JP2021177676A - 電力変換装置 - Google Patents

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健 徳山
Takeshi Tokuyama
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淳夫 西原
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Abstract

【課題】両面冷却構造を有するパワー半導体モジュールの小型化を実現する電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置は、半導体素子と、半導体素子の両面側に配置されて、半導体素子と電気的に接続される一対の導体部材(ヒートパイプ)と、一対の導体部材(ヒートパイプ)の両面側に配置されて、一対の導体部材(ヒートパイプ)と熱的に接触する一対の放熱部材と、を備える。一対の導体部材(ヒートパイプ)は、内部に冷媒が封入されている。【選択図】図10(b)

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
電気自動車あるいはハイブリッド自動車においては、搭載される部品の小型化と高出力化を両立させた高密度実装が重要視されている。バッテリの直流電流をモータの交流電流に変換する電力変換装置も例外ではなく、その結果、発熱密度が大きくなるため冷却性能を向上させる必要がある。
電力変換装置を構成する電子部品の中でも最も発熱量が大きいものはパワー半導体モジュールである。パワー半導体モジュールの冷却性能を向上させる従来技術として、図10(a)に示すような構造が提案されている。具体的には、半導体素子片面を放熱部材に接触さえた上で素子反対面にも熱拡散板を介し導体部材を配置する構造(特許文献1)や、半導体素子の両面に放熱部材を実装する両面冷却構造(特許文献2〜3)や、半導体素子の両面にヒートパイプを設けて素子から離れた位置に熱輸送した上で放熱部材に放熱する構造(特許文献4)がある。ここでヒートパイプは、金属管もしくは平板中空部材内部に冷媒を封入していることを特徴としており、この冷媒の蒸発や凝縮によって中実金属の10倍以上の等価熱伝導率を有する熱輸送部材である。
特開2013-197560号公報 特開2014-183078号公報 特開2018-037545号公報 特開2012-043915号公報
特許文献1は、導体部材をヒートパイプにした例も検討しており、導体部材を積極的に放熱経路とし、疑似両面冷却のような構成にしている。特許文献2は、特許文献1の構造をヒートパイプに対して鏡面対称にした例も検討している。特許文献3は、1対の放熱部材の間に、絶縁介挿板を中心に挟持するように半導体素子上にヒートパイプを搭載した構造部材を対向するように配置している。しかしながら、いずれの構造も素子と放熱部材の間にヒートパイプを設けず,放熱部材とは反対側にヒートパイプを設けているため,主たる放熱経路にヒートパイプを活用していないため,さらなる性能向上には限界がある。
一方で、特許文献4は、素子両面および絶縁部材付きの放熱部材の両面を一対のヒートパイプで挟み込む構造を特徴としており、ヒートパイプが主たる放熱経路となっている。しかしながら、ヒートパイプの全面を放熱面積として活用することができず、かつ2つの異形状部材を同時に挟み込む構造は組立が容易ではなく、組立公差が接触熱抵抗増大に直結する課題がある。
本発明に係る電力変換装置は、半導体素子と、前記半導体素子の両面側に配置されて、当該半導体素子と電気的に接続される一対の導体部材と、前記一対の導体部材の両面側に配置されて、前記一対の導体部材と熱的に接触する一対の放熱部材と、を備え、前記一対の導体部材は、内部に冷媒が封入されていることを特徴とする。
本発明によれば、図10(b)に示すように、両面冷却構造を有するパワー半導体モジュール内部の発熱源である半導体素子の熱は一対の導体部材に伝わり、この導体部材によって熱が広がり伝熱面積が拡大された状態で一対の放熱部材に熱が伝わるため、局所的なホットスポットを抑制でき、かつ放熱経路を阻害する部材点数を最小限にすることが可能となる。ここで、放熱部材は水冷構造となっており、導体部材はヒートパイプなどの冷媒を封入した金属管であり、ヒートパイプの代わりに平型のべーバチャンバでも自励振動タイプの細管蛇行流路構造でも焼結金属でも良い。
