JP2021177507A - 組立装置及び組立方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品を対象物に対して取付ける作業を簡便に行うことができる組立装置及び組立方法を提供する。【解決手段】剥離面111aに貼付された粘着層10に部品11を貼る第1貼り付け手段42,47と、部品11を保持する保持手段41と、保持手段41で部品11を保持した状態で剥離面111aから粘着層10を剥がす剥離手段34と、保持手段41を剥離面111aから対象物12に向けて移動させる移動手段43,44,48,49と、保持手段41に保持された部品11及び粘着層10を対象物12に貼る第2貼り付け手段42,47と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、粘着層を用いて所定の部品を対象物に対して取付ける組立装置及び組立方法に関する。
所定の製品を組み立てる際には、両面に粘着面を有する粘着層を用いて対象物に部品を取付ける場合がある。近年では、組立装置を用いて製品を高速かつ高精度に製造することが行われている。また、このような粘着層は、帯状の台紙の長手方向に複数配置され、フィーダーと呼ばれる送り出し機構により台紙が順次送り出されることで、粘着層が組立装置に対して連続的に順次供給されることが一般的に行われている。
上記のような組立装置の一例として、特許文献1のようなものがある。特許文献1の組立装置は、導電性を有する粘着層が供給される粘着層供給部と、半導体チップが供給される部品供給部と、基板が配置される作業部と、粘着層供給部、部品供給部、及び作業部の間を移動可能なアームと、を備えている。このアームは、粘着層供給部で粘着層を保持し、作業部上に移動して基板の任意の位置に一方の粘着面を貼り付けた後、部品供給部に移動して半導体チップを保持し、再度作業部上に移動して基板に貼り付けられた粘着層の他方の粘着面に半導体チップを貼り付けることで回路基板を組み立てるようになっている。
特開2000−101220号公報(第5頁、第3C図)
しかしながら、特許文献1のような組立装置にあっては、アームにより基板の任意の位置に対して粘着層を貼り付ける工程を有しているため、粘着層のアームへの貼り付きを防止するために、粘着層の他方側の粘着面(アーム側の粘着面)に剥離フィルムを配置する必要があった。したがって、アームにより基板に粘着層を貼り付けた後、粘着層から剥離フィルムを剥がす工程が必要となり、作業が煩雑となっていた。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、部品を対象物に対して取付ける作業を簡便に行うことができる組立装置及び組立方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の組立装置は、
両面に粘着面を有する粘着層を用いて所定の部品を対象物に対して取付ける組立装置であって、
剥離面に貼付された前記粘着層に前記部品を貼る第1貼り付け手段と、
前記部品を保持する保持手段と、
前記保持手段で前記部品を保持した状態で前記剥離面から前記粘着層を剥がす剥離手段と、
前記保持手段を前記剥離面から前記対象物に向けて移動させる移動手段と、
前記保持手段に保持された前記部品及び前記粘着層を前記対象物に貼る第2貼り付け手段と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、第1貼り付け手段により粘着層に貼り付けられた部品を保持手段で保持した状態で、剥離手段により剥離面から粘着層を剥がす作業、移動手段により対象物に移動する作業、第2貼り付け手段により部品及び粘着層を対象物に貼る作業を行うことができるので、対象物に粘着層を貼り付ける際に剥離フィルムが必要なく、剥離フィルムを剥がす工程を省略できるので、部品を対象物に対して取付ける作業を簡便に行うことができる。
前記保持手段を昇降させる昇降装置が前記第1貼り付け手段と前記第2貼り付け手段を兼ねており、前記移動手段は、前記保持手段を前記部品が供給される部品供給部から前記剥離面、及び前記剥離面から前記対象物に向けて移動させることを特徴としている。
この特徴によれば、粘着層に部品を貼る作業、部品及び粘着層を対象物に貼る作業を同じ昇降装置を用いて行うことができるとともに、保持手段の部品供給部から剥離面への移動、保持手段の剥離面から対象物への移動を同じ移動手段を用いて行うことができるので、組立装置の構造を簡素にできる。
