JP2021182215A - 受信機、自動火災報知システム、登録方法、及びプログラム - Google Patents

受信機、自動火災報知システム、登録方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】子機のアドレスを登録しやすくする受信機、自動火災報知システム、登録方法及びプログラムを提供する。【解決手段】自動火災報知システム100において、受信機1は、通信部13と、登録部171とを備える。通信部13は、子機2から、子機2を識別するアドレスを信号線L1を介して受信する。子機2は、信号線L1に接続されて信号線L1を介して火災の発生を通知する火災報を送信する。登録部171は、通信部13にて受信したアドレスが登録されていない場合に、互いに異なる複数の登録モードから選択された1つの登録モードに従ってアドレスを登録する。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に受信機、自動火災報知システム、登録方法、及びプログラムに関する。より詳細には、本開示は、自動火災報知システムに用いられる受信機、受信機を備えた自動火災報知システム、子機を受信機に登録するための登録方法、及びこれを実行するためのプログラムに関する。
特許文献1には、自動火災報知システムが開示されている。この自動火災報知システムは、受信機(受信機)と、複数台の子機と、を備える。複数台の子機には、火災の発生を検知すると、伝送信号を用いた通信により、識別子(アドレス)を含むデータを受信機に送信することで、受信機に火災発生を通知する子機が含まれる。このような子機には、固有の識別子が割り当てられている。識別子は、子機の設置場所と対応付けられて受信機に登録される。
特開2015−207124号公報
本開示は、子機のアドレスを登録しやすい受信機、自動火災報知システム、登録方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る受信機は、通信部と、登録部と、を備える。前記通信部は、子機から、前記子機を識別するアドレスを信号線を介して受信する機能を有する。前記子機は、前記信号線に接続されて前記信号線を介して火災の発生を通知する火災報を送信する。前記登録部は、前記通信部にて受信した前記アドレスが登録されていない場合に、互いに異なる複数の登録モードから選択された1つの登録モードに従って当該アドレスを登録する。
本開示の一態様に係る自動火災報知システムは、上記受信機と、前記受信機に前記信号線を介して接続される前記子機と、を備える。
本開示の一態様に係る登録方法は、通信ステップと、登録ステップと、を有する。前記通信ステップは、子機から、前記子機を識別するアドレスを信号線を介して受信するステップである。前記子機は、前記信号線に接続されて前記信号線を介して火災の発生を通知する火災報を送信する。前記登録ステップは、前記通信ステップにて受信した前記アドレスが登録されていない場合に、互いに異なる複数の登録モードから選択された1つの登録モードに従って当該アドレスを登録するステップである。
本開示の一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、上記の登録方法を実行させる。
本開示は、子機のアドレスを登録しやすくなる、という利点がある。
図1は、本開示の一実施形態に係る受信機を備えた自動火災報知システムの概要を示すブロック図である。 図2は、同上の自動火災報知システムの全体構成を示すブロック図である。 図3は、同上の自動火災報知システムの第1動作例を示すフローチャートである。 図4は、同上の自動火災報知システムの第2動作例を示すフローチャートである。 図5は、本開示の一実施形態の変形例に係る受信機を備えた自動火災報知システムの概要を示すブロック図である。
(1)概要
本実施形態の受信機1は、図1に示すように、自動火災報知システム100に用いられる。自動火災報知システム100は、受信機1と、受信機1に信号線L1を介して接続される子機2と、を備えている。
子機2は、通知機能を有している。通知機能は、一対の電線31,32(信号線L1)間を、短絡していない状態から短絡している状態に切り替える機能である。子機2は、火災の発生を検知した場合に、通知機能によって、火災の発生を通知する信号(以下、「火災報」という)を受信機1に送信する。言い換えれば、子機2は、信号線L1に接続されて信号線L1を介して火災の発生を通知する火災報を送信する。つまり、ここでの子機2は、いわゆるP型(Proprietary-type)の自動火災報知システムに使用されている接点型火災感知器である。
また、子機2は、通知機能に加えて、通信機能を有している。通信機能は、一対の電線31,32(信号線L1)を伝送される伝送信号を用いて、受信機1と双方向に通信する機能である。子機2は、発報時(火災報の送信時)に、火災報の発報元のアドレス(識別子)を要求するアドレス要求を含む伝送信号を受信機1から受け取ると、通信機能を用いて、あらかじめ割り当てられたアドレスを受信機1に送信する。
受信機1は、通信部13と、登録部171と、を備えている。
通信部13は、子機2から、子機2を識別するアドレスを信号線L1を介して受信する機能を有している。本実施形態では、通信部13は、定期的に、アドレスの返信を要求する伝送信号(要求信号)を信号線L1に送出する。これにより、信号線L1に接続された1以上の子機2は、受信機1からの要求信号を受信する。そして、要求信号を受信した子機2は、自身のアドレスを含む伝送信号(応答信号)を信号線L1に送出する。これにより、通信部13は、信号線L1に接続された1以上の子機2からのアドレスを受信する。
登録部171は、通信部13にて受信したアドレスが登録されていない場合に、互いに異なる複数の登録モードから選択された1つの登録モードに従って当該アドレスを登録する。上記の場合は、例えば信号線L1に接続されている既存の子機2を新たな子機2に交換する場合、又は既存の子機2とは別に新たに子機2を信号線L1に接続する(追加する)場合に起こり得る。本実施形態では、登録部171は、ユーザによりあらかじめ選択された第1登録モード及び第2登録モードのうちのいずれか1つの登録モードに従って、新たな子機2のアドレスを登録する。
本開示でいう「ユーザ」は、自動火災報知システム100が設置されている施設の居住者の他、受信機1及び子機2を設置する施工者、又は自動火災報知システム100を管理する管理者等を含み得る。
