JP2021187831A - S−ヒドロキシクロロキンを用いたエリテマトーデスの治療 - Google Patents
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Abstract
【課題】副作用なしに皮膚エリテマトーデス及び全身性エリテマトーデスを効果的に治療する方法を提供する。【解決手段】エリテマトーデスを治療する方法であって、エリテマトーデスの治療を必要とする被験体を特定することと、該被験体にS−ヒドロキシクロロキンと薬学的に許容可能な添加剤とを含有する医薬組成物を投与することとを含み、該医薬組成物がR−ヒドロキシクロロキンを本質的に含まない、方法である。【選択図】なし
Description
ヒドロキシクロロキン(「HCQ」)は、三日熱マラリア原虫(Plasmodium vivax)によって引き起こされるマラリアの治療のための世界保健機関の必須医薬品モデルリストに含まれている。この薬物は、慢性多形日光疹(chronic polymorphous solar eruption)、並びに皮膚(すなわち、円板状)エリテマトーデス及び全身性エリテマトーデス並びに関節リウマチ等のリウマチ性疾患の重要な治療法でもある。
HCQは、2つの光学異性体、すなわち(R)(−)異性体(「R−HCQ」)及び(S)(+)異性体(「S−HCQ」)を有する。上記の病態の治療には、これら2つの異性体のラセミ(50:50)混合物としてHCQを投与する。
HCQの長期高用量投与は、視朦を引き起こす恐れがあり、場合によっては網膜、角膜又は黄斑を損傷し、一部の患者で眼組織中のHCQの蓄積に起因した視力障害につながる恐れがある。
HCQは、心毒性であることも知られている。HCQは、心室内伝導遅延(すなわち、QRS幅拡大)、Q波からT波までの(QT)間隔延長(すなわち、QT延長症候群)、トルサードドポアンツ(Torsades de pointes)、心室性不整脈、低カリウム血症及び低血圧症を引き起こす恐れがある。
長期HCQ療法によるエリテマトーデスの治療を受けている一部の患者が、突然死を引き起こす可能性がある難治性心室性不整脈を伴う後天性QT延長症候群を発症したことが報告されている。
エリテマトーデスの治療のためのHCQの長期投与では、致死的となり得る心不整脈を発症するリスクとのバランスを保つ必要がある。
上述の副作用なしに皮膚エリテマトーデス及び全身性エリテマトーデスを効果的に治療する方法が必要とされている。
上記の必要性を満たすために、S−ヒドロキシクロロキン(S−HCQ)と薬学的に許容可能な添加剤とを含有する医薬組成物を用いてエリテマトーデスを治療する方法を提供する。上記医薬組成物は、R−ヒドロキシクロロキン(R−HCQ)を本質的に含まない。
これに関連して、S−HCQを含有し、R−HCQを「本質的に含まない」医薬組成物は、R−HCQに対して99%以上の鏡像体過剰率でS−HCQを含む。そのため、R−HCQを本質的に含まない医薬組成物は、S−HCQの鏡像体過剰率が99%、99.1%、99.2%、99.3%、99.4%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%、99.9%及び100%である組成物を含む。
上記方法は、全身性エリテマトーデス及び皮膚エリテマトーデスの両方の治療に効果的である。ループス腎炎を併発した全身性エリテマトーデスを患う患者も上記方法によって治療することができる。
請求項に係る方法におけるS−HCQの投与は、R−HCQ及びS−HCQとR−HCQとの等モル混合物、すなわちHCQと比較して副作用、特に心毒性に関する副作用が少ない。
本発明の幾つかの実施形態の詳細を、以下の記載及び図面の両方において述べる。本発明のその他の特徴、目的及び利点は、本明細書、また添付の特許請求の範囲から明らかとなろう。最後に、本明細書に引用される全ての出版物及び特許文献は、引用することでそれらの全体が本明細書の一部をなす。
以下の説明は、添付の図面について言及する。
上記に要約されているように、S−HCQと薬学的に許容可能な添加剤とを含有し、R−HCQを本質的に含まない医薬組成物を罹患被験体に投与することによってエリテマトーデスを治療する方法を提供する。
