JP2021190243A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排気排水弁以外の凍結に起因して燃料電池スタック内に不純物が蓄積することを抑制できる技術を提供する。【解決手段】燃料電池システムは、セルを有する燃料電池スタックと、燃料電池スタックにアノードガスを供給するアノードガス供給部と、循環流路と、ポンプと、スタック温度を取得する温度測定部と、アノードガス供給部とポンプとを制御する制御部と、を備える。制御部は、アノードガス供給部およびポンプを制御して、燃料電池システムの始動時に掃気処理を行った後に、暖機運転を行う場合において、スタック温度が予め定められた閾値温度以下であり、かつ、燃料電池システムの前回の停止後、掃気処理を行ったと判断できる場合、ポンプを停止して暖機運転を行い、スタック温度が閾値温度より高い場合、または、燃料電池システムの前回の停止後、今回の始動までの間に掃気処理を行ったと判断できない場合、ポンプを駆動して暖機運転を行う。【選択図】図2

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムにおいて、低温始動時に、カソードガスの流路に設けられたエアコンプレッサや弁等の補機部品を制御して、燃料電池スタックに供給するカソードガス、例えば、空気の供給量を少なくして低効率で発電を行い、燃料電池スタックを暖める暖機運転を行うものがある。また、暖機運転の前には発電不良を起こさないために掃気処理と呼ばれる燃料電池スタック内の水の排出や窒素等の不純物の排気を行うものがある。特許文献1には、掃気処理時にアノードガスの排出機構からの排出機能が正常でない場合、例えば排気排水弁が凍結している場合にポンプを停止して、アノードガスの循環を停止する技術が記載されている。これにより、不純物が排出されずにアノードオフガスが燃料電池スタックに循環して、燃料電池スタック内に不純物が蓄積することを抑制できる。
特開2016−96081号公報
しかし、特許文献1の技術は、排気排水弁が凍結せずに燃料電池スタックのアノードガス排出口が凍結した場合には、アノードガスの循環を停止しないと掃気処理で排気しきれなかった不純物や暖機運転中にカソードから透過してくる不純物が燃料電池スタック内に蓄積するおそれがある。そのため、暖機運転においても、排気排水弁以外の凍結に起因して燃料電池スタック内に不純物が蓄積することを抑制可能な技術が望まれていた。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、セルを有する燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックにアノードガスを供給するアノードガス供給部と、前記燃料電池スタックに供給されるアノードガスが循環する循環流路と、前記循環流路に設けられ、前記アノードガスを送出するポンプと、前記燃料電池スタックの温度であるスタック温度を取得する温度測定部と、前記アノードガス供給部と前記ポンプとを制御する制御部と、を備える。前記制御部は、前記アノードガス供給部および前記ポンプを制御して、前記燃料電池スタック内の水を除去する掃気処理および、暖機運転を行うことができ、前記燃料電池システムの始動時に前記掃気処理を行った後に、暖機運転を行う場合において、前記スタック温度が予め定められた閾値温度以下であり、かつ、前記燃料電池システムの前回の停止後、今回の始動までの間に前記掃気処理を行ったと判断できる場合、前記ポンプを停止して暖機運転を行い、前記スタック温度が前記閾値温度より高い場合、または、前記燃料電池システムの前回の停止後、今回の始動までの間に前記掃気処理を行ったと判断できない場合、前記ポンプを駆動して暖機運転を行う。この形態の燃料電池システムによれば、制御部は、スタック温度が予め定められた閾値温度以下であり、かつ、燃料電池システムの前回の停止後、今回の始動までの間に掃気処理を行ったと判断できる場合に、ポンプを停止して暖機運転を行う。そのため、例えば、燃料電池スタックのアノードガス排出口等の燃料電池スタックや循環流路の一部または全部が凍結した場合にも、ポンプを停止して暖機運転を行うことができる。従って、燃料電池スタックのアノードガス排出口が凍結している場合に、ポンプによってアノードオフガスが循環し排気排水弁以外の凍結に起因して燃料電池スタック内に不純物が蓄積することも抑制しつつ、暖機運転を行うことができる。
なお、本開示は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、燃料電池システムを備える発電装置、燃料電池システムを備える車両、燃料電池システムの制御方法等の態様で実現することが可能である。
燃料電池システムの概略構成を示す図である。 始動時暖機運転の手順の一例を表すフローチャートである。
