JP2021188738A - 流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法 - Google Patents

流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021188738A
JP2021188738A JP2020160890A JP2020160890A JP2021188738A JP 2021188738 A JP2021188738 A JP 2021188738A JP 2020160890 A JP2020160890 A JP 2020160890A JP 2020160890 A JP2020160890 A JP 2020160890A JP 2021188738 A JP2021188738 A JP 2021188738A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
meter
cylinder
fluid
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020160890A
Other languages
English (en)
Inventor
仁 岩崎
Hitoshi Iwasaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nabtesco Corp
Original Assignee
Nabtesco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nabtesco Corp filed Critical Nabtesco Corp
Priority to KR1020210054335A priority Critical patent/KR20210147882A/ko
Priority to CN202110460960.6A priority patent/CN113738724A/zh
Publication of JP2021188738A publication Critical patent/JP2021188738A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Valve Housings (AREA)

Abstract

【課題】アクチュエータの作業性を高めるとともに省エネルギー化が図れ、かつ、アクチュエータで掘削等の作業を実施できる流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法を提供する。【解決手段】実施形態の独立メータリングバルブ2は、バルブボディ3と、メータアウトスプール15と、を備える。バルブボディ3は、作動油によって駆動する油圧シリンダ113に設けられた各ポートRp,Hpのいずれかに接続される各排出ポートD1,D2と、各排出流路135,136に接続される各タンクポートT1,T2と、を有する。メータアウトスプール15は、ヘッドポートHpのみ、第2タンクポートT2のみ、並びにヘッドポートHp及び第2タンクポートT2の両方のいずれかに、ロッドポートRpを通じさせる。【選択図】図2

Description

本発明は、流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法に関する。
例えば油圧ショベル等の建設機械は、油圧アクチュエータを有する油圧システムによって駆動制御される。例えば油圧アクチュエータは、ポンプ(油圧ポンプ)から吐出される作動油によって駆動制御される。例えば特許文献1では、シリンダのシリンダヘッド側に作動油を供給する際には、シリンダロッド側の作動油がタンクに戻される。
特開2004−360751号公報
このように、建設機械は、例えば掘削位置に到達する前から掘削が終了するまで、シリンダロッド側の作動油がタンクに戻される状態に保たれる。この建設機械では、油圧アクチュエータの作業性を一層高め、省エネルギー化を一層図ることができる技術の実用化が望まれている。
本発明は、アクチュエータの作業性を高めるとともに省エネルギー化が図れ、かつ、アクチュエータで掘削等の作業を実施できる流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法を提供する。
本発明の一態様に係る流体バルブは、流体によって駆動するアクチュエータに設けられた吐出ポート又はシリンダポートの一方に接続される給排ポート、及びタンク通路に接続されるタンクポートを有するバルブボディと、前記バルブボディに形成されたスリーブ孔内に移動自在に設けられ、前記アクチュエータからの前記流体の排出量の制御を行うメータアウトスプールと、を備え、前記メータアウトスプールは、前記シリンダポートのみ、前記流体を排出するタンク通路のみ、並びに前記シリンダポート及び前記タンク通路の両方のいずれかと、前記吐出ポートと、を通じさせる。
このように構成することで、メータアウトスプールの移動によって、シリンダポート、及び流体を排出するタンク通路の少なくともいずれか一方と吐出ポートとが通じる。例えば、シリンダのシリンダヘッド側に流体を供給する際には、シリンダの吐出ポート(すなわち、ロッドポート)をシリンダポートに通じさせる。このため、シリンダのうちロッドエンド側の流体を、ヘッドエンド側に流して再生できる。ロッドエンド側の流体を再生することにより、ピストンロッドをシリンダから迅速に少ないエネルギーで突出させることができる。これにより、アクチュエータの作業性を高めるとともに省エネルギー化を図ることができる。
また、例えばアクチュエータで掘削等の作業を実施する際には、通常のシリンダと同様に、タンク通路に吐出ポート(ロッドポート)を通じさせる。このため、ポンプから吐出された流体のみで、シリンダからピストンロッドを突出させることができる。これにより、アクチュエータで掘削等の作業を実施できる。
さらに、シリンダポート及びタンク通路の両方に通じさせることにより、シリンダのうちロッドエンド側からヘッドエンド側に流す流体の流量を調整できる。これにより、例えば、アクチュエータの用途に応じて、簡単な構成で流体の流量を調整できるとともに省エネルギー化を図ることができる。
上記構成で、前記メータアウトスプールは、前記メータアウトスプールの移動によって、前記吐出ポートから前記シリンダポートのみ、前記タンク通路のみ、並びに前記シリンダポート及び前記タンク通路の両方のいずれかに前記流体を流す流量を調整してもよい。
上記構成で、前記メータアウトスプールは、前記シリンダポート、前記タンク通路の流路を塞ぎ、又は前記流路を流れる前記流体の流量調整を行うノッチを有してもよい。
上記構成で、前記メータアウトスプールは、前記シリンダポート、前記タンク通路の流路を塞ぎ、又は前記流路を流れる前記流体の流量調整を行うランドを有してもよい。
本発明の他の態様に係る流体システムは、流体バルブと、前記流体バルブによって流量調整される流体によって駆動するアクチュエータと、を備え、前記流体バルブは、流体によって駆動する前記アクチュエータに設けられた吐出ポート又はシリンダポートの一方に接続される給排ポート、及びタンク通路に接続されるタンクポートを有するバルブボディと、前記バルブボディに形成されたスリーブ孔内に移動自在に設けられ、前記アクチュエータからの前記流体の排出量の制御を行うメータアウトスプールと、を備え、前記メータアウトスプールは、前記シリンダポートのみ、前記流体を排出するタンク通路のみ、並びに前記シリンダポート及び前記タンク通路の両方のいずれかと、前記吐出ポートと、を通じさせ、前記アクチュエータは、シリンダと、前記シリンダ内にスライド移動自在に設けられたピストンロッドと、を備え、前記シリンダ内の圧力、及び前記シリンダポートに前記流体を供給するポンプの吐出圧力のいずれかを検知する圧力センサを備え、前記圧力センサが検知した検知圧に基づいて前記メータアウトスプールを駆動制御する。
このように、圧力センサが検知した検知圧に基づいてメータアウトスプールを駆動制御できるので、簡素な構造でアクチュエータの作業性を高めるとともに省エネルギー化を図ることができる。
上記構成で、前記検知圧が閾値以上のときに前記タンク通路に前記吐出ポートが接続され、前記検知圧が閾値未満のときに前記シリンダポートに前記吐出ポートが接続されてもよい。
上記構成で、電気信号に基づいて前記メータアウトスプールを駆動させる電磁弁を備えてもよい。
上記構成で、前記圧力センサの検知信号に基づいて前記電磁弁の駆動制御を行う制御部を備えてもよい。
本発明の他の態様に係る建設機械は、流体バルブと、前記流体バルブによって流量調整される流体によって駆動され、アームを駆動するためのアーム駆動用のアクチュエータと、を備え、前記流体バルブは、流体によって駆動する前記アクチュエータに設けられた吐出ポート又はシリンダポートの一方に接続される給排ポート、及びタンク通路に接続されるタンクポートを有するバルブボディと、前記バルブボディに形成されたスリーブ孔内に移動自在に設けられ、前記アクチュエータからの前記流体の排出量の制御を行うメータアウトスプールと、を備え、前記メータアウトスプールは、前記シリンダポートのみ、前記流体を排出するタンク通路のみ、並びに前記シリンダポート及び前記タンク通路の両方のいずれかと、前記吐出ポートと、を通じさせ、前記アクチュエータは、シリンダと、前記シリンダ内にスライド移動自在に設けられたピストンロッドと、を備え、前記シリンダ内の圧力、及び前記シリンダポートに前記流体を供給するポンプの吐出圧力のいずれかを検知する圧力センサを備え、前記圧力センサが検知した検知圧に基づいて前記メータアウトスプールを駆動制御する。