上述のように、本実施形態では、複数の登録モードのうちユーザの所望する登録モードに従って新たな子機2のアドレスを受信機1に登録することが可能である。このため、本実施形態では、登録モードが1つであり選択の余地が無い場合と比較して、子機2のアドレスを登録しやすくなる、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態の受信機1及び受信機1を備えた自動火災報知システム100について図面を参照して詳しく説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
(2.1)全体構成
以下では、図2に示すように、本実施形態の自動火災報知システム100が集合住宅A1(例えば、マンション)に用いられる場合を例示する。もちろん、本実施形態の自動火災報知システム100は、集合住宅A1に限らず、例えば商業施設、病院、ホテル、雑居ビル等、様々な建物に用いられてもよい。
本実施形態の自動火災報知システム100は、図2に示すように、1棟の集合住宅A1に対して、1台の受信機1と、複数台の子機(子機2又は他の子機20)と、が設けられている。また、この自動火災報知システム100では、一対の電線31,32を1つの信号線L1として、複数(ここでは4つ)の信号線L1が受信機1に接続されている。各信号線L1には、2以上(ここでは4台)の子機が接続されている。
各信号線L1に接続されている2以上の子機は、全てが子機2であってもよいし、少なくとも1台が子機2であれば、他の子機20が混在していてもよい。本開示でいう「他の子機」は、子機2とは異なり、通知機能のみを有しており、受信機1との間の通信機能を有していない子機をいう。
図2に示す例では、4つの信号線L1のうちの第1信号線L11には、子機2のみが複数(4台)接続されている。また、4つの信号線L1のうちの第2信号線L12及び第3信号線L13には、子機2と他の子機20とが少なくとも1台ずつ接続されている。また、4つの信号線L1のうちの第4信号線L14には、他の子機20のみが複数(4台)接続されている。
本実施形態の自動火災報知システム100では、各信号線L1に対して最大60台の子機(子機2又は他の子機20)が接続可能である。さらに、1台の受信機1には、信号線L1は最大で120回線接続可能である。したがって、子機(子機2又は他の子機20)は、1台の受信機1に対して最大で7200(=60×120)台まで接続可能である。ただし、これらの数値は一例であって、これらの数値に限定する趣旨ではない。
また、各信号線L1の終端(受信機1と反対側の端部)においては、一対の電線31,32間が終端抵抗C1を介して電気的に接続されている。そのため、受信機1は、一対の電線31,32間に流れる電流を監視することで、一対の電線31,32の断線を検知することが可能である。
自動火災報知システム100は、基本的には、熱感知器、煙感知器、又は炎感知器等からなる子機(子機2又は他の子機20)にて火災の発生を検知し、子機から受信機1へ火災発生の通知が為されるように構成されている。ただし、子機は、火災の発生を検知する感知器に限らず、発信機を含んでいてもよい。発信機は、押しボタンスイッチを有しており、人が火災を発見した場合に押しボタンスイッチを手動で操作する(押す)ことにより、受信機1へ火災発生の通知を行う装置である。
なお、自動火災報知システム100は、防排煙設備又は非常用放送設備等の他設備との連動機能を有していてもよい。この場合、自動火災報知システム100は、火災の発生時に、防排煙設備の防火扉を制御したり、非常用放送設備にて音響又は音声により火災の発生を報知したりすることが可能である。
ところで、一般的な自動火災報知システムには、P型(Proprietary-type)とR型(Record-type)との2種類のシステムが存在する。P型の自動火災報知システムは、子機が一対の電線間を電気的に短絡することで受信機に火災発生を通知する。R型の自動火災システムは、伝送線を伝送される伝送信号を用いて、子機が通信により受信機に火災発生を通知する。
本実施形態の自動火災報知システム100は、P型を基本としている。より具体的には、本実施形態では、P型の自動火災報知システムが設置されていた集合住宅A1において、既存の配線(信号線L1)をそのまま使用し、既存の受信機を本実施形態の受信機1に入れ替え、既存の複数の子機(他の子機20)のうちのいくつかを子機2に入れ替えた場合を想定している。もちろん、本実施形態の自動火災報知システム100は、新規に導入される自動火災報知システムとしても採用可能である。
(2.2)受信機
本実施形態では、受信機1は、子機(子機2、他の子機20)から火災発生の通知を受けるP型受信機である。受信機1は、例えば建物(集合住宅A1)の管理室に設置される。
受信機1は、図1に示すように、印加部11、通信部13に加えて、抵抗12と、各種の表示を行う表示部15と、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部16と、各部を制御する制御部17と、を備えている。また、通信部13は、識別部130と、受信部131と、送信部132と、を備えている。
なお、受信機1は、複数の信号線L1(図2参照)に対応して、印加部11及び抵抗12をそれぞれ複数備えている。また、通信部13は、複数の信号線L1に対応して、識別部130、受信部131及び送信部132をそれぞれ複数備えている。ただし、説明の便宜上、図1では1つの信号線L1及びそれに対応する構成のみを図示し、この信号線L1に着目して説明を行うこととする。
印加部11は、制御部17に制御されることにより、所定の電圧を一対の電線31,32に対して印加する。ここでは一例として、印加部11が一対の電線31,32間に印加する電圧は直流24Vとするが、この値に限定する趣旨ではない。
抵抗12は、印加部11と一対の電線31,32の少なくとも一方との間に接続されている。図1に示す例では、抵抗12は、一対の電線31,32のうち一方(高電位側)の電線31と印加部11との間に挿入されている。ただし、この例に限らず、抵抗12は、他方(低電位側)の電線32と印加部11との間に挿入されていてもよいし、一対の電線31,32の両方と印加部11との間にそれぞれ挿入されていてもよい。