A.実施形態:
図1は、本開示の一実施形態における燃料電池システム100の概略構成を示す図である。燃料電池システム100は、燃料電池スタック10と、制御部20と、カソードガス給排系30と、アノードガス給排系50と、冷却媒体循環部70と、を備える。また、燃料電池システム100は、DC/DCコンバータ80と、パワーコントロールユニット(以下、「PCU81」という)81と、負荷82と、電圧測定部83と、電流計84と、を備える。本実施形態の燃料電池システム100は、例えば、燃料電池車両に搭載される。
燃料電池スタック10は、反応ガスとしてアノードガス(例えば、水素ガス)とカソードガス(例えば、空気)との供給を受けて発電する固体高分子形燃料電池である。燃料電池スタック10は、複数の単セル11が積層されて構成されている。各単セル11は、電解質膜(図示せず)の両面にアノード(図示せず)とカソード(図示せず)とを配置した膜電極接合体(図示せず)と、膜電極接合体を挟持する1組のセパレータ(図示せず)とを有する。
制御部20は、CPUとメモリと、後述する各部品が接続されるインタフェース回路とを備えたコンピュータとして構成されている。制御部20は、ECU(Electronic Control Unit)21の指示に応じて、燃料電池スタック10内の各機器の起動および停止を制御するための信号を出力する。制御部20は、メモリに記憶された制御プログラムを実行することにより、燃料電池システム100による発電の制御を行うと共に、燃料電池スタック10内の水を除去する掃気処理や、燃料電池スタック10を暖める暖気運転を行う。掃気処理とは、燃料電池スタック10内の水の排出や窒素等の不純物の排気を行う処理である。制御部20は、例えば、燃料電池システム100の始動時に、アノードガス給排系50を制御して、燃料電池スタック10内にアノードガスを供給することによって、掃気処理を行う。また、制御部20は、例えば、燃料電池システム100の始動時であって、掃気処理を行った後に、カソードガス給排系30やアノードガス給排系50を制御して、暖機運転を行う。なお、制御部20においては、これらの制御の一部又は全部をハードウェア回路として実現されてもよい。
ECU21は、燃料電池システム100を含む装置全体(例えば、車両)の制御を行う制御部である。例えば、燃料電池車両では、アクセルペダルの踏込量やブレーキペダルなどの踏込量、車速等の複数の入力値に応じてECU21が車両の制御を実行する。なお、ECU21は、制御部20の機能の一部に含まれていてもよい。
カソードガス給排系30は、カソードガス配管31と、エアフローメータ32と、コンプレッサ33と、第1開閉弁34と、カソードオフガス配管41と、第1レギュレータ42と、を備える。カソードガス配管31は、燃料電池スタック10に接続され、電力を消費して、外部から取り込んだ空気を燃料電池スタック10に供給する。
エアフローメータ32は、カソードガス配管31に設けられており、取り込んだ空気の供給量を測定する。コンプレッサ33は、制御部20からの制御信号に応じて、外部から取り入れた空気を圧縮し、カソードガスとして燃料電池スタック10に供給する。第1開閉弁34は、コンプレッサ33と燃料電池スタック10との間に設けられている。
カソードオフガス配管41は、燃料電池スタック10から排出されたカソードオフガスを燃料電池システム100の外部へと排出する。第1レギュレータ42は、制御部20からの制御信号に応じて、燃料電池スタック10のカソードガス出口の圧力を調整する。
アノードガス給排系50は、アノードガス配管51と、アノードガスタンク52と、第2開閉弁53と、第2レギュレータ54と、インジェクタ55と、アノードオフガス配管61と、気液分離器62と、排気排水弁63と、循環配管64と、アノードガスポンプ65と、を備える。以下では、アノードガス配管51のインジェクタ55よりも下流側と、燃料電池スタック10内のアノードガスの流路と、アノードオフガス配管61と、気液分離器62と、循環配管64と、アノードガスポンプ65と、で構成される流路のことを、循環流路66ともいう。循環流路66は、燃料電池スタック10のアノードオフガスを燃料電池スタック10に循環させるための流路である。また、アノードガス配管51とアノードガスタンク52と第2開閉弁53と第2レギュレータ54とインジェクタ55とで構成される部分のことをアノードガス供給部ともいう。
アノードガスタンク52は、アノードガス配管51を介して燃料電池スタック10のアノードガス入口と接続されており、アノードガスを燃料電池スタック10に供給する。第2開閉弁53、第2レギュレータ54およびインジェクタ55は、アノードガス配管51に、この順序で上流側、つまりアノードガスタンク52に近い側から設けられている。
