JP2021183868A - 中間媒体式熱交換器 - Google Patents

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【課題】コストを抑制することが可能な中間媒体式熱交換器を提供する。【解決手段】中間媒体式熱交換器1は、第1のチャンバ10cと第1の伝熱管10dとを有する中間媒体蒸発器E1と、第2のチャンバ20cと第2の伝熱管20dとを有する液化ガス気化器E2と、第1の連通管30と、第2の連通管40と、を備える。中間媒体式熱交換器1の空間内には、中間媒体が封入されている。第1の連通管30は、第1気化器側開口部32と、第1蒸発器側開口部31と、を有する。第2の連通管40は、第2のチャンバ20c内における液状の中間媒体LMの液面よりも下側の位置で開口する第2気化器側開口部42と、第1のチャンバ10c内で開口する第2蒸発器側開口部41と、液状の中間媒体LMが溜められ第2の連通管40を液封する液溜め部44と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、中間媒体式熱交換器に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、液化天然ガス(LNG;Liquefied Natural Gas)等の低温液化ガスを気化させる装置として、中間媒体を循環させながら熱源媒体からの熱を、中間媒体を介して低温液化ガスに伝熱する中間媒体式熱交換器が知られている。
特許文献1に開示されている中間媒体式熱交換器は、図10に示されているように、中間媒体のケーシングであるチャンバ80と伝熱管88、93とにより構成されており、中間媒体蒸発部81とLNG気化部82とを備えている。
具体的には、中間媒体蒸発部81は、チャンバ80の下部80bと、下部80bに通されている直管状の伝熱管88と、を備えている。LNG気化部82は、チャンバ80の上部80tと、上部80tに通されているU字状の伝熱管93と、を備えている。下部80bと上部80tとにより、1つのチャンバ80が形成されている。チャンバ80の中には、中間媒体が封入されている。伝熱管88には熱源媒体である海水が流れる。伝熱管93にはLNGが流れる。チャンバ80内に溜まっている中間媒体は、伝熱管88を介して海水によって加熱されてガス状の中間媒体GMとなる。このガス状の中間媒体GMは、伝熱管93を介してLNGによって冷やされて液状の中間媒体LMとなる。これにより、中間媒体は、チャンバ80の中を気体、液体間で相転移しながら循環する。
特開2017−120125公報
前記中間媒体式熱交換器は、中間媒体のケーシングである1つのチャンバ80と、その上部80tに通される伝熱管88と、下部80bに通される93と、により構成されている。このため、前記中間媒体式熱交換器は、汎用のシェルアンドチューブ型の熱交換器により製造することができず、専用に設計されて製造する必要がある。このため、コストが増大する虞があった。
そこで、本発明の目的は、コストを抑制することが可能な中間媒体式熱交換器を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、本発明者らは、LNG気化部(以下「液化ガス気化器」という。)と、中間媒体蒸発部(以下「中間媒体蒸発器」という。)と、について、別個の2つのシェルアンドチューブ型の熱交換器を用いることとした。そして、前記2つのシェルアンドチューブ型の熱交換器(液化ガス気化器及び中間媒体蒸発器)を、第1の連通管と第2の連通管とにより互いに連通することとした。
しかし、この構成においては、液状の中間媒体が第2の連通管を通じて液化ガス気化器から中間媒体蒸発器へ流れるものの、中間媒体蒸発器で気化したガス状の中間媒体が第2の連通管に流れ込むおそれがある。すなわち、第2の連通管の中での液状の中間媒体の流れがガス状の中間媒体によって阻害される現象、いわゆるフラッディング現象が発生するおそれがある。この現象により、中間媒体式熱交換器全体での中間媒体の循環量が低下し、中間媒体式熱交換器としての性能が低下するおそれがある。
そこで、本発明者らは、第2の連通管を液封すること、又は、流入抑止部材を設けることに想到した。具体的には、次のとおりである。
本発明の一局面に係る中間媒体式熱交換器は、中空状の第1のチャンバと、前記第1のチャンバ内を通過するように配置され熱源媒体が流入する第1の伝熱管と、を有する中間媒体蒸発器と、前記第1のチャンバよりも下方に配置される中空状の第2のチャンバと、前記第2のチャンバ内を通過するように配置され低温液化ガスが流入する第2の伝熱管と、を有する液化ガス気化器と、前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを相互に連通する第1の連通管と、前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを相互に連通する第2の連通管と、を備える。前記第1のチャンバ、前記第2のチャンバ、前記第1の連通管及び前記第2の連通管による空間内には中間媒体が封入されている。前記第1のチャンバ内の液状の中間媒体は、前記第1の伝熱管を介して前記熱源媒体に加熱されて気化し、ガス状の中間媒体になる。前記第2のチャンバ内のガス状の中間媒体は、前記第2の伝熱管を介して前記低温液化ガスに冷やされて凝縮し、液状の中間媒体になる。前記第1の連通管は、前記第2のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも上側の位置で開口する第1気化器側開口部と、前記第1のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも上側の位置で開口する第1蒸発器側開口部と、を有する。そして、前記第2の連通管は、前記第2のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも下側の位置で開口する第2気化器側開口部と、前記第1のチャンバ内で開口する第2蒸発器側開口部と、前記液状の中間媒体が溜められ前記第2の連通管を液封する液溜め部と、を有する。
中間媒体式熱交換器では、第1のチャンバ内に溜まった液状の中間媒体は、第1のチャンバ内で第1の伝熱管を介して熱源媒体によって加熱されて気化し、ガス状の中間媒体になる。ガス状の中間媒体は、第1の連通管を通じて上昇し、液化ガス気化器の第2のチャンバ内に流入する。そして、第2のチャンバ内において、ガス状の中間媒体は、第2の伝熱管を介して、低温液化ガスを加熱することによって、低温液化ガスを気化させる。このとき、ガス状の中間媒体は、低温液化ガスに冷やされて凝縮し、再び液状の中間媒体になる。そして、第2のチャンバ内に溜まった液状の中間媒体は、第2の連通管を通じて、第1のチャンバ内に流入する。この一連の動作を繰り返すことによって、中間媒体式熱交換器では、中間媒体の循環を通じて、熱源媒体から低温液化ガスに熱伝達がされる。
