JP2021179343A - 検査装置、検査方法、及び検査プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】検査対象領域を容易に設定可能とすることにより、検査対象物の欠陥検出に対するユーザの利便性を向上させることが可能な検査装置、検査方法、及び検査プログラムを提供する。【解決手段】検査装置は、撮像部に検査対象物を含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じて前記撮像部により撮像される前記撮像範囲の撮像画像を取得する撮像処理部と、前記撮像処理部により取得される前記撮像画像に含まれる各画素の画素値に基づいて前記検査対象物に対応する検査対象領域を設定する検査領域設定部と、前記検査領域設定部により設定される前記検査対象領域において前記検査対象物の欠陥の有無を判定する検査処理部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、検査対象物を検査する検査装置、検査方法、及び検査プログラムに関する。
従来、検査対象物の傷、汚れなどの欠陥を検出する方法として、カメラにより撮像された撮像画像にエッジ検出処理を施して当該欠陥を検出する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の検査装置では、検査対象物ごとに検査対象領域を指定する必要があるため、検査を行うユーザの作業負荷が大きく、欠陥検出作業に対するユーザの利便性が低下する問題が生じる。具体的には、検査対象領域を指定する作業では、検査対象物ごとにパラメータを適切に設定してしなければならず、画像処理に関する技術及び経験が必要となる。このため、特に、画像処理に関する技術及び経験が少ないユーザが検査を行う場合、作業負荷が大きくなる。
本発明の目的は、検査対象領域を容易に設定可能とすることにより、検査対象物の欠陥検出に対するユーザの利便性を向上させることが可能な検査装置、検査方法、及び検査プログラムを提供することにある。
本発明の一の態様に係る検査装置は、検査対象物の欠陥を検出する検査装置であって、撮像部に前記検査対象物を含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じて前記撮像部により撮像される前記撮像範囲の撮像画像を取得する撮像処理部と、前記撮像処理部により取得される前記撮像画像に含まれる各画素の画素値に基づいて前記検査対象物に対応する検査対象領域を設定する検査領域設定部と、前記検査領域設定部により設定される前記検査対象領域において前記検査対象物の欠陥の有無を判定する検査処理部と、を備える。
本発明の他の態様に係る検査方法は、検査対象物の欠陥を検出する検査方法であって、撮像部に前記検査対象物を含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じて前記撮像部により撮像される前記撮像範囲の撮像画像を取得する撮像ステップと、前記撮像ステップにより取得される前記撮像画像に含まれる各画素の画素値に基づいて前記検査対象物に対応する検査対象領域を設定する検査領域設定ステップと、前記検査領域設定ステップにより設定される前記検査対象領域において前記検査対象物の欠陥の有無を判定する検査ステップと、を一又は複数のプロセッサにより実行する。
本発明の他の態様に係る検査プログラムは、検査対象物の欠陥を検出する検査プログラムであって、撮像部に前記検査対象物を含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じて前記撮像部により撮像される前記撮像範囲の撮像画像を取得する撮像ステップと、前記撮像ステップにより取得される前記撮像画像に含まれる各画素の画素値に基づいて前記検査対象物に対応する検査対象領域を設定する検査領域設定ステップと、前記検査領域設定ステップにより設定される前記検査対象領域において前記検査対象物の欠陥の有無を判定する検査ステップと、を一又は複数のプロセッサに実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、検査対象領域を容易に設定可能とすることにより、検査対象物の欠陥検出に対するユーザの利便性を向上させることが可能となる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。