抵抗12は、抵抗12を流れる電流を電圧降下により抵抗12の両端間の電位差(電圧)に変換する第1の機能と、一対の電線31,32間が短絡した場合に一対の電線31,32に流れる電流を制限する第2の機能と、の2つの機能を有している。要するに、抵抗12は、電流−電圧変換素子としての第1の機能と、電流制限素子としての第2の機能とを兼ね備えている。ここでは一例として、抵抗12の抵抗値は470Ωとするが、この値に限定する趣旨ではない。
識別部130は、印加部11と一対の電線31,32との間に電気的に接続されている。識別部130は、一対の電線31,32間が子機2により短絡されている状態(以下、「短絡状態」という)と、短絡されていない状態(以下、「非短絡状態」という)とを識別する。識別部130は、一対の電線31,32間を流れる電流の大きさを監視し、この電流が所定の閾値を超えるか否かによって、短絡状態と非短絡状態とを区別する。つまり、識別部130は、一対の電線31,32間を流れる電流が閾値以下であれば非短絡状態と判断し、一対の電線31,32間を流れる電流が閾値を超えると短絡状態であると判断する。本実施形態では、通信部13は、非短絡状態から短絡状態に切り替わったことを識別部130により検知することで、子機2からの火災報を受信する。
受信部131は、抵抗12と一対の電線31,32との間に電気的に接続されている。受信部131は、一対の電線31,32から電流を引き込むことで子機2から送信される電流信号を、一対の電線31,32間の電圧変化として受信する。つまり、子機2が一対の電線31,32から引き込む電流の電流値は、抵抗12での電圧降下の大きさに相当する。したがって、受信部131は、子機2が一対の電線31,32から引き込む電流を変化させた場合に一対の電線31,32上に生じる電圧変化(電圧信号)を、伝送信号として受信する。
送信部132は、抵抗12と一対の電線31,32との間に電気的に接続されている。送信部132は、一対の電線31,32から流れ込む電流を変化させることで、伝送信号を子機2に送信する。つまり、送信部132は、印加部11から抵抗12に流れる電流の引き込みにより、一対の電線31,32を流れる電流を変化させることで、伝送信号を子機2に送信する。
このように、通信部13は、受信部131及び送信部132によって、一対の電線31,32を介して子機2と双方向に通信する。本実施形態では、送信部132は、制御部17(登録部171)に制御されることにより、アドレスの返信を要求する要求信号を一対の電線31,32(信号線L1)に送出する。つまり、通信部13は、信号線L1を介してアドレスの返信を要求する要求信号を子機2に送信する機能を有している。また、本実施形態では、受信部131は、制御部17(登録部171)に制御されることにより、子機2から一対の電線31,32(信号線L1)へ送出される、子機2のアドレスを含む伝送信号(応答信号)を受信する機能を有している。
表示部15は、たとえばLED(Light Emitting Diode)、液晶ディスプレイ、又は有機エレクトロルミネセンスディスプレイ等を備えている。表示部15は、例えば、火災の発生、又は火災の発生した階(フロア)を表示する。また、表示部15は、火災を検知した子機2からアドレスを取得した場合は、このアドレスに対応付けられた子機2の設置場所を表示することで、発報元の子機2の設置場所を表示することも可能である。
制御部17は、通信部13を制御して、一対の電線31,32間が短絡しているか否かを識別部130で判断させたり、送信部132から信号を送信させたり、子機2からの信号を受信部131で受信させたりする。制御部17は、ハードウェアとしての1以上のプロセッサ及びメモリを主構成とするコンピュータシステムである。この制御部17では、メモリに記録されたプログラムを1以上のプロセッサで実行することによって、種々の機能が実現される。プログラムは、制御部17のメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能な光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
本実施形態では、制御部17は、登録部171を備えている。登録部171は、信号線L1に接続されている1以上の子機2のアドレスを記憶部(ここでは、制御部17の有するメモリ)に記憶する(登録する)。具体的には、登録部171は、通信部13を制御することにより、定期的に(例えば、1日1回)、子機2に対してアドレスの返信を要求する伝送信号(要求信号)を信号線L1に送出する。そして、登録部171は、通信部13にて子機2のアドレスを含む伝送信号(応答信号)を子機2から受信すると、あらかじめ設定されている登録モードに従って、受信した子機2のアドレスを登録する。ここでは、登録部171は、受信した1以上の子機2のアドレスのうち、記憶部に登録されていない未登録の子機2のアドレスを登録する。
また、登録部171は、信号線L1に接続されている子機2が信号線L1から取り外された場合に、当該子機2のアドレスの登録を解除する(つまり、当該子機2のアドレスを記憶部から削除する)。具体的には、登録部171は、上記の要求信号を送信してから所定時間、1以上の子機2からの伝送信号(応答信号)の返信を待ち受ける。そして、登録部171は、所定時間の経過時において、登録されている1以上の子機2のうち応答信号の返信の無い子機2が存在する場合、あらかじめ設定されている登録モードに従って、当該子機2のアドレスの登録を解除する。
ここで、登録部171は、複数の登録モードのうち選択された1つの登録モードに従って、子機2のアドレスを登録する。本実施形態では、複数の登録モードには、第1登録モードと、第2登録モードと、が含まれている。
第1登録モードは、通信部13にて受信したアドレスが登録されていない場合に、当該アドレスを自動的に登録するモードである。つまり、第1登録モードでの動作中において、登録部171は、通信部13にて応答信号を子機2から受信すると、受信した応答信号に含まれるアドレスが登録されていなければ、ユーザによる操作入力を待たずに、当該アドレスを自動的に登録する。
また、登録部171は、第1登録モードにおいて、アドレスの返信が無い子機2が存在する場合に、当該子機2の登録を自動的に解除する。つまり、第1登録モードでの動作中において、登録部171は、要求信号を送信してから所定時間の経過時に、登録されている1以上の子機2のうち応答信号の返信の無い子機2が存在する場合、ユーザによる操作入力を待たずに、当該子機2のアドレスの登録を解除する。