さらに、中間媒体式熱交換器では、中間媒体蒸発器が第1のチャンバを有し液化ガス気化器が第2のチャンバを有しており、第1のチャンバ内と第2のチャンバ内とが第1の連通管と第2の連通管とで相互に連通されている。したがって、中間媒体式熱交換器は、専用に設計されることを必要とせず、汎用の熱交換器によって構成することができる。このため、コストを抑制することができる。
さらに、中間媒体式熱交換器では、第2の連通管を液封する液溜め部を有するので、中間媒体蒸発器の第1のチャンバ内で気化したガス状の中間媒体は、液溜め部を通過できない。したがって、第2の連通管には、液状の中間媒体が第2のチャンバから第1のチャンバに流れるのみであるため、第2の連通管の中でフラッディング現象が発生することが抑制される。
中間媒体式熱交換器の好ましい態様として、前記第2の連通管は、前記第2気化器側開口部から下方に延びる上側管部と、前記第2蒸発器側開口部から上方に延び且つ上端部が前記上側管部の下端部よりも上方に位置する下側管部と、を更に有してもよい。この場合において、前記液溜め部は、前記上側管部の前記下端部が前記液状の中間媒体に浸かるように前記液状の中間媒体を溜める形状に形成されていてもよい。
この態様に係る中間媒体式熱交換器では、第2のチャンバ内で凝縮した液状の中間媒体は、第2の連通管の上側管部の下端部から液溜め部に流出し、液溜め部から下側管部の上端部に流入して、第1のチャンバに流れる。このとき、液溜め部において、下側管部の上端部と上側管部の下端部との間で、液状の中間媒体が一定量溜まった状態が維持される。そして、上側管部の下端部は、下側管部の上端部よりも下方に位置するので、第1のチャンバ内で気化したガス状の中間媒体が下側管部を上昇したとしても、ガス状の中間媒体は、上側管部の下端部に向かうことができない。したがって、第2の連通管の中でフラッディング現象が発生することが抑制される。
中間媒体式熱交換器の好ましい態様として、前記液溜め部は、前記液状の中間媒体を溜める空間を形成し、底面が前記上側管部の前記下端部の下側に位置し、下向きに凸の底部と、前記空間に溜められた前記液状の中間媒体を前記下側管部の上端部に導く空間を形成する天部と、を有してもよい。
この態様に係る中間媒体式熱交換器では、第2のチャンバ内で凝縮した液状の中間媒体は、第2の連通管の上側管部に流入し、上側管部の下端部から流出して、底面が上側管部の下端部の下側に位置し下向きに凸の底部が形成する空間に溜まる。この状態で、第2のチャンバ内の液状の中間媒体がさらに第2の連通管の上側管部に流入すると、既に前記空間に溜まっている液状の中間媒体が前記空間から溢れる。溢れた液状の中間媒体は、天部が形成する空間によって下側管部の上端部に導かれる。このようにして、液溜め部では、上側管部から流れてきた液状の中間媒体を下側管部に流しながら、底部が形成する空間において上側管部の下端部が液状の中間媒体に浸っている状態が維持される。したがって、第1のチャンバ内で気化したガス状の中間媒体が、第2の連通管の下側管部を上昇したとしても、液溜め部に溜まる液状の中間媒体を通過して上側管部の下端部に向かうことができない。よって、第2連通管において、ガス状の中間媒体が液状の中間媒体の流れの障害になることが抑制可能である。
また、本発明に係る中間媒体式熱交換器は、中空状の第1のチャンバと、前記第1のチャンバ内を通過するように配置され熱源媒体が流入する第1の伝熱管と、を有する中間媒体蒸発器と、前記第1のチャンバよりも上方に配置される中空状の第2のチャンバと、前記第2のチャンバ内を通過するように配置され低温液化ガスが流入する第2の伝熱管と、を有する液化ガス気化器と、前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを相互に連通する第1の連通管と、前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを相互に連通する第2の連通管と、を備える。前記第1のチャンバ、前記第2のチャンバ、前記第1の連通管及び前記第2の連通管による空間内には中間媒体が封入されている。前記第1のチャンバ内の液状の中間媒体は、前記第1の伝熱管を介して前記熱源媒体に加熱されて気化し、ガス状の中間媒体になる。前記第2のチャンバ内のガス状の中間媒体は、前記第2の伝熱管を介して前記低温液化ガスに冷やされて凝縮し、液状の中間媒体になる。前記第1の連通管は、前記第2のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも上側の位置で開口する第1気化器側開口部と、前記第1のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも上側の位置で開口する第1蒸発器側開口部と、を有する。前記第2の連通管は、前記第2のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも下側の位置で開口する第2気化器側開口部と、前記第1のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも下側の位置であり且つ前記第1の伝熱管よりも上側の位置で開口する第2蒸発器側開口部と、を有する。そして、前記中間媒体蒸発器は、前記第1のチャンバ内のガス状の中間媒体が前記第2蒸発器側開口部を通じて前記第2の連通管内に流入することを抑止する流入抑止部材を更に有する。
この中間媒体式熱交換器では、上記と同様に、専用に設計されて製造することを必要とせず、汎用の熱交換器によって構成することができるので、コストを抑制することができる。
さらに、この中間媒体式熱交換器では、中間媒体蒸発器が流入抑止部材を有するので、中間媒体蒸発器の第1のチャンバ内で気化したガス状の中間媒体が、第2の連通管の第2蒸発器側開口部から第2の連通管内に流入することが抑止される。したがって、この中間媒体式熱交換器では、第2の連通管の中でフラッディング現象が発生することが抑制される。
前記中間媒体式熱交換器の好ましい態様として、前記流入抑止部材は、前記第2蒸発器側開口部の下側に位置する部分を有し、周端縁が前記第2蒸発器側開口部の周縁部よりも径方向外側に位置する形状を有する板状の流入抑止板であってもよい。
中間媒体式熱交換器では、第1のチャンバ内において第2の連通管の下側で気化したガス状の中間媒体が上昇すると、このガス状の中間媒体は、流入抑止板において第2蒸発器側開口部の下側に位置する部分の下面に到達する。このガス状の中間媒体は、流入抑止板に沿って移動して、流入抑止板の周端縁から再び上昇することとなる。すなわち、第1のチャンバ内において、ガス状の中間媒体は、流入抑止板をかわしながら上昇する。このとき、流入抑止板の周端縁が第2蒸発器側開口部の周縁部よりも径方向外側に位置するので、流入抑止板の周端縁から再び上昇するガス状の中間媒体が、第2蒸発器側開口部を通じて第2の連通管に流入することはできない。したがって、流入抑止板により第2の連通管の中でフラッディング現象が発生することが抑制される。
