JP2021189232A - 光コネクタ及び光コネクタ着脱方法 - Google Patents

光コネクタ及び光コネクタ着脱方法 Download PDF

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邦彦 藤原
Kunihiko Fujiwara
タオ チ タン グエン
Thi Thanh NGUYEN Thao
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Abstract

【課題】抜去し易い光コネクタを提供する。【解決手段】光コネクタは、接続対象と接続及び抜去可能な光コネクタであって、ガイドピン穴と傾斜端面とを有するフェルールと、フェルールを収容するハウジング20と、ハウジングに対して移動可能なカップリング50と、カップリングの移動に連動して、傾斜端面の傾斜方向にかかる力をフェルールに付与する押圧部材70と、を備える。押圧部材は、接続対象との接続時にはカップリングの移動に連動し、接続対象との抜去時には、カップリングの移動に連動しないことを特徴とする。【選択図】図3

Description

本開示は、光コネクタ及び光コネクタ着脱方法に関する。
光コネクタの一例として、例えばMPOコネクタ(JIS C5982に制定されるF13形多心光ファイバコネクタ)が知られている。このMPOコネクタでは、フェルールの接続端面が斜め研磨されているものがある。また、傾斜した接続端面を有するフェルール同士を突き合せた際に、フェルールのガイドピンとガイドピン穴とのクリアランスの分だけフェルールが上下にずれるため、フェルールの上下にずれる量を予め見込んで、光ファイバ穴の上下方向の位置をガイドピン穴の中心軸よりも多少ずらすことが行われている。但し、傾斜した接続端面を有するフェルール同士を突き合せた際に、接続端面の間に働く摩擦力によって、予め見込んだ量ほどフェルールが上下にずれないことがある。そこで、特許文献1には、光コネクタの接続時に、予め見込んだ程度にフェルールがずれるように、カップリングの移動に連動してフェルールに力を付与することが記載されている。
特許第6543321号公報
特許文献1に記載の光コネクタの押圧部は、光コネクタの接続時だけでなく、光コネクタの抜去時にもフェルールに力が付与されてしまう。すると、光コネクタの抜去の際、フェルールにかかる力を抑制しなければ、光コネクタの抜去が難しかった。
本発明は、抜去し易い光コネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる第1の発明は、接続対象と接続及び抜去可能な光コネクタであって、ガイドピン穴と傾斜端面とを有するフェルールと、前記フェルールを収容するハウジングと、前記ハウジングに対して移動可能なカップリングと、前記カップリングの移動に連動して、前記傾斜端面の傾斜方向にかかる力を前記フェルールに付与する押圧部材と、を備え、前記押圧部材は、前記接続対象との接続時には前記カップリングの移動に連動し、前記接続対象との抜去時には、前記カップリングの移動に連動しないことを特徴とする光コネクタである。
また、上記目的を達成するための主たる第2の発明は、ガイドピン穴と傾斜端面とを有するフェルールと、前記フェルールを収容するハウジングと、前記ハウジングに対して移動可能なカップリングと、前記カップリングの移動に連動して前記傾斜端面の傾斜方向にかかる力を前記フェルールに付与する押圧部材とを備えた光コネクタを準備すること、前記カップリングの移動に連動して前記押圧部材を前記ハウジングに対して移動させ、前記押圧部材により前記フェルールに前記力を付与し、前記光コネクタを接続対象に接続すること、及び、前記押圧部材を連動させずに前記カップリングを移動させ、前記接続対象に接続された前記光コネクタを抜去することを行うことを特徴とする光コネクタ着脱方法である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、光コネクタを抜去し易くなる。
図1A及び図1Bは、光コネクタ1の斜視図である。図2は、光コネクタ1の分解図である。 図2は、光コネクタ1の分解図である。 図3A〜図3Cは、光コネクタ1の状態説明図である。 図4Aは、押圧部材70の斜視図である。図4Bは、押圧部材70の3面図である。 図5A及び図5Bは、押圧部材70とハウジング20との位置関係の説明図である。 図6A及び図6Bは、カップリング50の斜視図である。 図7Aは、第1カップリング51の斜視図である。図7Bは、第1カップリング51を各方向から見た図である。 図8は、第1カップリング51と押圧部材70との位置関係の説明図である。 図9Aは、第2カップリング52の斜視図である。図9Bは、第2カップリング52を各方向から見た図である。 図10A〜図10Dは、コネクタ接続時の様子の説明図である。 図11A〜図11Dは、コネクタ抜去時の様子の説明図である。 図12A〜図12Cは、第2実施形態の説明図である。 図13A〜図13Cは、第3実施形態の説明図である。 図14A及び図14Bは、フェルール10の軸ズレの説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、本願発明の一例となる実施形態を説明する。
===第1実施形態===
<はじめに>
図14A及び図14Bは、フェルール10の軸ズレの説明図である。
コネクタ接続時に、ガイドピン穴のみを有する雌側のフェルール10と、ガイドピン穴11に予め配置されているガイドピン111を有する雄側のフェルールとが嵌合することによって、2つのフェルール10の位置合わせが行われる。但し、ガイドピン穴11の直径D2は、ガイドピン111の直径D1よりも大きく形成されており(D2>D1)、ガイドピン穴11とガイドピン111との間には隙間が形成される。一方、フェルール10はそれぞれ傾斜端面13を有しており、コネクタ接続時には、フェルール10は、傾斜面13同士が互いに押圧された状態で、フェルール10の傾斜端面13同士が突き合わされることになる。この結果、フェルール10は、図14Aの黒矢印に示すように、傾斜端面13に沿って滑るように変位し、フェルール10が上下方向に相対的にずれることになる。
このため、後述する本実施形態のフェルール10のファイバ穴12は、当該上下方向に相対的にずれる位置ズレ量を予め見込んで、ガイドピン穴11の中心軸よりも上下方向にずれて配置されている。図14Aに示すように、ガイドピン111の上縁がガイドピン穴11の上縁に接触するまで、フェルール10が上下方向に相対的にズレることが見込まれるため、ガイドピン111の直径をD1、ガイドピン穴11の直径をD2としたとき、ファイバ穴12は、ガイドピン穴11の中心軸よりも(D2−D1)/2に相当するオフセット量の分だけ、上下方向にずれて配置されている。
このようにファイバ穴12がフェルール10の上下方向にズレる量を予め見込んだ位置に設けられているため、フェルール10の接続端面同士を突き合わせた際に、予め見込んだ量ほどフェルール10が上下方向にズレない場合には、光ファイバの接続損失が増大してしまうことになる。例えば、フェルール10の傾斜端面13に働く摩擦力によって、予め見込んだ量ほどフェルール10が上下方向にズレないおそれがある。すなわち、図14Aに示すようにガイドピン111の上縁がガイドピン穴11の上縁に接触するほど、フェルール10が上下方向に相対的にズレないおそれがある。
そこで、本実施形態の光コネクタ1は、図14Bに示すように、少なくとも一方側のフェルール10に対して作用する押圧部71を備えている。この押圧部71は、フェルール10を内部に格納するハウジング20に取り付けられた押圧部材70の一部である。押圧部71がコネクタ接続時にフェルール10に対し、当該相対的にズレる方向に寄与する力を付与することによって、予め見込んだ程度にフェルール10が上下方向にズレた状態になる。後述するように、押圧部71は、カップリング50(後述:図1参照)の移動に連動して、フェルール10に力を付与することになる。
