JP2016106962A - 眼科装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固視灯を提示する位置を変更した場合に、被検眼の虹彩等によるケラレを低減しつつ、撮像までの時間を短くして被検者の負担を軽減すること。【解決手段】 眼科装置が、被検眼を照明する光学系を含む筺体を移動する移動手段と、移動手段を用いて被検眼に対して追尾を行う追尾手段と、被検眼に対する固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、追尾手段を制御し且つ被検眼が固視灯提示手段により変更された位置を固視した場合に光学系の光軸が被検眼の瞳孔の所定位置を通過するように移動手段を制御する制御手段と、を有する。【選択図】 図6

Description

本発明は、被検眼に対して追尾を行う追尾手段を有する眼科装置及びその制御方法に関する。
共焦点レーザー顕微鏡の原理を利用した眼科装置である走査型レーザー検眼鏡(SLO:Scanning Laser Ophthalmoscope)は、測定光であるレーザーを眼底に対してラスタースキャンを行い、その戻り光の強度から平面画像を高分解能かつ高速に得る装置である。以下、このような平面画像を撮像する装置をSLO装置と記す。
近年、SLO装置において測定光のビーム径を大きくすることにより、分解能を向上させた眼底の平面画像を取得することが可能になってきた。しかし、測定光のビーム径の大径化に伴い、眼底の平面画像の取得において、被検眼の収差による平面画像のSN比及び分解能の低下が問題になってきた。
それを解決するために、被検眼の収差を波面センサでリアルタイムに測定し、被検眼にて発生する測定光やその戻り光の収差を波面補正デバイスで補正する補償光学(AO:Adaptive Optics)系を有する補償光学SLO(AO−SLO)装置が開発された。AO−SLO装置は、高分解能な平面画像の取得が可能であり、眼底の毛細血管や視細胞を観察することができ、さらには動画で撮像することによって血管内の血流の動態を観察することができる。
ここで、SLO装置等の眼科装置では、被検眼の瞳孔に対して装置本体を位置合わせする必要がある。このとき、被検眼を撮像中において被検者の顔や被検眼が動いた場合に、被検眼の瞳孔の位置を追尾する瞳追尾が、特許文献1に開示されている。
また、被検眼の眼底の撮像する位置を変えるために固視灯を提示する位置を変更すると、被検者の眼球が回転する。このとき、被検眼の虹彩等のよるケラレ(照明光の眼底への入射が遮られること)が生じる可能性がある。このケラレを防止するために、固視灯を提示する位置に応じて、眼底撮影光学系の光軸が瞳孔中心近傍を通過するように装置本体を移動させることが、特許文献2に開示されている。
特表2014−512239号公報 特開平10−295645号公報
ここで、追尾を行いながら固視灯を提示する位置を変更する場合を考える。固視灯を提示する位置を変更する指示から実際に被検眼の固視位置が移動するまでに時間のずれがある。このとき、この時間のずれの間に、眼底撮影光学系の光軸が瞳孔中心近傍を通過するように装置本体が移動される可能性がある。すなわち、被検眼の固視位置がまだ移動していないにもかかわらず、装置本体が瞳孔から離れるように移動してしまうため、被検眼と装置本体の光軸との位置関係がずれてしまう。このため、追尾により装置本体が元の位置に戻ろうとする。
そこで、被検眼の固視位置の移動が完了した後に、眼底撮影光学系の光軸が瞳孔中心近傍を通過するように装置本体が移動されるように制御する手法が考えられる。この手法では、被検眼の固視位置の移動が完了した後すぐに撮像できないため、撮像までの時間が長くなり、結果として被検者に負担がかかってしまう。
本発明の目的の一つは、固視灯を提示する位置を変更した場合に、被検眼の虹彩等によるケラレを低減しつつ、撮像までの時間を短くして被検者の負担を軽減することである。
本発明に係る眼科装置の一つは、
被検眼に対して固視灯を提示する固視灯提示手段と、
前記被検眼を照明する光学系を含む筺体を移動する移動手段と、
前記移動手段を用いて前記被検眼に対して追尾を行う追尾手段と、
前記固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、前記追尾手段を制御し且つ前記被検眼が前記変更された位置を固視した場合に前記光学系の光軸が前記被検眼の瞳孔の所定位置を通過するように前記移動手段を制御する制御手段と、を有する。
また、本発明に係る眼科装置の制御方法の一つは、
被検眼に対して固視灯を提示する固視灯提示手段と、前記被検眼を照明する光学系を含む筺体を移動する移動手段と、前記移動手段を用いて前記被検眼に対して追尾を行う追尾手段とを有する眼科装置の制御方法であって、
前記固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、前記追尾手段を制御し且つ前記被検眼が前記変更された位置を固視した場合に前記光学系の光軸が前記被検眼の瞳孔の所定位置を通過するように前記移動手段を制御する工程を有する。
本発明の一つによれば、固視灯を提示する位置を変更した場合に、被検眼の虹彩等によるケラレを低減しつつ、撮像までの時間を短くして被検者の負担を軽減することができる。