前記組立装置は、前記保持手段に対する前記部品の位置情報を計測する計測手段と、前記計測手段により得られた位置情報に基づいて前記剥離面における前記粘着層の適正位置に前記保持手段を移動制御する制御部と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、部品供給部において保持手段と部品とで位置ずれが発生しても制御部が計測手段により得られた位置情報を用いて粘着層の適正位置に保持手段を移動制御するので、部品を粘着層に正確に貼り付けることができる。
前記組立装置は、前記剥離面に対する前記粘着層の位置情報を計測する別の計測手段を備え、前記制御部は、前記計測手段により得られた位置情報と前記別の計測手段により得られた位置情報に基づいて前記剥離面における前記粘着層の適正位置に前記保持手段を移動制御することを特徴としている。
この特徴によれば、保持手段と部品との位置ずれに加えて、別の計測手段及び制御部により剥離面と粘着層との位置ずれを計測でき、これらのデータに基づいて部品を粘着層に正確に貼り付けることができる。
前記計測手段は、前記部品供給部と前記剥離面とを直線的に結ぶ線上に配置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、保持手段が部品供給部から剥離面に移動する途中で保持手段と部品との位置ずれを計測できるので、部品供給部近傍の構造を簡素にできるとともに、部品を粘着層に正確にかつ短時間で貼り付けることができる。
前記別の計測手段は、前記保持手段と一体的に移動可能に取付けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、保持手段と別の計測手段とが一体的に移動可能となっているため、剥離面近傍の構造を簡素にできる。
前記課題を解決するために、本発明の組立方法は、
組立装置により、両面に粘着面を有する粘着層を用いて所定の部品を対象物に対して取付ける組立方法であって、
剥離面に貼付された前記粘着層に前記部品を貼る工程と、
前記部品が貼付された前記粘着層を前記剥離面から剥がす剥離工程と、
前記剥離面から剥がされた前記部品及び前記粘着層を前記対象物に貼る工程と、を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、粘着層に部品を貼り付け、一体化された部品及び粘着層を剥離面から剥がして対象物に貼るため、対象物に粘着層を貼り付ける際に剥離フィルムが必要なく、剥離フィルムを剥がす工程を省略できるので、部品を対象物に対して取付ける作業を簡便に行うことができる。
本発明の実施例における組立装置の一例を示す概略図である。尚、図1は、組立装置を上方から見た概略図である。 組立装置の構成を示すブロック図である。 (a)は、組立装置を図1の紙面下方から見た概略図であり、(b)は、同じく図1の紙面右方から見た概略図である。 アームにより電子部品を保持し、粘着層に電子部品を貼付する工程を示す概略図である。 電子部品が貼付された粘着層を剥離面から剥がす剥離工程を示す概略図である。 剥離面から剥がされた電子部品及び粘着層を基板に貼付する工程を示す概略図である。
本発明に係る組立装置及び組立方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係る組立装置につき、図1から図6を参照して説明する。尚、図1の紙面上側を組立装置の正面側、図1の紙面下側を組立装置の背面側とし、背面から見て左右側を組立装置の左右側として説明する。
図1に示される組立装置1は、所定の製品を組み立てる作業機械であり、本実施例では、上下両面に粘着面10a,10b(図3参照)を有する粘着層10を用いて電子部品11(部品)を基板12(対象物)に取付ける組立装置1を例に挙げ説明する。
図1に示されるように、組立装置1は、左右方向に延びる基板運搬ライン100と、基板運搬ライン100の背面側に左右に離間して並設される部品供給ライン20及び粘着層供給ライン30と、移載ヘッド41(保持手段)を有するアームユニット40と、部品供給ライン20と粘着層供給ライン30との間、かつアームユニット40よりも下方に配置される第1カメラ50(計測手段)と、各種装置の制御を行う制御部60(図2参照)と、を主に備えている。
図2に示されるように、制御部60には、基板運搬ライン100を構成する送り出しモータ102と、部品供給ライン20を構成する送り出しモータ21と、粘着層供給ライン30を構成する送り出しモータ31及び回収用モータ32と、第1カメラ50と、アームユニット40を構成する第2カメラ45、吸着作動モータ46、第1モータ47、第2モータ48、第3モータ49と、がそれぞれ電気的に接続されている。尚、各種装置については後に詳述する。