このように、第1登録モードは、ユーザによる操作入力を待たずに、つまりユーザによる許可を受けずに、新たな子機2を登録したり、既存の子機2の登録を解除したりするモードである。
第2登録モードは、通信部13にて受信したアドレスが登録されていない場合に、当該アドレスを有する子機2の接続を報知し、登録を許可する操作入力を受け付けると当該アドレスを登録するモードである。つまり、第2登録モードの動作中において、登録部171は、通信部13にて応答信号を子機2から受信すると、受信した応答信号に含まれるアドレスが登録されていなければ、まず、未登録の子機2が信号線L1に接続されたことを報知する。本実施形態では、登録部171は、自動火災報知システム100に異常(エラー)が発生したことを表す文字列を表示部15に表示させることにより、エラーを報知する(つまり、未登録の子機2の接続を報知する)。
そして、ユーザによる未登録の子機2のアドレスの登録を許可する操作入力(以下、「登録入力」という)を操作部16が受け付けると、登録部171は、当該子機2のアドレスを登録する。つまり、表示部15にてエラーが報知された場合、ユーザは、表示部15を見ることにより、エラーの発生を把握する。そして、このエラーが未登録の子機2を信号線L1に接続したことに起因しており、かつ、ユーザが当該子機2の接続を許可する場合、ユーザが操作部16にて登録入力を行う。これにより、登録部171は、未登録の子機2のアドレスを登録する。
また、登録部171は、第2登録モードにおいて、アドレスの返信が無い子機2が存在する場合に、当該子機2の未接続を報知し、解除を許可する操作入力を受け付けると当該子機2の登録を解除する。つまり、第2登録モードでの動作中において、登録部171は、要求信号を送信してから所定時間の経過時に、登録されている1以上の子機2のうち応答信号の返信の無い子機2が存在する場合、まず、当該子機2が信号線L1から取り外されたことを報知する。本実施形態では、登録部171は、自動火災報知システム100に異常(エラー)が発生したことを表す文字列を表示部15に表示させることにより、エラーを報知する(つまり、登録されている子機2の未接続を報知する)。
そして、ユーザによる未接続の子機2のアドレスの登録の解除を許可する操作入力(以下、「解除入力」という)を操作部16が受け付けると、登録部171は、当該子機2のアドレスの登録を解除する。つまり、表示部15にてエラーが報知された場合、ユーザは、表示部15を見ることにより、エラーの発生を把握する。そして、このエラーが既存の子機2を信号線L1から取り外したことに起因しており、かつ、ユーザが当該子機2の取り外しを許可する場合、ユーザが操作部16にて解除入力を行う。これにより、登録部171は、未接続の子機2のアドレスの登録を解除する。
このように、第2登録モードは、ユーザによる操作入力を受け付けてから、つまりユーザによる許可を受けてから、新たな子機2を登録したり、既存の子機2の登録を解除したりするモードである。
ここで、上述のように、通信部13は、一対の電線31,32から流れ込む電流を変化させることで伝送信号(要求信号)を子機2に送信する。また、通信部13は、子機2が一対の電線31,32から引き込む電流を変化させた場合に一対の電線31,32上に生じる電圧変化(電圧信号)を、伝送信号(応答信号)として受信する。つまり、登録部171が子機2を登録する際には、一対の電線31,32は、電流が流れている状態にある。言い換えれば、登録部171は、信号線L1(一対の電線31,32)が通電している状態で(つまり、活線状態で)、アドレスを登録している。
操作部16は、自動火災報知システム100の各種の設定等を行う際の入力操作を受け付ける。操作部16は、ユーザの入力操作を受け付けるディップスイッチ、押し釦スイッチ等を備えている。本実施形態では、操作部16は、登録操作部161と、切替操作部162と、を有している。
登録操作部161は、第2登録モードでの動作中において、通信部13にて受信したアドレスが登録されていない場合に、アドレスを自動的に登録する操作入力を受け付ける。登録部171が第2登録モードで動作している場合、ユーザは、操作部16にて登録入力を行うことで、未登録の子機2の登録を行う。ここで、例えば複数の未登録の子機2を1以上の信号線L1に接続した場合、受信機1では、複数の未登録の子機2についてエラーを報知する。この場合、ユーザは、操作部16にて未登録の子機2ごとに登録入力を行う必要があるため、登録作業の手間が掛かる、という問題が生じ得る。
そこで、本実施形態では、登録操作部161にてユーザからの操作入力を受け付けると、登録部171は、第2登録モードでの動作中であっても、第1登録モードと同様に、未登録の子機2のアドレスを自動的に登録する。このため、本実施形態では、複数の未登録の子機2の接続が報知されている状態で、ユーザが登録操作部161を操作すれば、1つ1つの子機2について登録を許可する操作を行わずとも、一括して複数の未登録の子機2のアドレスを登録することが可能である。
また、登録操作部161は、第2登録モードでの動作中において、アドレスの返信が無い子機2が存在する場合に、当該子機2のアドレスの登録を自動的に解除する操作入力を受け付ける。登録部171が第2登録モードで動作している場合、ユーザは、操作部16にて解除入力を行うことで、未接続の子機2の登録の解除を行う。ここで、例えば複数の子機2を1以上の信号線L1から取り外した場合、受信機1では、複数の未接続の子機2についてエラーを報知する。この場合、ユーザは、操作部16にて未接続の子機2ごとに解除入力を行う必要があるため、登録の解除作業の手間が掛かる、という問題が生じ得る。
そこで、本実施形態では、登録操作部161にてユーザからの操作入力を受け付けると、登録部171は、第2登録モードでの動作中であっても、第1登録モードと同様に、未接続の子機2のアドレスの登録を自動的に解除する。このため、本実施形態では、複数の子機2の未接続が報知されている状態で、ユーザが登録操作部161を操作すれば、1つ1つの子機2について登録の解除を許可する操作を行わずとも、一括して複数の未接続の子機2のアドレスの登録を解除することが可能である。