一方、カップリング50は、コネクタ接続時だけでなく、コネクタ抜去時にもハウジング20に対して移動することになる。すると、コネクタ抜去時にも、押圧部71がフェルール10に力を付与してしまい、ガイドピン穴11の内壁面がガイドピン111を押し付けてしまうため、ガイドピン111がガイドピン穴11から抜去しにくい状態となっていた。
そこで、本実施形態の光コネクタ1は、コネクタ接続時にはカップリング50と押圧部71とを連結し、コネクタ抜去時にはカップリング50と押圧部71との連結を解除する。これにより、本実施形態では、コネクタ抜去時には、押圧部71をハウジング20に対して移動させずにカップリング50が移動可能になり、コネクタ抜去時に押圧部71がフェルール10に力を付与することを抑制している。この結果、本実施形態では、ガイドピン111がガイドピン穴11から抜去し易くなり、フェルール10同士の接続を解除し易くなり、光コネクタ10を抜去し易くなる。
<光コネクタ1の構成について>
図1A及び図1Bは、光コネクタ1の斜視図である。図2は、光コネクタ1の分解図である。
以下の説明では、図1Aに示すように、各方向を定義する。すなわち、光コネクタ1の着脱方向を「前後方向」とし、相手方コネクタ(不図示)の側を「前」とし、逆側を「後」とする。なお、前後方向のことを「着脱方向」と呼ぶこともある。また、前側のことを「先端側」と呼び、後側のことを「基端側」と呼ぶこともある。また、一対のガイドピン穴11の並ぶ方向を「左右方向」とし、後側から前側を見たときの右側を「右」とし、逆側を「左」とする。なお、左右方向のことを「幅方向」と呼ぶこともある。また、前後方向及び左右方向に垂直な方向を「上下方向」とし、フェルール10に対する押圧部71の側を「上」とし、逆側を「下」とする。なお、光コネクタ1のキー21の設けられた側は下側となる。
光コネクタ1は、JIS C 5982やIEC 61754−7に制定されるMPO(Multifiber Push-On)光コネクタである。光コネクタ1は、複数の光ファイバを一括接続可能な光コネクタである。光コネクタ1は、フェルール10と、ハウジング20と、カップリング50と、押圧部材70とを有する。この光コネクタ1は、アダプタ90(後述:接続対象の部材;図10A〜図10D参照)を介して、相手方の光コネクタと接続される。
フェルール10は、光ファイバの端部を保持する部材である。フェルール10は、一対のガイドピン穴11と、複数のファイバ穴12と、傾斜端面13とを有する。また、フェルール10は、本体部14と、鍔部15とを有する。鍔部15は、本体部14よりも外側に突出した部位(フランジ部)である。
ガイドピン穴11は、ガイドピン111の挿入する穴である。光コネクタが雄型の場合には、ガイドピン穴11からガイドピン111の端部が突出するように、ガイドピン穴11に予めガイドピン111が装着されている。光コネクタが雌型の場合には、ガイドピン穴11に相手方コネクタのガイドピン111が挿入することになる。ガイドピン穴11は、ガイドピン111とともに、位置決め部を構成する部位である。ガイドピン穴11(及びガイドピン111)は、前後方向に沿って配置されている。一対のガイドピン穴11(及びガイドピン111)は、複数のファイバ穴12を幅方向から挟むように配置されている。
ファイバ穴12は、光ファイバの端部を挿入するための穴である。各ファイバ穴12には、それぞれ光ファイバの端部が固定されている。それぞれのファイバ穴12は、前後方向に沿って形成されている。複数のファイバ穴12は、幅方向に並んで配置されている。ここでは、12本のファイバ穴12が幅方向に1列に並んで配置されている。但し、幅方向に並ぶ複数のファイバ穴12の列が複数あっても良い。既に説明した通り、ファイバ穴12は、図14Bに示す位置ずれ量を予め見込んで、ガイドピン穴11の中心軸に対して所定のオフセット量の分だけ上下方向にずれて配置されている。
傾斜端面13は、相手方コネクタのフェルール10との接続端面である。傾斜端面13は、光ファイバの光軸に垂直な面に対して例えば8度ほど傾斜している。傾斜端面13は、ファイバ穴12に挿入された光ファイバの端面とともに斜め研磨されて形成されている。本実施形態では、傾斜端面13は、下側(押圧部71の側とは反対側)ほど前側(相手方コネクタの側)に突出するように、傾斜している。
フェルール10の後側には、ピンクランプ17が配置されている。光コネクタが雄型の場合、ピンクランプ17は、ガイドピン111の後端を保持することになる。なお、光コネクタが雄型の場合、ガイドピン111はフェルール10のガイドピン穴11を貫通して配置されており、ガイドピン111の先端が傾斜端面13から突出することになる。
ハウジング20は、フェルール10を収容する筒状の部材である。ハウジング20は、フェルール10を前側に押圧しながら後退可能に収容している。ハウジング20の内壁面には内側に向かって突出する突出部22が設けられている。この突出部22とフェルール10の鍔部15とが接触することによって、前側に向かって押圧されているフェルール10の前抜けが防止される。ハウジング20の側面には、係止部23が設けられている。係止部23は、アダプタ90の爪部91(後述:接続対象の部材;図10A〜図10D参照)の引っ掛かる部位である。なお、以下の説明では、アダプタ90の爪部91がハウジング20の係止部23に引っ掛かった状態(図10D参照)のことを「結合状態」と呼ぶことがある。
ハウジング20の前側の上面には、押圧部材70が取り付けられている。ハウジング20は、押圧部材70(詳しくはスライド部72)と接触する部位にガイド面25を有する。ガイド面25は、押圧部材70(詳しくはスライド部72)を案内する面であり、図14Bに示すように押圧部71をフェルール10に向かって変位させるための面である。ガイド面25は、図14Bに示すように、ハウジング20の上側の内壁に形成された傾斜面であり、ガイド面25の高さがその傾斜面により後側に向かって下側(フェルール10側)に低くなる。ガイド面25に沿って押圧部材70が移動することによって、押圧部71がフェルール10に対して近接・離間するように変位可能になる。本実施形態では、ガイド面25は左右に一対設けられている。押圧部材70やガイド面25については、後述する。
ハウジング20は、フローティング機構40も収容している。図2には、ハウジング20に収容されているフローティング機構40が示されている。
フローティング機構40は、フェルール10を前側に押圧する機構である。フローティング機構40は、スプリング41と、スプリングプッシュ42とを有する。スプリング41は、フェルール10を前側に付勢する弾性部材(付勢部材)である。スプリング41は、フェルール10(詳しくはピンクランプ17)とスプリングプッシュ42との間で圧縮変形した状態でハウジング20に収容される。スプリングプッシュ42は、スプリング41を圧縮した状態でハウジング20内に収容させる部材である。スプリングプッシュ42は、一対の腕部421を有する。一対の腕部421の間の空間にスプリング41が収容される。腕部421の前端には外側に向かって爪部421Aが形成されている。爪部421Aがハウジング20の側面の窓部24に引っ掛かることによって、スプリング41を圧縮された状態でスプリングプッシュ42がハウジング20に取り付けることが可能である。スプリングプッシュ42の後部には、ブーツ43を取り付けることが可能である。
