JP2021188798A - ベーパーチャンバおよび電子機器 - Google Patents

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Shinichiro Takahashi
和範 小田
Kazunori Oda
利彦 武田
Toshihiko Takeda
貴之 太田
Takayuki Ota
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Abstract

【課題】熱輸送効率を向上させる。【解決手段】本発明によるベーパーチャンバは、作動流体が封入されたベーパーチャンバである。ベーパーチャンバは、第1シートと、第1シートに積層された第2シートと、第1シートと第2シートとの間に介在された第3シートと、作動流体の蒸気が通る蒸気流路部と、液状の作動流体が通る液流路部と、を備えている。蒸気流路部は、第1シートに設けられることなく、第2シートの第3シートの側の面に設けられている。液流路部は、第1シートと第3シートとの間に設けられている。また、第3シートに、第3シートを貫通し、蒸気流路部と液流路部とを連通する複数の貫通孔が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、ベーパーチャンバおよび電子機器に関する。
携帯端末やタブレット端末といったモバイル端末等で使用される中央演算処理装置(CPU)や発光ダイオード(LED)、パワー半導体等の発熱を伴うデバイスは、ヒートパイプ等の放熱用部材によって冷却されている(例えば、特許文献1参照)。近年では、モバイル端末等の薄型化のために、放熱用部材の薄型化も求められており、ヒートパイプより薄型化を図ることができるベーパーチャンバの開発が進められている。ベーパーチャンバ内には、作動流体が封入されており、この作動流体がデバイスの熱を吸収、拡散することで、デバイスの冷却を行っている。
より具体的には、ベーパーチャンバ内の作動流体は、デバイスに近接した部分(蒸発領域)でデバイスから熱を受けて蒸発して蒸気(作動蒸気)になる。その作動蒸気は、蒸気流路部内で蒸発領域から離れる方向に拡散して冷却され、凝縮して液状になる。ベーパーチャンバ内には、毛細管構造(ウィック)としての液流路部が設けられており、凝縮して液状になった作動流体(作動液)は、蒸気流路部から液流路部に入り込み、液流路部を流れて蒸発領域に向かって輸送される。そして、作動液は、再び蒸発領域で熱を受けて蒸発する。このようにして、作動流体が、相変化、すなわち蒸発と凝縮とを繰り返しながらベーパーチャンバ内を還流することによりデバイスの熱を移動させ、放熱効率を高めている。
特開2019−143960号公報
しかしながら、液流路部の毛細管作用が十分でない場合、作動液の輸送量が低減し、熱輸送効率が低下するおそれがある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、熱輸送効率を向上させることができるベーパーチャンバおよび電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、
作動流体が封入されたベーパーチャンバであって、
第1シートと、
前記第1シートに積層された第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートとの間に介在された第3シートと、
前記作動流体の蒸気が通る蒸気流路部と、
液状の前記作動流体が通る液流路部と、を備え、
前記蒸気流路部は、前記第1シートに設けられることなく、前記第2シートの前記第3シートの側の面に設けられ、
前記液流路部は、前記第1シートと前記第3シートとの間に設けられ、
前記第3シートに、前記第3シートを貫通し、前記蒸気流路部と前記液流路部とを連通する複数の貫通孔が設けられている、ベーパーチャンバ、
を提供する。
上述したベーパーチャンバにおいて、
前記液流路部は、前記第1シートの前記第3シートの側の面に設けられている、
ようにしてもよい。
また、上述したベーパーチャンバにおいて、
前記液流路部は、前記第3シートの前記第1シートの側の面に設けられている、
ようにしてもよい。
また、上述したベーパーチャンバにおいて、
前記第3シートにおける前記貫通孔の開口率は、20%以上60%以下である、
ようにしてもよい。
また、本発明は、
作動流体が封入されたベーパーチャンバであって、
第1シートと、
前記第1シートに積層された第2シートと、
前記第1シートと前記第2シートとの間に介在された第3シートと、
前記第1シートに設けられることなく、前記第2シートの前記第3シートの側の面に設けられた凹状空間と、
前記第1シートの前記第3シートの側の面または前記第3シートの前記第1シートの側の面に設けられた溝部と、を備え、
前記溝部は、第1方向に延びる溝を有し、
前記第1方向に垂直な断面で見たときに、前記凹状空間の幅寸法は、前記溝の幅寸法よりも大きく、
前記第3シートに、前記第3シートを貫通し、前記凹状空間と前記溝部とを連通する複数の貫通孔が設けられている、ベーパーチャンバ、
を提供する。
また、本発明は、
ハウジングと、
前記ハウジング内に収容されたデバイスと、
前記デバイスに熱的に接触した、上述したベーパーチャンバと、を備えた、電子機器、を提供する。
本発明によれば、熱輸送効率を向上させることができる。
図1は、第1の実施の形態による電子機器を説明する模式斜視図である。 図2は、第1の実施の形態によるベーパーチャンバを示す上面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、図3の下側シートの上面図である。 図5は、図3の上側シートの下面図である。 図6は、図3の中間シートの上面図である。 図7は、図3の部分拡大断面図である。 図8は、図3のB−B線断面図である。 図9は、図4に示す液流路部の部分拡大上面図である。 図10は、図7に示す液流路部の部分拡大断面図である。 図11は、第2の実施の形態によるベーパーチャンバを示す断面図であって、図3に対応する図である。 図12は、図11の部分拡大断面図であって、図7に対応する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件および物理的特性並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度並びに物理的特性の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。さらに、図面においては、明瞭にするために、同様の機能を期待し得る複数の部分の形状を、規則的に記載しているが、厳密な意味に縛られることなく、当該機能を期待することができる範囲内で、当該部分の形状は互いに異なっていてもよい。また、図面においては、部材同士の接合面等を示す境界線を、便宜上、単なる直線で示しているが、厳密な直線であることに縛られることはなく、所望の接合性能を期待することができる範囲内で、当該境界線の形状は任意である。
