JP2021177803A - クランプ - Google Patents

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悟司 川口
Satoshi Kawaguchi
真洋 秋山
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Abstract

【課題】医療用チューブを確実に閉塞できるクランプを提供する。【解決手段】クランプ10は、上部に医療用チューブ80が載置される固定部12と、固定部12と対向する可動部14と、固定部12と可動部14とを繋いで弾性変形する湾曲部16と、可動部14から固定部12に向けて突出し医療用チューブ80を圧迫して閉塞させる押圧部40と、湾曲部16を貫通形成した第1挿通孔28とを備え、湾曲部16は、第1挿通孔28の両側部に断面矩形の一対の第1柱部32を備えており、第1柱部32は、幅方向の寸法(幅S1)が湾曲部16の厚さ方向の寸法(厚さT1)よりも大きく形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、柔軟性を有するチューブを閉塞するためのクランプに関する。
採血セットの血液バッグ等を繋ぐ流路や、輸液セットのバッグ等を接続する流路として、柔軟性を有する医療用チューブが用いられており、これらの医療用チューブには、流路を閉塞するためのクランプが取り付けられている。
クランプは、医療用チューブが挿通される孔部と、挿通された医療用チューブを圧迫して閉塞させる押圧部と、押圧部に操作力を入力するための可動部と、可動部を押圧状態に保つロック機構とを備えている。クランプは、初期状態において、可動部の弾発力により押圧部が開いている。使用者が、可動部を押圧すると、押圧部がチューブを閉塞させ、可動部がロック機構にロックされる。
例えば、多数の血液バッグを処理する血液センター等では、使用者が多数のクランプを閉塞させる操作を連続的に行う場合がある。また、多忙な医療現場において、使用者が迅速にクランプを閉塞する操作を行わなければならない場合がある。このような場合には、使用者は手元を目視で確認せずに片手でクランプの操作を行なうことがある。まれに、クランプにおいて、医療用チューブが押圧部から横ずれした状態のまま圧迫されてしまい、流路の閉塞が不完全となる可能性がある。
このような医療用チューブの流路の不完全な閉塞を防ぐために、特許文献1には、押圧部の両側部に一対のサイドウォールを設けて、医療用チューブの横ずれを防ぐ技術が記載されている。
特開2018−000836号公報
しかし、上記のクランプでは、湾曲部が捩じれるように変形すること自体は避けられないため、可動部の横ずれ自体を防ぐことができない。その結果、一定の頻度で、押圧部が完全に医療用チューブを閉塞しない場合が生じる。
そこで、本発明は、医療用チューブを確実に閉塞できるクランプを提供することを目的とする。
以下の開示の一観点は、上部にチューブが載置される固定部と、前記固定部の上方で前記固定部と対向する可動部と、前記固定部の一端から湾曲して上方に延びて前記可動部の一端に接続され、弾性変形することで前記可動部を前記固定部の上下方向に変位可能に支持する湾曲部と、前記可動部から前記固定部に向けて突出し、前記可動部を押圧した際に前記チューブを圧迫して閉塞させる押圧部と、前記固定部の他端から上方に延びて前記湾曲部に対向するとともに、前記可動部を押圧状態に維持するロック機構が形成された起立部と、前記湾曲部を貫通して形成され前記チューブを挿通させる挿通孔と、を備え、前記湾曲部は、前記挿通孔の両側部に断面矩形の一対の柱部を備えており、前記柱部は、幅方向の寸法が前記湾曲部の厚さ方向の寸法よりも大きく形成されている、クランプにある。
別の一観点は、上部にチューブが載置される固定部と、前記固定部の上方で前記固定部と対向する可動部と、前記固定部の一端から湾曲して上方に延びて前記可動部の一端に接続され、弾性変形することで前記可動部を前記固定部の上下方向に変位可能に支持する湾曲部と、前記可動部から前記固定部に向けて突出し、前記可動部を押圧した際に前記チューブを圧迫して閉塞させる押圧部と、前記固定部の他端から上方に延びて前記湾曲部に対向するとともに、前記可動部を押圧状態に維持するロック機構が形成された起立部と、前記湾曲部を貫通して形成され前記チューブを挿通させる第1挿通孔と、前記起立部を貫通して形成され前記チューブを挿通させる第2挿通孔と、を備え、前記第1挿通孔の幅が前記第2挿通孔の幅よりも狭い、クランプにある。