S−HCQを含有し、R−HCQを本質的に含まない医薬組成物は、S−HCQを99%以上の鏡像体過剰率で含む。鏡像体過剰率は、組成物中のS−HCQとR−HCQとの総量に対するS−HCQのパーセンテージからR−HCQのパーセンテージを引いたものと定義される。例えば、S−HCQを99%の鏡像体過剰率で含む本発明の医薬組成物では、組成物中のS−HCQとR−HCQとの総重量に対して99.5重量%のS−HCQ及び0.5重量%のR−HCQを含有する。R−HCQを本質的に含まない医薬組成物は、99%、99.1%、99.2%、99.3%、99.4%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%、99.9%及び100%というS−HCQの鏡像体過剰率を有し得る。
上記の鏡像体過剰率を有するS−HCQ製剤は、米国仮特許出願第63/013,219号及び米国特許第5,314,894号に記載の方法によって作製することができる。
医薬組成物中のS−HCQは、遊離塩基形態又は薬学的に許容可能な塩の形態であり得る。薬学的に許容可能な塩は、硫酸塩、リン酸塩及び塩酸塩であり得るが、これらに限定されない。医薬組成物の特定の例では、S−HCQは硫酸塩である。
治療方法を行うために、エリテマトーデスを患う被験体に100mg〜800mg(例えば100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、700mg及び800mg)のS−HCQの1日用量に相当する量で医薬組成物を投与する。特定の方法では、200mg/日のS−HCQを投与する。
上記の方法では、医薬組成物は顆粒、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、溶液、懸濁液又はシロップの形態であり得る。例示的な医薬組成物は、経口投与用の丸薬の形態である。
顆粒、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、溶液、懸濁液及びシロップは、従来の技法、例えば米国特許出願公開第2018/0194719号に記載の技法によって調製することができる。
上述のように、医薬組成物は、薬学的に許容可能な添加剤を含む。薬学的に許容可能な添加剤は、結合剤、希釈剤、界面活性剤、崩壊剤、滑沢剤/流動促進剤及び着色料を含むが、これらに限定されない調剤の薬学分野で使用される任意の生理的に不活性な添加剤であり得る。具体的な添加剤は、米国特許出願公開第2008/020634号に記載される添加剤であり得る。
上記の方法は、全身性エリテマトーデス又は皮膚エリテマトーデスを患う被験体の治療に用いることができる。ループス腎炎を併発した全身性エリテマトーデスを有する個体の治療も本発明の範囲内である。
更に詳述することなしに、当業者であれば、本明細書の開示に基づき、本開示を最大限に利用することができると考えられる。したがって、以下の具体的な実施例は、単に説明的なものであって、決して本開示の残りの部分を限定するものではないと解釈されるべきである。本明細書で引用される全ての出版物及び特許文献は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
実施例1:酢酸ミリスチン酸ホルボール/イオノマイシンで刺激したPBMCによるIL−17の合成に対するHCQ、S−HCQ及びR−HCQの効果
ヒドロキシクロロキン(HCQ)並びにその純粋な光学異性体のS−ヒドロキシクロロキン(S−HCQ;99.0%の鏡像体過剰率)及びR−ヒドロキシクロロキン(R−HCQ;98.3%の鏡像体過剰率)をin vitro薬力学的アッセイにおいて試験し、酢酸ミリスチン酸ホルボール(PMA)及びイオノマイシンで刺激したヒト末梢血単核細胞(PBMC)においてインターロイキン17(IL−17)産生を阻害する、それらの効力を決定した。
