JP2021178607A - 制御装置、制御システム、および制御方法 - Google Patents

制御装置、制御システム、および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乗り物酔いを効果的に軽減する。【解決手段】乗員の生体情報を取得する生体情報取得部(11)と、生体情報に基づいて乗員の体格を推定する体格推定部(12)と、送風口(411)の位置および向きの少なくとも一方を、乗員の体格に応じて調節する調節部(13)と、生体情報に基づいて乗員が乗り物酔いの状態であるか判定する酔い判定部(14)と、乗員が乗り物酔いの状態である場合、送風口から、不規則な強度で前記乗員に風が当たるように送風させる出力制御部(15)と、を備え、調節部(13)は、送出される風が乗員の身体の特定部位に当たるように送風口(411)の位置および向きの少なくとも一方を調節する。【選択図】図1

Description

本開示は制御装置、制御システム、および制御方法等に関する。
移動体の乗員に刺激を与えることによって、乗員の眠気等の望ましくない状態を改善する技術が開発されている。例えば、特許文献1には、乗員の首筋表面に対して空気を吹き出すことによって、乗員に覚醒刺激を与えるシート空調装置が開示されている。
特開2007−106360号公報
ところで、特許文献1に記載の技術のように乗員に風を送ることで、乗り物酔いを軽減することもできる。しかしながら、特許文献1に記載の技術では、空気吹出口の向きは自動調節されないため、乗員の体格によっては、狙いの部位である首筋に風が当たらないことがあった。
本開示の一態様は、前記問題点に鑑みたものであり、乗り物酔いを効果的に軽減することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る制御装置は、生体センサから移動体の内部空間に滞在している乗員の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記生体情報に基づいて、前記乗員の体格を推定する体格推定部と、前記移動体に設けられた送風機構の送風口の位置および向きの少なくとも一方を、前記乗員の体格に応じて調節する調節部と、前記生体情報に基づいて、前記乗員が乗り物酔いの状態であるか否かを判定する酔い判定部と、前記乗員が乗り物酔いの状態であると判定された場合、前記送風機構に、前記送風口から、不規則な強度で前記乗員に風が当たるように送風させる出力制御部と、を備え、前記調節部は、前記送風口から送出される風が、前記乗員の身体の特定部位に当たるように前記送風口の位置および向きの少なくとも一方を調節する。
前記の構成によれば、乗員の体格に関わらず、送風口から送出された風を、該乗員の身体の特定部位に当てることができる。これにより、乗り物酔いの軽減効果を高めることができる。
また、乗員に均一な風が当たり続けた場合は、該乗員の感覚に慣れが生じて徐々に風による刺激を感じなくなる虞がある。乗員が刺激を感じなくなった場合、送風による乗り物酔いの軽減効果は減少する。一方、前記の構成によれば、乗員に不規則な出力強度の風が当たるため、乗員の感覚の慣れを防止することができる。そのため、乗り物酔いの軽減効果を持続させることができる。したがって、前記の構成によれば、乗り物酔いを効果的に軽減することができる。
前記制御装置の前記送風口は前記移動体の座席シートのネック部分に設けられていてもよく、前記調節部は、前記送風口から送出された風が、前記乗員の首筋に当たるように前記送風口の位置および向きの少なくとも一方を調節してもよい。
人間の首筋表面は、肌が露出している箇所である。そのため、首筋表面に送風した場合、同条件で他の部位に送風した場合に比べて、より強い刺激を与えることができる。したがって、前記の構成によれば、乗り物酔いの軽減効果を高めることができる。具体的には、例えば乗り物酔いをより迅速に軽減することができる。また例えば、乗り物酔いをより大きく軽減することができる。
前記制御装置において、前記出力制御部は、前記送風機構に、前記送風口から間欠的に風を送出させてもよい。
前記の構成によれば、乗員に送風による刺激を間欠的に与えることができる。換言すると、乗員に無風状態から送風状態になるときの環境変化の刺激と、送風状態から無風状態になるときの環境変化の刺激とを繰り返し与えることができる。これにより、乗員により効率的に刺激を与えることができる。したがって、前記の構成によれば、常時送風する場合に比べて、乗り物酔いの軽減効果を高めることができる。
前記制御装置において、前記生体情報取得部は、前記生体センサから前記生体情報を定期的に取得し、前記酔い判定部は、前記送風口からの風の送出が開始された後に、前記生体情報に基づいて、前記乗員の乗り物酔いが解消したか否かを判定してもよく、前記出力制御部は、乗員の乗り物酔いが解消したと判定された場合、前記送風機構に、前記送風口からの風の送出を停止させてもよい。
前記の構成によれば、乗員の乗り物酔いが解消した場合、すなわち、送風が不要な場合は、送風口からの風の送出を止めることができる。
前記制御装置において、前記生体センサは、前記内部空間に配置されたカメラ、および、前記移動体の座席シートに設けられた圧力センサの少なくとも一方を含んでいてもよく、前記体格推定部は、前記カメラの撮影した前記乗員の身体が写った画像、および、前記圧力センサの測定データの、少なくとも一方を用いて、前記乗員の体格を推定してもよい。前記の構成によれば、乗員の体格を正確に推定することができる。