切替操作部162は、複数の登録モードから1つの登録モードを選択する操作入力を受け付ける。本実施形態では、切替操作部162は、登録モードを第1登録モードに設定する操作入力(以下、「第1入力」という)と、登録モードを第2登録モードに設定する操作入力(以下、「第2入力」という)と、を受け付けるように構成されている。そして、登録部171は、切替操作部162にてユーザによる第1入力を受け付けると、登録モードを第1登録モードに設定し、これ以降、第1登録モードにて動作する。また、登録部171は、切替操作部162にてユーザによる第2入力を受け付けると、登録モードを第2登録モードに設定し、これ以降、第2登録モードにて動作する。
本実施形態では、切替操作部162は、例えば、複数(4つ)の信号線L1にそれぞれ対応する複数のスイッチを有している。そして、登録部171は、各スイッチへのユーザの操作に応じて、操作されたスイッチに対応付けられた信号線L1について、登録モードを設定する。例えば、切替操作部162にて信号線L11に対応するスイッチが操作されると、登録部171は、信号線L11に接続されている1以上の子機2について、第1登録モードで動作する。つまり、切替操作部162は、信号線L1ごとに、登録部171の登録モードを切り替える操作入力を受け付けるよう構成されている。
また、受信機1は、停電に際しても自動火災報知システム100の動作用の電源を確保できるように、蓄電池を用いた予備電源18をさらに備えている。受信機1は、商用電源、自家発電設備等を主電源としている。印加部11は、電力の供給元を、主電源の停電時に主電源から予備電源18に自動的に切り替え、主電源の復旧時には予備電源18から主電源に自動的に切り替える。
(2.3)子機
次に、子機2の構成について図1を参照して説明する。図1では、1つの信号線L1に接続された感知器からなる子機2を1台のみ図示し、その他の子機については図示を省略している。子機2は、ダイオードブリッジ21と、電源部22と、センサ23と、送信部24と、受信部25と、制御部26と、記憶部27と、を備えている。
ダイオードブリッジ21は、入力端に一対の電線31,32が電気的に接続され、出力端に電源部22と、送信部24と、受信部25とが電気的に接続されている。電源部22は、一対の電線31,32から電力を供給されることで、子機2の動作用の電力を生成する。センサ23は、例えば煙の濃度の変化、温度の変化、又は一酸化炭素等のガス濃度の変化を検知することで、火災の発生を検知する。制御部26は、送信部24及び受信部25を制御して、センサ23の出力に応じて、送信部24から受信機1に火災報及び伝送信号を送信したり、受信機1からの伝送信号を受信部25で受信したりする。
送信部24は、一対の電線31,32に流れる電流を変化させることで、受信機1に信号を送信する。つまり、送信部24は、一対の電線31,32から電流を引き込んで変化させることで、電流信号を受信機1に送信する。
また、送信部24は、一対の電線31,32間に適宜の大きさのインピーダンス要素を接続し、一対の電線31,32を擬似的に短絡させることで、火災報を送信する(通知機能)。すなわち、送信部24は、非短絡状態から短絡状態に切り替わったと識別部130が判断できる程度の大きさの電流が、一対の電線31,32に流れるように、所定のインピーダンス要素を一対の電線31,32間に接続する。さらに、送信部24は、一対の電線31,32を擬似的に短絡させた状態で、一対の電線31,32から引き込む電流の電流値を増減させることで、電流信号を受信機1に送信することが可能である。
すなわち、送信部24は、一対の電線31,32から引き込む電流を第1レベルの電流値から第2レベルの電流値に増加させることで、火災報を送信する。また、送信部24は、一対の電線31,32から引き込む電流を第2レベルの電流値に増加させた状態で、第2レベルの電流値よりも大きい第3レベルの電流値と第2レベルの電流値との間で増減させることにより、電流信号を受信機1に送信する。
受信部25は、受信機1からの伝送信号を、一対の電線31,32上の電圧信号(電圧変化)として受信する。つまり、受信機1が一対の電線31,32から引き込む電流の電流値は、抵抗12での電圧降下の大きさに相当する。したがって、受信部25は、受信機1で引き込む電流の電流値で表される信号を、電圧信号として受信する。
このように、子機2は、送信部24及び受信部25によって、一対の電線31,32を介して受信機1との間で双方向に通信する。本実施形態では、送信部24は、制御部26に制御されることにより、子機2のアドレスを含む応答信号を一対の電線31,32(信号線L1)を介して受信機1へ送信する機能を有している。また、本実施形態では、受信部25は、制御部26に制御されることにより、受信機1から一対の電線31,32(信号線L1)へ送出される、子機2のアドレスの返信を要求する伝送信号(要求信号)を受信する機能を有している。
記憶部27は、子機2にあらかじめ割り当てられているアドレス(識別子)を記憶する。複数台の子機2には、それぞれ固有のアドレスが割り当てられている。各アドレスは、複数台の子機2の各々の設置場所(例えば、部屋番号)と対応付けられて受信機1に登録される。
上記の構成により、子機2は、火災の発生を検知すると、まず、送信部24で一対の電線31,32を擬似的に短絡させることで、火災報を送信する。そして、子機2は、火災報の発報元のアドレスを要求するアドレス要求を受信機1から受け取ると、一対の電線31,32を擬似的に短絡させたまま、一対の電線31,32から流れ込む電流を変化させることで、受信機1にアドレスを送信する。
また、子機2は、非発報時(平常時)、受信機1と子機2との間で伝送信号を用いて通信を行うことにより、受信機1と子機2との間の通信状況、及び/又は子機2の動作等について自動試験を実施することができる。
(3)動作
以下、本実施形態の受信機1(自動火災報知システム100)の動作の一例について、図面を参照して説明する。以下に示す第1動作例は、ユーザにより受信機1の登録モードが第1登録モードにあらかじめ設定されている場合の受信機1の動作の一例である。また、以下に示す第2動作例は、ユーザにより受信機1の登録モードが第2登録モードにあらかじめ設定されている場合の受信機1の動作の一例である。
(3.1)第1動作例
まず、登録部171は、定期的に、子機2に対してアドレスの返信を要求する伝送信号(要求信号)を信号線L1に送出する(S1)。信号線L1に接続されている1以上の子機2は、要求信号を受信すると、自身のアドレスを含む伝送信号(応答信号)を信号線L1に送出することで、受信機1に返信する。すると、通信部13では、信号線L1に接続されている1以上の子機2からの応答信号を受信することにより、1以上の子機2のアドレスを受信する(S2)。処理S2は、後述する通信ステップST1に相当する。