ヒドロキシクロロキン(HCQ)並びにその純粋な光学異性体のS−ヒドロキシクロロキン(S−HCQ;99.0%の鏡像体過剰率)及びR−ヒドロキシクロロキン(R−HCQ;98.3%の鏡像体過剰率)をin vitro薬力学的アッセイにおいて試験し、酢酸ミリスチン酸ホルボール(PMA)及びイオノマイシンで刺激したヒト末梢血単核細胞(PBMC)においてインターロイキン17(IL−17)産生を阻害する、それらの効力を決定した。
ヒトPBMCをATCC(商標)(PCS−800−011(商標))から購入し、供給業者によって推奨されるように解凍した。細胞を10%ウシ胎仔血清(Gibco、10437−028)、10mM HEPES(Gibco、15630−080)及び100U/mLペニシリン/ストレプトマイシン(Gibco、15140−122)を添加したRPMI−1640培地(Gibco、11875−093)において37℃、5%CO2で培養した。
PBMCを96ウェル丸底マイクロプレート(Corning、7007)の各ウェルに106細胞/mlの密度で播種した後、いずれもエタノールに溶解した25μM、50μM又は100μMのHCQ、S−HCQ又はR−HCQの非存在下及び存在下で25ng/ml PMA及び1μg/mlイオノマイシンによって刺激した。培養培地中のエタノールの最終濃度は、0.75%とした。5μMメチルプレドニゾロンで処理したPBMCを陽性対照とした。
48時間又は72時間のインキュベーション後に、細胞培養上清を回収し、分析まで−80℃で保管した。PMA/イオノマイシンで刺激したPBMCによって誘導されたIL−17のレベルを、ヒトIL−17 Quantikine ELISA Kit(R & D systems、D1700)を用い、製品情報に従って分析した。結果を下記表1に示す。
PMA/イオノマイシンで刺激したPBMCによって産生されたIL−17のレベルは、HCQ、S−HCQ及びR−HCQの各々の存在下で48時間又は72時間インキュベートした場合に用量依存的に阻害された。HCQ、S−HCQ又はR−HCQによるIL−17阻害の絶対IC50は、50μM〜100μMであった。PBMCにおいてPMA/イオノマイシンによって誘導されるIL−17産生に対するHCQ、S−HCQ及びR−HCQの阻害率の間に大きな差、すなわち少なくとも20パーセント点の差は見られなかった。
実施例2:薬力学
HCQ、S−HCQ及びR−HCQの薬力学をヒト皮膚エリテマトーデスのモデルであるMRL/lprマウスにおいて試験した。Furukawa et al., 1996, J. Invest. Dermatol. 107;95-100、Furukawa et al., 2009, Autoimmun. Rev. 8:495-499及びShimomatsu et al., 2016, Mod. Rheumatol. 26:744-748を参照されたい。8週齢のMRL/lprマウスをJackson Laboratory(ME,USA)から購入し、恒温恒湿に制御して12時間の明暗サイクルに維持した。動物には水及び食餌を自由摂取させた。使用したS−HCQ及びR−HCQは、上記実施例1に記載の鏡像体過剰率を有するものであった。
HCQ、S−HCQ及びR−HCQの薬力学をヒト皮膚エリテマトーデスのモデルであるMRL/lprマウスにおいて試験した。Furukawa et al., 1996, J. Invest. Dermatol. 107;95-100、Furukawa et al., 2009, Autoimmun. Rev. 8:495-499及びShimomatsu et al., 2016, Mod. Rheumatol. 26:744-748を参照されたい。8週齢のMRL/lprマウスをJackson Laboratory(ME,USA)から購入し、恒温恒湿に制御して12時間の明暗サイクルに維持した。動物には水及び食餌を自由摂取させた。使用したS−HCQ及びR−HCQは、上記実施例1に記載の鏡像体過剰率を有するものであった。
14匹又は15匹のマウスの群を約15週齢から始めてビヒクル(PBS中の10%EtOH)、低用量(20mg/kg)又は高用量(40mg/kg)のHCQ、S−HCQ又はR−HCQで処理した。ビヒクル群及び低用量群のマウスは、15週齢から31週齢まで16週間にわたって1日1回経口で処理した。高用量群のマウスは、15週齢から29週齢まで14週間にわたって1日1回経口で処理した。投与容量は、10mL/kgと一定に保った。
