JP2021188149A - ハンカチ兼用食事用ナプキン - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は、ナプキンとして装着し易く、外れることなく胸元を確実に覆うことができ、ハンカチとしても手の拭いを支障のなく達成できるようにすることにある。【解決手段】 方形形状の布片２の相互に隣り合う辺縁の一部から夫々吊り下げ紐３ａ、３ｂを導出し、この両吊り下げ紐３ａ、３ｂの先端部を相互にテグス結びで連結したことを特徴とする構成で、一対の吊り下げ紐３ａ、３ｂをテグス結びで連結した状態で、テグス結び目４部分を摘まんで相互にスライド離反させればリング状となった一対の吊り下げ紐３ａ、３ｂ全体の長さが短くなるので、ハンカチとして使用でき、一対の吊り下げ紐３ａ、３ｂを摘まんでテグス結び目４部分を相互に近接させれば、連結した一対の吊り下げ紐３ａ、３ｂにより形成されるリングは広がるので、首に掛けてナプキンとして使用する。【選択図】 図１

Description

本発明は、ハンカチを兼用する食事用のナプキンに関するものである。

外出先で手を洗った場合、その手を拭くのにハンカチは必須である。そしてこのハンカチは、例えば食事をする際にナプキンとして、膝に掛けたり、首元の襟に端部を挟み込んだり、更には矩形形状の一辺をネッカチーフ状に首に巻くといった形態で使用することもある。

しかしながら、単に膝に掛けるだけでは胸元を汚す虞れがあり、それを防ぐために首元の襟に端部を挟み込んでも外れ易く、矩形形状の一辺を首に巻く場合も、一辺の長さが短くて巻きにくかったり、きつかったり、結び目がほどけ易かったり、胸元が充分に覆えなかったりといった不満、不便が残っていた。

実用新案登録第３１４０６１３号公報

この考案は、首に固定して胸の前に掛けて使用しうるエプロン兼用ハンカチで、左右対称に折りたたみうる布部と、布部に鋭角を以って交差するように固定された一対の締結用紐部とを備えた構成であり、布部を胸に当てて一対の締結用紐部を首の後ろで締結するとしている。この構成であれば、確かにハンカチとしての払拭機能を果たすと同時に、首から吊り下げてエプロンとしての機能を果たすことも可能であろう。

但しハンカチとしては、手を拭う際に一対の締結用紐部が邪魔になり、不使用時にポケット等に収める際も邪魔になったり引っかかったりし、またエプロンとしては装着時に一対の締結用紐部を首の後ろで締結しなければならないので、手間のかかるものとなる。

よって本発明は、上述した従来技術の欠点、不都合、不満を解消するべく発明されたものであって、ナプキンとして装着し易く、外れることなく胸元を確実に覆うことができ、ハンカチとしても手の拭いを支障のなく達成できるようにすることにある。

上記課題を解決するため、本発明のハンカチ兼用食事用ナプキンは、方形形状の布片の相互に隣り合う辺縁の一部から夫々吊り下げ紐を導出し、この両吊り下げ紐の先端部を相互にテグス結びで連結したことを特徴とする構成である。

従って、布片の辺縁の一部から導出される一対の吊り下げ紐は、その先端部が相互に連結されてリング形状となっているので、ハンカチとして、手を拭う際に吊り下げ紐が邪魔になったり、不使用時にポケット等に収める際に邪魔になったり引っかかったりすることはない。

一対の吊り下げ紐の先端部はテグス結びで連結されているので、双方のテグス結び目部分を摘まんで相互に離反する方向にスライドさせれば、吊り下げ紐全体の長さは短くなり、ハンカチとして上記したように使用し易くなる。
また、この状態で一対の吊り下げ紐を摘まんで双方のテグス結び目部分が近接する方向に引けば、吊り下げ紐全体の長さが長くなるので、上記したリング形状の輪が広がり、首に掛けて布片部分が食事用ナプキンとして使用できることになる。この場合、吊り下げ紐の引く長さを調整することにより輪の広がりを調整することができ、首を絞めつけることなく且つ胸にぴったりと装着することができる。