カップリング50は、ハウジング20の外周に配置された筒状の部材である。カップリング50は、ハウジング20に対して前後方向に移動可能に設けられている。カップリング50とハウジング20との間にはバネ60(後述:第1バネ60A及び第2バネ60B)が配置されている。カップリング50は、バネ60によって、ハウジング20に対して前側に押圧されている。カップリング50は、アダプタ90の爪部91がハウジング20の係止部23に引っ掛かった状態(結合状態)を保持する部材である。具体的には、カップリング50が、ハウジング20の係止部23に引っ掛かった状態のアダプタ90の一対の爪部91を左右方向外側から覆うように配置されることによって、カップリング50の内壁面によってアダプタ90の一対の爪部91が外側に開くことが抑止され、これにより結合状態が保持される。なお、以下の説明では、カップリング50によって結合状態(アダプタ90の爪部91がハウジング20の係止部23に引っ掛かった状態)が保持されることを「結合保持状態」と呼ぶことがある。光コネクタ1の抜去時には、作業者は、カップリング50をハウジング20に対して後側に移動させ、これによりアダプタ90の一対の爪部91が外側に開くことが許容され、結合保持状態が解除されることになる。この点については、後述する。
本実施形態のカップリング50は、第1カップリング51と、第2カップリング52とを有する。第1カップリング51及び第2カップリング52は、前後方向に相対移動可能に構成されている。第1カップリング51及び第2カップリング52の詳しい構成については後述する。
図3A〜図3Cは、光コネクタ1の状態説明図である。図3Aは、通常状態の光コネクタ1の説明図である。図3Bは、コネクタ接続時に第1カップリング51がハウジング20に対して移動した状態の説明図である。図3Cは、コネクタ抜去時に第2カップリング52をハウジング20に対して移動した状態の説明図である。
コネクタ接続時に、第1カップリング51は、アダプタ90の爪部91から力を受けることになる(後述:接続対象の部材;図10A〜図10D参照)。これにより、第1カップリング51は、図3Aに示す通常状態から、図3Bに示すように、ハウジング20に対して後側(ブーツ43側)へ移動する。このとき、図3Bに示すように、押圧部材70が、第1カップリング51の移動に連動して、ハウジング20に対して後側に移動し、図14Bに示すように押圧部材70の押圧部71がフェルール10に力を付与することになる。なお、第1カップリング51がアダプタ90の爪部91から力を受けてハウジング20に対して後側へ移動するとき、図3Bに示すように、第2カップリング52は、ハウジング20に対して移動しない。
コネクタ抜去時に、第2カップリング52は、作業者によって、ハウジング20に対して後側に移動させられる。これにより、第2カップリング52は、図3Aに示す通常状態から、図3Cに示すように、ハウジング20に対して後側へ移動する。このとき、図3Cの左図に示すように、第2カップリング52が第1カップリング51に対して後側へ移動した後、図3Cの右図に示すように、第2カップリング52と共に第1カップリング51がハウジング20に対して後側へ移動することになる。そして、第1カップリング51が第2カップリング52と共に後側へ移動するとき、押圧部材70は、第1カップリング51の移動には連動せず、ハウジング20に対して移動しない。このため、コネクタ抜去時には、押圧部71がフェルール10に力を付与することを抑制でき、ガイドピン111がガイドピン穴11から抜去し易くなり、光コネクタ10を抜去し易くなる。
次に、図3A〜図3Cに示す状態を実現するための各部材の構成について説明する。
<押圧部材70とカップリング50の構成>
・押圧部材70
図4Aは、押圧部材70の斜視図である。図4Bは、押圧部材70の3面図である。図5A及び図5Bは、押圧部材70とハウジング20との位置関係の説明図である。図5Aは、通常状態における押圧部材70とハウジング20との位置関係の説明図である。図5Bは、押圧部材70が後退した状態における押圧部材70とハウジング20との位置関係の説明図である。図5A及び図5Bでは、押圧部材70とハウジング20との位置関係を分かり易く示すため、押圧部材70を網掛け模様で示している。
押圧部材70は、フェルール10に力を付与する押圧部71を有する部材である。押圧部材70は、コネクタ接続時にカップリング50(詳しくは第1カップリング51)に連動してハウジング20に対して移動することによって、傾斜端面13の傾斜方向にかかる力をフェルール10に付与することになる。後述するように、押圧部材70は、コネクタ接続時(接続対象との接続時)にはカップリング50(詳しくは第1カップリング51)の移動に連動し、コネクタ抜去時(接続対象との抜去時)にはカップリング50(詳しくは第2カップリング52)の移動に連動しないように構成されている。押圧部材70は、押圧部71と、スライド部72と、ガイド部73と、ラッチ部74とを有する。
押圧部71は、フェルール10に接触し、フェルール10に力を付与する部位である。押圧部71は、フェルール10の上面に接触する。なお、本実施形態では、フェルール10の傾斜端面13は下側ほど前側(相手方コネクタの側)に突出しており、押圧部71は、傾斜端面13の突出した側(ここでは下側)とは逆側(ここでは上側)からフェルール10に力を付与することになる。これにより、図14Bに示すように、ガイドピン111の上縁がガイドピン穴11の上縁に接触するように、すなわち予め見込んだズレの方向に、フェルール10に力を付与することができる。
スライド部72は、ハウジング20のガイド面25と接触する部位である。スライド部72は、押圧部材70の前縁において左右方向外側に突出した部位である。スライド部72は、ガイド面25の傾斜面と対向する傾斜面を有する。スライド部72の傾斜面は、後側ほど下側(フェルール10側)になるような傾斜面である。スライド部72は、押圧部71の左右方向の両縁に設けられている。一対のスライド部72が押圧部71の左右両縁に設けられることにより、スライド部72が1箇所のみの場合と比べて、押圧部71を上下方向に安定して変位させることができる。
ガイド部73は、ハウジング20に対して押圧部材70を前後方向に案内する部位である。本実施形態のガイド部73は、前後方向に沿った長穴を有する。ガイド部73の長穴にはハウジング20の上面の突起26が嵌合しており、これにより、押圧部材70がハウジング20に対して前後方向に案内される。但し、ガイド部73は、長穴で構成されるものに限られない。例えば、ガイド部73が突起26で構成され、ハウジング20の上面に前後方向に沿った長穴が構成され、ガイド部73の突起26がハウジング20の長穴に嵌合することによって押圧部材70がハウジング20に対して前後方向に案内されても良い。
ラッチ部74は、第1カップリング51に係合する部位である。本実施形態では、ラッチ部74は、押圧部材70の後部において、後側に突出する片持ち梁状に構成されている。本実施形態では、一対のラッチ部74が押圧部材70の後部に設けられている。一対のラッチ部74は、左右方向に並んで配置されており、ラッチ爪74Aを有する。ラッチ爪74Aは、第1カップリング51(詳しくは図8のラッチ部51C)に引っ掛かる部位である。ラッチ爪74Aが第1カップリング51に引っ掛かることによって、押圧部材70が第1カップリング51にラッチされた状態になる。なお、以下の説明では、ラッチ爪74Aが第1カップリング51に引っ掛かっている状態のことを「ラッチ状態」と呼ぶことがある。ラッチ状態で第1カップリング51がハウジング20に対して後側に移動すると、押圧部材70がハウジング20に対して後側に移動することになる(これにより押圧部71がフェルール10を押圧することになる)。片持ち梁状に構成されたラッチ部74は、弾性変形可能である。ラッチ部74が弾性変形することによって、ラッチ爪74Aが第1カップリング51から外れた状態になる(後述:図11C参照)。以下の説明では、ラッチ爪74Aが第1カップリング51から外れた状態のことを「ラッチ解除状態」と呼ぶことがある。ラッチ解除状態では、第1カップリング51がハウジング20に対して後側に移動しても、押圧部材70は移動しないことになる。つまり、ラッチ解除状態では、押圧部材70は、第1カップリング51の移動に連動しないことになる。
