JP2021189220A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像が繰り返される場合に撮像間の時間間隔が短くても良好な防振性能が得られ、撮像間で行われる処理への影響を少なくする。
【解決手段】撮像装置100は、防振のために撮像素子104を初期位置に対して可動範囲内で移動させる移動手段107を有する。制御手段102は、第1の撮像期間および次の第2の撮像期間において移動手段を制御する際に、第1の撮像期間の終了後において撮像素子を該終了時の第1の位置に保持し、第2の撮像期間において撮像素子を第1の位置から移動させるように移動手段を制御する第1の防振制御と、第1の撮像期間の終了後において撮像素子を第1の位置から初期位置よりも第1の位置に近い第2の位置に移動させ、第2の撮像期間において撮像素子を第2の位置から移動させるように移動手段を制御する第2の防振制御とを選択して行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、防振(像振れ補正)機能を有する撮像装置に関する。
撮像装置には、防振のための撮像光学系内の防振レンズの移動とともに撮像素子を移動させて、防振レンズのみを移動させる場合に比べてより高い防振性能が得られるものがある。特許文献1には、静止画撮像の開始前には撮像素子を移動させずに交換レンズ内の防振レンズのみを移動させ、撮像期間中は防振レンズと撮像素子の双方を移動させる撮像装置が開示されている。露光開始時における撮像素子の補正量が、撮像開始時における防振レンズの補正量によって決定され、露光開始前に撮像素子を駆動開始することで不連続な動作となることを防いでいる。また特許文献2には、撮像開始時に防振レンズをその可動範囲の中心(初期位置)に移動させてから撮像素子を移動させる撮像装置が開示されている。
特開2009−265182号公報 特開2015−194712号公報
防振レンズと撮像素子の双方を移動させて防振を行う場合、例えば撮像前には防振レンズのみを移動させて防振を行い、撮像中には双方を移動させて防振を行うことで、像振れの補正可能量を確保しやすくなる。この場合、撮像の終了後には撮像素子を初期位置(撮像光学系の光軸上の中心位置)に戻す必要がある。
しかしながら、連写等の撮像が繰り返される場合において、1つの撮像期間の終了後に撮像素子を初期位置に移動させると、次の撮像の開始が遅れる。このため、連写中において撮像素子は撮像期間以外ではなるべく移動させないことが好ましい。ただし、撮像終了時に撮像素子が可動範囲の端付近に位置していると、この撮像素子からの出力信号を用いて行う処理(例えばAF等の撮像準備処理)に影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、撮像が繰り返される場合に撮像間の時間間隔が短くても良好な防振性能が得られるとともに、撮像間で行われる処理への影響を少なくすることが可能な撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子と、防振のために撮像素子を初期位置に対して可動範囲内で移動させる移動手段と、移動手段を制御する制御手段とを有する。制御手段は、第1の撮像期間および次の第2の撮像期間において前記移動手段を制御する際に、第1の撮像期間の終了後において撮像素子を該終了時の第1の位置に保持し、第2の撮像期間において撮像素子を第1の位置から移動させるように移動手段を制御する第1の防振制御と、第1の撮像期間の終了後において撮像素子を第1の位置から初期位置よりも第1の位置に近い第2の位置に移動させ、第2の撮像期間において撮像素子を第2の位置から移動させるように移動手段を制御する第2の防振制御とを選択して行うことを特徴とする。