(第1の実施の形態)
図1〜図10を用いて、本発明の第1の実施の形態によるベーパーチャンバおよび電子機器について説明する。本実施の形態によるベーパーチャンバ1は、電子機器Eに収容された発熱体としてのデバイスDを冷却するために、電子機器Eに搭載される装置である。デバイスDの例としては、携帯端末やタブレット端末といったモバイル端末等で使用される中央演算処理装置(CPU)、発光ダイオード(LED)、パワー半導体等の発熱を伴う電子デバイス(被冷却装置)が挙げられる。
ここではまず、本実施の形態によるベーパーチャンバ1が搭載される電子機器Eについて、タブレット端末を例にとって説明する。図1に示すように、電子機器E(タブレット端末)は、ハウジングHと、ハウジングH内に収容されたデバイスDと、ベーパーチャンバ1と、を備えている。図1に示す電子機器Eでは、ハウジングHの前面にタッチパネルディスプレイTDが設けられている。ベーパーチャンバ1は、ハウジングH内に収容されて、デバイスDに熱的に接触するように配置される。このことにより、電子機器Eの使用時にデバイスDで発生する熱をベーパーチャンバ1が受けることができる。ベーパーチャンバ1が受けた熱は、後述する作動流体2a、2bを介してベーパーチャンバ1の外部に放出される。このようにして、デバイスDは効果的に冷却される。電子機器Eがタブレット端末である場合には、デバイスDは、中央演算処理装置等に相当する。
次に、本実施の形態によるベーパーチャンバ1について説明する。図2および図3に示すように、ベーパーチャンバ1は、作動流体2a、2bが封入された密封空間3を有しており、密封空間3内の作動流体2a、2bが相変化を繰り返すことにより、上述した電子機器EのデバイスDを効果的に冷却するように構成されている。作動流体2a、2bの例としては、純水、エタノール、メタノール、アセトン等、およびそれらの混合液が挙げられる。なお、作動流体2a、2bは、凍結膨張性を有していてもよい。すなわち、作動流体2a、2bは、凍結時に膨張する流体であってもよい。凍結膨張性を有する作動流体2a、2bの例としては、純水、または純水にアルコール等の添加物を加えた水溶液等が挙げられる。
図2および図3に示すように、ベーパーチャンバ1は、下側シート10(第1シート)と、上側シート20(第2シート)と、下側シート10と上側シート20との間に介在された中間シート30(第3シート)と、を備えている。本実施の形態によるベーパーチャンバ1は、下側シート10、中間シート30および上側シート20が、この順番で積層されている。
ベーパーチャンバ1は、概略的に薄い平板状に形成されている。ベーパーチャンバ1の平面形状は任意であるが、図2に示すような矩形状であってもよい。ベーパーチャンバ1の平面形状は、例えば、1辺が1cmで他の辺が3cmの長方形であってもよく、1辺が15cmの正方形であってもよく、ベーパーチャンバ1の平面寸法は任意である。本実施の形態では、一例として、ベーパーチャンバ1の平面形状が、X方向を長手方向とする矩形状である例について説明する。この場合、図4〜図6に示すように、下側シート10、上側シート20および中間シート30は、ベーパーチャンバ1と同様の平面形状を有していてもよい。また、ベーパーチャンバ1の平面形状は、矩形状に限られることはなく、円形状、楕円形状、L字形状、T字形状等、任意の形状とすることができる。
図2に示すように、ベーパーチャンバ1は、作動流体2a、2bが蒸発する蒸発領域SRと、作動流体2a、2bが凝縮する凝縮領域CRと、を有している。
蒸発領域SRは、平面視でデバイスDと重なる領域であり、デバイスDが取り付けられる領域である。蒸発領域SRは、ベーパーチャンバ1の任意の場所に配置することができる。本実施の形態においては、ベーパーチャンバ1のX方向における中央部に、蒸発領域SRが形成されている。蒸発領域SRにデバイスDからの熱が伝わり、この熱によって液状の作動流体(適宜、作動液2bと記す)が蒸発領域SRにおいて蒸発する。デバイスDからの熱は、平面視でデバイスDに重なる領域だけではなく、当該領域の周辺にも伝わり得る。このため、蒸発領域SRは、平面視で、デバイスDに重なっている領域とその周辺の領域とを含む。ここで平面視とは、ベーパーチャンバ1がデバイスDから熱を受ける面(下側シート10の後述する第1下側シート面11a)および受けた熱を放出する面(上側シート20の後述する第2上側シート面21b)に直交する方向から見た状態であって、例えば、図2に示すように、ベーパーチャンバ1を上方から見た状態、または下方から見た状態に相当している。
凝縮領域CRは、平面視でデバイスDと重ならない領域であって、主として作動流体の蒸気(適宜、作動蒸気2aと記す)が熱を放出して凝縮する領域である。凝縮領域CRは、蒸発領域SRの周囲の領域と言うこともできる。本実施の形態においては、ベーパーチャンバ1のX方向における一側(図2における左側)および他側(図2における右側)に、凝縮領域CRが形成されている。凝縮領域CRにおいて作動蒸気2aからの熱が上側シート20に放出され、作動蒸気2aが凝縮領域CRにおいて冷却されて凝縮する。
なお、ベーパーチャンバ1がモバイル端末内に設置される場合、モバイル端末の姿勢によっては、上下関係が崩れる場合もある。しかしながら、本実施の形態では、便宜上、デバイスDから熱を受けるシートを上述の下側シート10と称し、受けた熱を放出するシートを上述の上側シート20と称する。このため、下側シート10が下側に配置され、上側シート20が上側に配置された状態で、以下説明する。
図3に示すように、下側シート10は、下側シート本体11と、下側シート本体11に設けられた液流路部60(溝部)と、を備えている。下側シート本体11は、中間シート30とは反対側に設けられた第1下側シート面11aと、第1下側シート面11aとは反対側(すなわち中間シート30の側)に設けられた第2下側シート面11bと、を有している。この第1下側シート面11aに、上述のデバイスDが取り付けられる。また、第2下側シート面11bに、後述する液流路部60が設けられている。図4に示すように、下側シート10の四隅に、アライメント孔15が設けられていてもよい。
図3に示すように、上側シート20は、上側シート本体21と、上側シート本体21に設けられた蒸気流路部50(凹状空間)と、を備えている。上側シート本体21は、中間シート30の側に設けられた第1上側シート面21aと、第1上側シート面21aとは反対側に設けられた第2上側シート面21bと、を有している。この第2上側シート面21bに、モバイル端末等のハウジングHの一部を構成するハウジング部材Haが取り付けられる。第2上側シート面21bの全体が、ハウジング部材Haで覆われてもよい。また、第1上側シート面21aに、蒸気流路部50が設けられている。
上側シート本体21は、図5に示すように、枠体部22と、枠体部22内に設けられた複数の蒸気流路突出部23と、を有している。枠体部22および蒸気流路突出部23は、後述するエッチング工程においてエッチングされることなく、上側シート20の材料が残る部分である。