処理したMRL/lprマウスの体重
ビヒクル又は20mg/kgのHCQ、S−HCQ若しくはR−HCQで処理したMRL/lprマウスの体重は、0日目(投与初日)から111日目まで週1回測定した。40mg/kg群の動物の体重は、0日目から90日目まで毎日測定した。平均体重の明らかな差は、ビヒクルと全20mg/kg群との間(図1Aを参照されたい)及びビヒクルと全40mg/kg群との間(図1Bを参照されたい)で観察されなかった。
ビヒクル又は20mg/kgのHCQ、S−HCQ若しくはR−HCQで処理したMRL/lprマウスの体重は、0日目(投与初日)から111日目まで週1回測定した。40mg/kg群の動物の体重は、0日目から90日目まで毎日測定した。平均体重の明らかな差は、ビヒクルと全20mg/kg群との間(図1Aを参照されたい)及びビヒクルと全40mg/kg群との間(図1Bを参照されたい)で観察されなかった。
処理したMRL/lprマウスの生存
生存マウス及び死亡マウスの数を15週齢の投与初日から始めて毎日記録した。投与開始から10週間〜11週間(70日間〜80日間)にわたって生存を観察した。
生存マウス及び死亡マウスの数を15週齢の投与初日から始めて毎日記録した。投与開始から10週間〜11週間(70日間〜80日間)にわたって生存を観察した。
結果を図2A及び図2Bに示す。全観察期間にわたって、S−HCQで処理したマウスは、20mg/kg投与群(図2A)及び40mg/kg投与群(図2B)の両方でビヒクル、HCQ及びR−HCQで処理したマウスと比較して高い生存率を示した。
処理したMRL/lprマウスにおける皮膚病変
MRL/lprマウスにおける炎症及び皮膚病変を、以前に記載されているスコアリングスケールを用いて背側頸部(dorsal neck)、額、鼻及び耳の部位から週2回スコアリングした。Keil et al., 2016, Arthritis Res. Ther. 18:243を参照されたい。簡潔に述べると、皮膚病変を有しない動物をスコア0とし、発赤を伴う僅かな脱毛及び幾つかの散在性病変が認められた動物をスコア1とし、小さな病変部に発赤、痂皮形成及び脱毛が認められた動物をスコア2とした。
MRL/lprマウスにおける炎症及び皮膚病変を、以前に記載されているスコアリングスケールを用いて背側頸部(dorsal neck)、額、鼻及び耳の部位から週2回スコアリングした。Keil et al., 2016, Arthritis Res. Ther. 18:243を参照されたい。簡潔に述べると、皮膚病変を有しない動物をスコア0とし、発赤を伴う僅かな脱毛及び幾つかの散在性病変が認められた動物をスコア1とし、小さな病変部に発赤、痂皮形成及び脱毛が認められた動物をスコア2とした。
初回投与後、ビヒクル群及び低用量群については68日目から111日目まで、高用量群については68日目から90日目までの各群の平均皮膚病変スコアをプロットし、図3Aに示す。データから、20mg/kg及び40mg/kgの両方のS−HCQによる処理がビヒクル並びにHCQ及びR−HCQでの処理と比較してMRL/lprマウスにおける皮膚炎症及び病変の発現の低減について優れていたことが示される。
全試験期間にわたり、各処理について平均皮膚病変スコアを比較することによってデータを再分析した。ビヒクル群及び低用量群については、図3Bに示すように初回投与後68日目から111日目までの皮膚病変スコアを平均し、比較した。ビヒクル群及び高用量群については、図3Cに示すように初回投与後68日目から90日目までの皮膚病変スコアを平均し、比較した。S−HCQのみが低用量及び高用量の両方で試験期間にわたって皮膚病変スコアを有意に低減した。
結果から、S−HCQがMRL/lprマウスにおけるループス様皮膚病変の自然発生の低減について試験した他の処理よりも優れていることが示された。
血中尿素窒素及びクレアチニン濃度
