JP2021175885A - ブローバイガス処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブローバイガス中の水分に起因する白煙の発生を抑制できるブローバイガス処理装置を提供する。【解決手段】内燃機関1のブローバイガス処理装置100であって、ブローバイガスが流れるブローバイガス通路10と、ブローバイガス通路10の下流側端部11に設けられ、ブローバイガスを大気開放するノズル20と、を備え、ノズル20の流路断面積S1は、ブローバイガス通路10の流路断面積S2よりも小さい。【選択図】図1

Description

本開示は、ブローバイガス処理装置に関する。
内燃機関においては、ピストンとシリンダの隙間からクランクケース内に漏出したブローバイガスを、ブローバイガス通路から大気開放するブローバイガス処理装置が公知である。
特開2009−121341号公報
しかしながら、上記のブローバイガス処理装置では、ブローバイガス中の水分に起因して、ブローバイガス通路の下流端の周辺で白煙が発生する場合がある。この場合、その白煙の原因が、内燃機関の異常であると誤認される可能性があり、不必要な整備につながる虞がある。
そこで、本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、ブローバイガス中の水分に起因する白煙の発生を抑制できるブローバイガス処理装置を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、内燃機関のブローバイガス処理装置であって、ブローバイガスが流れるブローバイガス通路と、前記ブローバイガス通路の下流側端部に設けられ、ブローバイガスを大気開放するノズルと、を備え、前記ノズルの流路断面積は、前記ブローバイガス通路の流路断面積よりも小さいことを特徴とするブローバイガス処理装置が提供される。
好ましくは、前記ノズルは、互いに異なる向きで複数設けられ、各ノズルは、前記ブローバイガス通路の軸方向下流側に向かうにつれ半径方向外側に向かうように傾斜され、各ノズルの流路断面積の合計面積は、前記ブローバイガス通路の流路断面積よりも小さい。
また、ブローバイガス処理装置は、各ノズルに向かって流れるブローバイガスを整流する整流部材を更に備える。
また、前記ノズルは、スリット状に形成される。
本開示のブローバイガス処理装置によれば、ブローバイガス中の水分に起因する白煙の発生を抑制できる。
第1実施形態のブローバイガス処理装置を含む内燃機関の全体構成図である。 図1のII部に示したブローバイガス処理装置の拡大断面図である。 図2のIII−III線の拡大断面図である。 第2実施形態のブローバイガス処理装置を含む内燃機関の全体構成図である。 図4のV部に示したブローバイガス処理装置の拡大断面図である。 図5のVI−VI線の拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。また、図中に示す上下前後左右の各方向は、説明の便宜上定められたものに過ぎないが、内燃機関1を搭載した車両(不図示)の各方向と一致する。
(1)第1実施形態
先ず、図1を参照して、第1実施形態の内燃機関1の全体構成を説明する。図中において、白抜き矢印Aは、吸気の流れを示し、黒塗り矢印Gは、排気の流れを示す。
図1に示すように、内燃機関1は、車両に搭載された多気筒の圧縮着火式内燃機関、例えばディーゼルエンジンである。車両は、トラック等の大型車両である。しかしながら、車両及び内燃機関1の種類、形式、用途等に特に限定はなく、例えば車両は、乗用車等の小型車両であっても良いし、内燃機関1は、ガソリンエンジン等の火花点火式内燃機関であっても良い。なお、内燃機関1は、車両以外の移動体、例えば船舶、建設機械、または産業機械に搭載されたものであっても良い。また、内燃機関1は、移動体に搭載されたものでなくても良く、定置式のものであっても良い。
内燃機関1は、エンジン本体2と、吸気通路3と、排気通路4と、ターボチャージャ5と、を備える。
エンジン本体2は、シリンダブロック2aと、シリンダブロック2aの上部に接続されたシリンダヘッド2bと、シリンダブロック2aの下部に一体形成されたクランクケース2cと、クランクケース2cの下部に接続されたオイルパン2dと、を備える。また、エンジン本体2は、シリンダヘッド2bの上部に接続されたヘッドカバー2eと、クランクケース2cの前方かつ近傍に配置された冷却ファン2fと、を備える。