・カップリング50(第1カップリング51及び第2カップリング52)
図6A及び図6Bは、カップリング50の斜視図である。図6Aには、通常状態における第1カップリング51及び第2カップリング52を左右別方向から見た斜視図が示されている。図6Bは、係合状態における第1カップリング51及び第2カップリング52を左右別方向から見た斜視図が示されている。なお、図6A及び図6Bには、カップリング50(第1カップリング51及び第2カップリング52)とともに、第1カップリング51を前側に押圧する第1バネ60Aと、第2カップリング52を前側に押圧する第2バネ60Bも示されている。
既に説明した通り、カップリング50は、第1カップリング51と、第2カップリング52とを有する。第1カップリング51及び第2カップリング52は、ハウジング20に対して前後方向に相対移動可能に構成されている。また、第1カップリング51及び第2カップリング52は、互いに前後方向に相対移動可能に構成されている。図6Aに示す通常状態(図3A参照)から第2カップリング52が第1カップリング51に対して後側に移動すると、図6Bに示す係合状態になる。図6Bに示す係合状態から更に第2カップリング52を後側に移動させると、第1カップリング51が第2カップリング52と共に後側へ移動することになる。
図7Aは、第1カップリング51の斜視図である。図7Bは、第1カップリング51を各方向から見た図である。図8は、第1カップリング51と押圧部材70との位置関係の説明図である。図8には、第2カップリング52の無い状態で光コネクタ1が示されている。
第1カップリング51は、第2カップリング52の前側(フェルール10の接続端面側)に位置する筒状の部材である。第1カップリング51は、接続対象となるアダプタ90との接続時に用いられる部材である。第1カップリング51は、コネクタ接続時にアダプタ90の爪部91(接続対象の部材の一例:図10A〜図10D参照)から力を受けてハウジング20に対して移動することになる(後述)。第1カップリング51は、アダプタ90の爪部91がハウジング20の係止部23に引っ掛かった状態(結合状態)を保持する部材である。具体的には、第1カップリング51が、ハウジング20の係止部23に引っ掛かった状態のアダプタ90の一対の爪部91を左右方向外側から覆うように配置されることによって、第1カップリング51の内壁面によってアダプタ90の一対の爪部91が外側に開くことが抑止され、これにより結合状態が保持される(結合保持状態)。なお、光コネクタ1の抜去時には、第1カップリング51をハウジング20に対して後側に移動させることによって、アダプタ90の一対の爪部91が外側に開くことを許容する状態になる。第1カップリング51は、第1引掛部51Aと、第1バネ受け部51Bと、ラッチ部51Cとを有する。
第1引掛部51Aは、第2カップリング52(詳しくは第2引掛部52A)と係合する部位である。第1引掛部51Aは、第1カップリング51の内壁面の左右それぞれの側面に上下一対ずつ設けられている。図6Bに示すように、第1カップリング51に対して第2カップリング52が後側に移動すると、第1引掛部51Aに第2カップリング52(詳しくは第2引掛部52A)が係合する。なお、以下の説明では、図6Bのように第1引掛部51Aと第2引掛部52Aとが係合した状態のことを「係合状態」と呼ぶことがある。図6Bに示す係合状態から更に第2カップリング52を後側に移動させたときに、第1カップリング51を第2カップリング52と共に後側へ移動させることが可能になる。
第1バネ受け部51Bは、第1バネ60Aの前端を固定する部位である。第1バネ60Aは、第1カップリング51を前側に押圧するバネである。なお、第1バネ60Aの後端はハウジング20に接触しており、第1バネ60Aによって第1カップリング51がハウジング20から前側に押圧されている。つまり、第1バネ60Aは、ハウジング20に対して第1カップリング51を付勢する付勢手段(第1付勢部)である。本実施形態では、第1バネ60Aは、ハウジング20の左側のみに設けられており、右側には設けられていない。このため、第1バネ受け部51Bは、第1カップリング51の内壁面の左側面に設けられており、右側面には設けられていない。これにより、光コネクタ1の小型化を図ることができる。但し、第1カップリング51の内壁面の左右の両側面に第1バネ受け部51Bを設けても良い。
ラッチ部51Cは、押圧部材70のラッチ部74と係合する部位である。ラッチ部51Cは、第1カップリング51の上面に設けられた凹状の部位である。凹状のラッチ部51Cには傾斜面が形成されており、この傾斜面に沿って押圧部材70のラッチ部74を変位させることが可能である(後述)。本実施形態では、一対のラッチ部51Cが第1カップリング51の上面に設けられている。一対のラッチ部51Cは、左右方向に並んで配置されている。ラッチ部51Cに押圧部材70のラッチ爪74Aが引っ掛かることによって、押圧部材70が第1カップリング51にラッチされた状態(ラッチ状態)になる。ラッチ状態で第1カップリング51がハウジング20に対して後側に移動すると、押圧部材70がハウジング20に対して後側に移動することになる(これにより押圧部71がフェルール10を押圧することになる)。
図9Aは、第2カップリング52の斜視図である。図9Bは、第2カップリング52を各方向から見た図である。
第2カップリング52は、第1カップリング51の後側に位置する筒状の部材である。第2カップリング52は、光コネクタ1の抜去時に作業者が操作する部位である。第2カップリング52は、接続対象となるアダプタ90との抜去時に用いられる部材である。具体的には、光コネクタ1の抜去時に、第2カップリング52は、作業者により、ハウジング20に対して後側に移動させるように操作されることになる(後述)。第2カップリング52は、第2引掛部52Aと、第2バネ受け部52Bと、ラッチロック部52Cと、カバー部52Dとを有する。
第2引掛部52Aは、第1カップリング51の第1引掛部51Aと係合する部位である。第2引掛部52Aは、第2カップリング52の左右それぞれの側面に上下一対ずつ設けられている。言い換えると、それぞれの第2引掛部52Aは、第1引掛部51Aに対応して設けられている。図6Bに示すように、第2カップリング52が第1カップリング51に対して後側に移動すると、第2引掛部52Aが第1カップリング51の第1引掛部51Aに係合する(係合状態)。これにより、図6Bに示す係合状態から更に第2カップリング52を後側に移動させたときに、第1カップリング51を第2カップリング52と共に後側へ移動させることが可能になる。左側の上下一対の第2引掛部52Aの間には、第1バネ60Aが配置されており、左側の上下一対の第2引掛部52Aの端部の間には、第1カップリング51の第1バネ受け部51Bが配置される。右側の上下一対の第2引掛部52Aの間には、第2バネ60Bが配置される。
第2バネ受け部52Bは、第2バネ60Bの前端を固定する部位である。第2バネ60Bは、第2カップリング52を前側に押圧するバネである。なお、第2バネ60Bの後端はハウジング20に接触しており、第2バネ60Bによって第2カップリング52がハウジング20から前側に押圧されている。つまり、第2バネ60Bは、ハウジング20に対して第2カップリング52を付勢する付勢手段(第2付勢部)である。
本実施形態では、第2バネ60Bは、ハウジング20の右側のみに設けられており、左側には設けられていない。このため、第2バネ受け部52Bは、第2カップリング52の右側面に設けられており、左側面には設けられていない。本実施形態では、第1バネ60Aがハウジング20の左側(幅方向の一方側)に配置され、第2バネ60Bが右側(幅方向の他方側)に配置されている。これにより、光コネクタ1の小型化を図ることができる。但し、第2カップリング52の左右の両側面に第2バネ受け部52Bを設けても良い。なお、ハウジング20の幅方向の両側に第1バネ60A及び第2バネ60Bをそれぞれ配置すると、本実施形態の光コネクタ1と比べて大型化するが、幅方向に対称的に第1バネ60A及び第2バネ60Bをそれぞれ配置できるので、第1バネ60A及び第2バネ60Bの付勢力を幅方向に均等にできる。
