JP2021182456A - 廃棄物情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】廃棄物の効率的な収集運搬や廃棄物処理を可能にし、廃棄物の資源としての再生・再利用を促進させる廃棄物情報処理方法を提供する。【解決手段】廃棄物排出者から排出される廃棄物の種類や量などに関する廃棄物情報を、業者によって収集運搬される前に、排出者端末に入力する。そして、排出者端末に入力された廃棄物情報をサーバー装置へ送信し、サーバー装置において廃棄物情報を記憶し蓄積する。これにより、廃棄物排出者から日々排出される廃棄物に関する情報(廃棄物の種類や量など)を、サーバー装置において一元管理することが可能になり、更には、一元管理する廃棄物情報を活用して、廃棄物の効率的な収集や、廃棄物の運搬コストの削減、廃棄物の資源としての有効活用などを達成できる。また、サーバー装置に蓄積した膨大な廃棄物情報をもとに、例えば翌日や数日先といった近い将来の廃棄物の排出量をその種類ごとに予測することもできる。【選択図】図1

Description

本発明は、異なる場所に所在する多数の廃棄物排出者から日々排出される廃棄物に関する情報を、端末とサーバー装置を利用して処理し、サーバー装置において一元管理するための廃棄物情報処理方法(廃棄物情報管理方法)と、この方法の実施に用いる廃棄物情報処理システム(廃棄物情報管理システム)に関するものである。
欧米を中心に、消費された資源(静脈資源)を再生・再利用する循環型経済「サーキュラーエコノミー」への転換が活性化している。
一方、わが国では、国民の高い意識とは裏腹に、日々大量に排出されている静脈資源が再資源化されることなく焼却処分等されている。
また、わが国の静脈資源業界は、人手不足等の景況にそぐわない非効率な体制もあり、廃棄物処理費用が高騰し、廃棄物排出者を圧迫している。
加えて、わが国における廃棄物の「収集運搬業界」では、単に経験則に頼るだけの極めて非効率な収集運搬が行われているのが現状であり、静脈資源の再生・再利用を推し進めるためには、このような非効率な廃棄物の収集運搬を改善する必要があった。
同様に、静脈資源のリサイクル業者などの「廃棄物処理業界」においても、単に経験則に頼るだけの非効率な廃棄物処理が行われているのが現状であり、静脈資源の再生・再利用を推し進めるためには、このような非効率な廃棄物の処理についても改善する必要があった。
そこで、上述した課題に鑑み、本発明の目的は、廃棄物の効率的な収集運搬を可能にするとともに、廃棄物の効率的な処理(廃棄物の焼却やリサイクル、廃棄物を活用した材料製造など)を可能にし、併せて、排出された廃棄物の資源としての再生・再利用を促進させることを可能にする、廃棄物情報処理方法(廃棄物情報管理方法)とこの方法の実施に用いるシステムを提供することにある。
上記目的は、異なる場所に所在する複数の廃棄物排出者から排出される廃棄物に関する情報を、端末とサーバー装置を利用するとともに、インターネットを利用して処理・管理する方法であって、
廃棄物排出者から排出される廃棄物の種類(品目)や量に関する廃棄物情報を、当該廃棄物が収集運搬業者によって収集される前に、廃棄物排出者が廃棄物排出時に利用する端末である排出者端末(すなわち廃棄物排出時に廃棄物排出者の利用に供する端末)に入力するステップと、
排出者端末に入力された前記廃棄物情報を、前記廃棄物が収集運搬業者によって収集される前に、該排出者端末が、サーバー装置へ送信するステップと、
サーバー装置が、排出者端末から受信した廃棄物情報を自己のストレージ(情報記憶媒体)に記憶し蓄積するステップと、
を含むことを特徴とする廃棄物情報処理方法(廃棄物情報管理方法)によって達成される。
なお、上記「排出者端末に入力するステップ」において、排出者端末への廃棄物情報の入力は、廃棄物排出者による携帯端末を使った手作業による入力でもよく、あるいは、重量センサーなどの各種センサーや入力装置といった各種入力手段を使った電子的な入力でもよい。
上述した廃棄物情報処理方法では、好ましくは、サーバー装置が、排出者端末から受信した廃棄物情報を、下記(1)〜(10)の情報の少なくとも何れか一種又は二種以上と関連付けた状態(紐付した状態)で記憶し蓄積することが望ましい。
(1)廃棄物が排出された日に関する暦情報。
(2)廃棄物が排出された時間に関する情報。
(3)廃棄物が排出された日の季節に関する情報。
(4)廃棄物排出者が所在する位置に関する情報。
(5)廃棄物排出者が所在する地区に関する情報。
(6)廃棄物が排出された日またはその前日における、廃棄物排出者の所在地の気象に関する情報。
(7)廃棄物が排出された日またはその前日における、廃棄物排出者の所在地の行事に関する情報。
(8)廃棄物排出者が事業者である場合にその業種(事業内容/業態)に関する情報。
(9)廃棄物排出者が事業者である場合にその規模に関する情報。
(10)廃棄物排出者が排出した廃棄物の収集運搬を担当する収集運搬業者の識別情報。
また、前述した廃棄物情報処理方法では、
廃棄物を収集運搬する収集運搬業者が使用する端末である収集運搬業者端末が、サーバー装置に対し、廃棄物情報(収集運搬業者がこれから収集運搬する可能性のある廃棄物に関する情報)の送信をリクエストするステップと、
前記リクエストに応じて、サーバー装置が、前記収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報を抽出するステップと、
抽出した前記廃棄物情報を、サーバー装置が、収集運搬業者端末に対し送信するステップと、
を更に含んでいてもよい。
また、前述した廃棄物情報処理方法において、収集運搬業者端末は、該端末の表示画面に、サーバー装置から受信した廃棄物情報を表示し、その際、該端末の表示画面に地図を表示するとともに、該地図上において、廃棄物排出者が所在する位置に、その廃棄物排出者が排出した廃棄物に関する廃棄物情報を表示することが好ましい。
また、前述した廃棄物情報処理方法では、
収集運搬されてきた前記廃棄物を処理する廃棄物処理業者が使用する端末である処理業者端末が、サーバー装置に対し、廃棄物情報(廃棄物処理業者がこれから処理する可能性のある廃棄物に関する情報)の送信をリクエストするステップと、
前記リクエストに応じて、サーバー装置が、前記廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報を抽出するステップと、
抽出した前記廃棄物情報を、サーバー装置が、処理業者端末に対し送信するステップと、
を更に含んでいてもよい。
また、前述した廃棄物情報処理方法では、
サーバー装置が、該サーバー装置に記憶蓄積された廃棄物情報に基づいて、特定の日における、廃棄物の排出量を、廃棄物の種類ごとに予測するステップと、
前記予測によって得られた予測情報を、前記廃棄物を収集運搬する収集運搬業者が使用する端末である収集運搬業者端末からのリクエストに応じて、サーバー装置が収集運搬業者端末に送信するステップと、
を更に含んでいてもよい。
また、前述した廃棄物情報処理方法では、
サーバー装置が、該サーバー装置に記憶蓄積された廃棄物情報に基づいて、特定の日における、廃棄物の排出量を、廃棄物の種類ごとに予測するステップと、
前記予測によって得られた予測情報を、収集運搬されてきた前記廃棄物を処理する廃棄物処理業者が使用する端末である処理業者端末からのリクエストに応じて、サーバー装置が処理業者端末に送信するステップと、
を更に含んでいてもよい。
また、前述した廃棄物情報処理方法では、
サーバー装置が、該サーバー装置に記憶蓄積された廃棄物情報に基づいて、特定の日における、廃棄物の排出量を事業者ごとに予測するステップを、更に含んでいてもよい。
また、前述した廃棄物情報処理方法では、廃棄物排出者が事業者であって、
排出者端末に入力された前記廃棄物情報に基づいてマニフェスト伝票(産業廃棄物管理票)を作成するステップを、更に含んでいてもよい。
ここでいう「マニフェスト伝票(産業廃棄物管理票)」は、マニフェスト制度に基づくものである。マニフェスト制度の概要は次のとおりである。
産業廃棄物は、排出事業者の責任において適正に処理しなければならない。(廃棄物処理法第3条)
しかし、ルールに従って行えば、産業廃棄物処理業の許可を持つ処理業者に処理を委託することができる。この場合、排出事業者は、その産業廃棄物が適正に処理されたことを、最後まで確認する必要がある。(法第12条第5項)