本実施の形態では、枠体部22は、平面視で、矩形枠状に形成されている。この枠体部22の内側に、作動蒸気2aが通る流路である蒸気流路部50が画定されている。すなわち、枠体部22の内側であって、蒸気流路突出部23の周囲を作動蒸気2aが流れるようになっている。
蒸気流路突出部23は、蒸気流路部50内に設けられて、蒸気流路部50の天井面50aから下方(図3における下側)に突出するように構成されている。図3に示すように、蒸気流路突出部23は、第1上側シート面21aと同一平面上に位置する突出面23aを有している。この突出面23aは、後述する中間シート30の第2中間シート面31bに当接している。このことにより、ベーパーチャンバ1の機械的強度を向上させている。
本実施の形態では、図5に示すように、蒸気流路突出部23は、平面視で、千鳥状に配置されている。このことにより、蒸気流路突出部23の周囲を作動蒸気2aが流れるようになっており、作動蒸気2aの流れが妨げられることを抑制している。また、本実施の形態では、蒸気流路突出部23は、平面視で、円形状に形成されている。この点においても、作動蒸気2aの流れが妨げられることを抑制している。なお、蒸気流路突出部23の平面形状は、作動蒸気2aの流れが妨げられることを抑制できれば、円形状であることに限られない。
図3に示すように、各蒸気流路突出部23の突出面23aの幅w1(平面視における突出面23aの直径)は、例えば、30μm〜500μmであってもよい。また、図3に示すように、各蒸気流路突出部23間のギャップw2は、例えば、500μm〜3000μmであってもよい。ここで、各蒸気流路突出部23間のギャップw2は、互いに隣り合う蒸気流路突出部23間の寸法であって、第1上側シート面21aにおける寸法を意味している。
蒸気流路部50は、主として、作動蒸気2aが通る流路である。図3に示すように、蒸気流路部50は、下側シート10に設けられることはなく、上側シート20の中間シート30の側の面である第1上側シート面21aに設けられている。蒸気流路部50は、上述した密封空間3の一部を構成している。図3に示すように、蒸気流路部50は、主として、蒸気流路部50の天井面50aと、上述した枠体部22および蒸気流路突出部23と、後述する中間シート30の第2中間シート面31bとによって画定されている。蒸気流路部50は、X方向に直交するY方向において、枠体部22を除いたベーパーチャンバ1の幅全体に広がっていてもよい。
蒸気流路部50は、作動蒸気2aが通るように比較的大きな流路断面積を有している。図3に示す断面(X方向に垂直な断面)においては、蒸気流路部50は、後述する液流路部60の液流路主流溝61よりも大きな流路断面積を有している。図3に示すように、蒸気流路部50の幅w8(幅寸法)は、後述する液流路主流溝61の幅w5(幅寸法)よりも大きくなっている。また、図3および図7に示すように、蒸気流路部50における各蒸気流路突出部23間のギャップw2も、後述する液流路主流溝61の幅w5よりも大きくなっている。また、図3および図7に示すように、蒸気流路部50の高さh1は、後述する液流路主流溝61の深さh2よりも大きな値を有している。蒸気流路部50の幅w8は、例えば、30mm〜80mmであってもよい。ここで、蒸気流路部50の幅w8は、Y方向においてベーパーチャンバ1の幅全体から枠体部22の第2中間シート面31bとの接合面を除いた部分の寸法に相当する。すなわち、蒸気流路部50の幅w8は、Y方向における枠体部22の一対の内側端部間の寸法であって、第1上側シート面21aにおける寸法を意味している。また、蒸気流路部50の高さh1は、例えば、80μm〜500μmであってもよい。ここで、蒸気流路部50の高さh1は、Z方向における蒸気流路部50の天井面50aと蒸気流路突出部23の突出面23aとの間の寸法を意味している。
蒸気流路部50は、後述するエッチング工程において、上側シート20の第1上側シート面21aからエッチングされることによって形成されている。このことにより、蒸気流路部50は、図3に示すように、湾曲状に形成された壁面51を有している。この壁面51は、蒸気流路部50を画定し、第2上側シート面21bに向かって膨らむような形状で湾曲している。
図5に示すように、上側シート20の四隅に、アライメント孔25が設けられていてもよい。
図3に示すように、中間シート30は、中間シート本体31と、中間シート本体31に設けられた複数の貫通孔70と、を備えている。中間シート本体31は、第1中間シート面31aと、第1中間シート面31aとは反対側に設けられた第2中間シート面31bと、を有している。中間シート30は、全体的に平坦状に形成されていてもよく、中間シート30は全体的に一定の厚さを有していてもよい。第1中間シート面31aは、下側シート10の側に配置されており、第2中間シート面31bは、上側シート20の側に配置されている。
貫通孔70は、第1中間シート面31aから第2中間シート面31bに延びており、中間シート本体31を貫通している。本実施の形態では、図6に示すように、貫通孔70は、平面視で、格子状に配置されている。また、本実施の形態では、図6に示すように、貫通孔70は、平面視で、矩形状(正方形状)に形成されている。なお、貫通孔70の配置は格子状に限られず、任意の配置であってもよい。また、貫通孔70の平面形状も、矩形状に限られず、任意の形状であってもよく、例えば円形状であってもよい。
図7に示すように、貫通孔70は、第1中間シート面31aに設けられた下側凹部71と、第2中間シート面31bに設けられた上側凹部72とによってそれぞれ構成されている。貫通孔70は、下側凹部71と上側凹部72とが連通して、第1中間シート面31aから第2中間シート面31bにわたって延びるよう形成されている。
下側凹部71は、後述するエッチング工程において、中間シート30の第1中間シート面31aからエッチングされることによって、第1中間シート面31aに凹状に形成されている。このことにより、下側凹部71は、図7に示すように、湾曲状に形成された壁面71aを有している。この壁面71aは、下側凹部71を画定し、第2中間シート面31bに向かって膨らむような形状で湾曲している。このような下側凹部71は、貫通孔70の一部(下半分)を構成している。
上側凹部72は、後述するエッチング工程において、中間シート30の第2中間シート面31bからエッチングされることによって、第2中間シート面31bに凹状に形成されている。このことにより、上側凹部72は、図7に示すように、湾曲状に形成された壁面72aを有している。この壁面72aは、上側凹部72を画定し、第1中間シート面31aに向かって膨らむような形状で湾曲している。このような上側凹部72は、貫通孔70の一部(上半分)を構成している。