研究の終了時に採取した血液サンプルから血漿を調製した。FUJI DRI−CHEM 4000i機器を製造業者による指示の通りに用い、血漿を血中尿素窒素(BUN)レベル及びクレアチニン濃度について分析した。BUN及びクレアチニンのレベルの上昇は、腎臓機能の障害を示す。結果を図4A及び図4Bに示す。
研究の終了時に採取した血液サンプルから血漿を調製した。FUJI DRI−CHEM 4000i機器を製造業者による指示の通りに用い、血漿を血中尿素窒素(BUN)レベル及びクレアチニン濃度について分析した。BUN及びクレアチニンのレベルの上昇は、腎臓機能の障害を示す。結果を図4A及び図4Bに示す。
BUNレベルは、40mg/kgのS−HCQで処理したMRL/lprマウスにおいて、その他の処理に供した動物と比較して有意に低かった。図4Aを参照されたい。
クレアチニン濃度を見てみると、HCQ(20mg/kg)及びR−HCQ(20mg/kg及び40mg/kg)で処理したマウスにおける濃度がより低かった。図4Bを参照されたい。クレアチニン濃度の最も有意な低下は、40mg/kgのS−HCQで処理した動物で見られた。同図を参照されたい。
実施例3:in vitro心毒性アッセイ
予測されるHCQ、S−HCQ及びR−HCQの心毒性を、ヒトエーテルアゴーゴー(ether-a-go-go)関連遺伝子(hERG)電位依存性カリウムチャネルの活性を阻害するこれらの薬物の能力を決定することによって試験した。薬物によるin vivoでのhERGの阻害は、しばしばトルサードドポアンツ心不整脈及び突然死につながる後天性QT延長症候群を引き起こす可能性がある。本研究に使用したS−HCQ及びR−HCQは、それぞれ99.8%及び98.3%の鏡像体過剰率を有するものであった。
予測されるHCQ、S−HCQ及びR−HCQの心毒性を、ヒトエーテルアゴーゴー(ether-a-go-go)関連遺伝子(hERG)電位依存性カリウムチャネルの活性を阻害するこれらの薬物の能力を決定することによって試験した。薬物によるin vivoでのhERGの阻害は、しばしばトルサードドポアンツ心不整脈及び突然死につながる後天性QT延長症候群を引き起こす可能性がある。本研究に使用したS−HCQ及びR−HCQは、それぞれ99.8%及び98.3%の鏡像体過剰率を有するものであった。
従来のパッチクランプ法を用いて、hERGに対する阻害効果を決定した。ヒトhERG cDNAを安定にトランスフェクトしたヒト胎児腎臓細胞(HEK−293)を、1日〜7日間にわたってコラーゲンコート35mm細胞培養皿にて低密度で平板培養した。単細胞パッチクランプ記録については、細胞内溶液は、130mM KCl、10mM NaCl、1mM MgCl2、10mM EGTA、5mM MgATP及び10mM HEPESを含有するものとした(pHをKOHで7.2に調整)。細胞外溶液は、無細胞溶液(mM):137mM NaCl、4mM KCl、1.8mM CaCl2、1mM MgCl2、10mM D(+)−グルコース及び10mM HEPESを含有するものとした(pHをNaOHで7.4に調整)。全ての測定を室温で行った。
HCQ、S−HCQ、R−HCQを0.3μM、1μM、3μM、10μM及び30μMの濃度で細胞外溶液に添加した。HCQよりも重篤な副作用があることが知られるクロロキン二リン酸塩(CQ)もこれらの濃度で試験した。確認済みのhERG阻害剤であるシサプリドを陽性対照として使用した。
細胞捕捉後に、−80mVの保持電位から+40mVまでの4秒間のステッピングを含むパルスプロトコルを実行し、hERGチャネルを不活性化した。次いで、膜電圧を−50mVまで4秒間ステッピングし戻し、保持電位に戻る前のテール電流を誘発した。このシーケンスを20秒のパルス間隔で繰り返した。電圧プロトコルを、化合物の添加前(陰性対照)及び試験化合物、すなわちHCQ、S−HCQ、R−HCQ、CQ又はシサプリドの添加後(陽性対照)から始めて実験全体を通して適用した。誘発されたピークテール電流の振幅を、実験全体を通して継続的にモニタリングした。各化合物を同じ細胞に5分間、低濃度から高濃度へと順次に適用した。