1以上の子機2のアドレスを受信し(S2:Yes)、かつ、いずれかの子機2のアドレスが未登録である場合(S3:Yes)、登録部171は、当該子機2のアドレスを自動的に登録する(S4)。処理S4は、後述する登録ステップST2に相当する。なお、1以上の子機2のアドレスを受信し(S2:Yes)、かつ、全ての子機2のアドレスが登録済みである場合(S3:No)、登録部171は特に何も行わない。
一方、要求信号を送信してから所定時間の経過時において、登録されている1以上の子機2のうち応答信号の返信の無い子機2が存在する場合(S2:No)、登録部171は、当該子機2のアドレス(つまり、未受信のアドレス)の登録を自動的に解除する(S5)。
(3.2)第2動作例
まず、登録部171は、定期的に、子機2に対してアドレスの返信を要求する伝送信号(要求信号)を信号線L1に送出する(S6)。信号線L1に接続されている1以上の子機2は、要求信号を受信すると、自身のアドレスを含む伝送信号(応答信号)を信号線L1に送出することで、受信機1に返信する。すると、通信部13では、信号線L1に接続されている1以上の子機2からの応答信号を受信することにより、1以上の子機2のアドレスを受信する(S7)。処理S7は、後述する通信ステップST1に相当する。
1以上の子機2のアドレスを受信し(S7:Yes)、かつ、いずれかの子機2のアドレスが未登録である場合(S8:Yes)、登録部171は、エラーが発生したことを表す文字列を表示部15に表示させることにより、エラーを報知する(S9)。その後、表示部15を見たユーザによる登録入力が操作部16にて受け付けられると(つまり、登録が許可されると)(S10:Yes)、登録部171は、当該子機2のアドレスを登録する(S11)。処理S11は、後述する登録ステップST2に相当する。
なお、1以上の子機2のアドレスを受信し(S7:Yes)、かつ、全ての子機2のアドレスが登録済みである場合(S8:No)、登録部171は特に何も行わない。また、表示部15を見たユーザが登録入力を操作部16にて行わない場合(つまり、登録が許可されない場合)(S10:No)も、登録部171は特に何も行わない。
一方、要求信号を送信してから所定時間の経過時において、登録されている1以上の子機2のうち応答信号の返信の無い子機2が存在する場合(S7:No)、登録部171は、エラーが発生したことを表す文字列を表示部15に表示させることにより、エラーを報知する(S12)。その後、表示部15を見たユーザによる解除入力が操作部16にて受け付けられると(つまり、登録の解除が許可されると)(S13:Yes)、登録部171は、当該子機2のアドレス(つまり、未受信のアドレス)の登録を解除する(S14)。なお、表示部15を見たユーザが解除入力を操作部16にて行わない場合(つまり、登録の解除が許可されない場合)(S13:No)、登録部171は特に何も行わない。
(4)小括
上述のように、本実施形態では、複数の登録モード(本実施形態では、第1登録モード及び第2登録モード)のうちユーザの所望する登録モードに従って新たな子機2のアドレスを受信機1に登録することが可能である。
ここで、第1登録モードでは、ユーザによる許可を待たずに子機2のアドレスを自動的に登録する。このため、第1登録モードは、例えば複数の子機2をそれぞれ対応する複数の場所に設置する等、複数の子機2を設置する作業を行う場合に有用である。ただし、第1登録モードでは、ユーザによる許可を待たないことから、子機2が正しい場所に設置されているか否かの確認が行われないため、子機2の設置作業の正確性が担保されにくい、というデメリットがある。
一方、第2登録モードでは、ユーザによる許可を待ってから子機2のアドレスを登録する。このため、第2登録モードでは、子機2が正しい場所に設置されているか否かの確認が行われるため、子機2の設置作業の正確性が担保されやすい、という利点がある。ただし、第2登録モードでは、子機2のアドレスを登録する際に、子機2ごとにユーザによる許可を必要とすることから、複数の子機2を設置する作業を行う際には施工性に乏しい、というデメリットがある。
本実施形態では、子機2を設置する際の状況に応じて、第1登録モード及び第2登録モードのうち適した登録モードを選択することが可能である。このため、本実施形態では、登録モードが1つであり選択の余地が無い場合と比較して、子機2のアドレスを登録しやすくなる、という利点がある。
(5)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つにすぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、受信機1と同様の機能は、登録方法の他に、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。
一態様に係る登録方法は、通信ステップST1と、登録ステップST2と、を有する。通信ステップST1は、子機2から、子機2を識別するアドレスを信号線L1を介して受信するステップである。子機2は、信号線L1に接続されて信号線L1を介して火災の発生を通知する火災報を送信する。登録ステップST2は、通信ステップST1にて受信したアドレスが登録されていない場合に、互いに異なる複数の登録モードから選択された1つの登録モードに従ってアドレスを登録するステップである。一態様に係る(コンピュータ)プログラムは、1以上のプロセッサに、上記の登録方法を実行させる。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における受信機1は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における受信機1としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。ここでいうIC又はLSI等の集積回路は、集積の度合いによって呼び方が異なっており、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、又はULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれる集積回路を含む。さらに、LSIの製造後にプログラムされる、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又はLSI内部の接合関係の再構成若しくはLSI内部の回路区画の再構成が可能な論理デバイスについても、プロセッサとして採用することができる。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。ここでいうコンピュータシステムは、1以上のプロセッサ及び1以上のメモリを有するマイクロコントローラを含む。したがって、マイクロコントローラについても、半導体集積回路又は大規模集積回路を含む1ないし複数の電子回路で構成される。