このように構成することで、メータアウトスプールの移動によって、シリンダポート、及び流体を排出するタンク通路の少なくともいずれか一方と吐出ポートとが通じる。例えば、シリンダのシリンダヘッド側に流体を供給する際には、シリンダの吐出ポート(すなわち、ロッドポート)をシリンダポートに通じさせる。このため、シリンダのうちロッドエンド側の流体を、ヘッドエンド側に流して再生できる。ロッドエンド側の流体を再生することにより、ピストンロッドをシリンダから迅速に少ないエネルギーで突出させることができる。これにより、簡素な構造で建設機械の作業性を高めるとともに建設機械の省エネルギー化を図ることができる。
また、例えば、アクチュエータで掘削等の作業を実施する際には、通常のシリンダと同様に、ポンプから吐出された流体のみで、ピストンロッドをシリンダから突出させることができる。これにより、例えば建設機械のアームで掘削等の作業を実施できる。
さらに、シリンダポート及びタンク通路の両方に接続させることにより、シリンダのうちロッドエンド側からヘッドエンド側に流す流体の流量を調整できる。これにより、例えば、建設機械の用途に応じて、簡単な構成で流体の流量を調整できるとともに省エネルギー化を図ることができる。
本発明の他の態様に係る建設機械は、アームと、前記アームを流体によって駆動し、シリンダ及び前記シリンダ内にスライド移動自在に設けられたピストンロッドを有するアクチュエータと、前記アクチュエータの吐出ポート及びシリンダポートの一方に接続され、前記アクチュエータからの前記流体の排出量の制御を行うメータアウトスプールと、電気信号に基づいて前記メータアウトスプールを駆動する電磁弁と、前記シリンダ内の圧力、及び前記シリンダポートに前記流体を供給するポンプの吐出圧力のいずれかを検知する圧力センサと、前記圧力センサが検知した検知圧の信号に基づいて前記電磁弁の駆動制御を行うことにより、前記メータアウトスプールを駆動する制御部と、を備え、前記メータアウトスプールの移動によって、前記メータアウトスプールのノッチ、ランドで、前記シリンダポート、前記流体を排出するタンク通路の流路を塞ぎ、又は前記流路を流れる前記流体の流量調整を行うことにより、前記検知圧が閾値以上のときに、前記タンク通路に前記吐出ポートが接続され、前記検知圧が閾値未満のときに、前記シリンダポート、又は前記シリンダポート及び前記タンク通路に前記吐出ポートが接続される。
このように構成することで、シリンダのシリンダヘッド側に流体を供給する際には、シリンダポートにシリンダの吐出ポート(すなわち、ロッドポート)を接続できる。このため、シリンダのうちロッドエンド側の流体を、ヘッドエンド側に流して再生できる。ロッドエンド側の流体を利用することにより、シリンダからピストンロッドを迅速に少ないエネルギーで突出させることができる。これにより、例えば建設機械のアームの作業性を高めるとともに省エネルギー化を図ることができる。
また、例えば、アクチュエータで掘削等の作業を実施する際には、通常のシリンダと同様に、ポンプから吐出された流体のみで、ピストンロッドをシリンダから突出させることができる。これにより、例えば建設機械のアームで掘削等の作業を実施できる。
さらに、シリンダポート及びタンク通路の両方に接続させることにより、シリンダのうちロッドエンド側からヘッドエンド側に流す流体の流量を調整できる。これにより、例えば建設機械の用途に応じて、簡単な構成で流体の流量を調整できるとともに省エネルギー化を図ることができる。
本発明の他の態様に係る制御方法は、アクチュエータに設けられたシリンダ内の圧力、及び前記アクチュエータのシリンダポートに流体を供給するポンプの吐出圧力のいずれかを圧力センサで検知し、前記圧力センサの検知圧が閾値以上のときに、前記流体を排出するタンク通路に前記アクチュエータの吐出ポートを接続する工程と、前記圧力センサの検知圧が閾値未満のときに、前記シリンダポート、又は前記シリンダポート及び前記タンク通路に前記吐出ポートを接続する工程と、を有する。
このような制御方法とすることで、圧力センサの検知圧が閾値以上のときにタンク通路に吐出ポートを接続することにより、通常のシリンダと同様に、ポンプから吐出された流体のみで、ピストンロッドをシリンダから突出させることができる。これにより、アクチュエータ(すなわち、建設機械のアーム)で掘削等の作業を実施できる。
一方、圧力センサの検知圧が閾値未満のときにシリンダポートに吐出ポートを接続することにより、ヘッドエンド側に、シリンダのうちロッドエンド側の流体を流して再生できる。ロッドエンド側の流体を利用することにより、ピストンロッドをシリンダから迅速に少ないエネルギーで突出させることができる。これにより、アクチュエータ(すなわち、建設機械のアーム)の作業性を高めるとともに省エネルギー化を図ることができる。
また、圧力センサの検知圧が閾値未満のときにシリンダポート及びタンク通路の両方に吐出ポートを接続させることにより、シリンダのうちロッドエンド側からヘッドエンド側に流す流体の流量を調整できる。これにより、例えば、アクチュエータの用途に応じて、簡単な構成で流体の流量を調整できるとともに省エネルギー化を図ることができる。
本発明によれば、アクチュエータの作業性を高めるとともに省エネルギー化が図れ、かつ、アクチュエータで掘削等の作業を実施できる。
本発明の実施形態における建設機械の模式図。 本発明の実施形態における油圧システムの模式図。 本発明の実施形態におけるアームを引くときの油圧システムの動作の一例の説明図。 本発明の実施形態におけるアームを押すときの油圧システムの動作の一例の説明図。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、建設機械として油圧システム(流体システム)を備えた油圧ショベルを例に挙げて説明する。以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
<建設機械>
図1は、実施形態の建設機械100の模式図である。
図1に示すように、建設機械100は、例えば油圧ショベルである。建設機械100は、旋回体101と、走行体102とを備えている。旋回体101は、走行体102の上に旋回可能に設けられている。旋回体101には、油圧ポンプ110と、油圧ポンプ110から吐出される作動油(流体)の流量制御を行う油圧制御装置(流体制御装置の一例)1と、が搭載されている。
旋回体101は、操作者が搭乗可能なキャブ103と、旋回体101に一端が揺動自在に連結されているブーム104と、ブーム104の旋回体101とは反対側の他端(先端)に揺動自在に一端が連結されているアーム105と、アーム105のブーム104とは反対側の他端(先端)に揺動自在に連結されているバケット106と、キャブ103に設けられた操作部107と、を備える。走行体102、旋回体101、ブーム104、アーム105、及びバケット106は、種々の油圧アクチュエータ111によって駆動される。油圧アクチュエータ111は、油圧制御装置1を介して供給される油圧ポンプ110からの作動油によって駆動される。
<油圧システム>
図2は、実施形態の油圧システム109の模式図である。図2は、油圧制御装置1の断面を含む模式図である。図2では、実施形態のメータインスプール5及びメータアウトスプール15が中立位置(第2中立位置)Po4に位置した状態が示されている。
図2に示すように、油圧システム(請求項の流体システムの一例)109は、油圧制御装置1と、油圧制御装置1に作動油を供給する油圧ポンプ(請求項のポンプの一例)110と、油圧制御装置1によって駆動制御される油圧アクチュエータ111と、を備える。
油圧アクチュエータ111は、例えば走行体102を走行させたり旋回体101を旋回させたりする油圧モータ112と、ブーム104、アーム105、及びバケット106を駆動させるための種々の油圧シリンダ(請求項のアクチュエータの一例)113と、により構成されている(図1参照)。
以下、種々の油圧シリンダ113のうち、一つの油圧シリンダ113を代表例として説明する。代表例の油圧シリンダ113は、ブーム104、アーム105、及びバケット106から選択したアーム105を駆動するアーム駆動用のシリンダである。
油圧シリンダ113は、シリンダ114と、シリンダ114内にスライド移動自在に設けられたピストンロッド115と、シリンダ114に設けられたヘッドポート(請求項のシリンダポートの一例)Hp、及びロッドポート(請求項の吐出ポートの一例)Rpと、を有している。油圧シリンダ113は、2つの給排ポートとして、ヘッドポートHpと、ロッドポートRpと、を有している。
ヘッドポートHpは、シリンダ114のうちシリンダヘッド側の部位114aに設けられている。ロッドポートRpは、シリンダ114のうちピストンロッド115側の部位114bに設けられている。