hERGチャネルのパーセント阻害を、化合物の適用の前後のテール電流の振幅を比較することによって算出し、電流差を対照に対して正規化した。hERGピークテール電流の振幅は、−50mVまでステッピングした際のテール電流を測定することによって算出した。各化合物の添加の前後の電流を測定した。個々の細胞の結果をそれぞれのビヒクル対照に対して正規化し、結果を平均した。パーセント阻害値を用いて、試験した各化合物のIC50を算出した。本アッセイにおける化合物のIC50値が高いほど、hERGの阻害剤としてのその効果が低くなり、ひいては予想されるその心毒性が低くなる。
結果から、HCQ、R−HCQ及びCQのIC50がそれぞれ4.84μM、4.20μM及び0.98μMであることが示された。CQは、HCQ及びR−HCQよりも効果的なhERG機能の阻害剤であり、in vivo副作用を予測するin vitro心毒性アッセイの能力が確認された。
予期せぬことに、S−HCQのIC50は10.96μMであった。S−HCQは、IC50値が最も高いことから、試験した中で最も効果の低いhERG阻害剤である。そのため、S−HCQは、試験した化合物の中で最も低いin vivo心毒性を有することが予想される。
上記の実施例を要約すると、in vitro薬力学的研究(実施例1)によってS−HCQとR−HCQとの間に顕著な差が認められないことが明らかとなった。
一方、MRL/lprマウスにおけるin vivo薬力学的研究(実施例2)では、S−HCQ処理が、より高い生存率及びより低いループス様皮膚病変の発生率をもたらすことが示された。さらに、MRL/lprマウスにおける血漿のBUN及びクレアチニンの濃度は、40mg/kgのS−HCQで処理した動物で最も有意に低下し、この化合物が腎臓機能をより保護することが示された。これらの結果から、ループス患者、特にループス腎炎を併発したループス患者の治療についてS−HCQがHCQ及びR−HCQよりも好ましいことの強い論理的根拠が与えられる。
最後に、S−HCQは、試験した薬物で最も心毒性が低く(実施例3)、ループス患者の治療にHCQ及びR−HCQよりもS−HCQを選択することの上述の論理的根拠が強まった。
一部を上に引用した、以下の参照文献は、本願の背景をより良好に理解するために用いることができる:
Chhonker et al. 2018, J Chromatogr B Analyt Technol Biomed Life Sci. 1072:320-327.
Furukawa et al. 1996, J Invest Dermatol. 107(1):95-100.
Furukawa et al. 2009, Autoimmun Rev. 8(6):495-9.
Jiang et al. 2007, J Immunol. 178(11):7422-31.
Keil et al. 2016, Arthritis Res Ther. 18(1):243.
Knight et al. 2015, Ann Rheum Dis. 74(12):2199-206.
Rupanagudi et al. 2015, Ann Rheum Dis. 74(2):452-63.
Shimomatsu et al. 2016, Mod Rheumatol. 26(5):744-8.
Vugmeyster et al. 2010, MAbs. 2(3):335-46.
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Furukawa et al. 2009, Autoimmun Rev. 8(6):495-9.
Jiang et al. 2007, J Immunol. 178(11):7422-31.
Keil et al. 2016, Arthritis Res Ther. 18(1):243.
Knight et al. 2015, Ann Rheum Dis. 74(12):2199-206.
Rupanagudi et al. 2015, Ann Rheum Dis. 74(2):452-63.
Shimomatsu et al. 2016, Mod Rheumatol. 26(5):744-8.
Vugmeyster et al. 2010, MAbs. 2(3):335-46.
