JP2021184423A - 処理装置、計測方法および物品製造方法 - Google Patents

処理装置、計測方法および物品製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エアー圧力の変動による計測誤差を低減するために有利な技術を提供する。【解決手段】処理装置は、計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測、および、前記計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測を行う高さ計測器と、前記高さ計測器による前記第1計測および前記第2計測の結果に影響を与えるエアー圧力を計測する圧力計測器と、前記高さ計測器による前記第1計測の結果および前記圧力計測器による前記エアー圧力の計測の結果に基づいて前記高さ計測器による前記第2計測の結果を補正することによって前記計測対象領域の形状を示す形状情報を得る演算部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、処理装置、計測方法および物品製造方法に関する。
基板の上にパターンを形成するためのパターン形成装置として、インプリント装置および露光装置が知られている。インプリント装置では、基板の上のインプリント材と型とを接触させ該インプリント材を硬化させることによって該インプリント材のパターンが形成される。露光装置では、基板に塗布されたフォトレジストに原版のパターンを転写して潜像を形成し、該潜像を現像することによってレジストパターンが形成される。
インプリント装置では、基板の上のインプリント材と型のパターン面とを接触させる際の基板の表面と型のパターン面との相対姿勢を制御することが重要である。該相対姿勢が不適切であると、基板の上に形成されるパターンの倒れ、型の凹部または基板と型との間の空間に対するインプリント材の充填不良などを引き起こしうる。露光装置では、基板の表面を投影光学系の像面に平行にすることは、基板のショット領域を投影光学系の焦点深度内に制御するために重要である。
特許文献1には、投影光学系を用いた露光装置において、基板の厚さ分布と、基板を保持する保持面の高さ分布とを事前に計測し、それらの計測結果から保持面に保持された基板の表面の高さ分布を求める技術が開示されている。特許文献2には、投影光学系を用いた露光装置において、基板の表面を互いに異なる2つの方向について計測することで、基板の表面の高さ分布を計測するために要する時間を短縮する技術が開示されている。
特開2006−156508号公報 特開2018−22114号公報
基板を保持する基板保持部が搭載された可動体は、ガイド面の上でエアー圧力によって浮上した状態で駆動され位置決めされうる。エアー圧力は、工場設備からパターン形成装置に提供されうる。エアー圧力が変動すると、それによって基板の高さが変動しうる。基板の計測対象領域の複数の計測点について基板の高さを計測することによって基板の形状を計測する処理において、エアー圧力が変動すると、計測された結果には、その圧力変動の影響が現れうる。
本発明は、上記の課題認識を契機としてなされたものであり、エアー圧力の変動による計測誤差を低減するために有利な技術を提供することを目的とする。
本発明の1つの側面は、処理装置に係り、前記処理装置は、計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測、および、前記計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測を行う高さ計測器と、前記高さ計測器による前記第1計測および前記第2計測の結果に影響を与えるエアー圧力を計測する圧力計測器と、前記高さ計測器による前記第1計測の結果および前記圧力計測器による前記エアー圧力の計測の結果に基づいて前記高さ計測器による前記第2計測の結果を補正することによって前記計測対象領域の形状を示す形状情報を得る演算部と、を備えうる。
本発明によれば、エアー圧力の変動による計測誤差を低減するために有利な技術が提供される。
第1実施形態のインプリント装置(処理装置)の構成を示す図。 基板駆動機構の具体的な構成例を示す図。 高さ計測器による第1計測を説明する図。 高さ計測器による第2計測を説明する図。 第1実施形態の計測方法を示す図。 第2実施形態の第1計測を説明する図。 第2実施形態の第2計測を説明する図。 第2実施形態の計測方法を示す図。 第3実施形態のインプリント装置(処理装置)の構成を示す図。 第3実施形態の第1計測を説明する図。 第3実施形態の第2計測を説明する図。 第3実施形態の計測方法を示す図。 第4実施形態の第1計測を説明する図。 第4実施形態の第2計測を説明する図。 第4実施形態の計測方法を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
本発明は、エアー圧力の変動によって計測対象領域の高さあるいは形状の計測結果が影響を受ける種々の処理装置に適用されうる。そのような処理装置は、例えば、インプリント装置または露光装置等のパターン形成装置でありうる。あるいは、そのような処理装置は、例えば、塗布装置、エッチング装置または洗浄装置でありうる。以下では、本発明をインプリント装置に適用した例を説明するが、以下の説明に基づいて本発明を他の処理装置に適用できることは明らかである。
図1には、第1実施形態のインプリント装置101の構成が示されている。インプリント装置101は、基板1のショット領域の上のインプリント材と型41のパターン面とを接触させ該インプリント材を硬化させることによってショット領域の上に該インプリント材のパターンを形成する。インプリント材としては、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する材料(硬化性組成物)が使用される。硬化用のエネルギーとしては、電磁波や熱などが用いられる。電磁波は、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される光、具体的には、赤外線、可視光線、紫外線などを含む。硬化性組成物は、光の照射、或いは、加熱により硬化する組成物である。光の照射により硬化する光硬化性組成物は、少なくとも重合性化合物と光重合開始剤とを含有し、必要に応じて、非重合性化合物又は溶剤を更に含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。インプリント材は、スピンコーターまたはスリットコーターによって基板上に膜状に付与されてもよい。また、インプリント材は、液体噴射ヘッドによって、液滴状、或いは、複数の液滴が繋がって形成された島状又は膜状で基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。基板には、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂などが用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。具体的には、基板は、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどを含む。