なお、説明の便宜上、各実施形態において示す構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る検査装置10の構成を示す機能ブロック図である。検査装置10は、検査対象物の欠陥を検出する。具体的には、検査装置10は、搬送装置100によりコンベアなどの搬送路上を移動する複数のワークW(本発明の検査対象物の一例)について、欠陥があるか否か(良品であるか又は不良品であるか)を判定し、不良品のワークWを排出エリアに排出させる装置である。搬送装置100は、例えば複数のワークWを順次、検査エリアに搬送し、検査装置10は、前記検査エリアにおいて複数のワークWを順次検査する。検査装置10は、搬送装置100にネットワークN1を介して接続されている。
また、検査装置10は、搬送装置100の搬送路上に設置されたカメラ30(本発明の撮像部の一例)から撮像画像を取得し、当該撮像画像に基づいてワークWを検査する。また、搬送装置100の搬送路上にはセンサ20が設置されており、検査装置10は、センサ20の検出信号に基づいて、ワークWが検査エリアに到達したことを検出する。また、搬送装置100の搬送路の下流側には排出機40が設置されており、検査装置10は、不良品のワークWを検出した場合に、排出機40に排出指示を出力する。排出機40は、前記排出指示に従って、排出位置に到達する不良品のワークWを搬送路から排出エリアに排出させる。
なお、本発明の検査装置は、上述の構成に限定されず、例えば搬送装置100、センサ20、及び排出機40を備えていなくてもよい。すなわち、本発明の検査装置は、一つのワークWをカメラ30により撮像した撮像画像に基づいて、当該ワークWに欠陥があるか否かを判定する装置であってもよい。
以下では、図1に示す構成を例に挙げて説明する。具体的には、図1に示すように、検査装置10は、制御部1、記憶部2、操作表示部3、及び通信部4などを備え、搬送路上を移動する複数のワークWのそれぞれについて、例えば外周面の傷、打痕、汚れなどの欠陥を検出する検査を行う。ワークWは、特に限定されず、様々な物品が含まれる。検査装置10には、ネットワークN1を介して搬送装置100、センサ20、カメラ30、排出機40などが接続されている。センサ20、カメラ30、及び排出機40は、検査装置10に含まれてもよい。
センサ20は、例えば搬送路上の検査エリアの入り口に設置されており、検査エリアに進入するワークWを検出する。センサ20は、例えば発光部及び受光部を備え、発光部から発光された光が受光部に受光される前にワークWにより遮光された場合に、検出信号を検査装置10に出力する。
カメラ30は、例えば搬送路上の検査エリアに設置されており、検査エリアに進入したワークWを含む所定の撮像範囲(画角)を撮像する。具体的には、カメラ30は、検査装置10の制御部1の指示(撮像指示)に応じて所定のタイミングでワークWを撮像する。カメラ30は、撮像画像を検査装置10に出力する。
通信部4は、検査装置10を有線又は無線でネットワークN1に接続し、ネットワークN1を介して他の機器(例えば、搬送装置100、センサ20、カメラ30、排出機40など)との間で所定の通信プロトコルに従ったデータ通信を実行するための通信インターフェースである。
操作表示部3は、各種の情報を表示する液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイのような表示部と、操作を受け付けるマウス、キーボード、又はタッチパネルなどの操作部とを備えるユーザーインターフェースである。例えば、操作表示部3には、制御部1の命令に従って、検査状況、検査結果などの検査情報が表示される。
記憶部2は、各種の情報を記憶するフラッシュメモリーなどの不揮発性の記憶部である。記憶部2には、制御部1に後述の検査処理(図13参照)を実行させるための検査プログラムなどの制御プログラムが記憶されている。例えば、前記検査プログラムは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に非一時的に記録され、検査装置10が備えるCDドライブ又はDVDドライブなどの読取装置(不図示)で読み取られて記憶部2に記憶されてもよい。