また本発明の他の一側面としての制御方法は、撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を、防振のために初期位置に対して可動範囲内で移動させることが可能な撮像装置に適用される。該制御方法は、第1の撮像期間および次の第2の撮像期間において撮像素子の移動を制御する際に、第1の撮像期間の終了後において撮像素子を該終了時の第1の位置に保持し、第2の撮像期間において撮像素子を第1の位置から移動させる第1の防振制御を行うステップと、第1の撮像期間の終了後において撮像素子を第1の位置から初期位置よりも第1の位置に近い第2の位置に移動させ、第2の撮像期間において撮像素子を第2の位置から移動させるように撮像素子を移動させる第2の防振制御を行うステップとを選択して行うことを特徴とする。なお、撮像装置のコンピュータに、上記制御方法に従う処理を実行させるコンピュータプログラムも、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、撮像が繰り返される場合において撮像間の間隔が短くても良好な防振性能を得ることができるとともに、撮像間で行われる処理への影響を少なくすることができる。
本発明の実施例1であるカメラシステムの構成を示すブロック図。 実施例1における防振部の構成を示すブロック図。 撮像面の画素構成を示す図。 実施例1における防振処理を示すフローチャート。 実施例1における露光後の撮像素子の位置を示す図。 実施例1における防振処理の切り替え処理を示すフローチャート。 実施例2における露光後の撮像素子の位置を示す図。 実施例2における防振処理の切り替え処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施例1であるカメラシステム10の構成を示している。カメラシステム10は、交換レンズ101と、該交換レンズ101が着脱可能および通信可能に接続されるカメラ本体100とにより構成される。カメラ本体100は、カメラMPU102、操作部103、撮像素子104、カメラ接点端子105、カメラジャイロセンサ106および背面ディスプレイ115を有する。
制御手段としてのカメラMPU102は、カメラ本体100および交換レンズ101の制御全体を司るコントローラであり、後述する操作部103からの入力に応じて、AE(自動露出)、AF(オートフォーカス)および撮像等の様々な動作を制御する。なお、本実施例にいう「撮像」とは、記録用静止画の撮像を意味する。またカメラMPU102は、後述するIISの制御も行う。
カメラMPU102は、カメラ接点端子105および交換レンズ101に設けられたレンズ接点端子111を通じてレンズMPU109との間で各種命令や情報を通信する。カメラ接点端子105およびレンズ接点端子111には、カメラ本体100から交換レンズ101に対して電源を供給するための電源端子も含まれている。
操作部103は、各種撮像モードの設定を行うモードダイヤルや、AEやAFを含む撮像準備動作および静止画撮像動作(以下、単に撮像動作という)の開始を指示するためのレリーズボタン等を有する。レリーズボタンの半押し操作によって第1スイッチがオンになり(SW1ON)、全押し操作により第2スイッチ(SW2)がオンになる。SW1のオンに応じて撮像準備動作が行われ、SW2のオン(SW2−1ON)に応じて撮像動作の開始が指示され、該指示から所定時間後(SW2−2ON)に実際の撮像素子104の露光が開始される。SW2−1ONおよびSW2−2ONは、設定された露光時間(撮像期間)が経過して撮像が終了したタイミングでオフになる。SW1ON、SW2−1ONおよびSW2−2ONは、通信によりカメラMPU102からレンズMPU109に通知される。
撮像素子104は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成され、後述する撮像光学系により形成される被写体像を受光し、フォトダイオードによって入射光量に応じた信号電荷に光電変換(撮像)して撮像信号を生成する。カメラMPU102は、撮像素子104からの撮像信号を用いてライブビュー映像や記録用静止画を生成する。
カメラジャイロセンサ106は、手振れ等によるカメラ本体100の角度振れ(カメラ振れ)を検出して角速度信号としてのカメラ振れ検出信号を出力する振れセンサである。カメラMPU102は、カメラ振れ検出信号と後述するIIS補正比率とに基づいて、移動手段としての撮像素子アクチュエータ107を駆動して、撮像素子104を後述する撮像光学系の光軸に直交する方向に移動させる。この際、カメラMPU102は、撮像素子位置センサ108により検出される撮像素子104の位置、すなわち撮像素子104の可動範囲の中心位置(初期位置または基準位置)である光軸上の位置から移動した位置が目標位置に近づくように撮像素子アクチュエータ107のフィードバック制御を行う。これにより、撮像素子104の移動によって像振れを低減(補正)する防振(以下、IISという)が行われる。