ハイブリッド自動車の制御ブロックを示す図。 インバータ回路140,142の電気回路構成図。 電力変換装置200の斜視図。 電力変換装置200のA−A’断面図。 電力変換装置200のB−B’断面図。 電力変換装置200の分解斜視図。 パワー半導体モジュール150aの斜視図。 パワー半導体モジュール150aのC−C’断面図。 パワー半導体モジュール150aのD−D’断面図。 パワー半導体モジュール150aの分解斜視図。 ヒートパイプ(ベーパチャンバ)の斜視図。 ヒートパイプ(ベーパチャンバ)のE−E’断面図。 第2の実施形態に係る電力変換装置200の斜視図。 第2の実施形態に係る電力変換装置200のF−F’断面図。 (第2の実施形態)電力変換装置200の分解斜視図。 従来技術における放熱構造を模式的に示した断面図。 本発明における放熱構造を模式的に示した断面図。
以下、図面を参照して、本発明に係る電力変換装置の実施の形態について説明する。なお、各図において同一要素については同一の符号を記し、重複する説明は省略する。
図1は、ハイブリッド自動車の制御ブロックを示す図である。エンジンEGNおよびモータジェネレータMG1、モータジェネレータMG2は車両の走行用トルクを発生する。また、モータジェネレータMG1およびモータジェネレータMG2は回転トルクを発生するだけでなく、モータジェネレータMG1あるいはモータジェネレータMG2に外部から加えられる機械エネルギーを電力に変換する機能を有する。
モータジェネレータMG1,MG2は、例えば同期機あるいは誘導機であり、上述のごとく、運転方法によりモータとしても発電機としても動作する。モータジェネレータMG1,MG2を自動車に搭載する場合には、小型で高出力を得ることが望ましく、ネオジウムなどの磁石を使用した永久磁石型の同期電動機が適している。また、永久磁石型の同期電動機は誘導電動機に比べて回転子の発熱が少なく、この観点でも自動車用として優れている。
エンジンEGNの出力側及びモータジェネレータMG2の出力トルクは動力分配機構TSMを介してモータジェネレータMG1に伝達され、動力分配機構TSMからの回転トルクあるいはモータジェネレータMG1が発生する回転トルクは、トランスミッションTMおよびデファレンシャルギアDIFを介して車輪に伝達される。一方、回生制動の運転時には、車輪から回転トルクがモータジェネレータMG1に伝達され、供給されてきた回転トルクに基づいて交流電力を発生する。
発生した交流電力は後述するように電力変換装置200により直流電力に変換され、高電圧用のバッテリ136を充電し、充電された電力は再び走行エネルギーとして使用される。また高電圧用のバッテリ136の蓄電している電力が少なくなった場合に、エンジンEGNが発生する回転エネルギーをモータジェネレータMG2により交流電力に変換し、次に交流電力を電力変換装置200により直流電力に変換し、バッテリ136を充電することができる。エンジンEGNからモータジェネレータMG2への機械エネルギーの伝達は動力分配機構TSMによって行われる。
次に電力変換装置200について説明する。昇圧回路600、インバータ回路140,142は、バッテリ136と直流コネクタ138を介して電気的に接続されており、バッテリ136の電圧を昇圧回路500にて高くし、昇圧後の回路201は、インバータ回路140,142との相互において電力の授受が行われる。
モータジェネレータMG1をモータとして動作させる場合には、インバータ回路140は直流コネクタ138を介してバッテリ136から供給された直流電力に基づき交流電力を発生し、交流端子188を介してモータジェネレータMG1に供給する。モータジェネレータMG1とインバータ回路140からなる構成は第1電動発電ユニットとして動作する。
同様に、モータジェネレータMG2をモータとして動作させる場合には、インバータ回路142は直流コネクタ138を介してバッテリ136から供給された直流電力に基づき交流電力を発生し、交流端子159を介してモータジェネレータMG2に供給する。モータジェネレータMG2とインバータ回路142からなる構成は第2電動発電ユニットとして動作する。
第1電動発電ユニットと第2電動発電ユニットは、運転状態に応じて両方をモータとしてあるいは発電機として運転する場合、あるいはこれらを使い分けて運転する場合がある。また片方を運転しないで、停止することも可能である。なお、本実施形態では、バッテリ136の電力によって第1電動発電ユニットを電動ユニットとして作動させることにより、モータジェネレータMG1の動力のみによって車両の駆動ができる。さらに、本実施形態では、第1電動発電ユニット又は第2電動発電ユニットを発電ユニットとしてエンジン120の動力或いは車輪からの動力によって作動させて発電させることにより、バッテリ136の充電ができる。