そこで法は、排出事業者にマニフェスト伝票(産業廃棄物管理票)の発行・回収・照合を義務付けるマニフェスト制度を定め、排出事業者が適正処理完了を確認する具体的な方法を明確にしている。
本発明では、このようなマニフェスト制度のもとで利用されるマニフェスト伝票(産業廃棄物管理票)を、排出者端末に入力された前記廃棄物情報を活用して作成する。すなわち、本発明では、マニフェスト伝票への情報連携機能を持たせている。
本発明では、廃棄物排出者から排出される廃棄物の種類や量などに関する廃棄物情報を、当該廃棄物が収集運搬業者によって収集される前に、廃棄物排出者の使用端末(排出者端末)に入力する。そして、排出者端末に入力された廃棄物情報を、(その廃棄物が収集運搬業者によって収集される前に)該排出者端末がサーバー装置へ送信して、サーバー装置において、排出者端末から受信した廃棄物情報を記憶し蓄積する。
これにより、廃棄物排出者から日々排出される廃棄物に関する情報(廃棄物の種類(品目)、量、排出された場所、品質など)を、サーバー装置において一元管理することが可能になり、更には、一元管理する廃棄物情報を活用して、廃棄物の効率的な収集や、廃棄物の運搬コストの削減、廃棄物の更なる有効活用などを達成することが可能になる。また、サーバー装置に蓄積した膨大な廃棄物情報(廃棄物に関するビッグデータ)をもとに、例えば翌日や数日先といった近い将来の廃棄物の排出量をその種類ごとに予測することも可能になる。
また本発明では、サーバー装置では、排出者端末から受信した廃棄物情報を、次に挙げるような情報の少なくとも何れか一種又は二種以上と関連付けた状態で記憶し蓄積する。
・廃棄物が排出された日に関する暦情報。
・廃棄物が排出された時間に関する情報。
・廃棄物が排出された日の季節に関する情報。
・廃棄物排出者が所在する位置に関する情報。
・廃棄物排出者が所在する地区に関する情報。
・廃棄物の排出日やその前日における、廃棄物排出者の所在地の気象に関する情報。
・廃棄物の排出日やその前日における、廃棄物排出者の所在地の行事に関する情報。
・廃棄物排出者が事業者である場合にその業種(事業内容/業態)に関する情報。
・廃棄物排出者が事業者である場合にその規模に関する情報。
・廃棄物排出者が排出した廃棄物の収集運搬を担当する収集運搬業者の識別情報。
このような各種情報に紐付して廃棄物情報を記憶蓄積して一元管理することで:
例えば、蓄積した過去の廃棄物情報に基づいて、翌日や数日先といった近い将来の特定の日における廃棄物の排出量を、廃棄物の種類ごとに予測することが可能になる。
また例えば、蓄積した過去の廃棄物情報に対し、翌日や数日先といった近い将来の気象予報やその季節情報などの要素を加味することで、どのような種類の廃棄物が、どの地区で、どの程度排出されるか、さらに正確に予測することが可能になる。
また例えば、蓄積した過去の廃棄物情報に対し、事業者の業態や規模などの事業要素を加味することで、翌日や数日先といった近い将来において、事業者の業態や規模などに応じて、各種事業者から、どのような種類の廃棄物が、どの程度排出されているか、さらに正確に予測することが可能になる。
また例えば、蓄積した過去の廃棄物情報に対し、開催予定のイベント情報などの要素を加味することで、翌日や数日先といった近い将来においてイベントが開催される場合には、当日、どのような種類の廃棄物が、どの地区で、どの程度排出されているか、さらに正確に予測することが可能になる。
また例えば、これから収取する廃棄物について、どのような種類の廃棄物が、どの地区で、どの程度排出されているか、リアルタイムで把握することが可能になる。
また本発明では、収集運搬業者端末がサーバー装置に対し、廃棄物情報(収集運搬業者がこれから収集運搬する可能性のある廃棄物に関する情報)の送信をリクエストし、そのリクエストに応じて、サーバー装置が、収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報を抽出する。そして、抽出した廃棄物情報を、サーバー装置が、収集運搬業者端末に対し送信する。
このような情報をサーバー装置から受け取ることで、収集運搬業者は、(これから収集運搬すべき廃棄物の種類や量、その所在地などに応じた)最適な人員を配置し、無駄の無い最適な収集運搬計画を立てることができる。また、このように事前に最適な収集運搬計画を練っておくことで、無駄なく効率的に廃棄物を収集運搬することが可能になる。
また、収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報だけ(例えばその収集運搬業者が担当する所定の地区や事業者の廃棄物情報だけ)が抽出されて、サーバー装置から収集運搬業者端末に送信されるので、収集運搬計画の立案を効率的に行うことができる。
また本発明では、収集運搬業者端末は、該端末の表示画面に、サーバー装置から受信した廃棄物情報を表示するが、その際、該端末の表示画面に地図を表示するとともに、該地図上において、廃棄物排出者が所在する位置に、その廃棄物排出者が排出した廃棄物に関する廃棄物情報を表示する。
これにより、収集運搬業者がこれから収集運搬する予定の廃棄物に関する情報が、地図上に可視化されるので、収集運搬業者による収集運搬のための最適ルート(その日の最適ルート)を簡単に導き出すことができる。また、大量の廃棄物を短時間で収集運搬するためには、多数の収集車両が必要であるところ、最適化されたルートに沿って廃棄物の収集運搬を行うことで、CO2の大幅削減にも大きく貢献できる。
また本発明では、廃棄物処理業者が使用する処理業者端末が、サーバー装置に対し、廃棄物情報(廃棄物処理業者がこれから処理する可能性のある廃棄物に関する情報)の送信をリクエストし、そのリクエストに応じて、サーバー装置が、廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報を抽出する。そして、抽出した廃棄物情報を、サーバー装置が、処理業者端末に対し送信する。
このような情報をサーバー装置から受け取ることで、廃棄物処理業者は、(これから運搬されてくる予定の廃棄物の種類や量に応じた)最適な人員を配置し、無駄の無い最適な廃棄物処理計画を立てることができる。また、このように事前に最適な処理計画を練っておくことで、無駄なく効率的に廃棄物を処理することが可能になる。
また、廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報だけ(例えばその廃棄物処理業者が処理担当する種類や所定地区の廃棄物情報だけ)が抽出されて、サーバー装置から処理業者に送信されるので、廃棄物処理計画の立案を効率的に行うことができる。
また本発明では、サーバー装置において、記憶蓄積された廃棄物情報に基づいて、特定の日における、廃棄物の排出量を、廃棄物の種類ごとに予測し、これを収集運搬業者に提供する。
これにより、当日のみならず、例えば翌日や数日先といった近い将来における廃棄物の排出量を、廃棄物の種類ごとに予測することが可能になる。そして、このような予測情報を収集運搬業者が活用することで、収集運搬の当日のみならず、近い将来における収集運搬計画や最適な人員配置を事前に練ることも可能になる。
また本発明では、サーバー装置において、記憶蓄積された廃棄物情報に基づいて、特定の日における、廃棄物の排出量を、廃棄物の種類ごとに予測、これを廃棄物処理業者に提供する。
これにより、当日のみならず、例えば翌日や数日先といった近い将来において、業者が収集運搬してくる廃棄物の排出量を、廃棄物の種類ごとに予測することが可能になる。そして、このような予測情報を廃棄物処理業者が活用することで、収集運搬の当日のみならず、近い将来における廃棄物処理計画や最適な人員配置を事前に練ることも可能になる。
また、廃棄物を資源として扱う廃棄物処理業者(リサイクル業者や製造業者など)にとっては、入手可能な廃棄物(資源)の種類や量を、事前に予測することが可能となり、資源の安定調達に貢献する。
また本発明によれば、サーバー装置において、廃棄物情報を(気象等の他の情報に紐付して)日々記憶蓄積することで、廃棄物に関するビッグデータが構築される。そして、かかるビッグデータを活用することで、特定の日における、廃棄物の排出量を事業者ごとに予測することが可能になる。
これにより、各事業者は、(過去の情報に基づいて)廃棄物の排出量が無駄に多いと予測される場合には、発注量を減らすことによって廃棄物の排出量を減らすことができ、同時に、発注精度を上げることが可能になる。