上記の参照文献の内容は、その全体が引用することにより本明細書の一部をなす。
その他の実施形態
本明細書に開示されるあらゆる特徴は、任意の組み合わせで組み合わせることができる。本明細書に開示されるそれぞれの特徴は、同じ目的、同等の目的又は同様の目的を担う代替的な特徴により置き換えることができる。特段の定めがない限り、開示されるそれぞれの特徴は、包括的な一連の同等の特徴又は同様の特徴の1つの例であるにすぎない。
本明細書に開示されるあらゆる特徴は、任意の組み合わせで組み合わせることができる。本明細書に開示されるそれぞれの特徴は、同じ目的、同等の目的又は同様の目的を担う代替的な特徴により置き換えることができる。特段の定めがない限り、開示されるそれぞれの特徴は、包括的な一連の同等の特徴又は同様の特徴の1つの例であるにすぎない。
上記説明から、当業者は本発明の必須の特性を容易に把握することができ、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明に様々な変化及び変更を加えることで、本発明を様々な用途及び条件に適合させることができる。したがって、その他の実施形態も添付の特許請求の範囲の範囲内である。
Claims (24)
- エリテマトーデスを治療する方法であって、エリテマトーデスの治療を必要とする被験体を特定することと、該被験体にS−ヒドロキシクロロキンと薬学的に許容可能な添加剤とを含有する医薬組成物を投与することとを含み、該医薬組成物がR−ヒドロキシクロロキンを本質的に含まない、方法。
- 前記S−ヒドロキシクロロキンが薬学的に許容可能な塩の形態である、請求項1に記載の方法。
- 前記薬学的に許容可能な塩が塩酸塩、硫酸塩又はリン酸塩である、請求項2に記載の方法。
- 前記被験体に投与される前記S−ヒドロキシクロロキンの用量が100mg/日〜800mg/日である、請求項1に記載の方法。
- 前記用量が200mg/日である、請求項4に記載の方法。
- 前記医薬組成物が顆粒、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、溶液、懸濁液又はシロップの形態である、請求項1に記載の方法。
- 前記エリテマトーデスが全身性エリテマトーデスである、請求項1に記載の方法。
- 前記S−ヒドロキシクロロキンが薬学的に許容可能な塩の形態である、請求項7に記載の方法。
- 前記薬学的に許容可能な塩が塩酸塩、硫酸塩又はリン酸塩である、請求項8に記載の方法。
- 前記被験体に投与される前記S−ヒドロキシクロロキンの用量が100mg/日〜800mg/日である、請求項7に記載の方法。
- 前記用量が200mg/日である、請求項10に記載の方法。
- 前記医薬組成物が顆粒、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、溶液、懸濁液又はシロップの形態である、請求項7に記載の方法。
- 前記被験体がループス腎炎を患っている、請求項7に記載の方法。
- 前記S−ヒドロキシクロロキンが薬学的に許容可能な塩の形態である、請求項13に記載の方法。
- 前記薬学的に許容可能な塩が塩酸塩、硫酸塩又はリン酸塩である、請求項14に記載の方法。
- 前記被験体に投与される前記S−ヒドロキシクロロキンの用量が100mg/日〜800mg/日である、請求項13に記載の方法。
- 前記用量が200mg/日である、請求項16に記載の方法。
- 前記医薬組成物が顆粒、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、溶液、懸濁液又はシロップの形態である、請求項13に記載の方法。
- 前記エリテマトーデスが皮膚エリテマトーデスである、請求項1に記載の方法。
- 前記S−ヒドロキシクロロキンが薬学的に許容可能な塩の形態である、請求項19に記載の方法。
- 前記薬学的に許容可能な塩が塩酸塩、硫酸塩又はリン酸塩である、請求項20に記載の方法。
- 前記被験体に投与される前記S−ヒドロキシクロロキンの用量が100mg/日〜800mg/日である、請求項19に記載の方法。
- 前記用量が200mg/日である、請求項22に記載の方法。
- 前記医薬組成物が顆粒、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、溶液、懸濁液又はシロップの形態である、請求項19に記載の方法。
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