JP2021180250A - 移動体用演算装置の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却効率を維持しつつコンパクトな構成にすることができる演算装置の冷却構造を提供する。【解決手段】箱状の筐体20と、筐体20内に配置され、電気素子10が実装された少なくとも一対の実装基板40,50と、冷却媒体が流通する流通経路33を有する冷却体30と、を備え、各実装基板40,50は両面実装型の基板であり、冷却体30側に面する第1実装面41,51に実装された第1発熱素子は、冷却体30に熱的に接続されており、冷却体30とは反対側に位置する第2実装面42,52に実装された第2発熱素子は、筐体に熱的に接続されている。【選択図】図4

Description

ここに開示された技術は、移動体用演算装置の冷却構造に関する技術分野に属する。
近年では、自動車や鉄道車両などの移動体に備えられたアクチュエータのほぼ全てが電子制御されるようになっている。電子制御を行うための演算装置は、例えば、半導体素子により構成される。このような電子素子は、一般に熱に弱いため、適切に冷却する必要がある。コンピュータの分野では、電子素子を有する演算装置の冷却構造が提案されている。
例えば特許文献1には、電子部品が実装された一対の電子カード(実装基板)と、自律液体冷却デバイス(冷却体)とを有し、一対の電子カードで自律液体冷却デバイスを挟んでサンドイッチ構造体を形成し、該サンドイッチ構造体を筐体内に収容する冷却構造が開示されている。
また、特許文献1の冷却構造では、サンドイッチ構造体を放熱板で覆ったものをハウジングに収容する構成となっている。
特表2017−502382号公報
特許文献1に記載の冷却構造のように、サンドイッチ構造体を放熱板で覆った構成とすると、実装基板の積層方向の厚みが大きくなってしまう。特に、特許文献1のように積層基板を並列に並べる構成の場合には、厚みが増して、筐体全体が大きくなってしまう。
移動体では、演算装置以外にも該演算装置により作動制御されるデバイスが複数配置されるため、演算装置の筐体の大きさは出来る限りコンパクトにしたいという要求がある。
ここに開示された技術は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするとこは、冷却効率を維持しつつコンパクトな構成にすることができる演算装置の冷却構造を提供することにある。
前記課題を解決するために、ここに開示された技術では、移動体用演算装置の冷却構造を対象として、箱状の筐体と、前記筐体内に配置され、発熱素子が実装された少なくとも一対の実装基板と、前記筐体内に固定され、冷却媒体が流通する流通経路を有する冷却体と、を備え、前記各実装基板は、前記冷却体を挟むようにそれぞれ配置されており、前記各実装基板はまた、前記冷却体側に面する第1実装面と、該第1実装面と対向しかつ前記冷却体とは反対側に位置する第2実装面との両方に前記発熱素子を実装可能な両面実装型の基板であり、前記第1実装面に実装された第1発熱素子の少なくとも一部は、前記冷却体に熱的に接続されており、前記第2実装面に実装された第2発熱素子の少なくとも一部は、前記筐体に熱的に接続されている、という構成とした。
この構成によると、第1実装面に実装された第1発熱素子は冷却体により冷却され、第2実装面に実装された第2発熱素子は筐体を介した放熱により冷却される。また、冷却体及び筐体と接続されるため、演算装置における実装基板の積層方向の大きさを出来る限り小さくすることができ、コンパクトな構成にすることができる。
前記移動体用演算装置の冷却構造の一実施形態では、前記冷却体は、互いに対向しかつ互いに平行に広がりかつ前記第1発熱素子が熱的に接続される少なくとも一対の冷却面を有する形状をなし、前記筐体は、前記少なくとも一対の冷却面とそれぞれ平行になるように対向しかつ前記第2発熱素子が熱的に接続される少なくとも2つの接続面を有する形状をなし、前記各実装基板の前記各第1実装面は、対向する前記冷却面と平行であり、前記各実装基板の前記各第2実装面は、対向する前記接続面と平行である。
この構成によると、冷却面、接続面、第1実装面、及び第2実装面がそれぞれ平行に配置されているため、演算装置における実装基板の積層方向の大きさを小さくすることができる。これにより、冷却構造をよりコンパクトな構成にすることができる。
前記移動体用演算装置の冷却構造の他の実施形態では、前記冷却体は、互いに対向しかつ互いに平行に広がりかつ前記第1発熱素子を熱的に接続可能な少なくとも二対の冷却面を有する四角柱形状をなし、前記筐体は、前記各冷却面とそれぞれ平行になるように対向しかつ前記第2発熱素子を熱的に接続可能な接続面を有し、前記各実装基板の前記各第1実装面は、対向する前記冷却面とそれぞれ平行であり、前記各実装基板の前記各第2実装面は、対向する前記接続面とそれぞれ平行である。
この構成によると、四角柱形状の冷却体の周面にそれぞれ実装基板を熱的に接続させることができ、複数の実装基板を集約的に配置させることができる。これにより、冷却構造をよりコンパクトな構成にすることができる。
前記移動体用演算装置において、前記各実装基板には、前記第1実装面に実装されかつ面直方向の突出量が前記第1発熱素子よりも大きい突出部品が実装されており、前記各実装基板の前記各第1実装面は、前記第1発熱素子が集約的に配置された第1領域と、前記突出部品が集約的に配置された第2領域とを有し、前記冷却体は、該冷却体側から見て、前記各実装基板の前記各第1領域がそれぞれ覆われるように構成されている、という構成でもよい。
