一例として示す建設作業サポートシステム10の構成図である図1等の添付の図面を参照し、本発明に係る建設作業サポートシステムの詳細を説明すると、以下のとおりである。尚、図2は、建設作業サポートシステム10を形成するハンズフリー装置13の一例を示す図であり、図3は、ハンズフリー装置13を装着した現場作業者11(現場作業員)又は現場管理者11の正面図である。図4は、ハンズフリー装置13を装着した現場作業者11又は現場管理者11の側面図である。尚、図1,3,4では、コントローラ18の図示を省略している。図1では、一人の現場作業者11又は現場管理者11を図示しているが、実際の建設現場には、ハンズフリー装置13を装着した(身に着けた)多数の現場作業者11又は現場管理者11が存在する。
建設作業サポートシステム10は、建設現場で作業する現場作業者11(装着者)又は現場管理者11(装着者)の各種の建設作業を可視化しつつ、建設作業をサポートする。建設作業サポートシステム10は、各種データを記憶・管理する管理サーバ12と、現場作業者11(建設作業員)又は現場管理者11が装着する(身に付ける)ハンズフリー装置13(ハンズフリーグラス)とから形成されている。ハンズフリー装置13は、現場作業者11又は現場管理者11に装着させるウェアラブル目線カメラ14及びヘッドマウントディスプレイ15と、現場作業者11又は現場管理者11に装着させるウェアラブルマイクロフォン16及びウェアラブルスピーカー17と、管理サーバ12や後記するスマートフォン21と通信可能な通信機能を備えたコントローラ18(データ処理端末)とから形成されている。
管理サーバ12とハンズフリー装置13とスマートフォン21とは、建設現場に設置される複数台の無線LANルーター(アクセスポイント)(図示せず)を利用したWi−Fi(無線LAN)、基地局(アクセスポイント)(図示せず)を利用したLTEや4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)等のモバイル通信規格による無線を利用した通信技術(モバイルデータ通信)(ネットワーク)によって互いに通信可能であり、各種データを送受信可能である。尚、モバイル通信規格として今後開発されるあらゆるモバイル通信規格(通信技術)を利用することができ、又、1G〜4G通信システム及び無線LAN通信システムを統合した複合通信システムを使用することもできる。
現場作業者11には、建設現場において各種の建設作業を行う工事作業員や搬送作業員等の建設作業員が含まれる。現場管理者11には、建設現場において現場作業者11を指導・監督する現場所長や現場監督等が含まれる。建設現場で行われる建設作業には、現場作業者11又は現場管理者11が行う建設一式工事作業や現場作業者11又は現場管理者11が行う資機材の搬送作業が含まれる。建設一式工事作業には、基礎工事作業や躯体工事作業、外装工事作業、内装工事作業、設備工事作業等が含まれる。建設作業員には、鳶職人や鉄筋職人、型枠大工、隅出し職人、屋根職人、建築板金職人、塗装職人、ユニットバス職人、キッチン職人、サッシ職人、電気職人、設備職人、配管工、軽天職人、大工、家具職人、置床職人、クロス職人、ダイノック職人、フローリング職人、タイル職人、ボード職人、手すり職人、石工、シール職人、ハウスクリーニング職人、左官職人、幅木職人、補修職人、吹付け職人、はつり職人、解体職人、鍛冶職人、造園職人等の建設作業に携わるすべての建設作業員が含まれる。
管理サーバ12は、中央処理部(CPU又はMPU)とメモリ(メインメモリ及びキャッシュメモリ)とを備えた物理的なコンピュータ又はクラウドコンピューティングであり、大容量記憶領域(大容量ハードディスク)を内蔵している。尚、図示はしていないが、管理サーバ12には、キーボードやマウス等の入力装置、ディスプレイやプリンタ等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。管理サーバ12は、建設作業を請け負う管理者の会社が契約するデータセンターに設置される場合、又は、管理者の本社や支社、建設現場の管理事務所等に設置される場合がある。管理者には、監理技術者や本社監理者、設計士、建築士等の現場作業者11又は現場管理者11の建設作業を管理するすべての管理者が含まれる。
クラウドとしては、Infrastructure as a Service(IaaS)、Platform as a Service(PaaS)、Software as a Service(SaaS)を利用することができる。管理サーバ12としてクラウドコンピューティングを利用することで、クラウドサービスプラットフォームからインターネット経由でITリソースをオンデマンドで利用することができる。クラウドは、仮想CPU又は仮想MPU(中央処理部)と仮想メインメモリ及び仮想キャッシュメモリ(メモリ)とを有して独立したオペレーティングシステム(仮想OS)によって動作する仮想サーバであり、大容量仮想記憶領域が形成されている。
管理サーバ12(物理サーバ、仮想サーバ)の大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域には、サーバ12を特定するサーバ特定情報(サーバ識別子)、各ハンズフリー装置13(コントローラ)を特定する装置特定情報(装置識別子)や各ハンズフリー装置13(コントローラ)のURL、ハンズフリー装置13を装着する現場作業者11又は現場管理者11の個人情報(氏名、年齢、性別、個人識別子、パスワードやID番号、所属部署、メールアドレス等)、現場作業者11又は現場管理者11の顔画像(上半身の画像)、現場作業者11又は現場管理者11が所持するスマートフォン21(携帯端末)の携帯端末特定情報やスマートフォン21のURL、スマートフォン21の携帯(スマートフォン)電話番号が記憶(格納)されている。サーバ特定情報としては、管理サーバ12のIPアドレスやMACアドレス、URL、メールアドレス、Cookie情報、固体識別番号等を利用することができる他、管理サーバ12がそれを識別するユニークな識別子を独自に生成し、生成した識別子をサーバ特定情報とすることができる。個人情報(個人識別データ)は、ハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)に関連付けられた状態で記憶(格納)されている。
管理サーバ12の大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域には、現在建設中の各建設現場における各工事作業画像(各工事作業箇所画像)、それら工事作業画像に対応する工事作業箇所の名称(階層や工事区画名、工事作業所名等)、それら工事作業画像に対する各工事作業の各種工事作業サポート情報、それら工事作業サポート情報に対応する工事作業サポート音声が記憶(格納)されている。管理サーバ12の大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域には、現在建設中の各建設現場における各搬送作業画像(各搬送作業箇所画像)、それら搬送作業画像に対応する搬送作業箇所の名称(階層や搬送区画名、搬送作業所名等)、それら搬送作業画像に対する各搬送作業の各種搬送作業サポート情報、それら搬送作業サポート情報に対応する搬送作業サポート音声が記憶(格納)されている。
管理サーバ12には、DNSサーバ、データベース・ファイルサーバ、Webサーバ、メールサーバ、ドキュメントサーバ等の各種サーバが接続され、それらサーバがサーバ群を形成している。尚、管理サーバ12は、それ自体がDNSサーバ機能、データベースサーバ機能、Webサーバ機能、メールサーバ機能、ドキュメントサーバ機能を有し、各サーバ機能別にソフトウェア的に区分されている場合がある。管理サーバ12は、インターネットに接続された各種複数のDNSサーバ等を経由しつつ、インターネットを利用してアクセス制限がない他のあらゆるサーバにアクセスすることができる。管理サーバ12は、世界のいずれかに施設されたデータセンターの他のサーバとインターネットを介してネットワークを形成している。管理サーバ12は、ハンズフリー装置13やスマートフォン21へ各種データを送信し、ハンズフリー装置13やスマートフォン21から各種データを受信する。
ウェアラブル目線カメラ14及びヘッドマウントディスプレイ15は、それらが一体に成形され、取り付け治具を利用してグラス19(メガネ)に着脱可能に取り付けられている。ウェアラブル目線カメラ14は、現場作業者11又は現場管理者11の目線の位置に配置され、現場作業者11や現場管理者11の視野に入った画像(映像)を撮影する。ウェアラブル目線カメラ14は、キャプチャー機能を有し、動画のみならず、静止画を撮影することもできる。ウェアラブル目線カメラ14は、信号線を介してコントローラ18に接続され、撮影したデジタル画像(動画又は静止画)をコントローラ18に送信する。ヘッドマウントディスプレイ15は、現場作業者11又は現場管理者11の視野に入る位置に設置され、信号線を介してコントローラ18に接続されている。ヘッドマウントディスプレイ15は、コントローラ18から送信された所定のデータ(情報)を現場作業者11や現場管理者11の視野に映し出す。ヘッドマウントディスプレイ15には、虚像投影型や網膜投影型を使用することができる。
ウェアラブルマイクロフォン16及びウェアラブルスピーカー17は、取り付け治具を利用してグラス19(メガネ)に着脱可能に取り付けられている。ウェアラブルマイクロフォン16及びウェアラブルスピーカー17は、信号線を介してコントローラ18に接続されている。ウェアラブルマイクロフォン16は、建設現場における現場作業者11や現場管理者11の音声、現場作業者11や現場管理者11の周囲の音(工事作業箇所の音、搬送作業箇所の音)を集音し(拾い)、建設現場における現場作業者11や現場管理者11の音声、現場作業者11や現場管理者11の周囲の音を電気信号に変換し、変換した電気信号をコントローラ18に送信する。ウェアラブルスピーカー17は、コントローラ17から送信された電気信号を音に変換し、変換した音を発音する。