第一の実施形態におけるAO−SLO装置の全体構成の模式図 第一の実施形態におけるAO−SLO装置の固視灯を説明する模式図 第一の実施形態におけるAO−SLO装置の画像の取得方法を説明する模式図 第一の実施形態におけるスプリットプリズムを説明する模式図 第一の実施形態における前眼部画像による被検眼への位置合わせを説明する模式図 第一の実施形態におけるAO−SLO装置の被検眼への位置合わせ手順の動作フロー概略図 第一の実施形態における固視灯の点灯位置と瞳孔中心との関係を説明する模式図 第二の実施形態におけるWF−SLO装置の全体構成の模式図 第二の実施形態におけるWF−SLO装置の被検眼への位置合わせ手順の動作フロー概略図 第二の実施形態における前眼部画像の模式図
本実施形態に係る眼科装置は、被検眼を照明する照明光学系を含む筺体を移動する移動手段を有する。ここで、照明光学系は、光源やレンズ等が配置された光路から成る光学系のことである。また、筺体は、照明光学系の一部を共用(兼用)し、照明光学系により照明した被検眼からの戻り光を用いて被検眼を撮像する撮像光学系を含むことが好ましい。なお、本実施形態に係る眼科装置は、眼科撮像装置である必要はなく、例えば、被検眼の眼屈折力を測定する装置や被検眼の眼圧を計測する装置であっても良い。また、本実施形態に係る眼科装置は、解像度が比較的高くなることから、被検眼に照射する測定光を走査する走査手段を有する走査型の撮像装置である方が好ましいが、眼底カメラのように2次元センサで一括して被検眼を撮像する眼科撮像装置であっても良い。
また、本実施形態に係る眼科装置は、移動手段を用いて被検眼に対して追尾を行う追尾手段を有する。追尾手段は、例えば、被検眼の前眼部を用いて取得された被検眼の位置ずれが補正されるように、移動手段を移動させる。ここで、追尾手段は、被検眼の瞳孔を追尾することから、瞳追尾手段とも呼ぶ。
そして、本実施形態に係る眼科装置は、被検眼に対する固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、追尾手段を制御し且つ被検眼が固視灯提示手段により変更された位置を固視した場合に光学系の光軸が被検眼の瞳孔の所定位置を通過するように移動手段を制御する制御手段を有する。ここで、被検眼に対する固視灯を提示する位置の変更の指示は、検者による手動指示の場合でも良いし、固視灯を提示する位置を連続的に変更しながら複数の位置で撮影するような自動指示の場合でも良い。これにより、固視灯を提示する位置を変更した場合に、被検眼の虹彩等によるケラレを低減しつつ、撮像までの時間を短くして被検者の負担を軽減することができる。
ここで、瞳孔の所定位置は、瞳孔の中心近傍が好ましいが、これに限らない。例えば、白内障の被検眼で、瞳孔の中心に混濁が有る場合には、光学系の光軸を瞳孔の中心からずらした方が良い場合がある。このため、瞳孔の所定位置は、検者が手動で入力した位置や装置が自動的に混濁を避けるように決定した位置であっても良い。
また、追尾手段の制御は、固視灯を提示する位置の変更に基づいて、追尾手段による被検眼に対する追尾を中断(休止)することが好ましい。また、追尾手段の制御は、移動手段を制御した後に追尾手段による被検眼に対する追尾を再開することが好ましい。これにより、被検眼の固視位置がまだ移動していないにもかかわらず、筺体が被検眼の瞳孔から離れるように移動したとしても、追尾により筺体が元の位置に戻ろうとすることを防止することができる。なお、固視灯を提示する位置の変更に基づいて、追尾手段による被検眼に対する追尾を終了(停止)しても良い。このとき、被検眼が固視灯提示手段により変更された位置を固視した後すぐに被検眼を撮影(計測)すれば良い。以下、本実施形態について図面を用いて詳述する。
[第一の実施形態:AO−SLO装置]
まず、第一の実施形態に係る眼科装置の一例であるAO−SLO装置について図面を用いて説明する。このAO−SLO装置は、補償光学系を備え、眼底の高分解能の平面画像(AO−SLO像)の撮像を行う装置である。また、AO−SLO像の取得を補助する目的で、広画角の平面画像(WF−SLO像)の撮像を行うWF−SLO装置が付随している。本実施形態では、被検眼の光学収差を、空間光変調器を用いて補正して平面画像を取得するAO−SLO装置が構成され、被検眼の視度や光学収差によらず良好な平面画像が得られるようにされている。
<装置全体>
図1を用いて、まず、本実施形態における眼科装置の一例であるAO−SLO装置109の概略構成について、具体的に説明する。AO−SLO装置109は、筺体に覆われたAO−SLO本体110と、制御手段としてのパソコン160と、ドライバ部181とから成る。そして、AO−SLO本体110は、AO−SLO像を取得するAO−SLO部195と、AO−SLO像よりも広域のSLO像(WF−SLO像)を取得するWF−SLO部196と、それらを被検眼120に対して電動で被検眼への位置合わせを行う本体電動ステージ部197から成る。なお、AO−SLO像は、WF−SLO像よりも高解像度の画像である。
<AO−SLO部全体>
まず、AO−SLO部195全体について説明する。光源101−1から出射した光は光カプラー131によって参照光105と測定光106−1とに分割される。測定光106−1は、シングルモードファイバー130−4、収差補正手段の一例である空間光変調器159、XYスキャナ119−1、ダイクロイックミラー170−2等を介して、観察対象である被検眼120に導かれる。156は固視灯提示手段の一例である固視灯表示器であり、固視灯表示器156からの光束157は被検眼120の固視を促す役割を有する。