油圧ポンプ110は、図示しない原動機によって駆動する。油圧ポンプ110は、キャブ103に設けられた操作部107の操作信号に基づいて、作動油の吐出量を可変させる(図1参照)。また、操作部107の操作信号に基づいて、油圧制御装置1も駆動制御される(図1参照)。
油圧ポンプ110は、2つ設けられている。以下、2つの油圧ポンプ110の一方を「第1ポンプ110A」、2つの油圧ポンプ110の他方を「第2ポンプ110B」という。
<油圧制御装置>
油圧制御装置1は、種々のIMV(Independent Metering Valve)2(以下「独立メータリングバルブ」ともいう。)を備えている。種々の独立メータリングバルブ(請求項の流体バルブの一例)2は、ブーム104、アーム105、及びバケット106を駆動させる種々の油圧シリンダ113を制御する。
以下、種々の独立メータリングバルブ2のうち、アーム105の独立メータリングバルブ2を代表例として説明する。代表例の独立メータリングバルブ2は、ブーム104、アーム105、及びバケット106から選択したアーム105を駆動する油圧シリンダ113を制御するバルブである。
<独立メータリングバルブ(IMV)>
独立メータリングバルブ2は、バルブボディ3と、バルブボディ3に収納された丸棒状のメータインスプール5と、メータインスプール5を駆動制御する第1メータイン電磁比例弁6及び第2メータイン電磁比例弁7と、を主構成としている。
また、独立メータリングバルブ2は、バルブボディ3に収納された丸棒状のメータアウトスプール15と、メータアウトスプール15を駆動制御する第1メータアウト電磁比例弁(請求項の電磁弁の一例)16及び第2メータアウト電磁比例弁(請求項の電磁弁の一例)17と、を主構成としている。
また、独立メータリングバルブ2は、電磁比例弁6,7,16,17を制御する制御部25を備える。制御部25は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサがプログラムメモリに格納されたプログラムを実行することにより実現される。制御部25は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアにより実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアが協働することで実現されてもよい。
さらに、独立メータリングバルブ2は、例えばシリンダ114のヘッドエンド側の内圧(請求項のシリンダ内の圧力の一例;シリンダ圧)を検知する圧力センサ26を備える。圧力センサ26は、後述するヘッド側流路134の途中に接続されている。圧力センサ26で検知した検知圧に基づいて、制御部25で第1メータアウト電磁比例弁16、第2メータアウト電磁比例弁17を制御する。電磁比例弁16,17の制御により、メータアウトスプール15を駆動制御する。
実施形態では、圧力センサ26でシリンダ圧を検知する例について説明するが、これに限定しない。その他の例として、例えば圧力センサで第1ポンプ110A、第2ポンプ110Bの吐出圧力(ポンプ圧)を検知してもよい。あるいは、圧力センサをシリンダ114のヘッドエンドに設け、ヘッドエンド側のシリンダ圧を圧力センサで直接検知してもよい。
バルブボディ3は、メータインスプール5を収納する第1スリーブ孔(請求項のスリーブ孔の一例)10と、この第1スリーブ孔10に開口する第1ポンプポートP1、第2ポンプポートP2、第1供給ポートS1及び第2供給ポートS2と、メータアウトスプール15を収納する第2スリーブ孔(請求項のスリーブ孔の一例)20と、この第2スリーブ孔20に開口する第1タンクポートT1、第2タンクポート(請求項のタンクポートの一例)T2、及び第1排出ポート(請求項の給排ポートの一例)D1及び第2排出ポート(請求項の給排ポートの一例)D2と、を有する。
また、バルブボディ3は、バルブボディ3の一方向(すなわち、メータインスプール5及びメータアウトスプール15の軸方向、以下、この軸方向を単に軸方向という場合がある)に沿う断面がU字状に形成されたブリッジ流路30と、ブリッジ流路30の一側方に位置する第1ヘッド流路31と、第1ヘッド流路31に接続されている第2ヘッド流路32と、ブリッジ流路30の他側方に位置する第1ロッド流路33と、第1ロッド流路33に接続されている第2ロッド流路34と、第1ヘッド流路31の側方に位置する第1タンク流路35と、第2ロッド流路34の側方に位置する第2タンク流路36と、軸方向に沿う断面がU字状に形成されたバイパス流路37と、を有する。
第1スリーブ孔10及び第2スリーブ孔20は、バルブボディ3の一方向に沿って形成されている。第1スリーブ孔10及び第2スリーブ孔20は、軸方向に沿う断面が円形状である。第1スリーブ孔10及び第2スリーブ孔20は、例えば各スリーブ孔10,20の長手方向(すなわち、軸方向)に対して直交する方向に間隔をあけて、並列に形成されている。
第1ポンプポートP1は、第1供給流路131を介して第1ポンプ110Aに接続されている。第2ポンプポートP2は、第2供給流路132を介して第2ポンプ110Bに接続されている。第1供給ポートS1は、第1チェックバルブ41を介してブリッジ流路30に接続されている。第2供給ポートS2は、第2チェックバルブ42を介してブリッジ流路30に接続されている。
第1タンクポートT1は、第1排出流路(請求項のタンク通路の一例)135を介してタンク(請求項のタンクの一例)120に接続されている。第2タンクポートT2は、第2排出流路(請求項のタンク通路の一例)136を介してタンク120に接続されている。第1排出ポートD1は、各ヘッド流路31,32及びヘッド側流路134を経てヘッドポートHpに接続されている。第2排出ポートD2は、各ロッド流路33,34及びロッド側流路133を経てロッドポートRpに接続されている。
ブリッジ流路30の両端は、第1スリーブ孔10に接続されている。ブリッジ流路30は、軸方向において第1供給ポートS1及び第2供給ポートS2の外方に配置されている。
第1ヘッド流路31は、軸方向でブリッジ流路30の一端と第1タンク流路35との間に配置されている。第1ヘッド流路31は、軸方向に対して直交する方向に延びている。第1ヘッド流路31は、過度の高圧を逃がすための第1リリーフバルブ45を介して第1タンク流路35に接続されている。
第2ヘッド流路32は、第1スリーブ孔10と第2スリーブ孔20との間に配置されている。第2ヘッド流路32は、第1ヘッド流路31の延長線上に配置されている。
第1ロッド流路33は、軸方向でブリッジ流路30の他端と第2タンク流路36との間に配置されている。第1ロッド流路33は、軸方向に対して交差する方向に延びている。第1ロッド流路33は、過度の高圧を逃がすための第2リリーフバルブ46を介して第2タンク流路36に接続されている。第1ロッド流路33には、リーク低減のためのロックバルブ47(アーム105が慣性で下がることを抑制するための保持弁)が設けられている。
第2ロッド流路34は、第1スリーブ孔10と第2スリーブ孔20との間に配置されている。第2ロッド流路34は、軸方向に対して直交する方向に延びている。
第1タンク流路35は、第1ヘッド流路31の外方において軸方向に対して直交する方向に延びている。
第2タンク流路36は、第1ロッド流路33の外方において軸方向に対して直交する方向に延びている。
バイパス流路37の両端は、第2スリーブ孔20に接続されている。バイパス流路37は、第3チェックバルブ43を介して、バイパスポートG1に接続されている。
バルブボディ3の軸方向の一端には、第1位置決め機構50が設けられている。第1位置決め機構50は、第1スリーブ孔10及び第2スリーブ孔20の各々一端を塞ぐようにバルブボディ3の軸方向の一端に取り付けられた第1ケーシング51を備える。第1ケーシング51は、第1スリーブ孔10の一端に連なり第1コイルバネ52を収容する第1収容室53と、第2スリーブ孔20の一端に連なり第2コイルバネ54を収容する第2収容室55と、を有する。また、第1ケーシング51は、第1収容室53及び第2収容室55の外方で軸方向に対して直交する方向に延びる第1ポンプ流路56と、第1ポンプ流路56の外方で軸方向に対して直交する方向に延びる第1ドレン流路57と、を有する。
バルブボディ3の軸方向の他端には、第2位置決め機構60が設けられている。第2位置決め機構60は、第1スリーブ孔10及び第2スリーブ孔20のそれぞれの他端を塞ぐようにバルブボディ3の軸方向の他端に取り付けられた第2ケーシング61を備える。第2ケーシング61は、第1スリーブ孔10の他端に連なる第3収容室63と、第2スリーブ孔20の他端に連なる第4収容室65と、を有する。また、第2ケーシング61は、第3収容室63及び第4収容室65の外方で軸方向に対して直交する方向に延びる第2ポンプ流路66と、第2ポンプ流路66の外方で軸方向に対して直交する方向に延びる第2ドレン流路67と、を有する。
バルブボディ3の第1スリーブ孔10に、メータインスプール5が軸方向にスライド移動自在に収納されている。メータインスプール5は、第1スリーブ孔10の軸方向の中央位置Po1、第1スリーブ孔10の軸方向の一端側の位置Po2(図3参照)、及び第1スリーブ孔10の軸方向の他端側の位置Po3(図4参照)の3つの位置に位置決めされるように収納されている。
以下、第1スリーブ孔10の軸方向の中央位置を第1中央位置Po1という。また、第1スリーブ孔10の軸方向の一端側の位置を第1供給位置Po2、第1スリーブ孔10の軸方向の他端側の位置を第2供給位置Po3という。