前記制御装置において、前記酔い判定部は、前記乗員の前記乗り物酔いの強さを示す指標値を算出し、かつ、前記指標値が所定の閾値以上の場合に、前記乗員が前記乗り物酔いの状態であると判定してもよく、前記出力制御部は、前記指標値の大きさに応じた出力パターンで、前記送風機構に前記風を送出させてもよい。
前記の構成によれば、乗り物酔いの強さに応じた出力パターンで乗員に風を送ることができる。例えば、乗員が強く酔っている場合、すなわち、重度の乗り物酔いの場合、重度でない場合に比べて風速を速くしたり、出力強度の落差を大きくしたりすることができる。したがって、前記の構成によれば、乗り物酔いの軽減により効果的な出力態様で、乗員に送風することができる。
前記制御装置において、前記出力制御部は、前記体格推定部が推定した前記乗員の体格に応じた出力パターンで、前記送風機構に前記風を送出させてもよい。
前記の構成によれば、乗員の体格に応じた出力パターンで乗員に風を送ることができる。例えば、乗員の体格が大きい場合は刺激に鈍感であると推測することができる。したがって、例えば乗員の体格が大きい場合は、体格が標準以下の大きさの場合に比べて風速を速くしたり、出力強度の落差を大きくしたりすることができる。したがって、前記の構成によれば、乗り物酔いの軽減により効果的な出力態様で、乗員に送風することができる。
前記制御装置は、前記乗員の属性を示す情報である属性情報を取得する属性情報取得部を備えていてもよく、前記出力制御部は、前記属性情報に応じた出力パターンで、前記送風機構に前記風を送出させてもよい。
前記の構成によれば、乗員の属性に応じた出力パターンで乗員に風を送ることができる。例えば、乗員の性別が女性の場合、または、老人もしくは子供の場合は風速を遅くしたり、出力強度の落差を小さくしたりすることができる。したがって、前記の構成によれば、乗り物酔いの軽減により効果的な出力態様で、乗員に送風することができる。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る制御システムは、前記制御装置と、前記生体センサと、前記送風機構と、を含む。前記の構成によれば、前記制御装置と同様の効果を奏する。
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る制御方法は、生体センサから移動体の内部空間に滞在している乗員の生体情報を取得する生体情報取得ステップと、前記生体情報に基づいて、前記乗員の体格を推定する体格推定ステップと、前記移動体に設けられた送風機構の送風口の位置および向きの少なくとも一方を、前記乗員の体格に応じて調節する調節ステップと、前記生体情報に基づいて、前記乗員が乗り物酔いの状態であるか否かを判定する酔い判定ステップと、前記乗員が乗り物酔いの状態であると判定された場合、前記送風機構に、前記送風口から、不規則な強度で前記乗員に風が当たるように送風させる出力制御ステップと、を含み、前記調節ステップでは、前記送風口から送出される風が、前記乗員の身体の特定部位に当たるように前記送風口の位置および向きの少なくとも一方を調節する。したがって、前記の構成によれば、前記制御装置と同様の効果を奏する。
本開示の一態様によれば、乗り物酔いを効果的に軽減することができる。
実施形態1に係る制御システムの要部構成を示すブロック図である。 生体センサおよび座席シートと乗員との位置関係の一例を示した図である。 出力パターン情報のデータ構造の一例を示す図である。 出力パターンの具体例を示す模式図である。 制御装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 乗員の特定部位に対して同じ強度で送風し続けた場合の、酔いレベルの推移の典型例を示すグラフである。 乗員の特定部位に対して不規則な出力強度で送風した場合の、酔いレベルの推移の典型例を示すグラフである。 乗員の特定部位に対して不規則な出力強度で送風した場合の、酔いレベルの推移の他の典型例を示すグラフである。 実施形態2に係る制御システムの要部構成を示すブロック図である。
本開示の各実施形態に係る制御システムは、乗り物酔いを起こした乗員の体の特定部位に風を送ることで、乗り物酔いを軽減するシステムである。本開示に係る制御システムではさらに、乗員の体格を考慮して、送風口の位置および向きの少なくとも一方を調節する。これにより、体格に関わらず、乗員の身体の特定部位に風を送ることができる。
また、本開示の各実施形態に係る制御システムは、乗員に対して一定の強度で風が当たるように送風するのではなく、不規則な強度で風が当たるように送風を行う。なお、ここで言う「不規則な強度で風が当たる」には、乗員に対して風が断続的に当たる場合も含まれる。すなわち、ここで言う「不規則な強度」には、強度ゼロ(すなわち、無風)も含まれてよい。以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。
〔実施形態1〕
≪要部構成≫
図1は、実施形態1に係る制御システム100の要部構成を示すブロック図である。制御システム100は、少なくとも、制御装置10と、生体センサ20と、送風機構41とを含む。また、制御システム100は記憶装置30を含んでいてもよい。
本実施形態では、制御装置10、生体センサ20、記憶装置30、および送風機構41は、移動体1の内部空間に配置されている。また、本実施形態では、送風機構41は、移動体1の座席シート40に設けられている。なお、座席シート40は複数あってもよい。その場合、各座席シート40に送風機構41が設けられていることが望ましい。
