JP2021183276A - 眼科装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、眼科装置1は、眼底カメラユニット2、OCTユニット100及び演算制御ユニット200を含む。眼底カメラユニット2には、被検眼の正面画像を取得するための光学系や機構が設けられている。OCTユニット100には、OCTを実行するための光学系や機構の一部が設けられている。OCTを実行するための光学系や機構の他の一部は、眼底カメラユニット2に設けられている。演算制御ユニット200は、各種の演算や制御を実行する1以上のプロセッサを含む。これらに加え、被検者の顔を支持するための部材(顎受け、額当て等)や、OCTの対象部位を切り替えるためのレンズユニット(例えば、前眼部OCT用アタッチメント)等の任意の要素やユニットが眼科装置1に設けられてもよい。
眼底カメラユニット2には、被検眼Eの眼底Efを撮影するための光学系が設けられている。取得される眼底Efの画像(眼底像、眼底写真等と呼ばれる)は、観察画像、撮影画像等の正面画像である。観察画像は、近赤外光を用いた動画撮影により得られる。撮影画像は、フラッシュ光を用いた静止画像である。
図2に例示するように、OCTユニット100には、スウェプトソースOCTを実行するための光学系が設けられている。この光学系は、波長可変光源(波長掃引型光源)からの光を測定光と参照光とに分割し、被検眼Eからの測定光の戻り光と参照光路を経由した参照光とを干渉させて干渉光を生成し、この干渉光を検出する干渉光学系を含む。干渉光学系により得られる検出結果(検出信号)は、干渉光のスペクトルを示す信号であり、演算制御ユニット200に送られる。
眼科装置1の制御系の構成例を図3に示す。制御部210、画像形成部220及びデータ処理部230は、演算制御ユニット200に設けられる。
制御部210は、各種の制御を実行する。制御部210は、主制御部211と記憶部212とを含む。
主制御部211は、プロセッサを含み、眼科装置1の各部(図1〜図3に示された要素を含む)を制御する。なお、図示しない撮影合焦駆動部によって撮影合焦レンズ31が移動され、OCT合焦駆動部によってOCT合焦レンズが移動される。また、参照駆動部114Aはコーナーキューブ114を移動する。
記憶部212は各種のデータを記憶する。記憶部212に記憶されるデータとしては、OCT画像や眼底像や被検眼情報などがある。被検眼情報は、患者IDや氏名などの被検者情報や、左眼/右眼の識別情報や、電子カルテ情報などを含む。
画像形成部220は、DAQ130からの出力(検出信号のサンプリング結果)に基づき画像を形成する。例えば、画像形成部220は、従来のスウェプトソースOCTと同様に、Aライン毎のサンプリング結果に基づくスペクトル分布に信号処理を施してAライン毎の反射強度プロファイルを形成し、これらAラインプロファイルを画像化してスキャンラインに沿って配列する。上記信号処理には、ノイズ除去(ノイズ低減)、フィルタ処理、FFT(Fast Fourier Transform)などが含まれる。
データ処理部230は、画像形成部220により形成された画像に対して画像処理や解析処理を施す。例えば、データ処理部230は、ラスタースキャンデータに基づく3次元画像データ(スタックデータ、ボリュームデータ等)の作成、3次元画像データのレンダリング、画像補正、解析アプリケーションに基づく画像解析などを実行する。データ処理部230は、移動パターン設定部231と動き検知部232とを含む。
移動パターン設定部231は、固視標の移動パターンを設定する。移動パターンは、固視標が移動される経路、それと同等の情報、それを導出する情報、それに対応する情報、それに関連する情報等のいずれかを表す。
動き検知部232は、被検眼Eの動きを検知する。被検眼Eの動きを検知する手法は任意である。
ユーザインターフェイス240は表示部241と操作部242とを含む。表示部241は表示装置3を含む。操作部242は各種の操作デバイスや入力デバイスを含む。ユーザインターフェイス240は、例えばタッチパネルのような表示機能と操作機能とが一体となったデバイスを含んでいてもよい。ユーザインターフェイス240の少なくとも一部を含まない実施形態を構築することも可能である。例えば、表示デバイスは、眼科装置に接続された外部装置であってよい。