コントローラ18は、中央処理部(CPU又はMPU)とメモリ(メインメモリ及びキャッシュメモリ)とを備えたコンピュータ及び大容量ハードディスクを内蔵し、タッチパネルを備えている。コントローラ18のハードディスクには、管理サーバ12のURLやサーバ特定情報(サーバ識別子)、ハンズフリー装置13(コントローラ)の装置特定情報(装置識別子)やハンズフリー装置13(コントローラ)のURL、スマートフォン21の携帯端末特定情報及びスマートフォン21のURL、ハンズフリー装置13を装着する現場作業者11や現場管理者11の個人識別データ(氏名、年齢、性別、個人識別子、パスワードやID番号、所属部署、メールアドレス等)が記憶(格納)されている。
コントローラ18は、その通信機能によって管理サーバ12やスマートフォン21に各種データを送信するとともに、管理サーバ12やスマートフォン21から各種データを受信する。尚、コントローラ18がインターネットを介して管理サーバ12やスマートフォン21と各種データの送受信を行う場合、コントローラ18がDNSサーバ機能やデータベースサーバ機能、Webサーバ機能、メールサーバ機能、ドキュメントサーバ機能等の各種サーバ機能を備えている。コントローラ18には、その電源をON/OFFする電源スイッチ(図示せず)が設置されている。コントローラ18は、現場作業者11や現場管理者11の作業服のポケットに収容される。
図5は、管理サーバ12のディスプレイ22に出力(表示)された現場作業者情報出力画面の一例を示す図であり、図6は、現場管理者11が装着したヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)された現場作業者情報出力画面の一例を示す図である。図7は、現場作業者11(建設作業員)や現場管理者11が装着したヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)された工事作業画像出力画面の一例を示す図であり、図8は、管理サーバ12のディスプレイ22に出力(表示)された工事作業格納画像出力画面の一例を示す図である。図5〜図8では、各表示エリアに表示されるデータの図示を省略している。
図5〜図8では、他の現場作業者11や現場管理者11が装着したハンズフリー装置13によって特定の現場作業者11(建設作業員)の工事作業画像が撮影された場合を図示している。尚、実際に工事作業を行う特定の現場作業者11(建設作業員)が装着したハンズフリー装置13によってその現場作業者11の工事作業画像が撮影されてもよい。
現場作業者11や現場管理者11が建設現場において工事作業を行う場合、作業服やハンズフリー装置13、ヘルメットを装着し、コントローラ18の電源スイッチをONにする。コントローラ18の電源スイッチをONにすると、コントローラ18が起動してコントローラ18のタッチパネル20にメインスイッチが表示される。メインスイッチをONにすると、ウェアラブル目線カメラ14やヘッドマウントディスプレイ15、ウェアラブルマイクロフォン16、ウェアラブルスピーカー17が起動する。
コントローラ18のタッチパネル20には、図示はしていないが、ウェアラブル目線カメラ14のキャプチャー機能を起動させるキャプチャーボタン、スピーカー17の出力(音量)を調節するボリューム、作業者情報(個人情報)表示ボタン、工事作業画像格納ボタン、工事作業サポート情報出力ボタン、工事作業進捗画像取得ボタン、工事作業進捗画像送信ボタン、搬送作業画像格納ボタン、搬送作業サポート情報出力ボタン、搬送作業進捗画像取得ボタン、工事作業進捗画像送信ボタンがタッチパネル20に表示される。現場作業者11及び現場管理者11は、メインスイッチをONにし、コントローラ18のタッチパネル20を利用して工事作業を行う工事作業箇所の名称、工事作業箇所において工事作業に従事する現場作業者11や現場管理者11の個人情報(現場作業者情報)をコントローラ18(ハンズフリー装置13)に入力した後、工事作業箇所に向かう。
建設現場の工事作業箇所に到着した現場作業者11及び現場管理者11が工事作業箇所において工事作業を開始すると、作業中の工事作業箇所がウェアラブル目線カメラ14によって撮影される(工事作業箇所撮影手段)。更に、現場作業者11及び現場管理者11が所定の工事作業箇所において工事作業中に、工事作業中の音(工事作業中の現場作業者11や現場管理者11の音声、工事作業中の現場作業者11や現場管理者11の周囲の音(工事作業箇所の音))がウェアラブルマイクロフォン17によって集音される(拾われる)(工事作業箇所集音手段)。
現場管理者11が工事作業箇所において作業する現場作業者11(建設作業員)の作業者情報(個人情報)を見るには、コントローラ18のタッチパネル20に表示された作業者情報(個人情報)表示ボタンをタップする。現場管理者11は、作業者情報(個人情報)表示ボタンをタップした後、ハンズフリー装置13のウェアラブル目線カメラ14を利用し、工事作業箇所において工事作業を行う現場作業者11の顔を撮影する。現場作業者11の顔を撮影すると、現場作業者11の顔画像(デジタル顔画像データ)がウェアラブル目線カメラ14からコントローラ18に送信される。コントローラ18(ハンズフリー装置13)は、ウェアラブル目線カメラ14が撮影した現場作業者11の顔画像をネットワークを介して管理サーバ12に送信する(顔画像送信手段)。
管理サーバ12は、顔画像送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された顔画像を画像認識しつつ、画像認識した顔画像と大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶された各顔画像とを比較し、画像認識した顔画像に対応する顔画像を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶された各顔画像の中から特定する(顔画像特定手段)。次に、管理サーバ12は、顔画像特定手段によって特定した顔画像に対応する現場作業者11を特定しつつ、顔画像から特定した現場作業者11の作業者情報(個人情報)を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域から抽出する(個人情報抽出手段)。
管理サーバ12は、図5に示す現場作業者情報出力画面をディスプレイ22に出力(表示)する(現場作業者情報出力手段)。図5の現場作業者情報出力画面には、特定された現場作業者11の顔画像(上半身画像)を表示した顔画像表示エリア5a、工事作業箇所名(階層や工事区画名、工事作業所名等)を表示した工事作業箇所名表示エリア5b、現場作業者11(建設作業員)の個人情報(氏名(その他の作業者特定情報を含む場合がある)や作業日時、年齢、性別、識別子、メールアドレス、携帯電話番号)を表示した作業員情報・作業日時表示エリア5cが出力(表示)される。
管理サーバ12は、個人情報抽出手段によって抽出した作業者情報(個人情報)を現場管理者11が装着したハンズフリー装置13のコントローラ18に送信する(作業者情報送信手段)。現場管理者11が装着したハンズフリー装置13のコントローラ18は、作業者情報送信手段によって管理サーバ12から送信された現場作業者11の図6に示す作業者情報出力画面(作業者情報)をヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)する(作業者情報出力手段)。
図6の作業者情報出力画面には、特定された現場作業者11(建設作業員)の顔画像(上半身画像)を表示した顔画像表示エリア6a、工事作業箇所名(階層や工事区画名、工事作業所名等)を表示した工事作業箇所名表示エリア6b、現場作業者11の作業者情報(氏名(その他の作業者特定情報を含む場合がある)や作業日時、年齢、性別、識別子、メールアドレス、携帯電話番号)を表示した作業者情報・作業日時表示エリア6cが出力(表示)される。尚、現場管理者11が作業者情報(個人情報)表示OFFボタンをタップすると、ヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)された作業者情報出力画面が消失する。
尚、現場作業者11(建設作業員)が工事作業箇所において作業する現場管理者11の作業者情報(個人情報)を見ることができ、現場管理者11が工事作業箇所において作業する他の現場管理者11の作業者情報(個人情報)を見ることができる。この場合、コントローラ18のタッチパネル20に表示された作業者情報(個人情報)表示ボタンをタップし、現場管理者11が現場作業者11(建設作業員)の作業者情報(個人情報)を見る場合と同様に手順によって現場管理者11の作業者情報出力画面(作業者情報)をヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)する(作業者情報出力手段)。
建設作業サポートシステム10は、現場作業者11(建設作業員)及び現場管理者11が装着したハンズフリー装置13のヘッドマウントディスプレイ15に顔画像から特定した現場作業者11や現場管理者11の作業者情報(個人情報)が出力(表示)されるから、現場作業者11及び現場管理者11が装着したハンズフリー装置13のウェアラブル目線カメラ14によって現場作業者11や現場管理者11の顔画像を撮影するだけで、その現場作業者11や現場管理者11の作業者情報を容易に知ることができ、確認した作業者情報に基づいて現場作業者11や現場管理者11に適切なアドバイスや指示を与えることができる。