この構成によると、冷却体を突出部品が集約的に配置される第2領域を避けて配置することができる。これにより、実装基板の積層方向と直交する方向(実装基板の面直方向と直交する方向)から見たときに、突出部品と冷却体とが重複することが許容される。この結果、演算装置における前記積層方向の大きさを小さくすることができる。したがって、冷却構造をよりコンパクトな構成にすることができる。
前記移動体用演算装置の冷却構造の他の態様では、箱状の筐体と、前記筐体内に配置され、発熱素子が実装された複数の実装基板と、前記筐体内に固定され、冷却媒体が流通する流通経路を有する冷却体と、を備え、前記冷却体は、平板部と、該平板部の幅方向の途中から該平板部と直交する方向に延びる2つの脚部とを有するπ型をなし、前記各実装基板は、前記冷却体側に面する第1実装面と、該第1実装面と対向しかつ前記冷却体とは反対側に位置する第2実装面との両方に前記発熱素子を実装可能な両面実装型の基板であり、前記複数の実装基板のうちの一部の実装基板における第2実装面は、前記筐体の内面と対向しており、前記各実装基板の前記第1実装面に実装された第1発熱素子の少なくとも一部は、前記冷却体に熱的に接続されており、前記筐体の内面と対向した前記第2実装面に実装された第2発熱素子の少なくとも一部は、前記筐体に熱的に接続されている。
この構成でも、冷却体が複数の冷却面を形成することができるため、実装基板を集約的に配置することができる。したがって、冷却構造をよりコンパクトな構成にすることができる。
以上説明したように、ここに開示された技術によると、筐体を利用して冷却することができるため、冷却効率を維持しつつコンパクトな構成にすることができる
例示的な実施形態1に係る冷却構造を有する演算装置が搭載された自動車を示す概略図である。 演算装置の斜視図である。 演算装置の分解斜視図である。 図2におけるIV-IV線で切断した断面図である。 図2におけるV-V線で切断した断面図である。 筐体の内部において冷却体側から上側部材を見た平面図である。 実施形態2に係る演算装置の斜視図である。 実施形態2に係る演算装置の分解斜視図である。 図7におけるIX-IX線で切断した断面図である。 収容部内を上側からみた平面図である。 実施形態3に係る演算装置の斜視図である。 図11のXII-XII線で切断した断面図である。
以下、例示的な実施形態1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る演算装置が搭載された自動車1を示す。この自動車1は、不図示の駆動装置(エンジンやモータ)が車両前側に搭載されたFF式又はFR式の自動車である。自動車1は演算装置100を備える。演算装置100は、コンピュータハードウェアであって、具体的には、CPUを有するプロセッサ、複数のモジュールが格納されたメモリ等を有している。演算装置100は、モジュールを構成する複数の電気素子10(図3等参照)が搭載されている。複数の電気素子10は、自動車1の自動運転を可能にするためのプログラムが記録された特定集積回路11を含む。この自動運転用の特定集積回路11は、人工知能(Artificial Intelligence:AI)が搭載されていてもよい。電気素子10は、発熱素子の一例である。
自動車1は、演算装置100に供給する電力が蓄積されたバッテリ4を有する。バッテリ4は電源ライン5により、演算装置100と電気的に接続されている。
自動車1には、該自動車1に搭載されたデバイスに冷却水を供給するためのウォータポンプ2が設けられている。ウォータポンプ2は、例えば、前記駆動装置に冷却水を供給するウォータポンプである。ウォータポンプ2は、流水管3を介して演算装置100の冷却体30(図3等参照)と接続されている。つまり、演算装置100は、ウォータポンプ2から供給される冷却水により冷却されるようになっている。演算装置100の冷却構造については後述する。
図2〜図6は、演算装置100のハード構成を概略的に示す。以下の実施形態1に関する説明では、上、下、右、左、前、及び後は、図2に示す矢印に従う。これは、演算装置100が実際に自動車1に搭載された状態での方向を限定するものではない。
図2及び図3に示すように、演算装置100は筐体20を有する。筐体20は、アルミニウム製の箱体であって、外観が直方体形状をなす。筐体20は、複数の部材(ここでは2つの部材)で構成されている。筐体20は、有底の角筒状をなしかつ相対的に上側に位置する部材(以下、上側部材21という)と、有底の角筒状をなしかつ相対的に下側に位置する部材(以下、下側部材22という)とを有する。上側部材21及び下側部材22は、互いに分離可能に構成されている。上側部材21と下側部材22とは締結部材24により互いに固定されている。具体的には、上側部材21の下側端縁には上側フランジ21aが形成される一方、下側部材22の上側端縁には下側フランジ22aが形成されており、各フランジ21a,22aには、締結部材24が取り付けられる固定部24aがそれぞれ設けられている。上側部材21と下側部材22とは、上側フランジ21aと下側フランジ22aとが上下に重ね合わされた状態で、固定部24aに締結部材24を取り付けることにより互いに固定されている。
筐体20の右側壁部20aにおいて、上側部材21は上側に向かって凹む凹部21bを有する一方で、下側部材22は上側に向かって突出する突出部22bを有する。図2に示すように、突出部22bは凹部21bに嵌まり込む。突出部22bが凹部21bに嵌まり込んだときには、それぞれの固定部24aが上下に合わされるようになっている。つまり、凹部21b及び突出部22bはガイドの役割を果たしている。
筐体20の前側壁部20bにおいて、上側部材21及び下側部材22は、矩形状の上側孔部21c及び下側孔部22cをそれぞれ有する。この上側孔部21c及び下側孔部22cは、それぞれ、電源ライン5と接続される後述の電源コネクタ60が挿通する孔部である。
