JP2021186395A - 歩行アシスト装置 - Google Patents

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JP2021186395A JP2020096303A JP2020096303A JP2021186395A JP 2021186395 A JP2021186395 A JP 2021186395A JP 2020096303 A JP2020096303 A JP 2020096303A JP 2020096303 A JP2020096303 A JP 2020096303A JP 2021186395 A JP2021186395 A JP 2021186395A
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潤 稲田
Jun Inada
洋 五味
Hiroshi Gomi
洋介 池戸
Yosuke Ikedo
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Abstract

【課題】ユーザの下腿部の形状によらず、ユーザに圧迫感を与えずに、固定しやすい歩行アシスト装置を提供する。【解決手段】歩行アシスト装置Aは、下腿部の前面を覆う下腿部装具1と、下腿部装具1の前方に配置され、下腿部装具1に対してピッチ軸方向に延びる第1軸線a1を中心として回動自在な下腿部フレーム3と、下腿部装具1に対する下腿部フレーム3の姿勢を固定するロック機構5とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザの足部に足部を底屈又は背屈させるアシスト力を付与して、ユーザの前後方向の歩行を補助する歩行アシスト装置に関する。
従来、ユーザの足部に装着される足部装具を、ユーザのくるぶし(すなわち、足首関節のピッチ軸)に対応する位置にあるピッチ軸周りに回動させることによって、ユーザの足部に足部を底屈又は背屈させるアシスト力を付与して、ユーザの前後方向の歩行を補助する歩行アシスト装置が知られている。
この種の歩行アシスト装置としては、ユーザの下腿部に巻き付けて固定する面ファスナーで構成されたバンドを、下腿部装具として採用し、その下腿部装具に、下腿部フレームを固定したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−33641号公報
ところで、近年開発された歩行アシスト装置には、駆動ユニット等を下腿部フレームに内蔵させるとともに、その下腿部フレームを、ユーザが歩行アシスト装置を装着している状態でユーザの下腿部の前面に位置させるタイプのものがある。そのような歩行アシスト装置では、付与するアシスト力を安定させるために、下腿部フレームにある程度剛性を持たせる必要がある。
しかし、人間の下腿部の形状は個人によって異なっているので、下腿部フレームの形状が、ユーザの下腿部の形状に対応できていない場合がある。そのような場合、下腿部フレームが剛性を持つ硬い素材で構成されていると、装着状態で、ユーザの下腿部に圧迫感を与えてしまうおそれがあった。
そのような圧迫感を緩和する方法としては、下腿部フレームとユーザの下腿部との間に位置する下腿部装具に、柔軟性を持たせるという方法がある。しかし、その柔軟性が適切でなければ、下腿部装具及び下腿部フレームを、ユーザの下腿部に対して十分に固定できなくなるおそれがあった。ひいては、下腿部フレームから伝達される駆動力が不安定になり、その駆動力に基づくアシスト力が安定しなくなってしまうおそれがあった。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、ユーザの下腿部の形状によらず、ユーザに圧迫感を与えずに、固定しやすい歩行アシスト装置を提供することを目的とする。
本発明の歩行アシスト装置は、
ユーザの足部に前記足部を底屈又は背屈させるアシスト力を付与して、前記ユーザの前後方向の歩行を補助する歩行アシスト装置であって、
前記ユーザの下腿部に装着される下腿部装具と、
前記足部に装着される足部装具と、