制御部1は、CPU、ROM、及びRAMなどの制御機器を有する。前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムを予め記憶する。前記RAMは、各種の情報を記憶し、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される。そして、制御部1は、前記ROM又は記憶部2に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPUで実行することにより検査装置10を制御する。
具体的には、制御部1は、ワーク検出部11、撮像処理部12、検査領域設定部13、検査処理部14、表示処理部15などの各種の処理部を含む。なお、制御部1は、前記CPUで前記制御プログラムに従った各種の処理を実行することによって前記各種の処理部として機能する。また、制御部1に含まれる一部又は全部の処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記検査プログラムは、複数のプロセッサを前記各種の処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
ワーク検出部11は、搬送路を移動するワークWを検出する。具体的には、ワーク検出部11は、検査エリアの入り口に設置されたセンサ20の検出結果(検出信号)に基づいて、前記検査エリアに進入するワークWを検出する。ワーク検出部11は、ワークWを検出すると、ワークWを検出したことを示す情報を撮像処理部12に出力する。
撮像処理部12は、カメラ30に撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じてカメラ30により撮像される撮像画像を取得する。撮像処理部12は、本発明の撮像処理部の一例である。
具体的には、撮像処理部12は、カメラ30にワークWを含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じてカメラ30により撮像される前記撮像範囲の撮像画像を取得する。例えば、撮像処理部12は、ワーク検出部11によりワークWが検出された場合に、カメラ30に撮像指示を出力する。カメラ30は、前記撮像指示に応じて、所定の撮像範囲を撮像する。図2は、前記撮像範囲の撮像画像P1の一例を示す図である。撮像画像P1には、ワークWの撮像画像が含まれる。なお、図2に示す撮像画像P1には、ワークWの傷K(欠陥)の一例を示している。撮像処理部12は、カメラ30から撮像画像P1を取得する。なお、撮像画像P1は、例えばグレースケール画像である。
検査領域設定部13は、撮像画像P1において、検査処理を実行する対象となる領域(検査対象領域)を設定する。
ここで、例えば撮像画像P1の全範囲を前記検査対象領域に設定すると、エッジ検出処理を実行した場合にワークWの欠陥(傷Kなど)だけでなく、ワークW自体の外形をも検出してしまう。このため、例えばワークWに欠陥がない場合であっても、ワークWの外形をエッジ検出してしまうことにより、当該ワークWに欠陥があると誤判定してしまう問題が生じる。
そこで、本実施形態では、検査領域設定部13は、撮像画像P1のうちワークWの位置及び形状に対応する領域を検査対象領域R2に設定する。具体的には、検査領域設定部13は、カメラ30により取得される撮像画像P1に含まれる各画素の画素値に基づいてワークWに対応する検査対象領域R2を設定する。前記画素値は、画素の明るさ、色などを示す値であり、例えば輝度値である。
例えば、先ず、検査領域設定部13は、撮像画像P1に含まれる各画素の輝度値Lpを取得する。図3には、撮像画像P1の各画素の輝度値Lpを模式的に示している。図3では、行方向及び列方向に5個ずつ配置された25個の画素と、各画素の輝度値Lpとを模式的に示している。次に、検査領域設定部13は、各画素の輝度値Lpに基づいて、行方向の分散Vyと列方向の分散Vxとを算出する(図4参照)。次に、検査領域設定部13は、撮像画像P1に含まれる各画素について、行方向の分散Vyと列方向の分散Vxとを乗算した行列値Vxy(=Vx×Vy)を算出する(図4参照)。図5には、図3に対応する各画素の輝度値Lpの具体例を示している。また、図6には、図4に対応する各画素における行列値Vxyの具体例を示している。
次に、検査領域設定部13は、行列値Vxyが予め設定された閾値以上であるか否かを判定し、行列値Vxyが前記閾値以上となる画素に「1」を設定し、行列値Vxyが前記閾値未満となる画素に「0」を設定する(図7参照)。次に、検査領域設定部13は、「1」が設定された画素を含む範囲(矩形範囲R1)を設定する(図8参照)。すなわち、矩形範囲R1は、図8に示すように、ワークWに外接する外接矩形である。前記外接矩形は、本発明の外接領域の一例である。検査領域設定部13は、ワークWの形状に応じて前記外接領域を設定する。