インプリント装置101は、型41を用いて基板1の上にインプリント材のパターンを形成するインプリント処理を行う。インプリント処理は、接触工程と、接触工程の後に実行される硬化工程と、硬化工程の後に実行される分離工程とを含みうる。接触工程では、基板1のショット領域の一部分の上のインプリント材と型41のパターン面とを接触させ、その後、インプリント材とパターン面との接触領域をショット領域の全域まで拡大しうる。硬化工程では、基板1のショット領域の上のインプリント材と型41のパターン面とを接触させた状態でインプリント材を硬化させうる。分離工程では、基板1のショット領域の上のインプリント材の硬化物と型41のパターン面とを分離しうる。インプリント装置101は、基板1の上にインプリント材を配置するディスペンサを備えてもよく、その場合、インプリント処理は、接触工程に先立って基板1の上にディスペンサによってインプリント材を配置する配置工程を含みうる。
インプリント装置101は、ガイド面GSの上でエアー圧力によって浮上した可動体21と、可動体21に搭載された基板保持部11と、可動体21を駆動することによって基板1を駆動する基板駆動機構29とを備えうる。基板保持部11は、基板1を真空チャッキング、静電チャッキングまたはメカニカルチャッキング等によって保持しうる。可動体21は、噴射部22(エアーベアリングあるいはエアーガイド)を含み、噴射部22を介してエアーを噴射し、ガイド面GSから可動体21が浮上した状態を維持しながら基板駆動機構29によって水平方向(X、Y方向)に駆動されうる。浮上量は、例えば、数μmでありうる。エアーは、例えばクリーンドライエアーでありうる。エアーは、例えば、インプリント装置101が設置されている工場設備から供給路83を介してインプリント装置101に供給されうる。インプリント装置101は、例えば、供給路83を通して噴射部22に供給されるエアーの圧力を計測する圧力計測器80を備えうる。圧力計測器80は、例えば、可動体21に配置されてもよいし、インプリント装置101と工場設備とを接続する接続部の近傍に配置されてもよいし、他の位置に配置されてもよい。インプリント装置101は、型41を保持する型保持部51と、型保持部51を駆動することによって型41を駆動する型駆動機構61を備えうる。
インプリント装置101は、基板1を基板保持部11の基板保持面の上にロード(搬入)したり、基板保持面の上の基板1をインプリント装置101の外にアンロード(搬出)したりする基板搬送機構31を備えうる。基板搬送機構31は、基板1をその表面に直交する軸(鉛直方向に平行な軸)の周りで回転させる回転機構を含んでもよい。該回転機構は、例えば、複数のロボットハンドのリンク機構が回転することで実現されてもよいし、ロボット自体が回転することで実現されてもよいし、他の機構によって実現されてもよい。該回転機構は、基板1の外周部に設けられたノッチ等のオリエンテーション標示部を用いて回転角度を計測してもよいし、エンコーダ等を用いて回転角度を計測してもよい。
インプリント装置101は、基板1の計測対象領域の高さ(Z方向の位置)を計測する高さ計測器81を備えうる。計測器81は、計測対象領域における複数の計測点の高さを計測しうる。計測対象領域は、基板1の表面の少なくとも一部を含みうる。一例において、高さ計測器81によって高さを計測する水平方向の位置(XY方向)の位置は、基板駆動機構29によって基板1の水平方向の位置を調整することによって調整されうる。高さ計測器81は、例えば、レーザー変位計または分光干渉計でありうるが、他の種類の計測器であってもよい。高さ計測器81は、例えば、基準位置と基板1の計測対象領域との間の距離(例えば、光路長差)を計測するように構成されうる。高さ計測器81は、基板1の計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測、および、基板1の計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測を行うように構成され、あるいは制御されうる。
インプリント装置101は、演算部91を備えうる。演算部91は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略。)などのPLD(Programmable Logic Deviceの略。)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略。)、又は、プログラムが組み込まれた汎用又は専用のコンピュータ、又は、これらの全部または一部の組み合わせによって構成されうる。演算部91は、インプリント装置101を制御する制御部90の全部または一部を構成してもよい。演算部91は、高さ計測器81による第1計測の結果および圧力計測器80による計測の結果に基づいて高さ計測器81による第2計測の結果を補正することによって基板1の計測対象領域の形状を示す形状情報を得る演算を行いうる。
図2には、基板駆動機構29の具体的な構成例が示されている。基板駆動機構29は、可動体21をX方向に関してガイドしながらX方向に駆動する第1駆動機構23と、可動体21をY方向に関してガイドしながらY方向に駆動する第2駆動機構24とを含みうる。可動体21の位置は、不図示の位置計測器によって計測されうる。該位置計測器は、例えば、エンコーダおよびスケールによって構成されうる。制御部90は、該位置計測器により位置計測の結果に基づいて第1駆動機構23および第2駆動機構24を制御することによって可動体21の位置を制御しうる。
図3には、高さ計測器81による基板1の計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測が模式的に示されている。ここで、高さ計測器81によって基板1の計測対象領域における計測点の高さ(Z方向の位置)を計測した結果は、Zw1を含む符号で示され、圧力計測器80によって高さ計測器81と同期して計測されたエアーの圧力は、Pw1で示される。Zw1に付された添え字は、計測対象点の水平方向(XY方向)の位置を示す。
工場設備が提供するエアーの圧力変動は、エアーを供給するためのポンプの性能に依存し、かつ、周期的なものである。工場設備が提供するエアーの圧力変動幅は、工場設備によって異なるが、例えば、数十kPa程度の変動幅を有しうる。半導体製造装置では、工場から供給されるエアーを調圧弁などによって所望の圧力値をよび圧力変動幅内となるよう調圧して使用しうる。高精度な調圧が要求される場合、精密調圧弁などを使用して数kPa程度の圧力変動幅に抑えることができる。
インプリント装置101では、ショット領域毎に基板面と型41のパターン面とが平行になるように型駆動機構61によって型41を傾けた状態で接触工程を実行しうる。そのため、インプリント装置101では、例えば、基板1の計測対象領域の高さ分布(形状)をナノメートルのオーダーで計測することが要求されうる。しかしながら、可動体21の浮上量が工場設備から提供されるエアー圧力の変動の影響を受ける構成では、精密調圧弁で数kPa程度の圧力変動に抑えたとしても、該浮上量は、数十ナノメートルのレンジで変動することがある。また、可動体21または高さ計測器81を支持する構造体も、床からの振動成分の影響を緩和するためにエアーマウント方式で浮いている場合があり、この場合、該構造体も、工場設備から提供されるエアーの圧力変動の影響を受けうる。また、可動体21の駆動に伴う振動を考慮して、高さ計測器82と可動体21とが別々の構造体によって支持される場合においても、どちらか一方が工場設備から提供されるエアーの圧力変動の影響を受ける可能性がある。
図3(A)には、基板1の中心を原点としたXY座標系における1つの計測点(ここでは、原点S0)を計測点として、該計測点における高さの変動を計測した結果が例示されている。原点S0における高さ計測器81による高さの計測結果の変動幅ΔZw1と圧力計測器80による圧力の計測結果の変動幅ΔPw1との間には、極小領域(例えばサブミクロンオーダー)においては、比例関係が成立するとみなすことができる。よって、原点S0における補正係数をK0とすると、(1)式が成り立つ。
ΔZw1_S0 = K0 × ΔPw1_S0 ・・・(1)