前記下腿部装具が取り付けられている下腿部フレームと、
前記足部装具が取り付けられている足部フレームと、
駆動力を生成する駆動源と、
前記足部フレームに接続され、前記駆動源からの駆動力によって前記足部フレームとともに前記足部装具を前記下腿部装具に対して移動させて、前記足部装具を介して前記足部に前記アシスト力を付与する動力伝達機構と、
前記下腿部装具に対する前記下腿部フレームの姿勢を固定するロック機構とを備え、
前記下腿部装具は、少なくとも前記下腿部の前面を覆い、
前記下腿部フレームは、装着状態で前記下腿部装具の前方側に位置する本体部を有し、
前記本体部は、ピッチ軸方向に延びる第1軸線を中心として、前記下腿部装具に回動自在に接続されていることを特徴とする。
このように、本発明の歩行アシスト装置では、下腿部フレームの本体部が、ピッチ軸方向に延びる第1軸線を中心として、ユーザの下腿部の前面を覆う下腿部装具に回動自在に接続されている。また、ロック機構により、下腿部装具に対する下腿部フレームの姿勢を、任意の位置で固定することができる。
これにより、この歩行アシスト装置では、下腿部フレームの姿勢を、下腿部装具に対して、変更して固定することができる。すなわち、下腿部フレームと下腿部装具で構成されている部分の形状を、ユーザの下腿部の前面の形状に応じて、変更することができる。
したがって、この歩行アシスト装置によれば、ユーザの下腿部に固定される部分の形状をそのユーザの下腿部の形状に対応するように変更することができるので、ユーザの下腿部の形状が異なる場合であっても、ユーザに圧迫感を与えることを抑制しつつ、容易に固定することができる。
また、本発明の歩行アシスト装置においては、
前記本体部は、上下方向における上端部又は中央部で、前記第1軸線を中心として、前記下腿部装具の下端部に回動自在に接続されていることが好ましい。
一般に、下腿部フレームは、歩行アシスト装置の構成部材のうちでは、比較的重量の大きい部材である。そのような下腿部フレームが高い位置に位置していると、ユーザの下腿部に対して、その重量に起因するモーメント等が加わりやすくなる。その結果、そのモーメント等に起因する違和感をユーザに与えてしまうおそれがある。
そこで、このように下腿部フレームが下腿部装具に対して下方にずれた位置に位置するように構成すると、その重量の大きい下腿部フレームを、比較的下方に配置することができる。これにより、下腿部フレームの重量に起因してユーザの下腿部に加わる影響を抑制して、ユーザに与える違和感も抑制することができる。
また、本発明の歩行アシスト装置においては、下腿部フレームが下腿部装具に対して下方にずれた位置に位置するように構成されている場合、
前記本体部の下端部の内面側は、装着状態で後方側ほど上方に位置するように湾曲していることが好ましい。
下腿部フレームが下腿部装具に対して下方にずれた位置に位置するように構成されている場合、下腿部フレームの下端部を後方側に回動させると、その下端部がユーザの下腿部の前面に近づくことになる。
そこで、その下端部の内面側をこのような湾曲形状にすると、下腿部フレームの下端部とユーザの下腿部の前面との距離を大きくすることができる。これにより、下腿部フレームを後方側に回動させた場合であっても、その下端部がユーザの下腿部の前面に接触してしまうことを抑制することができる。
また、本発明の歩行アシスト装置においては、
前記下腿部装具の形状は、装着状態で前記ユーザの下腿部の前面を覆う半筒状であり、
前記下腿部装具は、上端部の両側部の各々に取り付けられている一対の第1バックルと、前記第1バックルに連結されている第1ベルトと、下端部の両側部の各々に取り付けられている一対の第2バックルと、前記第2バックルに連結されている第2ベルトとを有し、
前記第1バックルは、ピッチ軸方向に延びる第2軸線を中心として、前記下腿部装具に回動自在に接続され、
前記第2バックルは、ピッチ軸方向に延びる第3軸線を中心として、前記下腿部装具に回動自在に接続されていることが好ましい。