図示しないが、シリンダブロック2aには、複数のシリンダが設けられ、シリンダには、ピストンが収容される。シリンダヘッド2bには、カムシャフト等の動弁機構が取り付けられ、動弁機構は、ヘッドカバー2eにより上側から覆われる。
冷却ファン2fは、クランクシャフトの回転によって駆動される。冷却ファン2fは、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータの後方かつ近傍に配置され、ラジエータを通過する空気流を発生させる。
吸気通路3は、シリンダヘッド2bに接続された吸気マニホールド(不図示)と、吸気マニホールドの上流端に接続された吸気管3aと、を含む。
吸気管3aには、上流側から順に、エアクリーナ(不図示)、ターボチャージャ5のコンプレッサ5C、及びインタークーラ(不図示)が設けられる。
排気通路4は、シリンダヘッド2bに接続された排気マニホールド4aと、排気マニホールド4aの下流側に配置された排気管4bと、を含む。
排気マニホールド4aと排気管4bの間には、ターボチャージャ5のタービン5Tが設けられる。排気管4bには、上流側から順に、排気スロットル弁4c、及び、排気を浄化するための後処理ユニット(不図示)が設けられる。
図示しないが、後処理ユニットは、排気管4b内に燃料を噴射する排気管内インジェクタと、ディーゼル酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)と、ディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)と、を備える。DOCは、排気中の未燃成分に含まれる炭化水素HC及び一酸化炭素COを酸化して浄化すると共に、その酸化熱で排気を昇温する。DPFは、排気中に含まれる粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集する。また、DPFに堆積したPMは、DOCで昇温された排気によって燃焼除去される。
排気スロットル弁4cは、排気管4bを流れる排気の流量を調整する電子制御式の流量調整弁(バタフライ弁)である。排気スロットル弁4cは、図示しない電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)によって電子制御され、フィルタ再生制御中や内燃機関1の暖機促進制御中に閉弁される。
フィルタ再生制御は、排気管内インジェクタから燃料を噴射させて、DOCから高温の排気をDPFに流入させることで、DPFに堆積したPMを燃焼除去する制御である。一方、暖機促進制御は、内燃機関1の始動直後のアイドル運転時に、内燃機関1の暖機を促進させる制御である。
次に、図1〜図3を参照して、第1実施形態のブローバイガス処理装置100の構成を説明する。図中、点線矢印Bは、ブローバイガスの流れを示す。また、図2において、一点鎖線C1は、ブローバイガス管10の中心軸を示し、一点鎖線C2は、ノズル20の中心軸を示す。また、図1中、波状の点線矢印Fは、冷却ファン2fから送風された空気の流れを示す。
図1に示すように、エンジン本体2の内部には、ブローバイガスが流れるエンジン内通路6が設けられる。周知のように、ブローバイガスは、シリンダとピストンとの隙間からクランクケース2c内に漏れ出たガスである。
エンジン内通路6は、クランクケース2c内からシリンダブロック2a及びシリンダヘッド2bの内部を通過してヘッドカバー2e内に延びる。ヘッドカバー2eの上面部には、エンジン内通路6の出口6aが形成される。エンジン内通路6の出口6aには、後述するブローバイガス管10の上流端が接続される。
ブローバイガス処理装置100は、ブローバイガスが流れるブローバイガス通路としてのブローバイガス管10と、ブローバイガス管10の下流側端部11に設けられ、ブローバイガスを大気開放するノズル20と、を備える。
ブローバイガス管10は、ゴム等の樹脂材料で形成され、エンジン本体2の外部に配置される。ブローバイガス管10の途中には、ブローバイガスからオイルを除去するためのオイルセパレータ7が設けられる。