図4及び図5に示すように、上側部材21の下側縁部における凹部21bを除く部分、及び下側部材22の上側縁部における突出部22bを除く部分には、溝がそれぞれ設けられている。この溝には、防水シール25が配置される。
突出部22bは、複数の貫通孔を有する。具体的には、突出部22bは、相対的に大径な2つの大径孔22fと、相対的に小径な3つの小径孔22gとを有する。大径孔22fと小径孔22gとは、突出部22bの長手方向(ここでは左右方向)に交互に並んでいる。2つの大径孔22fは、冷却体30の後述する水路用コネクタ34が挿通される孔である。3つの小径孔22gは、突出部22bに冷却体30を取り付けるためのネジ26が通る孔である。
筐体20の内部には、図3〜図5に示すように、それぞれ複数の電気素子10が実装された、上側実装基板40及び下側実装基板50から成る一対の実装基板と、上側及び下側実装基板40,50に上下方向に挟まれるように配置された冷却体30とが収容されている。電気素子10は発熱素子の一例である。
冷却体30は、アルミニウム合金で構成された平板状の本体部31を有する。本体部31は、筐体20の内部における上下方向の中央部において、前後方向及び左右方向に広がるように配置されている。冷却体30は、冷却水が流通する流通経路32を有する。流通経路32は、冷却体30内に形成されたU字状の内部経路33と、内部経路33の2つの開口にそれぞれ接続され、流水管3と接続される2つの水路用コネクタ34とを有する。2つの水路用コネクタ34のうち一方は冷却水の流入部となっており、他方は内部経路33を流通した後の冷却水の流出部となっている。
本体部31の上側面及び下側面は、特定集積回路11を冷却するための冷却面31aとなっている。上下の冷却面31aは、互いに対向しかつ互いに平行に広がっている。上側の冷却面31aは、上側部材21の上側面(後述の上側接続面21e)平行に広がっており、下側の冷却面31aは、下側部材22の上側面(後述の下側接続面22e)平行に広がっている。
図5に示すように、各水路用コネクタ34は、細長い金属管でそれぞれ構成されている。水路用コネクタ34は、一端部が内部経路33に差し込まれている。各水路用コネクタ34は、本体部31にロウ付けにより接合されている。
冷却体30は、各水路用コネクタ34を大径孔22fに挿通させた後、突出部22bにネジ26により固定される。これにより、冷却体30は、筐体20に固定支持される。
図4に示すように、上側実装基板40は、冷却体30により区分された二室のうち上側の室に配設されている、上側実装基板40は、特定集積回路11を含む複数の電気素子10が実装されている。上側実装基板40は、冷却体30側に面する第1上側実装面41と、該第1上側実装面41と対向しかつ冷却体30とは反対側に位置する第2上側実装面42とを有する。つまり、上側実装基板40は、両面実装型の実装基板である。図4及び図5に示すように、第1上側実装面41は、冷却体30の冷却面31aと平行に広がっており、第2上側実装面42は上側部材21の上側面(後述の上側接続面21e)と平行に広がっている。
第1上側実装面41は、特定集積回路11と、第1上側実装面41の面直方向の突出量が特定集積回路11よりもコンデンサ14とが実装される実装面である。第1上側実装面41は、図6に示すように、特定集積回路11が集約的に実装された特定領域45と、コンデンサ14が集約的に実装された突出領域46とを有する。突出領域46は、特定領域45の前側に設けられている。特定集積回路11は第1発熱素子に相当し、コンデンサ14は突出部品に相当する。また、特定領域45は第1領域に相当し、突出領域46は第2領域に相当する。
図6に示すように、冷却体30の本体部31は、冷却体側(ここでは下側)から見て、上側実装基板40の特定領域45が覆われる一方で、突出領域46が覆われないように配置されている。これにより、突出領域46と冷却体30とが干渉しなくなって、冷却体30の冷却面31aと特定集積回路11との距離を出来る限り近くすることができる。
第1上側実装面41において、各特定集積回路11は、冷却体30の内部経路33に対応する位置にそれぞれ配置されている。すなわち、各特定集積回路11は、内部経路33に沿ってそれぞれ配置されている。各特定集積回路11は、伝熱シート12を介して冷却体30の冷却面31aと熱的に接続されている。
第2上側実装面42は、各電気素子10のうち特定集積回路11以外の電気素子、詳しくは、特定集積回路11よりも単位時間当たりの発熱量が小さい低発熱素子15(抵抗や特定集積回路11以外の集積回路など)が実装される実装面である。第2上側実装面42に実装された電気素子10のうち集積回路は、筐体20の上側部材21における上側面と伝熱シート16を介して熱的に接続されている。ここから、筐体20の上側部材21における上側面は、第2上側実装面42に実装された電気素子10が熱的に接続される上側接続面21eを構成する。また、低発熱素子15は第2発熱素子に相当する。
第2上側実装面42には、電源コネクタ60の配線61が実装されている。電源コネクタ60は、実際に電源ライン5と接続される電源端子62を有する。電源端子62は、上側実装基板40に対して固定される。
図6に示すように、上側実装基板40は、ネジ43により筐体20の上側部材21に取り外し可能に取り付けられている。具体的には、上側部材21の内部において、四隅のコーナー部には、ボス部21dがそれぞれ設けられ、上側実装基板40の四隅のコーナー部には、厚み方向(ここでは上下方向)に貫通する貫通孔44(図3参照)がそれぞれ設けられている。各ボス部21dの孔と各貫通孔44とが上下方向に連通した状態で、ネジ43が貫通孔44を通ってボス部21dとそれぞれ締結されることで、上側実装基板40が上側部材21に取り付けられる。上側実装基板40と上側部材21との固定位置は、ネジ43の軸方向(ここでは上下方向)から見て、冷却体30と重複しない位置となっている。