このように構成すると、第1ベルトをユーザの下腿部背面の上方部分(具体的には、ふくらはぎの上部)に掛け渡し、第2ベルトをユーザの下腿部背面の下方部分(具体的には、ふくらはぎの下部)に掛け渡しやすくなる。そして、そのように掛け渡した場合には、第1ベルト及び第2ベルトによって、ユーザの下腿部の筋肉の動作を阻害しにくい。
これにより、ユーザの下腿部に下腿部装具及び下腿部フレームをしっかりと固定した場合であっても、固定するためのベルトによってユーザの下腿部の筋肉の動作を阻害しにくいので、ベルトを介してユーザに与える圧迫感を抑制することができる。
また、本発明の歩行アシスト装置においては、
前記下腿部装具の形状は、装着状態で前記ユーザの下腿部の前面を覆う半筒状であり、
前記下腿部装具の両側部の少なくとも一方は、該下腿部装具の中心軸線に対して接近又は離間するように可撓性を有していることが好ましい。
人間の下腿部の筋肉は、歩行等の運動を行う際に、平面視で膨張及び伸縮するように動作する。そのため、ユーザの下腿部に装着される下腿部装具をその下腿部の周囲を覆う半筒状に構成した場合、ある状態では下腿部装具がユーザの下腿部にしっかりと固定されていたとしても、下腿部の筋肉の動作した他の状態では十分に固定できなくなってしまったり、圧迫感を与えてしまったりたりするおそれがある。
そこで、このように、下腿部装具の両側部の少なくとも一方に、下腿部装具の中心軸線に対して接近又は離間するような可撓性を持たせると、下腿部装具をユーザの下腿部の筋肉の動作に追従して変形させることができる。これにより、下腿部の筋肉が動作した場合であっても、圧迫感を抑制しつつ、固定状態を維持することができる。
また、本発明の歩行アシスト装置においては、
前記第1軸線は、側面視で、装着状態で、前記ユーザのくるぶしに対応する位置と前記足部装具と前記足部フレームとの接続部との間に位置していることが好ましい。
下腿部フレームの回動中心となる第1軸線に対応する位置には、鉛直方向に下腿部フレームの重量が加わる。そこで、その第1軸線の位置をこのような位置にすると、歩行アシスト装置の重量の前後方向のバランスを良好なものにすることができる。ひいては、この歩行アシスト装置を使用している際に、ユーザの下腿部に与えてしまう重量の影響を抑制することができる。
実施形態に係る歩行アシスト装置の側方外側から見た側面図。 図1の歩行アシスト装置の正面図。 図1の歩行アシスト装置の下腿部装具のパッド及び下腿部フレームの内周部材の前面側の形状を示す斜視図。 図1の歩行アシスト装置の下腿部装具のパッド及び下腿部フレームの内周部材の背面側の形状を示す斜視図。 図1の歩行アシスト装置の平面図。 図1の歩行アシスト装置の下腿部フレームを下腿部装具に対して回動させた状態を示す側面図。 図1の歩行アシスト装置を装着したユーザが膝をついた状態を示す側面図。
以下、図面を参照して、実施形態に係る歩行アシスト装置Aについて説明する。この歩行アシスト装置Aは、ユーザUの足部に足部を底屈又は背屈させるアシスト力を付与して、ユーザUの前後方向の歩行を補助する歩行アシスト装置である。
なお、以下の説明においては、ユーザUが歩行アシスト装置Aを装着している状態(以下、「装着状態」という。)で、ユーザUの前方となる方向を「前方」、後方となる方向を「後方」とする。また、正面視で、左右方向において、ユーザUの身体の中心を通るヨー軸側を「内側」、その反対となる側を「外側」という。
そのため、図1及び図2に示す図は、装着状態、且つ、ユーザUが直立しており、ユーザUの足部が底屈又は背屈していない状態(以下、「基準状態」という。)における歩行アシスト装置Aを、側方外側から見た側面図及び正面図である。
図1及び図2に示すように、歩行アシスト装置Aは、ユーザUの脛部前面に装着される下腿部装具1と、ユーザUの足部を収容するシューズ型の足部装具2と、下腿部装具1の前面に取り付けられている下腿部フレーム3と、下腿部フレーム3に接続され、装着状態で足部装具2の側方外側に位置する足部フレーム4と、下腿部装具1に対する下腿部フレーム3の姿勢を固定するロック機構5と、下腿部フレーム3の内部に収容されている駆動ユニット6(駆動源)と、駆動ユニット6及び足部フレーム4に接続されているリンク機構7(動力伝達機構)とを備えている。