現場作業者11及び現場管理者11が工事作業箇所において作業中、現場作業者11や現場管理者11が装着したヘッドマウントディスプレイ15には、図7に示す工事作業画像出力画面が出力(表示)される。図7の工事作業画像出力画面には、現場作業者11や現場管理者11が工事作業中の工事作業箇所における工事作業画像(動画)を表示した工事作業画像表示エリア7a、工事作業箇所名(階層や工事区画名、工事作業所名等)を表示した工事作業箇所名表示エリア7b、現場作業者11や現場管理者11の氏名(その他の個人情報を含む場合がある)及び作業日時を表示した作業者・作業日時表示エリア7cが出力(表示)される。
ウェアラブル目線カメラ14は、撮影した工事作業中の工事作業箇所の工事作業画像(工事作業箇所画像)(デジタル画像データ)をコントローラ18に送信(転送)し、ウェアラブルマイクロフォンロ15は、集音した工事作業箇所における現場作業者11や現場管理者11の工事作業中の音(電気信号)をコントローラ18に送信(転送)する。コントローラ18(ハンズフリー装置13)は、ウェアラブル目線カメラ14から受信した工事作業画像とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信するとともに(工事作業画像送信手段)、ウェアラブルマイクロフォン16から受信した工事作業音とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信する(工事作業音送信手段)。
現場作業者11や現場管理者11は、ヘッドマウントディスプレイ15に出力された図7の工事作業画像出力画面を確認しつつ、工事作業の進捗状況確認や工事作業の検査、工事作業の仕上がり確認、工事作業のサポート等のために工事作業画像の取得(保存)が必要と判断した場合、ハンズフリー装置13を介して管理サーバ12に工事作業画像格納信号を送信する。ハンズフリー装置13から管理サーバ12に工事作業画像格納信号を送信するには、現場作業者11や現場管理者11がハンズフリー装置13のコントローラ18のタッチパネル20に表示された工事作業画像格納ボタンをタップする。又は、現場作業者11や現場管理者11が工事作業画像格納信号を送信する合図をハンズフリー装置13のウェアラブルマイクロフォン16に発声する。或いは、現場作業者11や現場管理者11が工事作業画像格納信号を送信する合図をヘッドマウントディスプレイ15を利用して伝える。
工事作業画像格納信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声する一例としては、現場作業者11や現場管理者11が「工事撮る」や「工事撮影」等の言葉をウェアラブルマイクロフォン16に発する。工事作業画像格納信号の送信合図をヘッドマウントディスプレイ15を利用して伝える一例としては、現場作業者11や現場管理者11がヘッドマウントディスプレイ15に向かい連続して3回瞬きをする。又は、現場作業者11や現場管理者11がヘッドマウントディスプレイ15に向かい数秒間目を瞑る。
現場作業者11や現場管理者11が工事作業画像格納ボタンをタップし、又は、工事作業画像格納信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声し、或いは、工事作業画像格納信号の送信合図をヘッドマウントディスプレイ15を利用して伝えると、コントローラ18は、工事作業画像格納信号とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信する(工事作業画像格納信号送信手段)。
管理サーバ12は、工事作業画像格納信号送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された工事作業画像格納信号及びハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)を受信した場合、工事作業画像格納信号を受信した時点を基準点とし、基準点から前に所定時間遡った工事作業第1画像(工事作業前画像)(デジタル画像データ)とその基準点から後に所定時間進んだ工事作業第2画像(工事作業後画像)(デジタル画像データ)とを工事作業画像送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された工事作業画像から抽出する(工事作業前後(第1,2)画像抽出手段)。
更に、管理サーバ12は、工事作業画像格納信号を受信した時点を基準点とし、基準点から前に所定時間遡った工事作業第1音(工事作業前音声)(電気信号)とその基準点から後に所定時間進んだ工事作業第2音(工事作業後音声)(電気信号))とを工事作業音送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された工事作業音から抽出する(工事作業前後(第1,2)音抽出手段)。基準点から前に遡って工事作業第1画像(工事作業前画像)及び工事作業第1音(工事作業前音声)を抽出する所定時間は、基準点から前へ例えば0秒(0秒の場合は静止画)や3秒、10秒、30秒、1分、1分30秒、2分等任意に設定することができる。基準点から後に進んで工事作業第2画像(工事作業後画像)及び工事作業第2音(工事作業後音声)を抽出する所定時間は、基準点から後へ例えば3秒や10秒、30秒、1分、1分30秒、2分等任意に設定することができる。
管理サーバ12は、工事作業前後(第1,2)画像抽出手段によって抽出した工事作業第1画像(工事作業前画像)及び工事作業第2画像(工事作業後画像)を利用し、工事作業画像送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された工事作業画像を工事作業第1画像及び工事作業第2画像から形成された工事作業格納画像(デジタル動画データ)に編集する(工事作業格納画像編集手段)。管理サーバ12は、工事作業格納画像編集手段によって編集した工事作業格納画像を記憶(格納)する(工事作業格納画像記憶手段)。
管理サーバ12は、工事作業前後(第1,2)音抽出手段によって抽出した工事作業第1音(工事作業前音声)及び工事作業第2音(工事作業後音声)を利用し、工事作業音送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された工事作業音を工事作業第1音及び工事作業第2音から形成された工事作業格納音(電気信号)に編集する(工事作業格納音編集手段)。管理サーバ12は、工事作業格納音編集手段によって編集した工事作業格納音を記憶(格納)する(工事作業格納音記憶手段)。
工事作業格納画像及び工事作業格納音を記憶した後、管理サーバ12は、図8に示す工事作業格納画像出力画面をディスプレイに出力(表示)する(工事作業格納画像出力画面出力手段)。図8の工事作業格納画像出力画面には、工事作業格納画像(動画)を表示した工事作業格納画像表示エリア8a、工事作業格納画像の格納日時を表示した工事作業画像格納日時表示エリア8b、工事作業箇所名(階層や工事区画名、工事作業所名等)を表示した工事作業箇所名表示エリア8c、現場作業者11や現場管理者11の氏名(その他の個人情報を含む場合がある)及び作業日時を表示した作業者・作業日時表示エリア8dが出力(表示)される。
工事作業格納画像編集手段では、工事作業第1画像(工事作業前画像)と工事作業第2画像(工事作業後画像)とのうちのいずれか一方から形成された工事作業格納画像(動画)に編集することができる。工事作業格納画像記憶手段では、工事作業格納画像(工事作業画像格納日時、工事作業箇所名、現場作業者11や現場管理者11の個人情報を含む)をハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)に関連付けた状態で大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。
工事作業格納音編集手段では、工事作業第1音(工事作業前音声)と工事作業第2音(工事作業後音声)とのうちのいずれか一方から形成された工事作業格納音(電気信号)に編集することができる。工事作業格納音記憶手段では、工事作業格納音(工事作業音格納日時、工事作業箇所名、現場作業者11や現場管理者11の個人情報を含む)をハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)に関連付けた状態で大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。
建設作業サポートシステム10は、ハンズフリー装置13のコントローラ18が建設現場の所定の工事作業箇所において現場作業者11又は現場管理者11が工事作業中にウェアラブル目線カメラ11が撮影した工事作業画像をネットワークを介して管理サーバ12に送信するとともに、工事作業箇所における所定の工事作業中に現場作業者11又は現場管理者11が必要と判断した場合、工事作業画像格納信号をネットワークを介して管理サーバ12に送信し、管理サーバ12がハンズフリー装置13から送信された工事作業画像格納信号を受信した場合、工事作業画像格納信号を受信した時点を基準点とし、基準点から前に所定時間遡った工事作業第1画像とその基準点から後に所定時間進んだ工事作業第2画像とを工事作業画像から抽出し、抽出した工事作業第1画像及び工事作業第2画像のうちの少なくとも一方から形成された工事作業格納画像に編集するとともに、編集した工事作業格納画像を記憶するから、ハンズフリー装置13のウェアラブル目線カメラ14を利用し、建設現場における所定の工事作業箇所において工事作業中の工事作業画像を取得することができ、工事作業第1画像及び工事作業第2画像のうちの少なくとも一方から形成された工事作業格納画像を取得することができる。