上記観点のクランプによれば、湾曲部のねじれに対する強度が高まるため、可動部の横ずれを防ぐことができ、押圧部で医療用チューブを確実に閉塞できる。
第1実施形態に係るクランプの斜視図である(その1)。 第1実施形態に係るクランプの斜視図である(その2)。 図1のクランプの幅方向中央部に沿った断面図である。 図1のクランプを後方から見て示す背面図である。 図1のクランプを前方から見て示す正面図である。 図1のクランプで医療用チューブを閉塞した状態の断面図である。 比較例に係るクランプの断面図である。
以下、本発明のクランプについて好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、医療用チューブが延在する方向を前後方向とよび、医療用チューブをクランプで挟み込む方向を上下方向とよび、前後方向及び上下方向に直交する方向を幅方向とよぶ。
図1に示す本実施形態に係るクランプ10は、樹脂素材によって一体的に形成されており、血液チューブや輸液チューブ等の医療用チューブ80(図6参照)に装着されて、医療用チューブ80の閉塞及び開放といった操作に用いられる。図1に示すように、クランプ10は、医療用チューブ80が載置される固定部12と、固定部12の上方に対向して配置された可動部14と、固定部12と可動部14とを繋ぐ湾曲部16と、湾曲部16に対向する起立部18と、医療用チューブ80を閉塞するための閉塞部20とを有する。
固定部12は、前後方向(医療用チューブ80の挿通方向)に長く延びた板状の部分であり、上部に医療用チューブ80が載置される。固定部12の後端部からは湾曲部16が固定部12の上方に向けて延び出ている。また、固定部12の前端部からは、起立部18が固定部12の上方に向けて延び出ている。固定部12の前後方向の中央部には、閉塞部20の一部を構成する台座部22と、固定部12の幅方向の両側部から上方に延び出た一対のサイドウォール24とが形成されている。
湾曲部16は、固定部12から上方に向けて延び出た部材であり、側面視して半円形に湾曲している。湾曲部16は、曲率半径を縮小又は増加させる方向に弾性変形が可能となっている。湾曲部16の中央部には、厚さ方向(前後方向)に貫通形成された第1挿通孔28が形成されている。第1挿通孔28は、医療用チューブ80を固定部12と可動部14との間のチューブ配置空間30に導入するための孔であり、医療用チューブ80が挿通可能な幅方向の寸法及び上下方向の寸法に形成されている。第1挿通孔28の両側部には、一対の第1柱部32が形成されている。この第1柱部32の断面積により、湾曲部16の弾性変形の際の硬さ(バネ定数)が決まる。
湾曲部16の上端は可動部14の後端に一体的に繋がっている。湾曲部16が弾性変形することにより、可動部14が湾曲部16の後端を中心に回動し、可動部14が固定部12の上下方向に変位可能となっている。
可動部14は、板状の部材でありその先端部14aは固定部12の前端の上方に配置されている。可動部14の先端部14aは、可動部14の上面に略垂直に切り立った面で構成され、可動部14の幅方向に延びて形成されている。先端部14aの下側には、先端部14aの下側を斜めに切り欠いた摺動面14bが形成されている。摺動面14bは、可動部14を押圧した際に最初に起立部18の傾斜部42(後述する)に当接して摺動する面となる。
可動部14の先端部14aの上側には、後述するロック機構45に係合するための爪部34が形成されている。爪部34は、幅方向に線状に延びて形成されている。爪部34は、ロック機構45のロック凹部44に係合可能に形成されている。また、可動部14の上面には、図2に示すように、幅方向に延びる線状の突起よりなる棟部36が複数本設けられている。これらの棟部36は使用者が可動部14に操作力を入力する際の滑り止めとして機能する。
可動部14の下側には、閉塞部20の一部を構成する突起部38と押圧部40とが形成されている。突起部38と押圧部40の詳細については、閉塞部20とともに後述する。
起立部18は、固定部12の前端から固定部12の上方に向けて延び出ている。起立部18は、側面視して円弧状に湾曲しながら上方に向けて延びており、その上端には幅方向に延在する上端部18aが形成されている。上端部18a付近には、釣り針の返しのように形成されたロック機構45が形成されている。ロック機構45は、上端部18aの後部から後ろ斜め下方に向けて傾斜した傾斜部42と、傾斜部42の下端から下方に向けて切り立って延びる垂下部43と、垂下部43の下端から前方に向けて延びるロック凹部44とを備える。