また、被検眼120に近いところに、前眼部を観察するための赤外光を発する赤外LEDから成る前眼部照明140が配置されている。被検眼120の前眼部を照射し、虹彩121付近の像が、ダイクロイックミラー170−3、レンズ135−16、スプリットプリズム141、レンズ135−15を介して、前眼部観察カメラ142で撮像される。
測定光106−1は被検眼120によって反射あるいは散乱された戻り光108となり、光路を逆行し、光カプラー131を介して、ディテクター138−1に入射される。ディテクター138−1は戻り光108の光強度を電圧に変換し、その信号を用いて、被検眼120の平面画像が構成される。
本実施形態では、光学系の全体を主にレンズを用いた屈折光学系を用いて、構成しているが、レンズの代わりに球面ミラーを用いた反射光学系によっても構成することができる。また、本実施形態では収差補正デバイスとして、反射型の空間光変調器を用いたが、透過型の空間光変調器や可変形状ミラーを用いても構成することができる。
<AO−SLOの光源>
次に、光源101−1の周辺について説明する。光源101−1は代表的な低コヒーレント光源であるSLD(Super Luminescent Diode)である。波長は830nm、バンド幅50nmである。ここでは、スペックルノイズの少ない平面画像を取得するために、低コヒーレント光源を選択している。また、光源の種類は、ここではSLDを選択したが、低コヒーレント光が出射できればよく、ASE(Amplified Spontaneous Emission)等も用いることができる。
また、波長は、眼を測定することから、近赤外光が適する。さらに波長は、得られる平面画像の横方向の分解能に影響するため、なるべく短波長であることが望ましく、ここでは830nmとした。観察対象の測定部位によっては、他の波長を選んでも良い。
光源101−1から出射された光は、シングルモードファイバー130−1と光カプラー131とを介して、参照光105と測定光106−1とに、96:4の割合で分割される。153は偏光調整手段の一例である偏光コントローラである。
<AO−SLOの参照光路>
次に、参照光105の光路について説明する。光カプラー131によって分割された参照光105は光ファイバー130−2を介して、光量測定装置164に入射される。光量測定装置164は参照光105の光量を測定し、測定光106−1の光量をモニターする用途に用いられる。
<AO−SLOの測定光路>
次に、測定光106−1の光路について説明する。光カプラー131によって分割された測定光106−1は、シングルモードファイバー130−4を介して、レンズ135−4に導かれ、ビーム径4mmの平行光になるよう調整される。測定光106−1は、ビームスプリッタ158−1を通過し、レンズ135−5〜6を通過し、空間光変調器159に入射される。空間光変調器159はパソコン160からドライバ部181内の空間光変調器駆動ドライバ182を介して制御される。
次に、測定光106−1は、空間光変調器159にて変調され、レンズ135−7〜8を通過し、XYスキャナ119−1のミラーに入射される。ここでは、簡単のため、XYスキャナ119−1は一つのミラーとして記したが、実際にはXスキャナとYスキャナとの2枚のミラーが近接して配置され、眼底122上を光軸に垂直な方向にラスタースキャンするものである。また、測定光106−1の中心はXYスキャナ119−1のミラーの回転中心と一致するように調整されている。
Xスキャナは測定光106−1を紙面に平行な方向に走査するスキャナであり、ここでは共振型スキャナを用いている。駆動周波数は約7.9kHzである。また、Yスキャナは測定光106−1を紙面に垂直な方向に走査するスキャナであり、ここではガルバノスキャナを用いている。駆動波形はのこぎり波、周波数は64Hz、デューティ比は81%である。Yスキャナの駆動周波数は、AO−SLO像の撮像のフレームレートを決定する重要なパラメータである。
ここで、XYスキャナ119−1はパソコン160からドライバ部181内の光スキャナ駆動ドライバ183を介して制御される。レンズ135−9〜10は眼底122を走査するための光学系であり、測定光106を虹彩121の付近を支点として、眼底122を走査する役割がある。測定光106−1のビーム径は4mmであるが、より高分解能な光画像を取得するために、ビーム径はより大きくしても良い。
また、117は電動ステージであり、矢印で図示している方向に移動することができ、付随するレンズ135−10の位置を、調整することができる。電動ステージ117はパソコン160からドライバ部181内の電動ステージ駆動ドライバ184を介して制御される。レンズ135−10の位置を調整することで、被検眼120の眼底122の所定の層に測定光106−1を合焦し、観察することが可能になる。また、被検眼120が屈折異常を有している場合にも対応できる。
測定光106−1は被検眼120に入射すると、眼底122からの反射や散乱により戻り光108となり、再び光カプラー131に導かれ、シングルモードファイバー130−3を介して、ディテクター138−1に到達する。ディテクター138−1は例えば高速・高感度な光センサであるAPD(Avalanche Photo Diode)やPMT(Photomultiplier Tube)が用いられる。ここではAPDを用いている。