可動体21は、ほぼ水平姿勢を維持しながら(1)式に従って高さが変動する。よって、高さ計測器81によって計測された高さを補正するための補正係数をKwとすると、原点S0の1点のみにおける高さを計測した場合の補正係数Kwは、(2)式で表すことができる。
Kw = K0 ・・・(2)
図3(B)には、基板1の中心を原点としたXY座標系における原点S0、X軸上の点S2、S4、Y軸上の点S1、S3を計測点として、該計測点における高さの変動を計測した結果が例示されている。上記と同様に、各計測点における高さ計測器81による高さの計測結果の変動幅ΔZw1と圧力計測器80による圧力の計測結果の変動幅ΔPw1との間には、極小領域においては、比例関係が成立するとみなすことができる。よって、K1、K2、K3、K4を係数とすると、(3)、(4)、(5)、(6)式が得られる。添え字は、計測点を表す。
ΔZw1_S1 = K1 × ΔPw1_S1 ・・・(3)
ΔZw1_S2 = K2 × ΔPw1_S2 ・・・(4)
ΔZw1_S3 = K3 × ΔPw1_S3 ・・・(5)
ΔZw1_S4 = K4 × ΔPw1_S4 ・・・(6)
可動体21の高さは、(1)、(3)、(4)、(5)、(6)式に従って、エアー圧力の変動に追従して変化するので、S0〜S4の5つの計測点の高さを計測した場合の補正係数Kwは、(7)式で表すことができる。ここで、K2_x、K4_xは、計測点S2とS4のX軸座標を表し、K1_yとK3_yは計測点S1とS3のY軸座標を表している。また、X、Yは、前記XY座標系における基板1上の任意の点を表している。
Kw = (K4−K2)÷(K4_x−K2_x)× X
+(K3−K1)÷(K3_y−K1_y)× Y + K0 ・・・(7)
この例では、計測点を原点S0、X軸上のS2、S4、Y軸上のS1、S3としたが、計測点の数および位置は、この例に限定されず、基板1上の任意の点を計測点とすることができる。また、高さ計測器81による第1計測および圧力計測器80によるエアー圧力計測は、エアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われることが望ましい。
図4には、高さ計測器81によって基板1の計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測が模式的に示されている。第2計測における計測対象領域の複数の計測点は、Y方向に平行な複数の列のそれぞれに計測点が配置されるように決定されうる。高さ計測器81による第2計測における計測の結果をZw2(x、y)、高さ計測器81と同期した圧力計測器80による計測の結果をPw2(x、y)とする。Zw2(x,y)は、圧力計測器80によって計測されるエアー圧力の変動に追従して変動するため、エアー圧力の変動が除去された、基板1の計測対象領域における高さの分布Zwt1(x、y)は、(8)式で表される。
Zwt1(x、y) = Zw2(x、y)
− Kw ×(Pw2(x、y)−Pw2(0、0)) ・・・(8)
ここで、Pw2(0、0)は、基板1上のXY座標系における原点(0,0)の高さを計測する際に圧力計測器80によって計測される圧力である。ただし、基板1上の任意の点を基準点とすることができる。また、高さ計測器81による第2計測における複数の計測点の配置(あるいは、基板1の走査方法)は、X方向に平行な複数の列のそれぞれに計測点が配置されるように決定されてもよい。あるいは、高さ計測器81による第2計測における複数の計測点の配置(あるいは、基板1の走査方法)は、XまたはY方向に対して斜め方向の複数の列のそれぞれに計測点が配置されるように決定されてもよい。あるいは、高さ計測器81による第2計測における複数の計測点の配置(あるいは、基板1の走査方法)は、複数の計測点が渦巻き線の上に配置されるように決定されてもよい。
図5には、第1実施形態の計測方法が示されている。図5に示された計測方法は、制御部90によって制御されうる。図5に示された計測方法は、インプリント処理を制御する手順に組み込まれうる。例えば、インプリント装置101の基板保持部11の上に基板1がロードされたことに応じて図5に示された計測方法が実行され、基板1の高さ分布(形状)が許容可能であれば、基板1の複数のショット領域に対するインプリント処理が実行されうる。基板保持部11の上にロードされる基板1は、下地層を有する基板であってもよいし、下地層を有しない基板(例えば、ベアシリコンウェハ)であってもよいし、スーパーフラットネスウェハであってもよい。あるいは、基板保持部11の上にロードされる基板1は、インプリント材が配置された基板であってもよいし、インプリント材が配置されていない基板であってもよい。基板保持部11の上にロードされる基板1は、密着層が配置されていない基板であってもよいし、密着層が配置されているが、その上にインプリント材が配置されていない基板であってもよい。
工程S501では、制御部90は、基板1の計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを高さ計測器81によって計測する第1計測、および、該第1計測に同期して圧力計測器80によってエアー圧力を計測するエアー圧力計測の実行を制御する。第1計測は、基板1の計測対象領域の複数の計測点について行われてもよい。各計測点における計測(サンプリング)の回数は、圧力計測器80によって計測されるエアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われることが望ましい。
工程S502では、制御部90あるいは演算部91は、工程S501における第1計測およびエアー圧力計測の結果に基づいて、補正係数Kwを計算あるいは決定する。工程S503では、制御部90は、基板1の計測対象領域の複数の計測点の高さを高さ計測器81によって計測する第2計測、および、該第2計測に同期して圧力計測器80によってエアー圧力を計測するエアー圧力計測の実行を制御する。工程S504では、制御部90あるいは演算部91は、工程S502で計算あるいは決定した補正係数Kwに基づいて、高さ計測器81による第2計測の結果を補正することによって基板1の計測対象領域の形状を示す形状情報を得る。換言すると、工程S504では、制御部90あるいは演算部91は、高さ計測器81による第1計測の結果および圧力計測器80によるエアー圧力計測の結果に基づいて高さ計測器81による第2計測の結果を補正する。これによって、制御部90あるいは演算部91は、基板1の計測対象領域の形状を示す形状情報を得る。
工程S505では、制御部90は、工程S504で得た形状情報(高さ分布)が許容可能であるかどうかを判断しうる。この判断は、例えば、工程S504で得た形状情報から得られる指標(例えば、基板1の計測対象領域の最大高低差)が予め設定された許容範囲に収まっているかどうかを判定することによって行うことができる。制御部90は、工程S504で得た形状情報(高さ分布)が許容可能であれば、図5に示される計測処理を終了してインプリント処理に進みうる。一方、制御部90は、工程S504で得た形状情報(高さ分布)が許容可能でなければ、不図示のインターフェース等を介して報知を行いうる。工程S501およびS502は、インプリント装置101の設置時、または、定期的なQC工程において実施されてもよい。