第2開閉弁53は、制御部20からの制御信号に応じて開閉する。燃料電池システム100の停止時には第2開閉弁53は閉じられる。第2レギュレータ54は、制御部20からの制御信号に応じて、インジェクタ55の上流側におけるアノードガス圧力を調整する。インジェクタ55は、制御部20によって設定された駆動周期や開弁時間に応じて、弁体が電磁的に駆動する電磁駆動式の開閉弁である。制御部20は、インジェクタ55の駆動周期や開弁時間を制御することによって、燃料電池スタック10に供給されるアノードガスの供給量を制御する。
アノードオフガス配管61は、燃料電池スタック10のアノードガス出口と気液分離器62とを接続する配管である。アノードオフガス配管61は、発電反応に用いられることのなかった水素ガスや窒素ガスなどを含むアノードオフガスを気液分離器62へと誘導する。
気液分離器62は、循環流路66のアノードオフガス配管61と循環配管64との間に接続されている。気液分離器62は、燃料電池スタック10から排出されるガスから、ガスに含まれる液水のうちの少なくとも一部を分離する。より具体的には、気液分離器62は、循環流路66内のアノードオフガスから不純物としての水を分離して貯水する。
排気排水弁63は、気液分離器62の下部に設けられている。排気排水弁63は、気液分離器62に貯水された水の排水と、気液分離器62内の不要なガス(主に窒素ガス)の排気と、を行う。燃料電池システム100の運転中は、通常、排気排水弁63は閉じられており、制御部20からの制御信号に応じて開閉する。本実施形態では、排気排水弁63は、カソードオフガス配管41に接続されており、排気排水弁63によって排出された水および不要なガスは、カソードオフガス配管41を通じて外部へ排出される。
循環配管64は、アノードガス配管51のうちのインジェクタ55より下流の部分に接続されている。循環配管64には、制御部20からの制御信号に応じて駆動されるアノードガスポンプ65が設けられている。気液分離器62によって水が分離されたアノードオフガスが、アノードガスポンプ65によって、アノードガス配管51へと送出される。この燃料電池システム100では、水素を含むアノードオフガスを循環させて、再び燃料電池スタック10に供給することにより、アノードガスの利用効率を向上させている。
冷却媒体循環部70は、燃料電池スタック10を介して冷却媒体を循環させることにより、燃料電池スタック10の温度を調整する。冷却媒体循環部70は、冷媒供給管71と、冷媒排出管72と、ラジエータ73と、冷媒ポンプ74と、三方弁75と、バイパス管76と、温度測定部77と、を備える。冷媒としては、例えば、水、エチレングリコール等の不凍水、空気などが用いられる。
冷媒供給管71は、燃料電池スタック10内の冷却媒体入口に接続され、冷媒排出管72は、燃料電池スタック10の冷却媒体出口に接続されている。ラジエータ73は、冷媒排出管72と冷媒供給管71とに接続されており、冷媒排出管72から流入する冷却媒体を、電動ファンの送風等により冷却してから冷媒供給管71へと排出する。冷媒ポンプ74は、冷媒供給管71に設けられており、冷媒を燃料電池スタック10に圧送する。三方弁75は、ラジエータ73とバイパス管76への冷媒の供給量を調節する。温度測定部77は、冷媒排出管72に接続されており、燃料電池スタック10から排出される冷却水の温度を測定する。温度測定部77で測定される温度は、燃料電池スタック10のスタック温度とほぼ等しい。従って、温度測定部77は、燃料電池スタック10のスタック温度を測定する温度測定部に相当する。
DC/DCコンバータ80は、燃料電池スタック10の出力電圧を昇圧してPCU81に供給する。PCU81は、インバータを内蔵し、制御部20の制御に応じてインバータを介して負荷82に電力を供給する。また、PCU81は、制御部20の制御により燃料電池スタック10の電流を制限する。電圧測定部83は、燃料電池スタック10の出力電圧を測定する。電流計84は、燃料電池スタック10の出力電流値を測定する。
燃料電池スタック10の電力は、PCU81を含む電源回路を介して、車輪(図示せず)を駆動するためのトラクションモータ(図示せず)等の負荷82や、上述したコンプレッサ33、アノードガスポンプ65および各種弁に、供給される。
図2は、本実施形態における、始動時暖機運転処理の手順の一例を表すフローチャートである。始動時暖機運転処理は、制御部20が、カソードガス給排系30やアノードガス給排系50を制御して暖機運転を行う処理である。制御部20は、燃料電池システム100の始動時にこの処理を実行する。なお、この処理は氷点下の場合にのみ実行されてもよい。また、この処理は、燃料電池システム100の始動時にアノードガスポンプ65を停止して掃気処理を行った後に実行される。