図4に示すように、下側実装基板50は、配置される電気素子10が上側実装基板40と若干異なるだけで、基本的には上側実装基板40と上下対称な構造をしている。具体的には、下側実装基板50は、冷却体30により区分された二室のうち下側の室に配設されている、下側実装基板50は、冷却体30側に面する第1下側実装面51と、該第1下側実装面51と対向しかつ冷却体30とは反対側に位置する第2下側実装面52とを有する。つまり、下側実装基板50も、両面実装型の実装基板である。図4及び図5に示すように、第1下側実装面51は、冷却体30の冷却面31aと平行に広がっており、第2下側実装面52は下側部材22の上側面(後述の下側接続面22e)と平行に広がっている。
第1下側実装面51は、特定集積回路11が実装される実装面である。第1下側実装面51は、図3に示すように、特定集積回路11が集約的に実装された特定領域55と、コンデンサ14が集約的に実装された突出領域56とを有する。突出領域56は、特定領域55の前側に設けられている。
図示は省略するが、冷却体30の本体部31は、冷却体側(ここでは下側)から見て、上側実装基板40の特定領域45が覆われる一方で、突出領域46が覆われないように配置されている。これにより、突出領域46と冷却体30とが干渉しなくなって、冷却体30の冷却面31aと特定集積回路11との距離を出来る限り近くすることができる。
第1下側実装面51においても、各特定集積回路11は、冷却体30の内部経路33に対応する位置にそれぞれ配置されている。各特定集積回路11は、伝熱シート12を介して冷却体30の冷却面31aと熱的に接続されている。
第2下側実装面52は、各電気素子10のうち低発熱素子15が実装される実装面である。第2下側実装面52に実装された電気素子10のうち集積回路は、筐体20の下側部材22における下側面と伝熱シート16を介して熱的に接続されている。ここから、筐体20の下側部材22における下側面は、第2下側実装面52に実装された電気素子10が熱的に接続される下側接続面22eを構成する。
第2下側実装面52には、電源コネクタ60の配線61が実装されている。電源コネクタ60の構成は上側実装基板40に取付固定されるものと同じであるため、詳細な説明は省略する。下側の電源コネクタ60の電源端子62も、下側実装基板50に対して固定されている。
図3に示すように、下側実装基板50は、ネジ53により筐体20の下側部材22に取り外し可能に取り付けられている。具体的には、下側部材22の内部において、四隅のコーナー部には、ボス部22d(図3で1つだけ示している)がそれぞれ設けられ、下側実装基板50の四隅のコーナー部には、厚み方向(ここでは上下方向)に貫通する貫通孔54(図3参照)がそれぞれ設けられている。各ボス部22dの孔と各貫通孔54とが上下方向に連通した状態で、ネジ53が貫通孔54を通ってボス部22dとそれぞれ締結されることで、下側実装基板50が下側部材22に取り付けられる。下側実装基板50と下側部材22との固定位置も、ネジ53の軸方向(ここでは上下方向)から見て、冷却体30と重複しない位置となっている。
図3及び図5に示すように、上側実装基板40の第1上側実装面41と下側実装基板50の第1下側実装面51とは、通電コネクタ13により接続されている。この通電コネクタ13により、第1上側実装面41に実装された特定集積回路11と、第1下側実装面51に実装された特定集積回路11とが電気的に接続される。これにより、上側の特定集積回路11と下側の特定集積回路11との間の通信が可能となる。
本実施形態1のように、第1上側実装面41及び第1下側実装面51に実装された特定集積回路11が冷却体30の冷却面31aに熱的に接続され、第2上側実装面42及び第2下側実装面52に実装された集積回路が筐体20に熱的に接続されていれば、第1上側実装面41及び第1下側実装面51に実装された特定集積回路11は冷却体30により冷却され、第2上側実装面42及び第2下側実装面52に実装された集積回路は筐体20を介した放熱により冷却される。これにより、各実装基板40,50と冷却体30とを積層させたとしても、演算装置100における実装基板40,50の積層方向の大きさを出来る限り小さくすることができ、コンパクトな構成にすることができる。
また、本実施形態1において、冷却体30は、互いに対向しかつ互いに平行に広がりかつ特定集積回路11が熱的に接続される一対の冷却面31aを有する形状をなし、筐体20は、一対の冷却面31aとそれぞれ平行になるように対向しかつ集積回路が熱的に接続される上側接続面21e及び下側接続面22eを有する形状をなし、上側及び下側実装基板40,50の上側及び下側第1実装面41,51は、対向する冷却面31aとそれぞれ平行であり、上側及び下側実装基板40,50の上側及び下側第2実装面42,52は、対向する各接続面21e,22eとそれぞれ平行である。これにより、冷却面31a、接続面21e,22e、上側及び下側第1実装面41,51、並びに、上側及び下側第2実装面42,52がそれぞれ平行に配置されているため、演算装置100における各実装基板40,50の積層方向の大きさを小さくすることができる。これにより、よりコンパクトな冷却構造にすることができる。
また、本実施形態1において、各実装基板40,50には、上側及び下側第1実装面41,51に実装されかつ面直方向の突出量が特定集積回路11よりも大きいコンデンサ14が実装されており、上側及び下側実装基板40,50の上側及び下側第1実装面41,51は、特定集積回路11が集約的に配置された特定領域45,55と、コンデンサ14が集約的に配置された突出領域46,56とを有し、冷却体30は、該冷却体30側から見て、上側及び下側実装基板40,50の特定領域45,55がそれぞれ覆われるように構成されている。これにより、突出領域46,56を避けて冷却体30を配置することができる。この結果、演算装置100における積層方向の大きさを小さくすることができる。したがって、よりコンパクトな冷却構造にすることができる。
