JP2021180201A - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェーハの裏面側に凹部を形成した後に、真空チャンバーの真空引きを行うこと無く、ウェーハの裏面側にダイシングテープを貼着する。【解決手段】ウェーハの裏面側のうちデバイス領域に対応する領域を研削して裏面側に凹部を形成することにより凹部の外側に環状補強部を形成する裏面側研削ステップと、凹部と環状補強部との境界部を切断する境界部切断ステップと、環状補強部をチャックテーブルから除去する環状補強部除去ステップと、ダイシングテープを介してウェーハが環状フレームで支持されたウェーハユニットを形成するウェーハユニット形成ステップと、を備え、チャックテーブルは、境界部に対応する位置に所定深さの環状の逃げ溝を有し、逃げ溝よりも内側に位置する保持面には、樹脂製の多孔質シートが設けられており、多孔質シートを介してデバイス領域を保持した状態で境界部切断ステップが行われるウェーハの加工方法を提供する。【選択図】図2

Description

本発明は、デバイス領域と、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を表面側に有するウェーハにおいて、ウェーハの裏面側のうちデバイス領域に対応する領域を研削することにより、凹部と、凹部の外側に位置する環状補強部と、を裏面側に形成した後、環状補強部をウェーハから除去するウェーハの加工方法に関する。
複数の分割予定ラインが格子状に表面に設定され、当該複数の分割予定ラインで区画された複数の領域の各々にIC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)等のデバイスが形成されたウェーハは、切削装置等を用いて個々のデバイスチップに分割された後、種々の電子機器に搭載される。
電子機器の小型化、軽量化等を図るために、個々のデバイスチップに分割される前のウェーハの裏面側を研削し、例えば50μmから100μmとなるまで薄化する場合がある。しかし、薄化されたウェーハの取り扱いは薄化前に比べて難しくなる。
そこで、ウェーハの裏面側のうち、複数のデバイスが形成されたデバイス領域に対応する領域を研削して裏面側に凹部を形成し、且つ、デバイス領域を囲繞する外周余剰領域に対応する領域を研削せずに環状補強部として残すことにより、薄化後のウェーハの取り扱いを容易にする技術が提案され、実際に使用されている(例えば、特許文献1参照)。
裏面側に凹部が形成されたウェーハを分割予定ラインに沿って切削するときには、通常、ウェーハの裏面側にダイシングテープを貼着する。このとき、凹部の側面及び底面(即ち、凹部の形状)に追従する様に、ダイシングテープを貼着する必要がある。そこで、真空の圧力と、大気圧とを利用してダイシングテープを裏面側に貼着する、真空テープ貼着装置が提案され、実際に使用されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−19461号公報 特開2010−16147号公報
しかし、真空テープ貼着装置は高価であり、しかも、1つのウェーハを処理するたびに真空テープ貼着装置の真空チャンバーを真空引きする必要があるので、処理に時間を要する。それゆえ、作業効率の改善が求められている。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、ウェーハの裏面側に凹部を形成した後に、真空チャンバーの真空引きを行うこと無く、ウェーハの裏面側にダイシングテープを貼着することを目的とする。
本発明の一態様によれば、格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスを有するデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を表面側に有するウェーハの加工方法であって、該ウェーハの裏面側のうち該デバイス領域に対応する領域を研削して該裏面側に凹部を形成することにより該凹部の外側に環状補強部を形成する裏面側研削ステップと、該ウェーハの該表面側をチャックテーブルで保持した状態で、該裏面側から該表面側へ該ウェーハに吸収される波長を有するレーザービームを照射することにより、該凹部と該環状補強部との境界部を切断する境界部切断ステップと、該境界部切断ステップの後、該環状補強