JP2021188499A - 路面清掃装置並びにそれを用いた路面清掃車両及び路面清掃方法 - Google Patents

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康裕 中森
Yasuhiro Nakamori
博世 兼久
Hirotsugu Kanehisa
徹 畠中
Toru Hatanaka
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Abstract

【課題】湿塩散布車や凍結防止剤散布車などが有するプラウに取り付けられる路面清掃装置について、効率的に、道路のゴミ等を清掃することができるようにする。【解決手段】路面清掃装置1は、センタープラウ2、右プラウ3、及び左プラウ4にそれぞれ着脱可能に取り付けられたスプレーバー50a、50b、及び50cと、外部の給水ポンプからの給水をスプレーバー50a、50b、及び50cに送り各プラウに着脱可能に取り付けられる給水路とを備える。各スプレーバーは、通水管51と、通水管51に配置された複数の噴射ノズル52とを含む。路面清掃装置1は、噴射ノズル52の噴射角度を調整するための角度調整手段をさらに備える。【選択図】図4A

Description

本発明は、湿塩散布車や凍結防止剤散布車などが有するプラウに取り付けられる路面清掃装置並びにそれを用いた路面清掃車両及び路面清掃方法に関する。
湿塩散布車や凍結防止剤散布車などを、氷雪期以外にも有効活用するために、湿塩散布車や凍結防止剤散布車などが有するプラウに、水噴射ノズルを取り付けて、事故後や自然災害後のゴミや土砂、落ち葉、枝など(以下、「ゴミ等」という)の清掃を水噴射で清掃することが有用である。
特許文献1には、プラウを有する車両に、水タンク及び給水ポンプを設けて、プラウの前面に左右方向に伸びる通水管を取り付け、通水管に所定間隔を空けて複数の水噴射ノズルを設けて、給水ポンプを作動させて、水タンクの水を、水噴射ノズルからプラウの前方に噴射することができる路面清掃車両が記載されている。
特開2009−221657号公報 図12
特許文献1には、単に、水噴射ノズルをプラウの前方に取り付けることが記載されているに過ぎず、ゴミ等の清掃を効率的に行うことができるか否かは、不明である。
近年、大雨や台風などの自然災害が多く、このような自然災害のあとには、道路に、ゴミ等が散乱している。たとえば、高速道路などでは、このような自然災害のときは、道路を封鎖しているが、自然災害のあとは、出来る限り早く開通させるために、効率的に、道路のゴミ等を清掃して、除去しなければならない。
それゆえ、本発明は、湿塩散布車や凍結防止剤散布車などが有するプラウに取り付けられる路面清掃装置について、効率的に、道路のゴミ等を清掃することができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、センタープラウ、右プラウ、及び左プラウにそれぞれ着脱可能に取り付けられたスプレーバーと、外部の給水ポンプからの給水をスプレーバーに送り各プラウに着脱可能に取り付けられる給水路とを備える、路面清掃装置である。
好ましくは、各スプレーバーは、通水管と、通水管に配置された複数の噴射ノズルとを含むとよい。
好ましくは、路面清掃装置は、噴射ノズルの噴射角度を調整するための角度調整手段をさらに備えるとよい。
好ましくは、角度調整手段は、プラウの下部に着脱可能に取り付けられるプラウ側金具と、通水管に取り付けられる通水管側金具とを含とよい。
好ましくは、プラウ側金具と通水管側金具とが、角度調整可能となっているとよい。
好ましくは、スプレーバーの噴射ノズルの噴射方向と路面との間の角度は、20度〜50度の間で調整可能となっているとよい。
好ましくは、スプレーバーの噴射ノズルの先端の路面からの高さは、200mm〜500mmのいずれかの間であるとよい。
好ましくは、スプレーバーの噴射ノズルは、80mm〜150mmのいずれかの間隔で配置されているとよい。
好ましくは、右プラウ及び/又は左プラウに配置されているスプレーバーの噴射ノズルの隣り合う間隔は、センタープラウに配置されているスプレーバーの噴射ノズルの隣り合う間隔よりも狭いとよい。