また本発明によれば、廃棄物排出者が事業者である場合には、排出者端末に入力された前記廃棄物情報を活用して、マニフェスト伝票(産業廃棄物管理票)を作成することもできる。これにより、マニフェスト伝票の作成時の記入作業等の労力が大幅に削減され、マニフェスト伝票の作成に関する作業を効率化することができる。なお、ここでいうマニフェスト伝票の作成は、紙媒体のマニフェスト伝票でもよく、電子的なマニフェスト伝票(マニフェスト伝票のデータ)でもよい。
廃棄物情報処理方法の実施に使用する廃棄物情報処理システムの概略構成図である。 廃棄物情報処理方法における情報処理の概要を示す図である。 廃棄物情報処理方法によって達成される作用効果の概要を示す図である。 排出者端末(廃棄物排出者が利用する端末)を使った情報の入力例を示す図である。 収集運搬業者端末(収集運搬業者が使用する端末)を使った廃棄物情報の活用例を示す図である。 処理業者端末(廃棄物処理業者が使用する端末)を使った廃棄物情報の活用例を示す図である。 廃棄物排出者が廃棄物情報処理方法を利用できるようにするための、登録処理例を示すフローチャートである。 収集運搬業者が廃棄物情報処理方法を利用できるようにするための、登録処理例を示すフローチャートである。 廃棄物処理業者が廃棄物情報処理方法を利用できるようにするための、登録処理例を示すフローチャートである。 廃棄物排出者が端末を利用して廃棄物情報を入力する際の処理例を示すフローチャートである。 収集運搬業者が端末を利用して廃棄物情報を利用する際の処理例を示すフローチャートである。 廃棄物処理業者が端末を利用して廃棄物情報を利用する際の処理例を示すフローチャートである。 廃棄物情報処理方法の実施に使用する廃棄物情報処理システム(第2実施形態)の概略構成図である。 図13に示す実施形態で利用する廃棄物集積所の機能的構成を示すブロック図である。 廃棄物情報処理方法における情報処理(第2実施形態)の概要を示す図である。 廃棄物排出者が端末を利用して廃棄物情報を入力する際の処理例を示すフローチャートである。
わが国では、生ごみ、紙くず、プラスチック、金属くず、空き缶、ダンボールなどの各種廃棄物を排出する者(廃棄物排出者)が様々な場所に多数所在し、このような多数の廃棄物排出者から廃棄物が日々排出されている。本発明では、このような日々大量に排出される廃棄物に関する情報を、端末とサーバー装置を利用して処理し、サーバー装置において一元管理する方法に関するものである。
(廃棄物情報処理システムの第1実施形態)
はじめに、廃棄物情報処理方法の実施に利用するシステム構成(第1実施形態)について概略的に説明する。
廃棄物情報処理システムは、図1に概略的に示すとおり、
・多数の廃棄物排出者が廃棄物排出時にそれぞれ利用する端末(排出者端末)と、
・廃棄物を収集運搬する収集運搬業者が使用する端末(収集運搬業者端末)と、
・廃棄物を処理する廃棄物処理業者が使用する端末(処理業者端末)と、
・多数の排出者端末から日々送られてくる情報を一元管理するサーバー装置など
を含んで構成される。
廃棄物排出者の具体例としては、様々な地域に所在する多数の事業者や一般家庭が挙げられる。これらの多数の廃棄物排出者がそれぞれ排出者端末を持っている。排出者端末は、廃棄物排出者が廃棄物を排出するときに、廃棄物排出者の利用に供されて、その機能を発揮する端末である。
本実施形態では、排出者端末の代表例として、スマートフォンなどの携帯端末を使用する。ただし、排出者端末はスマートフォンに限定されず、パソコン、タブレット端末、携帯電話などを排出者端末として使用することも可能である。
排出者端末は、一般的なスマートフォンなどの携帯端末と同様に、
・タッチ操作で情報を入力可能でかつ各種情報を表示可能なタッチパネル式の画面と、
・撮影を通じて情報を入力する際に使用するカメラと、
・各種情報や各種アプリケーションを記憶するためのストレージと、
・無線通信によってインターネットにアクセス可能な通信手段と、
・上記各部を制御するためのCPUなどの制御手段など
を有している。
収集運搬業者は、前述した廃棄物排出者が出した廃棄物(いわゆるゴミ)を収集し、廃棄物処理業者へ運搬することを担う業者である。廃棄物の収集運搬には車両が利用され、予め定めたルート(収集運搬計画に基づいて定められたルート)に沿って走行することによって収集運搬が行われる。
本発明を利用する収集運搬業者は、1者でもよく、あるいは複数の者がいてもよい。
収集運搬業者はそれぞれが収集運搬業者端末を持っている。
本実施形態では、収集運搬業者端末の代表例としてパソコンを使用する。ただし、収集運搬業者端末はパソコンに限定されず、スマートフォンやタブレット端末といった携帯端末を収集運搬業者端末として使用することも可能である。
収集運搬業者端末は、一般的なデスクトップパソコンやノートパソコンなどと同様に、
・各種情報を表示可能な画面を備えたディスプレイと、
・各種情報や各種アプリケーションを記憶するためのストレージと、
・インターネットにアクセス可能な通信手段と、
・上記各部を制御するためのCPUなどの制御手段など
を有している。
廃棄物処理業者は、前述した収集運搬業者が収集運搬してきた廃棄物(いわゆるゴミ)の処分を担う業者である。廃棄物処理業者には、可燃ごみを焼却処理する業者のほか、廃棄物を再生・再利用するリサイクル業者や、廃棄物を活用して各種材料等を製造する製造業者などが含まれる。具体的には、廃棄物処理業者には、「生ごみ」の処理を専門とする廃棄物処理業者、「紙くず」の処理を専門とする廃棄物処理業者、「プラスチック」の処理を専門とする廃棄物処理業者、「金属くず」の処理を専門とする廃棄物処理業者、「空き缶」の処理を専門とする廃棄物処理業者、「ダンボール」の処理を専門とする廃棄物処理業者などが含まれる。
本発明を利用する廃棄物処理業者は、1者でもよく、あるいは複数の者がいてもよい。
廃棄物処理業者はそれぞれが処理業者端末を持っている。
本実施形態では、処理業者端末の代表例としてパソコンを使用する。ただし、処理業者端末はパソコンに限定されず、スマートフォンやタブレット端末といった携帯端末を収集運搬業者端末として使用することも可能である。
処理業者端末は、一般的なデスクトップパソコンやノートパソコンなどと同様に、
・各種情報を表示可能な画面を備えたディスプレイと、
・各種情報や各種アプリケーションを記憶するためのストレージと、
・インターネットにアクセス可能な通信手段と、
・上記各部を制御するためのCPUなどの制御手段など
を有している。
サーバー装置は、多数の排出者端末から日々送られてくる廃棄物に関する情報を受け付けて一元管理する。また、収集運搬業者や廃棄物処理業者からのリクエストに応じて、一元管理している廃棄物に関する情報のなかから、これらの者の業務の効率化に役立つ情報を提供する。
サーバー装置は、
・各種情報や各種アプリケーションを記憶するためのストレージと、
・インターネットにアクセス可能な通信手段と、
・上記各部を制御するためのCPUなどの制御手段など
を有している。
(廃棄物情報処理方法における情報処理の概要)
前述した第1実施形態に係るシステムを使った廃棄物情報処理方法における情報処理の概要は、図2に示すとおりである。なお、各端末における情報処理の詳細については、図7〜図12のフローチャートに基づいて後述する。
すなわち、各廃棄物排出者は、ごみである廃棄物を排出するたびに、自己の端末(排出者端末)を使って、自身が排出した廃棄物に関する情報(廃棄物情報)を入力し、インターネットを介してサーバー装置へ送信する。
排出者端末がサーバー装置へ送信する廃棄物情報には、その廃棄物排出者が排出する廃棄物の種類(品目)やその量に関する情報が含まれる。
廃棄物の種類(品目)には、例えば、生ごみ、紙くず、プラスチック、金属くず、空き缶、ダンボールなどが含まれる。廃棄物排出者は自身が排出する廃棄物が、これらのどの種類に該当するのかを選択し、排出者端末に入力する。
廃棄物の量は、廃棄物の重量でもよく、あるいは、体積量でもよい。あるいは、予め定めた容量の廃棄物収容袋を1単位とする単位量でもよい。廃棄物排出者は自身が排出する廃棄物が、どの程度の量(重量、体積量、単位数)なのかを把握し、排出者端末に入力する。
サーバー装置は、多数の排出者端末から日々送信されてくる廃棄物情報を記録し蓄積する。廃棄物情報がサーバー装置に記録蓄積されることで、やがて、記録蓄積された膨大な量の情報が、廃棄物に関するビッグデータを構築する。