工程S501は、計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを高さ計測器81によって計測する第1計測、および、第1計測の結果に影響を与えるエアー圧力を圧力計測器80によって計測するエアー圧力計測を行う第1工程の一例である。第1工程では、第1計測と同期して該エアー圧力計測が行われうる。工程S503は、計測対象領域の複数の計測点の高さを高さ計測器81によって計測する第2計測を行う第2工程の一例である。工程S502および工程S504は、第1工程で得られた結果に基づいて第2工程で得られた結果を補正することによって計測対象領域の形状を示す形状情報を得る第3工程の一例である。第3工程では、第1工程の結果に基づいて工程S502で決定される補正係数および第2計測と同期して行われるエアー圧力計測の結果に基づいて第2計測の結果を補正することによって形状情報を得ることができる。
以下、図6、図7および図8を参照しながら第2実施形態を説明する。第2実施形態として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。第2実施形態の計測方法は、第1工程、第2工程および第3工程を含みうる。第1工程では、計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測、および、第1計測の結果に影響を与えるエアー圧力を計測するエアー圧力計測が行われる。第2工程では、計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測が行われる。第3工程では、第1工程で得られた結果に基づいて第2工程で得られた結果を補正することによって計測対象領域の形状を示す形状情報が得られる。第1工程では、第1計測と同期してエアー圧力計測が行なれ、第3工程では、第1計測の結果に含まれるエアー圧力の変動に起因する周波数成分に基づいて第2計測の結果を補正することによって形状情報を得ることができる。
図6(A)には、第1計測の結果が例示されている。Zw1_S0は、第1計測において高さ計測器81によって任意の計測点(ここでは原点S0)の高さを所定期間にわたって計測した結果を例示している。Fzw1は、演算部91によってZw1_S0を周波数解析した結果(周波数領域に変換した結果)を例示している。Fzw1は、周波数Fzw1_1において振幅のピークAzw1_1を有する。図6(B)には、第1工程で第1計測と同期して行われうるエアー圧力計測の結果が例示されている。Pw1_S0は、第1工程のエアー圧力計測において圧力計測器80によって計測した結果を例示している。Fpw1は、演算部91によってPw1_S0を周波数解析した結果を例示している。Fpw1は、周波数Fpw1_1において振幅のピークApw1_1を有する。
周波数Fpw1_1は、エアー圧力の変動の主要周波数とみなすことができる。ここで、周波数Fzw1は、工場設備のエアー圧力の変動の影響以外にも、インプリント装置101の構成に依存して様々なピークを有しうる。その為、高さ計測器81による第1計測の結果を周波数解析してピークを示す周波数を得たとしても、その周波数がエアー圧力の変動に起因する高さの変動の周波数であるかどうかを判別することができない。一方、圧力計測器80によるエアー圧力計測の結果を周波数解析してピークを示す周波数を得たとしても、その周波数の圧力変動が基板1の計測点の高さの計測結果に影響を及ぼしているかどうかを判別することもできない。
そこで、演算部91は、圧力計測器80によって計測されたエアー圧力の変動の主要周波数Fpw1_1と高さ計測器81によって計測された高さの変動における複数のピークの周波数とを比較しうる。この比較の結果、高さの変動における複数のピークの周波数の1つがエアー圧力の変動の主要周波数Fpw1_1と一致する場合、主要周波数Fpw1_1と一致する周波数をエアー圧力の変動に起因する高さの計測結果の変動の周波数とみなすことができる。
ここで、高さ計測器81によって計測された高さの変動における複数のピークの周波数Fzw1_1のうちエアー圧力の変動の主要周波数Fpw1_1と一致する周波数をFwとする。Fwは、(9)式のように示される。
Fw = Fpw1_1 ・・・(9)
高さ計測器81によって計測された高さの変動における複数のピークの周波数Fzw1_1のいずれも主要周波数Fpw1_1と一致しない場合、基板1の高さ計測においてはエアー圧力の変動の影響はなかったとみなすことができる。ここでは、基板1上の原点S0を第1計測における計測点とした例を示したが、第1計測における計測点は任意に決定されうる。第2実施形態においても、高さ計測器81による第1高さ計測および圧力計測器80によるエアー圧力の計測は、エアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われることが望ましい。1周期未満の場合、本来存在しえない高周波成分が計測結果として加わるために、望ましい結果が得られない可能性がある。
図7(A)、(B)には、高さ計測器81によって基板1の計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測の2つの例が模式的に示されている。第2計測は、基板1の計測対象領域における全ての計測点において、計測時間間隔が一定となるように実施されることが望ましい。これは、第2計測の結果を演算部91で周波数解析する際に計測時間間隔が一定でない場合には所望の計算結果を得られないからである。図7(A)には、高さ計測器81が基板1の複数の計測点における高さを計測する際に可動体21を矩形波状に移動させる例が示されている。図7(B)には、高さ計測器81が基板1の複数の計測点における高さを計測する際に可動体21を渦巻き状に移動させる例が示されている。第2計測における基板1の複数の計測点の配置は、図7(A)、(B)の例に限定されるものではなく、他の配置が採用されてもよい。
演算部91は、高さ計測器81による第2計測によって得られた高さの計測結果を周波数解析して、周波数Fwの成分が含まれているかどうかを判断しうる。そして、高さ計測器81による第2計測によって得られた高さの計測結果に周波数Fwの成分が含まれている場合は、演算部91は、高さ計測器81による第2計測における計測の結果Zw2(x、y)から周波数Fwの成分を除去しうる。これによって、エアー圧力の変動が除去された、基板1の計測対象領域における高さの分布Zwt1(x、y)を得ることができる。
図8には、第2実施形態の計測方法が示されている。図8に示された計測方法は、制御部90によって制御されうる。図8に示された計測方法は、インプリント処理を制御する手順に組み込まれうる。例えば、インプリント装置101の基板保持部11の上に基板1がロードされたことに応じて図8に示された計測方法が実行され、基板1の高さ分布(形状)が許容可能であれば、基板1の複数のショット領域に対するインプリント処理が実行されうる。
工程S801では、制御部90は、基板1の計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを高さ計測器81によって計測する第1計測、および、該第1計測に同期して圧力計測器80によってエアー圧力を計測するエアー圧力計測の実行を制御する。第1計測は、基板1の計測対象領域の複数の計測点について行われてもよい。各計測点における計測(サンプリング)の回数は、圧力計測器80によって計測されるエアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われることが望ましい。
工程S802では、制御部90あるいは演算部91は、工程S801における第1計測およびエアー圧力計測の結果に基づいて、周波数解析によって、エアー圧力の変動の周波数Fwを計算あるいは決定する。工程S803では、制御部90は、基板1の計測対象領域の複数の計測点の高さを高さ計測器81によって計測する第2計測の実行を制御する。工程S804では、制御部90あるいは演算部91は、工程S802で計算あるいは決定した周波数Fwの成分に基づいて、高さ計測器81による第2計測の結果を補正することによって基板1の計測対象領域の形状を示す形状情報を得る。換言すると、工程S804では、制御部90あるいは演算部91は、高さ計測器81による第1計測の結果および圧力計測器80によるエアー圧力計測の結果に基づいて高さ計測器81による第2計測の結果を補正する。これによって、制御部90あるいは演算部91は、基板1の計測対象領域の形状を示す形状情報を得る。