表示手段としての背面ディスプレイ115は、撮像前においてはカメラMPU102が撮像素子104からの撮像信号を用いて生成したライブビュー映像を表示する。ユーザは表示されるライブビュー映像をファインダ映像として観察することができる。また、背面ディスプレイ115は、撮像後には、該撮像により生成された又は記録媒体に記録された記録用静止画を表示することができる。
交換レンズ101は、不図示の撮像光学系と、前述したレンズMPU109およびレンズ接点端子111と、レンズジャイロセンサ110とを有する。レンズジャイロセンサ110は、交換レンズ101の角度振れ(レンズ振れ)を検出して角速度信号としてのレンズ振れ検出信号を出力する振れセンサである。
レンズMPU109は、レンズ振れ検出信号と後述するOIS補正比率とに基づいてレンズアクチュエータ112を駆動して、撮像光学系内の光学素子である防振レンズ113を該撮像光学系の光軸に直交する方向に移動させる。この際、レンズMPU109は、レンズ位置センサ114により検出される防振レンズ113の位置、すなわち防振レンズ113の可動範囲の中心位置である光軸上の位置からの移動位置が目標位置に近づくようにレンズアクチュエータ112のフィードバック制御を行う。これにより、防振レンズ113の移動により像振れを補正する防振(以下、OISという)が行われる。
図2は、カメラシステム10における防振部の構成を示している。防振部は、カメラ本体100に設けられたカメラ防振部201と交換レンズ101ら設けられたレンズ防振部208とを有する。カメラ防振部201はカメラMPU102に含まれ、レンズ防振部208はレンズMPU109に含まれる。
カメラ防振部201におけるオフセット除去部202は、カメラジャイロセンサ106から出力されたカメラ振れ検出信号からオフセット成分を除去する。角度変換部203は、オフセット除去部202から出力されたカメラ振れ検出信号としての角速度信号を角度信号に変換する。
カメラ受信部205は、レンズMPU109のレンズ送信部211から送信されたIIS補正比率を受信する。撮像素子駆動部207は、角度変換部203から出力された角度信号とレンズMPU109から受信したIIS補正比率とに応じて、撮像素子104を移動させるための駆動信号を生成する。
本実施例では、撮像期間の前においてはIISを行わず(つまりは撮像素子104を移動させずに)にOISのみを行う。そして撮像期間においては上記IIS補正比率とOIS補正比率に従うIISとOISによる協調防振を行う。
レンズ防振部208におけるオフセット除去部209は、レンズジャイロセンサ110から出力されたレンズ振れ検出信号からオフセット成分を除去する。角度変換部210は、オフセット除去部209から出力されたレンズ振れ検出信号としての角速度信号を角度信号に変換する。レンズ受信部212は、カメラ送信部204から送信された防振に関する情報(後述する撮像素子104の可動ストローク量等)を受信する。協調制御部213は、レンズMPU109の内部情報とレンズ受信部212が受信した防振に関する情報とを用いてOIS補正比率とIIS補正比率を決定する。OIS補正比率は、OISとIISの双方による合計の像振れ補正量に占める防振レンズ113の移動による像振れ補正量であるOIS補正量の比率を示す。またIIS補正比率は、上記合計の像振れ補正量に占める撮像素子104の移動による像振れ補正量であるIIS補正量の比率を示す。レンズ駆動部214は、角度変換部210から出力された角度信号と協調制御部213にて決定されたOIS補正比率に応じて防振レンズ113を移動させるための駆動信号を生成する。またレンズMPU109は、IIS補正比率をカメラMPU102に送信する。
なお、協調制御部213に相当する協調制御部をカメラ防振部201に設け、該協調制御部が決定したOIS補正比率をレンズMPU109に送信するようにしてもよい。
図3は、撮像素子104として用いられる2次元CMOSセンサの画素配列を4列×4行の画素範囲で示している。1つの画素群300は、左上の位置に配置されたR(赤)の分光感度を有する画素301と、右上と左下の位置に配置されたG(緑)の分光感度を有する2つの画素302と、右下の位置に配置されたB(青)の分光感度を有する画素303からなるベイヤ配列された4つの画素により構成されている。