戻り光108は、空間光変調器159で、再び変調される。また、ビームスプリッタ158−1にて分割される戻り光108の一部は、収差測定手段の一例である波面センサ155に入射され、被検眼120で発生する戻り光108の収差が測定される。波面センサ155はパソコン160に電気的に接続されている。
ここで、虹彩121とXYスキャナ119−1と波面センサ155と空間光変調器159とは光学的に共役になるよう、レンズ135−5〜10等が配置されている。そのため、波面センサ155は被検眼120の収差を測定することが可能になっている。また、空間光変調器159は被検眼120の収差を補正することが可能になっている。さらに、波面センサの測定結果による得られた収差に基づいて、空間光変調器159をリアルタイムに制御することで、被検眼120で発生する収差を補正し、より高分解能の平面画像の取得を可能にしている。
なお、レンズ135−10は球面レンズであるが、被検眼120の収差(屈折異常)によっては、球面レンズの代わりにシリンドリカルレンズを用いても良い。また、新たなレンズを測定光106−1の光路に追加しても良い。
また、ここでは、測定光106−1を用いて、波面センサ155を用いた収差の測定を行っているが、収差の測定のために他の光源を用いても良い。また、収差の測定のために他の光路を構成しても良い。例えば、レンズ135−10とダイクロイックミラー170−3の間から、別のビームスプリッタを用いて、収差の測定のための光を入射することもできる。
固視灯表示器156は発光型のディスプレイモジュールからなり、表示面(□27mm、128×128画素)をyz平面に有する。ここでは、液晶、有機EL、LEDアレイ等を用いることができる。被検眼120に固視灯表示器156からの光束157を注視させることで、被検眼120の固視が促される。固視灯表示器156の表示面には、例えば図2に示すように、任意の点灯位置に十字のパターン165が点滅して表示される。
固視灯表示器156からの光束157はレンズ135−13〜14、ダイクロイックミラー170−2、レンズ135−10等を介して、眼底122に導かれる。また、レンズ135−10、13、14は固視灯表示器156の表示面と眼底122とが光学的に共役になるよう配置される。また、固視灯表示器156はパソコン160からドライバ部181内の固視灯駆動ドライバ185を介して制御される。これにより、被検眼に対して固視灯を提示する位置を変更することができる。
<AO−SLOの測定系>
次に、測定系の構成について説明する。
AO−SLO装置109は、眼底122からの戻り光108の強度から構成される平面画像(AO−SLO像)を取得することができる。
眼底122にて反射や散乱された光である戻り光108は、レンズ135−4〜10、空間光変調器159、光カプラー131等を介してディテクター138−1に入射され、光の強度が電圧に変換される。
ディテクター138−1で得られた電圧信号は、パソコン160内のADボード176にてデジタル値に変換され、パソコン160にてXYスキャナ119−1の動作や駆動周波数と同期したデータ処理が行われ、平面画像が形成される。ここで、ADボード176の取り込み速度は15MHzである。
また、ビームスプリッタ158−1にて分割される戻り光108の一部は、波面センサ155に入射され、戻り光108の収差が測定される。波面センサ155はシャックハルトマン方式の波面センサであり、測定レンジは−1D〜+1Dとなっており、測定レンジが狭く、測定精度が高い仕様となっている。
得られた収差はツェルニケ多項式を用いて表現され、これは被検眼120の収差を示している。ツェルニケ多項式は、チルト(傾き)の項、デフォーカス(defocus)の項、アスティグマ(非点収差)の項、コマの項、トリフォイルの項等からなる。
<AO−SLO像の取得方法>
次に、平面画像(AO−SLO像)の取得方法について図3(A)〜(D)を用いて説明する。
AO−SLO装置109のパソコン160が、XYスキャナ119−1を制御し、ディテクター138−1で戻り光108の強度を取得することで、眼底122の平面画像を取得することができる。ここでは、眼底122の平面画像(光軸に垂直な面)の取得方法について説明する。
図3(A)は被検眼120の模式図であり、SLO装置109によって観察されている様子を示している。図3(A)に示すように、測定光106−1は角膜123を通して、眼底122に入射すると様々な位置における反射や散乱により戻り光108となり、ディテクター138−1に到達する。
さらに、図3(B)に示すように、XYスキャナ119−1をx方向に駆動しながら、戻り光108の強度を検出すれば、各x軸の位置毎の情報を得ることができる。
さらに、図3(C)に示すように、XYスキャナ119のX軸とY軸とを同時に駆動し、眼底122のある撮像範囲192に対して、測定光106−1を軌跡193のように、ラスタースキャンしながら戻り光108の強度を検出する。すると、戻り光108の強度の2次元分布が得られ、それはすなわち平面画像177(図3(D))である。
測定光106−1は、左上の点Sから、右下の点Eに向かってスキャンされ、その間の戻り光108の強度が平面画像177の構成に用いられる。点Eから点Sへの軌跡193は次の平面画像177の撮像のための準備である。スキャンにかかる時間は、図中の軌跡193に対して、S→Eが81%、E→Sが19%であり、この比は上述のYスキャナの駆動波形のデューティ比に基づいている。また、図3(C)では簡単のため、軌跡193におけるx方向のスキャン回数を少なめに記している。