好ましくは、スプレーバーから、毎分78〜157リットルの水が、0.3〜0.5Mpaのいずれかの圧力で噴射されるとよい。
好ましくは、給水路は、センタープラウに着脱可能に取り付けられた分岐管と、分岐管から、センタープラウ、右プラウ、左プラウに向けて設けられた第1のホースと、各第1のホースと連結され、各プラウの上部で着脱可能に取り付けられたL字管と、各L字管に連結された第2のホースとを備え、第2のホースが、スプレーバーと連結しているとよい。
好ましくは、スプレーバーは、センタープラウ、右プラウ、及び左プラウの表側に取付けられているとよい。
好ましくは、スプレーバーは、センタープラウ、右プラウ、及び左プラウの裏側に取付けられているとよい。
本発明は、プラウの裏側に着脱可能に取り付けられたスプレーバーと、外部の給水ポンプからの給水をスプレーバーに送り各プラウに着脱可能に取り付けられる給水路とを備える、路面清掃装置である。
本発明は、プラウに着脱可能に取り付けられたスプレーバーを備える路面清掃装置であって、スプレーバーは、通水管と、通水管に配置された複数の噴射ノズルとを含み、路面清掃装置は、噴射ノズルの噴射角度を調整するための角度調整手段をさらに備えることを特徴とする、路面清掃装置である。
本発明は、プラウを有する薬剤散布車に、上記路面清掃装置を取り付けた路面清掃車である。
本発明は、上記路面清掃装置を用いて、路面を清掃する路面清掃方法である。
本発明によれば、センタープラウ、右プラウ、及び左プラウにスプレーバーが取り付けられて、スプレーバーから、水が噴射されることとなる。特許文献1に記載の従来の路面清掃装置は、3つに折りたためる機能がないプラウに、スプレーバーが取り付けるだけであったのに対して、本発明では、3つのプラウにスプレーバーがそれぞれに取り付けられることとなる路面清掃車である。
角度調整手段によって、噴射ノズルの噴射角度を調整することで、土砂や落ち葉など、ゴミ等の種類に応じた適切な噴射角度で、水を噴射させることが可能となるので、効率的に、道路のゴミ等を清掃することができる。
たとえば、土砂などの重いゴミ等であれば、噴射角度を大きくするのが有効であるし、落ち葉等の軽いゴミ等では、噴射角度を小さくするのが有効である。
噴射角度を20度〜50度の間で調整可能とすることで、ゴミ等の種類に応じた角度の調整を行うことができ、効率的な清掃が可能となる。
噴射ノズルの高さを200mm〜500mmのいずれかの間とすることで、水の噴射範囲を広げつつ、かつ、噴射される水の圧力が弱くなりすぎないようにして、路面に水を噴射させることができるので、効率的な清掃が可能となる。
噴射ノズルを80mm〜150mmのいずれかの間隔で配置すれば、隣り合う噴射ノズルからの水の噴射範囲が適切にオーバーラップすることができ、未清掃部分を生じないので、効率的な清掃が可能となる。
右プラウ及び/又は左プラウに配置されているスプレーバーの噴射ノズルの隣り合う間隔を、センタープラウに配置されているスプレーバーの噴射ノズルの隣り合う間隔よりも狭くすることで、清掃によって掃出されたごみ等が蓄積しやすい部分の右プラウ/及び左プラウ部の水量とラップ幅を増やすことによって、効率的な清掃が可能となる。
スプレーバーから、毎分78〜157リットルの水が、0.3〜0.5Mpaのいずれかの圧力で噴射されことで、適切な噴射圧での効率的な清掃が可能となる。
給水路として、分岐管、第1のホース、L字管、及び第2のホースを用いることで、簡易な構造で、スプレーバーをプラウに着脱可能に取り付けることが可能となる。
、プラウの裏側(後側)にスプレーバーを取付けることで、雪や土砂等の除去の後に、散水を行うことが可能となる。
本発明の路面清掃装置を用いた路面清掃車は、氷雪期に用いられる薬剤散布車が使用されていない季節に流用した車両であり、薬剤散布車を氷雪期以外にも有効に使用することができる。
本発明の路面清掃装置を用いた路面清掃方法を使用することで、路面の効率的な清掃が可能となる。
本発明のこれら、及び他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