工程S805では、制御部90は、工程S804で得た形状情報(高さ分布)が許容可能であるかどうかを判断しうる。この判断は、例えば、工程S804で得た形状情報から得られる指標(例えば、基板1の計測対象領域の最大高低差)が予め設定された許容範囲に収まっているかどうかを判定することによって行うことができる。制御部90は、工程S804で得た形状情報(高さ分布)が許容可能であれば、図8に示される計測処理を終了してインプリント処理に進みうる。一方、制御部90は、工程S804で得た形状情報(高さ分布)が許容可能でなければ、不図示のインターフェース等を介して報知を行いうる。工程S801およびS802は、インプリント装置101の設置時、または、定期的なQC工程において実施されてもよい。
工程S801は、計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを高さ計測器81によって計測する第1計測、および、第1計測の結果に影響を与えるエアー圧力を圧力計測器80によって計測するエアー圧力計測を行う第1工程の一例である。第1工程では、第1計測と同期して該エアー圧力計測が行われうる。工程S803は、計測対象領域の複数の計測点の高さを高さ計測器81によって計測する第2計測を行う第2工程の一例である。工程S802および工程S804は、第1工程で得られた結果に基づいて第2工程で得られた結果を補正することによって計測対象領域の形状を示す形状情報を得る第3工程の一例である。第3工程では、第1計測の結果に含まれるエアー圧力の変動に起因する周波数成分に基づいて第2計測の結果を補正することによって形状情報を得ることができる。
第1実施形態および第2実施形態では、基板1の計測対象慮域あるいは表面の高さ分布(形状)が計測されるが、これに代えて、基板保持部11の基板保持面の高さ分布(形状)が計測されてもよい。この場合、計測対象領域は、基板保持部11の基板保持面の少なくとも一部を含みうる。
第1実施形態および第2実施形態では、可動体21の高さがエアー圧力の変動によって変動し、これが高さ計測器81による第1計測および第2計測の結果に影響を与える。以下で説明する第3実施形態および第4実施形態では、可動体21によって支持された高さ計測器82によって型41の計測対象領域の高さ分布(形状)が計測される。可動体21の高さがエアー圧力の変動によって変動し、これが高さ計測器82による第1計測および第2計測の結果に影響を与える。
以下、図9、図10、図11および図12を参照しながら第3実施形態を説明する。第3実施形態として言及しない事項は、第1実施形態に従いうる。図9には、第3実施形態のインプリント装置101の構成が示されている。インプリント装置101は、基板1のショット領域の上のインプリント材と型41のパターン面とを接触させ該インプリント材を硬化させることによってショット領域の上に該インプリント材のパターンを形成する。ここで、第1実施形態のインプリント装置101との相違点を説明する。インプリント装置101は、可動体21によって支持された高さ計測器82を備え、高さ計測器82は、例えば、型41の計測対象領域の高さを計測するように構成される。型41の計測対象領域は、例えば、少なくとも型41のパターン面の一部を含みうる。インプリント装置101は、型41を型保持部51にロードしたり、型41を型保持部51からインプリント装置101の外にアンロードしたりする型搬送機構71を備えうる。第3実施形態の計測方法は、第1工程、第2工程および第3工程を含みうる。第1工程では、型41の計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測、および、第1計測の結果に影響を与えるエアー圧力を計測するエアー圧力計測が行われる。第1工程では、第1計測と同期してエアー圧力計測が行われうる。第2工程では、型41の計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測が行われる。第2工程では、第2計測と同期してエアー圧力計測が行われうる。第3工程では、第1工程で得られた結果に基づいて第2工程で得られた結果を補正することによって型41の計測対象領域の形状を示す形状情報が得られる。第3工程では、第1工程の結果に基づいて決定される補正係数および第2計測と同期して行われるエアー圧力計測の結果に基づいて第2計測の結果を補正することによって型41の計測対象領域の形状を示す形状情報を得ることができる。
図10には、高さ計測器82による型41の計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測が模式的に示されている。ここで、高さ計測器82によって型41の計測対象領域における計測点の高さ(Z方向の位置)を計測した結果は、Zm1を含む符号で示され、圧力計測器80によって高さ計測器82と同期して計測されたエアーの圧力は、Pm1で示される。Zm1に付された添え字は、計測対象点の水平方向(XY方向)の位置を示す。
図10(A)には、型41の中心を原点としXY座標系における1つの計測点(ここでは、原点M0)を計測点として、該計測点における高さの変動を計測した結果が例示されている。原点M0における高さ計測器82による高さの計測結果の変動幅ΔZm1と圧力計測器80による圧力の計測結果の変動幅ΔPm1との間には、極小領域(例えばサブミクロンオーダー)においては、比例関係が成立するとみなすことができる。よって、原点M0における補正係数をKm0とすると、(10)式が成り立つ。
ΔZm1_M0 = Km0 × ΔPm1_M0 ・・・(10)
可動体21は、ほぼ水平姿勢を維持しながら(10)式に従って高さが変動する。よって、高さ計測器82によって計測された高さを補正するための補正係数をKmとすると、原点M0の1点のみにおける高さを計測した場合の補正係数Kmは、(11)式で表すことができる。
Km = Km0 ・・・(11)
図10(B)には、型41の中心を原点としたXY座標系における原点M0、X軸上の点M2、M4、Y軸上の点M1、M3を計測点として、該計測点における高さの変動を計測した結果が例示されている。上記と同様に、各計測点における高さ計測器82による高さの計測結果の変動幅ΔZm1と圧力計測器80による圧力の計測結果の変動幅ΔPm1との間には、極小領域においては、比例関係が成立するとみなすことができる。よって、KM1、KM2、KM3、KM4を係数とすると、(12)、(13)、(14)、(15)式が得られる。添え字は、計測点を表す。
ΔZm1_M1 = Km1 × ΔPm1_M1 ・・・(12)
ΔZm1_M2 = Km2 × ΔPm1_M2 ・・・(13)
ΔZm1_M3 = Km3 × ΔPm1_M3 ・・・(14)
ΔZm1_M4 = Km4 × ΔPm1_M4 ・・・(15)
可動体21の高さは、(10)、(12)、(13)、(14)、(15)式に従って、エアー圧力の変動に追従して変化するので、M0〜M4の5つの計測点の高さを計測した場合の補正係数Kmは、(16)式で表すことができる。ここで、KM2_x、K4M_xは、計測点M2MS4のX軸座標を表し、KM1_yとKM3_yは計測点M1とM3のY軸座標を表している。また、X、Yは、前記XY座標系におけるM41上の任意の点を表している。
Km = (KM4−KM2)÷(KM4_x−KM2_x)× X
