JP2021184370A - 燃料電池セル - Google Patents
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Abstract
【課題】耐燃性に優れた燃料電池セルを提供する。【解決手段】膜電極接合体8と、微多孔質層で塗工されている、膜電極接合体8を挟む一対のカソードガス拡散層4及びアノードガス拡散層5と、導電性を有し、一対のカソードガス拡散層4及びアノードガス拡散層5を挟む一対のカソードセパレータ22及びアノードセパレータ32と、を備え、JIS K7201−2:2007に準拠して測定される、膜電極接合体8の酸素指数が15%以上であり、かつ、カソードガス拡散層4及びアノードガス拡散層5の酸素指数が90%以上である。【選択図】図1
Description
本発明は、燃料電池セルに関する。
近年、高効率のエネルギー変換装置として、燃料電池が注目を集めている。中でも、電解質としてイオン伝導性を有する高分子電解質膜を用いる固体高分子形燃料電池は、定置用、車両用、携帯用等の電源として注目されている。燃料電池は、基本形態として、膜電極接合体が反応ガスを拡散させるためのガス拡散層によって挟持され、さらにガス流路を備えたセパレータによって挟持された形態を持ち、それは燃料電池セルとも称される。
上記のような燃料電池セルとして、例えば、下記特許文献1には、高分子電解質膜と、該高分子電解質膜の一面側に設けられた第1触媒層と、該第1触媒層の該高分子電解質膜と接しない側に設けられた第1拡散層と、該高分子電解質膜の他面側に設けられた第2触媒層と、該第2触媒層の該高分子電解質膜と接しない側に設けられた第2拡散層とを有する燃料電池セルが開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載されるような燃料電池に用いられている触媒層や高分子電解質膜を備える膜電極接合体は、水素やプラチナナノ粒子を用いていることや、触媒及びポリマー電解質で構成されていることから、耐燃性を向上させる必要が高い。つまり、燃料電池が万一火に曝されるような場合にあっても、膜電極接合体に対して延焼を抑制させる耐燃性を付与する需要がある。燃料電池は、車載用、定置用のいずれであっても、このような耐燃性を付与することは、安全を確保するために重要である。
そこで、本発明は、耐燃性に優れた燃料電池セルを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池セルは、膜電極接合体と、微多孔質層で塗工されている、膜電極接合体を挟む一対のガス拡散層と、導電性を有し、一対のガス拡散層を挟む一対のセパレータとを備え、JIS K7201−2:2007に準拠して測定される、膜電極接合体の酸素指数が15%以上であり、かつ、ガス拡散層の酸素指数が90%以上である。
本発明によれば、耐燃性に優れた燃料電池セルを提供することが可能となる。
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは同一又は同様の構成を有する。
図1を参照し、実施形態に係る燃料電池セルの構成について説明する。燃料電池セル40は、固体高分子型燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell:PEFC)であり、発電部を構成する膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly:MEA)8を、それをカソード側に配されるカソードガス拡散層4、及びアノード側に配されるアノードガス拡散層5(以下、カソードガス拡散層4とアノードガス拡散層5とを区別しない場合には、単にガス拡散層(Gas Diffusion Layer:GDL)という。)とで挟持して、接合することで主要な構成要素としている。ガス拡散層は、膜電極接合体8を挟持するものであれば接合しなくともよいが、接合して挟持するものであることが、酸素指数が比較的低い膜電極接合体8を大気中に曝さない観点から好ましい。
ガス拡散層で挟持された膜電極接合体8を、カソード側に配され、酸化剤(空気)ガス流路21を備えたカソードセパレータ22及び燃料(水素)ガス流路31を備えたアノードセパレータ32(以下、カソードセパレータ22とアノードセパレータ32とを区別しない場合には、単にセパレータという。)とで挟持し、加圧締結することで、1つの燃料電池セル40としている。
膜電極接合体8は、電解質膜1と、該電解質膜1の一方の面に接するカソード触媒層2と、電解質膜1の他方の面に接するアノード触媒層3(以下、カソード触媒層2とアノード触媒層3とを区別しない場合には、単に触媒層という。)とを有する。
カソードガス拡散層4のカソード触媒層2と反対側の面にはカソードセパレータ22が接しており、アノードガス拡散層5のアノード触媒層3と反対側の面にはアノードセパレータ32が接している。カソード触媒層2とカソードガス拡散層4とでカソード電極が構成され、アノード触媒層3とアノードガス拡散層5とでアノード電極が構成される。
電解質膜1は、特に限定されないが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸PTEF等である多孔質膜に、電解質が含浸されてなる多孔質補強層を備える。用いる電解質は、プロトン伝動性を有し、電子絶縁性であり、ガス不透過性であれば特に制限はないが、一例として、フッ素化アイオノマーが挙げられる。
カソード触媒層2は、カソードの発電反応に寄与するものであり、プロトン伝導性をもつ電解質成分と、触媒と、カーボン微粒子(導電性物質)とを有しており、プロトン伝導性、触媒活性、導電性を有する。アノード触媒層3はアノードの発電反応に寄与するものであり、プロトン伝導性をもつ電解質成分と、触媒と、カーボン微粒子(導電性物質)とを有しており、プロトン伝導性、触媒活性、導電性を有する。
ガス拡散層は、ガス透過性と電子伝導性を合わせ備えるものであり、カーボンペーパー又はカーボンクロスのような多孔性カーボン支持体が主に用いられる。また、ガス拡散層は発電時に生成する水の排水性を良好にするために高い撥水性を備えるため、微多孔質層(Micro Porous Layer:MPL)で塗工されている。具体的には、カーボンペーパー又はカーボンクロスの表面にPTFE等の樹脂溶液をコーティングした後、乾燥させる撥水化処理が施されている。ガス拡散層のサイズは、膜電極接合体8のサイズよりも大きいことが、酸素指数が比較的低い膜電極接合体8を大気中に曝さない観点から好ましい。
