JP2021181213A - 検査装置、検査方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
登録された基準画像を保持する保持手段と、
前記取得手段により取得した被検査画像と、該被検査画像に対応する前記基準画像とを比較して印刷品質を検査する検査手段と、
前記被検査画像に対応する前記基準画像が所定の基準を満たしていない場合には、前記基準画像を新たに登録する登録手段と
を有することを特徴とする検査装置が提供される。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本実施形態における画像形成システム(あるいは画像処理システムまたは印刷システムとも呼ぶ)の構成を表す模式図である。画像形成システムは、印刷装置0101と検査装置0104と情報処理装置(あるいはクライアントコンピュータ)0110とを含む。なお、本実施形態の印刷装置0101は電子写真方式の印刷装置を用いて説明するが、インクジェット方式、オフセット方式など、異なる画像形成方式の印刷装置であっても良い。
図3は、印刷装置0101と検査装置(あるいは検査ユニットとも呼ぶ)0104と大容量スタッカ0105の内部構成を示す図である。印刷装置0101は、UIパネル0102を介してユーザーの入力を受け付けたり、印刷や機器の状態を表示したりする。給紙デッキ0103には、各種用紙を収容しておくことが可能である。各給紙デッキでは、収容された用紙の最上位の用紙一枚のみを分離し、用紙搬送パス0305へ搬送することが可能である。現像ステーション0301〜0304は、カラー画像を形成するために、それぞれY、M、C、Kの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト0306に一次転写される。中間転写ベルト0306は図を時計回りに回転し、0307の二次転写位置で用紙搬送パス0305から搬送されてきた用紙へとトナー像が転写される。定着ユニット0308は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間を用紙が通過することにより、トナーを溶融・圧着することで用紙にトナー像を定着させる。定着ユニット0308を抜けた用紙は用紙搬送パス0309を通って排紙口0312へと搬送される。用紙の種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット0308を通過した後、上の用紙搬送パスを使って第二定着ユニット0310へと搬送される。そこで追加の溶融・圧着が施された後、用紙搬送パス0311を通って排紙口0312へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、用紙反転パス0313へと用紙を搬送し、用紙反転パス0313で反転した後、両面搬送パス0314へと用紙が搬送され、二次転写位置0307で二面目の画像転写が行われる。
●検査ジョブ実行手順
図4は、検査ジョブを実施する際の印刷装置0101の動作フローチャートである。検査ジョブとは印刷物の被検査面を撮像した撮像画像(被検査画像とも呼ぶ。)と、あらかじめ登録された検査基準画像(単に基準画像あるいは正解画像とも呼ぶ。)との比較に基づいて被検査面の画像欠陥の判定を実施するジョブである。図4の手順の実行主体はCPU0201である。
S0401にて、CPU0201は表示部0203を介してユーザーからの検査ジョブ開始指示もしくはジョブ内に記載された情報をもとに検査ジョブを受け付ける。検査ジョブとは印刷物の検査を伴う印刷ジョブである。続いてS0402にて本検査ジョブに関連付けられた基準画像が登録済みであるかどうかを判定する。S0402の判定は、たとえば実行しようとする検査ジョブの元となる検査ジョブの識別情報と、登録されている基準画像に関連付けられて保存されている検査ジョブの識別情報とを比較して行ってよい。実行しようとする検査ジョブの元となる検査ジョブとは、たとえば分散処理であれば、分散元の検査ジョブであり、再実行であれば、元の検査ジョブであってよい。これら元になる検査ジョブの識別情報は、分散や再実行の指示に応じて自動的に検査ジョブに付加されてもよいし、オペレータが手動で入力してもよい。
S0402で基準画像が見つからない場合はS0408に進みユーザーに基準画像を登録するかどうか確認したうえ、登録する場合は図5にて説明する基準画像登録(S0501)にすすむ。この確認は例えば表示部0203を介して登録するかどうかを問い合わせ、それへの応答をユーザーに入力させ、入力された応答を判定すればよい。S0408にてユーザーが基準画像の登録を望まない場合はそのまま終了する。基準画像の登録後には改めて検査ジョブを実行し直してもよいし、登録後にS0405へ分岐してもよい。
S0402において基準画像が登録済みだと確認できた場合はS0403に進み基準画像を作成した機種に基づく基準画像の再利用可否の判定を行う。機種とは印刷装置0101の機種であってよい。この基準画像を作成した機種の確認の詳細説明は図6および図7を用いて説明する。S0403にて、基準画像を作成した機種に基づいて基準画像が再利用できないと判断された場合はS0408に進みその後のフローは前述と同様である。
S0403にて基準画像が再利用できると判断された場合はS0404にて出力画像へ影響を及ぼす設定に基づく基準画像の再利用可否の判定を行う。この判定方法に関しては図8、図9を用いて説明する。S0404において基準画像が再利用できないと判断された場合はS0408へ進みその後のフローは前述と同様である。
S0404にて基準画像が再利用できると判断された場合S0405へ進み印刷を開始し、S0406にて印刷物の検査面を撮像し、撮像画像を生成する。その後S0407へ進み撮像画像と基準画像とを比較することで検査を行う。なお図4では省いているが、S0405からS0407は、シート1枚ごとに行わる。すなわち印刷されるシートの枚数分、S0405からS0407が繰り返し実行される。