図7に示すように、下側凹部71の壁面71aと、上側凹部72の壁面72aとが連接して貫通部73が形成されている。壁面71aと壁面72aはそれぞれ貫通部73に向かって湾曲している。このことにより、下側凹部71と上側凹部72とが互いに連通している。本実施の形態では、貫通部73の平面形状は、矩形形状(正方形形状)になっている。貫通部73は、下側凹部71の壁面71aと上側凹部72の壁面72aとが合流し、内側に張り出すように形成された稜線によって画定されていてもよい。この貫通部73において貫通孔70の平面面積が最小になっている。
Z方向における貫通部73の位置は、第1中間シート面31aと第2中間シート面31bとの中間位置でもよく、中間位置から下側または上側にずれた位置でもよい。下側凹部71と上側凹部72とが連通すれば、貫通部73の位置は任意である。
また、本実施の形態では、貫通孔70の断面形状が、内側に張り出すように形成された稜線によって画定されているが、これに限られることはない。例えば、貫通孔70の断面形状は、台形形状や矩形形状であってもよく、あるいは樽形の形状になっていてもよい。
このように構成された貫通孔70は、図8に示すように、蒸気流路部50内に開口している。これにより、蒸気流路部50と液流路部60とが複数の貫通孔70を介して連通している。図示された例においては、互いに隣り合う蒸気流路突出部23の間に少なくとも1つの貫通孔70が配置されている。図7に示すように、貫通孔70の幅w3(正方形状の貫通孔70の一辺の寸法)は、各蒸気流路突出部23間のギャップw2よりも小さく、例えば、50μm〜500μmであってもよい。ここで、貫通孔70の幅w3は、X方向またはY方向における貫通孔70の寸法であって、Z方向において貫通部73が存在する位置における寸法を意味している。また、図7に示すように、各貫通孔70間のギャップw4は、例えば、50μm〜500μmであってもよい。ここで、各貫通孔70間のギャップw4は、互いに隣り合う貫通孔70間の寸法であって、Z方向において貫通部73が存在する位置における寸法を意味している。また、中間シート30における貫通孔70の開口率は、20%以上60%以下であってもよい。ここで、貫通孔70の開口率は、中間シート30の第2中間シート面31bの面積(貫通孔70が設けられている部分を含む)に対する各貫通孔70の開口面積の合計値の割合を意味している。
なお、図6および図8は、図面を明瞭にするために、貫通孔70等を拡大して示しており、図6および図8における貫通孔70の個数や配置は、図3および図7等とは異なっている。
図6に示すように、中間シート30の中間シート本体31の四隅に、アライメント孔35が設けられていてもよい。
下側シート本体11の第2下側シート面11bと中間シート本体31の第1中間シート面31aとは、拡散接合で、互いに恒久的に接合されていてもよい。同様に、上側シート本体21の第1上側シート面21aと中間シート本体31の第2中間シート面31bとは、拡散接合で、互いに恒久的に接合されていてもよい。なお、下側シート10、上側シート20および中間シート30は、拡散接合ではなく、恒久的に接合できれば、ろう付け等の他の方式で接合されていてもよい。なお、「恒久的に接合」という用語は、厳密な意味に縛られることはなく、ベーパーチャンバ1の動作時に、密封空間3の密封性を維持可能な程度に、下側シート10と中間シート30との接合を維持できるとともに、上側シート20と中間シート30との接合を維持できる程度に接合されていることを意味する用語として用いている。
また、図2に示すように、ベーパーチャンバ1は、X方向における一側の端縁に、密封空間3に作動液2bを注入する注入部4を更に備えていてもよい。
より具体的には、注入部4は、下側シート10を構成する下側注入突出部16(図4参照)と、上側シート20を構成する上側注入突出部26(図5参照)と、中間シート30を構成する中間注入突出部36(図6参照)と、を有するように構成されてもよい。このうち上側注入突出部26に注入流路27が形成されている。この注入流路27は、第1上側シート面21a(上側注入突出部26)に、凹状に形成されている。また、注入流路27は、蒸気流路部50に連通しており、作動液2bは、注入流路27を通過して密封空間3に注入される。なお、注入流路27は、下側注入突出部16に形成されて、液流路部60に連通させるようにしてもよく、中間注入突出部36に形成されて、貫通孔70に連通させるようにしてもよい。中間注入突出部36の上面および下面は、平坦状に形成されているとともに、下側注入突出部16の上面および上側注入突出部26の下面も、平坦状に形成されている。各注入突出部16、26、36の平面形状は等しくてもよい。
なお、本実施の形態では、注入部4は、ベーパーチャンバ1のX方向における一対の端縁のうちの一側の端縁に設けられている例が示されているが、これに限られることはなく、任意の位置に設けることができる。
次に、液流路部60について説明する。液流路部60は、主として、作動液2bが通る流路である。液流路部60は、下側シート10と中間シート30との間に設けられている。本実施の形態では、図3、図4および図7に示すように、下側シート10の第2下側シート面11bに、液流路部60が設けられている。
液流路部60は、上述した密封空間3の一部を構成している。液流路部60は、複数の貫通孔70を介して、蒸気流路部50に連通している。液流路部60は、作動液2bを蒸発領域SRに輸送するための毛細管構造(ウィック)として構成されている。本実施の形態においては、液流路部60は、下側シート10の第2下側シート面11bに形成されている。液流路部60は、平面視で枠体部22の内側全体にわたって形成されていてもよい。平面視で上側シート20の枠体部22と重なる領域には、液流路部60は設けられていなくてもよい。
本実施の形態においては、液流路部60は、第2下側シート面11bに設けられた複数の溝で構成されている。図9に示すように、液流路部60は、作動液2bが通る複数の液流路主流溝61と、液流路主流溝61に連通する複数の液流路連絡溝65と、を有している。
各液流路主流溝61は、図9に示すように、X方向に延びるように形成されている。液流路主流溝61は、作動液2bが毛細管作用によって流れるように、蒸気流路部50よりも小さな流路断面積を有している。このことにより、液流路主流溝61は、作動蒸気2aから凝縮した作動液2bを蒸発領域SRに輸送するように構成されている。各液流路主流溝61は、Y方向において等間隔に離間して配置されていてもよい。
液流路主流溝61は、後述するエッチング工程において、下側シート10の第2下側シート面11bからエッチングされることによって形成されている。このことにより、液流路主流溝61は、図10に示すように、湾曲状に形成された壁面62を有している。この壁面62は、液流路主流溝61を画定し、第1下側シート面11aに向かって膨らむような形状で湾曲している。
図7および図9に示すように、液流路主流溝61の幅w5(Y方向における寸法)は、例えば、5μm〜150μmであってもよい。ここで、液流路主流溝61の幅w5は、第2下側シート面11bにおける寸法を意味している。また、図7に示すように、液流路主流溝61の深さh2(Z方向における寸法)は、例えば、3μm〜150μmであってもよい。