また、撮像素子104を焦点検出センサとして用いる撮像面位相差方式の焦点検出処理を行うために、画素群300の各画素は、複数(本実施例では2つ)の光電変換部であるフォトダイオード305,306と、これらフォトダイオード305,306に対して設けられた1つのマイクロレンズ304とを有する。
このように2列×2行の画素(4列×2行のフォトダイオード)からなる画素群300を撮像面上に多数配置した撮像素子104により、撮像信号とAF信号(位相差像信号)の取得が可能である。具体的には、各画素において、撮像光学系の射出瞳のうち互いに異なる領域を通過した光束はマイクロレンズ304で分離されて2つのフォトダイオード305,306上に結像する。該2つのフォトダイオード305、306のそれぞれから読み出した出力信号であるA信号とB信号を加算したA+B信号は撮像信号の生成に用いられ、A信号とB信号は撮像光学系の焦点状態に応じた位相差を有する対のAF信号として用いられる。
AFは、撮像素子104の撮像面上に広く設定された焦点検出可能領域308内の画素から読み出された対のAF信号の信頼度が高い被写体に対して行われてもよいし、選択可能領域としての焦点検出可能領域308内においてユーザまたはカメラMPU102により選択された焦点検出領域であるAF枠(信号取得領域)307内の画素から得られた対のAF信号を用いて行われてもよい。また、本実施例では、撮像素子104からの出力信号(輝度を示す信号)を用いてAEも行われる。
図4のフローチャートは、それぞれコンピュータであるカメラMPU102(カメラ防振部201)とレンズMPU109(レンズ防振部208)がコンピュータプログラムに従って実行する防振処理(制御方法)を示している。図の左側にカメラMPU102が実行するカメラ側処理を示し、右側にレンズMPU109が実行するレンズ側処理を示している。
カメラ本体100の電源が投入されて交換レンズ101に電源が供給されると、カメラMPU102とレンズMPU109とが相互に通信を開始するとともに、防振処理が開始され、撮像素子104と防振レンズ113をその可動範囲の中心位置に保持した状態で処理が開始する。
まずステップS401およびS402でレンズMPU109からカメラMPU102に各種レンズ情報を送信する。レンズ情報には、交換レンズ101の光学情報、例えばイメージサークルの大きさ(径)や焦点距離の情報が含まれる。
次にステップS403では、カメラMPU102は、ユーザによりレリーズボタンが半押し操作されてSW1がオンになるまで待機し、SW1がオンになるとステップS404に進んでレンズMPU109にSW1ONを通知する。
ステップS405においてSW1ONの通知を受け取ったレンズMPU109は、OISのSW1特性での制御を開始する。前述したように撮像期間前においてはIISを行わないので、SW1特性はレンズジャイロセンサ110により検出したレンズ振れによる像振れをOISのみで補正するための特性である。ただし、フレーミングのし易さ等の観点から、低周波の像振れの過補正を回避する特性となっている。
次にステップS406では、カメラMPU102は、ユーザによりレリーズボタンが全押し操作されるまで待機し、全押し操作されるとステップS407に進んでレンズMPU109にSW2−1ONを通知する。ステップS408でSW2−1ONを受信したレンズMPU109は、OISをそのときの防振レンズ113の位置で一時的に保持する。
次にステップS409では、カメラMPU102は、IISでの撮像素子104の現在位置からの可動ストローク量を算出してこれをレンズMPU109に通知する。仮に撮像素子104の現在位置がその可動範囲の中心位置からずれている場合は、撮像素子104の移動方向ごとに可動ストローク量として異なる値をレンズMPU109に通知する。
次にステップS410では、レンズMPU109は、IISにおける撮像素子104の可動ストローク量とOISにおける防振レンズ113の現在位置における可動ストローク量とから、それらの移動方向ごとのIISおよびOIS補正比率を算出する。
次にステップS411では、レンズMPU109は、算出したIIS補正比率をカメラMPU102に通知する。そしてステップS412では、カメラMPU102は、レンズMPU109から受信したIIS補正比率を撮像期間中における撮像素子104の駆動パラメータとして設定する。
