JP2021190050A - 混流生産計画設計装置および混流生産計画設計方法および混流生産計画設計プログラム - Google Patents

混流生産計画設計装置および混流生産計画設計方法および混流生産計画設計プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】混流生産ライン全体の生産効率の改善に寄与する混流生産計画設計装置および混流生産計画設計方法および混流生産計画設計プログラムを提供する。【解決手段】混流生産計画設計装置は、工程情報格納手段と、生産情報格納手段と、工程番号付与手段とを有する。工程情報取得手段は、複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの製品の生産に必要な工程に関する工程情報を取得する。生産情報取得手段は、所定期間における複数の品種の製品の生産に関する生産情報を取得する、工程番号付与手段は、それぞれの品種の製品の各工程に対して、工程情報と生産情報と工程の処理順とに基づいて工程番号を付与する。そして、工程番号付与手段は、異なる品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する。【選択図】 図1

Description

本発明は、混流生産計画設計装置および混流生産計画設計方法および混流生産計画設計プログラムに関する。
近年、物の生産では、少品種大量生産が減り、多品種少量生産の割合が増えてきている。また、製品のライフサイクルも短くなっている。このような状況では、同じ生産ラインで、複数品種の製品を生産する混流生産が行われる。混流生産では、品種に応じて設備の処理条件を変える必要が生じたり、処理時間のばらつきによる待機時間が生じたりして生産効率が低下する場合がある。そこで、混流生産で生産効率を向上させる生産計画設計方法が求められている。
上記の要求に応える技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の技術では、複数の製品それぞれにおいて、工程の順番を入れ替えた複数の通過工程パターンがあることを想定している。そして、各製品が、それぞれの通過工程パターンの使用比率を実績から算出して、使用比率に応じて各製品に通過工程パターンを割り当てる。次に、この割り当てを行った時の、使用する設備の設備負荷と処理時刻とをシミュレーションする。このシミュレーション結果から、負荷の高い設備や,負荷が集中する時期を判断することができる。そして、これらの判断に基づいて、生産効率を向上させるための、ラインへの製品の投入計画の見直しや、設備増強の検討を行うことができる。
また特許文献2には、複数の生産機械を用いて複数の品目を生産する生産ラインで、生産効率を向上させるための生産計画立案システムの技術が開示されている。この技術では、所定の期間における、オーダーが異なる複数の製品について、工程が共通する中間製品がある場合に、処理の取りまとめを行い、生産計画を立案する。処理の取りまとめを行うことにより、オーダーごとに処理した場合に生ずる無駄を削減することができる。
特開2002−073146号公報 特開平10−031703号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、所定の規則にしたがって製品に工程を割り当てた時に、負荷が集中する設備や時期が分かるだけであり、生産効率の改善に寄与する工程の割り当てを行うことができないという問題があった。また、特許文献2の技術では、取りまとめを行った工程については生産効率が改善されるが、残りの工程の効率化が考慮されていなかった。このため、取りまとめを行ったことで、逆に、生産ライン全体の生産効率が低下する場合があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、混流生産ライン全体の生産効率の改善に寄与する混流生産計画設計装置および混流生産計画設計方法および混流生産計画設計プログラムを提供することを目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の混流生産計画設計装置は、工程情報格納手段と、生産情報格納手段と、工程番号付与手段とを有する。工程情報取得手段は、複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの製品の生産に必要な工程に関する工程情報を取得する。生産情報取得手段は、所定期間における複数の品種の製品の生産に関する生産情報を取得する、工程番号付与手段は、それぞれの品種の製品の各工程に対して、工程情報と生産情報と工程の処理順とに基づいて工程番号を付与する。そして、工程番号付与手段は、異なる品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する。
また、本発明の混流生産計画設計方法は、複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの前記製品を生産する工程に関する工程情報を取得し、所定期間における複数の前記品種の製品の生産に関する生産情報を取得する。それぞれの前記品種の製品の前記工程に対して、前記工程情報と前記生産情報と前記工程の処理順とに基づいて、工程番号を付与し、異なる前記品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する。
また。本発明の混流生産計画設計プログラムは、コンピュータに、複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの前記製品を生産する工程に関する工程情報を取得する処理を実行させる。そして、所定期間における複数の前記品種の製品の生産に関する生産情報を取得し、それぞれの前記品種の製品の前記工程に対して、前記工程情報と前記生産情報と前記工程の処理順とに基づいて、工程番号を付与する処理とを実行させる。さらに、異なる前記品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する処理と、を実行させる。
本発明の効果は、混流生産ライン全体の生産効率の改善に寄与する混流生産計画設計装置および混流生産計画設計方法および混流生産計画設計プログラムを提供できることである。
第1の実施形態の混流生産計画設計装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の混流生産計画設計装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の混流生産計画設計装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の工程情報の一例を示す表である。 第2の実施形態の製品別の工程情報の第1の例を示す表である。 第2の実施形態の製品別の工程情報の第2の例を示す表である。 第2の実施形態の製品別の工程情報の第3の例を示す表である。 第2の実施形態の生産情報の一例を示す表である。 第2の実施形態の生産情報の要素の一例を示す表である。 第2の実施形態の混流生産工程一覧表の一例である。 第2の実施形態の工程番号付与部を示すブロック図である。 第2の実施形態の混流生産工程設計部の動作の一部を示すフローチャートである。 第2の実施形態の混流生産工程設計部の動作の別の一部を示すフローチャートである。 第2の実施形態の混流生産工程一覧表の一例である。 