図9に示すように、各液流路連絡溝65は、X方向とは異なる方向に延びている。本実施の形態においては、各液流路連絡溝65は、Y方向に延びるように形成されており、液流路主流溝61に垂直に形成されている。液流路連絡溝65は、互いに隣り合う液流路主流溝61同士を連通するように配置されている。
液流路連絡溝65も、液流路主流溝61と同様に、エッチングによって形成され、液流路主流溝61と同様の湾曲状に形成された壁面(図示せず)を有している。図9に示すように、液流路連絡溝65の幅w6(X方向における寸法)は、液流路主流溝61の幅w5と等しくてもよいが、幅w5よりも大きくても、小さくてもよい。液流路連絡溝65の深さは、液流路主流溝61の深さh2と等しくてもよいが、深さh2よりも深くても、浅くてもよい。
図9に示すように、互いに隣り合う液流路主流溝61の間に、液流路凸部列63が設けられている。各液流路凸部列63は、X方向に配列された複数の液流路凸部64(液流路突出部)を含んでいる。液流路凸部64は、液流路部60内に設けられて、液流路部60の底面から突出して中間シート30の第1中間シート面31aに当接している。各液流路凸部64は、平面視で、X方向が長手方向となるように矩形状に形成されている。Y方向において互いに隣り合う液流路凸部64の間に、液流路主流溝61が介在され、X方向において互いに隣り合う液流路凸部64の間には、液流路連絡溝65が介在されている。液流路連絡溝65は、Y方向に延びるように形成され、Y方向において互いに隣り合う液流路主流溝61同士を連通している。このことにより、これらの液流路主流溝61の間で作動液2bが往来可能になっている。
液流路凸部64は、後述するエッチング工程においてエッチングされることなく、中間シート30の材料が残る部分である。本実施の形態では、図9に示すように、液流路凸部64の平面形状(第2下側シート面11bの位置における形状)が、矩形状になっている。
本実施の形態においては、液流路凸部64は、千鳥状に配置されている。より具体的には、Y方向において互いに隣り合う液流路凸部列63の液流路凸部64が、X方向において互いにずれて配置されている。このずれ量は、X方向における液流路凸部64の配列ピッチの半分であってもよい。液流路凸部64の幅w7(Y方向における寸法)は、例えば、5μm〜500μmであってもよい。なお、液流路凸部64の幅w7は、第2下側シート面11bにおける寸法を意味している。なお、液流路凸部64の配置は、千鳥状であることに限られることはなく、並列配列されていてもよい。この場合、Y方向において互いに隣り合う液流路凸部列63の液流路凸部64が、X方向においても整列される。
液流路主流溝61は、液流路連絡溝65と連通する液流路交差部66を含んでいる。液流路交差部66において、液流路主流溝61と液流路連絡溝65とがT字状に連通している。このことにより、一の液流路主流溝61と、一方の側(例えば、図9における上側)の液流路連絡溝65とが連通している液流路交差部66において、他方の側(例えば、図9における下側)の液流路連絡溝65が当該液流路主流溝61に連通することを回避できる。このことにより、当該液流路交差部66において、液流路主流溝61の壁面62が両側(図9における上側および下側)で切り欠かれることを防止し、壁面62の一方の側を残存させることができる。このため、液流路交差部66においても、液流路主流溝61内の作動液に毛細管作用を付与させることができ、蒸発領域SRに向かう作動液2bの推進力が液流路交差部66で低下することを抑制できる。
このように構成された液流路部60が、下側シート10の中間シート30の側の面である第2下側シート面11bに設けられている。このことにより、液流路部60の複数の液流路主流溝61のうちの一部が、中間シート30の第1中間シート面31aで覆われている。この場合、図10に示すように、この液流路主流溝61の壁面62と第1中間シート面31aとにより、直角状あるいは鋭角状の2つの角部67を形成することができ、これら2つの角部67において毛細管作用を高めることができる。同様に、液流路部60の複数の液流路連絡溝65のうちの一部が、中間シート30の第1中間シート面31aで覆われている。この液流路連絡溝65においても、毛細管作用を高めることができる。このため、液流路部60の毛細管作用を高めることができ、作動液2bを毛細管作用によって蒸発領域SRに向かってスムースに輸送することができる。
なお、下側シート10、上側シート20および中間シート30を構成する材料は、熱伝導率が良好な材料であれば特に限られることはないが、下側シート10、上側シート20および中間シート30は、例えば、銅または銅合金を含んでいてもよい。この場合、各シート10、20、30の熱伝導率を高めることができ、ベーパーチャンバ1の放熱効率を高めることができる。また、作動流体2a、2bとして純水を使用する場合には、腐食することを防止できる。なお、所望の放熱効率を得るとともに腐食を防止することができれば、これらのシート10、20、30には、アルミニウムやチタン等の他の金属材料や、ステンレス等の他の金属合金材料を用いることもできる。
また、図3に示すベーパーチャンバ1の厚さt1は、例えば、100μm〜1000μmであってもよい。ベーパーチャンバ1の厚さt1を100μm以上にすることにより、ベーパーチャンバ1の機械的強度を高めることができるとともに、蒸気流路部50および液流路部60を確保することで、ベーパーチャンバ1として機能させることができる。一方、厚さt1を1000μm以下にすることにより、ベーパーチャンバ1の厚さt1が厚くなることを抑制できる。
下側シート10の厚さt2は、例えば、25μm〜200μmであってもよい。下側シート10の厚さt2を25μm以上にすることにより、ベーパーチャンバ1の機械的強度を高めることができるとともに、液流路部60を確保することで、ベーパーチャンバ1として動作することができる。一方、下側シート10の厚さt2を200μm以下にすることにより、ベーパーチャンバ1の厚さt1が厚くなることを抑制できる。
上側シート20の厚さt3は、例えば、100μm〜1000μmであってもよい。上側シート20の厚さt3を100μm以上にすることにより、ベーパーチャンバ1の機械的強度を高めることができるとともに、蒸気流路部50を確保することで、ベーパーチャンバ1として動作することができる。一方、1000μm以下にすることにより、ベーパーチャンバ1の厚さt1が厚くなることを抑制できる。
中間シート30の厚さt4は、例えば、18μm〜100μmであってもよい。中間シート30の厚さt4を18μm以上にすることにより、中間シート30のハンドリング性を向上させることができる。一方、100μm以下にすることにより、ベーパーチャンバ1の厚さt1が厚くなることを抑制できるとともに、蒸気流路部50における抵抗の増大を抑制できる。また、中間シート30の厚さt4は、貫通孔70の幅w3よりも小さくてもよい。このことにより、蒸気流路部50における抵抗の増大をより一層抑制できる。