次に、検査領域設定部13は、矩形範囲R1(外接矩形)の内接領域(内接円R2)を算出する(図9参照)。最後に、検査領域設定部13は、算出した内接円R2を検査対象領域R2に設定する(図10参照)。例えば、検査領域設定部13は、矩形範囲R1に従って円などを描画することにより内接領域を算出する。これにより、図11に示すように、ワークWに対応する検査対象領域R2が設定される。検査領域設定部13は、本発明の検査領域設定部の一例である。内接円R2は、本発明の内接領域の一例である。
このように、検査領域設定部13は、撮像画像P1に含まれる各画素の輝度値Lpを変換した分散Vx,Vyにより算出される各画素の行列値Vxyに基づいて検査対象領域R2を設定する。また、検査領域設定部13は、各画素において行方向の分散Vyと列方向の分散Vxを算出し、行方向の分散Vyと列方向の分散Vxとを乗算した行列値Vxyが予め設定された閾値以上の領域を、ワークWに外接する外接矩形(矩形範囲R1)に設定し、前記外接矩形に内接する内接領域を検査対象領域R2に設定する。
検査処理部14は、検査領域設定部13により設定される検査対象領域R2において、ワークWの欠陥の有無を判定する検査処理を実行する。具体的には、検査処理部14は、検査対象領域R2においてエッジ検出処理を実行してワークWの欠陥の有無を判定する。前記エッジ検出処理は、周知の技術を適用することができる。例えば、検査処理部14は、撮像画像P1における検査対象領域R2内の濃度変化を測定してエッジを検出することによりをワークWの欠陥の有無を判定する。なお、検査処理部14は、前記エッジ検出処理に限定されず、他の方法を用いてワークWの欠陥の有無を判定してもよい。例えば、検査処理部14は、検査対象領域R2内の各画素の輝度値のヒストグラムに基づいてワークWの欠陥の有無を判定してもよい。すなわち、検査処理部14は、検査対象領域R2を周知の画像解析処理を実行することによりワークWの欠陥の有無を判定する。検査処理部14は、本発明の検査処理部の一例である。
表示処理部15は、操作表示部3に各種の情報を表示させる。例えば、表示処理部15は、撮像処理部12がカメラ30から撮像画像P1を取得した場合に、撮像画像P1を操作表示部3に表示させる(図2参照)。また、表示処理部15は、検査領域設定部13により設定される検査対象領域R2を撮像画像P1に表示させる(図11参照)。また、表示処理部15は、図11に示すように、撮像画像P1において検査対象領域R2をワークWに重ねて表示させてもよい。また、表示処理部15は、撮像画像P1において、検査対象領域R2を識別可能な表示態様で表示させてもよい。例えば表示処理部15は、撮像画像P1において、検査対象領域R2の外形線を、点線(鎖線を含む)、太線で表示させてもよいし、カラー色で表示させてもよい。また、表示処理部15は、撮像画像P1において、検査対象領域R2の領域内の色又は明るさを、ワークWの領域内の色又は明るさと異ならせてもよい。また、表示処理部15は、撮像画像P1において、検査対象領域R2の領域内と領域外とで、色又は明るさを異ならせてもよい。
ここで、ワークWが検査エリアを移動して撮像範囲内で複数回、カメラ30により撮像される場合、図12に示すように、最初の撮像時の撮像画像P1内のワークWの位置と、次の撮像時の撮像画像P1内のワークWの位置とが移動することになる。この場合、検査領域設定部13は、各撮像画像P1に基づいて、矩形範囲R1(図7参照)及び内接円R2(図9参照)を算出して検査対象領域R2をそれぞれ設定するため、撮像画像P1内においてワークWの位置が移動した場合であっても、当該ワークWに追随するようにして検査対象領域R2が設定される。このように、撮像画像P1(画角)内においてワークWの検査対象領域R2を動的に設定することができる。表示処理部15は、各撮像画像P1において、ワークWの位置に応じた検査対象領域R2を表示させる。これにより、図12に示すように、ユーザは、撮像画像P1において、ワークWの移動に応じて検査対象領域R2が移動する様子を確認することが可能となる。
制御部1は、上述の処理に加えて、検査処理部14によりワークWに欠陥がある(不良品)と判定された場合に、排出機40にワークWの排出指示を出力する。排出機40は、前記排出指示に従って、排出位置に到達する不良品のワークWを搬送路から排出エリアに排出させる。