ラッチロック部52Cは、押圧部材70が第1カップリング51にラッチされた状態(ラッチ状態)を保持する部位である。ラッチロック部52Cがラッチ状態を保持することによって、押圧部材70と第1カップリング51とが連結された状態で移動可能になる。ラッチロック部52Cは、押圧部材70のラッチ部74の弾性変形を抑止する部位である。本実施形態では、ラッチロック部52Cは、第2カップリング52の上面に設けられた凸状の部位として構成されている。但し、ラッチロック部52Cは、押圧部材70のラッチ部74の弾性変形を抑止できる構成であれば、この構成に限られるものではない。通常状態では、ラッチロック部52Cは、押圧部材70の一対のラッチ部74の内側に配置されている(図10A参照)。ラッチロック部52Cが押圧部材70の一対のラッチ部74の内側に配置されることによって、ラッチ部74が弾性変形できなくなり、ラッチ部74のラッチ爪74Aが第1カップリング51のラッチ部51Cから外れなくなる。つまり、ラッチロック部52Cが押圧部材70の一対のラッチ部74の内側に配置されることによって、押圧部材70が第1カップリング51にラッチされた状態(ラッチ状態)が保持された状態になる。以下の説明では、ラッチロック部52Cによってラッチ状態が保持された状態のことを「ラッチロック状態」と呼ぶことがある。第2カップリング52を後側に移動すると、ラッチロック部52Cは、押圧部材70の一対のラッチ部74から外れ、これにより、押圧部材70のラッチ部74が弾性変形可能な状態になり、ラッチ爪74Aの変位が許容された状態になる。つまり、ラッチロック部52Cは、接続対象となるアダプタ90との接続時にはラッチ部74の変位を抑止させるとともに、接続対象となるアダプタ90との抜去時にはラッチ部74の変位を可能とする部位である。以下の説明では、ラッチロック部52Cによるラッチロック状態が解除された状態(押圧部材70のラッチ部74が弾性変形可能な状態)のことを「ロック解除状態」と呼ぶことがある。ロック解除状態では、カップリング50と押圧部71との連結が解除された状態になり、カップリング50と押圧部71とのラッチ状態が解除可能な状態になる(押圧部材70が、第1カップリング51の移動に連動しない状態になる)。
カバー部52Dは、押圧部材70のラッチ部74と第1カップリング51のラッチ部51Cとを覆う部位である。カバー部52Dが押圧部材70のラッチ部74と第1カップリング51のラッチ部51Cとを覆うことによって、押圧部材70のラッチ部74と第1カップリング51のラッチ部51Cとが上下方向にズレることを抑制し、押圧部材70が第1カップリング51にラッチされた状態(ラッチ状態)が意図せずに解除されてしまうことを抑制する。但し、第2カップリング52がカバー部52Dを備えていなくても良い。
本実施形態では、上記の押圧部材70のラッチ部74、第1カップリング51のラッチ部51C、及び第2カップリング52のラッチロック部52Cによって、連結機構が構成されている。この連結機構によって、コネクタ接続時にはカップリング50と押圧部71とを連結し、コネクタ抜去時にはカップリング50と押圧部71との連結を解除することが可能である。次に、コネクタ接続時及びコネクタ抜去時の連結機構の動作について説明する。
<コネクタ接続時の動作>
図10A〜図10Dは、コネクタ接続時の様子の説明図である。各図の右側には、本実施形態の光コネクタ1が示されている。各図の左側には、相手方コネクタと、アダプタ90の一対の爪部91が示されている。なお、アダプタ90内部の相手方コネクタ及び一対の爪部91を示すため、ここでは、アダプタ90の外形構造は透過させて点線で示している。また、押圧部材70と第1カップリング51との位置関係を分かり易く示すため、押圧部材70を網掛け模様で示すとともに、第2カップリング52は透過させてラッチロック部52Cのみを示している。
図10Aに示すように、コネクタ接続時に、作業者は、光コネクタ1をアダプタ90に挿入することになる。作業者は、光コネクタ1のキー21をアダプタ90のキー溝(不図示)に合わせることによって、光コネクタ1の上下の向きを合わせつつ、光コネクタ1のハウジング20の前部をアダプタ90の一対の爪部91の間に挿入させることになる。ここでは、アダプタ90に挿入する光コネクタ1を雄型とし、アダプタ90内の相手方コネクタを雌型としているが、雌雄は逆でも良い。
図10Bに示すように、光コネクタ1をアダプタ90に挿入させて、光コネクタ1を相手方コネクタに接近させていくと、アダプタ90の爪部91がハウジング20の係止部23を乗り上げて(弾性変形して)外側に開き、アダプタ90の爪部91が第1カップリング51の前端面に接触する。なお、アダプタ90の爪部91が第1カップリング51の前端面に接触した段階では、ガイドピン111は、相手方コネクタのガイドピン穴11に嵌合している。言い換えると、ガイドピン111が相手方コネクタのガイドピン穴11に嵌合した後に、アダプタ90の爪部91が第1カップリング51の前端面に接触する。そして、アダプタ90の爪部91が第1カップリング51の前端面に接触した後、更に作業者が光コネクタ1をアダプタ90に挿入すると、第1カップリング51は、アダプタ90の爪部91から力を受けて、第1バネ60Aの押圧力に抗してハウジング20に対して後退する。これにより、図10C及び前述の図3Bに示すように、アダプタ90の爪部91によって第1カップリング51がハウジング20に対して後側に移動する。
図10B及び図10Cに示すように、アダプタ90の爪部91によって第1カップリング51がハウジング20に対して後側に移動するとき、第1カップリング51のラッチ部51Cに押圧部材70のラッチ爪74Aが引っ掛かっており、押圧部材70は第1カップリング51にラッチされた状態(ラッチ状態)になっている。また、このとき、第2カップリング52のラッチロック部52Cが押圧部材70の一対のラッチ部74の内側に配置されており、ラッチ部74が弾性変形できなくなっており、ラッチ部74のラッチ爪74Aが第1カップリング51のラッチ部51Cから外れない状態(ラッチロック状態)になっている。このため、アダプタ90の爪部91によって第1カップリング51がハウジング20に対して後側に移動すると、図10Cに示すように、押圧部材70がハウジング20に対して後側に移動する。押圧部材70がハウジング20に対して後側に移動すると、押圧部材70のスライド部72がハウジング20のガイド面25に沿って後退しつつ下側に移動する。これにより、図14Bに示すように、押圧部材70の押圧部71が下側(フェルール10の側)に向かって変位し、押圧部材70の押圧部71がフェルール10を押圧することになる。
なお、押圧部71がフェルール10を押圧する段階では、既にガイドピン111が相手方コネクタのガイドピン穴11に嵌合している。言い換えると、ガイドピン111が相手方コネクタのガイドピン穴11に嵌合した後に、押圧部71がフェルール10を押圧する。これにより、図14Bに示すように、ガイドピン111の上縁がガイドピン穴11の上縁に接触し、予め見込んだ程度にフェルール10が上下方向にズレた状態にできる。
図10Cに示すように、作業者が光コネクタ1をアダプタ90に挿入すると、フェルール10の傾斜端面13が相手方コネクタのフェルール10の傾斜端面13に接触する。このとき、フェルール10は、相手方コネクタのフェルール10から力を受けて、スプリング41の弾性力に抗してハウジング20に対して後退する。フェルール10同士はスプリング41によって所定の力で突き合わせられることになる。