下腿部装具1は、ユーザUの脛部前面に当接するパッド10と、パッド10の上端部に取り付けられている一対の第1バックル11と、それらの第1バックル11に連結されている第1ベルト12と、パッド10の下端部に取り付けられている一対の第2バックル13と、それらの第2バックル13に連結されている第2ベルト14とを備えている。
図1、図3及び図4に示すように、パッド10は、装着状態でユーザの脛部(すなわち、下腿部)の前面を覆う半筒状の部材として構成されている。ここで、「半筒状」とは、筒の周方向の一部が開放されている形状を指す。そのため、その基準となる形状は、円筒状に限らず、断面多角形状の筒状等も含まれる。
パッド10の前面の中央部には、ピッチ軸方向に延びる第1軸線a1を中心として、下腿部フレーム3が回動自在に接続されている。パッド10の前面の上端部には、ロック機構5が接続されている。
パッド10の両側部10aの上端部の各々には、ピッチ軸方向に延びる第2軸線a2を中心として、第1バックル11が回動自在に接続されている。第1バックル11に連結されている第1ベルト12の向きは、ユーザUの下腿部の形状に応じて調整される。具体的には、第1ベルト12は、装着状態で、ユーザUのふくらはぎの上部に掛け渡されるように調整される。
パッド10の両側部10aの下端部の各々には、ピッチ軸方向に延びる第3軸線a3を中心として、第2バックル13が回動自在に接続されている。第2バックル13に連結されている第2ベルト14の向きは、ユーザUの下腿部の形状に応じて調整される。具体的には、第2ベルト14は、装着状態で、ユーザUのふくらはぎの下部に掛け渡されるように調整される。
図1及び図2に示すように、足部装具2は、装着状態でユーザUの足部を収容する収容部20と、収容部20の底面側に取り付けられ、装着状態でユーザUの側部の底面を覆うソール部21とを有している。足部装具2は、いわゆるスニーカーとして構成されている。そのため、収容部20は、合成樹脂、布等の柔軟性のある素材によって形成されている。また、ソール部21は、ゴム等のクッション性のある素材で形成されている。
なお、本発明の足部装具は、このようなスニーカー型のものに限定されるものではなく、ユーザの足部に装着され、アシスト力を付与できるような形状のものであればよい。そのため、例えば、足部装具は、ユーザの下腿部下方部分及び足部を収容するブーツ型であってもよいし、足部の上面の一部と下面を覆うサンダル型等であってもよい。
図1及び図2に示すように、下腿部フレーム3は、装着状態でパッド10の前方側に位置してパッド10の前面側を覆う半筒状の本体部30と、本体部30の外側の下縁から下方に向かって延設されている略棒状の延設部31とを有している。
本体部30は、その外周側を形成する外周部材30a(図1及び図2参照)と、その外周部材30aの内周側に配置されている内周部材30b(図3及び図4参照)とによって構成されている。
図1及び図2に示すように、足部フレーム4は、略棒状の部材である。足部フレーム4は、ユーザUの足部の側方外側で、基準状態では前方側ほど下方に位置するように配置されている。
足部フレーム4の一方側の端部は、ピッチ軸方向に伸びる軸線である第4軸線a4を中心として、下腿部フレーム3の延設部31の下端部に回動自在に接続されている。足部フレーム4の他方側の端部は、足部装具2のソール部21に固定されている。また、足部フレーム4の他方側の端部には、リンク機構7が、ピッチ方向の軸線である第5軸線a5を中心として、回動自在に接続されている。
第4軸線a4は、装着状態でユーザUのくるぶしに対応する位置に位置している。第5軸線a5は、基準状態では、足部フレーム4が前方側ほど下方に位置するように配置されているものであるので、側面視(図1参照)で、第4軸線a4よりも前方側、且つ、下方側に位置する。
足部フレーム4の第4軸線a4を中心とした回動(ひいては、足部フレーム4によって導かれる足部装具2の回動)は、第4軸線a4がくるぶしに対応した位置となっているので、ユーザUの足部の底屈又は背屈に近似したものになっている。これにより、ユーザUの足部に対して、足部装具2からスムーズにアシスト力を付与することができるようになっている。