(実施形態2)
以下、実施形態2について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明において前記実施形態1と共通の部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態2は、演算装置200のハード構成が前記実施形態1とは異なる。図7〜図10は、演算装置200のハード構成を概略的に示す。以下の実施形態2に関する説明では、上、下、右、左、前、及び後は、図7に示す矢印に従う。
図7に示すように、演算装置200は筐体220を有する。筐体220は、アルミニウム製の箱体であって、外観が直方体形状をなす。筐体220は、複数の部材(ここでは2つの部材)で構成されている。筐体20は、箱状をなしかつ内部に後述の実装基板が収容される収容部221と、収容部221内を塞ぐ蓋部222と有する。収容部221及び蓋部222は、互いに分離可能に構成されている。収容部221と蓋部222とは締結部材224により互いに固定されている。具体的には、収容部221の上側端部及び蓋部222の周縁部には、締結部材224が取り付けられる固定部224aがそれぞれ設けられている。収容部221と蓋部222とは、各固定部224aが上下に重ね合わされて、該固定部224aに締結部材224を取り付けることにより互いに固定されている。
収容部221の右側壁部は、下側に向かって凹む凹部221aを有する一方で、蓋部222は右側端部に向かって延びかつ凹部221aに嵌合する嵌合部222aを有する。嵌合部222aが凹部21bに嵌まり込んだときには、それぞれの固定部224aが上下に合わされるようになっている。つまり、凹部221a及び嵌合部222aはガイドの役割を果たしている。
収容部221の左側壁部には、電源ライン5と接続される後述の電源コネクタ60が挿通する孔部が設けられている。
図9に示すように、収容部221の凹部221aを除く部分、及び蓋部222の嵌合部222aを除く部分には、溝がそれぞれ設けられている。この溝には、防水シールが配置される。
嵌合部222aは、複数の貫通孔を有する。具体的には、嵌合部222aは、相対的に大径な2つの大径孔222bと、相対的に小径な4つの小径孔222cとを有する。2つの大径孔222bは、冷却体230の後述する水路用コネクタ34が挿通される孔である。4つの小径孔222cは、蓋部222に冷却体230を取り付けるためのネジ26が通る孔である。
蓋部222は、上側部分にも4つの小径孔222dを有する。各小径孔222dは、冷却体230を蓋部222に取り付けるためのネジ26が通る孔である。
筐体220の内部には、図8〜図10に示すように、それぞれ複数の電気素子10が実装された、メインボード240及びドーターボード250と、メインボード240とドーターボード250とにより囲まれるように配置された冷却体230とが収容されている。
冷却体230は、アルミニウム合金で構成された直方体状の本体部231を有する。冷却体230は、冷却水が流通する流通経路232を有する。流通経路232は、冷却体230内に形成されたU字状の内部経路233と、内部経路233の2つの開口にそれぞれ接続され、流水管3と接続される2つの水路用コネクタ34とを有する。2つの水路用コネクタ34のうち下側の水路用コネクタ34は冷却水の流入部となっており、上側の水路用コネクタ34は内部経路33を流通した後の冷却水の流出部となっている。
本体部231の上下に対向する2面及び前後に対向する面は、冷却面231aとなっている。つまり、本体部231は、互いに対向しかつ互いに平行に広がる二対の冷却面231aを有する。前側、後側、及び下側の冷却面231aは、収容部221の内部の前側、後側、及び下側の内面(後述の接続面220a)と平行に広がっている。上側の冷却面231aは、蓋部222の下側面と平行に広がっている。
各水路用コネクタ34は、細長い金属管でそれぞれ構成されている。水路用コネクタ34は、一端部が内部経路233に差し込まれている。各水路用コネクタ34は、本体部231にロウ付けにより接合されている。
冷却体30は、各水路用コネクタ34を大径孔222bに挿通させた後、蓋部222にネジ26により固定される。これにより、冷却体230は、筐体220に固定支持される。
図9に示すように、メインボード240は、特定集積回路11を含む複数の電気素子10が実装されている。メインボード240は、冷却体230側に面する第1メイン実装面241と、該第1メイン実装面241と対向しかつ冷却体230とは反対側に位置する第2メイン実装面242とを有する。つまり、メインボード240は、両面実装型の実装基板である。図9に示すように、第1メイン実装面241は、冷却体230の冷却面231aと平行に広がっており、第2メイン実装面242は収容部221の下側の内面(後述の接続面220a)と平行に広がっている。
第1メイン実装面241は、特定集積回路11と、第1メイン実装面241の面直方向の突出量が特定集積回路11よりもコンデンサ14とが実装される実装面である。第1メイン実装面241は、図10に示すように、特定集積回路11が集約的に実装された特定領域245と、コンデンサ14が集約的に実装された突出領域246とを有する。突出領域246は、特定領域245の前側に設けられている。
図10に示すように、冷却体230の本体部231は、冷却体側(ここでは上側)から見て、メインボード240の特定領域245が覆われる一方で、突出領域246が覆われないように配置されている。これにより、突出領域246と冷却体230とが干渉しなくなって、冷却体230の冷却面231aと特定集積回路11との距離を出来る限り近くすることができる。