光コネクタ1が相手方コネクタに接続されるとき(コネクタ接続時)、図10C及び図10Dに示すように、アダプタ90の爪部91は、ハウジング20の係止部23を乗り越えて、外側に開いた状態から元に戻り(図10Cの矢印参照)、係止部23に引っ掛かる(結合状態)。これにより、アダプタ90の爪部91によって後退していた第1カップリング51は、第1バネ60Aの力によってハウジング20に対して前側に移動し、図10Dに示ように、元の所定位置(通常状態の位置)に戻る。第1カップリング51が前側に移動することによって、第1カップリング51の内壁面によってアダプタ90の一対の爪部91が外側に開くことが防止され、結合保持状態になる。
図10C及び図10Dに示すように、第1カップリング51がハウジング20に対して前側に移動するとき、押圧部材70は、第1カップリング51とともにハウジング20に対して前側に移動する。押圧部材70がハウジング20に対して前側に移動すると、押圧部材70のスライド部72がハウジング20のガイド面25に沿って案内されて上側に移動する。これにより、押圧部材70の押圧部71が上側に向かって変位し、押圧部材70の押圧部71がフェルール10から離れ、押圧部71によってフェルール10に付与されていた力が解除される。
図10A〜図10Dに示すように、コネクタ接続時には、第2カップリング52のラッチロック部52Cが押圧部材70の一対のラッチ部74の内側に配置されている。このため、コネクタ接続時には、ラッチ部74が弾性変形できなくなっており、ラッチ部74のラッチ爪74Aが第1カップリング51のラッチ部51Cから外れない状態(ラッチロック状態)になっている。これにより、コネクタ接続時には、第1カップリング51がハウジング20に対して移動すると、第1カップリング51の移動に連動して、押圧部材70がハウジング20に対して移動する。したがって、コネクタ接続時に、図10Cに示すように、第1カップリング51がアダプタ90の爪部91から力を受けてハウジング20に対して後側へ移動する際には、押圧部材70がハウジング20に対して後側に移動する(この結果、押圧部材70の押圧部71が下側(フェルール10の側)に向かって変位し、押圧部材70の押圧部71がフェルール10を押圧する)。また、図10Dに示すように、第1カップリング51がハウジング20に対して前側に移動する際には、押圧部材70がハウジング20に対して前側に移動する(この結果、押圧部材70の押圧部71が上側に向かって変位してフェルール10から離間し、フェルール10に付与されていた力が解除される)。
なお、図10Cに示すように、第1カップリング51がハウジング20に対して後側に移動するとき、第2カップリング52は、ハウジング20に対して移動しない。これは、第1カップリング51が第2カップリング52に対して前後方向に相対移動可能に構成されているとともに、第2カップリング52が第2バネ60Bによってハウジング20から前側に押圧されているためである。但しラッチ部74のラッチ爪74Aが第1カップリング51のラッチ部51Cから外れない状態(ラッチロック状態)が維持されるのであれば、第1カップリング51がハウジング20に対して移動するときに、第2カップリング52は、ハウジング20に対して移動しても良い。
<コネクタ抜去時の動作>
図11A〜図11Dは、コネクタ抜去時の様子の説明図である。各図の右側には、本実施形態の光コネクタ1が示されている。各図の左側には、相手方コネクタと、アダプタ90の一対の爪部91が示されている。なお、アダプタ90内部の相手方コネクタ及び一対の爪部91を示すため、ここでは、アダプタ90の外形構造は透過させて点線で示している。また、押圧部材70と第1カップリング51との位置関係を分かり易く示すため、押圧部材70を網掛け模様で示すとともに、第2カップリング52は透過させてラッチロック部52Cのみを示している。
図11Aに示すように、接続中の光コネクタ1のカップリング50は、通常状態の位置にある。図11Aに示す状態は、アダプタ90の爪部91がハウジング20の係止部23に引っ掛かった状態(結合状態)で、第1カップリング51の内壁面によってアダプタ90の一対の爪部91が外側に開くことが防止された結合保持状態である。コネクタ抜去時に、作業者が第2カップリング52を後側に引くと、第2カップリング52は、作業者からの力を受けて、第2バネ60Bの押圧力に抗して、ハウジング20に対して後側に移動する。
図11Bに示すように、第2カップリング52がハウジング20に対して後側に移動するとき、第1カップリング51は、第1バネ60Aによってハウジング20に対して前側に押圧されている。このため、第2カップリング52が後側に移動する初期段階(第1段階:図3Cの左図参照)では、第1カップリング51及び押圧部材70はハウジング20に対して移動しない。つまり、第2カップリング52は、第1カップリング51及び押圧部材70に対して後側に移動することになる。この第1段階では、第2カップリング52が第1カップリング51及び押圧部材70に対して後側に移動することによって、第2カップリング52のラッチロック部52Cが押圧部材70の一対のラッチ部74から外れる方向に移動する。また、第2カップリング52が第1カップリング51に対して後側に移動することによって、図6Bに示すように、第2カップリング52の第2引掛部52Aが第1カップリング51の第1引掛部51Aに係合する状態(係合状態)になる。
第2カップリング52の第2引掛部52Aが第1カップリング51の第1引掛部51Aに係合する係合状態になったとき、図11Bに示すように、第2カップリング52のラッチロック部52Cが押圧部材70の一対のラッチ部74から外れた状態になっている。この結果、片持ち梁状に構成されたラッチ部74が、弾性変形可能な状態になる。つまり、係合状態になったとき、ロック解除状態になる。
第2カップリング52の第2引掛部52Aが第1カップリング51の第1引掛部51Aに係合する係合状態になった後(言い換えると、ロック解除状態になった後)、更に作業者が第2カップリング52を指で摘まんで後側に引くと、第1カップリング51及び第2カップリング52は、作業者からの力を受けて、第1バネ60A及び第2バネ60Bの押圧力に抗してハウジング20に対して後退する。これにより、係合状態後に第2カップリング52が後側に移動する段階(第2段階)では、第1カップリング51は、第2カップリング52とともに、ハウジング20に対して後側に移動する
係合状態後に第2カップリング52が後側に移動する段階(第2段階)では、ロック解除状態で第1カップリング51が第2カップリング52とともに後側に移動する。ロック解除状態で第1カップリング51が第2カップリング52とともに後側に移動すると、図11Cに示すように、第1カップリング51のラッチ部51Cの傾斜面に沿って押圧部材70のラッチ爪74Aが内側に変位するように、押圧部材70のラッチ部74が弾性変形する。この結果、図11Cに示すように、押圧部材70のラッチ爪74Aが第1カップリング51のラッチ部51Cから外れたラッチ解除状態になる。ラッチ解除状態で第2カップリング52が後側に移動すると、図11Dに示すように、押圧部材70を後側に移動させずに、第1カップリング51が第2カップリング52とともに後側に移動する。
図11Dに示すように、第1カップリング51をハウジング20に対して後側に移動させることによって、第1カップリング51がアダプタ90の一対の爪部91の外側から外れる。これにより、アダプタ90の一対の爪部91が外側に開くことが許容され、結合保持状態が解除されることになる。なお、なお、図11Dに示す結合保持状態が解除された状態から、更に作業者が第2カップリング52を後側に引くと、アダプタ90の爪部91がハウジング20の係止部23を乗り越えて、結合状態が解除され、アダプタ90から光コネクタ1が抜去されることになる。なお、光コネクタ1がアダプタ90から抜去された時、ハウジング20に対して後側に移動していた第1カップリング51及び第2カップリング52は、第1バネ60A及び第2バネ60Bの力によってハウジング20に対して前側に移動し、図10A(又は図3A)に示ように、元の所定位置(通常状態の位置)に戻ることになる。