ステップS100において、制御部20は、燃料電池システム100が前回の停止後、今回の始動までの間に掃気処理の実行履歴があるか否かを判定する。これにより、単セル11、あるいはカソードガス給排系30やアノードガス給排系50が凍結している危険性があるか否かを判定する。例えば、制御部20は、パーキングパージ(PPG)の実行履歴を記憶しておき、パーキングパージを行ったか否かを判定する。パーキングパージは、燃料電池システム100のシステム停止中に凍結防止のために行われる掃気処理である。すなわち、パーキングパージは、燃料電池システム100の前回の停止後、今回の始動までの間に行われる掃気処理である。例えば、制御部20は、燃料電池システム100を停止する際に単セル11、あるいはカソードガス給排系30やアノードガス給排系50が凍結する危険性があると判断した場合は、燃料電池システム100を停止する際に掃気処理を行うことで、次回の始動時において単セル11、あるいはカソードガス給排系30やアノードガス給排系50が凍結している危険性を下げる。一方、制御部20が、燃料電池システム100を停止する際に単セル11、あるいはカソードガス給排系30やアノードガス給排系50が凍結する危険性があると判断しなかった場合であって、かつ、前回の停止後、今回の始動までの間で単セル11、あるいはカソードガス給排系30やアノードガス給排系50が凍結する危険性があると判定した場合、パーキングパージを行い、掃気処理を行う。すなわち、パーキングパージは、制御部20が、燃料電池システム100を停止する際に単セル11、あるいはカソードガス給排系30やアノードガス給排系50が凍結する危険性があると判断しなかった場合であって、かつ、前回の停止後、今回の始動までの間で単セル11、あるいはカソードガス給排系30やアノードガス給排系50が凍結する危険性があると判定した場合に実行される。しかし、パーキングパージは外気温が低い時に実施されるのに加え、燃料電池スタック10を発電させずに実施されるため、掃気に使用できるエネルギーに制約があり、単セル11内に水が多く残る可能性がある。PPGの実行履歴がある場合、制御部20は、ステップS110の処理に進む。すなわち、単セル11内に水が多く残っている可能性があると判断できる場合は、処理は、ステップS110に進む。一方、PPGの実行履歴がない場合、制御部20は、ステップS125の処理に進む。すなわち、燃料電池スタック10内に水が多く残っていない場合は、処理は、ステップS125に進む。
ステップS110において、制御部20は、温度測定部77から取得した燃料電池システム100の始動時のスタック温度が予め定められた閾値温度以下か否かを判定する。閾値温度は、燃料電池スタック10内やアノードガス給排系50の一部または全部が凍結した場合に、後述する暖機運転によってその凍結の解凍に要する時間が予め定められた時間より大きくなる温度であり、予めシミュレーションや実験を行うことにより設定できる。閾値温度は、燃料電池システム100の始動時のスタック温度と暖機運転に要する時間との関係が定義された関数やマップに基づいて設定されてもよい。燃料電池システム100の始動時のスタック温度が閾値温度以下の場合、制御部20は、ステップS120の処理に進む。一方、燃料電池システム100の始動時のスタック温度が閾値よりも大きい場合、制御部20は、ステップS125の処理に進む。
ステップS120において、制御部20は、アノードガスポンプ65を停止して暖機運転を行う。制御部20は、燃料電池システム100の始動時のスタック温度が閾値温度以下であり、かつ、燃料電池システム100の前回の停止後、今回の始動までの間に掃気処理(PPG)の実行履歴がある場合に、アノードガスポンプ65を停止して暖機運転を行う。すなわち、制御部20は、例えば、排気排水弁63が凍結した場合や燃料電池スタック10のアノードガス排出口や単セル11のアノードガス出口の櫛歯部分が凍結した場合に、アノードガスポンプ65を停止して暖機運転を行う。そのため、アノードガス給排系50の凍結に起因して燃料電池スタック内に不純物が蓄積することを抑制できる。制御部20は、例えば、予め定められた時間経過した場合に暖機運転を終了する。
ステップS125において、制御部20は、アノードガスポンプ65を駆動して暖機運転を行う。制御部20は、燃料電池システム100の始動時のスタック温度が閾値温度より高い、または、燃料電池システム100の前回の停止後、今回の始動までの間に掃気処理(PPG)の実行履歴がない場合に、アノードガスポンプ65を駆動して暖機運転を行う。すなわち、制御部20は、例えば、アノードガス給排系50の一部や全部が凍結しているおそれがない場合に、アノードガスポンプ65を駆動して暖機運転を行う。そのため、アノードガスを循環させて、燃料電池スタック10の発電に十分なアノードガス量を供給することができる。制御部20は、例えば、予め定められた時間経過した場合に暖機運転を終了する。