図1〜図3に示されるように、基板運搬ライン100は、左右方向に延びる一対の運搬レール101と、一対の運搬レール101に沿って移動可能に配置される移動体(図示略)を移動させる送り出しモータ102と、を備えている。前記移動体の上には基板12が載置され、制御部60により送り出しモータ102の駆動が制御されることにより、基板12が所定の取付位置P3に対して搬入及び搬出されるようになっている。
図1〜図3に示されるように、部品供給ライン20は、前後方向に延びる無端状のコンベヤ22と、コンベヤ22を駆動させる送り出しモータ21と、を備えている。コンベヤ22上には、長手方向に所定のピッチで離間して電子部品11が複数配置されており、制御部60により送り出しモータ21の駆動が制御されることにより電子部品11が基板運搬ライン100側の取出位置P1(部品供給部)に断続的に送り出されるようになっている(図1の白抜き矢印参照)。尚、部品供給ライン20は、制御部60により送り出しモータ21の駆動が制御されることにより、コンベヤ22による電子部品11の送り出し動作をアームユニット40の動作とリンクさせることができる。
図1〜図3に示されるように、粘着層供給ライン30は、前後方向に延びる帯状の粘着層テープ110と、粘着層テープ110を送り出す送り出しモータ31と、粘着層テープ110を回収する回収用モータ32と、を備えている。制御部60により送り出しモータ31及び回収用モータ32の駆動が制御されることにより粘着層テープ110に貼付された粘着層10が基板運搬ライン100側の貼付位置P2に断続的に送り出されるようになっている(図1の白抜き矢印参照)。尚、粘着層供給ライン30は、制御部60により送り出しモータ31の駆動が制御されることにより、粘着層テープ110に貼付された粘着層10の送り出し動作をアームユニット40の動作にリンクさせることができる。
具体的には、送り出しモータ31は、貼付位置P2よりも上流側に配置されており、回収用モータ32は、貼付位置P2よりも下流側に配置されている。
粘着層供給ライン30は、送り出しモータ31を駆動させることにより、図示しないリールに巻回された粘着層テープ110が貼付位置P2に向けて送り出される(図1及び図3(b)の白抜き矢印参照)とともに、回収用モータ32を駆動させることにより、一対の回収ローラ33(図3(b)参照)を回転させ貼付位置P2において粘着層10が剥離された後の台紙111を回収できるようになっている。
また、粘着層供給ライン30は、貼付位置P2において、粘着層テープ110を折り返すナイフエッジ部材34(剥離手段)を備えている。このナイフエッジ部材34は、図示しない駆動手段により前後に移動可能となっており、該駆動手段は制御部60に接続されている。尚、回収ローラ33による台紙111の回収やナイフエッジ部材34による粘着層10の剥離等の動作については、後段にて詳述する。
図1及び図3に示されるように、粘着層テープ110は、上面に剥離面111aが形成される帯状の台紙111と、台紙111の剥離面111aに長手方向に所定のピッチで離間して複数配置される粘着層10と、から構成されている。尚、台紙111は、合成樹脂や紙等で構成されてもよい。
この粘着層10は、図示しない基材の一方の面(上面)に粘着面10aが形成されており、他方の面(下面)に粘着面10bが形成されており、粘着面10bが台紙111に仮貼着されている。尚、本実施例の粘着層10は、導電性を有している。
図2及び図3に示されるように、アームユニット40は、電子部品11の表面を吸着する図示しない真空パッドを有する移載ヘッド41と、移載ヘッド41を上下方向に移動させるロッドシリンダ42(昇降装置,第1貼り付け手段,第2貼り付け手段)と、ロッドシリンダ42を左右方向にスライド移動させるための左右レール43(移動手段)と、ロッドシリンダ42及び左右レール43を前後方向にスライド移動させるための一対の前後レール44(移動手段)と、から主に構成されている。
移載ヘッド41は、制御部60により吸着作動モータ46の駆動が制御されることにより、移載ヘッド41の内部空間に吸引力を作用させ電子部品11の表面を吸着保持することができる。尚、移載ヘッド41は、取出位置P1の直上に配置される位置(図1参照)が移載ヘッド41の原点位置に設定されている。