部を該チャックテーブルから除去する環状補強部除去ステップと、該環状補強部除去ステップの後、該ウェーハよりも大きな内径を有する環状フレームの一面側と、該環状補強部が除去された該ウェーハの該裏面側とにダイシングテープを貼着することにより、該ダイシングテープを介して該ウェーハが該環状フレームで支持されたウェーハユニットを形成するウェーハユニット形成ステップと、を備え、該チャックテーブルは、該凹部と該環状補強部との境界部に対応する位置に該レーザービームの影響を低減するための所定深さの環状の逃げ溝を有し、該チャックテーブルのうち該逃げ溝よりも内側に位置する保持面には、樹脂製の多孔質シートが設けられており、該多孔質シートを介して該デバイス領域を保持した状態で該境界部切断ステップが行われるウェーハの加工方法が提供される。
好ましくは、該境界部切断ステップで使用される該チャックテーブルで該ウェーハの該表面側を保持した状態で、該環状補強部除去ステップと、該ウェーハユニット形成ステップと、が行われる。
本発明の一態様に係るウェーハの加工方法では、裏面側研削ステップ、境界部切断ステップ及び環状補強部除去ステップの後、ウェーハよりも大きな内径を有する環状フレームの一面側と、環状補強部が除去されたウェーハの裏面側とにダイシングテープを貼着することにより、ダイシングテープを介してウェーハが環状フレームで支持されたウェーハユニットを形成する(ウェーハユニット形成ステップ)。
この様に、環状補強部を除去することにより、裏面側に凹部が無い状態で裏面側にダイシングテープを貼着できるので、真空チャンバーの真空引きを行うこと無く、裏面側にダイシングテープを貼着できる。それゆえ、裏面側にダイシングテープを貼着する処理の作業効率を向上できる。また、高価な真空テープ貼着装置を用いる必要もない。
加えて、本発明の一態様に係るウェーハの加工方法では、境界部切断ステップにおいて、凹部と環状補強部との境界部に対応する位置に所定深さの環状の逃げ溝を有するチャックテーブルを使用する。ウェーハをレーザー加工するとき、レーザービームの集光点は、ウェーハに位置付けられており、ウェーハを貫通したレーザービームは、拡散しながらチャックテーブル本体ではなく逃げ溝に入るので、レーザービームのパワーが分散される。それゆえ、チャックテーブル本体がレーザービームを吸収して変形する等のレーザービームの影響を低減できる。
更に、チャックテーブルのうち逃げ溝よりも内側に位置する保持面には、樹脂製の多孔質シートが設けられている。それゆえ、多孔質シートを用いてデバイス領域を吸引保持することで、デバイス領域へのダメージを低減すると同時に、レーザー加工時にウェーハの平面方向の位置ずれを防止することで精度良くウェーハを加工できる。
ウェーハの斜視図である。 ウェーハの加工方法のフロー図である。 裏面側研削ステップを示す斜視図である。 裏面側研削ステップ後のウェーハの断面図である。 チャックテーブル等の一部断面側面図である。 境界部切断ステップを示す一部断面側面図である。 境界部切断ステップ後のウェーハ等の一部断面側面図である。 環状補強部除去ステップを示す一部断面側面図である。 ウェーハユニット形成ステップを示す一部断面側面図である。 ウェーハユニットの断面図である。 ウェーハユニット形成ステップを示す一部断面側面図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る加工方法で加工する前のウェーハ11の斜視図である。ウェーハ11は、例えば、700μmの厚さを有する円盤状のシリコンウェーハである。
ウェーハ11の表面11aには、複数の分割予定ライン(ストリート)13が格子状に設定されている。複数の分割予定ライン13で区画された複数の領域の各々には、IC、LSI等のデバイス15が形成されている。デバイス15は、表面11aから例えば10μm程度突出している。
複数のデバイス15が形成されたデバイス領域17を囲繞する様に、デバイス領域17の周囲には、デバイス15を有しない外周余剰領域19が存在する。なお、ウェーハ11の材質、形状、構造、大きさ等に制限はない。
ウェーハ11は、シリコン以外の半導体、セラミックス、樹脂、金属等の材料で形成されていてもよい。同様に、デバイス15の種類、数量、形状、構造、大きさ、配置等にも制限はない。本実施形態では、図2に示す手順に従いウェーハ11を加工する。