以上で説明した本実施形態の燃料電池システム100によれば、制御部20は、燃料電池システム100の始動時のスタック温度が予め定められた閾値温度以下であり、かつ、燃料電池システム100の前回の停止後、今回の始動までの間に掃気処理(PPG)を行ったと判断できる場合に、アノードガスポンプ65を停止して暖機運転を行う。そのため、制御部20は、例えば、燃料電池スタックのアノードガス排出口やアノードガス供給部の一部または全部、循環流路の一部または全部が凍結した場合に、アノードガスポンプ65を停止して暖機運転を行うことができる。従って、燃料電池スタックのアノードガス排出口が凍結している場合に、ポンプによってアノードオフガスが循環し、燃料電池スタック10内に不純物が蓄積することを抑制しつつ、暖機運転を行うことができる。また、制御部20は、燃料電池システム100の始動時のスタック温度が閾値温度より高い、または、燃料電池システム100の前回の停止後、今回の始動までの間に掃気処理(PPG)を行ったと判断できない場合に、アノードガスポンプ65を駆動して暖機運転を行う。そのため、制御部20は、例えば、燃料電池スタックのアノードガス排出口が凍結している恐れがない場合に、アノードガスポンプ65を駆動して暖機運転を行うことができる。したがって、アノードガスを循環させて、燃料電池スタック10の発電に十分なアノードガス量を供給しつつ、暖機運転を行うことができる。
B.他の形態:
上記実施形態において、制御部20は、燃料電池システム100の前回の停止後、今回の始動までの間に掃気処理(PPG)を行ったか否かを判定している(図2、ステップS100)。燃料電池システム100の前回の停止後、今回の始動までの間で単セル11等が凍結する危険性があった場合に、PPGが実行される。そのため、PPGが行われた場合、単セル11内の水が予め定められた閾値以上であると判断できる。単セル11内の水が予め定められた閾値以上であると判断できる場合には、燃料電池スタック10が有する複数の単セル11のうちの1つ以上が閾値以上の水を有していると判断できる場合と、燃料電池スタック10内の水の量を単セル11の数で除算した値を単セル11内の水の量として、閾値以上であると判断できる場合とを含む。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述した課題を解決するために、あるいは上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜削除することが可能である。
10…燃料電池スタック、11…単セル、20…制御部、21…ECU、30…カソードガス給排系、31…カソードガス配管、32…エアフローメータ、33…コンプレッサ、34…第1開閉弁、41…カソードオフガス配管、42…第1レギュレータ、50…アノードガス給排系、51…アノードガス配管、52…アノードガスタンク、53…第2開閉弁、54…第2レギュレータ、55…インジェクタ、61…アノードオフガス配管、62…気液分離器、63…排気排水弁、64…循環配管、65…アノードガスポンプ、66…循環流路、70…冷却媒体循環部、71…冷媒供給管、72…冷媒排出管、73…ラジエータ、74…冷媒ポンプ、75…三方弁、76…バイパス管、77…温度測定部、80…DC/DCコンバータ、81…PCU、82…負荷、83…電圧測定部、84…電流計、100…燃料電池システム

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    セルを有する燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックにアノードガスを供給するアノードガス供給部と、
    前記燃料電池スタックに供給されるアノードガスが循環する循環流路と、
    前記循環流路に設けられ、前記アノードガスを送出するポンプと、
    前記燃料電池スタックの温度であるスタック温度を取得する温度測定部と、
    前記アノードガス供給部と前記ポンプとを制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記アノードガス供給部および前記ポンプを制御して、前記燃料電池スタック内の水を除去する掃気処理および、暖機運転を行うことができ、
    前記燃料電池システムの始動時に前記掃気処理を行った後に、暖機運転を行う場合において、
    前記スタック温度が予め定められた閾値温度以下であり、かつ、前記燃料電池システムの前回の停止後、今回の始動までの間に前記掃気処理を行ったと判断できる場合、前記ポンプを停止して暖機運転を行い、
    前記スタック温度が前記閾値温度より高い場合、または、前記燃料電池システムの前回の停止後、今回の始動までの間に前記掃気処理を行ったと判断できない場合、前記ポンプを駆動して暖機運転を行う、燃料電池システム。
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