ここで、この平面画像177の大きさは700×350μm、取得に要する時間は約15.6msである。この時間はYスキャナの駆動周波数に基づいている。
また、平面画像177中には、戻り光108の強度が比較的大きい視細胞群179が明るく、比較的小さい血管178が暗く描出される。また、血管178に白血球(不図示)が明るく描出される。
<本体電動ステージ部>
筺体に覆われたAO−SLO本体110を移動する移動手段の一例である本体電動ステージ部197は、それに固定されたAO−SLO部195とWF−SLO部196を、3個の電動モーターを用いてx、y、z方向に移動することを可能にしており、ドライバ部181内の本体電動ステージ駆動ドライバ186に接続されている。被検眼120への位置合わせを行うために、パソコン160から本体電動ステージ駆動ドライバ186を介して制御される。これらの、本体電動ステージ部197、本体電動ステージ駆動ドライバ186、パソコン160と、前眼部撮像手段の一例である前眼部観察カメラ142が、被検眼120の瞳孔を追尾する瞳追尾手段を構成している。
<前眼部観察と被検眼への位置合わせ>
ここでは、前眼部観察カメラ142による前眼部観察について説明する。
図4はスプリットプリズム141であり、(A)は図1に示す向きと同じ側面図、(B)は正面図である。スプリットプリズム141は、y方向(被検眼120の上下方向)の上側にz方向に傾斜をもつプリズム141a、下側に逆方向の傾斜をもつプリズム141bを有している。そして、図4(B)に示すように、裏面には円形のチャート141cが描かれている。スプリットプリズム141は、AO−SLO装置109の、被検眼120中の虹彩121へのz方向の位置合わせが適正になったときに、虹彩121とほぼ共役になる位置に配置されている。なお、スプリットプリズムの原理については、例えば、特開昭61−185246号公報に記載されている。
前眼部観察カメラ142で撮像された前眼部画像を用いて、AO−SLO装置109の被検眼120への位置合わせが行われる。図5(A)に示す、円形のチャート141cの画像143と被検眼120の瞳孔144が同心になるように、パソコン160は本体電動ステージ部197をxy面内で移動、すなわちAO−SLO装置109を移動する。同時にAO−SLO装置109の、被検眼120中の虹彩121へのz方向の位置合わせを行う。図5(B)はAO−SLO装置109が虹彩121に近過ぎるケースで、画像の上半分が下半分に対して左にずれていて、図5(C)は遠過ぎるケースで、画像の上半分が下半分に対して右にずれている。図5(A)は、位置合わせが合っていて、上下のずれが生じていない。パソコン160は、前眼部観察カメラ142で撮像された前眼部画像のずれの状態からz方向の虹彩121との距離を判断し、許容値内になるように本体電動ステージ部197をxy面内で移動、すなわちAO−SLO本体110を移動する。ここでは、前眼部画像のずれの方向から単に遠近だけを判断して必要な方向に移動を制御しているが、ずれの方向と量から遠近と距離を判断・算出して移動を制御しても良い。
<WF−SLO部全体>
次に、WF−SLO部196全体について説明する。
WF−SLO部196は補償光学系と参照光路を備えないことを除けば、基本的にAO−SLO部195と同様の構成となっている。重複する部分については説明を省略する。
光源101−2から出射した光はレンズ135−11〜12、XYスキャナ119−2、ダイクロイックミラー170−1等を介して、観察対象である被検眼120に導かれる。
<WF−SLOの光源>
次に、光源101−2の周辺について説明する。光源101−2はAO−SLOと同様にSLDである。波長は910nm、バンド幅10nmである。ここでは、AO−SLOの光路とWF−SLOの光路とをダイクロイックミラーを用いて分離するために、それぞれの光源の波長を異ならせている。
<WF−SLOの測定光路>
次に、測定光106−2の光路について説明する。光源101−2から射出された測定光106−2は、レンズ135−2、XYスキャナ119−2、ダイクロイックミラー170−1等を介して、観察対象である被検眼120に導かれる。
ここで、XYスキャナ119−2の構成要素であるXスキャナは測定光106−2を紙面に平行な方向に走査するスキャナであり、ここでは共振型スキャナを用いている。駆動周波数は約3.9kHzである。また、Yスキャナは測定光106−2を紙面に垂直な方向に走査するスキャナであり、ここではガルバノスキャナを用いている。駆動波形はのこぎり波、周波数は32Hz、デューティ比は81%である。Yスキャナの駆動周波数は、WF−SLO像のフレームレートを決定する重要なパラメータである。
XYスキャナ119−2はパソコン160からドライバ部181内の光スキャナ駆動ドライバ187を介して制御される。
ここで、測定光106−2のビーム径は1mmであるが、より高分解能な光画像を取得するために、ビーム径はより大きくしても良い。
測定光106−2は被検眼120に入射すると、眼底122からの反射や散乱により戻り光108となり、ダイクロイックミラー170−1、レンズ135−1、XYスキャナ119−2、ビームスプリッタ158−2等を介して、ディテクター138−2に到達する。