また、図1では省略したが、バッテリ136はさらに補機用のモータを駆動するための電源としても使用される。補機用のモータとしては例えば、エアコンディショナーのコンプレッサを駆動するモータ、あるいは制御用の油圧ポンプを駆動するモータである。バッテリ136から直流電力が補機用パワーモジュールに供給され、補機用パワーモジュールは交流電力を発生して補機用のモータに供給する。補機用パワーモジュールはインバータ回路140と基本的には同様の回路構成および機能を持ち、補機用のモータに供給する交流の位相や周波数、電力を制御する。なお、電力変換装置200は、インバータ回路140に供給される直流電力を平滑化するためのコンデンサモジュール500を備えている。
電力変換装置200は、上位の制御装置から指令を受けたりあるいは上位の制御装置に状態を表すデータを送信したりするための通信用のコネクタ21を備えている。電力変換装置200は、コネクタ21からの指令に基づいて制御回路172でモータジェネレータMG1やモータジェネレータMG2、補機用のモータの制御量を演算し、さらにモータとして運転するか発電機として運転するかを演算し、演算結果に基づいて制御パルスを発生し、その制御パルスをドライバ回路174や補機用モジュールのドライバ回路へ供給する。ドライバ回路174は、供給された制御パルスに基づいて、インバータ回路140,142を制御するための駆動パルスを発生する。
次に、図2を用いて昇圧後の回路201において、インバータ回路140,142の電気回路の構成を説明する。なお、2つのインバータ回路140,142は回路構成も動作も極めて類似しており、1つのモータジェネレータMG1のみでモータとしても発電機としても動作させる制御方法もあるため、以下ではインバータ回路140を主として説明する。また、以下で半導体素子として絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを使用しており、以下略してIGBTと記す。
上アームのIGBT328及びダイオード156と、下アームのIGBT330及びダイオード166とで、上下アーム直列回路150が構成される。インバータ回路140は、この上下アーム直列回路150を、出力しようとする交流電力のU相、V相、W相の3相に対応して備えている。
これらの3相は、この実施の形態ではモータジェネレータMG1の電機子巻線の3相の各相巻線に対応している。3相のそれぞれの上下アーム直列回路150は、直列回路の中点部分である中間電極169から交流電流を出力する。この中間電極169は、交流端子159及び交流端子188を通して、モータジェネレータMG1への交流電力線である以下に説明の交流バスバー802と接続される。
上アームのIGBT328のコレクタ電極153は、正極端子157を介してコンデンサモジュール500の正極側のコンデンサ端子506に電気的に接続されている。また、下アームのIGBT330のエミッタ電極は、負極端子158を介してコンデンサモジュール500の負極側のコンデンサ端子504に電気的に接続されている。
上述のように、制御回路172は上位の制御装置からコネクタ21を介して制御指令を受け、これに基づいてインバータ回路140を構成する各相の上下アーム直列回路150の上アームあるいは下アームを構成するIGBT328やIGBT330を制御するための制御信号である制御パルスを発生し、ドライバ回路174に供給する。
ドライバ回路174は、上記制御パルスに基づき、各相の上下アーム直列回路150の上アームあるいは下アームを構成するIGBT328やIGBT330を制御するための駆動パルスを各相のIGBT328やIGBT330に供給する。IGBT328やIGBT330は、ドライバ回路174からの駆動パルスに基づき、導通あるいは遮断動作を行い、バッテリ136から供給された直流電力を三相交流電力に変換し、この変換された電力はモータジェネレータMG1に供給される。
上アームのIGBT328は、コレクタ電極153と、信号用エミッタ電極155と、ゲート電極154を備えている。また、下アームのIGBT330は、コレクタ電極163と、信号用のエミッタ電極165と、ゲート電極164を備えている。上アームのダイオード156が、コレクタ電極153とエミッタ電極155との間に電気的に接続されている。また、ダイオード166が、コレクタ電極163とエミッタ電極165との間に電気的に接続されている。
スイッチング用パワー半導体素子としては金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ(以下略してMOSFETと記す)を用いてもよい、この場合はダイオード156やダイオード166は不要となる。スイッチング用パワー半導体素子としては、IGBTは直流電圧が比較的高い場合に適していて、MOSFETは直流電圧が比較的低い場合に適している。