+(KM3−KM1)÷(KM3_y−KM1_y)× Y + KM0 ・・・(16)
この例では、計測点を原点M0、X軸上のM2、M4、Y軸上のM1、M3としたが、計測点の数および位置は、この例に限定されず、型41上の任意の点を計測点とすることができる。また、高さ計測器82による第1計測および圧力計測器80によるエアー圧力計測は、エアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われることが望ましい。
図11には、高さ計測器82によって型41の計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測が模式的に示されている。第2計測における計測対象領域の複数の計測点は、Y方向に平行な複数の列のそれぞれに計測点が配置されるように決定されうる。高さ計測器82による第2計測における計測の結果をZm2(x、y)、高さ計測器82と同期した圧力計測器80による計測の結果をPm2(x、y)とする。Zm2(x,y)は、圧力計測器80によって計測されるエアー圧力の変動に追従して変動するため、エアー圧力の変動が除去された、型41の計測対象領域における高さの分布Zmt1(x、y)は、(17)式で表される。
Zmt1(x、y) = Zm2(x、y)
− Km ×(Pm2(x、y)−Pm2(0、0)) ・・・(17)
ここで、Pm2(0、0)は、型41上のXY座標系における原点(0、0)の高さを計測する際の圧力計測器80によって計測される圧力である。ただし、型41上の任意の点を基準点とすることができる。また、高さ計測器82による第2計測における複数の計測点の配置は、X方向に平行な複数の列のそれぞれに計測点が配置されるように決定されてもよい。あるいは、高さ計測器81による第2計測における複数の計測点の配置は、XまたはY方向に対して斜め方向の複数の列のそれぞれに計測点が配置されるように決定されてもよい。あるいは、高さ計測器81による第2計測における複数の計測点の配置は、複数の計測点が渦巻き線の上に配置されるように決定されてもよい。
図12には、第3実施形態の計測方法が示されている。図12に示された計測方法は、制御部90によって制御されうる。図12に示された計測方法は、インプリント処理を制御する手順に組み込まれうる。例えば、インプリント装置101の型保持部51に型41がロードされたことに応じて図12に示された計測方法が実行され、型41の高さ分布(形状)が許容可能であれば、基板1の複数のショット領域に対するインプリント処理が実行されうる。型保持部51にロードされる型41は、型保持部51の側に凹部(キャビティ)を有してもよいし有しなくてもよい。
工程S1201では、制御部90は、型41の計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを高さ計測器82によって計測する第1計測、および、該第1計測に同期して圧力計測器80によってエアー圧力を計測するエアー圧力計測の実行を制御する。第1計測は、型41の計測対象領域の複数の計測点について行われてもよい。各計測点における計測(サンプリング)の回数は、圧力計測器80によって計測されるエアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われることが望ましい。
工程S1202では、制御部90あるいは演算部91は、工程S1201における第1計測およびエアー圧力計測の結果に基づいて、補正係数Kmを計算あるいは決定する。工程S1203では、制御部90は、型41の計測対象領域の複数の計測点の高さを高さ計測器82によって計測する第2計測、および、該第2計測に同期して圧力計測器80によってエアー圧力を計測するエアー圧力計測の実行を制御する。工程S1204では、制御部90あるいは演算部91は、工程S1202で計算あるいは決定した補正係数Kmに基づいて、高さ計測器82による第2計測の結果を補正することによって型41の計測対象領域の形状を示す形状情報を得る。換言すると、工程S1204では、制御部90あるいは演算部91は、高さ計測器82による第1計測の結果および圧力計測器80によるエアー圧力計測の結果に基づいて高さ計測器82による第2計測の結果を補正する。これによって、制御部90あるいは演算部91は、型41の計測対象領域の形状を示す形状情報を得る。
工程S1205では、制御部90は、工程S1204で得た形状情報(高さ分布)が許容可能であるかどうかを判断しうる。この判断は、例えば、工程S1204で得た形状情報から得られる指標(例えば、型41の計測対象領域の最大高低差)が予め設定された許容範囲に収まっているかどうかを判定することによって行うことができる。制御部90は、工程S1204で得た形状情報(高さ分布)が許容可能であれば、図12に示される計測処理を終了してインプリント処理に進みうる。一方、制御部90は、工程S1204で得た形状情報(高さ分布)が許容可能でなければ、不図示のインターフェース等を介して報知を行いうる。工程S1201およびS1202は、インプリント装置101の設置時、または、定期的なQC工程において実施されてもよい。
以下、図13、図14および図15を参照しながら第4実施形態を説明する。第4実施形態として言及しない事項は、第2実施形態に従いうる。第4実施形態の計測方法は、第1工程、第2工程および第3工程を含みうる。第1工程では、型41の計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測、および、第1計測の結果に影響を与えるエアー圧力を計測するエアー圧力計測が行われる。第2工程では、型41の計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測が行われる。第3工程では、第1工程で得られた結果に基づいて第2工程で得られた結果を補正することによって型41の計測対象領域の形状を示す形状情報が得られる。第1工程では、第1計測と同期してエアー圧力計測が行なれ、第3工程では、第1計測の結果に含まれるエアー圧力の変動に起因する周波数成分に基づいて第2計測の結果を補正することによって型41の計測対象領域の形状を示す形状情報を得ることができる。
図13(A)には、第1計測の結果が例示されている。Zm1_S0は、第1計測において高さ計測器82によって任意の計測点(ここでは原点M0)の高さを所定期間にわたって計測した結果を例示している。Fzm1は、演算部91によってZw1_M0を周波数解析した結果を例示している。Fzm1は、周波数Fzm1_1において振幅のピークAzm1_1を有する。図13(B)には、第1工程で第1計測と同期して行われうるエアー圧力計測の結果が例示されている。Pm1_M0は、第1工程のエアー圧力計測において圧力計測器80によって計測した結果を例示している。Fpm1は、演算部91によってPm1_M0を周波数解析した結果を例示している。Fpm1は、周波数Fpm1_1において振幅のピークApm1_1を有する。
周波数Fpm1_1は、エアー圧力の変動の主要周波数とみなすことができる。ここで、周波数Fzm1は、工場設備のエアー圧力の変動の影響以外にも、インプリント装置101の構成に依存して様々なピークを有しうる。その為、高さ計測器82による第1計測の結果を周波数解析してピークを示す周波数を得たとしても、その周波数がエアー圧力の変動に起因する高さの変動の周波数であるかどうかを判別することができない。一方、圧力計測器80によるエアー圧力計測の結果を周波数解析してピークを示す周波数を得たとしても、その周波数の圧力変動が基板1の計測点の高さの計測結果に影響を及ぼしているかどうかを判別することもできない。