図3に示すように、ロック機構5は、下腿部装具1のパッド10に回動自在に接続されている左右一対の第1固定リンク50と、下腿部フレーム3に回動自在に接続されている左右一対の第2固定リンク51と、第1固定リンク50と第2固定リンク51とを回動自在に接続している連結軸52と、第1固定リンク50と第2固定リンク51との相対的な姿勢を固定するための固定ピン53とを有している。
固定ピン53を開放状態(図3に示す矢印の方向に倒した状態)にすることによって、第1固定リンク50と第2固定リンク51との相対的な回動が可能となる。これにより、下腿部フレーム3は、第1軸線a1を中心として、下腿部装具1に対して回動可能となる。
一方、固定ピン53を固定状態(図3に示す状態)に戻すことによって、第1固定リンク50と第2固定リンク51との相対的な回動ができなくなり、第1固定リンク50と第2固定リンク51との姿勢が固定される。これにより、第1固定リンク50が接続されている下腿部装具1と、第2固定リンク51が接続されている下腿部フレーム3との相対的な姿勢も、固定される。
これにより、歩行アシスト装置Aでは、使用するユーザUの下腿部の形状に合わせて、下腿部装具1に対する下腿部フレーム3の姿勢を、図1に示す状態から図6に示す状態まで無段階で回動させて調整することができるようになっている。なお、その回動可能な範囲は、第1軸線a1を中心として、約5度の範囲となっている。
なお、本発明のロック機構は、このような構成に限定されるものではなく、下腿部装具に対する下腿部フレームの姿勢を固定できるものであればよい。そのため、例えば、部材間の距離を固定自在な伸縮機構を用いてロック機構を構成してもよい。また、下腿部フレーム及び下腿部装具に、係止爪及びそれが係止される係止部のような係合機構を設け、それらでロック機構を構成してもよい。
図1及び図2に示すように、駆動ユニット6は、下腿部フレーム3の下方部分に内蔵されている。駆動ユニット6は、駆動源であり駆動力を生成するアクチュエータ、変速機等によって構成されている。アクチュエータは、その出力軸60がピッチ軸に沿う方向となるように配置されており、その出力軸60の先端部は、下腿部フレーム3の下端部の側方外側から露出している。
本説明においては図示省略しているが、歩行アシスト装置Aは、下腿部フレーム3又は足部フレーム4の内部に、IMUセンサ等のセンサ及び制御装置を備えている。歩行アシスト装置Aでは、センサの検出結果に応じて、制御装置が、ユーザUの歩容を認識するとともに、その認識結果に基づいて駆動ユニット6の動作を制御して、ユーザUの足部に付与するアシスト力を制御する。
リンク機構7は、略棒状の第1駆動リンク70と、第1駆動リンク70よりも長い略棒状の第2駆動リンク71とを備えている。
第1駆動リンク70は、基準状態では、ユーザUの側方外側で、前後方向に延びるように配置されている。第1駆動リンク70は、基準状態で下腿部フレーム3の外周に沿うようにして側方外側に向かって湾曲している。これにより、第1駆動リンク70は、使用している状態でも、他の構成部材に接触しないようになっている。
第1駆動リンク70の前方側の端部は、駆動ユニット6のアクチュエータの出力軸60に接続されている。そのため、第1駆動リンク70は、ピッチ軸方向に延びる軸線である第6軸線a6を中心として、駆動ユニット6を内蔵している下腿部フレーム3に対して、駆動ユニット6からの駆動力に応じて回動自在となっている。
第2駆動リンク71は、ユーザUの足部の側方外側で、基準状態では前方側ほど下方に位置するように配置されている。第2駆動リンク71は、下方ほど側方外側となるように、わずかに湾曲している。これにより、第2駆動リンク71は、使用している状態でも、他の構成部材に接触しないようになっている。
第2駆動リンク71の前方側の端部は、足部フレーム4に、第5軸線a5を中心として、回動自在に接続されている。また、第2駆動リンク71の後方側の端部は、第1駆動リンク70の基準状態で後方側に位置する先端部に、ピッチ軸方向に延びる軸線である第7軸線a7を中心として、回動自在に接続されている。