コンデンサモジュール500は、複数の正極側のコンデンサ端子506と複数の負極側のコンデンサ端子504と正極側の電源端子509と負極側の電源端子508とを備えている。バッテリ136からの高電圧の直流電力は、直流コネクタ138を介して、正極側の電源端子509や負極側の電源端子508に供給され、コンデンサモジュール500の正極側のコンデンサ端子506および負極側のコンデンサ端子504から、インバータ回路140へ供給される。
一方、交流電力からインバータ回路140やインバータ回路142によって変換された直流電力は、正極側のコンデンサ端子506や負極側のコンデンサ端子504からコンデンサモジュール500に供給され、正極側の電源端子509や負極側の電源端子508から直流コネクタ138を介してバッテリ136に供給され、バッテリ136に蓄積される。
制御回路172は、IGBT328及びIGBT330のスイッチングタイミングを演算処理するためのマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」と記述する)を備えている。マイコンへの入力情報としては、モータジェネレータMG1に対して要求される目標トルク値、上下アーム直列回路150からモータジェネレータMG1に供給される電流値、及びモータジェネレータMG1の回転子の磁極位置がある。
目標トルク値は、不図示の上位の制御装置から出力された指令信号に基づくものである。電流値は、電流センサ180による検出信号に基づいて検出されたものである。磁極位置は、モータジェネレータMG1に設けられたレゾルバなどの回転磁極センサ(不図示)から出力された検出信号に基づいて検出されたものである。本実施形態では、電流センサ180は3相の電流値を検出する場合を例に挙げているが、2相分の電流値を検出するようにし、演算により3相分の電流を求めても良い。
制御回路172内のマイコンは、目標トルク値に基づいてモータジェネレータMG1のd軸,q軸の電流指令値を演算し、この演算されたd軸,q軸の電流指令値と、検出されたd軸,q軸の電流値との差分に基づいてd軸,q軸の電圧指令値を演算し、この演算されたd軸,q軸の電圧指令値を、検出された磁極位置に基づいてU相、V相、W相の電圧指令値に変換する。そして、マイコンは、U相、V相、W相の電圧指令値に基づく基本波(正弦波)と搬送波(三角波)との比較に基づいてパルス状の変調波を生成し、この生成された変調波をPWM(パルス幅変調)信号としてドライバ回路174に出力する。
ドライバ回路174は、下アームを駆動する場合、PWM信号を増幅したドライブ信号を、対応する下アームのIGBT330のゲート電極に出力する。また、ドライバ回路174は、上アームを駆動する場合、PWM信号の基準電位のレベルを上アームの基準電位のレベルにシフトしてからPWM信号を増幅し、これをドライブ信号として、対応する上アームのIGBT328のゲート電極にそれぞれ出力する。
また、制御回路172内のマイコンは、異常検知(過電流、過電圧、過温度など)を行い、上下アーム直列回路150を保護している。このため、制御回路172にはセンシング情報が入力されている。例えば、各アームの信号用のエミッタ電極155及び信号用のエミッタ電極165からは各IGBT328とIGBT330のエミッタ電極に流れる電流の情報が、対応する駆動部(IC)に入力されている。これにより、各駆動部(IC)は過電流検知を行い、過電流が検知された場合には対応するIGBT328,IGBT330のスイッチング動作を停止させ、対応するIGBT328,IGBT330を過電流から保護する。
上下アーム直列回路150に設けられた温度センサ(不図示)からは上下アーム直列回路150の温度の情報がマイコンに入力されている。また、マイコンには上下アーム直列回路150の直流正極側の電圧の情報が入力されている。マイコンは、それらの情報に基づいて過温度検知及び過電圧検知を行い、過温度或いは過電圧が検知された場合には全てのIGBT328,IGBT330のスイッチング動作を停止させる。
図3〜7を用いて、本実施形態における電力変換装置200の概略構成を示す。図3は電力変換装置200の斜視図および断面斜視図である。図4は分解斜視図である。図5はパワー半導体モジュールの斜視図および断面図である。図6はパワー半導体モジュールの分解斜視図である。図7はヒートパイプ単体の斜視図および断面図である。本実施形態の電力変換装置200では、1つのモータジェネレータMG1のみでモータとしても発電機としても動作させる例、つまりインバータ回路140は1つのみの例として説明するが、図1〜2に示したように、インバータ回路142を付け足すことも可能である。本構造は平面視の形状を略長方形としたことで、車両やモータジェネレータへの取り付けが容易となる効果がある。