第1スリーブ孔10及びメータインスプール5等でメータインバルブ4が構成されている。メータインバルブ4は、4ポート3位置切換弁である。
メータインスプール5は、例えば環状に形成された複数の凹部5a、凹部5a間に形成された複数のランド5b、ランド5bに形成された複数のノッチ5cを有する。メータインスプール5は、凹部5a、ランド5b、ノッチ5c等により、流路を塞いだり流量を調整したりすることが可能である。また、メータインスプール5は、例えば、凹部5aやノッチ5c等で形成された第1メータイン流路11と、凹部5aやノッチ5c等で形成された第2メータイン流路12と、を有する。
メータインスプール5は、第1中立位置Po1に配置された状態で、ランド5b等により、例えば第1ポンプポートP1、第2ポンプポートP2、第1供給ポートS1、及び第2供給ポートS2を閉塞する。
図3は、実施形態のアーム105を引くときの油圧システム109の動作の一例の説明図である。図3は、油圧シリンダ113のピストンロッド115を押し出す作用の説明図に相当する。
図3に示すように、メータインスプール5は、第1供給位置Po2に配置された状態で、第1メータイン流路11により、第1ポンプポートP1と第1供給ポートS1とを通じさせる。また、メータインスプール5は、第1供給位置Po2に配置された状態で、第2メータイン流路12により、第2ポンプポートP2と第2供給ポートS2とを通じさせる。この結果、第1ポンプポートP1及び第2ポンプポートP2は、それぞれ第1供給ポートS1及び第2供給ポートS2等を経てヘッドポートHpに通じる。なお、通じさせる(通じる)とは、作動油(すなわち、流体)が流れるようにすることをいう。例えば、「第1ポンプポートP1と第1供給ポートS1とを通じさせる。」とは、第1ポンプポートP1と第1供給ポートS1とが接続されて作動油が流れるようにすることである。
図4は、実施形態のアーム105を押すときの油圧システム109の動作の一例の説明図である。図4は、油圧シリンダ113のピストンロッド115を引き込む作用の説明図に相当する。
図4に示すように、メータインスプール5は、第2供給位置Po3に配置された状態で、第1メータイン流路11により、第1ポンプポートP1と第1供給ポートS1とを通じさせる。また、メータインスプール5は、第2供給位置Po3に配置された状態で、第2メータイン流路12により、第2ポンプポートP2と第2供給ポートS2とを通じさせる。この結果、第1ポンプポートP1及び第2ポンプポートP2は、それぞれ第1供給ポートS1及び第2供給ポートS2等を経てロッドポートRpに通じる。
メータインスプール5は、2つの油圧ポンプ110から吐出された作動油を、ポンプポート等を経てヘッドポートHp、ロッドポートRpから油圧シリンダ113に供給するためのスプールである。また、メータインスプール5は、油圧シリンダ113に作動油を供給する際に、油圧シリンダ113への作動油の供給量の制御を行う。
図2に示すように、メータインスプール5の軸方向の一端側には、第1メータイン電磁比例弁6が設けられている。メータインスプール5の軸方向の他端側に、第2メータイン電磁比例弁7が設けられている。第1メータイン電磁比例弁6及び第2メータイン電磁比例弁7は、一般に使用されているバルブであり、構成の詳しい説明を省略する。
第1メータイン電磁比例弁6及び第2メータイン電磁比例弁7は、両方のメータイン電磁比例弁6,7の非通電時に、メータインスプール5を第1中立位置Po1に配置する。
第1メータイン電磁比例弁6は、第2メータイン電磁比例弁7の非通電状態で通電されることにより、メータインスプール5を電気信号に基づいて駆動して第1供給位置Po2(図3参照)に配置する。ここで、第1メータイン電磁比例弁6は、通電される電気信号の「電流値」に応じて(比例させて)第1供給位置Po2を無段階に制御(調整)できる。
第2メータイン電磁比例弁7は、第1メータイン電磁比例弁6の非通電状態で通電されることにより、メータインスプール5を電気信号に基づいて駆動して第2供給位置Po3(図4参照)に配置する。ここで、第2メータイン電磁比例弁7は、通電される電気信号の「電流値」に応じて(比例させて)第2供給位置Po3を無段階に制御(調整)できる。
バルブボディ3の第2スリーブ孔20に、メータアウトスプール15が軸方向にスライド移動自在に収納されている。メータアウトスプール15は、第2スリーブ孔20の軸方向の中央位置Po4、第2スリーブ孔20の軸方向の一端側の手前位置Po5(図3では中央位置Po4の右側)、第2スリーブ孔20の軸方向の一端側の位置Po6(図3では中央位置Po5の右側)、及び第2スリーブ孔20の軸方向の他端側の位置Po7(図4参照)の4つの位置に位置決めされるように収納されている。
以下、第2スリーブ孔20の軸方向の中央位置を第2中央位置Po4という。また、第2スリーブ孔20の軸方向の一端側の手前位置を再生位置Po5という。さらに、第2スリーブ孔20の軸方向の一端側の位置を第1排出位置Po6、第2スリーブ孔20の軸方向の他端側の位置を第2排出位置Po7という。
第2スリーブ孔20及びメータアウトスプール15等でメータアウトバルブ14が構成されている。メータアウトバルブ14は、メータインバルブ4と同様に、4ポート3位置切換弁である。
メータアウトスプール15は、例えば環状に形成された複数の凹部15a、凹部15a間に形成された複数のランド15b、及びランド15bに形成された複数のノッチ15cを有する。メータアウトスプール15は、凹部15a、ランド15b、ノッチ15c等により、流路を塞いだり流量を調整したりすることが可能である。また、メータアウトスプール15は、例えば、凹部15a等で形成された第1メータアウト流路21(図4も参照)と、凹部15a等で形成された第2メータアウト流路22(図3も参照)と、を有する。
メータアウトスプール15は、第2中立位置Po4に配置された状態で、例えばランド15b等により第1タンクポートT1、第2タンクポートT2、第1排出ポートD1、及び第2排出ポートD2を閉塞する。
図3に示すように、メータアウトスプール15は、第2中央位置Po4から再生位置Po5に配置された状態で、第2メータアウト流路22により、第2タンクポートT2と第2排出ポートD2とを通じさせる。また、メータインスプール5は、第1排出位置Po2に配置された状態で、ロッドポートRpをロッド側流路133、第1ロッド流路33を経て第2ロッド流路34に通じさせる。この結果、バイパス流路37に、第2排出ポートD2を経てロッドポートRpが通じる。
また、メータアウトスプール15は、再生位置Po5に配置された状態で、第2ヘッド流路32に第3チェックバルブ43等を経てバイパス流路37を通じさせる。この結果、バイパス流路37は、第2ヘッド流路32、第1ヘッド流路31、及びヘッド側流路134等を経てヘッドポートHpに通じる。
また、メータアウトスプール15は、再生位置Po5から第1排出位置Po6にさらに配置された状態で、第2メータアウト流路22により、第2タンクポートT2と第2排出ポートD2とを通じさせる。また、メータインスプール5は、第1排出位置Po6に配置された状態で、第2ロッド流路34にロッド側流路133、第1ロッド流路33を経てロッドポートRpを通じさせる。この結果、第2タンクポートT2に、第2排出ポートD2を経てロッドポートRpが通じる。
このように、メータアウトスプール15を再生位置Po5から第1排出位置Po6にさらに移動させることにより、再生流路が遮断されてタンク120に作動油が排出される。これにより、メータアウトスプール15を再生位置Po5に配置した再生のときには、アーム105を高速で移動させることができ、一方、掘削のときにはメータアウトスプール15を第1排出位置Po6に移動させて大きな力で掘削できる。
図4に示すように、メータアウトスプール15は、第2排出位置Po7に配置された状態で、第1メータアウト流路21により、第1タンクポートT1と第1排出ポートD1とを通じさせる。この結果、第1タンクポートT1に、第1排出ポートD1、第2ヘッド流路32、第1ヘッド流路31、及びヘッド側流路134を経てヘッドポートHpが通じる。
メータアウトスプール15は、ヘッドポートHp、ロッドポートRpから油圧シリンダ113の内部の作動油を、タンクポート等を経てタンクに排出するためのスプールである。また、メータアウトスプール15は、タンクに作動油を排出する際に、油圧シリンダ113からの作動油の排出量の制御を行う。
また、メータアウトスプール15は、ロッドポートRpから油圧シリンダ113の内部の作動油を、ヘッドポートHpから油圧シリンダ113の内部に供給するためのスプールである。
図2に示すように、メータアウトスプール15の一端側には、第1メータアウト電磁比例弁16が設けられている。また、メータアウトスプール15の他端側には、第2メータアウト電磁比例弁17が設けられている。第1メータアウト電磁比例弁16及び第2メータアウト電磁比例弁17は、第1メータイン電磁比例弁6及び第2メータイン電磁比例弁7と同様に、一般に使用されているバルブであり、構成の詳しい説明を省略する。
第1メータアウト電磁比例弁16及び第2メータアウト電磁比例弁17は、両方のメータアウト電磁比例弁16,17の非通電時に、第2中立位置Po4にメータアウトスプール15を配置する。