第1メイン実装面241において、各特定集積回路11は、冷却体230の内部経路233に対応する位置にそれぞれ配置されている。すなわち、各特定集積回路11は、内部経路233に沿ってそれぞれ配置されている。各特定集積回路11は、伝熱シート12を介して冷却体230の冷却面231aと熱的に接続されている。
第1メイン実装面241には、電源コネクタ60が実装されている。電源コネクタ60は、メインボード240に対して固定されている。
第2メイン実装面242は、各電気素子10のうち特定集積回路11以外の電気素子、詳しくは、特定集積回路11よりも単位時間当たりの発熱量が小さい低発熱素子15(抵抗など)が実装される実装面である。第2メイン実装面242に実装された電気素子10のうち集積回路は、収容部221における下側面と伝熱シート16を介して熱的に接続されている。ここから、収容部221における下側の内面は、第2メイン実装面242に実装された電気素子10が熱的に接続される接続面220aを構成する。
図6に示すように、メインボード240は、ネジ43により収容部221に取り外し可能に取り付けられている。具体的には、収容部221の内部において、四隅のコーナー部には、ボス部221cがそれぞれ設けられ、メインボード240の四隅のコーナー部には、厚み方向(ここでは上下方向)に貫通する貫通孔244(図8参照)がそれぞれ設けられている。各ボス部221cの孔と各貫通孔244とが上下方向に連通した状態で、ネジ43が貫通孔244を通ってボス部221cとそれぞれ締結されることで、メインボード240が収容部221に取り付けられる。
メインボード240の第1メイン実装面241において、特定領域245と収容部221の前後の壁部との間には、左右方向に延びる一対のソケット247がそれぞれ設けられている。各ソケット247は、ドーターボード250がそれぞれ取付支持される。各ソケット247には、通電線が内蔵されており、各ソケット247は、メインボード240とソケット247に取り付けられたドーターボード250とを電気的に接続する。
ドーターボード250は、各ドーターボード250は、冷却体230側に面する第1サブ実装面251と、該第1サブ実装面251と対向しかつ冷却体30とは反対側に位置する第2サブ実装面252と、を有する。つまり、各ドーターボード250も、それぞれ、両面実装型の実装基板である。図9に示すように、第1サブ実装面251は、冷却体230の冷却面231aと平行に広がっており、第2サブ実装面252は収容部221の前後の内面と平行に広がっている。
図9及び図10に示すように、第1サブ実装面251は、特定集積回路11の演算処理を補助する補助集積回路217が実装される実装面である。第1サブ実装面251は、図示を省略するが、特定集積回路11が集約的に実装された特定領域と、コンデンサ14が集約的に実装された突出領域とを有する。突出領域は、特定領域の左側に設けられている。補助集積回路217は、伝熱シート18を介して冷却面231aと熱的に接続されている。補助集積回路217は、比較的発熱量の大きい電気素子であり、第1発熱素子に相当する。
図示は省略しているが、冷却体230の本体部231は、冷却体側(ここでは前側又は後側)から見て、ドーターボード250の前記特定領域が覆われる一方で、前記突出領域が覆われないように配置されている。
第2サブ実装面252は、各電気素子10のうち低発熱素子15が実装される実装面である。第2サブ実装面252に実装された電気素子10のうち集積回路は、収容部221における前後の内面と伝熱シート16を介して熱的に接続されている。ここから、収容部221の前後の内面は、第2サブ実装面252に実装された電気素子10が熱的に接続される接続面220aを構成する。
冷却体230の本体部231における上側の冷却面231aは、蓋部222と伝熱シート212を介して熱的に接続されている。これにより、蓋部222を利用した放熱も可能となっている。
したがって、本実施形態2では、冷却体230は、互いに対向しかつ互いに平行に広がりかつ特定集積回路11又は補助集積回路217を熱的に接続される可能な4つの冷却面231aを有する直方体状をなし、筐体220は、各冷却面231aとそれぞれ平行になるように対向しかつ低発熱素子15を熱的に接続可能な4つ接続面220aを有する形状をなす。これにより、本実施形態2のように3つ以上の(ここでは、最大で5つの)実装基板を集約的に配置することができる。これにより、3つ以上の基板を配置する場合であっても、コンパクトな冷却構造とすることができる。
(実施形態3)
以下、実施形態3について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明において前記実施形態1及び2と共通の部分については、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態3は、演算装置300のハード構成が前記実施形態1及び2とは異なる。図11及び図12は、演算装置300のハード構成を概略的に示す。以下の実施形態3に関する説明では、上、下、右、左、前、及び後は、図11に示す矢印に従う。
図11に示すように、本実施形態3において、筐体320の構成は、基本的には前述の実施形態2と同じである。一方で、実施形態3では、蓋部322の嵌合部322aに、大径孔が4つ設けられ、小径孔が5つ設けられる点で前述の実施形態2とは異なる。大径孔には冷却体330の水路用コネクタ34がそれぞれ挿入される。
図12に示すように、収容部321の内部には、それぞれ複数の電気素子10が実装された、メインボード340及びドーターボード350と、メインボード340とドーターボード350とにより囲まれるように配置された冷却体330とが収容されている。