第2の実施形態の第1のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第2のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第3のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第4のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第5のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第6のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第7のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第8のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第9のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第10のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第11のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第12のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第13のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第14のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第15のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の混流生産シミュレーション部を示すブロック図である。 第2の実施形態の一致度の計算例を示す表である。 第2の実施形態の作業者数別タクトタイム表一例である。 第2の実施形態のシミュレーション動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態のシミュレーション動作の中の定義済み処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態のシミュレーション動作の中の別の定義済み処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態のシミュレーション結果の第1の例を示す表である。 第2の実施形態のシミュレーション結果の第2の例を示す表である。 第2の実施形態のシミュレーション結果の第3の例を示す表である。 第2の実施形態のシミュレーション結果をまとめた表の一例である。 第3の実施形態の混流生産工程設計部の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態の混流生産工程設計部の動作の一部を示すフローチャートである。 第3の実施形態の混流生産工程一覧表の一例である。 第3の実施形態の第1のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第2のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第3のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第4のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第5のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第6のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第7のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第8のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第9のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第10のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第11のデータ操作例を示す表である。 第2の実施形態の第12のデータ操作例を示す表である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお各図面の同様の構成要素には同じ番号を付し、説明を省略する場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の混流生産計画設計装置を示すブロック図である。混流生産計画設計装置10は、工程情報格納手段1と、生産情報格納手段2と、工程番号付与手段3とを有する。
工程情報取得手段1は、複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの製品の生産に必要な工程に関する工程情報を取得する。
生産情報取得手段2は、所定期間における複数の品種の製品の生産に関する生産情報を取得する、
工程番号付与手段3は、それぞれの品種の製品の各工程に対して、工程情報と生産情報と工程の処理順とに基づいて工程番号を付与する。そして、工程番号付与手段3は、異なる品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する。
以上説明したように、本実施形態の混流生産計画設計装置によれば、混流生産ラインにおいて、品種の異なる複数の製品の間の共通工程を、把握することが容易になる。その結果、生産効率が良くなるように、生産ラインへの製品の割り当てを行うことが容易になり、生産効率の良い生産計画を設計することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態の構成を基本構成として踏襲し、共通工程の把握を、より容易にし、生産効率の良い生産計画の設計を可能にする混流生産計画設計装置と混流生産計画設計方法について説明する。
図2は、本実施形態の混流生産計画設計装置1000の構成を示すブロック図である。混流生産計画設計装置1000は、混流生産における生産計画を設計する。ここで生産計画は、ラインの本数の変更と、各製品への工程の生産ラインへの割り当てを含んでいる。混流生産計画設計装置1000は、工程情報取得部100と、生産情報取得部200と、工程番号付与部300と、混流生産シミュレーション部400と、表示部500とを有している。
工程情報取得部100は、各製品の工程情報を取得する。工程情報は、製品を生産するために必要な工程の情報であり、工程番号、工程名、使用設備、設定条件、用いる部品の情報、作業時間、設備時間等を含んでいる。
生産情報取得部200は、所定期間における生産対象品種の生産数量、ラインの稼働時間などの生産情報を格納する。また、生産情報には、生産ラインで作業を行う作業者のローディングや、設備のローディングも含まれている。
工程番号付与部300は、工程情報と生産情報に基づいて、それぞれ製品のそれぞれの工程に工程番号を付与する。そして、異なる品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する。そして、品種と工程番号とを紐づけた情報を、混流生産工程設計情報として記憶する
混流生産シミュレーション部400は、生産ライン本数と作業者数とをパラメータとして、処理時間と費用のシミュレーションを行う。このシミュレーションでは、一つの品種の工程と、別の品種の工程との間に存在する共通工程の割合を工程一致度として算出する。ここで、工程一致度は(共通工程の数/2品種の合計工程数)で計算するものとする。ここで、2品種の合計工程数は、重複している工程は1工程としてカウントする。また、設置するラインの本数と作業者数とをシミュレーションのパラメータとする。そして、生産情報と工程一致度とに基づいて、各生産ラインに各品種の生産の割り当てを行い、処理時間と費用をシミュレーションする。
図3は、混流生産計画設計装置1000のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。混流生産計画設計装置1000は、例えば、プロセッサ1100、記憶装置1200、通信装置1300、表示装置1400、入出力装置1500を有するコンピュータに実装することができる。