次にステップS413では、カメラMPU102は、実際の露光(撮像)の開始通知であるSW2−2ONをレンズMPU109に通知する。そしてステップS414では、SW2−2ONを受信したレンズMPU109は、OISの特性をSW1特性から低周波の像振れ補正性能が高いSW2特性へと変更する。
次にステップS415では、カメラMPU102は、設定されたIIS補正比率でカメラ振れに対するIISを開始する。これと同時にステップS416では、レンズMPU109は、設定されたOIS補正比率でレンズ振れに対するOISを開始する。このように、撮像期間中においては、カメラMPU102はOISが制御されるのと同時にIISを制御する。
次にステップS417で、カメラMPU102は、所定の露光時間が経過した(すなわち撮像期間が終了した)か否かを判定する。カメラMPU102は、露光時間が経過していなければIISを継続する。一方、露光時間が経過した場合はステップS418においてSW1ON(SW2−2ONの解除)をレンズMPU109に通知する。SW1ONを受信したレンズMPU109 は、ステップS419においてOISの特性をSW1特性に戻す。前述したようにSW1特性は低周波の像振れの過補正を回避する特性であるので、必然的に防振レンズ113を中心位置に向かって移動しやすくなる。
次にステップS420では、カメラMPU102は、ユーザによりレリーズボタンが継続して全押し操作されている(SW2−1ON)か否か、すなわち連写が指示されているか否かを判定し、連写が指示されていなければステップS421にて撮像素子104を中心位置に移動させる(センタリングする)。そしてカメラMPU102は、ステップS422にて撮像素子104の移動の完了を確認するとステップS406に戻って次の撮像までの待機状態に入る。
このようにカメラMPU102は、単写時には前の撮像期間(第1の撮像期間)の終了後において撮像素子104を中心位置に移動させ、該中心位置から次の撮像期間(第2の撮像期間)でのIISを開始する第3の防振制御を行う。この待機状態では、レンズMPU109は、撮像素子104の中心位置からの移動方向ごとの可動ストローク量に応じて次の撮像におけるOIS補正比率とIIS補正比率を算出する演算処理を行い、IIS補正比率をカメラMPU102に通知する。
一方、ステップS420において連写が指示されている場合は、カメラMPU102は、ステップS423に進み、撮像素子104を撮像期間の終了時の現在位置で一時的に保持するか後述するAF可能範囲に入るように移動させる。ステップS423の処理については後述する。またカメラMPU102は、連写における次の撮像のためにステップS407以降の処理を繰り返す。この際、ステップS409においてカメラMPU102は、ステップS423にて撮像素子104が保持された場合はその保持位置からの撮像素子104の移動方向ごとの可動ストローク量を算出し、算出した可動ストローク量をレンズMPU109に通知する。
レンズMPU109は、受信した撮像素子104の可動ストローク量に応じて次の撮像におけるOIS補正比率とIIS補正比率を算出し、算出したIIS補正比率をカメラMPU102に通知する。
次に、図5および図6を用いて、ステップS423の処理について説明する。連写時において1回の撮像が終了するごとに撮像素子104を中心位置に移動させるセンタリング動作を行うと、該センタリング動作のための待ち時間によって連写速度が低下するため、センタリング動作を行わない方が好ましい。ただし、撮像終了時の撮像素子104の位置が次の撮像のためのAFにおける撮像面位相差方式の焦点検出精度が確保できないような位置である場合には、焦点検出精度が確保できる位置まで撮像素子104を移動させる方がより好ましい。
図5は、IIS中における撮像光学系のイメージサークル501に対する撮像素子104の位置を示す。IISにおいて撮像素子104は可動範囲であるイメージサークル501内において自由に移動することができる。しかし、焦点検出精度を確保するためには、イメージサークル501内のこれよりも径が小さい範囲であって、焦点検出精度の確保が可能なAF信号を得られる特定範囲としてのAF可能範囲502内に撮像素子104(図3に示した焦点検出可能領域308)を位置させておく必要がある。