ロッドシリンダ42は、制御部60により第1モータ47(昇降装置,第1貼り付け手段,第2貼り付け手段)の駆動が制御されることにより、ロッド42aを伸縮させ該ロッド42aの下端に取付けられる移載ヘッド41を上下方向に移動させることができる。
また、ロッドシリンダ42の上端部には、左右方向に延びる左右レール43が挿通されており、制御部60により第2モータ48(移動手段)の駆動が制御されることにより、ロッドシリンダ42を左右レール43に沿って左右方向にスライド移動させることができる。
左右レール43は、その左右両端部が前後方向に延びる一対の前後レール44をそれぞれ上方から跨ぐように取付けられており、制御部60により第3モータ49(移動手段)の駆動が制御されることにより、左右レール43を前後レール44に沿って前後方向にスライド移動させることができる。
すなわち、アームユニット40は、移動手段を構成する左右レール43、前後レール44、第2モータ48、第3モータ49により、移載ヘッド41を前後、左右に移動させることができるとともに、昇降装置を構成するロッドシリンダ42、第1モータ47により移載ヘッド41を上下に移動させることができる。
また、ロッドシリンダ42の側面には、第2カメラ45(別の計測手段)が下方に向けて取付けられている。すなわち、第2カメラ45は、移載ヘッド41と一体的に前後、左右に移動可能となっている。
図1〜図3に示されるように、第1カメラ50は、粘着層供給ライン30と部品供給ライン20との間、詳しくは、部品供給ライン20の取出位置P1と粘着層供給ライン30の貼付位置P2を直線的に結ぶ線上に上方に向けて配置されている。
次いで、組立装置1により所定の部品を組み立てる組立方法と、組立装置1の動作について図4から図6を用いて説明する。
組立装置1によって所定の製品を組み立てる際には、先ず、粘着層テープ110の剥離面111aに貼付された粘着層10に電子部品11を貼る工程を行う。
粘着層10に電子部品11を貼る工程は、図4(a)に示されるように、取出位置P1の上方に配置される移載ヘッド41が下降して、取出位置P1の電子部品11を吸着保持する。
次いで、図4(b)に示されるように、電子部品11を吸着保持した状態で移載ヘッド41が上昇するとともに、粘着層供給ライン30の貼付位置P2に向けて左方向にスライド移動する。前述のように、部品供給ライン20の取出位置P1と粘着層供給ライン30の貼付位置P2を直線的に結ぶ線上に第1カメラ50が配置されているので、移載ヘッド41は、第1カメラ50の上方を通過する。
このとき、第1カメラ50は、移載ヘッド41を下方から撮像し、移載ヘッド41に対する該移載ヘッド41に保持された電子部品11の位置情報を計測する。具体的には、第1カメラ50は、撮影位置αにおける移載ヘッド41の座標データと、電子部品11の座標データとを計測し、制御部60(図2参照)に送信する。この制御部60は、移載ヘッド41の座標データ、及び電子部品11の座標データを用いて、移載ヘッド41と電子部品11との位置ずれを演算する。
次いで、図4(c)に示されるように、移載ヘッド41が第1カメラ50の上方を通過してさらに左方向にスライド移動すると、第2カメラ45が貼付位置P2の上方に配置される。
このとき、第2カメラ45は、粘着層供給ライン30の貼付位置P2における粘着層テープ110を上方から撮像し、貼付位置P2における剥離面111aに対する粘着層10の位置情報を計測している。具体的には、第2カメラ45は、撮影位置βにおける粘着層テープ110の剥離面111aの座標データと、粘着層10の座標データとを計測し、制御部60(図2参照)に送信する。この制御部60は粘着層テープ110の剥離面111aの座標データ、及び粘着層10の座標データを用いて、貼付位置P2における粘着層テープ110の剥離面111aと粘着層10との位置ずれを演算する。
尚、ここでは、制御部60が剥離面111aの座標データと、粘着層10の座標データを用いて、剥離面111aと粘着層10との位置ずれを演算する形態を例示したが、これに限られず、例えば、制御部60は、貼付位置P2の基準となる部材(例えば、ナイフエッジ部材34や粘着層供給ライン30を構成するフレーム等)の座標データと粘着層10の座標データを用いて、貼付位置P2と粘着層10との位置ずれを演算するようになっていてもよい。
次いで、図4(d)に示されるように、移載ヘッド41が貼付位置P2の上方に移動した後下降することにより、吸着保持した電子部品11を粘着層10の粘着面10aに貼付する。