図2は、ウェーハ11の加工方法のフロー図である。この加工方法では、研削装置2(図3参照)を用いて裏面11b側を研削する。研削装置2は、ウェーハ11を吸引保持した状態で回転可能なチャックテーブル4を有する。
チャックテーブル4の上面側には、円盤状の多孔質プレート(不図示)が設けられている。多孔質プレートには、チャックテーブル4における所定の流路(不図示)を介してエジェクタ等の吸引源(不図示)が接続されている。
吸引源を動作させると、多孔質プレートの上面には負圧が発生する。チャックテーブル4の下面側には、モーター等の回転駆動源(不図示)の出力軸が固定されている。回転駆動源を動作させると、チャックテーブル4は出力軸の周りに回転する。
チャックテーブル4の上方には、研削ユニット6が配置されている。研削ユニット6は、円柱状のスピンドル8を有する。スピンドル8は、加工送りユニット(不図示)により上下方向に移動可能である。スピンドル8の下端部には、スピンドル8と略同心状に研削ホイール10が装着されている。
研削ホイール10は、スピンドル8の下端部に固定された円盤部と、円盤部の下方に位置する環状基台部と、を有する。環状基台部の下面側には、研削ホイール10の周方向に沿って離散的に複数の研削砥石12が配置されている。
複数の研削砥石12で構成される円環の外径は、チャックテーブル4の直径よりも小さく、更に、デバイス領域17と外周余剰領域19との境界部23a(図4参照)を規定する円よりも小さいが、境界部23aを規定する円の半径よりは大きい。また、研削ホイール10の回転中心は、平面視において、チャックテーブル4の回転中心から離れた位置に配置されている。
この研削装置2を用いて、ウェーハ11の裏面11b側のうち、デバイス領域17に対応する領域を研削することで、裏面11b側に凹部23を形成する(裏面側研削ステップS10)。
裏面側研削ステップS10では、まず、ウェーハ11の表面11a側に保護テープ21を貼着し、表面11a側をチャックテーブル4で吸引保持する。次いで、例えば、矢印14で示す方向にチャックテーブル4を300rpmで回転させ、同方向に研削ホイール10を6000rpmで回転させる。
この状態で、研削ユニット6を所定の加工送り速度で下方に加工送りする。裏面11b側のうちデバイス領域17に対応する領域に研削砥石12が接触すると、裏面11b側が研削され、円盤状の空間、即ち、凹部23が形成される。
但し、裏面11b側のうち外周余剰領域19に対応する領域には研削砥石12が接触しないので、凹部23の外側には、研削前のウェーハ11の厚さを有する環状補強部25が形成される。
図4は、裏面側研削ステップS10後のウェーハ11の断面図である。裏面側研削ステップS10の後、保護テープ21を剥がし、次いで、レーザー加工装置20を用いて、凹部23と環状補強部25との境界部23aを切断する(境界部切断ステップS20)。
レーザー加工装置20は、ウェーハ11を吸引保持した状態で回転可能なチャックテーブル22を有する。図5は、チャックテーブル22等の一部断面側面図である。チャックテーブル22は、金属で形成された円盤状の枠体24を有する。
枠体24の上面側には、円盤状の空間26が形成されている。この空間26は、チャックテーブル22の円の中心近傍に形成されている円盤状の中央部26aを含む。中央部26aには、円盤状の多孔質プレート28aが固定されている。
多孔質プレート28aの上部には、多孔質プレート28aと略同じ直径を有する樹脂製の多孔質シート30が設けられている。多孔質シート30及び多孔質プレート28aの直径は、表面11a側のデバイス領域17の直径に略対応する。
多孔質シート30は、通気性を有するので、多孔質プレート28aに作用する負圧を多孔質シート30の上面へ伝達できる。多孔質シート30は、例えば、ポリエチレン等の樹脂で形成されており、100μmから200μm程度の所定の厚さを有する。多孔質シート30の気孔率は、例えば30%である。但し、多孔質シート30の材料、厚さ、気孔率等は上述の例に限定されない。
中央部26aの外側には、中央部26aと略同じ深さを有する環状の外周部26bが形成されている。外周部26bには、環状の多孔質プレート28bが固定されている。多孔質プレート28bは、例えば、多孔質プレート28aと同じ材料形成されている。但し、多孔質プレート28bの厚さは、多孔質プレート28aよりも厚く、多孔質プレート28aと多孔質シート30とを合わせた厚さに略等しい。