次に混流生産計画設計装置1000の各部の詳細と動作について説明する。
工程情報取得部100は、各製品の工程情報を格納する。工程情報は、各工程の内容を表すもので、例えば、それぞれの品種について、処理順に工程の内容を配置した構成とすることができる。工程情報は、その工程の作業を実施するのに必要な部品や材料、使用する治具や設備、作業方法、などの項目から構成される。工程情報は、情報量が少ない(例えば「ねじ締め」だけなどにする)と他の工程との区別がつかなくなるため、例えば、対象の部品名やサイズなどと合わせて他の工程と区別がつく項目を設定する。
図4に1つの工程に設定する項目の一例を示す。工程名に紐づいて、作業要素、対象部品/材料、必要部品数、治具名/型式、設備名/型式、設定/パラメータ、作業時間、設備時間が保持されている。また、図5、6、7に、工程情報の具体例を示す。図5、6、7には、それぞれ、「製品あ」、「製品い」、「製品う」を生産するための工程の情報が、処理順に横方向に配列されている。
生産情報は、所定期間における生産に関する情報である。生産情報の一例を図8に示す。図8の例では、生産情報として、生産品種とその台数、作業者の作業ローディング、設備ローディング、設置可能な最大ライン数、ライン稼働時間、出勤作業者情報が記載されている。図9に生産品種/台数の一例を示す。図9は、ある1日に生産する品種(あ、い、う、え、お)と、生産数量(600、400、800、400、200)を記載している。
工程番号付与部300は、工程情報と生産情報とを読み出し、処理する順番に従って工程番号を付与する。この時、異なる品種間に共通の工程がある場合には、当該工程に同じ工程番号が付与されるように、工程番号の割り当てを調整する。ここで、品種と工程とを、単純に工程の処理順に配置したものを混流生産工程一覧表、共通工程に同じ工程番号を付与する調整を行ったものを混流生産工程設計情報と称するものとする。図10に混流生産工程一覧表の一例を示す。ここでは、品種名を縦に配置して品種番号を付与し、工程を横に配列し工程番号を付与している。図10では、例えば、「品種あ」は、工程A、C、D、E、Gを順に実施することで製造され、「品種い」は、工程A、B、C、D、Fを順に実施することで製造されることを表している。
図11は、工程番号付与部300の詳細を示すブロック図である。工程番号付与部300は、混流生産工程一覧表作成部301と、共通工程検索部302と、混流生産工程設計情報作成部303とを有する。混流生産工程一覧表作成部301は、混流生産工程一覧表を作成する。共通工程検索部302は、混流生産工程一覧表の中で、ある品種の工程と、共通する工程が他の品種にあるか検索する。混流生産工程設計情報作成部303は、見つかった共通工程に同じ工程番号が付与されるように、混流生産工程一覧表の要素の配置を調整し、混流生産工程設計情報を作成する。なお、工程名が同じで、内容が異なる工程がある場合には、各工程の要素に抽出項目を設定し、抽出項目が同一であることをもって、同一工程であることを識別しても良い。しかしながら、以降の説明は、工程名と内容とが1対1に対応しているものとして行う。
一般に、同じ設備を用いて異なる工程を実施する場合、治具の交換や、機械の調整、清掃などの段取り作業が必要になる。そして、段取り作業が多いほど生産効率は悪化する。このため、段取り作業を減らすことで、混流生産における生産効率を向上することができる。上記した混流生産工程設計情報では、それぞれの製品が共通工程を通過するタイミングを一目で判別できる。このため、共通工程を持つ複数の製品が、当該工程を通過するタイミングを合わせることが容易になる。その結果、段取り作業を減少させた、効率的な製品割り当てを行うことが可能になる。
次に、工程番号付与部300の動作について説明する。ここでは、工程に対応するコードを付与することで、工程を識別し、共通工程を同じ工程番号に配列する方法について説明する。図12、13は、工程番号付与部300の動作を示すフローチャートである。最初に、必要な工程情報と生産情報を読み込み、混流生産工程一覧表を作成する(S1)。次に、品種番号を変数i、工程番号を変数kとする。そして、i=1、k=1とする変数の初期化を行う(S2)。次に品種番号i、工程番号kの工程に対し、コードを付与する処理が実施されているか判定する(S3)。コード付与が未処理であれば(S3_Yes)、品種番号i、工程番号kの工程に対し、新規のコードを付与する(S4)。後述するが、このコードは、例えば同一の工程を識別する表示に利用することもできる。次に、他の製品の工程に、品種番号i、工程番号kの工程と同一の工程があるか検索する(S5)。検索で発見された同一の工程に対しては、品種番号i、工程番号kの工程と同一のコードを付与する処理を行う(S6)。コードを付与した工程は、処理済みのステイタスにする。次に、品種番号i、工程番号kの工程が、品種番号iの最終工程であるか判定する(S7)。最終工程でなかった場合は(S7_No)、k=k+1として(S8)S3に戻り(ループ1)、品種番号iの次の工程のコード付与が未処理であるか判定する。
一方、S7で最終工程であった場合は(S7_Yes)、混流生産工程一覧表の最終製品であるか判定する(S9)。最終製品でなかった場合は(S9_No)、i=i+1として(S10)、S3に戻り(ループ2)、次の製品のコード付与処理を行う。S9の判定で最終製品であった場合は(S9_Yes)、「A」に進む。
またS3の判定で、品種番号i、工程番号kの工程にコードを付与する処理が実施済みであった場合は(S3_No)、S7に進み最終工程であるか判定する。その後の動作は、上記に説明した動作と同様である。
図13は、「A」以降の動作を示すフローチャートである。ここではまず、i=1、k=1とする変数の初期化を行う(S11)。次に、品種番号i、工程番号kの工程と同一のコードを付与された、製品番号i+1以降の番号の品種の工程があるか検索する(S12)。コードが同一の工程があった場合は、見つかった品種の工程欄、または品種番号iの工程欄に、空工程を追加して、同じコードの工程の列を揃える(S13)。次に工程番号kの工程が、品種番号iの最終工程であるか判定する(S14)。最終工程でなかった場合は(S14_No)、k=k+1として(S15)、S12に戻る(ループ3)。
一方、工程番号kが品種番号iの最終工程だった場合は(S14_Yes)、品種番号iが最終製品であるか判定する(S16)。ここで最終製品でなかった場合は(S16_No)、i=i+1として(S17)、S12に戻る(ループ4)。また、S16の判定で最終製品であった場合は(S16_Yes)、ループ4の処理を抜けて、S18に進む。S18では、一つの列に一つのコードが配置されるように、各製品の工程番号を調整して、この表のデータを混流生産工程設計情報とする。上記の動作で作成した混流生産工程設計情報は、混流生産工程設計情報DB500に格納する。
(具体例1)
次に、混流生産工程設計部300の動作の具体例について説明する。まず、工程情報と生産情報とを読み出し、混流生産工程一覧表を作成する。図14は、混流生産工程一覧表の一例である。本具体例では、工程名をA〜Hのアルファペットで表している。
次に、それぞれの工程にコードが付与される。付与したコードに色を対応させることで、同じ工程を同じ色で表示することができる。工程ごとに固有の色を付与した表を図15に示す。
次に、品種番号1(製品あ)、工程番号1から、他の製品と共通する工程を検索し、順次同じ列に配列していく。図15に示すように、この例では、すべての製品に工程Aがあり、工程番号1なので、工程番号1の列に工程Aを配置する。
品種番号1の次の工程はCなので、工程Cを検索すると、品種番号2と4に工程Cが発見される。そこで、工程Cの列(工程番号)をこれらの製品で揃える。この時、工程Cの位置は、品種番号1では工程番号2、品種番号2では工程番号3、品種番号4では工程番号2である。品種番号2の工程番号2には、工程Cの前の工程Bが配置されている。この順序は変えることができないため、工程番号は3以上でなければならない。このため、品種番号1と品種番号4の工程番号2に、空工程を挿入し、工程Cを工程番号3に配置する(図16)。