建設作業サポートシステム10は、ハンズフリー装置13のコントローラ18が建設現場の所定の工事作業箇所において現場作業者11又は現場管理者11が工事作業中にウェアラブルマイクロフォン16が集音した工事作業音をネットワークを介して管理サーバ12に送信するとともに、工事作業箇所における所定の工事作業中に現場作業者11又は現場管理者11が必要と判断した場合、工事作業画像格納信号をネットワークを介して管理サーバ12に送信し、管理サーバ12がハンズフリー装置13から送信された工事作業画像格納信号を受信した場合、工事作業画像格納信号を受信した時点を基準点とし、基準点から前に所定時間遡った工事作業第1音とその基準点から後に所定時間進んだ工事作業第2音とを工事作業音から抽出し、抽出した工事作業第1音及び工事作業第2音のうちの少なくとも一方から形成された工事作業格納音に編集するとともに、編集した工事作業格納音を記憶するから、ハンズフリー装置13のウェアラブルマイクロフォン16を利用し、建設現場における所定の工事作業箇所において工事作業中の工事作業音を取得することができ、工事作業第1音及び工事作業第2音のうちの少なくとも一方から形成された工事作業格納音を取得することができる。
建設作業サポートシステム10は、ハンズフリー装置13を利用して所定の工事作業箇所における工事作業格納画像及び工事作業格納音を取得することができるから、現場作業者11や現場管理者11が工事作業の進捗状況確認や工事作業の検査、工事作業の仕上がり確認、工事作業のサポート等のために工事作業画像や工事作業音の取得(保存)が必要と判断した場合にその工事作業格納画像(工事作業画像)やその工事作業格納音(工事作業音)を取得(保存)することができるとともに、現場作業者11や現場管理者11が工事作業の進捗状況確認や工事作業の検査、工事作業の仕上がり確認、工事作業のサポート等のために工事作業画像や工事作業音の本社や支社、技術研究所、設計事務所等の他所への送信が必要と判断した場合にその工事作業格納画像(工事作業画像)やその工事作業格納音(工事作業音)を他所へ送信することができる。建設作業サポートシステム10は、取得(保存)又は送信した工事作業格納画像(工事作業画像)や工事作業格納音(工事作業音)に基づいて工事作業の進捗を確認することができ、工事作業の検査を受けることができるとともに、工事作業の仕上がり確認作業を行うことができ、工事作業の各種のサポートを受けることができる。
図9は、管理サーバ12のディスプレイに出力(表示)された工事作業サポート情報出力画面の一例を示す図であり、図10は、現場作業者11(建設作業員)や現場管理者11が装着したヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)された工事作業サポート情報出力画面の一例を示す図である。図9,10では、各表示エリアに表示されるデータの図示を省略している。
工事作業箇所において作業する現場作業者11(建設作業員)や現場管理者11が工事作業の遂行や完成のために工事作業サポート情報が必要と判断した場合、ハンズフリー装置13を介して管理サーバ12に工事作業サポート情報要求信号を送信する。工事作業サポート情報要求信号を送信するには、現場作業者11や現場管理者11がハンズフリー装置13のコントローラ18のタッチパネル20に表示された工事作業サポート情報出力ボタンをタップする。又は、現場作業者11や現場管理者11が工事作業サポート情報要求信号を送信する合図をハンズフリー装置13のウェアラブルマイクロフォン16に発声する。工事作業サポート情報要求信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声する一例としては、現場作業者11や現場管理者11が「工事サポート」や「工事アドバイス」等の言葉をウェアラブルマイクロフォン16に発する。
現場作業者11や現場管理者11が工事作業サポート情報出力ボタンをタップし、又は、工事作業サポート情報要求信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声すると、コントローラ18は、工事作業サポート情報要求信号とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信する(工事作業サポート情報要求信号送信手段)。
管理サーバ12は、工事作業サポート情報要求信号送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された工事作業サポート情報要求信号及びハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)を受信した場合、工事作業画像送信手段によってハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された工事作業画像を画像認識しつつ、画像認識した工事作業画像と大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶された各工事作業画像とを比較し、画像認識した工事作業画像に対応する工事作業画像を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶された各工事作業画像の中から特定する(工事作業画像特定手段)。
次に、管理サーバ12は、特定した工事作業画像に対応する工事作業サポート情報を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域から抽出し、抽出した工事作業サポート情報をハンズフリー装置13(コントローラ18)に送信する(工事作業サポート情報送信手段)。更に、管理サーバ12は、工事作業サポート情報送信手段によってハンズフリー装置13(コントローラ18)へ送信する工事作業サポート情報に対応する工事作業の各種の工事作業サポート音声を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域から抽出し、抽出した工事作業サポート音声をハンズフリー装置13(コントローラ18)に送信する(工事作業サポート音声送信手段)。
管理サーバ12のディスプレイには、図9の工事作業サポート情報画面が表示される。工事作業サポート情報画面には、図9に示すように、工事作業画像送信手段によって送信された工事作業箇所の工事作業箇所画像(動画や静止画)を表示した工事作業箇所画像表示エリア9a、工事作業箇所における工事作業に対応する各種の工事作業サポート情報(工事作業に関する各種のアドバイスや各種の指示、工事作業に関する設計図、工事作業指示書等)を表示した工事作業サポート情報表示エリア9b、その工事作業箇所の工事作業箇所名(階層や工事区画名、工事作業所名等)を表示した工事作業箇所名表示エリア9c、現場作業者11や現場管理者11の個人情報(氏名(その他の作業者特定情報を含む場合がある)や作業日時、年齢、性別、識別子、メールアドレス、携帯電話番号)を表示した作業者情報・作業日時表示エリア9d、現場作業者11や現場管理者11の顔画像を表示した顔画像表示エリア9eが出力(表示)される。管理サーバ12は、工事作業サポート情報に対応する工事作業サポート音声をディスプレイのスピーカーから出力(発音)させることができる。
ハンズフリー装置13(コントローラ18)は、工事作業サポート情報送信手段によって管理サーバ12から送信された各種の工事作業サポート情報を含む工事作業サポート情報画面をヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)し(工事作業サポート情報出力手段)、工事作業サポート音声送信手段によって管理サーバ12から送信された工事作業サポート音声をウェアラブルスピーカー17から出力(発音)する(工事作業サポート音声出力手段)。
現場作業者11や現場管理者11が装着したヘッドマウントディスプレイ15には、図10の工事作業サポート情報画面が表示される。工事作業サポート情報画面には、図10に示すように、工事作業画像送信手段によって送信された工事作業箇所の工事作業箇所画像(動画や静止画)を表示した工事作業箇所画像表示エリア10a、その工事作業箇所の工事作業箇所名(階層や工事区画名、工事作業所名等)を表示した工事作業箇所名表示エリア10b、工事作業箇所における工事作業に対応する各種の工事作業サポート情報を表示した工事作業サポート情報表示エリア10c、現場作業者11や現場管理者11の氏名(その他の作業者個人情報を含む場合がある)及び作業日時を表示した作業者・作業日時表示エリア10dが出力(表示)される。ウェアラブルスピーカー17からは、工事作業サポート情報に対応する工事作業サポート音声が出力(発音)される。尚、図10の工事作業サポート情報画面(工事作業箇所画像や工事作業箇所名、工事作業サポート情報、工事作業サポート音声等)を現場作業者11や現場管理者11が所持するスマートフォン21に出力(表示)させることができる。