(生体センサ20)
生体センサ20は、移動体1の内部空間に配置されたセンサである。生体センサ20は、移動体1の内部空間に滞在する人間の、生体情報を測定または取得する。以降、移動体1の内部空間に滞在する人間のことを、単に「乗員」と称する。生体情報とは、例えば、乗員の姿が写った静止画および動画のデータ、発話音声のデータ、ならびに、脈拍・呼吸・体温・血圧・意識・反射等のバイタルデータ等を示す。生体センサ20は、測定または取得した生体情報を、制御装置10の生体情報取得部11へ送信する。
本実施形態に係る制御システム100は、生体センサ20の一例として、カメラ21と、圧力センサ22とを含む。カメラ21は、乗員の身体の少なくとも一部を撮影し、撮影画像を生体情報取得部11へ送信する。なお、ここで言う画像とは、静止画であっても、動画であってもよい。
圧力センサ22は、乗員が座席シート40に座った際の、座席シート40にかかる圧力を測定するセンサである。圧力センサ22は移動体1の座席シート40に設けられる。座席シート40における圧力センサ22の配置位置および配置個数は特に限定されない。例えば、圧力センサ22は、座席シート40の背面部分全体の圧力分布を測定できるように配置されてもよい。圧力センサ22は測定データを生体情報取得部11へ送信する。
(座席シート40)
座席シート40は、移動体1の内部空間に設けられた座席である。座席シート40は、少なくとも送風機構41を含む。また、座席シート40には、圧力センサ22が設けられていてもよい。また、座席シート40には、リクライニング機構等、移動体1の座席シートとしての機能を実現するための、種々の機構が設けられていてもよい。
送風機構41は、乗員に向けて風(望ましくは、冷風)を送るための装置である。より詳しくは、送風機構41は、送風口411と、風を作り出して送風口から送るためのモータ等の駆動機構(図示せず)と、を有する。送風機構41は、移動体1の機能の一部を担う機構であってもよい。例えば、送風機構41は、移動体1におけるエアーコンディショナー(エアコン)であってもよく、送風口411はエアコンの吹き出し口であってもよい。
送風機構41は、制御装置10と有線または無線で接続している。送風機構41は、調節部13および出力制御部15の制御指示に従って動作する。例えば、送風機構41は、調節部13の制御指示にしたがって、送風口411の位置および向きの少なくとも一方を変更する。また、送風機構41は、出力制御部15の制御指示に応じた出力態様で、送風口411から乗員に向けて風を送る。例えば、送風機構41は、出力制御部15の制御指示に応じた温度および強度の風を出力する。
(制御装置10)
制御装置10は、送風機構41を制御する装置である。制御装置10は、生体情報取得部11と、体格推定部12と、調節部13と、酔い判定部14と、出力制御部15と、を含む。
生体情報取得部11は、生体センサ20(本実施形態では、カメラ21および圧力センサ22)から、乗員の生体情報を取得する。生体情報取得部11は、取得した生体情報を、体格推定部12および酔い判定部14へ出力する。本実施形態では一例として、生体情報取得部11は、生体センサ20から定期的に生体情報を受信することとする。
生体情報取得部11における生体情報の受信周期は特に限定されない。例えば、生体情報取得部11における生体情報の受信周期は、酔い判定部14における判定の実行周期と略同一であってもよい。また、生体情報取得部11から酔い判定部14への生体情報の出力タイミングも、酔い判定部14における判定の実行周期と略同一であってもよい。
体格推定部12は、生体情報の少なくとも一部に基づいて、乗員の体格を推定する。本実施形態では、体格推定部12は、カメラ21の撮影画像および圧力センサ22の測定データの、少なくとも一方を用いて、乗員の体格を推定する。これにより、乗員の体格を正確に推定することができる。したがって、送風口からの風を、乗員の身体の特定部位により確実に当てることができる。体格推定部12は乗員の体格を示す情報を調節部13に出力する。また、体格推定部12は、乗員の体格を示す情報を出力制御部15に出力してもよい。
体格を示す情報とは、例えば、乗員の体格の分類結果である。体格の分類方法は特に限定されない。本実施形態では、体格推定部12は、乗員の体格の大きさが、「大柄」、「標準」、「小柄」の3区分いずれであるかを推定することとする。また、体格推定部12による体格の推定方法も特に限定されない。例えば、体格推定部12は、カメラ21の撮影画像から、乗員の身体の輪郭を抽出し、該輪郭の形から乗員の体格の大きさを特定してもよい。また、体格推定部12は、カメラ21の撮影画像全体に占める乗員の身体領域の割合を算出し、該割合に応じて、乗員の体格の大きさを特定してもよい。また、体格推定部12は、圧力センサ22の測定データから、座席シート40にかかる圧力の分布を特定し、該分布および圧力の大きさに応じて、乗員の体格の大きさを特定してもよい。また、体格推定部12は、異なる体格の特定方法を複数組み合わせて、乗員の体格を推定してもよい。
調節部13は、送風機構41の送風口411の位置および向きの少なくとも一方を、乗員の体格に応じて調節する。調節部13に体格推定部12から乗員の体格を示す情報が入力されると、調節部13は、送風口411から送出される風が、乗員の身体の特定部位に当たるように、送風口411の位置および向きの少なくとも一方を調節する。ここで、「乗員の身体の特定部位」とは、例えば、乗員の首筋である。本実施形態では一例として、調節部13は、送風口411の向きを調節することとする。