<WF−SLO像の取得方法>
次に、広域の平面画像(WF−SLO像)の取得方法について説明する。
AO−SLO装置109のパソコン160が、XYスキャナ119−2を制御し、ディテクター138−2で戻り光108の強度を取得することで、眼底122の広域の平面画像を取得することができる。眼底122の広域の平面画像(光軸に垂直な面)の取得方法はAO−SLO像の取得方法と同様なので、説明を省略する。
<AO−SLO像の取得手順>
ここで、図6に示すパソコン160の動作フローを用いて、AO−SLO装置109での被検眼への位置合わせ手順について説明する。
検者がパソコン160の不図示の入力手段でAO−SLOでの撮像手順を選択する。予め定められた、眼底の複数位置でのAO−SLO像を取得する撮像手順が選択肢として複数用意されている。さらに、検者から不図示の入力手段を介して撮像開始の入力があると、パソコン160はステップS101で、予め決めた標準的な位置に固視灯表示器156のパターンを点灯する。本実施形態では、視野の中央部にパターンを点灯する。
次にS102で、前眼部観察カメラ142で撮像された前眼部画像を用いて、AO−SLO本体110を被検眼107に対する自動的な位置合わせ、すなわち瞳追尾を開始する。上述したように、瞳孔144に対してxとy方向に位置合わせし、z方向は虹彩121との距離を判断し、許容値内になるように本体電動ステージ部197をxy面内で移動、すなわちAO−SLO本体110を移動する。この際に前眼部の動きをより正しく捉えるために、前眼部画像から算出される瞳孔中心の位置、虹彩との距離を、複数フレームの前眼部画像について平均して移動量を決める。ここでは3フレームを使用している。そしてこの後も中断あるいは終了するまでは、常に瞳追尾を続ける。これは、瞳孔を対象に、眼の動き、顔の動きを追尾することになる。
次にステップS103でx、y、z方向の位置合わせのずれが、あらかじめ設定した許容値内にあるかどうかを判定し、許容値内であれば(YES)、次のステップS104に進む。許容値内になければ(NO)、S103の判断を繰り返して位置合わせのずれが許容値になるのを待つ。すなわち、被検者が固視灯表示器156の点灯したパターンを固視するのを待つ。
ステップS104では瞳追尾を中断(一旦休止)する。図7(A)に、位置合わせのずれが許容値内になったときの被検眼120の瞳孔中心124と注視線125を示す。126−1と126−2は、測定光106−1の中心軸の走査によって振れる範囲を示す。
ステップS105では、選択した撮像手順による固視灯表示器156の次のパターンの提示位置から以下の(1)式で算出される位置合わせ位置への、AO−SLO本体110の移動を開始する。続けてステップS106で、固視灯駆動ドライバ185を介して固視灯表示器156を制御して、選択した撮像手順に応じた位置にパターンを点灯する。
図7(B)に、固視灯表示器156の点灯位置がz負方向、すなわち注視線がx正方向に動いた場合の注視線125を示す。126−1と126−2は図7(A)と同様である。注視線125は回旋点127を中心に回転し、瞳孔中心124はx方向に距離dだけ移動する。この距離dは固視灯表示器156の点灯したパターン位置に応じた、標準的な眼での注視線の回転角θから、
d[mm]={(角膜前面〜回旋点)の距離−(角膜前面〜瞳孔面)の距離}×sinθ
=(13[mm]−3.6[mm])×sinθ
=9.4[mm]×sinθ (1)
で算出される。ここでは、算出されたdの距離だけx方向に移動することになる。必要に応じてy方向にも移動し、またθが大きいときにはz方向への移動を行っても良い。
次にステップS107では、S105のAO−SLO本体110の移動が完了しているかどうか判断し、まだ(NO)であればS107を繰り返して待つ。完了していれば(YES)、ステップS108で瞳追尾を再開し、次にステップS109でWF−SLOとAO−SLOの撮像を行う。AO−SLO装置109は、WF−SLO部196を用いて、測定光106−2を眼底122へ合焦をさせて、WF−SLO像の撮像を行う。そして、合焦させた時の電動ステージ117の位置から、被検眼の視度を算出する。
ステップS110で、選択した撮像手順での固視灯のパターンのすべての提示位置での提示が完了したかどうかを判断し、まだ(NO)であればS104に戻って次の提示についてのステップを行い、完了していれば終了となる。
AO−SLO装置109は図1に示すように多くの光学部品、光源、センサを含むために位置合わせの際に移動する重量が重く、固視灯のパターンの提示位置が大きく変わったときの位置合わせの際に素早く移動することが困難である。そこで、本実施形態のように提示する前に瞳追尾を中断して移動を行うことによって、より早く移動することが可能となり、次々に固視灯のパターンの提示位置を変えて撮像する場合に、全体の撮像時間を短縮することができる。
[第二の実施形態WF−SLO装置]
以下、第二の実施形態に係る眼科装置の一例であるWF−SLO装置について図面を用いて説明する。図8を用いて、まず、本実施形態におけるWF−SLO装置111の概略構成について説明する。WF−SLO装置111は、筺体に覆われたWF−SLO本体112と、制御手段としてのパソコン160と、ドライバ部181とから成る。そして、WF−SLO本体112は、広域のSLO像(WF−SLO像)を取得するWF−SLO部196と、それを被検眼107に対して電動で位置合わせを行う本体電動ステージ部197から成る。そして、WF−SLO装置111は、すべて第一の実施形態に含まれる構成部材から成るので、説明は省略する。同じ構成部材は同じ符号になっている。