また、受信機1における複数の機能が、1つの筐体内に集約されていることは受信機1に必須の構成ではない。受信機1の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。さらに、受信機1の少なくとも一部の機能がクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。
上述の実施形態において、受信機1は、信号線L1とは異なる外部のネットワークN1に接続されていてもよい。例えば、受信機1は、図5に示すように、外部通信部19を更に備えていてもよい。
外部通信部19は、外部システムB1と通信可能に構成されている。外部システムB1は、一例として、1以上の自動火災報知システム100を管理する管理業者により運用されるサーバである。外部通信部19は、例えば通信事業者が提供する携帯電話網(キャリア網)を通じて、インターネット等のネットワークN1に接続可能な無線通信モジュールである。携帯電話網には、例えば3G(第3世代)回線、4G(第4世代)回線、又は5G(第5世代)回線等がある。その他、外部通信部19は、例えばWiFi(登録商標)等の規格に準拠した無線通信方式で、ネットワークN1に接続可能であってもよい。
この態様では、外部システムB1は、ネットワークN1を介して1以上の受信機1との間で双方向に通信することが可能である。このため、外部システムB1は、1以上の受信機1から自動火災報知システム100の状況を表す情報を取得したり、1以上の受信機1に対して遠隔で指示したりすることが可能である。上記情報は、一例として、受信機1により定期的に実行される自動試験の結果を含み得る。
上述の実施形態において、受信機1は、登録操作部161を備えていなくてもよい。
上述の実施形態において、受信機1は、切替操作部162を備えていなくてもよい。この場合、登録部171は、複数の登録モードから1つの登録モードを自動的に選択する態様であってもよい。
上述の実施形態では、複数の登録モードには、第1登録モードと、第2登録モードと、の2つの登録モードが含まれているが、3つ以上の登録モードが含まれていてもよい。
上述の実施形態では、自動火災報知システム100はP型を基本としているが、R型であってもよい。
上述の実施形態において、受信機1は、要求信号を送信する際に、要求信号を1回以上再送してもよい。また、上述の実施形態において、子機2は、応答信号を送信する際に、応答信号を1回以上再送してもよい。
上述の実施形態において、受信機1と子機2との間の通信は、中継器を介して行われてもよい。この場合、中継器は、子機2と同様に固有のアドレスを有している。したがって、受信機1は、子機2と同様に、あらかじめ設定された登録モードにしたがって、未登録の中継器のアドレスを登録したり、未接続の中継器のアドレスの登録を解除したりしてもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る受信機(1)は、通信部(13)と、登録部(171)と、を備える。通信部(13)は、子機(2)から、子機(2)を識別するアドレスを信号線(L1)を介して受信する機能を有する。子機(2)は、信号線(L1)に接続されて信号線(L1)を介して火災の発生を通知する火災報を送信する。登録部(171)は、通信部(13)にて受信したアドレスが登録されていない場合に、互いに異なる複数の登録モードから選択された1つの登録モードに従ってアドレスを登録する。
この態様によれば、子機(2)のアドレスを登録しやすくなる、という利点がある。
第2の態様に係る受信機(1)では、第1の態様において、複数の登録モードには、第1登録モードが含まれている。第1登録モードは、通信部(13)にて受信したアドレスが登録されていない場合に、当該アドレスを自動的に登録するモードである。
この態様によれば、ユーザが受信機(1)にて何らかの操作を行わずとも子機(2)が登録されるので、利便性の向上を図りやすい、という利点がある。
第3の態様に係る受信機(1)では、第2の態様において、通信部(13)は、信号線(L1)を介してアドレスの返信を要求する要求信号を子機(2)に送信する。登録部(171)は、第1登録モードにおいて、アドレスの返信が無い子機(2)が存在する場合に、当該子機(2)の登録を自動的に解除する。
この態様によれば、ユーザが受信機(1)にて何らかの操作を行わずとも子機(2)の登録が解除されるので、利便性の向上を図りやすい、という利点がある。
第4の態様に係る受信機(1)では、第1又は第2の態様において、複数の登録モードには、第2登録モードが含まれている。第2登録モードは、通信部(13)にて受信したアドレスが登録されていない場合に、当該アドレスを有する子機(2)の接続を報知し、登録を許可する操作入力を受け付けると当該アドレスを登録するモードである。
この態様によれば、ユーザがエラーであるか否かを把握した上で子機(2)を登録できるので、安全性の向上を図りやすい、という利点がある。
第5の態様に係る受信機(1)では、第4の態様において、通信部(13)は、信号線(L1)を介してアドレスの返信を要求する要求信号を子機(2)に送信する。登録部(171)は、第2登録モードにおいて、アドレスの返信が無い子機(2)が存在する場合に、当該子機(2)の未接続を報知し、解除を許可する操作入力を受け付けると当該子機(2)の登録を解除する。
この態様によれば、ユーザがエラーであるか否かを把握した上で子機(2)の登録を解除できるので、安全性の向上を図りやすい、という利点がある。
第6の態様に係る受信機(1)は、第4又は第5の態様において、登録操作部(161)を更に備える。登録操作部(161)は、第2登録モードでの動作中において、通信部(13)にて受信したアドレスが登録されていない場合に、アドレスを自動的に登録する操作入力を受け付ける。
この態様によれば、例えばアドレスが登録されていない複数の子機(2)が存在する場合にも、複数の子機(2)を一括して登録することができるので、利便性の向上を図りやすい、という利点がある。