第1メータアウト電磁比例弁16は、第2メータアウト電磁比例弁17の非通電状態で通電されることにより、電気信号に基づいてメータアウトスプール15を駆動して再生位置Po5(図3参照)に配置する。ここで、第1メータアウト電磁比例弁16は、通電される電気信号の「電流値」に応じて(比例させて)再生位置Po5を無段階に制御(調整)できる。
第1メータアウト電磁比例弁16は、第2メータアウト電磁比例弁17の非通電状態で通電されることにより、電気信号に基づいてメータアウトスプール15を駆動して第1排出位置Po6(図3参照)に配置する。ここで、第1メータアウト電磁比例弁16は、通電される電気信号の「電流値」に応じて(比例させて)第1排出位置Po6を無段階に制御(調整)できる。
第2メータアウト電磁比例弁17は、第1メータアウト電磁比例弁16の非通電状態で通電されることにより、電気信号に基づいてメータアウトスプール15を駆動して第2排出位置Po7(図4参照)に配置する。ここで、第2メータアウト電磁比例弁17は、通電される電気信号の「電流値」に応じて(比例させて)第2排出位置Po7を無段階に制御(調整)できる。
<独立メータリングバルブの作用>
次に、独立メータリングバルブ2の作用について説明する。
図2に示すように、第1メータイン電磁比例弁6及び第2メータイン電磁比例弁7を非通電状態として、メータインスプール5を第1中立位置Po1に配置する。配置したメータインスプール5で、第1ポンプポートP1、第2ポンプポートP2、第1供給ポートS1、第2供給ポートS2を閉塞する。
また、第1メータアウト電磁比例弁16及び第2メータアウト電磁比例弁17を非通電状態として、第2中立位置Po4にメータアウトスプール15を配置する。配置したメータアウトスプール15で、第1タンクポートT1、第2タンクポートT2、第1排出ポートD1、及び第2排出ポートD2を閉塞する。
各油圧ポンプ110A,110Bが図示しない原動機によって駆動されると、各油圧ポンプ110A,110Bの吐出ポートから所定流量の作動油が吐出される。例えば吐出された作動油は、不図示のリターン回路を経てタンクに戻される。
図3に示すように、メータアウトスプール15を第2中央位置Po4から矢印A1方向に移動して再生位置Po5に配置する。この場合、第2メータアウト電磁比例弁17の非通電状態で、第1メータアウト電磁比例弁16を通電状態に切り換えることにより、メータアウトスプール15を第1メータアウト電磁比例弁16側の方向に移動して再生位置Po5に配置する。
メータアウトスプール15を再生位置Po5に配置することにより、第2排出ポートD2を経てバイパス流路37に第2ロッド流路34が通じる。
また、メータアウトスプール15は、再生位置Po5に配置された状態で、バイパス流路37を第2ヘッド流路32等に通じさせる。この結果、バイパス流路37は、第2ヘッド流路32等を経てヘッドポートHpに通じる。
また、メータインスプール5を矢印B1方向に移動して第1供給位置Po2に配置する。この場合、第2メータイン電磁比例弁7の非通電状態で、第1メータイン電磁比例弁6を通電状態に切り換えることにより、メータインスプール5を第2メータイン電磁比例弁7側の方向に移動して第1供給位置Po2に配置する。第1供給位置Po2にメータインスプール5を配置することにより、第1メータイン流路11で第1ポンプポートP1と第1供給ポートS1とを通じさせる。また、第1供給位置Po2にメータインスプール5を配置することにより、第2メータイン流路12で第2ポンプポートP2と第2供給ポートS2とを通じさせる。この結果、ヘッドポートHpに第1メータイン流路11及び第1供給ポートS1を経て第1ポンプポートP1を通じさせる。また、ヘッドポートHpに第2メータイン流路12及び第2供給ポートS2等を経て第2ポンプポートP2を通じさせる。
具体的には、ヘッドポートHpに第1メータイン流路11、第1供給ポートS1、第1チェックバルブ41(図2参照)、ブリッジ流路30の一部、第1ヘッド流路31、及びヘッド側流路134を経て第1ポンプポートP1を通じさせる。また、ヘッドポートHpに第2メータイン流路12、第2供給ポートS2、第2チェックバルブ42(図2参照)、ブリッジ流路30の一部、第1ヘッド流路31、及びヘッド側流路134を経て第2ポンプポートP2を通じさせる。
一方、第1供給位置Po2にメータインスプール5を配置することにより、第2ロッド流路34等にロッドポートRpを通じさせる。この結果、バイパス流路37に、第2排出ポートD2を経てロッドポートRpが通じる。よって、ヘッドポートHpにロッドポートRpを通させる再生通路が形成される。
この状態では、第1ポンプポートP1、第1メータイン流路11、第1供給ポートS1、第1チェックバルブ41、及びブリッジ流路30の一部に、第1ポンプ110Aから吐出された作動油が矢印の如く供給される。また、第2ポンプポートP2、第2メータイン流路12、第2供給ポートS2、第2チェックバルブ42、及びブリッジ流路30の一部に、第2ポンプ110Bから吐出された作動油が矢印の如く流入される。
第1ポンプ110Aから吐出された作動油と第2ポンプ110Bから吐出された作動油が、ブリッジ流路30の一部で合流され、第1ヘッド流路31、及びヘッド側流路134を経てヘッドポートHpに矢印の如く供給される。
また、バイパス流路37に、ロッドポートRp、ロッド側流路133、ロックバルブ47、第1ロッド流路33、第2ロッド流路34、及び第2排出ポートD2を経て、シリンダ114のうちピストンロッド115側の作動油が矢印の如く導かれる。第3チェックバルブ43(図2参照)、第1排出ポートD1、及び第2ヘッド流路32に、バイパス流路37に導かれた作動油が矢印の如く導かれる。第1ヘッド流路31、ヘッド側流路134、ヘッドポートHpを経てシリンダ114のうちシリンダヘッド側に、第2ヘッド流路32に導かれた作動油が矢印の如く流入する。
すなわち、ロッドポートRpから流出した作動油は、再生通路を経てシリンダ114のうちシリンダヘッド側にヘッドポートHpから全量(すなわち、100%)流入して再生される。
このように、第1供給位置Po2にメータインスプール5を移動させ、再生位置Po5にメータアウトスプール15を移動させることにより、2つのポンプ110A,110Bから吐出された作動油は、合流して油圧シリンダ113のシリンダヘッド側に供給される。
一方、シリンダ114のうちピストンロッド115側の作動油は、ロッドポートRpからシリンダ114のうちシリンダヘッド側にヘッドポートHpを経て流入する。これにより、油圧シリンダ113のピストンロッド115がシリンダ114から突出するように矢印E1の如く押し出される。
このため、建設機械100のアーム105が掘削位置に到達するまで引かれる(又は下降する)。この状態で、シリンダ114のうちシリンダヘッド側のシリンダ圧が閾値以上まで上昇する。ここで、シリンダ圧は、圧力センサ26で検知圧として検知している。このため、検知圧が閾値以上まで上昇したとき、制御部25で第1メータアウト電磁比例弁16を通電状態に切り換えることにより、メータアウトスプール15を矢印A1方向に移動して第1排出位置Po6に配置する。メータアウトスプール15を第1排出位置Po6に配置した作用については後で詳しく説明する。
すなわち、再生通路は、シリンダヘッド側のシリンダ圧が閾値未満のときにロッドポートRpをヘッドポートHpに接続する。これにより、ロッドポートRpから流出する作動油が、再生通路でヘッドポートHpに全量(すなわち、100%)導かれ、シリンダ114のうちシリンダヘッド側に流入する。これにより、メータアウトスプール15を再生位置Po5に配置した再生のときには、アーム105を高速で移動させることができる。
なお、実施形態では、ロッドポートRpをヘッドポートHpのみに接続して、ロッドポートRpから流出した作動油の全部(100%)を、再生通路を経て、ヘッドポートHpからシリンダヘッド側に流入する例について説明するが、これに限らない。その他の例として、ロッドポートRpをヘッドポートHpと、タンク120との両方に接続させてもよい。この場合、ロッドポートRpから流出した作動油は、ヘッドポートHpとタンク120とに2つに分かれて流入する。すなわち、ロッドポートRpから流出した作動油の一部が、再生通路を経て、ヘッドポートHpからシリンダヘッド側に流入する。
次に、第1排出位置Po6に再生位置Po5のメータアウトスプール15を配置することにより、第2タンクポートT2と第2排出ポートD2とを第2メータアウト流路22で通じさせる。この結果、ロッドポートRpに、第2メータアウト流路22及び第2排出ポートD2を経て第2タンクポートT2を通じさせる(接続させる)。一方、第1排出ポートD1をメータアウトスプール15で閉塞する。
この状態では、シリンダ114のうちピストンロッド115側の作動油が、ロッドポートRp、ロッド側流路133、ロックバルブ47、第1ロッド流路33、第2ロッド流路34、第2排出ポートD2、第2メータアウト流路22、及び第2タンクポートT2を経てタンク120に排出される(戻される)。
一方、第1ポンプ110Aから吐出された作動油と第2ポンプ110Bから吐出された作動油は、継続してブリッジ流路30の一部で合流され、第1ヘッド流路31、及びヘッド側流路134を経てヘッドポートHpに矢印の如く供給される。これにより、油圧シリンダ113のピストンロッド115がシリンダ114から突出するように、継続して矢印E1の如く押し出される。