傾斜部42は、後方に向かうにつれて下側に下るように傾斜した面として形成されている。傾斜部42は、可動部14を押圧すると、可動部14の摺動面14bと当接して摺動面14bを摺動させ、可動部14の先端部14aをロック凹部44に導く。また、可動部14からの押圧力が傾斜部42に作用すると、起立部18が前方に押し広げられるように湾曲する。
垂下部43は、傾斜部42の下端から下方に向けて延びて形成されている。垂下部43は、可動部14の先端部14aと当接して先端部14aをロック凹部44に導く。
ロック凹部44は、幅方向に延びる溝状の凹部として形成されており、可動部14の先端部14aと係合して、可動部14の上方への復帰を阻止し、可動部14を下方に押し下げた状態(押圧状態)にロックする。
起立部18のロック機構45の下側には、第2挿通孔46が形成されている。第2挿通孔46は、起立部18を厚さ方向(前後方向)に貫通して形成されている。第2挿通孔46は、前方から見て矩形状に形成されている。第2挿通孔46の幅方向の寸法及び上下方向の寸法は、医療用チューブ80の直径よりも大きく形成されており、医療用チューブ80を挿通させることができる。
図1に示すように、医療用チューブ80は、湾曲部16の第1挿通孔28と、起立部18の第2挿通孔46を通じて、固定部12と可動部14との間のチューブ配置空間30に導入される。そして、閉塞部20により、医療用チューブ80の閉塞が行われる。
閉塞部20は、図1に示すように、固定部12側に形成された、台座部22及びサイドウォール24と、可動部14側に形成された突起部38及び押圧部40とを備える。
このうち、台座部22は、緩やかに傾斜した前面22aと、図2に示すように、固定部12に略垂直に切り立った後面22bと、前面22aと後面22bとの上端間に形成され、固定部12に平行な上端面22cとを備える。上端面22cは、可動部14を押圧した際に、後述する押圧部40と当接可能な位置に形成されており、医療用チューブ80を下方から支持する部分となる。台座部22は、両側部が肉抜部25によって肉抜きされている。台座部22は、図1に示すように、幅方向の中央に設けられたリブ26によって下方から支持されている。
サイドウォール24は、台座部22の両側部に一対設けられている。サイドウォール24は、固定部12の側部に沿って、固定部12の上方に壁状に延び出て形成されている。サイドウォール24は、上端面22cよりも上方に突出することにより、医療用チューブ80の横ずれを阻止する。
突起部38は、可動部14の下面側から、固定部12に向けて突出して形成されている。突起部38は、側面視して、下端側に頂部を有する三角形に形成されている。突起部38の幅方向の寸法は、一対のサイドウォール24の距離よりも小さく形成されており、サイドウォール24の内側に挿入可能となっている。突起部38は、両側部が肉抜部37によって肉抜きされている。また、突起部38は、図1に示すように、幅方向の中央に設けられたリブ39によって上方の可動部14側から支持されている。突起部38の下端には、押圧部40が形成されている。
押圧部40は、台座部22の上端面22cの近傍の上方に配置されており、突起部38の下端に突出して設けられている。押圧部40は、幅方向に中心軸を有する円柱状に形成されており、幅方向に延びる線状の当接部分40aを通じて医療用チューブ80を圧迫して閉塞させる。押圧部40は、一対のサイドウォール24の間に挿入可能とするべく、一対のサイドウォール24の間隙(幅方向の離間距離)よりも、幅方向の寸法が小さく形成されている。
以下、本実施形態のクランプ10の湾曲部16についてさらに説明する。
図3に示すように、湾曲部16の幅方向の中心及び厚さ方向の中心に沿った中心線16aをとおり、第1挿通孔28の中心線16aに沿った長さをL1とする。また、起立部18の幅方向及び厚さ方向の中心に沿った中心線18bをとおり、第2挿通孔46の中心線18bに沿った長さをL2とする。本実施形態のクランプ10においては、第1挿通孔28の長さL1が第2挿通孔46の長さL2よりも短く形成されている。すなわち、第1挿通孔28に隣接する第1柱部32の中心線16aに沿った長さが、第2挿通孔46に隣接する第2柱部46aの中心線18bに沿った長さよりも短く形成されている。これにより、湾曲部16の第1柱部32の剛性を高めて、可動部14の横ずれの原因となる捩じれの発生を抑制することができる。