まずステップS601において、カメラMPU102は、フォーカスモードがマニュアルフォーカス(MF)モードかオートフォーカス(AF)モードかを判別する。MFモードである場合は、MFモードでは焦点検出処理を行わず、撮像素子104の位置は何処でもよいため、カメラMPU102は、ステップS602に進み、撮像素子104を現在位置にて一時的に保持して次の撮像に移行する。
一方、AFモードである場合は、カメラMPU102は、ステップS603に進み、撮像素子104の現在位置がAF可能範囲502内か否かを判別する。現在位置がAF可能範囲502内(特定範囲内)である場合はステップS602に進み、撮像素子104を現在位置(第1の位置)にて一時的に保持して次の撮像に移行する。現在位置がAF可能範囲502外(特定範囲外)である場合は、カメラMPU102は、ステップS604に進み、AF可能範囲502内に入る目標位置(第2の位置)に撮像素子104を移動させて次の撮像に移行する。目標位置は、現在位置に対して可動範囲の中心位置よりも近い位置である。
この際、図5に破線矢印503で示すように、撮像素子104をAF可能範囲502内に入らせるための最短距離の位置を撮像素子104の目標位置とすることで、撮像素子104のセンタリング動作を行う場合よりも短時間で撮像素子104の移動を完了することができる。
このようにカメラMPU102は、連写時において、前の撮像期間の終了後に撮像素子104を該終了時に保持した位置から次の撮像期間でのIISを開始する第1の防振制御と、前の撮像期間の終了時に撮像素子104の位置がAF可能範囲502外である場合にAF可能範囲502内に入るようにセンタリング動作よりも短距離だけ移動させてから次の撮像期間でのIISを開始する第2の防振制御とを選択して行う。
本実施例によれば、連写における撮像間において撮像素子104の可動ストローク量を更新することで、撮像ごとに最適なOISおよびIIS補正比率を設定することができるとともに、各撮像後に撮像素子104の移動を最小限とすることで撮像間の時間間隔の増加(つまりは連写速度の低下)を抑制しながら、撮像面位相差検出方式による焦点検出精度を確保することができる。すなわち、撮像間の間隔が短くても良好な防振性能を得ることができるとともに、撮像間で行われるAFへの影響を少なくすることができる。
本実施例では、撮像前はOISのみを行い、撮像期間中はIISとOISの両方を行う場合において説明したが、撮像前にIISのみを行うようにしてもよい。また本実施例では、ユーザによる連写の指示をレリーズボタンが継続して全押し操作されていることで判定したが、カメラ本体100において単写モードと連写モードの選択が可能である場合には連写モードが選択されていることで連写が指示されていると判定してもよい。
本発明の実施例2について説明する。図8のフローチャートは、実施例2において、図4のステップS423にてカメラMPU102が行う処理を示す。本処理は、実施例1における図6に示した処理に代えてカメラMPU102が行う処理である。カメラMPU102は、コンピュータプログラムに従って本処理を実行する。
まずステップS801において、カメラMPU102は、フォーカスモードがMFモードかAFモードかを判別する。MFモードである場合は、MFモードでは焦点検出処理を行わず、撮像素子104の位置は何処でもよいため、カメラMPU102は、ステップS802に進み、撮像素子104を現在位置にて一時的に保持して次の撮像に移行する。
一方、ステップS801においてAFモードである場合は、ステップS803において、カメラMPU102は、AF枠をカメラMPU102が自動選択するモードかユーザが選択するモードかを判定する。AF枠を自動選択するモードである場合は、次の撮像のための焦点検出処理において撮像素子104の焦点検出可能領域308(図3参照)の全体からAF枠が選択される得るため、ステップS804において、カメラMPU102は、撮像素子104の焦点検出可能領域308の全体が図7に示したAF可能範囲502内に入っているか否かを判定する。
焦点検出可能領域308の全体が図7に示したAF可能範囲502内に入っている場合は、カメラMPU102は、ステップS805に進み、撮像素子104を現在位置にて一時的に保持して次の撮像に移行する。焦点検出可能領域308の全体がAF可能範囲502内に入っていない場合は、カメラMPU102は、ステップS806に進み、焦点検出可能領域308の全体がAF可能範囲502内に入るように撮像素子104を移動させる。