前記中間媒体式熱交換器の好ましい態様として、前記第2の連通管は、前記液化ガス気化器の底面に接続されており、前記第2気化器側開口部は、前記液化ガス気化器の底面に設けられていてもよい。
この態様に係る前記中間媒体式熱交換器では、前記液化ガス気化器の底面に前記第2気化器側開口部が設けられていることにより、前記液化ガス気化器の前記第2のチャンバ内で凝縮し、下方に溜まる液状の中間媒体を効率的に前記第2の連通管に流入させることができる。これにより、前記中間媒体式熱交換器の性能の向上を図ることができる。
前記中間媒体式熱交換器の好ましい態様として、前記第1の連通管の口径は、前記第2の連通管の口径よりも大きくてもよい。
この態様に係る前記中間媒体式熱交換器では、前記第1の連通管におけるガス状の中間媒体の圧力損失が、抑えられる。
前記中間媒体式熱交換器の好ましい態様として、前記第1の連通管の全長は、前記第2の連通管の全長よりも短くてもよい。
この態様に係る前記中間媒体式熱交換器では、前記第1の連通管におけるガス状の中間媒体の圧力損失が、抑えられる。
前記中間媒体式熱交換器の好ましい態様として、前記第1の連通管及び前記第2の連通管の少なくとも一方は、大気と接触する部位に断熱材が設けられていてもよい。
この態様に係る前記中間媒体式熱交換器では、断熱材によって、前記第1の連通管及び前記第2の連通管の少なくとも一方を流れる中間媒体の、大気への放熱及び大気からの入熱が抑えられる。
したがって、本発明に係る中間媒体式熱交換器では、コストを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る中間媒体式熱交換器を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る中間媒体式熱交換器を示す側面断面図であり、図1のII−II線断面図である。 本発明の第1実施形態に係る液溜め部の変形例を示す正面断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る中間媒体式熱交換器を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る中間媒体式熱交換器を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る中間媒体式熱交換器を示す側面断面図であり、図5のV−V線断面図である。 図5の流入抑止部材周辺の部分拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る流入抑止部材の変形例を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る中間媒体式熱交換器を示す正面断面図である。 従来の中間媒体式熱交換器を示す正面断面図である。
本発明の好ましい実施形態である第1実施形態に係る中間媒体式熱交換器1を、図1及び図2に基づいて説明する。なお、本明細書において、「長手方向一方側」とは、図1及び図4の左側を意味するものとし、「長手方向他方側」とは、図1及び図4の右側を意味するものとする。
(第1実施形態)
中間媒体式熱交換器1は、熱源媒体と低温液化ガスとの間で中間媒体を介して熱交換させる熱交換器である。中間媒体式熱交換器1は、中間媒体を循環させながら熱源媒体の熱を、中間媒体を介して液化天然ガス(LNG)に伝熱し、LNGを気化させて天然ガス(NG)を生成する。中間媒体式熱交換器1は、低温液化ガスとしてLNGを気化させる構成に限られず、例えばエチレン、液化酸素、液化窒素等を気化させるものであってもよい。また、熱源媒体は、海水、工業用水等である。
中間媒体式熱交換器1は、中間媒体蒸発器E1と、液化ガス気化器E2と、第1の連通管30と、第2の連通管40と、を備える。中間媒体式熱交換器1は、中間媒体蒸発器E1、液化ガス気化器E2、第1の連通管30及び第2の連通管40により形成される閉じられた空間を有している。そして、中間媒体式熱交換器1の空間内には、中間媒体が封入されている。
中間媒体蒸発器E1は、シェルアンドチューブ型の熱交換器によって構成されている。すなわち、中間媒体蒸発器E1は、長手方向を水平方向とする中空状のチャンバ(第1のチャンバ)10cと、第1のチャンバ10c内を通過するように配置され熱源媒体が流入する第1の伝熱管10dと、を有する。中間媒体蒸発器E1は、熱源媒体と液状の中間媒体LMとの間で熱交換させる。中間媒体蒸発器E1では、熱源媒体からの熱を中間媒体に伝熱させて液状の中間媒体LMを蒸発させ、ガス状の中間媒体GMを生成する。
第1の伝熱管10dは、図1に示すように、直管形状を有し、第1のチャンバ10c内の下側(底側)を通過するように配置されている。第1の伝熱管10dは、第1のチャンバ10cをその長手方向に貫通する。そして、第1の伝熱管10dにおいて、熱源媒体である海水が図1の左側から流入し図1の右側へ流出している。図2に示すように、第1の伝熱管10dは、複数本用意されている。
第1のチャンバ10c内には、中間媒体式熱交換器1の稼働状態において、図1及び図2に示すように、液状の中間媒体LMが溜まっている。第1の伝熱管10dは、第1のチャンバ10c内に溜まった液状の中間媒体LMに浸かっている。
液化ガス気化器E2は、シェルアンドチューブ型の熱交換器によって構成されている。すなわち、液化ガス気化器E2は、第1のチャンバ10cよりも上方に配置され長手方向を水平方向とする中空状のチャンバ(第2のチャンバ)20cと、第2のチャンバ20c内を通過するように配置され低温液化ガスが流入する第2の伝熱管20dと、を有する。液化ガス気化器E2は、ガス状の中間媒体GMと低温液化ガスとの間で熱交換させる。液化ガス気化器E2では、ガス状の中間媒体GMの熱を低温液化ガスに伝熱させて低温液化ガスを気化させる。
第2の伝熱管20dは、図1に示すように、U字形状を有し、第2のチャンバ20cの底部との間に間隔をあけて、第2のチャンバ20c内を通過するように配置されている。具体的には、第2の伝熱管20dは、その一端が第2のチャンバ20cの長手方向一方側壁部に接続され、第2のチャンバ20cの長手方向他方側壁部の近傍にまで延びている。そして、第2の伝熱管20dは、長手方向他方側壁部の近傍で屈曲するように折り返し、その他端が第2のチャンバ20cの長手方向一方側壁部に接続されている。図2に示すように、第2の伝熱管20dは、複数本用意されている。第2の伝熱管20dは、U字形状を有しているものに限定されず、直管状のものであってもよい。
第2のチャンバ20c内には、中間媒体式熱交換器1の稼働状態において、図1及び図2に示すように、ガス状の中間媒体GMと液状の中間媒体LMとが溜まっている。第2の伝熱管20dは、第2のチャンバ20c内に溜まった液状の中間媒体LMよりも上方に離れて配置されている。