また、図4に示す湾曲部16の第1挿通孔28の最も広い部分の幅方向の寸法である幅W1は、図5に示す起立部18の第2挿通孔46の幅方向の寸法である幅W2よりも狭く形成されている。図1に示すようにクランプ10の固定部12、可動部14、湾曲部16及び起立部18は、同一の幅及び略厚さで形成されているため、第1挿通孔28の幅W1が狭くなることに伴って、第1挿通孔28に隣接する第1柱部32の幅S1(図4参照)が広くなっている。すなわち、図5に示すように、第1柱部32の幅S1は、第2挿通孔46に隣接する第2柱部46aの幅S2よりも広くなっている。
なお、本実施形態、第1挿通孔28の上側が円弧状に形成され、第1柱部32の幅が上側に向かうにつれて連続的に広がる部分が形成されている。ここでは、第1柱部32の中で最も幅方向の寸法が狭い部分の幅を幅S1とする。第1柱部32の幅S1は、サイドウォール24の幅方向の寸法よりも大きく形成されており、第1柱部32の補強が図られている。
クランプ10において、第1挿通孔28及び第2挿通孔46には一定の径の医療用チューブ80が挿通されるため、同一の幅とすることが好ましいが、本実施形態のクランプ10においては第1挿通孔28の幅W1を狭くすることにより、湾曲部16の補強が図られている。
また、第1挿通孔28の開口面積が第2挿通孔46の開口面積よりも小さくなっている。これにより、湾曲部16に可動部14の横ずれの原因となる方向の荷重が作用した場合であっても、その荷重を分散させることができ、湾曲部16の撓みが抑制される。
さらに、図3に示す湾曲部16の第1柱部32の厚さT1と、図4に示す第1柱部32の幅S1とを比較すると、幅S1の方が厚さT1よりも大きく形成されている。クランプ10の可動部14の横ずれの原因となる湾曲部16の撓みを防ぐ観点からは、第1柱部32の厚さT1の寸法を増加させて湾曲部16を肉厚に形成することが考えられる。しかし、第1柱部32の厚さT1を増加させると、クランプ10の可動部14が湾曲しにくくなり、クランプ10の操作性が低下してしまう。
これに対し、本実施形態のクランプ10においては、湾曲部16の第1柱部32の厚さT1よりも幅S1を大きくすることにより、クランプ10の操作性を維持しつつ、湾曲部16の撓みを抑制できる。
本実施形態のクランプ10は以上のように構成され、以下その作用について説明する。
図1に示すように、クランプ10は、第1挿通孔28及び第2挿通孔46に医療用チューブ80を挿通させて使用される。医療用チューブ80は、固定部12と可動部14との間であって、一対のサイドウォール24の間に配置されて、チューブ配置空間30内に保持される。
使用者が可動部14の先端部14aが固定部12側に接近するように押圧すると、湾曲部16は、その曲率半径が小さくなるように弾性変形する。そして、可動部14が固定部12に接近するように変位する。そして、医療用チューブ80は、押圧部40と台座部22の上端面22cとの間に挟まれつつ圧迫される。さらに可動部14を押圧すると、図1に示す可動部14の先端部14aが起立部18の傾斜部42に当接しつつ摺動する。可動部14が押し下げられるにしたがって、傾斜部42を介して起立部18を前方に倒す方向の荷重が作用し、起立部18の上端が前方に傾くように変形する。そして、図6に示すように、可動部14の爪部34が、起立部18のロック凹部44に引っ掛かることで、可動部14がロック凹部44に固定される。このとき、押圧部40と台座部22の上端面22cとの間で医療用チューブ80が圧迫されて閉塞される。
図7に示す比較例のクランプ100においては、湾曲部16の剛性が低くなっている。そのため、使用者が可動部14を押圧する操作を行った際に、その先端部14aが幅方向に横ずれして、可動部14の押圧部40がサイドウォール24の上に乗り上げてしまう場合がある。そして、押圧部40がサイドウォール24に乗り上げた状態のまま、可動部14の先端部14aがロック機構45でロックされてしまうことで不完全な閉塞が生じてしまうおそれがある。
これに対し、本実施形態のクランプ10によれば、湾曲部16が補強されていることにより、可動部14の横ずれの原因となる撓みが抑制され、押圧部40のサイドウォール24への乗り上げを防ぐことができる。そのため、図6に示すように、押圧部40が一対のサイドウォール24の間に挿入されて、医療用チューブ80の閉塞動作を確実に行うことができる。
本実施形態のクランプ10は、以下の効果を奏する。