また、検査処理部14によりワークWに欠陥がない(良品)と判定された場合には、制御部1は、排出機40に対する前記排出指示の出力を停止する。この場合、良品のワークWは、例えば搬送路をさらに移動して所定のエリアに収容される。
[検査処理]
以下、図13を参照しつつ、検査装置10において実行される検査処理について説明する。前記検査処理は、検査装置10の制御部1によって実行される。また、制御部1は、ワークWを検出するごとに繰り返し前記検査処理を実行する。ここでは、1つのワークWが検出された場合に、当該ワークWに対する検査処理の手順について説明する。
以下、図13を参照しつつ、検査装置10において実行される検査処理について説明する。前記検査処理は、検査装置10の制御部1によって実行される。また、制御部1は、ワークWを検出するごとに繰り返し前記検査処理を実行する。ここでは、1つのワークWが検出された場合に、当該ワークWに対する検査処理の手順について説明する。
なお、本発明は、前記検査処理に含まれる一又は複数のステップを実行する検査方法の発明として捉えることができる。また、ここで説明する前記検査処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。なお、前記検査処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。さらに、ここでは制御部1によって前記検査処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、複数のプロセッサによって当該検査処理における各ステップが分散して実行される検査方法も他の実施形態として考えられる。
先ず、制御部1は、センサ20によりワークWを検出したか否かを判定し(S1)、ワークWを検出すると、カメラ30に撮像指示を出力して、カメラ30により撮像された撮像画像P1(図2参照)を取得する(S2)。ステップS2は、本発明の撮像ステップの一例である。
次に、ステップS3において、制御部1は、撮像画像P1における各画素の輝度値Lp(図3参照)を取得する。次に、ステップS4において、制御部1は、各画素の輝度値Lpに基づいて、行方向の分散Vyと列方向の分散Vxとを算出する(図4参照)。
次に、ステップS5において、制御部1は、撮像画像P1に含まれる各画素について、行方向の分散Vyと列方向の分散Vxとを乗算した行列値Vxyを算出する(図4参照)。
次に、ステップS6において、制御部1は、各画素について、行列値Vxyが予め設定された閾値以上であるか否かを判定する。行列値Vxyが前記閾値(例えば「100」)以上である場合(S6:Yes)、処理はステップS7に移行し、行列値Vxyが前記閾値未満である場合(S6:No)、処理はステップS8に移行する。
ステップS7では、制御部1は、対応する画素に「1」を設定する(図7参照)。一方、ステップS8では、制御部1は、対応する画素に「0」を設定する(図7参照)。制御部1は、撮像画像P1に含まれる各画素について、ステップS6〜S8の処理を実行する。制御部1が撮像画像P1に含まれる全ての画素についてステップS6〜S8の処理を実行すると、処理はステップS9に移行する。
ステップS9において、制御部1は、「1」が設定された画素を含む矩形範囲R1(外接矩形)を設定する(図7参照)。
次に、ステップS10において、制御部1は、矩形範囲R1(外接矩形)の内接円R2を算出する(図9参照)。そして、ステップS11において、制御部1は、算出した内接円R2を検査対象領域R2に設定する(図10参照)。なお、制御部1は、次のステップS12のエッジ検出処理においてエッジとして検出される可能性のある領域をユーザに提示する。また、制御部1は、前記領域の候補が複数検出される場合には、ユーザが複数の前記領域の中から検出対象とする領域(検査対象領域R2)を選択可能に提示する。図14には、撮像画像P1の一例を示している。図15には、エッジとして検出される可能性のある2つの領域Ra,Rbを示している。制御部1は、2つの領域Ra,Rbのうちいずれかをユーザが選択可能に表示させる。そして、制御部1は、ユーザが選択した領域を検査対象領域R2に設定する。これにより、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。ステップS11は、本発明の検査領域設定ステップの一例である。