電力変換装置200は、パワー半導体モジュール150aおよびコンデンサモジュール500およびドライバ回路基板174aおよび制御回路基板172aを備えており、上述したドライバ回路174はドライバ回路基板174aに実装され、制御回路172は制御回路基板172aに実装されている。ここでの実施例ではドライバ回路基板174aと制御回路基板172aは一体構造としているが、機能毎に2枚の基板に分けても良い。
3つのパワー半導体モジュール150aは、半導体モジュール部分岐水路24(上述図10の放熱部材)で挟まれている。半導体モジュール部分岐水路24は、コンデンサモジュールの一部を放熱するコンデンサ部水路23と共に、往路合流水路25aと復路合流水路25bに接続される。往路合流水路25aはインレットパイプ30a、復路合流水路25bはアウトレットパイプ30bに接続され、冷却媒体が流れる流路を構成する。なお、ここで説明する流路構造は全体を覆う筺体をアルミダイカストなどの製法で作ることで、筐体を多くの部材を支える構造部材としてだけでなく放熱用流路形成体としても機能させることも可能である。
本実施例では隣り合うモジュール150aのヒートシンクの間に他の部材を設けず流路を共有することにしているため、パワー半導体モジュール150a部にて4分岐する流路構造となる。B−B’断面図(図3(c))の冷媒進行方向20で示すとおり、分岐して半導体モジュール150aに誘導された冷媒は、IGBT(328、330)やダイオード(156、166)の位置やサイズに合わせて、部分的に流路断面を縮小させることで、発熱素子直近で冷媒流速を増加させ、熱伝達率を上げることで放熱性を高めている。上述した実施の形態では、半導体モジュール部分岐水路24(放熱部材)内部の水路は単純な拡大縮小流路であるが、例えばピンフィンやストレートフィンやコルゲートフィンなどを設けて放熱面積を増やすとともに乱流効果で局所熱伝達率を向上させても良い。
パワー半導体モジュール150aは、上述した上下アーム直列回路150を収納し、ポッティングモールドもしくはトランスファーモールドされた封止固定樹脂部材152で覆われたものであり、IGBT(328、330)やダイオード(156、166)と導体部材(157、158、159、169)の金属接合部への繰り返し塑性ひずみを軽減させパワーサイクル寿命を向上させている。封止固定樹脂部材152には樹脂部材貫通穴152aを設けており、前述の往路合流水路25aと復路合流水路25bを貫通させることができる。これにより、半導体モジュール部分岐水路24がパワー半導体モジュール150aから脱落しないよう押さえつけることが可能となる。なお変形例として、樹脂部材貫通孔152aを設けず、往路合流水路25aと復路合流水路25bとが半導体モジュールの側部を跨ぐように配置されるように構成してもよい。
図5の例では封止固定樹脂部材152で全体を覆った上で、その上から更に絶縁シート10を両面に設け、絶縁シートを介して放熱部材24に放熱している。ここで封止固定樹脂部材152の一部を削り導体部材(157、158、159、169)を剥き出しにした状態(すなわち、封止固定樹脂部材152の外表面と導体部材の表面とが略同一面上に重なる状態)で絶縁シート10のみで絶縁する構造であれば、熱伝導率の低い封止固定樹脂部材が放熱経路から削除された分だけ冷却性能を高めることが可能となる。また、封止固定樹脂部材152のみで絶縁性を確保できれば、絶縁シート10を省き、絶縁シートを削除した分だけ冷却性能を高めることも可能である。
なお、パワー半導体モジュール150aからは制御ピン、信号ピン、温度出力ピン等がドライバ回路基板174aを介して制御回路基板172に接続され、ゲート信号やエミッタセンス信号やパワー半導体内蔵温度センサの情報をやりとりする。図6の例では、説明を簡略にするために、この内、ゲート電極164と信号用エミッタ電極165を上アームのIGBT328と下アームのIGBT330にワイヤ161で接続している。
上アームのIGBT328とダイオード156は、正極端子157と中間電極169に挟まれる。中間電極169は交流端子159に電気的に接続される。下アームのIGBT330とダイオード166は前述の交流端子159と負極端子158に挟まれる。
正極端子157には、モジュール側正極バスバ157bが接続される。交流端子159には、モジュール側交流バスバ159bが接続される。負極端子158には、モジュール側負極バスバ158bが接続される。モジュール側正極バスバ157b、負極バスバ158bおよび交流バスバ159bは、それぞれコンデンサ側正極バスバ157a、コンデンサ側負極バスバ158aおよび出力側交流バスバ159aに金属接合される。この際、モジュール側正極バスバ157bおよび負極バスバ158bは、互いに隣接しあう電極構造としているため、それぞれが発生する磁界を打ち消しあうように電流が反対に流れる。これにより、相互インダクタンスを低減させ、跳ね上がり電圧を抑制する効果がある。