ガス拡散層の酸素指数は90%以上であり、好ましくは95%以上であり、より好ましくは100%以上である。酸素指数がこのような範囲にあることにより、燃料電池の耐燃性に優れる。酸素指数がこのような範囲にあるガス拡散層を得るためには、多孔性カーボン支持体に対する微多孔質層の割合を、燃料電池の性能に影響を与えない限度で増大させたり、微多孔質層のコーティングにおける樹脂溶液の材質に耐燃性の高いものを選択すればよい。
膜電極接合体8の酸素指数は15%以上であり、好ましくは20%以上であり、より好ましくは30%以上である。酸素指数がこのような範囲にあることにより、燃料電池の耐燃性に優れる。酸素指数がこのような範囲にある膜電極接合体を得るためには、上記のような酸素指数のガス拡散層を用い、電解質膜1に対するガス拡散層の割合を、燃料電池の性能に影響を与えない限度で増大させればよい。
上記「酸素指数」は、JIS K7201−2:2007に準拠して測定される。より具体的には、後述する「測定条件」で測定される。
セパレータは、導電性を有し、燃料電池に使用されものであれば特に限定されない。例えば、炭素繊維を高濃度に含有し、樹脂との複合材からなるカーボンセパレータや、金属材料を用いた金属セパレータ等を用いることができる。金属セパレータとしては、耐腐食性に優れた金属材料からなるものや、表面をカーボンや耐腐食性に優れた金属材料等で被覆し、耐腐食性を高めるコーティングが施されたもの等が挙げられる。
以下、実施例によって実施形態を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
図1に示す各構成要素の性能を評価するために、下記のとおりに4種のサンプルを用意して、下記「測定条件」に従って酸素指数(%)を測定した。結果を表1に示す。
アノードMEGA:膜電極接合体8の一面にカソードガス拡散層4を接合したもの
カソードGDL:カソードガス拡散層4
アノードGDL:アノードガス拡散層5
MEA:膜電極接合体8
アノードMEGA:膜電極接合体8の一面にカソードガス拡散層4を接合したもの
カソードGDL:カソードガス拡散層4
アノードGDL:アノードガス拡散層5
MEA:膜電極接合体8
測定条件
規格:JIS K7201−2:2007
機種:ON−2M(スガ試験機社製)
温度:23℃
湿度:51〜54%RH
形状:サンプル名「MEA」の場合はIII型(90mm×10mm×0.15mm)を用い、サンプル名「MEA」の場合はIV型(140mm×20mm×0.01mm)を用いた。
酸素指数(%)は、材料が燃焼を持続するのに最低限必要な酸素濃度を体積%で表した指標である。ここで、サンプル名「アノードMEGA」、「MEA」の酸素指数(%)は、JIS K7201で規定される燃焼挙動(試験片の燃焼時間が180秒を超える、又は、試験片頭部から下50mmを超える)を示す酸素濃度を示した。
規格:JIS K7201−2:2007
機種:ON−2M(スガ試験機社製)
温度:23℃
湿度:51〜54%RH
形状:サンプル名「MEA」の場合はIII型(90mm×10mm×0.15mm)を用い、サンプル名「MEA」の場合はIV型(140mm×20mm×0.01mm)を用いた。
酸素指数(%)は、材料が燃焼を持続するのに最低限必要な酸素濃度を体積%で表した指標である。ここで、サンプル名「アノードMEGA」、「MEA」の酸素指数(%)は、JIS K7201で規定される燃焼挙動(試験片の燃焼時間が180秒を超える、又は、試験片頭部から下50mmを超える)を示す酸素濃度を示した。
大気中の酸素濃度は約21%であるため、酸素指数が21%超を示すものであれば、大気下で延焼し難いことを示す。したがって、表1に示すとおりサンプル名「MEGA」は34.7%であり、このような膜電極接合体を備える燃料電池セルは、耐燃性に優れることが分かる。
40…燃料電池セル、1…電解質膜、2…カソード触媒層、3…アノード触媒層、4…カソードガス拡散層、5…アノードガス拡散層、8…膜電極接合体(MEA)、21…酸化剤(空気)ガス流路、22…カソードセパレータ、31…燃料(水素)ガス流路、32…アノードセパレータ
Claims (1)
- 膜電極接合体と、
微多孔質層で塗工されている、前記膜電極接合体を挟む一対のガス拡散層と、
導電性を有し、前記一対のガス拡散層を挟む一対のセパレータと、を備え、
JIS K7201−2:2007に準拠して測定される、前記膜電極接合体の酸素指数が15%以上であり、かつ、前記ガス拡散層の酸素指数が90%以上である、燃料電池セル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020089836A JP2021184370A (ja) | 2020-05-22 | 2020-05-22 | 燃料電池セル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020089836A JP2021184370A (ja) | 2020-05-22 | 2020-05-22 | 燃料電池セル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021184370A true JP2021184370A (ja) | 2021-12-02 |
Family
ID=78767507
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020089836A Pending JP2021184370A (ja) | 2020-05-22 | 2020-05-22 | 燃料電池セル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021184370A (ja) |
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2020
- 2020-05-22 JP JP2020089836A patent/JP2021184370A/ja active Pending
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