次に、ステップS12において、制御部1は、検査対象領域R2において、ワークWの欠陥の有無を判定する検査処理(エッジ検出処理)を実行する。
エッジ検出処理において、例えば検査対象領域R2のうち濃度変化が閾値以上となる部分をエッジとして検出する。エッジを検出した場合(S13:Yes)、処理はステップS14に移行し、エッジを検出しなかった場合(S13:No)、処理はステップS15に移行する。
ステップS14において、制御部1は、ワークWに欠陥があると判定し、ステップS15において、制御部1は、ワークWに欠陥がないと判定する。ステップS12〜S15は、本発明の検査ステップの一例である。その後、処理は終了する。
制御部1は、撮像画像P1を取得するごとに、上述の処理を実行して、ワークWの欠陥の有無を判定する検査処理を行う。
以上のように、本実施形態に係る検査装置10は、カメラ30にワークWを含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じてカメラ30により撮像される前記撮像範囲の撮像画像P1を取得し、撮像画像P1に含まれる各画素の画素値に基づいてワークWに対応する検査対象領域R2を設定し、検査対象領域R2においてワークWの欠陥の有無を判定する。これにより、検査対象物(ワークW)ごと検査対象物に対応する検査対象領域が設定されるため、検査対象物ごとにユーザが検査対象領域を指定する必要がない。また、検査対象物の輪郭をエッジとして検出してしまうことを回避することができる。よって、検査対象領域を容易に設定することができ、かつ検査対象物の欠陥を正確に検出することが可能となる。また、検査対象領域を容易に設定することが可能になり、検査対象物の欠陥検出に対するユーザの利便性を向上させることができる。
本発明の他の実施形態として、検査装置10の制御部1は、矩形範囲R1(外接矩形)の内接領域(内接円R2)を算出し(図9参照)、さらに、内接円R2に内接する矩形領域R3(内接矩形)を算出してもよい。図16には、内接円R2に内接する矩形領域R3の一例を示している。この場合、制御部1は、算出した矩形領域R3をワークWに対応する検査対象領域に設定する。これにより、検査対象領域を縮小してワークWの欠陥の検出処理を行うことができる。また、図17に示すように、撮像画像P1内においてワークWの位置が移動した場合であっても、当該ワークWに追随するようにして検査対象領域(矩形領域R3)が設定されるため、ユーザは、撮像画像P1において、ワークWの移動に応じて検査対象領域が移動する様子を確認することが可能となる。
なお、本発明の検査方法は、以下のように表すことができる。すなわち、本発明の検査方法は、検査対象物の欠陥を検出する検査方法であって、撮像部に前記検査対象物を含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じて前記撮像部により撮像される前記撮像範囲の撮像画像を取得する撮像ステップと、前記撮像ステップにより取得される前記撮像画像に含まれる各画素の画素値に基づいて前記検査対象物に対応する検査対象領域を設定する検査領域設定ステップと、前記検査領域設定ステップにより設定される前記検査対象領域において前記検査対象物の欠陥の有無を判定する検査ステップと、を一又は複数のプロセッサにより実行する検査方法である。
尚、本発明の検査装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された各実施形態を自由に組み合わせること、或いは各実施形態を適宜、変形又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 :制御部
2 :記憶部
3 :操作表示部
4 :通信部
10 :検査装置
11 :ワーク検出部
12 :撮像処理部
13 :検査領域設定部
14 :検査処理部
15 :表示処理部
20 :センサ
30 :カメラ
40 :排出機
100 :搬送装置
P1 :撮像画像
R1 :矩形範囲
R2 :検査対象領域
2 :記憶部
3 :操作表示部
4 :通信部
10 :検査装置
11 :ワーク検出部
12 :撮像処理部
13 :検査領域設定部
14 :検査処理部
15 :表示処理部
20 :センサ
30 :カメラ
40 :排出機
100 :搬送装置
P1 :撮像画像
R1 :矩形範囲
R2 :検査対象領域