第7の態様に係る受信機(1)は、第1〜第6のいずれかの態様において、切替操作部(162)を更に備える。切替操作部(162)は、複数の登録モードから1つの登録モードを選択する操作入力を受け付ける。
この態様によれば、ユーザが子機(2)の設置状況に応じて登録モードを選択することができるので、利便性の向上を図りやすい、という利点がある。
第8の態様に係る受信機(1)では、第1〜第7のいずれかの態様において、登録部(171)は、信号線(L1)が通電している状態で、アドレスを登録する。
この態様によれば、信号線(L1)に電流が流れていない状態にするといった準備作業が不要であるため、利便性の向上を図りやすい、という利点がある。
第9の態様に係る自動火災報知システム(100)は、第1〜第8のいずれかの態様の受信機(1)と、受信機(1)に信号線(L1)を介して接続される子機(2)と、を備える。
この態様によれば、子機(2)のアドレスを登録しやすくなる、という利点がある。
第10の態様に係る自動火災報知システム(100)では、第9の態様において、受信機(1)は、信号線(L1)とは異なる外部のネットワーク(N1)に接続されている。
この態様によれば、例えば自動火災報知システム(100)を管理する外部システム(B1)と受信機(1)との間で通信することにより、受信機(1)を管理しやすくなる、という利点がある。
第11の態様に係る登録方法は、通信ステップ(ST1)と、登録ステップ(ST2)と、を有する。通信ステップ(ST1)は、子機(2)から、子機(2)を識別するアドレスを信号線(L1)を介して受信するステップである。子機(2)は、信号線(L1)に接続されて信号線(L1)を介して火災の発生を通知する火災報を送信する。登録ステップ(ST2)は、通信ステップ(ST1)にて受信したアドレスが登録されていない場合に、互いに異なる複数の登録モードから選択された1つの登録モードに従って当該アドレスを登録するステップである。
この態様によれば、子機(2)のアドレスを登録しやすくなる、という利点がある。
第12の態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、第11の態様の登録方法を実行させる。
この態様によれば、子機(2)のアドレスを登録しやすくなる、という利点がある。
第2〜第8の態様に係る構成については、受信機(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。また、第10の態様に係る構成については、自動火災報知システム(100)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
100 自動火災報知システム
1 受信機
13 通信部
171 登録部
161 登録操作部
162 切替操作部
2 子機
L1 信号線
N1 ネットワーク
ST1 通信ステップ
ST2 登録ステップ

Claims (12)

  1. 信号線に接続されて前記信号線を介して火災の発生を通知する火災報を送信する子機から、前記子機を識別するアドレスを前記信号線を介して受信する機能を有する通信部と、
    前記通信部にて受信した前記アドレスが登録されていない場合に、互いに異なる複数の登録モードから選択された1つの登録モードに従って当該アドレスを登録する登録部と、を備える、
    受信機。
  2. 前記複数の登録モードには、前記通信部にて受信した前記アドレスが登録されていない場合に、当該アドレスを自動的に登録する第1登録モードが含まれている、
    請求項1記載の受信機。
  3. 前記通信部は、前記信号線を介してアドレスの返信を要求する要求信号を前記子機に送信し、
    前記登録部は、前記第1登録モードにおいて、前記アドレスの返信が無い子機が存在する場合に、当該子機の登録を自動的に解除する、
    請求項2記載の受信機。
  4. 前記複数の登録モードには、前記通信部にて受信した前記アドレスが登録されていない場合に、当該アドレスを有する前記子機の接続を報知し、登録を許可する操作入力を受け付けると当該アドレスを登録する第2登録モードが含まれている、
    請求項1又は2に記載の受信機。
  5. 前記通信部は、前記信号線を介してアドレスの返信を要求する要求信号を前記子機に送信し、
    前記登録部は、前記第2登録モードにおいて、前記アドレスの返信が無い子機が存在する場合に、当該子機の未接続を報知し、解除を許可する操作入力を受け付けると当該子機の登録を解除する、
    請求項4記載の受信機。
  6. 前記第2登録モードでの動作中において、前記通信部にて受信した前記アドレスが登録されていない場合に、前記アドレスを自動的に登録する操作入力を受け付ける登録操作部を更に備える、
    請求項4又は5に記載の受信機。
  7. 前記複数の登録モードから1つの登録モードを選択する操作入力を受け付ける切替操作部を更に備える、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の受信機。
  8. 前記登録部は、前記信号線が通電している状態で、前記アドレスを登録する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の受信機。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の受信機と、
    前記受信機に前記信号線を介して接続される前記子機と、を備える、
    自動火災報知システム。
  10. 前記受信機は、前記信号線とは異なる外部のネットワークに接続されている、
    請求項9記載の自動火災報知システム。
  11. 信号線に接続されて前記信号線を介して火災の発生を通知する火災報を送信する子機から、前記子機を識別するアドレスを前記信号線を介して受信する通信ステップと、
    前記通信ステップにて受信した前記アドレスが登録されていない場合に、互いに異なる複数の登録モードから選択された1つの登録モードに従って当該アドレスを登録する登録ステップと、を有する、
    登録方法。
  12. 1以上のプロセッサに、
    請求項11記載の登録方法を実行させる、
    プログラム。
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