建設作業サポートシステム10は、現場作業者11や現場管理者11が工事作業の遂行や完成のために必要と判断した場合、管理サーバ12がハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された工事作業画像に対応する工事作業の各種の工事作業サポート情報及び工事作業画像に対応する工事作業の各種の工事作業サポート音声をハンズフリー装置13に送信し、ハンズフリー装置13が管理サーバ12から送信された各種の工事作業サポート情報をヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)するとともに、ハンズフリー装置13が管理サーバ12から送信された各種の工事作業サポート音声をウェアラブルスピーカー17から出力(発音)するから、ヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)された各種の工事作業サポート情報を現場作業者11や現場管理者11が見るとともに、ウェアラブルスピーカー17から出力(発音)された各種の工事作業サポート音声を現場作業者11や現場管理者11が聞くことで、現場作業者11や現場管理者11が工事作業箇所に居ながら工事作業に関する各種のアドバイスや各種の指示を受けることができるとともに、工事作業に関する設計図や工事作業指示書等の開示を受けることができ、工事作業箇所において現場作業者11や現場管理者11が工事作業を円滑に遂行することができる。
尚、現場現場作業者11や現場管理者11が装着したハンズフリー装置13(コントローラ18)は、ウェアラブルスピーカー17とウェアラブルマイクロフォン16とを利用し、工事作業に関する各種の工事作業サポート情報を前記管理サーバと会話方式で通信することができる(工事作業サポート情報会話通信手段)。この場合、本社や支社に在籍する管理者(監理技術者や本社監理者、設計士、建設士等)が管理サーバ12を介して現場現場作業者11や現場管理者11と工事作業サポート情報に関して会話方式で通信する。管理サーバ12は、工事作業サポート情報に関して会話方式で通信する場合、工事作業サポート情報会話通信手段によってハンズフリー装置13と行った会話内容と、会話中に会話中のハンズフリー装置13のウェアラブル目線カメラ14が撮影した工事作業画像とを記憶する(会話・工事作業画像記憶手段)。
建設作業サポートシステム10は、現場作業者11や現場管理者11が装着したハンズフリー装置13がウェアラブルスピーカー17とウェアラブルマイクロフォン16とを利用して工事作業サポート情報を管理サーバ12と会話方式で通信することで、現場作業者11や現場管理者11が工事作業箇所に居ながら工事作業に関する各種のアドバイスや各種の指示を口頭で受けることができ、工事作業箇所において現場作業者11や現場管理者11が工事作業を円滑に遂行することができる。建設作業サポートシステム10は、会話内容及び会話中のウェアラブル目線カメラ14が撮影した工事作業画像が管理サーバ12に記憶されるから、会話内容や会話中の工事作業画像のログを取ることができ、会話内容や会話中の工事作業画像に基づいて工事作業に対する適切なアドバイスや指示を立案することができるとともに、本社や支社、技術研究所、設計事務所等が現場作業者11や現場管理者11に会話方式で工事作業に関する適切な各種のアドバイスや各種の指示を与えることができる。
工事作業箇所において作業する現場作業者11(建設作業員)や現場管理者11が工事作業の進捗状況確認のために工事作業進捗画像の取得が必要と判断した場合、ハンズフリー装置13を介して管理サーバ12に工事作業進捗画像取得信号を送信する。工事作業進捗画像取得信号を送信するには、現場作業者11や現場管理者11がハンズフリー装置13のコントローラ18のタッチパネル20に表示された工事作業進捗画像取得ボタンをタップする。又は、現場作業者11や現場管理者11が工事作業進捗画像取得信号を送信する合図をハンズフリー装置13のウェアラブルマイクロフォン16に発声する。工事作業進捗画像取得信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声する一例としては、現場作業者11や現場管理者11が「工事進捗」や「工事進捗画像」等の言葉をウェアラブルマイクロフォン16に発する。
現場作業者11や現場管理者11が工事作業進捗画像取得ボタンをタップし、又は、工事作業進捗画像取得信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声すると、コントローラ18は、工事作業進捗画像取得信号とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信する(工事作業進捗画像取得信号送信手段)。
管理サーバ12は、工事作業進捗画像取得信号送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された工事作業進捗画像取得信号及びハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)を受信した場合、工事作業画像送信手段によってハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された工事作業画像から工事作業進捗画像取得信号を受信した時点の工事作業画像を工事作業進捗画像として抽出する(工事作業進捗画像抽出手段)。
尚、現場作業者11や現場管理者11は、工事作業進捗画像取得信号を送信することなく、ハンズフリー装置13から工事作業進捗画像を直接管理サーバ12に送信することもできる。この場合、コントローラ18のタッチパネル20に表示された工事作業進捗画像送信ボタンをタップする。工事作業進捗画像送信ボタンをタップすると、ハンズフリー装置13(コントローラ18)は、工事作業進捗画像送信ボタンをタップした時点の工事作業画像を工事作業進捗画像として管理サーバ12に送信する。管理サーバ12は、工事作業進捗画像抽出手段によって抽出した工事作業進捗画像をハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)に関連付けた状態で大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶(格納)するとともに(工事作業進捗画像記憶手段)、ハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された工事作業進捗画像をハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)に関連付けた状態で大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(工事作業進捗画像記憶手段)。
建設作業サポートシステム10は、現場作業者11や現場管理者11が工事作業の進捗状況確認のために必要と判断した場合、管理サーバ12がハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された工事作業画像から工事作業進捗画像取得信号を受信した時点の工事作業画像を工事作業進捗画像として抽出し、抽出したその工事作業進捗画像を記憶するから、工事作業進捗画像に基づいて工事作業の進捗状況を逐次確認することができ、工事作業の進捗状況に応じて本社や支社、技術研究所、設計事務所等が現場作業者11や現場管理者11に工事作業に関する適切なアドバイスや指示を与えることができる。
図11は、現場作業者11(建設作業員)や現場管理者11が装着したヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)された搬送作業画像出力画面の一例を示す図であり、図12は、管理サーバ12のディスプレイ22に出力(表示)された搬送作業格納画像出力画面の一例を示す図である。図11,12では、各表示エリアに表示されるデータの図示を省略している。
図11,12では、他の現場作業者11や現場管理者11が装着したハンズフリー装置13によって特定の現場作業者11(建設作業員)の搬送作業画像が撮影された場合を図示している。尚、実際に搬送作業を行う特定の現場作業者11(建設作業員)が装着したハンズフリー装置13によってその現場作業者11の搬送作業画像が撮影されてもよい。現場作業者11及び現場管理者11は、メインスイッチをONにし、コントローラ18のタッチパネル20を利用して搬送作業を行う搬送作業箇所の名称、搬送作業箇所において搬送作業に従事する現場作業者11や現場管理者11の個人情報(現場作業者情報)をコントローラ18(ハンズフリー装置13)に入力した後、搬送作業箇所に向かう。
建設現場の搬送作業箇所に到着した現場作業者11及び現場管理者11が搬送作業箇所において搬送作業を開始すると、作業中の搬送作業箇所がウェアラブル目線カメラ14によって撮影される(搬送作業箇所撮影手段)。更に、現場作業者11及び現場管理者11が所定の搬送作業箇所において搬送作業中に、搬送作業中の音(搬送作業中の現場作業者11や現場管理者11の音声、搬送作業中の現場作業者11や現場管理者11の周囲の音(搬送作業箇所の音))がウェアラブルマイクロフォン17によって集音される(拾われる)(搬送作業箇所集音手段)。
現場管理者11が搬送作業箇所において作業する現場作業者11(建設作業員)の作業者情報(個人情報)を見るには、コントローラ18のタッチパネル20に表示された作業者情報(個人情報)表示ボタンをタップする。現場管理者11は、作業者情報(個人情報)表示ボタンをタップした後、ハンズフリー装置13のウェアラブル目線カメラ14を利用し、搬送作業箇所において搬送作業を行う現場作業者11の顔を撮影する。現場作業者11の顔を撮影すると、現場作業者11の顔画像がウェアラブル目線カメラ14からコントローラ18に送信される。コントローラ18(ハンズフリー装置13)は、ウェアラブル目線カメラ14が撮影した現場作業者11の顔画像をネットワークを介して管理サーバ12に送信する(顔画像送信手段)。