またステップS803においてAF枠をユーザが選択するモードである場合は、カメラMPU102は、ステップS807に進み、ユーザにより選択されているAF枠がAF可能範囲502に入っているか否かを判定する。図7(a)に示すように、撮像素子104の位置がユーザより選択されたAF枠307がAF可能範囲502に入る位置であれば、次の撮像のための焦点検出精度を確保することができる。このため、カメラMPU102は、ステップS808に進み、撮像素子104を現在位置にて一時的に保持して次の撮像に移行する。
一方、図7(b)に実線で示すようにユーザにより選択されたAF枠がAF可能範囲502外に位置する場合は、カメラMPU102は、ステップS809に進み、図7(b)に点線で示すように、ユーザにより選択されたAF枠がAF可能範囲502内に入るように撮像素子104を移動させる。
上述したステップS806とステップS809では、図7(b)に破線矢印503で示すように焦点検出可能領域308の全体またはAF枠307をAF可能範囲502内に入らせるための最短距離の位置を撮像素子104の目標移動位置とすることで、撮像素子104のセンタリング動作を行う場合よりも短時間で撮像素子104の移動を完了することができる。
本実施例では、連写時のAFモードにおいて、ユーザにより選択されたAF枠307がAF可能範囲502内に入っていれば、焦点検出可能領域308の一部がAF可能範囲502外に位置していても撮像素子104を焦点検出可能領域308の全体がAF可能範囲502内に入るように移動させない。このため、実施例1に比べて、連写中の撮像ごとに撮像素子104を移動させる必要性を少なくすることができる。すなわち、連写速度の低下を防ぐために最も望ましい、撮像素子104の位置を撮像終了時の位置に保持したまま次の撮像に移行できる場合を増やすことができる。
なお、本実施例では、AF枠を選択するモードに応じて処理を切り替えているが、例えば連写の最初の撮像前にのみAFを行うワンショットAFモードか連写における撮像間でAFを行うサーボAFモードかによって切り替えてもよい。
また、上記各実施例では、撮像素子がイメージサークルに一致する可動範囲内で移動できる場合について説明したが、撮像素子の可動範囲はイメージサークルより小さい範囲(かつ特定範囲より大きい)範囲であってもよい。
さらに上記各実施例では、撮像素子の可動範囲内の特定範囲が撮像素子からAFにおける焦点検出精度が確保できる信号を取得できる範囲である場合について説明したが、撮像素子からAEにおける輝度の検出精度が確保できる信号を取得できる範囲としてもよい。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
100 カメラ本体
101 交換レンズ
102 カメラMPU
104 撮像素子

Claims (11)

  1. 撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子と、
    防振のために前記撮像素子を初期位置に対して可動範囲内で移動させる移動手段と、
    前記移動手段を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、第1の撮像期間および次の第2の撮像期間において前記移動手段を制御する際に、
    前記第1の撮像期間の終了後において前記撮像素子を該終了時の第1の位置に保持し、前記第2の撮像期間において前記撮像素子を前記第1の位置から移動させるように前記移動手段を制御する第1の防振制御と、
    前記第1の撮像期間の終了後において前記撮像素子を前記第1の位置から前記初期位置よりも前記第1の位置に近い第2の位置に移動させ、前記第2の撮像期間において前記撮像素子を前記第2の位置から移動させるように前記移動手段を制御する第2の防振制御とを選択して行うことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮像装置は、前記撮像素子からの出力信号を用いて撮像準備動作を行い、
    前記制御手段は、
    前記第1の位置が前記可動範囲のうち前記撮像準備動作に用いることが可能な前記出力信号を得られる特定範囲内の位置である場合は前記第1の防振制御を行い、