第1の連通管30は、第1のチャンバ10c内と第2のチャンバ20c内とを相互に連通する管である。第1の連通管30は、下端が第1のチャンバ10cに接続され、上端が第2のチャンバ20cに接続されている。第1の連通管30の上端は、第2のチャンバ20c内における液状の中間媒体LMの液面よりも上側に離間した位置において、第2のチャンバ20cに接続されている。すなわち、第1の連通管30の上端は、第2のチャンバ20c内における液状の中間媒体LMの液面よりも上側に離間した位置で開口する第1気化器側開口部32を有する。第1の連通管30の下端は、第1のチャンバ10c内における液状の中間媒体の液面よりも上側に離間した位置において、第1のチャンバ10cに接続されている。すなわち、第1の連通管30の下端は、第1のチャンバ10c内における液状の中間媒体の液面よりも上側に離間した位置で開口する第1蒸発器側開口部31を有する。なお、第1の連通管30は、図1では一本のみ図示されているが、複数本あってもよい。
第2の連通管40は、第1のチャンバ10c内と第2のチャンバ20c内とを相互に連通する管である。第2の連通管40は、下端が第1のチャンバ10cに接続され、上端が第2のチャンバ20cに接続されている。第2の連通管40の上端は、第2のチャンバ20c内における液状の中間媒体LMの液面よりも下側に離間した位置(液状の中間媒体LMに浸かる位置)において、第2のチャンバ20cに接続されている。すなわち、第2の連通管40の上端は、第2のチャンバ20c内における液状の中間媒体LMの液面よりも下側に離間した位置で開口する第2気化器側開口部42を有する。第2の連通管40の下端は、第1のチャンバ10c内における液状の中間媒体LMの液面よりも上側に離間した位置において、第1のチャンバ10cに接続されている。すなわち、第2の連通管40の下端は、第1のチャンバ10c内における液状の中間媒体LMの液面よりも上側に離間した位置で開口する第2蒸発器側開口部41を有する。なお、第2の連通管40は、図1では一本のみ図示されているが、複数本あってもよい。また、第2の連通管40の下端は、第1のチャンバ10c内における液状の中間媒体LMの液面よりも下側に離間した位置に接続されていてもよい。すなわち、第1実施形態において、第2蒸発器側開口部41の位置は、第1のチャンバ10c内の任意の位置であってよい。
第2の連通管40は、第2気化器側開口部42から下方に(すなわち第1のチャンバ10cに向かって)延びる上側管部43と、第2蒸発器側開口部41から上方に(すなわち第2のチャンバ20cに向かって)延びる下側管部45と、液状の中間媒体LMが溜められ第2の連通管40を液封する液溜め部44と、を有する。
上側管部43は、第2のチャンバ20cの底面と第1のチャンバ10cの天面との間において、第2のチャンバ20cの底面から、例えば真っすぐ下方に延びる管である。上側管部43の第2気化器側開口部42は、第2のチャンバ20cの底面に形成されている。上側管部43は、第2気化器側開口部42の反対側の開口部であって下側の開口部を形成する下端部431を有する。上側管部43は、第2のチャンバ20c内に一旦溜まった液状の中間媒体LMを第2気化器側開口部42から受け入れて下方に流す。
下側管部45は、第2のチャンバ20cの底面と第1のチャンバ10cの天面との間において、第1のチャンバ10cの天面から、例えば真っすぐ上方に延びる管である。下側管部45の第2蒸発器側開口部41は、第1のチャンバ10cの天面に形成されている。下側管部45は、第2蒸発器側開口部41の反対側の開口部であって上側の開口部を形成する上端部452を有する。下側管部45の上端部452は、上側管部43の下端部431よりも上方に位置している。下側管部45は、液溜め部44に一時的に溜められた液状の中間媒体LMを、第1のチャンバ10c内に導く。
液溜め部44は、屈曲管からなり、上側管部43の下端部431と、下側管部45の上端部452と、を接続している。
液溜め部44は、図1に示すように、略S字状に屈曲する形状に形成された管であり、下側の屈曲部である底部44bと、上側の屈曲部である天部44tと、を有している。
底部44bは、上側管部43の下端部431に接続されている。すなわち、底部44bは、下端部431から下方に向いた状態で下端部431に接続され、屈曲して上方に向きを変える形状の略U字状の管部である。これにより、底部44bは、底面が上側管部43の下端部431の下側に位置し、下向きに凸の形状を有する。そして、底部44bは、液状の中間媒体LMを溜める空間を形成する。
天部44tは、下側管部45の上端部452に接続されている。すなわち、天部44tは、上端部452から上方に向いた状態で上端部452に接続され、屈曲して下方に向きを変える形状の上向きに凸の略U字状の管部であり、底部44bに繋がっている。天部44tは、底部44bが形成する空間に溜められた液状の中間媒体LMを下側管部45の上端部452に導く空間を形成する。
液溜め部44は、底部44bと天部44tとを有していることにより、上側管部43の下端部431が液状の中間媒体LMに浸かるように液状の中間媒体LMを溜める形状に形成されている。
第1の連通管30の口径は、第2の連通管40の口径よりも大きくなっている。さらに、第1の連通管30の長さは、第2の連通管40の長さよりも短くなっている。
次に、第1実施形態に係る中間媒体式熱交換器1の運転動作による作用効果を説明する。
中間媒体式熱交換器1では、第1のチャンバ10c内に溜まった液状の中間媒体LMは、第1のチャンバ10c内で第1の伝熱管10dを介して熱源媒体によって加熱されて気化し、ガス状の中間媒体GMになる。ガス状の中間媒体GMは、一旦第1のチャンバ10c内の上側に溜まった後、第1の連通管30を通じて上昇し、液化ガス気化器E2の第2のチャンバ20c内に流入する。そして、第2のチャンバ20c内において、ガス状の中間媒体GMは、第2の伝熱管20dを介して、低温液化ガスを加熱することによって、低温液化ガスを気化させる。このとき、ガス状の中間媒体GMは、低温液化ガスに冷やされて凝縮し、再び液状の中間媒体LMになる。そして、第2のチャンバ20c内に一旦溜まった液状の中間媒体は、第2の連通管40を通じて、第1のチャンバ10c内に流入する。この一連の動作を繰り返すことによって、中間媒体式熱交換器1では、中間媒体の循環を通じて、熱源媒体から低温液化ガスに熱伝達がされる。
以上説明したように、本実施形態に係る中間媒体式熱交換器1では、中間媒体蒸発器E1が第1のチャンバ10cを有し、液化ガス気化器E2が第2のチャンバ20cを有しており、第1のチャンバ10c内と第2のチャンバ20c内とが第1の連通管30と第2の連通管40とで相互に連通されている。したがって、中間媒体式熱交換器1は、専用に設計されることを必要とせず、汎用の熱交換器によって構成することができる。このため、コストを抑制することができる。
さらに、中間媒体式熱交換器1では、第2の連通管40を液封する液溜め部44を有するので、中間媒体蒸発器E1の第1のチャンバ10c内で気化したガス状の中間媒体GMは、液溜め部44を通過できない。したがって、第2の連通管40には、液状の中間媒体LMが第2のチャンバ20cから第1のチャンバ10cに流れるのみであるため、第2の連通管40の中でフラッディング現象が発生することが抑制される。