歩行アシスト装置Aでは、リンク機構7と、下腿部フレーム3の本体部30の下方部分及び延設部31と、足部フレーム4とによって、いわゆる四節リンクが構成されている。
そして、歩行アシスト装置Aでは、その四節リンクを介して駆動ユニット6から伝達された駆動力によって、足部フレーム4とともに足部装具2を下腿部フレーム3(ひいては、下腿部装具1)に対して移動させて、足部装具2を介してユーザUの足部にアシスト力を付与する。そのようにして付与されたアシスト力によって、ユーザUの前後方向の歩行が補助される。
ところで、歩行アシスト装置Aのように、駆動ユニット6等を下腿部フレーム3に内蔵させるとともに、その下腿部フレーム3を装着状態でユーザUの下腿部の前面に位置させる場合、付与するアシスト力を安定させるためには、下腿部フレーム3にある程度剛性を持たせる必要がある。
一方、人間の下腿部の形状は個人によって異なっている。例えば、一般に、人間の下腿部は脛部から足首部に向かって細くなるので、下腿部の前面は下方側ほど後側に位置するように傾斜しているが、その傾斜の度合いは、個人によって異なっている。
そのため、下腿部フレーム3の形状が、ユーザUの下腿部の形状に対応できていない場合がある。そのような場合に、下腿部フレーム3が剛性を持つ硬い素材で構成されていると、装着状態で、ユーザUの下腿部に、圧迫感を与えてしまうおそれがあった。
そのような圧迫感を緩和する方法としては、下腿部フレーム3とユーザUの下腿部との間に位置する下腿部装具1に、柔軟性を持たせるという方法がある。しかし、その柔軟性が適切でなければ、下腿部装具1及び下腿部フレーム3を、ユーザUの下腿部に対して十分に固定できなくなるおそれがあった。ひいては、下腿部フレーム3から伝達される駆動力が不安定になり、その駆動力に基づくアシスト力が安定しなくなってしまうおそれがあった。
そこで、歩行アシスト装置Aでは、下腿部フレーム3の本体部30が、第1軸線a1を中心として、下腿部装具1に回動自在に接続されている。また、ロック機構5により、下腿部装具1に対する下腿部フレーム3の姿勢を、任意の位置で固定することができるようになっている。
これにより、歩行アシスト装置Aでは、下腿部フレーム3の姿勢を、下腿部装具1に対して、変更して固定することができる。すなわち、下腿部フレーム3と下腿部装具1で構成されている部分の形状を、ユーザUの下腿部の前面の形状に応じて、変更することができる。
したがって、歩行アシスト装置Aによれば、ユーザUの下腿部に固定される部分の形状をそのユーザUの下腿部の形状に対応するように変更することができるので、ユーザUの下腿部の形状が異なる場合であっても、ユーザに圧迫感を与えることを抑制しつつ、容易に固定することができる。
なお、歩行アシスト装置Aでは、このようにして下腿部フレーム3を下腿部装具1に対して回動自在に接続しているが、下腿部フレーム3は、下腿部装具1に対して下方にずれた位置に配置されている。そのため、下腿部フレーム3の下端部を後方側に回動させると、その下端部がユーザUの前面に近づくことになる。すなわち、その下端部が、ユーザUの下腿部の前面に接触しやすくなる。
そこで、図4に示すように、歩行アシスト装置Aでは、下腿部フレーム3の本体部30の内周面側を構成している内周部材30bの下端部の内面側を、装着状態で後方側ほど上方に位置するように湾曲させている。
すなわち、湾曲させていない場合に比べて、下腿部フレーム3とユーザUの下腿部の前面との距離が大きくなっている。これにより、下腿部フレーム3を後方側に回動させた場合であっても、その下端部がユーザUの下腿部の前面に接触しにくくなっている。
なお、本発明の下腿部フレームの形状は、このような構成に限定されるものではない。そのため、例えば、下腿部フレームの大きさ、配置位置によっては、その内面側の形状を湾曲させたものとしなくてもよい。
ところで、人間の下腿部の筋肉は、歩行等の運動を行う際に、平面視で膨張及び伸縮するように動作する。そのため、ユーザUの下腿部に到着されるパッド10をその下腿部の周囲を覆う半筒状に構成した場合、ある状態ではパッド10がユーザUの下腿部にしっかりと固定されていたとしても、下腿部の筋肉の動作した他の状態では十分に固定できなくなってしまったり、圧迫感を与えてしまったりたりするおそれがある。