品種番号1の次の工程は工程Dであり、工程Dは、品種番号1、2、4、5に共通する。工程Dの位置は、品種番号1では工程番号4、品種番号2では工程番号4、品種番号4では工程番号4、品種番号5では工程番号3である。したがって、空工程の挿入によって工程Dの工程番号を揃えるためには、品種番号5の工程番号3に、空工程を挿入することになり、工程Dは工程番号4に配置される(図17)。
品種番号1の次の工程は工程Eであり、工程Eは、品種番号1、3に共通する。工程Eの位置は、品種番号1では工程番号5、品種番号3では工程番号3である。したがって、空工程の挿入によって工程Eの工程番号を揃えるためには、品種番号3の工程番号3、4に、空工程を挿入することになり、工程Eは工程番号5に配置される(図18)。
品種番号1の次の工程は工程Gであり、工程Gが共通する他の製品がないので、工程Gは工程番号6のままである。
これで品種番号1の共通工程を揃える動作が完了したので、品種番号2について、列を揃える処理が未処理の工程と共通する、品種番号3以降の製品の工程を検索する。品種番号2の列を揃える処理が未処理の工程は、工程Bである。検索の結果、品種番号5(製品お)に工程Bがあることが発見される。両者の工程番号は2で共通しているので、工程番号を共通化する処理が不要である。その結果、工程Bは、工程番号2に配列される。
品種番号2で、列を揃える処理が行われていない次の工程は、工程Fである。品種番号3以降の品種で、工程Fが共通なものを検索すると、品種3の工程番号6が見つかる。工程Fがあるのは、品種番号2の工程番号5と、品種番号3の工程番号6である。したがって、空工程の挿入によって工程Fの工程番号を揃えるためには、品種番号2の工程番号5に空工程を挿入し、工程番号6にする。しかしながら、工程番号6には、既に処理済みの工程Gが配置されている。このため、品種番号2の工程番号6と、品種番号3の工程番号6に空工程を挿入することにより、工程Fを工程番号7に配置する(図19)。
これで品種2の列を揃える処理が完了したので、品種3について工程番号を揃える処理を行う。品種番号3の列を揃える処理が未処理の工程は、工程Hである。品種4以降を検索すると、工程Hを共通工程に持つ品種はない。工程Hの現在の工程番号は2であるが、工程番号2には既に処理済みの工程Bが配置されている。そこで、工程Hを工程番号3以降に移動させる必要がある。ところが、工程番号3以降には、工程番号処理済みの他工程が配置されている。そこで、全品種の工程番号2の後に空工程を挿入する。これは工程番号2の列の後に空の列を挿入することと同じである。そして挿入した列を工程番号3として、工程番号を振り直す。その結果、工程Hは工程番号3に配置される(図20)。
これで、品種番号3までの列を揃える完了したので、品種番号4以降についても共通工程を揃える処理を行い、最終品種の品種5の未処理の工程番号を揃える処理を行い終了する。この2品種の処理では、未処理の工程がないので、最終形は図20であり、これが混流生産工程設計情報となる。
以上の動作により、混流生産工程設計情報で、1つの工程番号に1種類の工程だけが配置される。そして、表示をする場合に、コードと色を対応させて、共通工程を同色として、工程を色分けしてすると、視覚的に整理された混流生産工程設計情報を表示することができる。この表示により、多品種における共通工程の有無と、その通過タイミングを一目で把握することができる。そして、この情報を利用すれば、効率の良い混流生産計画設計を行うことができる。
(具体例1−2)
次に、混流生産工程設計部300の動作の、別の具体例について説明する。まず、工程情報と生産情報とを読み出し、混流生産工程一覧表を作成する。図21は、混流生産工程一覧表の一例である。本具体例では、工程名をA〜Hのアルファベットで表している。
次に、それぞれの工程にコードが付与される。付与したコードに色を対応させることで、同じ工程を同じ色で表示することができる。工程ごとに固有の色を付与した表を図22に示す。
次に、品種番号1(製品あ)、工程番号1から、他の製品と共通する工程を検索し、順次同じ列に配列していく。図22に示すように、この例では、すべての製品に工程Aがあり、工程番号1なので、工程番号1の列に工程Aを配置する。
品種番号1の次の工程はCなので、工程Cを検索すると、品種番号2と4に工程Cが発見される。そこで、工程Cの列(工程番号)をこれらの製品で揃える。この時、工程Cの位置は、品種番号1では工程番号2、品種番号2では工程番号3、品種番号4では工程番号2である。品種番号2の工程番号2には、工程Cの前の工程Bが配置されている。この順序は変えることができないため、工程番号は3以上でなければならない。このため、品種番号1と品種番号4の工程番号2に、空工程を挿入し、工程Cを工程番号3に配置する。そして品種番号1と品種番号4の工程C以降の工程は、玉突きでスライドさせる(図23)。
品種番号1の次の工程は工程Dであり、工程Dは、品種番号1、2、4、5に共通する。工程Dの位置は、品種番号1では工程番号4、品種番号2では工程番号4、品種番号4では工程番号4、品種番号5では工程番号3である。したがって、空工程の挿入によって工程Dの工程番号を揃えるためには、品種番号5の工程番号3に、空工程を挿入することになり、工程Dは工程番号4に配置される(図24)。
品種番号1の次の工程は工程Eであり、工程Eは、品種番号1、3に共通する。工程Eの位置は、品種番号1では工程番号5、品種番号3では工程番号3である。したがって、空工程の挿入によって工程Eの工程番号を揃えるためには、品種番号3の工程番号3、4に、空工程を挿入することになり、工程Eは工程番号5に配置される(図25)。
品種番号1の次の工程は工程Gであり、工程Gが共通する他の製品がないので、工程Gは工程番号6のままである。
これで品種番号1の共通工程を揃える動作が完了したので、品種番号2について、列を揃える処理が未処理の工程と共通する、品種番号3以降の製品の工程を検索する。品種番号2の列を揃える処理が未処理の工程は、工程Bである。検索の結果、品種番号5(製品お)に工程Bがあることが発見される。両者の工程番号は2で共通しているので、工程番号を共通化する処理が不要である。その結果、工程Bは、工程番号2に配列される。
品種番号2で、列を揃える処理が行われていない次の工程は、工程Fである。品種番号3以降の品種で、工程Fが共通なものを検索すると、品種番号3の工程番号6が見つかる。工程Fがあるのは、品種番号2では工程番号5であり、品種番号3では工程番号6である。そこで、品種番号2の工程番号5に空工程を挿入し、工程Fを工程番号6に配置する(図26)。
ところが、工程番号6には、既に処理済みの工程Gが配置されている。そこで、品種番号2、3の工程番号6に空工程を挿入し、工程Fを工程番号7に配置する。また品種番号2、3以外の全品種の工程番号7に空工程を挿入する(図27)。
これで品種番号2の共通工程を揃える動作が完了したので、品種番号3について、列を揃える処理が未処理の工程の列を揃える動作を行う。品種番号3で未処理の工程は、工程番号2の工程Hである。品種番号4以降の品種で工程Hを検索すると、工程Hを持つ他の品種はないことが把握される。そこで、工程Hを工程番号2に配置することを試みるが、工程番号2には、既に処理済みの工程Bが配置されている。また工程番号3−7には、既に処理済みの工程C、D、E、G、Fが配置されている。これらの工程の位置関係を保ったまま工程Hの配置場所を作るため、全品種の工程番号3に空工程を挿入する(図28)。なお、ここでは、現在工程Hが配置されている工程番号2の直後の工程番号3に空工程を挿入するものとしている。実際には、当該品種番号の当該工程と次工程の間の任意の工程番号に空工程を挿入することも可能である。図27の例では、品種番号3の工程Hの次の工程は、工程番号5の工程Eなので、工程番号4または工程番号5に空工程も挿入しても、処理済みの工程の順番は保たれる。しかしながら、空工程を挿入する工程番号を、当該工程の現在の工程番号の直後としておけば、次工程までの間に空工程があるか否かに関わらず、当該工程以降の処理済みの工程の位置関係を保つことができるので便利である。