図1は、本発明の一実施形態に係る路面清掃装置1の平面図である。なお、図4に示すように、スプレーバー50a、50b、及び50cは、各プラウの下部に取り付けられているため、平面視では視認できないが、図1では、分かりやすくするために、各プラウの下部を図示せず、スプレーバー50a、50b、及び50cが視認できるように図示している。図1では、各プラウへのホースは、破線にて図示する。 図2は、路面清掃装置1の正面図である。なお、図2では、図面を見やすくするために、スプレーバー50a、50b、及び50cを各プラウに取り付けるための金具の図示を省略している。 図3は、分岐管10の平面図である。 図4Aは、路面清掃装置1におけるセンタープラウ2における右側面図である。たとえば、図4Aに示すアングルは、土砂を取り除くときに用いるとよい。 図4Bは、路面清掃装置1におけるセンタープラウ2における右側面図であって、たとえば、図4Bに示すアングルは、落ち葉を取り除くときに用いるとよい。 図4Cは、プラウに取り付けられるプラウ側金具20を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。 図4Dは、通水管51に取り付けられる通水管側金具30を示す図であって、角度が調整される様子を示す図である。 図4Eは、分岐管10を取り付けるための分岐管用金具13を示す図であって、センタープラウの一部に分岐管用金具13を取り付けて、分岐管用金具13に取り付けられたU字状金具で、分岐管10を固定する様子を示す図である。 図4Fは、L字管10bを取り付けるためのL字管用金具12及びそれに取り付けられる抜け止めプレートを示す図である。 図5Aは、プラウの角度を変更したときの路面清掃車1の平面図である。たとえば、図5Aの状態で車両進行方向の左側へごみ等の排除を行う。 図5Bは、プラウの角度を変更したときの路面清掃車1の平面図である。たとえば、図5Bの状態で車両進行方向の右側へごみ等の排除を行う。 図6は、プラウ42を有する湿塩散布車40の平面図である。 図7は、プラウ42を有する湿塩散布車40の正面図である。 図8は、本発明の他の実施形態に係る路面清掃装置1におけるセンタープラウ2における右側面図である。 図9は、本発明の他の実施形態に係る路面清掃装置1におけるセンタープラウ2における右側面図である。 図10は、本発明の他の実施形態に係る路面清掃装置1における右プラウ3又は左プラウ4における側面図である。
本発明の一実施形態に係る路面清掃装置1は、たとえば、図6及び図7に示されるような湿塩散布車40のプラウ42に着脱可能に取り付けられるスプレーバー50a、50b、及び50cと、図示しない水ポンプからの給水をスプレーバー50a、50b、及び50cに送りプラウ42に着脱可能な給水路と、スプレーバー50a、50b、及び50cにおける噴射ノズル52の角度を調整する角度調整手段とを備える。なお、路面清掃装置1を取り付ける車両としては、湿塩散布車40以外に、凍結防止液散布車でもよく、プラウを有する車両であれば、その他の薬剤散布車であってもよい。
給水路は、本実施形態では、分岐管10、第1のホース10a、L字管10b、及び第2のホース10cによって構成されているが、あくまでも、一例に過ぎず、水ポンプから各スプレーバーに給水するための経路は、特に限定されるものではない。
角度調整手段は、本実施形態では、プラウ側金具20及び通水管側金具30によって構成されているが、あくまでも、一例に過ぎず、噴射ノズル52の角度を調整する機構であれば、どのような機構であってもよい。
図6及び図7に示す湿塩散布車40は、従来から既に販売されているプラウ付きの湿塩散布車である。湿塩散布車40は、車両41の前方にプラウ42を取り付けている共に、車両41の荷台に溶液タンク43及びホッパ44を有している。溶液タンク43には、吸水口43aを介して、溶液が給水できるようになっている。氷雪期には、湿塩散布車40は、ホッパ44に溜められた凍結防止剤を、溶液タンク43内の溶液と混ぜて、散布円盤45から車両後方に散布する。
プラウ42は、センタープラウ2と、右プラウ3と、左プラウ4とを有する。右プラウ3は、油圧シリンダ3aによって、前方に向けて開くことができる機構となっている(図1参照)。左プラウ4は、油圧シリンダ4aによって、前方に向けて開くことができる機構となっている(図1参照)。左右が開いたプラウ42は、油圧シリンダ42a及び42bを用いて、左右に角度を調整できる機構を有している(図5A及び図5B参照)。なお、これらの詳細な機構は、周知であり、説明を省略する。油圧機構については、図示を省略している。