具体的には、中間媒体式熱交換器1では、第2のチャンバ20c内で凝縮した液状の中間媒体LMは、第2の連通管40の上側管部43の下端部431から液溜め部44に流出し、液溜め部44から下側管部45の上端部452に流入して、第1のチャンバ10cに流れる。このとき、液溜め部44において、下側管部45の上端部452と上側管部43の下端部431との間で、液状の中間媒体が一定量溜まった状態が維持される。そして、上側管部43の下端部431は、下側管部45の上端部452よりも下方に位置するので、第1のチャンバ10c内で気化したガス状の中間媒体GMが下側管部45を上昇したとしても、ガス状の中間媒体は、上側管部43の下端部431に向かうことができない。したがって、第2の連通管40の中でフラッディング現象が発生することが抑制される。
さらに詳細には、次のとおりである。中間媒体式熱交換器1では、第2のチャンバ20c内で凝縮した液状の中間媒体LMは、第2の連通管40の上側管部43に流入し、上側管部43の下端部431から流出して、底面が上側管部43の下端部431の下側に位置し下向きに凸の底部44bが形成する空間に溜まる。この状態で、第2のチャンバ20c内の液状の中間媒体LMがさらに第2の連通管40の上側管部43に流入すると、既に前記空間に溜まっている液状の中間媒体LMが前記空間から溢れる。溢れた液状の中間媒体LMは、天部44tが形成する空間によって下側管部45の上端部452に導かれる。このようにして、液溜め部44では、上側管部43から流れてきた液状の中間媒体LMを下側管部45に流しながら、底部44bが形成する空間において上側管部43の下端部431が液状の中間媒体に浸っている状態が維持される。したがって、第1のチャンバ10c内で気化したガス状の中間媒体GMが、第2の連通管40の下側管部45を上昇したとしても、液溜め部44に溜まる液状の中間媒体を通過して、上側管部43の下端部431に向かうことができない。よって、第2の連通管40において、ガス状の中間媒体GMが液状の中間媒体LMの流れの障害になることが抑制可能である。
また、中間媒体式熱交換器1では、液化ガス気化器E2の底面に第2気化器側開口部42が設けられていることにより、液化ガス気化器E2の第2のチャンバ20c内で凝縮し下方に溜まる液状の中間媒体LMを効率的に第2の連通管40に流入させることができる。これにより、中間媒体式熱交換器1の性能の向上を図ることができる。
また、中間媒体式熱交換器1では、第1の連通管30の口径が第2の連通管40の口径よりも大きいので、ガス状の中間媒体GMが流れる第1の連通管30の圧力損失が、液状の中間媒体LMが流れる第2の連通管40の圧力損失よりも小さくなる。
また、中間媒体式熱交換器1では、第1の連通管30の全長が第2の連通管40の全長よりも小さいので、ガス状の中間媒体GMが流れる第1の連通管30の圧力損失が、液状の中間媒体LMが流れる第2の連通管40の圧力損失よりも小さくなる。
なお、液溜め部44は、屈曲管で構成された液溜め部44に限定されず、その他の形態により液状の中間媒体が溜められ前記第2の連通管を液封するものであってもよい。
例えば、液溜め部44は、図3に示すように、上側管部43が上側から挿入され且つ下側管部45が下側から挿入される中空状の部材を有しており、内部に液状の中間媒体LM及びガス状の中間媒体GMを収容するための閉じた空間を形成する。液溜め部44は、下向きに凸の底部44bと、上向きに凸の天部44tと、を有する。底部44bは、底面部44b1と、底面部44b1の周縁から立ち上がる下側面部44b2と、を有する。天部44tは、天面部44t1と、天面部44t1の周縁と下側面部44b2とを互いに接続する上側面部44t2と、を有する。上側管部43は、天部44tの天面部44t1を貫通して、底部44b内に開口している。下側管部45は、底部44bの底面部44b1を貫通して、天部44t内に開口している。底部44bは、液溜め部44が形成する空間の内の下側の空間であって下側管部45の上端部452の高さ位置よりも下の空間を形成する部分を有する。天部44tは、液溜め部44が形成する空間の内の上側の空間であって下側管部45の上端部452の高さ位置から上側の空間を形成する部分(すなわち、底部44bを除く部分)を有する。
下側管部45の上端部452は、上側管部43の下端部431よりも上方に位置する。このため、上側管部43の中を流れてきた液状の中間媒体LMは、下端部431から底部44bが形成する空間に流出し、前記空間の中において、下側管部45の上端部452の高さ位置まで溜まることができる。すなわち、底部44bは、液状の中間媒体LMを溜める空間を形成し、底面が上側管部43の下端部431の下側に位置し、下向きに凸の形状を有する。
天部44tは、底部44bが形成する空間において下側管部45の上端部452の高さ位置まで溜められた液状の中間媒体LMを、下側管部45の上端部452に導く空間を形成する。
底部44bが形成する空間に液状の中間媒体LMが溜まった状態において、上側管部43から更に液状の中間媒体LMが流出すると、液状の中間媒体LMは、底部44bが形成する空間から溢れ出す。このとき、天部44tが形成する空間において、溢れ出した液状の中間媒体LMが下側管部45の上端部452に導かれて、下側管部45に流入する。なお、天部44tが形成する空間には、下側管部45の中を通って上昇してきたガス状の中間媒体GMが溜まるが、液状の中間媒体LMの液面が下側管部45の上端部452の高さ位置にあり、上側管部43の下端部431がその高さ位置よりも下方に位置するので、天部44tに溜まったガス状の中間媒体GMが、液面を通過して上側管部43の下端部431に流入することはない。
図4に示すように、中間媒体式熱交換器1には、第1の接続管30及び第2の接続管40をそれぞれ覆うように断熱材36及び断熱材46が設けられてもよい。断熱材36は、第1蒸発器側開口部31から第1気化器側開口部32に亘って、第1の接続管30の外表面を覆うように形成されている。断熱材46は、上側管部43の外周面、下側管部45の外周面、液溜め部44の底部44b及び天部44の外表面を覆うように形成されている。すなわち、第1の接続管30及び第2の接続管40は、大気と接触する部位が断熱されており、外部の温度変化の影響を受け難い。
第2の連通管40に設けられた断熱材46によって、第2の連通管40を流れる液状の中間媒体LMが、大気によって温められて気化することを抑制できる。これにより、第2の連通管40内における、フラッディング現象の発生及び流通抵抗の増加は抑制される。また、第1の連通管30に設けられた断熱材36によって、第1の連通管30のガス状の中間媒体GMが、大気によって冷やされることを抑制できる。これにより、液化ガス気化器E2におけるガス状の中間媒体GMの気化効率の低下は抑制される。なお、断熱材36、37は、第1の接続管30及び第2の接続管40の熱伝導率の100分の1以下の熱伝導率を有しており、例えば、グラスウール、ロックウール、ポリスチレンフォーム及び硬質ウレタンフォーム等が用いられる。また、断熱材36、37のうち、いずれか一方だけが設けられていてもよい。