多孔質プレート28a、28bには、枠体24に形成されている所定の流路(不図示)を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)が接続されている。多孔質プレート28a、28bには、吸引源に接続された1つの流路から分岐した個別の流路が接続されている。また、各流路には、制御弁(不図示)が設けられている。
吸引源を動作させて、各制御弁を開状態にすると、多孔質プレート28a、28bには負圧が発生する。この負圧は、多孔質シート30及び多孔質プレート28bの各上面に作用し、各上面は、ウェーハ11を吸引保持するための保持面22aとして機能する。
本実施形態では、多孔質シート30を介してデバイス領域17を吸引保持するので、多孔質プレート28aでデバイス領域17を直接吸引保持する場合に比べて、デバイス領域17へのダメージを低減できる。
これと同時に、多孔質シート30に固有の所謂タック性(粘着性)により、ウェーハ11の加工時におけるデバイス領域17の平面方向での位置ずれを防止できる、それゆえ、精度良くウェーハ11を加工できる。
なお、多孔質シート30の上面には、粘着剤(即ち、糊剤)が設けられていない。それゆえ、ウェーハ11をチャックテーブル22から取り外しても、表面11a側に糊剤が残留しないという利点がある。
加えて、多孔質プレート28b等を用いて外周余剰領域19を吸引保持することで、ウェーハ11の加工時における外周余剰領域19の平面方向での位置ずれを防止でき、精度良くウェーハ11を加工できる。
空間26の中央部26aの外側と、外周部26bの内側と、の間には、所定深さの環状の逃げ溝26cが形成されている。空間26の径方向における逃げ溝26cの幅は、例えば、500μmである。
逃げ溝26cの深さは、中央部26a及び外周部26bよりも深い。但し、保持面22aから500μm以上の深さを有していれば、逃げ溝26cの深さは、必ずしも中央部26a及び外周部26bよりも深くなくてもよい。
ウェーハ11のレーザー加工時に、レーザービームの集光点は保持面22aで保持されたウェーハ11に位置付けられる。ウェーハ11を貫通したレーザービームは、拡散しながら逃げ溝26cに入るので、レーザービームのパワーは分散される。
それゆえ、逃げ溝26cの底面を保持面22aから500μm以上の深さとすれば、枠体24、多孔質プレート28a、28b等はレーザービームで加工されない。つまり、チャックテーブル22本体がレーザービームを吸収して変形する等のレーザービームの影響を低減できる。
枠体24の下面側には、モーター等の回転駆動源(不図示)の出力軸が固定されている。回転駆動源を動作させると、チャックテーブル22は出力軸の周りに回転する。チャックテーブル22の上方には、レーザービーム照射ユニット32が配置されている(図6参照)。
レーザービーム照射ユニット32は、レーザー発振器(不図示)を有する。例えば、Nd:YAG又はNd:YVOで形成されたロッド状のレーザー媒質を含む。レーザー発振器は、例えば、パルス状のレーザービームを外部に出射する。
なお、レーザー発振器には、レーザービームのパルスの繰り返し周波数を設定する周波数設定ユニット(不図示)や、パルスの幅を調整するパルス幅調整ユニット(不図示)が接続されている。
レーザー発振器から出射されたレーザービームは、所定の光学系を経て、集光レンズを有する集光器34から下方へ照射される。集光器34から照射されるレーザービームLは、例えば、10kHzの周波数、5.0Wから7.0W程度の平均出力、及び、ウェーハ11に吸収される波長(例えば、355nm)を有する。
レーザー加工装置20を用いて境界部切断ステップS20を行うときには、まず、保持面22aでウェーハ11の表面11a側を吸引保持する。このとき、デバイス領域17が多孔質シート30に接触し、外周余剰領域19が多孔質プレート28bに接触し、境界部23aが逃げ溝26cに対応する位置(即ち、逃げ溝26cの上方)に配置される。
保持面22aでウェーハ11を吸引保持した状態で、裏面11b側から表面11a側に向けて境界部23aにレーザービームLを照射し、チャックテーブル22を、例えば、30(度/秒)から70(度/秒)の単位時間当たりの回転角度で回転させる。
図6は、境界部切断ステップS20を示す一部断面側面図である。なお、図6では、便宜上、デバイス15の記載を省略しているが、ウェーハ11は、隣接するデバイス15の間に隙間が存在する態様で、表面11a側が吸引保持されている。