ドライバ回路基板174aおよび制御回路基板172aは図示していない金属製の筐体に熱的に接続されており、熱伝導率の高い金属部材を通して流路内の冷却媒体へ熱が逃がされる。ゲート電極164や信号用エミッタ電極165は、ドライバ回路基板174aとコネクタで接続されている。コネクタはフレキシブルなケーブルに接続されている。フレキシブルなケーブルを用いることにより、耐振動性に優れた電気接合を可能とする。制御回路基板172aにも別のコネクタが設けられて、このコネクタを介して外部の制御装置と接続される。これによって制御回路基板172aに設けられた制御回路172と上位の制御装置などの外部の制御装置との間で信号伝送を行う。
ここで、コンデンサ側の正極バスバ157aと負極バスバ158aは、大電流を流すと発熱するため、パワー半導体モジュール150aに熱が侵入しないようにする必要がある。従来技術は、コンデンサに接続されている正極端子157や負極端子158は、単に大電流をIGBT(328、330)やダイオード(156、166)に電流を流すだけの機能しか持っていなかった。本発明では、正極負極端子を図7に示すような、冷媒を封入した冷媒封入金属管40(ヒートパイプ、べーパチャンバ)とすることで、熱拡散の機能も持たせた。この電極を半導体モジュール部分岐水路24に熱的に接触することで放熱することが可能である。これによりIGBT(328、330)やダイオード(156、166)の熱疲労寿命を向上させる効果がある。
上述のように、冷媒封入金属管40として構成される正極端子157、負極端子158、交流端子159は、それぞれ、モジュール側正極バスバ157b、負極バスバ158b、交流バスバ159bとは別体に構成されている。これにより、コンデンサ側正極バスバ157aやコンデンサ側負極バスバ158a、または出力側交流バスバ159aと溶接等の金属接合作業を行う場合に、冷媒封入金属管40を直接溶接することがない。
また、外部のバスバとの接合箇所は、電力変換装置全体のレイアウトに左右されるが、モジュール側正極バスバ157b、負極バスバ158b、交流バスバ159bを冷媒封入金属管40と別体にすることで、正極端子157と負極端子158と交流端子159とを、共通の形状・寸法の冷媒封入金属管40により構成することができる。すなわち、一種類の冷媒封入金属管40を量産するだけでよく、量産性の向上、コスト低減の効果が見込める。
冷媒封入金属管40は、図6〜7に示すように、略L字形状をなす。すなわち、冷媒封入金属管40は、IGBT(328、330)やダイオード(156、166)が接合される幅狭部と、バスバ(157b、158b、159b)が接合される幅広部と、を有する。幅狭部は、IGBTやダイオードの寸法に応じておおよその幅が決定される。幅広部は、幅狭部よりも横方向幅が広く、より大きな放熱面積を確保することができる。幅狭部は封止固定樹脂部材152の内部に配置される。幅広部は、その一部が封止固定樹脂部材152の外部に露出している(図5(a)参照)。
冷媒封入金属管40には空洞部および微細流路42(毛細管、焼結体、溝、凹凸:不図示)があり、この微細流路に冷媒を封入するために冷媒注入管および封止口41を上部に設けていることを特徴としている。冷媒注入管および封止口41は、図5(a)に示すように、封止固定樹脂部材152から露出している。言い換えれば、これにより、ポッティングモールドもしくはトランスファーモールドの工程の後に、冷媒を封入することができる。
このように、上述した本実施例では、半導体素子(330、166)の両面側に配置される一対の導体部材(158、159)の内部に冷媒が封入されていることを特徴とする。これにより、一対の導体部材の外面側に配置された一対の放熱部材(24)へ効率的に放熱することができる。本実施例では、中間電極169には冷媒が封入されていないが、他の導体板と同様に、冷媒を封入した金属管として構成するように変形してもよい。
また、上述した実施の形態では、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載される車載用の電力変換装置を例に説明したが、パワーモジュールを冷却媒体中に浸す冷却構造の電力変換装置であれば、本発明を同様に適用することができる。
図8〜9は、実施例2に係る電力変換装置200の概略構成を示す。実施例1では3つの半導体モジュール部分岐水路24を並列に配置しているが、本実施例では並列配置の代わりに直列に配置している。これにより、4分岐流路を2分岐流路にすることができる。大きな圧力損失でも許容できるシステムに対しては、分岐数を低減することで、構造が簡略化され、1モジュールあたりの流量が大きくなり、熱伝達率が大きくなるため、冷却性能を向上させることができる。