センタープラウ2、右プラウ3、及び左プラウ4の下部には、それぞれ、スプレーバー50a、50b、及び50cが、着脱可能に取り付けられる。氷雪期には、各スプレーバーは、各プラウから取り外して使用し、氷雪期以外には、各スプレーバーを各プラウに取り付けて、湿塩散布車等を、路面清掃車として使用する。
図2に示すように、スプレーバー50a、50b、及び50cは、それぞれ、左右方向に伸びる通水管51と、通水管51に接続されている複数の噴射ノズル52と、各噴射ノズル52を開け閉めするためのコック53と、通水管51に水を送り込む逆U字状の給水管54と、給水管54に水を供給する入り口となる吸水口55とを含む。
噴射ノズル52の間隔(隣り合う噴射ノズル52の先端同士の間隔のこと)は、80mm〜150mmの間にすると、図5A及び図5Bに破線で示したように、隣り合う噴射ノズルからの水の噴射範囲をオーバーラップさせることができるので、未清掃部分が生じることなく、効率的に、ゴミ等が清掃できる。
さらに、図2に示すように、右プラウ3及び左プラウ4用のスプレーバー50b及び50cにおける複数の噴射ノズル52の配置間隔は、センタープラウ2用のスプレーバー50aの噴射ノズル52の配置間隔よりも狭くなっている。たとえば、センタープラウ2の噴射ノズル52の間隔を、125mmとし、右プラウ3及び左プラウ4の噴射ノズル52の間隔を、100mmとする。
たとえば、右プラウ3及び左プラウ4は、センタープラウ2よりも幅が狭いが、3つのプラウは、共に、図示した例では、16個の噴射ノズル52を有しているので、右プラウ3及び左プラウ4の噴射ノズル52の間隔は、センタープラウ2に比べて狭くなる。
右プラウ/左プラウの噴射ノズル52の間隔を狭くすることによって、清掃の際にごみ等が蓄積しやすい右プラウ/及び左プラウ部の水量とラップ幅が大きくなり、蓄積したごみ等の排除効果が高まることとなる。
なお、右プラウ3及び左プラウ4の内、少なくともどちらか一方の噴射ノズル52の配置間隔がセンタープラウ2の噴射ノズル52の配置間隔よりも狭ければ、蓄積したごみ等の排除効果が高まる。
図3及び図4Aないし図4Fを参照しながら、各スプレーバーを各プラウに取り付ける機構について説明する。なお、図4A及び図4Bでは、センタープラウ2にスプレーバー50aを取り付ける機構を図示しているが、図4A及び図4Bと同様の機構で、右プラウ3及び左プラウ4に、スプレーバー50b及び50cを取り付けることができる。
プラウ本体2bの下部には、予め雪掻き板2aが、複数のボルト2cによって、取り付けられている。図4Cに示すプラウ側金具20には、二つのボルト2cを取り付けるための孔21が設けられており、二つのボルト2cを外して、プラウ側金具20をプラウ本体2bの下部に取り付けるようにする。なお、プラウ側金具20は、少なくとも1つがプラウ本体2bに取り付けられたらよいが、複数取り付けられてもよい。
図4Dに示すように、通水管側金具30は、通水管51を貫通させるように取り付けられる金具であって、プラウ側金具20の支点に挿入される支点用締結部と、プラウ側金具20の長穴に挿入される長穴用締結部とを有する。図4Dに示すように、通水管側金具30は、支点を中心に、回動可能とすることで、噴射ノズル52の角度を変更して、散水角度を調整することができる。
このように、図4A及び図4Bに示すように、スプレーバー50aは、噴射ノズル52の噴射角度(路面と噴射ノズルの延長線との間の角度のこと)を調整できるようになっている。
好ましくは、噴射ノズル52の噴射角度は、地面に対して20度〜50度の間で調整できるようになっているとよい。
そして、たとえば、土砂を清掃する場合は、噴射ノズルの角度を45度±5度とするのが好ましく、落ち葉を清掃する場合は、噴射ノズルの角度を30度±10度とするのが好ましい。なお、噴射角度は、あくまでも、一例であり、本発明を限定するものではない。
また、噴射ノズルの先端の路面からの高さは、200mm〜500mmの間とするのが好ましい。たとえば、噴射ノズルの先端と路面との間の間隔を300mm±50mmの範囲とすることで、効率的に、ゴミ等を清掃することができる。