●基準画像の登録
図5は、検査基準画像登録時の印刷装置01010の動作フローチャートである。検査基準画像登録とは、検査ジョブにて撮像画像と比較のために利用する基準画像の登録のことである。
図6はあらかじめユーザーが設定した、検査レベルと機種に応じて基準画像を再利用するかどうかを示した表の一例である。ユーザーは表示部0203を用いて基準画像を再利用するかどうかの条件を、例えば図6に示したように設定することが可能である。
次に、印刷方式には現在大きく電子写真方式やインクジェット方式などがある。行0605ではこの印刷方式が同一であるが機種が異なるもしくはメーカーが異なる場合を示している。なお、その他の印刷方式でも同様である。
次に行0606では前述の印刷方式が異なる場合を示している。本実施形態では、同一機種(行0604)においては、検査レベルにかかわらず基準画像の再利用が可能であると指定してある。異機種同一印刷方式(行0605)の条件においては検査レベルが重要(列0601)である場合のみ再利用不可である。印刷方式が同一であればほぼ同等の印刷結果が得られる場合が多いため、普通(行0602)、準除外(行0603)であれば再利用可能であると指定してある。
続いて異なる印刷方式(列0606)の場合は、電子写真とインクジェットでは得られる印刷物が大きく異なる。そのため検査レベルが重要(行0601)、普通(行0602)においては再利用不可と指定し、準除外(行0603)の場合のみ再利用可能と指定してある。
図6は一例であって、ユーザーは異なる設定をしてもよい。また、図6に示した表の構成が異なっていてもよい。例えば検査レベルが「除外」を除いて3段階であるところを、2段階あるいは1段階にしてもよいし、逆に増やしてもよい。また条件として機種と印刷方式それぞれの同一性を選んでいるが、いずれか一方にしてもよいし他の条件を加えてもよい。
●基準画像を作成した機種の確認処理
図7は、S0403、S0504における、基準画像を作成した機種を確認する処理手順の詳細を示したフローチャートである。
まず、S0701にてS0506にて基準画像と共に保存されている機種名を参照し、現在の印刷装置の機種名と比較する。参照した機種名は保存しておく。機種名が不一致すなわち同一機種でなければ、印刷方式を確認する(S0702)。S0702では印刷方式を例えばメーカー名および機種名に対応付けて保存しておき、その情報から特定してよいし、印刷方式を示す情報が基準画像に紐づけて保存されていればそれを参照してもよい。これらの結果を用いてS0703にて図6の表を検索し、該当する欄の値が「再利用可」か「再利用不可」かを判断する。判断の結果がS0403,S0504における判断の結果となる。
●出力画像へ影響を及ぼす設定の確認処理
図8は、S0404、S0505における、あらかじめユーザーが設定した、検査レベルと印刷設定に応じて基準画像を再利用するかどうかを示した表の一例である。仕上げ設定0801の一例を、図14を用いて説明する。仕上げ設定とは、印刷設定の中でも部数やホチキス設定、パンチ穴設定、断裁設定、折り設定など出力画像に影響が出ない設定のことをいう。これら以外の設定であっても出力画像に影響がなければ分類として仕上げ設定0801を用いる。
次に出力画像影響設定0802の一例も同様に図14を用いて説明する。印刷設定の中でも、一例として用紙設定、カラープロファイル設定、解像度設定、中間調設定等、出力画像の変化を伴う設定のことをいう。これら意外の設定であっても出力画像に影響があれば分類として出力画像影響設定0802を用いる。図14の例では、アドバンストスムージング、ライン処理、シャープネス、イメージ加速処理などが出力画像影響設定に含まれる。
レイアウト設定0803の一例も同様に図14を用いて説明する。印刷設定の中でも、一例として片面両面設定、Nin1設定(レイアウト設定)、製本設定、綴じ設定、ページ番号印字など、出力画像のレイアウトの変化や画像の追加設定を伴う設定のことをいう。これら以外の設定であっても出力画像のレイアウトや含まれる画像に影響があれば分類としてレイアウト設定0803を用いる。
本実施形態では、図8に示すように、仕上げ設定0801の変更があったとしても出力画像への影響がないため検査レベルにかかわらず再利用可能と指定してある。しかし出力画像影響設定0802は、設定によっては出力画像に影響が出るため検査レベル重要0601の場合は基準画像の流用不可と指定しているが、普通0602および準除外0603の場合は流用可能と指定している。レイアウト設定0803については、ページレイアウトや画像が追加されるためいずれの検査レベルにおいても流用不可と指定している。ユーザーは表示部0203を用いてこれら再利用するかどうかの指定を変更することが可能である。
図9は、出力画像へと影響を及ぼす設定を確認する処理であるS0404、S0505の詳細な動作を示したフローチャートである。
まず、S0901にて、S0507にて基準画像を登録した際に、それと共に保存されている印刷設定のうちレイアウト設定0803を参照し、本検査ジョブの印刷設定のレイアウト設定と比較する。一致しない場合は基準画像が再利用できない、すなわちNo(S0906)と判断する。一致した場合はS0902に進み仕上げ設定0801を確認する。レイアウト設定と同様に、保存されている仕上げ設定と本検査ジョブの仕上げ設定とを比較し、一致しない場合はS0903に進み出力画像影響設定0802を確認する。これらの判定結果と図8の設定から、S0904にて基準画像が再利用可能かどうかを判断する。この結果がS0404,S0505の判定結果となる。
第一の実施形態では、基準画像が再利用不可能な場合、基準画像を登録するかどうか判断していたが(S0408)、検査レベルを変更すれば既登録の基準画像を再利用できる場合もある。したがって、本実施形態では基準画像が再利用できないと判断した場合において、検査レベルを変更することで検査ジョブを実行する場合について説明する。