レーザービームLの集光点を境界部23aに照射した状態で、チャックテーブル22を、例えば5回転させると、境界部23aに環状の貫通溝23bが形成され、ウェーハ11から環状補強部25が分離される。
図7は、境界部切断ステップS20後のウェーハ11等の一部断面側面図である。環状補強部25を分離することで、デバイス領域17に対応する円盤状のデバイス部27が形成される。境界部切断ステップS20の後、少なくとも多孔質プレート28bでの吸引を解除する。
そして、複数(例えば、3個)のアームを有する搬送ユニット(不図示)用いて、環状補強部25を搬送する。各アームの底部には、薄い円盤状の回転体(不図示)が設けられている。
環状補強部25を搬送するときには、環状補強部25の周方向の異なる複数箇所のうち、環状補強部25の下面と、多孔質プレート28bの上面と、の間に回転体を回転させながら差し込む。
次いで、各アームを上昇させた後、環状補強部25を所定の領域へ搬送する。これにより、環状補強部25をチャックテーブル22から除去する(環状補強部除去ステップS30)。図8は、環状補強部除去ステップS30を示す一部断面側面図である。
なお、本実施形態では、境界部切断ステップS20で使用されるチャックテーブル22で、デバイス部27(即ち、環状補強部25が除去されたウェーハ11)の表面11a側を保持した状態で、環状補強部除去ステップS30を行う。それゆえ、デバイス部27を搬送しなくてよいので、搬送に伴い生じ得るデバイス部27の破損、損傷等のリスクを無くすことができる。
環状補強部除去ステップS30の後、ダイシングテープ29を介してデバイス部27が金属製の環状フレーム31で支持されたウェーハユニット33を形成する(ウェーハユニット形成ステップS40)。
図9は、ウェーハユニット形成ステップS40を示す一部断面側面図である。S40では、ウェーハ11の直径よりも大きな内径31aを有する環状フレーム31の一面31b側が外周部に貼着されたダイシングテープ29を、この環状フレーム31と共にフレーム搬送ユニット(不図示)で搬送する。
そして、ダイシングテープ29の中央部をデバイス部27の裏面11b側に貼着することにより、ウェーハユニット33を形成する。図10は、ウェーハユニット33の断面図である。本実施形態では、裏面11b側に凹部23が無い状態で裏面11b側にダイシングテープ29を貼着できるので、真空チャンバーの真空引きを行うこと無く、裏面11b側にダイシングテープ29を貼着できる。
それゆえ、本実施形態のウェーハ11の加工方法では、ダイシングテープ29を裏面11b側に貼着する処理の作業効率を向上できる。また、高価な真空テープ貼着装置を用いる必要もない。
更に、本実施形態では、境界部切断ステップS20及び環状補強部除去ステップS30で使用されるチャックテーブル22でデバイス部27の表面11a側を保持した状態で、ウェーハユニット形成ステップS40を行う。
それゆえ、ウェーハユニット形成ステップS40においてデバイス部27を搬送しなくてよい。従って、デバイス部27を搬送しなくてよいので、搬送に伴い生じ得るデバイス部27の破損、損傷等のリスクを無くすことができる。
なお、ウェーハユニット形成ステップS40の後、切削装置(不図示)を用いて分割予定ライン13に沿ってウェーハユニット33のデバイス部27を切削することで、デバイス部27は複数のデバイスチップに分割される。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態でも、研削装置2を用いて裏面側研削ステップS10を行った後、レーザー加工装置20を用いて境界部切断ステップS20及び環状補強部除去ステップS30を順次行う。
但し、第2の実施形態のレーザー加工装置20は、チャックテーブル22の外周部に環状のフレームテーブル36を有しており、このフレームテーブル36の上面に、環状フレーム31を載置した状態で、ウェーハユニット形成ステップS40を行う。係る点が、第1の実施形態と異なる。
図11は、第2の実施形態に係るウェーハユニット形成ステップS40を示す一部断面側面図である。第2の実施形態でも、境界部切断ステップS20及び環状補強部除去ステップS30と同様に、保持面22aで表面11a側を保持した状態で、ウェーハユニット形成ステップS40を行う。