オイルセパレータ7は、フィルタエレメント7aを内蔵し、ヘッドカバー2eの上面部に設置される。但し、オイルセパレータ7の種類及び位置は、任意であって良く、例えば、フィルタエレメントを有しない遠心分離式のオイルセパレータであっても良い。
オイルセパレータ7では、これに導入されたブローバイガスからオイルが分離される。ブローバイガスから分離されたオイルは、オイル戻り通路(不図示)を通じてクランクケース2c内に戻される。
ブローバイガス管10の下流側端部11は、エンジン本体2(第1実施形態では、クランクケース2c)の前端部の右側面部に近接して配置され、下方に向かって延びる。
ノズル20は、大気開放されたブローバイガスに冷却ファン2fから送風された空気Fが当たるように配置される。第1実施形態のノズル20は、冷却ファン2fの後方かつ近傍に配置される。
図2及び図3に示すように、ノズル20は、管状に形成され、複数(第1実施形態では、4つ)設けられる。各ノズル20は、ブローバイガス管10の中心軸C1を中心とした周方向に間隔を空けて(第1実施形態では、等間隔に)配置される。
図2に示すように、第1実施形態では、ブローバイガスの流速を増加させてノズル20から噴出できるよう、ノズル20の流路は、ブローバイガス管10に比べて絞られる。
すなわち、1つのノズル20の流路断面積S1は、ブローバイガス管10の流路断面積S2よりも小さく設定される(S1<S2)。また、各ノズル20の流路断面積S1の合計面積(S1×ノズル数)も、ブローバイガス管10の流路断面積S2よりも小さく設定される(S1×ノズル数<S2)。
また、各ノズル20は、互いに異なる向きで設けられ、ブローバイガス管10の軸方向下流側、すなわち下方に向かうにつれ、半径方向外側に向かうように傾斜される。なお、各ノズル20の向きは、ブローバイガス管10の中心軸C1に対して軸対称とされる。
詳細は後述するが、ブローバイガス管10の軸方向に対するノズル20の傾斜角度αは、各ノズル20から噴出されたブローバイガスに含まれる水蒸気の凝集を抑制でき、かつ、ブローバイガス管10からノズル20にブローバイガスを円滑に導入できる角度に設定される。例えば、第1実施形態では、この傾斜角度αが45°に設定される(α=45°)。
第1実施形態では、各ノズル20は、ノズル取付部12を介してブローバイガス管10の下流側端部11に接続される。
ノズル取付部12は、有底筒状に形成された、ブローバイガス管10とは別体の部品であり、下端部に底部12aを有する。ノズル取付部12は、ブローバイガス管10の下流側端部11の内側に下方から嵌合されて固定される。
底部12aには、ノズル20を取り付けるための貫通孔12bが複数(第1実施形態では、4つ)形成される。貫通孔12bは、ノズル20と同じ位置及び向きで設けられる。
ノズル20は、貫通孔12bに下側から挿入されて接着、圧入等により固定される。これにより、各ノズル20を通じてブローバイガス管10の内部と外部とが連通される。また、各ノズル20は、ノズル取付部12の底部12aから斜め下方に突出するように設けられる。
また、第1実施形態のブローバイガス処理装置100は、各ノズル20に向けて流れるブローバイガスを整流する整流部材30を更に備える。整流部材30は、ブローバイガス管10の下流側端部11の内部に設けられる。
第1実施形態の整流部材30には、ノズル取付部12の内部をノズル20と同数(第1実施形態では4つ)の周方向の空間に仕切る仕切板が用いられる。
整流部材30は、ブローバイガス管10の軸方向に垂直な断面視(図3を参照)において、十字状に形成され、ノズル取付部12に同軸かつ一体的に設けられる。整流部材30の下端部は、ノズル取付部12の底部12aに接続され、整流部材30の外側端部は、ノズル取付部12の内周部12cに接続される。また、整流部材30は、整流に適した軸方向の長さを有する。
ノズル20及び貫通孔12bは、整流部材30で仕切られた空間毎にそれぞれ設けられる。
次に、第1実施形態に係るブローバイガス処理装置100の作用効果について、具体的に説明する。
図1に示したように、第1実施形態では、内燃機関1の稼働中、クランクケース2c内のブローバイガスが、エンジン内通路6及びブローバイガス管10を順に流れて、各ノズル20から大気開放される。