次に、このような構成からなる本実施の形態のベーパーチャンバ1の製造方法について説明する。
ここでは、初めに、各シート10,20,30の作製工程について説明する。
まず、準備工程として、第1材料面と第2材料面とを含む、下側シート10をなす平板状の金属材料シートを準備する。
準備工程の後、エッチング工程として、金属材料シートを、第1材料面からエッチングして、液流路部60を形成する。
より具体的には、金属材料シートの第1材料面に、フォトリソグラフィー技術によって、パターン状のレジスト膜が形成される。続いて、パターン状のレジスト膜の開口を介して、金属材料シートの第1材料面がエッチングされる。このことにより、金属材料シートの第1材料面がパターン状にエッチングされて、液流路部60が形成される。なお、エッチング液には、例えば、塩化第二鉄水溶液等の塩化鉄系エッチング液、または塩化銅水溶液等の塩化銅系エッチング液を用いることができる。
このようにして、本実施の形態による下側シート10が得られる。
同様に、準備工程において、上側シート20をなす平板状の金属材料シートを準備する。そして、エッチング工程において、金属材料シートを、第1材料面からエッチングして、液流路部60を形成する。このようにして、本実施の形態による上側シート20が得られる。
また同様に、準備工程において、中間シート30をなす平板状の金属材料シートを準備する。そして、エッチング工程において、金属材料シートを、第1材料面および第2材料面からエッチングして、貫通孔70を形成する。より具体的には、金属材料シートを、第1材料面からエッチングして、第1材料面に下側凹部71を形成する。また、金属材料シートを、第2材料面からエッチングして、第2材料面に上側凹部72を形成する。ここで、金属材料シートの第1材料面および第2材料面を同時にエッチングしてもよい。しかしながら、このことに限られることはなく、第1材料面と第2材料面のエッチングは別々の工程として行われてもよい。このようにして、本実施の形態による中間シート30が得られる。
各シート10,20,30の作製工程の後、接合工程として、下側シート10、上側シート20および中間シート30が接合される。
より具体的には、まず、下側シート10、中間シート30および上側シート20をこの順番で積層する。この場合、下側シート10の第2下側シート面11bに、中間シート30の第1中間シート面31aが重ね合わされ、中間シート30の第2中間シート面31bに、上側シート20の第1上側シート面21aが重ね合わされる。この際、下側シート10のアライメント孔15と、中間シート30のアライメント孔35と、上側シート20のアライメント孔25とを利用して、各シート10、20、30が位置合わせされる。
続いて、下側シート10、中間シート30および上側シート20が仮止めされる。例えば、スポット的に抵抗溶接を行って、これらのシート10、20、30が仮止めされてもよく、レーザ溶接でこれらのシート10、20、30が仮止めされてもよい。
次に、下側シート10と、中間シート30と、上側シート20とが、拡散接合によって恒久的に接合される。拡散接合とは、接合する下側シート10と中間シート30を密着させるとともに中間シート30と上側シート20を密着させて、真空や不活性ガス中等の制御された雰囲気中で、積層方向に加圧するとともに加熱して、接合面に生じる原子の拡散を利用して接合する方法である。拡散接合は、各シート10、20、30の材料を融点に近い温度まで加熱するが、融点よりは低いため、各シート10、20、30が溶融して変形することを回避できる。より具体的には、中間シート30の第1中間シート面31aが、下側シート10の第2下側シート面11bに拡散接合される。また、中間シート30の第2中間シート面31bが、上側シート20面の第1上側シート面21aに拡散接合される。このようにして、各シート10、20、30が拡散接合されて、下側シート10と上側シート20との間に、蒸気流路部50と液流路部60とを有する密封空間3が形成される。上述した注入部4においては、下側シート10の下側注入突出部16と中間シート30の中間注入突出部36とが拡散接合される。また、この中間注入突出部36と上側シート20の上側注入突出部26とが拡散接合され、注入流路27が形成される。
接合工程の後、注入部4から密封空間3に作動液2bが注入される。この際、作動液2bは、液流路部60の各液流路主流溝61と各液流路連絡溝65で構成される空間の合計体積よりも多い注入量で注入されてもよい。
その後、上述した注入流路27が封止される。例えば、注入部4にレーザ光を照射し、注入部4を部分的に溶融させて注入流路27を封止するようにしてもよい。このことにより、密封空間3と外部との連通が遮断されて、作動液2bが密封空間3に封入され、密封空間3内の作動液2bが外部に漏洩することが防止される。なお、注入流路27の封止のためには、注入部4をかしめてもよく(押圧して塑性変形させてもよく)、またはろう付けしてもよい。
以上のようにして、本実施の形態によるベーパーチャンバ1が得られる。
次に、ベーパーチャンバ1の作動方法、すなわち、デバイスDの冷却方法について説明する。
上述のようにして得られたベーパーチャンバ1は、モバイル端末等のハウジングH内に設置されるとともに、下側シート10の第1上側シート面21aに、被冷却装置であるCPU等のデバイスDが取り付けられる(あるいは、デバイスDにベーパーチャンバ1が取り付けられる)。密封空間3内の作動液2bは、その表面張力によって、密封空間3の壁面、すなわち、蒸気流路部50の壁面51、貫通孔70の下側凹部71の壁面71aおよび上側凹部72の壁面72a、並びに、液流路部60の液流路主流溝61の壁面62および液流路連絡溝65の壁面に付着する。
この状態でデバイスDが発熱すると、蒸発領域SR(図2、図4および図5参照)に存在する作動液2bが、デバイスDから熱を受ける。受けた熱は潜熱として吸収されて作動液2bが蒸発(気化)し、作動蒸気2aが生成される。生成された作動蒸気2aの多くは、密封空間3を構成する蒸気流路部50内で拡散する(図5の実線矢印参照)。蒸気流路部50の作動蒸気2aは、蒸発領域SRから離れ、作動蒸気2aの多くは、比較的温度の低い凝縮領域CR(図6における左側の部分および右側の部分)に輸送される。凝縮領域CRにおいて、作動蒸気2aは、主として上側シート20に放熱して冷却される。上側シート20が作動蒸気2aから受けた熱は、ハウジング部材Ha(図3参照)を介して外気に伝達される。