具体的には、制御部60(図2参照)は、第1カメラ50により得られたデータ(移載ヘッド41と電子部品11との位置ずれ)、第2カメラ45により得られたデータ(粘着層テープ110の剥離面111aと粘着層10との位置ずれ)に基づいて、第2モータ48及び第3モータ49を制御して粘着層10の直上(適正位置)に移載ヘッド41を配置し、第1モータ47を制御して移載ヘッド41を下降させる。これにより、電子部品11を粘着層10に正確に貼り付けることができる。
次に、図5に示されるように、電子部品11が貼付された粘着層10を剥離面111aから剥がす剥離工程を行う。尚、図5(a)では、実際には動作しないが、説明の便宜上、ナイフエッジ部材34の前方への移動(黒矢印)、台紙111の送り出し(白矢印)を図示している。
図5(a)は、電子部品11を粘着層10に貼付した状態を示している。このとき、移載ヘッド41は電子部品11を吸着保持した状態となっているとともに、ナイフエッジ部材34は、粘着層供給ライン30の貼付位置P2に配置されている。
電子部品11が貼付された粘着層10を剥離面111aから剥がす際には、図5(b)に示されるように、移載ヘッド41が電子部品11を吸着保持し、かつ貼付位置P2に位置した状態のまま、ナイフエッジ部材34が背面側に退避するように移動する。このとき、台紙111が回収用モータ32(図2参照)により駆動する回収ローラ33により巻き取られることで、台紙111の張力を保つことができるようになっている。
また、粘着層テープ110の剥離面111aは剥離加工が施されているため、剥離面111aと粘着層10の粘着面10bとの貼着力は、電子部品11と粘着層10の粘着面10aとの貼着力よりも弱くなっている。これにより、ナイフエッジ部材34が背面側に移動することで電子部品11及び粘着層10を剥離面111aから剥がすことができるようになっている。
具体的には、ナイフエッジ部材34が背面側に移動することで粘着層10の前端側から後端側に向けて徐々に剥離面111aが剥がされるので、粘着層10を剥離面111aから簡単にかつ確実に剥がすことができる。
さらに、移載ヘッド41を移動させずに、粘着層供給ライン30の送り出しモータ31とナイフエッジ部材34が同期して駆動することで粘着層10を剥離面111aから剥がされるので、別々の装置である粘着層供給ライン30とアームユニット40とを同期させる必要がなく、粘着層10を剥離面111aから簡単にかつ確実に剥がすことができる。
また、粘着層10は、該粘着層10よりも剛性を有する電子部品11に貼付されることで補強されるので、剛性の低い粘着層10であっても、電子部品11が貼付された粘着層10を剥離面111aから剥離することができる。
尚、電子部品11が貼付された粘着層10が剥離面111aから剥離された後の所定のタイミングで、ナイフエッジ部材34が前方に移動(図5(a)の黒矢印参照)するとともに、これに同期して送り出しモータ31(図2参照)により粘着層テープ110が送り出され(図5(a)の白矢印参照)、次の粘着層10が貼付位置P2に配置されるようになっている。これにより、粘着層テープ110の台紙111の張力が保たれるようになっている。
次に、剥離面111aから剥離された電子部品11及び粘着層10を基板12に貼る工程を行う。
図6(a)に示されるように、図5(b)の状態から電子部品11及び粘着層10を吸着保持した移載ヘッド41が上昇する。
そして、図6(b)に示されるように、電子部品11及び粘着層10を吸着保持した移載ヘッド41が基板運搬ライン100の取付位置P3に向けて前方側に移動する。
次いで、図6(c)に示されるように、移載ヘッド41が取付位置P3の基板12の任意の位置に移動すると、移載ヘッド41が下降して電子部品11及び粘着層10を基板12に貼り付ける。
以上説明したように、剥離面111aに貼付された粘着層10に電子部品11を貼る第1貼り付け手段としてのロッドシリンダ42及び第1モータ47と、電子部品11を保持する保持手段としての移載ヘッド41と、移載ヘッド41で電子部品11を保持した状態で剥離面111aから粘着層10を剥がす剥離手段としてのナイフエッジ部材34と、移載ヘッド41を剥離面111aから基板12に向けて移動させる移動手段としての左右レール43、前後レール44、第2モータ48、及び第3モータ49と、移載ヘッド41に保持された電子部品11及び粘着層10を基板12に貼る第2貼り付け手段としてのロッドシリンダ42及び第1モータ47と、を備えている。