冷却体330はπ型をなしている。具体的には、冷却体330は、蓋部322にそって広がる平板部331と、平板部331の前後方向の途中から該平板部331と直交するように下側に向かって延びる2本の脚部332とを有する。平板部331及び脚部332は、それぞれアルミニウム合金で構成されている。
冷却体330は、冷却水が流通する流通経路333を有する。流通経路333は、冷却体330の脚部332内にそれぞれ形成されたU字状の内部経路334と、内部経路334の2つの開口にそれぞれ接続され、流水管3と接続される2つの水路用コネクタ34とを有する。4つの水路用コネクタ34のうち下側の2つの水路用コネクタ34は冷却水の流入部となっており、上側の2つの水路用コネクタ34は内部経路334を流通した後の冷却水の流出部となっている。
各脚部332の周面及び平板部331の上下に対向する2面は、それぞれ冷却面330aとなっている。つまり、脚部332の冷却面330aは、収容部321の内面(後述の接続面320a)と平行に広がっている。平板部331の冷却面330aは、蓋部322の下側面と平行に広がっている。
図12に示すように、メインボード340は、特定集積回路11を含む複数の電気素子10が実装されている。メインボード340は、冷却体330側に面する第1メイン実装面341と、該第1メイン実装面341と対向しかつ冷却体330とは反対側に位置する第2メイン実装面342とを有する。つまり、メインボード340は、両面実装型の実装基板である。図12に示すように、第1メイン実装面341は、脚部332の下側端の冷却面330aと平行に広がっており、第2メイン実装面342は収容部321の下側の内面と平行に広がっている。
第1メイン実装面341は、特定集積回路11が実装される実装面である。各特定集積回路11は、伝熱シート12を介して脚部332の冷却面330aと熱的に接続されている。
図示は省略しているが、第1メイン実装面341には、電源コネクタが実装されている。電源コネクタは、メインボード340に対して固定されている。
第2メイン実装面342は、各電気素子10のうち特定集積回路11以外の電気素子、詳しくは、特定集積回路11よりも単位時間当たりの発熱量が小さい低発熱素子15(抵抗など)が実装される実装面である。第2メイン実装面342に実装された電気素子10のうち集積回路は、収容部321における下側面と伝熱シート16を介して熱的に接続されている。ここから、収容部321における下側の内面は、第2メイン実装面342に実装された電気素子10が熱的に接続される接続面320aを構成する。
メインボード340の第1メイン実装面341において、脚部332の前後に位置する部分には、左右方向に延びる4つのソケット347がそれぞれ設けられている。各ソケット347は、ドーターボード350がそれぞれ取付支持される。各ソケット347には、通電線が内蔵されており、各ソケット347は、メインボード340とソケット347に取り付けられたドーターボード350とを電気的に接続する。
ドーターボード350は、各ドーターボード350は、冷却体330側に面する第1サブ実装面251と、該第1サブ実装面351と対向しかつ冷却体330とは反対側に位置する第2サブ実装面352と、を有する。つまり、各ドーターボード350も、それぞれ、両面実装型の実装基板である。
図12に示すように、第1サブ実装面351は、特定集積回路11の演算処理を補助する補助集積回路317が実装される実装面である。補助集積回路317は、伝熱シート318を介して冷却面330aと熱的に接続されている。補助集積回路317は、比較的発熱量の大きい電気素子であり、第1発熱素子に相当する。
第2サブ実装面352は、各電気素子10のうち低発熱素子15が実装される実装面である。前側の脚部332の前側に配置されたドーターボード350における第2サブ実装面352、及び後側の脚部332の後側に配置されたドーターボード350における第2サブ実装面352は、収容部321の前側及び後側の内面と対向している。該収容部321の内面と対向する第2サブ実装面352に実装された電気素子10のうち集積回路は、収容部321における前後の内面と伝熱シート16を介して熱的に接続されている。ここから、収容部321の前後の内面は、第2サブ実装面352に実装された電気素子10が熱的に接続される接続面320aを構成する。
冷却体330の平板部331における上側の冷却面330aは、蓋部322と伝熱シート312を介して熱的に接続されている。これにより、蓋部322を利用した放熱も可能となっている。
したがって、本実施形態3では、冷却体330は、平板部331と、該平板部331の幅方向の途中から該平板部331と直交する方向に延びる2つの脚部332とを有するπ型をなしている。この構成であっても、複数の実装基板を集約的に配置することができる。この結果、よりコンパクトな冷却構造にすることができる。
ここに開示された技術は、前述の実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、前述の実施形態1では、冷却体30の内部経路33はU字状をなしていた。これに限らず、内部経路33が冷却体30全体を蛇行する形状であってもよい。このときには、特定集積回路11を内部経路33の蛇行形状に沿うように配置することが好ましい。
また、前述の実施形態1〜3では、駆動装置に冷却水を供給するウォータポンプ2を利用して、冷却水を流通経路32に流通させていた。これに限らず、演算装置100を冷却する冷却水を循環させる専用のウォータポンプを設けてもよい。