作動蒸気2aは、凝縮領域CRにおいて上側シート20に放熱することにより、蒸発領域SRにおいて吸収した潜熱を失って凝縮し、作動液2bが生成される。生成された作動液2bは、蒸気流路部50の壁面51に付着する。ここで、蒸発領域SRでは作動液2bが蒸発し続けているため、液流路部60のうち蒸発領域SR以外の領域(すなわち、凝縮領域CR)における作動液2bは、各液流路主流溝61の毛細管作用により、蒸発領域SRに向かって輸送される(図4の破線矢印参照)。このことにより、蒸気流路部50の壁面51に付着した作動液2bは、貫通孔70を通って液流路部60の液流路主流溝61および液流路連絡溝65に入り込む。このようにして、各液流路主流溝61および各液流路連絡溝65に、作動液2bが充填される。このため、充填された作動液2bは、各液流路主流溝61の毛細管作用により、蒸発領域SRに向かう推進力を得て、蒸発領域SRに向かってスムースに輸送される。
液流路部60においては、各液流路主流溝61が、対応する液流路連絡溝65を介して、隣り合う他の液流路主流溝61と連通している。このことにより、互いに隣り合う液流路主流溝61同士で、作動液2bが往来し、液流路主流溝61でドライアウトが発生することが抑制されている。このため、各液流路主流溝61内の作動液2bに毛細管作用が付与されて、作動液2bは、蒸発領域SRに向かってスムースに輸送される。
また、液流路部60において、複数の液流路主流溝61のうちの一部が、中間シート30の第1中間シート面31aで覆われている。このことにより、この液流路主流溝61の壁面62と第1中間シート面31aとにより、2つの角部67が形成され、これら2つの角部67において毛細管作用が高くなっている。液流路連絡溝65についても同様に毛細管作用が高くなっている。このため、液流路部60の毛細管作用が高められて、作動液2bは、蒸発領域SRに向かってスムースに輸送される。
蒸発領域SRに達した作動液2bは、デバイスDから再び熱を受けて蒸発する。作動液2bから蒸発した作動蒸気2aは、液流路部60から貫通孔70を通って蒸気流路部50に移動し、蒸気流路部50内で拡散する。このようにして、作動流体2a、2bが、相変化、すなわち蒸発と凝縮とを繰り返しながら密封空間3内を還流してデバイスDの熱を輸送して放出する。この結果、デバイスDが冷却される。
このように本実施の形態によれば、液流路部60が、下側シート10と中間シート30との間に設けられている。とりわけ、本実施の形態によれば、液流路部60が、下側シート10の中間シート30の側の面(第2下側シート面11b)に設けられている。このことにより、液流路部60(液流路主流溝61および液流路連絡溝65)の一部を、中間シート30(第1中間シート面31a)で覆うことができる。このため、液流路部60の毛細管作用を高めることができ、作動液2bを蒸発領域SRに向かってスムースに輸送することができる。この結果、作動液2bの輸送量を向上させることができ、熱輸送効率を向上させることができる。また、下側シート10の中間シート30の側の面(第2下側シート面11b)には、より多くの液流路部60(液流路主流溝61および液流路連絡溝65)を設けることができる。このため、作動液2bの輸送量をより一層向上させることができ、熱輸送効率をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、蒸気流路部50が、下側シート10に設けられることはなく、上側シート20の中間シート30の側の面(第1上側シート面21a)に設けられている。蒸気流路部50は、作動蒸気2aが通るように比較的大きな流路断面積を有するように構成されるため、蒸気流路部50を下側シート10に設けないことにより、下側シート10の厚さt2を薄くすることができる。このようにシートごとに異なる機能を持たせる(本実施の形態では、下側シート10に液輸送機能を持たせ、上側シート20に蒸気輸送機能を持たせる)ことで、ベーパーチャンバ1の厚さt1を薄くすることができる。
また、本実施の形態によれば、蒸気流路部50を下側シート10に設けないことにより、下側シート10の中間シート30の側の面(第2下側シート面11b)により多くの液流路部60(液流路主流溝61および液流路連絡溝65)を設けることができる。このため、作動液2bの輸送量をより一層向上させることができ、熱輸送効率をより一層向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、中間シート30における貫通孔70の開口率は、20%以上60%以下である。貫通孔70の開口率が20%以上であることにより、作動蒸気2aを液流路部60から蒸気流路部50に速やかに移動させることができるとともに、作動液2bを蒸気流路部50から液流路部60に速やかに移動させることができる。一方、貫通孔70の開口率が60%以下であることにより、より多くの液流路部60(液流路主流溝61および液流路連絡溝65)を中間シート30(第1中間シート面31a)で覆うことができる。このように、貫通孔70の開口率が20%以上60%以下であることにより、より効果的に熱輸送効率を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
次に、図11および図12を用いて、本発明の第2の実施の形態によるベーパーチャンバおよび電子機器について説明する。
図11および図12に示す第2の実施の形態においては、液流路部が、中間シートの下側シートの側の面に設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1〜図10に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図11および図12において、図1〜図10に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図11および図12に示すように、本実施の形態においては、液流路部60は、下側シート10に設けられておらず、下側シート10は、平坦状に形成されている。本実施の形態においては、液流路部60は、中間シート30の下側シート10の側の面である第1中間シート面31aに設けられている。本実施の形態においては、液流路部60は、第1中間シート面31aに設けられた複数の溝で構成されている。上述した第1の実施の形態と同様、液流路部60は、複数の液流路主流溝61と、隣り合う液流路主流溝61同士を連通する複数の液流路連絡溝65と、を有している。また、液流路部60は、液流路連絡溝65を介して貫通孔70と連通している。このことにより、生成された作動液2bが、蒸気流路部50から貫通孔70を通って液流路部60に入り込むことができるとともに、生成された作動蒸気2aが、液流路部60から貫通孔70を通って蒸気流路部50に移動することができる。液流路主流溝61および液流路連絡溝65の各寸法は、上述した第1の実施の形態と同様であってもよいが、異なっていてもよい。