次に、品種番号3の工程番号2に空工程を挿入し、工程Hを工程番号3に配置する(図29)。
これで、品種番号3までの列を揃える完了したので、品種番号4以降についても共通工程を揃える処理を行い、最終品種の品種番号5の未処理の工程番号を揃える処理を行う。この2品種の処理では、未処理の工程がないので、最終形は図29であり、これが混流生産工程設計情報となる。
以上の動作により、混流生産工程設計情報で、1つの工程番号に1種類の工程だけが配置される。そして、表示をする場合に、コードと色を対応させて、共通工程を同色として、工程を色分けしてすると、視覚的に整理された混流生産工程設計情報を表示することができる。この表示により、多品種における共通工程の有無と、その通過タイミングを一目で把握することができる。そして、この情報を利用すれば、効率の良い混流生産計画設計を行うことができる。
次に混流生産シミュレーション部400について説明する。図30は、混流生産シミュレーション部400の詳細を示すブロック図である。混流生産シミュレーション部400は、混流生産工程設計情報取得部401、作業時間取得部402、設備時間取得部403、作業ローディング取得部404、設備ローディング取得部405、ライン稼働時間取得部406を有している。また、工程一致度算出部407、ライン本数設定部408、作業者数設定部409、品種割り当て部410、シミュレーション計算実行部411を有している。
混流生産工程設計情報取得部401は、混流生産工程設計情報を取得する。作業時間取得部402は、工程情報から、工程を実行するのに要する作業時間を取得する。設備時間取得部403は、工程情報から、工程を実行するのに要する設備時間を取得する。作業ローディング取得部404は、生産情報から、作業者の時間当たりの費用である作業ローディングを取得する。設備ローディング取得部405は、設備の時間当たりの費用である設備ローディングを取得する。ライン稼働時間取得部406は、生産情報から、ラインの稼働時間を取得する。稼働時間は、例えば1日当たりの稼働時間である。工程一致度算出部407は、ある品種と、比較対象の品種との間で、2品種の合計工程数の中で、共通工程が占める割合である工程一致度を算出する。ライン本数設定部408は、混流生産ライン全体に設定することが可能なライン本数を設定する。作業者数設定部409は、生産ラインに配置する作業者数を設定する。品種割り当て部410は、設定された本数の生産ラインに対して、生産を割り当てる品種と数量を割り当てる。シミュレーション計算実行部411は、上記の各部が設定した条件に基づいて、混流生産ラインで、生産情報に設定された製品(品種×数量)の生産に要する時間と費用とをシミュレーションする計算を実行する。
工程一致度の算出では、混流生産工程設計情報に基づいて、ある品種と、別の品種の間の共通工程の割合(共通工程の数/2品種の合計工程数)を工程一致度として算出する。ここで、2品種の合計工程数は、重複している工程は1工程としてカウントする。シミュレーションで算出した費用を比較することにより、生産条件に適したライン本数と各ラインへの製品割当を決定することができる。なお、費用の計算においては、例えば、作業ローディングと設備ローディングとを用いて、時間を費用に換算することができる。図31は、工程一致度の一例である。元データには具体例1と同じものを用いている。
シミュレーションの準備として、各品種に対し作業者数を変えて生産したときのタクトタイムを計算し作業者数別タクトタイム表を作成する。作業者数別タクトタイム表を作成するのは、各ライン数に対し適切な作業者数を割り当てるためである。例えば、作業者数の下限は一人、上限は各生産工場で配置可能な人数とすることができる。なお、タクトタイムの計算は、工程情報に基づいて行う。具体的な計算は、例えば、工程情報に記載された作業時間と設備時間を基にピッチダイヤグラムを作成し、編成ロスが最小になるように人員配置することで行うことができる。図32に作業者数別タクトタイム表の例を示す。
混流生産シミュレーション部400は、ライン本数と作業者数を条件として、各ラインへの製品割当を行い、その時の費用をシミュレーションする。なおライン本数の下限は1本、上限は各生産工場で配置可能なライン数とする。また作業者数≧ライン数とする。
図33は、混流生産シミュレーション部400の動作を示すフローチャートである。まず、図32に示したような作業者数別タクトタイム表を作成する(S101)。次に、最大ライン本数Nを設定する(S102)。次に、作業者数別タクトタイム表で全製品の生産に必要な時間が稼働時間のN倍以下になる作業者数を選択する(S103)。
次にライン本数nが、n≦Nを満たす範囲で、製品割り当てシミュレーションを行う。(ループ5)。なお、nの最小値は1であるが、ライン数がある数以下では、ラインの稼働時間内で生産が実施できない場合は、その本数以下の計算は省略しても良い。
製品割り当てシミュレーションでは、n本のラインに各品種の製品の生産を割り当て(S104)、その割り当てにおける労務費と設備費とを計算して、結果を記憶する(S105)。費用の計算は次式を用いて行うことができる。設備の前のΣはライン内での和、[ ]の前のΣ和はラインについての和である。
費用=Σ[(作業者数×ローディング+Σ設備×設備ローディング)×必要時間]
(式1)
そして、ライン本数が最小値から最大値となるまで、1本ずつライン数を増やしてシミュレーションを行い(ループ6)、シミュレーション結果を出力する(S106)。
図34は、S104の詳細を示すフローチャートである。まず、設定した作業者数をn本のラインに配置する(S1041)。次に生産に必要な時間の総計を計算する(S1042)。次に、各ラインが受け持つ必要時間を計算する(S1043)。この必要時間は、図32に示したような、作業者数別タクトタイム表から計算することができる。次に、生産数量と工程一致度に基づいて、品種に割り当てを行う順番である品種順mをつける(S1044)。この品種順mは、例えば、生産数量が最大の品種を品種順1とし、この品種と工程一致度の高いものを次の品種順とするという方法で設定することができるが、詳細は、S1044の詳細を示すフローチャートを用いて後述する。次にライン番号nと、品種順mを初期化して、n=1、m=1とする(S1045)。次にラインnに、m番目の品種を割り当てる(S1046)。最初はライン1への品種順1の品種を割り当てとなる。ここで、ラインが受け持つ生産時間を超えない範囲まで、品種順mの品種の割り当てを行う。この範囲で、品種順mの割り当てが完了したら(S1047_Yes)、割り当て未了の製品があるか判定する(S1048)。割り当て未了の製品が無ければ(S1048_No)、終了する。一方、割り当て未了の製品があれば(S1048_Yes)、m=m+1として(S1049)、S1046に戻り、次の品種順m+1の割り当てを行う(ループ6)。
またS1047で、n番目のラインでは、品種順mの割り当てが完了しなかった場合は(S1047_No)、n=n+1として(S1050)、S1046に戻り、次のn+1番目のラインに品種順mの割り当てを行う(ループ7)。
次に、品種順mの付け方について説明する。図35は、品種順をつける動作を示すフローチャートである。まず、生産数量が最大の品種を品種順1とする(S10441)。次に、品種mと工程一致度の一番大きいものを品種順m+1とする(S10442)。次に、順番をつけていない品種があるか判定する(S10443)。ここで、順番をつけていない品種があれば(S10443_Yes)、m=m+1として(S10444)、S10442に戻り、次の品種順をつける(ループ8)。
以上のような動作では、工程一致度の高い品種を連続してラインに割り当てていけるため、段取り回数の少ない割り当てを行うことができる。次に、シミュレーション結果の具体例について説明する。