酔い判定部14は、生体情報取得部11から入力された生体情報に基づいて、乗員が乗り物酔いの状態であるか否かを判定する。酔い判定部14は、判定結果を出力制御部15に出力する。酔い判定部14における判定は、生体情報取得部11から酔い判定部14へと生体情報が入力される度に行われてよい。
酔い判定部14における判定方法は特に限定されない。例えば、酔い判定部14は、カメラ21の撮影画像等、乗員の表情やしぐさを示す生体情報を参照してもよい。そして、酔い判定部14は該生体情報に基づき、乗員が、乗り物酔いの時特有の表情またはしぐさをしているか否かを分析することで、該乗員が乗り物酔いの状態であるか否かを特定してもよい。また例えば、酔い判定部14は、乗員の脈拍、体温を示す生体情報から、該乗員の体調を推定することで、該乗員が乗り物酔いの状態であるか否かを特定してもよい。
なお、酔い判定部14は、酔いレベルを算出することで、乗員が乗り物酔い状態であるか否かを特定してもよい。「酔いレベル」とは、乗り物酔いの程度の強さを示す指標値である。酔いレベルの区分は、適宜定められてよい。本実施形態では、酔い判定部14は、乗員の酔いレベルをレベル0〜レベル4の5段階で示すこととする。酔いレベルを算出する場合、酔い判定部14は、生体情報に基づき酔いレベルを算出して、酔いレベルの値が所定の第1閾値以上であるか否かを判定する。
酔いレベルが第1閾値以上である場合、酔い判定部14は、乗員が乗り物酔いの状態であると判定する。第1閾値の具体的な数値は特に限定されないが、本実施形態の場合、第1閾値は0より大きい値である。
また、酔い判定部14は、送風機構41における送風が開始された後に、送風開始後に得られた生体情報に基づいて酔いレベルを再算出してもよい。そして、再算出した酔いレベルに応じて、乗員の乗り物酔いが解消されたか否かを判定してもよい。例えば、酔い判定部14は、再算出した酔いレベルが第2閾値以下である場合に、乗員の乗り物酔いが解消されたと判定してもよい。なお、第2閾値は、第1閾値以下の値であればよい。この場合も、酔い判定部14は判定結果を出力制御部15に出力する。
出力制御部15は、酔い判定部14の判定結果に応じて送風機構41を制御する。具体的には、出力制御部15は、乗員が乗り物酔いの状態であると判定された場合に、送風機構41に風を送出させる。より具体的には、本開示に係る出力制御部15は、不規則な強度で乗員に風が当たるよう、送風機構41を制御する。ここで「不規則な強度で乗員に風が当たるよう送風する」とは、例えば、風の出力強度を、2段階以上に、ランダムまたは規則的に切り替えて風を送出することで実現されてもよい。なお、ここで言う出力強度には、出力がゼロの場合、すなわち、送風無しの場合も含まれる。
また、出力制御部15は、送風口411を物理的に開閉させることで、不規則な強度で乗員に風が当たるような送風を実現させてもよい。また、出力制御部15は、送風口411の向きを時間経過とともに動かすことで、不規則な強度で乗員に風が当たるような送風を実現させてもよい。また、出力制御部15は、送風機構41の送風口411から送出する風の温度を制御してもよい。
本実施形態では、出力制御部15は送風機構41に対し、送風有りと、送風無しとの2段階の出力強度を間欠的に切り替えて出力するように指示する。これにより、乗員に無風状態から送風状態になるときの環境変化の刺激と、送風状態から無風状態になるときの環境変化の刺激とを繰り返し与えることができる。したがって、乗員により効率的に刺激を与えることができる。また、上述の2種類の環境変化の刺激は、それぞれ交互に起きるため、乗員はこれらの刺激に慣れにくい。したがって、常時送風する場合に比べて、乗り物酔いの軽減効果が高まる。
また、本実施形態では、出力制御部15は、記憶装置30に記憶された出力パターン情報31を参照して、送風機構41における出力強度の切り替えパターンを決定する。以降、出力強度の切り替えパターンのことを「出力パターン」とも称する。なお、出力パターンには、送風口411から送出する風の温度を示す情報が含まれていてもよい。また、出力パターンには、送風口411から送出する風の温度変化のパターンを示す情報が含まれていてもよい。
なお、酔い判定部14から出力制御部15に酔いレベルが入力される場合、出力制御部15は酔いレベルに応じて出力パターンを決定してもよい。そして、出力制御部15は、酔いレベルに応じた出力パターンで送風機構41に風を送出させてもよい。
例えば、乗員が強く酔っている場合、すなわち、重度の乗り物酔いの場合、乗員に強い刺激を与えて、早急に乗り物酔いを解消することが望ましい。そのため、出力制御部15は例えば、酔いレベルが高いほど、風速を速くしたり、出力強度の落差を大きくしたりしてもよい。これにより、乗り物酔いの軽減により効果的な出力態様で、乗員に送風することができる。
また、体格推定部12から出力制御部15に、乗員の体格を示す情報が入力される場合、出力制御部15は乗員の体格に応じて出力パターンを決定してもよい。そして、出力制御部15は、乗員の体格に応じた出力パターンで送風機構41に風を送出させてもよい。
例えば、乗員の体格が大きい場合、刺激に鈍感であると推測することができる。そのため、出力制御部15は、乗員の体格が大きい場合は、体格が標準以下の大きさの場合に比べて、風速を速く、または出力強度の落差を大きくしてもよい。これにより、乗り物酔いの軽減により効果的な出力態様で、乗員に送風することができる。