Claims (11)
- 検査対象物の欠陥を検出する検査装置であって、
撮像部に前記検査対象物を含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じて前記撮像部により撮像される前記撮像範囲の撮像画像を取得する撮像処理部と、
前記撮像処理部により取得される前記撮像画像に含まれる各画素の画素値に基づいて前記検査対象物に対応する検査対象領域を設定する検査領域設定部と、
前記検査領域設定部により設定される前記検査対象領域において前記検査対象物の欠陥の有無を判定する検査処理部と、
を備える検査装置。 - 前記検査領域設定部は、前記撮像画像のうち前記検査対象物の形状に対応する領域を前記検査対象領域に設定する、
請求項1に記載の検査装置。 - 前記検査領域設定部は、前記各画素の画素値を変換した分散により算出される各画素の行列値に基づいて前記検査対象領域を設定する、
請求項2に記載の検査装置。 - 前記検査領域設定部は、前記各画素において行方向の分散と列方向の分散を算出し、前記行方向の分散と前記列方向の分散とを乗算した前記行列値が予め設定された閾値以上の領域を、前記検査対象物に外接する外接領域に設定し、前記外接領域に内接する内接領域を前記検査対象領域に設定する、
請求項3に記載の検査装置。 - 前記検査領域設定部は、前記外接領域に内接する内接円を前記検査対象領域に設定する、
請求項4に記載の検査装置。 - 前記検査領域設定部は、前記各画素において行方向の分散と列方向の分散を算出し、前記行方向の分散と前記列方向の分散とを乗算した前記行列値が予め設定された閾値以上の領域を前記検査対象物に外接する外接領域に設定し、前記外接領域に内接する内接領域を算出し、前記内接領域に内接する内接矩形を前記検査対象領域に設定する、
請求項3に記載の検査装置。 - 前記検査領域設定部は、前記検査対象物の形状に応じて前記外接領域を設定する、
請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の検査装置。 - 前記撮像画像を表示部に表示させる表示処理部をさらに備え、
前記表示処理部は、前記撮像画像において、前記検査対象領域の外形線を、点線、太線、又はカラー色で表示させる、
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の検査装置。 - 前記撮像画像を表示部に表示させる表示処理部をさらに備え、
前記表示処理部は、前記撮像画像において、前記検査対象領域の領域内と領域外とで色又は明るさを異ならせる、
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の検査装置。 - 検査対象物の欠陥を検出する検査方法であって、
撮像部に前記検査対象物を含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じて前記撮像部により撮像される前記撮像範囲の撮像画像を取得する撮像ステップと、
前記撮像ステップにより取得される前記撮像画像に含まれる各画素の画素値に基づいて前記検査対象物に対応する検査対象領域を設定する検査領域設定ステップと、
前記検査領域設定ステップにより設定される前記検査対象領域において前記検査対象物の欠陥の有無を判定する検査ステップと、
を一又は複数のプロセッサにより実行する検査方法。 - 検査対象物の欠陥を検出する検査プログラムであって、
撮像部に前記検査対象物を含む所定の撮像範囲の撮像指示を出力するとともに、前記撮像指示に応じて前記撮像部により撮像される前記撮像範囲の撮像画像を取得する撮像ステップと、
前記撮像ステップにより取得される前記撮像画像に含まれる各画素の画素値に基づいて前記検査対象物に対応する検査対象領域を設定する検査領域設定ステップと、
前記検査領域設定ステップにより設定される前記検査対象領域において前記検査対象物の欠陥の有無を判定する検査ステップと、
を一又は複数のプロセッサに実行させるための検査プログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020084223A JP2021179343A (ja) | 2020-05-13 | 2020-05-13 | 検査装置、検査方法、及び検査プログラム |
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