上記の通り、本実施形態の光コネクタ1は、コネクタ接続時にはカップリング50と押圧部71とを連結し、コネクタ抜去時にはカップリング50と押圧部71との連結を解除するように構成されている。具体的には、本実施形態の光コネクタ1は、押圧部材70のラッチ部74、第1カップリング51のラッチ部51C、及び第2カップリング52のラッチロック部52Cによって構成された連結機構を有しており、この連結機構によって、コネクタ接続時にはカップリング50と押圧部71とを連結するとともに、コネクタ抜去時にはカップリング50と押圧部71との連結を解除している。コネクタ抜去時にカップリング50と押圧部71との連結が解除されることによって、コネクタ抜去時に、押圧部材70が、第1カップリング51の移動には連動せず、ハウジング20に対して移動しなくなる。つまり、コネクタ抜去時には、押圧部71をハウジング20に対して移動させずにカップリング50が移動可能になる。これにより、コネクタ抜去時には、押圧部71がフェルール10に力を付与することを抑制できる。
===第2実施形態===
前述の第1実施形態では、押圧部材70のラッチ爪74Aが内側に向かって変位するように、押圧部材70のラッチ部74が構成されていた。また、前述の第1実施形態では、第1カップリング51のラッチ部51Cは、押圧部材70の一対のラッチ部74の外側に配置されていた。また、第1実施形態では、ラッチロック部52Cは、押圧部材70の一対のラッチ部74の内側に配置されていた。但し、押圧部材70のラッチ部74、第1カップリング51のラッチ部51C、及び第2カップリング52のラッチロック部52Cは、このような構成に限られるものではない。
図12A〜図12Cは、第2実施形態の説明図である。図12Aは、第2実施形態の光コネクタ1のラッチロック状態の説明図である。図12Bは、第2実施形態の光コネクタ1のロック解除状態の説明図である。図12Cは、第2実施形態の光コネクタ1のラッチ解除状態の説明図である。
第2実施形態においても、光コネクタ1(不図示)は、フェルール10と、ハウジング20と、カップリング50(第1カップリング51及び第2カップリング52)と、押圧部材70とを備えている。図12A〜図12Cには、押圧部材70のラッチ部74と、第1カップリング51のラッチ部51Cと、第2カップリング52のラッチロック部52Cとが示されている。他の部位については、第1実施形態と同様なので、ここでは説明を省略する。
第2実施形態の押圧部材70のラッチ部74は、第1実施形態と同様に、第1カップリング51に係合する部位であり、後側に突出する片持ち梁状の部位であり、ラッチ爪74Aを有する。第2実施形態では、ラッチ爪74Aが外側に変位するようにラッチ部74が弾性変形可能である。
第2実施形態の第1カップリング51のラッチ部51Cは、第1実施形態と同様に、押圧部材70のラッチ部74と係合する部位であり、傾斜面を有する凹状の部位である。第2実施形態では、第1カップリング51のラッチ部51Cは、押圧部材70の一対のラッチ部74の内側に配置されている。
第2実施形態の第2カップリング52のラッチロック部52Cは、第1実施形態と同様に、押圧部材70が第1カップリング51にラッチされた状態(ラッチ状態)を保持する部位であり、押圧部材70のラッチ部74の弾性変形を抑止する部位である。第2実施形態では、ラッチロック部52Cは、押圧部材70の一対のラッチ部74の外側に配置されている。
図12Aに示すように、第2実施形態においても、ラッチロック部52Cによって押圧部材70のラッチ部74が弾性変形できなくなり、ラッチ部74のラッチ爪74Aが第1カップリング51のラッチ部51Cから外れなくなり、ラッチロック状態になる。また、第2カップリング52を後側に移動すると、図12Bに示すように、ラッチロック部52Cが押圧部材70の一対のラッチ部74から外れ、これにより、押圧部材70のラッチ部74が弾性変形可能になり、ロック解除状態になる。また、ロック解除状態で第1カップリング51が第2カップリング52とともに後側に移動すると、図12Cに示すように、第1カップリング51のラッチ部51Cの傾斜面に沿って押圧部材70のラッチ爪74Aが変位するように押圧部材70のラッチ部74が弾性変形し、押圧部材70のラッチ爪74Aが第1カップリング51のラッチ部51Cから外れたラッチ解除状態になる。
なお、図12Cに示すラッチ解除状態で第2カップリング52が後側に移動すると、第1実施形態の図11Dと同様に、押圧部材70を後側に移動させずに、第1カップリング51が第2カップリング52とともに後側に移動し、第1カップリング51がアダプタ90の一対の爪部91の外側から外れて、アダプタ90の一対の爪部91が外側に開くことが許容され、結合保持状態が解除されることになる。また、結合保持状態が解除された状態から、更に作業者が第2カップリング52を後側に引くと、アダプタ90の爪部91がハウジング20の係止部23を乗り越えて、結合状態が解除され、アダプタ90から光コネクタ1が抜去されることになる。
第2実施形態においても、コネクタ抜去時に、押圧部材70は、第1カップリング51の移動には連動せず、ハウジング20に対して移動しない。これにより、コネクタ抜去時には、押圧部71がフェルール10に力を付与することを抑制でき、ガイドピン111がガイドピン穴11から抜去し易くなり、光コネクタ10を抜去し易くなる。
===第3実施形態===
前述の第1、第2実施形態では、押圧部材70のラッチ部74は、ラッチ爪74Aを有する弾性変形可能な部位であり、ラッチ部74の弾性変形によってラッチ爪74Aが第1カップリング51のラッチ部51Cに対して変位可能に構成されていた。また、前述の第1、第2実施形態では、第2カップリング52のラッチロック部52Cは、押圧部材70のラッチ部74の弾性変形を抑止する部位であり、ラッチ部74のラッチ爪74Aが第1カップリング51のラッチ部51Cに対して変位することを抑止する部位であった。但し、押圧部材70及び第1カップリング51のラッチ部のうちの一方のラッチ部が他方のラッチ部に対して変位可能に構成されていれば良いので、押圧部材70のラッチ部74が弾性変形する構成に限られるものではなく、第1カップリング51のラッチ部が弾性変形するように構成されても良い。また、第2カップリング52のラッチロック部52Cは、第1カップリング51のラッチ部の弾性変形や変位を抑止するように構成されても良い。
図13A〜図13Cは、第3実施形態の説明図である。図13Aは、第3実施形態の光コネクタ1のラッチロック状態の説明図である。図13Bは、第3実施形態の光コネクタ1のロック解除状態の説明図である。図13Cは、第3実施形態の光コネクタ1のラッチ解除状態の説明図である。
第3実施形態においても、光コネクタ1(不図示)は、フェルール10と、ハウジング20と、カップリング50(第1カップリング51及び第2カップリング52)と、押圧部材70とを備えている。図13A〜図13Cには、押圧部材70のラッチ部74’と、第1カップリング51のラッチ部51C’と、第2カップリング52のラッチロック部52Cとが示されている。他の部位については、第1実施形態と同様なので、ここでは説明を省略する。
第3実施形態の押圧部材70のラッチ部74’は、第1、第2実施形態と同様に、第1カップリング51に係合する部位である。但し、第3実施形態の押圧部材70のラッチ部74’は、傾斜面を有する凹状の部位として構成されている。
第3実施形態の第1カップリング51のラッチ部51C’は、第1、第2実施形態と同様に、押圧部材70のラッチ部74’と係合する部位である。但し、第3実施形態の第1カップリング51のラッチ部51C’は、後側に突出する片持ち梁状の部位であり、ラッチ爪を有する。第3実施形態では、ラッチ爪が外側に変位するように、ラッチ部51C’が弾性変形可能である。