電力変換装置200を構成する各種部材の中でも比較的重要の大きいコンデンサモジュール500は一番下に配置し、半導体モジュール部分岐水路24をコンデンサモジュール500を冷却するためのコンデンサ部水路23と兼ねることで、コンデンサの冷却とパワーモジュールの冷却を両立させることが可能となる。この構造であれば、電力変換装置200の高さを小さくすることが可能となる。電力変換装置の高さを小さくすることで、走行安定性を実現するために重心を低くし低床配置を要求する車種向けに実装が可能となる。
上述した各実施形態はそれぞれ単独に、あるいは組み合わせて用いても良い。それぞれの実施形態での効果を単独あるいは相乗して奏することができるからである。また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではない。
10 :絶縁シート
20 :冷媒進行方向
23 :コンデンサ部水路
24 :半導体モジュール部分岐水路(放熱部材)
25a :往路合流水路
25b :復路合流水路
30a :インレットパイプ
30b :アウトレットパイプ
40 :冷媒封入金属管(ヒートパイプ、べーパチャンバ)
41 :冷媒注入管および封止口
42 :空洞部および微細流路(毛細管、焼結体、溝、凹凸:不図示)
120:エンジン
136:バッテリ
138:直流コネクタ
140,142:インバータ回路
150:上下アーム直列回路
150a:2in1パワー半導体モジュール
152:封止固定樹脂部材
152a:樹脂部材貫通穴
153:上アームのIGBTのコレクタ電極
154:ゲート電極
155:信号用エミッタ電極
156:上アームのダイオード(素子)
157:正極端子
157a:コンデンサ側正極バスバ
157b:モジュール側正極バスバ
158:負極端子
158a:コンデンサ側負極バスバ
158b:モジュール側負極バスバ
159,188:交流端子
159a:出力側交流バスバ
159b:モジュール側交流バスバ
161:ワイヤ
163:下アームのIGBTのコレクタ電極
164:ゲート電極
165:信号用のエミッタ電極
166:下アームのダイオード(素子)
169:中間電極
172:制御回路
172a:制御回路基板
174:ドライバ回路
174a:ドライバ回路基板
180:電流センサ
200:電力変換装置
328:上アームのIGBT(素子)
330:下アームのIGBT(素子)
500:コンデンサモジュール
504:負極側のコンデンサ端子
506:正極側のコンデンサ端子
508:負極側の電源端子
509:正極側の電源端子
600:昇圧回路
802:交流バスバー

Claims (6)

  1. 半導体素子と、
    前記半導体素子の両面側に配置されて、当該半導体素子と電気的に接続される一対の導体部材と、
    前記一対の導体部材の両面側に配置されて、前記一対の導体部材と熱的に接触する一対の放熱部材と、を備えた電力変換装置において、
    前記一対の導体部材は、内部に冷媒が封入されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記半導体装置及び前記一対の導体部材とを一体に封止固定する樹脂部材を更に備え、
    前記一対の導体部材において前記冷媒が封入される空間は、前記樹脂部材の内部から外部にわたって形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項2に記載の電力変換装置において、
    前記一対の導体部材は、前記樹脂部材の外部に露出する部分において、当該樹脂部材の外表面と略同一面上に重なる面を有することを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項2又は3に記載の電力変換装置において、
    前記一対の導体部材の各々は、前記樹脂部材から露出した部分において、前記冷媒が封入される空間と繋がる封止口が形成されていることを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の電力変換装置において、
    前記一対の導体部材の各々は、他の部品と電気的に接続するための端子部を有し、
    前記端子部は、前記冷媒が封入される空間を形成する部分とは別体に構成されていることを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項5に記載の電力変換装置において、
    前記一対の導体部材の各々は、略同一形状であることを特徴とする電力変換装置。
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