一般的なブローバイガス処理装置では、ブローバイガス管の下流側端部にノズルが設けられていない。そのため、ブローバイガス管の下流端からブローバイガスが大気中に直接排出される。
しかしながら、このようなブローバイガス処理装置では、ブローバイガス中の水分に起因して、ブローバイガス管の下流端の周辺で白煙が発生する場合がある。すなわち、大気温度が低い環境下では、ブローバイガスに含まれ目に見えない気体である水蒸気が、ブローバイガス管から排出された直後に、外気によって冷却される。そして、水蒸気の温度が露点温度以下になると、水蒸気が凝縮、更には凝集して、目に見える水滴すなわち湯気となって現れる。この湯気が白煙の正体である。
特に、内燃機関のアイドル運転時において、フィルタ再生制御中や暖機促進制御中に、排気スロットル弁が閉弁されているときは、内燃機関の負荷の上昇に伴って燃料噴射量が増加されることにより、ブローバイガス中の水分が多くなるため、白煙が発生し易い傾向がある。
この場合、その白煙の原因が、内燃機関の異常であると誤認される可能性があり、不必要な整備につながる虞がある。
これに対して、図2に示したように、第1実施形態のブローバイガス処理装置100では、ブローバイガス管10の下流側端部11にノズル20が設けられる。ノズル20の流路は、ブローバイガス管10に比べて絞られるので、ブローバイガスの流速を増加させて、ブローバイガスを大気中に噴出できる。これにより、ブローバイガスに含まれる水蒸気を遠くまで飛ばして大気中に拡散できる。
その結果、大気温度が低い環境下において、水蒸気の温度が露点温度以下になった場合でも、水蒸気の凝集が抑制されて湯気(白煙)が発生するのを抑制できる。
よって、第1実施形態のブローバイガス処理装置100であれば、ブローバイガス中の水分に起因する白煙の発生を抑制できる。その結果、白煙の原因が内燃機関1の異常であると誤認して、不必要な整備が行われるのを抑制できる。また、仮に、白煙が発生している場合には、ブローバイガス中の水分以外の原因に絞って、白煙の原因を特定できるので、整備を効率化できる。
また、第1実施形態では、互いに異なる向きで複数のノズル20が設けられる。また、各ノズル20は、ブローバイガス管10の軸方向に対して、半径方向外側にブローバイガスを噴出する。これにより、大気開放されたブローバイガス中の水蒸気が、凝集されるのを更に抑制できる。その結果、白煙の発生を更に抑制できる。
ここで、変形例として、ブローバイガス管10の軸方向に対して、ノズル20の向きが直交する例を考える。この変形例では、ブローバイガス管の軸方向に対して、各ノズル20の傾斜角度αが90°に設定される。
この場合には、ブローバイガス管10内を軸方向下流側に流れたブローバイガスが、ノズル20に入るときに半径方向外側に90°方向転換されるので、ブローバイガス管10からノズル20にブローバイガスを円滑に導入できない。その結果、ノズル20から噴出されるブローバイガスの流速を十分に増加できず、水蒸気の拡散が不十分になる可能性がある。
これに対して、図2に示したように、第1実施形態のノズル20は、ブローバイガス管10の軸方向下流側に向かうにつれ、半径方向外側に向かうよう傾斜される。特に、第1実施形態では、傾斜角度αが45°に設定される(α=45°)。
このようなノズル20の向きであれば、ブローバイガス管10からノズル20にブローバイガスを円滑に導入できる。その結果、ノズル20から噴出されるブローバイガスの流速を十分に増加でき、水蒸気を遠くまで飛ばして十分に拡散できる。
また、第1実施形態の整流部材30によれば、ノズル20の直前でブローバイガスの乱流を抑制できるので、ノズル20にブローバイガスを円滑に導入できる。その結果、ノズル20から噴出されるブローバイガスの流速の増加を促進でき、水蒸気の拡散を促進できる。
他方、図1に示したように、各ノズル20は、大気開放されたブローバイガスに冷却ファン2fから送風された空気Fが当たるように配置される。これにより、ブローバイガス中の水蒸気を、冷却ファン2fからの送風によって更に拡散できる。
(第2実施形態)
図4〜図6を参照して、第2実施形態のブローバイガス処理装置200を説明する。なお、下記の説明では、第1実施形態と同一の構成要素に同じ符号を用い、それらの詳細な説明は省略する。