そこで、演算部91は、圧力計測器80によって計測されたエアー圧力の変動の主要周波数Fpm1_1と高さ計測器81によって計測された高さの変動における複数のピークの周波数とを比較しうる。この比較の結果、高さの変動における複数のピークの周波数の1つがエアー圧力の変動の主要周波数Fpm1_1と一致する場合、主要周波数Fpm1_1と一致する周波数をエアー圧力の変動に起因する高さの計測結果の変動の周波数とみなすことができる。
ここで、高さ計測器82によって計測された高さの変動における複数のピークの周波数Fzm1_1のうちエアー圧力の変動の主要周波数Fpw1_1と一致する周波数をFmとする。Fmは、(18)式のように示される。
Fm = Fpm1_1 ・・・(18)
高さ計測器82によって計測された高さの変動における複数のピークの周波数Fzm1_1のいずれも主要周波数Fpm1_1と一致しない場合、型41の高さ計測においてはエアー圧力の変動の影響はなかったとみなすことができる。ここでは、型41上の原点M0を第1計測における計測点とした例を示したが、第1計測における計測点は任意に決定されうる。第4実施形態においても、高さ計測器82による第1高さ計測および圧力計測器80によるエアー圧力の計測は、エアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われることが望ましい。1周期未満の場合、本来存在しえない高周波成分が計測結果として加わるために、望ましい結果が得られない可能性がある。
図14(A)、(B)には、高さ計測器82によって型41の計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測の2つの例が模式的に示されている。第2計測は、型41の計測対象領域における全ての計測点において、計測時間間隔が一定となるように実施されることが望ましい。これは、第2計測の結果を演算部91で周波数解析する際に計測時間間隔が一定でない場合には所望の計算結果を得られないからである。図14(A)には、高さ計測器81が型41の複数の計測点における高さを計測する際に可動体21を矩形波状に移動させる例が示されている。図14(B)には、高さ計測器81が型41の複数の計測点における高さを計測する際に可動体21を渦巻き状に移動させる例が示されている。第2計測における型41の複数の計測点の配置は、図14(A)、(B)の例に限定されるものではなく、他の配置が採用されてもよい。型41の計測対象領域は、型41のパターン面のみに限定されてもよい。
演算部91は、高さ計測器82による第2計測によって得られた高さの計測結果を周波数解析して、周波数Fmの成分が含まれているかどうかを判断しうる。そして、高さ計測器82による第2計測によって得られた高さの計測結果に周波数Fmの成分が含まれている場合は、演算部91は、高さ計測器82による第2計測における計測の結果Zm2(x、y)から周波数Fmの成分を除去しうる。これによって、エアー圧力の変動が除去された、型41の計測対象領域における高さの分布Zmt1(x、y)を得ることができる。
図15には、第4実施形態の計測方法が示されている。図14に示された計測方法は、制御部90によって制御されうる。図14に示された計測方法は、インプリント処理を制御する手順に組み込まれうる。例えば、インプリント装置101の型保持部51に型41がロードされたことに応じて図15に示された計測方法が実行され、型41の高さ分布(形状)が許容可能であれば、基板1の複数のショット領域に対するインプリント処理が実行されうる。
工程S1501では、制御部90は、型41の計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを高さ計測器82によって計測する第1計測、および、該第1計測に同期して圧力計測器80によってエアー圧力を計測するエアー圧力計測の実行を制御する。第1計測は、型41の計測対象領域の複数の計測点について行われてもよい。各計測点における計測(サンプリング)の回数は、圧力計測器80によって計測されるエアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われることが望ましい。
工程S1502では、制御部90あるいは演算部91は、工程S1501における第1計測およびエアー圧力計測の結果に基づいて、周波数解析によって、エアー圧力の変動の周波数Fmを計算あるいは決定する。工程S1503では、制御部90は、型41の計測対象領域の複数の計測点の高さを高さ計測器82によって計測する第2計測の実行を制御する。工程S1504では、制御部90あるいは演算部91は、工程S1502で計算あるいは決定した周波数Fmの成分に基づいて、高さ計測器82による第2計測の結果を補正することによって型41の計測対象領域の形状を示す形状情報を得る。換言すると、工程S1504では、制御部90あるいは演算部91は、高さ計測器82による第1計測の結果および圧力計測器80によるエアー圧力計測の結果に基づいて高さ計測器82による第2計測の結果を補正する。これによって、制御部90あるいは演算部91は、型41の計測対象領域の形状を示す形状情報を得る。
工程S1505では、制御部90は、工程S1504で得た形状情報(高さ分布)が許容可能であるかどうかを判断しうる。この判断は、例えば、工程S1504で得た形状情報から得られる指標(例えば、型41の計測対象領域の最大高低差)が予め設定された許容範囲に収まっているかどうかを判定することによって行うことができる。制御部90は、工程S1504で得た形状情報(高さ分布)が許容可能であれば、図15に示される計測処理を終了してインプリント処理に進みうる。一方、制御部90は、工程S1504で得た形状情報(高さ分布)が許容可能でなければ、不図示のインターフェース等を介して報知を行いうる。工程S1501およびS1502は、インプリント装置101の設置時、または、定期的なQC工程において実施されてもよい。
工程S1501は、計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを高さ計測器82によって計測する第1計測、および、第1計測の結果に影響を与えるエアー圧力を圧力計測器80によって計測するエアー圧力計測を行う第1工程の一例である。第1工程では、第1計測と同期して該エアー圧力計測が行われうる。工程S1503は、計測対象領域の複数の計測点の高さを高さ計測器82によって計測する第2計測を行う第2工程の一例である。工程S1502および工程S1504は、第1工程で得られた結果に基づいて第2工程で得られた結果を補正することによって計測対象領域の形状を示す形状情報を得る第3工程の一例である。第3工程では、第1計測の結果に含まれるエアー圧力の変動に起因する周波数成分に基づいて第2計測の結果を補正することによって形状情報を得ることができる。
第3実施形態および第4実施形態では、型41の計測対象慮域あるいは表面の高さ分布(形状)が計測されるが、これに代えて、型保持部51の型保持面の高さ分布(形状)が計測されてもよい。この場合、計測対象領域は、型保持部51の型保持面の少なくとも一部を含みうる。
以下、一実施形態の物品製造方法を説明する。物品としてのデバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)を製造する物品製造方法は、上述したインプリント装置を用いて基板(ウェハ、ガラスプレート、フィルム状基板)にパターンを形成する形成工程を含む。さらに、該製造方法は、パターンを形成された基板を処理(例えばエッチング)する処理工程を含みうる。なお、パターンドメディア(記録媒体)や光学素子などの他の物品を製造する場合には、該製造方法は、エッチングの代わりにパターンを形成された基板を加工する他の処理を含み得る。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:基板、41:型、80:圧力計測器、81:高さ計測器、82:高さ計測器、91:演算部、101:インプリント装置