また、サーバー装置は、収集運搬業者端末からのリクエストに応じて、その収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報(例えば、その収集運搬業者が収集運搬を担当する廃棄物に関する情報)を収集運搬業者端末に送信する。
さらに、サーバー装置は、処理業者端末からのリクエストに応じて、その廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報(例えば、その廃棄物処理業者が廃棄物処理を担当する廃棄物に関する情報)を処理業者端末に送信する。
(廃棄物情報処理方法によって実現される有利な効果)
前述したシステムを利用した廃棄物情報処理方法によれば、例えば図3に概略的に示すような効果が達成される。
(廃棄物排出者が廃棄物情報処理方法を利用するための事前登録)
廃棄物排出者が廃棄物情報処理方法を利用するためには、サーバー装置への事前登録が必要であり、その登録処理の一例は図7のフローチャートに示すとおりである。
はじめに廃棄物排出者は、排出者端末において、廃棄物情報処理方法の実施に利用するアプリケーション(廃棄物情報処理アプリ)を起動させる<図7のステップS11>。
次に、廃棄物排出者に関する情報として、例えば、次に掲げるような情報を入力する<S13>。
・廃棄物排出者の名称。
・廃棄物排出者が所在する地区・位置に関する情報。
※ 地区は、例えば渋谷区といった様な所在地域に関する情報である。
※ 位置は、廃棄物排出者の住所や居所に関する情報である。
・廃棄物排出者が事業者である場合にその業種(業態)に関する情報。
・廃棄物排出者が事業者である場合にその規模に関する情報。
※ 規模は、例えば、延べ床面積、従業員数、飲食店の場合にはテーブル数など
によってその規模が表される。
・廃棄物排出者が排出した廃棄物の収集運搬を担当する収集運搬業者に関する情報。
※ 例えば、廃棄物排出者が、特定の収集運搬業者との間で収集運搬の契約を
締結している場合には、その収集運搬業者に関する情報。
次に、排出者端末は、入力された上記情報を、サーバー装置へ送信する<S15>。
そして、スタンバイ状態で待機していたサーバー装置が<S21>、登録に必要な上記情報を排出者端末から受信すると<S23>、廃棄物排出者に識別情報(ID)を割り当てる<S25>。識別情報(ID)は、サーバー装置が独自に生成した文字・数字・記号でもよく、あるいは、廃棄物排出者のメールアドレス、電話番号、名称などでもよい。
そして、サーバー装置は、排出者端末から受信した情報に、廃棄物排出者の識別情報(ID)を割り当てて、ストレージに記録する<S27>。識別情報(ID)がサーバー装置が独自に生成した文字・数字・記号で構成される場合には、当該識別情報(ID)は廃棄物排出者にも通知される。
以上の処理を経て、廃棄物排出者が廃棄物情報処理方法を利用するための事前登録が完了する。以後は、廃棄物排出者の識別情報(ID)が分かれば、当該廃棄物排出者の名称、所在地区、所在位置、業種、規模、担当の収集運搬業者などを、サーバー装置において速やかに読み出すことができる。
(収集運搬業者が廃棄物情報処理方法を利用するための事前登録)
収集運搬業者が廃棄物情報処理方法を利用するためには、サーバー装置への事前登録が必要であり、その登録処理の一例は図8のフローチャートに示すとおりである。
はじめに、収集運搬業者は収集運搬業者端末を利用し、インターネットを介してサーバー装置にアクセスする<図8のステップS41>。
次に、収集運搬業者に関する情報として、例えば、次に掲げるような情報を入力する<S43>。
・収集運搬業者の名称。
・収集運搬業者が担当する地区に関する情報。
※ 地区は、例えば渋谷区といった様な、
収集運搬を担当する地域に関する情報である。
・収集運搬業者が担当する廃棄物排出者に関する情報。
※ 例えば、収集運搬業者が、特定の廃棄物排出者との間で収集運搬の契約を
締結している場合には、その廃棄物排出者の名称やID等に関する情報。
・収集運搬を担当する廃棄物の種類(品目)。
※ 例えば、生ごみ、紙くず、プラスチック、金属くず、空き缶、ダンボールなど
、特定の種類に限定して収集運搬を行う場合には、その種類に関する情報。
・廃棄物の運搬先となる廃棄物処理業者の名称。
※ 例えば、収集運搬業者が、特定の廃棄物処理業者との間で処理契約を締結
している場合には、その廃棄物処理業者に関する情報。
次に、収集運搬業者端末は、入力された上記情報を、サーバー装置へ送信する<S45>。
そして、スタンバイ状態で待機していたサーバー装置が<S51>、登録に必要な上記情報を収集運搬業者端末から受信すると<S53>、収集運搬業者に識別情報(ID)を割り当てる<S55>。識別情報(ID)は、サーバー装置が独自に生成した文字・数字・記号でもよく、あるいは、収集運搬業者のメールアドレス、電話番号、名称などでもよい。
そして、サーバー装置は、収集運搬業者端末から受信した情報に、収集運搬業者の識別情報(ID)を割り当てて、ストレージに記録する<S57>。識別情報(ID)がサーバー装置が独自に生成した文字・数字・記号で構成される場合には、当該識別情報(ID)は収集運搬業者にも通知される。
以上の処理を経て、収集運搬業者が廃棄物情報処理方法を利用するための事前登録が完了する。以後は、収集運搬業者の識別情報(ID)が分かれば、当該収集運搬業者の名称、収集運搬を担当する地区、収集先の廃棄物排出者、収集運搬する廃棄物の種類(品目)、廃棄物の運搬先となる廃棄物処理業者などを速やかに読み出すことができる。
(廃棄物処理業者が廃棄物情報処理方法を利用するための事前登録)
廃棄物処理業者が廃棄物情報処理方法を利用するためには、サーバー装置への事前登録が必要であり、その登録処理の一例は図9のフローチャートに示すとおりである。
はじめに、廃棄物処理業者は処理業者端末を利用し、インターネットを介してサーバーにアクセスする<図9のステップS71>。
次に、廃棄物処理業者に関する情報として、例えば、次に掲げるような情報を入力する<S73>。
・廃棄物処理業者の名称。
・廃棄物処理業者が担当している地区(廃棄物が排出された地区)に関する情報。
※ 地区は、例えば渋谷区といった様な、
廃棄物が排出された地域に関する情報である。
・廃棄物処理業者が処理を担当する廃棄物の種類(品目)。
※ 例えば、生ごみ、紙くず、プラスチック、金属くず、空き缶、ダンボールなど
、特定の種類に限定して廃棄物処理を行う場合には、その種類に関する情報。
・廃棄物を運搬してくる予定の収集運搬業者の名称。
※ 例えば、廃棄物処理業者が、特定の収集運搬業者との間で契約を締結してい
る場合には、その収集運搬業者(当該廃棄物処理業者に廃棄物を運搬してく
る業者)の名称やIDなどに関する情報。
・廃棄物処理業者が処理を担当する廃棄物排出者の名称。
※ 例えば、廃棄物処理業者が、特定の廃棄物排出者との間で廃棄物処理契約を
締結している場合には、その廃棄物排出者の名称やIDなどに関する情報。
次に、処理業者端末は、入力された上記情報を、サーバー装置へ送信する<S75>。
そして、スタンバイ状態で待機していたサーバー装置が<S81>、登録に必要な上記情報を処理業者端末から受信すると<S83>、廃棄物処理業者に識別情報(ID)を割り当てる<S85>。識別情報(ID)は、サーバー装置が独自に生成した文字・数字・記号でもよく、あるいは、廃棄物処理業者のメールアドレス、電話番号、名称などでもよい。
そして、サーバー装置は、処理業者端末から受信した情報に、廃棄物処理業者の識別情報(ID)を割り当てて、ストレージに記録する<S87>。識別情報(ID)がサーバー装置が独自に生成した文字・数字・記号で構成される場合には、当該識別情報(ID)は廃棄物処理業者にも通知される。
以上の処理を経て、廃棄物処理業者が廃棄物情報処理方法を利用するための事前登録が完了する。以後は、廃棄物処理業者の識別情報(ID)が分かれば、当該廃棄物処理業者の名称、担当する廃棄物排出先の地区、処理する廃棄物の種類(品目)、廃棄物を運搬してくる予定の収集運搬業者の名称、担当している廃棄物排出者の名称などを速やかに読み出すことができる。
(廃棄物処理業者が排出者端末を利用して廃棄物情報を入力する際の処理例)
異なる場所に所在する多数の廃棄物排出者は、それぞれの排出者端末を使って、当該廃棄物排出者が出す廃棄物に関する情報を入力し、サーバー装置に送信する。サーバー装置への情報送信は、当該廃棄物排出者が廃棄物を出すたびに行われる。その際の処理例は、図10のフローチャートに示すとおりである。