これによれば、粘着層10に貼り付けられた電子部品11を移載ヘッド41で保持した状態で、ナイフエッジ部材34により剥離面111aから粘着層10を剥がす作業、左右レール43、前後レール44、第2モータ48、及び第3モータ49により基板12に移載ヘッド41を移動する作業、ロッドシリンダ42及び第1モータ47により電子部品11及び粘着層10を基板12に貼る作業を行うことができるので、基板12に粘着層10を貼り付ける際に剥離フィルムが必要なく、剥離フィルムを剥がす工程を省略できるので、電子部品11を基板12に対して取付ける作業を簡便に行うことができる。また、剥離フィルムを剥がす装置なども必要なく、組立装置1の構造を簡素にできる。
また、移載ヘッド41を昇降させる昇降装置としてのロッドシリンダ42及び第1モータ47が前記第1貼り付け手段と前記第2貼り付け手段を兼ねているので、粘着層10に電子部品11を貼る作業、電子部品11及び粘着層10を基板12に貼る作業を同じロッドシリンダ42及び第1モータ47を用いて行うことができる。
また、移載ヘッド41の取出位置P1から剥離面111aへの移動、移載ヘッド41の剥離面111aから基板12(取付位置P3)への移動を同じ移動手段(左右レール43、前後レール44、第2モータ48、及び第3モータ49)を用いて行うことができるので、組立装置1の構造を簡素にできる。
また、組立装置1は、移載ヘッド41に対する電子部品11の位置情報を計測する第1カメラ50と、第1カメラ50により得られた位置情報に基づいて剥離面111aにおける粘着層10の適正位置に移載ヘッド41を移動制御する制御部60と、を備えている。これによれば、取出位置P1において移載ヘッド41と電子部品11とで位置ずれが発生しても制御部60が第1カメラ50により得られた位置情報を用いて粘着層10の適正位置に移載ヘッド41を移動制御するので、電子部品11を粘着層10に正確に貼り付けることができる。
また、組立装置1は、剥離面111aに対する粘着層10の位置情報を計測する第2カメラ45を備え、制御部60は、第1カメラ50により得られた位置情報と第2カメラ45により得られた位置情報に基づいて剥離面111aにおける粘着層10の適正位置に移載ヘッド41を移動制御する。これによれば、移載ヘッド41と電子部品11との位置ずれに加えて、第2カメラ45により剥離面111aと粘着層10との位置ずれを計測でき、これらのデータに基づいて電子部品11を粘着層10に正確に貼り付けることができる。
また、第1カメラ50は、取出位置P1と剥離面111aとを直線的に結ぶ線上に配置されており、移載ヘッド41が取出位置P1から貼付位置P2に移動する途中で移載ヘッド41と電子部品11との位置ずれを計測できるので、取出位置P1近傍の構造を簡素にできるとともに、電子部品11を粘着層10に正確にかつ短時間で貼り付けることができる。
また、第2カメラ45は、移載ヘッド41と一体的に移動可能に取付けられており、移載ヘッド41と第2カメラ45とが一体的に移動可能となっているため、剥離面111a近傍の構造を簡素にできる。
また、組立装置1により所定の製品を組み立てる組立方法は、剥離面111aに貼付された粘着層10に電子部品11を貼る工程と、電子部品11が貼付された粘着層10を剥離面111aから剥がす剥離工程と、剥離面111aから剥がされた電子部品11及び粘着層10を基板12に貼る工程と、を行うようになっている。
これによれば、粘着層10に電子部品11を貼り付け、一体化された電子部品11及び粘着層10を剥離面111aから剥がして基板12に貼るため、基板12に粘着層10を貼り付ける際に剥離フィルムが必要なく、剥離フィルムを剥がす工程を省略できるので、電子部品11を基板12に対して取付ける作業を簡便に行うことができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、アームユニット40を用いて、剥離面111aに貼付された粘着層10に電子部品11を貼る工程と、一体化された電子部品11及び粘着層10を基板12に貼る工程と、を行う形態を例示したが、これらの工程はそれぞれ別の装置で行われていてもよい。
また、前記実施例では、保持手段が電子部品11を吸着保持する移載ヘッド41である形態を例示したが、これに限られず、部品を把持するマニピュレータなどであってもよい。
また、前記実施例では、ナイフエッジ部材34を剥離手段として説明したが、これに限られず、部品及び粘着層を保持した状態で保持手段を上昇させることで剥離面から部品及び粘着層を剥離するようにしてもよい。この場合、保持手段を昇降させる昇降装置が剥離手段として機能する。