管理サーバ12は、顔画像送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された顔画像を画像認識しつつ、画像認識した顔画像と大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶された各顔画像とを比較し、画像認識した顔画像に対応する顔画像を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶された各顔画像の中から特定する(顔画像特定手段)。次に、管理サーバ12は、顔画像特定手段によって特定した顔画像に対応する現場作業者11を特定しつつ、顔画像から特定した現場作業者11の作業者情報(個人情報)を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域から抽出する(個人情報抽出手段)。管理サーバ12は、現場作業者情報出力画面をディスプレイ22に出力(表示)する(現場作業者情報出力手段)(図5参照)。
管理サーバ12は、個人情報抽出手段によって抽出した作業者情報(個人情報)を現場管理者11が装着したハンズフリー装置13のコントローラ18に送信する(作業者情報送信手段)。現場管理者11が装着したハンズフリー装置13のコントローラ18は、作業者情報送信手段によって管理サーバ12から送信された現場作業者の作業者情報出力画面(作業者情報)をヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)する(作業者情報出力手段)(図6参照)。
尚、現場作業者11(建設作業員)が搬送作業箇所において作業する現場管理者11の作業者情報(個人情報)を見ることができ、現場管理者11が搬送作業箇所において作業する他の現場管理者11の作業者情報(個人情報)を見ることができる。この場合、コントローラ18のタッチパネル20に表示された作業者情報(個人情報)表示ボタンをタップし、現場管理者11が現場作業者11(建設作業員)の作業者情報(個人情報)を見る場合と同様に手順によって現場管理者11の作業者情報出力画面(作業者情報)をヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)する(作業者情報出力手段)。
現場作業者11及び現場管理者11が搬送作業箇所において作業中、現場作業者11や現場管理者11が装着したヘッドマウントディスプレイ15には、図11に示す搬送作業画像出力画面が出力(表示)される。図11の搬送作業画像出力画面には、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業中の搬送作業箇所における搬送作業画像(動画)を表示した搬送作業画像表示エリア11a、搬送作業箇所名(階層や搬送区画名、搬送作業所名等)を表示した搬送作業箇所名表示エリア11b、現場作業者11や現場管理者11の氏名(その他の個人情報を含む場合がある)及び作業日時を表示した作業者・作業日時表示エリア11cが出力(表示)される。
ウェアラブル目線カメラ14は、撮影した搬送作業中の搬送作業箇所の搬送作業画像(搬送作業箇所画像)(デジタル画像データ)をコントローラ18に送信(転送)し、ウェアラブルマイクロフォンロ15は、集音した搬送作業箇所における現場作業者11や現場管理者11の搬送作業中の音(電気信号)をコントローラ18に送信(転送)する。コントローラ18(ハンズフリー装置13)は、ウェアラブル目線カメラ14から受信した搬送作業画像とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信するとともに(搬送作業画像送信手段)、ウェアラブルマイクロフォン16から受信した搬送作業音とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信する(搬送作業音送信手段)。
現場作業者11や現場管理者11は、ヘッドマウントディスプレイ15に出力された図11の搬送作業画像出力画面を確認しつつ、搬送作業の進捗状況確認や搬送作業の検査、搬送作業の仕上がり確認、搬送作業のサポート等のために搬送作業画像の取得(保存)が必要と判断した場合、ハンズフリー装置13を介して管理サーバ12に搬送作業画像格納信号を送信する。ハンズフリー装置13から管理サーバ12に搬送作業画像格納信号を送信するには、現場作業者11や現場管理者11がハンズフリー装置13のコントローラ18のタッチパネル20に表示された搬送作業画像格納ボタンをタップする。又は、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業画像格納信号を送信する合図をハンズフリー装置13のウェアラブルマイクロフォン16に発声する。或いは、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業画像格納信号を送信する合図をヘッドマウントディスプレイ15を利用して伝える。
搬送作業画像格納信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声する一例としては、現場作業者11や現場管理者11が「搬送撮る」や「搬送撮影」等の言葉をウェアラブルマイクロフォン16に発する。搬送作業画像格納信号の送信合図をヘッドマウントディスプレイ15を利用して伝える一例としては、現場作業者11や現場管理者11がヘッドマウントディスプレイ15に向かい連続して3回瞬きをする。又は、現場作業者11や現場管理者11がヘッドマウントディスプレイ15に向かい数秒間目を瞑る。
現場作業者11や現場管理者11が搬送作業画像格納ボタンをタップし、又は、搬送作業画像格納信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声し、或いは、搬送作業画像格納信号の送信合図をヘッドマウントディスプレイ15を利用して伝えると、コントローラ18は、搬送作業画像格納信号とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信する(搬送作業画像格納信号送信手段)。
管理サーバ12は、搬送作業画像格納信号送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された搬送作業画像格納信号及びハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)を受信した場合、搬送作業画像格納信号を受信した時点を基準点とし、基準点から前に所定時間遡った搬送作業第1画像(搬送作業前画像)(デジタル画像データ)とその基準点から後に所定時間進んだ搬送作業第2画像(搬送作業後画像)(デジタル画像データ)とを搬送作業画像送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された搬送作業画像から抽出する(搬送作業前後(第1,2)画像抽出手段)。
更に、管理サーバ12は、搬送作業画像格納信号を受信した時点を基準点とし、基準点から前に所定時間遡った搬送作業第1音(搬送作業前音声)(電気信号)とその基準点から後に所定時間進んだ搬送作業第2音(搬送作業後音声)(電気信号))とを搬送作業音送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された搬送作業音から抽出する(搬送作業前後(第1,2)音抽出手段)。基準点から前に遡って搬送作業第1画像(搬送作業前画像)及び搬送作業第1音(搬送作業前音声)を抽出する所定時間は、基準点から前へ例えば0秒(0秒の場合は静止画)や3秒、10秒、30秒、1分、1分30秒、2分等任意に設定することができる。基準点から後に進んで搬送作業第2画像(搬送作業後画像)及び搬送作業第2音(搬送作業後音声)を抽出する所定時間は、基準点から後へ例えば3秒や10秒、30秒、1分、1分30秒、2分等任意に設定することができる。
管理サーバ12は、搬送作業前後(第1,2)画像抽出手段によって抽出した搬送作業第1画像(搬送作業前画像)及び搬送作業第2画像(搬送作業後画像)を利用し、搬送作業画像送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された搬送作業画像を搬送作業第1画像及び搬送作業第2画像から形成された搬送作業格納画像(デジタル動画データ)に編集する(搬送作業格納画像編集手段)。管理サーバ12は、搬送作業格納画像編集手段によって編集した搬送作業格納画像を記憶(格納)する(搬送作業格納画像記憶手段)。
管理サーバ12は、搬送作業前後(第1,2)音抽出手段によって抽出した搬送作業第1音(搬送作業前音声)及び搬送作業第2音(搬送作業後音声)を利用し、作業音送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された搬送作業音を搬送作業第1音及び搬送作業第2音から形成された搬送作業格納音(電気信号)に編集する(搬送作業格納音編集手段)。管理サーバ12は、搬送作業格納音編集手段によって編集した搬送作業格納音を記憶(格納)する(搬送作業格納音記憶手段)。
搬送作業格納画像及び搬送作業格納音を記憶した後、管理サーバ12は、図12に示す搬送作業格納画像出力画面をディスプレイに出力(表示)する(搬送作業格納画像出力画面出力手段)。図12の搬送作業格納画像出力画面には、搬送作業格納画像(動画)を表示した搬送作業格納画像表示エリア12a、搬送作業格納画像の格納日時を表示した搬送作業画像格納日時表示エリア12b、搬送作業箇所名(階層や搬送区画名、搬送作業所名等)を表示した搬送作業箇所名表示エリア12c、現場作業者11や現場管理者11の氏名(その他の個人情報を含む場合がある)及び作業日時を表示した作業者・作業日時表示エリア12dが出力(表示)される。