(送風機構および生体センサと乗員の位置関係)
図2は、生体センサ20および座席シート40と乗員との位置関係の一例を示した図である。図2に示すように、制御システム100において、カメラ21は座席シート40の対面に、乗員を正面から撮影可能な位置および向きで配置されてよい。これにより、カメラ21は生体情報として、乗員を正面から撮影した画像を得ることができる。
また、圧力センサ22は、座席シート40の背面部分に配置されてよい。図2に示すように、乗員が座席シート40に座って座席シート40の背面部分に身体を預けると、主に乗員の肩甲骨付近の領域Rに圧力がかかる。圧力センサ22はこの領域Rにかかる圧力を検出する。これにより、圧力センサ22は、乗員の体格の大きさを示す測定データを得ることができる。
なお、生体センサ20における生体情報の取得開始のタイミングは、特に限定されない。例えば、移動体1のドアが開けられたことを、図示しない車載センサで検知した場合に、生体センサ20による生体情報の取得を開始してもよい。
また、生体センサ20の各センサにおける生体情報の取得開始のタイミングは、異なっていてもよい。例えば、図2の例であれば、圧力センサ22が所定の閾値以上の圧力を検知した場合に(すなわち、座席シート40に何らかの圧力がかかった場合に)、カメラ21による撮影を開始してもよい。
送風機構41は、例えば図2に示すように、座席シート40のネック部分に設けられている。送風機構41および送風口411は複数設けられていてもよい。また、一つの送風機構41が複数の送風口411を介して送風する構成であってもよい。
送風機構41は、調節部13の制御指示にしたがって、送風口411の位置または向きを変更する。なお、ここで言う「送風口411の向き」とは、送風口411全体の向き以外に、送風口411の内部に設けられたファンの角度、または送風口411内部の風の流路の方向のことであってもよい。
図2に示す送風口411では、角度a1の間で送風方向が変更可能である。送風機構41は、調節部13からの制御指示にしたがって、送風口411の送風方向を、乗員の首筋に風が当たるように変更する。
(記憶装置30)
記憶装置30は、制御装置10の動作に必要な各種データを記憶する。記憶装置30は例えば、出力パターン情報31と、登録情報32とを記憶していてもよい。出力パターン情報31は、送風機構41における出力態様を規定するデータである。
(出力パターン情報)
図3は、出力パターン情報31のデータ構造の一例を示す図である。図3の例では、出力パターン情報31は、複数の出力パターンを規定する情報を含んでいる。図3に示す出力パターン情報31において、1行は、1つの出力パターンを規定している。
出力パターン情報31は、例えば、「対象」列と、「出力パターン」列を有する。「対象」列の「酔いレベル」列と「体格」列はそれぞれ、各行の出力パターンに対応する酔いレベルと、体格の分類と、を示す。換言すると、図3の例では、乗員の酔いレベルと、体格の分類とに応じて出力パターンが定められる。なお、同じ酔いレベル、同じ体格の分類で、複数の出力パターンが該当する場合、出力制御部15はランダムな一方を、送風機構41に送風させる際の出力パターンと決定してもよい。
「出力パターン」の各列は、送風機構41における出力時間と停止時間を規定する。換言すると、「出力パターン」の各列は、送風機構41において送風している時間と、送風を一時停止している時間とを規定している。図3の例では、送風開始から数えて出力時間1、停止時間1、出力時間2、停止時間2、出力時間3、停止時間3、の順で出力および停止の時間が規定されている。なお、停止時間3までの出力パターンを終えた場合、出力制御部15は出力時間1から再び規定された時間で出力および停止を送風機構41に指示してよい。
(出力パターンの具体例)
図4は、出力パターンの具体例を示す模式図である。図4の出力パターンの番号は、それぞれ、図3に示した出力パターン情報31の出力パターンのIDと対応している。図3では、時間経過を左から右への矢印で示している。
図4では、送風機構41における送風のオンおよびオフを、「ON」および「OFF」の記号と、実線の凹凸で示している。すなわち、図4におけるONは、送風している状態であることを示す。一方、OFFは、送風していない状態であることを示す。
例えば、出力制御部15は、出力パターン010のように、送風有りの時間と送風無しの時間とが等しくなるように送風機構41を制御してもよい。また例えば、出力制御部15は、出力パターン005のように、送風有りの時間と送風無しの時間とが異なるような出力パターンで送風機構41を制御してもよい。また例えば、出力制御部15は、出力パターン009のように、送風有りの時間と送風無しの時間とが異なっており、かつ、それぞれの時間が毎回異なるような出力パターンで送風機構41を制御してもよい。
いずれの出力パターンにおいても、送風有りの時間は、乗員が送風の刺激に慣れない程度に長い時間であることが望ましい。例えば、送風有りの時間は5秒〜30秒程度であることが好ましい。また、送風無しの時間は、乗員が送風の刺激に慣れない程度に短い時間であることが望ましい。例えば、送風無しの時間も、送風有りの時間と同様に5秒〜30秒程度であることが好ましい。
≪処理の流れ≫