各廃棄物排出者は、あらかじめ定められた所定のごみ置き場(決められた廃棄物の排出場所)に廃棄物を出す。その際、排出者端末を用意し、廃棄物情報処理アプリを起動させる<図10のステップS111>。
次に、廃棄物排出者は、自身がごみとして排出する廃棄物の種類(品目)やその量に関する廃棄物情報を、廃棄物排出者が廃棄物排出時に利用する端末である排出者端末に入力する<S113>。この情報入力作業は、当該廃棄物が収集運搬業者によって収集される前に行う。好ましくは、廃棄物をごみ置き場に出す際に行う。
排出者端末を使った廃棄物情報の入力例は、図4に示すとおりである。
図4に示す例では、廃棄物排出者が、排出者端末を使って、排出する廃棄物の種類(品目)を入力し、さらに、その種類ごとに廃棄物の重量を入力している。
廃棄物情報の入力は、廃棄物排出者が排出者端末を使って手入力する方法でもよく、あるいは、廃棄物をその種類(品目)ごとに予め定められた一定容量の袋に収納し、かかる袋を端末で撮影して画像認識する方法でもよい。
このように、廃棄物排出者は、現実世界で廃棄物を所定のごみ置き場に排出するだけでなく、排出者端末やサーバー装置を利用したバーチャルな世界においても、同様に、廃棄物の排出(廃棄物情報の入力)を行う。なお、現実世界で排出した廃棄物の内容(種類や量)と、バーチャルな世界で排出する廃棄物の内容(種類や量)は、一致している必要がある。
続いて、排出者端末は、当該廃棄物排出者の識別情報(ID)とともに、排出者端末に入力された廃棄物情報を、サーバー装置へ送信する<S115>。この情報送信は、廃棄物が収集運搬業者によって収集される前に実行される。以上で、排出者端末側での処理は終了する<S117>。
一方、スタンバイ状態で待機していたサーバー装置は<S121>、排出者端末から廃棄物情報を受信すると<S123>、当該廃棄物情報を識別情報(ID)に関連付けした状態でストレージに記録蓄積する<S125>。
このとき、サーバー装置が記録蓄積する廃棄物情報に関連付ける情報(紐付情報)は、廃棄物排出者の識別情報(ID)に限定されず、更に、次に挙げる情報の何れか一種又は二種以上を含めて関連付けることが好ましい。すなわち、識別情報(ID)に加えて、次に挙げるような情報を、排出者端末から受信した廃棄物情報に関連付けして、サーバー装置において記録蓄積する。
・廃棄物が排出された日に関する暦情報。
・廃棄物が排出された時間に関する情報。
・廃棄物が排出された日の季節に関する情報。
・廃棄物排出者が所在する位置に関する情報。
※ 位置は、廃棄物排出者の住所や居所に関する情報である。
・廃棄物排出者が所在する地区に関する情報。
※ 地区は、例えば渋谷区といった様な所在地域に関する情報である。
・廃棄物の排出日やその前日における、廃棄物排出者の所在地の気象に関する情報。
※ 気象には、天候、気温、湿度、気圧、風速、降水量、積雪量、紫外線指数、
花粉飛散量、微小粒子状物質の飛散量、光化学スモッグ注意報などのいずれか
1種または2種以上が含まれる。
・廃棄物の排出日やその前日における、廃棄物排出者の所在地の行事に関する情報。
・廃棄物排出者が事業者である場合にその業種(事業内容/業態)に関する情報。
・廃棄物排出者が事業者である場合にその規模に関する情報。
・廃棄物排出者が排出した廃棄物の収集運搬を担当する収集運搬業者の識別情報。
なお、本実施形態において、排出者端末に入力された、廃棄物の種類(品目)やその量に関する廃棄物情報は、(廃棄物排出者が事業者である場合には)マニフェスト伝票(産業廃棄物管理票)を作成する際に活用することができる。ここでいうマニフェスト伝票の作成は、紙媒体のマニフェスト伝票でもよく、電子的なマニフェスト伝票(マニフェスト伝票のデータ)でもよい。
すなわち、排出者端末に入力された廃棄物情報を、例えば、廃棄物排出者が使用する他の端末(パソコン等)に転送して、紙媒体のマニフェスト伝票あるいは電子的なマニフェスト伝票の作成に活用することができる。
あるいは、排出者端末からサーバー装置に送信された廃棄物情報や、これに紐付された各種情報を活用して、紙媒体のマニフェスト伝票あるいは電子的なマニフェスト伝票を作成することができる。
これにより、マニフェスト伝票の作成時の記入作業等の労力が大幅に削減され、マニフェスト伝票の作成に関する作業を効率化することができる。
(収集運搬業者が廃棄物情報を利用する際の処理例)
本発明を利用することで、収集運搬業者は、(これから収集運搬すべき廃棄物の種類や量、その所在地などに応じた)無駄の無い最適な収集運搬計画を立てることができる。また、このように事前に最適な収集運搬計画を練っておくことで、収集運搬に必要な人員配置を最適化することができ、無駄なく効率的に廃棄物を収集運搬することが可能になる。
このような収集運搬計画を立てる際に、収集運搬業者は、収集運搬業者端末を利用して、サーバー装置から必要な情報を入手する。その際の処理例は、図11のフローチャートに示すとおりである。
はじめに、収集運搬業者端末はインターネットを介してサーバー装置にアクセスし、該サーバー装置に対し、廃棄物情報(収集運搬業者がこれから収集運搬する可能性のある廃棄物に関する情報)の送信をリクエストする<図11のステップS211, S213>。このようなリクエストは、例えば、収集運搬業者による収集運搬の当日の早朝や、前日の夜などに実行される。
次に、スタンバイ状態で待機していたサーバー装置は<S221>、収集運搬業者端末からの前記リクエストを受けて<S223>、当該収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報(収集予定廃棄物情報)を抽出する<S225>。
ここでいう「収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報(収集予定廃棄物情報)」とは、
例えば、次の1〜3に挙げるような情報が挙げられる。
1. 当該収集運搬業者が収集運搬を担当する地区所在の廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(サーバー装置に送信されてきたが、まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)。
例えば、当該収集運搬業者が渋谷区における事業者の廃棄物の収集運搬を担当している場合には、渋谷区に所在する廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(サーバー装置に送信されてきたが、まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)が抽出される。
2. 当該収集運搬業者が収集運搬を担当する地区所在の廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(サーバー装置に送信されてきたが、まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)であって、当該収集運搬業者が担当する種類(品目)の廃棄物に関する情報。
例えば、当該収集運搬業者が渋谷区におけるプラスチック廃棄物の収集運搬を担当している場合には、渋谷区に所在する廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)のうち、プラスチックに関連した廃棄物情報だけが抽出される。
3. 当該収集運搬業者が収集運搬を契約している廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(サーバー装置に送信されてきたが、まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)。
例えば、当該収集運搬業者が特定の事業者との間で廃棄物の収集運搬を契約している場合には、その特定の事業者である廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)が抽出される。
なお、前述したとおり、サーバー装置が排出者端末から受信した廃棄物情報には、
当該廃棄物排出者の識別情報(ID)のほか、
廃棄物排出者が所在する地区や位置などの各種情報を関連付けてあり、
その状態で廃棄物情報をサーバー装置に記録蓄積している。