この状態で、建設機械100(図1参照)は、アーム105を継続して引いて掘削を開始する。これにより、建設機械100の掘削時には、通常の作動油の流れのように、作動油をロッドポートRpからタンク120に戻すことにより、掘削力を効率よく確保できる。すなわち、掘削のときには、メータアウトスプール15を第1排出位置Po6に移動させることにより大きな力で掘削できる。
図4に示すように、メータアウトスプール15を矢印A2方向に移動して第2排出位置Po7に配置する。この場合、第1メータアウト電磁比例弁16を非通電状態に切り換え、第2メータアウト電磁比例弁17を通電状態に切り換えることにより、第1メータアウト電磁比例弁16側の方向にメータアウトスプール15を移動して第2排出位置Po7に配置する。第2排出位置Po7にメータアウトスプール15を配置することにより、第1タンクポートT1と第1排出ポートD1とを第1メータアウト流路21で通じさせる。この結果、ヘッドポートHpに、第1メータアウト流路21、第1排出ポートD1、第2ヘッド流路32、第1ヘッド流路31、及びヘッド側流路134を経て第1タンクポートT1を通させる。一方、第2タンクポートT2をメータアウトスプール15で閉塞する。
また、メータインスプール5を矢印B2方向に移動して第2供給位置Po3に配置する。この場合、第1メータイン電磁比例弁6を非通電状態に切り換え、第2メータイン電磁比例弁7を通電状態に切り換えることにより、第1メータイン電磁比例弁6側の方向にメータインスプール5を移動して第2供給位置Po3に配置する。第2供給位置Po3にメータインスプール5を配置することにより、第1ポンプポートP1と第1供給ポートS1とを第1メータイン流路11で通じさせる。これにより、ロッドポートRpに、第1メータイン流路11及び第1供給ポートS1等を経て第1ポンプポートP1を通じさせる。
また、第2供給位置Po3にメータインスプール5を配置することにより、第2ポンプポートP2と第2供給ポートS2とを第2メータイン流路12で通じさせる。これにより、ロッドポートRpに、第2メータイン流路12及び第2供給ポートS2等を経て第2ポンプポートP2を通じさせる。
具体的には、ロッドポートRpに、第1メータイン流路11、第1供給ポートS1、第1チェックバルブ41(図2参照)、ブリッジ流路30の一部、第1ロッド流路33、及びロッド側流路133を経て第1ポンプポートP1を通じさせる。また、ロッドポートRpに、第2メータイン流路12、第2供給ポートS2、第2チェックバルブ42(図2参照)、ブリッジ流路30の一部、第1ロッド流路33、及びロッド側流路133を経て第2ポンプポートP2を通じさせる。
この状態では、第1ポンプ110Aから吐出された作動油が、第1ポンプポートP1、第1メータイン流路11、第1供給ポートS1、第1チェックバルブ41、及びブリッジ流路30の一部に矢印の如く供給される。また、第2ポンプ110Bから吐出された作動油が、第2ポンプポートP2、第2メータイン流路12、第2供給ポートS2、第2チェックバルブ42、及びブリッジ流路30の一部に矢印の如く流入される。
第1ポンプ110Aから吐出された作動油と第2ポンプ110Bから吐出された作動油が、ブリッジ流路30の一部で合流され、第1ロッド流路33、及びロッド側流路133を経てロッドポートRpに矢印の如く供給される。
また、シリンダ114のうちシリンダヘッド側の作動油が、ヘッドポートHp、ヘッド側流路134、第1ヘッド流路31、第2ヘッド流路32、第1排出ポートD1、第1メータアウト流路21、及び第1タンクポートT1を経て矢印の如くタンク120に排出される(戻される)。
このため、油圧シリンダ113のピストンロッド115がシリンダ114に押し込まれるように矢印E1の如く引き込まれる。これにより、建設機械100のアーム105が掘削位置から離れる方向に押される(又は上方に上昇する)。
このように、独立メータリングバルブ2では、メータインスプール5及びメータアウトスプール15を備えた。メータインスプール5及びメータアウトスプール15の駆動制御により、ピストンロッド115を矢印E1及び矢印E2方向の2方向へ移動させることができる。このように、ピストンロッド115の2方向への移動を切り換えるスプールを、メータインスプール5とメータアウトスプール15とに分割できる。
また、第1メータイン電磁比例弁6でメータインスプール5を第1供給位置Po2まで駆動制御する。第2メータアウト電磁比例弁17でメータアウトスプール15を再生位置Po5、第1排出位置Po6まで駆動制御する。このため、油圧シリンダ113のピストンロッド115を矢印E1方向(一方向)に移動できる。
さらに、第2メータイン電磁比例弁7でメータインスプール5を第2供給位置Po3まで駆動制御する。第1メータアウト電磁比例弁16でメータアウトスプール15を第2排出位置Po7まで駆動制御する。このため、油圧シリンダ113のピストンロッド115を矢印E2方向(他方向)に移動できる。
したがって、メータインスプール5とメータアウトスプール15との駆動制御を、第1メータイン電磁比例弁6、第2メータイン電磁比例弁7、第1メータアウト電磁比例弁16、及び第2メータアウト電磁比例弁17で電気的に個別に調整できる。すなわち、メータインスプール5とメータアウトスプール15とにより独立メータリングバルブ2を構成できる。この結果、例えば建設機械等の用途に合わせて独立メータリングバルブ2(すなわち、油圧制御装置1)の実機調整を行う場合に、メータインスプール5とメータアウトスプール15との駆動制御を個別に調整できる。このため、実機調整を容易にでき、調整期間の短縮を図ることができる。
ここで、第1メータイン電磁比例弁6は、通電される電気信号の「電流値」に比例させて第1供給位置を無段階に調整できる。第2メータイン電磁比例弁7は、通電される電気信号の「電流値」に比例させて第2供給位置を無段階に調整できる。さらに、第1メータアウト電磁比例弁16は、通電される電気信号の「電流値」に比例させて第1排出位置を無段階に調整できる。第2メータアウト電磁比例弁17は、通電される電気信号の「電流値」に比例させて第2排出位置を無段階に調整できる。
このため、建設機械等の用途に合わせて独立メータリングバルブ2(油圧制御装置1)の実機調整を行う場合に、メータインスプール5とメータアウトスプール15との駆動制御を無段階に調整できる。よって、実機調整を一層容易にでき、調整期間の短縮を図ることができる。
また、メータインスプール5及びメータアウトスプール15を第1メータイン電磁比例弁6、第2メータイン電磁比例弁7、第1メータアウト電磁比例弁16、及び第2メータアウト電磁比例弁17で駆動制御するようにした。このため、メータインスプール5及びメータアウトスプール15の駆動制御を電気的に調整可能となり、今後電化が予想されるマーケットに対応でき、汎用性を増すことができる。
このように油圧制御装置1は、メータインスプール5及びメータアウトスプール15をそれぞれ1つずつ備える構成とすることにより、油圧シリンダ113のピストンロッド115を2方向に切り換えるようにした。このため、ピストンロッド115の2方向への切換えを、メータインスプール5及びメータアウトスプール15のそれぞれ1つで共用できる。したがって、ピストンロッド115を2方向に切り換えるために、例えばメータインスプール、メータアウトスプールをそれぞれ2つずつ備える必要がない。よって、独立メータリングバルブ2(すなわち、メータインスプール、メータアウトスプール)の回路構成を簡索化できる。
ここで、図1に示すように、建設機械100は、独立メータリングバルブ2を備えた油圧制御装置1が旋回体101に搭載されている。このように構成することで、建設機械100の用途に合わせて油圧制御装置1の実機調整を行う場合に、メータインスプール5とメータアウトスプール15との駆動制御を個別に調整でき、調整期間の短縮を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る建設機械100によれば、シリンダ114のシリンダヘッド側に作動油を供給する際には、メータアウトスプール15を再生位置Po5に配置することにより、シリンダ114のロッドポートRpを、再生通路によりヘッドポートHpに接続できる。このため、シリンダ114のうちロッドエンド側の作動油をヘッドエンド側に流して再生できる。このように、ロッドエンド側の作動油を利用して再生することにより、ピストンロッド115をシリンダ114から矢印E1の如く迅速(すみやか)に少ないエネルギーで突出させることができる。よって、油圧シリンダ113(すなわち、アーム105)の作業性を高めるとともに省エネルギー化を図ることができる。
また、メータアウトスプール15を再生位置Po5に配置した状態で、ロッドポートRpをヘッドポートHpと、タンク120との両方に接続させてもよい。この場合、ロッドポートRpから流出した作動油は、ヘッドポートHpとタンク120(すなわち、第2排出流路136)とに2つに分かれて流入する。すなわち、ロッドポートRpから流出した作動油の一部を、再生通路によりヘッドポートHpからシリンダヘッド側に流入して再生できる。