そこで、図5に示すように、歩行アシスト装置Aでは、パッド10の両側部10aに、パッド10の中心軸線caに(厳密には、中心軸線caを含み前後方向に広がる平面に対して)、接近又は離間することができるような可撓性を持たせている。これにより、パッド10をユーザUの下腿部の筋肉の動作に追従して変形させることができるようになっている。
また、そのパッド10を固定するための第1ベルト12及び第2ベルト14は、ふくらはぎの上部及び下部に掛け渡される。これにより、第1ベルト12及び第2ベルト14によっても、下腿部の筋肉の動作が阻害されにくくなっている。
そのため、この歩行アシスト装置Aでは、装着状態でユーザUの下腿部の筋肉が動作した場合であっても、下腿部装具1を構成するパッド10並び第1ベルト12及び第2ベルト14による圧迫感を抑制しつつ、固定状態を維持しやすくなっている。
なお、本発明の下腿部装具は、このような構成に限定されるものではなく、ユーザの下腿部の前面を覆うように装着され、下腿部フレームが回動自在に接続されるものであればよい。
そのため、例えば、パッドを半筒状ではなくユーザの下腿部の周方向全域を覆う筒状としてもよい。また、半筒状とする場合であっても、全体に柔軟性を持たせてもよいし、逆に両側部に柔軟性を持たせなくてもよい。また、例えば、ベルトを連結するバックルは、パッドに回動自在に接続しなくてもよい。また、ベルトは、上下一対の2つではなく、ふくらはぎの上部に掛け渡す1つだけでもよいし、逆に、3つ以上であってもよい。
ところで、下腿部フレーム3には、駆動ユニット6、制御装置、センサ等が内蔵されており、他の構成部材に比べ、比較的重量の大きい部材となっている。そのため、下腿部フレーム3が高い位置に位置していると、ユーザUの下腿部に対して、その重量に起因するモーメント等が加わりやすくなる。その結果、そのモーメント等に起因する違和感をユーザに与えてしまうおそれがある。
また、下腿部フレーム3は、それらを内蔵可能とするために、ある程度のサイズを有している。そのため、そのような下腿部フレーム3が高い位置に位置していると、ユーザUが装着状態で膝をついた場合に、下腿部フレーム3が地面等に接触してしまうおそれがある。
そこで、この歩行アシスト装置Aでは、下腿部フレーム3の本体部30を、その上下方向における中央部で、第1軸線a1を中心として、下腿部装具1のパッド10の下端部に回動自在に接続している。すなわち、下腿部フレーム3が下腿部装具1に対して下方にずれた位置に位置するように構成されている。
これにより、下腿部フレーム3を比較的下方に位置させて、その重量に起因してユーザUの下腿部に加わる影響を抑制して、ユーザUに与える違和感も抑制している。
また、一般に、人間の下腿部は、脛部から足首部に向かって細くなるので、下腿部の前面は、下方側ほど後側に位置するように傾斜している。そのため、下腿部フレーム3を下方に位置させるほど、下腿部フレーム3を後方に位置させることができる。ひいては、図7に示すように、ユーザUが装着状態で膝をついた状態における地面からの距離を大きくして、下腿部フレーム3が地面等に接触しにくくなっている。
また、下腿部フレーム3は重量のある部材であるので、その回動中心となる第1軸線a1に対応する位置が適切な位置でない場合、ユーザUの下腿部に違和感を与えてしまうおそれがある。
そこで、図1及び図3に示すように、歩行アシスト装置Aでは、第1軸線a1を、側面視で、装着状態で、ユーザUのくるぶしに対応する位置(すなわち、第4軸線a4)と足部装具2と足部フレーム4との接続部との間に位置させている。
これにより、歩行アシスト装置Aの重量の前後方向のバランスを良好なものにして、歩行アシスト装置Aを使用している際に、ユーザUの下腿部に与えてしまう重量の影響を抑制している。
なお、本発明の下腿部フレームは、そのような構成に限定されるものではなく、ピッチ軸方向に延びる軸線を中心として、下腿部装具に回動自在に接続されているものであればよい。
そのため、例えば、下腿部フレームの重量がそれほど大きくない場合等には、下腿部フレームを、その上端部又は中央部で、下腿部装具の上端部又は中央部に接続してもよい。また、例えば、第1軸線の位置を、足部装具と足部フレームとの接続部よりも前方に位置させてもよい。