分岐管10は、十字状であり、図1及び図3に示すように、図示しない水ポンプからの給水を、各プラウに取り付けられたスプレーバーに分配する。分岐管10は、図4A及び図4Bに示すように、センタープラウ2の上部に着脱可能に取り付けられる。分岐管10の取付機構については、特に限定されるものではないが、たとえば、図4Eに示すような鉤型の台座である分岐管金具13が、センタープラウにボルト等で取り付けられて、分岐管用金具13の上面に取り付けられるU字状金具が分岐管10を挟むことで、分岐管10がセンタープラウの一部に取り付けられる構造となっている。
分岐管10から各スプレーバーへの分岐には、適宜ホースが使用されるが、具体的な構造について、図4Aを参照しながら、説明する。なお、左右のプラウ3,4についても、図4Aと同様の構造となっている。
図4Aに示すように、分岐管10に、第1のホース10aの一端が取り付けられる。第1のホース10aの他端には、L字管10bが取り付けられる。L字管10bは、プラウ本体2bの上部に取り付けられる。プラウ本体2bの上部には、元々、雪ガード板2dが設けられており、雪ガート板2dを取り付けるためのボルト2eが設けられている。そして、ボルト2eを使用して、図4Fに示すL字管用金具12を、プラウ本体2bの上部に取り付ける。L字管用金具12は、L字管差し込み穴を有しており、当該穴に、L字管10bが差し込まれて、上部から、抜け止めプレートをボルト等でL字管用金具12に取り付けることで、L字管10bが抜けないようにする。
そして、L字管10bの他端に、第2のホース10cが取り付けられる。第2のホース10cの他端が、吸水口55に取り付けられる。
なお、図4A及び図4Bでは、第2のホース10cが雪ガート板2を貫通するように図示されているが実際は、雪ガート板2dを除けるように、第2のホース10cが位置する。
溶液タンク43の吸水口43aに図示しない水ポンプが接続される。若しくは、ホッパ44内に配置された貯水用袋に図示しない水ポンプが接続される。水ポンプは、荷台の上に載置しておく。水ポンプの排水側に、分岐管10が接続される。これによって、水ポンプからの水が、分岐管10を通じて、各スプレーバーに供給される。水ポンプは、エンジン付きの給水ポンプであり、たとえば、毎分500リットルの給水が可能で、0.5MPa以上の圧力で給水が可能なものであるとよい。
そして、少なくとも、それぞれのスプレーバーからは、毎分78〜157リットルの水が、0.3〜0.5Mpaの圧力で噴射されると、効率的に、ゴミ等を除去できる。
清掃したい路面の範囲や場所に応じて、適宜、プラウ42の角度を調整して、使用する噴射ノズル52のコック53を開き、使用しない噴射ノズル52のコック53を閉じる。たとえば、図5A及び図5Bに示すように、散布範囲のコックを開ける。なお、図5A及び図5Bでは、コック53を閉じた部分散布範囲の場合を示しているが、当然、全てのコック53を開いて全幅を散布範囲としてもよいことは言うまでもない。
本実施形態では、道路上の土砂や落ち葉等の清掃を平面視で左右に傾斜可能なプラウに取り付けたスプレーバーを使用して行う。スプレーバーは、プラウの左右の傾きに沿って、清掃物を送っていくこととなる。清掃の効率と、土砂や落ち葉等の量、作業速度、水量、散水圧とには、相互関係がある。散水圧力は、清掃物の比重の大きさにより変化させなければならず、たとえば、土砂は比重が大きい為、0.5Mpaとし、落ち葉は比重が小さい為0.3Mpaとすることで、清掃可能であると、実験により見出した。水量はノズルの径とノズルピッチに関係し、ノズル径は大きければ水量は多くなり、ノズル径が小さいと水量は少なくなる。水量はインター間を清掃可能にする為、できる限り少ない量で行いたい。傾斜スプレーバーで清掃物を綺麗にする場合、上流の清掃物が下流に流れていくので、下流に清掃物が多く溜まる傾向にある。下流に多く溜まる清掃物を綺麗にするためには、下流側の水量を多くするか、水圧を高くする必要があるが、水ポンプからの圧力は一定の為、ノズルピッチを小さくして水量を多くすることで、下流に溜まるゴミ等の清掃物を綺麗にすることができる。ノズル径を下流側で大きくする手法も考えられるが、右傾斜又は左傾斜の場合もあるので、本実施形態では、ノズルピッチを小さくすることにしたとしたが、限定されるものではない。