このため、ピストンロッド115をシリンダ114から矢印E1の如く迅速に少ないエネルギーで突出させることができる。これにより、油圧シリンダ113(すなわち、アーム105)の作業性を高めるとともに省エネルギー化を図ることができる。
さらに、ヘッドポートHp及びタンク120の両方に接続させることにより、シリンダ114のうちロッドエンド側からヘッドエンド側に流す作動油の流量を調整できる。このため、例えば、シリンダ114の用途に応じて、簡単な構成で作動油の流量を調整できるとともに省エネルギー化を図ることができる。
また、例えば建設機械100で掘削等の作業を実施する際には、第1排出位置Po6にメータアウトスプール15を配置する。この状態で、タンク120のみにロッドポートRpを接続する。このため、シリンダ114のうちピストンロッド115側の作動油が、ロッドポートRpから第2タンクポートT2を経てタンク120に戻される。したがって、2つのポンプ110A,110Bから吐出された作動油流体のみで、ピストンロッド115をシリンダ114から矢印E1の如く突出させることができる。よって、シリンダ114(すなわち、アーム105)による掘削力を効率よく確保した状態で、掘削等の作業を実施できる。
さらに、独立メータリングバルブ2は、例えばシリンダ114のヘッドエンド側のシリンダ圧を検知する圧力センサ26を備えている。このため、圧力センサ26が検知する検知圧に基づいて、メータアウトスプール15を制御部25で駆動制御できる。
すなわち、シリンダ圧が閾値未満のときに、メータアウトスプール15を制御部25で制御してロッドポートRpをヘッドポートHpに接続する。よって、ロッドポートRpから流出する作動油を、再生通路でヘッドポートHpに全量(すなわち、100%)導き、シリンダ114のうちシリンダヘッド側に流入させて再生できる。
一方、シリンダ圧が閾値以上まで上昇したときに、メータアウトスプール15を制御部25で制御してロッドポートRpをタンクポートT2に接続する。
このように、圧力センサが検知する検知圧に基づいて、メータアウトスプール15を駆動制御することにより、簡素な構造で油圧シリンダ113の作業性を高めるとともに省エネルギー化を図ることができる。
加えて、メータアウトスプール15は、例えば凹部15a、ランド15b、ノッチ15cにより、流路を塞いだり流量を調整したりするように構成されている。このため、凹部15a、ランド15b、及びノッチ15cを利用して、ロッドポートRpから流出する作動油をヘッドポートHpに流入させる再生通路を簡単な構成で形成できる。
また、メータアウトスプール15を駆動する駆動部に第1メータアウト電磁比例弁16や第2メータアウト電磁比例弁17を採用している。このため、ロッドポートRpから流出する作動油をヘッドポートHpに流入させる再生通路を簡単な構成で形成できる。
さらに、第1メータイン電磁比例弁6、第2メータイン電磁比例弁7、第1メータアウト電磁比例弁16、及び第2メータアウト電磁比例弁17を、圧力センサ26の検知信号に基づいて制御部25で駆動制御できる。このため、ロッドポートRpから流出する作動油をヘッドポートHpに流入させる再生通路を簡単な構成で形成できる。
加えて、油圧システム109を建設機械100に搭載して、シリンダ114をアーム105の駆動用に採用した。よって、アーム105で掘削等の作業を実施する前に、ロッドポートRpから流出する作動油をヘッドポートHpに流入させて再生できる。これにより、ピストンロッド115をシリンダ114から迅速に少ないエネルギーで突出させることができる。
一方、アーム105で掘削等の作業を実施するときには、2つのポンプ110A,110Bから吐出された作動油流体のみで、ピストンロッド115をシリンダ114から突出させることができる。このため、シリンダ114(すなわち、アーム105)による掘削力を効率よく確保した状態で、掘削等の作業を実施できる。
このように、アーム105で掘削等の作業を実施する前に、ロッドポートRpから流出する作動油をヘッドポートHpに流入させて再生する。これにより、油圧シリンダ113(すなわち、建設機械100のアーム105)の作業性を高めるとともに省エネルギー化を図ることができる。
本実施形態の制御方法は、圧力センサ26の検知圧が閾値以上のときにタンク120に接続する工程と、圧力センサ26の検知圧が閾値未満のときにヘッドポートHpに接続する工程と、を有する。
タンク120に接続する工程では、圧力センサ26の検知圧が閾値以上のときに、タンク120にロッドポートRpを接続する。このため、通常のシリンダと同様に、2つのポンプ110A,110Bから吐出された作動油のみで、ピストンロッド115をシリンダ114から突出させることができる。これにより、シリンダ114(すなわち、建設機械100のアーム105)で掘削等の作業を実施できる。
一方、ヘッドポートHpに接続する工程では、圧力センサ26の検知圧が閾値未満のときに、ヘッドポートHpにロッドポートRpを接続することにより、シリンダ114のうちロッドエンド側の作動油を、ヘッドエンド側に流入させて再生できる。よって、ロッドエンド側の作動油を利用することにより、ピストンロッド115をシリンダ114から迅速に少ないエネルギーで突出させることができる。これにより、油圧シリンダ113(すなわち、建設機械100のアーム105)の作業性を高めるとともに省エネルギー化を図ることができる。
上述したヘッドポートHpに接続する工程では、ヘッドポートHp及びタンク120の両方にロッドポートRpを接続させてもよい。このため、シリンダ114のうちロッドエンド側からヘッドエンド側に流す作動油の流量を調整できる。よって、例えばシリンダ114の用途に応じて、簡単な構成で作動油を流量調整できるとともに省エネルギー化を図ることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
例えば上述した実施形態では、建設機械100が油圧ショベルである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、油圧クレーン等、油圧ショベル以外の建設機械に本発明を適用してもよい。
上述した実施形態では、流体システムが油圧制御装置を備える油圧システムである例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば流体システムは、空気圧制御装置や水圧制御装置等、油圧制御装置以外の流体制御装置を備えていてもよい。
上述した実施形態では、アクチュエータとして油圧シリンダ113を例に説明したが、これに限らない。例えば油圧モータ等のアクチュエータに本発明を適用してもよい。
上述した実施形態では、各電磁弁として電磁比例弁6,7,16,17を例に説明したが、これに限らない。例えば電気信号に基づいて駆動するさまざまな電磁弁に本発明を適用してもよい。あるいは、電磁比例弁6,7,16,17に代えて、油圧のパイロット圧でメータインスプール5、及びメータアウトスプール15を制御してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換えることは可能である。また、上述した各変形例を組み合わせても構わない。
2…独立メータリングバルブ(請求項の流体バルブ)、3…バルブボディ、10…第1スリーブ孔(スリーブ孔)、15…メータアウトスプール、15b…ランド、15c…ノッチ、16…第1メータアウト電磁比例弁(電磁弁)、17…第2メータアウト電磁比例弁(電磁弁)、20…第2スリーブ孔(スリーブ孔)、25…制御部、26…圧力センサ、100…建設機械、105…アーム、106…バケット、109…油圧システム(流体システム)、113…油圧シリンダ(アクチュエータ)、D1…第1排出ポート(給排ポート)、D2…第2排出ポート(給排ポート)、Hp…ヘッドポート(シリンダポート)、Rp…ロッドポート(吐出ポート)、T1…第1タンクポート(タンクポート)、T2…第2タンクポート(タンクポート)、135…第1排出流路(タンク通路)、136…第2排出流路(タンク通路)

Claims (11)

  1. 流体によって駆動するアクチュエータに設けられた吐出ポート又はシリンダポートの一方に接続される給排ポート、及びタンク通路に接続されるタンクポートを有するバルブボディと、
    前記バルブボディに形成されたスリーブ孔内に移動自在に設けられ、前記アクチュエータからの前記流体の排出量の制御を行うメータアウトスプールと、
    を備え、
    前記メータアウトスプールは、前記シリンダポートのみ、前記流体を排出するタンク通路のみ、並びに前記シリンダポート及び前記タンク通路の両方のいずれかと、前記吐出ポートと、を通じさせる
    流体バルブ。
  2. 前記メータアウトスプールは、前記メータアウトスプールの移動によって、前記吐出ポートから前記シリンダポートのみ、前記タンク通路のみ、並びに前記シリンダポート及び前記タンク通路の両方のいずれかに前記流体を流す流量を調整する
    請求項1に記載の流体バルブ。
  3. 前記メータアウトスプールは、前記シリンダポート、前記タンク通路の流路を塞ぎ、又は前記流路を流れる前記流体の流量調整を行うノッチを有する
    請求項1又は2に記載の流体バルブ。
  4. 前記メータアウトスプールは、前記シリンダポート、前記タンク通路の流路を塞ぎ、又は前記流路を流れる前記流体の流量調整を行うランドを有する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の流体バルブ。