したがって、多数の廃棄物排出者から受信した廃棄物情報を対象に検索を行うことで、前述したような「収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報(収集予定廃棄物情報)」をサーバー装置において抽出することができる。
次に、収集運搬業者端末は、サーバー装置から、前述した「収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報(収集予定廃棄物情報)」を受信する<S227, S215>。この受信情報を活用することで、収集運搬業者は、(これから収集運搬すべき廃棄物の種類や量、その所在地などに応じた)無駄の無い最適な収集運搬計画を立てることができる。
なお、収集運搬業者端末が、サーバー装置から受信した収集予定廃棄物情報を、その画面に表示する際には、図5(a)に例示するように該端末の表示画面に地図を表示するとともに、該地図上において、廃棄物排出者が所在する位置に、その廃棄物排出者が排出した廃棄物に関する廃棄物情報をプロット表示することが好ましい<S217>。
これにより、収集運搬業者がこれから収集運搬する予定の廃棄物に関する情報が、地図上に可視化されるので、図5(b)に例示するように、収集運搬業者による収集運搬の計画を簡単かつ効率的に立案することができる。
最後に、収集が完了した廃棄物に関する廃棄物情報(収集完了廃棄物情報)を地図上で非表示とする<S219>。すなわち、収集予定の廃棄物に関する情報については、図5(a)に例示するように地図上にプロット表示させているが、既に収集が完了している廃棄物に関する情報については、地図上から消してプロット表示させないようにする。
このような非表示処理を行うことで、収集完了した廃棄物については地図上にプロット表示されず、これから収集すべき廃棄物(まだ収集されていない廃棄物)に関する情報だけを地図上にプロット表示させることができる。
上述した地図上への非表示処理は、例えば、収集運搬業者端末での操作によって非表示とすることができる。あるいは、例えば、収集予定時刻を過ぎた廃棄物に関する情報については、(収集が完了したものと見做して)自動的に非表示とすることもできる。あるいは、車両に乗車して収集運搬を行っている収集運搬業者からの連絡(例えば携帯端末を利用した回収完了の通知)に基づいて、収集運搬業者端末での自動処理によって非表示とすることもできる。
(廃棄物処理業者が廃棄物情報を利用する際の処理例)
本発明を利用することで、廃棄物処理業者は、(これから運搬されてくる予定の廃棄物の種類や量に応じた)無駄の無い最適な廃棄物処理計画を立てることができる。また、このように事前に最適な処理計画を練っておくことで、廃棄物処理に必要な人員配置を最適化することができ、無駄なく効率的に廃棄物を処理することが可能になる。
このような廃棄物処理計画を立てる際に、廃棄物処理業者は、処理業者端末を利用して、サーバー装置から必要な情報を入手する。その際の処理例は、図12のフローチャートに示すとおりである。
はじめに、処理業者端末はインターネットを介してサーバー装置にアクセスし、該サーバー装置に対し、廃棄物情報(廃棄物処理業者がこれから処理する可能性のある廃棄物に関する情報)の送信をリクエストする<図12のステップS311, S313>。このようなリクエストは、例えば、収集運搬業者による収集運搬の当日の早朝や、前日の夜などに実行される。
次に、スタンバイ状態で待機していたサーバー装置は<S321>、処理業者端末からの前記リクエストを受けて<S323>、当該廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報(処理予定廃棄物情報)を抽出する<S325>。
ここでいう「廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報(処理予定廃棄物情報)」とは、例えば、次の1〜3に挙げるような情報が挙げられる。
1. 当該廃棄物処理業者が処理を担当する地区所在の廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(サーバー装置に送信されてきたが、まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)。
例えば、当該廃棄物処理業者が渋谷区における事業者の廃棄物処理を担当している場合には、渋谷区に所在する廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(サーバー装置に送信されてきたが、まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)が抽出される。
2. 当該廃棄物処理業者が処理を担当する地区所在の廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(サーバー装置に送信されてきたが、まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)であって、当該収集運搬業者が担当する種類(品目)の廃棄物に関する情報。
例えば、当該廃棄物処理業者が渋谷区におけるプラスチック廃棄物の処理を担当している場合には、渋谷区に所在する廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)のうち、プラスチックに関連した廃棄物情報だけが抽出される。
3. 当該廃棄物処理業者が処理を担当する廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(サーバー装置に送信されてきたが、まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)。
例えば、当該廃棄物処理業者が特定の事業者との間で廃棄物処理を契約している場合には、その特定の事業者である廃棄物排出者が入力した廃棄物情報(まだ収集運搬されていない廃棄物に関する情報)が抽出される。
なお、前述したとおり、サーバー装置が排出者端末から受信した廃棄物情報には、廃棄物の種類(品目)に関する情報が含まれており、また、廃棄物情報には、
当該廃棄物排出者の識別情報(ID)のほか、
廃棄物排出者が所在する地区や位置などの各種情報を関連付けてあり、
その状態で廃棄物情報をサーバー装置に記録蓄積している。
したがって、多数の廃棄物排出者から受信した廃棄物情報を対象に検索を行うことで、前述したような「廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報(処理予定廃棄物情報)」をサーバー装置において抽出することができる。
次に、処理業者端末は、サーバー装置から、前述した「廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報(処理予定廃棄物情報)」を受信する<S327, S315>。
収集運搬業者端末がサーバー装置から受信した収集予定廃棄物情報は、図6に例示するように、その画面に表示される<S317>。このように表示された収集予定廃棄物情報を活用することで、廃棄物処理業者は、(これから運搬されてくる予定の廃棄物の種類や量に応じた)無駄の無い最適な廃棄物処理計画を立てることができる。
(廃棄物に関するビッグデータの活用事例)
本発明によれば、多数の排出者端末から日々受信する廃棄物情報を、サーバー装置において、(気象や事業者などの様々な情報に紐付して)日々記憶蓄積することで、廃棄物に関するビッグデータが構築される。そして、かかるビッグデータを活用することで、特定の日における廃棄物の排出量を廃棄物の種類ごとに予測することができる。
そこで、上述した予測によって得られた予測情報を、収集運搬業者端末からのリクエストに応じて、サーバー装置が収集運搬業者に提供してもよい。
このような予測情報を収集運搬業者が活用することで、収集運搬の当日のみならず、近い将来における収集運搬計画や最適な人員配置を事前に練ることも可能になる。
また、上述した予測によって得られた予測情報を、処理業者端末からのリクエストに応じて、サーバー装置が廃棄物処理業者に提供してもよい。
このような予測情報を廃棄物処理業者が活用することで、収集運搬の当日のみならず、近い将来における廃棄物処理計画や最適な人員配置を事前に練ることも可能になる。
また、廃棄物を資源として扱う廃棄物処理業者(リサイクル業者や製造業者など)にとっては、入手可能な廃棄物(資源)の種類や量を、事前に予測することが可能となり、資源の安定調達に貢献する。