(具体例2)
図36、37、38に、シミュレーション結果の具体例を示す。図36は、ライン本数1、作業者数12の場合の結果である。合計必要時間800分で、労務費800千円、設備費67千円となった。図37は、ライン本数2、作業者数12の場合の結果である。合計必要時間700分で、労務費700千円、設備費117千円となった。図38は、ライン本数3、作業者数12の場合の結果である。合計必要時間600分で、労務費600千円、設備費150千円となった。図39は、これらの結果をまとめた表である。このシミュレーションでは、ライン本数を3とすると費用が小さくできることが明らかになった。
以上説明したように、本実施形態によれば、混流生産において、段取り時間を短縮した、効率の良い製品割り当てを行うことができる。また、費用と時間効率が良いライン本数を明らかにして、効率の良いライン設計を行うことができる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、異なる品種の間で共通する工程を同一の工程番号に揃えて混流生産工程設計情報を作成する1つの方法について説明したが、本実施形態では、混流生産工程設計情報を作成する別の方法について説明する。
図40、41は、混流生産工程設計部300の動作を示すフローチャートである。最初に、必要な工程情報と生産情報を読み込み、混流生産工程一覧表を作成する(S201)。次に、品種番号を変数i、工程番号を変数kとする。そして、i=1、k=1とする変数の初期化を行い、各工程のステイタスを未処理にする(S202)。ここでステイタスが未処理とは、共通工程として工程番号を調整する工程番号調整処理が未実施であることを指す。次に品種番号i、工程番号kの工程について、工程番号調整が未処理であるか判定する(S203)。工程番号調整が未処理であれば(S203_Yes)、混流生産工程一覧表の品種番号i+1以降の品種の工程の中の、品種番号i、工程番号kの工程と、同一な工程を検索する(S204)。次に、検索で発見された同一工程の工程番号を比較し、その中の最大のものに工程番号を揃える処理を行う。この時、当該工程を含む品種については、当該工程番号以降の工程を玉突きでスライドさせた工程番号に配置する。また、当該工程を含まない品種の工程については、当該工程番号に空工程を挿入し、以降の工程を玉突きでスライドさせた工程番号に配置する(S205)。次に、S205で共通工程を揃えた工程番号の列に、他の処理済みの工程があるか判定する(S206)。処理済みの工程がない場合は(S206_No)、品種番号i、工程番号kの工程が、品種番号iの最終工程であるか判定する(S207)。最終工程でなかった場合は(S207_No)、k=k+1として(S208)、S203に戻り(ループ9)、品種番号iの次の工程の工程番号調整が未処理であるか判定する。
一方、S207で最終工程であった場合は(S207_Yes)、混流生産工程一覧表の最終製品であるか判定する(S209)。最終製品でなかった場合は(S209_No)、i=i+1として(S210)、S203に戻り(ループ10)、次の製品の工程番号調整が未処理であるか判定する。S209の判定で最終製品であった場合は(S209_Yes)、終了する。
またS203の判定で、品種番号i、工程番号kの工程番号調整処理が実施済みであった場合は(S203_No)、S207に進み最終工程であるか判定する。その後の動作は、上記に説明した動作と同様である。
またS205で、共通工程を揃えた列に処理済みの工程があった場合は(S206_Yes)、「B」に進む。図41は、B以降の動作を示すフローチャートである。この処理では、まず、揃えた列の後ろに列を挿入し、工程番号を振り直す(S2061)。次に挿入した列に処理中の工程を配置する。そして、以降の工程は玉突きで後ろの工程番号の列にスライドさせ(S2062)、「C」に進む。「C」では、図40のフローチャートのS207に戻る。
以上の動作により、第2の実施形態と同様に、一つの列に一種類工程が配置された混流生産工程設計情報を作成することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、異なる品種が共通工程を通過するタイミングを一目で判別できる混流生産工程設計情報を作成することができる。そして、混流生産工程設計情報を利用することで、段取り作業の少ない、効率的な製品割り当てが可能になる。
(具体例3)
本具体例では、同一工程を同一工程番号(表の同じ列)に揃えた、混流生産工程設計情報を作成する方法の具体例について説明する。第2の実施形態の具体例1と同様に、混流生産工程一覧表から出発して、混流生産工程設計情報を作成する、別の動作の例を示す。
図42は、出発点となる混流生産工程一覧表である。品種番号が縦、工程番号が横に配列されている。工程名をA〜Hのアルファベットで表している。
まず、品種番号1(製品あ)、工程番号1から、他の製品と共通する工程を検索し、順次同じ列に配列していく。図42に示すように、この例では、すべての製品に工程Aがあり、工程番号1なので、工程番号1の列に工程Aを配置する。共通工程を揃えるように工程番号を調整する処理が完了した工程は、処理済みのステイタスにする。これは以降の処理でも同様である。
品種番号1(製品あ)の次の工程はCなので、品種番号2以降の品種の工程で、Cを検索すると、品種番号2と4にCが発見される。これらの共通工程が配置されている工程番号の最大値は3なので、工程Cの工程番号が3未満の品種について、工程Cが工程番号3になるまで、工程Cの前に空工程を挿入する。このため、品種番号1の工程番号2と、品種番号4の工程番号2に空工程を挿入して、工程Cを工程番号3に配列し、工程C以降の工程を一緒にスライドさせる。また、品種番号3の工程番号3には工程Cではない工程Eがあるため、そこに空工程を挿入し工程E以降の工程をスライドさせる。また品種番号5の工程番号3には工程Cではない工程Dがあるため、そこに空工程を挿入し、工程D以降の工程をスライドさせる(図43)。
品種番号1の次の工程は工程Dであり、工程Dは、品種番号1、2、4、5に共通する。これらの製品における工程Dの工程番号の最大値は4なので、工程Dを工程番号4の列に揃える。また品種番号3の工程番号4にはD以外の工程Eがあるため、品種番号3,工程番号4に空工程を挿入し、E以降の工程をスライドさせる(図44)。
品種番号1の次の工程は工程Eであり、工程Eは、品種番号1、3に共通する。これらの製品における工程Eの工程番号は共に5で、最大値も5なので、工程Eを工程番号5の列に揃える。また、品種番号2の工程番号5には、工程E以外の工程Fがある。このため、品種番号2の工程番号5に空工程を挿入しF以降の工程をスライドさせる。(図45)。
品種番号1の次の工程は工程Gである。工程Gが共通する他の製品がないので、工程Gを含む工程番号の最大値は6である。工程番号6には、品種番号2、3に工程G以外の工程Fがあるので、品種番号2、3の工程番号6に空工程を挿入し、工程F以降の工程をスライドさせる(図46)。
これで品種番号1の共通工程を揃える動作が完了したので、品種番号2の、列を共通化する処理が行われていない(ステイタスが未処理の)工程Bについて、品種番号3以降の製品との共通工程を検索する。その結果、品種番号5(製品お)に工程Bがあることが発見される。これらの製品の工程Bの工程番号の最大値は2であるため、工程Bは工程番号2の列に配置される。工程番号2の列には、品種番号3に、工程Bではない工程Hがあるので、工程番号2の列の次に空の列を挿入して、この列が工程番号3となるように、工程番号を振り直す。そして、品種番号3の工程Hをスライドさせて工程番号3に配置する(図47)。
以降、ステイタスが未処理の工程を検索するが、未処理の工程はないので、終了する。以上により、共通工程の工程番号を揃えた混流生産工程設計情報が作成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、混流生産ラインにおける共通工程を容易に把握し、生産効率の良い、生産ラインへの製品割り当てを行うことができる。