ウェーハユニット形成ステップS40では、まず、一面31bが上向きとなる様に、フレームテーブル36上に環状フレーム31を載置する。なお、フレームテーブル36の上面の高さは、一面31bと裏面11bとの高さが略同じとなる様に調整されている。
次いで、短辺が環状フレーム31の内径31aよりも大きい長尺のダイシングテープ29を、裏面11b側及び一面31b側に貼着する。このとき、円柱状のローラー38でダイシングテープ29を裏面11b側及び一面31b側に押圧した状態で、ローラー38とチャックテーブル22とを矢印40の方向に向かって相対的に移動させる。
その後、長尺のダイシングテープ29の短辺と平行な方向に沿ってダイシングテープ29を切断して、矩形状とする。そして、内径31aよりも大きく且つ環状フレーム31の外径よりも小さい所定の径となる様に、ダイシングテープ29を円形に切断した後、切断後の端材を除去する。これにより、図10に示すウェーハユニット33が形成される。
第2の実施形態でも、裏面11b側に凹部23が無い状態で裏面11b側にダイシングテープ29を貼着できるので、真空チャンバーの真空引きを行うこと無く、裏面11b側にダイシングテープ29を貼着できる。
加えて、本実施形態のウェーハ11の加工方法では、ダイシングテープ29を裏面11b側に貼着する処理の作業効率を向上できる。また、高価な真空テープ貼着装置を用いる必要もない。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 :研削装置
4 :チャックテーブル
6 :研削ユニット
8 :スピンドル
10 :研削ホイール
11 :ウェーハ
11a :表面
11b :裏面
12 :研削砥石
13 :分割予定ライン
14 :矢印
15 :デバイス
17 :デバイス領域
19 :外周余剰領域
20 :レーザー加工装置
21 :保護テープ
22 :チャックテーブル
22a :保持面
23 :凹部
23a :境界部
23b :貫通溝
24 :枠体
25 :環状補強部
26 :空間
26a :中央部
26b :外周部
26c :逃げ溝
27 :デバイス部
28a :多孔質プレート
28b :多孔質プレート
29 :ダイシングテープ
30 :多孔質シート
31 :環状フレーム
31a :内径
31b :一面
32 :レーザービーム照射ユニット
33 :ウェーハユニット
34 :集光器
36 :フレームテーブル
38 :ローラー
40 :矢印
L :レーザービーム

Claims (2)

  1. 格子状に設定された複数の分割予定ラインによって区画された各領域にデバイスを有するデバイス領域と、該デバイス領域を囲繞する外周余剰領域と、を表面側に有するウェーハの加工方法であって、
    該ウェーハの裏面側のうち該デバイス領域に対応する領域を研削して該裏面側に凹部を形成することにより該凹部の外側に環状補強部を形成する裏面側研削ステップと、
    該ウェーハの該表面側をチャックテーブルで保持した状態で、該裏面側から該表面側へ該ウェーハに吸収される波長を有するレーザービームを照射することにより、該凹部と該環状補強部との境界部を切断する境界部切断ステップと、
    該境界部切断ステップの後、該環状補強部を該チャックテーブルから除去する環状補強部除去ステップと、
    該環状補強部除去ステップの後、該ウェーハよりも大きな内径を有する環状フレームの一面側と、該環状補強部が除去された該ウェーハの該裏面側とにダイシングテープを貼着することにより、該ダイシングテープを介して該ウェーハが該環状フレームで支持されたウェーハユニットを形成するウェーハユニット形成ステップと、を備え、
    該チャックテーブルは、該凹部と該環状補強部との境界部に対応する位置に該レーザービームの影響を低減するための所定深さの環状の逃げ溝を有し、該チャックテーブルのうち該逃げ溝よりも内側に位置する保持面には、樹脂製の多孔質シートが設けられており、該多孔質シートを介して該デバイス領域を保持した状態で該境界部切断ステップが行われることを特徴とするウェーハの加工方法。
  2. 該境界部切断ステップで使用される該チャックテーブルで該ウェーハの該表面側を保持した状態で、該環状補強部除去ステップと、該ウェーハユニット形成ステップと、が行われることを特徴とする請求項1記載のウェーハの加工方法。
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