また、前述した廃棄物に関するビッグデータを活用することで、特定の日における廃棄物の排出量を事業者ごとに予測することもできる。
これにより、各事業者は、(過去の情報に基づいて)廃棄物の排出量が無駄に多いと予測される場合には、発注量を減らすことによって廃棄物の排出量を減らすことができ、同時に、発注精度を上げることが可能になる。
(廃棄物情報処理システムの第2実施形態)
次に、図13に基づいて、廃棄物情報処理方法の実施に利用するシステム構成(第2実施形態)について概略的に説明する。
第2実施形態の廃棄物情報処理システムは、図13に概略的に示すとおり、
・廃棄物排出者が廃棄物排出時に利用することになる端末(排出者端末)と、
・廃棄物を収集運搬する収集運搬業者が使用する端末(収集運搬業者端末)と、
・廃棄物を処理する廃棄物処理業者が使用する端末(処理業者端末)と、
・多数の排出者端末から日々送られてくる情報を一元管理するサーバー装置など
を含んで構成される。
第2実施形態の廃棄物情報処理システムは、収集運搬業者端末、処理業者端末、サーバー装置の点で第1実施形態のシステムと共通し、排出者端末の点で第2実施形態のシステムと相違する。
したがって以下の説明では、「排出者端末」の具体的構成について説明し、他の構成については第1実施形態の廃棄物情報処理システムの説明を援用する。
第2実施形態の廃棄物情報処理システムでは、排出者端末は、廃棄物集積所に設けられている。廃棄物集積所は、廃棄物排出者から排出される廃棄物を収集運搬業者が収集運搬するまでの間、一時的に仮置くことを目的として設けられた場所である。廃棄物集積所は、区画された場所でもよく、また、大きさを問わない単なるごみ箱(大小の様々なごみ箱やストッカーを含む)の様なものでもよく、あるいは、区画されていない場所(例えば道路際の一画など)でもよい。
廃棄物排出者の具体例としては、様々な地域に所在する多数の事業者や一般家庭が挙げられる。これらの多数の廃棄物排出者は、廃棄物の排出時に、「排出者端末が設けられた廃棄物集積所」を利用して、廃棄物を排出する。すなわち、廃棄物を、予め定められた廃棄物集積所に仮置きする。
排出者端末は、廃棄物集積所に取り付けられている装置(通信機器)であり、
・各種情報や各種アプリケーションを記憶するためのメモリと、
・無線通信によってインターネットにアクセス可能な通信手段と、
・上記各部を制御するためのCPUなどの制御手段など
を有している。
すなわち、前述した第1実施形態では、排出者端末をスマートフォンなどの携帯端末で構成しているのに対し、第2実施形態では、排出者端末を廃棄物集積所に取り付けた端末(通信機器)で構成している。なお、廃棄物排出者が廃棄物排出時に利用する端末であるという点で、第1実施形態の排出者端末も第2実施形態の排出者端末も同じである。
(排出者端末を備える廃棄物集積所の機能的構成)
次に、図14に基づいて、上述した排出者端末を備える廃棄物集積所の機能的構成について説明する。
本実施形態で利用する廃棄物集積所は、図14のブロック図に概略的に示すとおり、
・廃棄物排出者から日々排出される各種廃棄物を仮置きするための廃棄物集積部と、
・廃棄物排出者から排出された廃棄物の種類(品目)を入力するための入力装置と、
・廃棄物集積部に置かれた廃棄物の重量を計測するための廃棄物センサーと、
・入力装置及び廃棄物センサーからの情報入力を受け付けてサーバー装置に送信する排出者端末などを有している。
廃棄物集積部に置かれた廃棄物は、収集運搬業者が収集運搬に来るまでの間、一時的に仮置きされる。
入力装置は、廃棄物排出者が入力操作に用いる装置であり、この装置を通じて、排出された廃棄物の種類(品目)が入力される。
廃棄物センサーは、廃棄物集積部に廃棄物が廃棄されるたびに、その廃棄物の重量を計測する重量センサーである。
入力装置を通じて入力された廃棄物の種類に関する情報、廃棄物センサーによって取得された廃棄物の重量に関する情報は、排出者端末に自動的に入力される。排出者端末に入力されたこれらの情報は、「廃棄物情報」を構成する。
すなわち、廃棄物排出者が廃棄物集積部に廃棄物を排出するたびに、排出者端末に廃棄物情報(排出された廃棄物に関する情報)が入力され、この廃棄物情報を排出者端末がインターネットを介してサーバー装置へ送信する。
(第2実施形態に係る廃棄物情報処理方法における情報処理の概要)
前述した第2実施形態に係るシステムを使った廃棄物情報処理方法における情報処理の概要は、図15に示すとおりである。
すなわち、廃棄物排出者が廃棄物集積所に廃棄物を排出するたびに、各廃棄物排出者が入力装置を使って、自身が排出した廃棄物の種類(品目)に関する情報を入力する。このとき、廃棄物センサーが、廃棄物集積部に置かれた廃棄物の重量を計測する。そして、入力装置を通じて入力された廃棄物の種類に関する情報、廃棄物センサーによって取得された廃棄物の重量に関する情報は、排出者端末に自動的に入力される。排出者端末に入力されたこれらの情報は、「廃棄物情報」を構成する。
そして、廃棄物排出者が廃棄物集積部に廃棄物を排出するたびに、排出者端末に廃棄物情報(排出された廃棄物に関する情報)が入力され、この廃棄物情報を排出者端末がインターネットを介してサーバー装置へ送信する。
排出者端末がサーバー装置へ送信する廃棄物情報には、その廃棄物排出者が排出する廃棄物の種類(品目)やその量に関する情報が含まれる。
廃棄物の種類(品目)には、例えば、生ごみ、紙くず、プラスチック、金属くず、空き缶、ダンボールなどが含まれる。廃棄物排出者は自身が排出する廃棄物が、これらのどの種類に該当するのかを選択し、排出者端末に入力する。
廃棄物の量は、廃棄物の重量でもよく、あるいは、体積量でもよい。あるいは、予め定めた容量の廃棄物収容袋を1単位とする単位量でもよい。廃棄物排出者は自身が排出する廃棄物が、どの程度の量(重量、体積量、単位数)なのかを把握し、排出者端末に入力する。
サーバー装置は、多数の排出者端末から日々送信されてくる廃棄物情報を記録し蓄積する。廃棄物情報がサーバー装置に記録蓄積されることで、やがて、記録蓄積された膨大な量の情報が、廃棄物に関するビッグデータを構築する。
また、サーバー装置は、収集運搬業者端末からのリクエストに応じて、その収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報を収集運搬業者端末に送信する。
さらに、サーバー装置は、処理業者端末からのリクエストに応じて、その廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報を処理業者端末に送信する。
(廃棄物情報処理方法における情報処理の詳細)
前述した第2実施形態に係るシステムを使った廃棄物情報処理方法における情報処理の詳細について以下説明する。
「廃棄物排出者が廃棄物情報処理方法を利用するための事前登録」については、図7のフローチャートとの関係で説明した情報処理の説明を援用する。
「収集運搬業者が廃棄物情報処理方法を利用するための事前登録」については、図8のフローチャートとの関係で説明した情報処理の説明を援用する。
「廃棄物処理業者が廃棄物情報処理方法を利用するための事前登録」については、図9のフローチャートとの関係で説明した情報処理の説明を援用する。
「収集運搬業者が廃棄物情報を利用する際の処理例」については、図11のフローチャートとの関係で説明した情報処理の説明を援用する。
「廃棄物処理業者が廃棄物情報を利用する際の処理例」については、図12のフローチャートとの関係で説明した情報処理の説明を援用する。
「廃棄物処理業者が排出者端末を利用して廃棄物情報を入力する際の処理例」については、以下のとおりである。
(廃棄物処理業者が排出者端末を利用して廃棄物情報を入力する際の処理例)
異なる場所に所在する多数の廃棄物排出者は、それぞれ、廃棄物集積所に廃棄物を排出する。そして、各廃棄物排出者が廃棄物を排出するたびに、廃棄物集積所に設置された排出者端末に廃棄物情報(排出された廃棄物に関する情報)が入力され、この廃棄物情報を排出者端末がインターネットを介してサーバー装置へ送信する。サーバー装置への情報送信は、当該廃棄物排出者が廃棄物集積所に廃棄物を出すたびに実行される。
その際の処理例は、図16のフローチャートに示すとおりである。
各廃棄物排出者は、あらかじめ定められた所定の廃棄物集積所に廃棄物を出す。廃棄物集積所に設置してある入力装置、廃棄物センサー、排出者端末などの各電子機器は、あらかじめ起動してあり、スタンバイ状態で待機している<図16のステップS111>。