眼科装置1の動作について説明する。
第1の動作例を図4に示す。この動作例には、OCTスキャンと固視標の移動との並行的な制御が含まれる。
まず、移動パターン設定部231によって固視標の移動パターンが設定される。この処理は、前述した要領で実行される。
主制御部211は、LCD39を制御することにより、固視標の提示を開始する。例えば、主制御部211は、ステップS1で設定された移動パターンに基づく初期位置(LCD39の画素位置)に固視標を表示する。或いは、主制御部211は、ステップS3のアライメント等のために予め設定された位置に固視標を表示する。
主制御部211は、アライメント光学系50を制御してアライメント指標(2つのアライメント輝点)を被検眼Eに投影させる。従来と同様に、オートアライメント又はマニュアルアライメントが実行される。更に、主制御部211は、フォーカス光学系60を制御してスプリット指標を眼底Efに投影させる。従来と同様に、オートフォーカシング又はマニュアルフォーカシングが実行される。
検者又は主制御部211は、撮影(OCT、眼底撮影等)開始の指示を行う。検者は、例えば、ユーザインターフェイス240を用いて撮影開始の指示のための操作を行うことができる。また、主制御部211は、例えば、アライメント及びフォーカス調整の完了を受けて、撮影条件の最適化の完了を受けて、又は、フレア混入等の問題が無いこと若しくは問題が解消されたことを受けて、撮影開始の指示を生成することができる。
主制御部211は、ステップS1で設定された移動パターンに応じた固視標の移動を開始する。
主制御部211は、OCTユニット100、光スキャナ42等を制御することにより、OCTを用いた眼底Efのスキャンを開始する。このスキャンは、例えば、ラスタースキャン(3次元スキャン)、OCT血管造影(OCTアンギオグラフィ)、OCT血流計測のような、比較的長い時間を要するスキャンであってよい。
主制御部211は、所定のタイミングで固視標の移動を完了する。所定のタイミングは、例えば、検者の指示、OCTスキャンの完了などに基づく。
主制御部211は、所定のタイミングでOCTスキャンを完了する。所定のタイミングは、例えば、検者の指示、固視標の移動の完了などに基づく。
画像形成部220は、固視標の移動及びOCTスキャンの並行的な制御によって収集されたデータに基づいて、眼底Efの画像を形成する。また、データ処理部230は、画像形成部220により形成された画像を処理することができる。
第2の動作例を図5に示す。この動作例には、OCTスキャンと、固視標の移動と、移動機構150を用いたトラッキングとの並行的な制御が含まれる。
ステップS1〜ステップS4は、例えば第1の動作例と同様に実行される。
主制御部211は、ステップS1で設定された移動パターンに応じた固視標の移動を所定のタイミングで開始し、且つ、所定のタイミングでOCTスキャンを開始する。固視標の移動の開始は第1の動作例のステップS5Aと同様であり、OCTスキャンの開始はステップS5Bと同様である。
主制御部211は、移動機構150によるトラッキングを所定のタイミングで開始する。本例に係るトラッキングの第1の処理例は、例えば、被検眼Eの動画像の取得と、動き検知部232による被検眼Eの動きの検知と、検知された動きに応じた移動機構150の制御とを含む。主制御部211は、眼底カメラユニット2に赤外観察画像を取得させつつ、動き検知部232が実質的にリアルタイムで検知した被検眼Eの動きに眼底カメラユニット2を追従させるように(換言すると、被検眼Eの変位をキャンセルするように)移動機構150の制御を行う。第1の処理例によれば、被検眼Eの動きに対して実質的にリアルタイムで光学系を追従させることができる。
主制御部211は、第1の動作例のステップS6Aと同様に、所定のタイミングで固視標の移動を完了する。また、主制御部211は、第1の動作例のステップS6Bと同様に、所定のタイミングでOCTスキャンを完了する。