ここで、図9に示すパソコン160の動作フローを用いて、WF−SLO装置111での位置合わせを用いた眼底画像の取得手順について説明する。ステップS101からS103は第一の実施形態と同じなので、説明を省略する。ステップS3で位置合わせのずれが許容値内であれば(YES)、S200で眼底観察用にWF−SLOの撮像を開始して、ステップS104に進み、第一の実施形態と同様、瞳追尾を中断(一旦休止)する。ステップS201は第一の実施形態のステップS105と装置名が異なるだけで、選択した撮像手順による固視灯表示器156の次のパターンの提示位置から算出される移動位置へのWF−SLO本体112の移動を開始する。続けてステップS106は、第一の実施形態と同じく、固視灯駆動ドライバ185を介して固視灯表示器156を制御して、選択した撮像手順に応じた位置にパターンを点灯する。ステップS202では、S106の後に前眼部画像の1フレーム分の画像が得られたら(YES)、ステップS203に進む。まだ(NO)であれば、S202を繰り返して待機する。
図10に前眼部観察カメラ142で撮像された前眼部画像の例を示す。xy座標の原点は、ステップS101で視野の中央部に固視灯表示器156のパターンを点灯したときの瞳孔144の中心である。点Dは、現在点灯している固視灯表示器156のパターンによって瞳孔144の中心が移動する先で、点Mは、WF−SLO本体112の被検眼120との位置合わせの際のWF−SLO本体112の中心位置、すなわち、前眼部画像の中心である。点Pは現在、瞳孔144の中心がある位置を示す。
図9に戻り、ステップS203では、前眼部画像から瞳孔144の径、すなわち瞳孔径PDを計測し、またその中心位置Pをxy座標で表示する。ステップS204では、瞳孔144の中心Pが移動する先である図10の点Dと、現在の画像中心である点Mの座標を求めた上、以下の(2)式が成り立つかどうかを判断する。すなわち、瞳孔144の中心が移動する先である点Dに対して、現在の瞳孔中心である点PがすでにWF−SLO本体112の移動よりも先に近い位置にいるかどうかの判断である。
(X−X+(Y−Y≦(X−X+(Y−Y (2)
(2)式が成り立つ場合(YES)はステップS206に進み、そのままWF−SLO本体112の移動を続ける。この場合は被検眼の固視位置の移動が順調に行われていると判断し、WF−SLO本体112の移動を続ければ良く、短時間で被検眼の固視位置の移動とWF−SLO本体112の移動が完了することが期待できる。一方、(2)式が成り立たない場合(NO)、すなわち被検眼の固視位置の移動が順調に行われていないと判断される場合はステップS205に進む。
ステップS205では、以下の(3)式にしたがって、点Mが余裕をもって瞳孔144内にあるかどうかを判断し、(3)式が成り立つ場合(YES)、すなわち余裕をもって瞳孔144内にある場合はステップS206に進む。成り立たない場合(NO)はステップS207に進む。
Figure 2016106962
ステップS207では、移動位置へのWF−SLO本体112の移動を中断し、瞳追尾を再開する。本実施形態ではこの時点で眼底観察用にWF−SLOの撮像が行われているので、点Mが余裕をもって瞳孔144内にない場合、測定光106−2の走査で振れる角度との兼ね合いで、その眼底像のケラレが大きくなる場合がある。ステップS205でその位置関係からケラレの程度を判断し、許容できない場合はステップS207でWF−SLO本体112の移動から瞳追尾に切替えてケラレを減らすことができ、眼底を観察することが可能になる。大きなケラレが許容できる場合は、(3)式の右辺の値を大きくすれば良い。
そして、ステップS208で、瞳追尾を続けたまま、あらかじめ定めた規定時間を待って、ステップS209で瞳追尾を中断した上、WF−SLO本体112の移動を再開し、再度ステップS203からを繰り返す。
ステップS206では、WF−SLO本体112の移動を続けたまま、あらかじめ定めた規定時間を待って、ステップS210でWF−SLO本体112の移動が完了しているかどうかを判断し、まだ(NO)であればS203からを繰り返す。完了していれば(YES)、ステップS211で瞳追尾を再開し、次にステップS212でWF−SLOの撮像を行う。
ステップS213で、選択した撮像手順での固視灯のパターンのすべての提示位置での提示が完了したかどうかを判断し、まだ(NO)であればS104に戻って次の提示についてのステップを行い、完了していれば終了となる。S104に戻って次の提示についてのステップを行う際は、ステップS203でのxy座標の原点は、固視灯表示器156の前回点灯したパターンの位置とする。
本実施形態では第一の実施形態と異なり、位置合わせの際に移動する重量は軽い。しかし、両者とも固視灯表示器156の点灯パターンの位置が変わったときに、被検者の固視がなかなか移動しないことや新しい位置が見つけられずに固視がふらつくことがある。本実施形態のように瞳追尾を中断してWF−SLO本体112の移動を行うことによって、次々に固視灯のパターンの提示位置を変えて撮像する場合に、全体の撮像時間を短縮することができる。