(他の実施形態)
上記実施形態では、スプレーバー50a,50b,50cを、プラウ2,3,4の雪掻き板2aの表側(前側)に取付けることとしたが、スプレーバー50a,50b,50cの取付位置は、上記実施形態で示した位置に限定されるものではない。
たとえば、スプレーバー50a,50b,50cを、プラウ2,3,4の雪掻き板2aの裏側(後側)に、直接又は間接的に取付けてもよい。
図8に、スプレーバー50aを、センタープラウ2のプラウ支持部32に取付けることで、プラウ2の裏側(後側)に間接的に取付けた場合の右側面図を示す。なお、図8において、先に示した実施形態と同様の部分については、同一の参照符号を付して、説明を省略することとする。
図8において、スプレーバー50aは、プラウ2と車体とを連結するためのプラウ支持部32に、通水管側金具31を介して、プラウ2の裏側(後側)で着脱可能に取付けられている。なお、プラウ支持部32側も、プラウ2の裏側(後側)ということにする。図示を省略しているが、プラウ支持部32には、通水管側金具31を連結させるための金具が取付けられている。図8に示すように、プラウ支持部32にスプレーバー50aを取付けることで、プラウ2の裏側(後側)から、散水することができる。なお、通水管側金具31に長穴を設けるか、若しくは、上記金具側に長穴を設けるかして、スプレーバー50aの噴射角度を調整できるようにするとよい。
また、図9に示すように、センタープラウ2の裏側(後側)に、直接、T字形状などのプラウ側金具33を取付けて、プラウ側金具33と通水管側金具31とを、ボルト等で連結してもよい。図9では、通水管金具31に長穴を設けて、スプレーバー50aの噴射角度を調整できるようにしている。
また、サイドのプラウ3,4については、プラウ支持部が設けられていないが、図10に示すように、プラウ本体2bの裏面に、直接、プラウ側金具33を取付けて、プラウ側金具33に、通水管側金具31を、ボルト等で連結するとよい。このようにすることで、プラウ3,4の裏側からも、スプレーバー50b,50cを着脱可能に取付けることが可能となる。
従来、プラウは、雪や土砂等を除去するためのものであったが、図4Aのように、プラウの前側に、スプレーバーを取付けると、プラウを用いた除雪や土砂の除去等ができなくなる。ところが、プラウの裏側(後側)に、スプレーバーを取付けると、従来のように、プラウによる除雪や土砂の除去作業が行え、かつ、除去直後に、散水による清掃作業を行うことが可能となる。また、プラウ付きの散水車に、凍結防止液を入れておいて、プラウでの除雪作業後に、凍結防止液の散布を行うこともできる。このように、プラウの裏側(後側)にスプレーバーを取付けることで、雪や土砂等の除去の後に、散水を行うことが可能となるのである。
上記他の実施形態で示したことから分かるように、スプレーバーは、プラウの表側(前側)だけでなく、裏側(後側)に、着脱可能に取付けるようにしてもよい。なお、スプレーバーは、少なくともいずれかのプラウの裏側に取付けられるのでもよい。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。本明細書に開示されている発明の構成要件は、それぞれ独立に単独した発明として成立するものとする。各構成要件をあらゆる組み合わせ方法で組み合わせた発明も、本発明に含まれることとする。
本発明は、路面清掃装置並びにそれを用いた路面清掃車両及び路面清掃方法であり、産業上利用可能である。
1 路面清掃装置
2 センタープラウ
2a 予め雪掻き板
2b プラウ本体
2c ボルト
2d 雪ガード板
2e ボルト
3 右プラウ
3a 油圧シリンダ
4 左プラウ
4a 油圧シリンダ
10 分岐管
10a 第1のホース
10b L字管
10c 第2のホース
12 L字管用金具
13 分岐管金具
20 プラウ側金具
21 孔
30,31 通水管側金具
32 プラウ支持部
33 プラウ側金具
40 湿塩散布車
41 車両
42 プラウ
42a,42b 油圧シリンダ
43 溶液タンク
43a 吸水口
44 ホッパ
45 散布円盤
50a,50b,50c スプレーバー
51 通水管
52 噴射ノズル
53 コック
54 給水管
55 吸水口

Claims (15)