また、前記実施例では、移載ヘッド41を取出位置P1から剥離面111aに移動させるとき、移載ヘッド41を剥離面111aから取付位置P3に移動させるときには、同一の移動手段(左右レール43、前後レール44、第2モータ48、及び第3モータ49)を用いる形態を例示したが、これに限られず、移載ヘッド41を取出位置P1から剥離面111aに移動させるときと、移載ヘッド41を剥離面111aから取付位置P3に移動させるときとで別々の移動手段を用いてもよい。
また、前記実施例では、対象物に貼付される部品として電子部品11を例に挙げ説明したが、これに限られず、剛性の小さいシート状の部品や発泡体などであってもよく、物品の形状、大きさや機能などは限定されない。
また、前記実施例では、対象物として基板12を例に挙げ説明したが、これに限られず、種々の部材に変更してもよい。
また、前記実施例では、部品供給ライン20がコンベヤである形態を例示したが、これに限られず、第1貼り付け手段に対して1個ずつ部品を供給できる装置であれば自由に変更してもよい。
また、前記実施例では、部品供給ライン20、粘着層供給ライン30、アームユニット40、基板運搬ライン100が同一の制御部60に制御される形態を例示したが、各装置が別々の制御部により制御されるようになっていてもよい。
1 組立装置
10 粘着層
10a,10b 粘着面
11 電子部品(部品)
12 基板(対象物)
20 部品供給ライン
30 粘着層供給ライン
34 ナイフエッジ部材(剥離手段)
41 移載ヘッド(保持手段)
42 ロッドシリンダ(昇降装置,第1貼り付け手段,第2貼り付け手段)
43 左右レール(移動手段)
44 前後レール(移動手段)
45 第2カメラ(別の計測手段)
47 第1モータ(昇降装置,第1貼り付け手段,第2貼り付け手段)
48 第2モータ(移動手段)
49 第3モータ(移動手段)
50 第1カメラ(計測手段)
60 制御部
100 基板運搬ライン
110 粘着層テープ
111 台紙
111a 剥離面
P1 取出位置(部品供給部)
P2 貼付位置
P3 取付位置

Claims (7)

  1. 両面に粘着面を有する粘着層を用いて所定の部品を対象物に対して取付ける組立装置であって、
    剥離面に貼付された前記粘着層に前記部品を貼る第1貼り付け手段と、
    前記部品を保持する保持手段と、
    前記保持手段で前記部品を保持した状態で前記剥離面から前記粘着層を剥がす剥離手段と、
    前記保持手段を前記剥離面から前記対象物に向けて移動させる移動手段と、
    前記保持手段に保持された前記部品及び前記粘着層を前記対象物に貼る第2貼り付け手段と、を備えることを特徴とする組立装置。
  2. 前記保持手段を昇降させる昇降装置が前記第1貼り付け手段と前記第2貼り付け手段を兼ねており、前記移動手段は、前記保持手段を前記部品が供給される部品供給部から前記剥離面、及び前記剥離面から前記対象物に向けて移動させることを特徴とする請求項1に記載の組立装置。
  3. 前記組立装置は、前記保持手段に対する前記部品の位置情報を計測する計測手段と、前記計測手段により得られた位置情報に基づいて前記剥離面における前記粘着層の適正位置に前記保持手段を移動制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の組立装置。
  4. 前記組立装置は、前記剥離面に対する前記粘着層の位置情報を計測する別の計測手段を備え、前記制御部は、前記計測手段により得られた位置情報と前記別の計測手段により得られた位置情報に基づいて前記剥離面における前記粘着層の適正位置に前記保持手段を移動制御することを特徴とする請求項3に記載の組立装置。
  5. 前記計測手段は、前記部品供給部と前記剥離面とを直線的に結ぶ線上に配置されている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の組立装置。
  6. 前記別の計測手段は、前記保持手段と一体的に移動可能に取付けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の組立装置。
  7. 組立装置により、両面に粘着面を有する粘着層を用いて所定の部品を対象物に対して取付ける組立方法であって、
    剥離面に貼付された前記粘着層に前記部品を貼る工程と、
    前記部品が貼付された前記粘着層を前記剥離面から剥がす剥離工程と、
    前記剥離面から剥がされた前記部品及び前記粘着層を前記対象物に貼る工程と、を備えることを特徴とする組立方法。
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