図5は、制御装置10における処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートは、例えば、乗員が座席シート40に着座したタイミング等、生体センサ20が生体情報の取得を開始したタイミングでスタートする。なお、図5の例では、調節部13は送風機構41に、送風口411の向きを調節させることとする。また、図5の例では、酔い判定部14は酔いレベルを算出して、酔いレベルに基づいて乗員が乗り物酔いであるか否かを判定することとする。
制御装置10の生体情報取得部11は、生体センサ20から生体情報を取得すると(S10)、生体情報を体格推定部12および酔い判定部14に出力する。体格推定部12は、生体情報から乗員の体格を推定する(S12)。体格推定部12は乗員の体格を示す情報を、調節部13に出力する。また、体格推定部12は乗員の体格を示す情報を、出力制御部15に出力してもよい。
調節部13は、乗員の体格に応じて、送風機構41に、送風口411の向きを調節させる(S14)。また、酔い判定部14は生体情報から酔いレベルを算出する(S16)。酔い判定部14は算出した酔いレベルが、第1閾値(例えば、2)以上か否かを判定することで、乗員が乗り物酔いの状態か否かを判定する(S17)。酔い判定部14は判定結果を出力制御部15に出力する。
乗員が乗り物酔いの状態でない場合(S17でNO)、出力制御部15は特段の出力を行わず処理を終了する。そして、生体情報取得部11が再び生体情報を取得すると(S18)、制御装置10は酔い判定部14において、新たな生体情報に基づく酔いレベルの算出(S16)と、乗り物酔いか否かの判定処理(S17)を実行する。生体センサ20から制御装置10へ、生体情報は定期的に供給されるため、制御装置10は、乗員が乗り物酔いの状態でない限り、新たに取得した生体情報を用いて、定期的にS16〜S17の処理を行うこととなる。
一方、算出した酔いレベルが所定の閾値以上である場合、すなわち、乗員が乗り物酔いの状態である場合(S17でYES)、出力制御部15は記憶装置30の出力パターン情報31から、送風機構41の出力パターンを読み出す(S20)。出力制御部15は読み出した出力パターンにしたがって送風機構41に送風させる(S22)。これにより、S14で乗員の体格に合わせてセットされた送風口411の向きで、かつ、出力制御部15が決定した出力パターンで、送風が開始される。
送風が開始された後も、生体センサ20は生体情報を定期的に取得または測定している。そして、生体情報取得部11は生体センサ20から最新の生体情報を取得する(S24)。新たな生体情報を得ると、生体情報取得部11は酔い判定部14に生体情報を出力する。なお、S14において送風口411の向き調節が終了している場合、生体情報取得部11は体格推定部12への生体情報の出力を停止してもよい。
新たな生体情報を取得した酔い判定部14は、S16〜S17と同様に、酔いレベルの算出を行い(S26)、次に、乗員の乗り物酔いが解消したか否かを判定する(S27)。具体的には、酔い判定部14はS27において、S26で算出した酔いレベルが第2閾値(例えば、0)以下である場合、乗り物酔いが解消したと判定する。S22で送風を開始しても乗員の乗り物酔いが解消していない場合(S27でNO)、出力制御部15は、送風機構41に、S20で決定した出力パターンでの送風を継続させる。すなわち、制御装置10はS22から処理を繰り返す。
一方、S22で送風を開始してから、乗員の乗り物酔いが解消した場合(S27でYES)、出力制御部15は送風機構41に送風を停止させる(S28)。これにより、乗員の乗り物酔いが解消した場合、すなわち、送風が不要な場合は、送風口411からの送風を止めることができる。したがって、送風機構の駆動にかかる電力を削減することができる。
送風が停止してからも、生体センサ20は継続的に生体情報を取得または測定している。したがって、生体情報取得部11は新たな生体情報を取得する(S30)。生体情報取得部11は、取得した生体情報を酔い判定部14(および体格推定部12)に出力する。酔い判定部14は再び、酔いレベルの算出と(S16)、乗員が乗り物酔いの状態であるか否かの判定(S17)とを実行する。これにより、乗員が再び乗り物酔いの状態に陥った場合(S17でYES)、出力制御部15は再度出力パターンを決定して(S20)、送風機構41に送風させることができる(S22)。
以上、図5に示した処理によれば、乗員の体格に関わらず、送風口から送出された風を、該乗員の身体の特定部位に当てることができる。したがって、乗員の身体のうち狙いの部位に確実に風を当てることができる。これにより、乗り物酔いの軽減効果を高めることができる。
なお、出力制御部15は、送風機構41による送風を開始した後に乗員の乗り物酔いが解消した場合、所定時間が経過してから送風を停止させてもよい(S28)。すなわち、S22の処理の後にS27でYESであった場合、出力制御部15は、所定時間が経過してからS28の処理を実行してもよい。所定時間とは、例えば5分程度であってよい。
なお、この所定時間の間にも、生体情報が取得されると(S24)、S26〜S27の処理は実行される。そのため、所定時間までの間に乗員が再び乗り物酔いの状態になった場合はS27でNOとなり、出力制御部15は送風の停止を行わず、送風機構41に送風を続けさせる(S22)。このように、乗員の乗り物酔いが解消した後もしばらくは不規則な出力強度での送風を続けることで、乗員が再び乗り物酔いになることを防止することができる。
