大きく、
    前記保持手段は、前記幅方向において前記シート搬送領域の外側で前記シートガイド部材に当接していることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成システム。
  11. 前記透明部材に関して、前記読取手段に対向して配置されたバッキングローラと、
    前記バッキングローラの両端部に設けられ、前記透明部材に当接して前記透明部材と前記バッキングローラとの間の隙間を保証する突当ローラと、
    を備え、
    前記保持手段は、前記突当ローラに近接して配置されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  12. 前記読取手段は、千鳥状に配置された複数の読取センサを備え、
    前記基準部材は、前記複数の読取センサによって読み取ることができるように前記複数の読取センサと同様に前記千鳥状に配置された複数の基準部材を含むことを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  13. 前記基準部材は、前記搬送方向において、前記読取位置の上流に配置されていることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  14. 前記透明部材は、ガラス板であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  15. 前記基準部材は、白色基準板であることを特徴とする請求項8乃至14のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  16. 前記読取センサは、コンタクトイメージセンサであることを特徴とする請求項8乃至15のいずれか一項に記載の画像形成システム。
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