図4に示すように、第2実施形態のブローバイガス処理装置200では、第1実施形態で述べた複数のノズル20及びノズル取付部12の代わりに、ノズルとしてのスリットノズル40が設けられる。
図5に示すように、スリットノズル40は、その先端がスリット状に形成され、ブローバイガス管10の下流側端部11に同軸に接続される。
スリットノズル40の基端部ないし上部41は、円管状に形成され、ブローバイガス管10の下流側端部11の内側に下方から嵌合されて固定される。
スリットノズル40の先端部ないし下部42は、上部41よりも前後方向に薄く形成された扁平状に形成される。また、スリットノズル40の下部42は、上方から下方に向かうにつれ、前後方向に薄くなるようにテーパ状に形成される。
スリットノズル40の下端における最小の流路断面積S3は、ブローバイガス管10の流路断面積S2よりも小さく設定される(S3<S2)。これにより、スリットノズル40は、ブローバイガスの流速を増加させて、ブローバイガスを大気中に噴出できる。
その結果、第1実施形態と同様に、ブローバイガス管10の下流端の周辺で湯気(白煙)が発生するのを抑制できる。
また、スリットノズル40の下部42では、上方から下方に向かうにつれ、流路断面積が徐々に小さくなる。これにより、スリットノズル40では、ブローバイガスの流路が緩やかに絞られるので、ブローバイガスの流速を効率良く増加できる。
また、図5及び図6を見比べて分かるように、スリットノズル40の下部42は、前後方向よりも左右方向に長く形成される。これにより、スリットノズル40では、ブローバイガスを左右方向に拡散させて噴出できるので、水蒸気が凝集されるのを抑制できる。
また、図5に示すように、第2実施形態では、冷却ファン2fから後方に向かって空気Fが送風される一方、スリットノズル40の下部42の長手方向(左右方向)は、この送風方向に対して直交する。そのため、スリットノズル40から噴出されたブローバイガスは、冷却ファン2fから送風された空気Fに対して広面積で当たる。これにより、ブローバイガス中の水蒸気を、冷却ファン2fからの送風によって効率良く拡散できる。
他方、上述した実施形態は、以下のような変形例またはその組み合わせとすることができる。
(第1変形例)
図示しないが、ノズルの個数、形状及び向きは、任意であって良い。例えば、第1変形例では、第1実施形態で述べた複数のノズルの内、2つのノズルだけが設けられる。
(第2変形例)
整流部材は、任意の種類及び形状であって良く、また、可能であれば省略されても良い。
(第3変形例)
第1実施形態で述べたノズル取付部は、ブローバイガス管の下流側端部と一体に形成されても良い。また、複数のノズルは、ノズル取付部と一体に形成されても良い。
(第4変形例)
第1及び第2実施形態を組み合わせた実施態様とすることも可能である。第4変形例では、第1実施形態で述べた各ノズルのうちの一部または全部に、第2実施形態で述べたようなスリットノズルが用いられる。
1 内燃機関
10 ブローバイガス管(ブローバイガス通路)
11 下流側端部
20 ノズル
30 整流部材
100 ブローバイガス処理装置
B ブローバイガス
S1 ノズルの流路断面積
S2 ブローバイガス通路の流路断面積

Claims (4)

  1. 内燃機関のブローバイガス処理装置であって、
    ブローバイガスが流れるブローバイガス通路と、
    前記ブローバイガス通路の下流側端部に設けられ、ブローバイガスを大気開放するノズルと、を備え、
    前記ノズルの流路断面積は、前記ブローバイガス通路の流路断面積よりも小さい
    ことを特徴とするブローバイガス処理装置。
  2. 前記ノズルは、互いに異なる向きで複数設けられ、
    各ノズルは、前記ブローバイガス通路の軸方向下流側に向かうにつれ半径方向外側に向かうように傾斜され、
    各ノズルの流路断面積の合計面積は、前記ブローバイガス通路の流路断面積よりも小さい
    請求項1に記載のブローバイガス処理装置。
  3. 各ノズルに向かって流れるブローバイガスを整流する整流部材を更に備える
    請求項2に記載のブローバイガス処理装置。
  4. 前記ノズルは、スリット状に形成される
    請求項1〜3何れか一項に記載のブローバイガス処理装置。
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