なお、体格推定部12における体格の推定処理(S12)、および調節部13における送風口411の調整処理(S14)は、図5の他の処理とは独立したタイミングで実行されてもよい。また、図5の例では、一旦S12〜S14の処理を行った後は、体格の推定処理および送風口411の調整処理は実行していないが、S12〜S14の処理は、図5における任意のタイミングで再実行されてもよい。
≪送風態様と乗り物酔い軽減効果≫
最後に、乗員に対して同じ強度で送風した場合と、前述のように不規則な出力強度で送風した場合との、乗員の酔いレベルの推移の典型例を、図6〜図8を用いて説明する。なお、図6〜図8の例では、酔いレベルが2以上の場合に、送風口411からの送風を行い、酔いレベルが0になるまで送風を続けることとする。すなわち、図6〜図8の例では、酔いレベルの「第1閾値」は2であり、「第2閾値」は0であることとする。
図6は、乗員の特定部位に対して同じ強度で送風し続けた場合の、酔いレベルの推移の典型例を示すグラフである。一方、図7および図8は、乗員の特定部位に対して不規則な出力強度で送風した場合の、酔いレベルの推移の典型例を示すグラフである。
図6〜図8において、縦軸は酔いレベル、横軸は時間を示している。また、黒の実線は、乗員に送風を行わなかった場合の酔いレベルの推移を示しており、白抜きの点線は、酔いレベルが2以上で送風を開始した場合の酔いレベルの推移を示している。
図6〜図8に示す通り、酔いレベルが2以上になった時点(120秒時点)から送風を開始した場合、いずれの場合においても、送風による刺激で、乗員の酔いレベルは一旦低下する。しかしながら、同じ強度で送風を続けた場合、乗員の感覚に慣れが生じるため、徐々に送風を刺激と感じなくなる。そのため、同じ強度で送風し続けた場合、図6のように、酔いレベルが低下しない停滞期間t1が生じたあとに、再び酔いレベルが上昇する。すなわち、送風による乗り物酔いの軽減効果は減少または無くなってしまう。
一方、不規則な出力強度で送風した場合、乗員に、送風による刺激が、断続的に与えられることになる。そのため、図6の場合に比べて乗員の感覚に慣れが生じづらい。したがって、図7〜図8に示すように、送風による乗り物酔いの軽減効果を持続させることができる。
以上、図6と、図7および図8との比較から分かるように、本実施形態に係る制御システム100によれば、乗員に不規則な出力強度の風が当たるため、乗員の感覚の慣れを防止することができる。したがって、乗り物酔いの軽減効果を持続させることができる。
〔実施形態2〕
本開示に係る制御装置は、乗員の属性を示す情報である属性情報を取得し、該属性情報に応じた出力パターンで、送風機構に風を送出させてもよい。以下、本開示の実施形態2について説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図9は、実施形態2に係る制御システム200の要部構成を示すブロック図である。制御システム200は、制御装置50と、入力装置60とを含む点で制御システム100と異なる。制御装置50と入力装置60とは、有線または無線で接続されている。
入力装置60は、乗員の、自身の属性を示す情報(属性情報)を入力する操作を受け付ける。「属性」とは、例えば、乗員の年齢および性別等を示す。入力装置60は入力された属性情報を制御装置50に送信する。
本実施形態において、記憶装置30の出力パターン情報31は、図3に示したデータ構造に加え、「対象」列の1つとして、属性情報を示す列を有する。すなわち、本実施形態に係る出力パターン情報31は、乗員の属性に応じた出力パターンを規定する情報である。
制御装置50は、属性情報取得部16を含む点で、図1に示した制御装置10と異なる。属性情報取得部16は、制御装置50が入力装置60から受信した属性情報を取得する。属性情報取得部16は、取得した属性情報を出力制御部15に出力する。出力制御部15は、属性情報取得部16から入力された属性情報に基づいて、出力パターンを決定し、送風機構41に決定した出力パターンで送風を実行させる。
本実施形態に係る制御装置50によれば、乗員の属性に応じた出力パターンで乗員に風を送ることができる。例えば、乗員の性別が女性の場合、または、老人もしくは子供の場合は風速を遅くしたり、出力強度の落差を小さくしたりすることができる。したがって、前記の構成によれば、乗り物酔いの軽減により効果的な出力態様で、乗員に送風することができる。
なお、本実施形態において、記憶装置30は登録情報32を記憶していてもよい。登録情報32は、記憶装置30に予め登録されている、乗員の属性情報である。記憶装置30が登録情報32を有する場合、属性情報取得部16は生体情報取得部11から生体情報を取得する。そして、属性情報取得部16は、該生体情報から乗員個人を特定し、該乗員の登録情報32を読み出すことで、乗員の属性情報を取得する。以降の流れは、入力装置60を介して属性情報を取得する場合と同様である。
また、属性情報取得部16は、取得した属性情報を体格推定部12、調節部13、酔い判定部14の少なくともいずれかに出力してもよい。そして、体格推定部12は、生体情報と、属性情報とに基づいて乗員の体格を推定してもよい。また、調節部13は、乗員の体格と、属性情報とに基づいて送風口411の位置および向きの少なくとも一方を調節してもよい。また、酔い判定部14は、生体情報と、属性情報とに基づいて、乗員が乗り物酔いの状態であるか否かと、乗員の乗り物酔いが解消したか否かの判定を行ってもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御装置10および制御装置50の制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、制御装置10および制御装置50は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本開示の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本開示の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