(第2実施形態)
上記の第1実施形態では、第2の連通管40が液溜め部44によって液封されている。これに対し、第2実施形態では、流入抑止部材50(図5〜図7参照)によって第2の連通管40へのガス状の中間媒体GMの流入が抑止される。
第2実施形態に係る中間媒体式熱交換器1を、図5ないし図7に基づいて説明する。なお、第2実施形態において、上記の第1実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用いて説明を省略することとし、主に異なる構成要素について説明を行う。
第2の連通管40は、第1のチャンバ10cと第2のチャンバ20cとを互いに接続する管である。第2実施形態に係る第2の連通管40には、第1実施形態と異なり、液溜め部44が設けられていない。第2の連通管40は、第2のチャンバ20cの底面から第1のチャンバ10cの天面に向かって上下方向に延びている。第2の連通管40は、第2のチャンバ20cの底面と第1のチャンバ10cの天面とにそれぞれ接続されている。さらに、第2の連通管40の下側部分は、第1のチャンバ10cの天面を貫通して、第1のチャンバ10c内に溜まっている液状の中間媒体LMの液面よりも下側且つ第1のチャンバ10c内の第1の伝熱管10dの上側の位置にまで延びている。そして、第2の連通管40は、第2のチャンバ20cの底面との接続位置で開口する第2気化器側開口部42を有し、第1のチャンバ10c内の液面と第1の伝熱管10dとの間で開口する第2蒸発器側開口部41を有する。これにより、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41は、第1のチャンバ10cに溜まった液状の中間媒体LMに浸かっており、液状の中間媒体LMに液封された状態となっている。
第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41では、上記の通り液封されているものの、第1のチャンバ10c内の第1の伝熱管10dで発生したガス状の中間媒体GMが流入するおそれがある。そこで、中間媒体蒸発器E1は、ガス状の中間媒体GMが第2の連通管40内に流入することを抑止する流入抑止部材50を更に有する。
流入抑止部材50は、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41と第1の伝熱管10dとの間で水平方向に延びるように配置される板状の部材である。すなわち、流入抑止部材50は、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41の下側に位置する部分を有する流入抑止板である。流入抑止部材50は、第1のチャンバ10cの底面から上方を見たときに、第2蒸発器側開口部41を覆って見えなくする程度の面積を有する。すなわち、流入抑止部材50は、図7に示すように、その周端縁50rが第2蒸発器側開口部41の周縁部41rよりも径方向外側に位置する形状を有する。これにより、流入抑止部材50は、第1のチャンバ10c内の第1の伝熱管10dで発生したガス状の中間媒体GMが第2蒸発器側開口部41を通じて第2の連通管40内に流入することを抑止する。
以上説明したように、第2実施形態に係る中間媒体式熱交換器1は、第1実施形態に係る中間媒体式熱交換器1と同様に、専用に設計されて製造することを必要とせず、汎用の熱交換器によって構成することができるので、コストを抑制することができる。
さらに、中間媒体式熱交換器1では、中間媒体蒸発器E1が流入抑止部材50を有するので、中間媒体蒸発器E1の第1のチャンバ10c内で気化したガス状の中間媒体GMが、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41から第2の連通管40内に流入することが抑制される。したがって、中間媒体式熱交換器1では、第2の連通管40の中でフラッディング現象が発生することが抑制される。
具体的には、次のとおりである。図7に示すように、中間媒体式熱交換器1では、第1のチャンバ10c内の第1の伝熱管10dにおいて第2の連通管40の下側で気化したガス状の中間媒体GMが上昇すると、このガス状の中間媒体GMは、流入抑止部材(流入抑止板)50において第2蒸発器側開口部41の下側に位置する部分の下面に到達する。このガス状の中間媒体は、流入抑止部材50の下面に沿って水平方向に移動して、流入抑止部材50の周端縁50rから再び上昇することとなる。すなわち、第1のチャンバ10c内において、ガス状の中間媒体GMは、流入抑止部材50をかわしながら上昇する。このとき、流入抑止部材50の周端縁50rが第2蒸発器側開口部41の周縁部41rよりも径方向外側に位置するので、流入抑止部材50の周端縁50rから再び上昇するガス状の中間媒体GMが、第2蒸発器側開口部41を通じて第2の連通管40に流入することはできない。したがって、流入抑止部材50により第2の連通管40の中でフラッディング現象が発生することが抑制される。
また、中間媒体式熱交換器1でも、液化ガス気化器E2の底面に第2気化器側開口部42が設けられていることにより、液化ガス気化器E2の第2のチャンバ20c内で凝縮し、下方に溜まる液状の中間媒体LMを効率的に第2の連通管40に流入させることができる。これにより、中間媒体式熱交換器1の性能の向上を図ることができる。
また、中間媒体式熱交換器1でも、第1の連通管30の口径が第2の連通管40の口径よりも大きいので、ガス状の中間媒体GMが流れる第1の連通管30の圧力損失が、液状の中間媒体LMが流れる第2の連通管40の圧力損失よりも小さくなる。
また、中間媒体式熱交換器1でも、第1の連通管30の全長が第2の連通管40の全長よりも小さいので、ガス状の中間媒体GMが流れる第1の連通管30の圧力損失が、液状の中間媒体LMが流れる第2の連通管40の圧力損失よりも小さくなる。
なお、流入抑止部材50は、図7に示す形態に限定されず、その他の形態のものであってもよい。例えば、図8(a)に示すように、流入抑止部材50は、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41と第1の伝熱管10dとの間で水平方向から傾斜した方向に延びるように配置されていてもよい。流入抑止部材50は、全体として第2蒸発器側開口部41よりも下方に配置されている。
図8(a)の流入抑止部材50は、水平方向から傾斜した方向に延びる板状の部材であるので、効率的にガス状の中間媒体GMを第2蒸発器側開口部41から離れた位置に誘導することができる。