本実施形態のクランプ10は、上部に医療用チューブ80(チューブ)が載置される固定部12と、固定部12の上方で固定部12と対向する可動部14と、固定部12の一端から湾曲して上方に延びて可動部14の一端に接続され、弾性変形することで可動部14を固定部12の上下方向に変位可能に支持する湾曲部16と、可動部14から固定部12に向けて突出し、可動部14を押圧した際に医療用チューブ80を圧迫して閉塞させる閉塞部20と、固定部12の他端から上方に延びて湾曲部16に対向するとともに、可動部14を押圧状態に維持するロック機構45が形成された起立部18と、湾曲部16を貫通して形成され医療用チューブ80を挿通させる第1挿通孔28とを備え、湾曲部16は、第1挿通孔28の両側部に断面矩形の一対の第1柱部32(柱部)を備えており、第1柱部32は、幅方向の寸法(幅S1)が湾曲部16の厚さ方向の寸法(厚さT1)よりも大きく形成されている。
上記の構成によれば、湾曲部16の硬さ(バネ定数)を適切な範囲内に維持しつつも、湾曲部16の捩じれを防ぐことができる。これにより、クランプ10によれば、可動部14の横ずれを防ぐことができ、医療用チューブ80の閉塞が不完全となる事象の発生を防止でき、確実に医療用チューブ80を閉塞することができる。
上記のクランプ10において、第1柱部32は、幅方向の寸法が連続的に変化しており、当該幅方向の寸法のうち、最小となる部分の寸法(幅S1)が湾曲部16の厚み方向の寸法(厚さT1)よりも大きく形成されている。
この構成によれば、湾曲部16を貫通して形成された第1挿通孔28の形状が楕円や、半円等の矩形以外の形状とした場合においても、第1柱部32の幅方向の寸法が最小となる部分の幅S1が、湾曲部16の厚さT1よりも大きくなる。これにより、クランプ10において、湾曲部16の捩じれを確実に防ぐことができ、可動部14の横ずれを防いで、確実に医療用チューブ80を閉塞することができる。
上記のクランプ10において、さらに、固定部12の両側部から壁状に突出した一対のサイドウォール24を有してもよい。この構成によれば、サイドウォール24により、医療用チューブ80の横ずれを防止できる。また、可動部14の横ずれが防止されるため、閉塞部20がサイドウォール24に乗り上げることによる不完全な閉塞の発生を防止することができる。
上記のクランプ10において、第1柱部32は、幅方向の寸法(幅S1)が、サイドウォール24の幅方向の寸法よりも大きく形成されていてもよい。このように構成することにより、湾曲部16の撓みを防いで、可動部14の横ずれを防止できる。
また、本実施形態のクランプ10は、上部に医療用チューブ80(チューブ)が載置される固定部12と、固定部12の上方で固定部12と対向する可動部14と、固定部12の一端から湾曲して上方に延びて可動部14の一端に接続され、弾性変形することで可動部14を固定部12の上下方向に変位可能に支持する湾曲部16と、可動部14から固定部12に向けて突出し、可動部14を押圧した際に医療用チューブ80を圧迫して閉塞させる押圧部40と、固定部12の他端から上方に延びて湾曲部16に対向するとともに、可動部14を押圧状態に維持するロック機構45が形成された起立部18と、湾曲部16を貫通して形成され医療用チューブ80を挿通させる第1挿通孔28と、起立部18を貫通して形成され医療用チューブ80を挿通させる第2挿通孔46と、を備え、第1挿通孔28の幅W1が第2挿通孔46の幅W2よりも狭い。
上記のクランプ10において、さらに、固定部12の両側部から壁状に突出した一対のサイドウォール24を有してもよい。この構成では、サイドウォール24により、医療用チューブ80の横ずれを防ぐことができる。また、湾曲部16の撓みが防止されるため、閉塞部20のサイドウォール24への乗り上げを防止できる。
上記の構成によれば、湾曲部16の剛性が高くなることにより、湾曲部16の可動部14の横ずれの原因となる撓みを抑制でき、押圧部40のサイドウォール24への乗り上げを防ぐことができる。これにより、本実施形態のクランプ10は、押圧部40で医療用チューブ80を確実に閉塞することができる。
上記のクランプ10において、第1挿通孔28の開口面積は第2挿通孔46の開口面積よりも小さくてもよい。この構成によれば、湾曲部16に可動部14の横ずれの原因となる方向の荷重が作用した場合であっても、その荷重を分散させることができ、湾曲部16の撓みが抑制される。
上記のクランプ10において、湾曲部16は、第1挿通孔28の両側部に断面矩形の一対の第1柱部32を備えており、第1柱部32は、幅方向の寸法(幅S1)が湾曲部16の厚さ方向の寸法(厚さT1)よりも大きく形成されていてもよい。この構成によれば、クランプ10の操作性を維持しつつ、湾曲部16の撓みを抑制できる。