図11および図12に示す例においては、貫通孔70の形状も、上述した第1の実施の形態と異なっており、上側凹部72が下側凹部71よりも大きくなるように構成されている。下側凹部71の壁面71aと上側凹部72の壁面72aとが連接して形成された貫通部73の位置は、第1中間シート面31aと第2中間シート面31bとの中間位置よりも下側(第1中間シート面31aの側)の位置になっている。また、貫通孔70の個数および配置も、上述した第1の実施の形態と異なっており、互いに隣り合う蒸気流路突出部23の間に一つの貫通孔70が配置されている。このように貫通孔70の個数が第1の実施の形態よりも少なくなっている。このことにより、第1中間シート面31aにより多くの液流路部60(液流路主流溝61および液流路連絡溝65)を設けることができるようになっている。なお、貫通孔70の形状、個数および配置は、これに限られることなく、任意である。
本実施の形態においては、貫通孔70の個数が第1の実施の形態よりも少ないため、図12に示すように、貫通孔70の幅w3’は、第1の実施の形態における貫通孔70の幅w3よりも大きくてもよい。貫通孔70の幅w3’は、例えば、50μm〜300μmであってもよい。また、図11に示すように、各貫通孔70間のギャップw4’は、第1の実施の形態における各貫通孔70間のギャップw4よりも大きくてもよい。各貫通孔70間のギャップw4’は、例えば、100μm〜4000μmであってもよい。中間シート30における貫通孔70の開口率は、上述した第1の実施の形態と同様であってもよい。
本実施の形態による液流路部60は、中間シート30のエッチング工程において、中間シート30を、第1中間シート面31aからエッチングすることにより形成し得る。また、本実施の形態による貫通孔70は、エッチング工程において、中間シート30を、第1中間シート面31aおよび第2中間シート面31bからエッチングすることにより形成し得る。ここで、中間シート30の第1中間シート面31aおよび第2中間シート面31bを同時にエッチングして、液流路部60、下側凹部71および上側凹部72を同時に形成してもよい。しかしながら、このことに限られることはなく、第1中間シート面31aと第2中間シート面31bのエッチングは別々の工程として行われてもよい。この場合、第1中間シート面31aのエッチングにおいて、液流路部60と下側凹部71が同時に形成されてもよいが、液流路部60と下側凹部71は、それぞれ別々のエッチング工程により形成されてもよい。このようにして、本実施の形態による中間シート30が得られる。
このように本実施の形態によれば、液流路部60が、中間シート30の下側シート10の側の面(第1中間シート面31a)に設けられている。このことにより、液流路部60(液流路主流溝61および液流路連絡溝65)を、下側シート10(第2下側シート面11b)で覆うことができる。このため、液流路部60の毛細管作用を高めることができ、作動液2bを蒸発領域SRに向かってスムースに輸送することができる。この結果、作動液2bの輸送量を向上させることができ、熱輸送効率を向上させることができる。また、下側シート10(第2下側シート面11b)が平坦状に形成されているため、液流路部60を、下側シート10でより確実に覆うことができる。このため、液流路部60の毛細管作用をより確実に高めることができる。
また、本実施の形態によれば、ベーパーチャンバ1の製造時の接合工程において、下側シート10と中間シート30との間で位置ずれが生じたとしても、液流路部60を、下側シート10でより確実に覆うことができる。このことにより、下側シート10と中間シート30との間での位置ずれにより液流路部60の毛細管作用の大きさが変動することを抑制することができる。このため、ベーパーチャンバ1の製造誤差により液流路部60の毛細管作用の大きさが設計値から大きく外れることを抑制することができ、液流路部60の設計を容易化することができる。また、ベーパーチャンバ1の製造時の接合工程において、下側シート10と中間シート30との間での位置合わせの精度を低下させることができ、ベーパーチャンバ1の製造を容易化することができる。また、下側シート10と中間シート30との間での位置ずれにより液流路部60の毛細管作用が低下することを抑制することができ、熱輸送効率の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、液流路部60を下側シート10に設けることを不要にすることができる。このことにより、下側シート10の厚さt2をさらに薄くすることができる。このため、ベーパーチャンバ1の厚さt1をさらに薄くすることができる。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 ベーパーチャンバ
2a 作動蒸気
2b 作動液
10 下側シート
20 上側シート
30 中間シート
50 蒸気流路部
60 液流路部
70 貫通孔
D デバイス
E 電子機器
H ハウジング

Claims (6)

  1. 作動流体が封入されたベーパーチャンバであって、
    第1シートと、
    前記第1シートに積層された第2シートと、
    前記第1シートと前記第2シートとの間に介在された第3シートと、
    前記作動流体の蒸気が通る蒸気流路部と、
    液状の前記作動流体が通る液流路部と、を備え、
    前記蒸気流路部は、前記第1シートに設けられることなく、前記第2シートの前記第3シートの側の面に設けられ、
    前記液流路部は、前記第1シートと前記第3シートとの間に設けられ、
    前記第3シートに、前記第3シートを貫通し、前記蒸気流路部と前記液流路部とを連通する複数の貫通孔が設けられている、ベーパーチャンバ。
  2. 前記液流路部は、前記第1シートの前記第3シートの側の面に設けられている、請求項1に記載のベーパーチャンバ。
  3. 前記液流路部は、前記第3シートの前記第1シートの側の面に設けられている、請求項1に記載のベーパーチャンバ。
  4. 前記第3シートにおける前記貫通孔の開口率は、20%以上60%以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載のベーパーチャンバ。
  5. 作動流体が封入されたベーパーチャンバであって、
    第1シートと、
    前記第1シートに積層された第2シートと、
    前記第1シートと前記第2シートとの間に介在された第3シートと、
    前記第1シートに設けられることなく、前記第2シートの前記第3シートの側の面に設けられた凹状空間と、
    前記第1シートの前記第3シートの側の面または前記第3シートの前記第1シートの側の面に設けられた溝部と、を備え、
    前記溝部は、第1方向に延びる溝を有し、
    前記第1方向に垂直な断面で見たときに、前記凹状空間の幅寸法は、前記溝の幅寸法よりも大きく、
    前記第3シートに、前記第3シートを貫通し、前記凹状空間と前記溝部とを連通する複数の貫通孔が設けられている、ベーパーチャンバ。
  6. ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容されたデバイスと、
    前記デバイスに熱的に接触した、請求項1から5のいずれか一項に記載のベーパーチャンバと、を備えた、電子機器。
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