図8(b)に示すように、流入抑止部材50は、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41の下側で最下点を有する円錐形状を有し、水平方向から傾斜した方向に延びる板状の部材であってもよい。流入抑止部材50の周端縁50rは、第2蒸発器側開口部41の周縁部41rよりも上方に位置してもよく、第2蒸発器側開口部41の周縁部41rよりも径方向外側に位置するのであれば周縁部41rよりも下方に位置してもよい。
図8(b)の流入抑止部材50は、水平方向から傾斜した方向に延びる部分を有するとともに周端縁50rが第2蒸発器側開口部41の周縁部41rよりも上方に位置するので、より効率的にガス状の中間媒体GMを第2蒸発器側開口部41から離れた位置に誘導することができる。
図8(c)に示すように、流入抑止部材50は、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41と第1の伝熱管10dとの間で水平方向に延びる底部と、底部の周端縁から上方に向けて屈曲し延びる縦壁部と、を有する板状の部材であってもよい。縦壁部の周端縁50rは、第2蒸発器側開口部41の周縁部41rよりも上方に位置してもよく、第2蒸発器側開口部41の周縁部41rよりも径方向外側に位置するのであれば周縁部41rよりも下方に位置してもよい。
図8(c)の流入抑止部材50は、周端縁50rが第2蒸発器側開口部41の周縁部41rよりも上方に位置するので、効率的にガス状の中間媒体GMを第2蒸発器側開口部41から離れた位置に誘導することができる。
図8(a)、(b)及び(c)の流入抑止部材50のいずれも、第2蒸発器側開口部41の下側に位置する部分を有し、周端縁50rが第2蒸発器側開口部41の周縁部41rよりも径方向外側に位置する形状を有する。これにより、図8(a)、(b)及び(c)の流入抑止部材50は、第1のチャンバ10c内のガス状の中間媒体GMが第2蒸発器側開口部41を通じて第2の連通管40内に流入することを抑止する。
上記第1、第2実施形態において、第1の連通管30が第1のチャンバ10c及び第2のチャンバ20cに接続する位置は、上記実施形態に示される位置に限定されない。すなわち、上記第1実施形態及び第2実施形態において、第1の連通管30は、第1のチャンバ10c及び第2のチャンバ20cの長手方向他方側に接続されているが、例えば、第1の連通管30の接続位置は、第1のチャンバ10c及び第2のチャンバ20cの長手方向一方側壁部(図1の左側)であってもよいし、それぞれの前側壁部又は後側壁部(図2の左右側)であってもよい。この場合においても、第1の連通管30の第1蒸発器側開口部31が第1のチャンバ10c内における液状の中間媒体LMの液面よりも上側の位置で開口する位置となるように、第1の連通管30と第1のチャンバ10cとが互いに接続されていればよい。同様に、第1の連通管30の第1気化器側開口部32が第2のチャンバ20c内における液状の中間媒体LMの液面よりも上側の位置で開口する位置となるように、第1の連通管30と第2のチャンバ20cとが互いに接続されていればよい。
第1の連通管30の第1蒸発器側開口部31が第1のチャンバ10c内の中間媒体LMの液面よりも上側に位置しているなら、第1の連通管30は、第1のチャンバ10c内にまで延びていてもよい。同様に、第1の連通管30の第1気化器側開口部32が第2のチャンバ20c内の中間媒体LMの液面よりも上側に位置しているなら、第1の連通管30は、第2のチャンバ20c内にまで延びていてもよい。
上記第1、第2実施形態において、第2の連通管40が第1のチャンバ10c及び第2のチャンバ20cに接続する位置は、上記実施形態に示される位置に限定されない。第2の連通管40の接続位置は、第1のチャンバ10c及び第2のチャンバ20cの長手方向一方側壁部又は長手方向他方側壁部(図1の左右側)であってもよいし、それぞれの前側壁部又は後側壁部(図2の左右側)であってもよい。この場合においても、第2の連通管40の第2気化器側開口部42が第2のチャンバ20c内における液状の中間媒体LMの液面よりも下側の位置で開口するように、第2の連通管40と第2のチャンバ20cとが互いに接続されていればよい。
また、第2の連通管40が液溜め部44を有する第1実施形態においては、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41は、第1のチャンバ10c内の任意の位置で開口するように、第2の連通管40と第1のチャンバ10cとが互いに接続されていればよい。また、中間媒体蒸発器E1が流入抑止部材50を有する第2実施形態においては、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41は、第2の連通管40の第2蒸発器側開口部41が第1のチャンバ10c内における液状の中間媒体LMの液面よりも下側の位置で開口するように、第2の連通管40と第1のチャンバ10cとが互いに接続されていればよい。
第2の連通管40の第2気化器側開口部42が第2のチャンバ20c内の中間媒体LMの液面よりも下側に位置しているなら、第2の連通管40は、第2のチャンバ20c内にまで延びていていてもよい。
第1の連通管30の口径は、第2の連通管40の口径に等しいか当該口径よりも小さくてもよい。
第1の連通管30の全長は、第2の連通管40の全長に等しいか当該全長よりも大きくてもよい。
図9に示すように、中間媒体式熱交換器1には、第1の接続管30及び第2の接続管40をそれぞれ覆うように断熱材36及び断熱材46が設けられてもよい。断熱材36は、第1蒸発器側開口部31から第1気化器側開口部32に亘って、第1の接続管30の外表面を覆うように形成されている。断熱材46は、第2の接続管40の第1のチャンバ10cにおける接続部から第2気化器側開口部42に亘って、第2の接続管40の外表面を覆うように形成されている。すなわち、第1の接続管30及び第2の接続管40は、大気と接触する部位が断熱されており、外部の温度変化の影響を受け難い。
第2の連通管40に設けられた断熱材46によって、第2の連通管40を流れる液状の中間媒体LMが、大気によって温められて気化することを抑制できる。これにより、第2の連通管40内における、フラッディング現象の発生及び流通抵抗の増加は抑制される。また、第1の連通管30に設けられた断熱材36によって、第1の連通管30のガス状の中間媒体GMが、大気によって冷やされることを抑制できる。これにより、液化ガス気化器E2におけるガス状の中間媒体GMの気化効率の低下は抑制される。なお、断熱材36、37のうち、いずれか一方だけが設けれていてもよい。
1 中間媒体式熱交換器
E1 中間媒体蒸発器
10c 第1のチャンバ
10d 第1の伝熱管
E2 液化ガス気化器
20c 第2のチャンバ
20d 第2の伝熱管
30 第1の連通管
31 第1蒸発器側開口部
32 第1気化器側開口部
36 断熱材
40 第2の連通管
41 第2蒸発器側開口部
41r 第2蒸発器側開口部の周縁部
42 第2気化器側開口部
43 第2の連通管の上側管部
431 第2の連通管の上側管部の下端部