次に、廃棄物排出者は、自身がごみとして排出する廃棄物の種類(品目)に関する廃棄物情報を、廃棄物排出者が入力装置を利用して入力する。この情報入力作業は、廃棄物を廃棄物集積所に出す際に行う。そして、入力装置を通じて入力された情報は、該入力装置から排出者端末に自動的に入力される。
また、廃棄物が廃棄物集積所に置かれると、廃棄物センサーが、廃棄物集積部に置かれた廃棄物の重量を計測する。そして、廃棄物センサーによって取得された廃棄物の重量に関する情報は、排出者端末に自動的に入力される。
入力装置及び廃棄物センサーから排出者端末に入力されたこれらの情報(廃棄物の種類(品目)やその量に関する情報)は、「廃棄物情報」を構成する。
すなわち、廃棄物排出者が廃棄物集積所に廃棄物を排出するたびに、排出者端末に廃棄物情報(排出された廃棄物に関する情報)が入力され<S113>、この廃棄物情報を排出者端末がインターネットを介してサーバー装置へ送信する<S115>。
このように、廃棄物排出者は、現実世界で廃棄物を所定の廃棄物集積所に排出するだけでなく、排出者端末やサーバー装置を利用したバーチャルな世界においても、同様に、廃棄物の排出(廃棄物情報の入力)を行う。なお、現実世界で排出した廃棄物の内容(種類や量)と、バーチャルな世界で排出する廃棄物の内容(種類や量)は、一致している必要がある。
本実施形態では、排出者端末は、当該廃棄物排出者の識別情報(ID)とともに、入力装置や廃棄物センサーを通じて排出者端末に入力された廃棄物情報を、サーバー装置へ送信する<S115>。この情報送信は、廃棄物が収集運搬業者によって収集される前に実行される。以上で、排出者端末側での処理は終了する<S117>。
一方、スタンバイ状態で待機していたサーバー装置は<S121>、排出者端末から廃棄物情報を受信すると<S123>、当該廃棄物情報を識別情報(ID)に関連付けした状態でストレージに記録蓄積する<S125>。
このとき、サーバー装置が記録蓄積する廃棄物情報に関連付ける情報(紐付情報)は、廃棄物排出者の識別情報(ID)に限定されず、更に、次に挙げる情報の何れか一種又は二種以上を含めて関連付けることが好ましい。すなわち、識別情報(ID)に加えて、次に挙げるような情報を、排出者端末から受信した廃棄物情報に関連付けして、サーバー装置において記録蓄積する。
・廃棄物が排出された日に関する暦情報。
・廃棄物が排出された時間に関する情報。
・廃棄物が排出された日の季節に関する情報。
・廃棄物排出者が所在する位置に関する情報。
※ 位置は、廃棄物排出者の住所や居所に関する情報である。
・廃棄物排出者が所在する地区に関する情報。
※ 地区は、例えば渋谷区といった様な所在地域に関する情報である。
・廃棄物の排出日やその前日における、廃棄物排出者の所在地の気象に関する情報。
※ 気象には、天候、気温、湿度、気圧、風速、降水量、積雪量、紫外線指数、
花粉飛散量、微小粒子状物質の飛散量、光化学スモッグ注意報などのいずれか
1種または2種以上が含まれる。
・廃棄物の排出日やその前日における、廃棄物排出者の所在地の行事に関する情報。
・廃棄物排出者が事業者である場合にその業種(事業内容/業態)に関する情報。
・廃棄物排出者が事業者である場合にその規模に関する情報。
・廃棄物排出者が排出した廃棄物の収集運搬を担当する収集運搬業者の識別情報。

Claims (9)

  1. 異なる場所に所在する複数の廃棄物排出者から排出される廃棄物に関する情報を、端末とサーバー装置を利用して処理する方法であって、
    廃棄物排出者から排出される廃棄物の種類や量に関する廃棄物情報を、当該廃棄物が収集運搬業者によって収集される前に、廃棄物排出者の利用に供する端末である排出者端末に入力するステップと、
    排出者端末に入力された前記廃棄物情報を、該排出者端末が、サーバー装置へ送信するステップと、
    サーバー装置が、排出者端末から受信した廃棄物情報を記憶し蓄積するステップと、
    を含むことを特徴とする廃棄物情報処理方法。
  2. サーバー装置は、排出者端末から受信した廃棄物情報を、下記(1)〜(10)の情報の少なくとも何れか一種又は二種以上と関連付けた状態で記憶し蓄積する、ことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物情報処理方法。
    (1)廃棄物が排出された日に関する暦情報。
    (2)廃棄物が排出された時間に関する情報。
    (3)廃棄物が排出された日の季節に関する情報。
    (4)廃棄物排出者が所在する位置に関する情報。
    (5)廃棄物排出者が所在する地区に関する情報。
    (6)廃棄物が排出された日またはその前日における、廃棄物排出者の所在地の気象に関する情報。
    (7)廃棄物が排出された日またはその前日における、廃棄物排出者の所在地の行事に関する情報。
    (8)廃棄物排出者が事業者である場合にその業種に関する情報。
    (9)廃棄物排出者が事業者である場合にその規模に関する情報。
    (10)廃棄物排出者が排出した廃棄物の収集運搬を担当する収集運搬業者の識別情報。
  3. 前記廃棄物を収集運搬する収集運搬業者が使用する端末である収集運搬業者端末が、サーバー装置に対し、廃棄物情報の送信をリクエストするステップと、
    前記リクエストに応じて、サーバー装置が、前記収集運搬業者に関連性のある廃棄物情報を抽出するステップと、
    抽出した前記廃棄物情報を、サーバー装置が、収集運搬業者端末に対し送信するステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物情報処理方法。
  4. 収集運搬業者端末は、該端末の表示画面に、サーバー装置から受信した廃棄物情報を表示し、
    その際、該端末の表示画面に地図を表示するとともに、該地図上において、廃棄物排出者が所在する位置に、その廃棄物排出者が排出した廃棄物に関する廃棄物情報を表示する、ことを特徴とする請求項3に記載の廃棄物情報処理方法。
  5. 収集運搬されてきた前記廃棄物を処理する廃棄物処理業者が使用する端末である処理業者端末が、サーバー装置に対し、廃棄物情報の送信をリクエストするステップと、
    前記リクエストに応じて、サーバー装置が、前記廃棄物処理業者に関連性のある廃棄物情報を抽出するステップと、
    抽出した前記廃棄物情報を、サーバー装置が、処理業者端末に対し送信するステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物情報処理方法。
  6. 該サーバー装置に記憶蓄積された廃棄物情報に基づいて、特定の日における、廃棄物の排出量を、廃棄物の種類ごとに予測するステップと、
    前記予測によって得られた予測情報を、前記廃棄物を収集運搬する収集運搬業者が使用する端末である収集運搬業者端末からのリクエストに応じて、サーバー装置が収集運搬業者端末に送信するステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物情報処理方法。
  7. 該サーバー装置に記憶蓄積された廃棄物情報に基づいて、特定の日における、廃棄物の排出量を、廃棄物の種類ごとに予測するステップと、
    前記予測によって得られた予測情報を、収集運搬されてきた前記廃棄物を処理する廃棄物処理業者が使用する端末である処理業者端末からのリクエストに応じて、サーバー装置が処理業者端末に送信するステップと、
    を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物情報処理方法。
  8. サーバー装置が、該サーバー装置に記憶蓄積された廃棄物情報に基づいて、特定の日における、廃棄物の排出量を事業者ごとに予測するステップを、更に含むことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物情報処理方法。
  9. 廃棄物排出者が事業者であり、
    排出者端末に入力された前記廃棄物情報に基づいてマニフェスト伝票を作成するステップを、更に含むことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物情報処理方法。
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