そしてこの長さ調整に際しては、一対の吊り下げ紐がテグス結び連結であるのでテグス結び目部分のスライドが極めて円滑であり、引っ張り限では双方の結び目が衝突するので外れることもない。よって、食事用ナプキンとして使い易いばかりでなく、ハンカチとしての払拭機能を充分に果たし、更には食事に際して関連する弁当箱と共に箸箱やフォークやスプーンなどを布片で包むことのできる等、本発明は多くの優れた作用効果を奏する。

（ａ）はナプキンとして使用する場合の正面図、（ｂ）はハンカチとして使用する場合の正面図である。 テグス結びの過程を示す結び目部分の拡大図である。 ナプキンとして首に掛けた状態を示す正面図である。

本発明のハンカチ兼用食事用ナプキン１は、方形形状の布片２の相互に隣り合う辺縁の一部から夫々吊り下げ紐３を導出し、この両吊り下げ紐３の先端部を相互にテグス結びで連結したことを特徴とする。

水分を吸い取り易い素材の布片２は、正方形形状、長方形形状、菱形形状などが適宜選択されるが、少なくとも首元から胸を覆う程度の大きさであることが望ましい。図示実施例では概ね正方形形状で、一頂部を首元に当てる菱形形姿勢でのこの頂部を中心とする隣り合う辺縁２ａ、２ｂの夫々のほぼ中央部から吊り下げ紐３ａ、３ｂを夫々導出する。

この一対の吊り下げ紐３ａ、３ｂは相互にテグス結びで連結する。ここでのテグス結びは、図２（ａ）に示すように、先ず一方の吊り下げ紐３ａの先端部に他方の吊り下げ紐３ｂの先端部を小さいループを作って巻き付け、他方の吊り下げ紐３ｂの先端をこのループに通して引き締めてテグス結び目４ａとする。次いで図２（ｂ）に示すように、一方の吊り下げ紐３ａの先端部を他方の吊り下げ紐３ｂに同様に小さいループを作って巻き付けてループに通し、引き絞めてテグス結び目４ｂとするのである。

一対の吊り下げ紐３ａ、３ｂを相互にテグス結びで連結した状態で、図２（ｂ）の矢視で示すように、テグス結び目４ａとテグス結び目４ｂとを夫々摘まんで相互にスライド離反させれば、リング状となった一対の吊り下げ紐３ａ、３ｂ全体の長さが短くなるので、ハンカチとして、或いは更には包み布として使用することができることになり、小さく畳むこともできる。

また、図２（ｃ）に示すように一対の吊り下げ紐３ａ、３ｂを夫々摘まんでテグス結び目４ａとテグス結び目４ｂとを相互に近接させれば、連結した一対の吊り下げ紐３ａ、３ｂにより形成されるリングは広がるので、首に掛けてナプキンとして使用することになる。尚、この首に掛けた状態では、布片２の菱形形状の頂部部分は吊り下げ紐３ａ、３ｂの導出部分で三角に折り曲げられ、折り返し部２ｃとなる。

吊り下げ紐３ａ、３ｂは丸紐でも平紐でもよく、蝋引き加工をすればテグス結び目４部分でのスライドが円滑であり、しかも締結力が強くて簡単にはほどけない。

１ ハンカチ兼用食事用ナプキン
２ 布片
３ 吊り下げ紐
４ テグス結び目

Claims (1)

1. 方形形状の布片（２）の相互に隣り合う辺縁の一部から夫々吊り下げ紐（３ａ、３ｂ）を導出し、該両吊り下げ紐（３ａ、３ｂ）の先端部を相互にテグス結びで連結したことを特徴とするハンカチ兼用食事用ナプキン。

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