  5. 流体バルブと、
    前記流体バルブによって流量調整される流体によって駆動するアクチュエータと、
    を備え、
    前記流体バルブは、
    流体によって駆動する前記アクチュエータに設けられた吐出ポート又はシリンダポートの一方に接続される給排ポート、及びタンク通路に接続されるタンクポートを有するバルブボディと、
    前記バルブボディに形成されたスリーブ孔内に移動自在に設けられ、前記アクチュエータからの前記流体の排出量の制御を行うメータアウトスプールと、
    を備え、
    前記メータアウトスプールは、前記シリンダポートのみ、前記流体を排出するタンク通路のみ、並びに前記シリンダポート及び前記タンク通路の両方のいずれかと、前記吐出ポートと、を通じさせ、
    前記アクチュエータは、シリンダと、前記シリンダ内にスライド移動自在に設けられたピストンロッドと、を備え、
    前記シリンダ内の圧力、及び前記シリンダポートに前記流体を供給するポンプの吐出圧力のいずれかを検知する圧力センサを備え、
    前記圧力センサが検知した検知圧に基づいて前記メータアウトスプールを駆動制御する
    流体システム。
  6. 前記検知圧が閾値以上のときに前記タンク通路に前記吐出ポートが接続され、
    前記検知圧が閾値未満のときに前記シリンダポートに前記吐出ポートが接続される
    請求項5に記載の流体システム。
  7. 電気信号に基づいて前記メータアウトスプールを駆動させる電磁弁を備える
    請求項5又は請求項6に記載の流体システム。
  8. 前記圧力センサの検知信号に基づいて前記電磁弁の駆動制御を行う制御部を備える
    請求項7に記載に流体システム。
  9. 流体バルブと、
    前記流体バルブによって流量調整される流体によって駆動され、アームを駆動するためのアーム駆動用のアクチュエータと、
    を備え、
    前記流体バルブは、
    流体によって駆動する前記アクチュエータに設けられた吐出ポート又はシリンダポートの一方に接続される給排ポート、及びタンク通路に接続されるタンクポートを有するバルブボディと、
    前記バルブボディに形成されたスリーブ孔内に移動自在に設けられ、前記アクチュエータからの前記流体の排出量の制御を行うメータアウトスプールと、
    を備え、
    前記メータアウトスプールは、前記シリンダポートのみ、前記流体を排出するタンク通路のみ、並びに前記シリンダポート及び前記タンク通路の両方のいずれかと、前記吐出ポートと、を通じさせ、
    前記アクチュエータは、シリンダと、前記シリンダ内にスライド移動自在に設けられたピストンロッドと、を備え、
    前記シリンダ内の圧力、及び前記シリンダポートに前記流体を供給するポンプの吐出圧力のいずれかを検知する圧力センサを備え、
    前記圧力センサが検知した検知圧に基づいて前記メータアウトスプールを駆動制御する
    建設機械。
  10. アームと、
    前記アームを流体によって駆動し、シリンダ及び前記シリンダ内にスライド移動自在に設けられたピストンロッドを有するアクチュエータと、
    前記アクチュエータの吐出ポート及びシリンダポートの一方に接続され、前記アクチュエータからの前記流体の排出量の制御を行うメータアウトスプールと、
    電気信号に基づいて前記メータアウトスプールを駆動する電磁弁と、
    前記シリンダ内の圧力、及び前記シリンダポートに前記流体を供給するポンプの吐出圧力のいずれかを検知する圧力センサと、
    前記圧力センサが検知した検知圧の信号に基づいて前記電磁弁の駆動制御を行うことにより、前記メータアウトスプールを駆動する制御部と、
    を備え、
    前記メータアウトスプールの移動によって、前記メータアウトスプールのノッチ、ランドで、前記シリンダポート、前記流体を排出するタンク通路の流路を塞ぎ、又は前記流路を流れる前記流体の流量調整を行うことにより、前記検知圧が閾値以上のときに、前記タンク通路に前記吐出ポートが接続され、前記検知圧が閾値未満のときに、前記シリンダポート、又は前記シリンダポート及び前記タンク通路に前記吐出ポートが接続される
    建設機械。
  11. アクチュエータに設けられたシリンダ内の圧力、及び前記アクチュエータのシリンダポートに流体を供給するポンプの吐出圧力のいずれかを圧力センサで検知し、前記圧力センサの検知圧が閾値以上のときに、前記流体を排出するタンク通路に前記アクチュエータの吐出ポートを接続する工程と、
    前記圧力センサの検知圧が閾値未満のときに、前記シリンダポート、又は前記シリンダポート及び前記タンク通路に前記吐出ポートを接続する工程と、
    を有する制御方法。
JP2020160890A 2020-05-29 2020-09-25 流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法 Pending JP2021188738A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR1020210054335A KR20210147882A (ko) 2020-05-29 2021-04-27 유체 밸브, 유체 시스템, 건설 기계 및 제어 방법
CN202110460960.6A CN113738724A (zh) 2020-05-29 2021-04-27 流体阀、流体系统、施工机械以及控制方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020094290 2020-05-29
JP2020094290 2020-05-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021188738A true JP2021188738A (ja) 2021-12-13

Family

ID=78848290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020160890A Pending JP2021188738A (ja) 2020-05-29 2020-09-25 流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021188738A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101975063B1 (ko) 건설 기계 및 그 유압 회로
JP4724664B2 (ja) 作業機械用液圧システム
CN109563854B (zh) 阀装置和配备该阀装置的流体压力系统
KR20140074306A (ko) 건설기계용 작업장치 구동 제어시스템
JP7178493B2 (ja) 回生制御油圧システム
JP4240075B2 (ja) 油圧ショベルの油圧制御回路
JP2003004003A (ja) 油圧ショベルの油圧制御回路
WO2021085016A1 (ja) 再生装置、それを備える液圧駆動システム、及びその制御装置
JP2021188738A (ja) 流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法
JP2021188740A (ja) 流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法
JPH11247236A (ja) ブームを備えた作業機械の油圧回路
KR20210147882A (ko) 유체 밸브, 유체 시스템, 건설 기계 및 제어 방법
JP7360858B2 (ja) 流体制御装置及び建設機械
US11378989B2 (en) Hydraulic valve with switching regeneration circuit
JP2021188739A (ja) 流体バルブ、流体システム、建設機械及び制御方法
JP2022065351A (ja) 制御弁、流体システム、建設機械及びアクチュエータ駆動制御方法
JP6453820B2 (ja) 建設機械用方向制御弁グループ
KR20210147879A (ko) 유체 밸브, 유체 시스템, 건설 기계 및 제어 방법
JP3736657B2 (ja) 油圧モータの駆動システム
JP7492815B2 (ja) 流体制御弁、流体システム、建設機械および制御方法
KR20210147880A (ko) 유체 밸브, 유체 시스템, 건설 기계 및 제어 방법
CN113374748A (zh) 流体控制装置
JP6860400B2 (ja) 建設機械の油圧制御装置
JP2001355613A (ja) 油圧制御装置および建設機械
WO2020044701A1 (ja) 流体圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230803

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20240425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240507