100、200 制御システム
1 移動体
10、50 制御装置
11 生体情報取得部
12 体格推定部
14 酔い判定部
13 調節部
15 出力制御部
20 生体センサ
21 カメラ
22 圧力センサ
30 記憶装置
31 出力パターン情報
32 登録情報
40 座席シート
41 送風機構
411 送風口
60 入力装置

Claims (10)

  1. 生体センサから移動体の内部空間に滞在している乗員の生体情報を取得する生体情報取得部と、
    前記生体情報に基づいて、前記乗員の体格を推定する体格推定部と、
    前記移動体に設けられた送風機構の送風口の位置および向きの少なくとも一方を、前記乗員の体格に応じて調節する調節部と、
    前記生体情報に基づいて、前記乗員が乗り物酔いの状態であるか否かを判定する酔い判定部と、
    前記乗員が乗り物酔いの状態であると判定された場合、前記送風機構に、前記送風口から、不規則な強度で前記乗員に風が当たるように送風させる出力制御部と、を備え、
    前記調節部は、前記送風口から送出される風が、前記乗員の身体の特定部位に当たるように前記送風口の位置および向きの少なくとも一方を調節することを特徴とする、制御装置。
  2. 前記送風口は前記移動体の座席シートのネック部分に設けられており、
    前記調節部は、前記送風口から送出された風が、前記乗員の首筋に当たるように前記送風口の位置および向きの少なくとも一方を調節することを特徴とする、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記出力制御部は、前記送風機構に、前記送風口から間欠的に風を送出させることを特徴とする、請求項1または2に記載の制御装置。
  4. 前記生体情報取得部は、前記生体センサから前記生体情報を定期的に取得し、
    前記酔い判定部は、前記送風口からの風の送出が開始された後に、前記生体情報に基づいて、前記乗員の乗り物酔いが解消したか否かを判定し、
    前記出力制御部は、乗員の乗り物酔いが解消したと判定された場合、前記送風機構に、前記送風口からの風の送出を停止させることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御装置。
  5. 前記生体センサは、前記内部空間に配置されたカメラ、および、前記移動体の座席シートに設けられた圧力センサの少なくとも一方を含み、
    前記体格推定部は、前記カメラの撮影した前記乗員の身体が写った画像、および、前記圧力センサの測定データの、少なくとも一方を用いて、前記乗員の体格を推定することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記酔い判定部は、
    前記乗員の前記乗り物酔いの強さを示す指標値を算出し、かつ、
    前記指標値が所定の閾値以上の場合に、前記乗員が前記乗り物酔いの状態であると判定し、
    前記出力制御部は、前記指標値の大きさに応じた出力パターンで、前記送風機構に前記風を送出させることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記出力制御部は、前記体格推定部が推定した前記乗員の体格に応じた出力パターンで、前記送風機構に前記風を送出させることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記乗員の属性を示す情報である属性情報を取得する属性情報取得部を備え、
    前記出力制御部は、前記属性情報に応じた出力パターンで、前記送風機構に前記風を送出させることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の制御装置と、
    前記生体センサと、
    前記送風機構と、を含むことを特徴とする、制御システム。
  10. 生体センサから移動体の内部空間に滞在している乗員の生体情報を取得する生体情報取得ステップと、
    前記生体情報に基づいて、前記乗員の体格を推定する体格推定ステップと、
    前記移動体に設けられた送風機構の送風口の位置および向きの少なくとも一方を、前記乗員の体格に応じて調節する調節ステップと、
    前記生体情報に基づいて、前記乗員が乗り物酔いの状態であるか否かを判定する酔い判定ステップと、
    前記乗員が乗り物酔いの状態であると判定された場合、前記送風機構に、前記送風口から、不規則な強度で前記乗員に風が当たるように送風させる出力制御ステップと、を含み、
    前記調節ステップでは、前記送風口から送出される風が、前記乗員の身体の特定部位に当たるように前記送風口の位置および向きの少なくとも一方を調節することを特徴とする、制御方法。
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