主制御部211は、移動機構150によるトラッキングを所定のタイミングで完了する。所定のタイミングは、例えば、検者の指示、固視標の移動の完了、OCTスキャンの完了などに基づく。
画像形成部220は、固視標の移動とOCTスキャンとトラッキングとの並行的な制御によって収集されたデータに基づいて、眼底Efの画像を形成する。この処理は、第1の動作例のステップS7と同様にして実行される。
第3の動作例を図6に示す。この動作例には、OCTスキャンと、固視標の移動と、光スキャナ42を用いたトラッキングとの並行的な制御が含まれる。
ステップS1〜ステップS4は、例えば第1の動作例と同様に実行される。
主制御部211は、ステップS1で設定された移動パターンに応じた固視標の移動を所定のタイミングで開始し、且つ、所定のタイミングでOCTスキャンを開始する。固視標の移動の開始は第1の動作例のステップS5Aと同様であり、OCTスキャンの開始はステップS5Bと同様である。
主制御部211は、光スキャナ42によるトラッキングを所定のタイミングで開始する。本例に係るトラッキングの第1の処理例は、例えば、被検眼Eの動画像の取得と、動き検知部232による被検眼Eの動きの検知と、検知された動きに応じた光スキャナ42の制御とを含む。主制御部211は、眼底カメラユニット2に赤外観察画像を取得させつつ、動き検知部232が実質的にリアルタイムで検知した被検眼Eの動きに測定光LSの投射位置を追従させるように(換言すると、被検眼Eの変位をキャンセルするように)光スキャナ42の制御を行う。第1の処理例によれば、被検眼Eの動きに対して実質的にリアルタイムで測定光LSの投射位置を追従させることができる。
主制御部211は、第1の動作例のステップS6Aと同様に、所定のタイミングで固視標の移動を完了する。また、主制御部211は、第1の動作例のステップS6Bと同様に、所定のタイミングでOCTスキャンを完了する。
主制御部211は、光スキャナ42によるトラッキングを所定のタイミングで完了する。所定のタイミングは、例えば、検者の指示、固視標の移動の完了、OCTスキャンの完了などに基づく。
画像形成部220は、固視標の移動とOCTスキャンとトラッキングとの並行的な制御によって収集されたデータに基づいて、眼底Efの画像を形成する。この処理は、第1の動作例のステップS7と同様にして実行される。
実施形態に係る眼科装置の作用及び効果について説明する。
39 LCD
42 光スキャナ
100 OCTユニット
101 光源ユニット
211 主制御部
220 画像形成部
231 移動パターン設定部
232 動き検知部
Claims (6)
- 被検眼のデータを取得するための光学系を含むデータ取得部と、
前記被検眼に固視標を提示する固視系と、
前記固視標の移動パターンを設定する設定部と、
前記移動パターンに応じた前記被検眼の動かし方を被検者に練習させるため及び/又は前記移動パターンに慣れるよう被検者を促すために前記移動パターンにしたがって前記固視標を移動するように前記固視系の制御を実行する制御部と
を備える眼科装置。 - 前記制御部は、前記データ取得部により前記被検眼のデータを取得する前の準備動作と並行して前記固視系の前記制御を実行する
ことを特徴とする請求項1の眼科装置。 - 前記制御部は、前記データ取得部の前記光学系を前記被検眼の動きに追従させるトラッキングと並行して前記移動パターンにしたがう前記固視標の移動を所定回数繰り返しつつ前記データ取得部による予備的なデータ取得を実行させる
ことを特徴とする請求項1の眼科装置。 - 前記予備的なデータ取得により取得されたデータに基づいて、前記固視標による前記被検眼の視線の誘導が適当であるかの判定を行う手段を更に備える
ことを特徴とする請求項3の眼科装置。 - 前記判定の結果に応じて、前記制御部は、前記固視標の前記制御を再度実行し、及び/又は、前記被検眼のデータの取得を前記データ取得部に開始させる
ことを特徴とする請求項4の眼科装置。 - 前記判定の結果に応じて、前記設定部は、前記固視標の移動パターンを再度設定する
ことを特徴とする請求項4の眼科装置。
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