上記のクランプ10において、起立部18は第2挿通孔46の両側部に断面矩形の一対の第2柱部46aを備えており、第1柱部32の幅方向の寸法(幅S1)は、第2柱部46aの幅方向の寸法(幅S2)よりも大きくてもよい。これにより、湾曲部16の補強が図られ、可動部14の横ずれを防止できる。
上記のクランプ10において、第1挿通孔28の湾曲部16の厚さ方向の中心線16aに沿った長さL1が、第2挿通孔46の起立部18の中心線18bに沿った長さL2よりも短くてもよい。この構成によれば、湾曲部16の補強が図られ、可動部14の横ずれを防止できる。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…クランプ 12…固定部
14…可動部 16…湾曲部
18…起立部 24…サイドウォール
28…第1挿通孔 32…第1柱部
40…押圧部 45…ロック機構
46…第2挿通孔 46a…第2柱部

Claims (10)

  1. 上部にチューブが載置される固定部と、
    前記固定部の上方で前記固定部と対向する可動部と、
    前記固定部の一端から湾曲して上方に延びて前記可動部の一端に接続され、弾性変形することで前記可動部を前記固定部の上下方向に変位可能に支持する湾曲部と、
    前記可動部から前記固定部に向けて突出し、前記可動部を押圧した際に前記チューブを圧迫して閉塞させる押圧部と、
    前記固定部の他端から上方に延びて前記湾曲部に対向するとともに、前記可動部を押圧状態に維持するロック機構が形成された起立部と、
    前記湾曲部を貫通して形成され前記チューブを挿通させる挿通孔と、を備え、
    前記湾曲部は、前記挿通孔の両側部に断面矩形の一対の柱部を備えており、前記柱部は、幅方向の寸法が前記湾曲部の厚さ方向の寸法よりも大きく形成されている、クランプ。
  2. 請求項1記載のクランプであって、前記柱部は、幅方向の寸法が連続的に変化しており、当該幅方向の寸法のうち、最小となる部分の寸法が前記湾曲部の厚み方向の寸法よりも大きく形成されている、クランプ。
  3. 請求項1又は2記載のクランプであって、さらに、前記固定部の両側部から壁状に突出した一対のサイドウォールを有する、クランプ。
  4. 請求項3記載のクランプであって、前記柱部は、前記幅方向の寸法が、前記サイドウォールの幅方向の寸法よりも大きく形成されている、クランプ。
  5. 上部にチューブが載置される固定部と、
    前記固定部の上方で前記固定部と対向する可動部と、
    前記固定部の一端から湾曲して上方に延びて前記可動部の一端に接続され、弾性変形することで前記可動部を前記固定部の上下方向に変位可能に支持する湾曲部と、
    前記可動部から前記固定部に向けて突出し、前記可動部を押圧した際に前記チューブを圧迫して閉塞させる押圧部と、
    前記固定部の他端から上方に延びて前記湾曲部に対向するとともに、前記可動部を押圧状態に維持するロック機構が形成された起立部と、
    前記湾曲部を貫通して形成され前記チューブを挿通させる第1挿通孔と、
    前記起立部を貫通して形成され前記チューブを挿通させる第2挿通孔と、を備え、
    前記第1挿通孔の幅が前記第2挿通孔の幅よりも狭い、クランプ。
  6. 請求項5記載のクランプであって、さらに、前記固定部の両側部から壁状に突出した一対のサイドウォールを有する、クランプ。
  7. 請求項5又は6記載のクランプであって、前記第1挿通孔の開口面積は前記第2挿通孔の開口面積よりも狭い、クランプ。
  8. 請求項5〜7のいずれか1項に記載のクランプであって、前記湾曲部は、前記第1挿通孔の両側部に断面矩形の一対の第1柱部を備えており、前記第1柱部は、幅方向の寸法が前記湾曲部の厚さ方向の寸法よりも大きく形成されている、クランプ。
  9. 請求項8記載のクランプであって、前記起立部は前記第2挿通孔の両側部に断面矩形の一対の第2柱部を備えており、前記第1柱部の幅方向の寸法は、前記第2柱部の幅方向の寸法よりも大きい、クランプ。
  10. 請求項5〜9のいずれか1項に記載のクランプであって、前記第1挿通孔の前記湾曲部の中心線に沿った長さが、前記第2挿通孔の前記起立部の中心線に沿った長さよりも短い、クランプ。
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