(具体例3−2)
次に、同一工程を同一工程番号(表の同じ列)に揃えた、混流生産工程設計情報を作成する別の具体例について説明する。第2の実施形態の具体例1と同様に、混流生産工程一覧表から出発して、混流生産工程設計情報を作成する、別の動作の例を示す。
図48は、出発点となる混流生産工程一覧表である。品種番号が縦、工程番号が横に配列されている。工程名をA〜Hのアルファベットで表している。
まず、品種番号1(製品あ)、工程番号1から、他の製品と共通する工程を検索し、順次同じ列に配列していく。図48に示すように、この例では、すべての製品に工程Aがあり、工程番号1なので、工程番号1の列に工程Aを配置する。共通工程を揃えるように工程番号を調整する処理が完了した工程は、処理済みのステイタスにする。これは以降の処理でも同様である。
品種番号1(製品あ)の次の工程はCなので、品種番号2以降の品種の工程で、Cを検索すると、品種番号2と4にCが発見される。これらの共通工程が配置されている工程番号の最大値は3なので、工程Cの工程番号が3未満の品種について、工程Cが工程番号3になるまで、工程Cの前に空工程を挿入する。このため、品種番号1の工程番号2と、品種番号4の工程番号2に空工程を挿入して、工程Cを工程番号3に配列し、工程C以降の工程を一緒にスライドさせる(図49)。
品種番号1の次の工程は工程Dであり、工程Dは、品種番号1、2、4、5に共通する。これらの製品における工程Dの工程番号の最大値は4なので、工程Dを工程番号4の列に揃え、以降の工程を玉突きでスライドさせる(図50)。
品種番号1の次の工程は工程Eであり、工程Eは、品種番号1、3に共通する。そして工程Eのそれぞれの工程番号は5、3である。したがって、最大値は5であり、工程Eを工程番号5の列に揃え、以降の工程を玉突きでスライドさせる(図51)。
品種番号1の次の工程は工程Gである。工程Gが共通する他の製品がないので、工程Gを含む工程番号の最大値は6である。このため、工程Gを工程番号6に配置する(図51から変わらず)。
これで品種番号1の共通工程を揃える動作が完了したので、品種番号2の、列を共通化する処理を行う。品種番号2で、共通工程を揃える処理が行われていない(ステイタスが未処理の)次の工程は、工程Bである。このため、工程Bについて、品種番号3以降の製品との共通工程を検索する。その結果、品種番号5(製品お)に工程Bがあることが発見される。これらの製品の工程Bの工程番号の最大値は2であるため、工程Bをそのままの位置である工程番号2の列に配置する(図51から変わらず)。
品種番号2の、次の未処理の工程はFである。工程Fは品種番号2の工程番号5と、品種番号3の工程番号6に存在する。工程Fの工程番号の工程番号の最大値は6である。しかしながら、工程番号6には、既に処理済みの工程Gが配置されている。このため、品種番号2の工程番号5、6および品種番号3の工程番号6に空工程を挿入し、工程Fを工程番号7に配置する。また、この2品種以外の品種番号の工程番号7には空工程を挿入する(図52)
これで品種番号2の共通工程を揃える動作が完了したので、品種番号3の、列を共通化する処理を行う。品種番号3で、共通工程を揃える処理が行われていない(ステイタスが未処理の)次の工程は、工程Hである。工程Hは、品種番号3にしかなく、その工程番号の最大値は2である。しかしながら、工程番号2には、処理済みの工程Bが配置されている。また、工程番号3−7にも処理済みの工程が配置されている。これらの位置関係を保ったまま工程Hを配置する工程番号を作るため、全品種の工程番号3に空工程を挿入する(図53)。なお、ここでは、現在工程Hが配置されている工程番号2の直後の工程番号3に空工程を挿入するものとしている。実際には、当該品種番号の当該工程と次工程の間の任意の工程番号に空工程を挿入することも可能である。図52の例では、品種番号3の工程Hの次の工程は、工程番号5の工程Eなので、工程番号4または工程番号5に空工程も挿入しても、処理済みの工程の順番は保たれる。しかしながら、空工程を挿入する工程番号を、当該工程の現在の工程番号の直後としておけば、次工程までの間に空工程があるか否かに関わらず、当該工程以降の処理済みの工程の位置関係を保つことができるので便利である。
次に、品種番号3の工程番号2に空工程を挿入し、工程Hを工程番号3に配置する(図54)
以降、ステイタスが未処理の工程を検索するが、未処理の工程はないので、終了する。以上により、共通工程の工程番号を揃えた混流生産工程設計情報が作成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2の実施形態と同様に、混流生産ラインにおける共通工程を容易に把握し、生産効率の良い、生産ラインへの製品割り当てを行うことができる。
上述した第1乃至第3の実施形態の処理を、コンピュータに実行させるプログラムおよび該プログラムを格納した記録媒体も本発明の範囲に含む。記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ、などを用いることができる。
以上、第1乃至第3の実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの前記品種の製品を生産する工程に関する工程情報を取得する工程情報取得手段と、
所定期間における複数の前記品種の製品の生産に関する生産情報を取得する生産情報取得手段と、
それぞれの前記品種の製品の前記工程に対して、前記工程情報と前記生産情報と前記工程の処理順とに基づいて、工程番号を付与する工程番号付与手段と、
を有し、
前記工程番号付与手段は、
異なる前記品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する
ことを特徴とする混流生産計画設計装置。
(付記2)
前記工程番号付与手段は、
前記品種を表の縦横のどちらか一方に配列し、前記品種における前記工程を前記工程番号にしたがって前記表の縦横の他方に配列した混流生産工程設計情報を作成する、
ことを特徴とする付記1に記載の混流生産計画設計装置。
(付記3)
前記混流生産工程設計情報を表示する表示部を有する
ことを特徴とする付記2に記載の混流生産計画設計装置。
(付記4)
前記表示部は、
前記同一の工程を同じ色で表示し、異なる前記工程を色分けして表示する
ことを特徴とする付記3に記載の混流生産計画設計装置。
(付記5)
前記混流生産工程設計情報に基づいて前記混流生産ラインへの前記品種の製品の生産の割り当てを行い、前記割り当てを行った場合の費用および生産時間の少なくとも一方のシミュレーションを行う混流生産シミュレーション手段を有する
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれか一つに記載の混流生産計画設計装置。
(付記6)
前記混流生産シミュレーション手段が、
前記混流生産ラインに設置する生産ラインの本数と、前記生産ラインに配置する作業者数とをパラメータとして前記シミュレーションを行う
ことを特徴とする付記5に記載の混流生産計画設計装置。
(付記7)
前記混流生産シミュレーション手段が
前記作業者数に応じて、それぞれの前記品種の製品のタクトタイムを計算する
ことを特徴とする付記6に記載の混流生産計画設計装置。
(付記8)
前記混流生産シミュレーション手段が、
前記作業者数と前記生産ラインの本数と複数の前記品種の製品の生産に要する時間とに基づいて労務費と設備費とを算出する
ことを特徴とする付記6または7に記載の混流生産計画設計装置。
(付記9)
前記混流生産シミュレーション手段が、
前記生産情報における生産数量が最大である前記品種を基準品種として、それぞれの前記品種と前記基準品種との工程一致度を算出し、前記工程一致度が大きい順番に、前記生産ラインに前記製品の生産を割り当てる
ことを特徴とする付記5乃至8のいずれか一つに記載の混流生産計画設計装置。
(付記10)
前記工程番号付与手段が、
前記工程情報に記載された要素を比較して、前記工程が同一であることを識別する