  1. センタープラウ、右プラウ、及び左プラウにそれぞれ着脱可能に取り付けられたスプレーバーと、
    外部の給水ポンプからの給水をスプレーバーに送り各前記プラウに着脱可能に取り付けられる給水路とを備える、路面清掃装置。
  2. 各前記スプレーバーは、通水管と、通水管に配置された複数の噴射ノズルとを含み、
    前記路面清掃装置は、前記噴射ノズルの噴射角度を調整するための角度調整手段をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の路面清掃装置。
  3. 前記角度調整手段は、
    前記プラウの下部に着脱可能に取り付けられるプラウ側金具と、
    前記通水管に取り付けられる通水管側金具とを含み、
    前記プラウ側金具と前記通水管側金具とが、角度調整可能となっていることを特徴とする、請求項2に記載の路面清掃装置。
  4. 前記スプレーバーの噴射ノズルの噴射方向と路面との間の角度は、20度〜50度の間で調整可能となっていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の路面清掃装置。
  5. 前記スプレーバーの噴射ノズルの先端の路面からの高さは、200mm〜500mmのいずれかの間であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の路面清掃装置。
  6. 前記スプレーバーの噴射ノズルは、80mm〜150mmのいずれかの間隔で配置されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の路面清掃装置。
  7. 前記右プラウ及び/又は左プラウに配置されている前記スプレーバーの噴射ノズルの隣り合う間隔は、前記センタープラウに配置されている前記スプレーバーの噴射ノズルの隣り合う間隔よりも狭いことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の路面清掃装置。
  8. 前記スプレーバーから、毎分78〜157リットルの水が、0.3〜0.5Mpaのいずれかの圧力で噴射されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の路面清掃装置。
  9. 前記給水路は、
    前記センタープラウに着脱可能に取り付けられた分岐管と、
    前記分岐管から、前記センタープラウ、前記右プラウ、前記左プラウに向けて設けられた第1のホースと、
    各前記第1のホースと連結され、各前記プラウの上部で着脱可能に取り付けられたL字管と、
    各前記L字管に連結された第2のホースとを備え、
    前記第2のホースが、前記スプレーバーと連結している、請求項1〜8のいずれかに記載の路面清掃装置。
  10. 前記スプレーバーは、前記センタープラウ、前記右プラウ、及び前記左プラウの表側に取付けられていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の路面清掃装置。
  11. 前記スプレーバーは、前記センタープラウ、前記右プラウ、及び前記左プラウの裏側に取付けられていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の路面清掃装置。
  12. プラウの裏側に着脱可能に取り付けられたスプレーバーと、
    外部の給水ポンプからの給水をスプレーバーに送り各前記プラウに着脱可能に取り付けられる給水路とを備える、路面清掃装置。
  13. プラウに着脱可能に取り付けられたスプレーバーを備える路面清掃装置であって、
    前記スプレーバーは、通水管と、通水管に配置された複数の噴射ノズルとを含み、
    前記路面清掃装置は、前記噴射ノズルの噴射角度を調整するための角度調整手段をさらに備えることを特徴とする、路面清掃装置。
  14. プラウを有する薬剤散布車に、請求項1〜13のいずれかに記載の路面清掃装置を取り付けたことを特徴とする、路面清掃車。
  15. 請求項1〜13のいずれかに記載の路面清掃装置を用いて、路面を清掃することを特徴とする、路面清掃方法。
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