搬送作業格納画像編集手段では、搬送作業第1画像(搬送作業前画像)と搬送作業第2画像(搬送作業後画像)とのうちのいずれか一方から形成された搬送作業格納画像(動画)に編集することができる。搬送作業格納画像記憶手段では、搬送作業格納画像(搬送作業画像格納日時、搬送作業箇所名、現場作業者11や現場管理者11の個人情報を含む)をハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)に関連付けた状態で大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。
搬送作業格納音編集手段では、搬送作業第1音(搬送作業前音声)と搬送作業第2音(搬送作業後音声)とのうちのいずれか一方から形成された搬送作業格納音(電気信号)に編集することができる。搬送作業格納音記憶手段では、搬送作業格納音(搬送作業音格納日時、搬送作業箇所名、現場作業者11や現場管理者11の個人情報を含む)をハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)に関連付けた状態で大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する。
建設作業サポートシステム10は、ハンズフリー装置13のコントローラ18が建設現場の所定の搬送作業箇所において現場作業者11又は現場管理者11が搬送作業中にウェアラブル目線カメラ11が撮影した搬送作業画像をネットワークを介して管理サーバ12に送信するとともに、搬送作業箇所における所定の搬送作業中に現場作業者11又は現場管理者11が必要と判断した場合、搬送作業画像格納信号をネットワークを介して管理サーバ12に送信し、管理サーバ12がハンズフリー装置13から送信された搬送作業画像格納信号を受信した場合、搬送作業画像格納信号を受信した時点を基準点とし、基準点から前に所定時間遡った搬送作業第1画像とその基準点から後に所定時間進んだ搬送作業第2画像とを搬送作業画像から抽出し、抽出した搬送作業第1画像及び搬送作業第2画像のうちの少なくとも一方から形成された搬送作業格納画像に編集するとともに、編集した搬送作業格納画像を記憶するから、ハンズフリー装置13のウェアラブル目線カメラ14を利用し、建設現場における所定の搬送作業箇所において搬送作業中の搬送作業画像を取得することができ、搬送作業第1画像及び搬送作業第2画像のうちの少なくとも一方から形成された搬送作業格納画像を取得することができる。
建設作業サポートシステム10は、ハンズフリー装置13のコントローラ18が建設現場の所定の搬送作業箇所において現場作業者11又は現場管理者11が搬送作業中にウェアラブルマイクロフォン16が集音した搬送作業音をネットワークを介して管理サーバ12に送信するとともに、搬送作業箇所における所定の搬送作業中に現場作業者11又は現場管理者11が必要と判断した場合、搬送作業画像格納信号をネットワークを介して管理サーバ12に送信し、管理サーバ12がハンズフリー装置13から送信された搬送作業画像格納信号を受信した場合、搬送作業画像格納信号を受信した時点を基準点とし、基準点から前に所定時間遡った搬送作業第1音とその基準点から後に所定時間進んだ搬送作業第2音とを搬送作業音から抽出し、抽出した搬送作業第1音及び搬送作業第2音のうちの少なくとも一方から形成された搬送作業格納音に編集するとともに、編集した搬送作業格納音を記憶するから、ハンズフリー装置13のウェアラブルマイクロフォン16を利用し、建設現場における所定の搬送作業箇所において搬送作業中の搬送作業音を取得することができ、搬送作業第1音及び搬送作業第2音のうちの少なくとも一方から形成された搬送作業格納音を取得することができる。
建設作業サポートシステム10は、ハンズフリー装置13を利用して所定の搬送作業箇所における搬送作業格納画像及び搬送作業格納音を取得することができるから、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業の進捗状況確認や搬送作業の検査、搬送作業の仕上がり確認、搬送作業のサポート等のために搬送作業画像や搬送作業音の取得(保存)が必要と判断した場合にその搬送作業格納画像(搬送作業画像)やその搬送作業格納音(搬送作業音)を取得(保存)することができるとともに、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業の進捗状況確認や搬送作業の検査、作業の仕上がり確認、搬送作業のサポート等のために搬送作業画像や搬送作業音の本社や支社、技術研究所、設計事務所等の他所への送信が必要と判断した場合にその搬送作業格納画像(搬送作業画像)やその搬送作業格納音(搬送作業音)を他所へ送信することができる。
建設作業サポートシステム10は、取得(保存)又は送信した搬送作業格納画像(搬送作業画像)や搬送作業格納音(搬送作業音)に基づいて搬送作業の進捗を確認することができ、搬送作業の検査を受けることができるとともに、搬送作業の仕上がり確認作業を行うことができ、搬送作業の各種のサポートを受けることができる。
図13は、管理サーバ12のディスプレイに出力(表示)された搬送作業サポート情報出力画面の一例を示す図であり、図14は、現場作業者11(建設作業員)や現場管理者11が装着したヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)された搬送作業サポート情報出力画面の一例を示す図である。図13,14では、各表示エリアに表示されるデータの図示を省略している。
搬送作業箇所において作業する現場作業者11(建設作業員)や現場管理者11が搬送作業の遂行や完成のために搬送作業サポート情報が必要と判断した場合、ハンズフリー装置13を介して管理サーバ12に搬送作業サポート情報要求信号を送信する。搬送作業サポート情報要求信号を送信するには、現場作業者11や現場管理者11がハンズフリー装置13のコントローラ18のタッチパネル20に表示された搬送作業サポート情報出力ボタンをタップする。又は、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業サポート情報要求信号を送信する合図をハンズフリー装置13のウェアラブルマイクロフォン16に発声する。搬送作業サポート情報要求信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声する一例としては、現場作業者11や現場管理者11が「搬送サポート」や「搬送アドバイス」等の言葉をウェアラブルマイクロフォン16に発する。
現場作業者11や現場管理者11が搬送作業サポート情報出力ボタンをタップし、又は、搬送作業サポート情報要求信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声すると、コントローラ18は、搬送作業サポート情報要求信号とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信する(搬送作業サポート情報要求信号送信手段)。
管理サーバ12は、搬送作業サポート情報要求信号送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された搬送作業サポート情報要求信号及びハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)を受信した場合、搬送作業画像送信手段によってハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された搬送作業画像を画像認識しつつ、画像認識した搬送作業画像と大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶された各搬送作業画像とを比較し、画像認識した搬送作業画像に対応する搬送作業画像を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶された各搬送作業画像の中から特定する(搬送作業画像特定手段)。
次に、管理サーバ12は、特定した搬送作業画像に対応する搬送作業サポート情報を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域から抽出し、抽出した搬送作業サポート情報をハンズフリー装置13(コントローラ18)に送信する(搬送作業サポート情報送信手段)。更に、管理サーバ12は、搬送作業サポート情報送信手段によってハンズフリー装置13(コントローラ18)へ送信する搬送作業サポート情報に対応する搬送作業の各種の搬送作業サポート音声を大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域から抽出し、抽出した搬送作業サポート音声をハンズフリー装置13(コントローラ18)に送信する(搬送作業サポート音声送信手段)。
管理サーバ12のディスプレイには、図13の搬送作業サポート情報画面が表示される。搬送作業サポート情報画面には、図13に示すように、搬送作業画像送信手段によって送信された搬送作業箇所の搬送作業箇所画像(動画や静止画)を表示した搬送作業箇所画像表示エリア13a、搬送作業箇所における搬送作業に対応する各種の搬送作業サポート情報(搬送作業に関する各種のアドバイスや各種の指示、搬送作業に関する設計図、搬送作業指示書等)を表示した搬送作業サポート情報表示エリア13b、その搬送作業箇所の搬送作業箇所名(階層や搬送区画名、搬送作業所名等)を表示した搬送作業箇所名表示エリア13c、現場作業者11や現場管理者11の個人情報(氏名(その他の作業者特定情報を含む場合がある)や作業日時、年齢、性別、識別子、メールアドレス、携帯電話番号)を表示した作業者情報・作業日時表示エリア13d、現場作業者11や現場管理者11の顔画像を表示した顔画像表示エリア13eが出力(表示)される。管理サーバ12は、搬送作業サポート情報に対応する搬送作業サポート音声をディスプレイのスピーカーから出力(発音)させることができる。