    前記第1の位置が前記特定範囲外の位置である場合は前記第2の防振制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像装置は、前記撮像素子のうちユーザにより選択された信号取得領域からの前記出力信号を用いて前記撮像準備動作を行い、
    前記制御手段は、
    前記第1の位置が前記信号取得領域が前記特定範囲内にある位置である場合は前記第1の防振制御を行い、
    前記第1の位置が前記信号取得領域が前記特定範囲外にある位置である場合は前記第2の防振制御を行い、該第2の防振制御において前記撮像素子を前記信号取得領域が前記特定範囲内に入る前記第2の位置に移動させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像装置は、前記撮像素子のうち選択可能領域内で自動選択した信号取得領域からの前記出力信号を用いて前記撮像準備動作を行い、
    前記制御手段は、
    前記第1の位置が前記選択可能領域の全体が前記特定範囲内にある位置である場合は前記第1の防振制御を行い、
    前記第1の位置が前記選択可能領域のうち少なくとも一部が前記特定範囲外にある位置である場合は前記第2の防振制御を行い、該第2の防振制御において前記撮像素子を前記選択可能領域の全体が前記特定範囲内に入る前記第2の位置に移動させることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記可動範囲は、前記撮像光学系のイメージサークル内の範囲であり、
    前記特定範囲は、前記イメージサークル内であって該イメージサークルよりも小さい範囲であることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記第1および第2の防振制御のそれぞれにおいて、前記第1の撮像期間の終了後に前記撮像素子が前記第1の位置に保持された状態および前記第2の位置に移動した状態で前記第2の撮像期間で前記撮像素子を移動させるための演算が行われるのを待つことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の防振制御と、前記第2の防振制御と、前記第1の撮像期間の終了後において前記撮像素子を前記初期位置に戻すように移動させ、前記第2の撮像期間において前記撮像素子を前記初期位置から移動させるように前記移動手段を制御する第3の防振制御とを選択して行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段は、連写時に前記第1および第2の防振制御を行うことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記第1および第2の撮像期間のそれぞれの前は前記撮像素子を移動させないことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の撮像装置。
  10. 撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を、防振のために初期位置に対して可動範囲内で移動させることが可能な撮像装置の制御方法であって、
    第1の撮像期間および次の第2の撮像期間において前記撮像素子の移動を制御する際に、
    前記第1の撮像期間の終了後において前記撮像素子を該終了時の第1の位置に保持し、前記第2の撮像期間において前記撮像素子を前記第1の位置から移動させる第1の防振制御を行うステップと、
    前記第1の撮像期間の終了後において前記撮像素子を前記第1の位置から前記初期位置よりも前記第1の位置に近い第2の位置に移動させ、前記第2の撮像期間において前記撮像素子を前記第2の位置から移動させるように前記撮像素子を移動させる第2の防振制御を行うステップとを選択して行うことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 撮像光学系により形成された被写体像を撮像する撮像素子を防振のために移動させることが可能な撮像装置のコンピュータに、請求項10に記載の制御方法に従う処理を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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