第3実施形態の第2カップリング52のラッチロック部52Cは、第1、第2実施形態と同様に、押圧部材70が第1カップリング51にラッチされた状態(ラッチ状態)を保持する部位である。但し、第3実施形態の第2カップリング52のラッチロック部52Cは、第1カップリング51のラッチ部51C’の弾性変形を抑止する部位である。第3実施形態では、ラッチロック部52Cは、第1カップリング51の一対のラッチ部51C’の外側に配置されている。
図13Aに示すように、第3実施形態では、ラッチロック部52Cによって第1カップリング51のラッチ部51C’が弾性変形できなくなり、第1カップリング51のラッチ部51Cが押圧部材70のラッチ部74’から外れなくなり、ラッチロック状態になる。また、第2カップリング52を後側に移動すると、図13Bに示すように、ラッチロック部52Cが第1カップリング51の一対のラッチ部51C’から外れ、これにより、第1カップリング51のラッチ部51C’が弾性変形可能になり、ロック解除状態になる。また、ロック解除状態で第1カップリング51が第2カップリング52とともに後側に移動すると、図13Cに示すように、押圧部材70のラッチ部74’の傾斜面に沿って第1カップリング51のラッチ爪が変位するように第1カップリング51のラッチ部51C’が弾性変形し、ラッチ解除状態になる。
なお、図13Cに示すラッチ解除状態で第2カップリング52が後側に移動すると、第1実施形態の図11Dと同様に、押圧部材70を後側に移動させずに、第1カップリング51が第2カップリング52とともに後側に移動し、第1カップリング51がアダプタ90の一対の爪部91の外側から外れて、アダプタ90の一対の爪部91が外側に開くことが許容され、結合保持状態が解除されることになる。また、結合保持状態が解除された状態から、更に作業者が第2カップリング52を後側に引くと、アダプタ90の爪部91がハウジング20の係止部23を乗り越えて、結合状態が解除され、アダプタ90から光コネクタ1が抜去されることになる。
第3実施形態においても、コネクタ抜去時に、押圧部材70は、第1カップリング51の移動には連動せず、ハウジング20に対して移動しない。これにより、コネクタ抜去時には、押圧部71がフェルール10に力を付与することを抑制でき、ガイドピン111がガイドピン穴11から抜去し易くなり、光コネクタ10を抜去し易くなる。
ところで、上記の第1〜第3実施形態では、押圧部材70及び第1カップリング51のラッチ部と第2カップリング52のラッチロック部52Cとによって連結機構が構成されており、この連結機構によって、コネクタ接続時にはカップリング50と押圧部71とを連結させるとともに、コネクタ抜去時にはカップリング50と押圧部71との連結を解除させていた。但し、光コネクタ1に切替操作部(例えばスイッチ)を設け、作業者が切替操作部を操作することによって、カップリング50と押圧部71との連結と、カップリング50と押圧部71との連結の解除とが切り替えられるようにしても良い。このような構成であれば、カップリング50を第1カップリング51及び第2カップリング52で構成せずにカップリング50を単一の部材で構成することが可能であり、コネクタ接続時にはカップリング50と押圧部71とを連結させるとともに、コネクタ抜去時にはカップリング50と押圧部71との連結を解除させることが可能であるので、コネクタ抜去時にガイドピン穴11の内壁面がガイドピン111を押し付けてしまうことを抑制できるため、ガイドピン111がガイドピン穴11から抜去し易くなり、光コネクタ10を抜去し易くなる。一方、このような構成の場合、作業者が誤操作するおそれがあるため、上記の第1〜第3実施形態のように、押圧部材70及び第1カップリング51のラッチ部と第2カップリング52のラッチロック部52Cとによって連結機構が構成されることが望ましい。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 光コネクタ、10 フェルール、
11 ガイドピン穴、111 ガイドピン、
12 ファイバ穴、13 傾斜端面、
14 本体部、15 鍔部、
17 ピンクランプ、
20 ハウジング、21 キー、
22 突出部、23 係止部、
24 窓部、25 ガイド面、26 突起、
40 フローティング機構、
41 スプリング、42 スプリングプッシュ、
421 腕部、421A 爪部、
43 ブーツ、
50 カップリング、51 第1カップリング、
51A 第1引掛部、51B 第1バネ受け部、51C ラッチ部、
52 第2カップリング、52A 第2引掛部、
52B 第2バネ受け部、52C ラッチロック部、52D カバー部、
60 バネ、60A 第1バネ(第1付勢部)、
60B 第2バネ(第2付勢部)、
70 押圧部材、71 押圧部、
72 スライド部、73 ガイド部、
74 ラッチ部、74A ラッチ爪、
90 アダプタ、91 爪部

Claims (6)

  1. 接続対象と接続及び抜去可能な光コネクタであって、
    ガイドピン穴と傾斜端面とを有するフェルールと、
    前記フェルールを収容するハウジングと、
    前記ハウジングに対して移動可能なカップリングと、
    前記カップリングの移動に連動して、前記傾斜端面の傾斜方向にかかる力を前記フェルールに付与する押圧部材と、
    を備え、
    前記押圧部材は、前記接続対象との接続時には前記カップリングの移動に連動し、前記接続対象との抜去時には、前記カップリングの移動に連動しないことを特徴とする光コネクタ。
  2. 請求項1に記載の光コネクタであって、
    前記カップリングは、前記接続対象との接続時に用いる第1カップリングと、前記接続対象との抜去時に用いる第2カップリングと、を有し、
    前記押圧部材は、前記第1カップリングの移動に連動し、前記第2カップリングの移動には連動しないことを特徴とする光コネクタ。
  3. 請求項2に記載の光コネクタであって、
    前記接続対象との接続時には、前記第2カップリングによって、前記第1カップリングと前記押圧部材とのラッチ状態が保持され、
    前記接続対象との抜去時には、前記第2カップリングの移動によって、前記ラッチ状態が解除されることを特徴とする光コネクタ。
  4. 請求項3に記載の光コネクタであって、
    前記第1カップリング及び前記押圧部材はそれぞれラッチ部を有し、一方のラッチ部は他方のラッチ部に対して変位可能に構成されており、
    前記第2カップリングは、前記接続対象との接続時に前記ラッチ部の変位を抑止させ、前記接続対象との抜去時に前記ラッチ部の変位を可能とするラッチロック部を有することを特徴とする光コネクタ。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載の光コネクタであって、
    前記ハウジングに対して前記第1カップリングを付勢する第1付勢部と、
    前記ハウジングに対して前記第2カップリングを付勢する第2付勢部と
    を更に備えることを特徴とする光コネクタ。
  6. ガイドピン穴と傾斜端面とを有するフェルールと、前記フェルールを収容するハウジングと、前記ハウジングに対して移動可能なカップリングと、前記カップリングの移動に連動して前記傾斜端面の傾斜方向にかかる力を前記フェルールに付与する押圧部材とを備えた光コネクタを準備すること、
    前記カップリングの移動に連動して前記押圧部材を前記ハウジングに対して移動させ、前記押圧部材により前記フェルールに前記力を付与し、前記光コネクタを接続対象に接続すること、及び、
    前記押圧部材を連動させずに前記カップリングを移動させ、前記接続対象に接続された前記光コネクタを抜去すること
    を行うことを特徴とする光コネクタ着脱方法。
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