付記1乃至9のいずれか一つに記載の混流生産計画設計装置。
(付記11)
複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの前記製品を生産する工程に関する工程情報を取得し、
所定期間における複数の前記品種の製品の生産に関する生産情報を取得し、
それぞれの前記品種の製品の前記工程に対して、前記工程情報と前記生産情報と前記工程の処理順とに基づいて、工程番号を付与し、
異なる前記品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する
ことを特徴とする混流生産計画設計方法。
(付記12)
前記品種を表の縦横のどちらか一方に配列し、前記品種における前記工程を前記工程番号にしたがって前記表の縦横の他方に配列した混流生産工程設計情報を作成する、
ことを特徴とする付記11に記載の混流生産計画設計方法。
(付記13)
前記混流生産工程設計情報を表示する
ことを特徴とする付記12に記載の混流生産計画設計方法。
(付記14)
前記同一の工程を同じ色で表示し、異なる前記工程を色分けして表示する
ことを特徴とする付記13に記載の混流生産計画設計方法。
(付記15)
前記混流生産工程設計情報に基づいて前記混流生産ラインへの前記品種の製品の生産の割り当てを行い、前記割り当てを行った場合の費用および生産時間の少なくとも一方のシミュレーションを行う
ことを特徴とする付記11乃至14のいずれか一つに記載の混流生産計画設計方法。
(付記16)
前記シミュレーションを、
前記混流生産ラインに設置する生産ラインの本数と、前記生産ラインに配置する作業者数とをパラメータとして前記シミュレーションを行う
ことを特徴とする付記15に記載の混流生産計画設計方法。
(付記17)
前記シミュレーションの際に
前記作業者数に応じて、それぞれの前記品種の製品のタクトタイムを計算する
ことを特徴とする付記16に記載の混流生産計画設計方法。
(付記18)
前記シミュレーションの際に
前記作業者数と前記生産ラインの本数と複数の前記品種の製品の生産に要する時間とに基づいて労務費と設備費とを算出する
ことを特徴とする付記16または17に記載の混流生産計画設計方法。
(付記19)
前記シミュレーションの際に
前記生産情報における生産数量が最大である前記品種を基準品種として、それぞれの前記品種と前記基準品種との工程一致度を算出し、前記工程一致度が大きい順番に、前記生産ラインに前記品種の製品の生産を割り当てる
ことを特徴とする付記15乃至18のいずれか一つに記載の混流生産計画設計方法。
(付記20)
前記工程情報に記載された要素を比較して、前記工程が同一であることを識別する
付記11乃至19のいずれか一つに記載の混流生産計画設計方法。
(付記21)
コンピュータに、
複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの前記製品を生産する工程に関する工程情報を取得する処理と、
所定期間における複数の前記品種の製品の生産に関する生産情報を取得し、
それぞれの前記品種の製品の前記工程に対して、前記工程情報と前記生産情報と前記工程の処理順とに基づいて、工程番号を付与する処理と、
異なる前記品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する処理と、
を実行させることを特徴とする混流生産計画設計プログラム。
1 工程情報取得手段
2 生産情報取得手段
3 工程番号付与手段
10、1000 混流生産計画設計装置
100 工程情報取得部
200 生産情報取得部
300 工程番号付与部
400 混流生産シミュレーション部
500 表示部
1100 プロセッサ
1200 記憶装置
1300 通信装置
1400 表示装置
1500 入出力装置

Claims (10)

  1. 複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの前記品種の製品を生産する工程に関する工程情報を取得する工程情報取得手段と、
    所定期間における複数の前記品種の製品の生産に関する生産情報を取得する生産情報取得手段と、
    それぞれの前記品種の製品の前記工程に対して、前記工程情報と前記生産情報と前記工程の処理順とに基づいて、工程番号を付与する工程番号付与手段と、
    を有し、
    前記工程番号付与手段は、
    異なる前記品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する
    ことを特徴とする混流生産計画設計装置。
  2. 前記工程番号付与手段は、
    前記品種を表の縦横のどちらか一方に配列し、前記品種における前記工程を前記工程番号にしたがって前記表の縦横の他方に配列した混流生産工程設計情報を作成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の混流生産計画設計装置。
  3. 前記混流生産工程設計情報を表示する表示部を有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の混流生産計画設計装置。
  4. 前記混流生産工程設計情報に基づいて前記混流生産ラインへの前記品種の製品の生産の割り当てを行い、前記割り当てを行った場合の費用および生産時間の少なくとも一方のシミュレーションを行う混流生産シミュレーション手段を有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の混流生産計画設計装置。
  5. 複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの前記製品を生産する工程に関する工程情報を取得し、
    所定期間における複数の前記品種の製品の生産に関する生産情報を取得し、
    それぞれの前記品種の製品の前記工程に対して、前記工程情報と前記生産情報と前記工程の処理順とに基づいて、工程番号を付与し、
    異なる前記品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する、
    ことを特徴とする混流生産計画設計方法。
  6. 前記品種を表の縦横のどちらか一方に配列し、前記品種における前記工程を前記工程番号にしたがって前記表の縦横の他方に配列した混流生産工程設計情報を作成する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の混流生産計画設計方法。
  7. 前記混流生産工程設計情報を表示する、
    ことを特徴とする請求項6に記載の混流生産計画設計方法。
  8. 前記混流生産工程設計情報に基づいて前記混流生産ラインへの前記品種の製品の生産の割り当てを行い、前記割り当てを行った場合の費用および生産時間の少なくとも一方のシミュレーションを行う
    ことを特徴とする請求項7に記載の混流生産計画設計方法。
  9. 前記シミュレーションを、
    前記混流生産ラインに設置する生産ラインの本数と、前記生産ラインに配置する作業者数とをパラメータとして前記シミュレーションを行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の混流生産計画設計方法。
  10. コンピュータに、
    複数の品種の製品を生産する混流生産ラインで、それぞれの前記製品を生産する工程に関する工程情報を取得する処理と、
    所定期間における複数の前記品種の製品の生産に関する生産情報を取得し、
    それぞれの前記品種の製品の前記工程に対して、前記工程情報と前記生産情報と前記工程の処理順とに基づいて、工程番号を付与する処理と、
    異なる前記品種の製品に同一の工程がある場合には、当該工程に同一の工程番号を付与する処理と、
    を実行させることを特徴とする混流生産計画設計プログラム。
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