ハンズフリー装置13(コントローラ18)は、搬送作業サポート情報送信手段によって管理サーバ12から送信された各種の搬送作業サポート情報を含む搬送作業サポート情報画面をヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)し(搬送作業サポート情報出力手段)、搬送作業サポート音声送信手段によって管理サーバ12から送信された搬送作業サポート音声をウェアラブルスピーカー17から出力(発音)する(搬送作業サポート音声出力手段)。
現場作業者11や現場管理者11が装着したヘッドマウントディスプレイ15には、図14の搬送作業サポート情報画面が表示される。搬送作業サポート情報画面には、図14に示すように、搬送作業画像送信手段によって送信された搬送作業箇所の搬送作業箇所画像(動画や静止画)を表示した搬送作業箇所画像表示エリア14a、その搬送作業箇所の搬送作業箇所名(階層や搬送区画名、搬送作業所名等)を表示した搬送作業箇所名表示エリア14b、搬送作業箇所における搬送作業に対応する各種の搬送作業サポート情報を表示した搬送作業サポート情報表示エリア14c、現場作業者11や現場管理者11の氏名(その他の作業者個人情報を含む場合がある)及び作業日時を表示した作業者・作業日時表示エリア14dが出力(表示)される。ウェアラブルスピーカー17からは、搬送作業サポート情報に対応する搬送作業サポート音声が出力(発音)される。尚、図14の搬送作業サポート情報画面(搬送作業箇所画像や搬送作業箇所名、搬送作業サポート情報、搬送作業サポート音声等)を現場作業者11や現場管理者11が所持するスマートフォン21に出力(表示)させることができる。
建設作業サポートシステム10は、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業の遂行や完成のために必要と判断した場合、管理サーバ12がハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された搬送作業画像に対応する搬送作業の各種の搬送作業サポート情報及び搬送作業画像に対応する搬送作業の各種の搬送作業サポート音声をハンズフリー装置13に送信し、ハンズフリー装置13が管理サーバ12から送信された各種の搬送作業サポート情報をヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)するとともに、ハンズフリー装置13が管理サーバ12から送信された各種の搬送作業サポート音声をウェアラブルスピーカー17から出力(発音)するから、ヘッドマウントディスプレイ15に出力(表示)された各種の搬送作業サポート情報を現場作業者11や現場管理者11が見るとともに、ウェアラブルスピーカー17から出力(発音)された各種の搬送作業サポート音声を現場作業者11や現場管理者11が聞くことで、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業箇所に居ながら搬送作業に関する各種のアドバイスや各種の指示を受けることができるとともに、搬送作業に関する設計図や搬送作業指示書等の開示を受けることができ、搬送作業箇所において現場作業者11や現場管理者11が搬送作業を円滑に遂行することができる。
尚、現場現場作業者11や現場管理者11が装着したハンズフリー装置13(コントローラ18)は、ウェアラブルスピーカー17とウェアラブルマイクロフォン16とを利用し、搬送作業に関する各種の搬送作業サポート情報を前記管理サーバと会話方式で通信することができる(搬送作業サポート情報会話通信手段)。この場合、本社や支社に在籍する管理者(監理技術者や本社監理者、設計士、建設士等)が管理サーバ12を介して現場現場作業者11や現場管理者11と搬送作業サポート情報に関して会話方式で通信する。管理サーバ12は、搬送作業サポート情報に関して会話方式で通信する場合、搬送作業サポート情報会話通信手段によってハンズフリー装置13と行った会話内容と、会話中に会話中のハンズフリー装置13のウェアラブル目線カメラ14が撮影した搬送作業画像とを記憶する(会話・搬送作業画像記憶手段)。
建設作業サポートシステム10は、現場作業者11や現場管理者11が装着したハンズフリー装置13がウェアラブルスピーカー17とウェアラブルマイクロフォン16とを利用して搬送作業サポート情報を管理サーバ12と会話方式で通信することで、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業箇所に居ながら搬送作業に関する各種のアドバイスや各種の指示を口頭で受けることができ、搬送作業箇所において現場作業者11や現場管理者11が搬送作業を円滑に遂行することができる。建設作業サポートシステム10は、会話内容及び会話中のウェアラブル目線カメラ14が撮影した搬送作業画像が管理サーバ12に記憶されるから、会話内容や会話中の搬送作業画像のログを取ることができ、会話内容や会話中の搬送作業画像に基づいて搬送作業に対する適切なアドバイスや指示を立案することができるとともに、本社や支社、技術研究所、設計事務所等が現場作業者11や現場管理者11に会話方式で搬送作業に関する適切な各種のアドバイスや各種の指示を与えることができる。
搬送作業箇所において作業する現場作業者11(建設作業員)や現場管理者11が搬送作業の進捗状況確認のために搬送作業進捗画像の取得が必要と判断した場合、ハンズフリー装置13を介して管理サーバ12に搬送作業進捗画像取得信号を送信する。搬送作業進捗画像取得信号を送信するには、現場作業者11や現場管理者11がハンズフリー装置13のコントローラ18のタッチパネル20に表示された搬送作業進捗画像取得ボタンをタップする。又は、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業進捗画像取得信号を送信する合図をハンズフリー装置13のウェアラブルマイクロフォン16に発声する。搬送作業進捗画像取得信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声する一例としては、現場作業者11や現場管理者11が「搬送進捗」や「搬送進捗画像」等の言葉をウェアラブルマイクロフォン16に発する。
現場作業者11や現場管理者11が搬送作業進捗画像取得ボタンをタップし、又は、搬送作業進捗画像取得信号の送信合図をウェアラブルマイクロフォン16に発声すると、コントローラ18は、搬送作業進捗画像取得信号とハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)とをその通信機能を利用して(ネットワークを介して)管理サーバ12に送信する(搬送作業進捗画像取得信号送信手段)。
管理サーバ12は、搬送作業進捗画像取得信号送信手段によってコントローラ18(ハンズフリー装置13)から送信された搬送作業進捗画像取得信号及びハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)を受信した場合、搬送作業画像送信手段によってハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された搬送作業画像から搬送作業進捗画像取得信号を受信した時点の搬送作業画像を搬送作業進捗画像として抽出する(搬送作業進捗画像抽出手段)。
尚、現場作業者11や現場管理者11は、搬送作業進捗画像取得信号を送信することなく、ハンズフリー装置13から搬送作業進捗画像を直接管理サーバ12に送信することもできる。この場合、コントローラ18のタッチパネル20に表示された搬送作業進捗画像送信ボタンをタップする。搬送作業進捗画像送信ボタンをタップすると、ハンズフリー装置13(コントローラ18)は、搬送作業進捗画像送信ボタンをタップした時点の搬送作業画像を搬送作業進捗画像として管理サーバ12に送信する。管理サーバ12は、搬送作業進捗画像抽出手段によって抽出した搬送作業進捗画像をハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)に関連付けた状態で大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶(格納)するとともに(搬送作業進捗画像記憶手段)、ハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された搬送作業進捗画像をハンズフリー装置13の装置特定情報(装置識別子)に関連付けた状態で大容量記憶領域や大容量仮想記憶領域に記憶(格納)する(搬送作業進捗画像記憶手段)。
建設作業サポートシステム10は、現場作業者11や現場管理者11が搬送作業の進捗状況確認のために必要と判断した場合、管理サーバ12がハンズフリー装置13(コントローラ18)から送信された搬送作業画像から搬送作業進捗画像取得信号を受信した時点の搬送作業画像を搬送作業進捗画像として抽出し、抽出したその搬送作業進捗画像を記憶するから、搬送作業進捗画像に基づいて搬送作業の進捗状況を逐次確認することができ、搬送作業の進捗状況に応じて本社や支社、技術研究所、設計事務所等が現場作業者11や現場管理者11に搬送作業に関する適切なアドバイスや指示を与えることができる。