なお、図9の動作フローでは記載していないが、S203〜S210のステップは回数に制限を設けてある。被検者の顔が動いたり、被検者が固視できていない場合には、WF−SLO本体112の移動を止めて、瞳追尾のみを作動させ、固視が安定したらWF−SLOの撮像を行うようにしている。本実施形態では回数に制限を設けているが、時間に制限を設けても良い。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

  1. 被検眼に対して固視灯を提示する固視灯提示手段と、
    前記被検眼を照明する光学系を含む筺体を移動する移動手段と、
    前記移動手段を用いて前記被検眼に対して追尾を行う追尾手段と、
    前記固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、前記追尾手段を制御し且つ前記被検眼が前記変更された位置を固視した場合に前記光学系の光軸が前記被検眼の瞳孔の所定位置を通過するように前記移動手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする眼科装置。
  2. 前記制御手段は、前記固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、前記追尾手段による前記被検眼に対する追尾を中断し、前記移動手段を制御した後に前記追尾手段による前記被検眼に対する追尾を再開することを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。
  3. 前記被検眼の前眼部を撮像する前眼部撮像手段を更に有し、
    前記追尾手段は、前記前眼部の画像に基づいて前記被検眼に対する追尾を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の眼科装置。
  4. 前記筺体は、前記光学系の一部を共用し、前記光学系により照明した前記被検眼からの戻り光を用いて前記被検眼を撮像する撮像光学系を含み、
    前記制御手段は、前記固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、前記追尾手段を制御し且つ前記被検眼が前記変更された位置を固視した場合に前記撮像光学系の光軸が前記被検眼の瞳孔の所定位置を通過するように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科装置。
  5. 前記被検眼に対して光学的に共役な位置に設けられ、前記光学系により照明した前記被検眼からの戻り光の収差を測定する収差測定手段と、
    前記被検眼に対して光学的に共役な位置に設けられ、前記測定された収差に基づいて、測定光と前記測定光を照射した前記被検眼からの戻り光との少なくとも一つの収差を補正する収差補正手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の眼科装置。
  6. 前記被検眼の前眼部に対して光学的に共役な位置に設けられ、前記被検眼の眼底に対して測定光を走査する走査手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の眼科装置。
  7. 被検眼に対して固視灯を提示する固視灯提示手段と、前記被検眼を照明する光学系を含む筺体を移動する移動手段と、前記移動手段を用いて前記被検眼に対して追尾を行う追尾手段とを有する眼科装置の制御方法であって、
    前記固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、前記追尾手段を制御し且つ前記被検眼が前記変更された位置を固視した場合に前記光学系の光軸が前記被検眼の瞳孔の所定位置を通過するように前記移動手段を制御する工程を有することを特徴とする眼科装置の制御方法。
  8. 前記制御する工程では、前記固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、前記追尾手段による前記被検眼に対する追尾を中断し、前記移動手段を制御した後に前記追尾手段による前記被検眼に対する追尾を再開することを特徴とする請求項7に記載の眼科装置の制御方法。
  9. 前記被検眼の前眼部を撮像する工程と、
    前記追尾手段により前記前眼部の画像に基づいて前記被検眼に対する追尾を行う工程と、
    を更に有することを特徴とする請求項7または8に記載の眼科装置の制御方法。
  10. 前記筺体は、前記光学系の一部を共用し、前記光学系により照明した前記被検眼からの戻り光を用いて前記被検眼を撮像する撮像光学系を含み、
    前記制御する工程では、前記固視灯を提示する位置の変更の指示に基づいて、前記追尾手段を制御し且つ前記被検眼が前記変更された位置を固視した場合に前記撮像光学系の光軸が前記被検眼の瞳孔の所定位置を通過するように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の眼科装置の制御方法。
  11. 請求項7乃至10のいずれか1項に記載の眼科装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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