Claims (18)

  1. 計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測、および、前記計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測を行う高さ計測器と、
    前記高さ計測器による前記第1計測および前記第2計測の結果に影響を与えるエアー圧力を計測する圧力計測器と、
    前記高さ計測器による前記第1計測の結果および前記圧力計測器による前記エアー圧力の計測の結果に基づいて前記高さ計測器による前記第2計測の結果を補正することによって前記計測対象領域の形状を示す形状情報を得る演算部と、
    を備えることを特徴とする処理装置。
  2. 前記圧力計測器は、前記第1計測と同期して前記エアー圧力の計測を行い、前記第2計測と同期して前記エアー圧力の計測を行い、
    前記演算部は、前記第1計測の結果および前記第1計測と同期して行われる前記エアー圧力の計測の結果に基づいて補正係数を決定し、前記補正係数および前記第2計測と同期して行われる前記エアー圧力の計測の結果に基づいて前記第2計測の結果を補正することによって前記形状情報を得る、
    ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記高さ計測器による前記第1計測および前記圧力計測器による前記エアー圧力の計測は、前記エアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の処理装置。
  4. 前記圧力計測器は、前記第1計測と同期して前記エアー圧力の計測を行い、
    前記演算部は、前記第1計測の結果に含まれる前記エアー圧力の変動に起因する周波数成分に基づいて前記第2計測の結果を補正することによって前記形状情報を得る、
    ことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  5. 前記演算部は、前記第1計測の結果を周波数解析した結果においてピークを示す周波数と前記第2計測の結果を周波数解析した結果においてピークを示す周波数とが一致する場合に、前記ピークを示す周波数に基づいて前記第2計測の結果を補正することによって前記形状情報を得る、
    ことを特徴とする請求項4に記載の処理装置。
  6. 基板の上のインプリント材に型を接触させ該インプリント材を硬化させる処理を行う、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の処理装置。
  7. 前記計測対象領域は、前記基板の表面の少なくとも一部を含む、
    前記基板は、ガイド面の上で前記エアー圧力によって浮上した可動体に搭載された基板保持部によって保持される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の処理装置。
  8. 前記計測対象領域は、ガイド面の上で前記エアー圧力によって浮上した可動体に設けられ、前記基板を保持する基板保持部の基板保持面の少なくとも一部を含む、
    ことを特徴とする請求項6に記載の処理装置。
  9. 前記計測対象領域は、前記型の表面の少なくとも一部を含み、
    前記計測器は、ガイド面の上で前記エアー圧力によって浮上した可動体によって支持される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の処理装置。
  10. 計測対象領域の少なくとも1つの計測点の高さを計測する第1計測、および、前記第1計測の結果に影響を与えるエアー圧力を計測するエアー圧力計測を行う第1工程と、
    前記計測対象領域の複数の計測点の高さを計測する第2計測を行う第2工程と、
    前記第1工程で得られた結果に基づいて前記第2工程で得られた結果を補正することによって前記計測対象領域の形状を示す形状情報を得る第3工程と、
    を含むことを特徴とする計測方法。
  11. 前記第1工程では、前記第1計測と同期して前記エアー圧力計測を行い、
    前記第2工程では、前記第2計測と同期して前記エアー圧力計測を行い、
    前記第3工程では、前記第1工程の結果に基づいて決定される補正係数および前記第2計測と同期して行われる前記エアー圧力計測の結果に基づいて前記第2計測の結果を補正することによって前記形状情報を得る、
    ことを特徴とする請求項10に記載の計測方法。
  12. 前記第1工程は、前記エアー圧力の変動の少なくとも1周期にわたって行われる、
    ことを特徴とする請求項11に記載の計測方法。
  13. 前記第1工程では、前記第1計測と同期して前記エアー圧力計測を行い、
    前記第3工程では、前記第1計測の結果に含まれる前記エアー圧力の変動に起因する周波数成分に基づいて前記第2計測の結果を補正することによって前記形状情報を得る、
    ことを特徴とする請求項10に記載の計測方法。
  14. 前記第3工程では、前記第1計測の結果を周波数解析した結果においてピークを示す周波数と前記第2計測の結果を周波数解析した結果においてピークを示す周波数とが一致する場合に、前記ピークを示す周波数に基づいて前記第2計測の結果を補正することによって前記形状情報を得る、
    ことを特徴とする請求項13に記載の計測方法。
  15. 前記第1工程、前記第2工程および前記第3工程は、基板の上のインプリント材に型を接触させ該インプリント材を硬化させる処理を行うインプリント装置において実施され、
    前記計測対象領域は、前記基板の表面の少なくとも一部を含む、
    前記基板は、ガイド面の上で前記エアー圧力によって浮上した可動体に搭載された基板保持部によって保持される、
    ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の計測方法。
  16. 前記第1工程、前記第2工程および前記第3工程は、基板の上のインプリント材に型を接触させ該インプリント材を硬化させる処理を行うインプリント装置において実施され、
    前記計測対象領域は、ガイド面の上で前記エアー圧力によって浮上した可動体に設けられ前記基板を保持する基板保持部の基板保持面の少なくとも一部を含む、
    ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の計測方法。
  17. 前記第1工程、前記第2工程および前記第3工程は、基板の上のインプリント材に型を接触させ該インプリント材を硬化させる処理を行うインプリント装置において実施され、
    前記計測対象領域は、前記型の表面の少なくとも一部を含み、
    前記第1工程および前記第2工程で前記計測対象領域の高さを計測する計測器は、ガイド面の上で前記エアー圧力によって浮上した可動体によって支持される、
    ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1項に記載の計測方法。
  18. 請求項6乃至9のいずれか1項に記載の処理装置を用いて基板の上にパターンを形成する形成工程と、
    前記形成工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する処理工程と、
    を含み、前記処理工程を経た前記基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。
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