前述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本開示の範囲を限定的に解釈してはならない。本開示の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本開示の範囲内のものである。
ここに開示された技術は、移動体用演算装置の冷却構造において、冷却効率を維持しつつコンパクトな構成にする際に有用である。

1 自動車(移動体)
10 電気素子(発熱素子)
11 特定集積回路(第1発熱素子)
14 コンデンサ(突出部品)
15 低発熱素子(第2発熱素子)
20 筐体
21e 上側接続面
22e 下側接続面
30 冷却体
31a 冷却面
32 流通経路
40 上側実装基板
41 第1上側実装面(第1実装面)
42 第2上側実装面(第2実装面)
45 特定領域(第1領域)
46 突出領域(第2領域)
50 下側実装基板
51 第1下側実装面(第1実装面)
52 第2下側実装面(第2実装面)
55 特定領域(第1領域)
56 突出領域(第2領域)
100 演算装置
200 演算装置
217 補助集積回路(第1発熱素子)
220 筐体
220a 接続面
230 冷却体
231a 冷却面
232 流通経路
240 メインボード
241 第1メイン実装面(第1実装面)
242 第2メイン実装面(第2実装面)
245 特定領域(第1領域)
246 突出領域(第2領域)
250 ドーターボード
251 第1サブ実装面(第1実装面)
252 第2サブ実装面(第2実装面)
300 演算装置
317 補助集積回路(第1発熱素子)
320 筐体
320a 接続面
330 冷却体
330a 冷却面
331 平板部
332 脚部
333 流通経路
340 メインボード
341 第1メイン実装面(第1実装面)
342 第2メイン実装面(第2実装面)
350 ドーターボード
351 第1サブ実装面(第1実装面)
352 第2サブ実装面(第2実装面)

Claims (5)

  1. 移動体用演算装置の冷却構造であって、
    箱状の筐体と、
    前記筐体内に配置され、発熱素子が実装された少なくとも一対の実装基板と、
    前記筐体内に固定され、冷却媒体が流通する流通経路を有する冷却体と、を備え、
    前記各実装基板は、前記冷却体を挟むようにそれぞれ配置されており、
    前記各実装基板はまた、前記冷却体側に面する第1実装面と、該第1実装面と対向しかつ前記冷却体とは反対側に位置する第2実装面との両方に前記発熱素子を実装可能な両面実装型の基板であり、
    前記第1実装面に実装された第1発熱素子の少なくとも一部は、前記冷却体に熱的に接続されており、
    前記第2実装面に実装された第2発熱素子少なくとも一部は、前記筐体に熱的に接続されていることを特徴とする移動体用演算装置の冷却構造。
  2. 請求項1に記載の移動体用演算装置の冷却構造において
    前記冷却体は、互いに対向しかつ互いに平行に広がりかつ前記第1発熱素子が熱的に接続される少なくとも一対の冷却面を有する形状をなし、
    前記筐体は、前記少なくとも一対の冷却面とそれぞれ平行になるように対向しかつ前記第2発熱素子が熱的に接続される接続面を有する形状をなし、
    前記各実装基板の前記各第1実装面は、対向する前記冷却面とそれぞれ平行であり、
    前記各実装基板の前記各第2実装面は、対向する前記接続面とそれぞれ平行であることを特徴とする移動体用演算装置の冷却構造。
  3. 請求項1に記載の移動体用演算装置の冷却構造において
    前記冷却体は、互いに対向しかつ互いに平行に広がりかつ前記第1発熱素子が熱的に接続可能な少なくとも二対の冷却面を有する四角柱形状をなし、
    前記筐体は、前記各冷却面とそれぞれ平行になるように対向しかつ前記第2発熱素子が熱的に接続可能な接続面を有し、
    前記各実装基板の前記各第1実装面は、対向する前記冷却面とそれぞれ平行であり、
    前記各実装基板の前記各第2実装面は、対向する前記接続面とそれぞれ平行であることを特徴とする移動体用演算装置の冷却構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の移動体用演算装置の冷却構造において、
    前記各実装基板には、前記第1実装面に実装されかつ面直方向の突出量が前記第1発熱素子よりも大きい突出部品が実装されており、
    前記各実装基板の前記各第1実装面は、前記第1発熱素子が集約的に配置された第1領域と、前記突出部品が集約的に配置された第2領域とを有し、
    前記冷却体は、該冷却体側から見て、前記各実装基板の前記各第1領域がそれぞれ覆われるように構成されていることを特徴とする移動体用演算装置の冷却構造。
  5. 移動体用演算装置の冷却構造であって、
    箱状の筐体と、
    前記筐体内に配置され、発熱素子が実装された複数の実装基板と、
    前記筐体内に固定され、冷却媒体が流通する流通経路を有する冷却体と、を備え、
    前記冷却体は、平板部と、該平板部の幅方向の途中から該平板部と直交する方向に延びる2つの脚部とを有するπ型をなし、
    前記各実装基板は、前記冷却体側に面する第1実装面と、該第1実装面と対向しかつ前記冷却体とは反対側に位置する第2実装面との両方に前記発熱素子を実装可能な両面実装型の基板であり、
    前記複数の実装基板のうちの一部の実装基板における第2実装面は、前記筐体の内面と対向しており、
    前記各実装基板の前記第1実装面に実装された第1発熱素子の少なくとも一部は、前記冷却体に熱的に接続されており、
    前記筐体の内面と対向した前記第2実装面に実装された第2発熱素子の少なくとも一部は、前記筐体に熱的に接続されていることを特徴とする移動体用演算装置の冷却構造。
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