1…下腿部装具、2…足部装具、3…下腿部フレーム、4…足部フレーム、5…ロック機構、6…駆動ユニット(駆動源)、7…リンク機構(動力伝達機構)、10…パッド、10a…両側部、11…第1バックル、12…第1ベルト、13…第2バックル、14…第2ベルト、20…収容部、21…ソール部、30…本体部、30a…外周部材、30b…内周部材、31…延設部、50…第1固定リンク、51…第2固定リンク、52…連結軸、53…固定ピン、60…出力軸、70…第1駆動リンク、71…第2駆動リンク、A…歩行アシスト装置、U…ユーザ、a1…第1軸線、a2…第2軸線、a3…第3軸線、a4…第4軸線、a5…第5軸線、a6…第6軸線、a7…第7軸線、ca…中心軸線。

Claims (6)

  1. ユーザの足部に前記足部を底屈又は背屈させるアシスト力を付与して、前記ユーザの前後方向の歩行を補助する歩行アシスト装置であって、
    前記ユーザの下腿部に装着される下腿部装具と、
    前記足部に装着される足部装具と、
    前記下腿部装具が取り付けられている下腿部フレームと、
    前記足部装具が取り付けられている足部フレームと、
    駆動力を生成する駆動源と、
    前記足部フレームに接続され、前記駆動源からの駆動力によって前記足部フレームとともに前記足部装具を前記下腿部装具に対して移動させて、前記足部装具を介して前記足部に前記アシスト力を付与する動力伝達機構と、
    前記下腿部装具に対する前記下腿部フレームの姿勢を固定するロック機構とを備え、
    前記下腿部装具は、少なくとも前記下腿部の前面を覆い、
    前記下腿部フレームは、装着状態で前記下腿部装具の前方側に位置する本体部を有し、
    前記本体部は、ピッチ軸方向に延びる第1軸線を中心として、前記下腿部装具に回動自在に接続されていることを特徴とする歩行アシスト装置。
  2. 請求項1に記載の歩行アシスト装置において、
    前記本体部は、上下方向における上端部又は中央部で、前記下腿部装具の下端部に接続されていることを特徴とする歩行アシスト装置。
  3. 請求項2に記載の歩行アシスト装置において、
    前記本体部の下端部の内面側は、装着状態で後方側ほど上方に位置するように湾曲していることを特徴とする歩行アシスト装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の歩行アシスト装置において、
    前記下腿部装具の形状は、装着状態で前記ユーザの下腿部の前面を覆う半筒状であり、
    前記下腿部装具は、上端部の両側部の各々に取り付けられている一対の第1バックルと、前記第1バックルに連結されている第1ベルトと、下端部の両側部の各々に取り付けられている一対の第2バックルと、前記第2バックルに連結されている第2ベルトとを有し、
    前記第1バックルは、ピッチ軸方向に延びる第2軸線を中心として、前記下腿部装具に回動自在に接続され、
    前記第2バックルは、ピッチ軸方向に延びる第3軸線を中心として、前記下腿部装具に回動自在に接続されていることを特徴とする歩行アシスト装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の歩行アシスト装置において、
    前記下腿部装具の形状は、装着状態で前記ユーザの下腿部の前面を覆う半筒状であり、
    前記下腿部装具の両側部の少なくとも一方は、該下腿部装具の中心軸線に対して接近又は離間するような可撓性を有していることを特徴とする歩行アシスト装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の歩行アシスト装置において、
    前記第1軸線は、側面視で、装着状態で、前記ユーザのくるぶしに対応する位置と前記足部装具と前記足部フレームとの接続部との間に位置していることを特徴とする歩行アシスト装置。
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