第一の実施形態では、検査対象(あるいは検査項目)を特定せずに基準画像が再利用できるかどうか判断していた。しかし印刷物の検査対象には、画像不良だけでなく文字の誤りやバーコードの評価などもある。検査対象に応じて再利用判定を行うことも可能である。
図11は、あらかじめユーザーが設定した検査レベルと検査タイプに応じて基準画像を再利用するかどうかを示した表の一例である。画像欠陥1101とは画像の欠陥があるかどうか検査する検査タイプであり、文字の誤り1102とは例えば名前や住所など印字された文字が正しいかどうか検査するタイプである。バーコード1103とは印字されたバーコードが正しい値であるかどうか読み取り確認する検査である。
第四の実施形態は第一実施形態をより簡単化したものである。図13にその検査ジョブの実行手順を示す。図13では図4のS0403及びS0404が行われず、検査ジョブの着目被検査面に対応する基準画像が登録されていればそれを再利用する。たとえば、検査ジョブの再実行や分散実行を必ず同一機種の印刷装置を用いて行う環境であれば、このように余計な条件でフィルタリングしなくとも、被検査面の画像と、基準画像とが対応することさえ確認できれば、当該基準画像を再利用することができる。すなわち本実施形態では、基準画像を再利用するための条件は、被検査面の画像に対応する基準画像が保持されていることである。これにより、基準画像の再利用が容易になり一層生産性を向上させることができる。
上記実施形態では、印刷装置0101内CPU0201で基準画像の再利用判定処理を実施する例を提示したが、印刷装置0101に情報処理装置が接続された構成においてその情報処理装置内CPUで実施しても実現可能である。また、検査装置0104内CPU0221で基準画像の再利用判定処理を行なってもよいし、検査装置0104に検査処理装置が接続された場合は検査処理装置内CPUで基準画像再利用判定処理を実施しても実現可能である。
Claims (12)
- シートの画像を被検査画像として取得する取得手段と、
登録された基準画像を保持する保持手段と、
前記取得手段により取得した被検査画像と、該被検査画像に対応する前記基準画像とを比較して印刷品質を検査する検査手段と、
前記被検査画像に対応する前記基準画像が所定の基準を満たしていない場合には、前記基準画像を新たに登録する登録手段と
を有することを特徴とする検査装置。 - 請求項1に記載の検査装置であって、
前記所定の基準は、前記被検査画像に対応する前記基準画像が前記保持手段により保持されていることである
ことを特徴とする検査装置。 - 請求項1に記載の検査装置であって、
前記所定の基準は、前記被検査画像に対応する前記基準画像が前記保持手段により保持されており、かつ前記基準画像が利用可能であることである
ことを特徴とする検査装置。 - 請求項3に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を形成した画像形成装置と前記被検査画像を形成する画像形成装置とが同一機種であるか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。 - 請求項3または4に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を形成した画像形成装置と前記被検査画像を形成する画像形成装置とが同一の印刷方式であるか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。 - 請求項3乃至5のいずれか一項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を生成する印刷ジョブと前記被検査画像を生成する印刷ジョブとが、画像に影響を及ぼす同一の印刷設定を含むか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。 - 請求項3乃至6のいずれか一項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を生成する印刷ジョブと前記被検査画像を生成する印刷ジョブとが、同一のレイアウト設定を含むか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。 - 請求項3乃至7のいずれか一項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準には、前記基準画像を生成する印刷ジョブと前記被検査画像を生成する印刷ジョブとが、同一の仕上げ設定を含むか否かを含む
ことを特徴とする検査装置。 - 請求項3乃至8のいずれか一項に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能であることの判定基準は、指定された検査レベルごとに適用される
ことを特徴とする検査装置。 - 請求項9に記載の検査装置であって、
前記基準画像が利用可能ではない場合に、現在の前記検査レベルをユーザーが変更するための手段を更に有する
ことを特徴とする検査装置。 - 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の検査装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- シートの画像を被検査画像として取得する取得し、
登録された基準画像を保持し、
取得した被検査画像と、該被検査画像に対応する前記基準画像とを比較して印刷品質を検査し、
前記被検査画像に対応する前記基準画像が所定の基準を満たしていない場合には、前記基準画像を新たに登録する
ことを特徴とする検査方法。
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