44 第2の連通管の液溜め部
44b 液溜め部の底部
44b1 底面部
44b2 下側面部
44t 液溜め部の天部
44t1 天面部
44t2 上側面部
45 第2の連通管の下側管部
452 第2の連通管の下側管部の上端部
46 断熱材
50 流入抑止部材(流入抑止板)
50r 流入抑止板の周端縁
LM 液状の中間媒体
GM ガス状の中間媒体

Claims (9)

  1. 中空状の第1のチャンバと、前記第1のチャンバ内を通過するように配置され熱源媒体が流入する第1の伝熱管と、を有する中間媒体蒸発器と、
    前記第1のチャンバよりも上方に配置される中空状の第2のチャンバと、前記第2のチャンバ内を通過するように配置され低温液化ガスが流入する第2の伝熱管と、を有する液化ガス気化器と、
    前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを相互に連通する第1の連通管と、
    前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを相互に連通する第2の連通管と、
    を備え、
    前記第1のチャンバ、前記第2のチャンバ、前記第1の連通管及び前記第2の連通管による空間内には中間媒体が封入されており、
    前記第1のチャンバ内の液状の中間媒体は、前記第1の伝熱管を介して前記熱源媒体に加熱されて気化し、ガス状の中間媒体になり、
    前記第2のチャンバ内のガス状の中間媒体は、前記第2の伝熱管を介して前記低温液化ガスに冷やされて凝縮し、液状の中間媒体になり、
    前記第1の連通管は、
    前記第2のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも上側の位置で開口する第1気化器側開口部と、
    前記第1のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも上側の位置で開口する第1蒸発器側開口部と、
    を有し、
    前記第2の連通管は、
    前記第2のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも下側の位置で開口する第2気化器側開口部と、
    前記第1のチャンバ内で開口する第2蒸発器側開口部と、
    前記液状の中間媒体が溜められ前記第2の連通管を液封する液溜め部と、
    を有する、
    中間媒体式熱交換器。
  2. 前記第2の連通管は、
    前記第2気化器側開口部から下方に延びる上側管部と、前記第2蒸発器側開口部から上方に延び且つ上端部が前記上側管部の下端部よりも上方に位置する下側管部と、
    を更に有し、
    前記液溜め部は、前記上側管部の前記下端部が前記液状の中間媒体に浸かるように前記液状の中間媒体を溜める形状に形成されている、
    請求項1に記載の中間媒体式熱交換器。
  3. 前記液溜め部は、
    前記液状の中間媒体を溜める空間を形成し、底面が前記上側管部の前記下端部の下側に位置し、下向きに凸の底部と、
    前記空間に溜められた前記液状の中間媒体を前記下側管部の上端部に導く空間を形成する天部と、
    を有する、
    請求項2に記載の中間媒体式熱交換器。
  4. 中空状の第1のチャンバと、前記第1のチャンバ内を通過するように配置され熱源媒体が流入する第1の伝熱管と、を有する中間媒体蒸発器と、
    前記第1のチャンバよりも上方に配置される中空状の第2のチャンバと、前記第2のチャンバ内を通過するように配置され低温液化ガスが流入する第2の伝熱管と、を有する液化ガス気化器と、
    前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを相互に連通する第1の連通管と、
    前記第1のチャンバ内と前記第2のチャンバ内とを相互に連通する第2の連通管と、
    を備え、
    前記第1のチャンバ、前記第2のチャンバ、前記第1の連通管及び前記第2の連通管による空間内には中間媒体が封入されており、
    前記第1のチャンバ内の液状の中間媒体は、前記第1の伝熱管を介して前記熱源媒体に加熱されて気化し、ガス状の中間媒体になり、
    前記第2のチャンバ内のガス状の中間媒体は、前記第2の伝熱管を介して前記低温液化ガスに冷やされて凝縮し、液状の中間媒体になり、
    前記第1の連通管は、
    前記第2のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも上側の位置で開口する第1気化器側開口部と、
    前記第1のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも上側の位置で開口する第1蒸発器側開口部と、
    を有し、
    前記第2の連通管は、
    前記第2のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも下側の位置で開口する第2気化器側開口部と、
    前記第1のチャンバ内における前記液状の中間媒体の液面よりも下側の位置であり且つ前記第1の伝熱管よりも上側の位置で開口する第2蒸発器側開口部と、
    を有し、
    前記中間媒体蒸発器は、前記第1のチャンバ内のガス状の中間媒体が前記第2蒸発器側開口部を通じて前記第2の連通管内に流入することを抑止する流入抑止部材を更に有する、
    中間媒体式熱交換器。
  5. 前記流入抑止部材は、前記第2蒸発器側開口部の下側に位置する部分を有し、周端縁が前記第2蒸発器側開口部の周縁部よりも径方向外側に位置する形状を有する板状の流入抑止板である、
    請求項4に記載の中間媒体式熱交換器。
  6. 前記第2の連通管は、前記液化ガス気化器の底面に接続されており、
    前記第2気化器側開口部は、前記液化ガス気化器の底面に設けられている、
    請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の中間媒体式熱交換器。
  7. 前記第1の連通管の口径は、前記第2の連通管の口径よりも大きい、
    請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の中間媒体式熱交換器。
  8. 前記第1の連通管の全長は、前記第2の連通管の全長よりも小さい、
    請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の中間媒体式熱交換器。
  9. 前記第1の連通管及び前記第2の連通管の少なくとも一方は、大気と接触する部位に断熱材が設けられている、
    請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の中間媒体式熱交換器。
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